JPS5854318B2 - 管漏洩箇所の補修具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流動物を送るパイプの漏洩を修理する方法に使
用する補修具に関する。

天然ガスあるいは都市ガスのような可燃性ガス状物を送
るパイプラインに漏洩があるとそれは、危険な状態にあ
ることは周知である。

このような漏洩が起ったからといってその箇所を取り替
えることは普通はだめであるが、実際には、有効な漏洩
修復方法がないというのが実情である。

最も普通に漏洩が起き易いところはパイプラインの管継
ぎ手の箇所である。

この管継を手の箇所に起きる漏洩を修理するのは他の箇
所における漏洩を修理するよりはるかに難かしい。

さらに、パルプラインの漏洩の修理をいち段と難かしく
する場合とじては、パイプが加圧下の流状物を送ってい
るときであって、その加圧が高圧であればある程有効な
修理は困難となる。

本発明は、これらの問題を克服することを目指すもので
あって、パイプが加圧下の流状物を送っているときであ
っても、何ら支障となることなく迅速且つ簡易に漏洩管
を補修し得ることのできる補修具を提供せんとすること
を目的とする。

斯る本発明補修具は、 （ａ） 密封した柔軟材からなるパッケージ（ｂ）
パッケージを少な（とも３つの区画に分割する着脱自
在な２個の手段であって、その取外しにより前記パッケ
ージを開封することなく前記３区画を連通させるように
した手段、 （ｃ） 上記３区画中の２つの区画内に収容され、２
つの部分からなるキユアリング可能な適量の樹脂、及び
硬化剤 （ｄ） 上記３区画中の残る区画内に収容され、樹脂
吸収材からなる細長い柔軟な部材であって、一体に形成
された閉鎖可能な気抜凡手段を有する巻付帯、 からなることを特徴とする。

本発明は、また上記方法に用いる巻付帯そのもの、もし
くはほう帯を提供するものである。

巻付帯は樹脂含浸吸収剤からなり、気抜き孔手段をこれ
に固着して有し、パイプの継ぎ手から洩れる物質に容易
な経路を提供する。

この気抜き孔には巻付帯を巻き付ける。

巻付帯すなわちほう帯は樹脂吸収性材料の層と伸長性の
プラスチックフィルムとからなり、これらに気抜き孔手
段を固着するのが望まれる。

巻付帯は一つの包装の中に入れる。

この包装は、いくつかに内部を区画し、巻付帯は一つの
区画内に入れ、他の区画には合成樹脂を入れこれを吸収
材料のソーキングに供する。

これら各区画は通常は区画されていても互に連通させる
ことも可能であって、上記樹脂は巻付帯に接することが
可能であるようにすることが望まれる。

上記包装は、さらに第３の区画を有しこの中に樹脂の硬
化剤を有する。

この第３区画も他の２区画から隔絶してはいるが、樹脂
の区画と連通可能である。

この連通により硬化剤と樹脂とを混合し、樹脂と巻付帯
とが接触するより前にキユアリングを開始する。

この包装は可撓性の袋からなり、着脱可能なりリップそ
の他の類似物でいくつかの区画に区画する。

１例として１対の互いに係合するプラスチック材料製物
とする。

而して本発明補修具は、最初に２つの区画のあいだのク
リップ等の手段を取外して両区側内の樹脂を混合せしめ
、次に残る他の手段を取外して混合された樹脂を巻付帯
に密に接触せしめ、しかる後にパッケージを手作業によ
り操作し、該パッケージが開かれる前に巻付帯を混合樹
脂に完全に浸漬せしめ、これによって管の回りに巻付け
るのにに適した、細長く、樹脂に浸漬された柔軟な巻付
帯が提供されるものである。

本発明の具体例を以下添付図につき、実例をもって説明
する。

図中まず第１図において、本発明の巻付は帯をその断面
をもって示す。

巻付帯は伸張性のプラスチックの皮膜１００層を一つ有
する。

この例では皮膜の厚さはほぼ１．５ミリメートルの厚さ
のポリウレタンである。

皮膜の片面には吸収材の層１２がある。

この例では吸収材の層はポリウレタンのフェルトである
。

短かい筒状のブツシュ１６からなる空気の抜は孔は同装
置６Ａを有し、層の厚さ全体の長さを有する。

ブツシュ１６は皮膜１０及び吸収フェルトの層１２にポ
リウレタン樹脂材料により符号１８で示すように接着し
である。

皮膜１０とフェルト１２とはクリップ１３とカラー１５
との間に保持される。

カラー１５はブツシュ１６と一体に構成されている。

カラー１５の上側にはフェルトディスク１７を図示のよ
うに置く。

ポリウレタン樹脂はこのディスク１７の外周縁及び内周
縁に施してスリーブ１６を層に固着するほかにスリーブ
１６を気密にシールする。

第２図にはパイプのジヨイントの漏洩止め用キットを示
す。

第４図にその使用の１例を示す。このキットはパッケー
ジ２０を有する。

パッケージ２０の断面を第３図に、その詳細を第３Ａ図
に示す。

このパッケージは第１図に示す巻付帯を有する。

パッケージ２０は要するに密封した袋であつって、ナイ
ロンーサーリン（５ｕｒｌｉｎ ）−ポリテーン（ｐｏ
ｌｙｔｈｅｎｅ ）からなる三層から作られている。

袋の長さ方向を横切っていくつかのクリップ２２により
袋の側壁同志を互いにとめている。

これにより袋は要するに３個の区画２４，２６，２８に
区切られている。

区画２４には第１図に示す巻付帯が入り、一方区画２６
はその巻付帯に施すべき樹脂を入れ、区画２８にはその
区画２６内の樹脂に対する硬化剤を入れる。

この包装は、いわゆる２区画包装方式である。

各クリップ２２は樹脂区画を他と区分けし、区画２４内
の包帯に接触しないようにしてほう帯に使用するまで保
管する。

各クリップを取外してこの包装の２区画を互に混ぜ合せ
て巻付帯を浸漬させる。

これについては後述する。

上記袋のサーリン（５ｕｒｌｉｎ ）はその袋にパンク
防止性を与える。

ポリテーンは内層であるが、区画２８内の硬化剤に対し
不活性である。

硬化剤の種類によっては、区画２８内は金属皮膜その他
類似物で内装する。

各端末部は各クリップで閉じ、水分が侵入するのを止め
硬化剤が汚れるのを防ぐ。

キッドはさらにカラー３０を有する。

このカラー３０は円筒状の管ジヨイントＸに適合する。

またキャットは研摩清浄用片３２を備えて巻付帯を施す
前にジヨイントを清浄化するに供する。

またシール栓３４を備えて出入口をシールする。

また、巻付帯３６（ポリウレタンフィルム製の）、収縮
性のバンド３８を有する。

バンド３８は、カラー３０を巻付帯で巻き付は終るまで
位置決めするに用いる。

その他作業者用の手袋４０、ナイフ４２を有する。

ナイフ４２は袋２０を後述する時期に切り裂くに用いる
。

第３図は袋２０の縦断面を示す。

硬化剤は符号４４で示し、樹脂は符号４６で示す。

区画２４゜２６．２Ｂは袋の両側壁を互いに、第３図に
示すクリップによりクリップすることにより作る。

それにはＵ字状断面のプラスチック細片４８はこれに合
致するインナ細片５０とを備え、袋２００両側壁をこの
両組片４８，５０間にはまらせることによって各区画２
８，２６，２４を互いに気密状態に区画して作る。

各区画間を連通させるには、クリップ２２を取除く。

それにｋ１両細片４８と５０とを互に他に対して滑動さ
せるか、あるいは細片４８を取除く。

カラー３０は層１２と同じフェルト材料製である。

カラー３０を成形加工するには、ポリウレタン樹脂中に
フェルトを浸漬し、カラー状の型に入れ樹脂をキユアリ
ングさせて全体を一体に成形して作る。

層１２とカラー３０とに使用する材料はニードルフェル
トである。

管の継ぎ手の修繕に当っては、継ぎ手部分を予め第４図
の研摩片３２をもって清浄化する。

第４図で判るように、管継ぎ手の周囲の地盤を掘りあげ
て作業者が管継ぎ手に近寄り得るようにする。

第５図にカラー３０を取付けたところを示す。

カラー３０は１箇所で切断されていて両切断端末はカラ
ーの弾性に抗して引き離し、図示のように装着する。

両端末は、最後には収縮バンド３８をもって相引きよせ
られて保持される。

カラー３０は両端末間に間隙５２を残すようにその大き
さを設定し、その間隙には、気抜き用のブツシュ１６を
、次に行なわれる巻付は作業に当って適合される。

カラー３０の目的は気抜き用ブツシュ１６に対して通気
用の経路を与えるためである。

また、巻付帯に優良な外形を与えるためである。

第６図には、第二段階の操作を図示する。

作業者はまず袋２０のクリップ２２を取除いて両区前２
８．２６０ポリウレタン樹脂を互いに混合する。

その混合を促進させるために、第６図に示すように、合
体した大区画の両端縁部を上下動せしめる。

この混合操作を約１分続ける。

区画包装方式の樹脂を上記のようにして混合し、終った
ところで残る一つのクリップを取外す。

この混合を終った樹脂は、このクリップの取外しによっ
て区画２４の巻付帯に触れ、かつこれを浸漬することを
許容する。

この段階では、巻付帯に対し、できる限り多く樹脂を接
触させるようにこねることである。

いずれにしてもニードルフェルトは著しく吸水性に富ん
でいるから、この樹脂混合物によく浸漬され巻付は帯の
全部を樹脂で浸すに有効である。

この段階が終ると、ナイフ４２を用いて袋２０を切り裂
く（第７図）。

そのときは袋を地上に水平におくものとする。

これにより巻付帯を第７図のように露出し、つぎに巻付
帯の一端を広げた後、反対側の端部をコンサーチナのよ
うに折りたたんで第８図のように、その折たたんだ方の
端部をつまむ。

次に第９図のように巻付帯を懸垂してつまみ上げ、抜は
孔のブツシュ１６を上方に近くし、また巻付帯の短辺に
近くして図示のように巻付帯が矩形状になるようにする
。

次に、樹脂が浸潤した巻付帯を管継ぎ手に施すのである
が、そのときカラー３０を第５図に示すように取付けて
おき、気抜き孔のブツシュ１６を間隙５２内に位置せし
める。

カラー３０がこのようにその位置を決められたならば、
第１０図のように手に持っている方の端縁がパイプより
上位にあるように巻付帯を位置決めする。

その手に持った端部を開いて皮膜１００層からはがして
層１２を図のように折り返す。

巻付帯の他方の端部は皮膜１０と重なるようにして、管
継ぎ手を完全に巻回する。

最後に層１２の折返した端部は上記の他方の端部上に重
ねて巻付けを完了する。

つぎに、巻付細片３６を上記の巻付帯の上に施す（第１
２図）。

この巻付細片を施すに当っては、これを気抜き孔のブツ
シュ１６上に重ねる。

それには、巻付細片を上記ブツシュの箇所で孔をあげる
ように巻き続け、それによりこのパイプライン内を送ら
れつつあるガス体が続いて放出されるのを許容するよう
にする。

その結果管継ぎ手の内部圧力が発生するのを防ぐ。

この巻付細片は管継ぎ手の小径の方から巻き始める。

樹脂のキユアリングが終了したながば、ライナ１６Ａを
取除いてブツシュ１６の清浄な内面を露出させる。

このブツシュ１６は栓３４をもって最後には塞ぎ、修理
を終る。

栓３４はセメントで接着してもよいが、つちあるいはそ
の他加圧を併用するか、もしくはつちもしくは加圧のみ
により施蓋してもよい。

巻付細片を巻付帝王に施すには巻付帯の樹脂がまだ粘っ
ている間とする。

それは巻付細片がもしポリウレタン皮膜であるならば、
巻付帯に対して最後の継ぎ手の修理に強固に定着し接着
するからである。

ポリウレタンの皮膜を巻付帯に実用するとその利点は、
ガス洩れが巻付帯を透過することなく、抜は孔のブツシ
ュ１６の方向に流れることである。

ブツシュ１６とそのライナならびにその栓３４はプラス
チック材料製とする方がよい。

ブツシュ１６は皮膜１０には気密に、さらにフェルト１
２に対しても気密に強く接着すべきである。

パイプラインの管が粗で不平滑で、あばた状であるとき
は、まず最初にその表面を研くことが望まれるが、その
ほかの場合には、パイプラインの表面の事前準備は不要
である。

本発明の方法は低廉であって有効である。

不馴れであっても極めて迅速になし得る。

得られる結果は極めて推奨し得るものである。

別の樹脂、フェルト、プラスチック皮膜でも本発明の範
囲内において使用可能である。

本発明は以上、パイプラインの管継ぎ手箇所の実施例に
ついて説明してきたが、本発明方法は、パイプラインの
継ぎ手部分以外の箇所についても実施できるものである
。

ポリウレタンフェルトを使用せずに代ってポリプロピレ
ンを使用することもまた有利である。

また、皮膜１０は４０〜６０ミクロンの厚さとすること
も可能である。

また栓３４はスナップ栓とせずにねじ込み栓としてブツ
シュ１６を閉じることも可能である。

また本発明のキットには、プライム（ｐｒｉｍｅ ）を
備えて、清浄化を終ったパイプライン表面に対して、こ
れに巻付帯を施すより前にこのプライムを用い、巻付帯
のパイプに対する接着性を向上させることができる。

カラー３０は、厚紙材料を代用することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は拡大正断面図をもって本発明実施例の巻付帯の
一部を示し、第２図は本発明のキットの一部の斜視図で
あって、第１図の巻付帯の管継ぎ手の漏洩修繕用のもの
を示す。 第３図、第３Ａ図はそれぞれ第２図のキットの袋の断面
図と第３図の円形内の部分の断面図を示す。 第４〜１２図はそれぞれ斜視図をもって、管継ぎ平部に
巻付帯を施す順序を示す。 ２２・・・・・・クリップ、２４，２６，２Ｂ・・・・
・・区画、１６・・・・・・ブツシュ、３０・・・・・
・カラー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ （ａ） 密封した柔軟材からなるパンケージ、
   （ｂ） パッケージを少なくとも３つの区画に分割す
   る着脱自在な２個の手段であって、その取外しにより前
   記パッケージを開封することなく前記３区画を連通させ
   るようにした手段、 （ｅ） 上記３区画中の２つの区画内に収容され、２
   つの部分からなるキユアリング可能な適量な樹脂及び硬
   化剤、 （ｄ） 上記３区画中の残る区画内に収容され、樹脂
   吸収材からなる細長い柔軟な部材であって、一体に形成
   された閉鎖可能な気抜凡手段を有する巻付帯、 からなる管漏洩箇所の補修具。 ２ 上記区画を分割する２個の手段が、着脱自在なりリ
   ップである特許請求の範囲第１項記載の補修具。 ３ 上記巻付帯が樹脂吸収材の層と伸長性のプラスチッ
   クフィルムとからなる特許請求の範囲第１項記載の補修
   具。 ４ 上記プラスチックフィルムはポリウレタンからなり
   、気密にポリウレタン樹脂にて気抜凡手段に固着され、
   気抜凡手段は巻付帯を貫通する短いチューブからなる特
   許請求の範囲第３項記載の補修具。 ５ 上記巻付帯の吸収材がポリウレタンフェルトである
   特許請求の範囲第１項又は第３項記載の補修具。