JP4979678B2 - 保護手袋 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば高圧、低圧の配電作業などを行う際に装着される絶縁手袋に重ねて着用される保護手袋に関する。
従来より、例えば、低圧の配電作業における活線作業時は、ゴム製の絶縁手袋を装着すると共に、該絶縁手袋の上に保護手袋を重ねて着用することが義務付けられている。絶縁手袋は、挿入される母指〜小指を個々に被覆する指被覆部が設けられ、保護手袋は、指被覆部に重なるように覆い被さる指保護部が設けられている。そして、絶縁手袋の指被覆部は、母指〜小指の長さよりも指被覆部の長さが長くなっており、指先部分に弛みが生じる。つまり、指先部分に空間が形成される。この状態で、絶縁手袋の上に保護手袋を重ねて着用すると、指被覆部に指保護部が重なることになるため、指の動きに対して、指被覆部及び指保護部が追従しにくくなり、指の動作も緩慢になってしまう。また、物を摘む際の感覚が指先に伝わりにくくなって、物を摘む際の指の感覚も鈍ってしまう。その結果、物を把持する際に違和感が生じたり、ボルトやナットなどの小物を摘むなどの細かな作業がしづらくなったりして、作業性が低下するという問題がある。
このような問題を解消する作業手袋として、作業者の指の長さよりも若干短い指被覆部を成形すると共に、該指被覆部における、指先から第一関節にかけての手の甲側に傾斜部を設ける。そうすることで、指を伸ばした状態において、指被覆部の素地が指の腹の部位にフィットすると共に、指の手の甲側に膨らみが形成される。即ち、指被覆部の素地が指の腹の部位にフィットすることで、物を摘む際の感覚が指先に伝わりやすくなる。一方、指の手の甲側に膨らみが形成されることで、その内部に空間が形成されるようになり、指の曲げ伸ばしする動作が素地によって邪魔されることがなくなり、物を摘む際の指の折り曲げ動作が緩慢になることが抑制されるものが公知になっている(例えば特許文献1)。なお、この作業手袋は、単体の手袋を手に直接着用するもので、二つの手袋を重ねて着用するものではない。
また、絶縁手袋の上に保護手袋を重ねて着用した状態で、前記問題を解消するものも公知になっている。この場合、絶縁手袋の指被覆部と、保護手袋の指保護部との間に、上記と同様の膨らみを形成している(例えば特許文献2)。
登録実用新案第3010434号公報 特開平11−158713号公報
しかしながら、いずれの場合も、指先の手の甲側と指被覆部、又は指被覆部と指保護部との間に膨らみを形成しているので、その分加工が必要になり、コスト高になるという問題がある。また、上記膨らみを有する手袋を着用することによって、違和感が生じる場合もあると考えられる。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、指先の手の甲側に膨らみなどの加工をすることなく、着用及び指の曲げ伸ばしにおいて違和感がなく、物を摘む際の指の動作が緩慢になることを防止できると共に、物を摘む際の指の感覚が鈍ることを抑制できる保護手袋を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る保護手袋は、高圧、低圧の配電作業などを行う際に手に装着される絶縁手袋10に重ねて着用され、母指〜小指を個々に被覆する絶縁手袋10の指被覆部11,…に重なるように覆い被さる指保護部2,…と、手の甲及び掌の部位を被覆する絶縁手袋10の手被覆部12に重なるように覆い被さる手保護部4と、手首から前腕部を被覆する絶縁手袋10の裾被覆部13の手首の部位に重なるように覆い被さる裾保護部5とを有する保護手袋において、前記指保護部2,…は、それぞれ前記指被覆部11の内径と同一もしくはその内径よりも小さい内径で形成され、母指及び人差し指を除く少なくとも薬指及び小指の指被覆部11,…が臨出するように切除されることを特徴とする。
この場合、保護手袋1の指保護部2が切除されているので、母指及び人差し指を除く複数の指、例えば、薬指及び小指が挿入された絶縁手袋10の指被覆部11の先端部は自由端になっている。即ち、指被覆部11が指保護部2の長さによって規制されることがなく、母指及び人差し指が挿入された指保護部2を充分に引き寄せることができる。このため、使用頻度の高い母指及び人差し指の指保護部2を指被覆部11に確実に密着させることができる。したがって、母指及び人差し指は、指保護部2によって確実に保護されることに加えて、着用及び指の曲げ伸ばしにおいて違和感がなく、物を摘む際の指の動作が緩慢になることを防止できると共に、物を摘む際の指の感覚が鈍ることを抑制できる。また、従来のように、指保護部2に膨出部を形成するような加工もなく、簡単且つ安価に作製できる。
また、本発明によれば、切除されていない指保護部2,…のうち、母指の指保護部2において、親指の指節間関節の部位に孔16が形成され、他の指の指保護部2において、当該指の第一指節間関節の部位に孔16が形成されるような構成を採用することもできる。
また、本発明によれば、母指及び人差し指に加えて、中指も除くような構成を採用することもできる。
この場合、比較的使用頻度の高い中指も除外される、即ち母指〜中指が指保護部2で保護されるようになり、より作業性が改善される。
また、本発明によれば、前記手保護部4,22において、人差し指〜小指の中手指節関節部位から中手骨にかけて開口部4aを形成するような構成を採用することもできる。
この場合、手の甲を覆う絶縁手袋10の手被覆部12は、手の甲が平坦になっているので、その分、指被覆部11に比して接離しやすくなっている。即ち、指の動きによって素地の動きが最も大きい箇所と考えられる。場合によっては、この部位(手の甲)の素地の弛みが指被覆部11への弛みにも影響を与える恐れがある。したがって、この部位に開口部4aを形成するようにすれば、該開口部4aが素地の動きに対する逃げ部となり、指被覆部11への弛みを抑制できるようになる。
また、本発明によれば、母指の指保護部2,21において、母指の指節間関節及び中手指節関節の部位に孔16又は切り込み15を形成するような構成を採用することもできる。
この場合、使用頻度の高い母指の動きに対する素地の動きが、孔16又は切り込み15の拡縮によって吸収されて、指先への弛みを阻止できる。即ち、母指を折り曲げた場合は、母指を折り曲げるにしたがって、関節が外方に向かって突出して角張るようになり、素地が引っ張られて、孔16又は切り込み15が拡径される。そして、この状態から母指を伸ばせば、孔16又は切り込み15は縮径されて、孔16又は切り込み15において、素地の弛みが生じる。この状態から、母指を再度折り曲げると、孔16又は切り込み15において生じた素地の弛みが、指の曲げ動作で引っ張られる。つまり、素地の動きは、孔16又は切り込み15において行われており、指先への素地の動きはないものと考察される。
また、本発明によれば、人差し指〜小指の指保護部2,…,21,…において、人差し指〜小指の第二指節間関節の部位に、孔又は切り込み15を形成するような構成を採用することもできる。
この場合も、上記と同様に、人差し指〜小指が折り曲げられるにしたがって、関節が突出することによる素地の動きを、孔又は切り込み15によって解消するものである。特に、この部位は、指先における指被覆部11と指保護部2との弛みに対して影響する箇所であるため、人差し指〜小指の指保護部2,…の第二指節間関節の部位に、孔又は切り込み15を形成すれば、人差し指〜小指の動きに対する素地の弛みを解消するのに好適に作用する。
また、本発明によれば、人差し指〜小指の指保護部2,…,21,…において、人差し指〜小指の中手指節関節の部位に、孔又は切り込み15を形成するような構成を採用することもできる。
この場合、素地の動きが最も大きい手の甲に近いので、人差し指〜小指の中手指節関節の部位それぞれに、孔又は切り込み15を形成すれば、指先への弛みを効果的に解消できる。
また、本発明によれば、保護手袋1の裾保護部5,23に、絶縁手袋10の裾被覆部13に位置固定するための固定部材7を設けるような構成を採用することもできる。
この場合、絶縁手袋10に対して保護手袋1を位置固定できるので、指被覆部11と指保護部2との弛みをより一層解消できるようになる。なお、母指と人差し指の指被覆部11に指保護部2が密着した状態で、保護手袋1を位置固定するのが好ましい。
以上のように、本発明によれば、保護手袋の指保護部において、少なくとも母指及び人差し指の指被覆部に対して指保護部を密着させるようにしたので、着用及び指の曲げ伸ばしにおいて違和感がなく、物を摘む際の指の動作が緩慢になることを防止できると共に、物を摘む際の指の感覚が鈍ることを抑制できる効果がある。
以下、本発明の実施形態に係る保護手袋について、図1〜図8を参照しつつ説明する。なお、これらの図において、便宜上、片方の手袋のみを図示しているが、保護手袋及び絶縁手袋の何れの場合も、左右一対である。
ここで、保護手袋の構成を説明する前に、絶縁手袋の構成について説明する。該絶縁手袋10は、絶縁性素材として、例えばゴム素材で作製されており、1mm〜3mm程度の厚さを有している。また、色によって、後述する保護手袋1と識別できるようになっている。例えば、絶縁手袋10の色を黄色とし、保護手袋1の色を灰色にしている。そして、絶縁手袋10は、挿入される母指〜小指を被覆する指被覆部11と、掌及び手の甲を覆う手被覆部12と、手首から前腕を覆うように延出された略筒状の裾被覆部13とを備えている。そして、絶縁手袋10を手に装着する際は、裾被覆部13の開口部から手を挿入すると共に、母指〜小指を個々に指被覆部11,…に挿入する。この際、指被覆部11,…の内面に各指の表面が密着し、指の動きに対して指被覆部11,…、手被覆部12が伸縮するので、指を伸ばした状態、及び折り曲げた状態の何れの場合も大きな違和感はない。但し、指先の部位において若干の弛みが生じる場合がある。
(第一実施形態)
つぎに、第一実施形態に係る保護手袋について、図1〜図3を参照して説明する。該保護手袋1は、母指と人差し指が挿入された状態の絶縁手袋10の指被覆部11,11に重なるように覆い被さる指保護部2,2と、中指、薬指、小指が挿入された状態の絶縁手袋10の指被覆部11,…が挿通されると共に、該指被覆部11,…の指先から第二指節間関節にかけての部位が外部に臨出する筒状の通し部3,…と、掌及び手の甲が被覆された状態の手被覆部12に重なるように覆い被さる手保護部4と、手首が位置する絶縁手袋10の裾被覆部13の部位に固定できるように固定部材7が設けられた裾保護部5とを備えている。
指保護部2,2は、その内径が、絶縁手袋10の指被覆部11よりも同一もしくはやや小さく形成されており、指保護部2,2の内面全体が指被覆部11の外面全体に軸方向に沿って密着するように構成されている。
通し部3は、指保護部2が切除されて形成されたもので、指先から第二指節間関節にかけての部位が切除されて形成されている。そして、上述したように、中指、薬指、小指が挿入された指被覆部11,…が通し部3,…に挿通されて、指先から第二指節間関節にかけての部位が外部に臨出するようになっている。換言すれば、通し部3は、中手指節関節から第二指節間関節にかけての部位を保護する程度の長さを有している。
手保護部4は、人差し指から小指の中手指節関節部位から手の甲及び掌を被覆する絶縁手袋10の手被覆部12に重なるように覆い被さる。しかも、作業現場の周辺機器や部材などから手を保護できるように、その表面側に厚手部材40が縫着されている。そして、人差し指から小指の中手指節関節部位から手の甲にかけての部位に開口部4aが形成されている。
裾保護部5は、絶縁手袋10が装着された手を挿脱するための挿脱口を有しており、該挿脱口の径を拡縮できるように、換言すれば、絶縁手袋10の裾被覆部13に固定できるように、裏面に面ファスナ6を備えた伸縮自在のバンド(固定部材)7が取り付けられている。
つぎに使用態様について説明する。まず、手を絶縁手袋10の裾被覆部13の挿脱口から手を挿入し、母指〜小指を絶縁手袋10の指被覆部11,…に個々に挿入して、手に絶縁手袋10を装着する。この際、各指被覆部11,…の内面が指の表面に密着することになる。この状態で、絶縁手袋10の上に保護手袋1を重ねて着用する。即ち、母指及び人差し指が挿入された状態の絶縁手袋10の指被覆部11,…を、保護手袋1の指保護部2,2に挿入すると共に、中指〜小指が挿入された状態の指被覆部11,…を、保護手袋1の通し部3,…に挿通する。この際、母指及び人差し指の指被覆部11,11の周囲は指保護部2,2が覆い被さっているので、絶縁手袋10と保護手袋1とで二重に保護される。一方、中指〜小指の指被覆部11,…は、指先から第二指節間関節にかけての部位が外部に臨出するので、二重に保護されることはないが、物を摘むなどの作業においては使用頻度が少ないので、絶縁保護のみで充分な対応になっている。
そして、絶縁手袋10の上に保護手袋1を着用した直後は、各指先の表面と絶縁手袋10の指被覆部11,…の内面との間に若干の隙間が形成される。その後、母指及び人差し指が挿入された状態の指被覆部11,11の外面に、保護手袋1の指保護部2,2の内面が密着するまで、保護手袋1の裾保護部5を摘んで腕側に引っ張る。
そして、指被覆部11,11と指保護部2,2が密着した位置で、裾保護部5を引っ張るのを止めて、バンド7の面ファスナ6を面着させて固定する。この場合、中指と薬指における指被覆部11,11の股部、薬指と小指における指被覆部11,11の股部に対して、保護手袋1の各通し部3,…間の部位は当接してもよいし、離間してもよい。
要は、使用頻度の高い母指及び人差し指の指被覆部11,11に、保護手袋1の指保護部2,2の内面が密着すればよく、これによって、物を摘むのに使用頻度の高い母指及び人差し指を二重に保護でき、さらに、物を摘む際の指の動きが緩慢になることを防止できると共に、物を摘む際の感覚が指先に伝わりやすくなる。
また、母指及び人差し指が挿入された状態の指被覆部11,11に、保護手袋1の指保護部2,2が密着した状態で、指を曲げ伸ばしした場合、指の動きに応じて、絶縁手袋10及び保護手袋1の両方の素地も同時に動くことになるが、中手指節関節から手の甲にかけて開口部4aが形成されているので、手に密着した絶縁手袋10においては、該開口部4aにおいて絶縁手袋10の素地の弛みが生じるだけで、指被覆部11,11における弛みは殆ど生じることはない。
この理由としては、絶縁手袋10の素地の動きが、保護手袋1の開口部4aに集約されること、保護手袋1の素地の動きが開口部4aの拡縮によって吸収されること、絶縁手袋10及び保護手袋1が、保護手袋1の裾保護部5によって位置固定されることにある。
つまり、絶縁手袋10及び保護手袋1が位置固定された状態では、比較的平坦な手の甲に対する絶縁手袋10の手被覆部12の密着度が小さいため、手被覆部12の動きが最も大きいと考えられる。したがって、保護手袋1の手保護部4を大きく開口することで、該開口部4aにおいて絶縁手袋10の素地の動きを吸収すれば、指被覆部11,11における弛みを解消できる。
一方、母指〜小指が挿入される指被覆部11,…、及び指被覆部11が挿入される指保護部2は、指(指被覆部11)の外面全体に指被覆部(指保護部2)11の内面全体が軸方向に沿って密着しているので、手被覆部12に比較して密着度はかなり大きいと考えられる。したがって、略軸方向に指の曲げ伸ばしが行われたとしても、指(指被覆部11)に対する指被覆部(指保護部2)11の密着度は変わらないので、指被覆部(指保護部2)11における指先部(指被覆部11)の弛みは殆ど形成されないと考えられる。
なお、前記第一実施形態の場合、通し部3において、指先から第二指節間関節にかけての部位を切除するようにしたが、指先から第一指節間関節にかけての部位、或いは指先から基節骨の中途部にかけての部位を切除するようにしてもよい。
また、前記第一実施形態の場合、指保護部2によって、母指と人差し指が挿入された絶縁手袋10の指被覆部11を保護するようにしたが、比較的使用頻度の高い中指が挿入された絶縁手袋10の指被覆部11も保護するようにしてもよい。また、手保護部4において、人差し指から小指の中手指節関節部位から手の甲にかけて開口部4aを形成するようにしたが、図4及び図5に示すように、第二指節間関節部位と、人差し指から小指の中手指節関節部位とにそれぞれ十字形状の切り込み15,…を形成するようにしてもよく、人差し指及び中指の第一指節間関節の部位と、母指の指節間関節及び中手指節関節の部位とにそれぞれ孔16を形成するようにしてもよい。
そして、図6に示すように、指を伸ばした状態から、図7に示すように、指を折り曲げて握り拳の状態にする際に、各指の動きが絶縁手袋10及び保護手袋1の素地によって邪魔されることがない。具体的に説明すると、指を伸ばした状態から、指を折り曲げるにしたがって、指の第二指節間関節及び中手指節関節部位が外方に突出して角張るようになる。これによって、切り込み15,…における二直線の交差部位が、外方に向かって突出しようとする第二指節間関節及び中手指節関節部位の尖頭部位によって放射状に押し広げられて、十字形状の切り込みが拡径されて変形する。
一方、孔16においても上記切り込み15と同様の作用を奏する。即ち、人差し指、中指、母指を伸ばした状態から、折り曲げるにしたがって、各指の指節間関節及び中手指節関節部位が外方に突出して角張ることで、孔16が拡径される。
つまり、切り込み15及び孔16は、外方に向かって突出しようとする関節部位の逃げ部となり、各指の曲げ伸ばしの動きに対して、絶縁手袋10及び保護手袋1の素地が追従することになる。換言すれば、物を摘む作業をしても疲れが少なくて、好適な作業性を維持できることになる。
(第二実施形態)
つぎに第二実施形態に係る保護手袋について、図8を参照して説明する。該保護手袋20は、絶縁手袋10の母指〜中指の各指保護部21の長さが、対応する指被覆部11の長さと同一か短くなっており、且つ、その差Bよりも、その他の指(小指と薬指)の各指保護部21とこれに対応する指被覆部11との差Aの方が大きくなっている。具体的に説明すると、絶縁手袋10の指被覆部11,…と保護手袋20の指保護部21,…との隙間Bよりも、絶縁手袋10の指被覆部11,11と保護手袋20の指保護部21,21との隙間Aが大きく設定されている。即ちA>Bの関係にあり、母指〜中指の指被覆部11,…が指保護部21,…に密着するように構成されている。つまり、物を摘む際の指の感覚を伝わりやすくしている。なお、絶縁手袋10の指被覆部11間の股部と、保護手袋20の指保護部21間の股部との隙間B'は、絶縁手袋10の指被覆部11と保護手袋20の指保護部21との隙間Bと同一もしくは大きくてもよい。要は、絶縁手袋10の母指〜中指の指被覆部11,…に対して、保護手袋20の指保護部21,…の当接が優先するように構成されていればよい。図中、22は手保護部、23は裾保護部を示す。
つぎに使用態様について説明する。手に絶縁手袋10を装着した後、該絶縁手袋10の上に保護手袋20を着用した際、図8に示すように、絶縁手袋10の指被覆部11と保護手袋20の指保護部21との間に隙間が形成される。指の根元に向かって保護手袋20の裾保護部23を引っ張ると、母指〜中指が挿入されている指被覆部11の先端部の外面に、保護手袋20の指保護部21の内面が当接する一方、中指と薬指、薬指と小指が挿入されている指被覆部11と、保護手袋20の指保護部21との間に隙間が形成される。これによって、物を摘む際に使用頻度の高い母指、人差し指、中指の指被覆部11,…に指保護部21,…が重なるように覆い被さるので、物を摘む際の感覚が指先に伝わりやすくなって作業効率の低下を抑制できる。
なお、前記第二実施形態の場合、母指〜中指の各指保護部21の長さを、対応する指被覆部11の長さと同一か短くし、且つ、その差Bよりも、その他の指の各指保護部21とこれに対応する指被覆部11との差Aの方を大きくするようにしたが、母指と人差し指のみを上記構成になるようにしてもよい。
また、前記第一及び第二実施形態の場合、絶縁手袋10が着用された手が挿脱する裾保護部の挿脱口を、バンド7で絞って固定するようにしたが、ゴム製の拡縮自在の環状部材を手保護部の端部に縫着するようにしてもよい。
本発明の第一実施形態に係る保護手袋を示し、指を伸ばした状態を手の甲側から見た図。 指を折り曲げて握り拳の状態を側方から見た図。 指を伸ばした状態を掌側から見た図。 保護手袋の変形例を示し、指保護部に十字形状の切り込みを形成した保護手袋を手の甲側から見た図。 図4の保護手袋を掌側から見た図。 図4の保護手袋を装着して、指を広げた状態を掌側から見た図。 図4の保護手袋を装着して、指を折り曲げて握り拳の状態を手の甲側から見た図。 本発明の第二実施形態に係る保護手袋を示し、指を伸ばした状態において、絶縁手袋の薬指と小指の指被覆部の長さよりも、保護手袋の指保護部の長さの方が長い状態を示す断面図。
符号の説明
1,20…保護手袋、2,21…指保護部、3…通し部、4,22…手保護部、4a…開口部、40…厚手部材、5,23…裾保護部、6…面ファスナ、7…バンド、10…絶縁手袋、11…指被覆部、12…手被覆部、13…裾被覆部、15…切り込み、16…孔

Claims (7)

  1. 高圧、低圧の配電作業などを行う際に手に装着される絶縁手袋(10)に重ねて着用され、母指〜小指を個々に被覆する絶縁手袋(10)の指被覆部(11,…)に重なるように覆い被さる指保護部(2,…)と、手の甲及び掌の部位を被覆する絶縁手袋(10)の手被覆部(12)に重なるように覆い被さる手保護部(4)と、手首から前腕部を被覆する絶縁手袋(10)の裾被覆部(13)の手首の部位に重なるように覆い被さる裾保護部(5)とを有する保護手袋において、前記指保護部(2,…)は、それぞれ前記指被覆部(11)の内径と同一もしくはその内径よりも小さい内径で形成され、母指及び人差し指を除く少なくとも薬指及び小指の指被覆部(11,…)が臨出するように切除されることを特徴とする保護手袋。
  2. 切除されていない指保護部(2,…)のうち、母指の指保護部(2)において、親指の指節間関節の部位に孔(16)が形成され、他の指の指保護部(2)において、当該指の第一指節間関節の部位に孔(16)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の保護手袋。
  3. 前記指保護部(2,…)は、母指及び人差し指に加えて、中指も除いた指被覆部(11)が臨出するように切除されることを特徴とする請求項1又は2に記載の保護手袋。
  4. 前記手保護部(4)は、人差し指〜小指の中手指節関節部位から中手骨にかけて開口部(4a)が形成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の保護手袋。
  5. 人差し指〜小指の指保護部(2,…)において、人差し指〜小指の第二指節間関節の部位に孔又は切り込み(15)が形成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の保護手袋。
  6. 人差し指〜小指の指保護部(2,…)において、人差し指〜小指の中手指節関節の部位に孔又は切り込み(15)が形成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の保護手袋。
  7. 裾保護部(5)に、絶縁手袋(10)の裾被覆部(13)に位置固定するための固定部材(7)が設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の保護手袋。
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