JP6075455B2 - 手首サポータ - Google Patents

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Description

本発明は、上肢に着用されて手首をサポートする手首サポータに関する。
手首の基本的な動作として、背屈、掌屈、橈屈、尺屈、回内、回外がある。そして、これらの動きを組み合わせることで、手は様々な状態で、つまむ、つかむ、開ける、閉める、持つ等の動作を行うことができる。
なお、背屈とは、手の甲が肘に近づくように手首を曲げる動作のことであり、掌屈とは、掌が肘に近づくように手首を曲げる動作のことである。また、橈屈とは、手首を拇指側に曲げる動作のことであり、尺屈とは、手首を小指側に曲げる動作のことである。そして、回内とは、前腕部を内方向(親指が上から内側に向く方向)に回す動作のことであり、回外とは、前腕部を外方向(親指が上から外側に向く方向)に回す動作のことである。
このように、手首(手関節)があらゆる方向に動かせることで日常生活等での基本動作が可能となる一方、手首はあらゆる方向に動くことになるため手首に負荷がかかってしまう。
そこで、手首にかかる負荷を軽減するために手首に着用される手首サポータが種々提案されている。
例えば、特許文献1に示すような手首サポータが知られている。この特許文献1では、手の甲側において少なくとも手関節部分から中手骨部分を覆うとともに掌側において手関節部分を覆うことで、手首を固定し、手首にかかる負荷を軽減させている。
具体的には、甲側被覆部に中手骨回りに巻回されるハンドベルト部を設け、掌側被覆部に手首回りに巻回されるリストベルト部を設けている。そして、2つのベルト部を、被覆体の両側縁部からそれぞれ逆向きに巻回させることで、強い力で安定的に手首を固定できるようにしている。
特開2013−022344号公報
しかしながら、上記従来の技術では、強い力で安定的に手首を固定させることが可能ではあるが、手首を固定する際に拇指の付け根部分も固定されてしまう。そのため、手首サポータを着用した状態では、拇指(手の指)の動き、および、手首の回内および回外の動きが、当該手首サポータによって阻害されてしまう。
そこで、本発明は、手の指、手首の動きを妨げてしまうのを抑制しつつ、手首をサポートすることのできる手首サポータを得ることを目的とする。
本発明は、手首サポータであって、上肢に着用されて少なくとも手首を覆う筒状のサポータ本体と、前記サポータ本体の全周に亘って帯状に形成され、当該サポータ本体の他の部位よりも緊締力が高い緊締部と、を備え、前記緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側および掌側から見た際に、当該上肢における橈骨遠位端部の先端に対応する部位、尺骨遠位端部の先端に対応する部位、および豆状骨に対応する部位の全体を覆うように形成されており、前記緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側および掌側から見た際に、当該上肢の舟状骨に対応する部位における少なくとも遠位側に位置する半分を覆わないように形成されており、前記緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、遠位側に位置する第1の緊締部と、前記第1の緊締部に近位側で隣接し、前記第1の緊締部よりも緊締力が低い第2の緊締部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、手の指、手首の動きを妨げてしまうのを抑制しつつ、手首をサポートすることのできる手首サポータを得ることができる。
本発明の一実施形態にかかる手首サポータを示す図であって、(a)は、手掌側から視た図、(b)は、手背側から視た図である。 本発明の一実施形態にかかる手首サポータを手首に着用した状態を示す図であって、(a)は、手掌側から視た図、(b)は、手背側から視た図である。 本発明の一実施形態にかかる手首サポータを手首に着用した状態における手首サポータと骨格との位置関係を模式的に示す図であって、(a)は、手掌側から視た図、(b)は、手背側から視た図である。 図3(a)の手首サポータ部分を拡大した図である。 図3(b)の手首サポータ部分を拡大した図である。 本発明の一実施形態にかかる手首サポータの接ぎと上肢との位置関係、開口部の周端縁とMP関節との位置関係を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下では、右手に着用される手首サポータを用いて説明するが、左手に着用される手首サポータも、右手に着用される手首サポータと同様の構成をしている。
本実施形態にかかる手首サポータ10は、図1に示すように、サポータ本体11を備えている。このサポータ本体11は、図2に示すように、上肢30に着用されて少なくとも手首(手根)80を覆うものである。なお、上肢30とは、人体の肩から手までの部分のことであり、前腕40、手首(手根)80、および手50が上肢30に含まれている。
サポータ本体11は、本実施形態では、複数の被覆素材18を用い、これらの被覆素材18を接合することで筒状に形成されている。なお、被覆素材18とは、サポータ本体11を構成する個々の素材(生地等)のことである。すなわち、互いに分離独立しており、接合することでサポータ本体11を形成することが可能な個々の素材(生地等)のそれぞれが、被覆素材18となる。
そして、このような被覆素材18としては、高い伸縮性を有する素材を用いるのが好ましい。例えば、トリコット編みの生地等、着用者のサイズや動きに追従するように滑らかに伸びて縮む生地(素材)を被覆素材18として用いることができる。なお、被覆素材18として、ラッセル編みの、パワーネットやチュールパワーネット等の生地を用いることもできる。
このとき、伸長回復性が18cNから24cN程度となる生地(素材)を被覆素材18として用いるのが好ましい。このように、伸長回復性が18cNから24cN程度となる生地(素材)を用いることで、上肢30への手首サポータ10の装着性が妨げられてしまうのを抑制しつつ、装着時に手首サポータ10による適度なサポート感を得ることができるようになる。
なお、伸長回復性は、試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、300mm/分程度の速度で伸長回復を複数回繰り返し、15%伸長した際の伸長力(cN)と、15%回復した際の回復力(cN)の平均により算出されるものである。このとき用いられる試験片の大きさは160mm×25mmとなっており、この試験片を、上部つかみ25mm、下部つかみ35mm、つかみ間隔100mmとして定速伸長形引張試験機に取り付けて、伸長回復を複数回繰り返すことで、伸長回復性を算出している。
そして、このような被覆素材18を複数枚(本実施形態では2枚)用い、被覆素材18のいずれかの辺部を他の辺部(同一の被覆素材18における他の辺部、または、異なる被覆部材18のいずれかの辺部)に接合させる作業を複数箇所で行うことで、筒状のサポータ本体11を形成している。
また、本実施形態では、筒状に形成されたサポータ本体11の一端(手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で遠位側に位置する端部)に、手首サポータ10を上肢30に着用する際に拇指(親指)61を挿通させる開口部12が形成されている。そして、拇指(親指)61を開口部12に挿通させた状態では、拇指(親指)61が手首サポータ10から露出するようにしている(図2参照)。
さらに、筒状のサポータ本体11の一端には、手首サポータ10を上肢30に着用する際に、指60のうち拇指(親指)61以外の指である他指62を挿通させる開口部13が形成されている。なお、他指62は、示指(人差し指)62a、中指62b、薬指62c、小指62dの4本の指のことである。本実施形態では、この他指62の全てを1つの開口部13に挿通させるようになっている。そして、他指62の全てを1つの開口部13に挿通させた状態では、他指62が手首サポータ10から露出することとなる(図2参照)。
一方、筒状のサポータ本体11の他端(手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で近位側に位置する端部)には、上肢30の先端部(前腕40の遠位側40a、手首80、および手50)を挿通させる開口部14が形成されている。
したがって、手50を先端からサポータ本体11の開口部14に挿通させ、拇指(親指)61を開口部12に挿通させるとともに、他指62を1つの開口部13に挿通させることで、サポータ本体11が上肢30に着用されるようになっている。なお、上述したように、サポータ本体11は伸縮性を有するように形成されており、サポータ本体11を上肢30に着用させる際には、サポータ本体11を伸長させながら手50を開口部14から挿通させるようになっている。また、サポータ本体11は、若干伸長した状態で上肢30に着用されるようになっており、このときに生じるサポータ本体11の伸長回復力によって、上肢30のサポータ本体11で覆われている部位が手首サポータ10によってサポートされるようになっている。
そして、本実施形態では、手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で、サポータ本体11が上肢30に着用上肢30の前腕40の遠位側40a、手首80、および手50の中手70を覆っている(図2参照)。また、サポータ本体11によって覆われる部位に位置する骨は、橈骨100の遠位端部101、尺骨110の遠位端部111、手根骨120、中手骨130となっている(図3参照)。
なお、手根骨120としては、遠位手根骨列121および近位手根骨列122がある(図4および図5参照)。そして、遠位手根骨列121としては、大菱形骨120a、小菱形骨120b、有頭骨120c、および有鉤骨120dがある(図4および図5参照)。一方、近位手根骨列122としては、舟状骨120e、月状骨120f、三角骨120g、および豆状骨120hがある(図4および図5参照)。
また、図3の符号150は方形回内筋で、符号151は回外筋で、符号152は円回内筋であり、これらの筋肉は、前腕40を回内、回外させる際に働く筋肉である。
そして、上述したように、サポータ本体11は、2枚(複数枚)の被覆素材18を接合することで筒状に形成されている。したがって、被覆素材18の接合部分には接ぎが形成されることとなる。本実施形態では、サポータ本体11には3本の接ぎ15,16,17が形成されている。
接ぎ15は、サポータ本体11の橈側(手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で橈骨100が位置する側)11aに1本の線状となるように形成されている。なお、1本の線とは、直線や曲線だけでなく、分岐していない屈曲線も含むものである。
本実施形態では、手首サポータ10を上肢30に着用した状態で、前腕40の遠位側40aから手50の中手70にかけて、上肢30(前腕40の遠位側40a、手首80、および手50)の橈側の輪郭形状に略沿うように接ぎ15が形成されている(図2(b)参照)。なお、輪郭形状とは、掌が上を向くようにした上肢を上方から視た状態における輪郭形状のことである。そして、この接ぎ15は、開口部12の周端縁(開口部12の周縁部12aにおける周端縁)12bと開口部14の周端縁(開口部14の周縁部14aにおける周端縁)14bとを結ぶように形成されており、一枚の被覆素材18の互いに異なる辺部同士を接合することで形成されるものである。
また、接ぎ16は、サポータ本体11の尺側(手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で尺骨110が位置する側)11bに1本の線状となるように形成されている。具体的には、手首サポータ10を上肢30に着用した状態で、前腕40の遠位側40aから手50の中手70にかけて、上肢30(前腕40の遠位側40a、手首80、および手50)の尺側の輪郭形状に略沿うように接ぎ16が形成されている(図2(a)参照)。この接ぎ16は、開口部13の周端縁(開口部13の周縁部13aにおける周端縁)13bと開口部14の周端縁(開口部14の周縁部14aにおける周端縁)14bとを結ぶように形成されており、一枚の被覆素材(接ぎ15を形成する被覆素材とは別の被覆素材)18の互いに異なる辺部同士を接合することで形成されるものである。
このように、接ぎ15および接ぎ16を、サポータ本体11の橈側11aおよび尺側11bにそれぞれ形成することで、布状の被覆素材18を用いて筒状に形成されたサポータ本体11の形状を手60や手首80の形状に沿わせることができるようになる。そして、サポータ本体11の形状を手60や手首80の形状に沿わせることで、手首サポータ10を上肢30に着用させた際に、手首80の動きを妨げてしまうのを抑制しつつサポータ本体11をより確実に手60や手首80にフィットさせることができるようになる。その結果、手首サポータ10着用時のサポート感をより向上させて、後述する緊締部20による手首80の緊締をより確実に行うことができるようになる。
接ぎ17は、接ぎ15と接ぎ16との間に形成されている。そして、サポータ本体11の掌側11cの他端(手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で近位側に位置する端部)からサポータ本体11の甲側11dの他端にかけて1本の線状となるように形成されている。さらに、この接ぎ17は、拇指(親指)61と示指(人差し指)62aとの間の指間膜63の稜線63aと交差するように形成されている。
具体的には、接ぎ17は、サポータ本体11の掌側11cの他端から一端側に向けて延びており、一端(開口部13)に向かう途中で、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19に向けて湾曲している。そして、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19を通って、サポータ本体11の甲側11dへと延設されている。
一方、サポータ本体11の甲側11dの接ぎ17の形状も、サポータ本体11の掌側11cの接ぎ17の形状とほぼ同一の形状となっている。
すなわち、サポータ本体11の甲側11dの接ぎ17は、サポータ本体11の甲側11dの他端から一端側に向けて延びており、一端(開口部13)に向かう途中で、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19に向けて湾曲している。そして、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19を通って、サポータ本体11の掌側11cへと延設されている。
また、本実施形態では、接ぎ17は、手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で稜線63aと対応する位置に形成されるサポータ本体11上の線分19aに対して略線対称となるように形成されており、線分19aと交差するように形成されている。したがって、手首サポータ10を上肢30に着用させた状態では、接ぎ17が稜線63aと交差することとなる。
このように、線分19aと交差するように接ぎ17を形成することで、拇指(親指)61の示指(人差し指)62aに対する相対移動(拇指61と示指62aとを互いに近づけさせる動き)が、接ぎ17によって邪魔されてしまうのを抑制できるようになる。
さらに、本実施形態では、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19が、接ぎ17によって開口部12側の領域と開口部13側の領域とに分割されるようになっている。
そして、本実施形態では、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19には、開口部12と開口部13とを結ぶ接ぎが形成されないようにしている。すなわち、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19に、接ぎ17と交差するような接ぎが形成されないようにしている。
このように、開口部12と開口部13とを結ぶ接ぎが、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19に形成されないようにすることで、拇指(親指)61の示指(人差し指)62aに対する相対移動(拇指61と示指62aとを互いに近づけさせる動き)が邪魔されてしまうのをより一層抑制することができるようになる。
また、本実施形態では、開口部12の周端縁12bおよび開口部13の周端縁13bが、手首サポータ10を上肢30に着用させた状態でMP関節65よりも近位側に位置するようにしている。ここで、MP関節65とは、中手骨130と基節骨141との間に形成される関節のことであり、指60の根元の関節のことである。
なお、手50の骨格としては、図3に示すように、中手70に対応する位置に配置される中手骨130、指60に対応する位置に配置される指骨140がある。また、指骨140としては、他指62では、基節骨141、中節骨142、末節骨143があり、近位側(中手骨130側)から順に基節骨141、中節骨142、末節骨143が配置されている。
一方、拇指61には、指骨140としての基節骨141、末節骨143があり、近位側(中手骨130側)から順に基節骨141、末節骨143が配置されている。
そして、それぞれの骨を接続する箇所には関節が形成されており、中手骨130と基節骨141との間にはMP関節65が形成されている。そして、このMP関節65を基点として指60が中手70に対して相対移動できるようになっている。
したがって、上述したように、MP関節65よりも近位側に開口部12の周端縁12bおよび開口部13の周端縁13bを位置させることで、サポータ本体11によって指60の動き(特に、指60を根元から掌側に曲げる動作)が阻害されてしまうのを抑制することができるようになる。
さらに、本実施形態では、接ぎ17は、サポータ本体11の甲側11dにおいては、手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で、他端(開口部14側の端部)が橈骨100と尺骨110の間に対応する位置に配置されるようにしている(図3(b)参照)。そして、他端から一端側に向けて延びる接ぎ17は、近位側では示指(人差し指)62aと中指62bの間に対応する部位を通るように形成されている。そして、一端(開口部13)に向かう途中で、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19に向けて湾曲している。
一方、サポータ本体11の掌側11cにおいては、接ぎ17は、手首サポータ10を上肢30に着用させた状態で、他端(開口部14側の端部)が、甲側11dと同様に、橈骨100と尺骨110の間に対応する位置に配置されるようになっている(図3(a)参照)。そして、他端から一端側に向けて延びる接ぎ17は、図6に示すように、拇指球64の他指62側の端縁(拇指61を掌側に動かした際にできる皺)64aに沿って延び、一端(開口部13)に向かう途中で、サポータ本体11の指間膜63に対応する部位(開口部12と開口部13との間の部位)19に向けて湾曲するように形成されている。なお、拇指球64とは、拇指(親指)61の付け根のふくらみのことであり、図示せぬ母指球筋(短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋)によって構成されるものである。
このように、甲側11dおよび掌側11cの接ぎ17を橈骨100と尺骨110の間に対応する位置に形成することで、前腕40の回内動作や回外動作の際に生じる橈骨100と尺骨110との相対移動(橈骨100と尺骨110との隙間d1の距離が変化する動作)が接ぎ17によって妨げられてしまうのを抑制できるようになる。
また、甲側11dの示指(人差し指)62aと中指62bの間は、拇指61と小指62dを互いに近付ける動作などを行う際に、稜線となりほとんど動かない領域である。したがって、この位置に接ぎ17を配置することで、手首サポータ10が指60の動きを妨げてしまうのを極力抑制することが可能となる。また、甲側11dの接ぎ17が、示指(人差し指)62aに向けて延びる腱と中指62bに向けて延びる腱の間に位置することとなるため、腱(筋肉)の働きを阻害してしまうのを抑制できるようになる。
また、掌側11cの接ぎ17を、拇指球64の端縁(拇指61を掌側に動かした際にできる皺)64aに沿って形成することで、拇指61を根元から掌側に動かす動作が接ぎ17によって妨げられてしまうのを抑制できるようになる。
このように、本実施形態にかかる手首サポータ10は、上肢30に着用させた手首サポータ10が指60の動きを妨げてしまうのを極力抑制することが可能な構成となっている。
また、上述したように、手首の基本的な動作としては、背屈、掌屈、橈屈、尺屈、回内、回外がある。そして、これらの動きを組み合わせることで、手は様々な状態で、つまむ、つかむ、開ける、閉める、持つ等の動作を行うことができる。
このように、日常生活等において手を使用すると、手首があらゆる方向に動くことになるため手首に負荷がかかってしまう。
そのため、本実施形態においても、手首80の動きを抑制して手首80にかかる負荷を軽減させることができるようにしている。
具体的には、サポータ本体11に緊締部20を帯状に設け、この緊締部20に生じる緊締力により手首80の動きを抑制することで、手首80にかかる負荷を軽減できるようにした。
この緊締部20は、サポータ本体11の他の部位(緊締部20が設けられている部位以外の部位)よりも緊締力が高い領域となっている。
ところで、手の使用時に手首をあらゆる方向に動かすことは可能であるが、手首の動きにもある程度の規則性がある。そのため、手首の各部位に均等に負荷がかかるのではなく、手首の偏った部位に負荷がかかりやすくなっている。具体的には、手首の尺側(小指側)および橈側(親指側)が、比較的負荷がかかりやすい部位となっている。
したがって、手首80をサポートする際には、比較的負荷がかかりやすい手首の尺側(小指側)および橈側(親指側)をより重点的にサポートできるようにしたほうが効果的に手首80をサポートすることができる。
ここで、図3に示すように、橈骨100の遠位端部101の先端101aと手根骨120との間には隙間d2が形成されており、尺骨110の遠位端部111の先端111aと手根骨120との間には隙間d3が形成されている。このように、橈骨100と手根骨120との間、尺骨110と手根骨120との間に隙間(隙間d2や隙間d3)が形成されていると、比較的自由に手首80を動作させることは可能となるが、このままでは手首80が不安定になってしまう。そのため、橈骨100、尺骨110および手根骨120が靱帯(図示せず)によって連結されており、この靱帯が、橈骨100、尺骨110および手根骨120を支持するとともに手首80を制動している。
このとき、図3に示すように、尺骨110の遠位端部111の先端111aと手根骨120との間に形成される隙間d3のほうが橈骨100の遠位端部101の先端101aと手根骨120との間に形成される隙間d2よりも大きくなっている。このように、手首80は、尺側(小指側)と橈側(親指側)とで骨格が異なっている。
そのため、手首80の尺側(小指側)には、比較的広範囲にわたって靱帯が張り巡らされており、手首80の尺側(小指側)が広範囲にわたる靱帯によって支持されている。
一方、手首80の橈側(親指側)では、隙間d2があまり大きくないため、靱帯が張り巡らされる範囲も比較的小さくなっている。
また、腱(筋肉)の構造や働きも、手首80の尺側(小指側)と橈側(親指側)とでは異なっている。
例えば、手首80の尺側(小指側)には、関節を安定化させるために働く腱(筋肉)がある。そして、関節を安定化させるために働く腱(筋肉)には、大きな負荷がかかってしまう。
したがって、手首80の尺側(小指側)をサポートする際には、関節を安定化させるために働く腱(筋肉)や比較的広範囲にわたって張り巡らされている靱帯をサポートするのが効果的である。このとき、靱帯が比較的広範囲にわたって張り巡らされているため、手首80の尺側(小指側)のサポート幅は、比較的大きくなるようにするのが好ましい。
一方、手首80の橈側(親指側)には、拇指(親指)61や手首80に力を伝えて、拇指(親指)61や手首80を動かすために働く腱(筋肉)がある。そして、拇指(親指)61は他指62に比べて可動範囲が広く使用頻度が高いため、拇指(親指)61や手首80を動かすために働く腱(筋肉)に、大きな負荷がかかってしまう。特に、拇指(親指)61や手首80を動かす際に、腱と腱鞘との間に摩擦が生じると、腱(筋肉)に大きな負荷がかかってしまう。なお、腱鞘部分に圧を加えると、腱と腱鞘の摩擦が減少することが臨床的に確認されている。
したがって、手首80の橈側(親指側)をサポートする際には、拇指(親指)61や手首80を動かすために働く腱(筋肉)をサポートするのが効果的である。このとき、拇指(親指)61の動きを妨げてしまうのを抑制できるようにするのが好ましい。すなわち、手首80の橈側(親指側)のサポート幅は、あまり大きくならないようにするのが好ましい。
そこで、本実施形態では、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30における尺骨遠位端部111の先端111aに対応する部位および豆状骨120hに対応する部位を緊締部20が覆うようにした。
また、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、橈骨遠位端部101の先端101aに対応する部位を緊締部20が覆うようにした。そして、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30の舟状骨120eに対応する部位における少なくとも遠位側が、緊締部20によっては覆われないようにした。
すなわち、緊締部20の遠位側端縁(緊締部20とサポータ本体11における緊締部20よりも遠位側の部位との境界線)21aの形状は、サポータ本体11の橈側11aにおいては、近位側に凸となるように湾曲した形状をしている。そして、緊締部20の遠位側端縁21aをこのような形状とすることで、拇指(親指)61の付け根部分に緊締部20が形成されないようにし、拇指(親指)61の動きを妨げてしまうのを抑制できるようにしている。
さらに、サポータ本体11を上肢30に着用した際に、緊締部20によって手首80の曲げ伸ばしが邪魔されてしまうのを抑制することができるように、緊締部20の遠位側端縁21aの位置を設定するのが好ましい。すなわち、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、サポータ本体11の橈側11aから尺側11bにかけてのいずれの箇所においても、中手骨130に対応する部位が緊締部20で覆われないように、緊締部20の遠位側端縁21aの位置を設定するのが好ましい。
なお、舟状骨120eは、遠位側の半分以上が緊締部20によって覆われないようにするのが好ましい。このとき、舟状骨120eの全てが緊締部20によって覆われないようにすることも可能である。
そして、緊締部20の近位側端縁(緊締部20とサポータ本体11における緊締部20よりも近位側の部位との境界線)22bは、橈骨100の遠位端部101および尺骨110の遠位端部111に対応する位置に、開口部14と略平行になるように形成されている。
このように、本実施形態では、橈骨100の遠位端部101および尺骨110の遠位端部111に対応する位置にも、緊締部20が形成されるようにしている。
かかる構成とすることで、橈骨100の遠位端部101および尺骨110の遠位端部111に、緊締部20によって横方向の力(前腕40の軸心側に向かう力)が加えられることとなり、橈骨100と尺骨110との開きを抑制できるようになる。このように、橈骨100と尺骨110との開きを抑制することによっても、手首80にかかる負荷を軽減させることができる。
ところで、橈骨100および尺骨110は、前腕40の回内動作や回外動作の際に相対移動(隙間d1の距離が変化)するものである。そのため、橈骨100および尺骨110にあまり大きな力を加えてしまうと、橈骨100と尺骨110との相対移動が妨げられてしまう。
そこで、本実施形態では、橈骨100と尺骨110との開きを抑制しつつ、橈骨100と尺骨110との相対移動が妨げられてしまうことも抑制できるように、緊締部20を設けた。
具体的には、緊締部20が、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、遠位側に位置する第1の緊締部21と、第1の緊締部21に近位側で隣接し、第1の緊締部21よりも緊締力が低い第2の緊締部22と、を備えるようにした。すなわち、第1の緊締部21の近位側端縁21b(第2の緊締部22の遠位側端縁22a)が、第1の緊締部21と第2の緊締部22との境界線となるようにした。
こうすることで、手首サポータ10の緊締力は、第1の緊締部>第2の緊締部>緊締部以外の部位(サポータ本体11における緊締部20が形成されていない部位)となる。すなわち、第1の緊締部21が強緊締部、第2の緊締部22が中緊締部、その他の部位が低緊締部となっている。
ここで、本実施形態では、サポータ本体11の内側に、高い伸縮性を有する素材を縫着することで、緊締部20を形成している。
このような素材としては、着用者のサイズや動きに追従するように滑らかに伸びて縮む生地(素材)を用いることができる。例えば、ラッセル編みの、パワーネットやチュールパワーネット等の生地を用いることができる。
このとき、伸長回復性が59cNから75cN程度となる生地(素材)を用いるのが好ましい。例えば、伸長回復性が59cNよりも小さくなると、緊締部20による緊締効果を発揮することが難しくなってしまう。一方、伸長回復性が75cNよりも大きくなると、手首サポータ10を上肢30に着用させにくくなってしまう。したがって、緊締部20を構成する素材として、伸長回復性が59cNから75cN程度となる生地(素材)を用いるのが好ましい。
なお、伸長回復性は、試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、300mm/分程度の速度で伸長回復を複数回繰り返し、15%伸長した際の伸長力(cN)と、15%回復した際の回復力(cN)の平均により算出されるものである。このとき用いられる試験片の大きさは160mm×25mmとなっており、この試験片を、上部つかみ25mm、下部つかみ35mm、つかみ間隔100mmとして定速伸長形引張試験機に取り付けて、伸長回復を複数回繰り返すことで、伸長回復性を算出している。
そして、このような素材を2重に縫着させることで、第1の緊締部21を形成し、1重に逢着させることで、第2の緊締部22を形成している。
なお、高い伸縮性を有する素材として、トリコット編みのパワーネット、チュールパワーネット等の生地を用いることもできる。
また、本実施形態では、同一の素材を用いて重ねる枚数を異ならせることで、第1の緊締部21および第2の緊締部22を形成したものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、生地の種類を変えるようにしてもよいし、編み方を変えるようにしてもよい。
また、生地を用いず、サポータ本体11に樹脂加工やオパール加工等を施すことによって、緊締部20を形成するようにしてもよい。
そして、第1の緊締部21は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30における橈骨100の遠位端部101の先端101aに対応する部位、尺骨110の遠位端部111の先端111aに対応する部位、および豆状骨120hに対応する部位を覆うように形成されている。
さらに、第1の緊締部21は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30の舟状骨120eに対応する部位における少なくとも遠位側を覆わないように形成されている。
一方、第2の緊締部22は、上肢30の橈骨100の遠位端部101に対応する部位における第1の緊締部21よりも近位側および上肢30の尺骨110の遠位端部111に対応する部位における第1の緊締部21よりも近位側を覆うように形成されている。
このとき、サポータ本体11の尺側11bにおいて、緊締部20の長さL2が、緊締部20よりも遠位側に位置するサポータ本体11の長さL1の2倍以上、かつ、3倍以下となるようにするのが好ましい。すなわち、L1×2≦L2≦L1×3となるように、第2の緊締部22の近位側端縁22bの位置を設定するのが好ましい。
本実施形態では、上述したように、サポータ本体11によって指60の動きが阻害されてしまうのを抑制するために、開口部13の周端縁13bをMP関節65よりも近位側に位置させている。したがって、緊締部20よりも遠位側に位置するサポータ本体11の尺側11bにおける長さL1は、遠位側端部がMP関節65よりも近位側に位置することになる。
一方、サポータ本体11の尺側11bにおいては、手首80をしっかりとサポートしつつ手首80の曲げ伸ばしが邪魔されてしまうのを抑制できるように、第1の緊締部21の遠位側端縁21aは、豆状骨120hよりも遠位側、かつ、中手骨130よりも近位側に位置している。
したがって、手首80をしっかりとサポートしつつ手首80の動きや指60の動きが妨げられてしまうのを抑制するという観点から、緊締部20よりも遠位側に位置するサポータ本体11の尺側11bにおける長さL1は、必然的に所定の長さに決定されることとなる。そして、この長さL1を基準として、長さL1と長さL2との比率が決められることになる。
このとき、長さL1の2倍よりも小さくなるように長さL2を設定すると、第1の緊締部21の長さも、上述したように、ほぼ所定の長さに決まってしまうので、第1の緊締部21の緊締部20に占める割合が大きくなってしまう。すなわち、第2の緊締部22の長さが短くなってしまう。このように、第2の緊締部22の長さが短くなってしまうと、緊締部20によって手首80近傍の腱や靱帯をしっかりと覆うことができなくなってしまう。
一方、長さL1の3倍よりも大きくなるように長さL2を設定すると、上肢30の不必要な部分まで緊締部20で覆われることになってしまう。このように、本来覆う必要のない部位まで緊締部20で覆われてしまうと、不快感が増大してしまう上、動作性が妨げられてしまう。
したがって、緊締部20の尺側11bにおける長さL2は、緊締部20よりも遠位側に位置するサポータ本体11の尺側11bにおける長さL1の2倍以上、かつ、3倍以下となるようにするのが好ましい。
なお、緊締部20の尺側11bにおける長さL2が、緊締部20よりも遠位側に位置するサポータ本体11の尺側11bにおける長さL1の2倍の長さがあれば、手首80近傍の腱や靱帯を緊締部20によってしっかりと覆うことができる。そのため、手首サポータ10の着用による不快感を減少させたり、動作性を確保させたりするためには、長さL2は、長さL1の2倍以上としつつ、より2倍に近い長さとしたほうがより好ましい。
ところで、上述したように、橈骨100および尺骨110は、前腕40の回内動作や回外動作の際に相対移動(隙間d1の距離が変化)するものである。このとき、尺骨茎状突起11bは突出量が変化するように動くこととなる。そのため、橈骨100および尺骨110にあまり大きな力を加えてしまうと、橈骨100と尺骨110との相対移動が妨げられてしまい、尺骨茎状突起111bの動きも妨げられてしまうこととなる。
そこで、本実施形態では、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、尺骨茎状突起111bの動きが第2の緊締部22によって阻害されないようにした。
具体的には、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該サポータ本体11における尺骨茎状突起111bに対応する部位11eに、緊締部20が形成されないようにした。より具体的には、第2の緊締部となる部位に縫着される高い伸縮性を有する素材に孔を設け、この孔の部分には、第2の緊締部22が形成されないようにした。そして、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、孔が形成された部分に尺骨茎状突起111bが位置するようにした。
以上説明したように、本実施形態では、手首サポータ10は、手首80を覆うサポータ本体11と、サポータ本体11に帯状に形成される緊締部20と、を備えている。そして、緊締部20は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30における橈骨遠位端部101の先端101aに対応する部位、尺骨遠位端部111の先端111aに対応する部位、および豆状骨120hに対応する部位を覆うように形成されている。さらに、緊締部20は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30の舟状骨120eに対応する部位における少なくとも遠位側を覆わないように形成されている。
そして、このような手首サポータ10を用いることで、手首80の尺側(小指側)および橈側(親指側)をしっかりとサポートしつつ、手50の指60の動きを妨げてしまうのを抑制することができるようになる。
また、緊締部20は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、遠位側に位置する第1の緊締部21と、第1の緊締部21に近位側で隣接し、第1の緊締部21よりも緊締力が低い第2の緊締部22と、を備えている。
このように、緊締力の高い第1の緊締部21に隣接するようにサポータ本体11よりは緊締力が高い第2の緊締部22を形成することで、上肢30を段階的に締め付けることが可能となって、第1の緊締部21の緊締力をより確実に上肢30(手首80の尺側および橈側)に伝えることができるようになる。
また、第1の緊締部21は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30における橈骨遠位端部101の先端101aに対応する部位、尺骨遠位端部111の先端111aに対応する部位、および豆状骨120hに対応する部位を覆うように形成されている。
そして、第1の緊締部21は、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該上肢30の舟状骨120eに対応する部位における少なくとも遠位側を覆わないように形成されている。
したがって、手首80の尺側(小指側)および橈側(親指側)を比較的強い緊締力でしっかりとサポートしつつ、手50の指60の動きを妨げてしまうのを抑制することができる。
また、第2の緊締部22は、上肢30の橈骨遠位端部101に対応する部位における第1の緊締部21よりも近位側および上肢30の尺骨遠位端部111に対応する部位における第1の緊締部21よりも近位側を覆うように形成されている。
かかる構成とすることで、橈骨100と尺骨110の開きを抑制し、手首80にかかる負荷を軽減させつつ、橈骨100と尺骨110との相対移動が妨げられてしまうことも抑制できるようになる。
また、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、当該サポータ本体11における尺骨茎状突起111bに対応する部位11eに緊締部20が形成されないようにした。
この尺骨茎状突起11bは、前腕40の回内動作や回外動作の際に突出量が変化するように動くものである。そのため、本実施形態のように、尺骨茎状突起11bに緊締部20による緊締力が働かないようにすることで、尺骨茎状突起111bの動作を極力妨げることなく、前腕40の回内動作や回外動作を行うことができるようになる。
また、本実施形態では、サポータ本体11は、複数の被覆素材18を接合することで筒状に形成されており、被覆素材18を接合する際に形成される接ぎとして、拇指61と示指62aとの間の指間膜63の稜線63aと交差するように形成された接ぎ17を有している。
こうすることで、拇指(親指)61の示指(人差し指)62aに対する相対移動(拇指61と示指62aとを互いに近づけさせる動き)が邪魔されてしまうのを抑制することができる。
また、サポータ本体11には、当該サポータ本体11を上肢30に着用した状態で手50の指60を露出させる開口部12,13が形成されている。
そして、サポータ本体11を上肢30に着用した状態で、開口部12,13の周端縁12b,13bが、手50のMP関節65に対応する部位よりも近位側に位置するようにした。
こうすることで、サポータ本体11によって指60の動き(特に、指60を根元から掌側に曲げる動作)が阻害されてしまうのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、手首サポータを例示したが、サポータ本体が少なくとも手首を覆っていればよい。すなわち、サポータ本体が手首以外の部位を覆わないようにすることも可能である。また、前腕の全体(肘まで覆うもの)を覆う構成とすることも可能であるし、上肢の全体を覆う構成(例えば、被覆に一体化させた構成)とすることも可能である。
また、サポータ本体や開口部、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
本発明によれば、手の指、手首の動きを妨げてしまうのを抑制しつつ、手首をサポートすることのできる手首サポータを得ることができる。
10 手首サポータ
11 サポータ本体
11e サポータ本体における尺骨茎状突起に対応する部位
12開口部
12b 周端縁
13開口部
13b 周端縁
17 接ぎ
18 被覆素材
20 緊締部
21 第1の緊締部
22 第2の緊締部
30 上肢
40 前腕
40a遠位側
50 手
60 指
61 拇指
62a 示指
63 指間膜
63a 稜線
65 MP間接
80 手首
100 橈骨
101 遠位端部
101a 先端
110 尺骨
111 遠位端部
111a 先端
111b 尺骨茎状突起
120e 舟状骨
120h 豆状骨

Claims (6)

  1. 上肢に着用されて少なくとも手首を覆う筒状のサポータ本体と、
    前記サポータ本体の全周に亘って帯状に形成され、当該サポータ本体の他の部位よりも緊締力が高い緊締部と、
    を備え、
    前記緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側および掌側から見た際に、当該上肢における橈骨遠位端部の先端に対応する部位、尺骨遠位端部の先端に対応する部位、および豆状骨に対応する部位の全体を覆うように形成されており、
    前記緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側および掌側から見た際に、当該上肢の舟状骨に対応する部位における少なくとも遠位側に位置する半分を覆わないように形成されており、
    前記緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、遠位側に位置する第1の緊締部と、前記第1の緊締部に近位側で隣接し、前記第1の緊締部よりも緊締力が低い第2の緊締部と、を備えることを特徴とする手首サポータ。
  2. 前記第1の緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側および掌側から見た際に、当該上肢における橈骨遠位端部の先端に対応する部位、尺骨遠位端部の先端に対応する部位、および豆状骨に対応する部位の全体を覆うように形成されており、
    前記第1の緊締部は、前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側および掌側から見た際に、当該上肢の舟状骨に対応する部位における少なくとも遠位側に位置する半分を覆わないように形成されていることを特徴とする請求項に記載の手首サポータ。
  3. 前記第2の緊締部は、甲側および掌側から見た際に、前記上肢の前記橈骨遠位端部に対応する部位における前記第1の緊締部よりも近位側および前記上肢の尺骨遠位端部に対応する部位における前記第1の緊締部よりも近位側を覆うように形成されていることを特徴とする請求項または請求項に記載の手首サポータ。
  4. 前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、甲側から見た際に、当該サポータ本体における尺骨茎状突起に対応する部位には、前記緊締部が形成されていないことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の手首サポータ。
  5. 前記サポータ本体は、複数の被覆素材を接合することで筒状に形成されており、
    前記被覆素材を接合する際に形成される接ぎとして、甲側および掌側から見た際に、拇指と示指との間の指間膜の稜線と交差するように形成された接ぎを有することを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の手首サポータ。
  6. 前記サポータ本体には、当該サポータ本体を前記上肢に着用した状態で手の指を露出させる開口部が形成されており、
    前記サポータ本体を前記上肢に着用した状態で、前記開口部の周端縁の全周が、前記手における前記開口部から露出する指の根元に位置するMP関節に対応する部位よりも近位側に位置することを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の手首サポータ。
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