JP3108690B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP3108690B2
JP3108690B2 JP11164117A JP16411799A JP3108690B2 JP 3108690 B2 JP3108690 B2 JP 3108690B2 JP 11164117 A JP11164117 A JP 11164117A JP 16411799 A JP16411799 A JP 16411799A JP 3108690 B2 JP3108690 B2 JP 3108690B2
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田 彰 久 岩
口 義 夫 山
藤 浩 二 伊
屋 貴 広 古
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自動車電機工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイパ動作を行
うピボットシャフトを回動自在に支持して、車体フレー
ムに固定されるワイパフレームを有する車両用ワイパ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパ動作を行うピボットシャフトを回
動自在に支持して、車両の車体パネルに固定されるワイ
パフレームとしては、金属製フレーム本体の両端部に、
このフレーム本体とは別個に作成した樹脂製のピボット
ホルダが固定されているものが知られている。このピボ
ットホルダはシャフト孔を有するため、シャフト孔にピ
ボットシャフトが挿入支持され、同じくピボットホルダ
に有するスタッドボルト等の車体フレーム固定手段によ
り車体フレームに対してねじ止めされるため、車体フレ
ームに対して回動可能にピボットシャフトが支持され、
このピボットシャフトの一端側に連結されるリンクを介
し、このリンクに連結されるワイパモータの回転動力に
よってピボットシャフトが往復回動するため、このピボ
ットシャフトの他端側に結合されるワイパアームが払拭
面上を往復で揺動し、このワイパアームに結合されたワ
イパブレードが、ワイパアームに内蔵されたアームスプ
リングによって払拭面に圧接しながら往復で回動するこ
とにより、ワイパブレードにて払拭面を往復で拭う。
【0003】また、上記の構造とは異なるものとして、
フレーム本体およびワイパピボットを金属により一体成
形したものや、フレーム本体およびワイパピボットを樹
脂により一体成形したものもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したワイパフレー
ムのうち、パイプ形状のフレーム本体の両端部に樹脂製
のピボットホルダが固定されているものの場合、接合部
の強度を確保するため、フレーム本体とピボットホルダ
との緩み防止として夫々リベット止めや加締め止めをす
る必要があるため、リベット止めや加締め止めに多くの
工数を必要とし、量産を行い難いという問題点があっ
た。
【0005】また、フレーム本体およびワイパピボット
を金属により一体成形したワイパフレームでは、全体の
重量が大きくなりうることから、車両の軽量化に反する
可能性を有するため、実用性に欠け、一方、フレーム本
体およびワイパピボットを樹脂により一体成形したワイ
パフレームでは、フィラー等を添加したとしても強度を
確保するのが難しく、フレーム本体の外形が大きくなる
等、大形化するおそれがありうるため、これも実用性に
欠けていた。
【0006】
【発明の目的】この発明に係わる車両用ワイパ装置は、
軽量であって簡素な構造をもち、工数の減少を図れる車
両用ワイパ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる車両用ワイパ装置では、駆動源となるワイパモータ
と、ワイパモータを取付けるフレーム本体と、フレーム
本体の両端部に夫々固着され車両の車体パネルに固定さ
れる一対のピボットホルダを備えたワイパフレームと、
一対のピボットホルダに夫々回動自在に支持されワイパ
モータの駆動によりリンク機構を介して予め定めた範囲
を往復回動するピボットシャフトと、ピボットシャフト
に一端部を固定したワイパアームと、ワイパアームの他
端部に装着したワイパブレードとを有する車両用ワイパ
装置において、フレーム本体は、筒状をなしワイパモー
タを固定する筒部と、筒部の両端側に板状の潰部とを夫
々形成した金属製のフレーム本体からなり、一対のピボ
ットホルダは、ピボットシャフトを回動自在に支持する
シャフト支持部と、車体パネルに固定する車体側固定部
とを夫々有し、一対のピボットホルダの少なくとも一方
は、フレーム本体の一方の潰部を覆って樹脂一体成形に
よりフレーム本体に固着され、シャフト支持部と車体側
固定部とを一体に有するとともに、一方の潰部にピボッ
トシャフトの外径よりも大きなシャフトガイド孔を穿設
し、シャフトガイド孔を挿通してシャフト支持部の軸受
を形成した構成としたことを特徴としている。
【0009】この発明の請求項2に係わる車両用ワイパ
装置では、フレーム本体の一方の潰部に、フレーム本体
と成形型との位置決めとなる成形型位置決め部を形成し
た構成としたことを特徴としている。
【0010】この発明の請求項3に係わる車両用ワイパ
装置では、駆動源となるワイパモータと、ワイパモータ
を取付けるフレーム本体と、フレーム本体の両端部に夫
々固着され車両の車体パネルに固定される一対のピボッ
トホルダを備えたワイパフレームと、一対のピボットホ
ルダに夫々回動自在に支持されワイパモータの駆動によ
りリンク機構を介して予め定めた範囲を往復回動するピ
ボットシャフトと、ピボットシャフトに一端部を固定し
たワイパアームと、ワイパアームの他端部に装着したワ
イパブレードとを有する車両用ワイパ装置において、フ
レーム本体は、筒状をなしワイパモータを固定する筒部
と、筒部の両端側に板状の潰部とを夫々形成した金属製
のフレーム本体からなり、一対のピボットホルダは、フ
レーム本体の各潰部を覆って樹脂一体成形によりフレー
ム本体に固着され、ピボットシャフトを回動自在に支持
するシャフト支持部と、車体パネルに固定する車体側固
定部とを一体に有し、各潰部にピボットシャフトの外径
よりも大きなシャフトガイド孔を夫々穿設し、シャフト
ガイド孔を挿通してシャフト支持部の軸受を形成した構
成としたことを特徴としている。
【0011】この発明の請求項4に係わる車両用ワイパ
装置では、フレーム本体の各潰部に、該フレーム本体と
成形型との位置決めとなる成形型位置決め部を形成した
構成としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わる車両用ワイ
パ装置において、金属製であるフレーム本体の各潰部
は、非中空状に成形されて板厚が大きくなっているた
め、剛性が高くなっているとともに、一対のピボットホ
ルダの少なくとも一方は、該フレーム本体の一方の潰部
を覆って樹脂一体成形により該フレーム本体に固着され
一体に有する車体側固定部が車体側に固定され、且つ、
一体に有するシャフト支持部にてピボットシャフトが回
動可能に支持される。それ故、フレーム本体と少なくと
も一方のピボットホルダとは、リベット止めや加締め止
めを必要とせずに緩みなく結合することができ、しか
も、大きな重量となることはない。
【0013】この発明の請求項2に係わる車両用ワイパ
装置において、金属製であるフレーム本体の各潰部は、
非中空状に成形されて板厚が大きくなっているため、剛
性が高くなっているとともに、一対のピボットホルダの
少なくとも一方は、剛性が高い各潰部の一方の潰部に形
成した成形型位置決め部によって位置決められて樹脂一
体成形により該フレーム本体に固着され、一体に有する
車体側固定部が車体側に固定され、且つ一体に有するシ
ャフト支持部にてピボットシャフトが回動可能に支持さ
れる。それ故、フレーム本体と少なくとも一方のピボッ
トホルダとは、リベット止めや加締め止めを必要とせず
に緩みなく結合することができ、しかも、大きな重量と
なることはない。
【0014】この発明の請求項3に係わる車両用ワイパ
装置において、金属製であるフレーム本体の各潰部は、
非中空状に成形されて板厚が大きくなっているため、剛
性が高くなっているとともに、一対のピボットホルダ
は、前記フレーム本体の各潰部を覆って樹脂一体成形に
より該フレーム本体に夫々固着され、一体に有する車体
側固定部が車体側に固定され、且つ、一体に有するシャ
フト支持部にてピボットシャフトが回動可能に支持され
る。それ故、フレーム本体と一対のピボットホルダと
は、リベット止めや加締め止めを必要とせずに緩みなく
結合することができ、しかも、大きな重量となることは
ない。
【0015】この発明の請求項4に係わる車両用ワイパ
装置において、金属製であるフレーム本体の各潰部は、
非中空状に成形されて板厚が大きくなっているため、剛
性が高くなっているとともに、一対のピボットホルダ
は、剛性が高い各潰部に夫々形成した成形型位置決め部
によって位置決められて樹脂一体成形により該フレーム
本体に固着され、一体に有する車体側固定部が車体側に
固定され、且つ一体に有するシャフト支持部にてピボッ
トシャフトが回動可能に支持される。それ故、フレーム
本体と一対のピボットホルダとは、リベット止めや加締
め止めを必要とせずに緩みなく結合することができ、し
かも、大きな重量となることはない。
【0016】
【実施例】図1ないし図4にはこの発明に係わる車両用
ワイパ装置の一実施例が示されている。
【0017】図示される車両用ワイパ装置20は、駆動
源となるワイパモータ12と、ワイパモータ12をモー
タブラケット5を介して取付けるフレーム本体2とフレ
ーム本体2の両端部に夫々固着され図示しない車両の車
体パネルに固定される一対のピボットホルダ3、4を備
えたワイパフレーム1と、一対のピボットホルダ3、4
に夫々回動自在に支持されワイパモータ12の駆動によ
り後述のリンク機構を介して予め定めた範囲を往復回動
するピボットシャフト7、8と、ピボットシャフト7、
8に一端部を固定した図示しないワイパアームと、ワイ
パアームの他端に装着した図示しないワイパブレードを
有する。
【0018】ワイパモータ12は、モータブラケット5
に固定されている。このワイパモータ12の出力軸12
aには、モータアーム13の一端部が結合されている。
【0019】一対のピボットホルダ3、4の内、第1の
ピボットホルダ3は、第1のピボットシャフト7を回動
自在に支持し、これとは異なり、第2のピボットシャフ
ト4は、第2のピボットシャフト8を回動自在に支持す
る。
【0020】第1、第2のピボットシャフト7、8に
は、第1、第2のピボットアーム9、10の一端部が夫
々結合され、両ピボットアーム9、10の他端部は第1
のリンンクコンロッド11の両端部に夫々回動可能に結
合されている。
【0021】モータアーム13の他端部と第1のピボッ
トアーム9の他端部は、第2のリンクコンロッド14の
両端部に夫々回動可能に結合されている。
【0022】第2のリンクコンロッド14と、第1のピ
ボットアーム9と、第1のリンクコンロッド11と、第
2のピボットアーム10とでリンク機構を構成してい
る。
【0023】フレーム本体2は金属製であって、一端か
ら他端まで円筒状をなす筒部2aの他端寄りが、く字形
状にわずかに折り曲げられて成形されており、一端部に
第1の潰部2bが形成され、他端部に第2の潰部2cが
形成されている。
【0024】第1、第2の潰部2b、2cは同一の形状
をなすため、ここでは、図4に示される第1の潰部2b
についてのみ説明する。
【0025】第1の潰部2bは、筒部2aの端部に対す
る潰し加工によって平面状をなす第1の接合平面2b
1、第2の接合平面2b2を対向位置にもつ板状に成形
されている。
【0026】また、第1の潰部2bのほぼ中央部には、
第1、第2の接合平面2b1、2b2に連通した丸孔状
のシャフトガイド孔2b3が穿設されており、このシャ
フトガイド孔2b3は、後述する第1のピボットホルダ
3に備えたシャフト支持部3aと同芯に配置され、この
シャフト支持部3aに形成された軸受3bの内径寸法よ
りも大きい内径寸法を有する。尚、軸受3bの内径寸法
は第1のピボットシャフト7の外径寸法よりもわずかに
大きい寸法としている。
【0027】そして、第1の潰部2bのシャフトガイド
孔2b3の外側には、第1の潰部2bの端部寄りの2個
所に成形型位置決め部2b4、2b5がそれぞれ形成さ
れている。これら成形型位置決め部2b4、2b5は、
後述する第1のピボットホルダ3が樹脂成形される際
に、成形型に対して位置決めるために用いられる。この
場合、成形型位置決め部2b4、2b5は、シャフトガ
イド孔2b3の外側の2個所に形成されているが、2個
所に限らず、1個所でも3個所でも、数が限定されるも
のではない。
【0028】第2の潰部2cには、第1の潰部2bと同
様にして、第1の接合平面2c1、第2の接合平面2c
2、シャフトガイド孔2c3、成形型位置決め部2c
4、成形型位置決め部2c5を有する。
【0029】フレーム本体2は、筒部2aが中空形状で
あるため、それ自体、曲げに対する強度があるが、第1
の潰部2b、第2の潰部2cの厚さ寸法が筒部2aの肉
厚よりも大きくなっているため、第1の潰部2b、第2
の潰部2cにおいては、剛性が増され、曲げ強度が高く
なっている。
【0030】フレーム本体2の第1の潰部2bには第1
のピボットホルダ3が樹脂一体成形され、フレーム本体
2の第2の潰部2cには第2のピボットホルダ4が樹脂
一体成形されている。
【0031】第1のピボットホルダ3および第2のピボ
ットホルダ4は同一の形状をなすため、ここでは、図3
に示される第1のピボットホルダ3についてのみ説明す
る。
【0032】第1のピボットホルダ3には、フレーム本
体2の第1の潰部2bおよびフレーム本体2の筒部2a
の端部を覆うものとして略十字形状に成形されたホルダ
本体3cのほぼ内側に、フレーム本体2の第1の潰部2
bに備えた第1、第2の接合面2b1、2b2およびフ
レーム本体2の筒部2aの端部にそれぞれ接合されたピ
ボットホルダ側の接合面3c1を有し、フレーム本体2
の第1の潰部2bに穿設したシャフトガイド孔2b3の
内側に丸孔状の軸受3bが形成されている。この軸受3
bは、第1の潰部2bのシャフトガイド孔2b3および
第1のピボットホルダ3に一体に形成された筒状をなす
シャフト支持部3aと同芯に配置されており、軸受3b
の内径寸法は第1の潰部2bのシャフトガイド孔2b3
の内径寸法よりも小さいため、軸受3bはシャフトガイ
ド孔2b3の内周に向けて予め定められた肉厚寸法を有
する。
【0033】また、第1のピボットホルダ3には、ホル
ダ本体3cの端部寄りに、車体側固定部3c2が一体に
形成されている。車体側固定部3c2は、ホルダ本体3
cの端部において二又状に突出しており、図2に示され
るように、中央にゴム製のダンパ6が嵌め入れられ、こ
のダンパ6を通して図示しないボルトが車両の車体パネ
ル側にねじ止められる。
【0034】第1のピボットホルダ3は、図4に示され
るフレーム本体2の第1の潰部2bの上方に配置された
図示しない一方の成形型および第1の潰部2bの下方に
配置された図示しない他方の成形型の一対の成形型によ
って樹脂成形されている。
【0035】このとき、フレーム本体2の第1の潰部2
bに備えた成形型位置決め部2b4、2b5に他方の成
形型に有する位置決めピンが挿入されることによって第
1の潰部2bが他方の成形型に対して位置が決められ、
フレーム本体2の第1の潰部2bに穿設したシャフトガ
イド孔2b3の内側に他方の成形型に有する軸受形成用
凸部が配置され、この状態から、一方の成形型が第1の
潰部2bの上方に配置されて、一方、他方の成形型が合
わされ、内側に樹脂材料が注入される。その後に、一
方、他方の成形型が分離されることによって、フレーム
本体2の第1の潰部2bに穿設したシャフトガイド孔2
b3の内周に向けて予め定められた肉厚寸法を有する軸
受3bが形成される。
【0036】軸受3bは、その内径寸法と、この軸受3
bに挿入される第1のピボットシャフト7の外径寸法と
の間に所定の回転隙間を形成しているため、メタル等の
別部品を配置する必要がなく、第1のピボットシャフト
7を回動自在に支持できる。
【0037】第1のピボットホルダ3の軸受3bには、
図3に示されるように、第1のピボットシャフト7が挿
入される。第1のピボットシャフト7の基端部には、第
1のピボットアーム9の一端部が結合され、第1のピボ
ットシャフト7の先端部には、図示しない車体パネルの
外側に突出してワイパブレードを先端に装着したワイパ
アームの基端がねじ止められる。
【0038】第1のピボットアーム9の他端部には、球
状に形成された図示しないボールピンが取付けられてお
り、このボールピンは第1のリンクコンロッド11の一
端部に設けられた図示しないボールリテーナに球面対偶
を介して結合されている。第1のリンクコンロッド11
は、その他端部にもボールリテーナが設けられており、
このボールリテーナは第2のピボットアーム10の他端
部に取付けられた図示しないボールピンに球面対偶を介
して結合されている。
【0039】第2のピボットホルダ4にも、第1のピボ
ットホルダ3と同様にして、シャフト支持部4a、ホル
ダ本体4c、ホルダ側の接合面4c1、軸受4b、車体
側固定部4c2を夫々一体に有する。
【0040】一方、モータブラケット5には、略矩形で
あって板状のブラケット本体5aにフレーム取付片5
b、5c、5dがそれぞれ突出形成されているため、こ
れらフレーム取付片5b、5c、5dがフレーム本体2
の筒部2aに溶接されることによって固定されている。
【0041】モータブラケット5のブラケット本体5a
のほぼ中央には、ワイパモータ12がビス15をねじ止
めることによって取付けられている。ワイパモータ12
は、出力軸12aがブラケット本体5aに設けられた出
力軸挿通孔5a1から突出しているため、この出力軸1
2aにモータアーム13の基端部が結合されている。モ
ータアーム13の先端部には球状に形成された図示しな
いボールピンが取付けられており、このボールピンは第
2のリンクコンロッド14の一端部に設けられた図示し
ないボールリテーナに球面対偶を介して結合されてい
る。第2のリンクコンロッド14は、他端部にもボール
リテーナが設けられ、このボールリテーナは、第1のピ
ボットアーム9に設けられた図示しないボールピンに球
面対偶を介して結合されている。
【0042】このような構造をなす車両用ワイパ装置2
0は、ワイパフレーム1の両端において第1のピボット
ホルダ3に備えた車体側固定部3c2および第2のピボ
ットホルダ4に備えた車体側固定部4c2が払拭面の下
方の車体パネルに固定され、車体パネルから突出してい
る第1、第2のピボットシャフト7、8に、ワイパブレ
ードを装着したワイパアームがねじ止められる。
【0043】ワイパモータ12に有する図示しない外部
配線はワイパスイッチを介して電源に電気的に接続され
るため、このワイパスイッチがオン切換えされることに
よって、ワイパモータ12に内蔵したアーマチュアに通
電すると、このアーマチュアが回転を開始するため、ア
ーマチュアの回転によって出力軸12aが回転する。ワ
イパモータ12の出力軸12aが回転すると、モータア
ーム13も回転するため、第2のリンクコンロッド14
を介してモータアーム13の回転により、第1のピボッ
トアーム9、第1のリンクコンロッド11、第2のピボ
ットアーム10から構成される四節回転連鎖機構が作動
して、第1、第2のピボットアーム9、10が予め定め
られた範囲で往復回動し、第1、第2のピボットシャフ
ト7、8が往復回動し、第1、第2のピボットシャフト
7、8に車体パネルの外側でねじ止められたワイパアー
ムを払拭面上で揺動させるため、ワイパアームに内蔵さ
れたアームスプリングによってワイパブレードを払拭面
に圧接させながら、払拭面を拭うものとなる。
【0044】ワイパモータ12に通電されることによっ
て、ワイパブレードにて払拭面を拭うワイパ動作が行わ
れている間、フレーム本体2の潰部2b、2cに第1、
第2のピボットホルダ3、4が樹脂一体成形されたワイ
パフレーム1は、フレーム本体2に対して緩みなく接合
された第1、第2のピボットホルダ3、4によって第
1、第2のピボットシャフト7、8を回動可能にして車
体パネル側に支持するものとなる。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わる車両用ワイパ装置によれば、金属製であ
るフレーム本体の各潰部は、非中空状に成形されて板厚
が大きくなっているため、剛性が高くなっているととも
に、一対のピボットホルダの少なくとも一方は、該フレ
ーム本体の一方の潰部を覆って樹脂一体成形により該フ
レーム本体に固着され一体に有する車体側固定部が車体
側に固定され、且つ、一体に有するシャフト支持部にて
ピボットシャフトが回動可能に支持される。それ故、フ
レーム本体と少なくとも一方のピボットホルダとは、リ
ベット止めや加締め止めを必要とせずに緩みなく結合す
ることができ、しかも、大きな重量となることはない。
よって、軽量であって簡素な構造をもち、工数の減少を
図れるという優れた効果を奏する。
【0046】この発明の請求項2に係わる車両用ワイパ
装置によれば、金属製であるフレーム本体の各潰部は、
非中空状に成形されて板厚が大きくなっているため、剛
性が高くなっているとともに、一対のピボットホルダの
少なくとも一方は、剛性が高い各潰部の一方の潰部に形
成した成形型位置決め部によって位置決められて樹脂一
体成形により該フレーム本体に固着され、一体に有する
車体側固定部が車体側に固定され、且つ一体に有するシ
ャフト支持部にてピボットシャフトが回動可能に支持さ
れる。それ故、フレーム本体と少なくとも一方のピボッ
トホルダとは、リベット止めや加締め止めを必要とせず
に緩みなく結合することができ、しかも、大きな重量と
なることはない。よって、軽量であって簡素な構造をも
ち、工数の減少を図れるという優れた効果を奏する。
【0047】この発明の請求項3に係わる車両用ワイパ
装置によれば、金属製であるフレーム本体の各潰部は、
非中空状に成形されて板厚が大きくなっているため、剛
性が高くなっているとともに、一対のピボットホルダ
は、前記フレーム本体の各潰部を覆って樹脂一体成形に
より該フレーム本体に夫々固着され、一体に有する車体
側固定部が車体側に固定され、且つ、一体に有するシャ
フト支持部にてピボットシャフトが回動可能に支持され
る。それ故、フレーム本体と一対のピボットホルダと
は、リベット止めや加締め止めを必要とせずに緩みなく
結合することができ、しかも、大きな重量となることは
ない。よって、軽量であって簡素な構造をもち、工数の
減少を図れるという優れた効果を奏する。
【0048】この発明の請求項4に係わる車両用ワイパ
装置によれば、金属製であるフレーム本体の各潰部は、
非中空状に成形されて板厚が大きくなっているため、剛
性が高くなっているとともに、一対のピボットホルダ
は、剛性が高い各潰部に夫々形成した成形型位置決め部
によって位置決められて樹脂一体成形により該フレーム
本体に固着され、一体に有する車体側固定部が車体側に
固定され、且つ一体に有するシャフト支持部にてピボッ
トシャフトが回動可能に支持される。それ故、フレーム
本体と一対のピボットホルダとは、リベット止めや加締
め止めを必要とせずに緩みなく結合することができ、し
かも、大きな重量となることはない。よって、軽量であ
って簡素な構造をもち、工数の減少を図れるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる車両用ワイパ装置の実施例に
用いたワイパフレームの正面図である。
【図2】図1に示したワイパフレームの背面図である。
【図3】図1に示したワイパフレームにおいての接合部
分の一部破断平面図である。
【図4】図1に示したワイパフレームにおいてのフレー
ム本体の外観斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパフレーム 2 フレーム本体 2a 筒部 2b (潰部)第1の潰部 2b3 シャフトガイド孔 2b4 成形型位置決め部 2b5 成形型位置決め部 2c (潰部)第2の潰部 2c3 シャフトガイド孔 2c4 成形型位置決め部 2c5 成形型位置決め部 3 (ピボットホルダ)第1のピボットホルダ 3a シャフト支持部 3b 軸受 3c2 車体側固定部 4 (ピボットホルダ)第2のピボットホルダ 4a シャフト支持部 4b 軸受 4c2 車体側固定部 5 モータブラケット 7 (ピボットシャフト)第1のピボットシャフト 8 (ピボットシャフト)第2のピボットシャフト 12 ワイパモータ 20 車両用ワイパ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古 屋 貴 広 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社 内 (56)参考文献 特開 平5−32152(JP,A) 特開 平9−175336(JP,A) 特開 平5−32153(JP,A) 特開 平9−39741(JP,A) 実開 平4−19357(JP,U) 実開 平1−122356(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/02 - 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源となるワイパモータと、 前記ワイパモータを取付けるフレーム本体と、該フレー
    ム本体の両端部に夫々固着され車両の車体パネルに固定
    される一対のピボットホルダを備えたワイパフレーム
    と、 前記一対のピボットホルダに夫々回動自在に支持され前
    記ワイパモータの駆動によりリンク機構を介して予め定
    めた範囲を往復回動するピボットシャフトと、 前記ピボットシャフトに一端部を固定したワイパアーム
    と、 前記ワイパアームの他端部に装着したワイパブレードと
    を有する車両用ワイパ装置において、 前記フレーム本体は、筒状をなし前記ワイパモータを固
    定する筒部と、該筒部の両端側に板状の潰部とを夫々形
    成した金属製のフレーム本体からなり、 前記一対のピボットホルダは、前記ピボットシャフトを
    回動自在に支持するシャフト支持部と、前記車体パネル
    に固定する車体側固定部とを夫々有し、該一対のピボッ
    トホルダの少なくとも一方は、前記フレーム本体の一方
    の潰部を覆って樹脂一体成形により該フレーム本体に固
    着され、前記シャフト支持部と前記車体側固定部とを一
    体に有するとともに、前記一方の潰部に前記ピボットシ
    ャフトの外径よりも大きなシャフトガイド孔を穿設し、
    該シャフトガイド孔を挿通して前記シャフト支持部の軸
    受を形成したことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 フレーム本体の一方の潰部に、該フレー
    ム本体と成形型との位置決めとなる成形型位置決め部を
    形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイ
    パ装置。
  3. 【請求項3】 駆動源となるワイパモータと、 前記ワイパモータを取付けるフレーム本体と、該フレー
    ム本体の両端部に夫々固着され車両の車体パネルに固定
    される一対のピボットホルダを備えたワイパフレーム
    と、 前記一対のピボットホルダに夫々回動自在に支持され前
    記ワイパモータの駆動によりリンク機構を介して予め定
    めた範囲を往復回動するピボットシャフトと、 前記ピボットシャフトに一端部を固定したワイパアーム
    と、 前記ワイパアームの他端部に装着したワイパブレードと
    を有する車両用ワイパ装置において、 前記フレーム本体は、筒状をなし前記ワイパモータを固
    定する筒部と、該筒部の両端側に板状の潰部とを夫々形
    成した金属製のフレーム本体からなり、 前記一対のピボットホルダは、前記フレーム本体の各潰
    部を覆って樹脂一体成形により該フレーム本体に固着さ
    れ、前記ピボットシャフトを回動自在に支持するシャフ
    ト支持部と、前記車体パネルに固定する車体側固定部と
    を一体に有し、前記各潰部に前記ピボットシャフトの外
    径よりも大きなシャフトガイド孔を夫々穿設し、該シャ
    フトガイド孔を挿通して前記シャフト支持部の軸受を形
    成したことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 【請求項4】 フレーム本体の各潰部に、該フレーム本
    体と成形型との位置決めとなる成形型位置決め部を形成
    したことを特徴とする請求項3に記載の車両用ワイパ装
    置。
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