JP2021017674A - 袋状編地の編成方法、及び袋状編地 - Google Patents

袋状編地の編成方法、及び袋状編地 Download PDF

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Abstract

【課題】筒径が変化する閉口端領域から袋状編地を編成するにあたり、編出し部を目立たなくできる袋状編地の編成方法を提供する。【解決手段】閉口端領域と、前記閉口端領域を除く残部とを有する袋状編地を編成する袋状編地の編成方法において、前針床と後針床とに交互に係止される編出し部を形成する工程Aと、前記編出し部の編幅方向の一端側から他端側に向かって順次、前記一端側を折り返し側とするC字状編成を繰り返すことで、前記閉口端領域を形成する工程Bと、前記閉口端領域のウエール方向の終端に続けて、前記袋状編地の残部を編成する工程Cと、を備える。前記工程Bにおいて、前記C字状編成を繰り返す際、前記編出し部における前記前針床側の部分と、前記編出し部における前記後針床側の部分とを直接又は間接的に繋ぐと共に、前記C字状編成の編幅を変化させる。【選択図】図5

Description

本発明は、袋状編地の編成方法、及び袋状編地に関する。
筒状に形成された編地の一端が閉じた袋状編地を編成する袋状編地の編成方法が知られている。袋状編地は、閉口した部分を含む袋状に形成された閉口端領域と、閉口端領域を除く筒状の残部と、を備える。閉口端領域は、袋状編地の編成の起点となる編出し部を含む袋状編地の底となる部分から、周回編成によって筒状編地を編成できるようになるまでの領域のことである。例えば、特許文献1に開示される3次元編物の編成方法は、閉口端領域を備える袋状編地を立体的に編成することができる。この編成方法では、まず四つの辺を有する底面の編地部を編成し、その四つの辺のウエール方向に連続する筒状の編地部を編成している。その結果、立体的な袋状編地が編成される。この袋状編地では、底面の編地部と、筒状の編地部における前記底面の編地部側の一部とを含む袋状編地の先端側の部分が、閉口端領域となる。
国際公開第2008/143172号
閉口端領域を編成する途中でその筒径を大きく変化させた袋状編地を編成する場合がある。そのような袋状編地として、例えば、シューズなどが挙げられる。シューズでは、足の爪先に対応する部分が閉口端領域となる。特許文献1に記載される編成方法によってシューズを編成すると、特許文献1における底面の編地部と筒状の編地部との境界がはっきりし、両編地部の編目の向きも異なるので、底面の編地部が目立ってしまう場合がある。
また、特許文献1の編成方法によってシューズの閉口端領域の筒径を変化させる場合、筒状の編地部における甲側の部分においても足裏側の部分においても増やし又は減らしを行うことになる。甲側の部分における増やし又は減らしを行った箇所では編目の向きが変化し、当該箇所が意図しない柄のように見えてしまう。
本発明の目的の一つは、筒径が変化する閉口端領域から袋状編地を編成するにあたり、編出し部を目立たなくできる袋状編地の編成方法を提供する。また、本発明の別の目的は、筒径が変化する閉口端領域に設けられる編出し部が目立たない袋状編地を提供することにある。
<1>本発明の袋状編地の編成方法は、
前針床と後針床とを備える横編機を用いて、閉口端領域と、前記閉口端領域を除く残部とを有する袋状編地を編成する袋状編地の編成方法において、
前記前針床と前記後針床とに交互に係止される編出し部を形成する工程Aと、
前記編出し部が前記袋状編地の筒軸方向に延びるように、前記編出し部の編幅方向の一端側から他端側に向かって順次、前記一端側を折り返し側とするC字状編成を繰り返すことで、前記閉口端領域を形成する工程Bと、
前記閉口端領域のウエール方向の終端に続けて、前記袋状編地の残部を編成する工程Cと、を備え、
前記工程Bにおいて、前記C字状編成を繰り返す際、前記編出し部における前記前針床側の部分と、前記編出し部における前記後針床側の部分とを直接又は間接的に繋ぐと共に、前記C字状編成の編幅を変化させる。
<2>本発明の袋状編地の編成方法の一形態として、
前記工程Bの前に、前記編出し部における前記前針床に係止される編目列に続く第一編地部を引き返し編成によって形成すると共に、前記編出し部における前記後針床に係止される編目列に続く第二編地部を引き返し編成によって形成する工程Dを備え、
前記工程Bにおいて、前記第一編地部と前記第二編地部とを前記C字状編成により繋ぐ形態が挙げられる。
<3>本発明の袋状編地の編成方法の一形態として、
前記工程Dにおいて、
前記第一編地部は、引き返し編成と、その引き返し編成によって形成される編目列を前記他端側に移動させることと、その移動によって形成される空針に第一増し目を形成することと、を繰り返すことで形成し、
前記第二編地部は、引き返し編成と、その引き返し編成によって形成される編目列を前記他端側に移動させることと、その移動によって形成される空針に第二増し目を形成することと、を繰り返すことで形成し、
前記工程Bにおいて、
一番目に行う前記C字状編成の編成範囲は、前記第一編地部に備わる全ての前記第一増し目と、前記第二編地部に備わる全ての前記第二増し目を含む形態が挙げられる。
<4>本発明の袋状編地は、
閉口端領域と、前記閉口端領域を除く残部とを有する袋状編地において、
前記閉口端領域は、
前記閉口端領域における周方向の一領域に設けられ、前記袋状編地の筒軸方向に延びる編出し部と、
前記編出し部を挟むC字状編成部と、を備え、
前記C字状編成部は、前記閉口端領域の先端側から順次形成され、
前記残部は、前記C字状編成部のウエール方向の終端に連続して形成されており、
前記C字状編地部のウエール方向に前記C字状編成部の編幅が変化している。
上記<1>に記載の袋状編地の編成方法によれば、袋状編地の閉口端領域において、袋状編地の筒軸方向に延びるように袋状編地の編出し部が形成される。つまり、袋状編地の先端ではなく、袋状編地の周方向の一領域に編出し部を配置できる。そのため、袋状編地の編出し部を隠し易くできる。例えば、袋状編地としてシューズを編成する場合、シューズのソール側に編出し部が配置されるようにすれば、編出し部が外部から完全に見えないようにできる。
また、上記<1>に記載の袋状編地の編成方法によれば、閉口端領域の筒径を変化させる増やし又は減らしを、閉口端領域における編出し部が配置される側に集中させられる。そのため、増やし又は減らしを行った箇所を、編出し部と共に袋状編地の目立たない位置に配置できる。
上記<2>に記載の袋状編地の編成方法によれば、C字状編成を行う前に、閉口端領域の筒径の増減に応じて第一編地部と第二編地部を編成し、閉口端領域の一部を作っておくことで、C字状編成を繰り返す際に編幅を変化させるための増やし又は減らしの回数を少なくできる。そのため、増やし又は減らしによる意図しない柄の形成を抑制できる。
上記<3>に記載の袋状編地の編成方法によれば、閉口端領域の尖りを抑え、閉口端領域を幅広形状にし易い。第一編地部と第二編地部とが針床から外れたとき、第一編地部に備わる第一増し目からなる辺と、第二編地部に備わる第二増し目からなる辺とがフラットに近い状態で繋がるからである。
上記<4>に記載される袋状編地は、見栄えに優れる。袋状編地の編出し部が閉口端領域における筒軸方向に延びるように形成されているため、その編出し部を袋状編地における目立たない位置に配置できるからである。
図1は、実施形態1に示す袋状編地の一例であるシューズの概略構成図である。 図2は、図1のシューズの爪先側の部分を、ソール側から見た概略構成図である。 図3は、実施形態1に示すシューズに備わる閉口端領域の編成工程図である。 図4は、図3に続く編成工程図である。 図5は、編成工程の要所におけるシューズの形成状態を示すイメージ図である。
<実施形態1>
本実施形態1では、本発明の袋状編地の編成方法を用いて、シューズを編成する例を説明する。シューズの編成に使用する横編機は、前針床と後針床を一つずつ備える2枚ベッド横編機でも良いし、前針床と後針床を二つずつ備える4枚ベッド横編機でも良い。
図1に示すシューズ1(袋状編地)は、足裏を覆うソールカバー2と、足の甲側を覆うインステップカバー3と、を備える。シューズ1における爪先に対応する部分(閉口端領域10)は、丸みを帯びた形状を備える。閉口端領域10を除く残部19には、履き口やヒールカバーなどが形成されている。このシューズ1の特徴の一つとして、閉口端領域10におけるソールカバー2側に、シューズ1の編出し部10s(図2)が形成されている点が挙げられる。
図2は、図1のシューズ1の閉口端領域10の近傍をソールカバー2側から見た部分拡大図である。図2では、コース方向を一点鎖線の矢印で、編目の向きを太線矢印で示している。コース方向とは、横編機によって編成を行う際における針床の長さ方向に等しい。このコース方向に直交する方向がウエール方向である。ウエール方向は、編目の向きに等しいと考えて良い。
図2に示されるように、本例の閉口端領域10は、編出し部10sと第一編地部11と第二編地部12とC字状編成部13とによって構成されている。シューズ1の編出し部10sは、閉口端領域10における周方向の一領域に設けられ、シューズ1の筒軸方向(閉口端領域10の筒軸方向に同じ)に延びている。本例では、この編出し部10sを挟む第一編地部11と第二編地部12とが形成されている。第一編地部11と第二編地部12は、編出し部10sから分岐するように形成されている。従って、両編地部11,12のコース方向は、編出し部10sの延伸方向と同じであるが、第一編地部11の編目の向きと、第二編地部12の編目の向きとは互いに離れる向きになっている。これら編出し部10s、第一編地部11、及び第二編地部12は、ソールカバー2に形成されているため、甲側から見えない。ソールカバー2には通常、樹脂製のアウターソールが取り付けられるため、編出し部10sなどは外部から完全に見えなくなる。
第一編地部11と第二編地部12とは、C字状編成部13で繋がれている。C字状編成部13は、第一編地部11のウエール方向の端部の編目と、第二編地部12のウエール方向の端部の編目とを接合するC字状編成によって形成される。つまり、C字状編成部13は、第一編地部11と第二編地部12とを介して編出し部10sを挟むように形成されている。C字状編成部13の形成方向は、編出し部10sの一端側(シューズ1の爪先側)から、編出し部10sの他端側(シューズ1の踵側)に向かう方向である。従って、C字状編成部13のコース方向は、閉口端領域10の周方向と同じであり、C字状編成部13の編目の向きは、シューズ1の踵側に向いている。C字状編成部13の編目の向きが揃い、編目の増減による編目の向きの乱れがないので、シューズ1の見栄えが良い。
C字状編成部13のウエール方向の終端、即ち閉口端領域10の終端10eに続けて、シューズ1の残部19が編成される。残部19は、筒状編成、C字状編成、及び引き返し編成などを適宜組み合わせて行うことで形成される。
図1,2のシューズ1は、本発明の袋状編地の編成方法によって編成される。本発明の袋状編地の編成方法の一例を図3,4の編成工程図、及び図5のイメージ図に基づいて説明する。本例に使用する横編機は、互いに対向する前針床と後針床が上下に二段配置された4枚ベッド横編機である。編成工程図では、4枚ベッド横編機における下側の前針床(以下、FB)と後針床(以下、BB)のみを示す。図示しない上側の前針床と後針床は、本例では編目の移動に用いる。
図3,4の「S+数字」は編成工程の番号を、黒点はFB,BBの編針を示している。また、Vマークは掛け目(編目の一種)を、黒丸は各編成工程で新たに編成される編目を、逆三角マークはヤーンフィーダー8,9を、直線矢印は目移しを示している。また、各編成工程において行われた編成動作は太線によって示されている。
図3のS1では、ヤーンフィーダー8を紙面右側に移動させ、FBとBBとの交互に係止される編出し部10sを形成する(工程A)。FBとBBとは0.5ピッチずれている。編出し部10sの形成には公知の形成方法が利用できる。本例では、FBとBBとで交互に編目を形成することで編出し部10sを形成しているが、FB又はBBに複数の編目を形成した後、それらの編目をFBとBBとに振り分けても良い。
S2〜S6では、編出し部10sにおけるFBに係止される編目列10Fの少なくとも一部に続く第一編地部11を編成すると共に、編出し部10sにおけるBBに係止される編目列10Bの少なくとも一部に続く第二編地部12を編成する(工程D)。より具体的には、第一編地部11は、FBにおいて、徐々に編幅を狭くする引き返し編成を繰り返すことで形成する。同様に、第二編地部12は、BBにおいて、徐々に編幅を狭くする引き返し編成を繰り返すことで形成する。両編地部11,12の具体的な編成手順を以下に示す。以降の説明において、紙面右側を編出し部10sの一端側、紙面左側を編出し部10sの他端側とする。
S2では、FBの編針とBBの編針とを対向した状態とし、FBに係止される全ての編目(編目列10F)を他端側に一針分移動させると共に、BBに係止される全ての編目(編目列10B)を他端側に一針分移動させる。
S3では、ヤーンフィーダー8を左方向に移動させ、編目列10Fの移動によって形成される空針に掛け目(第一増し目4)を形成した後、編目列10Fにおける他端側の二つの編目を除く部分のウエール方向に続けて第一編地部11を1コース編成する。また、別のヤーンフィーダー9を左方向に移動させ、編目列10Bの移動によって形成される空針に掛け目(第二増し目5)を形成した後、編目列10Bにおける他端側の二つの編目を除く部分のウエール方向に続けて第二編地部12を1コース編成する。
S4では、ヤーンフィーダー8を右側に移動させ、S3において形成した第一編地部11の編目列のウエール方向に続けて、第一編地部11を1コース編成する。また、ヤーンフィーダー9を右側に移動させ、S3において形成した第二編地部12の編目列のウエール方向に続けて、第二編地部12を1コース編成する。S3,S4の引き返し編成によって、編出し部10sよりも編幅方向の長さが短い第一編地部11と第二編地部12とが編成される。
S5以降は、S2〜S4と同様の編成を繰り返す。図3では、S2とS3に対応するS5とS6のみを図示し、S4に対応する編成は省略する。S5では、増し目4,5を除く全ての編目を他端側に一針分移動させる。S6では、ヤーンフィーダー8(9)を左方向に移動させ、S5における編目の移動によって形成される空針に第一増し目4(第二増し目5)を形成した後、第一編地部11(第二編地部12)を1コース編成する。S6における第一編地部11(第二編地部12)の編幅は、S3における第一編地部11(第二編地部12)の編幅よりも短くしている。
図4のS7には、第一編地部11と第二編地部12の編成が終了した状態が示されている。S7におけるシューズ1の形成状態を図5(A)に示す。図5(A)に示されるように、編出し部10sを挟むように第一編地部11と第二編地部12とが形成されている。第一編地部11と第二編地部12とは略三角形状に形成されている。S7のFBに係止される編目が第一編地部11の長辺11Aを構成し、FBに係止される第一増し目4が第一編地部11の短辺11Bを構成する。一方、S7のBBに係止される編目が第二編地部12の長辺12Aを構成し、BBに係止される第二増し目5が第二編地部12の短辺12Bを構成する。図5(A)に示されるように、増し目4,5からなる短辺11B,12Bは、FB,BBから外れたときにフラットに近い状態になる。
S8以降は、編出し部10sの一端側を折り返し側とするC字状編成を繰り返し、編出し部10sの編幅方向の一端側から他端側に向かって順次、編出し部10sにおけるFB側の部分と、編出し部10sにおけるBB側の部分と、を繋ぐ(工程B)。本例では、編出し部10sに続けて第一編地部11と第二編地部12とを編成しているため、編出し部10sにおけるFB側の部分と、編出し部10sにおけるBB側の部分と、が第一編地部11と第二編地部12とを介して間接的に繋がれる。具体的な編成手順を以下に説明する。
S8では、ヤーンフィーダー8を往復移動させ、C字状編成を行う。この一番目に行うC字状編成の編成範囲は、第一編地部11に備わる全ての第一増し目4と、第二編地部12に備わる全ての第二増し目5を含む。このC字状編成によって、第一増し目4と第二増し目5とのウエール方向に繋がるC字状編成部13が1コース分編成される。
S9では、S8において編成したC字状編成部13の編目を一端側(右側)に移動させた後、ヤーンフィーダー8を用いてC字状編成を行い、C字状編成部13を1コース編成する。その際、C字状編成の始端を、第二編地部12の長辺12Aの端部編目の位置とし、C字状編成の終端を、第一編地部11の長辺11Aの端部編目の位置とする。更に、C字状編成部13の移動によって形成された空針に第三増し目6と第四増し目7を形成する。
S10以降は、S9と同様の編成を繰り返す。S10,S11に、三回分のC字状編成を例示する。S9〜S11の概略的な編成イメージを図5(B)に示す。いずれのC字状編成においても、長辺11A,12A側の位置に第三増し目6と第四増し目7を形成して、C字状編成部13の編幅を増加させている。第三増し目6と第四増し目7は、C字状編成部13における第一編地部11側と第二編地部12側に設けられる。従って、増し目6,7は、編出し部10s及び編地部11,12と共に図2のソールカバー2側に配置されるので、増し目6,7がインステップカバー3の見栄えを損なうことがない。
S9〜S11に例示するC字状編成を繰り返すことで、第一編地部11と第二編地部12とが、編出し部10sの一端側から順次、C字状編成部13によって繋がれていく。このC字状編成は、編出し部10sの編目列10F,10BがFB,BBから外れるまで繰り返す。その結果、図2に示す閉口端領域10が形成される。
以降は、閉口端領域10のウエール方向の終端10eに続けて、シューズ1の残部19を編成する。残部19は、筒状編成、C字状編成、又は引き返し編成を適宜使い分けて編成する。
<その他の実施形態>
図5に示される第一編地部11と第二編地部12の形状は特に限定されない。例えば、第一編地部11と第二編地部12は、矩形、台形、又は山型であっても良い。引き返し編成の編幅などを変化させて、矩形、台形、又は山型の形状を変形させても良い。
実施形態1では、図3に示されるように、引き返し編成を繰り返す際、編目の移動と、編出し部10sの一端側に増し目4,5を形成することを繰り返した。これに対して、単に引き返し編成のみを行って第一編地部11と第二編地部12とを形成しても良い。その他、第一編地部11と第二編地部12を編成することなく、編出し部10sの編目列10Fと編目列10BとをC字状編成によって直接繋いでも良い。
実施形態1では、図4に示されるように、C字状編成部13の編幅を増やす例のみを説明した。これに対して、C字状編成を繰り返す途中で減らしを行っても良い。
本発明の袋状編地の編成によって得られる袋状編地は、シューズに限定されるわけではない。例えば、袋状編地は、靴下や手袋などでも良いし、シートカバーやソファーカバー、ゴルフクラブのヘッドカバーなどの産業資材でも良い。いずれの袋状編地であっても、その使用時に目立たない位置に編出し部10sを配置すると良い。
1 シューズ(袋状編地)
2 ソールカバー
3 インステップカバー
4 第一増し目
5 第二増し目
6 第三増し目
7 第四増し目
8,9 ヤーンフィーダー
10 閉口端領域
10e 終端、10s 編出し部
11 第一編地部、11A 長辺、11B 短辺
12 第二編地部、12A 長辺、12B 短辺
13 C字状編成部
19 残部

Claims (4)

  1. 前針床と後針床とを備える横編機を用いて、閉口端領域と、前記閉口端領域を除く残部とを有する袋状編地を編成する袋状編地の編成方法において、
    前記前針床と前記後針床とに交互に係止される編出し部を形成する工程Aと、
    前記編出し部が前記袋状編地の筒軸方向に延びるように、前記編出し部の編幅方向の一端側から他端側に向かって順次、前記一端側を折り返し側とするC字状編成を繰り返すことで、前記閉口端領域を形成する工程Bと、
    前記閉口端領域のウエール方向の終端に続けて、前記袋状編地の残部を編成する工程Cと、を備え、
    前記工程Bにおいて、前記C字状編成を繰り返す際、前記編出し部における前記前針床側の部分と、前記編出し部における前記後針床側の部分とを直接又は間接的に繋ぐと共に、前記C字状編成の編幅を変化させる袋状編地の編成方法。
  2. 前記工程Bの前に、前記編出し部における前記前針床に係止される編目列に続く第一編地部を引き返し編成によって形成すると共に、前記編出し部における前記後針床に係止される編目列に続く第二編地部を引き返し編成によって形成する工程Dを備え、
    前記工程Bにおいて、前記第一編地部と前記第二編地部とを前記C字状編成により繋ぐ請求項1に記載の袋状編地の編成方法。
  3. 前記工程Dにおいて、
    前記第一編地部は、引き返し編成と、その引き返し編成によって形成される編目列を前記他端側に移動させることと、その移動によって形成される空針に第一増し目を形成することと、を繰り返すことで形成し、
    前記第二編地部は、引き返し編成と、その引き返し編成によって形成される編目列を前記他端側に移動させることと、その移動によって形成される空針に第二増し目を形成することと、を繰り返すことで形成し、
    前記工程Bにおいて、
    一番目に行う前記C字状編成の編成範囲は、前記第一編地部に備わる全ての前記第一増し目と、前記第二編地部に備わる全ての前記第二増し目を含む請求項2に記載の袋状編地の編成方法。
  4. 閉口端領域と、前記閉口端領域を除く残部とを有する袋状編地において、
    前記閉口端領域は、
    前記閉口端領域における周方向の一領域に設けられ、前記袋状編地の筒軸方向に延びる編出し部と、
    前記編出し部を挟むC字状編成部と、を備え、
    前記C字状編成部は、前記閉口端領域の先端側から順次形成され、
    前記残部は、前記C字状編成部のウエール方向の終端に連続して形成されており、
    前記C字状編地部のウエール方向に前記C字状編成部の編幅が変化している袋状編地。
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