JP2021028424A - 筒状編地の編成方法、及び筒状編地 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性良く仕切り部を有する筒状編地を編成できる筒状編地の編成方法を提供する。【解決手段】ヤーンフィーダーからの地糸によって筒状ベース部を編成すると共に、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に少なくとも一つの仕切り部を編成する。前記筒状ベース部における前記仕切り部が形成される部分を構成する複数の筒状編目列をウエール方向に連続して編成する際、前記筒状編目列を1周回分、又は2周回分編成する間に、前針床と後針床との間を横切る第一渡り糸と、前記第一渡り糸に沿うように前記前針床と前記後針床との間を横切る第二渡り糸とで構成される仕切りユニットを形成することを繰り返す。各渡り糸の形成は、その始端から前記筒状編目列の編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させた後、終端を形成することで行う。【選択図】図3
Description
本発明は、筒状編地の編成方法、及び筒状編地に関する。
筒状に編成される筒状ベース部と、筒状ベース部の内部に形成される仕切り部とを備える筒状編地が知られている。そのような筒状編地として、例えば特許文献1,2に示される靴下などが挙げられる。
特許文献1,2の筒状編地の編成方法では、複数の編目からなる編地によって仕切り部を形成している。編地からなる仕切り部(以下、仕切り編地部)は、筒状編地の内部における所望の位置に設けられており、しかもしっかりとしている。従って、特許文献1,2の筒状編地の編成方法によって指袋付きの靴下を編成した場合、指袋に足指を挿入し易く、履き心地に優れる指袋付き靴下となる。
特許文献1,2の筒状編地の編成方法は、編成効率に改善の余地がある。筒状ベース部を編成する際、仕切り編地部が筒状ベース部に編み込まれないように、止むを得ず仕切り編地部を移動させる必要があるからである。
本発明の目的の一つは、仕切り部を有する筒状編地を生産性良く編成できる筒状編地の編成方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、簡易な構成の仕切り部を有する筒状編地を提供することにある。
<1>本発明の筒状編地の編成方法は、
前針床と後針床とを備える横編機を用いて、ヤーンフィーダーから供給される地糸によって筒状ベース部を編成すると共に、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に少なくとも一つの仕切り部を編成する筒状編地の編成方法において、
前記前針床と前記後針床とを用いて、前記筒状ベース部における前記仕切り部が形成される部分を構成する複数の筒状編目列をウエール方向に連続して編成する際、
前記筒状編目列を1周回分、又は2周回分編成する間に、前記前針床と前記後針床との間を横切る第一渡り糸と、前記第一渡り糸に沿うように前記前針床と前記後針床との間を横切る第二渡り糸とで構成される仕切りユニットを形成する工程と、
前記仕切りユニットを形成する工程を繰り返すことで、前記筒状ベース部の筒軸方向に並ぶ複数の前記仕切りユニットからなる前記仕切り部を形成する工程と、を行い、
前記第一渡り糸の形成は、前記第一渡り糸の始端から前記筒状編目列の編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させることで前記ヤーンフィーダーから前記地糸を引き出させた状態で、前記第一渡り糸の終端を形成することで行い、
前記第二渡り糸の形成は、前記第二渡り糸の始端から前記編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させることで前記ヤーンフィーダーから前記地糸を引き出させた状態で、前記第二渡り糸の終端を形成することで行う。
前針床と後針床とを備える横編機を用いて、ヤーンフィーダーから供給される地糸によって筒状ベース部を編成すると共に、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に少なくとも一つの仕切り部を編成する筒状編地の編成方法において、
前記前針床と前記後針床とを用いて、前記筒状ベース部における前記仕切り部が形成される部分を構成する複数の筒状編目列をウエール方向に連続して編成する際、
前記筒状編目列を1周回分、又は2周回分編成する間に、前記前針床と前記後針床との間を横切る第一渡り糸と、前記第一渡り糸に沿うように前記前針床と前記後針床との間を横切る第二渡り糸とで構成される仕切りユニットを形成する工程と、
前記仕切りユニットを形成する工程を繰り返すことで、前記筒状ベース部の筒軸方向に並ぶ複数の前記仕切りユニットからなる前記仕切り部を形成する工程と、を行い、
前記第一渡り糸の形成は、前記第一渡り糸の始端から前記筒状編目列の編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させることで前記ヤーンフィーダーから前記地糸を引き出させた状態で、前記第一渡り糸の終端を形成することで行い、
前記第二渡り糸の形成は、前記第二渡り糸の始端から前記編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させることで前記ヤーンフィーダーから前記地糸を引き出させた状態で、前記第二渡り糸の終端を形成することで行う。
本明細書における筒状ベース部には、完全な筒状のものだけでなく、周方向の少なくとも一部が繋がっていないものも含まれる。また、仕切りユニットを形成する工程(工程Aと呼ぶ)の間に、仕切りユニットが無い筒状ベース部を編成する工程(工程Bと呼ぶ)を行っても良い。例えば、工程A→工程Bを繰り返すこと、又は工程A→工程A→工程Bを繰り返すことなどが挙げられる。工程Bを行うことで、仕切り部における渡り糸の密度を調整できる。
上記構成では、筒状編目列を1周回分編成する間に一つの仕切りユニットを形成する手順と、筒状編目列を2周回分編成する間に一つの仕切りユニットを形成する手順とがある。前者の手順は更に、仕切りユニットを構成する第一渡り糸と第二渡り糸とを連続して形成する手順(後述する<2>の手順、及び実施形態1,2の手順)と、第一渡り糸の形成の後に筒状編目列の一部を編成してから第二渡り糸を形成する手順(実施形態3の手順)とに分けられる。一方、後者の手順では、1周回目の筒状編目列を編成する際に第一渡り糸を形成し、2周回目の筒状編目列を編成する際に第二渡り糸を形成する。
渡り糸の始端を形成した後にヤーンフィーダーから地糸を引き出させることで渡り糸の糸長を稼ぐ手法として、次の3つの手法が挙げられる。一つ目の手法は、渡り糸の終端を、渡り糸の始端から編幅方向に2目以上離れた位置に形成する手法である(実施形態1を参照)。二つ目の手法は、始端から編幅方向に2目以上離れた位置までヤーンフィーダーを動かし、その移動の途中で掛け目を形成する手法である(実施形態2を参照)。この場合、終端は、掛け目の形成後に形成される。二つ目の手法では、終端は、ヤーンフィーダーを始端から離れる方向に移動させる際に形成しても良いし、ヤーンフィーダーを始端に近づく方向に移動させる際に形成しても良い。三つ目の手法は、単にヤーンフィーダーを動かしてヤーンフィーダーから地糸を引き出させ、その後、終端を形成する手法である。この場合、終端は、ヤーンフィーダーを始端に近づく方向に移動させる際に形成する。全ての渡り糸を同一の手法で形成しても良いし、各渡り糸に応じて別々の手法で形成しても良い。
上記構成において、渡り糸の始端を形成した後のヤーンフィーダーの移動距離は、編目2つ(2目)以上である。当該移動距離は、筒状ベース部の一方と他方とを繋ぐ仕切りユニットの高さ、つまり渡り糸の延伸長さをどの程度とするかによって変化する。実際の編成では、横編機のゲージによって最適な移動距離が変化する。例えば、襠として機能する仕切り部の場合、上記移動距離は10目以上であることが好ましい。また、移動距離の具体的な長さは、10mm以上であることが好ましい。
<2>本発明の筒状編地の編成方法の一形態として、
少なくとも一部の前記仕切りユニットは、前記筒状編目列を編成する途中に、前記第一渡り糸を形成し、前記第一渡り糸に連続して前記第一渡り糸の延伸方向と反対方向に向かって前記第二渡り糸を形成してから前記筒状編目列の編成を継続することで形成し、
前記第二渡り糸の前記終端は、前記編幅方向における前記第一渡り糸の前記始端と同じ位置、又は前記始端の近傍の位置とする形態が挙げられる。
少なくとも一部の前記仕切りユニットは、前記筒状編目列を編成する途中に、前記第一渡り糸を形成し、前記第一渡り糸に連続して前記第一渡り糸の延伸方向と反対方向に向かって前記第二渡り糸を形成してから前記筒状編目列の編成を継続することで形成し、
前記第二渡り糸の前記終端は、前記編幅方向における前記第一渡り糸の前記始端と同じ位置、又は前記始端の近傍の位置とする形態が挙げられる。
上記<2>の構成では、筒状編目列を一つ編成する間に、第一渡り糸と第二渡り糸とが往復で編成される。つまり、第一渡り糸は往路渡り糸、第二渡り糸は復路渡り糸と言える。一つの仕切り部を構成する全ての仕切りユニットが、往路渡り糸と復路渡り糸とで構成されていても良い。また、この構成では、往復編成が2回以上行われても良い。例えば、往復編成が2回行われた場合、二本の往路渡り糸と二本の復路渡り糸とで一つの仕切りユニットが形成される。
<3>本発明の筒状編地の編成方法の一形態として、
前記第一渡り糸と前記第二渡り糸とを、前記編幅方向に交差させる形態が挙げられる。
前記第一渡り糸と前記第二渡り糸とを、前記編幅方向に交差させる形態が挙げられる。
<4>本発明の筒状編地は、
地糸によって編成される筒状ベース部と、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に編成される少なくとも一つの仕切り部と、を備える筒状編地において、
前記筒状ベース部は、ウエール方向に連続する複数の筒状編目列によって構成され、
前記仕切り部は、前記筒状ベース部の筒軸方向に並ぶ複数の仕切りユニットを備え、
前記仕切りユニットは、前記筒状ベース部の内部空間を横切る第一渡り糸と第二渡り糸とを備え、
前記第二渡り糸は、前記第一渡り糸が形成される前記筒状編目列、又は前記第一渡り糸が形成される前記筒状編目列のウエール方向に連続する次の前記筒状編目列に形成され、前記第一渡り糸に沿って設けられており、
前記第一渡り糸と前記第二渡り糸の長さは、前記筒状編目列の編幅方向における2目分の長さに相当する長さ以上である。
地糸によって編成される筒状ベース部と、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に編成される少なくとも一つの仕切り部と、を備える筒状編地において、
前記筒状ベース部は、ウエール方向に連続する複数の筒状編目列によって構成され、
前記仕切り部は、前記筒状ベース部の筒軸方向に並ぶ複数の仕切りユニットを備え、
前記仕切りユニットは、前記筒状ベース部の内部空間を横切る第一渡り糸と第二渡り糸とを備え、
前記第二渡り糸は、前記第一渡り糸が形成される前記筒状編目列、又は前記第一渡り糸が形成される前記筒状編目列のウエール方向に連続する次の前記筒状編目列に形成され、前記第一渡り糸に沿って設けられており、
前記第一渡り糸と前記第二渡り糸の長さは、前記筒状編目列の編幅方向における2目分の長さに相当する長さ以上である。
<5>本発明の筒状編地の一形態として、
少なくとも一部の前記仕切りユニットは、同一の前記筒状編目列に形成される第一渡り糸と第二渡り糸とを備え、
前記第二渡り糸の終端は、前記筒状ベース部の編幅方向における前記第一渡り糸の始端と同じ位置、又は前記始端の近傍の位置にあり、
前記第一渡り糸の終端と前記第二渡り糸の始端とは同じである形態が挙げられる。
少なくとも一部の前記仕切りユニットは、同一の前記筒状編目列に形成される第一渡り糸と第二渡り糸とを備え、
前記第二渡り糸の終端は、前記筒状ベース部の編幅方向における前記第一渡り糸の始端と同じ位置、又は前記始端の近傍の位置にあり、
前記第一渡り糸の終端と前記第二渡り糸の始端とは同じである形態が挙げられる。
<6>本発明の筒状編地の一形態として、
前記筒状編地は、靴下であり、
前記仕切り部は、隣接する足指の間に介在される仕切りである形態が挙げられる。
前記筒状編地は、靴下であり、
前記仕切り部は、隣接する足指の間に介在される仕切りである形態が挙げられる。
上記<1>に係る本発明の筒状編地の編成方法では、仕切り部を渡り糸で構成している。渡り糸は、筒状ベース部を編成する際、筒状ベース部に編み込まれることがない。そのため、本発明の筒状編地の編成方法では、編地部によって仕切り部を形成する従来の筒状編地の編成方法において必要となる編地部の移動を行う必要がない。従って、本発明の筒状編地の編成方法によれば、仕切り部を備える筒状編地が生産性良く編成される。
上記仕切り部を構成する各仕切りユニットは、互いに沿うように配置された第一渡り糸と第二渡り糸とで構成される。従って、第一渡り糸と第二渡り糸とが束ねられたようになっており、両渡り糸が切れ難い。
上記<2>に記載の筒状編地の編成方法では、第一渡り糸と第二渡り糸とがワンセットで連続して編成される。そのため、第一渡り糸と第二渡り糸とに負荷が分散されるので、個々の渡り糸が切れ難くなる。
また、上記筒状編地の編成方法では、筒状編目列を編成する途中で両渡り糸を形成した後、筒状編目列の編成を中断した位置から筒状編目列の編成を再開できる。従って、筒状編目列がその周方向における一方向に向かって編成されるので、筒状編目列の目面が綺麗になる。
上記<3>に記載の筒状編地の編成方法によれば、筒状編地における仕切り部の強度が向上する。第一渡り糸と第二渡り糸とが編幅方向に交差することで、両渡り糸が絡み合って一本の太い編糸のような状態になり、個々の渡り糸が切れ難くなるからである。
上記<4>に記載される筒状編地は、生産性に優れる。仕切り部が複数の渡り糸によって構成されており、その渡り糸を形成する際、仕切り部を編地によって構成する場合に必要となる仕切り編地部の移動を行う必要がないからである。また、仕切り部は、第一渡り糸と第二渡り糸とがワンセットとなった仕切りユニットの集合体によって構成されるため、しっかりしている。しかも、第一渡り糸と第二渡り糸とが束ねられたような状態で配置されるため、個々の渡り糸が切れ難く、筒状編地が長期間使用されても、仕切り部が維持され易い。
上記<5>に記載される筒状編地は、品質に優れる。この筒状編地では、筒状編目列を編成する途中で第一渡り糸と第二渡り糸とが連続して形成された後、筒状編目列の編成を中断した位置から筒状編目列の編成が再開されている。つまり、筒状編目列がその周方向における一方向に向かって編成されているので、筒状編目列の目面が綺麗になる。
上記<6>に記載される筒状編地である靴下は、指袋が無い通常の靴下のような見た目を備える。このような靴下は、五本指ソックスのデザインを好まない消費者に支持され易い。また、本例の靴下では、仕切り部が筒軸方向に並ぶ複数の仕切りユニットで構成されており、その仕切り部が各指股に対応する箇所に設けられている。そのような仕切り部は、靴下の着用時にスムーズに各指股に介在されるため、本例の靴下は履き心地に優れる。また、仕切り部が複数の渡り糸で構成されるため、指股に作用する圧力が強くなり過ぎないことも、本例の靴下の履き心地が良い理由である。
<実施形態1>
本実施形態1では、本発明の筒状編地の編成方法を用いて、靴下を編成する例を説明する。靴下の編成に使用する横編機は、前針床と後針床を一つずつ備える2枚ベッド横編機でも良いし、前針床と後針床を二つずつ備える4枚ベッド横編機でも良い。
本実施形態1では、本発明の筒状編地の編成方法を用いて、靴下を編成する例を説明する。靴下の編成に使用する横編機は、前針床と後針床を一つずつ備える2枚ベッド横編機でも良いし、前針床と後針床を二つずつ備える4枚ベッド横編機でも良い。
図1に示す靴下1(筒状編地)は、筒状に編成される筒状ベース部2と、筒状ベース部2の内部に形成される複数の仕切り部3と、を備える。靴下1は、爪先側から履き口側に向かって編成されていても良いし、履き口側から爪先側に向かって編成されていても良い。
仕切り部3は、筒状ベース部2の内部に指袋を形成するためのものである。従って、仕切り部3は、筒状ベース部2の甲側部分と足裏側部分とを繋ぐように形成され、靴下1の筒軸方向に延びている。仕切り部3は襠として機能する。
上記仕切り部3は、図2に示されるように、筒状ベース部2の筒軸方向(紙面奥行方向)に並ぶ複数の仕切りユニット30によって構成される。筒状ベース部2は、ウエール方向に並ぶ複数の筒状編目列20によって構成されている。従って、筒状ベース部2の筒軸方向は、筒状ベース部2のウエール方向に等しい。図2の紙面上側が甲側、紙面下側が足裏側である。本例における各仕切りユニット30は、筒状ベース部2に繋がり、筒状ベース部2の内部空間を横切る第一渡り糸31と第二渡り糸32とで構成される。第二渡り糸32の終端32eは、筒状ベース部2の編幅方向(筒状編目列20の周回方向)における第一渡り糸31の始端31sの近傍の位置にある。本例における始端31sの近傍の位置とは、例えばファインゲージの横編機で編成された靴下1の場合、始端31sから6目程度までの位置、ミドルゲージの横編機で編成された靴下1の場合、始端31sから3目程度までの位置である。
第一渡り糸31の始端31sと、第二渡り糸32の終端32eは、ニット目又はタック目である。ニット目は、既存の編目に続けて新たに編成される編目である。タック目は、既存の編目にタックを行うことで形成される編目である。終端32eは、始端31sと同じ位置にあっても良い。その場合でも、終端32eと始端31sとは別の編目である。
一方、第一渡り糸31の終端31eと、第二渡り糸32の始端32sとは同じ編目(ニット目又はタック目)である。つまり、第一渡り糸31と第二渡り糸32とは連続して形成され、直接繋がっている。
第一渡り糸31と第二渡り糸32は、筒状ベース部2における対向する一方の内周面2Aと他方の内周面2Bとを離隔させる長さを有する。具体的には、第一渡り糸31と前記第二渡り糸32の長さは、筒状編目列20の編幅方向における2目分の長さに相当する長さ以上である。つまり、本例の渡り糸31,32は、単に一方の内周面2Aと他方の内周面2Bとを綴じ合わせるものではなく、筒状ベース部2の内部空間を区画する仕切り部3として機能する。
図1,2の靴下1は、本発明の筒状編地の編成方法によって編成される。本例では、靴下1は爪先から編成され、仕切り部3の直前まで筒状ベース部2が編成される。
次いで、筒状ベース部2における仕切り部3が形成される部分を構成する複数の筒状編目列20をウエール方向に連続して編成する際、少なくとも一部の筒状編目列20を編成する途中に仕切りユニット30を編成する。仕切りユニット30の編成手順の一例を図3の編成工程図に基づいて説明する。図3に示される編成例は、筒状編目列20を1周回分編成する間に、仕切りユニット30を一つ形成する編成例である。本例に使用する横編機は、互いに対向する前針床と後針床を備える2枚ベッド横編機である。
図3の「S+数字」は編成工程の番号を、FBは前針床を、BBは後針床を、黒点はFB,BBの編針を示している。図3における小文字のアルファベットはFB、BBの各編針の位置を示す。この図3では、Vマークは、編目の一種である掛け目又はタック目を、逆三角マークは第一ヤーンフィーダー8と第二ヤーンフィーダー9を示している。また、図3では、各編成工程において行われた編成動作は太線及び黒丸によって示されている。この図3では、筒状ベース部2の内部に仕切り部3が一つだけ編成されている。以下、ヤーンフィーダーを『YF』と表記する。
図3のS1では、YF8,9を用いたプレーティング編成によって筒状編目列20を途中まで編成する。筒状編目列20は時計回りに周回編成されている。筒状編目列20は総針編成によって編成されているため、編目が詰んだ稠密な靴下1が得られる。第一YF8は地糸Y8を給糸し、第二YF9は添糸Y9を給糸する。添糸Y9の材質によって靴下1の質感が変化する。例えば、添糸Y9が弾性糸であれば、伸縮性に優れた靴下1となる。添糸Y9は無くても構わない。
S2では、FBとBBとの間を横切る第一渡り糸31を形成する。その第一渡り糸31を形成する際、第一渡り糸31の始端31sから筒状編目列20の編幅方向に2目以上離隔した位置まで第一YF8を移動させ後、第一渡り糸31の終端31eを形成する。その結果、第一YF8から地糸Y8が引き出された状態で終端31eが形成され、第一渡り糸31の糸長が確保される。このS2では具体的には、第一YF8を紙面左方向に移動させ、BBの編針jにタック目を形成した後、FBの編針eにタック目を形成する。前者のタック目は、第一渡り糸31の始端31sの編目、後者のタック目は第一渡り糸31の終端31eの編目である。BBの編針jのタック目は編成しなくても良い。その場合、S1におけるBBの編針jに係止される編目が、始端31sの編目となる。
本例では、第一渡り糸31の糸長を稼ぐために、終端31eの形成位置を、始端31sの位置よりも左側(筒状編目列20の編成方向と反対側)の位置としている。この糸長が、図1,2に示される甲側と足裏側とを繋ぐ仕切り部3の高さとなる。本例とは異なり、終端31eの形成位置は、始端31sよりも右側でも良い。図3の編目の数は、靴下1を編成する際の実際の編目数よりも少ない。靴下1の指袋を形成する仕切り部3の場合、第一渡り糸31の糸長を稼ぐための第一YF8の移動距離は、第一渡り糸31の長さが1〜2cm程度となるようにすることが好ましい。
S3では、第一渡り糸31に連続して第一渡り糸31の延伸方向と反対方向に向かって第二渡り糸32を形成することで、第一渡り糸31に沿うようにFBとBBとの間を横切る第二渡り糸32を形成する。この第二渡り糸32を形成する際、第二渡り糸32の始端32sから編幅方向に2目以上離隔した位置まで第一YF8を移動させた後、第二渡り糸32の終端32eを形成する。その結果、第一YF8から地糸Y8が引き出された状態で終端32eが形成され、第二渡り糸32の糸長が確保される。このS3では、具体的には、第一YF8を右方向に移動させ、第一YF8が第二YF9の近傍に来たら、YF8,9を右方向に移動させ、筒状編目列20の残部を編成する。このS3によって、第二渡り糸32が形成された後、筒状編目列20が編成される。S3の第二渡り糸32と、S2の第一渡り糸31とで仕切りユニット30が形成される。S3において最初に形成した編目(BBの編針kの編目)は、第二渡り糸32の終端32eの編目である。第二渡り糸32の始端32sの編目は、第一渡り糸31の終端31eの編目と同じである。
上記S3では、第二渡り糸32の終端32eの形成位置を、第一渡り糸31の始端31sの形成位置よりも右側にしている。その結果、仕切りユニット30を構成する第一渡り糸31と第二渡り糸32とが交差する。両渡り糸31,32が一つの太い編糸のようになるので、両渡り糸31,32が切れ難くなる。
本例とは異なり、終端32eの編目は、始端31sが係止される位置(BBの編針jの位置)に編成しても良いし、編針jよりも左側の位置に編成しても良い。その場合、S2における終端31eを捻り目としておくことで、第一渡り糸31と第二渡り糸32とを交差させることができる。ここで、第一渡り糸31と第二渡り糸32との交差は必須ではない。
また、本例のS2,S3では、地糸Y8のみを用いて渡り糸31,32を編成しているため、仕切り部3は縮み難くなる。縮み難い仕切り部3によって靴下1の内部空間が膨らんだ状態になるので、スムーズに着用できる靴下1となる。
S4からS6では、S1からS3と同様の編成を行い、新たな筒状編目列20を編成すると共に、その筒状編目列20に対応する仕切りユニット30(S6参照)を形成する。
本例のS4では、筒状編目列20の最後の編目の形成位置(BBの編針i)を、S1における筒状編目列20の最後の編目の形成位置(BBの編針j)からずらしている。これは、S3の仕切りユニット30と、S6の仕切りユニット30とを編幅方向にずらすために行っている。両仕切りユニット30を編幅方向にずらすことで、仕切り部3に厚みを持たせることができる。もちろん、S3の仕切りユニット30と、S6の仕切りユニット30とを編幅方向の同じ位置に配置しても構わない。
以上説明した編成を繰り返し、図1,2の仕切り部3を完成させたら、靴下1における仕切り部3が無い部分を編成し、靴下1を完成させる。ここで、図3の編成工程では、第一渡り糸31の始端31sと終端31eとが編幅方向にずれている。従って、仕切り部3が無い部分を編成する前に、始端31sと終端31eとがほぼ対向した状態となるように、筒状編目列20を回し込む。そうすることで、図1,2に示されるように、垂直になった仕切り部3を形成できる。
<実施形態2>
実施形態2では、針抜き編成によって図1,2の靴下1を編成する例を図4に基づいて説明する。図4に示される編成例は、筒状編目列20を1周回分編成する間に、仕切りユニット30を一つ形成する編成例である。図4の見方は、図3と同様である。但し、図4では、編成工程の番号は「T+数字」で示している。
実施形態2では、針抜き編成によって図1,2の靴下1を編成する例を図4に基づいて説明する。図4に示される編成例は、筒状編目列20を1周回分編成する間に、仕切りユニット30を一つ形成する編成例である。図4の見方は、図3と同様である。但し、図4では、編成工程の番号は「T+数字」で示している。
T1では、針抜き編成によって筒状編目列20をBBの編針dまで編成する。この状態からT2では、第一YF8のみを右方向に移動させ、空針であるFBの編針f,jに掛け目33を形成する。T2の掛け目33の数は、図2の第一渡り糸31の糸長をどの程度とするかによって適宜選択すれば良い。
T3では、第一YF8を左方向に移動させ、FBの編針kにタック目を、空針であるFBの編針h,dに掛け目33を形成する。タック目は、第一渡り糸31の終端31eの編目であり、第二渡り糸32の始端32sの編目でもある。T3の掛け目33の数は、図2の第二渡り糸32の糸長をどの程度とするかによって適宜選択される。また、T2,T3で形成した掛け目33は、FBの空針に形成されているが、BBの空針に形成されていても良い。その他、FBの第一渡り糸31の終端31eの編目をBBの空針で形成し、目移しによってFBに係止される筒状編目列20の編目に重ねても良い。いずれにせよ、第一渡り糸31がFBとBBとの間を横切る様に配置されれば良い。
T4では、YF8,9を右方向に移動させ、筒状編目列20の残部を編成する。T1で編成した編目列と、T4で編成した編目列とが1周回分の筒状編目列20を構成する。この編成によっても、仕切りユニット30を構成する第一渡り糸31と第二渡り糸32とが互いに沿ったように配置される。T4で最初に編成したFBの編針fの編目は、第二渡り糸32の終端32eの編目である。終端32eの形成位置を、第一渡り糸31の始端31sよりも右側とすることで、第一渡り糸31と第二渡り糸32とを交差させることができる。
また、T4では、T2,T3において形成した掛け目33をFBから外す。掛け目33を形成し、FBから外すことで、第一渡り糸31と第二渡り糸32の糸長を稼ぐことができる。掛け目33を外すタイミングは、T5以降でも良い。
T5からT8では、T1からT4と同様の編成を行い、新たな筒状編目列20を編成すると共に、その筒状編目列20に対応する仕切りユニット30(S6参照)を形成する。
≪変形例≫
針抜き編成による仕切りユニット30の編成では、掛け目33の形成によって渡り糸31,32の糸長を調整し易い。例えば、図1,2の靴下1における爪先側から踵側に向かって、渡り糸31,32が徐々に長くなるように仕切り部3を編成すれば、足の形状に沿った仕切り部3を形成できる。
針抜き編成による仕切りユニット30の編成では、掛け目33の形成によって渡り糸31,32の糸長を調整し易い。例えば、図1,2の靴下1における爪先側から踵側に向かって、渡り糸31,32が徐々に長くなるように仕切り部3を編成すれば、足の形状に沿った仕切り部3を形成できる。
掛け目33によって渡り糸31,32の糸長を稼ぐ筒状編地の編成方法では、第一渡り糸31の終端31e(第二渡り糸32の始端32s)の形成位置を、始端31sに対向する位置にしても、渡り糸31,32の糸長を十分に稼ぐことができる。第一渡り糸31の始端31sと終端31eとが対向する位置にあれば、仕切り部3を編成した後に筒状ベース部2を回し込む手間を省略できる。
<実施形態3>
実施形態3では、筒状編目列20を1周回分編成する間に仕切りユニット30を一つ形成する編成例であって、第一渡り糸31の形成と第二渡り糸32の形成との間に筒状編目列20の一部を編成する編成例を図5に基づいて説明する。図5の見方は、図3と同様である。図5では、編成工程の番号は「U+数字」で示している。
実施形態3では、筒状編目列20を1周回分編成する間に仕切りユニット30を一つ形成する編成例であって、第一渡り糸31の形成と第二渡り糸32の形成との間に筒状編目列20の一部を編成する編成例を図5に基づいて説明する。図5の見方は、図3と同様である。図5では、編成工程の番号は「U+数字」で示している。
U1では、YF8,9を右方向に移動させ、BBの編針bから編針jまで筒状編目列20の一部を編成する。続くU2では、YF8,9を左方向に移動させ、BBの編針jにタック目を形成した後、FBの編針eにタック目を形成する。U2においてBBからFBに向かって伸びる地糸Y8及び添糸Y9が第一渡り糸31である。BBの編針jのタック目は、第一渡り糸31の始端31sの編目であり、FBの編針eのタック目は、第一渡り糸31の終端31eの編目である。
U3では、YF8,9を右方向に移動させ、FBの編針eから編針sまで筒状編目列20の一部を編成する。続くU4では、YF8,9を左方向に移動させ、BBの編針tから編針kまで筒状編目列20の一部を編成した後、FBの編針dから編針aまで筒状編目列20の残部を編成する。U4においてBBからFBに向かって伸びる地糸Y8及び添糸Y9が第二渡り糸32であり、BBにおいて最後に編成されたニット目が始端32sの編目、FBにおいて最初に編成されたニット目が終端32eの編目である。
図5の例では、一筆書きの要領で、第一渡り糸31の形成後に、筒状編目列20の一部の編成を挟んで第二渡り糸32の形成が行われている。
<実施形態4>
実施形態4では、筒状編目列20を2周回分編成する間に、仕切りユニット30を一つ形成する編成例を図6に基づいて説明する。図6の見方は、図3と同様である。図6では、編成工程の番号は「V+数字」で示している。
実施形態4では、筒状編目列20を2周回分編成する間に、仕切りユニット30を一つ形成する編成例を図6に基づいて説明する。図6の見方は、図3と同様である。図6では、編成工程の番号は「V+数字」で示している。
V1〜V3は、図5のU1〜U3と同様の編成を行う。V4では、YF8,9を左方向に移動させ、筒状編目列20のBB側を編成する。続くV5では、YF8,9を右方向に移動させ、FBの編針aから編針dまで筒状編目列20の一部を編成した後、BBの編針kから編針tまで筒状編目列20の一部を編成する。最後のV6では、YF8,9を左方向に移動させ、筒状編目列20のFB側を編成する。V1の編成、V3の編成、V4の一部の編成、及びV5のFB側の編成によって一つ目の筒状編目列20が形成され、V4の一部の編成、V5のBB側の編成、及びV6の編成によって2周回分目の筒状編目列20が形成される。
図6に示されるように、2周回分の筒状編目列20と、一つの第一渡り糸31と、一つの第二渡り糸32とが一筆書きの要領で編成されている。但し、第一渡り糸31は1周回目の筒状編目列20に形成され、第二渡り糸32は2周回目の筒状編目列20に形成されている。
<その他の実施形態>
図3などに示される総針編成においても、渡り糸31,32の糸長を変化させることができる。具体的には、S1の後に、FBに係止される筒状編目列20の編幅内に空針を形成する。例えば、FBの編針hに係止される編目を、FBの編針gの編目に重ねることで、編針hに空針を形成する。そして、S2において第一渡り糸31を形成する際、空針に掛け目を形成してから、終端31eの編目を形成する。後工程で掛け目を外せば、第一渡り糸31の糸長を稼ぐことができる。この方法であれば、総針編成であっても、第一渡り糸31の終端31eを、第一渡り糸31の始端31sに対向する位置に配置しても、渡り糸31,32の糸長を十分に確保できる。
図3などに示される総針編成においても、渡り糸31,32の糸長を変化させることができる。具体的には、S1の後に、FBに係止される筒状編目列20の編幅内に空針を形成する。例えば、FBの編針hに係止される編目を、FBの編針gの編目に重ねることで、編針hに空針を形成する。そして、S2において第一渡り糸31を形成する際、空針に掛け目を形成してから、終端31eの編目を形成する。後工程で掛け目を外せば、第一渡り糸31の糸長を稼ぐことができる。この方法であれば、総針編成であっても、第一渡り糸31の終端31eを、第一渡り糸31の始端31sに対向する位置に配置しても、渡り糸31,32の糸長を十分に確保できる。
ここで、筒状編目列20の編幅内に空針を形成すると、筒状ベース部2における空針に対応する位置に孔が空く。しかし、その孔が靴下1の足裏側に配置されるようにすれば、孔によって靴下1の見栄えが損なわれることはない。足裏側に形成される孔は、むしろ靴下1の通気性を向上させることに寄与する。
その他、本発明の筒状編地の編成によって得られる筒状編地は、靴下に限定されるわけではない。例えば、筒状編地は、シューズや手袋などでも良いし、シートカバーやソファーカバーなどの産業資材でも良い。
1 靴下(筒状編地)
2 筒状ベース部
2A 一方の内周面、2B 他方の内周面、20 筒状編目列
3 仕切り部
30 仕切りユニット
31 第一渡り糸、31e 終端、31s 始端
32 第二渡り糸、32e 終端、32s 始端
33 掛け目
8 第一ヤーンフィーダー、Y8 地糸
9 第二ヤーンフィーダー、Y9 添糸
2 筒状ベース部
2A 一方の内周面、2B 他方の内周面、20 筒状編目列
3 仕切り部
30 仕切りユニット
31 第一渡り糸、31e 終端、31s 始端
32 第二渡り糸、32e 終端、32s 始端
33 掛け目
8 第一ヤーンフィーダー、Y8 地糸
9 第二ヤーンフィーダー、Y9 添糸
Claims (6)
- 前針床と後針床とを備える横編機を用いて、ヤーンフィーダーから供給される地糸によって筒状ベース部を編成すると共に、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に少なくとも一つの仕切り部を編成する筒状編地の編成方法において、
前記前針床と前記後針床とを用いて、前記筒状ベース部における前記仕切り部が形成される部分を構成する複数の筒状編目列をウエール方向に連続して編成する際、
前記筒状編目列を1周回分、又は2周回分編成する間に、前記前針床と前記後針床との間を横切る第一渡り糸と、前記第一渡り糸に沿うように前記前針床と前記後針床との間を横切る第二渡り糸とで構成される仕切りユニットを形成する工程と、
前記仕切りユニットを形成する工程を繰り返すことで、前記筒状ベース部の筒軸方向に並ぶ複数の前記仕切りユニットからなる前記仕切り部を形成する工程と、を行い、
前記第一渡り糸の形成は、前記第一渡り糸の始端から前記筒状編目列の編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させることで前記ヤーンフィーダーから前記地糸を引き出させた状態で、前記第一渡り糸の終端を形成することで行い、
前記第二渡り糸の形成は、前記第二渡り糸の始端から前記編幅方向に2目以上離隔した位置まで前記ヤーンフィーダーを移動させることで前記ヤーンフィーダーから前記地糸を引き出させた状態で、前記第二渡り糸の終端を形成することで行う筒状編地の編成方法。 - 少なくとも一部の前記仕切りユニットは、前記筒状編目列を編成する途中に、前記第一渡り糸を形成し、前記第一渡り糸に連続して前記第一渡り糸の延伸方向と反対方向に向かって前記第二渡り糸を形成してから前記筒状編目列の編成を継続することで形成し、
前記第二渡り糸の前記終端は、前記編幅方向における前記第一渡り糸の前記始端と同じ位置、又は前記始端の近傍の位置とする請求項1に記載の筒状編地の編成方法。 - 前記第一渡り糸と前記第二渡り糸とを、前記編幅方向に交差させる請求項1又は請求項2に記載の筒状編地の編成方法。
- 地糸によって編成される筒状ベース部と、前記地糸によって前記筒状ベース部の内部に編成される少なくとも一つの仕切り部と、を備える筒状編地において、
前記筒状ベース部は、ウエール方向に連続する複数の筒状編目列によって構成され、
前記仕切り部は、前記筒状ベース部の筒軸方向に並ぶ複数の仕切りユニットを備え、
前記仕切りユニットは、前記筒状ベース部の内部空間を横切る第一渡り糸と第二渡り糸とを備え、
前記第二渡り糸は、前記第一渡り糸が形成される前記筒状編目列、又は前記第一渡り糸が形成される前記筒状編目列のウエール方向に連続する次の前記筒状編目列に形成され、前記第一渡り糸に沿って設けられており、
前記第一渡り糸と前記第二渡り糸の長さは、前記筒状編目列の編幅方向における2目分の長さに相当する長さ以上である筒状編地。 - 少なくとも一部の前記仕切りユニットは、同一の前記筒状編目列に形成される第一渡り糸と第二渡り糸とを備え、
前記第二渡り糸の終端は、前記筒状ベース部の編幅方向における前記第一渡り糸の始端と同じ位置、又は前記始端の近傍の位置にあり、
前記第一渡り糸の終端と前記第二渡り糸の始端とは同じである請求項4に記載の筒状編地。 - 前記筒状編地は、靴下であり、
前記仕切り部は、隣接する足指の間に介在される仕切りである請求項4又は請求項5に記載の筒状編地。
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JP2019147231A JP2021028424A (ja) | 2019-08-09 | 2019-08-09 | 筒状編地の編成方法、及び筒状編地 |
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