JP2009203578A - 二重平編部を有する筒状生地及びその編成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダ13に保持されて上下動するシリンダ針17とシリンダ13上のダイヤル14に保持されて径方向に摺動するダイヤル針19との両方を用いたゴム編を行って編成された筒状のゴム編部5に対しその所定領域に、シリンダ針17だけで編成された平編部6Aとダイヤル針19だけで編成された平編部6Bとが表裏で乖離した状態に保持される二重平編部6が設けられ、当該二重平編部6とゴム編部5との連結部が編み方の切替で形成されることによって無縫製状態に仕上げられている。
【選択図】図1
Description
「ゴム編」とはループが凸で並ぶ列とループが凹で並ぶ列とがコース方向で交互配置となる編組織を言い、表裏の区別がでない安定した編地である。
例えばダブルの丸編機を用いて5口リピートとする場合、第1、第4給糸口ではシリンダ針による天竺編(平編に同じ)をし、第5給糸口ではダイヤル針による天竺編をし、第2給糸口ではシリンダ針でタック編をしながらダイヤル針でニット編をし、第3給糸口ではシリンダ針でニット編をしながらダイヤル針でタック編をする(これら第2、第3給糸口で表裏の結節が生じる)というのが、その編成方法である。
但し、この編成方法は、ダブルシリンダーの丸編機(2つのシリンダーが直列的に設けられたもの)を用いるものとされ、装備する編成針(シリンダ針)には両頭針が必要になっている。
保温性を高めるという意味において、ゴム編と平編とを混在させたような生地(特許文献2等で開示されたもの)では殆ど効果が得られないことは言うまでもない。
なお、平編等によって編成した生地を二重(二枚重ね)にすることで、大きな空気層を保有させることはできるが、このような二重の生地を製作するには、生地同士がズレたり分離したりしないように縫製作業が別途、必要になる。そのため、工数の増加に伴う生産性の低下やコストアップ、更には凸条の縫着ラインが発生することに伴う着心感の悪化など、種々の問題が発生するものとなっていた。
即ち、本発明に係る二重平編部を有する筒状生地は、シリンダに保持されて上下動するシリンダ針とシリンダ上のダイヤルに保持されて径方向に摺動するダイヤル針との両方を用いたゴム編を行って編成された筒状のゴム編部に対し、その所定領域に、シリンダ針だけで編成された平編部とダイヤル針だけで編成された平編部とが表裏で乖離した状態に保持される二重平編部が設けられ、当該二重平編部とゴム編部との連結部が編み方の切替で形成されることにより無縫製状態に仕上げられたものである。
ゴム編部、表裏の各平編部のうち、少なくとも一つの編部が、他の編部と異なる糸により編成された構成とすることができる。
なお、このように編部によって糸を異ならせるには、ストライパー(給糸切替装置)によりシリンダ側及びダイヤル側へ給糸する糸種(短繊維であるか長繊維であるかに限定されない)を切り替えるようにすればよい。
またゴム編部は18ゲージ以上の丸編機を用いて編成されたものとすることができる。このようにすることで、この筒状生地はアンダーウエアを製作するのに使用することができ、保温性などに優れたアンダーウエアを製作することが可能となる。
一方、本発明に係る二重平編部を有する筒状生地の編成方法は、シリンダまわりに分散配置された複数の給糸口に対応して形成される各ニッティングポイントで、シリンダに保持されて上下動するシリンダ針とシリンダ上のダイヤルに保持されて径方向に摺動するダイヤル針との両方を用いたゴム編を行って筒状のゴム編部を編み降ろしし、しかる後、所定の給糸口に対応するニッティングポイントではシリンダ針を停止させることによりダイヤル針だけによる平編を行わせると共に、上記以外の給糸口に対応するニッティングポイントではダイヤル針を停止させることによりシリンダ針だけによる平編を行わせるようにし、もってゴム編部に対する所定領域に、無縫製状態のまま、シリンダ針だけによる平編部とダイヤル針だけによる平編部とが表裏で乖離した二重平編部を設けるようにする。
シリンダ針だけによる平編とダイヤル針だけによる平編とを行って二重平編部を編成した後、シリンダ針だけで平編を行っている給糸口対応のニッティングポイントでは停止中のダイヤル針に編み動作を開始させてシリンダ針及びダイヤル針の両方を用いたゴム編を行わせる共に、ダイヤル針だけで平編を行っている給糸口対応のニッティングポイントでは停止中のシリンダ針に編み動作を開始させてシリンダ針及びダイヤル針の両方を用いたゴム編を行わせるようにし、もって二重平編部から無縫製状態のままゴム編部を編み降ろすようにするとよい。
シリンダ針だけによる平編とダイヤル針だけによる平編とを行って二重平編部を編成中に、所定の給糸口に対応するニッティングポイントにおいて停止中の針を単発的に編み位置まで動作させると共にすぐに元の停止状態に戻し、もって二重平編部に対して点在的に表裏間を連結した結節部を形成させるようにするとよい。
このような結節部を形成させることで、二重平編部は表側の平編部と裏側の平編部とが必要以上に分離せず、両平編部相互間に形成される空気層は、その容量が極端に拡縮するようなことはない。そのため、空気層による保温効果が一定状態に保たれることになる。また表側の平編部と裏側の平編部とが面方向にズレることもないので、皺などの発生を防止できることになり、着崩れの防止に繋がり、また見栄え上も好適である。
このようにすることで、二重平編部の審美性を高めることができる。殊に、二重平編部において表側の平編部と裏側の平編部とで異なる色の糸を用いた場合、表側の糸色を背景としつつ裏側の糸色が結節部による図柄を表現する状態となり、図柄が顕著に浮かび上がるようになる。それだけ装飾性が際だつ(図柄の輪郭が明確になる)ものとなり、また目立った効果(強い印象性)が得られるようになる。
なお、ここにおいて図柄とは、色彩的な組み合わせによって模様、絵、文字などを表現したものの他、結節部による立体性を利用して陰影を伴わせることにより、模様、絵、文字などを表現したものをも含むものとする。
また本発明に係る二重平編部を有する筒状生地の編成方法により、保温性を十分に備えた衣類などを製作するのに好適に使用可能な筒状生地を、丸編機により高能率で編成することができる。
図1(a)及び(b)は、本発明に係る筒状生地1の第1実施形態を示している。また図2は、この筒状生地1を用いて製作した衣類2の一例を示している。
なお、図2に示した衣類2は肩ひも3を有するスリップ(アンダーウエアの一例)としてある。従って図例の衣類2を製作するために用いた筒状生地1は、筒径がボディサイズ(裁断や縫製を加えずに筒径をそのまま身生地に適用できるサイズ)であり、且つ18ゲージ以上の丸編機を用いて編成されたもの(アンダーウエアに適するように編み目が密となったもの)とした。
各筒状生地1は、ゴム編部5に対し、その所定領域に二重平編部6が無縫製で連結されたものとなっている。ゴム編部5は一重(一枚)の生地であるのに対し、二重平編部6は衣類2として表(外)を向く側の平編部6A(以下、必要に応じて「表側平編部6A」と言う)と、衣類2として裏(内)を向く側の平編部6B(以下、必要に応じて「裏側平編部6B」と言う)とを、互いに乖離させたまま二枚重ねにした生地である。
また、これらゴム編部5と二重平編部6とは、後述するように、編成途中で編み方の切替を行うことによって設けられている。両者が「無縫製で連結された」というのはこのような編成方法で実現されたものを言う。
すなわち、これらゴム編部5と二重平編部6との連結部分は、衣類2の丈方向で断面的に見るとY字状に繋がった構造になっている。本第1実施形態において、ゴム編部5及び二重平編部6はいずれも筒状に編成されたものとしてあり、そのためゴム編部5と二重平編部6とは筒形の周方向全周で、上記Y字状断面を有して連結されたものとなっている。
ゴム編部5は、ループが凸で並ぶ列とループが凹で並ぶ列とがコース方向で交互配置となって、表裏の区別がでない安定した編組織(一般に「リブ編」「フライス」「ダブル生地」等と呼称された編組織と同じ)を有したものである。
これに対して二重平編部6を形成している平編部6A,6Bは、いずれも、凸列のループだけで単一構成される面と凹列のループだけで単一構成される面とが表裏に分かれた編組織(一般に「天竺編」や「シングル生地」等と呼称された編組織と同じ)を有したものである。
また、表側平編部6A又は裏側平編部6Bのうち一方において、空間7に臨む面が凸列のループだけで単一構成される面であり、他方が凹列のループだけで単一構成される面であるものとしてもよい。
このような二重平編部6では、表側平編部6Aと裏側平編部6Bとの相互間に形成される空間7に空気層を確保させることができる。そのため、衣類2として、この二重平編部6の領域で満足し得る十分な保温性を得ることができるものである。
このような筒状生地1を編成するには、図3及び図4に示すような丸編機10を用いる。この丸編機10は、円筒形のシリンダ13と、このシリンダ13の上部に設けられた円盤状のダイヤル14とを有している。これらシリンダ13及びダイヤル14は、それらの中心Pを通る回転軸15のまわりで互いに一体回転可能とされており、この回転軸15に設けられた伝動手段16を介して回転駆動が与えられるようになっている。
ダイヤル14には、その上面で中心から放射状配置で多数本(シリンダ針17と同数)のダイヤル針19が径方向に沿って摺動自在に保持されている。このダイヤル14の上部には上部カムホルダー20が定置状態で設けられており、この上部カムホルダー20の下面に、ダイヤル針19に横移動(編成動作)を起こさせるためのダイヤルカムが設けられている。
なお、筒状生地1は、シリンダ13の内方を介して垂れ下げられ、シリンダ13の下方に吊り枠25を介して設けられた巻取装置26によって巻き取られる。
なお、ゲージ数はシリンダ13やダイヤル14の周方向において1インチあたりに配置される針本数を言う(即ち「18ゲージ」とは18本/インチを指す)が、このゲージ数は、所謂、「呼び数」であって、厳密に実態としての針本数を表したものではない。従って18ゲージには、1インチあたり17本を超え19本未満の針本数とされたものも含まれるものとする。
またシリンダ13のカムホルダー18に対しては、各給糸口30に対応する状態で、ステッチカム内のカム経路を変更可能にするスイングカムをはじめ、ニッティングポイントが形成される有効範囲内でシリンダ針17の動作量を可変にするステッチ量調整装置35や、シリンダ針17による編成の可否を選択可能にする選針機36が設けられている。
ステッチ量調整装置35は、サーボモータ又はステッピングモータなどの制御モータにより、シリンダ13の周方向で複数に分割されたステッチカムを上下動させる構造であり、且つ全てのステッチカムに制御モータが割り当てられた構造であるため、各制御モータの制御によってシリンダ針17の上昇位置(高さ)を変化させ、もってコース方向の所望箇所でループの大きさを変更できる。
次に、上記丸編機10によって筒状生地1を編成する方法を説明する。
まず図6に示すように、全ての給糸口30に対応したニッティングポイントにおいてシリンダ針17とダイヤル針19との両方を用いたゴム編を行って、ゴム編部5を筒状に編み降ろす。
ゴム編部5が所定長さ編成できたところで、図7に示すように、所定の給糸口30(図例では1番給糸口及び3番給糸口に相当)に対応するニッティングポイントでは、シリンダ針17を停止させることによりダイヤル針19だけによる平編を行わせ、これによって裏側平編部6Bを編成させる。
このようにしてシリンダ針17だけを用いた表側平編部6Aと、ダイヤル針19だけを用いた裏側平編部6Bとを並行して編成することにより、表裏で乖離した二重平編部6を形成させる。
なお、この二重平編部6の編成中に、所定の給糸口30に対応するニッティングポイントにおいて停止中の針を単発的に編み位置まで動作させ、その後、すぐに元の停止状態に戻すようにする。これにより、二重平編部6に対して点在的に、表裏間を連結した結節部50を形成させることができる。
このような結節部50を形成させることで、二重平編部6は表側平編部6Aと裏側平編部6Bとが必要以上に間隔を広げるような分離状態とならない。すなわち、両平編部6A,6B相互間の空間7で形成される空気層は、その容量が極端に拡縮するようなことはない。そのため、空気層による保温効果が一定状態に保たれることになる。
二重平編部6を編成した後は、シリンダ針17だけで平編を行っている給糸口30(図例の2番給糸口及び4番給糸口)対応のニッティングポイントでは、停止中のダイヤル針19に編み動作を開始させて、シリンダ針17及びダイヤル針19の両方を用いたゴム編を行わせる。
これらにより、全ての給糸口30に対応したニッティングポイントにおいてシリンダ針17とダイヤル針19との両方を用いたゴム編が行われる状態に戻り、二重平編部6から無縫製状態のまま、ゴム編部5を編み降ろすことができる。
かくして、丸編機10による編成中にシリンダ針17及びダイヤル針19の動作制御をするだけで、ゴム編部5と二重平編部6とが無縫製状態のまま交互に配置された筒状の連続生地を編成することができ、この連続生地のなかから、ゴム編部5と二重平編部6とが無縫製状態のまま連結されて成る筒状生地1を取り出すことができる。
なお、ゴム編部5の編成から表側平編み部6Aの編成へ切り替えるに際してダイヤル針19を停止させるに際し、予め、ダイヤル針19のループをシリンダ針17へ目移しさせてもよい。同様に、ゴム編部5の編成から裏側平編み部6Bの編成へ切り替えるに際してシリンダ針17を停止させるに際し、予め、シリンダ針17のループをダイヤル針19へ目移しさせてもよい。
シリンダ13側の目移し部40についてその構成及び動作を簡単に説明する。図5に示すように、全てのシリンダ針17の下部側面には、下端が固定され上端が弾性屈曲自在な自由端として開放された鉤フック状のポケット部43が設けられている。
すなわち、シリンダ針17を上昇させた後、ダイヤル針19が突出動作すると、このダイヤル針19がシリンダ針17のポケット部43内へ横から挿入されるようになっている。そのため、この状態でシリンダ針17が下降すると、シリンダ針17に引っ掛けられていたループLはダイヤル針19側へ乗り移り、その後のダイヤル針19の退入によってダイヤル針19側へ引き取られることになる。
そのため、所定タイミングでダイヤル針19を摺動させ、このダイヤル針19に引っ掛けられていたループLをシリンダ針17側へ乗り移らせ、引き取らせることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
図8はその代表例であって、衣類2としての胸元だけを占めるように二重平編部6が設けられている。この場合、二重平編部6を形成している表側平編部6Aや裏側平編部6Bは、度目を粗く編成させることにより、二重平編部6としての通気性を高めるように構成させることも可能である。
衣類2についても、衣類タイプについては何ら限定されるものではなく、アンダーウエアとして実施するかアウターウエアとして実施するかの選択も限定されるものではない。もとより、本発明に係る筒状生地1は、それ自体を衣類2の身生地として利用することが限定されるものではなく、各種生地パーツとして、或いはタオルなどの別製品として利用することも可能である。
二重平編部6を編成する際に、シリンダ13側のステッチ量調整装置35やダイヤル14側のステッチ量調整装置37を巧みに使用して、二重平編部6としての一部(コース方向及びウエール方向における所定範囲)又は二重平編部6の全体にわたり、他よりループ長を大きくさせ、もって該当箇所を他より立体的に膨出させるように編成することもできる。
ゴム編部5、表裏の各平編部6A,6Bのうち、少なくとも一つの編部が、他の編部と異なる糸により編成された構成とすることができる。すなわち、ゴム編部5と二重平編部6との間、或いは二重平編部6の表と裏(6A,6B)との間で、肌触りや保温性などの機能を異ならせた構成とする。
このようにすることで、例えば看者側からの外観性と着用者側からの着心地とを、それぞれ最適な状態として持たせるようにしたり、着用者の部位(胸部と腹部となど)ごとに最適な機能を持たせるようにしたりできるものである。
結節部50により二重平編部6の外面に図柄を形成させるようにしてもよい。このようにすることで、二重平編部6の審美性を高めることができる。殊に、二重平編部6において表側の平編部6Aと裏側の平編部6Bとで異なる色の糸を用いた場合、表側の糸色を背景としつつ裏側の糸色が結節部50による図柄を表現する状態となり、図柄が顕著に浮かび上がるようになる。それだけ装飾性が際だつ(図柄の輪郭が明確になる)ものとなり、また目立った効果(強い印象性)が得られるようになる。
5 ゴム編部
6 二重平編部
6A 平編部(シリンダ針だけで編成されたもの)
6B 平編部(ダイヤル針だけで編成されたもの)
13 シリンダ
14 ダイヤル
17 シリンダ針
19 ダイヤル針
30 給糸口
50 結節部
Claims (8)
- シリンダ(13)に保持されて上下動するシリンダ針(17)とシリンダ(13)上のダイヤル(14)に保持されて径方向に摺動するダイヤル針(19)との両方を用いたゴム編を行って編成された筒状のゴム編部(5)に対しその所定領域に、シリンダ針(17)だけで編成された平編部(6A)とダイヤル針(19)だけで編成された平編部(6B)とが表裏で乖離した状態に保持される二重平編部(6)が設けられ、当該二重平編部(6)とゴム編部(5)との連結部が編み方の切替で形成されることにより無縫製状態に仕上げられていることを特徴とする二重平編部を有する筒状生地。
- 前記ゴム編部(5)、表裏の各平編部(6A,6B)のうち、少なくとも一つの編部が他の編部と異なる糸により編成されていることを特徴とする請求項1記載の二重編成部を有する筒状生地。
- 前記ゴム編部(5)は筒径がボディサイズであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の二重平編部を有する筒状生地。
- 前記ゴム編部(5)は18ゲージ以上の丸編機を用いて編成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の二重平編部を有する筒状生地。
- シリンダ(13)まわりに分散配置された複数の給糸口(30)に対応して形成される各ニッティングポイントで、シリンダ(13)に保持されて上下動するシリンダ針(17)とシリンダ(13)上のダイヤル(14)に保持されて径方向に摺動するダイヤル針(19)との両方を用いたゴム編を行って筒状のゴム編部(5)を編み降ろしし、
しかる後、
所定の給糸口(30)に対応するニッティングポイントではシリンダ針(17)を停止させることによりダイヤル針(19)だけによる平編を行わせると共に、上記以外の給糸口(30)に対応するニッティングポイントではダイヤル針(19)を停止させることによりシリンダ針(17)だけによる平編を行わせるようにし、
もって筒状のゴム編部(5)に対する所定領域に、無縫製状態のまま、シリンダ針(17)だけによる平編部(6A)とダイヤル針(19)だけによる平編部(6B)とが表裏で乖離した二重平編部(6)を設ける
ことを特徴とする二重平編部を有する筒状生地の編成方法。 - シリンダ針(17)だけによる平編とダイヤル針(19)だけによる平編とを行って二重平編部(6)を編成した後、
シリンダ針(17)だけで平編を行っている給糸口(30)対応のニッティングポイントでは停止中のダイヤル針(19)に編み動作を開始させてシリンダ針(17)及びダイヤル針(19)の両方を用いたゴム編を行わせる共に、
ダイヤル針(19)だけで平編を行っている給糸口(30)対応のニッティングポイントでは停止中のシリンダ針(17)に編み動作を開始させてシリンダ針(17)及びダイヤル針(19)の両方を用いたゴム編を行わせるようにし、
もって二重平編部(6)から無縫製状態のままゴム編部(5)を編み降ろす
ことを特徴とする請求項5記載の二重平編部を有する筒状生地の編成方法。 - シリンダ針(17)だけによる平編とダイヤル針(19)だけによる平編とを行って二重平編部(6)を編成中に、
所定の給糸口(30)に対応するニッティングポイントにおいて停止中の針を単発的に編み位置まで動作させると共にすぐに元の停止状態に戻し、
もって二重平編部(6)に対して点在的に表裏間を連結した結節部(50)を形成させる
ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の二重平編部を有する筒状生地の編成方法。 - 前記結節部(50)により二重平編部(6)の外面に図柄を形成させることを特徴とする請求項7記載の二重平編部を有する筒状生地の編成方法。
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