JP2021017592A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物、コーティング剤組成物、硬化膜及びフィルム - Google Patents

活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物、コーティング剤組成物、硬化膜及びフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】特殊な分散装置を使うことなく容易に水分散が可能であり、かつ硬度及び耐摩耗性に優れる硬化膜を形成し得る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を提供すること。【解決手段】水酸基含有(メタ)アクリレート(a1)、ポリイソシアネート(a2)及び水酸基含有ポリアルキレングリコール類(a3)を含む反応成分の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート(A)、並びに、水酸基価が80〜300mgKOH/gである多官能(メタ)アクリレート(B)、を含む、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物、コーティング剤組成物、硬化膜及びフィルムに関するものである。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、一般的に反応性オリゴマーおよび反応性希釈剤を含有してなり、溶剤を含有していないため安全性に優れるほか、硬化性に優れるため、生産性、省エネルギーの観点からも特徴を有するものとして一般に認識されている。
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、用途によっては低粘度化が必要とされる場合があり、その際は反応性希釈剤を多量に使用したり、有機溶剤を併用する等の方法が採られている。しかしながら、反応性希釈剤を多量に使用した場合には、硬化性が低下して充分な塗膜物性を得難くなり、また有機溶剤を併用する場合には大気汚染や火災の危険性が高くなる。これまで、希釈性能の高い反応性希釈剤が開発されつつあるが、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の低粘度化には限界があった。そのため、グラビアコーターやスピンコーター等を用いる薄膜ハードコート塗料、インクジェットインキ及びスプレー塗料等の低粘度化が要求される用途に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いる場合は、該樹脂組成物を有機溶剤で希釈して使用することが多かった。
近年では、作業性、安全性の面より、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の水系化の要望が高まっている。例えば、特許文献1、2では、水に溶解もしくは水に分散させることで、低粘度化した活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開平6−136015号公報 特開平6−287260号公報
しかしながら、特許文献1、2の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、得られる硬化膜の硬度及び耐摩耗性が十分なものではないため、ハードコート等の用途には不適であった。また、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の中には、水分散の際に粘度が急激に上昇する場合があり、その場合は特殊な分散装置を用いて水分散させる必要があるため、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の水系化が困難な場合があった。
本発明は、特殊な分散装置を使うことなく容易に水分散が可能であり、かつ硬度及び耐摩耗性に優れる硬化膜を形成し得る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得ることを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、所定の水酸基含有(メタ)アクリレート、ポリイソシアネート及び水酸基含有ポリアルキレングリコール類を含む反応成分の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレートと、高い水酸基価を有する特定の多官能(メタ)アクリレートを含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物によって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
詳しくは、本発明者らは、上記ポリウレタン(メタ)アクリレートと上記多官能(メタ)アクリレートを併用することにより、特殊な分散装置を使うことなく容易に水分散可能で、低粘度化でき、硬度及び耐摩耗性に優れた硬化膜を形成し得る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が得られることを見出した。即ち、本発明は、以下の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に関する。
1.水酸基含有(メタ)アクリレート(a1)、ポリイソシアネート(a2)及び水酸基含有ポリアルキレングリコール類(a3)を含む反応成分の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート(A)、並びに、
水酸基価が80〜300mgKOH/gである多官能(メタ)アクリレート(B)、
を含む、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
2.(a1)成分が、分子内に少なくとも3個の(メタ)アクリロイル基を有する水酸基含有(メタ)アクリレートである、上記項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
3.(a2)成分が、分子内に少なくとも3個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートである、上記項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
4.(a3)成分が、下記一般式(1)で表される化合物である、上記項1〜3のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
(化2)
H−(OCH CH )n −OR (1)
(式中、Rはアルキル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、アシル基のいずれかを示し、nは3〜25の整数を示す。)
5.(B)成分が、水酸基価が80〜300mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート及び/又はグリセリンポリ(メタ)アクリレートである、上記項1〜4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
6.(B)成分の水酸基価が200〜300mgKOH/gである、上記項1〜5のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
7.(B)成分の含有量が、固形分換算で、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、10〜70質量部である、上記項1〜6のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
8.上記項1〜7のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及び水を含む、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物。
9.上記項8に記載の活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を含む、コーティング剤組成物。
10.上記項9に記載のコーティング剤組成物からなる硬化膜。
11.上記項10に記載の硬化膜を含む、フィルム。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は水のみで分散できるため、低粘度化が要求される用途において、有機溶剤を使用する場合に比べて、安全性が高く取り扱える。また、当該樹脂組成物は、水分散時の粘度変化が抑制されているため、特殊な分散装置を用いることなく、容易に水分散させることができる。さらに、当該樹脂組成物は、硬度及び耐摩耗性に優れた硬化膜を形成し得るため、ハードコート等のコーティング剤として有用である。
[活性エネルギー線硬化性樹脂組成物]
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、特定のポリウレタン(メタ)アクリレート(A)(以下、(A)成分という。)、及び水酸基価が80〜300mgKOH/gである多官能(メタ)アクリレート(B)(以下、(B)成分という。)を含むものである。
本明細書において、「(メタ)アクリル」は「アクリル及びメタクリルからなる群より選択される少なくとも1つ」を意味する。同様に、「(メタ)アクリレート」は「アクリレート及びメタクリレートからなる群より選択される少なくとも1つ」を意味し、「(メタ)アクリロイル基」は「アクリロイル基及びメタクリロイル基からなる群より選択される少なくとも1つ」を意味する。
<ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)>
(A)成分は、水酸基含有(メタ)アクリレート(a1)(以下、(a1)成分という。)、ポリイソシアネート(a2)(以下、(a2)成分という。)及び水酸基含有ポリアルキレングリコール類(a3)(以下、(a3)成分という。)を含む反応成分(以下、単に反応成分ともいう)の反応物であれば、特に限定されない。
(水酸基含有(メタ)アクリレート(a1))
(a1)成分は、分子内に少なくとも1個の水酸基と、少なくとも1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物であれば、各種公知のものを特に制限なく使用できる。(a1)成分は、1種を単独で、又は2種以上を併用できる。なお、(a1)成分は、後述する(B)成分と同一であってもよい。
(a1)成分における分子内の(メタ)アクリロイル基の数は、得られる硬化膜の硬度、耐摩耗性が優れる点から、多いほうが良い。入手が容易である点から、(a1)成分の分子内の(メタ)アクリロイル基の数は通常1〜5程度である。
(a1)成分は、例えば、水酸基含有グリセリンポリ(メタ)アクリレート、水酸基含有ポリグリセリンポリ(メタ)アクリレート、水酸基含有ペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート、水酸基含有ポリペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート、水酸基含有トリメチロ−ルプロパンポリ(メタ)アクリレート、水酸基含有ポリトリメチロ−ルプロパンポリ(メタ)アクリレート、水酸基含有モノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有グリセリンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、グリセリンジ(メタ)アクリレート、並びに、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート及びグリセリントリ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも2種からなる混合物等が挙げられる。
上記水酸基含有ポリグリセリンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ジグリセリンジ(メタ)アクリレート、ジグリセリントリ(メタ)アクリレート、トリグリセリンジ(メタ)アクリレート、トリグリセリントリ(メタ)アクリレート、トリグリセリンテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有ペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、並びに、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも2種からなる混合物等が挙げられる。
上記水酸基含有ポリペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ジペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート並びに、これら(メタ)アクリレートより選択される少なくとも2種からなる混合物、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートの混合物等が挙げられる。
上記水酸基含有トリメチロールプロパンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、トリメチロールプロパンジ(メタ) アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有ポリトリメチロールプロパンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ジトリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有モノ(メタ)アクリレートは、例えば、水酸基含有直鎖アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有直鎖アルキル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、水酸基含有分岐アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有分岐アルキル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、水酸基含有シクロアルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有シクロアルキル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、グリセリンモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有直鎖アルキル(メタ)アクリレートは、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有直鎖アルキル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物は、例えば、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物等が挙げられる。
上記水酸基含有分岐アルキル(メタ)アクリレートは、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記水酸基含有分岐アルキル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物は、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物等が挙げられる。
上記水酸基含有シクロアルキル(メタ)アクリレートは、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシシクロヘキシル等が挙げられる。
上記水酸基含有シクロアルキル(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物は、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシシクロヘキシルカプロラクトン付加物等が挙げられる。
上記ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物は、例えば、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートカプロラクトン付加物等が挙げられる。
(a1)成分は、硬化性及び硬化膜の耐溶剤性に優れる点から、分子内に少なくとも3個の(メタ)アクリロイル基を有する水酸基含有(メタ)アクリレートが好ましく、分子内に1個の水酸基及び少なくとも3個の(メタ)アクリロイル基を有する水酸基含有(メタ)アクリレートがより好ましい。当該水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、上記ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートの混合物、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートの混合物が好ましい。
上記反応成分における(a1)成分の含有量は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、固形分換算で、上記反応成分100質量%に対して20〜80質量%程度が好ましく、30〜70質量%程度がより好ましい。
(ポリイソシアネート(a2))
(a2)成分は、分子内に少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物であれば、各種公知のものを特に制限なく使用できる。上記ポリイソシアネートは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(a2)成分は、例えば、直鎖脂肪族ジイソシアネート、分岐脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、これらジイソシアネートのビウレット体、イソシアヌレート体、アロファネート体、アダクト体、並びに、ビウレット体、イソシアヌレート体、アロファネート体及びアダクト体からなる群より選択される2種以上が反応して得られる複合体等が挙げられる。
上記直鎖脂肪族ジイソシアネートは、例えば、メチレンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘプタメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
上記分岐脂肪族ジイソシアネートは、例えば、ジエチルペンチレンジイソシアネート、トリメチルブチレンジイソシアネート、トリメチルペンチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
上記脂環式ジイソシアネートは、例えば、水添キシレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、シクロペンチレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、シクロヘプチレンジイソシアネート、シクロデシレンジイソシアネート、トリシクロデシレンジイソシアネート、アダマンタンジイソシアネート、ノールボルネンジイソシアネート、ビシクロデシレンジイソシアネート等が挙げられる。
上記芳香族ジイソシアネートは、例えば、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート等のジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルテトラメチルメタンジイソシアネート等のテトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジルジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記ビウレット体は、
下記構造式:
[式中、nは、1以上の整数であり、RbA〜RbEはそれぞれ独立に、直鎖脂肪族ジイソシアネート残基、分岐脂肪族ジイソシアネート残基、脂環式ジイソシアネート残基及び芳香族ジイソシアネート残基のいずれかであり、Rbα〜Rbβはそれぞれ独立に、イソシアネート基又は
(nb1は、0以上の整数であり、Rb1〜Rb5はRbA〜RbEと同様であり、R’〜R'' はそれぞれ独立に、イソシアネート基又はRbα〜Rbβ自身の基である。Rb4〜Rb5、R''は、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。)である。RbD〜RbE、Rbβは、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。]で表される化合物等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記ビウレット体は、具体的には、デュラネ−ト24A−100、デュラネート22A−75P、デュラネート21S−75E(以上、旭化成(株)製)、デスモジュールN3200A(ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体)(以上、住友バイエルウレタン(株)製)等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記イソシアヌレート体は、
下記構造式:
[式中、nは、0以上の整数であり、RiA〜RiEはそれぞれ独立に、直鎖脂肪族ジイソシアネート残基、分岐脂肪族ジイソシアネート残基、脂環式ジイソシアネート残基及び芳香族ジイソシアネート残基のいずれかであり、Riα〜Riβはそれぞれ独立に、イソシアネート基又は
(ni1は、0以上の整数であり、Ri1〜Ri5はRiA〜RiEと同様であり、R’〜R'' はそれぞれ独立に、イソシアネート基又はRiα〜Riβ自身の基である。Ri4〜Ri5、R''は、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。)である。RiD〜RiE、Riβは、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。]で表される化合物等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記イソシアヌレート体は、具体的には、デュラネートTPA−100、デュラネートTKA−100、デュラネートMFA−75B、デュラネートMHG−80B(以上、旭化成(株)製)、コロネートHXR、コロネートHX(以上、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体)(以上、東ソー(株)製)、タケネートD−127N(水添キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体)(以上、三井化学(株)製)、VESTANAT T1890/100(イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体)(以上、エボニック・ジャパン(株)製)等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記アロファネ−ト体は、
下記構造式:
[式中、nは、0以上の整数であり、RaAは、アルキル基、アリ−ル基、ポリエーテル基、ポリエステル基又はポリカーボネート基であり、RaB〜RaGは、それぞれ独立に、直鎖脂肪族ジイソシアネート残基、分岐脂肪族ジイソシアネート残基、脂環式ジイソシアネート残基及び芳香族ジイソシアネート残基のいずれかであり、Raα〜Raγはそれぞれ独立に、イソシアネート基又は
(na1は、0以上の整数であり、Ra1〜Ra6はRaB〜RaGと同様であり、R’〜R''' はそれぞれ独立に、イソシアネート基又はRaα〜Raγ自身の基である。Ra1〜Ra4、R’〜R''は、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。)である。RaB〜RaE、Raα〜Raβは、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。]で表される化合物等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記アロファネート体は、具体的には、コロネート2793(東ソー(株)製)、タケネートD−178N(三井化学(株)製)等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記アダクト体は、
下記構造式:
[式中、nadは0以上の整数であり、RadA〜RadEは、それぞれ独立に、直鎖脂肪族ジイソシアネート残基、分岐脂肪族ジイソシアネート残基、脂環式ジイソシアネート残基及び芳香族ジイソシアネート残基のいずれかであり、Rad1〜Rad2は、それぞれ独立に
(式中、nad’は0以上の整数であり、Rad’〜Rad’’はRadA〜RadEと同様であり、Rad’’’は、Rad1〜Rad2自身の基であり、Rad’〜Rad’’’は、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。)
であり、RadD〜RadE、Rad2は、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。]
で示されるトリメチロ−ルプロパンとジイソシアネートのアダクト体、
下記構造式
[式中、nad1は0以上の整数であり、Radα〜Radεは、それぞれ独立に、直鎖脂肪族ジイソシアネート残基、分岐脂肪族ジイソシアネート残基、脂環式ジイソシアネート残基及び芳香族ジイソシアネート残基のいずれかであり、RadA〜RadBは、それぞれ独立に
(式中、nad1’は0以上の整数であり、Radδ’〜Radε’はRadα〜Radεと同様であり、RadB’は、RadA〜RadB自身の基であり、Radδ’〜Radε’、RadB’は、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。)
adδ〜Radε、RadBは、各構成単位ごとに基が異なっていてもよい。]
で示されるグリセリンとジイソシアネートのアダクト体等が挙げられる。
上記ジイソシアネートの上記アダクト体は、具体的には、デュラネートP301−75E(以上、旭化成(株)製)、タケネートD−110N、タケネートD−160N(以上、三井化学(株)製)、コロネートL、コロネートHL(以上、東ソー(株)製)等が挙げられる。
なお、上記の各式中、「直鎖脂肪族ジイソシアネート残基、分岐脂肪族ジイソシアネート残基、脂環式ジイソシアネート残基及び芳香族ジイソシアネート残基」とは、上記直鎖脂肪族ジイソシアネート、上記分岐脂肪族ジイソシアネート、上記脂環式ジイソシアネート及び上記芳香族ジイソシアネートのうち、イソシアネート基を除いた残りの基を意味する。
(a2)成分は、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、分子内に少なくとも3個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートが好ましい。分子内に少なくとも3個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとしては、上記ビウレット体、上記イソシアヌレート体、上記アロファネ−ト体、上記アダクト体が好ましい。
(a2)成分のイソシアネート基含有率(NCO%)は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、10〜30%程度が好ましい。
(a2)成分に含まれるイソシアネート基と、(a1)成分に含まれる水酸基とのモル比(NCO/OH)は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、1.2〜6.0程度が好ましく、1.5〜3.0程度がより好ましい。
上記反応成分における(a2)成分の含有量は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、固形分換算で、上記反応成分100質量%に対して15〜75質量%程度が好ましく、15〜60質量%程度がより好ましい。
(水酸基含有ポリアルキレングリコール類(a3))
(a3)成分は、分子内に少なくとも1個の水酸基を有するポリアルキレングリコール類であれば、各種公知のものを特に制限なく使用できる。(a3)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(a3)成分は、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノアリルエーテル、ポリアルキレングリコールモノアシレート等が挙げられる。
上記ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド/ブチレンオキサイドのブロック又はランダム共重合の少なくとも1種の構造を有するポリエーテルグリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールポリエチレングリコール(ブロックコポリマー) 、ポリプロピレングリコールポリエチレングリコールポリプロピレングリコール(ブロックコポリマー)、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコール(ランダムコポリマー)、ポリオキシテトラメチレングリコールポリエチレングリコールポリオキシテトラメチレングリコール(ブロックコポリマー)、ポリエチレングリコールポリオキシテトラメチレングリコールポリエチレングリコール(ブロックコポリマー)、ポリエチレングリコールポリオキシテトラメチレングリコール(ランダムコポリマー)、ポリプロピレングリコールポリオキシテトラメチレングリコールポリプロピレングリコール(ブロックコポリマー)、ポリオキシテトラメチレングリコールポリプロピレングリコールポリオキシテトラメチレングリコール(ブロックコポリマー)、ポリプロピレングリコールポリオキシテトラメチレングリコール(ランダムコポリマー)等が挙げられる。
上記ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルは、例えば、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノペンチルエーテル、ポリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ポリエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ポリエチレングリコールモノオクチルエーテル、ポリエチレングリコールラウリルエーテル、ポリエチレングリコールセチルエーテル、ポリエチレングリコールステアリルエーテル、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールトリデシルエーテル、ポリエチレングリコールオレイルエーテル、ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル等のポリエチレングリコール誘導体;ポリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のポリプロピレングリコール誘導体等が挙げられる。
上記ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートは、例えば、ポリエチレングリコールモノ(メタ) アクリレート等のポリエチレングリコール誘導体、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコール誘導体、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコールテトラメチレングリコール) モノ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコールテトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記ポリアルキレングリコールモノアリルエーテルは、例えば、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル等のポリエチレングリコール誘導体、ポリプロピレングリコールモノアリルエーテル等のポリプロピレングリコール誘導体、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノアリルエーテル等が挙げられる。
上記ポリアルキレングリコールモノアシレートは、例えば、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールモノオレート等のポリエチレングリコール誘導体等が挙げられる。
(a3)成分は、水分散性に優れる点から、下記一般式(1)で表されるものが好ましい。
(化13)
H−(OCH CH )n −OR (1)
(式中、Rはアルキル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、アシル基のいずれかを示し、nは3〜25の整数を示す。)
(a3)成分は、水分散性に優れる点から、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
(a3)成分の市販品は、例えば、PEG#200T、PEG#200、PEG#300、PEG#400、PEG#600、PEG#1000、PEG#1500、PEG#1540、PEG#2000、PEG#4000、PEG#4000P、PEG#6000、PEG#6000P,PEG#11000、PEG#20000、ユニオックスM−400、ユニオックスM−550、ユニオックスM−1000、ユニオックスM−2000、ユニオックスM−2500、ユニオックスM−3000、ユニオックスM−4000、ブレンマーPE−90、ブレンマーPE−200、ブレンマーPE−300、ブレンマーAE−90、ブレンマーAE−200、ブレンマーAE−400(以上、日油(株)製)等が挙げられる。
(a3)成分の物性は、特に限定されない。(a3)成分の水酸基価(JIS K0070。以下、水酸基価というときは同様。)は、水分散性に優れる点から、10〜300mgKOH/g程度が好ましく、同様の点から30〜140mgKOH/g程度がより好ましい。
(a3)成分の数平均分子量は、水分散性、硬化膜の硬度及び耐摩耗性のバランスに優れる点から、200〜3,000程度が好ましく、400〜2,000程度がより好ましい。なお、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法におけるポリスチレン換算値をいうが、その測定方法は特に限定されず、各種公知の手段を採用でき、市販の測定機も利用できる。
上記反応成分における(a3)成分の使用量は、特に限定されないが、水分散性に優れる点から、固形分換算で、上記反応成分100質量%に対して5〜50質量%程度が好ましく、10〜30質量%程度がより好ましい。(a3)成分の使用量が5質量%以上であれば、含水樹脂組成物における水分散性がより優れ、該組成物の経時的な分離も抑制できるため、好ましい。また、(a3)成分の使用量が50質量%以下であれば、架橋密度が高く硬化性がより十分になり、得られる硬化膜の耐水性が高いため、好ましい。
(A)成分において、(a1)成分の水酸基、(a2)成分のイソシアネート基、及び(a3)成分の水酸基のモル比は、特に限定されないが、水分散性、硬化膜の硬度及び耐摩耗性のバランスに優れる点から、0.1〜0.9:1:0.1〜0.9が好ましく、0.4〜0.8:1:0.1〜0.6程度がより好ましい。
(A)成分における反応成分は、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分のいずれにも該当しないその他の成分(以下、その他成分という)を含み得る。その他成分は、特に限定されないが、分子内にイソシアネート基と反応し得る官能基を少なくとも1個有する化合物であれば良い。イソシアネート基と反応し得る官能基は、例えば、水酸基、アミノ基等が挙げられる。
<ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)の物性及び製造方法>
(A)成分の物性は、特に限定されない。(A)成分の重量平均分子量は、硬化性の点から、1,000〜10,000程度がより好ましい。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法におけるポリスチレン換算値をいうが、その測定方法は特に限定されず、各種公知の手段を採用でき、市販の測定機も利用できる。
(A)成分は、硬化性に優れる点から、分子内に少なくとも2個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物であるのが好ましい。
(A)成分の製造方法は、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分を反応させる方法であれば特に限定はされず、各種公知の製造方法が例示される。具体的には、例えば、(a2)成分と(a3)成分を、触媒存在下で、適切な反応温度(例えば60〜90℃等)で反応させた後、(a1)成分を添加し、同様に触媒存在下で、適切な反応温度(例えば60〜90℃等)で反応させる方法等が挙げられる。また、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分を反応させる順序は特に限定されず、それぞれを任意で混合させて反応させる方法、全成分を一括で混合させて反応させる方法等が挙げられる。
上記触媒は、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート等の有機錫触媒、オクチル酸錫などの有機酸錫触媒、チタンエチルアセトアセテート等の有機チタン触媒、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート等の有機ジルコニウム触媒、鉄アセチルアセトネート等の有機鉄触媒等が挙げられる。上記触媒は1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。
<多官能(メタ)アクリレート(B)>
(B)成分は、水酸基価が80〜300mgKOH/gの多官能(メタ)アクリレートである。(B)成分は、水酸基価が80〜300mgKOH/gであり、分子内に少なくとも2個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物であれば、各種公知のものを特に制限なく使用できる。(B)成分は、1種を単独で、又は2種以上を併用できる。
(B)成分は、それ自体は水に不溶又は難溶であるが、本発明らが検討した結果、特定のポリウレタン(メタ)アクリレートである(A)成分と高水酸基価の(B)成分を組合せた活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、水分散性が良好となり、また水分散時の粘度変化が抑制されることが明らかになった。これにより、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、特殊な分散装置を用いることなく、容易に水分散できる。さらに、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、硬度及び耐摩耗性に優れた硬化膜を形成し得ることも明らかになったものである。
(B)成分における分子内の(メタ)アクリロイル基の数は、得られる硬化膜の硬度、耐摩耗性が優れる点から、多いほうが良い。入手が容易である点から、(B)成分の分子内の(メタ)アクリロイル基の数は通常2〜5程度である。
(B)成分は、例えば、(a1)成分のうち、水酸基価が80〜300mgKOH/gであり、分子内に少なくとも2個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が挙げられる。
(B)成分は、水分散性に優れる点から、(a1)成分のうち、水酸基価が80〜300mgKOH/gである、ペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート及び/又はグリセリンポリ(メタ)アクリレートが好ましい。
上記ペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、並びに、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも2種からなり、水酸基価が80〜300mgKOH/gである混合物等が挙げられる。
上記グリセリンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、グリセリンジ(メタ)アクリレート、並びに、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート及びグリセリントリ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも2種からなり、水酸基価が80〜300mgKOH/gである混合物等が挙げられる。
上記ペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレートの市販品は、例えば、アロニックスMT−3548、アロニックスM−306、アロニックスM−305(以上、東亞合成(株)製)等が挙げられる。上記グリセリンポリ(メタ)アクリレートの市販品は、例えば、アロニックスMT−3560(東亞合成(株)製)等が挙げられる。
(B)成分の水酸基価は、水分散性に優れる点から、200〜300mgKOH/g程度が好ましく、250〜300mgKOH/g程度がより好ましい。
上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物における(A)成分の含有量は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、固形分換算で、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100質量部に対して、25〜90質量部程度が好ましい。
上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物における(B)成分の含有量は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、固形分換算で、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100質量部に対して、10〜75質量部程度が好ましい。
上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物における(B)成分の含有量は、特に限定されないが、硬化膜の硬度、耐摩耗性のバランスに優れる点から、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、固形分換算で、10〜70質量部程度が好ましく、25〜60質量部程度がより好ましい。
[活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物]
本発明の活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物(以下、含水樹脂組成物ともいう)は、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及び水、並びに、必要に応じて(メタ)アクリレート、光重合開始剤及び溶剤を含むものである。
上記含水樹脂組成物における上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の含有量は、特に限定されないが、塗工性の点から、固形分換算で、上記含水樹脂組成物100質量部に対して、0.5〜50質量部程度が好ましい。
<水>
上記の水は、特に限定されないが、例えば、蒸留水、イオン交換水及びイオン交換蒸留水等が挙げられる。上記含水樹脂組成物における水の含有量は、塗工性の観点から、上記活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物の固形分濃度が5〜50質量%程度となる範囲で含有することが好ましい。
<(メタ)アクリレート>
上記含水樹脂組成物は、(メタ)アクリレートを含み得る。(メタ)アクリレートは、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物であれば、特に限定されず各種公知のものを用いることができる。(メタ)アクリレートは、1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。
上記(メタ)アクリレートは、例えば、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有するモノ(メタ)アクリレート、分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有するジ(メタ)アクリレート、分子内に少なくとも3個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記モノ(メタ)アクリレートは、例えば、(a1)成分のうち分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、水酸基を含まないモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記ジ(メタ)アクリレートは、例えば、(a1)成分のうち分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、水酸基を含まないジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。水酸基を含まないジ(メタ)アクリレートは、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキシド変性ジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記ポリ(メタ)アクリレートは、例えば、(a1)成分のうち分子内に少なくとも3個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート及びエピクロルヒドリン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等のトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート類、グリセリントリ(メタ) アクリレート、エチレンオキサイド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート及びプロピレンオキサイド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート等のグリセリントリ(メタ)アクリレート類、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート及びプロピレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等のペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート類、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート及びカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート類、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、トリグリセリンペンタ(メタ)アクリレート等の(ポリ)グリセリンポリ(メタ)アクリレート類、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート及びテトラペンタエリスリトールデカ(メタ)アクリレート等の(ポリ)ペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート類、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(ポリ)トリメチロールプロパンポリ(メタ)アクリレート類、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート及びポリアクリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、水酸基含有(メタ)アクリレートとポリイソシアネートとの反応物、水酸基含有(メタ)アクリレートとポリオ−ルとポリイソシアネートとの反応物等が挙げられる。なお、上記ウレタン(メタ)アクリレートは、(A)成分とは異なるものである。
水酸基含有(メタ)アクリレートは、例えば、(a1)成分と同じものが挙げられる。ポリイソシアネートは、例えば、(a2)成分と同じものが挙げられる。
上記ポリオールは、例えば、アルキレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリオレフィンポリオール等が挙げられる。
上記ポリアクリル(メタ)アクリレートは、例えば、エポキシ基含有モノ(メタ)アクリレート及び必要に応じてモノ(メタ)アクリレートを重合させて得られるアクリル共重合体と、(メタ)アクリル酸との反応物が挙げられる
上記エポキシ基含有モノ(メタ)アクリレートは、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド(すなわち、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン)等が挙げられる。
上記ポリ(メタ)アクリレートは、硬化性、耐溶剤性に優れる点から、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレートが好ましい。
上記ポリ(メタ)アクリレートの物性は、特に限定されない。該ポリ(メタ)アクリレートの分子量は、硬化性及び硬化膜の耐溶剤性に優れる点から、300〜10,000程度が好ましく、300〜5,000程度がより好ましい。
なお、本明細書において、単に「分子量」と記載する場合、以下の意味を有する。すなわち、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートのように特定の化学式で一義的に化合物の構造を表現できる場合、上記分子量は式量を意味する。一方、ポリマーポリ(メタ)アクリレートのように特定の化学式で一義的に化合物の構造を表現できない場合、上記分子量は重量平均分子量を意味する。
上記含水樹脂組成物における(メタ)アクリレートの含有量は、特に限定されないが、固形分換算で、上記含水樹脂組成物100質量%に対して0〜300質量%程度が好ましい。
<光重合開始剤>
上記含水樹脂組成物には、光重合開始剤を含み得る。光重合開始剤は、1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。光重合開始剤は、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド、4−メチルベンゾフェノン等が挙げられる。なお、光重合開始剤は、紫外線硬化を行なう場合に使用されるが、電子線硬化をする場合には、必ずしも必要ではない。
上記含水樹脂組成物における光重合開始剤の含有量は、特に制限されない。光重合開始剤の含有量は、(メタ)アクリロイル基の反応進行の観点から、固形分換算で、組成物100質量部に対して、0.5〜15質量部程度が好ましい。
<添加剤>
上記含水樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、水、上記(メタ)アクリレート、光重合開始剤及び溶剤でもない剤を添加剤として含み得る。添加剤は1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。添加剤は、例えば、バインダ−、硬化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、消泡剤、表面調整剤、防汚染剤、防腐剤、防錆剤、pH調整剤、滑剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤、導電剤、顔料、染料、金属酸化物微粒子分散体、有機微粒子分散体等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、光重合開始剤や帯電防止剤等の添加剤と混ざり易いため、該樹脂組成物を含む上記含水樹脂組成物や後述のコーティング剤組成物においては、各種添加剤を含む場合でも安定性に優れる特徴がある。とりわけ、光重合開始剤は、水に不溶又は難溶のものが多いため、通常、水分散性が悪いものであるが、本発明の含水樹脂組成物及びコーティング剤は、光重合開始剤を含んでいてもその安定性に優れる。
上記含水樹脂組成物における上記添加剤の含有量は、特に限定されない。添加剤の含有量は、上記含水樹脂組成物100質量部に対し、0〜50質量部程度含むことが好ましい。
<溶剤>
上記含水樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、溶剤を用いることも出来る。溶剤は、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、アセトン、アセチルアセトン、トールエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ヘプタン、イソプロピルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、1,4−ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ−ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ−ト等が挙げられる。上記溶剤は1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。水を併用する際には、水と混和する溶剤であるエタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、アセトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、1,4−ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエーテル等が好ましい。
上記含水樹脂組成物における溶剤の含有量は、特に限定されない。溶剤の含有量は、塗工性の観点から、上記含水樹脂組成物100質量部に対し、0〜200質量部程度含むことが好ましい。また、水及び溶剤の含有量は、塗工性の観点から、上記含水樹脂組成物の固形分濃度が5〜50質量%程度となる範囲で含有することが好ましい。
[活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物の物性及び製造方法]
上記含水樹脂組成物の物性は、特に限定されない。上記含水樹脂組成物の固形分濃度は、塗工性の点から、5〜50質量%程度であることが好ましい。また、上記含水樹脂組成物の温度25℃における粘度は、塗工性の点から、0.5〜1000mPa・s程度が好ましく、1〜100mPa・s程度がより好ましい。
上記含水樹脂組成物において、光散乱法による平均一次粒子径は、1〜1000nm程度が好ましく、1〜100nm程度がより好ましい。
上記含水樹脂組成物は、(A)成分、(B)成分及び水、必要に応じて上記(メタ)アクリレート、光重合開始剤及び溶剤を混合した後、乳化(又は分散)させることにより得られる。その乳化方法としては、特に限定されず、反転乳化法、機械乳化法等の各種公知の方法を適用できる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて各種公知の乳化剤、分散剤を用いてもよい。乳化条件も特に限定されず、例えば、温度が通常、5〜70℃程度、好ましくは10〜50℃程度である。また、時間が通常、1〜24時間程度、好ましくは1〜12時間程度である。なお、乳化前に、(A)成分及び(B)成分の混合物をプレ乳化させても良い。
上記の乳化に用いる装置としては、特に限定されず、例えば、プロペラミキサー、タービンミキサー、ホモミキサー、ディスパーミキサー、ウルトラミキサー、コロイドミル、高圧ホモジナイザー、超音波等が挙げられ、単独の装置でも複数の装置を適宜併用して用いることができる。
上記含水樹脂組成物は、各種プラスチックフィルム用コート剤、木工用塗料、印刷インキ等の各種コーティング剤や接着剤、フォトレジスト等の有効成分として利用できる。
[コーティング剤組成物]
本発明のコーティング剤組成物(以下、コーティング剤ともいう)は、上記含水樹脂組成物を含むものである。
上記コーティング剤は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、各種添加剤を含み得る。添加剤は1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。添加剤は、例えば、上述した添加剤等が挙げられる。
上記コーティング剤における上記添加剤の含有量は、特に限定されない。添加剤の含有量は、上記コーティング剤100質量部に対し、0〜50質量部程度含むことが好ましい。
上記コーティング剤は、各種プラスチックフィルム用コート剤、特に傷付防止のコーティング剤(ハードコート剤)として利用できる。また、木工用塗料、印刷インキ等の各種コーティング剤として利用できる。
[硬化膜]
本発明の硬化膜は、上記コーティング剤から得られる。具体的には、例えば、当該コーティング剤を各種プラスチック基材上に、乾燥後の質量が0.05〜30g/m程度、好ましくは0.1〜20g/m程度になるように塗布し、乾燥させた後、紫外線、電子線、放射線等の活性エネルギー線を照射して硬化させることにより得られる。上記硬化膜は、例えば、傷付防止のコーティング剤としてプラスチック基材上に塗布され硬化し形成される。
上記プラスチック基材は、例えば、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポリオレフィン、ナイロン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ノールボルネン系樹脂等が挙げられる。上記プラスチック基材の形態は、例えば、フィルム状、成形体等が挙げられる。
上記硬化膜は各種公知の方法で製造できる。具体的には、例えば、上記コーティング剤を上記プラスチック基材上に塗工し、必要に応じて乾燥させてから、紫外線、電子線、放射線等の活性エネルギー線を照射して硬化させる方法等が挙げられる。また、剥離フィルムに上記コーティング剤を塗工、活性エネルギー線を照射して硬化させた後、その上に接着剤層等を設け、その上に上記プラスチック基材を貼り合わせてから剥離フィルムを剥離し、硬化膜を上記プラスチック基材上へ転写する方法等もある。
硬化反応に用いる活性エネルギー線は、例えば、紫外線や電子線が挙げられる。紫外線の光源としては、キセノンランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプを有する紫外線照射装置を使用できる。なお、光量や光源配置、搬送速度等は必要に応じて調整でき、例えば高圧水銀灯を使用する場合には、80〜160W/cm程度のランプ出力を有するランプ1灯に対して搬送速度5〜50m/分程度で硬化させるのが好ましい。一方、電子線の場合には、10〜300kV程度の加速電圧を有する電子線加速装置にて、搬送速度5〜50m/分程度で硬化させることが好ましい。
塗工方法は、例えば、バーコーター塗工、ワイヤーバー塗工、メイヤーバー塗工、エアナイフ塗工、グラビア塗工、リバースグラビア塗工、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、スプレー塗工等が挙げられる。
上記コーティング剤は、活性エネルギー線により硬化することで硬化膜を形成できるため、熱で変形しやすいプラスチックに好適である。
[フィルム]
本発明のフィルムは、上記硬化膜を含むものである。当該フィルムは、上記硬化膜と各種基材フィルムとを構成要素とする物品である。
上記基材フィルムとしては、例えば、プラスチックフィルム等が挙げられ、各種公知のものを使用できる。該プラスチックフィルムは、例えば、ポリカーボネートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エポキシ樹脂フィルム、メラミン樹脂フィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ABS樹脂フィルム、AS樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルムおよび脂環式ポリオレフィン系樹脂フィルム等が挙げられる。該プラスチックフィルムは、透明性及び硬化膜との密着性の観点より、ポリカーボネートフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アクリル系樹脂フィルムおよび脂環式ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる群より選ばれる1種のフィルムが好ましい。また、基材フィルムの平均厚みは特に限定されないが、通常20〜1000μm程度、好ましくは20〜200μmである。
上記フィルムは各種公知の方法で製造できる。具体的には、例えば、上記コーティング剤を上記基材フィルム上に塗工し、必要に応じて乾燥させてから、上記活性エネルギー線を照射して硬化させる方法等が挙げられる。また、得られた基材フィルムの非塗工面に本発明の樹脂組成物を塗工し、その上に他の基材フィルムを貼り合わせてから活性エネルギー線を照射することで積層フィルムを製造することもできる。
塗工方法は、例えば、上記方法等が挙げられる。
塗工量は特に限定されないが、乾燥後の質量が0.1〜30g/m程度が好ましく、1〜20g/mがより好ましい。また、基材フィルム上に形成される硬化膜は、平均膜厚が通常0.05〜30μm程度、好ましくは0.1〜20μm程度である。
以下に実施例及び比較例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。各例中、特記しない限り、部及び%は質量基準である。
<ポリウレタン(メタ)アクリレート(A)の合成>
製造例1
撹拌装置及び冷却管を備えた反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(東ソー(株)製 商品名「コロネートHXR」)42.9部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(日油(株)製 商品名「ユニオックスM−1000」)50.7部、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−305」)66.3部、オクチル酸スズ0.04部、4−メトキシフェノール0.09部を仕込んだ後、約15分かけて、系内の温度を70℃に昇温した。次いで、同温度において、反応系内を1.5時間保温した後、60℃まで冷却した。そして、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−305」)28.8部、オクチル酸スズ0.08部を仕込んだ後、約15分かけて、系内の温度を75℃に昇温した。次いで、同温度において、反応系を1時間保持した後、4−メトキシフェノール0.09部を仕込んだ後、冷却して、固形分100%のポリウレタン(メタ)アクリレート1を得た。
製造例2
撹拌装置及び冷却管を備えた反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(東ソー(株)製 商品名「コロネートHXR」)47.9部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(日油(株)製 商品名「ユニオックスM−1000」)84.0部、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−403」)117.6部、オクチル酸スズ0.06部、4−メトキシフェノール0.15部を仕込んだ後、約15分かけて、系内の温度を70℃に昇温した。次いで、同温度において、反応系内を1.5時間保温した後、60℃まで冷却した。そして、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−403」)50.4部、オクチル酸スズ0.12部を仕込んだ後、約15分かけて、系内の温度を75℃に昇温した。次いで、同温度において、反応系を1時間保持した後、4−メトキシフェノール0.15部を仕込んだ後、冷却して、固形分100%のポリウレタン(メタ)アクリレート2を得た。
<活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の調製>
実施例1
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例2
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例3
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を10部、水酸基価が90mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−403」 固形分100%)を40部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例4
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を10部、水酸基価が160mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−306」 固形分100%)を40部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例5
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を70部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例6
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を70部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例7
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を70部、水酸基価が160mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−306」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例8
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を70部、水酸基価が90mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−403」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例9
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を90部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を10部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例10
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を90部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を10部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例11
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を50部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例12
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を50部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例13
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を70部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例14
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を70部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例15
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を90部、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)を10部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例16
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を90部、水酸基価が240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%)を10部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例1
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が30mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3547」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例2
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が0mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(荒川化学工業(株)製 商品名「ビ−ムセット710」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例3
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を50部、水酸基価が0mgKOH/gであるトリメチロ−ルプロパンEO変性トリアクリレート(MIWON(株)製 商品名「MIRAMER M3150」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例4
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1を70部、水酸基価が35mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−402」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例5
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物として上記ポリウレタン(メタ)アクリレート1をそのまま使用した。
比較例6
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を50部、水酸基価が30mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3547」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例7
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を50部、水酸基価が0mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(荒川化学工業(株)製 商品名「ビ−ムセット710」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例8
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を50部、水酸基価が0mgKOH/gであるトリメチロ−ルプロパンEO変性トリアクリレート(MIWON(株)製 商品名「MIRAMER M3150」 固形分100%)を50部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例9
上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2を70部、水酸基価が35mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスM−402」 固形分100%)を30部配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
比較例10
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物として上記ポリウレタン(メタ)アクリレート2をそのまま使用した。
比較例11
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物として、水酸基価が275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(東亞合成(株)製 商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%)をそのまま使用した。
(活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の水分散性)
実施例1〜16及び比較例1〜11の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物25部、水75部をスクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で振とうを行った。10分後、30分後及び90分後の振とう後に得られた水分散液の状態を目視にて確認し、以下の基準にて評価した。結果を表1に示す。水分散液が均一になる時間が短いほど、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が容易に水分散できることを意味する。
◎:振とう10分後に水分散液が均一になり、その外観は白濁又は半透明である。
○:振とう30分後に水分散液が均一になり、その外観は白濁又は半透明である。
△:振とう90分後に水分散液が均一になり、その外観は白濁又は半透明である。
×:振とう90分後でも水分散液は不均一であり、その外観は樹脂と水が分離している。
(活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の水分散液の安定性)
上記で得られた水分散液を常温下で静置し、24時間後の外観を目視で確認して、以下の基準にて評価した。結果を表1に示す。
○:水分散液の分離は確認されなかった。
×:水分散液の分離が発生していた。
表1の配合量は、固形分換算した質量部の値である。表1の中の略語は、以下の通りである。
(化合物の略語及び詳細)
MT−3548:水酸基価275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%) 東亞合成(株)製
MT−3560:水酸基価240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%) 東亞合成(株)製
M−306:水酸基価160mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスM−306」 固形分100%) 東亞合成(株)製
M−403:水酸基価90mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスM−403」 固形分100%) 東亞合成(株)製
MT−3547:水酸基価30mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスM−3547」 固形分100%) 東亞合成(株)製
B−710:水酸基価0mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「ビ−ムセット710」 固形分100%) 荒川化学工業(株)製
M−402:水酸基価35mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスM−402」 固形分100%) 東亞合成(株)製
M−M3150:水酸基価0mgKOH/gであるトリメチロ−ルプロパンEO変性トリアクリレート(商品名「MIRAMER M3150」固形分100%)MIWON(株)製
<活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物(コーティング剤組成物)の調製>
実施例17
実施例1の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
実施例18
実施例2の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
実施例19
実施例4の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
実施例20
実施例8の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
実施例21
実施例11の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
実施例22
実施例12の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
比較例12
比較例3の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
比較例13
比較例5の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
比較例14
比較例8の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
比較例15
比較例10の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物100部に対して光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IGM Resins B.V.社製 商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%)5部、表面調整剤としてフッ素系界面活性剤((株)ネオス製 商品名「フタージェント212M」 固形分100%)0.5部を配合し、溶解したのち、水315部を配合、スクリュー管にいれ、強力振とう機(タイテック(株)製 商品名「SR−2DS」)にて250r/min.の振とう速度で30分間振とうし、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、そのままコーティング剤組成物(以下、コーティング剤とする)として使用した。
<硬化膜の作成>
実施例17のコーティング剤を、50μm膜厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡(株)製 商品名「コスモシャインA4100」)上に、硬化後の被膜の膜厚が3μmとなるように#12バーコーターにて塗布し、80℃で2分間乾燥させてフィルムを作製した。その後、高圧水銀灯120W/cm(1灯)、照射距離10cm、ベルトスピ−ド10m/分の条件で3パス、積算照射量300mJ/cm2で硬化膜付フィルムを得た。実施例18〜22及び比較例12〜15のコーティング剤に関しても同様の操作で硬化膜付フィルムを得た。
(鉛筆硬度)
実施例17に係る上記硬化膜付フィルムの硬化膜の鉛筆硬度を、鉛筆硬度試験機を用い、JIS K5600−5−4に準じた方法で測定した。結果を表2に示す。実施例18〜22及び比較例12〜15に係る上記硬化膜付フィルムについても同様にして測定した。
(耐擦傷性)
実施例17に係る上記硬化膜付フィルムの硬化膜を300g/cm2荷重をかけたスチールウールで5cm幅を10往復させ傷の有無を観測し、以下の基準にて耐擦傷性を評価した。結果を表2に示す。実施例18〜22及び比較例12〜15に係る上記硬化膜付フィルムについても同様にして評価した。
〇:傷が全くない
△:傷が1本以上5本未満
×:傷が5本以上
(活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物(コーティング剤)の安定性)
実施例17のコーティング剤を常温下で静置し、24時間後の外観を目視で確認して、以下の基準にて評価した。結果を表2に示す。実施例18〜22のコーティング剤についても同様にして評価した。
○:水分散液の分離は確認されなかった。
×:水分散液の分離が発生していた。
表2の配合量は、固形分換算した質量部の値である。表2中の略語は、以下の通りである。
(化合物の略語及び詳細)
MT−3548:水酸基価275mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスMT−3548」 固形分100%) 東亞合成(株)製
MT−3560:水酸基価240mgKOH/gであるグリセリンポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスMT−3560」 固形分100%) 東亞合成(株)製
M−306:水酸基価160mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスM−306」 固形分100%) 東亞合成(株)製
M−403:水酸基価90mgKOH/gであるジペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート(商品名「アロニックスM−403」 固形分100%) 東亞合成(株)製
M−M3150:トリメチロ−ルプロパンEO変性トリアクリレート(商品名「MIRAMER M3150」 固形分100%) MIWON(株)製
OMNI2959:1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(商品名「OMNIRAD2959」 固形分100%) IGM Resins B.V.社製
F−212M:フッ素系界面活性剤(商品名「フタージェント212M」 固形分100%)(株)ネオス製

Claims (11)

  1. 水酸基含有(メタ)アクリレート(a1)、ポリイソシアネート(a2)及び水酸基含有ポリアルキレングリコール類(a3)を含む反応成分の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート(A)、並びに、
    水酸基価が80〜300mgKOH/gである多官能(メタ)アクリレート(B)、
    を含む、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  2. (a1)成分が、分子内に少なくとも3個の(メタ)アクリロイル基を有する水酸基含有(メタ)アクリレートである、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  3. (a2)成分が、分子内に少なくとも3個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートである、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  4. (a3)成分が、下記一般式(1)で表される化合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
    (化1)
    H−(OCH CH )n −OR (1)
    (式中、Rはアルキル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、アシル基のいずれかを示し、nは3〜25の整数を示す。)
  5. (B)成分が、水酸基価が80〜300mgKOH/gであるペンタエリスリトールポリ(メタ)アクリレート及び/又はグリセリンポリ(メタ)アクリレートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  6. (B)成分の水酸基価が200〜300mgKOH/gである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  7. (B)成分の含有量が、固形分換算で、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、10〜70質量部である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及び水を含む、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物。
  9. 請求項8に記載の活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物を含む、コーティング剤組成物。
  10. 請求項9に記載のコーティング剤組成物からなる硬化膜。
  11. 請求項10に記載の硬化膜を含む、フィルム。
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