JP5237610B2 - ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ウレタン樹脂組成物、詳しくは、活性エネルギー線により硬化するウレタン樹脂を含むウレタン樹脂組成物に関する。
活性エネルギー線の照射により硬化する活性エネルギー線硬化型樹脂は、硬化性に優れ生産性が良好であり、また、低コストで製造することができる。そのため、各種プラスチックのコーティング材、木工用塗料、印刷用インキおよび接着剤など、幅広い分野で普及している。
例えば、ビヒクルおよび水を必須成分とする活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物において、該ビヒクルが(A)分子内に少なくとも1個の水酸基を含有するアクリル酸エステル、(B)有機ポリイソシアネート類、および(C)少なくとも1個の水酸基を含有するポリエチレングリコール類からなる反応生成物である、活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−287260号公報
しかし、特許文献1に記載される活性エネルギー線硬化性含水樹脂組成物は、硬化後における被着体との密着性や耐水性が不十分である。
本発明の目的は、硬化後における被着体との密着性や耐水性に優れる、活性エネルギー線の照射により硬化するウレタン樹脂を含有する、ウレタン樹脂組成物を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のウレタン樹脂組成物は、ポリイソシアネートと、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体と、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとを、少なくとも反応させることにより得られ、活性エネルギー線の照射により硬化するウレタン樹脂を含んでいることを特徴としている。
本発明のウレタン樹脂組成物では、さらに、水を含んでいることが好適である。
本発明のウレタン樹脂組成物では、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体が、下記一般式(1)で示されることが好適である。
Figure 0005237610
(式中、Rは、炭素数6以下のエチレン結合含有基を示し、nは、3〜50の整数を示す。)
本発明のウレタン樹脂組成物では、ウレタン樹脂が、ポリイソシアネート10〜80重量部、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体5〜80重量部、および、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステル10〜80重量部を、少なくとも反応させることにより、得られていることが好適である。
本発明のウレタン樹脂組成物では、ポリイソシアネートが、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、および、それらの誘導体から選択される少なくとも1種であることが好適である。
本発明のウレタン樹脂組成物では、ウレタン樹脂が、ポリイソシアネートと、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体とを少なくとも反応させることにより、イソシアネート基末端プレポリマーを調製し、次いで、そのイソシアネート基末端プレポリマーと、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとを反応させることにより、調製されていることが好適である。
本発明のウレタン樹脂組成物は、被着体(被塗物)に塗工して、活性エネルギー線を照射すれば、硬化により、被着体に対して、良好に密着する塗膜を形成することができる。そのため、塗膜物性の向上を図ることができ、さらには、硬化後における被着体との良好な密着性、および、十分な耐水性を得ることができる。
本発明のウレタン樹脂組成物は、活性エネルギー線の照射により硬化するウレタン樹脂(以下、ウレタン樹脂とする。)を含有している。
本発明において、ウレタン樹脂は、ポリイソシアネートと、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体と、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとを、少なくとも反応させることにより、得ることができる。
本発明において、ポリイソシアネートは、イソシアネート基を2つ以上有するイソシアネート基含有化合物であって、例えば、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートなどが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、4,4′−、2,4′−または2,2′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートもしくはその混合物(H12MDI)、1,3−または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物(水添キシリレンジイソシアネート、H6XDI)、2,5−または2,6−ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナンもしくはその混合物(NBDI)、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環族ジイソシアネートが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−、2,3−または1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(XDI)、1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(TMXDI)、ω,ω′−ジイソシアナト−1,4−ジエチルベンゼンなどの芳香脂肪族ジイソシアネートが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、4,4′−、2,4′−または2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネートもしくはその混合物(MDI)、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物(TDI)、3,3′−ジメトキシビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、m−またはp−フェニレンジイソシアネートもしくはその混合物、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートが挙げられる。
また、ポリイソシアネートとしては、上記したポリイソシアネートの多量体(例えば、二量体、三量体など)や、例えば、上記したポリイソシアネートあるいは多量体と、水との反応により生成するビウレット変性体、アルコールまたは下記の低分子量ポリオールとの反応により生成するアロファネート変性体、炭酸ガスとの反応により生成するオキサジアジントリオン変性体、または、下記の低分子量ポリオールとの反応により生成するポリオール変性体などの、上記したポリイソシアネートの誘導体が挙げられる。
低分子量ポリオールとしては、例えば、水酸基を2つ以上有する分子量60〜400の水酸基含有化合物であって、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,18−オクタデカンジオールなどのC2−22アルカンジオール、例えば、2−ブテン−1,4−ジオール、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオールなどのアルケンジオールなどの脂肪族ジオール:例えば、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールAまたはそのC2−4アルキレンオキサイド付加体などの脂環族ジオール:例えば、レゾルシン、キシリレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、ビスヒドロキシエチレンテレフタレート、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールF、これらビスフェノール類のC2−4アルキレンオキサイド付加体などの芳香族ジオール:例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのエーテルジオールなどの低分子量ジオール;例えば、グリセリン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタン、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、2−メチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ブタノールおよびその他の脂肪族トリオール(炭素数8〜24)などの低分子量トリオール;例えば、テトラメチロールメタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、D−ソルビトール、キシリトール、D−マンニトール、D−マンニットなどの水酸基を4つ以上有する低分子量ポリオールなどが挙げられる。
そして、上記したポリイソシアネートは、単独使用または2種以上併用してもよく、好ましくは、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、および、それらの誘導体が挙げられる。
本発明において、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体(以下、エチレン結合含有ポリエチレングリコールとする。)は、ポリオキシエチレン基(−(CH2CH2O)n−)の一方の末端(CH2末端)に水酸基を有し、他方の末端(CH2O末端)にエチレン結合含有基を有する化合物であり、エチレン結合は、エチレン性不飽和結合、すなわち、炭素−炭素二重結合であり、エチレン結合含有基は、そのエチレン結合を含有する1価の置換基である。
エチレン結合含有ポリエチレングリコールは、好ましくは、下記一般式(1)で示される。
Figure 0005237610
(式中、Rは、炭素数6以下のエチレン結合含有基を示し、nは、3〜50の整数を示す。)
上記式(1)において、Rで示される炭素数6以下のエチレン結合含有基としては、例えば、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルケノイル基などが挙げられる。
炭素数2〜6のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基(アリル基)、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2,2−ジメチルビニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、4−ペンテニル基、3−メチル−3−ブテニル基、5−ヘキセニル基、4−メチル−4−ペンテニル基などが挙げられる。
炭素数2〜6のアルケノイル基としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、2−ブテノイル基、3−ブテノイル基、4−ペンテノイル基、2−メチル−2−ブテノイル基、5−ヘキセノイル基などが挙げられる。
炭素数6以下のエチレン結合含有基として、好ましくは、ビニル基、2−プロペニル基(アリル基)、アクリロイル基、メタクリロイル基が挙げられる。
Rで示されるエチレン結合含有基の炭素数が6を超過すると、親水性が低下し、水系ウレタン樹脂組成物を調製した場合に不安定となり、相分離する場合がある。
nは、ポリオキシエチレン基の重合度を示し、3〜50の整数、好ましくは、3〜40の整数を示す。nが、50を超過すると、耐水性が低下する場合がある。
エチレン結合含有ポリエチレングリコールは、具体的には、例えば、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル(ポリオキシエチレン基の一方の末端に水酸基を有し、他方の末端にビニル基を有する化合物)、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(ポリオキシエチレン基の一方の末端に水酸基を有し、他方の末端にアリル基を有する化合物)、ポリエチレングリコールモノアクリレート(ポリオキシエチレン基の一方の末端に水酸基を有し、他方の末端にアクリロイル基を有する化合物)、ポリエチレングリコールモノメタクリレート(ポリオキシエチレン基の一方の末端に水酸基を有し、他方の末端にメタアクリロイル基を有する化合物)が挙げられる。
エチレン結合含有ポリエチレングリコールの数平均分子量は、例えば、150〜2400、好ましくは、150〜1900)である。
なお、本実施形態において、数平均分子量は、JIS K1557−1に記載されるアセチル化法やフタル化法により求められる水酸基価、および、官能基数から、求めることができる。
本発明において、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルは、水酸基を1つ以上有する(メタ)アクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリル酸エステルと省略する。)であって、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
これら(メタ)アクリル酸エステルは、単独使用または2種以上併用することができる。なお、(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリレート)は、アクリル酸エステル(アクリレート)および/またはメタアクリル酸エステル(メタクリレート)として定義される。
また、ウレタン樹脂の製造においては、例えば、上記した低分子量ポリオールやマクロポリオールなどのポリオールを、上記した各成分と共に反応させることもできる。
マクロポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオール、天然油ポリオール、シリコーンポリオール、フッ素ポリオール、ポリオレフィンポリオールなどが挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリアルキレンオキサイド、例えば、上記した低分子量ポリオールを開始剤として、エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを付加反応させることによって得られる、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコール(ランダムまたはブロック共重合体)が挙げられる。また、例えば、テトラヒドロフランの開環重合などによって得られるポリテトラメチレンエーテルグリコールなどが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、上記した低分子量ポリオールの1種または2種以上と、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバチン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(炭素数11〜13)、水添ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ダイマー酸、ヘット酸などのカルボン酸、および、これらのカルボン酸などから誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水2−アルキル(炭素数12〜18)コハク酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水トリメリット酸、さらには、これらのカルボン酸などから誘導される酸ハライド、例えば、シュウ酸ジクロライド、アジピン酸ジクロライド、セバチン酸ジクロライドなどとの反応によって得られるポリエステルポリオールが挙げられる。また、例えば、上記した低分子量ポリオールを開始剤として、例えば、ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン類を開環重合して得られる、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレロラクトンポリオールなどのラクトン系ポリエステルポリオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、上記した低分子量ポリオールを開始剤として、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネートなどのカーボネート類を開環重合して得られる、ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
アクリルポリオールとしては、例えば、1つ以上の水酸基を有する重合性単量体と、これに共重合可能な別の単量体とを共重合させることによって得られる共重合体が挙げられる。水酸基を有する重合性単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2,2−ジヒドロキシメチルブチル(メタ)アクリレート、ポリヒドロキシアルキルマレエート、ポリヒドロキシアルキルフマレートなどが挙げられる。また、これらと共重合可能な別の単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜12)、マレイン酸、マレイン酸アルキル、フマル酸、フマル酸アルキル、イタコン酸、イタコン酸アルキル、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、3−(2−イソシアネート−2−プロピル)−α−メチルスチレン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。そして、アクリルポリオールは、これら単量体を適当な溶剤および重合開始剤の存在下において共重合させることによって得ることができる。
エポキシポリオールとしては、例えば、上記した低分子量ポリオールと、例えば、エピクロルヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリンなどの多官能ハロヒドリンとを反応させることよって得られるエポキシポリオールが挙げられる。
天然油ポリオールとしては、例えば、ひまし油、やし油などの水酸基含有天然油などが挙げられる。
シリコーンポリオールとしては、例えば、上記したアクリルポリオールの共重合において、共重合可能な別の単量体として、ビニル基含有のシリコーン化合物、例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランなどが用いられる共重合体、および、末端アルコール変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。
フッ素ポリオールとしては、例えば、上記したアクリルポリオールの共重合において、共重合可能な別の単量体としてビニル基含有のフッ素化合物、例えば、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンなどが用いられる共重合体などが挙げられる。
ポリオレフィンポリオールとしては、例えば、ボリブタジエンポリオール、部分ケン価エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
これらマクロポリオールは、数平均分子量が、例えば、300〜10000、好ましくは500〜5000であり、水酸基当量が、例えば、100〜5000、好ましくは、160〜2500である。
これらポリオールは、単独使用または2種以上併用してもよく、好ましくは、低分子量ポリオール、さらに好ましくは、脂肪族ジオールが挙げられる。
そして、ウレタン樹脂は、ポリイソシアネートと、エチレン結合含有ポリエチレングリコールと、(メタ)アクリル酸エステルとを必須成分として、また、ポリオールなどを任意成分として、これら各成分を反応させることにより、得ることができる。
必須成分の配合割合は、例えば、配合される各成分の総量100重量部に対して、ポリイソシアネートが10〜80重量部、好ましくは、10〜60重量部であり、エチレン結合含有ポリエチレングリコールが5〜80重量部、好ましくは、5〜60重量部であり、(メタ)アクリル酸エステルが10〜80重量部、好ましくは、30〜80重量部である。
ポリイソシアネートおよび(メタ)アクリル酸エステルの配合割合は、得られるウレタン樹脂の架橋密度など考慮して決定される。また、エチレン結合含有ポリエチレングリコールの配合割合は、得られるウレタン樹脂から調製されるウレタン樹脂組成物の硬化後の硬度や耐水性、さらには、水系の場合には、乳化安定性または分散安定性を考慮して決定される。
エチレン結合含有ポリエチレングリコールの配合割合が、5重量部より少ないと、水系ウレタン樹脂組成物を調製した場合に不安定となり、相分離する場合がある。一方、80重量部より多いと、架橋密度が低下して硬化が不十分となる場合や、十分硬化させても硬化後の耐水性が低下する場合がある。
また、任意成分の配合割合は、例えば、配合される各成分の総量100重量部に対して、ポリオールが、50重量部以下、好ましくは、30重量部以下である。
ウレタン樹脂を製造するには、特に制限されず、必須成分や任意成分を上記配合割合で配合して反応させればよく、例えば、各成分を一括で仕込んで反応させてもよく、あるいは、各成分を多段で仕込んで反応させることもできる。
好ましくは、まず、ポリイソシアネートと、エチレン結合含有ポリエチレングリコールおよび必要によりポリオールとを、エチレン結合含有ポリエチレングリコールおよび必要により併用されるポリオールの水酸基(OH)に対して、ポリイソシアネートのイソシアネート基(NCO)が過剰、具体的には、それらの当量比(NCO/OH)が、例えば、1.1〜20、好ましくは、1.2〜10の割合となるように配合して、反応させることにより、イソシアネート基末端プレポリマーを得る。
次いで、そのイソシアネート基末端プレポリマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを、(メタ)アクリル酸エステルの水酸基(OH)が、イソシアネート基末端プレポリマーおよび未反応のポリイソシアネートのイソシアネート基(NCO)に対して等量またはそれより過剰となる割合、すなわち、それらの当量比(NCO/OH)が、実質的に1.0以下となるように配合して、反応させる。この反応において、イソシアネート基が残存すると、耐水性や透明性が低下する場合がある。
このように反応させると、例えば、ウレタン樹脂は、ポリイソシアネート、エチレン結合含有ポリエチレングリコールおよび必要によりポリオール、および、(メタ)アクリル酸エステルからなる主生成物と、ポリイソシアネートおよび(メタ)アクリル酸エステルからなる副生成物との混合物として得ることができる。上記反応において、好ましくは、主生成物と副生成物とのモル比が、例えば、1:0.1〜20、好ましくは、1:0.1〜10となるように、各成分の配合割合を調整する。
反応温度は、通常、40〜100℃、好ましくは、60〜80℃である。全反応時間は、例えば、4〜16時間である。また、反応は、好ましくは、乾燥窒素雰囲気下または乾燥空気雰囲気下で実施する。
また、イソシアネート基末端プレポリマーの合成後、(メタ)アクリル酸エステルを配合する以前に、必要により、未反応のポリイソシアネートを、例えば、蒸留や抽出などの公知の除去手段によって除去することもできる。この場合には、上記した副生成物の生成を抑制することができる。
また、反応においては、必要に応じて、例えば、アミン系、スズ系、鉛系などの公知のウレタン化触媒を添加することができる。また、必要に応じて、上記反応において不活性な溶媒を配合することもできる。
また、反応においては、(メタ)アクリル酸エステルの重合を防止するため、ハイドロキノン、メトキシフェノール、フェノチアジンなどの重合禁止剤を、反応系に対して10〜10000ppm、好ましくは、50〜5000ppm配合することもできる。
また、上記反応の終点は、イソシアナト基の消失を、赤外線分光光度計(IR)などによって容易に確認することができる。
このようにして得られるウレタン樹脂は、例えば、1つの分子中に、(メタ)アクリロイル基とポリオキシエチレン基とを併有しており、自己乳化できながら、活性エネルギー線の照射により硬化することができる。さらに、1つの分子中に、エチレン結合含有基を有しているので、活性エネルギー線の照射により、架橋密度を高めることができる。
そして、本発明のウレタン樹脂組成物は、例えば、上記したウレタン樹脂を、水に乳化または分散させることにより、乳化液(エマルション)または分散液(ディスパーション)として得ることができる。
ウレタン樹脂を水に乳化または分散させるには、特に制限されないが、例えば、ホモディスパーなどの分散機によりウレタン樹脂を攪拌しながら、そのウレタン樹脂に、例えば、5〜30分かけて水を徐々に添加する。その後、1時間程度、攪拌を継続して熟成する。
水は、ウレタン樹脂組成物におけるウレタン樹脂の固形分濃度が、例えば、10〜70重量%、好ましくは、20〜60重量%となるように配合する。水の配合割合が、これより多いと、不経済であり、また、これより少ないと、粘度が高くなりすぎてハンドリング不良となる。
これによって、ウレタン樹脂が水に乳化または分散した、本発明のウレタン樹脂組成物(水系ウレタン樹脂組成物)を得ることができる。
また、本発明のウレタン樹脂組成物は、例えば、上記したウレタン樹脂を、有機溶剤に溶解させることにより、溶液として得ることもできる。
ウレタン樹脂を有機溶剤に溶解させるには、特に制限されないが、例えば、ウレタン樹脂を攪拌しながら、そのウレタン樹脂に、有機溶剤を添加する。
有機溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、例えば、テトラヒドロフランなどのエーテル類、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸アルキルエステル類、例えば、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテートなどのセロソルブアセテート類、例えば、メチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテートなどのカルビトールアセテート類、例えば、アセトニトリルなどのニトリル類、例えば、n−ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類などが挙げられる。これら有機溶剤は、単独使用または2種以上併用することができる。好ましくは、ケトン類、酢酸アルキルエステル類が挙げられる。
有機溶剤は、ウレタン樹脂組成物におけるウレタン樹脂の固形分濃度が、例えば、20〜90重量%、好ましくは、30〜90重量%となるように配合する。有機溶剤の配合割合が、これより多いと、不経済であり、また、これより少ないと、粘度が高くなりすぎてハンドリング不良となる。
これによって、ウレタン樹脂が有機溶剤に溶解した、本発明のウレタン樹脂組成物(溶剤系ウレタン樹脂組成物)を得ることができる。
また、本発明のウレタン樹脂組成物には、その目的および用途により、活性エネルギー線の照射により重合する光重合性化合物や光重合開始剤などを任意成分として配合することができる。
光重合性化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリロイルフォスフェート、ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートなどの、1〜3つの水酸基を含有する水酸基含有アクリレート;例えば、アクリル酸、メタクリル酸などの(メタ)アクリル酸;例えば、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル/芳香族ビニリデン;例えば、(メタ)アクリロニトリルなどのシアン化ビニル/シアン化ビニリデン;例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ラウロイル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどの炭素数1〜20のアルキル−(メタ)アクリレート;例えば、シクロへキシル(メタ)アクリレートなどのシクロアルキル(メタ)アクリレート;例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、オリゴエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのアルカンジオールジ(メタ)アクリレート;例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのアルカンポリオールポリ(メタ)アクリレート;例えば、アリル(メタ)アクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネートなどの不飽和カルボン酸アリルエステル;例えば、グリシジル(メタ)アクリレート;例えば、ウレタンジ(メタ)アクリレート;例えば、ポリブタジエンジ(メタ)アクリレート;例えば、ポリエステルジ(メタ)アクリレート、ポリエステルトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
これら光重合性化合物は、単独使用または2種以上併用することができる。好ましくは、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
光重合性化合物の配合割合は、ウレタン樹脂組成物100重量部に対して、例えば、150重量部以下、好ましくは、100重量部以下である。
また、光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤、ベンジル、ミヒラーケトン、カンファーキノンなどの分子間水素引き抜き型光重合開始剤、例えば、アセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾインエーテル系光重合開始剤、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤などの分子内結合開裂型光重合開始剤などが挙げられる。
ベンゾフェノン系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド、クロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノンなどが挙げられる。
チオキサントン系光重合開始剤としては、例えば、2−または4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどが挙げられる。
アセトフェノン系光重合開始剤としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、ダロキュアー1173)、ベンジルジメチルケタール(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガキュアー651、BASF社製、ルシリンBDKなど)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガキュアー184)、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガキュアー907)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガキュアー369)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノンのオリゴマー(例えば、ランベルチ社製、エサキュアーKIP)などが挙げられる。
ベンゾインエーテル系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテルなどが挙げられる。
アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤としては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(例えば、BASF社製、ルシリンTPO)、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(BAPO)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)エチルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)n−ブチルホスフィンオキシドなどが挙げられる。
また、これら以外にメチルフェニルグリオキシエステル(AKZO社製、バイキュアー55)や3,6−ビス(2−モルホリノイソブチル)−9−ブチルカルバゾール(旭電化社製、A−Cure3)、チタノセン化合物なども挙げることができる。
これら光重合開始剤は、単独使用または2種以上併用することができる。また、光重合開始剤の配合割合は、ウレタン樹脂組成物100重量部に対して、例えば、10重量部以下、好ましくは、7重量部以下である。
光重合開始剤は、活性エネルギー線として電子線を使用するときには、多くの場合不要であるが、活性エネルギー線として紫外線を使用するときには、多くの場合必要である。
また、光重合開始剤は、ウレタン樹脂組成物の塗工前に添加して、完全溶解させておくことが好適である。
また、ウレタン樹脂組成物には、光重合開始剤による光重合反応を促進するために、必要に応じて、公知の増感剤や光重合促進剤を、光重合開始剤と併用して配合することもできる。
さらに、本発明のウレタン樹脂組成物には、その目的および用途によって、必要に応じて、例えば、消泡剤、レベリング剤、顔料、染料、珪素化合物、ロジン類、シランカップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、増白剤などの各種の添加剤を、適宜、添加することもできる。
このようにして得られるウレタン樹脂組成物は、その固形分が、例えば、10〜90重量%、好ましくは、20〜90重量%となるように調製される。また、ウレタン樹脂組成物において、ポリウレタン樹脂の数平均分子量(GPC測定による標準ポリスチレン換算値)は、例えば、400〜200000、好ましくは、1000〜100000であり、ポリウレタン樹脂に対するポリオキシエチレン基の含有割合が、例えば、2〜80重量%、好ましくは、2〜60重量%である。
そして、本発明のウレタン樹脂組成物は、被着体(被塗物)に塗工して、活性エネルギー線(例えば、電子線、紫外線)を照射すれば、硬化により、被着体(被塗物)に対して、良好に密着する塗膜を形成することができる。そのため、塗膜物性の向上を図ることができ、さらには、硬化後における被着体との良好な密着性、および、十分な耐水性を得ることができる。
さらに、本発明のウレタン樹脂組成物は、水系ウレタン樹脂組成物の場合には、乳化液(エマルション)または分散液(ディスパーション)として、ポリウレタン樹脂の水中での乳化安定性または分散安定性を確保することができる。
そのため、本発明のウレタン樹脂組成物は、例えば、プラスチックフィルム、プラスチックシート、プラスチックフォーム、繊維、合成皮革、金属、木材などの各種工業材料の、例えば、接着剤、プライマー、塗料、コーティング材や、インキなどとして、有用である。
次に、本発明を合成例、参考例、実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。
参考例1
(ウレタン樹脂Aの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(商品名タケネートD−170N、三井化学ポリウレタン(株)製)147.2重量部、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)23.8重量部、ネオペンチルグリコール2.6重量部、数平均分子量1000のポリエチレングリコールモノアリルエーテル(商品名 AE−20、東邦化学工業(株)製)117.8重量部、p−メトキシフェノール0.24重量部を加え、乾燥空気を吹き込みながら70℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.08重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)389重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.08重量部を添加し、さらに5時間攪拌して、ウレタン樹脂Aを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Aの製造)
上記ウレタン樹脂A170重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)30重量部を混合した。
この混合物200重量部を40℃に調整して、ホモミキサーにより、2000rpmで攪拌しながら25℃のイオン交換水244.4重量部を30分かけて添加した。その後、レベリング剤(オルフィンE1004 東信化学(株)製)0.22重量部を添加し、1000rpmでさらに1時間攪拌して、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Aを得た。
参考例2
(ウレタン樹脂Bの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)129.6重量部、数平均分子量1000のポリエチレングリコールモノアリルエーテル(商品名 AE−20、東邦化学工業(株)製)160.1重量部、p−メトキシフェノール0.3重量部を加え、乾燥空気を吹き込みながら70℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.06重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)560重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.1重量部を添加し、さらに5時間攪拌して、ウレタン樹脂Bを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Bの製造)
上記ウレタン樹脂B170重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)30重量部を混合した。
この混合物200重量部を35℃に調整して、ホモミキサーにより、2000rpmで攪拌しながら25℃のイオン交換水200重量部を30分かけて添加した。その後、レベリング剤(オルフィンE1004 東信化学(株)製)0.2重量部を添加し、1000rpmでさらに1時間攪拌して、固形分濃度50重量%のウレタン樹脂組成物Bを得た。
実施例3
(ウレタン樹脂Cの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(商品名タケネートD−170N、三井化学ポリウレタン(株)製)219.9重量部、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)35.6重量部、ネオペンチルグリコール3.8重量部、数平均分子量750のポリエチレングリコールモノアリルエーテル(商品名 ユニオックス PKA−5004、日本油脂(株)製)178.6重量部、p−メトキシフェノール0.36重量部を加え、乾燥空気を吹き込みながら70℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.04重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)586重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.1重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、ウレタン樹脂Cを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Cの製造)
上記ウレタン樹脂C255重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)45重量部を混合した。
この混合物300重量部を45℃に調整して、ホモミキサーにより、2000rpmで攪拌しながら25℃のイオン交換水366.7重量部を30分かけて添加した。その後、レベリング剤(オルフィンE1004 東信化学(株)製)0.33重量部を添加し、1000rpmでさらに1時間攪拌して、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Cを得た。
参考例4
(ウレタン樹脂Dの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネートアロファネート(商品名 タケネートD−178N、三井化学ポリウレタン(株)製)302.0重量部、グリセリンモノメタクリレート(商品名ブレンマーGLM、日本油脂(株)製)22.1重量部、数平均分子量750のポリエチレングリコールモノアリルエーテル(商品名 ユニオックス PKA−5004、日本油脂(株)製)134.6重量部、p−メトキシフェノール0.3重量部を加え、乾燥空気を吹き込みながら70℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.04重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)441重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.1重量部を添加し、さらに2時間攪拌して、ウレタン樹脂Dを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Dの製造)
上記ウレタン樹脂D270重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)30重量部を混合した。
この混合物300重量部を45℃に調整して、ホモミキサーにより、2000rpmで攪拌しながら25℃のイオン交換水366.7重量部を30分かけて添加した。その後、レベリング剤(オルフィンE1004 東信化学(株)製)0.33重量部を添加し、1000rpmでさらに1時間攪拌して、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Dを得た。
実施例5
(ウレタン樹脂Eの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(商品名タケネートD−170N、三井化学ポリウレタン(株)製)146.3重量部、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)23.7重量部、数平均分子量1000のポリエチレングリコールモノアリルエーテル(商品名 AE−20、東邦化学工業(株)製)117.1重量部、数平均分子量562のポリエチレングリコールモノアクリレート(商品名 ブレンマーAE−400、日本油脂(株)製)21.9重量部、p−メトキシフェノール0.3重量部を加え、乾燥空気を吹き込みながら70℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.08重量部を添加し、さらに4時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)391重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.1重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、ウレタン樹脂Eを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Eの製造)
上記ウレタン樹脂E140重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)60重量部を混合した。
この混合物200重量部を40℃に調整して、ホモミキサーにより、2000rpmで攪拌しながら25℃のイオン交換水244.4重量部を30分かけて添加した。その後、レベリング剤(オルフィンE1004 東信化学(株)製)0.22重量部を添加し、1000rpmでさらに1時間攪拌して、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Eを得た。
実施例6
(ウレタン樹脂組成物Fの製造)
実施例3で得られたウレタン樹脂C255重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)45重量部を混合した。
この混合物300重量部に、酢酸エチル366.7重量部を添加し、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Fを得た。
実施例7
(ウレタン樹脂Fの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(商品名タケネートD−170N、三井化学ポリウレタン(株)製)228.5重量部、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)37.0重量部、ネオペンチルグリコール4.0重量部、数平均分子量562のポリエチレングリコールモノアクリレート(商品名 ブレンマーAE−400、日本油脂(株)製)181.8重量部、p−メトキシフェノール0.36重量部を加え、乾燥空気を吹き込みながら70℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.04重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)573重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.08重量部を添加し、さらに4時間攪拌して、ウレタン樹脂Fを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Gの製造)
上記ウレタン樹脂F300重量部に、酢酸エチル366.7重量部を添加し、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Gを得た。
比較例1
(ウレタン樹脂Gの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(商品名タケネートD−170N、三井化学ポリウレタン(株)製)184.0重量部、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)29.8重量部、ネオペンチルグリコール3.2重量部、数平均分子量1000のメトキシポリエチレングリコール(商品名 メトキシPEG−1000、東邦化学工業(株)製)117.8重量部を加え、乾燥窒素を吹き込みながら80℃まで昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.04重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これに、p−メトキシフェノール0.3重量部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)485.9重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.1重量部を添加し、さらに5時間攪拌して、ウレタン樹脂Gを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Hの製造)
上記ウレタン樹脂G255重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)45重量部を混合した。
この混合物300重量部を45℃に調整して、ホモミキサーにより、2000rpmで攪拌しながら25℃のイオン交換水366.7重量部を30分かけて添加した。その後、レベリング剤(オルフィンE1004 東信化学(株)製)0.33重量部を添加し、1000rpmでさらに1時間攪拌して、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Hを得た。
比較例2
(ウレタン樹脂Hの製造)
攪拌機、温度計、還流管、および、窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート3量体(商品名タケネートD−170N、三井化学ポリウレタン(株)製)99重量部、水添キシリレンジイソシアネート(商品名タケネート600、三井化学ポリウレタン(株)製)16.0重量部、ネオペンチルグリコール1.7重量部、数平均分子量550のメトキシポリエチレングリコール(商品名ユニオックスM−550 日本油脂(株))68.1重量部を加え、乾燥窒素を吹き込みながら80℃まで
昇温した。1時間経過後オクチル酸第一スズ0.04重量部を添加し、さらに3時間攪拌して、イソシアネート基末端プレポリマーを得た。
次いで、これにp−メトキシフェノール0.15重量部、ペンタエリスリトールトリアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄社化学(株)製)240重量部を添加し、乾燥空気を吹き込みながら攪拌して、70℃まで昇温した。1時間経過時にオクチル酸第一スズ0.05重量部を添加し、さらに5時間攪拌して、ウレタン樹脂Hを得た。なお、この時点で反応液中のイソシアナト基の消失を、IR分析(NaCl板法)により確認した。
(ウレタン樹脂組成物Iの製造)
上記ウレタン樹脂H255重量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ライトアクリレートPE−4A、共栄社化学(株)製)45重量部を混合した。
この混合物300重量部に、酢酸エチル366.7重量部を添加し、固形分濃度45重量%のウレタン樹脂組成物Iを得た。
ウレタン樹脂組成物の評価
各参考例、各実施例および各比較例において得られたウレタン樹脂組成物について、以下の評価を実施した。その結果を表1に示す。
1)サンプルの作製
ウレタン樹脂組成物100重量部に対し、光重合開始剤(商品名ダロキュアー1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)を、表1に示す配合割合で添加した後、各ウレタン樹脂組成物を、アプリケーターを用いて試験板上に、水系ウレタン樹脂組成物(参考例1,2,4、実施例3,5、比較例1)の場合は膜厚50μm、溶剤系ウレタン樹脂組成物(実施例6,7、比較例2)の場合は100μmで塗工した。
その後、75℃で10分間乾燥させた後、高圧水銀灯(80W/cm、2灯)により紫外線を照射(500mJ/cm2)し、硬化させて塗膜(サンプル)を得た。
2)密着性
試験板として、水系ウレタン樹脂組成物の場合には、PMMA板、ポリカーボネート板(PC板)およびABS板を用い、溶剤系ウレタン樹脂組成物の場合には、PMMA板を用いて、それらの上面に作製した塗膜について、JIS K 5400に準拠して、1mm間隔の10×10の碁盤目を形成し、それにセロハンテープを一旦貼着してから剥離して、塗膜の剥離の有無を評価した。
3)硬度
試験板として、水系ウレタン樹脂組成物の場合には、PMMA板、ポリカーボネート板(PC板)およびABS板を用い、溶剤系ウレタン樹脂組成物の場合には、PMMA板を用いて、それらの上面に作製した塗膜について、JIS K 5400に準拠して、塗膜の鉛筆硬度を測定した。
4)温水浸漬試験
試験板として、水系ウレタン樹脂組成物の場合には、ポリカーボネート板(PC板)およびABS板を用い、その塗膜付きポリカーボネート板および塗膜付きABS板を、70℃の温水に8時間浸漬し、引き上げて水滴を拭き取ってから、1〜2時間の間に、外観観察および2)と同様の剥離試験を実施した。
また、溶剤系ウレタン樹脂組成物の場合には、PMMA板を用いて、その塗膜付きPMMA板を、75℃の温水に2時間浸漬し、引き上げて水滴を拭き取ってから、1〜2時間の間に、外観観察および2)と同様の剥離試験を実施した。
なお、表1中の外観の項目において、○は外観変化なし、×は外観変化ありを示す。
また、表1中の密着性の項目において、○は剥離なし、×は剥離ありを示す。
Figure 0005237610

Claims (5)

  1. ポリイソシアネートと、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体と、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとを、少なくとも反応させることにより得られ、活性エネルギー線の照射により硬化するウレタン樹脂を含んでおり、
    ポリイソシアネートが、ヘキサメチレンジイソシアネートおよび/またはその誘導体と、水添キシリレンジイソシアネートおよび/またはその誘導体とからなり、
    エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体は、数平均分子量が150〜750であるエチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体を、少なくとも含有する
    ことを特徴とする、ウレタン樹脂組成物。
  2. さらに、水を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
  3. エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体が、下記一般式(1)で示されることを特徴とする、請求項1または2に記載のウレタン樹脂組成物。
    Figure 0005237610
    (式中、Rは、炭素数6以下のエチレン結合含有基を示し、nは、3〜50の整数を示す。)
  4. ウレタン樹脂が、ポリイソシアネート10〜80重量部、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体5〜80重量部、および、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステル10〜80重量部を、少なくとも反応させることにより、得られていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
  5. ウレタン樹脂が、ポリイソシアネートと、エチレン結合含有基を片末端に有するポリエチレングリコール誘導体とを少なくとも反応させることにより、イソシアネート基末端プレポリマーを調製し、
    次いで、そのイソシアネート基末端プレポリマーと、少なくとも1つの水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルとを反応させることにより、調製されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のウレタン樹脂組成物。
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