JP2002285043A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその用途 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその用途

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JP2002285043A
JP2002285043A JP2001091898A JP2001091898A JP2002285043A JP 2002285043 A JP2002285043 A JP 2002285043A JP 2001091898 A JP2001091898 A JP 2001091898A JP 2001091898 A JP2001091898 A JP 2001091898A JP 2002285043 A JP2002285043 A JP 2002285043A
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Hirosuke Sugita
裕輔 杉田
Hitoshi Matsunami
斉 松浪
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Mitsubishi Chemical Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック特にポリプロピレンや、金属、
ガラスに対する密着性に優れた活性エネルギー線硬化型
樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ジイソシアネートの3量体(a1)と水
酸基含有(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて
なるウレタン(メタ)アクリレート系樹脂[A]並びに
(メタ)アクリル酸のミカエル付加物[B1]及び2−
(メタ)アクリロイルオキシアルキルジカルボン酸モノ
エステル[B2]からなる群から選ばれた少なくとも1
種を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性エネルギー線
硬化型樹脂組成物に関し、特に、ポリオレフイン望まし
くは同時に金属に対しても優れた接着性(密着性)を有
し、かつ透明性に優れた活性エネルギー線硬化型ウレタ
ン(メタ)アクリレート系樹脂組成物及びその用途に関
するものである。なお、本明細書において、(メタ)ア
クリレートとは、アクリレート及び/又はメタクリレー
トを意味し、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸及び
/又はメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリロイルと
は、アクリロイル及び/又はメタクリロイルを意味す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、活性エネルギー線硬化型樹脂
組成物は、ごく短時間のエネルギー線の照射により硬化
が完了するため各種基材へのコーティング剤や接着剤等
に幅広く用いられている。例えば、特開平6−1844
98号公報では、(メタ)アクリル酸及びカルボキシル
含有(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた少な
くとも1種とポリウレタンポリ(メタ)アクリレートか
らなる硬化型接着剤組成物が開示されている。かかる接
着剤組成物は、電子線硬化することにより、フィルムに
対する接着強度を発揮し、ラミネート用接着剤として用
いられるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報開示技術では、極性のあるプラスチック材料に対する
接着力はそこそこあるものの、ポリオレフイン等の非極
性プラスチック材料、金属やガラスに対する密着性が充
分でなく、近時市場での用途が拡大しつつある、ポリオ
レフイン成形物へ金属蒸着を行うメタライズ処理分野で
の使用において制限を受けている。かかる対策として
は、ポリオレフインと金属のいずれにも接着性のあるコ
ーティング剤が必要で、ポリオレフイン成形物へ該コー
ティング剤を塗布した後、金属蒸着を行なうことにより
問題は解決するが、かかる性能をもつ活性エネルギー線
硬化型樹脂組成物は未だ知られておらず、その開発が望
まれるところである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる事
情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ジイソシアネートの3
量体(a1)と水酸基含有(メタ)アクリレート(a
2)とを反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート
系樹脂[A]並びに(メタ)アクリル酸のミカエル付加
物[B1]及び2−(メタ)アクリロイルオキシアルキ
ルジカルボン酸モノエステル[B2]からなる群から選
ばれた少なくとも1種を含む活性エネルギー線硬化型樹
脂組成物が上記目的に合致することを見出し、本発明を
完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。ウレタン(メタ)アクリレート系樹脂[A] 本発明で用いられるウレタン(メタ)アクリレート系樹
脂[A]は、ジイソシアネートの3量体(a1)と水酸
基含有(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて製
造される。
【0006】ジイソシアネートの3量体(a1) ジイソシアネートの3量体(a1)を構成するジイソシ
アネートとしては、分子中に2個のイソシアネート基を
有する化合物であれば、特に限定されることなく、例え
ば、脂環式、芳香族、脂肪族等のジイソシアネートが用
いられる。具体的には、イソホロンジイソシアネート、
ノルボルネンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシ
アナトメチル)シクロヘキサン等の脂環式ジイソシアネ
ート類;トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシア
ネート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、水添
化キシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の
芳香族ジイソシアネート類;ヘキサメチレンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等
の脂肪族ジイソシアネート類が挙げられ、中でも、イソ
ホロンジイソシアネートが好適に用いられる。
【0007】水酸基含有(メタ)アクリレート(a2) 水酸基含有(メタ)アクリレート(a2)としては、分
子中に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリレート
化合物であれば、特に限定されることなく、例えば、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロ
イルホスフェート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−
ヒドロキシプロピルフタレート、グリセリンジ(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
サンジメタノールモノ(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。中でも、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アク
リレートが実用的である。
【0008】本発明で用いられるウレタン(メタ)アク
リレート系樹脂[A]の製造に際しては、必要に応じ
て、上記(a1)及び(a2)の必須成分以外に、複数
個の活性水素を含有する化合物、例えばポリオールが反
応させられてもよい。具体的には、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ポリブチレ
ングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,9−ノナンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール、水素添加ビスフェノールA、ポリカプロラクトン
ジオール、トリメチロールエタン、ポリトリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、ポリトリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリ
トール、ソルビトール、マンニトール、アラビトール、
キシリトール、ガラクチトール、グリセリン、ポリグリ
セリン、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコ
ール類;ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキ
サイド、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドの
ブロック共重合体又はランダム共重合体等のポリエーテ
ルポリオール類;該多価アルコール又はポリエーテルポ
リオールと無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸、
無水イタコン酸、イタコン酸、アジピン酸、イソフタル
酸等の多塩基酸との縮合物であるポリエステルポリオー
ル類;カプロラクトン変性ポリテトラメチレンポリオー
ル等のカプロラクトン変性ポリオール、ポリオレフィン
系ポリオール、水添ポリブタジエンポリオール等のポリ
ブタジエン系ポリオール等のポリオールが挙げられる。
【0009】ウレタン(メタ)アクリレート系樹脂
[A]の製造法 [A]の製造法は特に制限はなく、通常、上記ジイソシ
アネートの3量体(a1)と水酸基含有(メタ)アクリ
レート(a2)とを、50〜90℃程度の温度で、残存
イソシアネート基が0〜0.5重量%となる程度まで、
反応させることが有利である。ジイソシアネートの3量
体(a1)と水酸基含有(メタ)アクリレート(a2)
とは、(a2)が水酸基1個含有の場合、(a1):
(a2)が1:3.0〜1:3.2の反応モル比となる
割合で、反応させることが好ましい。反応に際しては、
反応を促進する目的でジブチルチンジラウレート等の触
媒や、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン等の不活性溶
媒、酸化防止剤等を用いることも好ましい。
【0010】かくして、ウレタン(メタ)アクリレート
系樹脂[A]が得られるが、本発明では、[A]は硬化
後のガラス転移温度〔TMA(熱機械的分析)法により
測定〕が、20〜90℃が好ましく、30〜80℃が更
に好ましい。20℃未満では硬化性が悪く、表面タック
が残り、90℃を超えると硬化物(塗膜等)が脆くなり
好ましくない。
【0011】活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、上記ウ
レタン(メタ)アクリレート系樹脂[A]とともに、
(メタ)アクリル酸のミカエル付加物[B1]及び2−
(メタ)アクリロイルオキシアルキルジカルボン酸モノ
エステル[B2]からなる群から選ばれた少なくとも1
種を含むのが特徴である。(メタ)アクリル酸のミカエル付加物[B1] (メタ)アクリル酸のミカエル付加物[B1]として
は、アクリル酸ダイマー〔下記(1)式〕、メタクリル
酸ダイマー、アクリル酸トリマー〔下記(2)式〕、メ
タクリル酸トリマー、アクリル酸テトラマー〔下記
(3)式〕、メタクリル酸テトラマー等が挙げられ、こ
れらは混合物での使用も可能である。中でも、下記
(1)式で示されるアクリル酸ダイマーが好ましい。
【0012】
【化1】
【0013】2−(メタ)アクリロイルオキシアルキル
ジカルボン酸モノエステル[B2] また、2−(メタ)アクリロイルオキシアルキルジカル
ボン酸モノエステル[B2]としては、2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチルジカルボン酸モノエステルが好
ましく、例えば2−アクリロイルオキシエチルコハク酸
モノエステル〔下記(4)式〕、2−メタクリロイルオ
キシエチルコハク酸モノエステル、2−アクリロイルオ
キシエチルフタル酸モノエステル〔下記(5)式〕、2
−メタクリロイルオキシエチルフタル酸モノエステル、
2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モ
ノエステル〔下記(6)式〕、2−メタクリロイルオキ
シエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステル等が挙げら
れる。中でも、下記(6)式で示される2−アクリロイ
ルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステルが好
ましい。
【0014】
【化2】
【0015】本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成
物には、前記[B1]、[B2]以外に、必要に応じ
て、その他の(メタ)アクリレートを併用してもよく、
それらの実例としては単官能(メタ)アクリレート、2
官能(メタ)アクリレート、3官能以上の(メタ)アク
リレートのいずれでもよい。
【0016】かかる単官能(メタ)アクリレートとして
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリ
レート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、グリ
セリンモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェノールエチレンオキサイド変性(n=2)(メ
タ)アクリレート、ノニルフェノールプロピレンオキサ
イド変性(n=2.5)(メタ)アクリレート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェー
ト、フルフリル(メタ)アクリレート、カルビトール
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
タ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0017】2官能(メタ)アクリレートとしては、例
えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノール
A型ジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変
性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリ
ンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フ
タル酸ジグリシジルエステルジ(メタ)アクリレート、
ヒドロキシピバリン酸変性ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0018】3官能以上の(メタ)アクリレートとして
は、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、トリ(メタ)アクリロイルオキシエトキシトリメチ
ロールプロパン、グリセリンポリグリシジルエーテルポ
リ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0019】本発明の樹脂組成物における[A]、[B
1]又は[B2]の配合量は、[A]、[B1]及び
[B2]の合計に対して、[A]が80〜99.9重量
%、好ましくは90〜99.5重量%であり、[B1]
及び[B2]の合計が0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜10重量%である。[B1]及び[B2]の合
計が0.1重量%未満では金属、ガラスに対する密着性
が悪くなり、20重量%を超えると組成物溶液に相分離
がおこり好ましくない。また、その他のモノマー、例え
ば上記その他の(メタ)アクリレートを併用するとき
は、[B1]及び[B2]の合計に対する配合重量比
を、0.1〜50重量%とするのが好ましく、1〜30
重量%とするのが特に好ましい。
【0020】活性エネルギー線照射による硬化 本発明の樹脂組成物は、活性エネルギー線照射によって
硬化されるのであるが、該エネルギー線としては、遠紫
外線、紫外線、近紫外線、赤外線等の光線、X線、γ線
等の電磁波の他、電子線、プロトン線、中性子線等が利
用できるが、硬化速度、照射装置の入手のし易さ、価格
等から紫外線照射による硬化が有利である。紫外線硬化
型樹脂組成物を硬化させる方法としては、150〜45
0nm波長域の光を発する高圧水銀ランプ、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ等を用い
て、100〜3000mJ/cm2 程度照射すればよ
い。
【0021】紫外線照射による硬化にあたっては、光重
合開始剤を併用することが好ましく、該光重合開始剤と
しては、光の作用によりラジカルを発生するものであれ
ば特に限定されない。具体的には、4−フェノキシジク
ロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセト
フェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−
(4−イソプロピレンフェニル)−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−
ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−
1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイ
ル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒド
ロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル
ジフェニルサルファイド、3,3′−ジメチル−4−メ
トキシベンゾフェノン、チオキサンソン、2−クロルチ
オキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−ジ
メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、
カンファーキノン、ジベンゾスベロン、2−エチルアン
スラキノン、4′,4″−ジエチルイソフタロフェノ
ン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン、α−アシロキシムエス
テル、アシルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグ
リオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレン
キノン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン等が挙げられ
る。中でも、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾイルイソプロ
ピルエーテル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェ
ニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ンが、好適に用いられる。
【0022】かかる光重合開始剤の配合量については、
[A]、[B1]及び[B2]の合計に対して、0.0
5〜15重量%であることが望ましく、より好ましくは
0.5〜10重量%である。かかる配合量が0.05重
量%未満では紫外線硬化の硬化速度が極めて遅くなり、
15重量%を越えても硬化性は向上せず無駄である。
【0023】更に、光重合開始剤の助剤としてトリエタ
ノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4′
−ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、
4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチ
ルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−
ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−
ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオ
キサンソン等を併用することも可能である。
【0024】また、本発明の活性エネルギー線硬化型樹
脂組成物には、コーティング剤や接着剤としての用途で
は、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、充填剤、レベリ
ング剤、安定剤、補強剤、艶消し剤、研削剤、顔料等を
配合することも可能である。その他希釈剤も配合するこ
とができ、かかる希釈剤としては酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、ブ
タノール、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチル
エチルケトン、セロソルブ類、ジアセトンアルコール等
が挙げられる。
【0025】本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成
物は、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレ
フィン系樹脂やその成形品(フィルム、シート、カッ
プ、等)、金属、ガラス等の非極性物質に対しても優れ
た接着(密着)性能を有し、更に透明性にも優れている
ため、塗料、コーティング剤、接着剤といった用途、特
に塗料、コーティング剤の用途に有効に用いられる。
【0026】基材への塗布に際しては、必要に応じて酢
酸エチル、トルエン、メチルエチルケトン等の溶剤に溶
解して溶液状態としたり、加熱して溶融又は粘度低下さ
せたりして、一般のアプリケーター、ロールコーター、
バーコーター等により塗布することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、実施例中で「%」、「部」とあるのは、
特に断りのない限り重量基準を表す。
【0028】以下の要領で、各種のウレタン(メタ)ア
クリレート系樹脂[A]を製造した。・ウレタンアクリレート系樹脂[A−1] 温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、空気吹き込み口を
備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート
の3量体43部(0.064モル)を仕込み、70℃に
加温して溶解した。続いて、液中に空気を導入後、ペン
タエリスリトールトリアクリレート57部(0.19モ
ル)、メチルエチルハイドロキノン0.05部及びジブ
チルチンジラウレート0.01部を仕込み、同温度で5
時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%となっ
た時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系樹脂
[A−1]を得た。
【0029】・ウレタンアクリレート系樹脂[A−2] A−1のイソホロンジイソシアネートの3量体43部
(0.064モル)、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート57部(0.19モル)に代えて、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートの3量体38.7部(0.069モ
ル)、ペンタエリスリトールトリアクリレート61.3
部(0.206モル)を使用した以外は、A−1と同じ
操作を行い、ウレタンアクリレート系樹脂[A−2]を
得た。
【0030】・ウレタンアクリレート系樹脂[A−3] A−1のイソホロンジイソシアネートの3量体43部
(0.064モル)、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート57部(0.19モル)に代えて、イソホロンジ
イソシアネートの3量体29.8部(0.043モ
ル)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート7
0.2部(0.13モル)を使用した以外は、A−1と
同じ操作を行い、ウレタンアクリレート系樹脂[A−
3]を得た。
【0031】また、[B1]、[B2]としては、下記
各種を用いた。 [B1−1]アクリル酸ダイマー [B1−2]アクリル酸トリマー [B2−1]2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒド
ロフタル酸モノエステル [B2−2]2−アクリロイルオキシエチルフタル酸モ
ノエステル
【0032】実施例1〜9、比較例1〜3 上記の[A]、[B1]又は[B2]を表1に示す如き
配合量で混合し、更に光重合開始剤として1−ヒドロキ
シ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン〔チバ・スペシ
ャルティ・ケミカルズ(株)製、「イルガキュア18
4」〕3部及び酢酸エチル182部を加えて、紫外線硬
化型樹脂組成物を得た。得られた組成物について、以下
の評価を実施した。評価結果は表2に示す。
【0033】(碁盤目密着試験)被験組成物を、ポリプ
ロピレン板、アルミニウム板及び銅板〔いずれも、サイ
ズは1.0mm(厚み)×70mm×150mm:日本
テストパネル(株)製〕の各基材の表面に、#20のバ
ーコーターを用いて、10μmの厚みに塗布した後、1
20W卓上UV照射装置〔岩崎電気(株)製、「コンベ
ア式卓上照射装置」〕にて20cmH×5m/min×
2passの条件下で紫外線を照射(照射量:500m
J/cm2)して硬化させた後、JIS K5400に
準処して碁盤目密着試験を行い、測定結果は非剥離碁盤
目数/全碁盤目数で分数表示した。この分数が大きいほ
ど密着性が良いことを示す。
【0034】 〔表1〕 [A] [B1]又は[B2] 種類 含有量 種類 含有量 (固形分換算重量部) (固形分換算重量部) 実施例1 A−1 95 B1−1 5 〃 2 A−2 95 B1−1 5 〃 3 A−3 95 B1−1 5 〃 4 A−1 95 B1−2 5 〃 5 A−2 95 B2−1 5 〃 6 A−1 95 B2−1 5 〃 7 A−1 95 B2−2 5 〃 8 A−1 90 B1−1 10 〃 9 A−1 97 B1−1 3 比較例1 A−1 100 −−− 0 〃 2 A−2 100 −−− 0 〃 3 A−3 100 −−− 0
【0035】 〔表2〕 碁盤目密着試験ポリプロピレン板 アルミニウム板 銅板 実施例1 100/100 100/100 100/100 〃 2 90/100 90/100 85/100 〃 3 100/100 100/100 100/100 〃 4 100/100 100/100 100/100 〃 5 90/100 80/100 80/100 〃 6 100/100 95/100 95/100 〃 7 100/100 95/100 95/100 〃 8 100/100 100/100 100/100 〃 9 100/100 90/100 90/100 比較例1 100/100 20/100 10/100 〃 2 80/100 10/100 10/100 〃 3 100/100 20/100 10/100
【0036】
【発明の効果】本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組
成物は、ポリオレフィンに対して、また同時に金属に対
しても、優れた接着性(密着性)を有し、かつ透明性に
優れているので、近時市場での用途が拡大しつつある、
ポリオレフイン成形物へ金属蒸着を行うメタライズ処理
分野での、下塗りコーティング剤等として極めて有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浪 斉 大阪府茨木市室山2丁目13番1号 日本合 成化学工業株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4J011 QA03 QA04 QA33 QA35 QA39 QB24 SA01 SA02 SA06 SA07 SA12 SA16 SA17 SA21 SA22 SA31 SA32 SA36 SA51 SA61 SA62 SA64 SA83 SA84 UA01 VA01 WA02 4J027 AG04 AG09 AG25 AG28 BA02 BA07 CB10 CC05 CD08 4J038 FA111 FA112 FA121 FA122 FA281 FA282 GA06 GA08 NA01 NA12 PA17 PC02 PC08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジイソシアネートの3量体(a1)と水
    酸基含有(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて
    なるウレタン(メタ)アクリレート系樹脂[A]並びに
    (メタ)アクリル酸のミカエル付加物[B1]及び2−
    (メタ)アクリロイルオキシアルキルジカルボン酸モノ
    エステル[B2]からなる群から選ばれた少なくとも1
    種を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 ジイソシアネートの3量体(a1)がイ
    ソホロンジイソシアネートの3量体であることを特徴と
    する請求項1記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 水酸基含有(メタ)アクリレート(a
    2)がペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
    又はジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
    トであることを特徴とする請求項1又は2記載の活性エ
    ネルギー線硬化型樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の活性エネル
    ギー線硬化型樹脂組成物を含有することを特徴とするポ
    リオレフィン又は金属用コーティング剤。
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