JP2021017342A - 給紙装置 - Google Patents

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淳一 滝川
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Abstract

【課題】1つのセンサーで複数項目を検知し、センサーの設置数を減らす。【解決手段】給紙装置のリフト板の上面には用紙がセットされる。昇降機構はリフト板を昇降する。給紙ローラーと距離センサーはリフト板の上方に設けられる。距離センサーは下方向にある測定対象までの距離である測定距離を測る。距離センサーの出力に基づき、制御部は測定距離を認識する。リフト板の上昇前の測定距離に基づき、制御部は用紙残量を示す残量値を求める。リフト板の上昇開始後、認識した測定距離が予め定められた上限距離以下になったとき、制御部は、リフト板の上昇を昇降機構に停止させる。【選択図】図11

Description

本発明は、用紙を収容し、印刷のときに用紙を送り出す給紙装置に関する。
複合機、プリンターのような画像形成装置がある。画像形成装置には、用紙カセットを含むものがある。用紙カセットには、用紙束が収容される。印刷のとき、用紙カセットから用紙が送り出される。適切に用紙を送り出すため、用紙カセットには複数のセンサーが設けられる。複数のセンサーを含む給紙装置の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、シートを収納・積載するシート収納部を昇降し、シート収納部の所定の給紙位置からシートを送り出す給紙装置であり、シート収納部の昇降経路の上部近傍に配設され、シート収納部が上限位置に到達したことを検知する上限位置検知手段と、昇降経路の下部近傍に配設され、シート収納部が下限位置に到達したことを検知する下限位置検知手段と、昇降経路の中間部近傍に配設され、シートの残量を検出する残量検出手段と、を含み、残量検出手段は、シート収納部の昇降動作の異常を検出する異常検出手段としての機能を兼ね備えている給紙装置が記載されている。この構成により、シート収納部を昇降するモーターの異常を早いタイミングで検知する(特許文献1:請求項1、段落[0005]等参照)。
特開2008−013357号公報
用紙カセットには用紙がセットされる。用紙が無くなったとき、使用者は用紙カセットを引き出し、新たな用紙を補充し、その後、用紙カセットを元に戻す。また、セットされた用紙束の上方に給紙コロが設けられることがある。この場合、用紙束がセットされる用紙セット板は昇降可能とされる。用紙セット板はリフトされ、最も上の用紙が給紙コロと接する。例えば、用紙カセットの開閉後、用紙セット板のリフトが行われる。用紙カセットの開閉を検知する開閉検知用のセンサーが設けられる。また、用紙セット板が十分に(上限まで)持ち上がったことを検知する上限検知センサーが設けられる。
また、現在の用紙の残量レベルを表示パネルに表示する画像形成装置がある。用紙の残量レベルの検知する用紙残量センサーが設けられる。また、用紙カセットにセットされた用紙のサイズを検知するサイズ検知センサーが用紙カセットに設けられることがある。
このように、用紙カセットには、複数のセンサーが設けられる。センサーの数が多いほど、製造コストが高くなり、製造(組み立て)が複雑になるという問題がある。
特許文献1記載の装置では、上限検知用のセンサーと、下限検知用のセンサーと、残量検知用のセンサーが必要である。1つの用紙カセットに3つのセンサーが設けられる。製造コストが高くつき、製造工程が複雑になる場合があり得る。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストを抑え、製造工程を簡素化できるように、1つのセンサーで複数項目を検知し、センサーの設置数を減らす。
本発明に係る給紙装置は、用紙カセット、リフト板、昇降機構、給紙ローラー、距離センサー、及び、制御部を含む。前記リフト板は前記用紙カセット内に設けられる。前記リフト板は上面に用紙がセットされる。前記昇降機構は前記リフト板を昇降する。前記給紙ローラーは、前記リフト板の上方に設けられる。前記給紙ローラーは前記昇降機構によって持ち上げられた用紙と接する。前記給紙ローラーは回転して用紙を送り出す。前記距離センサーは、前記リフト板の上方に設けられる。前記距離センサーは下方向にある測定対象までの距離である測定距離を測る。前記距離センサーの出力に基づき、前記制御部は前記測定距離を認識する。前記用紙カセットの開閉後、前記リフト板の上昇前に認識した前記測定距離に基づき、前記制御部は用紙残量を示す残量値を求める。前記リフト板の上昇開始後、認識した前記測定距離が、前記リフト板が上限位置にあるときの前記測定距離として予め定められた上限距離以下になったとき、前記制御部は、前記リフト板の上昇を前記昇降機構に停止させる。
本発明によれば、1つのセンサーで複数項目を検知することができる。センサーの設置数を減らすことができる。製造コストを抑え、製造工程を簡素化することができる。
実施形態に係るプリンターの一例を示す図である。 実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。 実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。 実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。 実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。 実施形態に係る距離センサーが測定する距離の一例を示す図である。 実施形態に係る距離センサーが測定する距離の一例を示す図である。 実施形態に係る距離センサーが測定する距離の一例を示す図である。 実施形態に係るプリンターの印刷ジョブ中の検知の一例を示す図である。 実施形態に係るプリンターが印刷ジョブを実行していない間の検知の一例を示す図である。 実施形態に係るプリンターが印刷ジョブを実行していない間の検知の一例を示す図である。
以下、図1〜図11を用い、本発明を説明する。以下では、給紙装置として、プリンター100を例に挙げ説明する。給紙装置は画像形成装置でもある。給紙装置はプリンター100に限られない。給紙装置は複合機のような他種の画像形成装置でもよい。なお、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(プリンター100)
図1を用いて実施形態に係るプリンター100の一例を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
プリンター100は制御部1、記憶部2、操作パネル3、印刷部4、通信部5を含む。
制御部1はプリンター100の動作を制御する。制御部1は、制御回路11、画像処理回路12を含む。制御回路11は、例えば、CPUである。画像処理回路12は、画像処理用の集積回路である(例えば、ASIC)。制御回路11は、記憶部2に記憶されたプログラム、データに基づき各部(操作パネル3、印刷部4、通信部5)を制御する。画像処理回路12は各種画像処理を行う。
記憶部2は、ROM、ストレージ、RAMを含む。ROMは、例えば、フラッシュROMである。ストレージは、HDDやSSDのような大容量の不揮発性記憶装置である。記憶部2は、各種データ、制御用プログラムを記憶する。例えば、記憶部2は制御用データ、設定データ、画像データを記憶する。
操作パネル3は、表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。表示パネル31は、画面、画像を表示する。制御部1(制御回路11)は表示パネル31の表示を制御する。制御部1は、ジョブの設定に用いる操作画像を表示パネル31に表示させる。操作画像は、例えば、ボタン、キー、タブである。タッチパネル32は、使用者の操作を受け付ける。タッチパネル32は、表示パネル31の上面に設けられる。タッチパネル32はタッチ位置を認識する。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、操作された操作画像を認識する。操作された操作画像に基づき、制御部1は、使用者の操作内容を認識する。ハードキー33も使用者の操作を受け付ける。
プリンター100は印刷部4を含む。印刷部4は、給紙部6、用紙搬送部41、画像形成部42、定着部43を含む。給紙部6の詳細は後述する。用紙搬送部41は、例えば、モーター、搬送ローラー対を含む。制御部1は、給紙部6から送り出された用紙を用紙搬送部41に搬送させる。画像形成部42は、例えば、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写ローラーを含む。制御部1は、感光体ドラムを帯電させ、画像データに基づき感光体ドラムを露光させる。また、制御部1は、感光体ドラムの静電潜像をトナーで原稿させる。また、制御部1は、トナー像を用紙に転写させる。定着部43は、例えば、ヒーター、定着用ローラーを含む。制御部1は、トナー像が転写された用紙を定着部43に加熱・加圧させる。制御部1は、トナー像の定着を定着部43に行わせる。
制御部1は通信部5を含む。通信部5は、通信用回路、通信用メモリーを含む。通信用メモリーは通信用のソフトウェアを記憶する。ネットワークを介し、通信部5(通信用回路)は、コンピューター200と通信できる。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。通信部5は、コンピューター200から印刷用データを受信する。
印刷用データは、例えば、ページ記述言語で記述されたデータを含む。制御部1(画像処理回路12)は、ページ記述言語で記述されたデータを解析し、ページ記述言語の記述に基づいて画像データを生成する(ラスタライズ処理)。そして、制御部1(画像処理回路12)は、生成した画像データに更なる画像処理を行い、出力用画像データを生成する。出力用画像データに基づき、制御部1は印刷部4に印刷させる。例えば、画像形成部42の露光装置が出力用画像データに基づき感光体ドラムの露光を行う。
(給紙部6)
次に図2〜図5を用いて、実施形態に係る給紙部6を説明する。図2〜図5は、実施形態に係る給紙部6の一例を示す図である。
給紙部6は、用紙を収容し、一枚ずつ送り出す。なお、給紙部6を複数積み重ねることができる。給紙部6は用紙カセット7を含む。用紙カセット7は用紙を収容する。用紙カセット7はプリンター100から引き出して、取り外すことができる。用紙を補給するとき、用紙カセット7が引き出される。また、用紙のサイズを変更するときも、用紙カセット7が引き出される。用紙カセット7を引き出す方向は、プリンター100の正面方向である(図2参照)。用紙カセット7を取り付けるとき、使用者は、用紙カセット7をプリンター100の背面方向に押し込む(図2参照)。このように、用紙カセット7を開閉することができる。
用紙カセット7は、リフト板71、2つの幅規制カーソル72、後端規制カーソル73を含む。リフト板71は用紙カセット7内に設けられる。リフト板71の上面に用紙(用紙束)がセットされる。リフト板71の用紙搬送方向の上流側端部(図2での右端部)は、支持部74により回動可能に支持される。
リフト板71は、用紙搬送方向の下流側端部(図2の左側端部)が自由端である。リフト板71は上下方向に回動可能である。リフト板71の下流側端部が持ち上げられる。昇降機構75はリフト板71を昇降する。昇降機構75はリフト板71の下方に設けられる。昇降機構75は、リフトモーター76、シャフト77、押し上げ板78、継手部79を含む。
リフトモーター76は用紙カセット7の外側(本体側)に設けられる。シャフト77の長手方向は用紙搬送方向と垂直な方向である。シャフト77は、継手部79を介して、リフトモーター76と連結される(図5参照)。押し上げ板78はシャフト77に取り付けられる。継手部79はリフトモーター76の駆動をシャフト77に伝達する。シャフト77はリフトモーター76の駆動を受け回転する。制御部1は、リフトモーター76を動作させてシャフト77を回転させる。これにより、押し上げ板78が回動する。押し上げ板78の回動により、リフト板71(下流側端部)が上昇する(持ち上げられる)。印刷時、制御部1は、用紙が給紙ローラー61に接するまで、リフト板71を上昇させる。
用紙カセット7を引き出したとき、継手部79とシャフト77の連結が外れる。用紙カセット7の取り外し(連結解除)により、リフト板71は重力の作用(自重)により自動的に下降する。昇降機構75は、重力を利用してリフト板71を下降させる。最終的に、リフト板71と押し上げ板78は、下限位置まで下降する。リフト板71及び押し上げ板78は倒れ伏す。
なお、継手部79は、リフト板71を上昇させる方向にのみシャフト77を回転させる。継手部79とシャフト77が連結している状態では、自重でリフト板71が下がらないように構成されている。例えば、継手部79はラチェット機構を含む。用紙カセット7が引き出されない(開けられない)限り、昇降機構75はリフト板71の高さを維持する。
用紙カセット7を取り付けたとき、継手部79にシャフト77が差し込まれる。言い換えると、継手部79とシャフト77が連結する。用紙カセット7の取り外しと取り付けがなされたとき、給紙開始までに、制御部1は、リフトモーター76を駆動させる。制御部1は、リフト板71を上限まで上昇させる。また、制御部1は、1又は複数枚、給紙を行うごとに一時的にリフトモーター76を回転させる。制御部1は、最上位の用紙が常に給紙ローラー61と接するように、リフト板71を持ち上げる。
給紙部6は給紙機構を含む。給紙機構は、給紙ローラー61と捌きローラー対62(フィードローラーとリタードローラー)、給紙モーター60を含む。給紙ローラー61は、リフト板71の下流側端部の上方に設けられる。給紙ローラー61は昇降機構75によって持ち上げられた用紙と接する。給紙ローラー61は回転して接する用紙を送り出す。捌きローラー対62は、給紙ローラー61よりも搬送方向下流側に設けられる。捌きローラー対62は、用紙の重送を防ぐ。捌きローラー対62のうち、上側のフィードローラーは、用紙搬送部41(搬送路)に用紙を送る方向(順方向)に回転する。下側のリタードローラーは、用紙カセット7に用紙を送る方向(逆方向)に回転する。なお、リタードローラーは一定の力が加わらないと順方向に回転しないように構成されている。例えば、トルクリミッターが用いられる。用紙の重送が生じているとき、リタードローラーは、下側の用紙を逆方向に送る。用紙の重送が生じていないとき、リタードローラーは、順方向に回転する。
給紙モーター60は、給紙ローラー61と捌きローラー対62を回転させる。印刷ジョブのとき、制御部1は、給紙モーター60を回転させ、給紙部6に用紙を供給させる。給紙部6から供給された用紙は、用紙搬送部41に送り込まれる。制御部1は、給紙部6から供給された用紙を用紙搬送部41に搬送させる。
給紙ローラー61の回転軸は支軸部材63に支持される。支軸部材63は捌きローラー対62(フィードローラー)の回転軸に架けられる。支軸部材63は上下方向で揺動する。支軸部材63により、給紙ローラー61は上下方向で揺動できる。
リフトモーター76を回転させ、リフト板71を上昇させると、やがて、給紙ローラー61と最上位の用紙が接する。さらにリフト板71を上昇させると、給紙ローラー61も持ち上げられる。つまり、リフト板71は用紙束と給紙ローラー61を持ち上げる。リフト板71の上限は、給紙ローラー61の上限でもある。上限時のリフト板71の位置(高さ)は、セットされている用紙束の厚みで変わる。リフト板71の上限到達を認識したとき、制御部1はリフトモーター76を停止させる。
図3、図4に示すように、給紙部6は距離センサー8を含む。距離センサー8はリフト板71の上方に設けられる。給紙ローラー61は給紙ローラー61の近傍に設けられる。距離センサー8は、給紙ローラー61よりも用紙搬送方向(給紙方向)上流側に設けられる。距離センサー8は、下方向にある測定対象までの距離を測るためのセンサーである。
距離センサー8は、発光回路81、受光回路82、演算回路83を含む。発光回路81は、レーザービームを発する(照射する)。距離センサー8は、リフト板71及び用紙のある方向にレーザービームを発する。例えば、距離センサー8(発光回路81)は垂直下向きにレーザービームを発する。受光回路82は、反射されたレーザービームを受光する。距離センサー8の演算回路83は、発光回路81がレーザービームの照射を開始してから測定対象で反射されたレーザービームを受光回路82が受光するまでの時間差を測る。そして、演算回路83は時間差を距離に換算する。尚、距離センサー8は、赤外線を用いて距離を測るセンサーでもよい。また、距離センサー8は、超音波を用いて距離を測るセンサーでもよい。
距離センサー8と制御部1は、通信可能に接続される。距離センサー8の演算回路83は、測定した距離を制御部1(制御回路11)に通知する。距離センサー8の出力に基づき、制御部1は、距離センサー8が測った距離(測定距離)を認識する。距離センサー8が測る距離は、用紙の有無、用紙残量、リフト板71の高さに基づき変わる。距離センサー8が測る距離に基づき、制御部1は、複数の項目について検知を行う。制御部1は、1つの距離センサー8の出力だけで、用紙残量、リフト板71の上限到達、用紙切れ、及び、用紙カセット7の開閉を認識する。
(距離センサー8が測る距離)
次に、図6〜図8を用いて、実施形態に係る距離センサー8が測る距離の一例を説明する。図6〜図8は実施形態に係る距離センサー8が測る距離の一例を示す図である。
図6は、用紙がセットされたリフト板71が上限まで持ち上げられている状態の一例を示す図である。図6では、リフト板71に用紙がセットされている。用紙切れではなく、リフト板71が上限まで持ち上げられているとき、距離センサー8は、距離センサー8から最上位の用紙までの距離を測定する。
リフト板71が上限まで持ち上げられたときの最上位の用紙の位置(高さ)は、用紙束の厚さによらず決まっている。リフト板71が上限のとき、測定対象(用紙)が距離センサー8に最も近づいている。リフト板71が上限まで持ち上げられたときの距離センサー8から最上位の用紙までの距離(上限距離A)は、距離センサー8が測る距離として最短である。
この上限距離Aは予め定められる。例えば、リフト板71が上限に到達し(給紙ローラー61が上限に到達し)、リフト板71が動かなくなってから(リフトモーター76がロックしてから)、リフトモーター76を停止させる。リフトモーター76の停止後、実際に測定した距離センサー8から最上位の用紙までの距離を上限距離Aとすることができる。記憶部2は上限距離Aを不揮発的に記憶する(図1参照)。
リフト板71の上昇開始後、距離センサー8の出力に基づき、制御部1は測定距離を認識する。測定距離が上限距離A以下になったとき、制御部1は、リフト板71が上限に到達したと認識する。制御部1は、リフト板71の上昇を昇降機構75に停止させる。距離センサー8と上限距離Aに基づき、最上位の用紙が給紙ローラー61に十分な圧力で押しつけられている状態で、リフト板71を停止させることができる。
図7は、リフト板71が下限位置にある状態の一例を示す図である。用紙カセット7の開閉があったとき、リフト板71は下限位置となる。また、図7は、用紙切れの状態の一例を示す。リフト板71の上面に用紙がない。
ここで、リフト板71のうち、距離センサー8の検知範囲(レーザービームの照射範囲)には穴710が設けられる(図2参照)。用紙切れのとき、レーザービームは穴710を通過する。リフト板71はレーザービームを反射しない。用紙切れ、かつ、用紙カセット7が取り付けられているとき、リフト板71の高さによらず、レーザービームは、用紙カセット7の底面で反射する。
基準距離Bが予め定められる。記憶部2は基準距離Bを不揮発的に記憶する(図1参照)。基準距離Bは距離センサー8から下限位置のリフト板71までの距離に基づいて予め定められる。用紙切れのとき、測定距離は基準距離Bよりも長くなる。基準距離Bは、距離センサー8から下限位置(倒れ付した)のリフト板71の上面までの距離である。穴710があるため、厳密には距離センサー8の検知範囲にリフト板71の上面がない。基準距離Bは、穴710がないと仮定したときの、距離センサー8から下限位置のリフト板71の上面までの距離である。
用紙切れのときの距離センサー8から用紙カセット7の底面までの距離は、カセットが取り付けられている間に距離センサー8が測る距離として最長となる。用紙切れのとき、測定距離は確実に基準距離Bを超える。そこで、制御部1は、測定距離が基準距離Bを超えているとき、用紙切れと認識する。
図8は用紙カセット7の開閉後、リフト板71の上昇前の状態の一例を示す図である。図8は、リフト板71及び押し上げ板78が下限位置となった状態の一例を示す。また、図8は、用紙がセットされた状態を示す。言い換えると、図8は、用紙カセット7の取り外し後、用紙が補給された用紙カセット7が取り付けられた状態の一例を示す。
制御部1は、基準距離Bとリフト板71の上昇前に認識した距離(残量判定用距離C)に基づき、残量値D1を求める。残量値D1は用紙残量を示す値である。用紙がセットされた場合、リフト板71を上昇させる前では、距離センサー8が測る距離は、上限距離A以上、基準距離B未満となる。測定した距離が上限距離Aに近いほど、セットされた用紙は多い。測定した距離が基準距離Bに近いほど、セットされた用紙は少ない。そこで、以下の(式1)に基づき、制御部1は残量値D1を求める。
(式1)残量値D1=基準距離B−測定距離
式1の測定距離はリフト板71が下限位置にあるときの測定距離である。式1に示すように、残量値D1はセットされた用紙束の厚さを示す。制御部1は求めた残量値D1を記憶部2に不揮発的に記憶させる。また、制御部1は残量比率を求めることができる。残量比率は、満杯時の用紙束の厚さに対する現在の用紙束の厚さの割合を示す。残量比率は、満杯時を100%とする比率である。残量比率は、以下の(式2)により求められる。
(式2)残量比率=((基準距離B−上限距離A)−(測定距離−上限距離A))/(基準距離B−上限距離A)
整理すれば、式2は、基準距離B−測定距離/(基準距離B−上限距離A)となる。
(基準距離B−上限距離A)は定数である。この定数をC1とおくと、残量値D1/C1の演算で残量比率を求めることができる。制御部1は残量比率を求める演算を行う。例えば、残量値D1が更新されると、制御部1は新たに残量比率を求める。残量比率を新たに求めるごとに、制御部1は新たに求めた残量比率を表示パネル31に表示させる。
(印刷ジョブ中の検知)
次に、図9を用いて、実施形態に係るプリンター100の印刷ジョブ中の検知の一例を説明する。図9は、実施形態に係るプリンター100の印刷ジョブ中の検知の一例を示す図である。
図9のスタートは印刷ジョブを開始する時点である。言い換えると、印刷ジョブのために、給紙を開始する時点である。なお、印刷ジョブの開始前、制御部1は、距離センサー8を動作させる。距離センサー8の出力に基づいて認識した測定距離が、基準距離Bを超えていないとき(用紙があると認められるとき)、制御部1は、印刷ジョブを開始する。
制御部1は、印刷ジョブが終了した否かを確認する(ステップ♯11)。例えば、印刷ジョブの最後の用紙が排出されたとき、制御部1は印刷ジョブが終了したと認識する。なお、用紙排出を検知する排出センサーが搬送経路に設けられる。印刷ジョブが終了したとき(ステップ♯11のYes)、制御部1は、本フローチャートを終了する(エンド)。
まだ印刷ジョブ中のとき(印刷ジョブが終了していないとき、ステップ♯11のNo)、制御部1は、距離センサー8を動作させ、距離センサー8の出力に基づき、測定距離を認識する(ステップ♯12)。そして、制御部1は、測定距離が基準距離B以下か否かを確認する(ステップ♯13)。印刷ジョブ中に用紙切れが生ずる場合があるためである。
測定距離が基準距離Bを超えているとき(ステップ♯13のNo)、制御部1は、用紙切れと認識する(ステップ♯14)。制御部1は、用紙切れ状態であることを記憶部2に記憶させる(ステップ♯15)。制御部1は用紙切れであることを示すデータ(用紙切れフラグD2)を記憶部2に記憶させる(図1参照)。
用紙切れと認識したとき、制御部1は、用紙切れ検知時の処理を行う(ステップ♯16→エンド)。例えば、制御部1は、印刷部4に印刷ジョブを停止させる。この場合、制御部1は、給紙ローラー61の回転を停止させ、用紙搬送部41の動作を停止させ、画像形成部42にトナー像形成を停止させ、定着部43の回転体を停止させる。また、制御部1は、残量比率の代わりに、用紙切れのメッセージを表示パネル31に表示させる。
測定距離が基準距離B以下のとき(ステップ♯13のYes)、制御部1は、測定距離が上限距離A以下か否かを確認する(ステップ♯17)。測定距離が上限距離A以下のとき(ステップ♯17のYes)、給紙ローラー61と最上位の用紙は接している。リフト板71を上昇させる必要はない。この場合、制御部1は、ステップ♯11を次に実行する(ステップ♯11に戻る)。
測定距離が上限距離Aを超えているとき(ステップ♯17のNo)、給紙ローラー61と用紙が圧接していない状態となっている可能性がある。リフト板71を上昇させる必要がある。そこで、制御部1はリフト板71を昇降機構75に上昇させる(ステップ♯18)。具体的に、制御部1はリフトモーター76を回転させる。印刷ジョブ中、測定距離が上限距離Aを超えたとき、制御部1はリフト板71を昇降機構75に上昇させる。
そして、制御部1は、距離センサー8を動作させ、測定距離を認識する(ステップ♯19)。制御部1は、新たに認識した測定距離が上限距離A以下か否かを確認する(ステップ♯110)。まだ上限距離Aを超えているとき(ステップ♯110のNo)、制御部1は、ステップ♯18を実行する(ステップ♯18に戻る)。つまり、印刷ジョブ中、昇降機構75がリフト板71を上昇させる動作をしている間、制御部1は、距離センサー8の出力に基づく距離の認識を繰り返す。
測定距離が上限距離A以下になったとき(ステップ♯110のYes)、制御部1は、リフト板71の上昇を昇降機構75に停止させる(ステップ♯111)。このように、印刷ジョブ中、制御部1は、リフト板71を小刻みに上昇させる。そして、制御部1は、残量値D1を更新する(ステップ♯112)。残量値D1の更新後、制御部1はステップ♯11を実行する(ステップ♯11に戻る)。
ここで、残量値D1の更新について説明する。制御部1は、リフト板71の上昇距離を求める。具体的に、制御部1は、リフト板71の上昇前の測定距離から、リフト板71を停止したときの測定距離を減じて、リフト板71の上昇距離を求める。上昇距離は、上限距離Aを超えたときの測定距離(ステップ♯12で認識した測定距離)から上限距離Aを減じて求めてもよい。制御部1は、記憶している残量値D1から上昇距離を減じて新たな残量値D1を求める。制御部1は、以前の残量値D1に代えて、新たに求めた残量値D1を記憶部2に記憶させることにより、残量値D1を更新する。
(印刷ジョブを実行していない間の検知)
次に、図10、11を用いて、実施形態に係るプリンター100が印刷ジョブを実行していない間の検知の一例を説明する。図10、図11は、実施形態に係るプリンター100が印刷ジョブを実行していない間の検知の一例を示す図である。図10は、一連のフローチャートの前半部分を記載した図であり、図11は、一連のフローチャートの後半部分を記載した図である。
印刷ジョブを実行していない間(給紙していないとき)、制御部1は、繰り返し距離センサー8を動作させる(レーザービームを照射させる)。距離センサー8の出力に基づき測定距離を繰り返し認識する。言い換えると、制御部1は測定距離の変化を監視する。認識した測定距離に基づき、検知を行う。
図10のスタートは、例えば、主電源投入によりプリンター100が起動した時点である。また、図10のスタートは、印刷ジョブの完了時点(図9のフローチャートが終了した時点)である。なお、印刷ジョブを開始する時点で、制御部1は、図10、図11のフローチャートを終了する。
まず、制御部1は、距離センサー8を動作させ(レーザービームを照射させ)、距離センサー8の出力に基づき測定距離を認識する(ステップ♯21)。
次に、制御部1は、用紙切れ状態か否かを確認する(ステップ♯22)。制御部1は、用紙切れフラグD2の有無を確認して、用紙切れ状態か否かを確認してもよい。また、ステップ♯21で認識した測定距離が基準距離Bを超えているとき、制御部1は、用紙切れ状態と認識してもよい。
用紙切れ状態ではないとき(ステップ♯22のNo)、制御部1は、測定距離が上限距離A以下か否かを確認する(ステップ♯23)。測定距離が上限距離A以下のとき、制御部1は、用紙残量に変化なしと認識する(ステップ♯24)。リフト板71を上昇させる必要もない。ステップ♯24の後、制御部1は、ステップ♯21を実行する(ステップ♯21に戻る)。
用紙切れ状態のとき(ステップ♯23のYes)、制御部1は、距離センサー8を動作させ(レーザービームを照射させ)、距離センサー8の出力に基づき新たな測定距離を認識する(ステップ♯25)。そして、制御部1は、用紙カセット7の開閉(用紙の補充)があったか否かを確認する(ステップ♯26)。
用紙カセット7が取り外されると、距離センサー8のレーザービームの照射距離は、用紙カセット7の底板を超える。制御部1が認識する測定距離は、基準距離Bよりも長くなる。用紙が補充された用紙カセット7が取り付けられた場合、レーザービームは用紙で反射される。その結果、制御部1が認識する測定距離は短くなる。このように、用紙カセット7の取り外しと取り付けと用紙の補充がなされる間、測定距離は大きく変化する。
制御部1は、測定距離の変化量に基づき、用紙カセット7の取り外しと取り付け(用紙カセット7の開閉)がなされたか否かを認識してもよい。例えば、制御部1は、新たに認識した測定距離(ステップ♯25で認識した測定距離)と、それよりも1つ前に認識した測定距離を比較する。
制御部1は、1つ前に認識した測定距離から新たに認識した測定距離を減じて、変化量を求める。用紙補充(用紙カセット7の取り外しと取り付け)がなされると、変化量が大きくなる。そこで、制御部1は、求めた変化量が第1閾値Th1よりも大きいとき、用紙カセット7の開閉があったと認識してもよい。なお、制御部1は、求めた変化量が第1閾値Th1以下のとき、用紙カセット7の開閉はなかったと認識してもよい。第1閾値Th1は予め定められる。記憶部2は、第1閾値Th1を不揮発的に記憶する(図1参照)。
また、用紙が補充された場合、測定距離は、上限距離Aよりも長く、基準距離Bよりも短くなる。そこで、用紙切れフラグD2データを記憶している状態で、測定距離が上限距離Aよりも長く、基準距離Bよりも短くなったとき、制御部1は、用紙カセット7の開閉(取り外しと取り付け)がなされたと認識してもよい。
用紙カセット7が開閉されていないと認識したとき(ステップ♯26のNo)、制御部1は、ステップ♯25を実行する(ステップ♯25に戻る)。制御部1は開閉の監視を続ける。用紙カセット7が開閉されたと認識したとき(ステップ♯26のNo)、制御部1は、距離センサー8を動作させて測定距離(残量判定用距離C)を認識した後、リフト板71を昇降機構75に上昇させる(ステップ♯27)。具体的に、制御部1はリフトモーター76を回転させる。
なお、用紙切れでなく、印刷ジョブを行っておらず、測定距離が上限距離Aよりも長い場合(ステップ♯24のNoの場合)、何らかの理由でリフト板71が下降したことを意味する。例えば、用紙カセット7の一時的な開閉があった可能性がある。そこで、ステップ♯24のNoの場合も、制御部1はリフト板71を昇降機構75に上昇させる(ステップ♯27)。
制御部1は、リフト板71の上昇開始後、待ち時間T1の経過を待つ。待ち時間T1は予め定められる。記憶部2は、待ち時間T1を不揮発的に記憶する(図1参照)。待ち時間T1は適宜定められる。例えば、待ち時間T1は、数百ミリ秒以上、1秒以下の時間とできる。リフト板71の上昇開始後、待ち時間T1が経過したとき、制御部1は、距離センサー8を動作させ(レーザービームを照射させ)、測定距離を認識する(ステップ♯29)。
そして、制御部1は、リフト板71にセットされた用紙があるか否かを確認する(ステップ♯210)。リフト板71には穴710があいている。リフト板71に用紙がなければ、リフト板71を上昇させても測定距離は短くならない(減らない)。ステップ♯29により、用紙が急遽抜かれたことを検知することができる。
具体的に、制御部1は、ステップ♯27で認識した測定距離(リフト板71上昇の直前の測定距離、残量判定用距離C)から、ステップ♯29で認識した測定距離(リフト板71上昇後の測定距離)を減じる。減算で得られた差分が第2閾値Th2よりも大きいとき、制御部1はリフト板71に用紙があると認識する。差分が第2閾値Th2以下のとき、制御部1は、リフト板71に用紙がないと認識する。記憶部2は、第2閾値Th2を不揮発的に記憶する(図1参照)。第2閾値Th2は、待ち時間T1中のリフト板71の上昇量を基準に予め定められる。
用紙がないと認識したとき(ステップ♯210のNo)、制御部1は、用紙切れ状態であることを記憶部2に記憶させる(ステップ♯211)。制御部1は用紙切れであることを示すデータ(用紙切れフラグD2)を記憶部2に記憶させる(図1参照)。そして、制御部1は、ステップ♯21を実行する(ステップ♯21に戻る)。
一方、用紙があると認識したとき(ステップ♯210のYes)、制御部1は、リフト板71の上昇前の測定距離(ステップ♯27で得られた測定距離)に基づき、残量値D1を記憶部2に記憶させる(ステップ♯212)。リフト板71の上昇前の測定距離は、リフト板71が下限位置にあるときの最上位の用紙の高さを示す。上述の(式1)とリフト板71上昇前の測定距離(残量判定用距離C)に基づき、制御部1は、残量値D1を新たに求める。制御部1は、新たに求めた残量値D1を記憶させる。言い換えると、制御部1は残量値D1を更新する。
残量値D1を更新したとき、制御部1は新たな残量値D1に基づく残量比率を求めてもよい。制御部1求めた残量比率を表示パネル31に表示させてもよい。リフト板71が上限に上昇する前に、残量比率を表示パネル31に表示することができる。
そして、制御部1は、距離センサー8を動作させ、測定距離を認識する(ステップ♯213)。制御部1は、新たに認識した測定距離が上限距離A以下か否かを確認する(ステップ♯214)。まだ上限距離Aを超えているとき(ステップ♯214のNo)、制御部1は、ステップ♯213を実行する(ステップ♯213に戻る)。つまり、用紙カセット7の開閉後、昇降機構75がリフト板71を上昇させる動作をしている間、制御部1は、距離センサー8の出力に基づく距離の認識を繰り返す。
測定距離が上限距離A以下になったとき(ステップ♯214のYes)、制御部1は、リフト板71の上昇を昇降機構75に停止させる(ステップ♯215)。リフト板71の停止後、制御部1はステップ♯21を実行する(ステップ♯21に戻る)。
このようにして、実施形態に係る給紙装置(プリンター100)は、用紙カセット7、リフト板71、昇降機構75、給紙ローラー61、距離センサー8、及び、制御部1を含む。リフト板71は用紙カセット7内に設けられる。リフト板71は上面に用紙がセットされる。昇降機構75はリフト板71を昇降する。給紙ローラー61は、リフト板71の上方に設けられる。給紙ローラー61は昇降機構75によって持ち上げられた用紙と接する。給紙ローラー61は回転して用紙を送り出す。距離センサー8は、リフト板71の上方に設けられる。距離センサー8は下方向にある測定対象までの距離である測定距離を測る。距離センサー8の出力に基づき、制御部1は測定距離を認識する。用紙カセット7の開閉後、リフト板71の上昇前に認識した測定距離に基づき、制御部1は用紙残量を示す残量値D1を求める。リフト板71の上昇開始後、認識した測定距離が、リフト板71が上限位置にあるときの測定距離として予め定められた上限距離A以下になったとき、制御部1は、リフト板71の上昇を昇降機構75に停止させる。
距離センサー8の出力に基づき、用紙残量を検知するとともに、リフト板71の上限到達を検知することができる。距離センサー8を用紙残量センサーとして用いるとともに、上限検知センサーとしても用いることができる。1つのセンサーで複数項目について、検知することができる。センサーの設置数を減らすことができる。給紙装置の製造コストを減らすことができる。給紙装置の製造工程を簡素化することができる。
リフト板71のうち、距離センサー8の検知範囲には穴710が設けられる。認識した測定距離が距離センサー8から下限位置のリフト板71までの距離に基づいて予め定められた基準距離Bを超えているとき、制御部1は、用紙切れと認識する。距離センサー8を用いて、用紙カセット7内の用紙無し(用紙切れ)を正しく検知することができる。残量検知専用のセンサーでは、残量が少ない場合、用紙のありなしを正しく検知することが難しかった。そのため、用紙切れを検知する専用のセンサーを設けることがあった。本給紙装置によれば、1つのセンサーで、残量、上限到達、用紙切れを正確に検知することができる。センサーの設置数を減らすことができる。給紙装置の製造コストを減らすことができる。給紙装置の製造工程を簡素化することができる。
昇降機構75は、用紙カセット7が開けられるまで、リフト板71の高さを維持する。制御部1は、距離センサー8の出力に基づく測定距離の認識を周期的に行う。リフト板71の上昇後、認識した測定距離が上限距離A以下のとき、制御部1は、用紙残量に変化なしと認識する。距離センサー8の出力に基づき、用紙残量に変化がないことを検知することができる。
用紙切れのとき、制御部1は測定距離の変化量を求める。求めた変化量が第1閾値Th1よりも大きいとき、制御部1は用紙カセット7の開閉があったと認識する。距離センサー8を用いて、用紙カセット7の開閉(用紙の補充)があったことを検知することができる。従来、カセット開閉検知専用のセンサーが設けられていた。本給紙装置によれば、1つのセンサーで、用紙カセット7の開閉、残量、上限到達、用紙切れを正確に検知することができる。センサーの設置数を減らすことができる。給紙装置の製造コストを減らすことができる。給紙装置の製造工程を簡素化することができる。
用紙カセット7の開閉があったと認識したとき、制御部1は、昇降機構75にリフト板71の上昇を開始させる。用紙カセット7が開けられると、リフト板71の上昇を開始することができる。用紙カセット7が閉じられた後、直ちに用紙と給紙ローラー61が接触する。給紙の準備を速やかに完了することができる。
制御部1は、リフト板71の上昇開始前の測定距離から、リフト板71の上昇開始後、予め定められた待ち時間T1経過後に認識した測定距離を減じて差分を求める。求めた差分が予め定められた第2閾値Th2以上のとき、制御部1は、リフト板71の上昇開始前の測定距離に基づく残量値D1を記憶部2に記憶させる。求めた差分により、用紙がリフト板71にセットされているか否かを認識することができる。リフト板71の上昇完了前に残量値D1を定め、残量を確定することができる。
印刷ジョブ中、測定距離が上限距離Aを超えたとき、制御部1はリフト板71を昇降機構75に上昇させる。昇降機構75がリフト板71を上昇させる動作をしている間、制御部1は、距離センサー8の出力に基づく測定距離の認識を繰り返す。認識した測定距離が上限距離A以下になったとき、制御部1は、リフト板71の上昇を昇降機構75に停止させる。制御部1は、リフト板71の上昇前の測定距離からリフト板71を停止したときの測定距離を減じて上昇距離を求める。残量値D1から上昇距離を減じて、新たな残量値D1を求める。制御部1は、求めた新たな残量値D1を記憶部2に記憶させる。印刷ジョブで用紙が消費されても、給紙ローラー61と用紙を接触させ続けることができる。消費された用紙の厚さに相当する距離に基づき、残量値D1を更新することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されない。発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、リフト板とリフト板を昇降させる昇降機構を含む給紙装置(画像形成装置)に利用可能である。
100 プリンター(給紙装置) 1 制御部
61 給紙ローラー 7 用紙カセット
71 リフト板 75 昇降機構
710 穴 8 距離センサー
D1 残量値 A 上限距離
B 基準距離 Th1 第1閾値
Th2 第2閾値

Claims (7)

  1. 用紙カセットと、
    前記用紙カセット内に設けられ、上面に用紙がセットされるリフト板と、
    前記リフト板を昇降する昇降機構と、
    前記リフト板の上方に設けられ、前記昇降機構によって持ち上げられた用紙と接し、回転して用紙を送り出す給紙ローラーと、
    前記リフト板の上方に設けられ、下方向にある測定対象までの距離である測定距離を測る距離センサーと、
    制御部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記距離センサーの出力に基づき前記測定距離を認識し、
    前記用紙カセットの開閉後、前記リフト板の上昇前に認識した前記測定距離に基づき用紙残量を示す残量値を求め、
    前記リフト板の上昇開始後、認識した前記測定距離が、前記リフト板が上限位置にあるときの前記測定距離として予め定められた上限距離以下になったとき、前記リフト板の上昇を前記昇降機構に停止させることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記リフト板のうち、前記距離センサーの検知範囲には穴が設けられ、
    前記制御部は、認識した前記測定距離が前記距離センサーから下限位置の前記リフト板までの距離に基づき予め定められた基準距離を超えているとき、用紙切れと認識することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記昇降機構は、前記用紙カセットが開けられるまで、前記リフト板の高さを維持し、
    前記制御部は、
    前記距離センサーの出力に基づく前記測定距離の認識を周期的に行い、
    前記リフト板の上昇後、認識した前記測定距離が前記上限距離以下のとき、用紙残量に変化なしと認識することを特徴とする制御部1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、
    用紙切れのとき、前記測定距離の変化量を求め、
    求めた前記変化量が第1閾値よりも大きいとき、前記用紙カセットの開閉があったと認識することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の給紙装置。
  5. 前記用紙カセットの開閉があったと認識したとき、
    前記制御部は、前記昇降機構に前記リフト板の上昇を開始させることを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記制御部は、
    前記リフト板の上昇開始前の前記測定距離から、前記リフト板の上昇開始後、予め定められた待ち時間経過後に認識した前記測定距離を減じて差分を求め、
    求めた前記差分が予め定められた第2閾値以上のとき、前記リフト板の上昇開始前の前記測定距離に基づく前記残量値を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項4又は5に記載の給紙装置。
  7. 印刷ジョブ中、
    前記制御部は、
    前記測定距離が前記上限距離を超えたとき前記リフト板を前記昇降機構に上昇させ、
    前記昇降機構が前記リフト板を上昇させる動作をしている間、前記距離センサーの出力に基づく前記測定距離の認識を繰り返し、
    認識した前記測定距離が前記上限距離以下になったとき、前記リフト板の上昇を前記昇降機構に停止させ、
    前記リフト板の上昇前の前記測定距離から前記リフト板を停止したときの前記測定距離を減じて上昇距離を求め、
    前記残量値から前記上昇距離を減じて、新たな前記残量値を求め、
    求めた新たな前記残量値を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の給紙装置。
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