JP2021008724A - 仮設防護壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で設置や取外しが可能で作業空間を確保することのできる仮設防護壁を提供する。【解決手段】軌道R1に沿って設置され、軌道R1と工事区域CAとを区画する仮設防護壁1において、複数の支柱2と、これらの支柱2に架け渡された複数の横梁3と、これらの横梁3に取り付けられたパネル材4と、支柱2に傾斜して連結される控え柱5と、を具備し、支柱2は、一対の断面コの字状のコの字部材の閉塞面同士を接合し、開口溝の端部に鋸刃を形成するとともに、控え柱5は、開口溝の端部に鋸刃が形成された断面コの字状のコの字部材を有し、控え柱5を支柱2より軌道R1側に設け、支柱2と控え柱5を、前記鋸刃と噛合する接続部材を介して前記鋸刃の任意の位置に連結可能に構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、軌道に沿って設置され、軌道と工事区域とを区画する仮設防護壁に関するものである。
従来、鉄道高架橋の壁高欄や付帯構造物を修繕・増設する工事などの軌道に近接した場所での工事作業、特に、新幹線などの高速列車が通過する近傍での工事作業は、列車に接触する危険があるため列車が通行しない夜間に行われていた。しかし、大都市近郊では、車両が通行しない時間は、数時間程度しかなく、夜間作業だけで工事を行うには、期間がかかりすぎるという問題があった。
このため、列車との接触事故が起きないように、仮囲いなどの仮設防護壁で軌道と工事区域とを区画し、列車が通行する日中にも工事を行うことが求められている。一般には、このような仮囲いは、単管パイプをクランプで縦横に組み合わせて骨組みを作成し、その骨組みに鋼板等からなる面板を固定するものであった。また、このような仮囲いには、高速で通過する列車の近傍に設置するため、列車通過時の風圧等に対抗するべく、骨組みの支柱に斜材からなる控え柱を設置することが行われている。
例えば、特許文献1には、支柱である縦パイプ12にレール部材13を架け渡し、このレール部材13に沿って移動自在に取り付けられた囲いパネル14など、から構成された仮囲い11が開示されている(特許文献1の明細書の段落[0011]〜[0035]、図面の図1,図2等参照)。
しかし、特許文献1に記載の仮囲いは、傾斜地にも適用できる反面、軌道に沿って設置され、軌道と工事区域とを区画する仮設防護壁としての利便性が特に想定された仮囲いではなかった。このため、特許文献1に記載の仮囲いは、狭隘な作業空間での作業性や列車通過時の風圧が特に想定された仮囲いではなく、短時間での設置や取外しや作業空間の確保という点で問題があった。
また、特許文献2には、断面コの字状の複数のパネル1と、これらの複数のパネル材を挟み込んでクランプするクランプ2と、このクランプ2に装着可能な斜材である長さ調整可能な梁部材4aを控え柱である締結具3に掛け止めて支持する仮囲いが開示されている(特許文献2の明細書の段落[0019]〜[0028]、図面の図1,図21等参照。)
しかし、特許文献2に記載の仮囲いは、クランプ2が設けられる高さ方向の位置は、複数種類あるものの限定されており、現場毎に異なる導水管などの障害物の位置を避けて仮設防護壁(仮囲い)を設置するのに手間と時間を要するという問題があった。
つまり、特許文献1や特許文献2に記載の一般的な建設現場の仮囲いと相違して、高架橋側道の辺縁部には、(堆雪防止から)スプリンクラー及び導水管が設置される。そして、この導水管は、場所によって径や高さ位置が異なるため、軌道に沿って設けられる仮設防護壁の控え柱には、干渉を避ける可変性が求められている。
また、特許文献1や特許文献2に記載の一般的な建設現場の仮囲いと相違して、列車風圧を考慮した場合、控え柱は荷重に抵抗することが力学的に効果的である軌道とパネルで区画した工事区域側に設置することが一般的である。しかし、斜材である控え柱を作業者の通路となる工事区域内へ設置すると、極めて狭隘な作業通路及び作業空間において、作業員の通行や資材の運搬の妨げになるという問題があった。
特開平10−8781号公報 特開平10−115099号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、短時間で設置や取外しが可能で作業空間を確保することのできる仮設防護壁を提供することにある。
第1発明に係る仮設防護壁は、軌道に沿って設置され、軌道と工事区域とを区画する仮設防護壁であって、複数の支柱と、これらの支柱に架け渡された複数の横梁と、これらの横梁に取り付けられたパネル材と、前記支柱に傾斜して連結される控え柱と、を備え、前記支柱は、一対の断面コの字状のコの字部材の閉塞面同士が接合され、開口溝の端部に鋸刃が形成されているとともに、前記控え柱は、開口溝の端部に鋸刃が形成された断面コの字状のコの字部材を有し、前記支柱より軌道側に設けられ、前記支柱と前記控え柱は、前記鋸刃と噛合する接続部材を介して前記鋸刃の任意の位置に連結可能に構成されていることを特徴とする。
第2発明に係る仮設防護壁は、第1発明において、前記横梁は、断面コの字状のチャンネル部材を有し、前記支柱の前記鋸刃と噛合する接続部材を介して、前記チャンネル部材の閉塞面が前記支柱の任意の位置に固定可能に構成されていることを特徴とする。
第3発明に係る仮設防護壁は、第2発明において、前記横梁は、前記チャンネル部材の開口溝の端部に鋸刃が形成され、前記横梁には、前記接続部材により前記パネル材を固定するボルトが突設された板状の連結具が任意の位置に固定可能に構成され、前記パネル材は、前記連結具の前記ボルトに固定されていることを特徴とする。
第4発明に係る仮設防護壁は、第1発明又は第3発明において、前記接続部材は、第1接続部材であり、前記第1接続部材は、前記鋸刃と噛合する鋸刃部を有するナットと、このナットとカム機構により近接位置と離間位置とを切替可能なワッシャと、両者を近づく方向に付勢するスプリングと、を備えることを特徴とする。
第5発明に係る仮設防護壁は、第2発明において、前記支柱に前記横梁を固定する前記接続部材は、第2接続部材であり、前記第2接続部材は、前記鋸刃と噛合する鋸刃部を有するナットと、このナットに固着され、摘み部を有し、前記ナットを回転可能な弾性体からなるワッシャと、を備えることを特徴とする。
第6発明に係る仮設防護壁は、第4発明において、前記連結具は、板状の連結具プレートを有し、この連結具プレートには、前記第1接続部材の前記ナットを挿通可能なナット挿通孔が穿設されているとともに、前記チャンネル部材の開口溝に嵌まり込んでガイドするガイド片が形成されていることを特徴とする。
第7発明に係る仮設防護壁は、第1発明ないし第6発明のいずれかの発明において、前記パネル材は、凹部と凸部が繰り返される折板であり、この折板の凹部と凸部との奥行の差は、前記横梁の断面の奥行幅より小さいことを特徴とする。
第8発明に係る仮設防護壁は、第1発明ないし第7発明のいずれかの発明において、前記支柱は、金属系のスクリュー式アンカーで固定支持されていることを特徴とする。
第1発明〜第8発明によれば、端面に鋸刃形状を有した支柱と接続部材を組み合わせることで、任意の高さ及び任意の位置に控え柱を固定することが可能となる。つまり、第1発明〜第8発明によれば、場所によって径や高さ位置が異なる導水管などの障害物を避けて、控え柱を設置することが容易となる。
また、第1発明〜第8発明によれば、斜材である控え柱がパネルで区画された工事区域側にないことで作業空間及び作業通路が確保される。
特に、第2発明によれば、横梁から接続部材のボルトが突出することなく、任意の場所に横梁を固定することが可能となり、軌道脇の狭隘な工事区域において作業空間を確保して、通行や資材の運搬が容易となる。
特に、第3発明によれば、任意の場所に連結具を固定して、支柱や横梁の位置と関係なくパネル材を任意の位置で突き合わせて並設することが可能となる。よって、第3発明によれば、支柱間隔によらず連結具の間隔を任意に決定でき、現地でずれが生じても面板であるパネル材の取付けに影響がない。
特に、第4発明によれば、第1接続部材は、座金、バネ、ボルトまでが一体化していることから、部材と部材を仮組みした状態でスライドさせることが容易である。このため、第4発明によれば、軌道側に立ち入ることなく、工事区域側からの取付けが可能となり、連結具とパネル材の取付け作業が、列車が運行している日中作業で行うことができ、工期の大幅な短縮が可能となる。
特に、第5発明によれば、第2接続部材を支柱に挿置した鋸刃がかみ合う状態で押し付けてスライドすることにより、ボルトを引き抜いたりすることなく、任意の場所にスライドが可能である。このため、第5発明によれば、支柱設置面に不陸が生じていてもズレを吸収することができ、不陸調整も短時間で行うことができる。
特に、第6発明によれば、チャンネル部材の開口溝に嵌まり込んでガイドするガイド片が形成されているので、支柱や横梁の継いだ位置と関係なく、連結具でパネル材を固定して並設しても、強固にパネル材を固定することができる。このため、第6発明によれば、列車風圧の高い新幹線などの高速列車の軌道脇に設置する仮設防護壁としても好適に用いることができる。
特に、第7発明によれば、パネル材を剛性の高い折板としても、パネル材が横梁より突出することがなく、狭隘な工事区域内の通行を妨げることがない。このため、作業空間及び作業通路が確保される。また、第7発明によれば、パネル材の剛性が高いので、その点でも列車風圧の高い新幹線などの高速列車の軌道脇に設置する仮設防護壁としても好適に用いることができる。
特に、第8発明によれば、金属系のスクリュー式アンカーを使用することにより、接着系アンカー及び金属系拡張式アンカーと相違してアンカーボルトの切断作業を必要とせず撤去が可能となり、仮設防護壁を撤去することが容易に短時間で行うことが可能となる。また、第8発明によれば、コンクリート中の障害物等を避けるために構造物の端部までの距離が少なく、へりあき寸法が50mm程度の場合でも施工が可能であることを認証機関の性能試験で確認済のため、仮設防護壁の現地対応性が向上する。
本発明の実施形態に係る仮設防護壁を高架橋に設置した場合を模式的に示す全体斜視図である。 同上の仮設防護壁を高架橋の橋軸直角方法で切断した状態を模式的に示す全体断面図である。 同上の仮設防護壁を外側から内側に見た状態で示す正面図である。 同上の仮設防護壁のパネル材を取り付ける前の状態を示す正面図である。 同上の仮設防護壁の支柱を示す長手方向と直交する水平面で切断した状態を示す断面図である。 同上の支柱を示す斜視図である。 同上の仮設防護壁の横梁を示す長手方向と直交する鉛直面で切断した状態を示す断面図である。 同上の横梁を示す斜視図である。 同上の仮設防護壁のパネル材を主に示す橋軸直角方向に切断した鉛直断面図である。 同上の仮設防護壁の第1留め具の離間状態を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が平面図である。 同上の第1留め具のナットを90度回転させた近接状態を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が平面図である。 同上の第1留め具を示す斜視図である。 同上の仮設防護壁の連結具を示す斜視図である。 同上の仮設防護壁の第2留め具を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が平面図である。 同上の第2留め具を示す斜視図である。 同上の仮設防護壁の支柱に第2留め具を用いて横梁を固定する状態を示す分解斜視図である。 同上の仮設防護壁の支柱に第2留め具を用いて横梁を固定した状態を示す斜視図である。 同上の仮設防護壁の金属系のスクリュー式アンカーを示す図面であり、(a)が側面図、(b)が頭部を軸方向に見た平面図である。 同上の仮設防護壁の控え柱と支柱との接合状態を示す分解斜視図である。 同上の仮設防護壁の支柱を構造物へ固定するための固定具を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る仮設防護壁について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[仮設防護壁]
図1〜図20を用いて、本発明の実施形態に係る仮設防護壁1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る仮設防護壁1を高架橋に設置した場合を模式的に示す全体斜視図であり、図2は、仮設防護壁1を高架橋の橋軸直角方向で切断した状態を示す全体断面図である。また、図3は、仮設防護壁1を外側から内側に見た状態を示す正面図であり、図4は、同上の仮設防護壁のパネル材を取り付ける前の状態を示す正面図である。
なお、鉄筋コンクリート製の高架橋B1において、壁高欄W1等の改修工事を行う際に、改修工事を行う工事区域と軌道とを区画する仮設防護壁として本実施形態に係る仮設防護壁1を設ける場合を例示して説明する。この高架橋B1は、外側に橋軸方向に沿って壁高欄W1が設けられ、その壁高欄W1の内側が通信ケーブル等が配設される側溝となっており、その上部が側道となっている。符号F1は、鉄筋コンクリートからなる基礎F1を示している。
図1〜図4に示すように、本発明の実施形態に係る仮設防護壁1は、複数の支柱2と、これらの支柱2に架け渡された複数の横梁3と、これらの横梁3に取り付けられたパネル材4と、支柱2に傾斜して連結される控え柱5など、から構成されている。この仮設防護壁1は、軌道R1に沿って基礎F1上に設置され、軌道R1と工事区域CAとを区画して、作業員M1が軌道R1側に立ち入ったり、資材等を持って移動する際に誤って列車に接触したりすることを防止する機能を有している。なお、図2の符号T1は、軌道R1上を通過する列車の外形を模式的に示しており、符号O1は、スプリンクラーなどに水道水を供給するための導水管O1を示している。
<支柱>
図5は、仮設防護壁1の支柱2を示す長手方向と直交する水平面で切断した状態を示す断面図であり、図6は、仮設防護壁1の支柱2を示す斜視図である。図5,図6に示すように、本実施形態に係る支柱2は、コの字部材である鋼材からなるC型チャンネル21,22が溶接されて接合された表裏一対の部材である。なお、軌道側が軌道側チャンネル21で工事区域側が工事区域側チャンネル22である。
これらの軌道側チャンネル21及び工事区域側チャンネル22は、同形の2条のC型チャンネルである。これらの軌道側チャンネル21及び工事区域側チャンネル22は、軌道側及び工事区域側にそれぞれ開口溝21a,22aを有し、その開口溝21a,22aと断面上の反対側の面が閉塞面21b,22bとなっている。図5,図6に示すように、支柱2は、軌道側チャンネル21及び工事区域側チャンネル22が閉塞面21b,22b同士で接合されている。
また、軌道側チャンネル21及び工事区域側チャンネル22のそれぞれの開口溝21a,22aの折り返された端部には、鋸刃21c,22cが形成されている。勿論、鋸刃21c,22cの形状は、図示形態に限られず、後述の接続部材と任意の位置で噛合可能であればどのような形状であってもよい。
<横梁>
図7は、仮設防護壁1の横梁3を示す長手方向と直交する鉛直面で切断した状態を示す断面図であり、図8は、仮設防護壁1の横梁3を示す斜視図である。図7,図8に示すように、横梁3は、鋼材からなる断面コの字状のチャンネル部材30から主に構成され、断面正方形状の角形鋼管の工事区域側の一辺に開口溝31が開口された断面コの字状の部材である。また、横梁3は、開口溝31と断面上の反対側(軌道側)の面が閉塞面32となっており、その閉塞面32に、支柱2と接合するための長孔33が所定間隔をおいて複数形成されている。
そして、横梁3は、開口溝31の折り返された端部には、鋸刃34が形成されている。勿論、鋸刃34の形状は、図示形態に限られず、後述の接続部材と任意の位置で噛合可能であればどのような形状であってもよい。
<パネル材>
図9は、仮設防護壁1のパネル材4を主に示す橋軸直角方向に切断した鉛直断面図である。図9に示すように、面板であるパネル材4は、強度及び剛性を高くするために、矩形の鋼板を折り曲げ加工した折板40から主に構成されている。折板40は、軌道の外側に台形状に突出している凸部41と、反対に軌道側に凹んでいる凹部42とが、繰り返されて凹凸が形成されている。このため、パネル材4は、従来のメッシュシートやパンチングメタルなどと比べて、強度及び剛性が格段に向上しており、新幹線などの高速列車が通過する際の風圧にも耐え得ることができる。
このパネル材4は、前述の横梁3の開口溝31に、後述の第1接合部材である第1留め具6により、横梁3の長手方向の任意の位置に連結具7が取り付けられ、この連結具7にパネル材4がボルト止めされることで固定されている。このため、支柱2の間隔にかかわらず、パネル材4の横梁3への固定が可能となる。つまり、導水管O1(図2参照)などの障害物を避けて支柱2を立設して支柱2の間隔が異なる場合でも、パネル材4の大きさに応じた横梁3の任意の位置に連結具7を固定してパネル材4を隙間なく並設することが可能である。
また、図9に示すように、パネル材4の折板40は、凸部41と凹部42との奥行の差は、横梁3の断面の奥行幅より小さく設定されている。このため、パネル材4を強度及び剛性の高い折板40としても、パネル材4が横梁3より工事区域側に突出することがなく、狭隘な工事区域内の通行を妨げることがない。なお、奥行とは、工事区域側から軌道側を見た状態でパネル材4の板面に対して直交する方向のことを指している。
なお、パネル材4を鋼板からなる折板40を例示して説明したが、透明な樹脂板など、列車通過時の風圧に耐えるなど所定の強度及び剛性を有して区画可能な面板であれば、どのような素材から構成されていてもよい。
<控え柱>
図19は、仮設防護壁1の控え柱5と支柱2の接合状態を示す分解斜視図である。図19に示すように、控え柱5は、前述の横梁3のチャンネル部材30と同構成のチャンネル部材50と、このチャンネル部材50の長手方向の両端に固定された一対の傾斜自在治具51など、から構成されている。この控え柱5は、長手方向の一端が傾斜自在治具51を介して、支柱2の軌道側チャンネル21に固定される。
傾斜自在治具51は、断面コの字状の鋼材からなる治具本体52と、チャンネル部材50の端部を固定して支持する断面コの字状の鋼材からなる受け具53と、これらの治具本体52と受け具53とを揺動自在に連結する連結ピン54など、から構成されている。
また、図19に示すように、治具本体52の支柱2側の面には、後述の第1留め具6のナット61を挿通可能なリボン形状のナット挿通孔55が形成されている。このため、控え柱5は、第1留め具6により、軌道側チャンネル21の鋸刃21cの上下方向の任意の位置に固定可能となっている。よって、控え柱5は、支柱2の任意の高さに固定することができ、場所によって径や高さ位置が異なる導水管などの障害物を避けて設置することが容易である。
その上、図19に示すように、受け具53の断面コの字状の三面には、治具本体52と同様に、ナット挿通孔55がそれぞれ2か所ずつ形成されている。このため、受け具53は、チャンネル部材50及びその他の鋼材を、断面コの字状のどの面でも第1留め具6で固定することができ、障害物へ対する可変性がさらに向上する。
<第1留め具:第1接続部材(接続部材)>
次に、図10〜図12を用いて、横梁3に連結具7を固定する際に用いられる第1接続部である第1留め具6について説明する。図10は、仮設防護壁1の第1留め具6の離間状態を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が平面図である。また、図11は、第1留め具6のナットを90度回転させた近接状態を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が平面図である。そして、図12は、第1留め具6を示す斜視図である。ここで、正面とは、ボルトの頭から軸方向に見た面を指している。
図10〜図12に示すように、第1留め具6は、一般的な六角ボルト60と、前述の支柱2及び横梁3の鋸刃21c,22c,34と噛合する鋸刃部(61b)を有する特殊形状のナット61と、このナット61とカム機構により近接位置と離間位置とを切替可能なワッシャ62と、両者を近づく方向に付勢するスプリング63と、を備えている。
なお、この六角ボルト60は、ボルトの先端がカシメられ、ねじ山が潰されており、ナット61が離脱しないようになっている。このため、部材同士の連結作業中に、ナット61が落下してしまうことがなく、締結部材が落下することなく、安全性が向上する。
(ナット)
ナット61は、断面コの字状の金属の鋳造物からなり、正面視で円形の左右から外側に向け扇状に広がったリボン形状のナット本体61aから主に構成されている。このナット本体61aには、図12に示すように、扇状に広がった部分のワッシャ62側の表面に、鋸刃21c,22c,34と噛合する鋸刃部61bが形成されている。
また、ナット61には、六角ボルト60と螺合するねじ溝が内周面に形成された筒状体61cがナット本体61aからワッシャ62側へ向け突設されている。この筒状体61cの外周面には、180度回転した点対称の位置に一対の矩形突起61dが形成されている。この矩形突起61dは、後述のワッシャ62のカム機構と協働して第1留め具6の離間状態と近接状態の2つのポジションを設定可能に構成されている。
(ワッシャ)
ワッシャ62は、摘み易いように中央がやや円弧状に窪んだ楕円状の金属の鋳造物からなるワッシャ本体62aを備えている。また、このワッシャ本体62aには、図10(a)及び図11(a)の左右の部分が、ナット61側に後退して窪んだ一対の凹部62bとなっている。この凹部62bのナット61側の裏面は、回動時に接合する他の部材に引っかからないようになだらかな曲面状となっている。
また、ワッシャ62には、六角ボルト60を挿通可能な内径の筒状体62cがワッシャ本体62aからナット61側へ向け突設されている。この筒状体62cには、前述の矩形突起61dと協働するカム機構が形成されている。
(カム機構)
このカム機構は、筒状体62cの外周面に形成され、矩形突起61dを収容して固定可能な一対のカムポケット62dと、このカムポケット62dに対して筒状体62cの外周面の90度回転した点対称の位置に形成され、矩形突起61dを回転不能に係止する一対の切欠き62eなど、から構成されている。なお、一対のカムポケット62d及び一対の切欠き62eは、180度回転した点対称の位置にそれぞれ1つずつ設けられている。
このカム機構は、図10に示すように、カムポケット62dに矩形突起61dを収容している状態では、ワッシャ62とナット61との離間距離がd1となった離間状態のポジションとなっている。
一方、カム機構は、図11に示すように、切欠き62eに矩形突起61dを収容している状態では、ワッシャ62とナット61との離間距離がd2となった近接状態のポジションとなっている。
このように、本実施形態に係る第1留め具6のカム機能によれば、ワッシャ62又はナット61を90度回転させるだけで、離間状態と近接状態の2つのポジションを容易に切り替えることができる。このため、ボルトをナットから完全に外して引き抜かなくても固定位置の変更調整を行うことができ、部材同士の接続作業の作業効率が格段に向上する。
(スプリング)
スプリング63は、六角ボルト60のボルト外側に装着されたコイルスプリングであり、ワッシャ62をナット61側に常時押圧する機能を有している。このようにスプリング63でワッシャ62を押圧することにより前述のカム機能の離間状態のポジションから近接状態のポジションへの移行がスムーズとなる。
また、スプリング63でワッシャ62を押圧することにより、各ポジションにおいて、前述のカム機能のカムポケット62dへ矩形突起61dを収納した状態での保持、及び切欠き62eへ矩形突起61dを収納した状態での保持が可能となる。
<連結具>
図13は、仮設防護壁1の連結具7を示す斜視図である。図13に示すように、連結具7は、鋼板からなる矩形状の連結具プレート70と、この連結具プレート70に突設されたパネル材4をボルト止めするための上下一対のボルト軸71など、から構成されている。
このボルト軸71は、連結具プレート70に穿設されたボルト孔72に六角ボルトが裏面側から挿入されて溶接されている。勿論、ボルト孔72をあけずに、ボルト軸を連結具プレート70に溶接しても構わないし、溶接に限られず、接着などの他の固着方法でも構わない。但し、安価な市販の頭付きの六角ボルトを裏面側から連結具プレート70の板面に当接して溶接した方が、ボルト軸の鉛直度を正確に出し易く、強度も高くなるため好ましい。
また、連結具7は、連結具プレート70の中央に、第1留め具6のリボン形状のナット61(ナット本体61a)を挿通するためのナット挿通孔73が穿設されている。このナット挿通孔73を設けることにより、工事区域側のみから骨組みである横梁3の任意の位置に連結具7を介してパネル材4を第1留め具でボルト止めすることが可能となり、パネル材4の取付の作業性が極めて向上する。
その上、連結具7には、連結具プレート70の中央付近の側端から左右に突設されて背面側に折り曲げられた左右一対のガイド片74が形成されている。このガイド片74は、その幅(高さh1)が、前述のチャンネル部材30の開口溝31に丁度嵌まり込む高さに設定され、横梁3に嵌まり込んでスライド自在にガイドする機能を有している。このため、連結具7は、ガイド片74を横梁3の開口溝31に嵌め込むと、ボルト止めする前でも手を放しても落下することはない。よって、間隔が異なる支柱2に横梁3が固定されていても、パネル材4の幅に応じて連結具7をスライド移動させてボルト止めしていくことが容易である。
それに加え、連結具7は、上下一対のボルト軸71が設けられているので、面板であるパネル材4を上下方向に複数分割して取り付けることが可能となる。このため、狭隘な工事区域であっても幅をとるパネル材4を運搬して取り付けることが容易となる。
<第2留め具:第2接続部材(接続部材)>
次に、図14〜図17を用いて、支柱2に横梁3を固定する際に用いられる第2接続部である第2留め具8について説明する。図14は、仮設防護壁1の第2留め具8を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が平面図である。また、図15は、第2留め具8を示す斜視図である。図16は、支柱2に第2留め具8を用いて横梁3を固定する状態を示す分解斜視図であり、図17は、支柱2に第2留め具8を用いて横梁3を固定した状態を示す斜視図である。
第2留め具8は、長孔33に掛け止めるためのプレート付きの六角穴付ボルト80(図16参照)と、この六角穴付ボルト80と螺合する前述のナット61と、このナット61の筒状体61cに嵌着された弾性体からなる反力板である樹脂製の樹脂プレート81など、から構成されている。なお、ナット61は、前述の第1留め具6のナット61と全く同形のため説明を省略する。
なお、六角穴付ボルト80を例示したが、ナット61と螺合する径のボルトであれば六角ボルトなど他のボルトを適用することができる。但し、図16,図17に示すように、支柱2への横梁3のボルト止め作業は、横梁3の開口溝31へボルトを差し込んでボルト頭を回す作業となる。このため、六角穴付ボルト80のような六角レンチを回転するだけで回すことのできるボルトの方が、作業性が良好であり好ましい。
(樹脂プレート)
樹脂プレート81は、矩形状のプレート本体82と、このプレート本体82から上下(外側)に張り出した一対の張出部83と、プレート本体82の背面からナット61側に突出した筒状部84と、張出部83の板面に垂設された摘み部85など、から構成されている。
プレート本体82には、図14(a)等に示すように、略リング状の複数の切欠きが形成され、この切欠きにより樹脂プレート81の弾性力を調整するとともに、プレート本体82の残ったリング状の部分でワッシャとしての機能を兼用している。
張出部83は、プレート本体82より厚くなった樹脂プレートであり、ナット61のリボン形状のナット本体61aの扇状に広がった部分と直交する方向に張り出している。このため、図16,図17に示すように、横梁3の長孔33にリボン形状のナット本体61aを挿通する際に、張出部83が長孔33に引っ掛かり、手を放してもナット61が支柱2内に落下することがない。
よって、支柱2への横梁3のボルト止め作業が、横梁3の背面に手を差し込むことなく、正面側のみから行うことができる。また、張出部83が長孔33に引っ掛かるため、ナット61を挿通した状態で横梁3を支柱2に対してスライド自在となり、横梁3の高さ調整が極めて効率よく行うことができる。このため、不陸のある場所に支柱2を立設しても横梁3を水平に短時間で設置することができる。
また、筒状部84が、ナット61の筒状体61cに外嵌されて回転不能に固着されているとともに、摘み部85が張出部83の板面に対して垂直に形成されている。このため、摘み部85を指で摘まんで支柱2の工事区域側チャンネル22の鋸刃22cと、ナット61の鋸刃部61bとの位置合わせが容易である。
その上、第2留め具8は、ワッシャ部分である樹脂プレート81が非常に薄く、狭隘な開口溝31内での作業性が極めて良い。このため、横梁3から六角穴付ボルト80の頭部分が突出することがない。よって、この点でも、作業空間を確保して、通行や資材の運搬が容易となる。
<金属系のスクリュー式アンカー>
次に、図18,図20を用いて、支柱2及び控え柱5の構造物への固定方法について説明する。図18は、金属系のスクリュー式アンカー9を示す図面であり、(a)が側面図、(b)が頭部を軸方向に見た平面図である。また、図20は、支柱2を構造物へ固定するための固定具10を示す斜視図である。前述の支柱2は、図20に示す固定具10を介して金属系のスクリュー式アンカー9によりコンクリート構造物である基礎F1(図1参照)上に止め付けられて支持固定されている。
固定具10は、図20に示すように、平面視矩形状のベース部11と、このベース部11に対して略垂直に立設されて支柱2を固定する断面コの字状の立上り部12など、から構成され、ベースプレートしての機能を有する鋼板からなる金具である。
図20に示すように、このベース部11には、金属系のスクリュー式アンカー9を挿通して止め付けるための一対のアンカー孔13が穿設されている。また、立上り部12の断面コの字状の各3面には、それぞれ前述の第1留め具6のナット61を挿通可能なリボン形状のナット挿通孔14が上下に2つ並んで形成されている。このため、固定具10は、支柱2及びその他の鋼材に対してどの向きでも固定が可能となっており、その点でも障害物に対する可変性が高くなっている。
また、金属系のスクリュー式アンカー9であれば、基礎F1の端からへりあき寸法50mm以上あれば施工が可能である(認証機関の性能試験で確認済)。このため、基礎F1上に導水管O1などの種々の障害物が存在しても支柱2の立設が可能となる。同様に、控え柱5のコンクリート構造物への固定も障害物を避けて様々な場所への固定が可能となる。
その上、金属系のスクリュー式アンカー9であれば、インパクトレンチなどの電動工具でコンクリート構造物へねじ込むだけで施工が可能である。このため、従来の接着系アンカーで固定する場合と比べて、孔内のブラシ清掃、アンカーの設置、アンカーへのナットの締結などの工程が不要であり、短時間で設置が可能である。また、撤去の際も、アンカーボルトの切断作業が不要となり、電動工具だけで撤去を行うことができるため、短時間で撤去が可能となる。また、金属拡張式アンカーと比較しても同様である。
以上説明した本発明の実施形態に係る仮設防護壁1によれば、場所によって径や高さ位置が異なる導水管などの障害物を避けて、支柱2や控え柱5を設置することが容易となる。また、斜材である控え柱5が工事区域側にないことで作業空間及び作業通路が確保される。
また、仮設防護壁1によれば、横梁3からボルトが突出することなく、任意の場所に横梁3を固定することが可能となり、軌道脇の狭隘な工事区域において作業空間を確保して、通行や資材の運搬が容易となる。
そして、仮設防護壁1によれば、横梁3の任意の場所に連結具7を固定して、支柱2や横梁3の位置と関係なくパネル材4を任意の位置で突き合わせて並設することが可能となる。よって、支柱2の間隔によらず連結具7の間隔を任意に決定でき、現地でずれが生じても面板であるパネル材4の取付けに影響がない。
それに加え、仮設防護壁1によれば、接続部材として第1留め具6や第2留め具を用いて部材同士の接続を行うので、部材と部材を仮組みした状態でスライドさせることが容易である。このため、仮設防護壁1によれば、軌道側に立ち入ることなく、工事区域側からの取付やその点検作業が可能となり、列車が運行している日中作業で行うことができ、工期の大幅な短縮が可能となる。
以上、実施形態に係る仮設防護壁1について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、例示した実施形態によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1:仮設防護壁
2:支柱
21:軌道側チャンネル(C型チャンネル)
21a:開口溝
21b:閉塞面
21c:鋸刃
22:工事区域側チャンネル(C型チャンネル)
22a:開口溝
22b:閉塞面
22c:鋸刃
3:横梁
30:チャンネル部材
31:開口溝
32:閉塞面
33:長孔
34:鋸刃
4:パネル材(面板)
40:折板
41:凸部
42:凹部
5:控え柱
50:チャンネル部材
51:傾斜自在治具
52:治具本体
53:受け具
54:接合ピン
55:ナット挿通孔
6:第1留め具(第1接続部材:接続部材)
60:六角ボルト
61:ナット
61a:ナット本体
61b:鋸刃部
61c:筒状体
61d:矩形突起
62:ワッシャ
62a:ワッシャ本体
62b:凹部
62c:筒状体
62d:カムポケット
62e:切欠き
63:スプリング
7:連結具
70:連結具プレート
71:ボルト軸
72:ボルト孔
73:ナット挿通孔
74:ガイド片
8:第2留め具(第2接続部材:接続部材)
80:六角穴付ボルト
81:樹脂プレート
82:プレート本体
83:張出部
84:筒状部
85:摘み部
9:金属系のスクリュー式アンカー
10:固定具
11:ベース部
12:立上り部
13:アンカー孔
14:ナット挿通孔
B1:高架橋
W1:壁高欄
R1:軌道
CA:工事区域
F1:基礎
M1:作業員
O1:導水管

Claims (8)

  1. 軌道に沿って設置され、軌道と工事区域とを区画する仮設防護壁であって、
    複数の支柱と、これらの支柱に架け渡された複数の横梁と、これらの横梁に取り付けられたパネル材と、前記支柱に傾斜して連結される控え柱と、を備え、
    前記支柱は、一対の断面コの字状のコの字部材の閉塞面同士が接合され、開口溝の端部に鋸刃が形成されているとともに、
    前記控え柱は、開口溝の端部に鋸刃が形成された断面コの字状のコの字部材を有し、前記支柱より軌道側に設けられ、
    前記支柱と前記控え柱は、前記鋸刃と噛合する接続部材を介して前記鋸刃の任意の位置に連結可能に構成されていること
    を特徴とする仮設防護壁。
  2. 前記横梁は、断面コの字状のチャンネル部材を有し、前記支柱の前記鋸刃と噛合する接続部材を介して、前記チャンネル部材の閉塞面が前記支柱の任意の位置に固定可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の仮設防護壁。
  3. 前記横梁は、前記チャンネル部材の開口溝の端部に鋸刃が形成され、
    前記横梁には、前記接続部材により前記パネル材を固定するボルトが突設された板状の連結具が任意の位置に固定可能に構成され、
    前記パネル材は、前記連結具の前記ボルトに固定されていること
    を特徴とする請求項2に記載の仮設防護壁。
  4. 前記接続部材は、第1接続部材であり、
    前記第1接続部材は、前記鋸刃と噛合する鋸刃部を有するナットと、このナットとカム機構により近接位置と離間位置とを切替可能なワッシャと、両者を近づく方向に付勢するスプリングと、を備えること
    を特徴とする請求項1又は3に記載の仮設防護壁。
  5. 前記支柱に前記横梁を固定する前記接続部材は、第2接続部材であり、
    前記第2接続部材は、前記鋸刃と噛合する鋸刃部を有するナットと、このナットに固着され、摘み部を有し、前記ナットを回転可能な弾性体からなるワッシャと、を備えること
    を特徴とする請求項2に記載の仮設防護壁。
  6. 前記連結具は、板状の連結具プレートを有し、この連結具プレートには、前記第1接続部材の前記ナットを挿通可能なナット挿通孔が穿設されているとともに、前記チャンネル部材の開口溝に嵌まり込んでガイドするガイド片が形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の仮設防護壁。
  7. 前記パネル材は、凹部と凸部が繰り返される折板であり、この折板の凹部と凸部との奥行の差は、前記横梁の断面の奥行幅より小さいこと
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれに記載の仮設防護壁。
  8. 前記支柱は、金属系のスクリュー式アンカーで固定支持されていること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれに記載の仮設防護壁。
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