JP2003268937A - 屋上支持金物取付構造 - Google Patents
屋上支持金物取付構造Info
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Abstract
設建物の屋上に支持金物を後付けすることが出来る屋上
支持金物取付構造及びその取付方法を提供することを可
能にすることを目的としている。 【解決手段】 既設建物の屋上1の鉄骨梁2の上フラン
ジ2a上に載置されたALCパネル3上に支持金物6の
底板6bが載置され、該底板6b側からセルフドリルビ
ス10を該底板6b、ALCパネル3及び上フランジ2a
に貫通させて打ち込んで固定した構造であることを特徴
とする。
Description
支持金物を後付けする取付構造及び取付方法に関するも
のである。
建物では、特別に手摺りや支持金物を取り付ける設計が
なされていないため屋上の防水シート等の改修工事、点
検、清掃等の作業時には建物の外周に足場等を組むなど
して作業を行なっている。
等を組むのは経費や時間がかかるため既設建物の屋上に
支持金物を簡単に後付けすることが好ましい。
フランジ上に軽量気泡コンクリートパネル(以下、「A
LCパネル」という)が載置され、その上部に断熱材が
載置され、更にその上部に防水シートが敷設されたもの
がある。
及びALCパネルを切り欠いて鉄骨梁を露出させ、鉄骨
梁の上フランジに支持金物の底板を直に載置してボルト
止め等により固定することも考えられる。
従来例では、ALCパネルを切り欠くため該ALCパネ
ルの梁への掛かり代が少なくなり、該ALCパネルの強
度が低下すると共にALCパネルによる断熱性能等が低
下するという問題がある。また、ALCパネルの内部に
は補強鉄筋が埋設されており、ALCパネルを切り欠く
際に補強鉄筋を切り取る必要があるため労力がかかり騒
音を発生するという問題がある。また、補強鉄筋が露出
した場合、そこから錆が発生してALCパネルの強度を
低下させる虞がある。
板を直に載置してボルト止め等により固定する場合に
は、鉄骨梁の上フランジの下側に手を延ばして作業する
必要があるが、ALCパネルを切り取る大きさにも強度
的或いは断熱性能的に制限があり、十分な開口が得られ
ないため締結するボルトやナットの挿入及び締結作業が
困難である。
パネルを比較的大きく切り欠いた場合、上述したALC
パネルの強度や断熱性能の低下等に加えて、大きく切り
欠いた穴から作業中に異物が下階に落下する虞も有り、
落下事故を防止するために別途落下防止のための養生を
行なわなければならないという問題もある。
その目的とするところは、簡単な構成で容易に且つ確実
に既設建物の屋上に支持金物を後付けすることが出来る
屋上支持金物取付構造及びその取付方法を提供せんとす
るものである。
の本発明に係る屋上支持金物取付構造は、既設建物の屋
上に支持金物を後付けする取付構造であって、屋上の鉄
骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリート
パネル上に支持金物の底板が載置され、該支持金物の底
板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フラン
ジを貫通する固定部材により該軽量気泡コンクリートパ
ネルを介在して前記支持金物が前記鉄骨梁に固定された
ことを特徴とする。
の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリ
ートパネルを切り欠くことなく、該軽量気泡コンクリー
トパネルを介在して支持金物を鉄骨梁に固定することが
出来るため軽量気泡コンクリートパネルの保全が出来、
騒音や下階への異物の落下等の虞がない。
は、既設建物の屋上に支持金物を後付けする取付方法で
あって、軽量気泡コンクリートパネルが載置された屋上
の鉄骨梁の上フランジの位置に対応して該軽量気泡コン
クリートパネル上に支持金物の底板の取付位置を決めた
後、該軽量気泡コンクリートパネル上の取付位置に該支
持金物の底板を載置し、固定部材により前記支持金物の
底板側から該底板、前記軽量気泡コンクリートパネル及
び前記鉄骨梁の上フランジを貫通して固定することを特
徴とする。
フランジ上に載置された軽量気泡コンクリートパネルを
切り欠く作業が必要なく、支持金物の底板側からセルフ
ドリルビス等の固定部材により支持金物の底板側から該
底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フラ
ンジを貫通させるだけで容易に固定することが出来る。
物取付構造及びその取付方法の一実施形態を具体的に説
明する。図1は本発明に係る屋上支持金物取付構造を示
す断面説明図、図2は本発明に係る屋上支持金物取付構
造により建物の屋上に支持金物を取り付ける際の配置構
成の一例を示す平面説明図、図3(a)〜(c)は建物
の屋上に取り付けられる支持金物の一例を示す斜視説明
図である。
金物取付方法により建物の屋上に支持金物を取り付ける
様子を示す図である。
おける既設建物の屋上1は、H型鋼からなる鉄骨梁2の
上フランジ2a上に軽量気泡コンクリートパネル(以
下、「ALCパネル」という)3が載置され、その上部
に断熱材4が載置され、更にその上部に防水シート5が
敷設された構造を有している。
階で屋上を使用することを想定していないため特別に手
摺りや支持金物を取り付ける設計がなされていない。し
かしながら、防水シート5等の改修及び点検、清掃等を
行なう場合に作業時毎に建物の外周に足場等を組むので
は時間やコストがかかるため本発明では、図3に示すよ
うな支持金物6を既設建物の屋上1に簡単に後付けする
ように構成したものである。
の配置位置を記した図面が作成されており、この梁伏図
を基にして既設建物の屋上1における鉄骨梁2の配置位
置を特定する。
の周囲に取り付けられた庇の付け根や屋上1に降った雨
水を受けて排水口に導くために該屋上1の周囲に設けら
れた突起部等を起点として容易に特定することが可能で
ある。
図2に示すように防水シート5の上から鉄骨梁2の上フ
ランジ2aの位置を特定して墨出しを行ない、支持金物
6の設置位置を決定する。
すように、天端部にネジ孔6a1を有する円柱部材6aの
下端部に8箇所に貫通孔6b1が形成された底板6bが固
定されており、図3(b)に示すように、円柱部材6a
の天端部のネジ孔6a1にキャップ部材6cを螺合して装
着することでネジ孔6a1にゴミや雨水が侵入することを
防止することが出来る。尚、キャップ部材6cの内側に
はネジ孔6a1に螺合し得るボルト部が設けられている。
6aの天端部のネジ孔6a1にOボルト等の環状部材6d
を螺合締着して装着することで、図1に示すように、該
環状部材6dに親綱7を締結し、該親綱7に作業員の命
綱を締結することが出来、建物の外周に足場等を組むこ
となく、屋上1の防水シート5等の改修及び点検、清掃
等の作業が容易に出来る。
支持金物取付方法により既設建物の屋上1に支持金物6
を取り付ける手順について説明する。梁伏図に基づいて
図2に示すように防水シート5の上から鉄骨梁2の上フ
ランジ2aの位置を特定して該上フランジ2aのセンタ
ーを決め、図4(a)に示すように、支持金物6を取り
付ける位置の防水シート5上に、例えば、300mm×4
00mmの方形状で墨出し8aを行なう。ここで、鉄骨梁
2の上フランジ2aの幅は100mm、支持金物6の底板
6bは長さ190mm、幅100mmとする。
ート5の墨出し8aをした3辺をカッターナイフ等によ
り切断し、その切断した防水シート5aを繋がった1辺
の方向に巻き上げて断熱材4を露出させる。露出した断
熱材4上に更に例えば、200mm×300mmの方形状で
墨出し8bを行なう。
4の墨出し8bをした4辺と、そのセンターをカッター
ナイフ等により切断し、その切断した断熱材4aを除去
してALCパネル3を露出させる。露出したALCパネ
ル3上から図5(a)に示すように錐9で孔を開けつつ
鉄骨梁2の上フランジ2aの位置を確認し、支持金物6
の底板6bの取付位置を決定する。
2の上フランジ2aが対応する位置に支持金物6の底板
6bを載置し、底板6bに形成された所望の貫通孔6b1
から固定部材となるセルフドリルビス10を挿通し、AL
Cパネル3及び鉄骨梁2の上フランジ2aを貫通させて
打ち込み固定する。
つ計8箇所の貫通孔6b1が形成されており、セルフドリ
ルビス10を固定しようとした箇所で鉄骨梁2の上フラン
ジ2aに予め孔が空いていたり、別部材が取り付けられ
ていてセルフドリルビス10が打ち込めないような場合に
別の貫通孔6b1を利用してセルフドリルビス10を鉄骨梁
2の上フランジ2aに打ち込んで固定出来るようになっ
ている。
箇所の貫通孔6b1を利用してセルフドリルビス10を打ち
込めば良く、他の4箇所の貫通孔6b1は予備のために設
けられたものである。尚、必要に応じて8箇所全ての貫
通孔6b1を利用してセルフドリルビス10を打ち込んで固
定しても良い。
孔6b1を形成した場合の一例について説明したが、貫通
孔6b1が形成されていない底板6bを円柱部材6aに固
定した支持金物6を使用して該底板6bの適当な位置か
らセルフドリルビス10を打ち込んでALCパネル3及び
鉄骨梁2の上フランジ2aを貫通させて打ち込み固定す
ることも出来る。
5(c)に示すように、レンチ11を用いてセルフドリル
ビス10のネジの締め付け状態を確認し、該セルフドリル
ビス10が緩い場合にはレンチ11により締め直す。
の円柱部材6a、底板6b及びセルフドリルビス10の頭
部の形状に合わせて図4(c)で除去した断熱材4aを
切削し、図6(b)に示すように、支持金物6の円柱部
材6aが露出するようにして底板6b及びALCパネル
3上に断熱材4aを載置して嵌め戻す。
き上げた防水シート5aの支持金物6の円柱部材6aに
対応する部分を円形に切り取ると共にその円形部に連続
して切断辺に延長する切り込みを入れ、該円柱部材6a
が露出するようにして断熱材4,4a上に防水シート5
aを敷設する。防水シート5aの3辺と円形部から延長
された中央の切断部に防水シート12を貼着して防水シー
ト5,5aと防水シート12とを溶着或いは融着して防水
する。
辺を残して3辺を切断したが、防水シート5aの4辺を
切断して除去した後、前述と同様にして支持金物6を取
り付け、断熱材4aを嵌め戻した後で、除去した防水シ
ート5aの支持金物6の円柱部材6aに対応する部分を
円形に切り取り、該円柱部材6aが露出するようにして
断熱材4,4a上に防水シート5aを敷設し、防水シー
ト5aの4辺の切断部に防水シート12を貼着して防水シ
ート5,5aと防水シート12とを溶着或いは融着して防
水することでも良い。
6aにはハット型の防水シート13が嵌装され、該防水シ
ート13の鍔部13aと防水シート5aとを溶着或いは融着
して防水する。また、防水シート13の上端部はステンレ
スバンド14により締着すると共に防水シート13と円柱部
材6aとの間をシーリング仕上げをして防水する。
骨梁2の上フランジ2a上に載置されたALCパネル3
を切り欠く作業が必要なく、ALCパネル3の保全が出
来、騒音や下階への異物の落下等の虞がない。
より支持金物6の底板6b側から該底板6b、ALCパ
ネル3及び鉄骨梁2の上フランジ2aを貫通させて打ち
込むことで該ALCパネル3を介在して支持金物6を鉄
骨梁2に容易に固定することが出来る。
するので、簡単な構成で容易に且つ確実に既設建物の屋
上に支持金物を後付けすることが出来る。
された軽量気泡コンクリートパネルを切り欠く作業が必
要なく、軽量気泡コンクリートパネルの保全が出来、騒
音や下階への異物の落下等の虞がない。
金物の底板側から該底板、軽量気泡コンクリートパネル
及び鉄骨梁の上フランジを貫通させるだけで該軽量気泡
コンクリートパネルを介在して支持金物を鉄骨梁に容易
に固定することが出来る。
説明図である。
の屋上に支持金物を取り付ける際の配置構成の一例を示
す平面説明図である。
支持金物の一例を示す斜視説明図である。
の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図である。
の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図である。
の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 既設建物の屋上に支持金物を後付けする
取付構造であって、 屋上の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コン
クリートパネル上に支持金物の底板が載置され、該支持
金物の底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の
上フランジを貫通する固定部材により該軽量気泡コンク
リートパネルを介在して前記支持金物が前記鉄骨梁に固
定されたことを特徴とする屋上支持金物取付構造。 - 【請求項2】 既設建物の屋上に支持金物を後付けする
取付方法であって、 軽量気泡コンクリートパネルが載置された屋上の鉄骨梁
の上フランジの位置に対応して該軽量気泡コンクリート
パネル上に支持金物の底板の取付位置を決めた後、該軽
量気泡コンクリートパネル上の取付位置に該支持金物の
底板を載置し、固定部材により前記支持金物の底板側か
ら該底板、前記軽量気泡コンクリートパネル及び前記鉄
骨梁の上フランジを貫通して固定することを特徴とする
屋上支持金物取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068074A JP3970062B2 (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 親綱締結用屋上支持金物固定方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-03-13 JP JP2002068074A patent/JP3970062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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