JP2004270305A - 建物の高所作業の安全構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構成で容易に且つ短時間で設置出来、広範囲に亘って建物の高所作業が安全に出来る建物の高所作業の安全構造を提供することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】既設建物Aの屋上部1に設けられた支持金物6に締結され、或いは該支持金物6間に張設された線状部材20,21に締結され、該既設建物Aの外周に垂下される複数の線状部材22〜27,29の端部に係合されたカラビナ18に線状部材30が係合され、該線状部材30は既設建物Aの外周に略水平方向に巻回され、調整器19により絞り込んで締結されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の高所作業の安全構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、既設建物の屋上や庇等の防水シート等の改修工事、点検、清掃等の作業時には手摺や親綱を支持出来る金物が予め設置され、安全帯を使用した安全な作業が可能な場合を除いては建物の外周に足場等を組むなどして作業を行なっている。
【0003】
しかしながら、作業時毎に大がかりな足場等を組んだりそれを撤去するのは経費や時間がかかる上、既設建物の周囲には植栽が施されていたり、物置やエアコンの室外機等が設置されていたりして足場を組むためのスペースを得ることが困難な場合が多い。また、足場用の部材を搬送する際に外壁等を傷つけないように細心の注意を払う必要があった。
【0004】
足場を組まないで既設建物の屋根上作業を行うための安全構造としては、屋根の縁にフックで引っ掛けられたロープを屋根の上に張設して支持金物を固定し、該支持金物間に張設した親綱に作業者の安全帯を締結するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、建物のコンクリート基礎の開口部を利用して端部連結具を締結すると共に、屋根部に間隔保持具を配置して該端部連結具及び間隔保持具によりワイヤロープを張架し、そのワイヤロープに作業者の安全帯を締結するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−327540号公報
【特許文献2】
特開2000−265634号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例において、特許文献1の技術では、屋根の上でしか作業が出来ず、下階に狭い庇がある建物ではその庇に親綱を張設することが出来ないため狭い庇の上での作業時には別途、足場を組む必要があった。
【0008】
また、特許文献2の技術では、コンクリート基礎の開口部が有る場所にしかワイヤロープを張設することが出来ず、作業範囲の自由度が得られないという問題があった。また、複雑な構成の端部連結具及び間隔保持具が別途必要となり、それ等の設置作業も面倒であった。また、前記特許文献1と同様に屋根の上でしか作業が出来ず、下階に狭い庇がある建物ではその庇に親綱を張設することが出来ないため狭い庇の上での作業時には別途、足場を組む必要があった。
【0009】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、簡単な構成で容易に且つ短時間で設置出来、広範囲に亘って建物の高所作業が安全に出来る建物の高所作業の安全構造を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る建物の高所作業の安全構造は、建物の所定位置に設けられた支持金物に締結されるか、または該支持金物間に張設された第1線状部材に締結され、該建物の外周に垂下される複数の第2線状部材と、前記複数の第2線状部材に設けられた係合部に係合させると共に前記建物の外周に略水平方向に巻回される第3線状部材と、前記第3線状部材を絞り込んで締結する締結部材とを有することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、支持金物或いは該支持金物間に張設された第1線状部材に締結された第2線状部材が建物の外周に複数垂下される。そして、その複数の第2線状部材に設けられた係合部に第3線状部材が係合されて建物の外周に略水平方向に巻回され、締結部材によって絞り込んで締結される。その建物の外周に略水平方向に巻回された第3線状部材に作業者の安全帯を締結することで、例えば、下階に狭い庇がある建物でその庇の上での作業も安全に出来る。
【0012】
また、前記支持金物は、屋上の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリートパネル上に該支持金物の底板が載置され、該支持金物の底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フランジを貫通する固定部材により該軽量気泡コンクリートパネルを介在して該支持金物を前記鉄骨梁に固定することが出来る。
【0013】
このような支持金物では、屋上の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリートパネルを切り欠くことなく、該軽量気泡コンクリートパネルを介在して支持金物を鉄骨梁に固定することが出来るため軽量気泡コンクリートパネルの保全が出来、騒音や下階への異物の落下等の虞がない。
【0014】
また、支持金物の底板側からセルフドリルビス等の固定部材により支持金物の底板側から該底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フランジを貫通させるだけで容易に固定することが出来る。
【0015】
また、本発明に係る建物の高所作業の安全構造の他の構成は、建物の屋上部または屋根部に掛け渡して該建物の外周に垂下される複数の第1線状部材と、前記複数の第1線状部材に設けられた係合部に係合させると共に前記建物の外周に略水平方向に巻回される第2線状部材と、前記第2線状部材を絞り込んで締結する締結部材とを有することを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、第1線状部材が建物の外周に複数垂下される。そして、その複数の第1線状部材に設けられた係合部に第2線状部材が係合されて建物の外周に略水平方向に巻回され、締結部材によって絞り込んで締結される。その建物の外周に略水平方向に巻回された第2線状部材に作業者の安全帯を締結することで、例えば、下階に狭い庇がある建物でその庇の上での作業も安全に出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る建物の高所作業の安全構造の一例として、陸屋根の屋上部を有する2階建ての既設住宅に適用した場合の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る建物の高所作業の安全構造の第1実施形態の施工手順を示す斜視図、図2は支持金物の取付構造を示す断面説明図、図3は建物の屋上に支持金物を取り付ける際の配置構成の一例を示す平面説明図、図4(a)〜(c)は建物の屋上に取り付けられる支持金物の一例を示す斜視説明図、図5〜図7は建物の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図、図8は本発明に係る建物の高所作業の安全構造を構成する各部材の構成を示す図である。
【0018】
先ず、図1〜図8を用いて本発明に係る建物の高所作業の安全構造の第1実施形態の構成について説明する。図1において、平坦な陸屋根の屋上部1を有する2階建ての既設建物Aの下階に比較的広いベランダ15と狭い庇(ひさし)16が設置されており、例えば、庇16の防水シート等の張替え作業時等に本発明に係る建物の高所作業の安全構造を利用して狭い庇16の上での作業も安全に出来るものである。
【0019】
本実施形態の建物の高所作業の安全構造を構築する際には、先ず、図1(a)に示すように、既設建物Aの屋上部1に梯子17aを掛けて平坦な陸屋根の屋上部1に昇り、該屋上部1の所定位置に支持金物6を設置する。
【0020】
図2及び図3に示すように、本実施形態における既設建物Aの屋上部1は、H型鋼からなる鉄骨梁2の上フランジ2a上に軽量気泡コンクリートパネル(以下、「ALCパネル」という)3が載置され、その上部に断熱材4が載置され、更にその上部に防水シート5が敷設された構造を有している。
【0021】
このような既設建物Aの屋上部1には、設計段階で屋上を使用することを想定していないため手摺もなく、予め支持金物を取り付けて将来のメンテナンス工事に備えておくという配慮がなされていない。しかしながら、防水シート5等の改修及び点検、清掃等を行なう場合に作業時毎に建物の外周に足場等を組むのでは時間やコストがかかるため本実施形態では、図4に示すような支持金物6を既設建物Aの屋上部1に簡単に後付けするように構成したものである。
【0022】
建物の設計時には梁伏図と称する鉄骨梁2の配置位置を記した図面が作成されており、この梁伏図を基にして既設建物Aの屋上部1における鉄骨梁2の配置位置を特定する。
【0023】
鉄骨梁2の上フランジ2aの位置は屋上部1の周囲に取り付けられた庇の付け根や屋上部1に降った雨水を受けて排水口に導くために該屋上部1の周囲に設けられた突起部等を起点として容易に特定することが可能である。
【0024】
そして、それ等の起点と梁伏図に基づいて図3に示すように防水シート5の上から鉄骨梁2の上フランジ2aの位置を特定して墨出しを行ない、支持金物6の設置位置を決定する。
【0025】
本実施形態の支持金物6は図4(a)に示すように、天端部にネジ孔6a1を有する円柱部材6aの下端部に8箇所に貫通孔6b1が形成された底板6bが固定されており、図4(b)に示すように、円柱部材6aの天端部のネジ孔6a1にキャップ部材6cを螺合して装着することでネジ孔6a1にゴミや雨水が侵入することを防止することが出来る。尚、キャップ部材6cの内側にはネジ孔6a1に螺合し得るボルト部が設けられている。
【0026】
また、図4(c)に示すように、円柱部材6aの天端部のネジ孔6a1にOボルト等の環状部材6dを螺合締着して装着することで、図2に示すように、該環状部材6dに親綱7を締結し、該親綱7に作業員の安全帯32を締結することが出来、建物の外周に足場等を組むことなく、屋上部1の防水シート5等の改修及び点検、清掃等の作業も安全に出来る。
【0027】
次に図5〜図7を用いて本発明に係る屋上支持金物取付方法により既設建物Aの屋上部1に支持金物6を取り付ける手順について説明する。梁伏図に基づいて図3に示すように防水シート5の上から鉄骨梁2の上フランジ2aの位置を特定して該上フランジ2aのセンターを決め、図5(a)に示すように、支持金物6を取り付ける位置の防水シート5上に、例えば、300mm×400mmの方形状で墨出し8aを行なう。ここで、鉄骨梁2の上フランジ2aの幅は100mm、支持金物6の底板6bは長さ190mm、幅100mmとする。
【0028】
そして、図5(b)に示すように、防水シート5の墨出し8aをした3辺をカッターナイフ等により切断し、その切断した防水シート5aを繋がった1辺の方向に巻き上げて断熱材4を露出させる。露出した断熱材4上に更に例えば、200mm×300mmの方形状で墨出し8bを行なう。
【0029】
そして、図5(c)に示すように、断熱材4の墨出し8bをした4辺と、そのセンターをカッターナイフ等により切断し、その切断した断熱材4aを除去してALCパネル3を露出させる。露出したALCパネル3上から図6(a)に示すように錐(きり)9で孔を開けつつ鉄骨梁2の上フランジ2aの位置を確認し、支持金物6の底板6bの取付位置を決定する。
【0030】
そして、図6(b)に示すように、鉄骨梁2の上フランジ2aが対応する位置に支持金物6の底板6bを載置し、底板6bに形成された所望の貫通孔6b1から固定部材となるセルフドリルビス10を挿通し、ALCパネル3及び鉄骨梁2の上フランジ2aを貫通させて打ち込み固定する。
【0031】
支持金物6の底板6bには左右に4箇所ずつ計8箇所の貫通孔6b1が形成されており、セルフドリルビス10を固定しようとした箇所で鉄骨梁2の上フランジ2aに予め孔が空いていたり、別部材が取り付けられていてセルフドリルビス10が打ち込めないような場合に別の貫通孔6b1を利用してセルフドリルビス10を鉄骨梁2の上フランジ2aに打ち込んで固定出来るようになっている。
【0032】
従って、貫通孔6b1の左右2箇所ずつ計4箇所の貫通孔6b1を利用してセルフドリルビス10を打ち込めば良く、他の4箇所の貫通孔6b1は予備のために設けられたものである。尚、必要に応じて8箇所全ての貫通孔6b1を利用してセルフドリルビス10を打ち込んで固定しても良い。
【0033】
また、本実施形態では底板6bに予め貫通孔6b1を形成した場合の一例について説明したが、貫通孔6b1が形成されていない底板6bを円柱部材6aに固定した支持金物6を使用して該底板6bの適当な位置からセルフドリルビス10を打ち込んでALCパネル3及び鉄骨梁2の上フランジ2aを貫通させて打ち込み固定することも出来る。
【0034】
セルフドリルビス10を打ち込んだ後は、図6(c)に示すように、レンチ11を用いてセルフドリルビス10のネジの締め付け状態を確認し、該セルフドリルビス10が緩い場合にはレンチ11により締め直す。
【0035】
次に図7(a)に示すように、支持金物6の円柱部材6a、底板6b及びセルフドリルビス10の頭部の形状に合わせて図5(c)で除去した断熱材4aを切削し、図7(b)に示すように、支持金物6の円柱部材6aが露出するようにして底板6b及びALCパネル3上に断熱材4aを載置して嵌め戻す。
【0036】
次に図7(c)に示すように、切断して巻き上げた防水シート5aの支持金物6の円柱部材6aに対応する部分を円形に切り取ると共にその円形部に連続して切断辺に延長する切り込みを入れ、該円柱部材6aが露出するようにして断熱材4,4a上に防水シート5aを敷設する。防水シート5aの3辺と円形部から延長された中央の切断部に防水シート12を貼着して防水シート5,5aと防水シート12とを溶着或いは融着して防水する。
【0037】
尚、本実施形態では、防水シート5aの1辺を残して3辺を切断したが、防水シート5aの4辺を切断して除去した後、前述と同様にして支持金物6を取り付け、断熱材4aを嵌め戻した後で、除去した防水シート5aの支持金物6の円柱部材6aに対応する部分を円形に切り取り、該円柱部材6aが露出するようにして断熱材4,4a上に防水シート5aを敷設し、防水シート5aの4辺の切断部に防水シート12を貼着して防水シート5,5aと防水シート12とを溶着或いは融着して防水することでも良い。
【0038】
図2に示すように、支持金物6の円柱部材6aにはハット型の防水シート13が嵌装され、該防水シート13の鍔部13aと防水シート5aとを溶着或いは融着して防水する。また、防水シート13の上端部はステンレスバンド14により締着すると共に防水シート13と円柱部材6aとの間をシーリング仕上げをして防水する。
【0039】
上記構成によれば、既設建物Aの屋上部1の鉄骨梁2の上フランジ2a上に載置されたALCパネル3を切り欠く作業が必要なく、ALCパネル3の保全が出来、騒音や下階への異物の落下等の虞がない。
【0040】
また、セルフドリルビス10等の固定部材により支持金物6の底板6b側から該底板6b、ALCパネル3及び鉄骨梁2の上フランジ2aを貫通させて打ち込むことで該ALCパネル3を介在して支持金物6を鉄骨梁2に容易に固定することが出来る。
【0041】
上述のようにして、図1(a)に示すように、既設建物Aの屋上部1の所定位置に2組の支持金物6を設置した後、図8(a)に示すように、線状部材本体51の両端部に環状部50が設けられた線状部材20と、線状部材本体51の一端部に環状部50が設けられ、且つ他端部に締結部材となる調整器19が取り付けられた線状部材21と、図8(b)に示す係合部材となるカラビナ18とを用意する。
【0042】
そして、各線状部材20,21の環状部50にカラビナ18を係合すると共に、そのカラビナ18を2組の支持金物6の環状部材6dに夫々係合し、更に一方の線状部材20の環状部50に取り付けたカラビナ18を、他方の線状部材21の一端部に取り付けた調整器19の環状部19aに係合し、該調整器19に取り付けた線状部材21を引っ張って2組の支持金物6間に線状部材20,21を張設する(図1(a)参照)。
【0043】
次に図1(b)に示すように、線状部材本体51の両端部に環状部50が設けられた線状部材22と、線状部材本体51の一端部に環状部50が設けられ、且つ他端部に締結部材となる調整器19が取り付けられた線状部材23とを用意し、夫々の環状部50に夫々カラビナ18を係合し、更に一方の線状部材22の環状部50に取り付けたカラビナ18を、他方の線状部材23の一端部に取り付けた調整器19の環状部19aに係合し、連結された線状部材22,23を2組の支持金物6間に張設した線状部材20,21の略中央部に絡めて締結する。
【0044】
更に線状部材本体51の両端部に環状部50が設けられた線状部材24〜27を4本用意し、一端部の環状部50に係合したカラビナ18を2組の支持金物6の環状部材6dに夫々係合して締結する。
【0045】
更に、線状部材本体51の両端部に環状部50が設けられた線状部材28と、線状部材本体51の一端部に環状部50が設けられ、且つ他端部に締結部材となる調整器19が取り付けられた線状部材29とを用意し、夫々の環状部50に夫々カラビナ18を係合し、更に一方の線状部材28の環状部50に取り付けたカラビナ18を、他方の線状部材29の一端部に取り付けた調整器19の環状部19aに係合し、連結された線状部材28,29の一方のカラビナ18を支持金物6の環状部材6dに係合して締結する。
【0046】
次に図1(c)に示すように、既設建物Aの屋上部1の庇1aの外周長よりも長く、且つ線状部材本体51の一端部に環状部50が設けられ、且つ他端部に締結部材となる調整器19が取り付けられた線状部材30を用意し、後に既設建物Aの外周に垂下される複数の線状部材22〜27,29の各端部に設けられた係合部となるカラビナ18に、後に既設建物Aの外周に略水平方向に巻回される線状部材30を係合させ、該線状部材23の一端部に取り付けられたカラビナ18を、他端部に取り付けられた調整器19の環状部19aに係合して環状に連結する。
【0047】
その後、2組の支持金物6間に張設した線状部材20,21を親綱として、作業者31の安全帯32の端部のフックを係合して高所作業の安全を確保した状態で、図1(c)に示すように、環状に連結された線状部材30を既設建物Aの屋上部1の庇1aの外側に落とし込んで、該線状部材30に係合された線状部材22〜27,29の一端部を既設建物Aの外周に夫々垂下する。このとき、線状部材30を連結する調整器19が2階のベランダ15の安全な位置に配置されるように該線状部材30を落とし込む。
【0048】
次に作業者31は梯子17aを利用して一旦地上に降り、図1(d)に示すように、2階のベランダ15に掛けられた梯子17bを利用して2階のベランダ15に登り、該ベランダ15の安全な位置で締結部材となる調整器19に取り付けた線状部材30を引っ張って該線状部材30を絞り込んで締結し、該線状部材30を張設する。
【0049】
その後、既設建物Aの外周に略水平方向に巻回して張設した線状部材30を親綱として、作業者31の安全帯32の端部のフックを係合して高所作業の安全を確保した状態で、比較的狭い2階の庇16上で防水シート12の張替え作業や点検作業を行うことが出来る。
【0050】
上記構成において、線状部材30に重量75kgの試験体を安全帯32を介して固定した状態で落下試験を行ったところ、試験体は地上面に落下することなく安全に支持された状態を維持することが出来、各線状部材20〜30やそれ等のジョイント部等の破損も無かった。
【0051】
また、45坪程度の陸屋根建物の例では従来のように足場を設置するのに4時間程度を要していたが、上記安全構造では約1時間程度で設置することが出来た。
【0052】
尚、前記実施形態では、図2に示すような支持金物6を適用した場合について説明したが、既設建物Aに手摺等の他の支持部材が設置されていればその支持部材を利用して各線状部材を係合して同様な安全構造を施すことが出来る。また他の種々の支持部材を増設してその支持部材を利用して各線状部材を係合して同様な安全構造を施すことも出来る。
【0053】
また、本発明は陸屋根部を有する建物に限らず、傾斜屋根部を有する建物であっても適用出来る。例えば、傾斜屋根の棟部に支持金物を設け、これに前述と同様に線状部材を張設することが出来る。また、新築建物であっても足場撤去後の外装工事の際に支持金物や線状部材を同様に構成して利用することが出来る。
【0054】
次に図9を用いて本発明に係る建物の高所作業の安全構造の第2実施形態について説明する。図9は本発明に係る建物の高所作業の安全構造の第2実施形態の施工手順を示す斜視図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
本実施形態では、既設建物Aの屋上部1に支持金物6を取り付けることなく安全構造を構築出来るように構成したものである。本実施形態の建物の高所作業の安全構造を構築する際には、先ず、図9(a)〜(c)に示すように、既設建物Aの屋上部1に梯子17aを掛けて平坦な陸屋根の屋上部1に昇り、線状部材本体51の両端部に環状部50が設けられた線状部材40〜45と、既設建物Aの屋上部1の庇1aの外周長よりも長く、且つ線状部材本体51の一端部に環状部50が設けられ、且つ他端部に締結部材となる調整器19が取り付けられた線状部材46と、図8(b)に示す係合部材となるカラビナ18とを用意する。
【0056】
そして、各線状部材40〜46の環状部50にカラビナ18を係合すると共に、既設建物Aの屋上部1の長手方向に線状部材40〜42を所定間隔で並行に配置し、屋上部1の短手方向に線状部材43〜45を所定間隔で並行に配置する(図9(a),(b)参照)。
【0057】
そして、各線状部材43〜45をこれと直交する線状部材40〜42に絡めて締結し、後に既設建物Aの外周に垂下される複数の線状部材40〜45の各両端部に設けられた係合部となるカラビナ18に、後に既設建物Aの外周に略水平方向に巻回される線状部材46を係合させ、該線状部材46の一端部に取り付けられたカラビナ18を、他端部に取り付けられた調整器19の環状部19aに係合して環状に連結する。
【0058】
その後、作業者31は安全な位置で、図9(c)に示すように、環状に連結された線状部材46を既設建物Aの屋上部1の庇1aの外側に落とし込んで、該線状部材46に係合された線状部材40〜45の両端部を既設建物Aの外周に夫々垂下する。このとき、線状部材40〜45は既設建物Aの屋上部1に掛け渡した状態で該既設建物Aの外周に夫々垂下される。また、線状部材46を連結する調整器19が2階のベランダ15の安全な位置に配置されるように該線状部材46を落とし込む。
【0059】
次に作業者31は梯子17aを利用して一旦地上に降り、図9(d)に示すように、2階のベランダ15に掛けられた梯子17bを利用して2階のベランダ15に登り、該ベランダ15の安全な位置で締結部材となる調整器19に取り付けた線状部材46を引っ張って該線状部材46を絞り込んで締結し、該線状部材46を張設する。
【0060】
その後、既設建物Aの外周に略水平方向に巻回して張設した線状部材46を親綱として、作業者31の安全帯32の端部のフックを係合して高所作業の安全を確保した状態で、比較的狭い2階の庇16上で防水シート12の張替え作業や点検作業を行うことが出来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0061】
尚、本実施形態では既設建物Aの屋上部1に掛け渡した状態で該既設建物Aの外周に夫々垂下される線状部材40〜45を作業者31が屋上部1で絡めて締結する構成としたが、初めからネット(網)状の部材で構成しても良い。
【0062】
また、本実施形態では平坦な陸屋根の屋上部1を有する既設建物Aに適用した一例について説明したが、傾斜屋根部を有する既設建物Aに適用することも出来、その場合には、ネット状の部材の外周端部に設けられた係合部に線状部材46を係合させ、該線状部材46の一端部に取り付けられたカラビナ18を、他端部に取り付けられた調整器19の環状部19aに係合して環状に連結した状態で、傾斜屋根部の一方からロープ等を渡して引き上げ、ネット状の部材を既設建物Aの傾斜屋根部に掛け渡した状態で該既設建物Aの外周に夫々垂下させ、線状部材46を連結する調整器19が2階のベランダ15の安全な位置に配置されるように該線状部材46を落とし込む。
【0063】
そして、前述と同様に、作業者31は2階のベランダ15に掛けられた梯子17bを利用して2階のベランダ15に登り、該ベランダ15の安全な位置で締結部材となる調整器19に取り付けた線状部材46を引っ張って該線状部材46を絞り込んで締結し、該線状部材46を張設することが出来る。また、新築建物であっても足場撤去後の外装工事の際に線状部材を同様に構成して利用することが出来る。
【0064】
前記各実施形態において、既設建物Aの出隅コーナー部や樋部等の線状部材30,46が干渉する部位には防水シートの余った切端や種々の緩衝材を介在させて養生を施すことが出来る。各線状部材20〜30,40〜46は既設建物Aの外壁等の保護を考慮すればロープ等が好ましいが、ワイヤー等でも適用出来る。この場合、既設建物Aに緩衝材を配置したり、ワイヤーの外周部に緩衝材を嵌装する等して養生を施すことが出来る。
【0065】
尚、既設建物Aの外周に略水平方向に巻回される線状部材30,46は既設建物Aの外周に垂下される複数の線状部材22〜27,29,40〜45の各環状部50を係合部として係合することも出来る。
【0066】
また、前記各実施形態では、2階建ての住宅からなる既設建物Aに適用した場合の一例について説明したが、2階以上の上層階を有する住宅やオフィスビル或いはマンション等の集合住宅等の既設建物Aに適用することも出来る。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、簡単な構成で容易に且つ短時間で設置出来、広範囲に亘って建物の高所作業が安全に出来る建物の高所作業の安全構造を提供することが出来る。
【0068】
即ち、請求項1に記載の発明によれば、支持金物或いは該支持金物間に張設された第1線状部材に締結された第2線状部材が建物の外周に複数垂下される。そして、その複数の第2線状部材に設けられた係合部に第3線状部材が係合されて建物の外周に略水平方向に巻回され、締結部材によって絞り込んで締結される。その建物の外周に略水平方向に巻回された第3線状部材に作業者の安全帯を締結することで、例えば、下階に狭い庇がある建物でその庇の上での作業も安全に出来る。
【0069】
また、前記支持金物は、屋上の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリートパネル上に該支持金物の底板が載置され、該支持金物の底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フランジを貫通する固定部材により該軽量気泡コンクリートパネルを介在して該支持金物を前記鉄骨梁に固定することが出来る。
【0070】
このような支持金物では、屋上の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリートパネルを切り欠くことなく、該軽量気泡コンクリートパネルを介在して支持金物を鉄骨梁に固定することが出来るため軽量気泡コンクリートパネルの保全が出来、騒音や下階への異物の落下等の虞がない。
【0071】
また、支持金物の底板側からセルフドリルビス等の固定部材により支持金物の底板側から該底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フランジを貫通させるだけで容易に固定することが出来る。
【0072】
また、請求項3に記載の発明によれば、第1線状部材が建物の外周に複数垂下される。そして、その複数の第1線状部材に設けられた係合部に第2線状部材が係合されて建物の外周に略水平方向に巻回され、締結部材によって絞り込んで締結される。その建物の外周に略水平方向に巻回された第2線状部材に作業者の安全帯を締結することで、例えば、下階に狭い庇がある建物でその庇の上での作業も安全に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の高所作業の安全構造の第1実施形態の施工手順を示す斜視図である。
【図2】支持金物の取付構造を示す断面説明図である。
【図3】建物の屋上に支持金物を取り付ける際の配置構成の一例を示す平面説明図である。
【図4】(a)〜(c)は建物の屋上に取り付けられる支持金物の一例を示す斜視説明図である。
【図5】建物の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図である。
【図6】建物の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図である。
【図7】建物の屋上に支持金物を取り付ける様子を示す図である。
【図8】本発明に係る建物の高所作業の安全構造を構成する各部材の構成を示す図である。
【図9】本発明に係る建物の高所作業の安全構造の第2実施形態の施工手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
A…既設建物
1…屋上部
1a…庇
2…鉄骨梁
2a…上フランジ
3…ALCパネル
4,4a…断熱材
5,5a…防水シート
6…支持金物
6a…円柱部材
6a1…ネジ孔
6b…底板
6b1…貫通孔
6c…キャップ部材
6d…環状部材
7…親綱
8a,8b…墨出し
9…錐
10…セルフドリルビス
11…レンチ
12…防水シート
13…ハット型防水シート
13a…鍔部
14…ステンレスバンド
15…ベランダ
16…庇
17a,17b…梯子
18…カラビナ
19…調整器
19a…環状部
20〜30…線状部材
31…作業者
32…安全帯
40〜46…線状部材
50…環状部
51…線状部材本体

Claims (3)

  1. 建物の高所作業の安全構造であって、
    建物の所定位置に設けられた支持金物に締結されるか、または該支持金物間に張設された第1線状部材に締結され、該建物の外周に垂下される複数の第2線状部材と、
    前記複数の第2線状部材に設けられた係合部に係合させると共に前記建物の外周に略水平方向に巻回される第3線状部材と、
    前記第3線状部材を絞り込んで締結する締結部材と、
    を有することを特徴とする建物の高所作業の安全構造。
  2. 前記支持金物は、屋上の鉄骨梁の上フランジ上に載置された軽量気泡コンクリートパネル上に該支持金物の底板が載置され、該支持金物の底板、軽量気泡コンクリートパネル及び鉄骨梁の上フランジを貫通する固定部材により該軽量気泡コンクリートパネルを介在して前記支持金物が前記鉄骨梁に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の建物の高所作業の安全構造。
  3. 建物の高所作業の安全構造であって、
    建物の屋上部または屋根部に掛け渡して該建物の外周に垂下される複数の第1線状部材と、
    前記複数の第1線状部材に設けられた係合部に係合させると共に前記建物の外周に略水平方向に巻回される第2線状部材と、
    前記第2線状部材を絞り込んで締結する締結部材と、
    を有することを特徴とする建物の高所作業の安全構造。
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