JP4023646B2 - 建築物外装改装方法および建築物外装改装用の下地取出構造 - Google Patents

建築物外装改装方法および建築物外装改装用の下地取出構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属板製の壁パネルを用いた既設の建築物の外装(外壁)を、当該既設外装を除去することなく改装するための建築物外装改装方法、および建築物外装改装用の下地取出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属板のロール成形により成形した金属板製の壁パネルは、一般ビル、工場、高圧変電所その他の外装材として用いられているが、この種の外装材を取り付けた建築物において、その外装が経年変化で劣化して改装が必要になった場合、従来は、既設の外装材(金属板製の壁パネル)を撤去して新たな外装材を取り付ける施工法を採用している。
【0003】
この場合、入居中のビルの場合は、入居者を退去させて工事を行い、工場や高圧変電所等の場合は、機械の運転を停止して行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の外装改装方法は、既設外装を撤去するので、工事中の風雨に対して、建物内部の物を保護するために大掛かりな仮設養生が必要となるという問題がある。
【0005】
また、工場や高圧変電所等では機械の運転を停止させることが不都合な場合もあることから、既設外装を撤去せずに、既設外装の上から新外装を取り付ける施工法が望ましい場合もある。
【0006】
しかし、運転中の機械のある工場や高圧変電所等では、作業者が建物内に入って作業をすることができない、あるいは、火災の危険を避けるために溶接作業を行えない、等の種々の制約がある場合が多いため、既設外装を撤去せずに行う外装改装方法で、そのような種々の制約を乗り越えることのできる施工法は、必ずしも簡単に得られない。
【0007】
なお、ALC版等による外装の建築物の場合には、外装材を撤去しないで、既設の外装材の上に新たな外装材を取り付ける施工法が採用される場合もある。その場合の施工法として、例えば、既設の外装材に穴をあけ、この穴から、建築物の躯体にアンカーボルトを固定し、このアンカーボルトに前記穴を通って外方に突出するブラケットを固定し、このブラケットの外側端部に新しい外装材を取り付ける施工法がある(特公昭63−34935号、特開平2−70866号等参照)。
【0008】
また、鉄骨構造建築物の場合、H形鋼梁の上下のフランジ間にブラケットを、ボルトねじ込み力により突っ張る形で固定し、このブラケットに固定した支持部材に新しい外装材を取り付ける施工法もある(特開平8−4318号参照)
【0009】
しかし、金属板製の壁パネルを用いた建築物では、鉄骨の柱、梁および鋼製の胴縁を用いた構造が一般的であり、前述の特公昭63−34935号、特開平2−70866号の場合のような、アンカーボルトを躯体に固定して施工する施工法は採用できない。
【0010】
また、特開平8−4318号のように、H形鋼梁の上下のフランジ間にブラケットをボルトのねじ込み力で固定するような施工法は、きわめて繁雑である。しかも、剛性上の理由から梁の部分だけでなく中間の胴縁でも支持する必要のある金属板製の壁パネルの取り付けには、実際上採用できない。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、金属板製の壁パネルを用いた外装を持つ建築物の外装の改装に際して、既設外装を撤去せずに外装の改装を行うことが可能であり、しかも、建物内部に入ることを要せず外部からの作業で施工することが可能であり、かつ、運転中の機械を停止させる等の建物内部に影響を与えることなく施工が可能な建築物外装改装用の下地取出構造および建築物外装改装方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、金属板製の壁パネルを用いた既設の建築物の外装を、当該既設外装を除去することなく改装する建築物外装改装方法であって、次の(1)〜(6)の工程からなることを特徴とする。
(1)既設壁パネルを取り付けている、上向きに突出するフランジを持つ鋼製の既設胴縁の位置で、既設壁パネルに穴をあける工程、
(2)下向きのフック部と既設壁パネルと平行な背板部とを持つ下地取出用金具を、前記穴から既設壁パネル内部に挿入して、そのフック部にて前記既設胴縁の前記フランジに上から引っ掛ける工程、
(3)既設壁パネルにあけた前記穴より広い穴塞ぎ板を、既設壁パネルの前記穴の部分に外側から当てる工程、
(4)前記下地取出用金具と穴塞ぎ板とを、前記背板部において両者を貫通するねじ締着手段により一体結合させる工程、
(5)前記下地取出用金具に、水平方向に延びる新下地を直接または別部材を介在させて固定する工程、
(6)前記新下地に新壁パネルを取り付ける工程。
【0013】
請求項2は、金属板製の壁パネルを用いた既設の建築物の外装を、当該既設外装を除去することなく改装するための建築物外装改装用の下地取出構造であって、
既設壁パネルを取り付けている、上向きに突出するフランジを持つ鋼製の既設胴縁の位置において当該既設壁パネルにあけた穴から内部に挿入され、下向きのフック部と既設壁パネルと平行な背板部とを持ち前記フック部にて前記既設胴縁の前記フランジに上から引っ掛けられた下地取出用金具と、
既設壁パネルにあけた前記穴を塞ぐように既設壁パネルの外面に当てられた穴塞ぎ板と、
前記下地取出用金具と穴塞ぎ板とを、前記背板部において両者を貫通して一体結合するねじ締着手段と、
前記下地取出用金具に、新壁パネルを取り付けるための、水平方向に延びる新下地を直接または別部材を介在させて取り付ける新下地取付手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項3は、請求項2の建築物外装改装用の下地取出構造における下地取出用金具が、背板部とその両側の側板部とを有して上面から見てコ字形をなすとともに、前記側板部に前記フック部となる下向き溝状切欠きを持ち、前記背板部に外方に向けて突出して固定されたボルトを持つことを特徴とする。
【0015】
請求項4は、請求項2の建築物外装改装用の下地取出構造において、下地取出用金具の背面部と穴塞ぎ板との間に配置されてこれらと一体結合される垂直部と既設胴縁の下面に接触する水平部とでL形をなす浮き上がり防止用L形金具を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項5は、請求項2の建築物外装改装用の下地取出構造における下地取出用金具が、背板部とその両側の側板部とを有して上面から見てコ字形をなすとともに、前記側板部に前記フック部となる下向き溝状切欠きを持つ金具本体部と、前記背板部の下端縁から外方に伸びる新下地取付部とからなることを特徴とする。
【0017】
請求項6は、請求項2の建築物外装改装用の下地取出構造における下地取出用金具が、既設胴縁の外側面に接触する断面C形の立ち上がり枠部と、この立ち上がり枠部の下縁から内側に伸びて既設胴縁の底面に接触する浮き上がり防止用部とを持つ金具本体部と、この金具本体部の前記立ち上がり枠部にあけた穴に挿通され、内側の先端部に前記既設胴縁に係合するフック部を持つフックボルトとからなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図9を参照して説明する。
図1〜図3に本発明の第1実施形態を示す。図1は金属板製の壁パネルによる外装を改装した建築物における下地取出構造20の近傍の縦断面図、図2は図1における若干縮小して示したA−A断面図、図3は図1、図2における下地取出用金具11の詳細図である。
これらの図において、1は建築物の柱、2は柱1に固定した受け金具3に乗せて柱1に取り付けた熱間溝形鋼による既設の胴縁(以下既設胴縁という)、4は前記既設胴縁2に取り付けられた既設の金属板製の壁パネル(以下、既設壁パネルという)である。
図示例の既設壁パネル4は、金属板のロール成形により成形したものであり、図2に示すように、幅方向両側部に連結部4aを持つ長尺部材である。各既設壁パネル4は、隣接する既設壁パネル4の連結部4a,4aをねじ止め具6で押さえ、内側からナット締め付けることにより、既設胴縁2に取り付けている。5は継目部を覆う目地棒である。
【0019】
第1実施形態は、上記の既設壁パネル4を撤去することなく、当該建築物の外装を改装するものである。
▲1▼まず、既設壁パネル4を取り付けている既設胴縁2の位置で、既設壁パネル4に、例えばホールソー等を用いて穴7をあける。
【0020】
▲2▼次に、フック部10を持つ下地取出用金具11を、外側から前記穴7を通して既設壁パネル4の内部に挿入し、そのフック部10にて前記既設胴縁2に上から引っ掛ける。
【0021】
前記下地取出用金具11は、図3(イ)、(ロ)、(ハ)に詳細を示すように、背板部12とその両側の側板部13とを有して上面から見てコ字形をなすとともに、前記側板部12に前記フック部10となる下向き溝状切欠き10aを持ち、前記背板部12のほぼ中央位置に外方に向けて突出して固定されたボルト14を持つ構成である。図示例のボルト14は、下地取出用金具11の内側から背板部12にあけた穴に通して、内側の頭部14aを溶接固定している。
なお、前記下地取出用金具11は、側板部13の前記下向き切り欠き10aが既設胴縁2のフランジ2aに嵌合するようにして、当該既設胴縁2に引っ掛ける。
【0022】
次いで、浮き上がり防止用L形金具16をセットする。この浮き上がり防止用L形金具16は、前記下地取出用金具11の背面部12と後述する穴塞ぎ板17との間に配置されてこれらと一体結合される垂直部16aと既設胴縁2の下面に接触する水平部16bとでL形をなす部材である。
【0023】
18は新下地用L形金具であり、垂直部18aおよび水平部18bにいずれもボルト挿通穴をあけている。
【0024】
▲3▼次に、既設壁パネル4にあけた前記穴7より広い前記穴塞ぎ板17を、既設壁パネル4の前記穴7の部分に外側から当てる。この実施形態では、下地取出用金具11の背板部12のボルト14に、浮き上がり防止用L形金具16の垂直部16a、穴塞ぎ板17、新下地用L形金具18の垂直部18aの各ボルト挿通穴を通して重ねる。
【0025】
▲4▼次いで、ナット19をボルト14に螺合させ締め付けて、下地取出用金具11と浮き上がり防止用L形金具16と穴塞ぎ板17と新下地用L形金具18とを一体結合させる。この時、浮き上がり防止用L形金具16は、下地取出用金具11が浮き上がって既設胴縁2のフランジ2aから外れるのを確実に防ぐ。また、穴塞ぎ板17により穴7が塞がれる。なお、図示例の穴塞ぎ板17は既設壁パネル4に対しては、単に接触しているだけで、特別に固定はしない。
上記の下地取出用金具11、浮き上がり防止用L形金具16、新下地用L形金具18は、下地取出構造20を構成する。また、ボルト14およびナット19はねじ締着手段を構成する。
【0026】
▲5▼次いで、下地取出用金具11と一体結合した前記新下地用L形金具18に、熱間山形鋼である新下地22をボルト23、ナット24で締め付け固定する。
【0027】
▲6▼次いで、前記新下地22に同じく金属板製の新壁パネル25を取り付ける。実施形態の新壁パネル25は、同じく金属板のロール成形により成形したもので、図2に示すように、幅方向の両側に連結部25a,25bを持つ長尺部材であるが、この新壁パネル25は、一方の連結部25aに横向きの凹部25cを持ち、他方の連結部25bに前記凹部25cに差し込まれる単なる平坦なエッジ部を持つ構成であり、前記一方の連結部25aを外側からビス26で新下地22に固定し、他方の連結部25bを前記凹部25cに差し込みながら、新下地22に順次取り付けていく。
【0028】
上記の建築物外装改装方法においては、既設壁パネル(既設外装)4を撤去せずに、新壁パネル(新外装)25を取り付けるものであるから、建物内部の物を保護するための大掛かりな仮設養生は不要となり、施工期間が短縮され、施工費も安くなる。
また、既設外装を撤去せずに施工できるので、また、溶接作業は不要なので、また、既設外装にホールソー等で穴をあける以外には既設構造に加工を施すことはないので、ビル入居中でも、あるいは建物内部の機械等が運転中でも、また、溶接等では火災の恐れがある場合でも、外装改装工事を施工することができる。また、外側からの作業のみで改装作業を行うことができるので、作業者が建物内に入って作業をすることができない場合に好適である。
【0029】
図4〜図6に本発明の第2実施形態を示す。図4は第2実施形態の下地取出構造30の近傍の縦断面図、図5は図4における若干縮小して示したB−B断面図、図3は図4、図5における下地取出用金具31の詳細図である。
この実施形態の下地取出構造30は、図6に詳細を示すように、図示のような下地取出用金具31を用いる。この下地取出用金具31は、背板部32とその両側の側板部33とを有して上面から見てコ字形をなすとともに、前記側板部33にフック部34となる下向き溝状切欠き34aを持つ金具本体部34と、前記背板部32の下端縁から外方に伸びる新下地取付部35とからなる構成であり、前記新下地取付部35にボルト挿通穴35aをあけている。すなわち、この下地取出用金具31は、概ね、前記第1実施形態における下地取出用金具11と新下地用L形金具18とを一体にした構造であるといえる。
【0030】
この下地取出用金具31を用いて、新壁パネル25を取り付ける場合、穴塞ぎ板17に前記新下地取付部35を通す穴17aをあけておく。そして、下地取出用金具31と穴塞ぎ板17とを例えばタッピンねじ(ねじ締着手段)36で一体結合する。
そして、前記新下地取付部35に、第1実施形態と同様に新下地22をボルト23とナット24で固定し、新下地22に新壁パネル25をビス26で固定する。なお、図示例の新下地22は、新下地取付部35の上面に取り付けている。また、この実施形態では、下地取出用金具31の浮き上がりを防止する手段を設けていないが、下地取出用金具31には新壁パネル25の下向き重量が作用するのみであるから、それを省略している。ただし、必要があれば、浮き上がり防止部材を別途取り付けるとよい。
【0031】
図7〜図9に本発明の第3実施形態を示す。図7は第3実施形態の下地取出構造40の近傍の縦断面図、図8は図5における若干縮小して示したC−C断面図、図9は図7、図8における下地取出用金具41の金具本体部44の詳細図である。
この実施形態は、リップ付き軽量溝形鋼を用いた胴縁2’を持つ場合のものであり、この実施形態の下地取出構造40は、図示のような下地取出用金具41を用いる。
この下地取出用金具41は、図9に示すように、リップ付き軽量溝形鋼である既設胴縁2’の外側面に接触する、ウエブ部42aと左右のフランジ部42bおよびリブ部42cとで断面C形(上から見てC形)をなす立ち上がり枠部42と、この立ち上がり枠部42の下縁から内側に伸びて既設胴縁2’の底面に接触する浮き上がり防止部43とを持つ金具本体部44と、この金具本体部44の前記立ち上がり枠部42のウエブ部42aにあけた穴42dに挿通され、内側の先端部に前記既設胴縁2’に係合するV曲げしたフック部45aを持つフックボルト45とからなっている。前記立ち上がり枠部42のウエブ部42aは、下地取出用金具41の背板部を構成する。
また、46は新下地用L形金具であり、垂直部46aおよび水平部46bにいずれもボルト挿通穴をあけている。
【0032】
この第3実施形態の下地取出構造40の場合、図7に示すように、前記金具本体部44を、その浮き上がり防止部43が既設胴縁2’の底面に接するように既設胴縁2’に押し当て、フックボルト45の先端のフック部45aを既設胴縁2’のリップ部2aに引っ掛け、このフックボルト45に螺合させたナット47を締め付けて、当該金具本体部41を既設胴縁2’に固定する。
次いで、穴塞ぎ板17を、そのボルト挿通穴にフックボルト45が通るようにして、既設壁パネル4の穴7の部分に外側から当て、かつ、その外側に前記新下地用L形金具46を、そのボルト挿通穴にフックボルト45が通るようにして当て、次いで、フックボルト45にナット48を螺合させ締め付けて、穴塞ぎ板17および新下地用L形金具46を金具本体部44に固定する。
以下は、図1〜図3に示した第1実施形態の場合と同じく、新下地22を新下地用L形金具46にボルト23およびナット24で固定し、新下地22に新壁パネル25をビス26で取り付ける。
【0033】
なお、上述の各実施形態では、既設壁パネル4および新壁パネル25がいずれもロール成形品であるが、本発明における既設および新たな金属板製の壁パネルは、その成形方法は任意であるし、また、単に平坦な金属板であってもよい。
また、対象とする建築物自体は、一般ビル、工場、高圧変電所その他任意である。
また、既設壁パネル4を支持している既設胴縁は、上記各実施形態の断面形状のものに限らず、下地取出用金具の下向きのフック部を引っ掛け可能な部分、すなわち上向きに突出するフランジ部があればよい。
また、下地取出用金具に設けるフック部も、既設胴縁の断面形状に応じて種々変形可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明の建築物外装改装方法によれば、既設外装を撤去せずに新外装を取り付けるものであるから、建物内部の物を保護するための大掛かりな仮設養生は不要となり、施工期間が短縮され、施工費も安くなる。
また、既設外装を撤去せずに施工できるので、また、溶接作業は不要なので、また、既設外装にホールソー等で穴をあける以外には既設構造に加工を施すことはないので、ビル入居中でも、あるいは建物内部の機械等が運転中でも、また、溶接等では火災の恐れがある場合でも、外装改装工事を施工することができる。
また、外側からの作業のみで外装改装作業を行うことができるので、作業者が建物内に入って作業をすることができない場合に好適である。
また、既設外装を撤去しないので、産業廃棄物の発生が少なく、環境問題上好ましい。
また、既設外装が残るので、断熱効果、遮音効果等が向上する。
【0035】
請求項2〜6の下地取出構造を採用することで、上記の建築物外装改装方法を極めて簡単に実施することが可能となり、施工期間の短縮、施工コストの低減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すもので、金属板製の壁パネルによる外装を改装した建築物における下地取出構造の近傍の縦断面図である。
【図2】図1における若干縮小して示したA−A断面図である。
【図3】図1、図2における下地取出用金具の詳細を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すもので、金属板製の壁パネルによる外装を改装した建築物における下地取出構造の近傍の縦断面図である。
【図5】図4における若干縮小して示したB−B断面図である。
【図6】図4、5図2における下地取出用金具の詳細を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示すもので、金属板製の壁パネルによる外装を改装した建築物における下地取出構造の近傍の縦断面図である。
【図8】図7における若干縮小して示したC−C断面図である。
【図9】図7、図8における下地取出用金具の詳細を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は斜視図である。
【符号の説明】
1 柱
2、2’ 既設胴縁
2a フランジ
2a’ リップ部
3 受け金具
4 既設壁パネル(既設外装)
4a 連結部
10、34 フック部
10a、34a 下向き溝状切り欠き
11、31、41 下地取出用金具
12、32 背板部
13、33 側板部
14 ボルト(ねじ締着手段)
16 浮き上がり防止用L形金具
16a 垂直部
16b 水平部
17 穴塞ぎ板
17a 穴
18、46 新下地用L形金具
18a 垂直部
18b 水平部
19 ナット(ねじ締着手段)
20、30、40 下地取出構造
22 新下地
23 ボルト
24 ナット
25 新壁パネル
35 下地取出部
36 タッピンねじ(ビス)
42 立ち上がり枠部
43 浮き上がり防止部
44 金具本体部
45 フックボルト
45a フック部
47、48 ナット

Claims (6)

  1. 金属板製の壁パネルを用いた既設の建築物の外装を、当該既設外装を除去することなく改装する建築物外装改装方法であって、次の(1)〜(6)の工程からなることを特徴とする建築物外装改装方法。
    (1)既設壁パネルを取り付けている、上向きに突出するフランジを持つ鋼製の既設胴縁の位置で、既設壁パネルに穴をあける工程、
    (2)下向きのフック部と既設壁パネルと平行な背板部とを持つ下地取出用金具を、前記穴から既設壁パネル内部に挿入して、そのフック部にて前記既設胴縁の前記フランジに上から引っ掛ける工程、
    (3)既設壁パネルにあけた前記穴より広い穴塞ぎ板を、既設壁パネルの前記穴の部分に外側から当てる工程、
    (4)前記下地取出用金具と穴塞ぎ板とを、前記背板部において両者を貫通するねじ締着手段により一体結合させる工程、
    (5)前記下地取出用金具に、水平方向に延びる新下地を直接または別部材を介在させて固定する工程、
    (6)前記新下地に新壁パネルを取り付ける工程。
  2. 金属板製の壁パネルを用いた既設の建築物の外装を、当該既設外装を除去することなく改装するための建築物外装改装用の下地取出構造であって、
    既設壁パネルを取り付けている、上向きに突出するフランジを持つ鋼製の既設胴縁の位置において当該既設壁パネルにあけた穴から内部に挿入され、下向きのフック部と既設壁パネルと平行な背板部とを持ち前記フック部にて前記既設胴縁の前記フランジに上から引っ掛けられた下地取出用金具と、
    既設壁パネルにあけた前記穴を塞ぐように既設壁パネルの外面に当てられた穴塞ぎ板と、
    前記下地取出用金具と穴塞ぎ板とを、前記背板部において両者を貫通して一体結合するねじ締着手段と、
    前記下地取出用金具に、新壁パネルを取り付けるための、水平方向に延びる新下地を直接または別部材を介在させて取り付ける新下地取付手段と、
    を備えたことを特徴とする建築物外装改装用の下地取出構造。
  3. 前記下地取出用金具は、背板部とその両側の側板部とを有して上面から見てコ字形をなすとともに、前記側板部に前記フック部となる下向き溝状切欠きを持ち、前記背板部に外方に向けて突出して固定されたボルトを持つことを特徴とする請求項2記載の建築物外装改装用の下地取出構造。
  4. 前記下地取出用金具の背面部と穴塞ぎ板との間に配置されてこれらと一体結合される立ち上がり部と既設胴縁の下面に接触する底部とでL形をなす浮き上がり防止用L形金具を設けたことを特徴とする請求項3記載の建築物外装改装用の下地取出構造。
  5. 前記下地取出用金具は、背板部とその両側の側板部とを有して上面から見てコ字形をなすとともに、前記側板部に前記フック部となる下向き溝状切欠きを持つ金具本体部と、前記背板部の下端縁から外方に伸びる新下地取付部とからなることを特徴とする請求項2記載の建築物外装改装用の下地取出構造。
  6. 前記下地取出用金具は、既設胴縁の外側面に接触する断面C形の立ち上がり枠部と、この立ち上がり枠部の下縁から内側に伸びて既設胴縁の底面に接触する浮き上がり防止用部とを持つ金具本体部と、この金具本体部の前記立ち上がり枠部にあけた穴に挿通され、内側の先端部に前記既設胴縁に係合するフック部を持つフックボルトとからなることを特徴とする請求項2記載の建築物外装改装用の下地取出構造。
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