JPH10292592A - バルコニーのフェンス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱基部を間接的にバルコニー構造体に固着
することによって支柱基部の挙動によってバルコニー構
造体にひび割れを生じさせるようなことがなく、またフ
ェンス装置の面を構成するパネルの支持方式を改良する
ことによって、フェンス装置を構成する各部品に、不要
な応力を生じさせないようにした設置作業の容易なバル
コニーのフェンス装置を提供すること。 【解決手段】 フェンス装置は、側壁外面に上向きの挿
設用溝条１１が画成されたバルコニー構造体１上面に固
着されるレール部材３と、レール部材のアンカーボルト
設置箇所と無関係に間隔を置いて立設される支柱部材４
と、支柱部材頂部に架設される頂部梁部材５と、頂部梁
部材にその上縁が止着され且つレール部材の挿設用溝条
にその下縁の下部垂直縁部３４が挿入されているパネル
部材６とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設置される
バルコニーのフェンス装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】特に集合住宅では、外壁面外に露出しフ
ェンス装置で仕切られたバルコニーが設置される例が多
数見掛けられるが、従来のバルコニーのフェンス装置
は、その支柱基部がバルコニー構造体に直接埋設されて
取付けられているので、フェンス装置が日射の影響で伸
縮すると支柱に変形が生じ、経年の繰返し変形で支柱基
部のバルコニー構造体にひび割れが入り、かかるひび割
れから入った水が支柱基部や錨着具を腐食させる。した
がってフェンス装置はこのような腐食状況を予測して大
修理を行わないと、その安全性が維持できない欠点を生
じていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、支柱基部を
間接的にバルコニー構造体に固着することによって、支
柱基部の挙動に起因するバルコニー構造体のひび割れを
防止し、またフェンス装置の面を構成するパネルの支持
方式を改良することによって、フェンス装置を構成する
各部品に、不要な応力を生じさせないようにした設置作
業の容易なバルコニーのフェンス装置を提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のバルコニーのフェンス装置は、側壁外面に
Ｌ字状突縁が突設されて上向きの挿設用溝条が画成され
た形材により形成されてフェンスを設置すべき位置のバ
ルコニー構造体上面に長さ方向任意箇所でアンカーボル
トにより水平に固着されるレール部材と、該レール部材
に間隔を置いて立設される支柱部材と、該支柱部材の頂
部に於いて該支柱部材間に架設されると共に該レール部
材の該Ｌ字状突縁に対向する位置に上部取付縁部を備え
た頂部梁部材と、該頂部梁部材の該上部取付縁部にその
上縁が止着され且つ該レール部材の該挿設用溝条にその
下縁の下部垂直縁部が挿入されているパネル部材とより
なることを主な特徴とする。

【０００５】また支柱部材を、レール部材のアンカーボ
ルト位置と無関係な任意位置に設置できるように、レー
ル部材には、所定の側壁厚および底壁厚を形成するよう
に内部溝条が画成され、該内部溝条内には支柱部材を立
設するための支柱部材立設具が長さ方向所定位置で嵌合
止着されていることを特徴とする。

【０００６】さらにパネル部材をより安定して支持する
ために、支柱部材は、パネル部材の幅が到達しうる間隔
毎に立設され、止着された該パネル部材の側縁が該支柱
部材の側面に当接することを特徴とする。

【０００７】またパネル部材下縁をより安定して支持す
るために、パネル部材の下部垂直縁部が挿入されるレー
ル部材の挿設用溝条には、該パネル部材の該下部垂直縁
部と共に、弾性材料製のガスケットが挿入されていて該
パネル部材の該下部垂直縁部が可動状に圧着支持されて
いることを特徴とする。

【０００８】さらにバルコニー構造体の先端部もフェン
ス装置の一部として被覆するために、レール部材の挿設
用溝条には、パネル部材の下部垂直縁部と共に、バルコ
ニー構造体の先端縁を被覆するカバーパネル部材の上側
折返し縁部が挿入され、該カバーパネル部材の下側縁
は、該バルコニー構造体の下面に取付けられていること
を特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
図面を参照して説明する。本発明にかかるバルコニーの
フェンス装置は、建物のバルコニー、特に共同住宅のバ
ルコニーに設置される。図１乃至図４に於いて、符号１
はバルコニー構造体、２はアンカーボルト、３はレール
部材、４は支柱部材、５は頂部梁部材、６はパネル部材
である。バルコニーのフェンスを設置すべき箇所に沿っ
てバルコニー構造体１の上面側にはアンカー挿入穴（図
示されていない。）が穿設され、アンカー挿入穴にはア
ンカーボルト２が立設される。次にレール部材３がバル
コニー構造体１の上面に固着される。レール部材３は、
横断面に於いて垂直な側壁７，７と水平な底壁８とによ
って内部溝条９が画成され、また側壁７の外面にはＬ字
状突縁１０が突設されて上向きの挿設用溝条１１が画成
され、更に両側壁７，７の内面には第１嵌合溝１２，１
２が形成され、また底壁８上面には連結用嵌合溝４０が
形成された金属製等の形材で構成されている。

【００１０】アンカーボルト２位置のバルコニー構造体
１には、バルコニー構造体１の不陸を調整してレール部
材３を水平に設置するために、必要に応じてライナー４
３が敷設され、その上からレール部材３の底壁８に穿設
されているアンカーボルト用孔にアンカーボルト２を挿
通してナット締を行うことによりレール部材３をバルコ
ニー構造体１に固着する。レール部材３に於けるアンカ
ーボルト２位置に制限されない所定位置に支柱部材４が
立設される。図４に示されるように、支柱部材４は内部
四隅にタッピンホール１３を備えると共に前後外側面に
第２嵌合溝１４，１４を備えた金属製等の角筒状形材に
より構成される。レール部材３に支柱部材４を立設する
には、両者を接合する支柱部材立設具１５が使用され
る。図３に示されるように、支柱部材立設具１５には、
内部溝条９に嵌合する大きさのリップ付溝形材のウエブ
１６を両端から切取って中央部付近で立上げるように支
柱部材４の中空部に内接する２枚のナット付支持板１
７，１７が立設され、また両フランジ１８，１８には立
設具取付ボルト１９を両端から挿入できる取付用凹状切
欠２０が設けられている。

【００１１】パネル部材６の幅が到達しうる間隔毎に定
められる支柱部材４の立設位置に於いて内部溝条９に嵌
合された支柱部材立設具１５は、その取付用凹状切欠２
０から、断面の縦長さが第１嵌合溝１２の溝口を通過し
て侵入可能な幅を有し、また横長さが第１嵌合溝１２の
溝口の幅より大きく嵌合した状態で９０度回転すること
によって第１嵌合溝１２に定着できるボルト頭部を有す
る溝嵌合形ボルト（以下、「溝嵌合形ボルト」とはかか
る構造を有するのボルトを意味する。）よりなる立設具
取付ボルト１９のボルト頭部を第１嵌合溝１２に嵌合
し、ナット締をすることによってレール部材３に剛的に
取付けられる。次に支柱部材立設具１５のナット付支持
板１７，１７に支柱部材４の基部を外嵌し、支柱部材４
外側からの柱部材取付ボルト２１によるボルト接合によ
り両者を接合する。

【００１２】支柱部材４上に位置する頂部梁部材５は、
第３嵌合溝２４，２４が下向きに設けられた水平壁２５
と水平壁２５両端から立上がる垂直壁２６，２６と水平
壁２５から外方に延びる両外方突壁２７，２７とを有す
る金属製等の形材で構成される。水平壁２５、垂直壁２
６、外方突壁２７は共同して頂部梁部材５にパネル部材
６を保持するために充分な強度を与える。垂直壁２６と
外方突壁２７とは同時に後述するパネル部材６の上部取
付縁部として役立つ。図２に示されるように、支柱部材
４頂部には側方に凹状切込み２２が設けられた梁部材接
合板２３が支柱部材４のタッピンホール１３にタッピン
ネジ２８を締着することによって取付けられ、次いで頂
部梁部材５が梁部材接合板２３上に載置され、溝嵌合形
ボルトよりなる梁部材取付ボルト２９のボルト頭を梁部
材接合板２３の凹状切込み２２から第３嵌合溝２４に挿
入嵌着させ、梁部材接合板２３を通過した梁部材取付ボ
ルト２９に対しナット締をすることによって頂部梁部材
５は支柱部材４に接合される。支柱部材４はレール部材
３に剛的に接合されているので、頂部梁部材５の接合は
ピン接合でも支障を生じることがない。このように組立
てられたレール部材３、支柱部材４、及び頂部梁部材５
によってフェンスの骨組は完成される。

【００１３】フェンスの面を構成するパネル部材６はア
ルミニウム板、ステンレス鋼板、鋼板等の金属板から成
形され、その上縁に主構成面３０より内方に曲成された
上部水平縁部３１とその端縁から上方に曲成された上部
垂直縁部３２とを有し、またその下縁に主構成面３０よ
り内方に曲成された下部水平縁部３３とその端縁から下
方に曲成された下部垂直縁部３４とを有する。更に両側
縁に於いては主構成面３０より内方にＵ字状に折返され
た折返し側縁部３５が形成されている。パネル部材６の
主構成面３０は、平面のみならず、多数のスリットが設
けられてもよく、また模様の型押し成形が行われてもよ
く、更に上部水平縁部３１と下部水平縁部３３の間に手
摺子状の管部材や棒部材が配設されたものであってもよ
い。パネル部材６は、その下縁の下部垂直縁部３４を、
弾性材料製のガスケット３６が嵌着されているレール部
材３の挿設用溝条１１の隙間に挿入した状態で、上縁に
おける上部水平縁部３１を頂部梁部材５の外方突壁２７
上に載置し、当接する上部垂直縁部３２と頂部梁部材５
の垂直壁２６とをボルト接合により止着することにより
取付けられる。

【００１４】支柱部材４はパネル部材の幅が到達しうる
間隔毎に立設されているから、パネル部材６を取付けた
状態で、パネル部材側縁の折返し側縁部３５は支柱部材
４の側面に当接される。折返し側縁部３５には予め弾性
材料製のパネルクッション片３７を貼着しておけば、パ
ネル部材６と支柱部材４との接触音の発生を防止するこ
とができる。このようにパネル部材６はその上縁のみが
頂部梁部材５に止着され、その下縁や側縁はフェンスの
骨組に止着されているわけではないから、パネル部材６
の荷重は主として頂部梁部材５に伝達され、パネル部材
６はその主構成面方向の応力に対する挙動がフェンスの
骨組内で許容できることになり、また主構成面と垂直方
向の応力についても、頂部梁部材５、支柱部材４、レー
ル部材３を単純に押圧するのみであるから、パネル部材
６自体に捻れや、座屈を発生させず、パネル部材６の変
形による破損が防止できるばかりでなく、頂部梁部材
５、支柱部材４、レール部材３にも部分曲げや捻れを生
ずることがなく、これら部材の破損も防止できる。

【００１５】また本発明では、風圧や日照によって、支
柱部材４に曲げ応力が作用して支柱部材４の基部に挙動
が生じたとしても、支柱部材４の基部はレール部材３に
固着されているので、支柱部材４の基部がバルコニー構
造体１を破壊するようなことがなく、挙動に基づく破壊
部分を通じて侵入した水分によって支柱部材４の基部や
バルコニー構造体１の補強筋が腐食するようなことはな
い。頂部梁部材５の上部には金属製等の形材よりなる頂
部被覆部材３８がその内部の係着手段と頂部梁部材５の
垂直壁２６に設けた係着手段とを係止させて設置され
る。頂部被覆部材３８は、パネル部材６上縁の頂部梁部
材５への接合部を被覆して接合部への雨水の侵入を防止
し且つ接合部の外観を整えると共に、フェンス装置の手
摺としての役目を有する。列設された支柱部材４の間に
於いて隣接する支柱部材立設具１５の支持板１７と支持
板１７との間のレール部材３の開放された上面は、レー
ルカバー３９によって被覆される。レールカバー３９は
レール部材３の側壁７，７上縁に嵌合されて設置され、
レール部材３内に雨水や塵芥が侵入するのを防止する。

【００１６】尤も雨水のレール部材３の内部溝条９への
侵入は、かかるレールカバー３９の設置のみによっては
完全に防止することができないので、排水に適切な任意
位置に於けるレール部材３の底壁８に接した側壁７に排
水口（図示されていない。）が穿設される。レール部材
３の底壁８には連結用嵌合溝４０が設けられており、レ
ール部材３を連結する際には連結すべき両レール部材
３，３の連結用嵌合溝４０にレール連結具４１を嵌合し
止着させて容易に連結することができるので、レール部
材３単体を極端に長く形成しておく必要がなく、部材の
搬入の便が図られている。ライナー４３を敷設した箇所
を含むレール部材３の底壁８とバルコニー構造体１との
間隙には、Ｌ字状突縁１０の下側に於いて弾力性材料製
の密封部材４２が挟持されこの間隙を密封している。支
柱部材４に於けるバルコニー内方側の第２嵌合溝１４に
は、バルコニーの内側に設置される補助手摺用ブラケッ
ト、物干し用ブラケット、花台用ブラケット等の基部が
嵌着できるようにされている。

【００１７】本発明に於けるフェンス装置の設置作業
は、バルコニー構造体１が完成した後に開始すればよ
く、設置資材に重量物は含まれず、また比較的小形であ
るから設置箇所への搬入が容易であり、その設置作業
は、特別の設置用具を使用することなく迅速且つ容易に
行うことが可能である。また同様に部材の交換も容易で
あるからフェンス装置の修理も簡単に行うことができ
る。設置されたフェンス装置は、パネル部材６の取付に
よって、フェンスの骨組となるレール部材３、支柱部材
４、頂部梁部材５等が外側からは隠蔽されるから、パネ
ル部材６を連続して設置することによって、パネル部材
６の構造や意匠が建物外観を決定しうる重要な要素とな
る。したがって同様な建物構造を有する建物でもパネル
部材６の構造や意匠を選択することによって個別に外観
を変化させることができるし、また建物を改修する場合
等にパネル部材６を取替えることによって簡単に建物外
観を変更することが可能である。

【００１８】本発明は、バルコニー構造体１の先端縁の
外装もバルコニーのフェンスと一体的に連続して設置さ
れることを他の特徴としている。即ち図５に示されるよ
うに、レール部材３の挿設用溝条１１には、パネル部材
６の下部垂直縁部３４と共に、バルコニー構造体１の先
端縁を被覆する金属板製のカバーパネル部材４４の上側
折返し縁部４５が挿入され、カバーパネル部材４４の下
側縁である下側折返し縁部４６は、バルコニー構造体１
の下面に固着されたカバーパネル止着部材４７に取付け
られている。このようにカバーパネル部材４４を設置す
ることによってバルコニー構造体１の先端縁に現場施工
の外装工事を施す必要がなくなると同時に、外見上バル
コニー構造体１とフェンス装置との隙間が閉塞され、カ
バーパネル部材４４はパネル部材６と一体化してフェン
ス設置面側の外観をより広い範囲で決定する要素となる
から、パネル部材６及びカバーパネル部材４４の構造や
意匠を選択して、より広い範囲の建物の外観に変化を持
たせることが可能である。

【００１９】

【発明の効果】本発明は次のような効果を奏する。 Ａ．風圧や日照によって、支柱部材に曲げ応力が作用し
て支柱部材基部に挙動が生じたとしても、支柱部材基部
はレール部材に直接固着され、バルコニー構造体には間
接的に固着されることになるから、支柱部材基部が取付
けられているバルコニー構造体を破壊するようなことが
なく、かかる破壊部分を通じて侵入した水分によって支
柱部材の基部やバルコニー構造体の補強筋が腐食するよ
うなことがない。 Ｂ．パネル部材は、その上縁のみが頂部梁部材に止着さ
れ、その下縁や側縁はフェンスの骨組に止着されている
わけではないから、パネル部材の荷重は主として頂部梁
部材に伝達され、パネル部材はその主構成面方向の応力
に対する挙動がフェンスの骨組内で許容できることにな
り、また主構成面と垂直方向の応力についても、頂部梁
部材、支柱部材、レール部材を単純に押圧するのみであ
るから、パネル部材自体に捻れや座屈を発生させず、パ
ネル部材の変形による破損が防止できるばかりでなく、
頂部梁部材、支柱部材、レール部材にも部分曲げや捻れ
を生ずることがなく、これら部材の破損も防止できる。

【００２０】Ｃ．フェンス装置の設置作業は、バルコニ
ー構造体が完成した後に開始すればよく、設置資材に重
量物は含まれず、また比較的小形であるから設置箇所へ
の搬入が容易であり、その設置作業は、特別の設置用具
を使用することなく迅速且つ容易に行うことが可能であ
る。また同様に部材の交換も容易であるからフェンス装
置の修理も簡単に行うことができる。 Ｄ．設置されたフェンス装置は、パネル部材を取付ける
ことによって、フェンスの骨組となるレール部材、支柱
部材、頂部梁部材等が外側からは隠蔽されるから、パネ
ル部材を連続して設置することによって、パネル部材の
構造や意匠が建物外観を決定しうる重要な要素となる。
したがって同様な建物構造を有する建物でもパネル部材
の構造や意匠を選択することによって個別に外観を変化
させることができるし、また建物を改修する場合等にパ
ネル部材を取替えることによって簡単に建物外観を変更
することが可能である。

【００２１】Ｅ．カバーパネル部材を設置する態様で
は、バルコニー構造体の先端縁に現場施工の外装工事を
施す必要がなくなると同時に、外見上バルコニー構造体
とフェンス装置との隙間が閉塞され、カバーパネル部材
はパネル部材と一体化してフェンス設置面側の外観をよ
り広い範囲で決定する要素となるから、パネル部材及び
カバーパネル部材の構造や意匠を選択して、より広い範
囲の建物の外観に変化を持たせることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】フェンス装置の縦断面図である。

【図２】フェンス装置の上方部分の分解斜視図である。

【図３】フェンス装置の下方部分の分解斜視図である。

【図４】フェンス装置の支柱部材周辺の横断面図であ
る。

【図５】カバーパネル部材を設置した場合の縦断面図で
ある。

【符号の説明】

３ レール部材 ４ 支柱部材 ５ 頂部梁部材 ６ パネル部材 ７ 側壁 ８ 底壁 ９ 内部溝条 １０ Ｌ字状突縁 １１ 挿設用溝条 １５ 支柱部材立設具 ３４ 下部垂直縁部 ３６ ガスケット ４４ カバーパネル部材 ４５ 上側折返し縁部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 側壁外面にＬ字状突縁が突設されて上向
   きの挿設用溝条が画成された形材により形成されてフェ
   ンスを設置すべき位置のバルコニー構造体上面に長さ方
   向任意箇所でアンカーボルトにより水平に固着されるレ
   ール部材と、該レール部材に間隔を置いて立設される支
   柱部材と、該支柱部材の頂部に於いて該支柱部材間に架
   設されると共に該レール部材の該Ｌ字状突縁に対向する
   位置に上部取付縁部を備えた頂部梁部材と、該頂部梁部
   材の該上部取付縁部にその上縁が止着され且つ該レール
   部材の該挿設用溝条にその下縁の下部垂直縁部が挿入さ
   れているパネル部材とよりなることを特徴とするバルコ
   ニーのフェンス装置。
2. 【請求項２】 前記レール部材には、所定の側壁厚およ
   び底壁厚を形成するように内部溝条が画成され、該内部
   溝条内には前記支柱部材を立設するための支柱部材立設
   具が長さ方向所定位置で嵌合止着されていることを特徴
   とする請求項１記載のバルコニーのフェンス装置。
3. 【請求項３】 前記支柱部材は、前記パネル部材の幅が
   到達しうる間隔毎に立設され、止着された該パネル部材
   の側縁が該支柱部材の側面に当接されることを特徴とす
   る請求項１または請求項２記載のバルコニーのフェンス
   装置。
4. 【請求項４】 前記パネル部材の下部垂直縁部が挿入さ
   れる前記レール部材の挿設用溝条には、該パネル部材の
   該下部垂直縁部と共に、弾性材料製のガスケットが挿入
   されていて該パネル部材の該下部垂直縁部が可動状に圧
   着支持されていることを特徴とする請求項１乃至３のい
   ずれか１項記載のバルコニーのフェンス装置。
5. 【請求項５】 前記レール部材の挿設用溝条には、前記
   パネル部材の下部垂直縁部と共に、前記バルコニー構造
   体の先端縁を被覆するカバーパネル部材の上側折返し縁
   部が挿入され、該カバーパネル部材の下側縁は、該バル
   コニー構造体の下面に取付けられていることを特徴とす
   る請求項１乃至４のいずれか１項記載のバルコニーのフ
   ェンス装置。