JP2931561B2 - 手摺り構造物 - Google Patents
手摺り構造物Info
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- JP2931561B2 JP2931561B2 JP9545897A JP9545897A JP2931561B2 JP 2931561 B2 JP2931561 B2 JP 2931561B2 JP 9545897 A JP9545897 A JP 9545897A JP 9545897 A JP9545897 A JP 9545897A JP 2931561 B2 JP2931561 B2 JP 2931561B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手摺りおよびこの
手摺りを支持する部材等からなる手摺り構造物に係り、
例えば、集合住宅の外廊下や外階段に設けられる手摺り
に利用できるものである。
手摺りを支持する部材等からなる手摺り構造物に係り、
例えば、集合住宅の外廊下や外階段に設けられる手摺り
に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】集合住宅の外側には、上階の各戸に共通と
なった外廊下や、この外廊下に上がるための外階段が設
置され、これらの外廊下や外階段には手摺り等で形成さ
れる手摺り構造物が設けられる。この手摺り構造物は、
間隔をあけて立設された複数本の支柱と、これらの支柱
の間に架設された桁材や梁材等の構造材と、この構造材
の上側において支柱の間に架設された手摺りと、構造材
と手摺りの間に設けられた手摺り子部分と含んで構成さ
れ、この手摺り子部分は、手摺り子で上下の枠部材を連
結した格子パネルで形成されており、この格子パネルの
上下部を構造材と手摺りに取り付けている。
なった外廊下や、この外廊下に上がるための外階段が設
置され、これらの外廊下や外階段には手摺り等で形成さ
れる手摺り構造物が設けられる。この手摺り構造物は、
間隔をあけて立設された複数本の支柱と、これらの支柱
の間に架設された桁材や梁材等の構造材と、この構造材
の上側において支柱の間に架設された手摺りと、構造材
と手摺りの間に設けられた手摺り子部分と含んで構成さ
れ、この手摺り子部分は、手摺り子で上下の枠部材を連
結した格子パネルで形成されており、この格子パネルの
上下部を構造材と手摺りに取り付けている。
【0003】従来、格子パネルを構造材と手摺りに取り
付けるために、格子パネルの上側の枠部材を手摺りにビ
ス止めし、格子パネルの下側の枠部材を構造材にビス止
めしていた。
付けるために、格子パネルの上側の枠部材を手摺りにビ
ス止めし、格子パネルの下側の枠部材を構造材にビス止
めしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これによると、格子パ
ネルの上下両方の枠部材を手摺り、構造材にビスで取り
付ける作業を行わなければならず、この作業に手間と時
間がかかり、これを集合住宅の建設現場で行うことにな
るため、現場作業の効率化を図ることが難しいという問
題があった。
ネルの上下両方の枠部材を手摺り、構造材にビスで取り
付ける作業を行わなければならず、この作業に手間と時
間がかかり、これを集合住宅の建設現場で行うことにな
るため、現場作業の効率化を図ることが難しいという問
題があった。
【0005】本発明の目的は、格子パネルの取付作業を
簡単に行えるようになる手摺り構造物を提供するところ
にある。
簡単に行えるようになる手摺り構造物を提供するところ
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手摺り構造
物は、間隔を開けて立設された複数本の支柱と、これら
の支柱の間に架設された構造材と、この構造材の上側に
おいて支柱の間に架設され、これらの支柱および構造材
と共に垂直構面を形成する手摺りと、少なくとも1本の
手摺り子で上下の枠部材を連結することに形成された格
子パネルとを含んで構成され、この格子パネルが構造材
と手摺りの間の空間に嵌め込まれてこれらの構造材と手
摺りとに取り付けられているとともに、構造材への格子
パネルの取り付けと、手摺りへの格子パネルの取り付け
とのうちの少なくとも一方の取り付けが、構造材、手摺
りに設けたブラケットと前記枠部材とを嵌合させてなさ
れていることを特徴とするものである。
物は、間隔を開けて立設された複数本の支柱と、これら
の支柱の間に架設された構造材と、この構造材の上側に
おいて支柱の間に架設され、これらの支柱および構造材
と共に垂直構面を形成する手摺りと、少なくとも1本の
手摺り子で上下の枠部材を連結することに形成された格
子パネルとを含んで構成され、この格子パネルが構造材
と手摺りの間の空間に嵌め込まれてこれらの構造材と手
摺りとに取り付けられているとともに、構造材への格子
パネルの取り付けと、手摺りへの格子パネルの取り付け
とのうちの少なくとも一方の取り付けが、構造材、手摺
りに設けたブラケットと前記枠部材とを嵌合させてなさ
れていることを特徴とするものである。
【0007】本発明によると、構造材への格子パネルの
取り付けと、手摺りへの格子パネルの取り付けとのうち
の少なくとも一方の取り付けが、構造材、手摺りに設け
たブラケットと、格子パネルを形成している枠部材とを
嵌合させてなされているため、前記少なくとも一方の取
り付けを行うためには、この嵌合作業を行えばよく、嵌
合作業はビス止め作業よりも手間、時間がかからないた
め、作業効率を向上させることができる。
取り付けと、手摺りへの格子パネルの取り付けとのうち
の少なくとも一方の取り付けが、構造材、手摺りに設け
たブラケットと、格子パネルを形成している枠部材とを
嵌合させてなされているため、前記少なくとも一方の取
り付けを行うためには、この嵌合作業を行えばよく、嵌
合作業はビス止め作業よりも手間、時間がかからないた
め、作業効率を向上させることができる。
【0008】また、本発明では、支柱と構造材と手摺り
とで垂直構面が形成されているため、以上のように格子
パネルの取り付けを嵌合により行っても、荷重に対する
手摺り構造物の強度を必要とされる充分に大きなもので
きる。
とで垂直構面が形成されているため、以上のように格子
パネルの取り付けを嵌合により行っても、荷重に対する
手摺り構造物の強度を必要とされる充分に大きなもので
きる。
【0009】上述のように嵌合方式で格子パネルの取付
作業を簡単化することは、構造材に格子パネル取付ブラ
ケットを設け、このブラケットと格子パネルの下側の枠
部材とを嵌合させることによっても達成でき、あるい
は、手摺りに格子パネル取付ブラケットを設け、このブ
ラケットと格子パネルの上側の枠部材とを嵌合させるこ
とによっても達成でき、また、これら両方を採用した構
造としても達成できる。
作業を簡単化することは、構造材に格子パネル取付ブラ
ケットを設け、このブラケットと格子パネルの下側の枠
部材とを嵌合させることによっても達成でき、あるい
は、手摺りに格子パネル取付ブラケットを設け、このブ
ラケットと格子パネルの上側の枠部材とを嵌合させるこ
とによっても達成でき、また、これら両方を採用した構
造としても達成できる。
【0010】本発明において、構造材と手摺りのうちの
一方に格子パネル取付ブラケットを設け、このブラケッ
トと、格子パネルの上下の枠部材のうちの一方とを嵌合
させる構造としたときは、他方の枠部材と、構造材と手
摺りのうちの他方との取り付けは、ビス止めとしてもよ
く、また、係止や、係合、掛け止め等としてもよく、そ
の取付方式は任意である。しかし、この取付方式をビス
止めとすると、支柱、構造材、手摺りで形成される前記
垂直構面への格子パネルの取付強度を大きくできるとい
う効果を得られる。
一方に格子パネル取付ブラケットを設け、このブラケッ
トと、格子パネルの上下の枠部材のうちの一方とを嵌合
させる構造としたときは、他方の枠部材と、構造材と手
摺りのうちの他方との取り付けは、ビス止めとしてもよ
く、また、係止や、係合、掛け止め等としてもよく、そ
の取付方式は任意である。しかし、この取付方式をビス
止めとすると、支柱、構造材、手摺りで形成される前記
垂直構面への格子パネルの取付強度を大きくできるとい
う効果を得られる。
【0011】本発明において、構造材への格子パネルの
取り付けと、手摺りへの格子パネルの取り付けとのうち
の少なくとも一方の取り付けを、構造材、手摺りに設け
たブラケットと前記枠部材とを嵌合させることにより行
うようにした場合におけるその嵌合は、凸部と凹部の嵌
合でもよいが、ブラケットの幅方向両端部に係止部を設
けるとともに、枠部材の幅方向両端部にフック部を設
け、このフック部を係止部に外側から係止する構造とす
ることが好ましい。
取り付けと、手摺りへの格子パネルの取り付けとのうち
の少なくとも一方の取り付けを、構造材、手摺りに設け
たブラケットと前記枠部材とを嵌合させることにより行
うようにした場合におけるその嵌合は、凸部と凹部の嵌
合でもよいが、ブラケットの幅方向両端部に係止部を設
けるとともに、枠部材の幅方向両端部にフック部を設
け、このフック部を係止部に外側から係止する構造とす
ることが好ましい。
【0012】このようにすると、構造材と手摺りとの間
の空間に格子パネルを嵌め込んだとき、フック部を係止
部に外側から簡単に係止でき、この作業を簡単に行える
とともに、幅方向両端部の2箇所のフック部を係止部に
係止できるため、格子パネルの取付強度を大きくでき
る。
の空間に格子パネルを嵌め込んだとき、フック部を係止
部に外側から簡単に係止でき、この作業を簡単に行える
とともに、幅方向両端部の2箇所のフック部を係止部に
係止できるため、格子パネルの取付強度を大きくでき
る。
【0013】以上のようにフック部を係止部に外側から
係止する構造を採用したときには、この係止は単なる係
止でもよいが、フック部にばね作用を付与し、このばね
作用でフック部を係止部に弾圧的に係止することが好ま
しい。
係止する構造を採用したときには、この係止は単なる係
止でもよいが、フック部にばね作用を付与し、このばね
作用でフック部を係止部に弾圧的に係止することが好ま
しい。
【0014】このようにすると、係止部へのフック部の
係止が確実となり、したがって格子パネルの前記垂直構
面への取付強度を一層大きくできるという効果を得られ
る。
係止が確実となり、したがって格子パネルの前記垂直構
面への取付強度を一層大きくできるという効果を得られ
る。
【0015】以上の本発明は任意な手摺り構造物に適用
でき、その一例は集合住宅の外側に配置される外廊下や
外階段に設けられる手摺り構造物である。また、本発明
は、建物の内部の吹き抜けに臨む廊下を形成する手摺り
構造物や、建物の内部階段の手摺り構造物にも適用で
き、また、住宅、ビル等の建物以外の構築物、例えば、
横断歩道橋等の橋の手摺り構造物にも適用できる。
でき、その一例は集合住宅の外側に配置される外廊下や
外階段に設けられる手摺り構造物である。また、本発明
は、建物の内部の吹き抜けに臨む廊下を形成する手摺り
構造物や、建物の内部階段の手摺り構造物にも適用で
き、また、住宅、ビル等の建物以外の構築物、例えば、
横断歩道橋等の橋の手摺り構造物にも適用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、集合住宅1の外廊下2と
外階段3を示す。本実施形態に係る構造は、間隔をあけ
て立設させた支柱4と5で支持されている外廊下2の正
面側の手摺り構造物6に適用されており、このため、以
下の説明はこの手摺り構造物6について行うが、本発明
は、外廊下2の側面側の手摺り構造物7にも、また、支
柱8と9で支持されている外階段3の手摺り構造物10
にも適用できる。
に基づいて説明する。図1は、集合住宅1の外廊下2と
外階段3を示す。本実施形態に係る構造は、間隔をあけ
て立設させた支柱4と5で支持されている外廊下2の正
面側の手摺り構造物6に適用されており、このため、以
下の説明はこの手摺り構造物6について行うが、本発明
は、外廊下2の側面側の手摺り構造物7にも、また、支
柱8と9で支持されている外階段3の手摺り構造物10
にも適用できる。
【0017】図2、図3において、支柱4には水平な構
造材である桁材11の一端部が接合され、この桁材11
の他端部は支柱5に接合され、間隔をあけて立設されて
いる支柱4と5の間に桁材11が架設されている。桁材
11は溝型鋼からなり、この桁材11の垂直なウェブ1
1Aと支柱4,5とにL字状ブラケット12を当てが
い、ウェブ11Aとブラケット12をボルト13、ナッ
ト14で、ブラケット12と支柱4,5をボルト15で
それぞれ結合することにより、桁材11は支柱4,5に
接合される。
造材である桁材11の一端部が接合され、この桁材11
の他端部は支柱5に接合され、間隔をあけて立設されて
いる支柱4と5の間に桁材11が架設されている。桁材
11は溝型鋼からなり、この桁材11の垂直なウェブ1
1Aと支柱4,5とにL字状ブラケット12を当てが
い、ウェブ11Aとブラケット12をボルト13、ナッ
ト14で、ブラケット12と支柱4,5をボルト15で
それぞれ結合することにより、桁材11は支柱4,5に
接合される。
【0018】支柱4と5の間には桁材11の上側におい
て手摺り16が架設され、この手摺り16は、図3で示
されている通り、中空部材であり、底部中央部には上方
へ隆起した隆起部17が形成されている。支柱4,5と
手摺り16との接合は図2で示されたL字状ブラケット
18を使用して行われ、隆起部17の上面と支柱4,5
とにブラケット18を当てがい、隆起部17の上面とブ
ラケット18をボルト19で、ブラケット18と支柱
4,5をボルト20でそれぞれ結合することにより、手
摺り16は支柱4,5に接合される。
て手摺り16が架設され、この手摺り16は、図3で示
されている通り、中空部材であり、底部中央部には上方
へ隆起した隆起部17が形成されている。支柱4,5と
手摺り16との接合は図2で示されたL字状ブラケット
18を使用して行われ、隆起部17の上面と支柱4,5
とにブラケット18を当てがい、隆起部17の上面とブ
ラケット18をボルト19で、ブラケット18と支柱
4,5をボルト20でそれぞれ結合することにより、手
摺り16は支柱4,5に接合される。
【0019】以上において、支柱4,5は垂直な構造材
であり、また、手摺り16は桁材11と同じく水平な構
造材になっている。このため、支柱4,5と桁材11と
手摺り16とにより、手摺り構造物16の垂直構面が形
成されることになる。
であり、また、手摺り16は桁材11と同じく水平な構
造材になっている。このため、支柱4,5と桁材11と
手摺り16とにより、手摺り構造物16の垂直構面が形
成されることになる。
【0020】図4は図3よりも下側を示し、図5は図4
のV矢視方向図である。桁材11の下フランジ11Bに
はスペーサ21が載せられ、このスペーサ21上に床根
太22の一端部が載せられている。この床根太22の一
端部はスペーサ21を介してボルト23A、ナット23
Bで下フランジ11Bに固定され、床根太22の他端部
は、桁材11と対向して平行に前記集合住宅1側に配設
されている図示されていない桁材に一端部と同様に固定
されている。このような床根太22は桁材11の長さ方
向に等間隔で複数本設けられており、各床根太22上に
外廊下2の床材24が敷設される。
のV矢視方向図である。桁材11の下フランジ11Bに
はスペーサ21が載せられ、このスペーサ21上に床根
太22の一端部が載せられている。この床根太22の一
端部はスペーサ21を介してボルト23A、ナット23
Bで下フランジ11Bに固定され、床根太22の他端部
は、桁材11と対向して平行に前記集合住宅1側に配設
されている図示されていない桁材に一端部と同様に固定
されている。このような床根太22は桁材11の長さ方
向に等間隔で複数本設けられており、各床根太22上に
外廊下2の床材24が敷設される。
【0021】図3、図4に示されている通り、桁材11
の上フランジ11Cの上面には格子パネル取付ブラケッ
ト25が設けられている。このブラケット25は板金の
折り曲げ成形品であって、幅方向中央部25Aがビス2
6で上フランジ11Cに結合され、この中央部25Aか
ら幅方向両側に離れた箇所に立上部25B,25Cが形
成され、これらの立上部25B,25Cの外端部は斜め
下向きに延びる直線状の係止部25D,25Eとなって
おり、係止部25D,25Eは上フランジ11Cの幅方
向両端から突出している。このようなブラケット25
は、図2に示されているように、短寸法のものであっ
て、このブラケット25が桁材11上に複数個設けられ
いる。
の上フランジ11Cの上面には格子パネル取付ブラケッ
ト25が設けられている。このブラケット25は板金の
折り曲げ成形品であって、幅方向中央部25Aがビス2
6で上フランジ11Cに結合され、この中央部25Aか
ら幅方向両側に離れた箇所に立上部25B,25Cが形
成され、これらの立上部25B,25Cの外端部は斜め
下向きに延びる直線状の係止部25D,25Eとなって
おり、係止部25D,25Eは上フランジ11Cの幅方
向両端から突出している。このようなブラケット25
は、図2に示されているように、短寸法のものであっ
て、このブラケット25が桁材11上に複数個設けられ
いる。
【0022】図2、図3で示されている桁材11と前記
手摺り16との間の空間には、格子パネル27が嵌め込
まれる。図6はこの格子パネル27を示す。格子パネル
27は、水平な上側の枠部材である上枠28および下側
の枠部材である下枠29と、これらの上枠28と下枠2
9とを連結する垂直な複数本の手摺り子30とで形成さ
れ、上枠28と手摺り子30との結合、下枠29と手摺
り子30との結合は、アルミ合金製の押し出し成形品で
ある手摺り子30の内部に設けられているビスポケット
にねじ込まれるビス31,32でなされている。
手摺り16との間の空間には、格子パネル27が嵌め込
まれる。図6はこの格子パネル27を示す。格子パネル
27は、水平な上側の枠部材である上枠28および下側
の枠部材である下枠29と、これらの上枠28と下枠2
9とを連結する垂直な複数本の手摺り子30とで形成さ
れ、上枠28と手摺り子30との結合、下枠29と手摺
り子30との結合は、アルミ合金製の押し出し成形品で
ある手摺り子30の内部に設けられているビスポケット
にねじ込まれるビス31,32でなされている。
【0023】図3で示されているように、上枠28は上
向きに開口したチャンネル状である。また、下枠29
は、アルミ合金製の押し出し成形品または板金の折り曲
げ成形品であって、幅方向中央部は凹部29Aになって
いるとともに、幅方向両端部は凸部29B,29Cにな
っており、凹部29Aにはさらに一段低い窪み部が形成
され、この窪み部に手摺り子30の下端部が位置決め嵌
合されてビス32で結合されている。凸部29B,29
Cの外端部は垂直下方へ延び、その先端は互いに向かい
合う内側に屈曲したフック部29D,29Eとなってい
る。
向きに開口したチャンネル状である。また、下枠29
は、アルミ合金製の押し出し成形品または板金の折り曲
げ成形品であって、幅方向中央部は凹部29Aになって
いるとともに、幅方向両端部は凸部29B,29Cにな
っており、凹部29Aにはさらに一段低い窪み部が形成
され、この窪み部に手摺り子30の下端部が位置決め嵌
合されてビス32で結合されている。凸部29B,29
Cの外端部は垂直下方へ延び、その先端は互いに向かい
合う内側に屈曲したフック部29D,29Eとなってい
る。
【0024】桁材11と手摺り16との間の空間に格子
パネル27を嵌め込むときには、この空間に格子パネル
27を傾けながら挿入し、先に下枠29を前記格子パネ
ル取付ブラケット25に嵌合した後、格子パネル27を
垂直に起こして上枠28を手摺り16の前記隆起部17
の下部に入れる。ブラケット25への下枠29の嵌合
は、上下方向に弾性変形可能であってばね作用を有する
下枠29のフック部29D,29Eをブラケット25の
前記係止部25D,25Eに弾圧的に係止させて行わ
れ、この係止が行われると、下枠29はブラケット25
を介して桁材11に固定されたことになる。この後、上
枠28を図2で示されている上向きのビス33で手摺り
16に固定する。
パネル27を嵌め込むときには、この空間に格子パネル
27を傾けながら挿入し、先に下枠29を前記格子パネ
ル取付ブラケット25に嵌合した後、格子パネル27を
垂直に起こして上枠28を手摺り16の前記隆起部17
の下部に入れる。ブラケット25への下枠29の嵌合
は、上下方向に弾性変形可能であってばね作用を有する
下枠29のフック部29D,29Eをブラケット25の
前記係止部25D,25Eに弾圧的に係止させて行わ
れ、この係止が行われると、下枠29はブラケット25
を介して桁材11に固定されたことになる。この後、上
枠28を図2で示されている上向きのビス33で手摺り
16に固定する。
【0025】以上により、格子パネル27は、支柱4,
5と共に垂直構面を形成している桁材11と手摺り16
とに取り付けられたことになり、この取付作業は、下枠
29をブラケット25に嵌合し、上枠28を手摺り16
にビス止めするという簡単な作業で終了し、下枠29の
フック部29D,29Eはブラケット25の係止部25
D,25Eにばね力で圧接しているため、これらの結合
力は大きい。
5と共に垂直構面を形成している桁材11と手摺り16
とに取り付けられたことになり、この取付作業は、下枠
29をブラケット25に嵌合し、上枠28を手摺り16
にビス止めするという簡単な作業で終了し、下枠29の
フック部29D,29Eはブラケット25の係止部25
D,25Eにばね力で圧接しているため、これらの結合
力は大きい。
【0026】桁材11の前面、言い換えると、桁材11
のウェブ11Aは図4で示されている化粧カバー34で
覆う。この化粧カバー34は下枠29に取り付けられる
もので、化粧カバー34は、上端において、図4に示さ
れている通り、先端が下向きの突片部となっていて下枠
29の凸部29Bの外面にばね作用の締め付け状態で掛
け止め可能となった掛け止め部34Aを備えており、こ
の掛け止め部34Aからは桁材11のウェブ11Aに沿
って垂直部34Bが延び、垂直部34Bからは段部34
Cを経て桁材11の下フランジ11Bと上下に対向する
水平部34Dが延びている。
のウェブ11Aは図4で示されている化粧カバー34で
覆う。この化粧カバー34は下枠29に取り付けられる
もので、化粧カバー34は、上端において、図4に示さ
れている通り、先端が下向きの突片部となっていて下枠
29の凸部29Bの外面にばね作用の締め付け状態で掛
け止め可能となった掛け止め部34Aを備えており、こ
の掛け止め部34Aからは桁材11のウェブ11Aに沿
って垂直部34Bが延び、垂直部34Bからは段部34
Cを経て桁材11の下フランジ11Bと上下に対向する
水平部34Dが延びている。
【0027】この化粧カバー34の取付作業を行う前
に、桁材11の下フランジ11Bに取付具35を取り付
ける作業を行っておく。この取付具35は、水平な屈曲
部35Aおよび傾斜部35Bを有する係合部35Cと、
この係合部35Cから垂直下向きに延びる第1垂直部3
5Dと、第1垂直部35Dから水平方向に延びる水平部
35Eと、水平部35Eから垂直上向きに延びる第2垂
直部35Fとからなる。取付具35の下フランジ11B
への取り付けは、第2垂直部35Fを桁材11のウェブ
11Aに当てがいながら係合部35Cを下フランジ11
Bに挿入係合することにより行い、この係合は、屈曲部
35Aを下フランジ11Bの上面に載せて傾斜部35B
を下フランジ11Bの下面にばね力で圧接させることに
より行う。これにより、取付具35は桁材11に取り付
けられたことになる。
に、桁材11の下フランジ11Bに取付具35を取り付
ける作業を行っておく。この取付具35は、水平な屈曲
部35Aおよび傾斜部35Bを有する係合部35Cと、
この係合部35Cから垂直下向きに延びる第1垂直部3
5Dと、第1垂直部35Dから水平方向に延びる水平部
35Eと、水平部35Eから垂直上向きに延びる第2垂
直部35Fとからなる。取付具35の下フランジ11B
への取り付けは、第2垂直部35Fを桁材11のウェブ
11Aに当てがいながら係合部35Cを下フランジ11
Bに挿入係合することにより行い、この係合は、屈曲部
35Aを下フランジ11Bの上面に載せて傾斜部35B
を下フランジ11Bの下面にばね力で圧接させることに
より行う。これにより、取付具35は桁材11に取り付
けられたことになる。
【0028】化粧カバー34の取付作業は、先ず掛け止
め部34Aを下枠29の凸部29Bの外面に掛け止め部
34Aのばね作用を利用した締め付け状態で掛け止め
し、そして段部34C,水平部34Dを取付具35の第
2垂直部35F、水平部35Eに当てがうとともに、化
粧カバー34の水平部34Dを取付具35の水平部35
Eにビス36で止める。
め部34Aを下枠29の凸部29Bの外面に掛け止め部
34Aのばね作用を利用した締め付け状態で掛け止め
し、そして段部34C,水平部34Dを取付具35の第
2垂直部35F、水平部35Eに当てがうとともに、化
粧カバー34の水平部34Dを取付具35の水平部35
Eにビス36で止める。
【0029】化粧カバー34とは反対側の桁材11の面
は、他の化粧カバー37で覆う。桁材11のこちら側の
面には前述した床根太22、床材24が配設されるた
め、この化粧カバー37は化粧カバー35よりも上下寸
法が短く、上端部の掛け止め部37Aと、掛け止め部3
7Aから垂直下向きに延びる垂直部37Bとからなる。
化粧カバー34の掛け止め部34Aと同様な形状になっ
ている掛け止め部37Aをばね作用の締め付け状態で下
枠29の凸部29Cの外面に掛け止めした後、垂直部3
7Bを下枠29にビス38で止めることにより、化粧カ
バー37は下枠29に固定される。
は、他の化粧カバー37で覆う。桁材11のこちら側の
面には前述した床根太22、床材24が配設されるた
め、この化粧カバー37は化粧カバー35よりも上下寸
法が短く、上端部の掛け止め部37Aと、掛け止め部3
7Aから垂直下向きに延びる垂直部37Bとからなる。
化粧カバー34の掛け止め部34Aと同様な形状になっ
ている掛け止め部37Aをばね作用の締め付け状態で下
枠29の凸部29Cの外面に掛け止めした後、垂直部3
7Bを下枠29にビス38で止めることにより、化粧カ
バー37は下枠29に固定される。
【0030】以上説明した本実施形態によると、手摺り
構造物6の手摺り子部分を形成する格子パネル27は、
この格子パネル27の下枠29と桁材11に設けたブラ
ケット25との嵌合により桁材11に取り付けられるた
め、この取付作業をビス等を使用した作業と比べ簡単に
行え、集合住宅1の建設現場でかけなければならない手
間、時間を少なくできる。
構造物6の手摺り子部分を形成する格子パネル27は、
この格子パネル27の下枠29と桁材11に設けたブラ
ケット25との嵌合により桁材11に取り付けられるた
め、この取付作業をビス等を使用した作業と比べ簡単に
行え、集合住宅1の建設現場でかけなければならない手
間、時間を少なくできる。
【0031】また、支柱4,5と桁材11と手摺り16
とで荷重に対する強度を有する垂直構面が形成されてい
るため、格子パネル27の下枠29と桁材11のブラケ
ット25とを嵌合させた構造としても、手摺り構造物6
を必要とされる強度を備えたものにできる。
とで荷重に対する強度を有する垂直構面が形成されてい
るため、格子パネル27の下枠29と桁材11のブラケ
ット25とを嵌合させた構造としても、手摺り構造物6
を必要とされる強度を備えたものにできる。
【0032】また、格子パネル27の上枠28は手摺り
16にビス33で取り付けられているため、垂直構面へ
の格子パネル27の取付強度を大きくでき、必要とされ
る垂直構面への格子パネル27の取付強度を得られる。
16にビス33で取り付けられているため、垂直構面へ
の格子パネル27の取付強度を大きくでき、必要とされ
る垂直構面への格子パネル27の取付強度を得られる。
【0033】さらに、下枠29とブラケット25との嵌
合は、下枠29の幅方向両端部に設けたフック部29
D,29Eをブラケット25の幅方向両端部の係止部2
5D,25Eに外側から係止してなされるため、桁材1
1と手摺り16との間の空間に格子パネル27を嵌め込
んだとき、フック部29D,29Eを係止部25D,2
5Fに外側から簡単に係止でき、このため、この作業を
簡単に行え、さらに、フック部の係止部への係止は、下
枠29、ブラケット25の幅方向両端部の2箇所で行わ
れるため、格子パネル27の取付強度を大きくできる。
合は、下枠29の幅方向両端部に設けたフック部29
D,29Eをブラケット25の幅方向両端部の係止部2
5D,25Eに外側から係止してなされるため、桁材1
1と手摺り16との間の空間に格子パネル27を嵌め込
んだとき、フック部29D,29Eを係止部25D,2
5Fに外側から簡単に係止でき、このため、この作業を
簡単に行え、さらに、フック部の係止部への係止は、下
枠29、ブラケット25の幅方向両端部の2箇所で行わ
れるため、格子パネル27の取付強度を大きくできる。
【0034】また、本実施形態では、フック部29D,
29Eが係止部25D,25Eに外側から係止すること
は、フック部29D,29に付与したばね作用で弾圧的
になされているため、係止部25D,25からフック部
29D,29Eが脱落するのを確実に防止でき、係止に
よる取付強度を大きくできる。
29Eが係止部25D,25Eに外側から係止すること
は、フック部29D,29に付与したばね作用で弾圧的
になされているため、係止部25D,25からフック部
29D,29Eが脱落するのを確実に防止でき、係止に
よる取付強度を大きくできる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、手摺り構造物の手摺り
子部分を形成する格子パネルの構造材への取り付けと、
格子パネルの手摺りへの取り付けとのうちの少なくとも
一方の取り付けを、構造材、手摺りに設けたブラケット
に格子パネルを形成する枠部材を嵌合して行うようにし
たため、格子パネルの取付作業を簡単に行え、かける手
間、時間を少なくできるという効果を得られる。
子部分を形成する格子パネルの構造材への取り付けと、
格子パネルの手摺りへの取り付けとのうちの少なくとも
一方の取り付けを、構造材、手摺りに設けたブラケット
に格子パネルを形成する枠部材を嵌合して行うようにし
たため、格子パネルの取付作業を簡単に行え、かける手
間、時間を少なくできるという効果を得られる。
【図1】本発明の一実施形態に係る構造が適用されてい
る集合住宅の外廊下と外階段を示す斜視図である。
る集合住宅の外廊下と外階段を示す斜視図である。
【図2】図1の外廊下の手摺り構造物を示す一部破断、
省略の正面図である。
省略の正面図である。
【図3】図2の側断面図である。
【図4】図3よりも下側を示した側断面図である。
【図5】図4のV矢視方向図である。
【図6】格子パネルの一部省略の正面図である。
4,5,8,9 支柱 6,7,10 手摺り構造物 11 構造材である桁材 25 格子パネル取付ブラケット 27 格子パネル 28 格子パネルの上側の枠部材である上枠 29 格子パネルの下側の枠部材である下枠 30 手摺り子
Claims (3)
- 【請求項1】 間隔を開けて立設された複数本の支柱
と、これらの支柱の間に架設された構造材と、この構造
材の上側において前記支柱の間に架設され、これらの支
柱および前記構造材と共に垂直構面を形成する手摺り
と、少なくとも1本の手摺り子で上下の枠部材を連結す
ることに形成された格子パネルとを含んで構成され、こ
の格子パネルが前記構造材と前記手摺りの間の空間に嵌
め込まれてこれらの構造材と手摺りとに取り付けられて
いるとともに、前記構造材への前記格子パネルの取り付
けと、前記手摺りへの前記格子パネルの取り付けとのう
ちの少なくとも一方の取り付けが、前記構造材、前記手
摺りに設けたブラケットと前記枠部材とを嵌合させてな
されていることを特徴とする手摺り構造物。 - 【請求項2】 請求項2に記載の手摺り構造物におい
て、前記嵌合は、前記ブラケットの幅方向両端部に設け
た係止部に前記枠部材の幅方向両端部のフック部を外側
から係止させてなされていることを特徴とする手摺り構
造物。 - 【請求項3】 請求項3に記載の手摺り構造物におい
て、前記係止部への前記フック部の係止は、このフック
部の有するばね作用で弾圧的になされていることを特徴
とする手摺り構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9545897A JP2931561B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 手摺り構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9545897A JP2931561B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 手摺り構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292590A JPH10292590A (ja) | 1998-11-04 |
JP2931561B2 true JP2931561B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=14138244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9545897A Expired - Fee Related JP2931561B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 手摺り構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931561B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7142887B2 (ja) * | 2017-12-21 | 2022-09-28 | ビニフレーム工業株式会社 | 手摺 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9545897A patent/JP2931561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10292590A (ja) | 1998-11-04 |
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Legal Events
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
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