JP7264721B2 - 防水屋根構造とその防水施工方法 - Google Patents

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本発明は、機械式駐車装置の防水屋根構造とその防水施工方法に関する。
機械式駐車装置(例えば、エレベータ式駐車装置)の骨組は、通常、H形鋼や溝形鋼を用いたラーメン構造である。以下、この骨組(ラーメン構造)を単に「鋼構造体」と呼ぶ。
またその鋼構造体の外形寸法は、例えば普通自動車を50台収容する場合、間口Wが7~8m、奥行きLが6~7m、高さHが40~50mとなる。そのため、機械式駐車装置の屋上部の構築は高所作業であり、鋼構造体の周りに足場を設置して実施している。
かかる屋上部の構築には、足場の他に、例えば、スタンション、親綱、親綱支柱、安全帯、などが用いられる。
「スタンション」は、防護柵を設置するための支柱である。スタンションの取付け間隔は、安全上、例えば2m以下であり、その間に単管がハンドレール(手摺)として取り付けられる。
「親綱」は、建築現場における安全帯を引っ掛けるためのロープである。親綱には、ナイロンやポリエステルなど繊維質で作られた綱が通常用いられる。
「親綱支柱」は、落下防止のための支柱である。親綱は、安全性を確保するため、隣接する親綱支柱の間にたるまないよう設置される。
「安全帯」は、胴ベルト型(一本つり)、胴ベルト型(U字つり)、及びハーネス型(一本つり)に区分される。このうち、特に高所作業には、胴ベルト型(一本つり)とハーネス型が適している。胴ベルト型(一本つり)とハーネス型の安全帯は、「墜落制止用器具」とも呼ばれる。
高所作業では、安全帯のランヤード長さは例えば1.5m以下に制限されている。また、隣接する親綱支柱の間(1スパン)の作業は一人に制限される。さらに、親綱支柱の取付け間隔は、垂直距離(落下距離)に応じて定められ、通常、4~10mである。
上述した親綱支柱は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1の「防護用支柱」は、支柱外装を形成する外装パイプと、外装パイプに内装される補強構造体とを有する。補強構造体は、互いに入れ子状に嵌合されて少なくとも二重の管壁を形成する複数本の金属製補強パイプを有している。さらに、複数本の補強パイプによる嵌合間の周隙間に対して軟金属による粘着層が形成されている。
特開2016-199965号公報
上述したように機械式駐車装置の屋上部の骨組(鋼構造体)は、その周りに足場を設置し、スタンション、親綱支柱などを用いて構築される。さらにこの足場等を用いて、天井部を構成する梁の上面に母屋を間隔を開けて取り付け、かつ屋上の周囲にパラペットを設けることができる。
「パラペット」とは、建物の屋上のへりに設け、人の落下を防ぐ手すりである。パラペットの上面高さは、屋上の用途に応じて母屋の上面から200~800mmである。
図1は、母屋及びパラペットが固定された屋上部の骨組を示す従来の平面図(A)とそのB-B矢視図(B)である。
この図において、aは主柱、bは天井部を構成する梁、cは母屋、dはパラペット、eは屋上の四隅に設けられパラペットdを連結する垂直ポールである。なおこの図で足場、スタンション、親綱支柱等の図示は省略している。
機械式駐車装置の屋上の防水施工は、さらに、母屋cの上面に屋根材を隙間なく固定し、その上面に防水シートを貼り付けることで実施される。
この場合、パラペットdの外側に位置する足場から、作業員が「屋根材の固定」と「防水シートの貼り付け」を実施することは困難であり、パラペットdの内側に入り、母屋cの上に立って作業をする必要がある。
しかし、母屋cの設置間隔は広く(例えば、600~800mm)、かつ上面高さは屋根勾配のため段差を有するので、作業員が隙間に落下する可能性、或いは剛性の低い屋根材を踏み抜く可能性がある。
そのため、従来の手段には以下の問題点があった。
(1)屋上の防水施工の際の安全性を高めるため、従来は、上述した可搬式の親綱支柱、親綱、及び安全帯を用いていた。しかしこの場合、親綱支柱の下端部を母屋c(又は梁b)に固定する必要があり、「屋根材の固定」のため親綱支柱の取付け/取り外しを頻繁に実施する必要が生じ、作業効率が極端に低い。
(2)屋上の四隅に設けられた垂直ポールeの上部に延長ポールfを固定し、これを親綱支柱として、上記の作業を実施することも考えられる。しかしこの場合、垂直ポールeの上面に屋根材(又は防水シート)を施工する際、延長ポールfを外す必要が生じ、安全性が確保できない。
また、間口W又は奥行きLが大きい場合、パラペットdの位置の親綱からの安全帯のランヤード長さが制限されているため、屋根面の中央部分は施工ができない。
(3)屋上の防水施工後は、鋼構造体の高さ制限のため、延長ポールfが撤去され、垂直ポールeの上部には屋根材(又は防水シート)が固定されている。そのため、防水屋根の完成後の定期点検やメンテナンスの際に、延長ポールfや親綱支柱が利用できずに剛性の低い屋根材を踏み抜く可能性があり、安全性が確保できない。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち母屋及びパラペットが固定された屋上部の屋根全面の防水施工を、作業員の落下を防止して効率よくでき、かつ防水屋根の完成後の定期点検やメンテナンスの際にも、作業員の安全性を確保できる防水屋根構造とその防水施工方法を提供する。
また本発明によれば、天井部を構成する梁に母屋及びパラペットが固定された機械式駐車装置の防水屋根構造であって、
前記母屋の上面に固定された屋根材と、
前記屋根材の上面に貼付けられた防水シートと、
前記母屋又は前記梁に下端部が固定され、上端が前記防水シートより上方まで延びる複数の支柱下部と、を備え、
前記支柱下部は、その上部に第1水平貫通孔を有する中空管であり、
さらに、前記支柱下部の上端外側に嵌合し前記中空管の上端開口を液密に覆う防水キャップを備え、該防水キャップは、前記第1水平貫通孔と整合する位置に第2水平貫通孔を有し、
さらに、前記第1水平貫通孔及び前記第2水平貫通孔を貫通して着脱可能であり、親綱を固定可能なアイボルトを備え、
前記支柱下部は、その上部に着脱可能な支柱上部を固定して親綱支柱として用いることができ、
前記支柱下部の固定位置は、隣接する前記支柱上部の間を連結する前記親綱から安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように設定されている、防水屋根構造が提供される。
本発明の構成によれば、複数の支柱下部の固定位置が、隣接する支柱上部の間(1スパン)を連結する親綱から安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように設定されている。従って、安全帯のランヤード長さが制限され(例えば1.7m以下)、隣接する親綱支柱の間(1スパン)の作業が一人に制限される場合でも、その屋根全面の防水施工を、作業員の落下を防止して効率よくできる。
また、本発明の構成によれば、複数の支柱下部の上端が防水シートより上方まで延びており、その上部に着脱可能な支柱上部を固定して親綱支柱として用いることができる。従って、防水屋根の完成後の定期点検やメンテナンスの際にも、支柱下部に支柱上部を固定して親綱支柱として用い、作業員の安全性を確保できる。
母屋及びパラペットが固定された屋上部の骨組を示す従来の平面図(A)とそのB-B矢視図(B)である。 本発明を適用する機械式駐車装置の側面図である。 母屋及びパラペットが固定された屋上部の骨組を示す本発明の平面図(A)とそのB-B矢視図(B)である。 図3(B)の支柱下部の拡大図である。 母屋、屋根材、及び防水シートの構造を示す斜視図である。 支柱下部の固定位置の説明図である。 本発明による防水屋根構造の防水施工方法の全体フロー図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明を適用する機械式駐車装置100の側面図である。
この図において、機械式駐車装置100は、エレベータ式駐車装置である。なお、機械式駐車装置100は、この例に限定されず、その他の任意の型式の駐車装置であってもよい。
図2において、ケージ5は、その上にパレット3を搭載し、格納棚6と入出庫フロア7との間で昇降路4を昇降する。格納棚6は、昇降路4に沿って複数設けられている。格納棚6からケージ上に横行したパレット3は、入出庫フロア7に向けて昇降路4を下降する。
ケージ5の中央には、昇降旋回装置5aが設けられている。この昇降旋回装置5aは、格納棚6とケージ5の間でパレット3を横行させる横行装置を兼ねている。入出庫時には、昇降旋回装置5aによってパレット3が90度水平旋回し、車両1の前後方向を格納方向から入出庫方向に向けるようになっている。
なお、この例では、車両1の格納方向と入出庫方向が直交しているが、格納方向と入出庫方向は同一であってもよい。
図3は、母屋c及びパラペットdが固定された屋上部の骨組を示す本発明の平面図(A)とそのB-B矢視図(B)である。なおこの図は、屋上の防水施工を実施する前を示している。
この図において、aは主柱、bは天井部を構成する梁、cは母屋、dはパラペット、eは屋上の四隅に設けられパラペットdを連結する垂直ポールである。なおこの図で足場、スタンション、親綱支柱等の図示は省略している。
母屋cは、例えば、単一のリップ溝形鋼、1対のリップ溝形鋼の組合せ、溝形鋼、角形鋼管、等であり、梁bからの鉛直距離を変化させて、上面の段差が一定の勾配を有している。この勾配は例えば1/100~5/100であり、雨水を勾配に沿って流すようになっている。
この図において、本発明による防水屋根構造は、母屋c(又は梁b)に下端部が固定され、上端が防水シート50(後述する)より上方まで延びる複数の支柱下部10を備える。
この例で、支柱下部10は、母屋cに固定されているが、梁bに固定してもよい。
図4は、図3(B)の支柱下部10の拡大図であり、(A)は屋上の防水施工前を示している。
図4(A)に示すように、支柱下部10は、その上部に第1水平貫通孔11を有する中空管である。中空管は、矩形鋼管(例えば75mm×75mm)又は円形鋼管であり、母屋c(又は梁b)に下端部が溶接又はボルトで強固に固定されている。また、支柱下部10は、作業員が落下し親綱g(図示せず)を介して作用する衝撃力に耐える高い剛性を有する。
図4(A)において、支柱下部10は、その上部に着脱可能な支柱上部20を固定して親綱支柱として用いることができるようになっている。支柱上部20の上端(又は上部)には、親綱gを固定する親綱固定具22(この例ではアイボルト)が固定されている。
親綱固定具22の高さ(又は、支柱上部20の上端高さ)は、ほぼ作業員の安全帯の高さであり、例えば母屋cの上面から約1m(例えば800~1200mm)であるのがよい。
支柱上部20は、その下端部に支柱下部10の中空管の内側に嵌合する嵌合部23を有する。嵌合部23は、支柱下部10の第1水平貫通孔11と整合する位置に第3水平貫通孔24を有する。
なおこの例では、支柱下部10は、第1水平貫通孔11より下方に第4水平貫通孔12を有し、支柱上部20の嵌合部23は、支柱下部10の第4水平貫通孔12と整合する位置に第5水平貫通孔25を有する。
図4(A)において、第1水平貫通孔11と第3水平貫通孔24を貫通してボルト&ナット(図示しない)、又はアイボルトを固定し、第4水平貫通孔12と第5水平貫通孔25を貫通してボルト&ナット(図示しない)を固定するようになっている。
この構成により、支柱下部10の上部に着脱可能に支柱上部20を固定して、支柱下部10と支柱上部20を親綱支柱として用いることができる。
支柱上部20は、支柱下部10の上部に嵌合する中空管である。この中空管は、矩形鋼管又は円形鋼管であるのがよい。また、支柱上部20は、作業員が落下し親綱g(図示せず)を介して作用する衝撃力を変形して吸収できる剛性を有することが好ましい。
支柱下部10の上端高さは、親綱gを介して作用する支柱上部20に作用する衝撃力の最大値が適正範囲になるように設定することが好ましく、例えば母屋cの上面から200~500mmであるのがよい。
図4において、(B)は防水施工後の図3(B)の支柱下部10の拡大図であり、(C)は(B)のC-C矢視図である。
図4(B)(C)に示すように、防水施工後において、本発明による防水屋根構造は、支柱下部10の上端外側に嵌合し中空管の上端開口を液密に覆う防水キャップ30を備える。防水キャップ30は、支柱下部10の第1水平貫通孔11と整合する位置に第2水平貫通孔32を有する。
本発明による防水屋根構造は、さらに、支柱下部10の第1水平貫通孔11及び防水キャップ30の第2水平貫通孔32を貫通して着脱可能であり、親綱gを固定可能なアイボルト34を備える。
この構成により、アイボルト34に親綱gを固定することにより、防水屋根の完成後の定期点検やメンテナンスの際にも、作業員の安全性が確保できる。
図4において、本発明による防水屋根構造は、さらに、屋根材40と防水シート50を備える。
屋根材40は、例えば、溶接亜鉛めっき鋼板であり、母屋c及びパラペットdの上面に隙間なく固定される。
防水シート50は、例えば塩ビシートであり、屋根材40の上面に貼付けられる。
図4において、支柱下部10は、防水キャップ30より下方位置に設けられ半径方向外方に延びる鍔部材14を有する。
また、防水シート50は、屋根材40の上面から、支柱下部10の外面、及びパラペットdの上面まで連続的に貼付けられている。
この構成により、鍔部材14により、支柱下部10の外面の防水シート50の端部に雨水が侵入するのを防ぐことができる。
図5は、母屋c、屋根材40、及び防水シート50の構造を示す斜視図である。
この例において、母屋cの上面に屋根材40が隙間なく固定され、その上面に防水シート50が隙間なく貼付けられている。
さらにこの例では、屋根材40の下面に耐火被膜42(例えば吹付けロックウール)が設けられ、全体として耐火構造になっている。
なお、この構成は、必須ではなく、その他の構成、例えば屋根材40と防水シート50の間に断熱材(例えばロックウール)を設けてもよい。
図6は、支柱下部10の固定位置の説明図である。この図は図3(A)から梁b、母屋cの図示を省略し、主柱aとパラペットdのみを示している。
また、この例で4つの支柱下部10が設けられている。4つの支柱下部10をそれぞれ10A,10B,10C,10Dと呼び、それぞれの固定位置をA,B,C,Dとする。
また、図中のRは、安全帯のランヤードの許容長さである。半径Rの円は、固定位置A,B,C,Dから安全帯を介して作業者がアクセスできる範囲を示している。なお、「アクセス」とは作業員が近接して作業することを意味する。
さらに半径Rの4つの円において、隣接する2つの円に接する2本の平行線の内側は、親綱gから安全帯のランヤードの許容長さで、作業者がアクセスできる範囲を示している。
なお、この例において、固定位置Bと固定位置Dとの間にも親綱gを連結し、屋根面の中央部分にも作業者がアクセスできるようになっている。
上述したように、本発明による防水屋根構造は、支柱下部10の固定位置が、隣接する支柱上部20の間を連結する親綱gから安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように設定されている。
また、この例では、親綱gからパラペットdの外縁までの水平距離が、ランヤードの許容長さより短く、かつ作業員が歩行可能な幅よりも長く設定されている。
なお、支柱下部10の数は、この例に限定されず、安全性を確保できる限りで、支柱下部10A,10B,10C,10Dの間、又は任意の位置に設けてもよい。
図7は、本発明による防水屋根構造の防水施工方法の全体フロー図である。
この図において、本発明の防水施工方法は、S1~S6の各ステップ(工程)からなる。
ステップS1では、隣接する支柱上部20の間を連結する親綱gから安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように複数の支柱下部10の固定位置を設定する。
ステップS2では、支柱下部10を母屋c又は梁bに固定する。次いで、その上部に支柱上部20を固定して親綱支柱として用い、親綱gと安全帯を用いてステップS3,S4を実施する。
ステップS3では、屋根材40に支柱下部10を避ける開口を設け、屋根全面に屋根材40を固定する。この固定は隙間なく実施することが好ましい。
ステップS4では、防水シート50を屋根材40の上面に貼付る。この際、防水シート50を、屋根材40の上面から、支柱下部10の外面、及びパラペットdの上面まで連続的に貼付ける。
ステップS5では、支柱上部20を取り外し、支柱下部10の上端外側に防水キャップ30を嵌合させて支柱下部10の上端開口を液密に覆う。支柱上部20の取外し後は、支柱下部10のアイボルト34に親綱gを固定することが好ましい。
ステップS6では、支柱下部10の上端外側と防水キャップ30との隙間をシーリング材でシールする。
上述した本発明の実施形態によれば、屋根全面にアクセスできる位置に固定された支柱下部10の上部に支柱上部20を固定して親綱支柱として用いることができる。従って、「屋根材の固定」のため可搬式の親綱支柱の取付け/取り外しを実施する必要がなく、作業効率を高めることができる。
また、複数の支柱下部10の固定位置が、隣接する支柱上部20の間(1スパン)を連結する親綱gから安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように設定されている。従って、安全帯のランヤード長さが制限され(例えば1.5m以下)、隣接する親綱支柱の間(1スパン)の作業が一人に制限される場合でも、その屋根全面の防水施工を、作業員の落下を防止して効率よくできる。
また支柱下部10は、パラペットdの内側に位置するので、延長ポールfが不要であり、安全性を確保した状態で、垂直ポールeの上面に屋根材40(又は防水シート50)をいつでも施工できる。
さらに、支柱下部10の固定位置は、隣接する支柱上部20の間を連結する親綱gから安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように設定されているので、屋根面の中央部分も支障なく施工できる。
また屋上の防水施工後も、母屋c又は梁bに下端部が固定された複数の支柱下部10の上端が防水シート50より上方まで延びているので、これを利用して、防水屋根の完成後の定期点検やメンテナンスの際に、安全性を確保できる。
すなわち、複数の支柱下部10の上端が防水シート50より上方まで延びており、その上部に着脱可能な支柱上部20を固定して親綱支柱として用いることができる。従って、防水屋根の完成後の定期点検やメンテナンスの際にも、支柱下部10に支柱上部20を固定して親綱支柱として用い、作業員の安全性が確保できる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
a 主柱、b 梁、c 母屋、d パラペット、e 垂直ポール、f 延長ポール、
g 親綱、R 半径、1 車両、3 パレット、4 昇降路、5 ケージ、
5a 昇降旋回装置、6 格納棚、7 入出庫フロア、
10(10A,10B,10C,10D) 支柱下部、11 第1水平貫通孔、
12 第4水平貫通孔、14 鍔部材、20 支柱上部、22 親綱固定具、
23 嵌合部、24 第3水平貫通孔、25 第5水平貫通孔、
30 防水キャップ、32 第2水平貫通孔、34 アイボルト、
40 屋根材、42 耐火被膜、50 防水シート、
100 機械式駐車装置(エレベータ式駐車装置)

Claims (6)

  1. 天井部を構成する梁に母屋及びパラペットが固定された機械式駐車装置の防水屋根構造であって、
    前記母屋の上面に固定された屋根材と、
    前記屋根材の上面に貼付けられた防水シートと、
    前記母屋又は前記梁に下端部が固定され、上端が前記防水シートより上方まで延びる複数の支柱下部と、を備え、
    前記支柱下部は、その上部に第1水平貫通孔を有する中空管であり、
    さらに、前記支柱下部の上端外側に嵌合し前記中空管の上端開口を液密に覆う防水キャップを備え、該防水キャップは、前記第1水平貫通孔と整合する位置に第2水平貫通孔を有し、
    さらに、前記第1水平貫通孔及び前記第2水平貫通孔を貫通して着脱可能であり、親綱を固定可能なアイボルトを備え、
    前記支柱下部は、その上部に着脱可能な支柱上部を固定して親綱支柱として用いることができ、
    前記支柱下部の固定位置は、隣接する前記支柱上部の間を連結する前記親綱から安全帯のランヤードの許容長さで、屋根全面にアクセスできるように設定されている、防水屋根構造。
  2. 前記親綱から前記パラペットの外縁までの水平距離が、前記ランヤードの前記許容長さより短く、かつ作業員が歩行可能な幅よりも長く設定されている、請求項に記載の防水屋根構造。
  3. 前記支柱下部は、前記防水キャップより下方位置に設けられ半径方向外方に延びる鍔部材を有する、請求項に記載の防水屋根構造。
  4. 請求項1に記載の防水屋根構造の防水施工方法であって、
    (A)隣接する前記支柱上部の間を連結する前記親綱から安全帯のランヤードの許容長さで、前記屋根全面にアクセスできるように複数の前記支柱下部の固定位置を設定し、
    (B)前記支柱下部を前記母屋又は前記梁に固定し、その上部に前記支柱上部を固定して親綱支柱として用い、
    (C)前記屋根材に前記支柱下部を避ける開口を設け、前記屋根全面に前記屋根材を固定し、
    (D)前記防水シートを前記屋根材の上面に貼付け、
    (E)前記支柱下部の上端外側に前記防水キャップを嵌合させて前記支柱下部の上端開口を液密に覆う、防水屋根構造の防水施工方法。
  5. 前記防水シートを、前記屋根材の上面から、前記支柱下部の外面、及び前記パラペットの上面まで連続的に貼付ける、請求項に記載の防水屋根構造の防水施工方法。
  6. 前記支柱下部の上端外側と前記防水キャップとの隙間をシーリング材でシールする、請求項に記載の防水屋根構造の防水施工方法。
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