JP7448967B2 - 床施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、組み立てられた建造物の鉄骨梁上にデッキプレートを敷き込んで床を施工するための床施工方法と、床施工の工事現場等に設置される仮設具であって親綱を張設して高所作業を安全に行うための高所作業安全装置とに関する。
例えば、床が施工される建造物の鉄骨梁には、安全作業のための仮設具として、通常、親綱が張設される。親綱は、柱間に張設される場合、柱にU型の金具を取り付け、その金具に端部が緊結される。また、柱間の距離が10mを超える場合や大梁に小梁が交差して設けられている場合は、親綱支柱を大梁上や小梁上に立設して親綱を張設することが必要となる。
従来の親綱支柱は、支柱本体の下端部に、鉄骨梁のフランジに挟着される挟着治具が設けられたものである。親綱支柱は、支柱本体の上端部に親綱取付部を備えており、例えば、2本の親綱支柱の親綱取付部間に親綱が掛け渡されて張設される。作業者は安全帯を装着しており、安全帯が備える命綱の先端部を親綱に移動自由に係止することで、作業者が高所作業を安全に行えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
安全帯には、胴ベルト型の安全帯とフルハーネス型の安全帯とがある。胴ベルト型の安全帯では、命綱が作業者の腰の位置に取り付けられる。その命綱の長さは約1.0mである。親綱は作業者の腰の高さ(90cm前後)に張設されるのが通例である。フルハーネス型の安全帯では、命綱が作業者の背中の位置に取り付けられるので、親綱は作業者の背中の高さ(130cm前後)に張設される。
フルハーネス型の安全帯は、肩、腰、大腿などの身体の複数個所をベルトで支持するので、墜落時に身体が複数の箇所で支持される。このため、転落事故の発生時、胴ベルト型の安全帯のように腹部が圧迫される危険性がなく、身体がベルトからすり抜けるなどのおそれがない。また、建設作業等における一般的な使用条件(ショックアブソーバーフックの取付高さ:0.85m、命綱(ランヤード)とフルハーネスを結合する環の高さ:1,45m、命綱の長さ:1.7m、ショックアブソーバー(第一種)の伸びの最大値:1.2m、フルハーネス等の伸び:1.0m程度)を想定すると、落下距離は約5mとなるので、5m以上がフルハーネス型の安全帯を使用する高さの目安となる。この安全性の面から、安全帯は、近年、胴ベルト型からフルハーネス型へと移行してきている。
特開2020―39603公報
親綱を高い位置に設けることは、転落事故の発生時、落下距離が長くなるが、フルハーネス型の安全帯を着用する場合、支柱は長い方が親綱が高い位置に張設されるため、落下距離は少なくなり、安全性が増す。一方において、親綱支柱の高さが高くなり、その分、親綱支柱が長くなるため、親綱支柱の重量が重くなる。その結果、下端の挟着治具に作用するモーメントが大きくなり、挟着治具の強度が十分でないと、鉄骨梁のフランジから挟着治具が脱落する危険性がある。
親綱支柱の長さは、親綱の張設高さが作業者の背中の位置となるように設定される。しかし、親綱が作業者の背中の位置にあると、作業者が物を持って移動したり作業したりする場合、片方の手で親綱を持ち上げて親綱をくぐる必要があり、移動や作業に支障をきたし、作業の安全性に問題がある。
また、親綱の高さが作業者の背中の位置にある場合、作業者の転落事故が発生したとき、作業者が落下する距離が大きいため、親綱支柱及び作業者に大きな衝撃が掛かり、作業者は安心して作業を行うことができない。
本発明は、上記の問題に着目してなされたもので、作業者の移動や作業に支障を来たさず、高所でのデッキプレートの敷き込み作業を安全かつ安心して行うことができる床施工方法と、その床施工方法の実施に用いることができる高所作業安全装置とを提供することを目的とする。
本発明の床施工方法は、建造物の鉄骨梁上に立設された親綱支柱に、鉄骨梁の上面からの高さhが、170cm<h≦200cmとなるように親綱を張設する工程と、親綱に作業者に装着された安全帯の先端部を係止した状態で作業者が鉄骨梁上にデッキプレートを敷き込む作業を行う工程と、各親綱支柱及び親綱を解体してデッキプレート上にコンクリートを打設する工程とを順次実施して床を施工するものである。
また、本発明の高所作業安全装置は、上記の床施工方法を実施するのに用いることが可能なもので、建造物の鉄骨梁上に立設される親綱支柱と、親綱支柱に張設される親綱とを備える。親綱支柱は、親綱の鉄骨梁の上面からの高さhが、170cm<h≦200cmとなるように長さが設定される。
日本男子の平均身長は約170cmであり、作業者の身長が例えば180cmを超えるのは稀であるから、鉄骨梁上に立設される親綱支柱に、鉄骨梁の上面からの高さhが、h>170cmとなるように親綱を張設するものである。これにより、親綱は作業者の眼の高さより上方に位置し、作業者は殆ど屈まずに親綱の下をくぐることができ、作業者の移動や作業に支障を生じない。このため、高所でのデッキプレートの敷き込み作業が安全に行える。また、転落事故の発生時、作業者の落下距離が小さくて済み、親綱支柱及び作業者に掛かる衝撃も小さく、作業者は安心して作業を行える。
さらに、鉄骨梁上に立設される親綱支柱に、鉄骨梁の上面からの高さhが、h≦200cmとなるように親綱を張設することで、作業者は上方へ手を伸ばすだけで、背伸びをすることなく、命綱の先端のフックを親綱に容易に引っ掛けることができる。なお、親綱は、所定の間隔をあけて設けられた親綱支柱間に張設される他、柱と親綱支柱との間に張設することもできる。
本発明の好ましい実施態様においては、親綱支柱は、支柱本体と、鉄骨梁の上面に固着される支持管と、支柱本体の下端部と支持管との間に介在し支持管に支柱本体を取外し可能に連結する連結管と、支柱本体の上端部に取外し可能に連結される親綱取付部とを含む。
この実施態様によると、支持管が鉄骨梁の上面に、例えば溶接により固着されるので、支柱本体は支持管に連結管を介してしっかり支持される。これにより、親綱支柱の長さを長く設定して親綱を作業者の身長より高い位置に張設できるもので、作業者の移動や作業に支障を来たさず、高所でのデッキプレートの敷き込み作業が安全に行える。なお、支持管の鉄骨梁への固着は、必ずしも溶接に限定されるものではなく、例えば、支持管に取付ベースを一体に固着し、その取付ベースをボルト、ナットなどを用いて鉄骨梁に締付け固定してもよい。
また、支持管を鉄骨梁の上面の幅中央部に固着することで、支持管がデッキプレートの敷設に支障を生じさせることがない。さらに、親綱支柱の長さを長く設定することで、親綱支柱に大きなモーメントが作用しても、支持管は溶接等により鉄骨梁に強固に固定されるので、親綱支柱は下端部がしっかりと支持され、親綱支柱が脱落するおそれはない。
さらにまた、親綱支柱は、支柱本体、支持管、連結管、及び親綱取付部の各部材により構成されるので、親綱支柱の製作、取扱、持ち運びなどが容易であり、親綱支柱の構成部材に損傷が生じたとき、該当部材のみを取り替えることができて経済的である。
本発明の好ましい実施態様においては、連結管は、支持管の上端部と篏合する第1の連結部と、支柱本体の下端部と篏合する第2の連結部と、第1の連結部と第2の連結部との中間に位置し支柱本体の下端面及び支持管の上端面が突き当たる環状のストッパーとを備え、第1の連結部と前記支持管との間及び第2の連結部と支柱本体との間に抜止め部材が設けられている。
この実施態様によると、支持管に連結管を介して支柱本体が連結可能であるから、親綱支柱の組立や解体を容易に行うことができる。また、親綱の使用中に、支持管から支柱本体が抜け出るおそれがなく、安全である。なお、支柱本体は、全長が管状のものであってもよく、上端部及び下端部のみが管状であって中間部分は棒状や軸状のものであってもよい。
連結管は、種々の態様のものが考えられるが、好ましい実施態様においては、金属製の管の外周面の中央部にストッパーを構成する金属製の環を嵌め込んで構成される。
この実施態様によると、金属製の管と環とを結合して連結管を製作できるので、連結管の製作が容易である。
支柱本体は、種々の材質のもので形成できるもので、例えば、アルミニウム製のパイプにより形成してもよい。
この実施態様によると、支柱本体が軽量となり、持ち運びが容易となる。
好ましい実施態様においては、抜止め部材は、支持管の上端部と連結管の第1の連結部との対応する位置に形成された貫通孔に挿通される第1の連結ピンと、支柱本体の下端部と連結管の第2の連結部との対応する位置に形成された貫通孔に挿通される第2の連結ピンとを含む。
この実施態様によると、第1,第2の各連結ピンを貫通孔に挿入するだけで、支持管に連結管を介して支柱本体を抜止め状態で連結することができる。
本発明によれば、親綱が作業者の移動や作業に支障を来たすおそれがなく、作業者は、高所でのデッキプレートの敷き込み作業を安全かつ安心して行える。
建造物の鉄骨梁上に設置された高所作業安全装置を示す側面図である。 高所作業安全装置を用いて実施される床施工方法を示す平面図である。 親綱支柱の構成を示す側面図である。 鉄骨梁の上面に支持管を溶接により固定した状態を示す断面図である。 支持管に連結管を介して支柱本体を連結した状態を拡大して示す断面図である。 抜止め部材の具体例を示す正面図である。 支柱本体に親綱取付部を取り付けた状態を示す断面図である。
図1及び図2は、建造物の上層階に床を施工するために、組み立てられた鉄骨梁8上に設置された高所作業安全装置1を示している。なお、図2において、鉄骨梁8は大梁と交差して設けられた小梁であり、この小梁部にデッキプレートを敷き込むために後述する親綱支柱3を立設して高所作業安全装置1を構成している。
建造物の上層階に床を施工する場合、建造物の骨組みが完成した後、まず、所定の枚数を梱包したデッキプレートの複数個を床施工階までクレーンで吊り上げて仮置きする。つぎに、高所作業安全装置1により作業の安全を確保した状態で、作業者Pは、床の施工位置にデッキプレート9を敷き込んだ後、デッキプレート9上に乗ってデッキプレート9の端部を鉄骨梁8に1枚、1枚溶接する。
図示例の高所作業安全装置1は、鉄骨梁8の上面に所定の間隔をあけて立設される2本の親綱支柱3と、親綱支柱3,3間にできる限り弛みが生じないように張設される親綱7とを備える。各親綱支柱3は、図示例のように、いずれも小梁を構成する鉄骨梁8上に立設してもよいが、一方の親綱支柱3は小梁を構成する鉄骨梁上に、他方の親綱支柱3は大梁を構成する鉄骨梁上に、それぞれ立設し、大梁上の親綱支柱3を他の親綱7の張設に共用するようにしてもよい。
親綱支柱3は、親綱7の鉄骨梁8の上面からの高さhが、170cm<h≦200cmとなるように長さが設定される。なお、親綱7の張設時に親綱7に弛みが生じる場合、その弛み分を考慮して親綱支柱3の長さを設定する必要がある。この場合、親綱7の鉄骨梁8の上面からの高さhとは、弛んだ親綱7の最下点の位置の高さをいう。また、親綱支柱3の長さとは、後述する支持管2の下端から親綱取付部60の下端までの長さをいう。
親綱支柱3は、支柱本体4と、鉄骨梁8の上面に溶接により固着される支持管2と、支柱本体4の下端部と支持管2との間に介在し支持管2に支柱本体4を取外し可能に連結する連結管5と、支柱本体4の上端部に取外し可能に連結される親綱取付部6とを含む。
高所作業安全装置1を鉄骨梁8上に設けるには、鉄骨梁8の上面の幅中央部に複数の親綱支柱3の各支持管2を溶接により垂直の姿勢で固定する工程と、支柱本体4の下端に連結管5を取り付けた状態のものを各支持管2内に差し込んで親綱支柱3を組み立てる工程と、親綱支柱3の上端部の親綱取付部6,6間に親綱7を所定の高さhに張設する工程とを順に実施するもので、以上の各工程は、鉄骨建方時に地上で行われる。
高所作業安全装置1の設置後、次に、床施工階において、親綱7に作業者Pに装着された安全帯の命綱10の先端のフック11を引っ掛けた状態で作業者Pが親綱7を伝って移動しつつ鉄骨梁8上にデッキプレート9を敷き込む作業を行う工程を実施する。敷き込み作業の完了後は、親綱7を外し、各支持管2より支柱本体4、親綱取付部6、及び連結管5を一体のまま抜き取って親綱支柱3及び親綱7を解体する工程と、デッキプレート9上に各支持管2が埋まる厚さのコンクリートを打設する工程とを順次実施して床の施工を完了する。この場合に、解体作業は、デッキプレート9の敷き込み完了後に行うので、効率よくかつ安全に行うことができる。
なお、床の施工は、床施工階に多数枚のデッキプレート9を搬送して鉄骨梁間に敷き込むという方法に限定されるものではない。例えば、地上の作業場において、複数枚(例えば3枚)のデッキプレートを連ねて床版ユニットを組み立て、複数の床版ユニットを吊上げ装置により床施工階まで吊り上げて鉄骨梁8上に敷き込むようにしてもよい。
図1及び図3は、建造物の鉄骨梁8上に親綱支柱3を垂直に立設した状態を示す。鉄骨梁8は、両側へ張り出すフランジ部80,80を有しており、各フランジ部80上にデッキプレート9の端部が載置されて固定される。
親綱支柱3の支持管2は、断面形状が円形の鋼管を所定の長さに切断して形成されたもので、図4に示すように、内部は中空であり、下端部の外周面が鉄骨梁8の上面に溶接により固着されている。なお、図4において、100は溶接部分を示す。各親綱支柱3の支持管2は、所定の間隔をあけて鉄骨梁8の上面の幅中央位置に設置される。支持管2の上端面は開口しており、開口部より管内へ上方より連結管5の第1の連結部51(詳細は後述)を緊密に嵌入することが可能である。
親綱支柱3の支柱本体4は、種々の材料により形成することが可能であり、軽量化のために、断面形状が円形のアルミニウム製のパイプを用いて形成するのが望ましいが、これに限らず、鋼管により形成してもよく、アルミニウム製のパイプと鋼管とを内外2層構造としたものにより形成してもよい。
支柱本体4の長さは、親綱7を張設する鉄骨梁8の上面からの高さhが、170cm<h≦200cmとなるように設定される。作業者の平均的な身長を考慮し、また、その作業者が、鉄骨梁8上や敷き込まれたデッキプレート上に乗って歩行や作業を行う場合を想定すると、支柱本体4の長さは、親綱7を張設する鉄骨梁8の上面からの高さhが180cm程度となるように設定するのが最良である。また、親綱支柱3の重量や強度の観点から親綱支柱3が過度に長くならないように、175cm≦h≦185cmに設定するのが望ましい。高さhがこの範囲内にあれば、作業者は移動時に容易に親綱7の下をくぐることができ、また、わずかに手を伸ばせば、命綱10の先端のフック11を親綱7に引っ掛けることができる。
なお、支柱本体4は、この実施例では、長さ方向に対して垂直方向の断面形状が円形のパイプを用いているが、円形に限らず、楕円形、正方形状、長方形状などの形状のものであってもよく、また、H型鋼のような金属の棒状体の上下端に金属管を一体に連結したようなものであってもよい。
連結管5は、図5に示すように、支持管2の上端部の管内に緊密に嵌入される断面形状が円形の第1の連結部51と、支柱本体4の下端部の管内に緊密に嵌入される断面形状が円形の第2の連結部52とを有する。第1の連結部51と第2の連結部52との中間には円環状のストッパー53が設けられ、ストッパー53に支柱本体4の下端面及び支持管2の上端面が突き当たるようになっている。
第1の連結部51の外径d1は支持管2の内径D1とほぼ一致するもので、第1の連結部51を支持管2の管内に挿入したとき、第1の連結部51と支持管2とが緊密に嵌合する。第2の連結部52の外径d2は支柱本体4の内径R1とほぼ一致するもので、第2の連結部52を支柱本体4の管内に挿入したとき、第2の連結部52と支柱本体4とが緊密に篏合する。
この実施例の連結管5は、第1、第2の連結部51,52を構成する金属製の管(パイプ)の外周面の中央部にストッパー53を構成する金属製の環(リング)を緊密に嵌め込んで形成されている。第1の連結部51の外径d1と第2の連結部52の外径d2とは一致し、また、支持管2の内径D1と支柱本体4の内径R1とは一致する。管及び環は、鋼、ステンレスなどの金属により形成される。
支持管2の外径D2と支柱本体4の外径R2とはストッパー53の外径Sと一致している。第1の連結部51を支持管2の管内に嵌入したとき、ストッパー53の下端面と支持管2の上端面とが突き当たる。また、第2の連結部52を支柱本体4の管内に嵌入したとき、ストッパー53の上端面と支柱本体4の下端面とが突き当たる。
第1の連結部51と支持管2との間、及び第2の連結部52と支柱本体4との間には抜止め部材54が設けられている。抜止め部材54は、支持管2の上端部の対向する位置に形成された2個の貫通孔21,21と、連結管5の第1の連結部51の支持管2の貫通孔21,21との対応位置に形成された2個の貫通孔55,55と、各貫通孔21,55に一連に挿通される第1の連結ピン56と、支柱本体4の下端部の対向する位置に形成された2個の貫通孔42,42と、連結管5の第2の連結部52の支柱本体4の貫通孔42,42との対応位置に形成された2個の貫通孔58,58と、各貫通孔42,58に一連に挿通される第2の連結ピン57とを含むものである。
第2の連結ピン57は、両端に軸部57cと一体の第1,第2の頭部57a,57bを有する。各頭部57a,57bは、貫通孔42の直径より大径であり、支柱本体4と第2の連結部52との連結状態が外れないように保持している。
第1の連結ピン56は、図6に示すように、一端に軸部56cと一体の第1の頭部56aを有し、他端に軸部56cに対して回動自由な第2の頭部56bを有している。一方の頭部56aは、貫通孔21の直径より大径に形成され、他方の頭部56bは、貫通孔21の直径より長さが長く形成されている。頭部56bは、図中、一点鎖線で示すように、軸部56cの長さ方向に沿う方向に揃えられると、第1の連結ピン21,56を貫通孔21,55より抜くことができ、支持管2と第1の連結部51との連結状態を外すことができる。
支柱本体4の上端部には、親綱取付部6が取外し可能に連結されている。親綱取付部6は、図7に示すように、断面形状が円形の管状部61の上端に環状の係止部60が一体に取り付けられたものである。管状部61の外径は支柱本体4の内径とほぼ一致し、管状部61を支柱本体4の上端部の管内へ挿入したとき、両者は緊密に篏合する。
親綱取付部6と支柱本体4との間には抜止め部材62が設けられている。抜止め部材62は、管状部61の対向する位置に形成された2個の貫通孔63,63と、支柱本体4の管状部61の貫通孔63,63との対応位置に形成された2個の貫通孔43,43と、各貫通孔63,43に一連に挿通される連結ピン64とを含む。連結ピン64は、両端に軸部と一体の第1,第2の頭部64a,64bを有する。各頭部64a,64bは、貫通孔43の直径より大径に形成されており、親綱取付部6の管状部61と支柱本体4との連結状態が外れないように保持されている。
親綱7は、図1に示されるように、ポリエステル等の合成繊維製のロープ70の一端に第1のフック71が直接取り付けられ、他端に図示しない緊張器を介して第2のフック72が取り付けられたものである。第1,第2の各フック71,72は、親綱支柱3の親綱取付部6の係止部60に引っ掛けられるもので、係止部60に対して着脱が可能な構成のものである。なお、緊張器は、ロープ70の張り具合を調整するためのものである。
また、図示例の親綱支柱3では、親綱取付部6の係止部60に親綱7の第1、第2のフック71,72が引っ掛けられるが、これに限らず、係止部60の形状を親綱7及びフック71,72を通すことが可能な大きさのものとし、第1、第2の各フック71,72を柱に取り付けられたU型の金具に引っ掛けるようにしてもよい。
鉄骨組立時、地上階において高所作業安全装置1を構築するには、まず、鉄骨梁8の上面に複数の親綱支柱3の各支持管2を溶接によりそれぞれ固定する。
次に、親綱支柱3を組み立てるために、支柱本体4の上端に親綱取付部6、下端に連結管5を取り付けたものをあらかじめ用意する。連結管5は、第2の連結部52が支柱本体4の下端より管内に嵌入されて第2の連結ピン57により抜け止めされ、第1の連結部51が支柱本体4の下端より突き出ている。この第1の連結部51を支持管2の上端より管内へ差し込んで一体化し、第1の連結ピン56により抜け止めを施すことにより、支柱本体4を支持管2上に立設する。
親綱支柱3は、鉄骨梁8の上面に溶接により固定された支持管2に支柱本体4の下端部がしっかり支持されるので、親綱支柱3の長さを長く設定することができる。このため、親綱7を作業者Pの身長を超える高さに張設でき、作業者Pの移動や作業に支障を生じさせず、作業者は高所でのデッキプレート9の敷き込み作業を安全に行える。しかも、転落事故の発生時、作業者の落下距離は小さくて済み、親綱支柱及び作業者に掛かる衝撃も小さく、作業者は作業を安心して行える。
また、各支持管2は、鉄骨梁8の上面の中央部、望ましくは、鉄骨梁3の上面の幅の中心位置に固定されるので、支持管2がデッキプレート9の敷設に支障を生じさせることがない。さらに、親綱支柱3の高さを高く設定することで、支柱管2に大きなモーメントが作用しても、支持管2は溶接等により鉄骨梁8に固着されているので、親綱支柱3は下端部がしっかりと支持され、親綱支柱3が脱落するおそれはない。
親綱支柱3の解体は、支持管2より支柱本体4の下端の連結管5を抜き取ることにより行われるもので、支柱本体4、連結管5、及び親綱取付部6が一体のまま支持管2より取り外される。なお、コンクリートは、デッキプレート9上に支持管2が埋まる厚さに打設されるので、支持管2の撤去作業は不要である。
したがって、親綱支柱3は、支持管2以外の構成部材を再利用することができるものである。
1 高所作業安全装置
2 支持管
3 親綱支柱
4 支柱本体
5 連結管
6 親綱取付部
7 親綱
8 鉄骨梁
9 デッキプレート
21 貫通孔
42 貫通孔
51 第1の連結部
52 第2の連結部
53 ストッパー
54 抜止め部材
55,58 貫通孔
56 第1の連結ピン
57 第2の連結ピン

Claims (6)

  1. 建造物の鉄骨梁上に立設された親綱支柱に、鉄骨梁の上面からの高さhが、170cm<h≦200cmとなるように親綱を張設する工程と、前記親綱に作業者に装着された安全帯の命綱の先端部を係止した状態で作業者が鉄骨梁上にデッキプレートを敷き込む作業を行う工程と、前記親綱支柱及び前記親綱を解体して前記デッキプレート上にコンクリートを打設する工程とを順次実施して床を施工する床施工方法。
  2. 記親綱支柱は、前記親綱の鉄骨梁の上面からの高さhが、170cm<h≦200cmとなるように長さが設定されてい請求項1に記載の床施工方法
  3. 前記親綱支柱は、支柱本体と、鉄骨梁の上面に固着される支持管と、前記支柱本体の下端部と前記支持管との間に介在し前記支持管に前記支柱本体を取外し可能に連結する連結管と、前記支柱本体の上端部に取外し可能に連結される親綱取付部とを含む請求項2に記載の床施工方法
  4. 前記連結管は、前記支持管の上端部と篏合する第1の連結部と、前記支柱本体の下端部と篏合する第2の連結部と、前記第1の連結部と前記第2の連結部との中間に位置し前記支柱本体の下端面及び支持管の上端面が突き当たる環状のストッパーとを備え、前記第1の連結部と前記支持管との間及び前記第2の連結部と前記支柱本体との間に抜止め部材が設けられている請求項3に記載の床施工方法
  5. 前記連結管は、金属製の管の外周面の中央部に前記ストッパーを構成する金属製の環が嵌め込んで構成される請求項4に記載の床施工方法
  6. 前記抜止め部材は、前記支持管の上端部と前記連結管の第1の連結部との対応位置に形成された貫通孔に挿通される第1の連結ピンと、前記支柱本体の下端部と前記連結管の第2の連結部との対応位置に形成された貫通孔に挿通される第2の連結ピンとを含む請求項4に記載の床施工方法
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