JP2000290939A - 道路等の防音壁及びその施工方法 - Google Patents

道路等の防音壁及びその施工方法

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JP2000290939A
JP2000290939A JP11098525A JP9852599A JP2000290939A JP 2000290939 A JP2000290939 A JP 2000290939A JP 11098525 A JP11098525 A JP 11098525A JP 9852599 A JP9852599 A JP 9852599A JP 2000290939 A JP2000290939 A JP 2000290939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央分離帯等に設けられた既設、新設の支柱
に防音壁を設置する場合に、作業が簡単であって、支柱
の孔あけ作業等の煩雑な作業を伴わない、簡単で、安全
に取り付けられる防音壁を提供するにある。 【解決手段】 隣り合う一方の防音壁パネル9の側端部
13において、パネル正面板11を延長・突出させ、該
正面板11の背面を前記支柱3の前側面26に当接させ
る前方突出部14と、他方の防音壁パネル10の側端部
13において、パネル背面板12を延長・突出させ、該
背面板12の背面を前記支柱の後側面27に当接させる
後方突出部17を設け、前記前方突出部14の先端部1
6を他方の防音壁パネル10の正面板11に固着し、前
記後方突出部17の先端部19を一方の防音壁パネル9
の背面板12に固着して、両防音壁パネルを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の中央分離帯
あるいは道路、鉄道等の路側部に立設配備される防音壁
に係り、既設、新設を問わず、所定間隔を置いて支柱を
立てて防音壁を構築する技術に関する。
【0002】
【従来技術】従来、地盤のコンクリートベースに垂直固
定した支柱に取り付ける防音壁及びその施工方法には、
以下のようなものがあった。ひとつは、落とし込み式と
称せられるもので、図11に示すように防音板60の周
縁に予め周枠材61を一体に取付固定して枠付きの防音
パネル62を作製し、この防音パネルを施工現場で、H
型鋼からなる隣接支柱63間に上から落とし込んだ後、
適宜の方法で防音パネルを固定する施工方法である。ま
た、図12に示すものは、H型鋼63の両フランジの両
側面、または角型鋼の支柱の両側面を挟みこむように防
音壁の両側縁部64を突出させ、この両側縁部の間に形
成された凹部65に支柱を嵌めこんで、支柱に対して防
音壁を上から落としこんで取り付ける、支柱挟持型であ
って、特公昭56−17539号等で開示されている。
【0003】いま一つは、特開平6−33425号、特
開平10−46535号で開示されているものであっ
て、前者は図13に示すように、防音板60の周縁に周
枠材61を取り付けて枠付きの防音パネルを予め作製し
ておく一方、現場に立てられた支柱63に予め取付用ボ
ルト66を立設固定しており、上記防音パネルの取付孔
を上記取付用ボルト66に填め合わせてナット67を締
めるものであり、後者は図14に示すように、防音パネ
ル62の側縁部64に支柱63の片面に当接する凸縁部
64と、支柱63の他側面へあてがわれたダミーパネル
68の厚さ相当分同形状に凹ませた凹面部69とが形成
され、該ダミーパネル68は支柱63の他側面に複数の
ボルト70、70で取り付けられ、両パネル62,62
は、凸縁部64を支柱63の片面に当接させ、凹面部6
9にダミーパネル68を当接させた状態で、ボルト止め
とするものである。このように両公報に開示されている
ものは、工場加工によって防音壁にあけた孔に合わせて
支柱にボルト孔をあけ、防音壁と支柱のボルト孔を合わ
せて、ボルトにより結合する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の上から落としこ
む方法は、施工現場における孔あわせや、ボルト締めの
手数がないので、作業効率も良く労力も軽減されるが、
防音壁を落としこんだ後で、ボックスビーム等を支柱上
部に取り付ける必要があり、この組立作業は現場施工で
あって、かなり煩雑である。また既存の中央分離帯等に
防音壁を新たに取り付ける場合は、ボックスビームの取
り外し、取り付け作業が必要であり、新設工事と同様に
煩雑であって、かなりの労力と作業時間を必要とすると
同時に、車両の通行を長期間ストップさせなければなら
ないという欠点があった。また、支柱に孔をあけると、
支柱の強度が低下するという問題もあった。また、工場
加工による防音壁にあけた孔に合わせて、支柱にボルト
孔をあける作業も現場施工であり、ボルトを挿しこんで
締めつける作業も現場施工であるため、交通の頻繁な道
路等における作業は、危険を伴うものであり、多くの制
約があった。
【0005】また、孔合わせを迅速・簡単に行うために
は、支柱にあける孔を長円形または大きくする必要があ
るが、そのような孔をあけると、支柱の強度を弱めると
いう問題があった。
【0006】本発明は以上のような従来技術の持つ問題
点に鑑みてなされたものであって、その目的は、中央分
離帯や路側部等に設けられた既設、新設の支柱に防音壁
を設置する場合に、作業が簡単であって、支柱の孔あけ
作業等の煩雑な作業を伴わない、簡単で、安全に取り付
けられる防音壁及びその取り付け方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は次ぎに述べるような構成となってい
る。 <請求項1記載の発明>本発明の道路等の防音壁は、地
盤に所定の間隔を置いて立設された支柱の左右に防音壁
パネルを並設・接合して、連続構築する防音壁であっ
て、隣り合う一方の防音壁パネルの側端部において、パ
ネル正面板を延長・突出させ、該正面板の背面を前記支
柱の前側面に当接させる前方突出部と、他方の防音壁パ
ネルの側端部において、パネル背面板を延長・突出さ
せ、該背面板の背面を前記支柱の後側面に当接させる後
方突出部を設け、前記前方突出部の先端部を他方の防音
壁パネルの正面板に固着し、前記後方突出部の先端部を
一方の防音壁パネルの背面板に固着して、両防音壁パネ
ルを接合することを特徴とする。
【0008】<請求項2記載の発明>本発明の前記防音
壁パネルは、パネル正面板および/または背面板が多孔
板であり、内部に吸音材を配置してなるものであって、
一方の防音壁パネルの背面板に、前記後方突出部の先端
部を填め込んで固着する後方凹部を設け、他方の防音壁
パネルの正面板に、前記前方突出部の先端部を填め込ん
で固着する前方凹部を設けたことを特徴とする。
【0009】<請求項3記載の発明>本発明はまた、前
記両凹部に填め込み固着される前方及び後方突出部の先
端部が、パネル内側方向にそれぞれ屈曲してカギ型形状
をなすものであり、前記両凹部が、前記カギ型形状の両
先端部を填め込む深さを有することを特徴とする。
【0010】<請求項4記載の発明>本発明はまた、前
記隣り合う両防音壁パネルの側端部において、両パネル
正面板をそれぞれ延長・突出させて支柱前側面を取り合
って当接させ、支柱後側面に当接させた板状の接合用パ
ネルの両端部を、両防音壁パネル背面板にそれぞれ固着
させて、両防音壁パネルを接合することを特徴とする。
【0011】<請求項5記載の発明>前記板状接合用パ
ネルの両端部を填め込んで固着する凹部を、前記両防音
壁パネル背面板にそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0012】<請求項6記載の発明>前記支柱が丸鋼管
からなるものであって、該支柱と略同径の半円形状の支
柱当接部が、前記前方突出部及び前記後方突出部に設け
られていることを特徴とする。
【0013】<請求項7記載の発明>本発明は、前記支
柱の前側面または後側面と、前記前方突出部または後方
突出部または板状接合用パネルとが当接するそれぞれの
部位に、クッション材を配してなることを特徴とする。
【0014】<請求項8記載の発明>本発明は、前記防
音パネルの上端部に、上下に移動可能な調節板が設けら
れていることを特徴とする。 <請求項9記載の発明>本発明の施工方法は、地盤に所
定の間隔を置いて立設された支柱の左右に防音壁パネル
を並設し、隣り合う一方の防音壁パネルの側端部におい
て、パネル正面板を延長・突出させてなる前方突出部に
おける該正面板の背面を、前記支柱の前側面に当接さ
せ、他方の防音壁パネルの側端部において、パネル背面
板を延長・突出させてなる後方突出部における該背面板
の背面を、前記支柱の後側面に当接させ、前記前方突出
部の先端部を他方の防音壁パネルの正面板に固着し、前
記後方突出部の先端部を一方の防音壁パネルの背面板に
固着して両防音壁パネルを接合して連続構築することを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。 <実施の形態1>図1は本発明の実施の形態1であっ
て、道路の中央分離帯に設置された防護フェンス6およ
びボックスビーム4と、それらを支える下部支柱3と、
下部支柱3に取り付けた立面図、、第2図は、第1図の
A−A断面図、第3図は防音壁パネル8を取り付ける前
の防護フェンス6とボックスビーム4及び下部支柱3を
示す立面図、第4図は防音壁パネルの正面図である。、
【0016】既設の中央分離帯に設置された防護フェン
ス6は、図3に示すように、地盤のコンクリートベース
2に固定して2mメートルおき位のピッチで垂直に立て
た支柱3‥‥‥の上端部にボックスビーム4を路面と略
平行に支持させ、該ボックスビーム4の上面に3mおき
位のピッチで垂直に立てた第2支柱5、5の間に、一例
としてエキスパンダメタル等で構成された防護フェンス
6を取り付けたものである。ボックスビーム4には通
例、断面が200×150mm、板厚が5mm位の角鋼
管が使用されている。このボックスビーム4には、支柱
3の上端部にボルト7で取り付けた平板状の支持部材8
が填まり込むスリットが設けられ、該ボックスビーム4
は上方から被せるようにして、スリットに支持部材8を
填め込んで支持させている。
【0017】本発明の防音壁パネルは、図5に示すよう
に、上下両端を折り曲げたパネル正面板11とパネル背
面板12をそれぞれ多孔板とし、上下に平板32、32
を配置し、内部に2枚の仕切板23を挟んで2層の吸音
板24、24を配置して、2枚のパネル板12,13と
上下の平板32、32と仕切板23を一体に締付けて、
吸音機能を持つ防音壁パネル9として構成されている。
25は、この防音パネル9のパネル正面板11及び背面
板12の上端にボルトで接合された調節板であって、こ
の調節板25のボルト孔は上下方向に長孔となってい
る。
【0018】支柱3を中心とする隣り合う防音壁同士の
接合を、図6、図7を参照して説明する。防音壁パネル
9の側端部13において、パネル正面板11を延長・突
出させて、前方突出部14を設けている。前方突出部1
4は、支柱3の前側面26に当接する前方支柱当接面1
5と、垂直方向に複数(図においては2個)のボルト孔を
設けた前方先端部16からなり、支柱3の支柱前側面2
6に当接させるために、正面板11より幅を厚く作られ
ている。同様に、隣り合う他方の防音壁パネル10も、
防音壁パネル10の側端部13において、パネル背面板
12を延長・突出させて後方突出部17を設け、前記支
柱3の後側面27に当接する後方突出部支柱当接面18
と、複数(図においては2個)のボルト孔を設けた後方先
端部19とからなっている。防音パネル10の側端部1
3には、前方突出部14の反対側の背面板12に、防音
壁10の後方先端部19が填まり込む凹部20が設けら
れている。凹部20は、後方突出部17の厚さ分だけ背
面板12を後退させ、この部分の吸音板を取り除いて、
切り欠き状に形成ししている。また、防音パネル10の
側端部にも、前方先端部16が填まり込む凹部20が、
該先端部16の厚さと同一の深さに形成されている。し
たがって両パネルの正面板11と背面板12は、段差な
く接合する。
【0019】次の支柱3を挟む左右の防音パネルも、突
出部と凹部が同じ深さ・厚さに設けられているので、両
パネルは段差なく接合する。こうして中央分離帯におけ
る全てのパネルは段差なく接合して、単一の防音壁が構
築されている。
【0020】前記凹部20には、前記前方先端部16に
設けた複数のボルト孔に対応する位置に、背面板12に
孔があけられて固着ナット21が内側に固着されてい
る。ボルト孔から固着ボルト22を挿入してナット21
と螺合することによって、パネル9の正面板11に設け
られた前方先端部16が、隣り合うパネル10の正面板
11に設けられた凹部20に固着する。同様にパネル1
0の後方先端部19が、パネル10の背面板12の凹部
20にボルト22、ナット21により固着する。なお、
ボルト孔は、接合時にアジャストしやすいように長孔等
で構成されている。両先端部16、19と両凹部20、
20を結合すると、両パネルの側端部13,13の中心
に位置する支柱3の前側面26と後側面27に、前方支
柱当接面15と後方支柱当接面18が当接するので、両
パネル9,10は、正面板11と背面板12との間に支
柱を緊密に抱えこんで、固着結合される。
【0021】両パネルの支柱当接面15,18と支柱両
側面26,27の間には、クッション材28が挿入・接
着され、より緊密な固着を図るとともに、接触面に損傷
が生ずるのを防止している。クッション材28には、ネ
オプレンゴムを使用している。
【0022】既設、新設を問わず、中央分離帯の下部支
柱3間に防音壁1を構築する場合は、支柱間間隔に合わ
せて工場で製作した防音パネル9,10を現場に運びこ
み、パネル9を立てて、前方突出部支柱当接面15を支
柱前側面26に当接させる。次に、同じくパネル10を
立てて、後方突出部支柱当接面18を支柱後側面27に
当接させる。次に前方先端部16に設けたボルト孔に固
着ボルト22を挿し込み、対応する凹部20に固着して
いる固着ナット21に螺合させる。次に同じく後方先端
部19に設けたボルト孔に固着ボルト22を挿し込み、
対応する凹部20に固着している固着ナット21に螺合
させる。こうして、前方突出部14と後方突出部17
が、支柱前側面26、後側面27に当接し、ボルト22
を締付けていくと、クッション材28を介してパネル9
とパネル10とが支柱3を固く囲みこむ形で、緊密に接
合する。ボルト孔は長孔に製作されているので、ナット
にボルトを螺合するという極めて簡単な超短時間の作業
によって、支柱3を中心とし、支柱3に緊密に支えられ
た防音壁パネル9、10が固く接合される。次いで防音
壁パネル9及び10の上端に取り付けられた調節板25
を上方に引き上げて、ボックスビーム4と防音壁パネル
9、10との間の隙間をなくしていく。同様の作業を繰
り返して、連続した、段差のない防音壁が、簡単に短時
間で構築される。このように、交通量の多く、高速で車
両が往復する高速道路においても、簡単な超短時間の作
業で防音壁が構築される。さらに、支柱に孔をあける必
要がないので、支柱の強度を損なうこともない。
【0023】<実施の形態2>本発明の実施の形態2
は、接合する両パネル9、10の両突出部と両凹部の形
態が異なるのみで、他は全て実施の形態1と同じであ
る。図8の部分拡大図で示すように、防音壁パネル9の
側端部13において、パネル正面板11を延長・突出さ
せて、前方突出部14を設けている。前方突出部14
は、支柱3の前側面26に当接する前方突出部支柱当接
面15と複数(図においては2個)のボルト孔を有する前
方先端部30からなり、該当接面15は支柱3の前側面
26に当接させるために、正面板11より幅を厚く作ら
れている。さらに前方先端部30は、正面板11と吸音
材24の厚さを合計した厚みに形成され、前方先端部3
0の端面は、防音パネル9の中心部の、仕切板23に固
着する。同様に隣り合う他方の防音壁パネル10も、側
端部13において、パネル背面板12を延長・突出させ
て後方突出部17を設け、前記支柱3の後側面27に当
接する後方突出部支柱当接面18と、複数(図において
は2個)のボルト孔を有する後方先端部33とからな
り、後方先端部33はパネル中心部に達する厚さを有
し、仕切板23に固着する。、この防音パネル9の、前
方突出部14を設けた反対側の背面板12には、隣り合
う防音壁10の後方先端部33が填まり込む深い凹部3
1が、背面板12と吸音材24をカットして設けられて
いる。凹部31の深さは後方先端部33の厚さと同一に
形成されているので、両パネル9、10は段差なく接合
する。同様に全ての防音壁パネル間において、隣り合う
防音パネルとの間で同様に厚い突出部と深い凹部が形成
され、全てのパネル間は段差なく接合して、連続する防
音壁が構築される。
【0024】前記凹部31には、前記前方先端部16の
ボルト孔に対応する位置に、仕切板23に孔があけられ
て、固着ナット21が仕切板23内側に固着され、前記
前方先端部30のボルト孔から固着ボルト22を挿入し
てナット21と螺合することによって、正面板11に設
けられた突出する前方先端部30が、隣り合うパネル1
0の正面板12に設けられた深い凹部31に固着する。
同様に隣り合うパネルの後方先端部33が、背面板12
と吸音板24をカットした深い凹部31に固着する。な
お、ボルト孔は、アジャストできるように長孔等で構成
されている。両パネル9、10が、正面板11と背面板
12との間に支柱3の両側面に加えて、側端部13をも
緊密に抱えこんで、固着結合するので、実施の形態1よ
りも支柱3との結合が密である。支柱当接面にクッショ
ン材28を接着する点は同様である。
【0025】<実施の形態3>図9は本発明の実施の形
態3を示す部分拡大図である。隣り合う両防音壁パネル
9、10の両側端部13において、両パネル背面板1
2,12をそれぞれ延長・突出させ、支柱後側面40に
当接させて、該支柱後側面中心部にわずかの隙間をおい
て取り合っている。平板状の接合用パネル41を支柱前
側面42に当接させて支柱3を挟んで囲みこんでいる。
両防音壁パネル9、10の正面板11,11に設けた凹
部43、43に接合用パネル両端部44,44をそれぞ
れ填め込んで接合させている。固着方法は、実施の形態
1と同様のボルト、ナットによる固着である。またクッ
ション材を支柱3と両突出部当接面45および接合用パ
ネル41当接面との間に挿入接着することも実施の形態
1と同様である。本実施例の場合は、工場における防音
壁パネルの製作が容易である。
【0026】<実施の形態4>図10は、実施の形態4
の部分拡大図であって、支柱50が丸鋼管である場合を
示している。正面板11を延長・突出させた前方突出部
当接面51を、支柱50と同径の半円形状に形成し、背
面板12を延長・突出させた後突出部当接面52も同様
に同径の半円形状に形成しているので、支柱50は、両
当接面51,52によって、極めて強固に挟み保持され
ている。両先端部と凹部との固着方法は、実施の形態2
と同様であり、他の諸点もすべて、実施の形態1、2と
同様である。本発明の上記の実施の諸形態はすべて、背
面板に多孔板を使用しているが、背面板に通常の孔のあ
いていない平板を使用することも可能である。この場合
は、吸音板を1枚にすることもできる。このような防音
壁は、歩車道分離型の道路や、鉄道等の路側部に使用す
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のような構成となっている
ので、次に述べるような効果を奏する。 (1) 中央分離帯や路側部等に設けられた既設、新設
の支柱に防音壁を設置する場合に、現場におけるボック
スビーム等の取り付け、取り外し等の煩瑣な組立作業が
全く必要でなく、作業時間、作業要員、労力、コストが
大幅に減少する。 (2) 車両等の往復が頻繁な高速道路等で作業する際
に伴う危険が、作業の単純化により減少し、安全性が向
上する。 (3) 交通を遮断しての作業が減少するので、交通の
円滑化が図れる。 (4) 現場での作業が、ボルト、ナットの結合作業の
みで、他はすべて工場加工となるので、コストが低減す
る。 (5) 支柱に孔をあけないので、支柱の強度を損なう
ことを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音壁1の立面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係る防護フェンス6とボックスビーム
4及び下部支柱3を示す立面図である。
【図4】本発明の防音壁パネルの正面図である。
【図5】図14のA−A断面図である。
【図6】図14のB−B断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1の部分拡大図である。
【図8】本発明の実施の形態2の部分拡大図である。
【図9】本発明の実施の形態3の部分拡大図である。
【図10】本発明の実施の形態4の部分拡大図である。
【図11】従来技術の落としこみ方式を示す図である。
【図12】従来技術の落としこみ方式を示す図である。
【図13】従来技術のボルト接合方式を示す図である。
【図14】従来技術のボルト接合方式を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・防音壁 2・・・・・コンクリートベース 3・・・・・支柱 4・・・・・ボックスビーム 5・・・・・第2支柱 6・・・・・防護フェンス 6a・・・・防護フェンス 枠 7・・・・・ボックスビーム支持ボルト 8・・・・・ボックスビーム支持部材 9・・・・・防音壁パネル 10・・・・・防音壁パネル 11・・・・・パネル正面板 12・・・・・パネル背面板 13・・・・・パネル側端部 14・・・・・前方突出部 15・・・・・前方突出部支柱当接面 16・・・・・前方先端部 17・・・・・後方突出部 18・・・・・後方突出部支柱当接面 19・・・・・後方先端部 20・・・・・凹部 21・・・・・固着ナット 22・・・・・固着ボルト 23・・・・・仕切板 24・・・・・吸音板 25・・・・・調節板 26・・・・・支柱前側面 27・・・・・支柱後側面 28・・・・・クッション材 30・・・・・前方先端部 31・・・・・凹部 32・・・・・平板 33・・・・・後方先端部 40・・・・・支柱後側面 41・・・・・接合用パネル 42・・・・・支柱前側面 43・・・・・凹部 44・・・・・接合用パネル 45・・・・・突出部支柱当接面 50・・・・・支柱 51・・・・・突出部支柱当接面 52・・・・・後方突出部 53・・・・・支柱当接面 60・・・・・防音板 61・・・・・周枠材 62・・・・・防音パネル 63・・・・・支柱 64・・・・・側縁部 65・・・・・凹部 66・・・・・取付用ボルト 67・・・・・取付用ナット 68・・・・・ダミーパネル 69・・・・・凹面部 70・・・・・ボルト

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に所定の間隔を置いて立設された支
    柱の左右に防音壁パネルを並設・接合して、連続構築す
    る防音壁であって、 隣り合う一方の防音壁パネルの側端部において、パネル
    正面板を延長・突出させて、該正面板の背面を前記支柱
    の前側面に当接させる前方突出部と、 他方の防音壁パネルの側端部において、パネル背面板を
    延長・突出させて、該背面板の背面を前記支柱の後側面
    に当接させる後方突出部を設け、 前記前方突出部の先端部を他方の防音壁パネルの正面板
    に固着し、前記後方突出部の先端部を一方の防音壁パネ
    ルの背面板に固着して、両防音壁パネルを接合すること
    を特徴とする、道路等の防音壁。
  2. 【請求項2】 前記防音壁パネルが、パネル正面板およ
    び/または背面板が多孔板であり、内部に吸音材を配置
    してなるものであって、 一方の防音壁パネルの背面板に、前記後方突出部の先端
    部を填め込んで固着する後方凹部を設け、他方の防音壁
    パネルの正面板に、前記前方突出部の先端部を填め込ん
    で固着する前方凹部を設けたことを特徴とする、請求項
    1記載の道路等の防音壁。
  3. 【請求項3】 前記両凹部に填め込み固着される前方及
    び後方突出部の先端部が、パネル内側方向にそれぞれ屈
    曲してカギ型形状をなすものであり、前記両凹部が、前
    記カギ型形状の両先端部を填め込む深さを有することを
    特徴とする請求項1または2記載の道路等の防音壁。
  4. 【請求項4】 前記隣り合う両防音壁パネルの側端部に
    おいて、両パネル正面板をそれぞれ延長・突出させて支
    柱前側面を取り合って当接させ、支柱後側面に当接させ
    た板状の接合用パネルの両端部を、両防音壁パネル背面
    板にそれぞれ固着させて、両防音壁パネルを接合するこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の道路等の防音
    壁。
  5. 【請求項5】 前記板状接合用パネルの両端部を填め込
    んで固着する凹部を、前記両防音壁パネル背面板にそれ
    ぞれ設けたことを特徴とする、請求項4記載の道路等の
    防音壁。
  6. 【請求項6】 前記支柱が丸鋼管からなるものであっ
    て、該支柱と略同径の半円形状の支柱当接部が、前記前
    方突出部及び前記後方突出部に設けられていることを特
    徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の道路
    等の防音壁。
  7. 【請求項7】前記支柱の前側面または後側面と、前記前
    方突出部または後方突出部または板状接合用パネルとが
    当接するそれぞれの部位に、クッション材を配してなる
    ことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の道路等の防音壁。
  8. 【請求項8】前記防音パネルの上端部に、上下に移動可
    能な調節板が設けられていることを特徴とする、請求項
    1〜請求項7のいずれかに記載の道路等の防音壁。
  9. 【請求項9】 地盤に所定の間隔を置いて立設された支
    柱の左右に防音壁パネルを並設し、 隣り合う一方の防音壁パネルの側端部において、パネル
    正面板を延長・突出させてなる前方突出部における該正
    面板の背面を、前記支柱の前側面に当接させ、 他方の防音壁パネルの側端部において、パネル背面板を
    延長・突出させてなる後方突出部における該背面板の背
    面を、前記支柱の後側面に当接させ、 前記前方突出部の先端部を他方の防音壁パネルの正面板
    に固着し、前記後方突出部の先端部を一方の防音壁パネ
    ルの背面板に固着して両防音壁パネルを接合し、連続構
    築することを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか
    に記載の、道路等の防音壁の施工方法。
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