JP2021004854A - 回路部材およびこれを備える電子装置ならびに電磁流量計 - Google Patents

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【課題】 ジルコニア質セラミックスからなる基材と、基材上に設けられる導体層との密着強度に優れる回路部材およびこれを備える電子装置ならびに電磁流量計を提供する。【解決手段】 本開示の回路部材は、第1面を有する基材と、前記第1面上に位置する導体層と、を備える。前記基材は、ジルコニア質セラミックスであり、該基材を構成する全成分100質量%のうち、ZrをZrO2換算で85質量%以上含有する。前記導体層は、該導体層を構成する全成分100質量%のうち、AgまたはCuを80質量%以上含有する。そして、本開示の回路部材は、さらに、前記基材と前記導体層との間におけるそれぞれに接する位置に、Zrと、Oと、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つの成分Aとを含むジルコン酸化合物層を有する。【選択図】 図1

Description

本開示は、回路部材およびこれを備える電子装置ならびに電磁流量計に関する。
半導体素子、発熱素子、ペルチェ素子等の各種電子部品の搭載に用いられる回路部材は、セラミックスからなる基材の少なくとも一方の主面に導体層を備えてなる。
そして、セラミックスからなる基材としては、電子部品の用途等に応じて様々なものが用いられ、例えば、アルミナ質セラミックス、アルミナ−ジルコニアの複合セラミックス、ジルコニア質セラミックスなどが挙げられる。そして、導体層は、これらの基材上に設けられるものであることから、基材との密着強度の向上を図るための検討が行われている。
特開2002−270035号公報
今般においては、ジルコニア質セラミックスからなる基材と、基材上に設けられる導体層において、更なる密着強度の向上が求められている。
本開示は、このような事情を鑑みて案出されたものであり、ジルコニア質セラミックスからなる基材と、基材上に設けられる導体層との密着強度に優れる回路部材およびこれを備える電子装置ならびに電磁流量計を提供することを目的とする。
本開示の回路部材は、第1面を有する基材と、前記第1面上に位置する導体層と、を備える。前記基材は、ジルコニア質セラミックスであり、該基材を構成する全成分100質量%のうち、ZrをZrO換算で85質量%以上含有する。前記導体層は、該導体層を構成する全成分100質量%のうち、AgまたはCuを80質量%以上含有する。そして、本開示の回路部材は、さらに、前記基材と前記導体層との間におけるそれぞれに接する位置に、Zrと、Oと、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つの成分Aとを含むジルコン酸化合物層を有する。
本開示の電子装置は、前記回路部材上に電子部品を備える。
本開示の電磁流量計は、前記回路部材と励磁コイルとを備え、前記回路部材における前記基材が管状であり、前記導体層が電極である。
本開示の回路部材は、基材と導体層との密着強度に優れる。本開示の電子装置および電磁流量計は、信頼性に優れ、長期間の使用に耐え得る。
本開示の回路部材の一例を示す、(a)は断面図であり、(b)は平面透視図である。
本開示の回路基材について、図面を参照しながら、以下詳細に説明する。図1は、本開示の回路部材の一例を示す、(a)は断面図であり、(b)は平面透視図である。
本開示の回路基材10は、第1面を有する基材1と、第1面上に位置する導体層2と、を備える。ここで、基材1は、ジルコニア質セラミックスであり、この基材を構成する全成分100質量%のうち、ZrをZrO換算で85質量%以上含有する。導体層2は、導体層2を構成する全成分100質量%のうち、AgまたはCuを80質量%以上含有する。
本開示の回路基材10は、半田濡れ性、表面酸化対策、マイグレーション対策の観点で、導体層2上の少なくとも一部に位置する被覆層3を有していてもよい。なお、この被覆層3は、図1に示すように、導体層2のすべてを覆うように位置するものであってもよい。ここで、被覆層3は、Sn、Cu、PdおよびAuのいずれかを含むものであってもよい。
そして、本開示の回路基材10は、基材1と導体層2との間のそれぞれに接する位置に、Zrと、Oと、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つの成分Aとを含むジルコン酸化合物層4を有する。なお、ジルコン酸化合物層4とは、Zrと、Oと、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つの成分Aとを含むジルコン酸化合物が存在する層のことである。ジルコン酸化合物とは、AZrO2+Xで表されるものであり、Aに、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つが入り、Aに入る元素によってXの値が決まるものである。
本開示の回路基材10は、基材1と導体層2との間のそれぞれに接する位置に、ジルコン酸化合物層4を有していることにより、基材1と導体層2との密着強度に優れる。また、導体層2が基材1から剥がれにくいため、繰り返しの使用に耐え得るものであることから、寿命が長い。
ここで、ジルコニア質セラミックスとは、対象の基材を構成する全成分100質量%のうち、ジルコニアを85質量%以上含有するものである。そして、対象の基材の材質は、以下の方法により確認することができる。まず、X線回折装置(XRD)を用いて、対象試料を測定し、得られた2θ(2θは、回折角度である。)の値よりJCPDSカードを用いて同定を行なう。次に、蛍光X線分析装置(XRF)を用いて、含有成分の定量分析を行なう。そして、例えば、上記同定によりジルコニア(酸化ジルコニウム)の存在が確認され、XRFで測定したジルコニウム(Zr)の含有量から酸化ジルコニウム(ZrO)に換算した含有量が85質量%以上であれば、ジルコニア質セラミックスである。なお、他のセラミックスに関しても、同じ方法で確認できる。
また、導体層2、被覆層3、ジルコン酸化合物層4の含有成分は、走査型電子顕微鏡(SEM)に付設のエネルギー分散型X線分光装置(EDS)、電子線マイクロアナライザ(EPMA)、XRDを用いることにより確認できる。なお、含有成分の定量に関しては、XRDまたはICP発光分光分析装置(ICP)を用いることにより確認できる。また、ジルコン酸化合物層4に、Zrと、Oと、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つの成分Aとを含むジルコン酸化合物の存在は、XRDを用いることにより確認できる。
また、本開示の回路部材10における基材1は、ジルコニア結晶の単斜晶の割合が5%以下であってもよい。このような構成を満たすときには、同じ表面性状において、ジルコニア結晶の単斜晶の割合が5%を超えるときよりも、基材1が機械的特性に優れるともに
、基材1の表面においてマイクロクラックが少ないため、基材1と導体層2との密着強度に優れる。
ジルコニア結晶における単斜晶の割合は、基材1の表面に対してXRDで測定を行ない、得られたX線回折強度から以下の計算式で求めることができる。
単斜晶の割合(%)=(Im1+Im2)/(Im1+Im2+It+Ic)
It :正方晶(111)面のX線回折強度
Ic :立方晶(111)面のX線回折強度
Im1:単斜晶(111)面のX線回折強度
Im2:単斜晶(11−1)面のX線回折強度
また、本開示の回路部材10におけるジルコン酸化合物層4は、表面粗さRa1が0.1〜0.8μmであってもよい。このような構成を満たすときには、ジルコン酸化合物層4と導体層2との密着強度が向上するため、基材1と導体層2との密着強度が向上する。
また、本開示の回路部材10は、導体層2の平均粒径が、基材1の平均結晶粒径よりも大きくてもよい。ここで、基材1を構成するジルコニア質セラミックスに含まれるジルコニア結晶は、例えば、平均結晶粒径が1μm以下程度に小さいものである。このとき、AgまたはCuを80質量%以上含む導体層2の平均粒径が、基材1の平均結晶粒径よりも大きいということは、導体層2の焼結が進んでいることを表している。そのため、上記構成を満たしているときには、基材1が緻密なセラミックスであるため、機械的特性に優れ、導体層2が焼結の進んでいるものであることから、基材1と導体層2とは密着強度が高い。
また、本開示の回路部材10は、基材1における導体層2が位置していない領域のRaをRa2としたとき、Ra2<Ra1の関係を満たすものであってもよい。このような構成を満たすときには、比較して基材1における導体層2が位置していない領域のRa2が小さく、基材1の機械的特性の低下要因が少ないため、基材1が機械的特性に優れる。また、比較してジルコン酸化合物層4のRa1が大きいということは、導体層2の形成にあたり、ジルコニア質セラミックスからなる基材1との反応が進み、ジルコン酸化合物層4が形成されていることを表すものであることから、ジルコン酸化合物層4の上に位置する導体層2との密着強度が向上する。
本開示の回路部材10におけるジルコン酸化合物層4は、スキューネスSsk1が0より大きくてもよい。このような構成を満たすときには、ジルコン酸化合物層4の表面性状において、山が尖ったものとなっていることから、基材1と導体層2との密着強度に優れる。
なお、導体層2の形成前の基材1の表面性状としては、スキューネスが0より小さくてもよい。このような構成を満たすときには、導体層2となるペーストを塗りやすく、導体層2の位置精度に優れる。
次に、表面性状に関する測定方法について記載する。
まず、ジルコン酸化合物層の表面粗さRa1およびスキューネスSsk1を測定するには、まずエッチングにより、導体層2を除去する。例えば、導体層2において、80質量%以上占める成分がAgであるとき、エッチングには硝酸+リン酸+酢酸混合液、混酸(
濃硫酸:濃硝酸を3:1で混合したもの)、若しくは、1.55%硝酸第二鉄水溶液を用
いる。導体層2において、80質量%以上占める成分がCuであるとき、エッチングには
、塩化第二鉄水溶液を用いる。
そして、導体層2を完全に除去したのち、表面粗さRa1について表面粗さ計、スキューネスSsk1についてレーザー顕微鏡を用いて、導体層2が位置していた領域(ジルコン酸化合物層4の表面)を測定する。表面粗さRa1および、スキューネスSsk1は、JIS B 0601(2013)に準拠して測定することにより求めることができる。
なお、表面粗さ計における測定条件としては、例えば、測定長さを2.5mm、カットオフ値を0.08mmとし、触針半径が2μmの触針を用い、走査速度を0.6mm/秒に設定すればよい。そして、ジルコン酸化合物層4の表面において、少なくとも3ヵ所以上測定し、その平均値を求めればよい。
また、レーザー顕微鏡における測定条件は、UV波長のレーザー光を用い、500μm×500μmの領域を分解能1μmピッチ、高さ方向を0.05μmピッチでスキャンし、表面形状を測定したのち、解析ソフトを用いて算出する。
次に、導体層2の平均粒径および基材1の平均結晶粒径の測定方法について記載する。
導体層2の平均粒径に関しては、導体層2の表面をSEM等を用いて、観察面を1000倍以上3000倍以下の倍率で拡大して画像を観察したり、EPMAによるマッピングによって確認したり、金属顕微鏡等を用いたりして、得られた画像若しくは写真を準備する。なお、粒子の形状が不明瞭であれば、300℃〜500℃の雰囲気で熱処理を行ない、粒子の輪郭をはっきりさせてもよい。
基材1の平均結晶粒径に関しては、1000℃程度の熱処理を行なった後の面をSEM等を用いて観察し、画像若しくは写真を準備する。
そして、導体層2の粒径、基材1の結晶粒径のそれぞれの円相当径の大きさの平均値を算出できる画像解析ソフト(例えばImageJ)を用いることにより、導体層2の平均粒径および基材1の平均結晶粒径を求めることができる。
次に、本開示の電子装置は、回路部材上に電子部品を備える。このような構成を満たす電子装置は、電子部品が有する特性を十分に発揮することができるとともに、長期間に亘る使用が可能であることから、高い信頼性を有する。
ここで、電子部品としては、例えば、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)素子、インテリジェント・パワー・モジュール(IPM)素子、金属酸化膜型電界効果トランジスタ(MOSFET)素子、LED素子、フリーホイーリングダイオード(FWD)素子、ジャイアント・トランジスタ(GTR)素子、ショットキー・バリア・ダイオード(SBD)等の半導体素子に用いることができる。また、昇華型サーマルプリンタヘッドまたはサーマルインクジェットプリンタヘッド用の発熱素子に用いることができる。さらに、ペルチェ素子に用いることができる。
また、本開示の電磁流量計は、本開示の回路部材と励磁コイルとを備え、回路部材における基材が管状であり、導体層が電極である。このとき、管状の基材は、導電性流体の流路となるものである。このような構成を満たす電磁流流量計は、基材と導体層との密着強度が高いことから、長期間に亘る使用が可能であり、高い信頼性を有する。
次に、本開示の回路部材の製造方法について以下に説明する。
まず、原料粉末として、安定化剤成分であるイットリア(Y)を1モル%以上5モル%以下含むジルコニア(ZrO)粉末と、焼結助剤粉末とを用い、公知の方法により、シート状成形体を成形する。なお、連続シートを用いて金型を用いたプレス成形によって所望の大きさのシート状成形体を得てもよい。その後、所望の温度で焼成することにより板状の基材を得る。
なお、管状の基材を得るには、まず、上記原料粉末を用い、公知の方法により顆粒を形成する。次に、サーボプレス等を用いたり、押し出し成形後に所定の長さにカットしたりすることにより、管状の成形体を得る。その後、所望の温度で焼成することにより管状の基材を得ることができる。なお、必要に応じて、外周のセンタレス加工を行なってもよい。
次に、導体層を形成するための金属ペーストは、平均粒径が0.5μm以上10μm以下のAg粉末と、ガラス粉末と、金属酸化物と、有機ビヒクルとからなる。ここで、Ag粉末としては、例えば、平均粒径が0.5μm以上3.5μm以下である粉末を準備すればよい。Cuが主成分である導体層とするにはCu粉末を用いればよい。また、Ag粉末および、Cu粉末は粒配を行ない、より充填性を向上させてもよい。
次に、ガラス粉末は、軟化点が500℃以上700℃以下のものを用いることが好適であり、特に、600℃以上700℃以下のものを用いることが好適である。また、ガラス粉末の平均粒径は、Ag粉末もしくはCu粉末の平均粒径に対して8%以上60%以下であることが好適である。軟化点が600℃以上700℃以下であるとき、また、ガラス粉末の平均粒径が、Ag粉末およびCu粉末の平均粒径に対して8%以上60%以下であるときには、金属ペースト中に含まれるガラス粉末が、焼成の際に軟化しやすく、基体側へ動きやすくなり、基体と導体層との接合強度を向上させることができる。
そして、このようなガラス粉末の種類としては、例えば、RO−B−SiO系(R:アルカリ金属元素)、SiO−Bi−B系、RO−SiO−B−Bi系、SiO−ZnO−B系、RO−SiO−B−ZnO系などが挙げられる。
また、金属酸化物としては、平均粒径が0.5μm以上3.0μm以下のCuO粉末を用いればよい。
また、有機ビヒクルは、有機バインダを有機溶剤に溶解したものであり、例えば、有機バインダと有機溶剤との比率は、有機バインダ1に対し、有機溶剤が2〜6である。そして、有機バインダとしては、例えば、ポリブチルメタクリレート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル類、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、ブチルセルロース等のセルロース類、ポリオキシメチレン等のポリエーテル類、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のポリビニル類から選択される1種もしくは2種以上を混合して用いることができる。
また、有機溶剤としては、例えば、カルビトール、カルビトールアセテート、テルピネオール、メタクレゾール、ジメチルイミダゾール、ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルホルムアミド、ジアセトンアルコール、トリエチレングリコール、パラキシレン、乳酸エチル、イソホロンから選択される1種もしくは2種以上を混合して用いることができる。
そして、配合量比としては、例えば、金属ペースト100質量%のうち、Ag粉末を75.0質量%以上90.0質量%以下、ガラス粉末を0.5質量%以上5質量%以下、CuO粉末を1質量%以上4質量%以下、有機ビヒクルを10質量%以上20質量%以下の
範囲とすればよい。
次に、準備した金属ペーストを用いて、公知の印刷法により金属ペーストを基材表面に任意のパターンにて印刷する。印刷後は、100℃以上150℃以下の温度で乾燥させ、有機溶剤成分を除去する。
そして、400℃以上500℃以下の温度で6分以上30分以下保持して脱脂し、550℃以上700℃以下の温度で5分以上15分以下保持したのち、800℃以上920℃以下の最高温度で7分以上25分以下保持して熱処理することにより、本実施形態の回路部材を得ることができる。
また、被覆層を設けるときには、導体層を構成する全成分100質量%のうち、Agを80質量%以上含有するものであるとき、厚み0.5以上5.0μm以下のCu層を無電解メッキにて形成し、さらに、厚み0.5以上3μm以下のSn層を無電解メッキにて形成する。なお、Ag導体上に直接厚み0.5以上7μm以下のSn層を電解メッキにて形成してもよい。導体層がCuの場合は、厚み0.5以上3μm以下のSn層を無電解メッ
キにて形成する。
基材におけるジルコニア結晶の単斜晶の割合を5%以下にするには、D50が0.3〜0.7μmのジルコニア粉末を用い、#240〜400の番手で基材の表面を研磨する。
また、ジルコン酸化合物層の表面粗さRa1は、上述した方法により、0.1〜0.8μmの範囲となる。
また、導体層の平均粒径を、基材の平均結晶粒径よりも大きくするには、導体層を形成するための金属ペーストの作製において、Ag粉末、Cu粉末として、平均粒径が0.5〜1.5μmのものを用いればよい。また、導体層形成時の熱処理速度を遅らせてもよい。
また、ジルコン酸化合物層の表面粗さRaをRa1、基材における導体層が位置しない領域の表面粗さRaをRa2としたとき、Ra2<Ra1の関係を満たすものとするには、CuO粉末を金属ペースト100質量%のうち2.0〜4.0質量%添加すればよい。また、導体層形成時の熱処理速度を遅らせてもよい。
また、ジルコン酸化合物層のスキューネスSsk1を1より大きくするには、CuO粉末として、平均粒径が0.5〜1.0μmのものを用いればよい。
1:基材
2:導体層
3:被覆層
4:ジルコン酸化合物層
10:回路部材

Claims (8)

  1. 第1面を有する基材と、
    前記第1面上に位置する導体層と、を備え、
    前記基材は、ジルコニア質セラミックスであり、該基材を構成する全成分100質量%のうち、ZrをZrO換算で85質量%以上含有し、
    前記導体層は、該導体層を構成する全成分100質量%のうち、AgまたはCuを80質量%以上含有し、
    前記基材と前記導体層との間のそれぞれに接する位置に、Zrと、Oと、Bi、Zn、CuおよびSiから選ばれる1つの成分Aとを含むジルコン酸化合物層を有する、回路部材。
  2. 前記基材は、ジルコニア結晶の単斜晶の割合が5%以下である、請求項1に記載の回路部材。
  3. 前記ジルコン酸化合物層は、表面粗さRa1が0.1〜0.8μmである、請求項1または請求項2に記載の回路部材。
  4. 前記導体層の平均粒径が、前記基材の平均結晶粒径よりも大きい、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路部材。
  5. 前記基材における前記導体層が位置しない領域の表面粗さRaをRa2としたとき、Ra2<Ra1の関係を満たす、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の回路部材。
  6. 前記ジルコン酸化合物層は、スキューネスSsk1が0より大きい、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回路部材。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の回路部材上に電子部品を備える、電子装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の回路部材と励磁コイルとを備え、
    前記回路部材における前記基材が管状であり、前記導体層が電極である、電磁流量計。
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