JP2020531688A - 熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、MnとNi含量の減少によって発生しうる熱間加工性および耐水素脆性を改善した低Niオーステナイト系ステンレス鋼を提供する。【解決手段】本発明によるオーステナイト系ステンレス鋼は、重量%で、C:0.05〜0.15%、Si:0.2〜0.7%、Mn:2.0〜5.0%、Ni:2.0〜5.0%、Cr:17.0〜19.0%、P:0.1%未満、S:0.01%未満、Cu:1.0〜3.0%、N:0.15〜0.30%、残りのFeおよび不可避な不純物からなり、クラック抵抗指数(CRN)値が0以上であり、Md30値が−30〜0℃の範囲を満たすことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼に係り、より詳しくは、MnとNi含量の減少によって発生しうる熱間加工性および耐水素脆性を改善したオーステナイト系ステンレス鋼に関する。
STS304およびSTS301に代表される加工硬化型準安定オーステナイト系ステンレス鋼は、加工性、耐食性などに優れ、多様な用途で幅広く使用されている。しかしながら、これらの鋼種は、高いNi含量によって原料費が高いという短所がある。特に、本年はNi原料値の深刻な変動によって原料需給が不安定であると共に、それによる素材価格の変動が激しく、安定した供給値の確保が不可能な状況である。これより、様々な素材使用メーカーからNi含量を減少させたNi節減型オーステナイトステンレス鋼に対する開発が要求されている。
従来のNi節減型オーステナイト系ステンレス鋼は、基本的にNiを一定量以下に減少させて素材価格を低減すると同時に、Ni減少分のオーステナイト相の安定性を確保するために、5重量%以上のMnを添加することが一般的である。しかしながら、多量のMnを添加する場合、製鋼工程中に多量のMnフューム(fume)の発生に起因する環境的側面における改善が要求される状況である。それだけでなく、高Mnの含有に起因して製鋼工程で生成する介在物(MnS)により製造工程における生産性の低下、最終冷延素材の表面耐食性の低下および、延伸率のような機械的特性を低下させる問題点がある。
このような問題を解決する方法としてMnの含量を減少させることが好ましいが、Ni節減型オーステナイト系ステンレス鋼においてMn含量を一定量以上減少させた場合、オーステナイト相の安定性が悪くなり、鋳造時に多量のデルタフェライトが形成され、これにより熱間圧延時にスラブエッジクラックおよび表面線状傷などの品質問題を誘発させる虞がある。
それに加え、高耐食の美麗な表面を要求される製品の場合、最終冷間圧延時に形成された表面性状を最終製品まで維持することが要求される。このような最終の冷延品質および表面性状を維持すると同時に、適切な焼なましにより良好な焼なまし材の物性を確保する方法として水素雰囲気の光輝焼なまし工程を行うと、Mn含量の減少に起因する水素脆性欠陥により加工性が劣位となる問題点がある。
本発明の目的とするところは、上記のような問題点を解決して、Mnを低減しても、優れた熱間加工性および耐水素脆性を有する低Niオーステナイト系ステンレス鋼を提供することにある。
また他の目的とするところは、STS304またはSTS301水準の耐食性を確保することができる低Niオーステナイト系ステンレス鋼を提供することにある。
本発明による熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、重量%で、C:0.05〜0.15%、Si:0.2〜0.7%、Mn:2.0〜5.0%、Ni:2.0〜5.0%、Cr:17.0〜19.0%、P:0.1%未満、S:0.01%未満、Cu:1.0〜3.0%、N:0.15〜0.30%、残りのFeおよび不可避な不純物からなり、下記式(1)で表されるクラック抵抗指数(CRN)値が0以上であり、下記式(2)で表されるMd30値が−30〜0℃の範囲を満たすことを特徴とする。
(1)CRN=615+777C−26.3Si−1.8Mn+46.2Ni−56Cr+33.3Cu+767N
(2)Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)
本発明によれば、下記式(3)で表される耐孔食抵抗性指数(PREN)値が18以上を満たすことが好ましい。
(3)PREN=Cr+16N−0.5Mn
本発明によれば、重量%で、B:0.001〜0.005%およびCa:0.001〜0.003%のうち1種以上をさらに含むことがよい。
また、本発明の一実施例によれば、前記ステンレス鋼は、延伸率が50%以上であることができる。
本発明によれば、本発明の熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、スラブ再加熱時にデルタフェライトの生成が抑制されることによって、優れた熱間加工性の確保が可能で、その結果、熱間圧延時に表層部およびエッジ部のクラック発生と品質問題を解決することができる。
また、オーステナイト相の安定性の確保に起因した加工誘起マルテンサイトの生成を抑制して、水素雰囲気の光輝焼なまし工程を経ても、優れた耐水素脆性および加工性を確保することができる。
さらに、STS304またはSTS301水準の優れた耐食性を確保することができる効果を有する。
d30によるマルテンサイトのXRDピーク強度の変化と水素脆性発生の有無を示すグラフである。 d30による延伸率の変化を示すグラフである。
本発明の一実施例による熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、重量%で、C:0.05〜0.15%、Si:0.2〜0.7%、Mn:2.0〜5.0%、Ni:2.0〜5.0%、Cr:17.0〜19.0%、P:0.1%未満、S:0.01%未満、Cu:1.0〜3.0%、N:0.15〜0.30%、残りのFeおよび不可避な不純物からなり、下記式(1)で表されるクラック抵抗指数(CRN)値が0以上であり、下記式(2)で表されるMd30値が−30〜0℃の範囲を満たす。
(1)CRN=615+777C−26.3Si−1.8Mn+46.2Ni−56Cr+33.3Cu+767N
(2)Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)
以下では、本発明の実施例を添付の図面を基に詳細に説明する。但し、以下の実施例は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想を十分に伝達するために提示するものである。そのため本発明は、ここで提示した実施例のみに限定されず、他の形態に具体化されることもできる。図面は、本発明を明確にするために説明と関係ない部分の図示を省略し、理解を助けるために構成要素のサイズを多少誇張して表現することがある。
上記課題を解決するために、本発明者らは、多様な合金成分に対する実験的熱間加工性の評価結果と、予測されたデルタ(δ)フェライトとの相互関係の分析をクラック抵抗指数(CRN)で導き出し、熱間加工時に表面またはエッジ部のクラック形成を抑制させて熱間加工性を確保し、同時に、各合金成分に対するオーステナイト相の安定性の検討を通じて光輝焼なまし材に対する耐水素脆性を予測した。また、耐孔食抵抗性指数(PREN)を活用して耐食性を予測することによって、熱間加工性に優れていると共に、加工性と耐食性に優れた合金成分を導き出した。
本発明の一実施例による熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、重量%で、C:0.05〜0.15%、Si:0.2〜0.7%、Mn:2.0〜5.0%、Ni:2.0〜5.0%、Cr:17.0〜19.0%、P:0.1%未満、S:0.01%未満、Cu:1.0〜3.0%、N:0.15〜0.30%、残りのFeおよび不可避な不純物からなる。
以下、本発明の実施例における合金成分の含量の数値限定理由について説明する。以下では、特別な言及がない限り、単位は重量%である。
Cの含量は、0.05〜0.15%である。
Cは、オーステナイト相の安定化に効果的な元素であるが、過剰添加時に固溶強化効果によって冷間加工性を低下させると共に、溶接部熱影響部および熱延コイリング部に潜熱に起因したCr炭化物の粒界析出を誘導して軟性、靭性、耐食性などに悪影響を与える虞がある。このため、上限を0.15%にすることがよい。なお、上記のとおり、オーステナイト相の安定化のためには0.05%以上添加することが好ましい。
Siの含量は、0.2〜0.7%である。
Siは、製鋼工程中に脱散剤の役割をすると同時に、鋼の耐食性を向上させるのに効果的であり、0.2%以上の添加時にその特性が有効となる。しかしながら、Siは、フェライト相の安定化に効果的な元素であって、過剰添加時に鋳造スラブ内のデルタ(δ)フェライトの形成を助長して熱間加工性を低下させると共に、固溶強化効果による鋼材の軟性および靭性を低下させる虞がある。このために、Si含量の上限を0.7%にすることがよい。
Mnの含量は、2.0〜5.0%である。
Mnは、Niの代替として添加されるオーステナイト相の安定化元素であって、加工誘起マルテンサイトの生成を抑制して冷間圧延性を向上させるのに効果的であり、2.0%以上添加時にその特性が有効となる。しかしながら、過剰添加時にはS系介在物(MnS)の増加をもたらし、鋼材の軟性、靭性および耐食性の低下を招くので、その上限を5.0%とすることがよい。
Niの含量は、2.0〜5.0%である。
Niは、オーステナイト相の安定化元素であって、良好な熱間加工性および冷間加工性を確保するために必須の元素である。特に、一定量以上のMnを添加するとしても、2.0%以上のNiの添加は必須である。しかしながら、Niは、高価な元素であることから、多量の添加時に原料費用の上昇を招く。このため、その上限を5.0%とすることがよい。
Crの含量は、17.0〜19.0%である。
Crは、ステンレス鋼に要求される耐食性を確保するために必要な元素であると共に、マルテンサイト相の生成抑制のために効果的であり、17.0%以上添加時にその特性が有効となる。反面、多量のCrを添加するとスラブ内でデルタ(δ)フェライトの形成を助長して熱間加工性の低下を招くので、その上限を19.0%にすることがよい。
Pの含量は、0.1%未満である。
Pは、耐食性や熱間加工性を低下させるので、その上限を0.1%にすることがよい。
Sの含量は、0.01%未満である。
Sは、耐食性や熱間加工性を低下させるので、その上限を0.01%にすることがよい。
Cuの含量は、1.0〜3.0%である。
Cuは、オーステナイト相の安定化元素であって、材料の軟質化に効果的である。このような軟質効果を発現させるためには、1.0%以上の添加が必須である。しかしながら、多量のCuを添加すると素材費用の上昇だけでなく、熱間脆性を誘発するので、その上限を3.0%とすることがよい。
Nの含量は、0.15〜0.30%である。
Nは、オーステナイト相の安定化および耐食性の向上に効果的な元素であって、0.15%以上の添加時にその特性が有効である。その反面、Nの過剰添加時には固溶強化効果によって冷間加工性を低下させるので、その上限を0.30%とすることがよい。
また、本発明の一実施例によれば、B:0.001〜0.005%およびCa:0.001〜0.003%のうち1種以上をさらに含むことができる。
Bは、鋳造中のクラック発生を抑制させて、良好な表面品質を確保するのに効果的な元素であって、0.001%添加時にその特性が有効となる。その反面、Bを過剰添加すると焼なまし/酸洗工程中に製品の表面に窒化物(BN)を形成させて表面品質を低下させる問題を招く虞がある。このため、その上限を0.005%とすることがよい。
Caは、高Mn含有時に粒界に生成されるMnS製鋼性介在物の形成を抑制させて、製品の清浄度を向上させる効果があり、0.001%添加時にその特性が有効である。その反面、Caの過剰添加時にはCa系介在物の形成に起因した熱間加工性の低下および製品表面品質の低下を招く虞があるので、その上限を0.003%にすることがよい。
このような高Mn低Ni含有オーステナイト系ステンレス鋼の熱間加工性は、スラブ内に分布するデルタ(δ)フェライト分率との相互関係があることが知られている。これは、高温領域でのオーステナイトとフェライトが複合的に存在するとき、圧延工程で加えられる変形量において各相の変形抵抗性が異なることにより発生する割れであって、熱間加工性を確保するためには、デルタ(δ)フェライトの生成が抑制される合金成分の設計および熱間加工条件の導き出しが必要である。しかしながら、上述した本発明の各成分の特徴を勘案するとき、CやNのような固溶強化元素が多量添加されることによって、低い温度で熱間加工時に高い熱間圧延負荷によって素材の表面に多量のクラックが発生する可能性が高い。このため、操業時に操業異常の発生を誘発しない熱間圧延温度で操業することが好ましい。
具体的には、熱間圧延材の表面およびエッジ品質を確認し、クラックの発生有無を熱間加工性の判断指標とし、合金成分系に対する電算モデルを活用した相分析を通じてデルタ(δ)フェライトの相分率を予測した。このような実験的熱間加工性の評価結果と予測されたデルタ(δ)フェライトとの相互関係分析を通じて式(1)で表されるクラック抵抗指数(CRN)の範囲を導き出した。
本発明の一実施例による熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、下記式(1)で表されるクラック抵抗指数(CRN)値が0以上である。
(1)CRN=615+777C−26.3Si−1.8Mn+46.2Ni−56Cr+33.3Cu+767N
クラック抵抗指数(CRN)が0以上の場合、熱間加工時に表面およびエッジ部にクラックが発生しない。
一方、上記で説明したように、美麗な表面が要求される製品の場合、冷間圧延材を光輝焼なまし(Bright Annealing)することが一般的である。このような光輝焼なましは、ステンレス冷間圧延材を窒素(N)や水素(H)などを利用した還元性雰囲気(露点温度:−40〜−60℃)下で熱処理を行い、ステンレス冷間圧延材の熱処理過程で発生する再酸化を防止することによって、表面の色および性状の変化なしに表面を明るくてかつ美麗に維持する熱処理技術である。このような光輝焼なましは、雰囲気ガスとして水素を利用した光輝焼なましが最も一般的であり、これは高い熱容量だけでなく、表面の変色を抑制することができるために最も広く使用されている。
一般的なオーステナイト系ステンレス鋼に比べ、本発明のようにNiおよびMnの含量が相対的に減少したステンレス鋼に対する水素雰囲気の光輝焼なまし適用には考慮すべき点がある。それは、光輝焼なまし時に水素の浸透によって最終素材が水素脆性欠陥による加工性劣位の問題点が発生する可能性が高いという点である。前記のNiおよびMnなどオーステナイト相の安定化元素が減少したステンレス鋼の場合、最終光輝焼なまし以前の冷間圧延時に応力誘起または加工誘起マルテンサイトが表層部を中心に形成され、このような表層部に形成されたマルテンサイト相は、光輝焼なまし時に熱処理によりオーステナイト相に変態される以前に不活性ガスである水素原子と接することになり、このような水素原子は、一部マルテンサイト相の内部に浸透することになる。光輝焼なましにより既存の応力誘起または加工誘起マルテンサイトがオーステナイト相に相変態することによって、内部に浸透した水素原子は、外側に排出されず、表層部で原子の状態で閉じ込められてしまう。このように表層部に浸透した水素原子は、一般的なBCCおよびBCT構造であるフェライトあるいはマルテンサイト相においては、常温で一定時間が経過した後、自然的にベークアウト(bake−out)されて、物性に大きい影響を及ぼさない。その反面、表層部マルテンサイト相が光輝焼なましによりオーステナイト相に相変態した場合、すなわちFCCの格子構造内に水素原子が存在する場合、常温で相当時間経過しても、水素原子の自然的なベークアウトが円滑でなく、水素原子が長期間素材内に存在することになる。
このような水素原子は、水素脆性を誘発させる因子と知られており、一部加工または変形により素材内に閉じ込められていた水素原子は、水素分子(gas)の状態に変化することになり、一定の圧力に到達した場合、一定の荷重下でクラックの基点として作用して延伸率の低下を誘発する。
したがって、NiおよびMnが相対的に低いオーステナイト系ステンレス鋼の場合、合金成分制御と共に追加の加工硬化により表面に形成されるマルテンサイト相の生成量を制御する場合のみにおいて、光輝焼なましを通じて美麗な表面品質が確保され、優れた加工性の確保が可能となる。
このことから、本発明の一実施例による熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、下記式(2)で表されるMd30値が−30〜0℃の範囲を満たすことが好ましい。
(2)Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)
準安定オーステナイト系ステンレス鋼は、マルテンサイト変態開始温度(M)以上の温度で塑性加工によりマルテンサイト変態が発生する。このような加工によって相変態を起こす上限温度は、M値で示し、特に30%変形を付与するとき、マルテンサイトへの相変態が50%起こる温度(℃)をMd30と称する。Md30値が高ければ、加工誘起マルテンサイト相の生成が容易であるのに対し、Md30値が低ければ、加工誘起マルテンサイト相の生成が相対的に難しい鋼種と判断することができる。このことから、Md30値を通常の準安定オーステナイト系ステンレス鋼のオーステナイト安定化度を判断する指標として使用することができる。
水素雰囲気の光輝焼なましを実施するとき、オーステナイト安定化度を示すMd30と冷間圧延時に導入されるマルテンサイト相の生成量との相互関係および表層部に導入されるマルテンサイト相の生成量に起因した光輝焼なまし時に水素脆性発生の有無に対する実験的評価結果を図1に示した。
図1は、Md30によるマルテンサイトのXRDピーク強度(peak intensity)の変化と水素脆性発生の有無を示すグラフであって、黒丸表示は、水素脆性が発生しないことを示し、×表示は、水素脆性が発生したことを示す。Md30値が増加するにつれて、オーステナイトの相安定性の低下に起因した表層部マルテンサイト相のピーク強度が増加し、このようなピーク強度が一定の数値以上に増加した場合、水素雰囲気における光輝焼なまし時に水素脆性が発生することを確認することができる。この結果に基づいて、Md30値を0℃以下に維持することが、水素脆性を抑制させるために好ましいことが確認される。
また、本発明のように、既存STS304およびSTS301に比べてMnおよびNiの含量の減少によるオーステナイトの相安定性の改善のための多量のC、N添加が不可避な状況では、Md30値は減少させることができるが、素材自体の加工硬化能が増加して、所望の延伸率の確保が困難になる。特に、一般的な300系ステンレス鋼の用途の場合、約50%以上の延伸率の確保が必須である点を考慮すると、Md30値の下限に対する制御が必要である。
図2は、Md30による延伸率の変化を示すグラフであって、黒四角表示は、50%以上の延伸率を示し、×表示は、50%未満の延伸率を示す。
図2に示したとおり、前記合金成分の範囲で50%以上の延伸率の確保のためには、Md30値を−30℃以上に制御することが好ましいことが確認される。
また、既存STS304またはSTS301と類似した耐食性を確保することが要求される場合には、合金成分に対する耐孔食抵抗性指数(PREN)値を一定の水準以上に維持する必要がある。
これにより、本発明の一実施例によれば、下記式(3)で表される耐孔食抵抗性指数(PREN)値が18以上を満たすことが好ましい。

(3)PREN=Cr+16N−0.5Mn
以下、本発明の好ましい実施例を通じてより詳細に説明する。
実施例
下記表1に示した多様な合金成分組成の範囲について、200tのスラブを製造し、1,230℃で2時間再加熱後、3tの力で熱間圧延した。そして、その熱間圧延材の表面およびエッジ品質を確認し、クラックの発生有無を通じて熱間加工性の判断指標とした。また、合金成分組成に対する相分析を通じてデルタ(δ)フェライトの相分率を予測した。前記実験的熱間加工性の評価結果と予測されたデルタ(δ)フェライトの相互関係分析を行い、導き出された前記式(1)よりクラック抵抗指数(CRN)を算出して、表2に示した。延伸率は、日本工業規格JIS Z 2241に規定されている金属材料の引張試験方法によってJIS Z 2201に規定されている5号試験片を利用して測定した。
Figure 2020531688
Figure 2020531688
比較例2は、熱間圧延時に表面とエッジ部にクラックが発生し、クラック抵抗指数(CRN)が−0.47を示した。比較例1、3、4は、熱間圧延時に表面とエッジ部にクラックが発生しないので、デルタ(δ)フェライト相分率によって導き出されたクラック抵抗指数(CRN)が0以上となり、熱間加工性が良好になりうる指標であることが確認された。
表1、2および図1に示したとおり、比較例1、2の場合、成分系から計算されるMd30値が0℃を超過し、冷間圧延材の表層部マルテンサイト相のピーク強度(peak intensity)が増加して水素脆化が発生することが分かり、これを図1に×で表示した。一方、比較例3、4の場合、Md30値が0℃以下を満たして水素脆化は発生しないが、Md30値が−30℃未満となり、延伸率が50%未満と測定された。これからMd30値の範囲は、−30〜0℃の範囲を満たす場合、耐水素脆性および50%以上の延伸率による加工性条件を得ることができることが分かった。
一方、本発明による成分系範囲で前記式(3)による耐孔食抵抗指数(PREN)値が18以上を満たして、STS304水準の優れた耐食性をも確保することができることが分かった。
以上、本発明の例示的な実施例を説明したが、本発明は、これに限定されず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、次に記載する特許請求の範囲の概念とその範囲を逸脱しない範囲内で多様な変更および変形が可能であることを理解することができる。
本発明の実施例による低Niオーステナイト系ステンレス鋼は、Mnを低減しても、優れた耐食性と加工性を確保することができて、家電製品など多様な用途に適用することができる。

Claims (4)

  1. 重量%で、C:0.05〜0.15%、Si:0.2〜0.7%、Mn:2.0〜5.0%、Ni:2.0〜5.0%、Cr:17.0〜19.0%、P:0.1%未満、S:0.01%未満、Cu:1.0〜3.0%、N:0.15〜0.30%、残りのFeおよび不可避な不純物からなり、
    下記式(1)で表されるクラック抵抗指数(CRN)値が0以上であり、
    下記式(2)で表されるMd30値が−30〜0℃の範囲を満たすことを特徴とする熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼。
    (1)CRN=615+777C−26.3Si−1.8Mn+46.2Ni−56Cr+33.3Cu+767N
    (2)Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)
    ここで、C、Si、Mn、Ni、Cr、Cu、Nは、各元素の含量(重量%)を意味する。
  2. 下記式(3)で表される耐孔食抵抗性指数(PREN)値が18以上を満たすことを特徴とする請求項1に記載の熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼。
    (3)PREN=Cr+16N−0.5Mn
    ここで、Cr、N、Mnは、各元素の含量(重量%)を意味する。
  3. 重量%で、B:0.001〜0.005%およびCa:0.001〜0.003%のうち1種以上をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼。
  4. 前記ステンレス鋼は、延伸率が50%以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱間加工性および耐水素脆性に優れた低Niオーステナイト系ステンレス鋼。
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