JP2020530450A - 環状アルキレン尿素を調製するための方法 - Google Patents

環状アルキレン尿素を調製するための方法 Download PDF

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Abstract

式Iの環状アルキレン尿素生成物を生成するための方法であって:【化1】式IIおよび/または式IIIの化合物を反応ゾーンにおいて1種または複数種のカルボニル送達化合物の存在下で式IVおよび/または式Vの化合物と接触させ;【化2】式中;R1は、−[A−X−]qR3であり;R2は、出現する毎にHおよびC1〜C6アルキル基から独立して選択され、C1〜C6アルキル基は−OHおよび−NH2から選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく;R3は、出現する毎にHおよびC1〜C6アルキル基から独立して選択され、C1〜C6アルキル基は−OHおよび−NH2から選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく;Aは、出現する毎にC1〜C3アルキレン単位から独立して選択され、C1〜C3アルキレン単位は1つまたは複数のC1〜C3アルキル基で置換されていてもよく;Xは、出現する毎に−O−、−NR2−、式VIの基、および式VIIの基から独立して選択され;【化3】pおよびqは、0〜8の範囲の整数からそれぞれ独立して選択され;式IIの化合物および/または式IIIの化合物は、式IVの化合物および/または式(V)の化合物を含む反応ゾーンに、一定期間にわたって連続的に、もしくは半連続的に、または2つ以上のバッチに分けて添加される、方法。

Description

本発明は、環状アルキレン尿素を調製するための方法、特に、様々なアルキレンアミンの生成に使用できる環状アルキレン尿素およびアルキレンアルコール置換尿素の生成を制御するための方法を対象とする。
アルキレンアミンおよびアルカノールアミンの水溶液は、可逆的CO吸収プロセスによく使用される。吸収と同時に、様々な化合物、例えばカーボネート、ビカーボネート、カルバメートおよびアルキレン尿素が形成される。所望される生成物は、加熱するとCOを容易に脱着するものである。環状カルバメートおよび尿素は一般に、その高い安定性のために望ましくないと考えられている。
米国特許第4650906号明細書および特開昭60−126248は、熱処理と蒸留によるエチレンアミンカーボネートの脱カルボキシル化を開示している。開示されているカーボネートの例は、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、ペンタエチレンへキサミン(PEHA)およびピペラジン(PIP)のものである。特開昭60−120842は、熱処理に加え、水酸化物含有塩基の添加を開示している。これらの文献はいずれも、環状アルキレン尿素またはそれらの対応するアルキレンアミンへの変換を開示していない。
米国特許第4683337号明細書は、エチレンアミンをCOと反応させ、続いてそれらを脱炭酸および脱水してアミンを回収することによる、エチレンアミンの直鎖カルバメートへの変換を開示している。環状アルキレン尿素の形成は開示していない。
米国特許第4387249号明細書は、アミノエチルエチレン尿素(UDETA)およびエチレン尿素(EU)を生成し、これらを加水分解後、DETAおよびEDAを生成する、エチレンジアミン(EDA)、エタノールアミン(MEA)および尿素の反応を開示している。加水分解は、ブレンステッド塩基の存在下で行われると述べられているが、具体的に言及されているのは、水酸化ナトリウムだけである。
米国特許第4503250号明細書は、炭酸誘導体の存在下でのアミンまたはアンモニアとアルコールとの反応によって得られる生成物混合物の加水分解を開示している。実施例において、反応混合物の後処理は、50%水性KOHを使用して還流下で一晩行う。反応混合物をKOHで処理することによって得られるアルキレンアミンの収率は、低い。
米国特許出願公開第2014/0179931号明細書は、好ましくは塩基性触媒、例えばアルカリまたはアルカリ土類金属アルコキシドの存在下で、少なくとも2つのアミノ基を持つ多官能脂肪族アミンと脂肪族有機カーボネートからN置換環状アルキレン尿素を生成するための方法を記載している。
米国特許第4405794号明細書は、尿素とβ−ヒドロキシエチルカルバメートを反応させて2−オキサゾリジノン(CMEA)とエチレン尿素を作製するための方法に関する。
米国特許出願公開第2013/0023667号明細書は、ジエチレントリアミン(DETA)を尿素と反応させることによるアミノエチルイミダゾリジノン(UDETA)の形成を記載している。
米国特許第2517750号明細書は、尿素と、EDA、DETA、直鎖TETA(L−TETA)、アミノエチルエタノールアミン(AEEA)、およびアミノエチルアニリンを含むエチレンアミンからの、2−イミダゾリジノン(EU)とN−置換誘導体の生成を記載している。
米国特許第2436311号明細書は、尿素とα−β−置換エチレン化合物、例えばエチレングリコール、エチレンジアミン(EDA)またはエタノールアミン(MEA)からの、エチレン尿素(EU)の生成に関する。
米国特許第4514379号明細書は、触媒量のアミン、好ましくはオキサゾリジノンへのアルカノールアミン前駆体の存在下でのオキサゾリジノンのアルカノールアミンとCOへの変換を記載している。
米国特許第2812333号明細書は、2−アミノエタノールを二酸化炭素と高温高圧で反応させることにより1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾリドン−2を生じ、続いてそれを加水分解してN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンを形成する、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンを調製するための方法を記載している。
例えば反応物質の変換および/または生成物選択性の向上において、制御を改善できる手法で環状アミンを生成するための代替的な方法に対する必要性が、依然として存在する。
本発明は、アルキレンアミンおよび/または環状アルキレン尿素反応物質ならびにアルカノールアミンおよび/または環状アルキレンカルバメート反応物質から環状アルキレン尿素生成物を生成するための方法であって、環状アルキレンカルバメート反応物質および/またはアルカノールアミン反応物質は、環状アルキレン尿素反応物質および/またはアルキレンアミン反応物質を含む反応ゾーンに、連続的に、半連続的に、または2つ以上のバッチに分けて添加される、方法を対象とする。
環状アルキレン尿素生成物は、式I:
のものである。
環状アルキレンカルバメート反応物質は、式II:
の化合物から選択される。
アルカノールアミン反応物質は、式III:
の化合物から選択される。
環状アルキレン尿素反応物質は、式IV:

の化合物から選択される。
アルキレンアミン反応物質は、式V:
の化合物から選択される。
上記式において、
は、−[A−X−]であり;
は、出現する毎にHおよびC〜Cアルキル基から独立して選択され、C〜Cアルキル基は−OHおよび−NHから選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく;
は、出現する毎にHおよびC〜Cアルキル基から独立して選択され、C〜Cアルキル基は−OHおよび−NHから選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく;
Aは、出現する毎にC〜Cアルキレン単位から独立して選択され、C〜Cアルキレン単位は1つまたは複数のC〜Cアルキル基で置換されていてもよく;
Xは、出現する毎に−O−、−NR−、式VIの基、および式VIIの基:
から独立して選択され;
pおよびqは、0〜8の範囲の整数からそれぞれ独立して選択される。
本発明の方法において、式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質および/または式IIIの環状アルカノールアミン反応物質を式IVの環状アルキレン尿素反応物質および/または式Vのアルキレンアミン反応物質に一定期間にわたって連続的に、もしくは半連続的に、または2つ以上のバッチに分けて断続的に添加することにより、例えば反応物質の変換および/または生成物選択性の向上における制御の改善が達成される。したがって、同じ総量の反応物質を使用しでも、式IIおよび/またはIIIの化合物を一定期間にわたって(連続的に、半連続的にまたはバッチに分けて)添加することにより、全体的な変換の向上および/または生成物選択性の向上を達成することができる。後者の特徴が、特に重要となり得る。バッチは、同じサイズでも異なるサイズでもよい。明らかになるように、反応の開始時に存在するバッチも、バッチとしてカウントされる。
反応は、少なくとも1種のカルボニル送達剤の存在下で実施される。カルボニル送達剤は、実施形態において、式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質または式IVの環状アルキレン尿素反応物質とすることができる。
本明細書において言及される化合物の構造を示す図である。
式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質は、式Vのアルキレンアミン化合物と接触させると、式Iの環状アルキレン尿素生成物の生成に使用することができる。
環状アルキレンカルバメート反応物質化合物は、反応ゾーンに直接添加することができ、または、カルボニル送達剤の存在下で式IIIのアルカノールアミン反応物質からin situで形成することができる。
式Vのアルキレンアミン反応物質は、反応ゾーンに直接添加することができ、あるいは、式IVの環状アルキレン尿素反応物質化合物からin situで形成することができる。
カルボニル送達剤の存在下で、式IIIのアルカノールアミン反応物質は、式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質を形成でき、式Vのアルキレン(ジ)アミン反応物質は、式IVの環状アルキレン尿素反応物質を形成することができる。
実施形態において、反応は、反応ゾーンに添加される式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質と式IIIのアルカノールアミン反応物質の総量が、最初に存在する式IVの反応物質と式Vの化合物の量と比較して(モル基準で)所定のレベルを超えないことを確実にすることによって制御される。反応がしばらく進行した後、式IIおよび/または式IIIの反応物質の2回目の添加を追加することができ、ここでも、添加される量が、所定のレベルを超えないようにする。さらなるバッチを同様に追加することができる。実施形態において、超えさせないこの所定のレベルは、0.60である。さらなる実施形態において、超えさせないこの所定のレベルは、0.45、例えば0.40または0.35である。他の実施形態において、所定のレベルは、0.30、0.25、0.20または0.16を超えない。
実施形態において、tの値は、30、60または90分とすることができる。これは、割り当てられた期間にわたって添加される式IIおよび/または式IIIの化合物の総量が、反応ゾーンに存在した式IVおよび/またはVの化合物の初期量に基づく所定のレベルを超えないように、所定のレベルが計算されることを意味する。
所定のレベルを超えさせない条件下で操作することで、所望の環状アルキレン尿素生成物(式I)、およびそれらの脱カルボニル化から生じる対応するアルキレンアミン(式IX)の収率をさらに向上させることができる。
反応ゾーンは、少なくとも1種のカルボニル送達剤を含む。カルボニル(CO)送達剤は、アルカノールアミンまたはアルキレンジアミン化合物に移行して、それぞれ環状アルキレンカルバメートまたは環状アルキレン尿素の形成をもたらすことができるカルボニル部分を含有する化合物である。カルボニル送達剤の例としては、二酸化炭素、およびカルボニル部分を上記のように移行させるのに利用可能な有機化合物が挙げられる。カルボニル部分が利用可能な有機化合物としては、尿素およびその誘導体;直鎖および環状アルキレン尿素、とりわけ環状尿素、一または二置換アルキレン尿素、アルキルおよびジアルキル尿素、直鎖および環状カルバメート、有機カーボネートおよびその誘導体または前駆体が挙げられる。こうした誘導体または前駆体は例えば、一部の実施形態において、本発明の方法においてin situで非イオン性対応物に、例えば直鎖および環状カルバメートまたは尿素化合物に変換できるイオン性化合物、例えばカーボネートまたはビカーボネート塩、カルバミン酸を含んでもよい。こうしたイオン性化合物が本発明において使用される場合、それらは有機炭化水素ベースのカーボネートまたはビカーボネート塩である。好ましくは、CO送達剤は、CO、または酸化炭素送達剤としての使用に適する有機化合物、例えば、環状カルバメート、例えば式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質、または環状尿素、例えば式IVの環状アルキレン尿素反応物質である。実施形態において、アルキレンは、エチレンである。他の実施形態において、二酸化炭素送達剤は、尿素またはエチレンカーボネートである。
したがって、カルボニル送達剤は、実施形態において、二酸化炭素;無機炭酸塩;環状および非環状炭酸エステル;尿素;置換されていてもよいアルキル尿素;置換されていてもよい環状アルキレン尿素;カルバミン酸;カルバミン酸塩;ならびに環状および非環状カルバミン酸エステルから選択することができる。
さらなる実施形態において、カルボニル送達剤は、二酸化炭素、尿素、環状アルキレンカーボネート、環状アルキレンカルバメートおよび環状アルキレン尿素から選択される。好ましい実施形態において、式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質および/または式IVの環状アルキレン尿素反応物質は、カルボニル送達剤として作用することができる。
実施形態において、式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質は、式IIIのアルカノールアミン反応物質から、カルボニル送達剤、例えば式IVの環状アルキレン尿素の存在下で加熱することにより生成することができる。
追加の式IVおよび/または式Vの反応物質を、それらの初期量が枯渇してから反応ゾーンに添加することができる。この場合、上記のモル比の計算(すなわち、式IVおよび/またはVの反応物質に対する式IIおよび/またはIIIの反応物質の所定のレベル、ならびに式IVおよび/または式Vの反応物質に対するカルボニル送達化合物のモル比の計算)は、添加される追加の反応物質の量だけでなく、新しい反応物質の添加前に反応ゾーンに存在する反応物質の残存量にも基づく。したがって、一例として、反応ゾーンが0.1molの式IIの反応物質、0.2molの式IIIの反応物質、0.3molの式IVの反応物質および0.4molの式Vの反応物質を含み、追加の0.5molの式IVの反応物質が添加される場合、所定の比は、存在する合計1.2molの式IVおよびVの反応物質(すなわち、0.3+0.4+0.5mol)に基づき計算されることになる。加えて、添加される追加の式IIおよび/または式IIIの反応物質はいずれも、0.3molのこれらの反応物質が反応ゾーンに既に存在していることを考慮に入れる必要がある。
したがって、所定のレベルの計算は、下記の等式に基づくものとすることができる:
この等式において:
PL(t)=t分の期間にわたる所定のレベル
N(II,III)=期間(t)にわたって添加できる式IIおよび式IIIの反応物質の総モル数
rN(II,III)=新しい式IVおよび/または式Vの反応物質の添加前に反応ゾーンに存在する式IIおよび式IIIの反応物質の総残存モル数
N(IV,V)=反応ゾーンに添加される式IVおよび/または式Vの反応物質の総モル数
rN(IV,V)=新しい式IVおよび/または式Vの反応物質の添加前に反応ゾーンに存在する式IVおよび式Vの反応物質の総残存モル数
先に説明したように、方法は、指定されたPL(t)値を超えないように操作することができる。実施形態において、PLは、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、0.20または0.16とすることができ、tは、30分、60分または90分とすることができる。したがって、実施形態において、PL(30)は、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、0.20もしくは0.16を超えず;または、他の実施形態において、PL(60)は、0.45、0.40、0.35、0.30、0.25、0.20もしくは0.16を超えず;または、さらなる実施形態において、PL(90)は、0.45、0.40、35、0.30、0.25、0.20もしくは0.16を超えない。
分子式に関して、実施形態において、A基は、各場合において、置換されていてもよいC〜Cアルキレン基の場合から独立して選択される。さらなる実施形態において、Aは、全ての場合においてエチレン基(すなわち、Cアルキレン)である。
実施形態において、各Rは、Hおよび1つのNHまたはOH基で置換されていてもよいC〜Cアルキル(例えば、Cアルキル)から選択される。置換基が存在する場合、好ましくはNH基である。
実施形態において、各Rは、Hおよび1つのNHまたはOH基で置換されていてもよいC〜Cアルキル(例えば、Cアルキル)から選択される。置換基が存在する場合、好ましくはNH基である。実施形態において、Rは水素である。
実施形態において、pは、6以下である。さらなる実施形態において、pは、ゼロ、1または2である。他の実施形態において、異なるpの値を有する生成物の混合物が形成される可能性がある。
実施形態において、qは、6以下である。さらなる実施形態において、qは、ゼロ、1または2、好ましくはゼロまたは1である。
実施形態において、ただ1つのX基だけが、式VIおよび式VIIの基から選択される環状部分である。
実施形態において、アルカノールアミン反応物質はモノエタノールアミン(MEA)であり、および/または環状アルキレンカルバメート反応物質は2−オキサゾリジノン(CMEA)である。実施形態において、アルキレンアミン反応物質はエチレンジアミン(EDA)であり、および/または環状アルキレン尿素反応物質はエチレン尿素(EU)である。これらの反応物質が使用される生成物は、1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2−オン(UDETA)であり、これは、脱カルボニル化してジエチレントリアミン(DETA)を形成することができる。より高級のエチレンアミンは、DETAと式IIの環状アルキレンカルバメート反応物質(例えば、CMEA)および/または式IIIのアルカノールアミン反応物質との反応によって形成することができる。
式IIおよび/または式IIIの化合物の添加速度を制御すると、式Iの環状アルキレン尿素生成物の収率を向上させることができることが見出されている。したがって、環状アルキレンカルバメート反応物質および/またはアルコールアミン反応物質を一定期間にわたって連続的に、または反応の過程において2つ以上のバッチに分けて添加することにより、式IIおよび/または式IIIの反応物質の全てを反応の開始時に一度に添加する場合と比較して、収率を向上させることができる。
収率は、式IIおよび/またはIIIの反応物質の式IVおよび/またはVの反応物質の量に対する比を所定のレベル未満に制御することによっても向上させることができる。理論に拘束されるものではないが、これは、式IIおよび/またはIIIの反応物質を式VIII:
の2−ヒドロキシアルキル置換環状アルキレン尿素の生成に転換する競争反応の進行能力を低下させることにより達成されると考えられる。
反応ゾーンは、典型的には連続撹拌タンク反応器、パイプライン反応器、または管状もしくは多管型反応器を含む任意の適切な反応器である。反応器は、断熱式であっても、外部または内部加熱装置を備えていてもよい。反応物質は、単一点から送給するか、複数の送給点に分割することができる。反応ゾーンは、段間熱交換を伴う複数の反応器ステージからなるものとすることができる。
反応ゾーンは、好ましくは少なくとも100℃の温度に維持される。温度は、好ましくは400℃未満とすべきである。より好ましくは、温度は200から360℃の間である。さらにより好ましくは、温度は230から340℃の間、例えば230から290℃の間である。最も好ましくは、温度は250から310℃の間である。アルカノールアミン反応物質がモノエタノールアミンである実施形態において、最も好ましい温度範囲は、230から290℃の間である。
反応ゾーンは、好ましくは1〜100絶対barの圧力に維持される。好ましくは、圧力は、5〜70絶対bar、例えば10〜50絶対barである。
方法中の反応時間は、実施形態において、5分から15時間の間、好ましくは0.5から10時間の間、より好ましくは1から6時間の間である。
方法は、1つまたは複数のバッチ反応器で、および/または任意選択で複数の送給点を持つ1つの反応器または一連の連続流反応器における連続運転システムで実施することができる。反応と分離は、別々のステップで、または少なくとも部分的に同時に行うことができる。反応と分離は、分離ステップを間に挟む複数の反応ステップを伴うことができる。
当業者は、全体収率、エネルギー消費および廃棄物の生成を決定することにより、適切な反応器および分離ユニットスキームを選択することができる。
方法は、溶媒、例えば水またはアルコールの存在下で実施することができる。溶媒を使用すべき場合、水が好ましい。
方法は、環状アルキレン尿素生成物を脱カルボニル化して式IX:
のアルキレンアミンを生成することを含むことができる。
脱カルボニル化は、特定の脱カルボニル化ステップがなくてもある程度in situで起きる可能性がある。したがって、反応混合物は、式IXの生成物を含むことがあるが、ただし、他の実施形態において、式Iの生成物は、別個の反応ゾーンにおいて別個の反応によって脱カルボニル化することもできる。脱カルボニル化は、様々な手法で達成することができる。一実施形態において、脱カルボニル化は、水中にて高温で、さらに任意選択で高圧で、環状尿素生成物を含むプロセス流を加熱することによって達成することができる。他の実施形態において、脱カルボニル化は、塩基、例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどの存在下、任意選択で高温、例えば170〜400℃の範囲、例えば200〜320℃で加水分解することによって達成することができる。
本発明の方法において、例えば式Iの環状アルキレン尿素生成物と反応ゾーンの他の成分、例えば既存の反応物質との反応によって、さらなる生成物を形成することができる。この手法で、より高級なアルキレンアミンを生成することができる(任意選択で脱カルボニル化後)。例えば、式Iの環状アルキレン生成物は、さらに反応して別のアルキレンアミン単位を組み込むことができる。
実施形態において、所望の生成物は、pが複数の値、例えば0、1および2の混合物を有する式Iの化合物の混合物を組み込む。一例として、2−オキサゾリン(CMEA)および/またはエタノールアミン(EA)が式IIおよび/または式IIIの反応物質として使用され、エチレン尿素(EU)および/またはジエチルアミン(DEA)が式IVおよび/または式Vの反応物質として使用される場合、生成物は、1−(2−アミノエチル)−イミダゾリジン−2−オン(UDETA)、対応する脱カルボニル化ジエチルトリアミン(DETA)、脱カルボニル化して対応するトリエチルテトラミン(TETA)を形成することができるU−TETA、U1−TETAおよびU2−TETA(図1参照)ならびに1,2−ビス(エチレン尿素)エタン(DUTETA)を含む可能性がある。これは次いで、より高級なアミン(およびカルボニル送達化合物のために尿素(U)基を持つ同等の化合物)、例えば、テトラエチルペンタミン(TEPA)、およびペンタエチルヘキサミン(HEPA)をもたらす可能性がある。
生成物の混合物は、任意選択で脱カルボニル化した後、蒸留などの技法によって分離することができる。実施形態において、望ましくない生成物は、反応ゾーンにリサイクルできる。
本発明を下記の実施例によって説明するが、これらにまたはこれらによって限定されるものではない。
実験
以下の実施例1〜4において、エチレンジアミン(EDA)とエチレン尿素(EU)を室温で反応容器に添加し、指定された反応温度まで加熱した。次いでエタノールアミン(EA)または2−オキサゾリジノン(CMEA)を単回投入で、または複数のバッチに分けて添加した。GC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)を用い、様々な段階で反応混合物を分析し、別に規定しない限り、量を重量パーセントで表した。
反応は、Biotage Initiator+撹拌棒とキャップを備えた5mlのBiotageガラスバイアルを使用するマイクロ波反応器を使用して実施した。反応物質の添加後、バイアルを窒素で2分間フラッシュし、密閉し、反応温度に加熱した。
反応の最後に、反応器を3〜4分の時間をかけて冷却し、室温に戻した。
[実施例1]
2−イミダゾリジノン(1.5g、17.42mmol)、エチレンジアミン(477mg、7.94mmol)、および2−アミノエタノール(243mg、3.98mmol)を5mlのバイアルに添加した。バイアルにキャップをし、Nでフラッシュしてから250℃に加熱(2分かけて)した。90分後、バイアルを室温まで放冷させ、2−アミノエタノール(243mg、3.98mmol)を添加した。バイアルにもう一度キャップをし、Nでフラッシュし、さらに120分間250℃まで再度加熱してから室温に冷却した。反応混合物への2−アミノエタノール(243mg、3.98mmol)の3回目の添加を行った。キャップをし、Nでフラッシュした後、反応混合物をさらに90分間250℃に加熱してから室温に冷却した。結果として得られた反応混合物をGC−FIDにより分析した。結果を表1に示す。
[実施例2]
最初にバイアルにエチレンジアミン(1.38g、22.96mmol)、2−イミダゾリジノン(515mg、5.98mmol)および2−オキサゾリジノン(400mg、4.59mmol)を装入し、90分および210分の時点で2−オキサゾリジノン(400mg、4.59mmol)の追加装入を添加したことを除き、実施例1の手順に従った。2−オキサゾリジノンの各追加装入前と反応終了時の反応混合物をGC−FIDにより分析した。結果を表1および2に示す。
[実施例3](比較)
磁気撹拌棒を備えた5mLのマイクロ波バイアルに、エチレンジアミン(1.38g、22.96mmol)、2−イミダゾリジノン(515mg、5.74mmol)および2−オキサゾリジノン(1.2g、13.78mmol)を装入した。バイアルにキャップをし、Nでフラッシュし、Biotage Initiator+マイクロ波反応器を使用して2分の時間をかけて250℃に加熱した。330分後、反応器を冷却し室温に戻して、内容物をGC−FIDにより分析した。結果を表1に示す。
反応の開始時にMEAまたはCMEAの全量を添加することに比較して、同量のMEAまたはCMEAを少しずつ定期的に添加すると、所望のより高級なアルキレンアミン/環状アルキレン尿素生成物の量(すなわち、Σ(U)DETA+(U)TETA)が向上する。
以下の表2は、CMEAの各後続バッチが添加される直前の個々の分析結果を示す。
[実施例4]
エチレンジアミン(2.00g、33.28mmol)、2−イミダゾリジノン(716mg、8.32mmol)および2−オキサゾリジノン(580mg、6.66mmol)を5mlのバイアルに最初に装入し、反応温度を260℃にし、90分および210分の時点で2−オキサゾリジノン(580mg、6.66mmol)の装入を追加したことを除き、実施例2による手順に従った。結果を表3に示す。
これらの結果は、一度にどれだけ添加するかを制御することによりEU+EDAに対する(C)MEAのモル比を低く維持することが、環状アルキレン尿素生成物のより高い収率を達成するのに有益であり、それがまた、脱カルボニル化後に、より高級なアルキレンアミンの収率を向上させる結果となることをさらに裏付けている。
[実施例5]
この例では、2−オキサゾリジノン(CMEA)と1−(2−アミノエチル)−2−イミダゾリジノン(UDETA)を室温で反応容器に添加した。続いて、容器を指定された反応温度まで加熱した。CMEA(2−オキサゾリジノン)を単回投入で、または複数のバッチに分けて添加した。GC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)を用い、様々な段階で反応混合物を分析した。
反応は、Biotage Initiator+撹拌棒とキャップを備えた5mlのBiotageガラスバイアルを使用するマイクロ波反応器を使用して実施した。反応物質の添加後、バイアルを窒素で2分間フラッシュし、密閉し、反応温度に加熱した。
反応の最後に、反応器を3〜4分の時間をかけて冷却し、室温に戻した。
結果
2つの実験を行った。実験5Bは比較用である。
実験5Aにおいて、2−オキサゾリジノン(CMEA)と1−(2−アミノエチル)−2−イミダゾリジノン(UDETA)を0.4:1のモル比で混合した。総質量2.39グラムのこの混合物を5mlのバイアルに添加した。280℃で1時間反応させた後、0.4モル当量の2−オキサゾリジノン(CMEA)を添加し、混合物を280℃でさらに1時間反応させた。これをさらに3回繰り返した。5時間の合計反応時間の後、サンプルをGC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)により分析し、結果を表4に示す。
実験5Bにおいて、2−オキサゾリジノン(CMEA)と1−(2−アミノエチル)−2−イミダゾリジノン(UDETA)を2:1のモル比で混合した。総質量4.41グラムのこの混合物を5mlのバイアルに添加した。3時間の合計反応時間の後、サンプルをGC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)により分析し、結果を表4に示す。
これらの結果は、一度にどれだけ添加するかを制御することによりUDETAに対する(C)MEAのモル比を低く維持することが、環状アルキレン尿素生成物のより高い収率を達成するのに有益であり、それがまた、脱カルボニル化後に、より高級なアルキレンアミンの収率を向上させる結果となることをさらに裏付けている。
[実施例6]
この例では、エチレンジアミン(EDA)とエチレン尿素(EA)を室温で反応容器に添加し、指定された反応温度まで加熱した。次いでエタノールアミン(EA)または2−オキサゾリジノン(CMEA)を単回投入で、または複数のバッチに分けて添加した。GC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)を用い、様々な段階で反応混合物を分析し、別に規定しない限り、量を重量パーセントで表した。
反応は、Biotage Initiator+撹拌棒とキャップを備えた5mlのBiotageガラスバイアルを使用するマイクロ波反応器を使用して実施した。反応物質の添加後、バイアルを窒素で2分間フラッシュし、密閉し、反応温度に加熱した。
反応の最後に、反応器を3〜4分の時間をかけて冷却し、室温に戻した。
結果
2つの実験を行い、そのうち実験6Bは比較用である。
実験6Aにおいて、2−オキサゾリジノン(CMEA)、エチレンジアミン(EDA)および2−イミダゾリジノン(EU)を1:1.5:1のモル比で混合した。総質量3.628グラムのこの混合物を5mlのバイアルに添加した。260℃で1時間反応させた後、0.4モル当量の2−オキサゾリジノン(CMEA)を添加し、混合物を260℃でさらに1時間反応させた。次いで、0.4モル当量の2−オキサゾリジノン(CMEA)を添加し、混合物を260℃でさらに1時間反応させた。
3時間の合計反応時間の後、サンプルをGC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)により分析し、結果を表5に示す。
実験6Bにおいて、2−オキサゾリジノン(CMEA)、エチレンジアミン(EDA)および2−イミダゾリジノン(EU)を1.8:1.5:1のモル比で混合した。総質量4.2グラムのこの混合物を5mlのバイアルに添加した。3時間の合計反応時間の後、サンプルをGC−FID(ガスクロマトグラフィー−炎イオン化検出)により分析し、結果を表2に示す。
これらの結果は、一度にどれだけ添加するかを制御することによりEU+EDAに対する(C)MEAのモル比を低く維持することが、環状アルキレン尿素生成物のより高い収率を達成するのに有益であり、それがまた、脱カルボニル化後に、より高級なアルキレンアミンの収率を向上させる結果となることをさらに裏付けている。
使用した略語
AEEA アミノエチルエタノールアミン、または2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール
CMEA 1,3−オキサゾリジン−2−オン、または2−オキサゾリジノン
DETA ジエチレントリアミン、またはN−(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン
DUTETA 1,2−ビス(エチレン尿素)エタン、または1,1’−(1,2−エタンジイル)ジ(2−イミダゾリジノン)
DUTEPA 2つの環状尿素基を含有するテトラエチレンペンタミン−図1参照
EDA エチレンジアミン、または1,2−ジアミノエタン
E2U 1,3−ジエチル尿素
EU エチレン尿素、または2−イミダゾリジノン
MEA エタノールアミン、または2−アミノエタノール
PEHA ペンタエチレンへキサミン
PIP ピペラジン
TEPA テトラエチレンペンタミン
TETA トリエチレンテトラミン(L−TETAは、特に直鎖TETAを指す)
UAEEA N−(2−ヒドロキシエチル)−エチレン尿素、または1−(2−ヒドロキシエチル)−イミダゾリジン−2−オン
UDETA N−(2−ヒドロキシエチル)−エチレン尿素、または1−(2−アミノエチル)−イミダゾリジン−2−オン
UTETA 環状尿素基を含有するTETA−図1参照
U1TETA 分子の一方の末端に環状尿素基を持つUTETA−図1参照
U2TETA 分子の中央に環状尿素基を持つUTETA−図1参照
引用文献リスト
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米国特許第2436311号明細書
米国特許第2517750号明細書
米国特許第2812333号明細書
米国特許第4387249号明細書
米国特許第4405794号明細書
米国特許第4503250号明細書
米国特許第4514379号明細書
米国特許第4650906号明細書
米国特許第4683337号明細書
米国特許出願公開第2013/0023667号明細書
米国特許出願公開第2014/0179931号明細書

Claims (12)

  1. 式Iの環状アルキレン尿素生成物を生成するための方法であって:
    式IIおよび/または式IIIの化合物を反応ゾーンにおいて1種または複数種のカルボニル送達化合物の存在下で式IVおよび/または式Vの化合物と接触させ;
    (式中;
    は、−[A−X−]であり;
    は、出現する毎にHおよびC〜Cアルキル基から独立して選択され、C〜Cアルキル基は−OHおよび−NHから選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく;
    は、出現する毎にHおよびC〜Cアルキル基から独立して選択され、C〜Cアルキル基は−OHおよび−NHから選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく;
    Aは、出現する毎にC〜Cアルキレン単位から独立して選択され、C〜Cアルキレン単位は1つまたは複数のC〜Cアルキル基で置換されていてもよく;
    Xは、出現する毎に−O−、−NR−、式VIの基、および式VIIの基:
    から独立して選択され;
    pおよびqは、0〜8の範囲の整数からそれぞれ独立して選択される)
    前記式IIの化合物および/または前記式IIIの化合物は、式IVの化合物および/または式(V)の化合物を含む反応ゾーンに、連続的に、半連続的に、または2つ以上のバッチに分けて添加される、方法。
  2. カルボニル送達化合物が、二酸化炭素;無機炭酸塩;環状および非環状炭酸エステル;尿素;置換されていてもよいアルキル尿素;置換されていてもよい環状アルキレン尿素;カルバミン酸;カルバミン酸塩;ならびに環状および非環状カルバミン酸エステルから選択される、請求項1に記載の方法。
  3. カルボニル送達化合物が、二酸化炭素、尿素、環状アルキレンカーボネート、環状アルキレンカルバメートおよび環状アルキレン尿素から選択される、請求項2に記載の方法。
  4. カルボニル送達化合物が、式IIの化合物または式IVの化合物である、請求項3に記載の方法。
  5. 式IIの化合物および/または式IIIの化合物の前記添加が、式IIの化合物および/または式IIIの化合物の式(IV)および/または式(V)の化合物に対する比が以下の等式による所定のレベルを超えないように制御され:
    (式中:
    PL(t)=t分の期間にわたる前記所定のレベル
    N(II,III)=期間(t)にわたって添加できる式IIおよび式IIIの反応物質の総モル数
    rN(II,III)=式IVおよび/または式Vの添加前に前記反応ゾーンに存在する式IIおよび式IIIの反応物質の総残存モル数
    N(IV,V)=前記反応ゾーンに添加される式IVおよび/または式Vの反応物質の総モル数
    rN(IV,V)=式IVおよび/または式Vの添加前に前記反応ゾーンに存在する式IVおよび式Vの反応物質の総残存モル数)
    PL(t)は0.6以下、特に0.45以下であり、tは30分以上90分以下である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. tが、30分、60分または90分である、請求項5に記載の方法。
  7. 下記の条件:
    (i)A基は、各場合において、置換されていてもよいC〜Cアルキレン基から独立して選択される;
    (ii)各Rは、HおよびC〜Cアルキルから選択され、C〜Cアルキルは、1つのNHまたはOH基で置換されていてもよい;
    (iii)各Rは、HおよびC〜Cアルキルから選択され、C〜Cアルキルは、1つのNHまたはOH基で置換されていてもよい;
    (iv)pは、ゼロ、1または2である;
    (v)qは、ゼロ、1または2である;
    (vi)ただ1つのX基だけが式VIおよび式VIIの基から選択される環状部分である
    の1つまたは複数が当てはまる、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 下記の条件:
    (i)アルカノールアミン反応物質はモノエタノールアミン(MEA)であり、および/または前記環状アルキレンカルバメート反応物質は2−オキサゾリジノン(CMEA)である;
    (ii)アルキレンアミン反応物質はエチレンジアミン(EDA)であり、および/または前記環状アルキレン尿素反応物質はエチレン尿素(EU)である;
    (iii)式Iの前記環状アルキレン尿素生成物は1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2−オン(UDETA)である
    の1つまたは複数が当てはまる、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 2種以上の式Iの環状アルキレン尿素生成物が生成される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 追加の別個の脱カルボニル化ステップを任意選択で含み、もう1種の式IXの生成物が生成される:
    請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記反応ゾーンが、1〜100絶対barの範囲の圧力に維持される、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記反応ゾーンが、100〜400℃の範囲の温度に維持される、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
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