JP2020530298A5 - - Google Patents

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本明細書で使用されている全ての見出しは、単に構成上の理由によるものであり、どんな形にせよ、本開示を限定することを意図するものではない。任意の個別のセクションの内容は、等しく全てのセクションに適用できる。
本発明の態様は以下を含む。
[付記1]
配列番号301、287、290、300、305、306、および309のうちの1つと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含むPD−L1結合物質。
[付記2]
3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含むPD−L1結合物質であって、
(a)CDR1が、配列番号199、181、178、183、189、196、201、および206のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
(b)CDR2が、配列番号259、260、241、242、245、246、263、および264のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;ならびに
(c)CDR3が、配列番号268、272、および277のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
PD−L1結合物質。
[付記3]
前記標的化部分が、単一ドメイン抗体である、付記1または2に記載のPD−L1結合物質。
[付記4]
前記標的化部分が、VHH、ヒト化VHH、またはラクダ化VHHを含む、付記3に記載のPD−L1結合物質。
[付記5]
1種類または複数種類のシグナル伝達物質を含む、付記1〜4のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
[付記6]
前記シグナル伝達物質が、インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子のうちの1つまたは複数から選択され、これらはいずれも任意に改変されていてもよい、付記5に記載のPD−L1結合物質。
[付記7]
1種類または複数種類の追加のシグナル伝達物質を含む、付記1〜6のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
[付記8]
前記1つまたは複数の追加の標的化部分が腫瘍抗原を認識し、任意に腫瘍抗原を機能的に調節してもよい、付記7に記載のPD−L1結合物質。
[付記9]
前記1つまたは複数の追加の標的化部分が免疫細胞上の抗原を認識し、任意に免疫細胞上の抗原を機能的に調節してもよい、付記8に記載のPD−L1結合物質。
[付記10]
前記免疫細胞が、T細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、好中球、およびNK細胞から選択される、付記9に記載のPD−L1結合物質。
[付記11]
細胞傷害性T細胞を腫瘍細胞にまたは腫瘍環境に動員する、付記1〜10のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
[付記12]
PD−L1を認識してPD−L1に結合し、その活性を実質的に機能的に調節するかあるいはその活性を実質的に機能的に調節しない、付記1〜11のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
[付記13]
付記1〜12のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質をコードする組換え核酸組成物。
[付記14]
付記13に記載の核酸を含む宿主細胞。
[付記15]
3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含むPD−1結合物質であって、
(a)CDR1が、配列番号2〜23のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
(b)CDR2が、配列番号24〜54のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;および
(c)CDR3が、配列番号55〜69のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
PD−1結合物質。
[付記16]
3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含むPD−L1結合物質であって、
(a)CDR1が、配列番号177〜207のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
(b)CDR2が、配列番号208〜266のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;および
(c)CDR3が、配列番号267〜285のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
PD−L1結合物質。
[付記17]
前記標的化部分が、単一ドメイン抗体である、付記15または16に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記18]
前記標的化部分が、V H、ヒト化V H、またはラクダ化V Hを含む、付記17に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記19]
配列番号70〜83、1246、または1247のうちの1つと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、付記18に記載のPD−1結合物質。
[付記20]
配列番号286〜316のうちの1つと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、付記18に記載のPD−L1結合物質。
[付記21]
1種類または複数種類のシグナル伝達物質を含む、付記15〜20のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記22]
前記シグナル伝達物質が、インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子のうちの1つまたは複数から選択され、これらはいずれも任意に改変されていてもよい、付記21に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記23]
1つまたは複数の追加の標的化部分を含む、付記15〜22のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記24]
前記1つまたは複数の追加の標的化部分が腫瘍抗原を認識し、任意に腫瘍抗原を機能的に調節してもよい、付記23に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記25]
前記1つまたは複数の追加の標的化部分が免疫細胞上の抗原を認識し、任意に免疫細胞上の抗原を機能的に調節してもよい、付記24に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記26]
前記免疫細胞が、T細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、好中球、およびNK細胞から選択される、付記25に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記27]
細胞傷害性T細胞を腫瘍細胞にまたは腫瘍環境に動員する、付記15〜26のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記28]
PD−1またはPD−L1を認識して結合し、その活性を実質的に機能的に調節するかあるいはその活性を実質的に機能的に調節しない、付記15〜27のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記29]
付記15〜28のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質をコードする組換え核酸組成物。
[付記30]
付記29に記載の核酸を含む宿主細胞。
[付記31]
癌、感染症、免疫異常、および/または自己免疫疾患のうちの1つまたは複数を有する患者における使用に適している、付記15〜28のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記32]
PD−1またはPD−L1を標的とする抗原または受容体認識ドメインを含む標的化部分ならびにインターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子のうちの1つまたは複数から選択されるシグナル伝達物質を含むキメラの有効量を、投与を必要とする患者に投与することを含む、癌を治療または予防するための方法。
[付記33]
前記シグナル伝達物質が、改変されている、付記32に記載の方法。
[付記34]
前記PD−1またはPD−L1結合物質が、付記1〜12または付記15〜28のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質である、付記32または付記33に記載の方法。
[付記35]
前記PD−1結合物質が、3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含み、
(a)CDR1が、配列番号2〜23のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
(b)CDR2が、配列番号24〜54のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;および
(c)CDR3が、配列番号55〜69のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
付記32〜34のいずれか1項に記載の方法。
[付記36]
前記PD−L1結合物質が、3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含み、
(a)CDR1が、配列番号177〜207のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
(b)CDR2が、配列番号208〜266のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;および
(c)CDR3が、配列番号267〜285のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
付記32〜34のいずれか1項に記載の方法。
[付記37]
前記癌が、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、骨癌、脳および中枢神経系癌、乳癌、腹膜の癌、子宮頸癌、絨毛癌、結腸および直腸癌、結合組織癌、消化器系の癌、子宮内膜癌、食道癌、眼癌、頭頸部の癌、胃癌(胃腸癌を含む)、神経膠芽腫、肝癌、ヘパトーマ、上皮内腫瘍、腎臓癌または腎性癌(kidney or renal cancer)、喉頭癌、白血病、肝臓癌、肺癌(例えば、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺腺癌、および肺扁平上皮癌)、黒色腫、骨髄腫、神経芽腫、口腔癌(唇、舌状、舌、口内、および咽頭)、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、直腸癌、呼吸器系癌、唾液腺癌腫、肉腫、皮膚癌、扁平上皮細胞癌、胃癌、精巣癌、甲状腺癌、子宮または子宮内膜癌、泌尿器系の癌、外陰癌、ホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫、ならびにB細胞リンパ腫を含むリンパ腫(低悪性度/濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)を含む)、小リンパ球性(SL)NHL、中悪性度/濾胞性NHL、中悪性度びまん性NHL、高悪性度免疫芽細胞NHL、高悪性度リンパ芽球性NHL、高悪性度小型非切れ込み核細胞性NHL、巨大腫瘤病変NHL、マントル細胞リンパ腫、エイズ関連リンパ腫、およびワルデンシュトレームマクログロブリン血症、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性リンパ性白血病(ALL)、毛様細胞性白血病、慢性骨髄芽球性白血病、ならびに他の癌腫および肉腫、および移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、ならびに母斑症、浮腫(例えば脳腫瘍に関連するもの)、およびメグズ症候群に関連する異常血管増殖のうちの1つまたは複数から選択される、付記32〜36のいずれか1項に記載の方法。
[付記38]
癌、感染症、免疫異常、および/または自己免疫疾患のうちの1つまたは複数の治療における使用のための付記1〜37のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質。
[付記39]
癌、感染症、免疫異常、および/または自己免疫疾患のうちの1つまたは複数を治療するための薬物の製造のための付記1〜38のいずれか1項に記載のPD−1またはPD−L1結合物質の使用。
[付記40]
(a)付記1〜12または16〜28のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質;および
(b)野生型IFNα2に比べて改善された安全性を付与する1つまたは複数の変異を有する改変ヒトIFNα2
を含むキメラタンパク質であって、
前記標的化部分および前記改変シグナル伝達物質が、任意に1つまたは複数のリンカーにより連結されていてもよい、キメラタンパク質。
[付記41]
前記改変ヒトIFNα2が、位置R120、M148、R149、およびL153に1つまたは複数の変異を含む、付記40に記載のキメラタンパク質。
[付記42]
前記改変ヒトIFNα2が、R120E、R149A、およびL153Aから選択される1つまたは複数の変異を含む、付記40に記載のキメラタンパク質。
[付記43]
前記改変ヒトIFNα2が、R120E変異と、R149AまたはL153A変異のいずれかとを含む、付記40に記載のキメラタンパク質。
[付記44]
(a)付記1〜12または付記16〜28のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質;および
(b)野生型IFNβに比べて改善された安全性を付与する1つまたは複数の変異を有する改変ヒトIFNβ
を含むキメラタンパク質であって、
前記標的化部分および前記改変シグナル伝達物質が、任意に1つまたは複数のリンカーにより連結されていてもよい、キメラタンパク質。
[付記45]
前記改変ヒトIFNβが、位置W22、R27、L32、R35、V148、L151、R152、およびY155に1つまたは複数の変異を含む、付記44に記載のキメラタンパク質。
[付記46]
前記改変ヒトIFNβが、W22G、R27G、L32A、L32G、R35A、R35G、V148G、L151G、R152A、R152Gから選択される1つまたは複数の変異を含む、付記45に記載のキメラタンパク質。

Claims (34)

  1. 配列番号301、287、290、300、305、306、および309のうちの1つと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含むPD−L1結合物質。
  2. 3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含むPD−L1結合物質であって、
    (a)CDR1が、配列番号199、181、178、183、189、196、201、および206のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
    (b)CDR2が、配列番号259、260、241、242、245、246、263、および264のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;ならびに
    (c)CDR3が、配列番号268、272、および277のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
    前記PD−L1結合物質。
  3. 前記少なくとも1つの標的化部分が、単一ドメイン抗体である、請求項に記載のPD−L1結合物質。
  4. 前記少なくとも1つの標的化部分が、V またはヒト化V を含む、請求項3に記載のPD−L1結合物質。
  5. インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子のうちの1つまたは複数から選択され、これらはいずれも改変されていてもよい、1種類または複数種類のシグナル伝達物質を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
  6. 1つまたは複数の追加の標的化部分を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
  7. 前記1つまたは複数の追加の標的化部分が腫瘍抗原または免疫細胞上の抗原を認識し、前記1つまたは複数の追加の標的化部分はそれぞれ腫瘍抗原または免疫細胞上の抗原を機能的に調節してもよい、請求項に記載のPD−L1結合物質。
  8. 前記免疫細胞が、T細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、好中球、およびNK細胞からなる群から選択される、請求項に記載のPD−L1結合物質。
  9. 細胞傷害性T細胞を腫瘍細胞にまたは腫瘍環境に動員する、請求項1〜のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
  10. PD−L1を認識してPD−L1に結合し、その活性を機能的に調節するかあるいはその活性を機能的に調節しない、請求項1〜のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質をコードする組換え核酸
  12. 請求項11に記載の組換え核酸を含む宿主細胞。
  13. 3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)を含む少なくとも1つの標的化部分を含むPD−1結合物質であって、
    (a)CDR1が、配列番号2〜23のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;
    (b)CDR2が、配列番号24〜54のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含み;および
    (c)CDR3が、配列番号55〜69のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含む、
    前記PD−1結合物質。
  14. 前記少なくとも1つの標的化部分が、単一ドメイン抗体である、請求項13に記載のPD−1結合物質。
  15. 前記少なくとも1つの標的化部分が、Vまたはヒト化Vを含む、請求項14に記載のPD−1結合物質。
  16. 配列番号70〜83、1246、または1247のうちの1つと少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項15に記載のPD−1結合物質。
  17. インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子のうちの1つまたは複数から選択され、これらはいずれも改変されていてもよい、1種類または複数種類のシグナル伝達物質を含む、請求項13〜16のいずれか1項に記載のPD−1結合物質。
  18. 1つまたは複数の追加の標的化部分を含む、請求項13〜17のいずれか1項に記載のPD−1結合物質。
  19. 前記1つまたは複数の追加の標的化部分が腫瘍抗原または免疫細胞上の抗原を認識し、前記1つまたは複数の追加の標的化部分はそれぞれ腫瘍抗原または免疫細胞上の抗原を機能的に調節してもよい、請求項18に記載のPD−1結合物質。
  20. 前記免疫細胞が、T細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、好中球、およびNK細胞からなる群から選択される、請求項19に記載のPD−1結合物質。
  21. 細胞傷害性T細胞を腫瘍細胞にまたは腫瘍環境に動員する、請求項13〜20のいずれか1項に記載のPD−1結合物質。
  22. PD−1を認識してPD−1に結合し、その活性を機能的に調節するかあるいはその活性を機能的に調節しない、請求項13〜21のいずれか1項に記載のPD−1結合物質。
  23. 請求項13〜22のいずれか1項に記載のPD−1結合物質をコードする組換え核酸
  24. 請求項23に記載の組換え核酸を含む宿主細胞。
  25. PD−1またはPD−L1を標的とする抗原または受容体認識ドメインを含む標的化部分ならびに
    インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子のうちの1つまたは複数から選択され、これらはいずれも改変されていてもよいシグナル伝達物質
    を含むキメラを含む、癌治療または予防における使用のための医薬
  26. 前記PD−1またはPD−L1結合物質が、請求項1〜10に記載のPD−L1結合物質または請求項13〜22のいずれか1項に記載のPD−1結合物質である、請求項25に記載の医薬
  27. 前記癌が、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、骨癌、脳および中枢神経系癌、乳癌、腹膜の癌、子宮頸癌、絨毛癌、結腸および直腸癌、結合組織癌、消化器系の癌、子宮内膜癌、食道癌、眼癌、頭頸部の癌、胃癌(胃腸癌を含む)、神経膠芽腫、肝癌、ヘパトーマ、上皮内腫瘍、腎臓癌または腎性癌(kidney or renal cancer)、喉頭癌、白血病、肝臓癌、肺癌(例えば、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺腺癌、および肺扁平上皮癌)、黒色腫、骨髄腫、神経芽腫、口腔癌(唇、舌状、舌、口内、および咽頭を含む)、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、直腸癌、呼吸器系癌、唾液腺癌腫、肉腫、皮膚癌、扁平上皮細胞癌、胃癌、精巣癌、甲状腺癌、子宮または子宮内膜癌、泌尿器系の癌、外陰癌、リンパ腫(例えば、ホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫、ならびにB細胞リンパ腫(低悪性度/濾胞性非ホジキンリンパ腫(NHL)、小リンパ球性(SL)NHL、中悪性度/濾胞性NHL、中悪性度びまん性NHL、高悪性度免疫芽細胞NHL、高悪性度リンパ芽球性NHL、高悪性度小型非切れ込み核細胞性NHL、巨大腫瘤病変NHL、マントル細胞リンパ腫、エイズ関連リンパ腫、およびワルデンシュトレームマクログロブリン血症を含む))、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性リンパ性白血病(ALL)、毛様細胞性白血病、慢性骨髄芽球性白血病、ならびに他の癌腫および肉腫、および移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、ならびに母斑症、浮腫(例えば脳腫瘍に関連するもの)、およびメグズ症候群に関連する異常血管増殖のうちの1つまたは複数から選択される、請求項25又は26に記載の医薬
  28. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質または請求項13〜22のいずれか1項に記載のPD−1結合物質を含む、癌、感染症、免疫異常、または自己免疫疾患のうちの少なくとも1つの治療における使用のための医薬
  29. (a)請求項1〜10のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質または請求項13〜22のいずれか1項に記載のPD−1結合物質;および
    (b)野生型IFNα2に比べて改善された安全性を付与する1つまたは複数の変異を有する改変ヒトIFNα2
    を含むキメラタンパク質であって、
    少なくとも1つの標的化部分および改変シグナル伝達物質が、1つまたは複数のリンカーにより連結されていてもよい、
    キメラタンパク質。
  30. 前記改変ヒトIFNα2が、位置R120、M148、R149、およびL153に1つまたは複数の変異を含む、請求項29に記載のキメラタンパク質。
  31. 前記改変ヒトIFNα2が、R120E、R149A、およびL153Aからなる群から選択される1つまたは複数の変異を含む、請求項30に記載のキメラタンパク質。
  32. (a)請求項1〜10のいずれか1項に記載のPD−L1結合物質または請求項13〜22のいずれか1項に記載のPD−1結合物質;および
    (b)野生型IFNβに比べて改善された安全性を付与する1つまたは複数の変異を有する改変ヒトIFNβ
    を含むキメラタンパク質であって、
    少なくとも1つの標的化部分および改変シグナル伝達物質が、1つまたは複数のリンカーにより連結されていてもよい、
    キメラタンパク質。
  33. 前記改変ヒトIFNβが、位置W22、R27、L32、R35、V148、L151、R152、およびY155に1つまたは複数の変異を含む、請求項32に記載のキメラタンパク質。
  34. 前記改変ヒトIFNβが、W22G、R27G、L32A、L32G、R35A、R35G、V148G、L151G、R152A、およびR152Gからなる群から選択される1つまたは複数の変異を含む、請求項33に記載のキメラタンパク質。
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