JP2020528444A - 1,2,5,6−ナフタレンジイミドモノマーの合成 - Google Patents

1,2,5,6−ナフタレンジイミドモノマーの合成 Download PDF

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JP2020528444A JP2020504357A JP2020504357A JP2020528444A JP 2020528444 A JP2020528444 A JP 2020528444A JP 2020504357 A JP2020504357 A JP 2020504357A JP 2020504357 A JP2020504357 A JP 2020504357A JP 2020528444 A JP2020528444 A JP 2020528444A
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ニールセン,ローラ
ウッディ,キャシー
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フイリツプス66カンパニー
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Abstract

2,6−ナフタレンジオールを転換して1,2,5,6−ナフタレンジイミドモノマーを与えることを含む方法であって、ここで前記方法が250℃未満の温度で行われ、NDIモノマーが安全に製造される方法。【選択図】 図1

Description

関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、「1,2,5,6−ナフタレンジイミドモノマーの合成」という表題の2017年7月28日に出願された米国仮出願番号第62/538,386号明細書及び2018年7月18日に出願された米国特許出願番号第16/038,291号明細書の利益及びそれへの優先権を主張するPCT国際出願であり、それらの両方は引用することによりその記載事項の全体が本明細書の内容となる。
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
なし
発明の分野
本発明は有機太陽電池(organic photovoltaics)のための高性能ワイドバンドギャップポリマーに関する。
発明の背景
太陽電池(又は光電池)を用いる太陽エネルギーは、光を電気に変換するために活性な半導体材料を必要とする。現在、ケイ素に基づく太陽電池が、それらの高い電力変換効率の故に優勢な技術である。最近、有機材料に基づく太陽電池が、特に材料及び加工における低いコストの可能性について興味深い特徴を示した。
有機太陽電池(organic photovoltaic cells)は、通常のケイ素に基づく装置と比較すると多くの潜在的な利点を有する。有機太陽電池は軽重量であり、用いられる材料において経済的であり、且つ柔軟性プラスチック箔のような低コストの基材上に堆積させることができる。しかしながら有機光起電力装置(organic photovoltaic devices)は典型的には、比較的低い電力変換効率(発生するエネルギーに対する吸収されるフォトンの比率)を有する。これは、一部には活性層の形態に起因すると考えられる。発生する電荷キャリヤーは、再結合(recombination)又はクエンチングが起こる前にそれらのそれぞれの電極に移動しなければならない。エキシトン(exciton)の拡散長は典型的に光吸収長よりずっと短く、多重の(multiple)又は高度に折りたたまれた界面を有する厚く、それ故、抵抗性の電池の使用又は低い光吸収効率を有する薄い電池の使用の間の折り合い(tradeoff)を必要とする。
傾斜した形状(angular−shaped)の1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド(NDI)モノマーは他の有機電子的用途において高い伝導率を示した。しかしながら通常の合成経路は、毒性のシアン化物試薬の使用及び高温酸化反応のためのステンレス鋼オートクレーブの使用の故に安全性の懸念を生じた。NDIの通常の部分的合成に関して図1を参照されたい。NDIモノマーを安全に製造するための合成法を見出す必要がある。
発明の簡単なまとめ
2,6−ナフタレンジオールを転換して
Figure 2020528444
を製造することを含む方法であって、250℃未満の温度で行われる、前記方法。
2,6−ナフタレンジオールを臭素化して:
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
のジオールを転換して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を薗頭(Sonogashira)カップリングさせて
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を酸化して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を環化して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を転換して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を臭素化して
Figure 2020528444
を製造する、
ステップを含む別の方法。
約20℃未満の温度でテトラヒドロフラン中において2,6−ナフタレンジオールをN−ブロモスクシンイミドと反応させて反応混合物Aを製造し、次いで、反応混合物Aを約20℃より高く且つ250℃未満の温度においてNa223で希釈し、ろ過して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を約20℃未満の温度においてトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させ、続いて約20℃未満の温度でピリジンと反応させて反応混合物Bを製造し、次いで、反応混合物Bをジクロロメタンで希釈し、分別して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
をCuI及びPd(PPh32Cl2と反応させ、続いてトリメチルアミン及びトリメチルシリルアセチレンと反応させて反応混合物Cを製造し、反応混合物Cを次いでジクロロメタンで抽出し、分別して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
をFeCl3及びtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液と反応させ、続いてNaOH処理及びHClを用いる酸性化を行って反応混合物Dを製造し、次いで、反応混合物Dをろ過し、乾燥して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を約20℃より高く且つ250℃未満の温度で無水酢酸と反応させて、
Figure 2020528444
を含む反応混合物Eを製造し;
Figure 2020528444
を約20℃より高く且つ250℃未満の温度で2−エチルヘキシルアミン及びトルエンと反応させ、続いて塩化チオニルと反応させて反応混合物Fを製造し、次いで、反応混合物Fを精製して
Figure 2020528444
を製造し;
Figure 2020528444
を約20℃より高く且つ250℃未満の温度でN−ブロモスクシンイミドと反応させて反応混合物Gを製造し、次いで、反応混合物Gを精製して
Figure 2020528444
を製造する
ことを含むさらなる別の方法。
図面の簡単な記述
添付の図面と結び付けて理解される以下の記述を参照することにより、本発明及びその利益のより完全な理解が得られる場合があり、図面中:
図1はNDIの通常の部分的合成を表す。 図2は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
図3は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
図4は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
図5は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
図6は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
図7は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
図8は
Figure 2020528444
の1H NMRスペクトルを表す。
詳細な記述
ここで本発明の好ましい取合せ(arrangement or arrangements)の詳細な記述に移るが、本発明の特徴及び概念が他の取合せにおいて明示される場合があること及び本発明の範囲が記載されるか又は例示される態様に制限されないことが理解されるべきである。本発明の範囲は続く特許請求の範囲によってのみ制限されることが意図されている。
本発明のある態様の以下の例を示す。それぞれの例は本発明、本発明の多くの態様の1つの説明として与えられ、以下の例は本発明の範囲を制限又は限定するように読まれてはならない。
1,2,5,6−ナフタレンジイミドモノマーの合成方法
前記方法は2,6−ナフタレンジオールを転換して
Figure 2020528444
を製造することを含む。前記方法の1つの態様において、温度は約290℃を超えない。他の態様において、本方法中の反応のいずれも280℃、270℃、260℃、250℃、240℃、230℃、220℃、210℃、200℃、190℃、180℃、170℃、160℃又は150℃さえ超えない。さらに別の態様において、
Figure 2020528444
を製造するための2,6−ナフタレンジオールの転換はシアン化物含有試薬を含まない。
1つの態様において、前記方法は2,6−ナフタレンジオールを臭素化して
Figure 2020528444
を製造することにより開始される。次いで、
Figure 2020528444
のジオールを
Figure 2020528444
に転換する。この転換の間に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物をピリジンの前又はピリジンの後に加えることができる。
Figure 2020528444
を次いで薗頭(Sonogshira)カップリング条件に暴露し、
Figure 2020528444
を形成する。次いで、
Figure 2020528444
を酸化して
Figure 2020528444
を製造した。
これに続いて、
Figure 2020528444
を環化して
Figure 2020528444
を製造した。
Figure 2020528444
を製造するための
Figure 2020528444
の転換及び続く
Figure 2020528444
を製造するための臭素化は前記方法を完了させる。
1つの態様において、前記方法を一系列の反応として表すこともできる。この方法において、2,6−ナフタレンジオールを反応させて反応混合物Aを与え、ここで反応混合物Aは:
Figure 2020528444
を含む。次いで、
Figure 2020528444
を反応させて反応混合物Bを製造し、ここで反応混合物Bは:
Figure 2020528444
を含む。次いで、
Figure 2020528444
を反応させて反応混合物Cを製造し、ここで反応混合物Cは:
Figure 2020528444
を含む。次いで、
Figure 2020528444
を反応させて反応混合物Dを製造し、ここで反応混合物Dは:
Figure 2020528444
を含む。次いで、
Figure 2020528444
を反応させて反応混合物Eを製造し、ここで反応混合物Eは:
Figure 2020528444
を含む。次いで、
Figure 2020528444
を反応させて反応混合物Fを製造し、ここで反応混合物Fは:
Figure 2020528444
を含む。最後の反応は
Figure 2020528444
を反応させて反応混合物Gを製造することを含み、ここで反応混合物Gは:
Figure 2020528444

を含む。
より詳細な態様において、前記方法はテトラヒドロフラン(110mL)に2,6−ナフタレンジオール(10.16g,63.43ミリモル)を溶解させ、溶液を約0℃に冷却し、次いで、N−ブロモスクシンイミド(22.58g,0.13モル)でゆっくり処理することにより開始される。次いで、フラスコの上に水冷コンデンサーを付け、約60℃に約3時間加熱し、次いで、室温に冷ました。この反応混合物Aを飽和Na223水溶液(〜250mL)及び水(〜1.5L)で希釈し、得られる固体をろ過により集め、次いで減圧下に約18時間放置した。所望の生成物
Figure 2020528444

(19.5g,0.061モル,97%収率)が淡褐色の固体として得られた。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図2に示す。
前記方法中の次の反応は、
Figure 2020528444

をシュレンク(schlenk)フラスコ中に装入することを含む。熱いオーブン乾燥されたシュレンクフラスコを約30分間排気し、アルゴンを再充填し、次いで、
Figure 2020528444

(10g,31.45ミリモル)を装入し、約1時間排気した。フラスコにアルゴンを再充填し、乾燥ジクロロメタン(300mL)を加えた。得られる懸濁液を約0℃に約15分間冷却し、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(11.62mL,0.069モル)滴下し、続いてピリジン(15.2mL,0.189モル)を滴下した。次いで、反応物を徐々に室温まで温め、約18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンと水で希釈し、次いで、分液ロートに移した。塩酸を用いて水層を酸性化し、次いで、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、反応混合物Bに濃縮した。次いで、反応混合物Bをジクロロメタンとアセトンの混合物で希釈し、4”x6”カラムの上部に適用し、ジクロロメタンを用いて溶離させた。
Figure 2020528444

を含むすべての画分を濃縮した。次いで、材料をジクロロメタン中に溶解し、シリカゲル上に吸着させ、340gのバイオタージ(Biotage)シリカゲルカートリッジ上で10−30%ジクロロメタン/ヘキサン勾配を用いて精製した。純粋な生成物
Figure 2020528444

を含む画分を濃縮し(15.2g,0.026モル,83%収率)、それは白色の結晶性の固体であった。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図3に示す。
前記方法中の次の反応は、最初に熱い、オーブン乾燥されたシュレンクフラスコを取り、約1時間排気し、続いてアルゴンを再充填することを含む。次いで、
Figure 2020528444

(11.6g,19.9ミリモル)、CuI(1.14g,6ミリモル)及びPd(PPh32Cl2(2.1g,3ミリモル)をフラスコに加え、続いて約30分間脱ガスした。アルゴンを再充填した後、乾燥テトラヒドロフラン(50mL,モル)を加え、2回の凍結−ポンプ−解凍(freeze−pump−thaw)サイクルを行った。次いで、混合物を室温に温め、トリエチルアミン(16.7mL,120ミリモル)及びトリメチルシリルアセチレン(28.4mL,200ミリモル)で処理した。次いで、反応物を約40℃で約3日間撹拌した。反応混合物Cを室温に冷まし、次いで、水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、濃縮した。粗材料をジクロロメタン中に溶解し、シリカゲル上に吸着させ、340gのバイオタージカラム上で0−15%ジクロロメタン/ヘキサン勾配を用いて精製した。生成物を含むいずれの画分も濃縮し、
Figure 2020528444

(8.3g,16ミリモル,62%収率)をオレンジ色の固体として製造した。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図4に示す。
フラスコ中で、
Figure 2020528444

(3.78g,7.4ミリモル)、FeCl3(H2O)6(0.4g,1.5ミリモル)、水(30mL)及びtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(水中の70重量%,24.5mL)を合わせた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、NaOH(4.7g,117.9ミリモル)で処理し、水冷コンデンサー及びアルゴン導入口を上に付け、約80℃に約18時間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷まし、水で希釈し、0℃に冷却し、HClを用いて酸性化し、反応混合物Dを与えた。濾紙を介して反応混合物Dをろ過し、固体を捨て、ろ液を分液ロートに移し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、濃縮し、次いで、減圧下に終夜放置した。
Figure 2020528444

が褐色−オレンジ色の固体として得られた(1.89g,6ミリモル,84%収率)。材料は生成せずに次のステップへ繰り越した(carried forward)。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図5に示す。
前記方法中の次の反応は、丸底フラスコを取り、
Figure 2020528444
(1.89g,6.2ミリモル)と無水酢酸(45mL)を合わせ、次いで、水冷コンデンサー及びアルゴン導入口を頂部に付け、約140℃に約24時間加熱して反応混合物Eを与えることにより開始される。反応混合物Eを濃縮し、
Figure 2020528444

(1.63g,6ミリモル,98%収率)が暗褐色のフレーク状固体として得られた。
Figure 2020528444

を精製せずに用いた。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図6に示す。
前記方法中の次のステップは、
Figure 2020528444

(2.8g,10ミリモル)をフラスコ中に入れ、それを真空下に約2時間放置することにより開始される。フラスコにアルゴンを再充填し、トルエン(100mL)及び2−エチルヘキシルアミン(5.1mL,31ミリモル)を加えた。フラスコに水冷コンデンサー及びアルゴンバルーンを備え付け、反応物を約110℃に約18時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物を塩化チオニル(60mL)で処理し、水冷コンデンサー及びアルゴンバルーンを上部に付け、約80℃に約5時間加熱した。回転蒸発器を介して塩化チオニルを除去し、残る残留物、反応混合物Fをジクロロメタン中に溶解し、シリカゲル上に吸着させ、100gのバイオタージシリカゲルカラム上で30−100%ジクロロメタン/ヘキサン勾配を用いて精製した。反応混合物Fを濃縮し、
Figure 2020528444

(1.7g,3ミリモル,33%収率)を淡褐色の固体として製造した。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図7に示す。
前記方法中の最後の段階は、
Figure 2020528444

(1.2g,2ミリモル)を丸底フラスコ中でトリフルオロ酢酸(12mL)及び硫酸(3mL)と一緒に溶解し、次いでN−ブロモスクシンイミド(1.3g,7ミリモル)を少量ずつ用いて処理することにより開始される。フラスコの上部にアルゴンバルーンを備え付け、反応物を約55℃に約18時間加熱した。反応混合物の薄層クロマトグラフィーはいくらかの未反応出発材料を示し、従って、追加のN−ブロモスクシンイミド(0.44g,2ミリモル)を加え、反応物を約55℃で約1時間撹拌した。室温に冷ました後、氷を用いて反応をクエンチングし、次いで、分液ロートに移し、ジクロロメタンを用いて抽出し、反応混合物Gを製造した。次いで、反応混合物Gの有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、ろ過し、濃縮した。次いで、粗材料をジクロロメタン中に溶解し、シリカ上に吸着させ、100gのバイオタージシリカゲルカラム上で0−100%ジクロロメタン/ヘキサン勾配を用いて精製した。反応混合物Gを次いで濃縮し、
Figure 2020528444

(380mg,0.586ミリモル,24%収率)を黄色の固体として製造した。
Figure 2020528444

の1H NMRスペクトルを図8に示す。
締めくくりに、いずれの参照文献の議論も、特に本出願の優先日後の公開日(publication date)を有する場合があるいずれの参照文献の議論も、それが本発明に先行する技術であることの承認してはいないことに注目しなければならない。同時に、下記のあらゆる請求項は本明細書においてこの詳細な記載又は明細書中に本発明の追加の態様として挿入される。
本明細書に記載される系及び方法を詳細に記述してきたが、種々の変更、置き換え及び改変が、以下の請求項により定義される本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解されるべきである。当業者は好ましい態様を研究し、正確に本明細書に記載されている通りではない本発明の実施のための他の方法を同定することができる場合がある。本発明の変形及び同等事項が請求項の範囲内であり、一方、説明、要旨及び図面は本発明の範囲を制限するために用いられるべきではないことは発明者等の意図である。本発明は特に下記の請求項及びそれらの同等事項と同じくらい広範囲であるものとする。

Claims (12)

  1. 2,6−ナフタレンジオールを転換して
    Figure 2020528444
    を製造することを含む方法であって、250℃未満の温度で行われる、前記方法。
  2. 転換がシアン化物含有試薬を含まない、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法が2,6−ナフタレンジオールを臭素化して
    Figure 2020528444

    を製造するステップ及び
    Figure 2020528444

    の臭素をテトラメチルシランに転換するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  4. a)2,6−ナフタレンジオールを臭素化して:
    Figure 2020528444

    を製造し;
    b)
    Figure 2020528444

    のジオールを転換して
    Figure 2020528444
    を製造し;
    c)
    Figure 2020528444

    を薗頭(Sonogashira)カップリングさせて:
    Figure 2020528444

    を製造し;
    d)
    Figure 2020528444

    を酸化して:
    Figure 2020528444
    を製造し;
    e)
    Figure 2020528444

    を環化して:
    Figure 2020528444

    を製造し;
    f)
    Figure 2020528444

    を転換して:
    Figure 2020528444

    を製造し;
    g)
    Figure 2020528444

    を臭素化して
    Figure 2020528444

    を製造する
    ステップを含む方法。
  5. 前記方法が250℃未満の温度で行われる、請求項4に記載の方法。
  6. 転換がシアン化物含有試薬を含まない、請求項4に記載の方法。
  7. a)2,6−ナフタレンジオールを反応させて反応混合物Aを製造するステップであって、ここで反応混合物Aは
    Figure 2020528444

    を含む、ステップ;
    b)
    Figure 2020528444

    を反応させて反応混合物Bを製造するステップであって、ここで反応混合物Bは
    Figure 2020528444

    を含む、ステップ;
    c)
    Figure 2020528444

    を反応させて反応混合物Cを製造するステップであって、ここで反応混合物Cは
    Figure 2020528444

    を含む、ステップ;
    d)
    Figure 2020528444

    を反応させて反応混合物Dを製造するステップであって、ここで反応混合物Dは
    Figure 2020528444

    を含む、ステップ;
    e)
    Figure 2020528444

    を反応させて反応混合物Eを製造するステップであって、ここで反応混合物Eは
    Figure 2020528444

    を含む、ステップ;
    f)
    Figure 2020528444

    を反応させて反応混合物Fを製造するステップであって、ここで反応混合物Fは
    Figure 2020528444

    を含む、ステップ;
    g)
    Figure 2020528444

    を反応させて反応混合物Gを製造するステップであって、ここで反応混合物Gは
    Figure 2020528444

    を含むステップ
    を含む方法。
  8. 前記方法が250℃未満の温度で行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 転換がシアン化物を含まない、請求項7に記載の方法。
  10. a)テトラヒドロフラン中の2,6−ナフタレンジオールを約20℃未満の温度でN−ブロモスクシンイミドと反応させて反応混合物Aを製造し、次いで、反応混合物Aを約20℃より高く且つ250℃未満の温度においてNa223で希釈し、ろ過して
    Figure 2020528444
    を製造し;
    b)
    Figure 2020528444

    を約20℃未満の温度でトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させ、続いて約20℃未満の温度でピリジンと反応させて反応混合物Bを製造し、次いで、反応混合物Bをジクロロメタンで希釈し、分別して
    Figure 2020528444
    を製造し;
    c)
    Figure 2020528444

    をCuI及びPd(PPh32Cl2と反応させ、続いてトリメチルアミン及びトリメチルシリルアセチレンと反応させて反応混合物Cを製造し、次いで、反応混合物Cをジクロロメタンで抽出し、分別して
    Figure 2020528444
    を製造し;
    d)
    Figure 2020528444

    をFeCl3及びtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液と反応させ、続いてNaOH処理及びHClを用いる酸性化を行い、反応混合物Dを製造し、次いで、反応混合物Dをろ過し、乾燥して
    Figure 2020528444
    を製造し;
    e)約20℃より高く且つ250℃未満の温度で
    Figure 2020528444

    を無水酢酸と反応させて反応混合物Eを製造し、それは
    Figure 2020528444

    を含み;
    f)約20℃より高く且つ250℃未満の温度で
    Figure 2020528444

    を2−エチルヘキシルアミン及びトルエンと反応させ、続いて塩化チオニルと反応させて反応混合物Fを製造し、次いで、反応混合物Fを精製して
    Figure 2020528444
    を製造し;
    g)約20℃より高く且つ250℃未満の温度で
    Figure 2020528444

    をN−ブロモスクシンイミドと反応させて反応混合物Gを製造し、次いで、反応混合物Gを精製して
    Figure 2020528444
    を製造する
    ステップを含む方法。
  11. 前記方法が250℃未満の温度で行われる、請求項10に記載の方法。
  12. 転換がシアン化物含有試薬を含まない、請求項10に記載の方法。
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