JP2020527554A - 高級エチレンアミンを作製するためのプロセス - Google Patents

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Abstract

本発明は、エタノールアミン官能性化合物と、アミン官能性化合物と、酸化炭素供給剤とを反応させることによって、n個のエチレン単位とn+1個のアミン基とを有し、nは少なくとも4であるエチレンアミン、または前記エチレンアミンの尿素誘導体を調製するプロセスであって、エタノールアミン官能性化合物は式HO−(C2H4−NH−)qHのものであり、qは少なくとも1であり、アミン官能性化合物は式H2N−(C2H4−NH−)rHのものであり、rは少なくとも1であり、q+rの和は少なくとも4であり、任意選択により、エタノールアミン官能性化合物またはアミン官能性化合物の1つもしくは複数を、少なくとも部分的に、その環状カルバメート誘導体、または直鎖状もしくは環状尿素誘導体として用いる、プロセスに関係する。プロセスは、高価なまたは危険な出発材料を用いる必要がなく、高収率かつ高選択性でTEPAおよび高級エチレンアミンを提供する。様々なTEPAおよびPEHAの尿素誘導体も特許請求する。

Description

本発明は、カルボニル供給剤の存在下、エタノールアミンとエチレンアミンとを反応させることによって、少なくとも4つのエチレン単位を含有する高級エチレンアミン、またはその誘導体を作製するためのプロセスに関する。
高級エチレンアミンを製造することができる代替プロセスを開発する必要がある。
本出願が目的とする高級エチレンアミンは、n個のエチレン基とn+1個のアミン基とを有するアミンを意味し、nは少なくとも4である。
テトラエチレンペンタミンなどの高級エチレンアミンは、国際公開第2011/079008号パンフレットに開示されているような、例えば油田用途における使用が見出されており、テトラエチレンペンタミンは、尿素と反応させることによって尿素対応物に変換された後、適用される。
エチレンアミンは、エチレン単位によって連結された2つ以上の窒素原子からなる。エチレンアミンは、直鎖状HN(−CNH)−Hの形態で存在することができる。n=1、2、3、4、5、6・・・について、これらはEDA、DETA、L−TETA、L−TEPA、L−PEHA、L−HEHA・・・と示される。
3つ以上のエチレン単位によって、N(CHCHNH、TAEAなどの分岐鎖状エチレンアミンを作り出すこともできる。2つのエチレン単位によって連結された、2つの隣接する窒素原子からなる部分は、ピペラジン環
Figure 2020527554
と呼ばれる。ピペラジン環は、長鎖において存在し、対応する環状エチレンアミンを生成する場合もある。
1つのエチレン単位と1つのカルボニル架橋とによって連結された2つの隣接する窒素原子は、環状エチレン尿素を形成する。2つの窒素原子がカルボニル架橋によって分子内で連結されたエチレンアミン(EA)
Figure 2020527554
を、ここではUEAと呼ぶ。カルボニル架橋を2つの水素原子で置き換えることによって、対応するエチレンアミンが生じる。例えば、EU対EDA、UDETA対DETA、UAEEA対AEEA、UTETA対L−TETA、UTEPA対L−TEPAである。いくつかの高級アミンは、2つ以上のカルボニル架橋を受け入れることができ、例えばDUTETA対L−TETAである。カルボニル架橋は、2つの別個の分子上の窒素原子、すなわち、1つのエチレン単位によって連結されていない窒素原子同士も連結し、それによって直鎖状エチレン尿素を形成し得る。例えば、カルボニル架橋を2つの水素原子によって置き換えたHNCNH−CO−NHCNHは、2つのEDAの分子を生じるであろう。
エチレンアミン中の各アミン官能基、またはエチレン尿素中の各アミド官能基は、第一級、第二級、または第三級であってもよい。さらに、第二級のアミンまたはアミドは、直鎖状尿素の一部として、もしくはエチレンアミン基(直鎖状第二級アミン、LSA)の一部として直鎖状、または環状(環状第二級アミン、CSA)であってもよく、第三級のアミンまたはアミドは、分岐鎖状であってもよく、環状エチレン尿素の一部であってもよく、またはピペラジン環の一部であってもよい。
任意のブレンステッド酸(水など)の存在下、エチレンアミン(EA)はプロトン化(EAH)され得る。別段の記述がない限り、この文書におけるアミンという用語は、プロトン化された形態と、プロトン化されていない形態との両方を含む。
いくつかのエチレンアミンおよびその尿素誘導体を、図として下に示す。これは当然、ペンタミン、ヘキサミンなどを含むように拡張することができる。
Figure 2020527554
分子の命名に関して、EDAはエチレンジアミンを表し、DETAはジエチレントリアミンを表し、TETAはトリエチレンテトラミンを表し、TEPAはテトラエチレンペンタミンを表し、PEHAはペンタエチレンヘキサミンを表し、HEHAはヘキサエチレンヘプタミンを表す。分子内に環状尿素がある場合、これは名前の前にUを加えることによって示され、すなわち、UTETAはTETAの環状尿素を意味し、一方、分子内に2つの環状尿素がある場合、これはDUによって示され、すなわち、DUTETAはTETAの内部環状ジウレアを意味する。Uとともに示された数字がある場合、これはU基が位置するアミノ基を指す。この命名には1つの例外があり、それはUEDAの代わりに、エチレン尿素を表す省略形EUを用いることである。
エチレンアミンを生成するための現在の製造プロセスは、一般に、a)エタノールアミンの触媒還元的アミノ化、主としておよそ200℃の温度およびおよそ200barの圧力における、過剰のアンモニアによる、2−アミノエタノールまたはモノエタノールアミン(MEA)の触媒還元的アミノ化、ならびにb)高温高圧においてEDCをアンモニアと反応させてエチレンアミンヒドロクロリドを形成し、次いでこれを苛性剤と反応させてエチレンアミンとNaClとの混合物を発生させることである。
MEAの還元的アミノ化は、水素化/脱水素化触媒と、過剰のアンモニアとの存在下で進行する。EDAを与えるMEAの還元的アミノ化に次いで、アミノ基転移を含むいくつかの副反応によって、多数の異なるエチレンとエタノールアミンとを含む混合物が生成される。生産物は、モノおよびジエチレン生成物(すなわち、EDA、DETA、PIP、およびAEEA)が優勢である。高級エチレンおよびエタノールアミンも形成されるが、混合物は複雑であり、少なくとも4つのエチレン単位を含有する高級エチレンアミンを高収率で生成することにおいて、この経路は効果的ではなくなる。したがって、高級エチレンアミンを作製するためには、MEAの還元的アミノ化はEDC経路に対抗することはできない。
直鎖状エチレンアミンの高級/長鎖を生成するために、アミノ基転移を用いるいくつかの試みが報告されているが、これらはジエチレン化合物DETAに限られるようであり、したがって、さらに下に記載するEDC経路に対抗することはできない。例えば、米国特許第8,383,860号明細書、米国特許第8,188,318号明細書、欧州特許第1654214号明細書、および米国特許第4,568,745号明細書を参照されたい。
ニトリルケミストリーに基づくプロセスも、先行技術において記載されている。それにもかかわらず、今日、EDCベースのプロセスが、少なくとも4つのエチレン単位と少なくとも5つのアミン基とを有するポリエチレンポリアミンを生成するための主なプロセスである。
EDC経路は、高温および高圧における、アンモニアおよび/または別のエチレンアミンによるEDC(エチレンジクロリド)の置換反応であり、エチレンアミンヒドロクロリドを形成し、これは次いで苛性剤と反応して、エチレンアミンとNaClとの混合物を発生させる。
今日、EDCベースのプロセスは、高級ポリエチレンポリアミンを生成するための主なプロセスである。高級アミンは通常、いわゆる工業用混合物(technical mixtures)として存在する。例えば、いくつかの可能なペンタミンがあり、TEPAと呼ばれるそれらの工業用混合物は、典型的には、直鎖状ペンタミン、分岐鎖状ペンタミン、および環状ペンタミン、すなわちピペラジンを含有する混合体を含む。これは、50重量%の直鎖状TEPAに加えて、約15重量%の分岐鎖状TEPA、および約35重量%の環状TEPAも含有する、商業的に入手可能なTEPA製品から誘導することができる。REACH登録によっても、現在販売されているTEPA製品は、最大30重量%の分岐鎖状成分、および最大80重量%の環状成分を含有することが確認される。
EDC経路は、有毒であり、非常に燃えやすく、かつ発がん性があり、高価であり、扱いが難しく、それゆえ常にどこでも入手できるわけではないエチレンジクロリドの使用に全面的に依存していることを別にしても、プロセスは常に、分岐および環化の程度が異なる、異なるサイズの多くの異なるポリエチレンポリアミンの混合物を発生させるので、特定の高級エチレンアミンに対して低い選択性を有するという欠点を有する。さらに、EDC経路は1モルEDC当たり2モルのNaClを生じ、実施形態においては相当量の廃棄物、複雑な分離、腐食の問題、および着色生成物をもたらし、それによっていわゆる漂白および再蒸留のような追加の精製ステップの必要性が生じる。
ニトリルケミストリーに基づくプロセスは、米国特許第8,440,852号明細書に開示されているが、このプロセスはラネーニッケルまたはラネーコバルトのような金属を含有する触媒が必要であるので、不利である。さらに、ニトリル前駆体の水素化は、おそらくは望ましくない副生成物の形成を抑制し、早すぎる触媒の失活を抑制するために、高度に希釈された系を用い、望ましくない有機溶媒を使用して実行しなければならない。
英国特許第1510538号明細書は、TETAおよびTEPAを得るためのプロセスを開示している。そのプロセスには、EDCとアンモニアとの反応、続いて22%の収率においてTETAを分離する蒸留、および12%の収率においてTEPAを分離する別の蒸留が関与する。
米国特許第5,364,971号明細書は、TETAおよびTEPAを脱色するためのプロセスを開示している。EDCプロセスにおける着色生成物は、例えば蒸留の際の熱劣化、例えば真空蒸留の際の機器の漏れによる酸素との反応、および/または高レベルの塩によって、特に中和ステップにおいて、NaOHがエチレンアミンヒドロクロリドと反応するときに形成されるNaClによって悪化する腐食の問題のために形成される。TETAおよびTEPA化合物は、リン触媒の存在下、アルカノールアミン、アルキレンアミンを、アンモニアもしくは第二級アミンと反応させることによって、またはEDCをアンモニアと反応させること、またはアルキルハライドをジアミンと反応させることによって、作製することができるといわれている。
欧州特許出願公開第222934号明細書は、TETAをEDCと、アンモニアと、水との混合物と反応させることでTEPAの収率が上昇する修正EDCプロセスによって、ポリアルキレンポリアミンを調製するプロセスを開示している。実施例1〜4は、出発材料にTETAを加える場合に得られる生成混合物を示している。一般的なEDCプロセスと比較するため、これらの結果を、TETAを加えていない例AおよびBと比較する。a)TETAはそれ自体価値のある生成物であり、したがってむしろ分離される、b)TEPAに加えて、より望ましくない、相当量の非常に高級な分子のポリアルキレンポリアミンも生成する、およびc)リサイクルによって滞留時間が増加し、着色生成物の量が増加するので、EDCプロセスにおけるTETAのリサイクルは不利であり、したがって一般に実施されていない。修正EDCプロセスにおいてもおそらく、中和ステップ後の水、塩、およびエチレンアミン相の相分離が、エチレンアミン相の組成に強く影響されるので、異なる機器が必要となるであろう。
したがって、中間生成物についての多段リサイクルステップのような多くのステップを用いることなく、高価なまたは危険な出発材料を用いる必要もなく、加えて副生成物として多量の高分子エチレンアミンまたは塩をもたらすことなく、より少ない着色生成物を提供する、高収率かつ高選択性でTEPAおよび高級エチレンアミンを提供するプロセスが所望されている。
ここで、本発明は、エタノールアミン官能性化合物と、アミン官能性化合物と、酸化炭素供給剤(carbon oxide delivering agent)とを反応させることによって、n個のエチレン単位とn+1個のアミン基とを有し、nは少なくとも4であるエチレンアミン、または該エチレンアミンの尿素誘導体を調製するプロセスであって、エタノールアミン官能性化合物は式HO−(C−NH−)Hのものであり、qは少なくとも1であり、アミン官能性化合物は式HN−(C−NH−)Hのものであり、rは少なくとも1であり、q+rの和は少なくとも4であり、任意選択により、エタノールアミン官能性化合物またはアミン官能性化合物の1つもしくは複数を、少なくとも部分的に、その環状カルバメート誘導体、または直鎖状もしくは環状尿素誘導体として用いる、プロセスを提供する。
基本的なEDCベースのプロセスとの比較として、本発明は、好適な出発材料と反応条件とを選択することによって、相当量の他のポリエチレンポリアミンを生成することなく、高収率の最適な高級エチレンアミンが、同最適な高級エチレンアミンに対する高選択性で、または単一のポリエチレンポリアミンの異性体の実施形態で得られるという利点を有する。さらに、本発明のプロセスは、エタノールアミン、例えばMEA、AEEAであっても、TEPAおよびPEHAのようなポリエチレンポリアミンに変換することを可能にし、EDCの扱いを必要とせず、副生成物としてNaClが発生しないので、NaClの形成をもたらさず、その結果、腐食による問題がより少なく、したがって、生成物の着色がより少なくなることを意味し、それによって、再蒸留または漂白のような追加の精製ステップの必要性が低減する。
本発明はまた、直鎖状と分岐鎖状と環状異性体との混合物を常に生成するEDCプロセスによって得る生成物組成と比較して、より少ない分岐鎖状および環状異性体の形成、ならびに意図する分子より、より低級または高級なエチレンアミンの形成をも示す、上のプロセスによって得ることが可能な生成物組成をもたらす。
米国特許第4,503,250号明細書は、触媒としてカルボン酸の誘導体または二酸化炭素誘導体の存在下、アンモニアまたはアルキレンアミンを、アルコールと反応させることによって、直鎖状ポリアルキレンポリアミンを優勢に調製するためのプロセスを記載していることに注意されたい。実施例5は、300℃において6時間のAEEAとEDA、および非触媒量の2−イミダゾリジノンの反応、これに続く加水分解(時間は与えられていない)によって、約8重量%のL−TETAを得ることを記載している。生成混合物における主成分はEDA出発材料(76重量%)である。実施例8は、275℃において4時間の2−オキサゾリジノンとDETAとの反応、これに続く加水分解において、8重量%のL−TETA収率を示している。この実施例において、生成混合物における主成分は、DETA出発材料(56重量%)、およびEDA出発材料(27重量%)である。他の実施例におけるL−TETA収率はさらに低い。
まったく予想外であるが、本発明のプロセスは、高収率のみならず、直鎖状エチレンアミンについての高選択性も同時に与え、または別の言葉で表せば、目的が高収率においてL−TEPAを生成することである場合、同時に、より少ない分岐鎖状および環状TEPAが形成され、所与の例においてはTEPAである意図する分子より、より低級もしくは高級なエチレンアミンも形成される。
本発明のプロセスのある実施形態では、プロセスは、CO基を除去する追加のステップを含有し、すなわち、尿素エチレンアミン生成物である、形成されたエチレンアミン前駆体はいずれも、エチレンアミンに変換される。これは、一実施形態では、NaOH水溶液もしくはKOH水溶液などの塩基と反応させることによって、またはEDAのような別のエチレンアミンと、任意選択により水の存在下、および任意選択で反応系から二酸化炭素を除去しながら反応させることによって、行うことができる。
反応混合物は、反応物質として、エタノールアミン官能性化合物と、アミン官能性化合物と、酸化炭素供給剤とを含有することを特徴とし、下の非限定スキームによって大まかに表すことができる。
Figure 2020527554
酸化炭素供給源と、エタノールアミン官能性化合物と、アミン官能性化合物との混合物を加熱するとき、いくつかの反応が並行して起こる。
理論に束縛されるものではないが、これは、2つの主な反応ステップにまとめることができ、それぞれ複数のサブステップから構成され、すなわち、1)カルボニル基によるアルコール官能基(A)の活性化、オキサゾリジノン(B)が中間体であると考えられる、2)活性化アルコール官能基がアミン(C)によって置き換わり、鎖が伸長した第一級付加生成物(D)を与える。アンモニアの存在下、鎖伸長を与えない、アルコール官能基のアミン官能基への変換も起こり得る。生成物(D)は、反応IVおよび生成物(F)として図示した第二級CO含有生成物をもたらす、さらなる反応も受け得る。このような生成物としては、限定するものではないが、環状エチレン尿素誘導体が挙げられ、しかし例えば下のCO供給剤の例において図示するような、すべての種類のCO含有アミンを含む。任意選択により、CO基を除去し、エチレンアミン(EA)の形成をもたらすことができる。
エタノールアミン官能性化合物は、エチレンを介してアミン基に連結された1つのヒドロキシル基を含有する化合物であり、任意選択により、そのカルバメート同等物として存在してもよい。一般に、エタノールアミン官能性化合物は、次の式のものである。
Figure 2020527554
エタノールアミン官能性化合物の例としては、次のものが挙げられる。
Figure 2020527554
命名に関して、MEAはモノエタノールアミンを表し、AEEAはアミノエチルエタノールアミンを表し、HE−DETAはヒドロキシエチルジエチレントリアミンを表し、その先はヒドロキシエチルトリエチレンテトラミンを表すHE−TETA等である。Cの文字を用いることによって、分子内に内部環状カルバメート環が存在することを示す。
酸化炭素供給剤は、カルボニル部分を含有し、カルボニル部分をエタノールアミン官能性化合物に移動させ、CMEA(2−オキサゾリジノン)などの環状カルバメートの形成をもたらすことができる、またはエチレンアミン(EA)に移動させ、対応する環状エチレン尿素(UEA)の形成をもたらすことができる化合物である。環状化合物に次いで、直鎖状カルバメートおよび尿素も形成され得る。
本発明の範囲内の酸化炭素供給剤としては、二酸化炭素、およびカルボニル基を上に記載したように移動させるために利用可能な有機化合物が挙げられる。カルボニル基を利用可能な有機化合物としては、尿素およびその誘導体、直鎖状および環状アルキレン尿素、特に環状尿素、モノまたはジ置換アルキレン尿素、アルキルおよびジアルキル尿素、直鎖状および環状カルバメート、有機カーボネートおよびその誘導体または前駆体が挙げられる。このような誘導体または前駆体としては、例えば、本発明のプロセスにおけるいくつかの実施形態ではin situで、非イオン性対応物に、例えば直鎖状および環状カルバメートまたは尿素化合物に変換することができる、炭酸塩または重炭酸塩などのイオン性化合物を挙げることができる。好ましくは、本発明においてこのようなイオン性化合物を用いる場合、これらは有機炭化水素系の炭酸塩または重炭酸塩である。好ましくは、CO供給剤はCO、または酸化炭素供給剤として用いるのに好適な有機化合物であり、アルキレンはエチレンまたは尿素もしくはエチレンカーボネートであり、より好ましくは、酸化炭素供給剤を少なくとも部分的に、二酸化炭素または尿素として加える。酸化炭素供給剤はプロセスにおいて、前述の尿素またはカルバメート化合物を用いることによって、少なくとも部分的に、アミン官能性またはエタノールアミン官能性化合物と同じ分子中に存在することができる。
酸化炭素供給剤の例としては、次のものが挙げられる。
Figure 2020527554
上の図において今一度、CAEEAはアミノエチルエタノールアミンのカルバメートを表し、UDETAはジエチレントリアミンの尿素を表し、DAEUはジアミノエチル尿素を表し、AE AEカルバメートはアミノエチルアミノエタノールカルバメートを表し、CHE−DETAはヒドロキシエチルジエチレントリアミンのカルバメートを表し、U1TETAはトリエチレンテトラミンの第1のアミン上の尿素を表し、DUTETAはトリエチレンテトラミンの1,3−ジウレアを表す。
アミン官能性化合物は、少なくとも2つのアミン基を含有し、アルコール基を含有しない化合物であり、少なくとも2つのアミン基は独立に、任意選択により尿素基に変換される第一級アミン基であり、第一級、第二級および/または第三級アミンであってもよいより多くのアミン基が任意選択により存在してもよく、化合物中のアミン基はエチレン基を介して、任意選択によりいくつかはカルボニル基によって、互いに連結され(アミン官能性化合物に尿素単位を与え)る。
さらに好ましい実施形態では、プロセスにおいて、エタノールアミン官能性化合物は式HO−(C−NH−)Hのものであり、式中qは少なくとも1であり、アミン官能性化合物は式HN−(C−NH−)Hのものであり、式中rは少なくとも1であり、q+rの和は4または5であり、任意選択により、qまたはr単位の1つまたは複数は、環状エチレン尿素および/または環状エチレンカルバメート単位として存在し得る。
別の好ましい実施形態では、エタノールアミン官能性化合物および酸化炭素供給剤を、エタノールアミン官能性化合物のカルバメート前駆体もしくは誘導体を用いることによって、少なくとも部分的に、1つの化合物として加え、および/またはアミン官能性化合物および酸化炭素供給剤を、アミン官能性化合物の尿素前駆体もしくは誘導体を用いることによって、少なくとも部分的に、1つの化合物として加える。
酸化炭素供給剤を、COとして、尿素化合物として、またはカルバメート化合物として加えてもよいが、好ましくはCO供給剤と、エチレンアミン反応物質および/またはエタノールアミン反応物質とは、少なくとも部分的に、プロセスにおける反応物質として、エチレンアミンおよび/もしくはエタノールアミンの尿素またはカルバメートバージョンを取ることによって、1つの分子に存在する。
TEPAまたはその尿素前駆体を調製する場合、次の好ましい実施形態、すなわち、エタノールアミン官能性化合物とアミン官能性化合物のMEA+TETA;AEEA+DETA;またはHE−DETA+EDAそれぞれを反応させることは、本発明のプロセスに包含される。
PEHAまたはその尿素前駆体を調製する場合、次の好ましい実施形態、すなわち、エタノールアミン官能性化合物とアミン官能性化合物のMEA+TEPA;AEEA+TETA;HE−DETA+DETA;またはHE−TETA+EDAそれぞれを反応させることは、本発明のプロセスに包含される。
より好ましくは、TEPA、PEHA、またはそれらの尿素前駆体を調製するための上の実施形態では、エタノールアミン官能性化合物またはアミン官能性化合物の1つもしくは複数を、少なくとも部分的に、それらの環状カルバメート誘導体、または直鎖状もしくは環状尿素誘導体として用いる。
さらにより好ましくは、実施形態では、プロセスは、エタノールアミン尿素誘導体をエチレンアミンと、例えばUAEEA+DETAを、またはエチレンアミン尿素誘導体をエタノールアミンと、例えばAEEA+UDETAを、またはエチレンアミン尿素誘導体をエチレンアミン尿素誘導体と、例えばUAEEA+UDETAを、またはエタノールアミン、エチレンアミン、およびそれぞれのカルバメート、尿素対応物の混合物、例えばAEEA、UAEEA、DETA、およびUDETAを反応させ、TEPAおよび高級エチレンアミン同族体の尿素前駆体を形成し、これらは次いで、例えば苛性水による加水分解により、それぞれのエチレンアミン化合物に変換できることによって、TEPAおよび高級エチレンアミン同族体を作製することに関する。
一般に、本発明によるプロセスから得たエチレンアミンの尿素誘導体は、これらを加水分解に供することによって、対応するエチレンアミンに変換することができる。加水分解反応を実行するためのプロセスは、当技術分野において公知である。
尿素またはカルバメート誘導体は、エタノールアミンまたはエチレンアミン化合物を、尿素と、COと、および/または別の尿素誘導体と反応させることによって得ることができる。
好ましい実施形態では、酸化炭素供給剤対アミン官能性化合物(CO:アミンとも呼ぶ)のモル比は、1:1より大きく、さらにより好ましくは1.5:1より大きい。実施形態では、形成されるエチレンアミン生成物を基準とした酸化炭素供給剤のモル比は、1n当量(すなわち、nは作製する生成物におけるエチレン基の数であり、出発アミン官能性化合物と合わせた出発エタノールアミン官能性化合物におけるエチレン単位の数(q+r)に対応する)より小さいことが好ましく、さらにより好ましくは、0.7n当量より小さく、かつ0.5nモル当量より大きい。
別の好ましい実施形態では、エタノールアミン官能性化合物対アミン官能性化合物のモル比は、1:0.1から1:10の間、好ましくは1:0.3から1:3の間、最も好ましくは1:0.5から1:2の間である。
TEPAを生成するための別の好ましい実施形態では、AEEA+UAEEA+CAEEA対DETA+UDETAの比率(エタノールアミン官能性化合物対アミン官能性化合物)は、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きく;比率MEA+CMEA対TETA+UTETA+DUTETAはそれぞれ、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きく;比率HE−DETA+CHE−DETA+HE−UDETA+CHE−UDETA対EDA+EUはそれぞれ、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きい。
別のより好ましい実施形態では、TEPAを生成する場合、UAEEA+CAEEA+UDETA対UDETA+DETAの比率(酸化炭素供給剤対アミン)は、1:1より大きく、さらにより好ましくは1.5:1より大きく;比率CMEA+UTETA+DUTETA対TETA+UTETA+DUTETAはそれぞれ、1:1より大きく、さらにより好ましくは1.5:1より大きく;比率CHE−DETA+EU+HE−UDETA+CHE−UDETA対EDA+EUはそれぞれ、1:1より大きく、さらにより好ましくは2:1より大きい。2つ以上の尿素および/またはカルバメート単位を含有する化合物、例えばDUTETAおよびCHE−UDETAなど、の当量はいずれも、酸化炭素供給剤の当量数と考え、尿素および/またはカルバメート単位を含有することに注意するべきであり、すなわち1モル当量のDUTETAまたはCHE−UDETAは、2モル当量の酸化炭素供給剤として数える。
別のより好ましい実施形態では、PEHAを生成する場合、(エタノールアミン官能性化合物対アミン官能性化合物)MEA+CMEA対TEPA+UTEPA+DUTEPAの比率は、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きく;AEEA+UAEEA+CAEEA対TETA+UTETA+DUTETAの比率はそれぞれ、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きく;HE−DETA+CHE−DETA+HE−UDETA+CHE−UDETA対DETA+UDETAの比率はそれぞれ、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きく、HE−TETA+CHE−TETA+HE−UTETA+CHE−UTETA+HE−DUTETA対EDA+EUの比率はそれぞれ、10:1より小さく、しかし1:10より大きく、好ましくは3:1より小さく、しかし1:3より大きく、最も好ましくは2:1より小さく、しかし1:2より大きい。
さらに別のより好ましい実施形態では、PEHAを生成する場合、CMEA+UTEPA+DUTEPA対TEPA+UTEPA+DUTEPAの比率(酸化炭素供給剤対アミン)は、1:1より大きく、さらにより好ましくは1:1.5より大きく;UAEEA+CAEEA+UTETA+DUTETA対TETA+UTETA+DUTETAの比率はそれぞれ、1:1より大きく、さらにより好ましくは1:1.5より大きく;CHE−DETA+HE−UDETA+CHE−UDETA+UDETA対DETA+UDETAの比率はそれぞれ、1:1より大きく、さらにより好ましくは1:1.5より大きく;CHE−TETA+HE−UTETA+HE−DUTETA+CHE−UTETA対EDA+EUの比率はそれぞれ、1:1より大きく、さらにより好ましくは1:1.5より大きい。2つ以上の尿素および/またはカルバメート単位を含有する化合物、例えばDUTETA、CHE−UDETA、HE−DUTETA、およびCHE−UTETAなど、の当量はいずれも、酸化炭素供給剤の当量数と考え、尿素および/またはカルバメート単位を含有することに注意するべきであり、すなわち1モル当量のDUTETA、CHE−UDETA、HE−DUTETA、またはCHE−UTETAは、2モル当量の酸化炭素供給剤として数える。
生成混合物をさらに、それぞれ独立に純粋な化合物または化合物の混合物のいずれかであるいくつかの生成物に、加工または分別することができ、それらのいくつかをリサイクルしてもよい。
本発明のプロセスは、任意の追加の液体が存在して、または存在せずに行うことができる。液体を反応系に加える場合、液体は好ましくは、アルコールまたは水などの極性液体である。液体として水の存在下、またはいずれの追加の液体もなく、本発明のプロセスを行うことが好ましい。
使用する反応器は、連続撹拌槽型反応器、パイプライン反応器、管型または多段管型反応器を含む、任意の好適な反応器であり得る。反応器は、断熱性であり、または外部もしくは内部熱交換装置を装備していてもよい。供給は、一点でもよく、または多点に分割されてもよい。反応器は、段階間熱交換がある多段階からなってもよい。
プロセスは好ましくは、少なくとも100℃の温度において実行する。温度は、好ましくは400℃より低くするべきである。より好ましくは、温度は200から360℃の間である。さらにより好ましくは、温度は230から340℃の間である。最も好ましくは、温度は250から310℃の間である。エタノールアミン官能性化合物がモノエタノールアミンである実施形態では、最も好ましい温度範囲は230から290℃の間である。
プロセス中の反応時間は、ある実施形態では、少なくとも5分、好ましくは少なくとも0.5時間、より好ましくは少なくとも1時間である。別の実施形態では、プロセス中の反応時間は、最大40時間、好ましくは最大20時間、より好ましくは最大12時間である。1時間を超える、より長い反応時間は、酸化炭素供給剤対アミン官能性化合物のモル比が1.5:1より大きい場合、特に好ましい。
プロセスは、回分反応器、好ましくは流加回分操作において、または1つの反応器における連続操作系において、または連続流通反応器のカスケードにおいて、実施することができる。反応と分離とは、別々のステップにおいて、または少なくとも部分的に同時に実行することができる。反応および分離には、間に分離ステップを伴う複数の反応ステップが関与してもよい。
化学物質の大規模生成においては、連続プロセスを使用することが好ましい。連続プロセスは、例えば、単回通過またはリサイクルプロセスであり得る。単回通過プロセスでは、試薬の1つまたは複数がプロセス機器を1回通過し、次いで得られた反応器からの排出物は、精製またはさらなる加工のために送られる。好ましい実施形態では、プロセスは、短行程蒸留のような追加の分離ステップを含有する。
当業者は、全体収率、エネルギー消費、および廃棄生成物を決定することによって、適切な反応器および分離単位スキームを選択することができる。
さらに別のより好ましい実施形態では、アミノエチルエタノールアミン(AEEA)およびジエチレントリアミン(DETA)、またはMEA(モノエタノールアミン)およびTETA(トリエチレンテトラミン)、またはHE−DETAおよびEDAを、酸化炭素供給剤として尿素またはCOまたはエチレンカーボネートと反応させ、高級エチレンポリアミン、主としてテトラエチレンペンタミン(TEPA)を形成する。上の実施形態では、エタノールアミン官能性化合物またはアミン官能性化合物の一部が、その誘導尿素/カルバメートであるUAEEA、CAEEA、UDETA、CMEA、UTETA、DUTETA、CHE−DETA、HE−UDETA、CHE−UDETA、および/またはEUとして既に存在する場合もある。
本発明はまた、テトラエチレンペンタミンおよびペンタエチレンヘキサミンの新規尿素誘導体を対象とする。これらの化合物は、例えば出発材料として、または反応性成分として、化学産業における使用に好適となる、興味深い官能基を有する。これらは、本明細書において記載する、式HO−(C−NH−)Hのエタノールアミン官能性化合物を、式HN−(C−NH−)Hのアミン官能性化合物および酸化炭素供給剤と反応させるプロセスによって調製することができ、式中、qは少なくとも1であり、rは少なくとも1であり、qとrとの合計は少なくとも4である。
上の式の出発材料からこれらの化合物を得ることも可能であり、式中、qとrとの合計は4より小さく、例えば3または2である。この場合、第1のステップにおいて、2つまたは3つのエチレン部分を含有する中間生成物が得られ、これらの化合物が、少なくとも4つのエチレン部分を有するさらなる化合物と反応するであろう。これは、本発明の化合物を、qとrとの合計が4より小さい出発材料から得る場合、これらの生成物を得るために必要な2つのステップが行われ得るように、反応条件、特に反応時間を選択するべきであることを意味する。
一実施形態において、本発明は、下記式の2−モノウレアテトラエチレンペンタミンに関係する。
Figure 2020527554
この化合物は、2つの第一級アミン基を有するエチレン尿素官能基と、非環状第二級アミン基とが組み合わさっている。この組合せは、環状エチレン尿素基および隣接する第二級アミン基による興味深い官能基と合わせて、2つの第一級アミン基による高い反応性を生み出す。これは、例えばポリマー製造の分野において魅力的であり得る。
一実施形態では、本発明は、テトラエチレンペンタミンのジウレア誘導体に関係する。これは、次の化合物:1,3−ジウレアテトラエチレンペンタミン、および、1,4−ジウレアテトラエチレンペンタミンに関係する。
Figure 2020527554
Figure 2020527554
これらの化合物は、2つのエチレン尿素部分と、遊離第一級または非環状第二級アミンとが組み合わさっているので、魅力的である。第一級または非環状第二級アミンは比較的高い反応性を生み出す一方、2つの尿素部分は分子間水素結合などの興味深い特性を呈し、これは例えば、ポリマー製造の分野に関係し得る。
一実施形態では、本発明はペンタエチレンヘキサミンのモノウレア誘導体に関係し、誘導体は1−モノウレアペンタエチレンヘキサミン、および、2−モノウレアペンタエチレンヘキサミンの群から選択される。
Figure 2020527554
Figure 2020527554
尿素基が分子の1位または2位にあるモノウレアペンタエチレンヘキサミンは、尿素部分と、スペーサーとして作用することができる比較的長い遊離エチレンアミンテールとが組み合わさっているので、魅力的であることがわかっている。
一実施形態では、本発明は、ペンタエチレンヘキサミンのジまたはトリウレア誘導体に関係する。
ペンタエチレンヘキサミンのジまたはトリウレア誘導体は、次の式:
Figure 2020527554
1,3−ジウレアペンタエチレンヘキサミン
Figure 2020527554
1,4−ジウレアペンタエチレンヘキサミン
Figure 2020527554
1,5−ジウレアペンタエチレンヘキサミン
Figure 2020527554
1,3,5−トリウレアペンタエチレンヘキサミン
の化合物である。
ここで利用可能となるジおよびトリウレアペンタエチレンヘキサミン化合物は、比較的長いエチレンアミン鎖と合わせて、多数の比較的親水性の尿素部分との魅力的な組合せを示すことが見出されている。この特定の組合せによって、化学産業における使用に好適となる。
本発明は次の実施例によって説明されるが、それに対して、またはそれによって限定されるものではない。
実施例において、ΣTETAはすべてのTETA異性体の総和を表し;(U)TEPAはU1TEPA、U2TEPA、DUTEPA、またはL−TEPAを表し;Σ(U)TEPAはすべてのTEPA異性体およびその尿素前駆体の総和を表す。Σ(U)PEHAは同様に、すべてのPEHA異性体およびその尿素前駆体の総和を表す。
[比較例A]
高級エチレンアミン生成混合物を調製するためのEDCプロセス(欧州特許出願公開第222934号明細書におけるもの)
周囲温度において、2l反応器に340gの水を投入する。20モル(340g)のアンモニアを加える。撹拌機を起動し、混合物を130℃に加熱する。次いで、1モル(60g)のエチレンジクロリド(EDC)を加える。混合物を60分反応させ、完全なEDCの変換を達成する。(反応物質のモル比、NH:EDC=20:1)
生成混合物を分析するため、過剰のアンモニアを、40℃において注意深く蒸発分離した。次いで、反応生成物に50%NaOH水溶液をゆっくりと加える。最後に、アミン層が形成されるまで、NaOHペレットを加える。アミン層をガスクロマトグラフによって分析し、約50重量%のL−TEPA、15重量%の分岐鎖状TEPA、および35重量%の環状TEPAからなる。合計TEPA収率は約4%である。
[比較例B]
高級エチレンアミン生成混合物を調製するためのEDCプロセス(欧州特許出願公開第222934号明細書におけるもの)
例Aの手順を使用するが、272gの水、16モル(272g)のアンモニアを、2モル(198g)のEDCと反応させる(反応物質のモル比、NH:EDC=8:1)。
分析については、例Aにおけるものと同じ手順を用いる。
生成物は、約40重量%のL−TEPA、15重量%の分岐鎖状TEPA、および45重量%の環状TEPAからなる。合計TEPA収率は約8%である。
[実施例1〜7]
下の実施例1〜6では、次の化合物を用いた。
UAEEA:1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾリジン−2−オン
DETA:2,2’−ジアミノジエチルアミン (ジエチレントリアミン)
UDETA:1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2−オン
L−TETA:N,N’−ビス(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン (トリエチレンテトラミン)
DUTETA:1,1’−(エタン−1,2−ジイル)ビス(イミダゾリジン−2−オン)
[実施例1]
UAEEAとDETAとを反応させることにより(U)TEPAを調製するプロセス
UAEEA(10.0g、77mmol)とDETA(7.9g、77mmol)とを、45mLのParr圧力オートクレーブに加えた。酸化炭素供給剤対エチレンアミン化合物のモル比は、したがって1:1であり、エタノールアミン化合物(UAEEA)対エチレンアミン(DETA)化合物のモル比は1:1である。オートクレーブをNの雰囲気下に載置した(3.3bar、3サイクル)。オートクレーブを、60分の傾斜期間で270℃の内部温度に加熱し、次いで270℃において5時間加熱した。圧力は9.5barに上昇した。反応器を周囲温度に冷却し、秤量して質量が放出されていないことを確認した。黄色混合物が得られ、これを内部標準を用いてGC−FIDによって分析した。この実施例において生成したTEPAの収率は、比較例BにおけるEDCプロセスを用いて得た収率に匹敵したが、比較例Bとは異なり、検出可能な量のTETAは生成せず、これはTEPAに対する生成物選択性が高いことを意味し、非常に有利である。さらに、比較例AおよびBでは、L−TEPAに次いで、分岐鎖状異性体およびピペラジン含有異性体も形成されたが、この実施例1ではUAEEAとDETAとの反応は、専らL−TEPAの尿素を生じ、すなわち、分岐鎖状またはピペラジンを含有するTEPA異性体を含有しなかった。
[実施例2]
UAEEAとUDETAとDETAとを反応させることによりTEPAを調製するプロセス
UAEEA(6.0g、46mmol)と、DETA(1.9g、19mmol)と、UDETA(9.0g、65mmol)とを、45mLのParr圧力オートクレーブに加えた。酸化炭素供給剤の総量(U化合物合計)は、84mmol(19mmol+65mmol)のエチレンアミン(DETA+UDETA)化合物に対して、111mmol(46mmol+65mmol)であり、すなわち、1.3:1の酸化炭素供給剤対エチレンアミン官能性化合物のモル比を用い、エタノールアミン化合物(UAEEA)対エチレンアミン(DETA+UDETA)化合物のモル比は46mmol対84mmol、すなわち、0.55(すなわち、1:1.8)のモル比である。オートクレーブをNの雰囲気下に載置した(4.5bar、3サイクル)。オートクレーブを、60分の傾斜期間で270℃の内部温度に加熱し、次いで270℃において10時間加熱した。反応器を周囲温度に冷却し、秤量して質量が放出されていないことを確認した。黄色混合物が得られ、これを内部標準を用いてGC−FIDによって分析した。
[実施例3]
UAEEAとUDETAとを反応させることにより(U)TEPAを調製するプロセス
UAEEA(10.0g、77mmol)とUDETA(10.7g、77mmol)とを、45mLのParr圧力オートクレーブに加えた。酸化炭素供給剤の総量(U化合物合計)は、77mmolのエチレンアミン(UDETA)化合物に対して、154mmol(77mmol+77mmol)であり、すなわち、2:1の酸化炭素供給剤対エチレンアミン官能性化合物のモル比を用い、エタノールアミン化合物(UAEEA)対エチレンアミン(UDETA)化合物のモル比は77mmol対77mmol、すなわち、1:1のモル比である。オートクレーブをNの雰囲気下に載置した(3.5bar、3サイクル)。オートクレーブを、60分の傾斜期間で270℃の内部温度に加熱し、次いで270℃において5時間加熱した。圧力は9.0barに上昇した。反応器を周囲温度に冷却し、秤量して質量が放出されていないことを確認した。黄色混合物が得られ、これを内部標準を用いてGC−FIDによって分析した。
[実施例4]
UAEEAとDETAとを反応させることにより(U)TEPAを調製するプロセス
UAEEA(8.0g、62mmol)と、UDETA(8.8g、62mmol、92.8%アッセイ)と、DETA(1.6g、15mmol)とを、45mLのParr圧力オートクレーブに加えた。酸化炭素供給剤の総量(U化合物合計)は、77mmolのエチレンアミン(UDETA+DETA)化合物に対して、124.0mmol(62mmol+62mmol)であり、すなわち、1.6:1の酸化炭素供給剤対エチレンアミン官能性化合物のモル比を用い、エタノールアミン化合物(UAEEA)対エチレンアミン(UDETA+DETA)化合物のモル比は62mmol対77mmol(62mmol+15mmol)、すなわち、1:1.2のモル比である。オートクレーブをNの雰囲気下に載置した(4.5bar、3サイクル)。オートクレーブを、60分の傾斜期間で270℃の内部温度に加熱し、次いで270℃において8時間加熱した。圧力は14barに上昇した。反応器を周囲温度に冷却し、秤量して質量放出がないことを確認した。褐色混合物が得られ、これを内部標準を用いてGC−FIDによって分析した。
比較例AおよびB、ならびに実施例2〜4において得た結果を、下の表1にまとめる。本発明のプロセスは、例AおよびBの場合とは異なり、所望のTEPA生成物を優勢に含有する異なる生成混合物を与え、測定可能な量の高級エチレンアミンTETAを与えず、さらに、実施例2〜4の場合のように、CO:アミンのモル比が1:1より大きい場合、反応物質間の比率を最適化することによって、選択性および収率をさらに向上させることができることを、表1は明瞭に示している。
Figure 2020527554
収率はすべて重量%
n.d.=不検出(検出限界未満)
より高級=TEPAより大きい分子量を有するエチレンアミンおよび誘導体
ΣTETA=TETA化合物の総和
Σ(U)TEPA=TEPA化合物およびTEPA尿素誘導体の総和
U1TEPAは、1−モノウレアテトラエチレンペンタミン
U2TEPAは、2−モノウレアテトラエチレンペンタミン
DU1,3TEPAは、1,3−ジウレアテトラエチレンペンタミン
DU1,4TEPAは、1,4−ジウレアテトラエチレンペンタミン
[実施例5]
実施例4の生成混合物の加水分解
実施例4からの反応混合物(3.0g)と、NaOH(3.0g)と、水(12.0g)とを、Parr圧力オートクレーブに加えた。オートクレーブをNの雰囲気下に載置した(3.4bar、3サイクル)。オートクレーブを、60分の傾斜期間で200℃の内部温度に加熱し、次いで200℃において4時間加熱した。反応器を周囲温度に冷却し、秤量して質量が放出されていないことを確認した。得られた混合物をGC−FIDによって分析し、L−TEPAを含有することがわかった。
[実施例6]
UAEEAとDUTETAとL−TETAとを反応させることにより(U)PEHAを調製するプロセス
UAEEA(8.0g、61.5mmol)と、DUTETA(3.0g、15.37mmol)と、L−TETA(7.0g、46.1mmol)とを、45mLのParr圧力オートクレーブに加えた。カルボニル供給剤の総量(U化合物合計)は、61.47mmol(15.37mmol+46.1mmol)のエチレンアミン(DUTETA+L−TETA)化合物に対して、92.24mmol(61.5mmol+2×15.37mmol)であり、すなわち、1.50:1のカルボニル供給剤対エタノールアミン官能性化合物のモル比を用い、エタノールアミン化合物(UAEEA)対エチレンアミン(DUTETA+L−TETA)化合物のモル比は61.5mmol対61.47mmol(15.37mmol+46.1mmol)、すなわち、1:1のモル比である。オートクレーブをNの雰囲気下に載置した(4.2bar、3サイクル)。オートクレーブを、60分の傾斜期間で270℃の内部温度に加熱し、次いで270℃において5時間加熱した。圧力は7.5barに上昇した。反応器を周囲温度に冷却し、秤量して質量が放出されていないことを確認した。灰色スラリーが得られ、これを内部標準を用いてGC−FIDによって分析した。結果を下の表2にまとめる。
Figure 2020527554
収率はすべて重量%
n.d.=不検出(検出限界未満)
Σ(U)PEHA=PEHA化合物およびPEHA尿素誘導体の総和
[実施例7]
COとAEEAとDETAとを反応させることにより(U)TEPAを調製するプロセス
AEEA(8.8g、85mmol)とDETA(10.5g、102mmol)とを、窒素雰囲気下、45mLのParr圧力オートクレーブに加えた。容器にCO(ガス状、7.2g、165mmol)を導入した。酸化炭素供給剤の総量は、102mmolのエチレンアミン(DETA)化合物に対して、165mmolであり、すなわち、1.6:1の酸化炭素供給剤対エチレンアミン官能性化合物のモル比を用い、エタノールアミン化合物(AEEA)対エチレンアミン(DETA)化合物のモル比は85mmol対102mmol、すなわち、1:1.2のモル比である。オートクレーブを、50分の傾斜期間で240℃の内部温度に加熱し、次いで240℃において2時間加熱した。反応器を90℃に冷却し、約10mbarにおいて30分、揮発性物質(主に水)を除去した。窒素ガスを導入し、オートクレーブを50分の傾斜期間で270℃の内部温度に加熱し、次いで270℃において8時間加熱した。黄色混合物が得られ、これを内部標準を用いてGC−FIDによって分析した。結果を表3に提示する。
Figure 2020527554
収率はすべて重量%
n.d.=不検出(検出限界未満)
より高級=TEPAより大きい分子量を有するエチレンアミンおよび誘導体
ΣTETA=TETA化合物の総和
Σ(U)TEPA=TEPA化合物およびTEPA尿素誘導体の総和
U1TEPAは、1−モノウレアテトラエチレンペンタミン
U2TEPAは、2−モノウレアテトラエチレンペンタミン
DU1,3TEPAは、1,3−ジウレアテトラエチレンペンタミン
DU1,4TEPAは、1,4−ジウレアテトラエチレンペンタミン

Claims (14)

  1. エタノールアミン官能性化合物と、アミン官能性化合物と、酸化炭素供給剤とを反応させることによって、n個のエチレン単位とn+1個のアミン基とを有し、nは少なくとも4であるエチレンアミン、または前記エチレンアミンの尿素誘導体を調製するプロセスであって、前記エタノールアミン官能性化合物は式HO−(C−NH−)Hのものであり、qは少なくとも1であり、前記アミン官能性化合物は式HN−(C−NH−)Hのものであり、rは少なくとも1であり、q+rの和は少なくとも4であり、任意選択により、前記エタノールアミン官能性化合物またはアミン官能性化合物の1つもしくは複数を、少なくとも部分的に、その環状カルバメート誘導体、または直鎖状もしくは環状の尿素誘導体として用いる、プロセス。
  2. エタノールアミン官能性化合物対アミン官能性化合物のモル比が、1:0.1から1:10の間である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 酸化炭素供給剤対アミン官能性化合物のモル比が、1:1より大きい、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 酸化炭素供給剤対アミン官能性化合物のモル比が、1.5:1より大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記エタノールアミン官能性化合物および前記酸化炭素供給剤を、前記エタノールアミン官能性化合物のカルバメート前駆体または誘導体を用いることによって、少なくとも部分的に、1つの化合物として加える、請求項1から4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記アミン官能性化合物および前記酸化炭素供給剤を、前記アミン官能性化合物の尿素前駆体または誘導体を用いることによって、少なくとも部分的に、1つの化合物として加える、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 前記酸化炭素供給剤を、少なくとも部分的に、二酸化炭素または尿素として加える、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 次に、得たエチレン尿素を少なくとも部分的に、加水分解によって対応するエチレンアミンに変換するステップを実行する、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. q+rの和が4または5である、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記エタノールアミン官能性化合物および前記アミン官能性化合物がそれぞれ、
    モノエタノールアミン(MEA)およびトリエチレンテトラミン(TETA);
    アミノエチルエタノールアミン(AEEA)およびジエチレントリアミン(DETA);もしくは
    ヒドロキシエチルジエチレントリアミン(HE−DETA)およびエチレンジアミン(EDA)であって、
    反応させて、エチレンアミンテトラエチレンペンタミン(TEPA)もしくはその尿素誘導体にするか、または、
    前記エタノールアミン官能性化合物および前記アミン官能性化合物がそれぞれ、
    モノエタノールアミン(MEA)およびテトラエチレンペンタミン(TEPA);
    アミノエチルエタノールアミン(AEEA)およびトリエチレンテトラミン(TETA);
    ヒドロキシエチルジエチレントリアミン(HE−DETA)およびジエチレントリアミン(DETA);もしくは
    ヒドロキシエチルトリエチレンテトラミン(HE−TETA)およびエチレンジアミン(EDA)であって、
    反応させて、エチレンアミンペンタエチレンヘキサミン(PEHA)もしくはその尿素誘導体にする、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の、エチレンアミンを調製するプロセス。
  11. 前記エタノールアミン官能性化合物またはアミン官能性化合物の1つもしくは複数を、少なくとも部分的に、その環状カルバメート誘導体、または直鎖状もしくは環状の尿素誘導体として用いる、請求項9に記載のプロセス。
  12. 下記式の2−モノウレアテトラエチレンペンタミン、およびテトラエチレンペンタミンのジウレア誘導体の群から選択される、ペンタエチレンヘキサミンの尿素誘導体。
    Figure 2020527554
  13. 下記1−モノウレアペンタエチレンヘキサミンおよび下記2−モノウレアペンタエチレンヘキサミンの群から選択される、ペンタエチレンヘキサミンのモノウレア誘導体、ならびにペンタエチレンヘキサミンのジおよびトリウレア誘導体の群から選択される、ペンタエチレンヘキサミンの尿素誘導体。
    Figure 2020527554
  14. 特にポリマー製造における、例えば出発材料としての、または反応性成分としての、化学産業における請求項12または13に記載の尿素誘導体の使用。
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