JP2020521025A - コポリカーボネートおよびその製造方法 - Google Patents

コポリカーボネートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020521025A
JP2020521025A JP2019564411A JP2019564411A JP2020521025A JP 2020521025 A JP2020521025 A JP 2020521025A JP 2019564411 A JP2019564411 A JP 2019564411A JP 2019564411 A JP2019564411 A JP 2019564411A JP 2020521025 A JP2020521025 A JP 2020521025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
chemical formula
hydroxyphenyl
copolycarbonate
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019564411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6913767B2 (ja
Inventor
チョン、ビョンキュ
ソン、ヨンウク
ファン、テヒョン
ホン、ムホ
Original Assignee
エルジー・ケム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー・ケム・リミテッド filed Critical エルジー・ケム・リミテッド
Publication of JP2020521025A publication Critical patent/JP2020521025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6913767B2 publication Critical patent/JP6913767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/04Aromatic polycarbonates
    • C08G64/06Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
    • C08G64/14Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing a chain-terminating or -crosslinking agent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/64Polyesters containing both carboxylic ester groups and carbonate groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/22General preparatory processes using carbonyl halides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/22General preparatory processes using carbonyl halides
    • C08G64/24General preparatory processes using carbonyl halides and phenols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、特定構造を導入することによって、耐候性に優れた、コポリカーボネート、その製造方法、およびこれを含む成形品に関するものである。【選択図】なし

Description

[関連出願との相互引用]
本出願は2018年2月7日付韓国特許出願第10−2018−0015214号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
本発明は、耐候性に優れたコポリカーボネートとその製造方法に関するものである。
ポリカーボネートは、優れた衝撃強度、数値安定性、耐熱性および透明性などの物性によって電機電子製品の外装材、自動車部品、建築素材、光学部品などの分野に多様に使用されている高分子素材である。
このようなポリカーボネートは最近、応用分野が拡大されることによって、コポリカーボネート固有の物性は維持しながらも耐候性が向上した新規な構造のコポリカーボネートの開発が要求されている。
これにより、2種以上の互いに異なる構造の芳香族ジオールを共重合して構造の異なる単位体をポリカーボネートの主鎖に導入して所望の物性を得ようとする研究が試みられている。しかし、大部分の技術が生産単価が高く、耐化学性や衝撃強度などが増加すれば反対に透明性が低下し、透明性が向上すれば耐化学性や衝撃強度などが低下するなどの限界がある。
よって、引張強度、衝撃強度などの機械的物性に優れながらも耐候性も優れた新規な構造のコポリカーボネートに対する研究開発が依然として必要である。
本発明は、特定構造を導入することによって、耐候性に優れたコポリカーボネートを提供するためのものである。
また、本発明は、前記コポリカーボネートの製造方法を提供するためのものである。
本発明によれば、後述の化学式1で表される第1繰り返し単位、化学式2で表される第2繰り返し単位、および化学式3で表される末端キャッピング基を含む、コポリカーボネートを提供する。
本発明によれば、後述の化学式4で表される単量体、化学式5で表される単量体、および化学式6で表される芳香族ジオールを含む末端キャッピング剤、およびカーボネート前駆体を含む組成物を重合する段階;を含むコポリカーボネートの製造方法を提供する。
また、本発明によれば、前記コポリカーボネートを含む成形品を提供する。
以下、発明の具体的な実施形態によるコポリカーボネート、その製造方法およびこれを含む成形品に関してより詳しく説明する。
それに先立ち、本明細書で明示的な言及がない限り、専門用語は単に特定実施形態を言及するためのものであり、本発明を限定することを意図しない。
本明細書で使用される単数形態は、文句がこれと明確に反対の意味を示さない限り複数形態も含む。
本明細書で使用される‘含む’の意味は特定特性、領域、整数、段階、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分および/または群の存在や付加を除外させるのではない。
そして、本明細書で‘第1’および‘第2’のように序数を含む用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用され、前記序数によって限定されない。例えば、本発明の権利範囲内で第1構成要素は第2構成要素と命名することもでき、同様に第2構成要素は第1構成要素と命名することもできる。
I.コポリカーボネート
本発明の一実施形態によれば、下記化学式1で表される第1繰り返し単位、下記化学式2で表される第2繰り返し単位および下記化学式3で表される末端キャッピング基を含む、コポリカーボネートが提供される。
Figure 2020521025
上記化学式1で、
1〜R3はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
a、bおよびcはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
Figure 2020521025
上記化学式2で、
Zは、非置換かもしくはフェニルで置換されたC1-10アルキレン、非置換かもしくはC1-10のアルキルで置換されたC3-15のシクロアルキレン、O、S、SO、SO2、またはCOであり、
4およびR5はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
dおよびeはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
Figure 2020521025
上記化学式3で、
6およびR7はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
mおよびnはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
星印(*)は、結合点(bonding point)を意味する。
コポリカーボネートは、優れた衝撃強度、数値安定性、耐熱性および透明性などの物性を有する素材であって多様な分野に適用される。これにより、コポリカーボネート固有の物性は維持しながらも耐候性が向上した新規な構造のコポリカーボネートの開発が要求されている。本発明者らの継続的な研究結果、コポリカーボネートを製造することにおいて、前記化学式1のような繰り返し単位を導入することによって、フリース転位(fries rearrangement)の発生で長期耐候性の効果を実現し、特に、前記化学式1で全てのベンゼン環を基準にエステルとエーテル結合がpara位置に置換されることによって初期耐候性(500hr以下)維持効果を増大させることができるのを確認した。また、前記化学式3で表される末端キャッピング剤はケト−エノール互変異性化(Keto−enoltautomerization)が可能な構造によって耐候性をさらに向上させ、長期・短期耐候性維持効果を増大させることができるのを確認した。
よって、本発明のコポリカーボネートは自動車内/外装材、照明ハウジング、建築用プラスチック外装材製品に適用される場合、製品の製造工程や、製品が実際使用される応用分野で光、高温、高圧などの条件に置かれるようになる場合にも優れた耐候性を実現することができる。
前記化学式1で、R1〜R3はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のC1-20のアルキルであってもよい。好ましくは、水素、置換もしくは非置換のC1-10のアルキル、より好ましくは、水素であってもよい。具体的に、R1〜R3はそれぞれ独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルまたはデシルであってもよい。
前記化学式1で、a、bおよびcはそれぞれ独立して1〜3の整数、または1または2の整数であってもよい。
前記化学式2で表される繰り返し単位は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、およびa,ω−ビス[3−(ο−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンからなる群より選択される1種以上の芳香族ジオール化合物に由来するものであってもよい。
前記‘芳香族ジオール化合物に由来する’の意味は、芳香族ジオール化合物のヒドロキシ基とカーボネート前駆体が反応して前記化学式2で表される第2繰り返し単位を形成することを意味する。
前記化学式2で、R4およびR5はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のC1-20のアルキルであってもよい。好ましくは、水素、置換もしくは非置換のC1-10のアルキル、より好ましくは、水素であってもよい。具体的に、R5およびR6はそれぞれ独立して水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルまたはデシルであってもよい。
前記化学式2で、dおよびeはそれぞれ独立して1〜3の整数、または1または2の整数であってもよい。
前記化学式2で表される第2繰り返し単位は、好ましくは下記化学式2−1で表される繰り返し単位を含むことができ、下記化学式2−1で表される繰り返し単位は芳香族ジオール化合物であるビスフェノールAとカーボネート前駆体であるトリホスゲンが重合された場合である。
Figure 2020521025
前記化学式3で、R5およびR6はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のC1-20のアルキルであってもよい。好ましくは、水素、置換もしくは非置換のC1-10のアルキル、より好ましくは、水素であってもよい。具体的に、R5およびR6はそれぞれ独立して水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルまたはデシルであってもよい。
前記化学式3で、mおよびnはそれぞれ独立して1〜3の整数、または1または2の整数であってもよい。
本発明の一実施形態において、コポリカーボネートの繰り返し単位の含量を調節して、コポリカーボネートの物性を向上させることができる。前記化学式1で表される第1繰り返し単位と前記化学式2で表される第2繰り返し単位のモル比は1:99〜50:50であってもよく、好ましくは5:95〜30:70で含まれてもよい。
前記含量範囲で含まれる場合、ポリカーボネート固有の物性は維持しながらも耐候性を顕著に改善することができる。
前記各繰り返し単位の重量比は、コポリマーの製造時に使用される各単量体の重量比に対応する。
前記化学式3で表される末端キャッピング基は、コポリカーボネート総含量に対して、0.0001〜0.1重量%で含まれてもよく、好ましくは、0.001〜0.05重量%、さらに好ましくは0.01〜0.03重量%で含まれてもよい。
前記含量範囲で含まれる場合、長期・短期耐候性維持効果が増大できて好ましい。前記末端キャッピング基が0.0001重量%未満で含まれる場合、微量で目的とする効果を実現しにくく、特に分子量上昇による加工性の問題が発生することがあり、また、末端キャッピング基が0.1重量%超過で含まれる場合、分子量減少による機械的物性低下の問題が発生することがある。
また、前記コポリカーボネートは、重量平均分子量が10,000〜100,000g/mol、または30,000〜700,000g/molであってもよい。前記コポリカーボネートは、重量平均分子量が10,000g/mol未満であれば、衝撃量が非常に低下する問題点が発生することがある。前記重量平均分子量が100,000g/mol超過すれば、射出性が多少低下することがある。
II.コポリカーボネートの製造方法
本発明の一実施形態によれば、下記化学式4で表される単量体、下記化学式5で表される単量体、下記化学式6で表される芳香族ジオールを含む末端キャッピング剤、およびカーボネート前駆体を含む組成物を重合する段階;を含むコポリカーボネートの製造方法が提供される。
Figure 2020521025
上記化学式4で、
1〜R3はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
a、bおよびcはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
Figure 2020521025
上記化学式5で、
Zは、非置換かもしくはフェニルで置換されたC1-10のアルキレン、非置換かもしくはC1-10のアルキルで置換されたC3-15のシクロアルキレン、O、S、SO、SO2、またはCOであり、
4およびR5はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
dおよびeはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
Figure 2020521025
上記化学式6で、
6およびR7はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
mおよびnはそれぞれ独立して、1〜4の整数である。
本発明の一実施形態による製造方法は、前記化学式4で表される単量体、前記化学式5で表される単量体、前記化学式6で表される芳香族ジオールを含む末端キャッピング剤およびカーボネート前駆体を含む組成物を重合する段階を含み、このような重合段階を通じて前記化学式1で表される第1繰り返し単位、前記化学式2で表される第2繰り返し単位および前記化学式3で表される末端キャッピング基を含むコポリカーボネートを得る方法で行うことができる。
より具体的に、前記化学式1で表される第1繰り返し単位は前記化学式4で表される単量体の重合で形成され、前記化学式2で表される第2繰り返し単位は前記化学式5で表される単量体の重合で形成され、前記化学式6で表される末端キャッピング基は前記化学式3で表される芳香族ジオールが前記単量体の中の一部と重合されて形成できる。
前記化学式4で、R1〜R3はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のC1-20のアルキルであってもよい。好ましくは、水素、置換もしくは非置換のC1-10のアルキル、より好ましくは、水素であってもよい。具体的に、R1〜R3はそれぞれ独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルまたはデシルであってもよい。
前記化学式4で、a、bおよびcはそれぞれ独立して1〜3の整数、または1または2の整数であってもよい。
前記化学式5で、R4およびR5はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のC1-20のアルキルであってもよい。好ましくは、水素、置換もしくは非置換のC1-10のアルキル、より好ましくは、水素であってもよい。具体的に、R5およびR6はそれぞれ独立して水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルまたはデシルであってもよい。
前記化学式5で、dおよびeはそれぞれ独立して1〜3の整数、または1または2の整数であってもよい。
前記化学式6で、R5およびR6はそれぞれ独立して水素、置換もしくは非置換のC1-20のアルキルであってもよい。好ましくは、水素、置換もしくは非置換のC1-10のアルキル、より好ましくは、水素であってもよい。具体的に、R5およびR6はそれぞれ独立して水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルまたはデシルであってもよい。
前記化学式6で、mおよびnはそれぞれ独立して1〜3の整数、または1または2の整数であってもよい。
前記化学式4で表される単量体は、例えば、下記化学式4−1で表される単量体であってもよい。
Figure 2020521025
また、前記化学式4で表される単量体は、フリース転位(fries rearrangement)が可能な構造によって長期耐候性の効果を示すことができる。
前記化学式5で表される単量体は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、およびa,ω−ビス[3−(ο−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンからなる群より選択される1種以上であってもよい。
好ましくは、前記化学式5で表される単量体は、ビスフェノールAであってもよい。
前記化学式6で表される芳香族ジオールは重合時にコポリカーボネートの分子量調節のために使用される末端キャッピング剤であって、ケト−エノール互変異性化(Keto−enol tautomerization)が可能な構造によって耐候性に優れた効果を示すことができる。
前記化学式6で表される芳香族ジオールはカルボニル基の両側に置換もしくは非置換のフェノールが結合されたものであって、具体的に、カルボニル基とヒドロキシ基がオルト(ortho)置換されたフェノール基、およびカルボニル基とヒドロキシ基がパラ(para)置換されたフェノール基が含まれてもよい。
前記パラ置換されたフェノール基に含まれているヒドロキシ基は相対的にカルボニル基と距離が遠くて前記化学式4および化学式5で表される単量体との重合反応に対する反応選択性が高くて末端キャッピング剤として作用する反面、前記オルト置換されたフェノール基に含まれているヒドロキシ基は相対的にカルボニル基と距離が近くて重合反応に対する選択性が低くて単量体と重合されないこともある。したがって、前記化学式6で表される芳香族ジオールは2個のヒドロキシ基を含むにもかかわらず前記パラ置換されたフェノール基に含まれているヒドロキシ基のみが重合反応に参加して末端キャッピング剤として作用することによって、前記芳香族ジオールを含むコポリカーボネートは耐候性に優れた効果がある。
前記化学式6で表される芳香族ジオールは、例えば、下記化学式6−1で表される芳香族ジオールであってもよい。
Figure 2020521025
前記末端キャッピング剤は、例えば、モノ−アルキルフェノールをさらに含むことができる。前記モノ−アルキルフェノールは、例えば、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、デシルフェノール、ドデシルフェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフェノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノール、ドコシルフェノールおよびトリアコンチルフェノールからなる群より選択された1種以上である。
前記末端キャッピング剤は、重合開始前、重合開始中または重合開始後に投入できる。
前記末端キャッピング剤の含量は前述のように、最終的に製造されたコポリカーボネート総含量に対して、0.0001〜0.1重量%で含まれてもよく、好ましくは、0.001〜0.05重量%、さらに好ましくは0.01〜0.03重量%で含まれてもよい。
前記カーボネート前駆体は前記化学式4で表される単量体、前記化学式5で表される単量体および/または前記化学式6で表される芳香族ジオールを連結する役割を果たすものであって、その具体的な例として、ホスゲン、トリホスゲン、ジホスゲン、ブロモホスゲン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレシルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネートおよびビスハロホルメートからなる群より選択された1種以上であってもよい。
前記カーボネート前駆体は、化学式4で表される単量体および化学式5で表される単量体総含量に対して、10〜70モル%で含まれてもよく、好ましくは、15〜50モル%またはさらに好ましくは20〜40モル%であってもよい。
前記カーボネート前駆体が10モル%未満で含まれる場合、微量で目的とする効果を実現しにくく、特に、未反応のジオール系モノマーによって製品の品質低下が誘発されることがある。また、カーボネート前駆体が70モル%を超過する場合、商業的に費用が大きく増加する問題が発生することがある。
本発明の一実施形態において、前記重合反応はポリカーボネートの製造時に使用される方法が特別な制限なく適用でき、界面重合で行うことが好ましく、界面重合時に常圧と低い温度で重合反応が可能であり分子量調節が容易である。
前記重合温度は0℃〜40℃、反応時間は10分〜5時間が好ましい。また、反応中pHは9以上または11以上に維持することが好ましい。
前記重合に使用できる溶媒としては、当業界でコポリカーボネートの重合に使用される溶媒であれば特に制限されず、一例として、メチレンクロリド、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素を使用することができる。
また、前記重合は酸結合剤の存在下に行うことが好ましく、前記酸結合剤として水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物またはピリジンなどのアミン化合物を使用することができる。
また、前記重合反応の促進のために、トリエチルアミン、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロミドなどの3次アミン化合物、4次アンモニウム化合物、4次ホスホニウム化合物などのような反応促進剤を追加的に使用することができる。
III.コポリカーボネートを含む成形品
本発明の一実施形態によれば、前述のコポリカーボネートを含む成形品が提供される。
本発明による成形品は、好ましくは、自動車内外装材、照明用ハウジング、建築用内外装材などに適用でき、既存のポリカーボネートが有する固有の特性である衝撃強度、数値安定性、耐熱性および透明性などに優れながらも、耐候性および硬度などに優れた特性を示すことができる。
特に、製品の製造工程や、製品が実際使用される応用分野で光、高温、高圧などの条件に置かれるようになる場合にも優れた長期・短期耐候性維持効果が優れる。
本発明によれば、耐候性に優れたコポリカーボネートとこれを製造できる方法が提供される。
以下、発明の理解のために好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は発明を例示するためのものに過ぎず、発明をこれらのみで限定するのではない。
[実施例]
実施例および比較例:コポリカーボネートの製造
実施例1
20Lガラス(Glass)反応器にビスフェノールA(BPA)1,014.57g(4.44mol)、NaOH40%水溶液1,785g、下記ヒドロキノンビス(4−ヒドロキシベンゾエート)(Hydroquinone bis(4−hydroxybenzoate))156.64g(0.45mol)、蒸留水7,500gを投入し、窒素雰囲気下でBPAが完全に溶けたのを確認した後、メチレンクロリド4,700gを投入して混合した。ここにトリホスゲン565.3g(1.9mol)を溶かしたメチレンクロリド3,850gを1時間滴加した。この時、NaOH水溶液をpH12に維持した。滴加完了後、メチレンクロリド400gに溶かした2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(2,4−Dihydroxybenzophenone)60g(0.28mol)を滴加した。60g滴加完了後、15分間放置し、トリエチルアミン10gを投入した。10分後、1N塩酸水溶液でpHを3に合わせた後、蒸留水で3回水洗し、メチレンクロリド相を分離した後、メタノールに沈殿させて粉末状のコポリカーボネート樹脂を得た。
最終得られたコポリカーボネート樹脂は下記の繰り返し単位を含むものであって、第1−A繰り返し単位と第2−A繰り返し単位のモル比(%)は約9:91であった。
Figure 2020521025
Figure 2020521025
実施例2
前記実施例1で、ヒドロキノンビス(4−ヒドロキシベンゾエート)(Hydroquinone bis(4−hydroxybenzoate))316g(0.9mol)を投入したことを除いては、同様な方法で粉末状のコポリカーボネートを得た。
最終得られたコポリカーボネート樹脂は実施例1と同一な繰り返し単位を含むものであって、第1繰り返し単位と第2繰り返し単位のモル比(%)は約17:83であった。
実施例3
前記実施例1で、末端剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(2,4−Dihydroxybenzophenone)60gの代わりに30gにして使用し、追加的にp−tert−ブチルフェノール(PTBP)22g投入したことを除いては、同様な方法で粉末状のコポリカーボネートを得た。
最終得られたコポリカーボネート樹脂は実施例1と同一な繰り返し単位を含むものであって、第1繰り返し単位と第2繰り返し単位のモル比(%)は約9:91であった。
実施例4
前記実施例1で、末端剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(2,4−Dihydroxybenzophenone)60g以外に追加的にp−tert−ブチルフェノール(PTBP)22g投入したことを除いては、同様な方法で粉末状のコポリカーボネートを得た。
最終得られたコポリカーボネート樹脂は実施例1と同一な繰り返し単位を含むものであって、第1繰り返し単位と第2繰り返し単位のモル比(%)は約9:91であった。
比較例1
20Lガラス(Glass)反応器にビスフェノールA(BPA)978.4g(4.29mol)、BPDA(bis(4−(2−(4−hydroxyphenyl)propan−2−yl)phenyl)decanedioate)3.927g(0.006mol)。NaOH32%水溶液1,620g、蒸留水7,500gを入れて窒素雰囲気でBPAが完全に溶けたのを確認した後、メチレンクロリド3,670g、p−tert−ブチルフェノール(PTBP)17.9g(0.11mol)を投入して混合した。ここにトリホスゲン542.5g(1.8mol)を溶かしたメチレンクロリド3,850gを1時間滴加した。この時、NaOH水溶液をpH12に維持した。滴加完了後、15分間放置し、トリエチルアミン195.7gをメチレンクロリドに溶かして投入した。10分後、1N塩酸水溶液でpHを3に合わせた後、蒸留水で3回水洗してから、メチレンクロリド相を分離した後、メタノールに沈殿させて粉末状のコポリカーボネート樹脂を得た。
比較例2
20Lガラス(Glass)反応器にビスフェノールA(BPA)232g(1.02mol)、NaOH32%水溶液385g、蒸留水1,784gを入れて窒素雰囲気でBPAが完全に溶けたのを確認した後、p−tert−ブチルフェノール(PTBP)14.3g(0.1mol)と、AP−PDMS(2−アリルフェノール−置換−ポリジメチルシロキサン)12.54g(0.004mol)およびMBHB−PDMS(2−メチル−1−ブテンヒドロキシ安息香酸−置換−ポリジメチルシロキサン)0.66g(0.0001mol)の混合液(重量比95:5で混合される)を投入して混合した。ここにトリホスゲン128g(0.43mol)、を溶かしたメチレンクロリド3,850gを1時間滴加した。この時、NaOH水溶液をpH12に維持した。滴加完了後、15分間熟成し、トリエチルアミン46gをメチレンクロリドに溶かして投入した。10分後、1N塩酸水溶液でpHを3に合わせた後、蒸留水で3回水洗してから、メチレンクロリド相を分離した後、メタノールに沈殿させて粉末状のコポリカーボネート樹脂を得た。
前記AP−PDMSは下記化学式Aで表される化合物であり、MBHB−PDMSは下記化学式Bで表される化合物である。
Figure 2020521025
Figure 2020521025
比較例3
比較例1のコポリカーボネート70重量%および比較例2のコポリカーボネート30重量%を混合した。
比較例4
比較例1のコポリカーボネート50重量%および比較例2のコポリカーボネート50重量%を混合した。
比較例5
20Lガラス(Glass)反応器にビスフェノールA(BPA)1,014.57g(4.44mol)、NaOH40%水溶液1,785g、(2−ヒドロキシフェニル)(4−ヒドロキシフェニル)メタノン((2−hydroxyphenyl)(4−hydroxyphenyl)methanone)130g(0.61mol)、ビス(3−ヒドロキシフェニル)イソフタレート(bis(3−hydroxyphenyl)isophthalate)130g(0.37mol)、蒸留水7,500gを投入し、窒素雰囲気下でBPAが完全に溶けたのを確認した後、メチレンクロリド4,700g、下記ビス(3−ヒドロキシフェニル)テレフタレート(bis(3−hydroxyphenyl)terephthalate)64g(0.18mol)を投入して混合した。ここにトリホスゲン565.3g(1.90mol)、を溶かしたメチレンクロリド3,850gを1時間滴加した。この時、NaOH水溶液をpH12に維持した。滴加完了後、メチレンクロリド400gに溶かしたp−tert−ブチルフェノール(PTBP)44g(0.29mol)を滴加する。6g滴加完了後、15分間熟成し、トリエチルアミン10gを投入した。10分後、1N塩酸水溶液でpHを3に合わせた後、蒸留水で3回水洗し、メチレンクロリド相を分離した後、メタノールに沈殿させて粉末状のコポリカーボネート樹脂を得た。
比較例6
比較例5で、p−tert−ブチルフェノール(PTBP)の代わりに2,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン60g(0.28mol)を使用してコポリカーボネートを製造した。
試験例:コポリカーボネートの物性評価
前記実施例および比較例で製造したコポリカーボネート樹脂1重量部に対して、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファート0.050重量部を添加してBau Tech小型二軸押出機を使用して、ペレット化した後、HAKKE小型射出成形機を使用してシリンダー温度300℃、金型温度80℃で射出成形して試片を製造した。
前記実施例および比較例で製造された樹脂の重量平均分子量はAgilent 1200 seriesを用いてPCスタンダード(Standard)を用いたGPCで測定し、その結果を下記表1に示した。
1)耐候性評価実験
前記実施例および比較例で製造したコポリカーボネート試片に対して、Weatherometer(ATLAS、CI5000)の装置を使用して、UL746C UV & Water Exposure Testによって、ASTM G151、G155に準じた波長のUVを照射した。
まず、試片の製造後、別途のUV照射しない場合、500時間UVを照射した場合、1,000時間UVを照射した場合に対して、ASTM D630によって、黄変指数(Y.I.、yellow index)を測定し、その結果を下記表1に示した。
2)衝撃強度(kJ/m2
前記実施例および比較例で製造したコポリカーボネート試片に対して、Toyoseiki社の衝撃強度装置を使用し、ASTM D256によって、衝撃強度(kJ/m2)を測定し、その結果を下記表1に示した。
Figure 2020521025
上記表1から確認できるように、本発明によるコポリカーボネートは特定構造の繰り返し単位と末端キャッピング基を導入することによって、耐候性と衝撃強度特性を同時に向上させることができるのをを確認した。
これと比較して、比較例の場合、衝撃強度は実施例と同等水準を実現したが、光照射時間が増加するほど黄変度が顕著に増加したことを確認した。
[実施例]
実施例および比較例:コポリカーボネートの製造
実施例1
20Lガラス(Glass)反応器にビスフェノールA(BPA)1,014.57g(4.44mol)、NaOH40%水溶液1,785g、下記ヒドロキノンビス(4−ヒドロキシベンゾエート)(Hydroquinone bis(4−hydroxybenzoate))156.64g(0.45mol)、蒸留水7,500gを投入し、窒素雰囲気下でBPAが完全に溶けたのを確認した後、メチレンクロリド4,700gを投入して混合した。ここにトリホスゲン565.3g(1.9mol)を溶かしたメチレンクロリド3,850gを1時間滴加した。この時、NaOH水溶液をpH12に維持した。滴加完了後、メチレンクロリド400gに溶かした(2−ヒドロキシフェニル)(4−ヒドロキシフェニル)メタノン((2−hydroxyphenyl)(4−hydroxyphenyl)methanone)60g(0.28mol)を滴加した。60g滴加完了後、15分間放置し、トリエチルアミン10gを投入した。10分後、1N塩酸水溶液でpHを3に合わせた後、蒸留水で3回水洗し、メチレンクロリド相を分離した後、メタノールに沈殿させて粉末状のコポリカーボネート樹脂を得た。

Claims (13)

  1. 下記化学式1で表される第1繰り返し単位、下記化学式2で表される第2繰り返し単位および下記化学式3で表される末端キャッピング基を含む、コポリカーボネート。
    Figure 2020521025

    上記化学式1中、
    1〜R3はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
    a、bおよびcはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
    Figure 2020521025

    上記化学式2中、
    Zは、非置換かもしくはフェニルで置換されたC1-10アルキレン、非置換かもしくはC1-10のアルキルで置換されたC3-15のシクロアルキレン、O、S、SO、SO2、またはCOであり、
    4およびR5はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
    dおよびeはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
    Figure 2020521025

    上記化学式3中、
    6およびR7はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
    mおよびnはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
    星印(*)は、結合点(bonding point)を意味する。
  2. 前記化学式1中、R1〜R3はそれぞれ独立して、水素である、請求項1に記載のコポリカーボネート。
  3. 前記化学式2で表される第2繰り返し単位は、下記化学式2−1で表される繰り返し単位である、請求項1に記載のコポリカーボネート。
    Figure 2020521025
  4. 前記化学式2中、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素である、請求項1に記載のコポリカーボネート。
  5. 前記化学式3中、R6およびR7はそれぞれ独立して、水素である、請求項1に記載のコポリカーボネート。
  6. 前記化学式1で表される第1繰り返し単位と前記化学式2で表される第2繰り返し単位のモル比は、1:99〜50:50である、請求項1に記載のコポリカーボネート。
  7. 前記化学式3で表される末端キャッピング基は、コポリカーボネート総量に対して、0.001〜0.1重量%で含まれる、請求項1に記載のコポリカーボネート。
  8. 重量平均分子量が10,000〜100,000g/molである、請求項1に記載のコポリカーボネート。
  9. 下記化学式4で表される単量体、下記化学式5で表される単量体、および下記化学式6で表される芳香族ジオールを含む末端キャッピング剤、およびカーボネート前駆体を含む組成物を重合する段階;を含む、コポリカーボネートの製造方法。
    Figure 2020521025

    上記化学式4中、
    1〜R3はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
    a、bおよびcはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
    Figure 2020521025

    上記化学式5中、
    Zは、非置換かもしくはフェニルで置換されたC1-10のアルキレン、非置換かもしくはC1-10のアルキルで置換されたC3-15のシクロアルキレン、O、S、SO、SO2、またはCOであり、
    4およびR5はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
    dおよびeはそれぞれ独立して、1〜4の整数であり、
    Figure 2020521025

    上記化学式6中、
    6およびR7はそれぞれ独立して、水素、または置換もしくは非置換のC1-60のアルキルであり、
    mおよびnはそれぞれ独立して、1〜4の整数である。
  10. 前記化学式5で表される単量体は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、およびa、ω−ビス[3−(ο−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンからなる群より選択される1つ以上である、請求項9に記載のコポリカーボネートの製造方法。
  11. 前記末端キャッピング剤は、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、デシルフェノール、ドデシルフェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフェノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノール、ドコシルフェノールおよびトリアコンチルフェノールからなる群より選択された1つ以上をさらに含む、請求項9に記載のコポリカーボネートの製造方法。
  12. 前記カーボネート前駆体は、ホスゲン、トリホスゲン、ジホスゲン、ブロモホスゲン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレシルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネート、およびビスハロホルメートからなる群より選択された1つ以上である、請求項9に記載のコポリカーボネートの製造方法。
  13. 請求項1〜8のうちのいずれか一項によるコポリカーボネートを含む、成形品。
JP2019564411A 2018-02-07 2019-01-31 コポリカーボネートおよびその製造方法 Active JP6913767B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2018-0015214 2018-02-07
KR1020180015214A KR102241910B1 (ko) 2018-02-07 2018-02-07 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
PCT/KR2019/001384 WO2019156432A1 (ko) 2018-02-07 2019-01-31 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020521025A true JP2020521025A (ja) 2020-07-16
JP6913767B2 JP6913767B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=67549502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019564411A Active JP6913767B2 (ja) 2018-02-07 2019-01-31 コポリカーボネートおよびその製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US11186682B2 (ja)
EP (1) EP3628699B1 (ja)
JP (1) JP6913767B2 (ja)
KR (1) KR102241910B1 (ja)
CN (1) CN110809594B (ja)
TW (1) TWI722380B (ja)
WO (1) WO2019156432A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021523266A (ja) * 2018-08-10 2021-09-02 エルジー・ケム・リミテッド ポリカーボネートおよびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102407792B1 (ko) * 2019-09-05 2022-06-10 주식회사 엘지화학 디올 화합물, 폴리카보네이트 및 이의 제조방법

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01210422A (ja) * 1988-02-17 1989-08-24 Teijin Ltd ポリエステルの製造法
JPH0762072A (ja) * 1993-08-24 1995-03-07 Mitsubishi Chem Corp 芳香族ポリカーボネート及びその製造方法
JP2000352830A (ja) * 1999-04-08 2000-12-19 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体
US6187492B1 (en) * 1998-07-07 2001-02-13 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor and method of producing aromatic polycarbonate resin for use in the photoconductor
JP2001040083A (ja) * 1998-07-07 2001-02-13 Ricoh Co Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造法
JP2002226571A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Teijin Ltd 共重合ポリカーボネート、その製造方法および樹脂組成物
US20140275321A1 (en) * 2013-03-13 2014-09-18 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Photoactive additives with photoactive monomers and endcaps
CN104470889A (zh) * 2013-07-01 2015-03-25 Lg化学株式会社 羟基封端单体、其聚碳酸酯和含有该聚碳酸酯的制品
CN107075098A (zh) * 2014-11-19 2017-08-18 沙特基础工业全球技术有限公司 聚合封端聚碳酸酯的方法及源自其的封端聚碳酸酯

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2930787A1 (de) * 1979-07-28 1981-02-12 Bayer Ag Vernetzbare polycarbonat-elastomere, ein verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung fuer medizinische verpackungen nach erfolgter vernetzung
DE3325704A1 (de) * 1983-07-16 1985-01-24 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Mesomorphe aromatishe polyestercarbonate, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung zur herstellung von formkoerpern, filamenten, fasern und folien
US5034496A (en) 1987-04-15 1991-07-23 The Dow Chemical Company Polycarbonate compositions
AU610570B2 (en) 1987-04-15 1991-05-23 Dow Chemical Company, The Polycarbonate compositions and process for preparing the same
KR930004119B1 (ko) * 1990-08-13 1993-05-20 금성일렉트론 주식회사 다결정 실리콘막의 정경사 식각방법
KR101139190B1 (ko) * 2004-02-19 2012-04-26 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 폴리카보네이트 공중합체의 제조방법
JP2007056216A (ja) 2005-08-26 2007-03-08 Fujifilm Corp ポリアリレート、光学フィルム、および、画像表示装置
US7999037B2 (en) 2008-12-31 2011-08-16 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polycarbonate compositions
US8207287B1 (en) 2011-06-07 2012-06-26 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polycarbonate polymers containing bisphenol compounds
JP2014113961A (ja) 2012-12-11 2014-06-26 Fujifilm Corp タイヤ、タイヤの製造方法およびタイヤの日射による温度上昇を抑制する方法
CN104884501B (zh) * 2012-12-20 2018-06-29 沙特基础全球技术有限公司 具有改善的耐化学性和阻燃性的交联聚碳酸酯树脂
US20170166742A1 (en) 2014-06-19 2017-06-15 Sabic Global Technologies B.V. Reinforced cross-linkable polycarbonate compositions
US20170184971A1 (en) 2014-06-20 2017-06-29 Sabic Global Technologies B.V. Structured illumination of crosslinkable polycarbonate
DE202015009117U1 (de) 2014-06-20 2016-10-24 Google Inc. Integration von Online-Navigationsdaten mit gecachten Navigationsdaten während der aktiven Navigation
JP2017518424A (ja) 2014-06-20 2017-07-06 サビック グローバル テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ 架橋性ポリカーボネートのための溶融反応法

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01210422A (ja) * 1988-02-17 1989-08-24 Teijin Ltd ポリエステルの製造法
JPH0762072A (ja) * 1993-08-24 1995-03-07 Mitsubishi Chem Corp 芳香族ポリカーボネート及びその製造方法
US6486293B1 (en) * 1998-07-07 2002-11-26 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor and method of producing aromatic polycarbonate resin for use in the photoconductor
US6187492B1 (en) * 1998-07-07 2001-02-13 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor and method of producing aromatic polycarbonate resin for use in the photoconductor
JP2001040083A (ja) * 1998-07-07 2001-02-13 Ricoh Co Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造法
JP2000352830A (ja) * 1999-04-08 2000-12-19 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体
JP2002226571A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Teijin Ltd 共重合ポリカーボネート、その製造方法および樹脂組成物
US20140275321A1 (en) * 2013-03-13 2014-09-18 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Photoactive additives with photoactive monomers and endcaps
CN105073830A (zh) * 2013-03-13 2015-11-18 沙特基础全球技术有限公司 具有改善的耐化学性和阻燃性的多官能光活性添加剂
CN104470889A (zh) * 2013-07-01 2015-03-25 Lg化学株式会社 羟基封端单体、其聚碳酸酯和含有该聚碳酸酯的制品
JP2015528816A (ja) * 2013-07-01 2015-10-01 エルジー・ケム・リミテッド ヒドロキシキャッピング単量体、そのポリカーボネート及びそれを含む物品
US20160272759A1 (en) * 2013-07-01 2016-09-22 Lg Chem, Ltd. Hydroxyl-capping monomer, its polycarbonate and article containing the same
CN107075098A (zh) * 2014-11-19 2017-08-18 沙特基础工业全球技术有限公司 聚合封端聚碳酸酯的方法及源自其的封端聚碳酸酯
US20170313815A1 (en) * 2014-11-19 2017-11-02 Sabic Global Technologies B.V. A method of polymerizing end-capped polycarbonate and end-capped polycarbonates derived therefrom

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021523266A (ja) * 2018-08-10 2021-09-02 エルジー・ケム・リミテッド ポリカーボネートおよびその製造方法
JP7082686B2 (ja) 2018-08-10 2022-06-08 エルジー・ケム・リミテッド ポリカーボネートおよびその製造方法
US11499010B2 (en) 2018-08-10 2022-11-15 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate and preparation method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
EP3628699A1 (en) 2020-04-01
KR102241910B1 (ko) 2021-04-16
US20200148818A1 (en) 2020-05-14
US11186682B2 (en) 2021-11-30
CN110809594A (zh) 2020-02-18
EP3628699B1 (en) 2022-12-28
WO2019156432A1 (ko) 2019-08-15
KR20190095790A (ko) 2019-08-16
TWI722380B (zh) 2021-03-21
CN110809594B (zh) 2021-12-31
TW201934606A (zh) 2019-09-01
JP6913767B2 (ja) 2021-08-04
EP3628699A4 (en) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6529194B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂組成物およびこれを含む成形品
TWI567105B (zh) 共聚碳酸酯及含彼之組成物
JP6049113B2 (ja) コポリカーボネート樹脂およびこれを含む物品
JP6085819B2 (ja) ヒドロキシキャッピング単量体、そのポリカーボネート及びそれを含む物品
KR101859160B1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
JP6913767B2 (ja) コポリカーボネートおよびその製造方法
KR101758962B1 (ko) 디올계 화합물, 이의 폴리카보네이트 및 이를 포함하는 물품
WO2016089173A1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 조성물
US10364327B2 (en) Polyorganosiloxane and copolycarbonate prepared by using the same
TWI618732B (zh) 新穎之聚有機矽氧烷,及使用彼製得之共聚碳酸酯
KR101735888B1 (ko) 디올계 화합물, 이의 폴리카보네이트 및 이를 포함하는 물품
KR102178646B1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
KR101955674B1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
KR20170028831A (ko) 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
WO2016089171A1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 조성물
WO2016089118A2 (ko) 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 조성물
US10577461B2 (en) Polyorganosiloxane, and copolycarbonate prepared by using the same
KR102086051B1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이를 이용하여 제조되는 성형품
TW202313768A (zh) 聚碳酸酯共聚物及其製備方法
KR20200021338A (ko) 폴리카보네이트 및 이의 제조방법
KR20170023706A (ko) 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
WO2016089025A1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6913767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150