JP2020509170A - アルミニウム合金およびその作製方法 - Google Patents

アルミニウム合金およびその作製方法 Download PDF

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Abstract

高強度アルミニウム合金ならびにそのような合金を作製および加工する方法が開示される。より具体的には、改善された機械的強度を示すアルミニウム合金が開示される。加工方法は、均質化、熱間圧延、固溶化、および多段急冷を含む。場合によっては、加工工程は、焼鈍および/または冷間圧延をさらに含み得る。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年12月16日に出願され、「Aluminum Alloys and Methods of Making the Same」と題する米国仮特許出願第62/435,437号および2017年7月7日に出願され、「Aluminum Alloys and Methods of Making the Same」と題する同第62/529,516号の利益を主張するものであり、これらの全ての内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、アルミニウム合金および関連方法に関する。
高強度のリサイクル可能なアルミニウム合金は、輸送(例えば、トラック、トレーラー、列車、および船舶を包含するが、これらに限定されない)用途、電子機器用途、ならびに自動車用途を含む多くの用途において製品性能を改善させるために望ましい。例えば、トラックまたはトレーラーにおける高強度アルミニウム合金は、従来のスチール合金よりも軽量であり、新たなより厳格な政府の排出規制を満たすために必要な大幅な排出削減を提供する。そのような合金は、高強度を示さなければならない。しかしながら、そのような合金を提供する加工条件および合金組成を同定することは、困難であることが証明されている。
本発明の網羅された実施形態は、本概要ではなく、特許請求の範囲によって定義される。本概要は、本開示の様々な態様の大まかな概要であり、以下の発明を実施するための形態の節でさらに説明される概念のいくつかを紹介する。本概要は、特許請求された主題の重要なまたは本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定するために単独で使用されることも意図していない。本主題は、本開示の明細書全体の適切な部分、任意のまたは全ての図面および各特許請求項を参照することによって理解されるべきである。
鋳造アルミニウム製品を鋳造すること、鋳造アルミニウム製品を均質化すること、鋳造アルミニウム製品を熱間圧延して、第1のゲージのアルミニウム合金本体を製造すること、任意に、第1のゲージのアルミニウム合金本体を第2のゲージのアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートに冷間圧延すること、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを固溶化すること、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを急冷すること、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをコイル状に巻き取ること、コイルを予備時効させること、および任意に、コイルを時効させることを含む、アルミニウム合金を製造する方法が開示されている。
いくつかの非限定的な例では、急冷工程は、第1の温度への第1の急冷および第2の温度への第2の急冷を含む多段階急冷プロセスを含み得る。いくつかの例では、アルミニウム合金は、約0.45〜1.5重量%のSi、約0.1〜0.5重量%のFe、最大約1.5重量%のCu、約0.02〜0.5重量%のMn、約0.45〜1.5重量%のMg、最大約0.5重量%のCr、最大約0.01重量%のNi、最大約0.1重量%のZn、最大約0.1重量%のTi、最大約0.1重量%のV、および最大約0.15重量%の不純物を含み得、残りがAlである。いくつかの例では、本方法は、第3の温度への第3の急冷を含み得る。
いくつかの例では、アルミニウム合金を製造する方法は、鋳造アルミニウム製品を鋳造すること、鋳造アルミニウム製品を均質化すること、鋳造アルミニウム製品を熱間圧延して、第1のゲージのアルミニウム合金本体を製造すること、第1のゲージのアルミニウム合金本体を第2のゲージのアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートに冷間圧延すること、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを固溶化すること、第1の温度への第1の急冷、第2の温度への第2の急冷、および第3の温度への第3の急冷を含む、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを急冷すること、ならびにアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをコイル状に巻き取ることを含む。
いくつかの非限定的な例では、上記の急冷工程は、水、空気、またはそれらの組み合わせで実行することができる。
いくつかの非限定的な例では、本明細書に記載の多段階急冷工程の間、急冷は、約100℃〜約300℃の範囲である第1の温度への急冷を含み得、続いて約20℃〜約200℃の範囲である第2の温度への急冷を含み得る。いくつかの例では、第2の温度は、室温(例えば、約20℃〜約25℃)であり得る。場合によっては、多段階急冷は、いくつかのプロセス段階を含み得る。場合によっては、多段階急冷は、2段階、3段階、4段階、5段階、6段階、7段階、8段階、9段階、10段階、または10超の段階を含む。いくつかのさらなる場合において、多段階急冷工程は、サブプロセス段階を含む。多段階急冷は、プロセス段階とサブプロセス段階との任意の組み合わせを含み得る。
いくつかの例では、アルミニウム合金を製造する方法は、鋳造アルミニウム製品を鋳造すること、鋳造アルミニウム製品を均質化すること、鋳造アルミニウム製品を熱間圧延して、第1のゲージのアルミニウム合金本体を製造すること、第1のゲージのアルミニウム合金本体を第2のゲージのアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートに冷間圧延すること、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを固溶化すること、第1の温度への第1の急冷、第2の温度への第2の急冷、および第3の温度への第3の急冷を含む、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを急冷すること、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをフラッシュ加熱し、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをコイル状に巻き取ることを含む。いくつかの例では、急冷工程は、室温に急冷することを含み得、フラッシュ加熱は、約10〜60秒間約200℃に加熱することを含み得る。フラッシュ加熱工程後、アルミニウム合金を室温に冷却し、次いで追加の加工工程、例えば予備時効または予歪み付与に供することができる。
いくつかの非限定的な例では、上記のフラッシュ加熱は、コイルをある温度に加熱すること、およびコイルをある期間その温度に維持することを含む。コイルのフラッシュ加熱温度は、約150℃〜約200℃の範囲の温度を含み得る。コイルが維持されるフラッシュ加熱時間は、約5秒〜約60秒の範囲の期間を含み得る。
いくつかの非限定的な例では、上記の予備時効は、熱処理をさらに含み得る。いくつかの態様では、熱処理は、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートの強度をさらに増加させる。熱処理は、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを約150℃〜約225℃の温度に約10分〜約60分間加熱することを含む。いくつかの態様では、予歪み付与処理は、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートの強度をさらに増加させる。予歪み付与は、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを約0.5%〜約5%まで歪ませることを含む。熱処理は、塗装焼付をシミュレートする。予歪み付与は、アルミニウム合金部品の形成をシミュレートすることができる。
いくつかの非限定的な例では、多段階急冷ならびに予備時効および/または予歪み付与を含む上記の方法を用いることにより、改善された降伏強度を有するアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを提供することができる。提供されたアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートは、例示的なT8×テンパーにおいてである。
いくつかの非限定的な例では、上記のアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートは、T8×テンパー時に少なくとも270MPaの降伏強度を有する。
いくつかの非限定的な例では、例示的な急冷および予備時効工程を含む本明細書に記載の方法は、比較のアルミニウム合金加工方法と比較した場合、例えば少なくとも20%速い改善された速度でアルミニウム合金加工ラインを提供することができる。
いくつかの非限定的な例では、上記の方法と組み合わせたアルミニウム合金組成物を使用してアルミニウム合金製品を製造することができる。アルミニウム合金製品は、輸送本体部品または電子機器ハウジングであり得る。
本発明のさらなる態様、目的、および利点は、以下の詳細な説明および図を考慮すると明らかになる。
本明細書は、以下の添付の図面を参照するが、異なる図面における同様の参照番号の使用は、同様または類似の構成要素を例示することを意図している。
本明細書に記載の方法のためのプロセスフローの概略図である。 本明細書に記載の例示的な合金の経時的な熱履歴を示すグラフである。 本明細書に記載のT8×テンパーにおける例示的な合金から採取した試料の降伏強度を示す棒グラフである。 本明細書に記載の例示的な合金から採取した試料の焼付硬化応答(すなわち、降伏強度の増加)を示す棒グラフである。 本明細書に記載の第1の急冷工程を出た後の本明細書に記載の例示的な合金の温度の関数としての焼付硬化応答を示すグラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載の合金から採取した試料の降伏強度を示す棒グラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載の合金から採取した試料の焼付硬化応答(すなわち、降伏強度の増加)を示す棒グラフである。 本明細書に記載の焼付硬化手順の前後における本明細書に記載の合金から採取した試料の降伏強度を示す棒グラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載のアルミニウム合金から採取した試料の降伏強度を示す棒グラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載の合金から採取した試料の焼付硬化応答(すなわち、降伏強度の増加)を示す棒グラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載のアルミニウム合金から採取した試料の降伏強度を示すグラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載の合金から採取した試料の焼付硬化応答(すなわち、降伏強度の増加)を示すグラフである。 本明細書に記載の様々な作製方法に供された本明細書に記載の合金から採取した試料の焼付硬化応答を示すグラフである。 本明細書に記載の方法に従って様々なライン速度で製造された例示的なアルミニウム合金についての塗料焼付手順後に得られる強度を示すグラフである。 異なる方法および技術に従って作製された様々な合金の測定された引張強度を示すグラフである。 T8×テンパーにおいて例示的な合金から採取され、本明細書に記載される様々な塗料焼付手順に供された試料の降伏強度を示すグラフである。 例示的な合金から採取し、本明細書に記載の様々な塗料焼付手順に供された試料の焼付硬化応答(すなわち、降伏強度の増加)を示すグラフである。 本明細書に記載のT8×テンパーにおける例示的な合金から採取した試料の降伏強度を示す棒グラフである。 本明細書に記載の例示的な合金から採取した試料の焼付硬化応答(すなわち、降伏強度の増加)を示す棒グラフである。
本開示の特定の態様および特徴は、特定のアルミニウム合金における塗料焼付応答を改善する急冷技術に関する。
本明細書で使用される場合、用語「発明」、「本発明(the invention)」、「この発明」、および「本発明(the present invention)」は、本特許出願および以下の特許請求の範囲の主題の全てを広く参照することが意図されている。これらの用語を含有する記述は、本明細書において記載される対象を限定しない、または以下の特許の特許請求の範囲の意味もしくは範囲を限定しないことを理解すべきである。
本明細書では、AA番号によって識別される合金、および「シリーズ」などの他の関連する記号表示が参照される。アルミニウムおよびその合金の命名および特定に最も一般的に使用される番号記号表示システムの理解に関しては、両方ともThe Aluminum Associationによって出版されている、「International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys」または「Registration Record of Aluminum Association Alloy Designations and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot」を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」または「その(the)」の意味は、文脈上他に明確に指示されない限り、単数および複数の言及を含む。
本明細書で使用される場合、「室温」の意味は、約15℃〜約30℃、例えば、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度を含み得る。
本明細書で開示される全ての範囲は、その中に包括される任意および全ての部分範囲を包含すると理解される。例えば、「1〜10」の定まった範囲は、最小値の1と最大値の10との間の任意および全ての部分範囲、すなわち、1以上、例えば、1〜6.1の最小値から始まる全ての部分範囲、および10以下、例えば、5.5〜10の最大値で終わる全ての部分範囲を含むと考慮されなければならない。
本出願を通して、元素は、重量パーセント(重量%)で表される。合金中の不純物の合計は、0.15重量%を超えなくてもよい。各合金中の残りは、アルミニウムである。
T4テンパーなどの用語は、固溶化した後、実質的に安定な状態まで自然に時効させたアルミニウム合金を意味する。T4テンパーは、固溶化後に冷間圧延されていない合金、または平坦化または矯正における冷間圧延の効果が機械的性質の限界において認められない場合がある合金に適用される。
T6テンパーという用語は、固溶化熱処理され人工的に時効させたアルミニウム合金を指す。
T8テンパーという用語は、固溶化熱処理し、続いて冷間加工または圧延し、次いで人工的に時効させたアルミニウム合金を指す。
Fテンパーという用語は、製作されたままのアルミニウム合金を指す。
本明細書で使用される場合、「鋳造金属品」、「鋳造品」、「鋳造アルミニウム製品」などの用語は、交換可能であり、直接チル鋳造(直接チル共鋳造を含む)または半連続鋳造、連続鋳造(例えば、ツインベルト鋳造機、ツインロール鋳造機、ブロック鋳造機、もしくは任意の他の連続鋳造機を使用することを含む)、電磁鋳造、ホットトップ鋳造、または任意の他の鋳造方法によって製造された製品を指す。
アルミニウム合金組成
以下にアルミニウム合金について説明する。特定の態様では、合金は、高強度を示す。合金の性質は、記載されたプレート、シェート、シート、または他の製品を製造するために合金を加工する方法によって達成される。いくつかの例では、合金は、表1に提供されるような以下の元素組成を有し得る。
Figure 2020509170
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.45%〜約1.5%(例えば、0.5%〜1.1%、0.55%〜1.25%、0.6%〜1.0%、1.0%〜1.3%、または1.03〜1.24%)の量のケイ素(Si)を含む。例えば、合金は、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、0.5%、0.51%、0.52%、0.53%、0.54%、0.55%、0.56%、0.57%、0.58%、0.59%、0.6%、0.61%、0.62%、0.63%、0.64%、0.65%、0.66%、0.67%、0.68%、0.69%、0.7%、0.71%、0.72%、0.73%、0.74%、0.75%、0.76%、0.77%、0.78%、0.79%、0.8%、0.81%、0.82%、0.83%、0.84%、0.85%、0.86%、0.87%、0.88%、0.89%、0.9%、0.91%、0.92%、0.93%、0.94%、0.95%、0.96%、0.97%、0.98%、0.99%、1.0%、1.01%、1.02%、1.03%、1.04%、1.05%、1.06%、1.07%、1.08%、1.09%、1.1%、1.11%、1.12%、1.13%、1.14%、1.15%、1.16%、1.17%、1.18%、1.19%、1.2%、1.21%、1.22%、1.23%、1.24%、1.25%、1.26%、1.27%、1.28%、1.29%、1.3%、1.31%、1.32%、1.33%、1.34%、1.35%、1.36%、1.37%、1.38%、1.39%、1.4%、1.41%、1.42%、1.43%、1.44%、1.45%、1.46%、1.47%、1.48%、1.49%、または1.5%のSiを含むことができる。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.1%〜約0.5%(例えば、0.15%〜0.25%、0.14%〜0.26%、0.13%〜0.27%、または0.12%〜0.28%)の量の鉄(Fe)を含む。例えば、合金は、0.1%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.3%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.4%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、または0.5%のFeを含むことができる。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.0%〜約1.5%(例えば、0.1〜0.2%、0.3〜0.4%、0.05%〜0.25%、0.04%〜0.34%、または0.15%〜0.35%)の量の銅(Cu)を含む。例えば、合金は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.3%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、または0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.4%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、0.5%、0.51%、0.52%、0.53%、0.54%、0.55%、0.56%、0.57%、0.58%、0.59%、0.6%、0.61%、0.62%、0.63%、0.64%、0.65%、0.66%、0.67%、0.68%、0.69%、0.7%、0.71%、0.72%、0.73%、0.74%、0.75%、0.76%、0.77%、0.78%、0.79%、0.8%、0.81%、0.82%、0.83%、0.84%、0.85%、0.86%、0.87%、0.88%、0.89%、0.9%、0.91%、0.92%、0.93%、0.94%、0.95%、0.96%、0.97%、0.98%、0.99%、1.0%、1.01%、1.02%、1.03%、1.04%、1.05%、1.06%、1.07%、1.08%、1.09%、1.1%、1.11%、1.12%、1.13%、1.14%、1.15%、1.16%、1.17%、1.18%、1.19%、1.2%、1.21%、1.22%、1.23%、1.24%、1.25%、1.26%、1.27%、1.28%、1.29%、1.3%、1.31%、1.32%、1.33%、1.34%、1.35%、1.36%、1.37%、1.38%、1.39%、1.4%、1.41%、1.42%、1.43%、1.44%、1.45%、1.46%、1.47%、1.48%、1.49%、または1.5%のCuを含むことができる。場合によっては、Cuは合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て重量%で表した。
固溶化および任意の時効後に強度および硬度を増加させるために、Cuをアルミニウム合金に含めることができる。アルミニウム合金中に含まれるより多量のCuは、固溶化および任意の時効後の成形性を著しく低下させる可能性がある。いくつかの非限定的な例では、少量のCuを有するアルミニウム合金は、本明細書に記載の例示的な方法によって製造されたときに強度を増し、良好な成形性を提供することができる。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.02%〜約0.5%(例えば、0.02%〜0.14%、0.025%〜0.175%、約0.03%、0.11%〜0.19%、0.08%〜0.12%、0.12%〜0.18%、0.09%〜0.18%、および0.02%〜0.06%)の量のマンガン(Mn)を含むことができる。例えば、合金は、0.02%、0.021%、0.022%、0.023%、0.024%、0.025%、0.026%、0.027%、0.028%、0.029%、0.03%、0.031%、0.032%、0.033%、0.034%、0.035%、0.036%、0.037%、0.038%、0.039%、0.04%、0.041%、0.042%、0.043%、0.044%、0.045%、0.046%、0.047%、0.048%、0.049%、0.05%、0.051%、0.052%、0.053%、0.054%、0.055%、0.056%、0.057%、0.058%、0.059%、0.06%、0.061%、0.062%、0.063%、0.064%、0.065%、0.066%、0.067%、0.068%、0.069%、0.07%、0.071%、0.072%、0.073%、0.074%、0.075%、0.076%、0.077%、0.078%、0.079%、0.08%、0.081%、0.082%、0.083%、0.084%、0.085%、0.086%、0.087%、0.088%、0.089%、0.09%、0.091%、0.092%、0.093%、0.094%、0.095%、0.096%、0.097%、0.098%、0.099%、0.1%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.3%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.4%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、または0.5%のMnを含むことができる。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.45%〜約1.5%(例えば、約0.6%〜約1.3%、約0.65%〜1.2%、0.8%〜1.2%、または約0.9%〜約1.1%)の量のマグネシウム(Mg)を含む。例えば、合金は、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、0.5%、0.51%、0.52%、0.53%、0.54%、0.55%、0.56%、0.57%、0.58%、0.59%、0.6%、0.61%、0.62%、0.63%、0.64%、0.65%、0.66%、0.67%、0.68%、0.69%、0.7%、0.71%、0.72%、0.73%、0.74%、0.75%、0.76%、0.77%、0.78%、0.79%、0.8%、0.81%、0.82%、0.83%、0.84%、0.85%、0.86%、0.87%、0.88%、0.89%、0.9%、0.91%、0.92%、0.93%、0.94%、0.95%、0.96%、0.97%、0.98%、0.99%、1.0%、1.01%、1.02%、1.03%、1.04%、1.05%、1.06%、1.07%、1.08%、1.09%、1.1%、1.11%、1.12%、1.13%、1.14%、1.15%、1.16%、1.17%、1.18%、1.19%、1.2%、1.21%、1.22%、1.23%、1.24%、1.25%、1.26%、1.27%、1.28%、1.29%、1.3%、1.31%、1.32%、1.33%、1.34%、1.35%、1.36%、1.37%、1.38%、1.39%、1.4%、1.41%、1.42%、1.43%、1.44%、1.45%、1.46%、1.47%、1.48%、1.49%、または1.5%のMgを含むことができる。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、最大約0.5%(例えば、0.001%〜0.15%、0.001%〜0.13%、0.005%〜0.12%、0.02%〜0.04%、0.08%〜0.25%、0.03%〜0.045%、0.01%〜0.06%、0.035%〜0.045%、0.004%〜0.08%、0.06%〜0.13%、0.06%〜0.18%、0.1%〜0.13%、または0.11%〜0.12%)の量のクロム(Cr)を含む。例えば、合金は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.011%、0.012%、0.013%、0.014%、0.015%、0.02%、0.025%、0.03%、0.035%、0.04%、0.045%、0.05%、0.055%、0.06%、0.065%、0.07%、0.075%、0.08%、0.085%、0.09%、0.095%、0.1%、0.105%、0.11%、0.115%、0.12%、0.125%、0.13%、0.135%、0.14%、0.145%、0.15%、0.155%、0.16%、0.165%、0.17%、0.175%、0.18%、0.185%、0.19%、0.195%、0.2%、0.205%、0.21%、0.215%、0.22%、0.225%、0.23%、0.235%、0.24%、0.245%、0.25%、0.255%、0.26%、0.265%、0.27%、0.275%、0.28%、0.285%、0.29%、0.295%、0.3%、0.305%、0.31%、0.315%、0.32%、0.325%、0.33%、0.335%、0.34%、0.345%、0.35%、0.355%、0.36%、0.365%、0.37%、0.375%、0.38%、0.385%、0.39%、0.395%、0.4%、0.405%、0.41%、0.415%、0.42%、0.425%、0.43%、0.435%、0.44%、0.445%、0.45%、0.455%、0.46%、0.465%、0.47%、0.475%、0.48%、0.485%、0.49%、0.495%、または0.5%のCrを含むことができる。特定の態様では、Crは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、最大約0.01%(例えば、0.001%〜0.01%)の量のニッケル(Ni)を含む。例えば、合金は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.011%、0.012%、0.013%、0.014%、0.015%、0.016%、0.017%、0.018%、0.019%、0.02%、0.021%、0.022%、0.023%、0.024%、0.025%、0.026%、0.027%、0.028%、0.029%、0.03%、0.031%、0.032%、0.033%、0.034%、0.035%、0.036%、0.037%、0.038%、0.039%、0.04%、0.041%、0.042%、0.043%、0.044%、0.045%、0.046%、0.047%、0.048%、0.049%、または0.05%のNiを含むことができる。特定の態様では、Niは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、最大約0.1%(例えば、0.001%〜0.09%、0.004%〜0.1%、または0.06%〜0.1%)の量の亜鉛(Zn)を含む。例えば、合金は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.011%、0.012%、0.013%、0.014%、0.015%、0.016%、0.017%、0.018%、0.019%、0.02%、0.021%、0.022%、0.023%、0.024%、0.025%、0.026%、0.027%、0.028%、0.029%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のZnを含むことができる。特定の場合において、Znは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、最大約0.1%(例えば、0.01%〜0.1%)の量のチタン(Ti)を含む。例えば、合金は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.011%、0.012%、0.013%、0.014%、0.015%、0.016%、0.017%、0.018%、0.019%、0.02%、0.021%、0.022%、0.023%、0.024%、0.025%、0.026%、0.027%、0.028%、0.029%、0.03%、0.031%、0.032%、0.033%、0.034%、0.035%、0.036%、0.037%、0.038%、0.039%、0.04%、0.05%、0.051%、0.052%、0.053%、0.054%、0.055%、0.056%、0.057%、0.058%、0.059%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のTiを含むことができる。全て重量%で表した。
特定の例では、合金は、合金の総重量に基づいて、最大約0.1%(例えば、0.01%〜0.1%)の量のバナジウム(V)を含む。例えば、合金は、0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.011%、0.012%、0.013%、0.014%、0.015%、0.016%、0.017%、0.018%、0.019%、0.02%、0.021%、0.022%、0.023%、0.024%、0.025%、0.026%、0.027%、0.028%、0.029%、0.03%、0.031%、0.032%、0.033%、0.034%、0.035%、0.036%、0.037%、0.038%、0.039%、0.04%、0.05%、0.051%、0.052%、0.053%、0.054%、0.055%、0.056%、0.057%、0.058%、0.059%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のVを含むことができる。
任意に、本明細書に記載の合金組成物は、不純物と呼ばれることもある他の微量元素を、それぞれ0.05%以下、0.04%以下、0.03%以下、0.02%以下、または0.01%以下の量でさらに含み得る。これらの不純物は、Ga、Ca、Hf、Sr、Sc、Sn、Zr、またはそれらの組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。したがって、Ga、Ca、Hf、Sr、Sc、Sn、またはZrは、0.05%以下、0.04%以下、0.03%以下、0.02%以下、または0.01%以下の量で合金中に存在してもよい。特定の例において、全ての不純物の合計は、0.15%を超えない(例えば、0.1%)。全て重量%で表した。特定の例において、合金の残りの百分率は、アルミニウムである。
作製方法
例示的な熱履歴を図1に提示する。冷間圧延の例示的なアルミニウム合金(例えば、合金C1、表1参照)は、合金元素をアルミニウムマトリックス全体に均一に分布させるために固溶化工程に供される。固溶化工程は、溶融することなくアルミニウムを軟化させるのに十分な固溶化温度101超に圧延合金C1を加熱すること、および合金を固溶化温度101超に維持することを含み得る。固溶化工程は、約1〜約5分(範囲A)の期間にわたって実行することができる。固溶化は、合金元素が合金全体に拡散し、合金内に均一に分布することを可能にすることができる。固溶化したら、アルミニウム合金を急激に冷却して(すなわち急冷して)102、合金元素を所定の位置に凍結させ、合金元素がアルミニウムマトリックスから凝集して析出するのを防ぐ。図1に示す例では、急冷は、不連続である。
いくつかの例では、不連続急冷工程は、第1の方法によって第1の温度103に急冷すること、続いて第2の方法によって第2の温度104に急冷することを含み得る。いくつかの例では、第3の温度への第3の急冷を含めることができる。いくつかの非限定的な例では、第1の急冷温度103は、約150℃〜約300℃(例えば、約250℃)であり得る。場合によっては、第1の急冷工程は、水で実行することができる。いくつかの非限定的な例では、第2の急冷温度104は、室温(「RT」)(例えば、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、または25℃を含む約20℃〜約25℃)であり得る。いくつかの例では、第2の急冷工程は、空気で実行することができる。
いくつかの例では、不連続急冷工程は、第1の方法によって第1の温度103に急冷すること、続いて第2の方法によって第2の温度104に急冷することを含み得る。いくつかの例では、第1の方法は、塩浴中で急冷することを含む。いくつかの例では、第2の方法は、空気または水で急冷することを含む。いくつかの例では、不連続急冷工程は、第3の温度への第3の急冷をさらに含み得る。
いくつかのさらなる例では、熱処理工程(すなわち、フラッシュ加熱)130が含まれる。場合によっては、フラッシュ加熱(FX)工程は、約10秒〜約60秒の期間にわたって塩浴内で第1の温度103を維持することを含む。FX工程後、合金を第2の温度にさらに急冷することができる。フラッシュ加熱工程およびさらなる急冷工程後、コイルを室温に冷却し、次いで追加の加工工程、例えば予備時効または他の工程に供することができる。
いくつかのさらなる例では、フラッシュ加熱工程は、急冷工程とは無関係に実行される。フラッシュ加熱工程は、アルミニウム合金を第2の温度104から約180℃〜約250℃のFX温度に加熱すること、およびFX温度を約10秒〜約60秒間維持することを含む(図示せず)。場合によっては、急冷工程は、連続的である。いくつかのさらなる例では、急冷工程は、空気で実行することができる。他のいくつかの場合には、急冷工程は、水で実行することができる。いくつかの非限定的な例では、急冷工程は、本明細書に記載のように不連続である。フラッシュ加熱工程後、コイルを室温に冷却し、次いで追加の加工工程、例えば予備時効または他の工程に供することができる。
いくつかの非限定的な例では、固溶化および急冷された合金C1は、急冷工程後に時効手順に供することができる。いくつかの例では、時効工程は、急冷工程後、約1分〜約20分(範囲B)で実行される。いくつかの非限定的な例では、時効手順は、予備時効工程110(実験室設定)または111(製造設定)および塗料焼付工程120を含む。予備時効工程110は、約1時間〜約4時間(範囲C)実行することができる。いくつかの非限定的な例では、予備時効工程110は、T4テンパーでアルミニウム合金を提供することができる。予備時効工程110は、アルミニウム合金の機械的性質に著しく影響を与えない予備的熱処理であり得るがむしろ、予備時効工程110は、さらに下流の熱処理が人工時効プロセスを完了することができるように、アルミニウム合金を部分的に時効させることができる。例えば、予備時効工程、変形工程、および塗料焼付工程を用いることは、冷間圧延アルミニウム合金においてT8×テンパー条件をもたらす人工時効プロセスである。いくつかの例では、T8×テンパーは、変形量、熱処理温度、および熱処理期間(例えば、2%+170℃−20分)によって示される。製造設定111における予備時効は、予備時効温度に加熱すること、および24時間超であり得る期間にわたって冷却することを含み得る。いくつかの例では、合金は、塗料焼付工程に供されず、結果としてT4テンパー条件115をもたらす。場合によっては、塗料焼付工程は、エンドユーザーによって実行される。いくつかのさらなる例では、合金は、全く熱処理されず、結果としてFテンパー条件116をもたらす。いくつかの例では、時効プロセスは、アルミニウム合金の強度を増加させることができる(すなわち、焼入硬化)。通常、強度の増加は、アルミニウム合金の硬化の結果であり得るので、時効による強度の増加は、成形性が劣るアルミニウム合金を提供する。時効プロセス全体は、約1週間〜約6ヶ月間(範囲D)実行することができる。
いくつかの非限定的な例では、不連続急冷技術は、連続プロセスによる固溶化後に室温に完全に急冷されたアルミニウム合金と比較してより大きな焼付硬化を提供する。
いくつかの追加の例では、熱処理工程(すなわちフラッシュ加熱)を含めることができる。場合によっては、一旦固溶化したら、アルミニウム合金を室温に急冷することができる。次いで、急冷された合金は、しばらくの間第2の温度に再加熱することができる。いくつかのそのような例では、第2の温度は、約180℃〜約250℃、例えば200℃であり得、第2の温度は、約10〜60秒間維持され得る。次いで、合金を第2の急冷工程によって室温に冷却することができる。いくつかの例では、第2の急冷工程は、空気で実行することができる。いくつかの例では、第2の急冷工程は、水で実行することができる。いくつかの例では、フラッシュ加熱は、合金を室温に急冷した後、例えば、約10分間、9分間、8分間、7分間、6分間、5分間、4分間、3分間、2分間、または1分間室温に維持した後、約20分間未満で行うことができる。
いくつかの非限定的な例では、時効を実行することができる。いくつかの例では、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをコーティングすることができる。いくつかのさらなる例では、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートは、熱処理することができる。いくつかのさらなる例では、熱処理は、アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをさらに時効させることができる。
以下の例示的な例は、本明細書で説明される一般的な主題を読者に紹介するために与えられ、かつ開示された概念の範囲を限定することを意図するものではない。以下の部分は、図面を参照して様々な追加の特徴および実施例を説明するが、例示的な実施形態のように本開示を限定するために使用されるべきではなく、図面において、同様の番号は、同様の要素を示し、方向の説明は、例示的な実施形態を説明するために使用される。本明細書の実施例に含まれる要素は、縮尺通りに描かれていなくてもよい。
実施例1
図2は、例示的な急冷技術および比較の連続急冷技術の間の合金C1の熱履歴のグラフである。比較のために、連続完全水急冷(FWQ)および連続空気オンリー急冷(AQ)を示す。不連続の例示的な方法は、固溶化炉から出るときに500℃および450℃を含む様々な合金C1コイル温度で開始される。水急冷は、6バール(b)および2バール(b)を含む様々な散水圧力で実行された。グラフは、FWQの急速冷却およびAQの緩慢冷却を詳しく示している。合金が固溶化炉を出たときから始まる例示的な不連続急冷により急冷された合金C1は、空気急冷によって500℃に冷却すると(「500 6b」および「500 2b」と呼ばれる)、第2の緩慢急冷工程なしで合金の急速冷却を示した。例示的な不連続急冷によって急冷された合金C1試料は、急冷を水での実行から約250℃で空気での実行に変えたときに不連続性を示した。合金温度は、固溶化炉を出るときに540℃であり、空気で約450℃の温度に急冷し、次いで水で約250℃の温度に急冷し、次いで空気でほぼ室温に急冷した(「450 6b」および「450 2b」と呼ばれる)。
図3は、上記の任意の人工時効プロセスを用いた後の上記の合金C1試料の降伏強度の試験結果を示す。グラフに示されているのは、固溶化コイルが固溶化炉を出たときに水による第1の急冷で始まり、次いでコイルが約250℃に冷却されたときに空気による第2の急冷に変わる例示的な不連続急冷に供された合金C1の降伏強度の増加である。例示的な急冷ならびに任意の変形および時効に供された例示的な合金は、例示的なT8×テンパーをもたらす。
図4は、例示的なT8×テンパーにおける例示的な合金C1の試料とT4テンパーにおける比較合金C1の試料との降伏強度の差を示す。比較合金C1の試料は、T4テンパー条件をもたらす自然時効に供された。y軸上に示される焼付硬化(BH)応答は、例示的なT8×テンパーにおける合金C1の記録された降伏強度から比較T4テンパーにおける合金C1の記録された降伏強度を差し引いた結果である。グラフで明らかなように、唯一の急冷手順として完全水急冷(FWQ)または空気急冷(AQ)に供された比較合金C1の降伏強度と比較して、例示的な不連続急冷に供された合金C1の降伏強度の大幅な増加がある。
図5は、急冷方法が様々な温度で変えられた、例示的な不連続急冷技術に供された例示的な合金C1の結果を示す。例示的な合金C1は、任意の予備時効工程に供されなかった。図5に示される例示的な合金C1は、任意の塗料焼付工程に供された。グラフに示されているのは、約250℃の例示的な急冷技術における不連続点に対する最適温度である(すなわち、急冷は、約250℃で水から空気に変えられた)。
実施例2
図6は、様々なMn含有量を有する例示的なアルミニウム合金の加工中に用いられる例示的な急冷変形および塗料焼付技術の降伏強度の試験結果を示す。この実施例における例示的なアルミニウム合金V1およびV2の組成は、表2に記載されている(構成要素のバランスは、本明細書に記載された実施例と一致する)。
Figure 2020509170
図6は、固溶化コイルが固溶化炉を出たときに空気急冷を始め、約450℃の温度に水急冷に変わり、次いで、コイルが約250℃に冷却されたときに空気急冷に変わる例示的な不連続急冷に供した例示的な合金V1および例示的な合金V2の降伏強度の増加を示す。例示的な急冷、変形、および時効(2%の歪み、次いで185℃に加熱し、185℃で20分間維持する)に供した合金は、例示的なT8×テンパーをもたらす。図6では、各群の棒における第1のヒストグラム棒は、連続完全水急冷(FWQ)に供された試料の降伏強度を示し、各群の第2のヒストグラム棒は、合金が固溶化炉を出て温度が500℃に達したときに始めて、6バールの水噴霧圧力で実施した、例示的な不連続急冷によって急冷した試料の降伏強度を示し、各群の第3のヒストグラム棒は、合金が固溶化炉を出て温度が500℃に達したときに始めて、2バールの水噴霧圧力で実施した、例示的な不連続急冷によって急冷した試料の降伏強度を示し、各群の第4のヒストグラム棒は、合金が固溶化炉を出て温度が450℃に達したときに始めて、6バールの水噴霧圧力で実施した、例示的な不連続急冷によって急冷した試料の降伏強度を示し、各群の第5のヒストグラム棒(第2の群の第5の棒は、図6に含まれていない)は、合金が固溶化炉を出て温度が450℃に達したときに始めて、2バールの水噴霧圧力で実施した、例示的な不連続急冷によって急冷した試料の降伏強度を示し、各群の棒における第6のヒストグラム棒は、連続空気オンリー急冷に供された試料の降伏強度を示す。
図6にはまた、例示的な合金V1組成物中のMn含有量の増加の影響も示されている。例示的な急冷が、合金V1コイルを空気で450℃または500℃の温度に急冷し、水に変え、250℃に急冷し、次いで室温に空気で急冷することで始まるとき、例示的なT8×テンパーは、達成可能である。図7は、例示的なT8×テンパーおよび比較のT4テンパーにおける例示的な合金V1およびV2の試料の降伏強度の差を示す。y軸上に示された焼付硬化(BH)応答は、例示的なT8×テンパーにおける合金V1およびV2の記録された降伏強度からT4テンパーにおける記録された合金V1およびV2の降伏強度を差し引いた結果である。図7に示すのは、固溶化コイルが固溶化炉を出て450℃または500℃に冷却されたときに水急冷を始めて、コイルが約250℃に冷却されたときに空気急冷に変わる、例示的な不連続急冷に供された合金V1およびV2の降伏強度のより大きい増加である。例示的な合金V1組成物中のMn含有量の増加の効果もまた明らかである。図7では、各群の棒における第1のヒストグラム棒は、連続完全水急冷(FWQ)に供された試料の降伏強度を示し、各群の第2のヒストグラム棒は、合金が固溶化炉を出て、温度が500℃に達するまで、空気で急冷したときに始めて、水噴霧(圧力6バール)で250℃に急冷し、次いで空気で室温に急冷する、例示的な不連続急冷によって急冷された試料の降伏強度を示し、各群の第3のヒストグラム棒は、合金が固溶化炉を出て、温度が500℃に達するまで、空気で急冷したときに始めて、水噴霧(圧力2バール)で250℃に急冷し、次いで空気で室温に急冷する、例示的な不連続急冷によって急冷された試料の降伏強度を示し、各群の第4のヒストグラム棒は、合金が固溶化炉を出て、温度が450℃に達するまで、空気で急冷したときに始めて、水噴霧(圧力6バール)で250℃に急冷し、次いで空気で室温に急冷する、例示的な不連続急冷によって急冷された試料の降伏強度を示し、各群の第5のヒストグラム棒(第2の群の第5の棒は、図7に含まれていない)は、合金が固溶化炉を出て、温度が450℃に達するまで、空気で急冷したときに始めて、水噴霧(圧力2バール)で250℃に急冷し、次いで空気で室温に急冷する、例示的な不連続急冷によって急冷された試料の降伏強度を示し、各群の棒における第6のヒストグラム棒は、連続空気オンリー急冷に供された試料の降伏強度を示す。
図8は、合金V1がT4テンパー状態にあるとき(左の組のヒストグラム)および合金V1が例示的なT8×テンパー状態にあるとき(右の組のヒストグラム)の合金V1の降伏強度を示す棒グラフである。各組の棒の第1のヒストグラム棒は、完全水急冷に供された試料の降伏強度を示し、各組の第2のヒストグラム棒は、例示的な不連続急冷によって急冷された試料の降伏強度を示し、各群の第3のヒストグラム棒は、連続空気オンリー急冷で急冷した試料の降伏強度を示す。
実施例3
図9は、製造設定で製造された合金A1(表1参照)を含む組成を有する試料についての降伏強度の試験結果を示す。合金A1は、加工中に様々な急冷技術に供した。図9に示すように、完全水急冷(第1の群のヒストグラム棒、「標準水」と呼ばれる)、空気オンリー急冷(第4の群のヒストグラム棒、「標準空気」と呼ばれる)、ならびに固溶化炉を出たときに始め、次いで、100℃(「水、出口100℃」と呼ばれる第2の群のヒストグラム棒)および220℃(「水、出口220℃」と呼ばれる第3の群のヒストグラム棒)の温度まで水で急冷する例示的な不連続急冷を用いた。自然時効(T4テンパー)および変形プラス人工時効(T8×テンパー、2%歪み、次いで185℃に加熱し、20分間185℃を維持する)後の降伏強度を示す。図9は、製造環境で加工された、より高いCu含有量を有するアルミニウム合金に対する例示的な急冷技術の効果を示す。
図10は、例示的なT8×テンパー条件および比較のT4テンパー条件における合金A1試料の降伏強度の差を示す。y軸上に示される焼付硬化(BH)応答は、図9に示されるように、T8×テンパーにおける合金A1の記録された降伏強度からT4テンパーにおける記録された合金A1の降伏強度を差し引いた結果である。
実施例4
図11は、上記の任意の人工時効プロセスを用いた後の上記の合金G1試料の降伏強度の試験結果を示し、結果として例示的なT8×テンパー(上の線図)をもたらし、自然時効プロセスは、T4テンパー(下の線図)をもたらした。図11は、固溶化コイル温度が約100℃〜300℃の間になったときに水急冷を終了し、空気急冷を始める典型的な不連続急冷に供された合金G1の降伏強度の増加を示す。例示的な急冷および任意の時効に供された合金G1は、例示的なT8×テンパーをもたらす。また、固溶化コイル温度が約200℃〜300℃の間になったときに水急冷を終了し、空気急冷を始める典型的な不連続急冷に供された自然時効させた合金G1の降伏強度の増加も明らかである。グラフから明らかなように、約100℃〜200℃のアルミニウム合金温度で急冷を終了する必要がある。図12は、例示的な不連続急冷および任意の人工時効(例えば、T4テンパー条件で)に供されなかった例示的なT8×テンパーおよび比較合金G1試料における合金G1試料の降伏強度の差を示す。y軸上に示される焼付硬化(BH)応答は、例示的なT8×テンパーにおける記録された合金G1の降伏強度からT4テンパーにおける比較合金G1の記録された降伏強度を差し引いた結果である。
実施例5
例示的な合金C1を本明細書に記載されるように様々なプロセスに供した。1つの例では、冷間圧延後、合金C1を固溶化(SHT)し、空気で急冷(AQ)し、予備時効(PX)させた(図13および表3において「A」と呼ばれる)。別の例では、合金C1を固溶化し、空気で急冷し、様々な時間の間フラッシュ加熱(FX)し、さらに空気で急冷して予備時効させた(図13および表3において「B」と呼ばれる)。別の例では、合金C1を固溶化し、様々な時間の間フラッシュ加熱(FX)し、次いで空気で急冷し、予備時効させた(図13および表3において「C」と呼ばれる)。
図13は、本明細書に記載の修正プロセスに供されたときの例示的な合金C1(表1参照)の焼付硬化応答を実証する。第2の例示的なプロセスでは、急冷後、室温合金を約200℃に再加熱し、約10秒間200℃に維持する。再加熱(すなわち、フラッシュ加熱)は、合金の焼付硬化応答における増加を提供する。図13の中央のヒストグラムBは、降伏強度が約23MPa増加したことを実証する。別の例では、不連続急冷中(図1参照)、合金が不連続温度(例えば200℃)に達すると、合金温度は、二次急冷が開始される前の期間130の間維持される。図13の右のヒストグラムCから明らかなように、合金の降伏強度が約25MPa増加している。強度結果を表3に示す。
Figure 2020509170
表3で明らかなように、T8×(2%+170℃−20分)テンパーでのフラッシュ加熱工程と組み合わせた例示的な予備時効に供したときの合金C1の強度が増加している。T4テンパーは、予備時効およびフラッシュ加熱を供さなかった合金C1を示す。BHは、例示的なプロセスがT8×で合金を提供するときの強度の増加を示す。
実施例6
いくつかの例では、本明細書に記載される例示的な方法を用いることは、長時間の熱処理(すなわち、固溶化)のあらゆる必要性を排除することによって、高強度アルミニウム合金製品を送達するために必要な加工時間を低減することができる。いくつかの例では、アルミニウム合金、例えば試料合金B1は、長時間の固溶化工程、アルミニウム合金を水のカスケーディングフラッドへ通過させることを含むことができ、任意に、アルミニウム合金を人工的に時効させてT8またはT8×テンパーでアルミニウムを得るための追加の熱処理を含み得る、その後の水急冷を含む比較プロセスに供することができる。いくつかの非限定的な例では、本明細書に記載の例示的な不連続急冷法に従って、試料合金B1(上記の比較プロセスに供した合金と同じ組成を有する)を製造した。例示的な不連続急冷は、固溶化工程が短縮される(例えば、比較プロセスの固溶化工程よりも25%短い時間で固溶化が実行された)プロセスを提供し、不連続急冷は、より少ない水を必要とした(例えば、カスケーディングフラッドが毎時105立方メートル(m/時)を使用することができ、例示的な方法は、約27m/時〜約40m/時(例えば、27m/時、28m/時、29m/時、30m/時、31m/時、32m/時、33m/時、34m/時、35m/時、36m/時、37m/時、38m/時、39m/時、または40m/時)を使用することができる)。さらに、予備時効により、追加の熱処理によってさらに強化することができるT4テンパーでアルミニウム合金を提供し、T8またはT8×テンパーでアルミニウム合金を提供した(例えば、人工時効は、例えば、塗料焼付手順および/または成形後熱処理中に顧客によって実行することができる)。いくつかの例では、このようにして予備時効は、アルミニウム合金を部分的に時効させるのに機能した(例えば、アルミニウム合金をさらに人工時効させることができるT4テンパーで提供して、例えば、T8またはT8xテンパーでアルミニウム合金を提供する)。いくつかの態様では、予備時効は、アルミニウム合金の自然な時効を阻止した。いくつかのさらなる例では、アルミニウム合金を例示的な不連続急冷および予備時効仕上げの人工時効させた後にアルミニウム合金を塗装焼付手順に供し、例示的なT8×テンパーで合金B1を得た。図14は、様々なライン速度で製造された合金についての塗料焼付手順後に得られる強度を示すグラフである。合金B1を105m/時(各群の左のヒストグラム)の水急冷で毎分20メートル(m/分)のライン速度で加工し、40m/時(各群の中央のヒストグラム)の水急冷で24.5m/分のライン速度で加工し、27m/時の水急冷で24.5m/分のライン速度で加工した。「DL」(各群の中央および右のヒストグラム)は、例示的な多段階急冷法が用いられたことを示す。T4テンパー中の合金B1については、例示的な方法によって製造された試料は、比較的伝統的な方法(すなわち、長時間の固溶化工程およびフラッディング水急冷を伴う20m/分)によって製造された試料と同様の引張強度を示す。試料を2%の予歪み付与後、185℃の温度で20分間の熱処理を含む焼付手順にさらに供した。全ての試料の引張強度は、塗料焼付後に著しく増加したが、例示的な急冷および予備時効によって製造された試料は、比較の伝統的な方法によって製造された試料よりも高い引張強度を示した。高強度アルミニウム合金は、比較の伝統的な方法よりも最大25%速い速度で達成することができ、より短い熱処理からの時間および費用を低減する。
図15は、様々な固溶化熱処理技術(「完全SHT」および「短SHT」と呼ばれる)、様々な急冷技術、様々な予歪み付与技術(例えば、予歪み付与なし、または2%の予歪み付与)、ならびに本明細書に記載の例示的な不連続急冷法に従って製造された合金B1試料の引張強度に関する様々な塗料焼付技術(x軸)の効果を示すグラフである。この実施例で分析した各合金B1は、同じ組成を含む。各群の左のヒストグラムは、比較的遅いライン速度(20m/分)、標準固溶化熱処理(「完全SHT」と呼ばれる)、および105m/時の標準水急冷(完全WQ」と呼ばれる)に供された合金B1試料を示す。後続の予歪み付与技術および塗料焼付技術は、x軸上に示されている。各群の中央および右のヒストグラムは、より速いライン速度(例えば、24.5m/分)、例示的な25%のより短い固溶化処理(「短SHT」と呼ばれる)、ならびに例示的な不連続急冷技術の水急冷工程に必要な水が少なくて済む例示的不連続急冷技術(例えば、40m/時(中央のヒストグラム)および27m/時(右のヒストグラム))に供された合金B1試料を示す。後続の予歪み付与技術および塗料焼付技術は、x軸上に示されている。同様の塗料焼付(すなわち、約165℃〜約185℃の温度で約10分〜約20分の時間の間の塗料焼付)に供された全ての試料の引張強度は、塗料焼付後に著しく増加した。多段階急冷手順およびフラッシュ加熱工程を含む例示的な処理経路を使用して、追加の熱処理技術に供されたときにさらに強化することができるT4テンパーでアルミニウム合金を提供することができる。例えば、本明細書に記載のアルミニウム合金は、上記の方法に従って製造し、T4テンパーで顧客に納入することができる。顧客は、アルミニウム合金をさらに人工時効させ、T8またはT8×テンパーでアルミニウム合金を提供するために、追加の熱処理(例えば、塗料プロセス後の塗料焼付または成形プロセス後の成形後熱処理)を任意に用いることができる。
実施例7
図16は、例示的なアルミニウム合金の加工中に用いられる例示的な急冷変形および様々な塗料焼付技術の降伏強度の試験結果を示す。この実施例における例示的なアルミニウム合金V1の組成は、上記の表2に記載されている。
図16は、固溶化コイルが固溶化炉を出たときに空気急冷を始め、水急冷に変わり、次いで急冷の残りのために空気急冷に戻る、例示的な不連続急冷に供された例示的合金V1の降伏強度の増加を示す。例示的な急冷、変形(例えば、降伏強度試験試料に適用される2%の歪み)、および様々な塗料焼付に供された合金は、例示的なT8×テンパーをもたらす。塗料焼付の変形例は、(i)165℃に加熱し、165℃を15分間維持すること(四角で示す)、(ii)175℃に加熱し、175℃を20分間維持すること(丸で示す)、(iii)180℃に加熱し、180℃を20分間維持すること(三角形で示す)、および(iv)185℃に加熱し、185℃を20分間維持すること(菱形で示す)を含んでいた。図16において、各プロットの左の点は、連続的な空気急冷に供された試料の降伏強度を示し、各プロットの左から2番目の点は、本明細書に記載されている例示的な不連続急冷(「超T8×急冷1」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示し、各プロットの左から3番目の点は、本明細書に記載されている例示的な不連続急冷(「超T8×急冷2」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示し、各プロットの右の点は、連続的な完全水急冷に供された試料の降伏強度を示している。
図17は、例示的なT8×テンパーおよび比較T4テンパーにおける例示的な合金V1試料の降伏強度の差を示す。y軸上に示される焼付硬化(BH)応答は、例示的なT8×テンパーにおける記録された合金V1の降伏強度からT4テンパーにおける合金V1の記録された降伏強度を差し引いた結果である。図17に示すように、例示的な連続急冷、変形(例えば、降伏強度試験試料に適用される2%の歪み)、および様々な塗料焼付に供された合金V1は、例示的なT8×テンパーをもたらした。塗料焼付の変形例は、(i)165℃に加熱し、165℃を15分間維持すること(四角で示す)、(ii)175℃に加熱し、175℃を20分間維持すること(丸で示す)、(iii)180℃に加熱し、180℃を20分間維持すること(三角形で示す)、および(iv)185℃に加熱し、185℃を20分間維持すること(菱形で示す)を含んでいた。図17において、各プロットの左の点は、連続的な空気急冷に供された試料の降伏強度を示し、各プロットの左から2番目の点は、本明細書に記載されている例示的な不連続急冷(「超T8×急冷1」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示し、各プロットの左から3番目の点は、本明細書に記載されている例示的な不連続急冷(「超T8×急冷2」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示し、各プロットの右の点は、連続的な完全水急冷に供された試料の降伏強度を示している。
図16および図17から明らかなように、例示的な不連続急冷技術は、合金に適用される塗料焼付手順にかかわらず、増加した降伏強度を有する合金を提供した。さらに、上記の超T8×急冷2を用いた後に、より大きな焼付硬化応答が観察された。
図18は、3つのアルミニウム合金試料、試料X、試料Y、および試料Zの加工中に用いられる例示的な急冷変形および様々な塗料焼付技術の降伏強度の試験結果を示す。
図18は、固溶化コイルが固溶化炉を出たときに空気急冷を始め、水急冷に変わり、次いで連続急冷の残りのために空気急冷に戻る、例示的な不連続急冷に供されたアルミニウム合金試料、X、Y、およびZの降伏強度の増加を示す。合金は、例示的な急冷、変形(例えば、降伏強度試験試料に適用された2%の歪み)、および例示的なT8×テンパーを提供する塗料焼付に供した。塗料焼付は、185℃に加熱し、20分間185℃を維持する。図18において、各群の左のヒストグラムは、連続的な完全水急冷に供された試料の降伏強度を示し、各群の左から2番目のヒストグラムは、第1の試行において例示的な不連続急冷(「超T8×急冷1」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示し、各群の右のヒストグラムは、第2の試行において例示的な不連続急冷(「超T8×急冷2」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示している。
図19は、例示的なT8×テンパーおよび比較のT4テンパーにおけるアルミニウム合金試料X、Y、およびZの降伏強度の差を示す。y軸上に示された焼付硬化(BH)応答は、例示的なT8×テンパーにおけるアルミニウム合金試料X、Y、およびZの記録された降伏強度からT4テンパーにおけるアルミニウム合金試料X、Y、およびZの記録された降伏強度を差し引いた結果である。図19に示されるように、アルミニウム合金試料X、Y、およびZを例示的な不連続急冷、変形(例えば、降伏強度試験試料に適用された2%の歪み)、および例示的なT8×テンパーをもたらす塗料焼付に供した。塗料焼付は、185℃に加熱すること、および185℃で20分間維持することを含んでいた。図19では、各群の左のヒストグラムは、連続的な完全水急冷に供された試料の降伏強度を示し、各群の左から2番目のヒストグラムは、本明細書に記載されている例示的な不連続急冷(「超T8×急冷1」と呼ばれる)によって急冷された試料の降伏強度を示し、合金A1の右のヒストグラムは、本明細書に記載の例示的な不連続急冷(「超T8×急冷2」と呼ばれる)によって急冷された合金A1試料の降伏強度を示す。
図18および図19から明らかなように、例示的な不連続急冷技術は、増加した収率を有する合金を提供した。さらに、焼付硬化応答のわずかな減少を示したアルミニウム合金試料Xを除いて、上記の例示的な不連続急冷技術を用いた後により大きな焼付硬化応答が観察された。
図示した実施形態を含む実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的でのみ提示されており、網羅的であることまたは開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。その多数の修正、適合、および使用は、当業者には明らかである。

Claims (20)

  1. アルミニウム合金を製造する方法であって、
    アルミニウム合金を鋳造して鋳造アルミニウム製品を形成することであって、前記アルミニウム合金が、約0.45〜1.5重量%のSi、約0.1〜0.5重量%のFe、最大約1.5重量%のCu、約0.02〜0.5重量%のMn、約0.45〜1.5重量%のMg、最大約0.5重量%のCr、最大約0.01重量%のNi、最大約0.1重量%のZn、最大約0.1重量%のTi、最大約0.1重量%のV、および最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlである、こと、
    前記鋳造アルミニウム製品を均質化すること、
    前記鋳造アルミニウム製品を熱間圧延して、第1のゲージのアルミニウム合金本体を製造すること、
    前記アルミニウム合金本体を冷間圧延して、最終ゲージを有するアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを製造すること、
    前記アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを固溶化すること、
    前記アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを急冷すること、
    前記アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをコイル状に巻き取ること、ならびに
    前記コイルを時効させること、を含む、方法。
  2. 前記急冷が、複数の工程を含み、前記複数の工程が、
    第1の温度への第1の急冷、
    第2の温度への第2の急冷、および
    第3の温度への第3の急冷を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コイルをフラッシュ加熱することをさらに含み、前記フラッシュ加熱が、前記コイルを約5秒〜60秒間、約180℃〜250℃の温度に加熱することを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1の急冷が、空気で実行される、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記第2の急冷が、水で実行される、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第3の急冷が、空気で実行される、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の温度が、約400℃〜約550℃の範囲である、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第2の温度が、約200℃〜約300℃の範囲である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第3の温度が、約20℃〜約25℃の範囲である、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記方法が、改善された速度でアルミニウム合金加工ラインを提供し、アルミニウム合金加工時間が、少なくとも20%低減される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記コイルを予備時効させることをさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記急冷および予備時効が、改善した降伏強度を提供する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記コイルを予歪み付与することをさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 塗料焼付工程をさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記アルミニウム合金製品が、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法によって調製される、アルミニウム合金製品。
  16. アルミニウム合金を製造する方法であって、
    アルミニウム合金を鋳造して鋳造アルミニウム製品を形成することであって、前記アルミニウム合金が、約0.45〜1.5重量%のSi、約0.1〜0.5重量%のFe、最大約1.5重量%のCu、約0.02〜0.5重量%のMn、約0.45〜1.5重量%のMg、最大約0.5重量%のCr、最大約0.01重量%のNi、最大約0.1重量%のZn、最大約0.1重量%のTi、最大約0.1重量%のV、および最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlである、こと、
    前記鋳造アルミニウム製品を均質化すること、
    前記鋳造アルミニウム製品を熱間圧延して、第1のゲージのアルミニウム合金本体を製造すること、
    前記アルミニウム合金本体を冷間圧延して、最終ゲージを有するアルミニウム合金プレート、シェート、またはシートを製造すること、
    前記アルミニウム合金プレート、シェート、またはシートをコイル状に巻き取ること、
    前記コイルを固溶化すること、
    前記コイルを室温に急冷すること、
    前記コイルをフラッシュ加熱すること、および
    前記コイルを予備時効させること、を含む、方法。
  17. 前記フラッシュ加熱工程が、約5秒〜60秒間、約180℃〜250℃の温度にコイルを加熱することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 塗料焼付工程をさらに含む、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記フラッシュ加熱および前記塗料焼付が、改善された降伏強度を提供する、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記アルミニウム合金製品が、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法によって調製される、アルミニウム合金製品。
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