JP2020504741A5 - - Google Patents

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RAF(急速進行性線維肉腫)ポリペプチドの標的分解のための化合物および方法
関連出願の相互参照
本開示は、2016年12月23日に出願された米国仮出願第62/438,803号、および2017年11月7日に出願された米国仮出願第62/582,698号に対する優先権を主張するものであり、どちらも参照により本その全体が明細書に組み込まれる。
参照による組み込み
2016年8月5日に出願された米国特許出願第15/230,354号と、2016年7月11日に出願された米国特許出願第15/206,497号と、2016年7月13日に出願された米国特許出願第15/209,648号と、2016年10月11日に出願された米国特許出願第62/406,888号と、2015年4月14日に出願され、米国特許出願公開第2015/0291562号として公開された米国特許出願第14/686,640号と、2015年7月6日に出願され、米国特許出願公開第2016/0058872号として公開された米国特許出願第14/792,414号と、2014年7月11日に出願され、米国特許出願公開第2014/0356322号として公開された米国特許出願第14/371,956号と、2016年3月18日に出願され、米国特許出願公開第2016/0272639号として公開された米国特許出願第15/074,820号と、は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。さらに、本明細書に引用されるすべての参照文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
連邦政府による資金提供を受けた研究に関する記載
本発明は、米国国立衛生研究所により発行された助成金番号NIH R35CA197589に基づく政府支援のもとなされたものである。政府は本発明において特定の権利を有する。
本明細書は、標的タンパク質結合部分およびE3ユビキチンリガーゼ結合部分を含む二官能性化合物および関連する使用方法を提供する。当該二官能性化合物は、標的ユビキチン化の調節因子として有用であり、特に、本開示による二官能性化合物によって分解および/または別手段により阻害されるRAF(Rapidly Accelerated Fibrosarcoma)タンパク質に関して有用である。
ほとんどの低分子薬剤は、酵素または受容体に密接に、および明確に定められたポケットにおいて結合する。一方で低分子化合物を使用してタンパク質−タンパク質相互作用を標的とすることは困難であることが良く知られており、その理由は、タンパク質の接触表面が大きいこと、および関与するのが浅い溝状または平坦なインターフェースであるためである。E3ユビキチンリガーゼ(そのうちの数百がヒトにおいて公知である)は、ユビキチン化に基質特異性を与える。ゆえに、特定のタンパク質基質に対する特異性があり、汎用的なプロテアソームの阻害剤よりもさらに魅力的な治療標的である。E3リガーゼのリガンドの開発は、タンパク質−タンパク質相互作用を破壊せざるを得ないという事実があるために部分的には困難であることが判明している。しかしながら近年の開発により、これらのリガーゼに結合する特定のリガンドが提供された。例えば、最初の低分子E3リガーゼ阻害剤であるナトリンの発見以来、E3リガーゼを標的とするさらなる化合物が報告されているが、未だこの分野は未開発である部分が多い。例えば、最初の低分子E3リガーゼであるMDM2(mouse double minute 2 homolog)阻害剤であるナトリンの発見以来、MDM2(すなわち、human double minute 2(HDM2))E3リガーゼを標的とするさらなる化合物が報告されて
いる(J.Di,et al.Current Cancer Drug Targets(2011),11(8),987−994)。
腫瘍抑制遺伝子のp53は、DNA損傷またはストレスに応じた細胞増殖の停止およびアポトーシスに重要な役割を果たしており(A.Vazquez,et al.Nat.Rev.Drug.Dis.(2008),7,979−982)、p53の不活化が腫瘍細胞生存の重要な経路の1つとして提唱されている(A.J.Levine,et al.Nature(2000),408,307−310)。癌患者においてp53の突然変異が約50%で発見されており(M.Hollstein,et al.Science(1991),233,49−53)、一方で野生型のp53を有する患者は、p53とMDM2とのタンパク質−タンパク質相互作用を通した、MDM2によるp53の下方制御が多く発見されている(P.Chene,et al.Nat.Rev.Cancer(2003),3,102−109)。発癌性ストレスシグナルが無い正常な細胞の状態では、MDM2はp53を低濃度で保持している。DNA損傷や細胞ストレスに応じてp53のレベルは上昇し、さらにp53/MDM2のオート制御システムからのフィードバックループにより、MDM2の上昇も生じる。言い換えれば、p53は転写レベルでMDM2を制御し、MDM2はその活性レベルでp53を制御する(A.J.Levine,et al.Genes Dev.(1993)7,1126−1132)。
幾つかの機序により、MDM2によるp53の下方制御を説明することができる。まず最初にMDM2はp53のN末端ドメインに結合し、p53応答性遺伝子の発現を阻害する(J.Momand,et al.Cell(1992),69,1237−1245)。次いでMDM2はp53を核から細胞質へと往復させ、タンパク溶解性の分解を促進する(J.Roth,et al.EMBO J.(1998),17,554−564)。最後にMDM2は、内在的なE3リガーゼ活性を有しており、p53にユビキチンを結合させ、ユビキチン依存性26sプロテアソーム系(UPS)を通して分解させる(Y.Haupt,et al.Nature(1997)387,296−299)。MDM2はE3リガーゼとして機能することから、MDM2を疾患原因となるタンパク質へとリクルートさせ、そのユビキチン化と分解の活性を発揮させることは、非常に興味深い薬剤開発手法である。
魅力的な治療可能性のあるE3リガーゼの1つが、フォンヒッペル−リンドウ(von
Hippel−Lindau(VHL))腫瘍抑制因子であり、これはE3リガーゼ複合体VCBの基質認識サブユニットであり、この複合体はさらにエロンギン(elongin)BおよびC、Cul2ならびにRbx1から成る。VHLの主な基質は、低酸素誘導因子1α(HIF−1α)であり、これは低酸素レベルに対応して、血管新生成長因子のVEGF、および赤血球誘導型サイトカインのエリスロポエチンなどの遺伝子を上方制御する転写因子である。E3リガーゼの基質認識サブユニットに対するフォンヒッペル−リンドウ(VHL)の最初の低分子リガンドが作製され、結晶構造が取得され、この化合物がVHLの主要基質である転写因子HIF−1αの結合様式を模倣することが確認された。
セレブロンは、ヒトにおいてCRBN遺伝子によりコードされるタンパク質である。CRBNのオルソログは、植物からヒトまで高度に保存されており、このことはその生理学的な重要性を明確に示すものである。セレブロンは、損傷を受けたDNA結合タンパク質1(DDB1)、カリン(Cullin)−4A(CUL4A)、およびカリン1(Cullins1)調節因子(ROC1)とのE3ユビキチンリガーゼ複合体を形成する。この複合体は多数の他のタンパク質をユビキチン化する。完全には解明されていない機序を介して、標的タンパク質のセレブロンユビキチン化は、線維芽細胞成長因子8(FGF8)および線維芽細胞成長因子10(FGF10)のレベル増加をもたらす。FGF8は次
に、例えば四肢および耳胞の形成などの多数の開発プロセスを制御する。胚においてこのユビキチンリガーゼ複合体は四肢成長に重要であると最終的に結論づけられている。セレブロンが不在の状況下において、DDB1はDDB2と複合体を形成し、DNA損傷結合タンパク質として機能する。
アポトーシス阻害タンパク質(IAP:Inhibitor of Apoptosis Proteins)はアポトーシスの抑制、すなわち細胞死に関与するタンパク質ファミリーである。ヒトのIAPファミリーには8つの構成因子が含まれ、多くの他の生命体もIAPホモログを含有する。IAPはE3リガーゼ特異的ドメインとバキュロウイルスIAPリピート(BIR:baculoviral IAP repeat)ドメインを含有し、これらが基質を認識し、そのユビキチン化を促進する。IAPはユビキチン化を促進し、そしてカスパーゼに直接結合し、これを阻害することができる。カスパーゼは、アポトーシスを実行するプロテアーゼである(例えば、カスパーゼ−3、カスパーゼ−7、およびカスパーゼ−9)。ゆえに、カスパーゼの結合を通して、IAPは細胞死を阻害する。しかしアポトーシス促進性の刺激はミトコンドリアタンパク質のDIABLO(second mitrochondria−derived activator of caspases、またはSMACとしても知られる)およびHTRA2(Omiとしても知られる)の放出を生じさせる。DIABLOとHTRA2の結合は、IAP活性を阻害すると考えられている。
SMACは、XIAP、c−IAP1、c−IAP2、NIL−IAP、Bruce、およびサバイビンを含む本質的にすべての公知のIAPと相互作用する。成熟型SMACの最初の4つのアミノ酸(AVPI)がIAPの一部分に結合する。これがIAPの抗アポトーシス効果の阻害に必須であると考えられている。
米国特許出願公開第2015−0291562号および同第2014−0356322号(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるものなどの二官能性化合物が内因性タンパク質をE3ユビキチンリガーゼへとリクルートし、分解するように機能する。特に当該特許公開は、二官能性またはタンパク溶解性の標的化キメラ(PROTAC:proteolysis targeting chimeric)化合物を記載しており、当該化合物は様々なポリペプチドおよび他のタンパク質の標的ユビキチン化の調節因子としての有用性が見いだされ、それらは当該二官能性化合物によって分解および/または別手段により阻害される。
RAF(Rapidly Accelerated Fibrosarcoma)の過剰発現もしくは凝集に関連する疾患の効果的な治療、またはRAFの過剰活性化(構成的活性RAFなど)の技術分野において継続的なニーズが存在する。例えば、現在のBRaf阻害剤(ベムラフェニブおよびダブラフェニブなど)は、V600突然変異体BRafのみを標的とする。従って、現在市販されている薬剤に対して非感受性である、異なるBRaf突然変異を有する疾患または障害(黒色腫、肺癌、膵臓癌、および/または結腸直腸癌など)に対するニーズが存在する。さらに、耐性突然変異が、BRaf/MEK阻害剤療法に応答して現れる可能性がある。例えば、p61スプライスバリアントは、BRaf/MEK阻害剤療法で治療された黒色腫患者において現れることがあり、これらの患者には臨床的オプションがないままである。現在市販されている薬剤はまた、野生型BRafの奇異性活性化に結び付き、かつその原因となり、臨床的合併症をもたらす。さらに、CRafを用いたヘテロ二量体化を通して信号を受ける低活性クラスIIIBRaf突然変異体のファミリーは、非小細胞肺癌(NSCLC)においてBRaf突然変異の40%を構成し、その他の癌全体で散発的に見られ、いかなる現在承認されているかまたは臨床段階にあるBRaf阻害剤でも標的化することができない。
したがって、非特異的効果ならびにRAFの標的化および調節に対する無能は、依然として効果的な治療の開発に対する障害となっている。このように、RAFを効果的に標的化し(例えば、BRafの突然変異型を効果的に阻害および/または分解しつつ、野生型BRafを保つ)、VHL、セレブロン、MDM2、およびIAPの基質特異性を活用もしくは増強する低分子治療剤があれば、非常に有用であることになる。
本開示は、内在性タンパク質をE3ユビキチンリガーゼへとリクルートし、分解するよう機能する二官能性化合物、およびその使用方法を記載するものである。特に本開示は二官能性またはタンパク溶解性の標的化キメラ(PROTAC:proteolysis targeting chimeric)化合物を提供するものであり、当該化合物は様々なポリペプチドおよび他のタンパク質の標的ユビキチン化の調節因子としての有用性が見いだされ、それらポリペプチドおよび他のタンパク質は本明細書に記載される二官能性化合物によって分解および/または別手段により阻害される。本明細書に提供される化合物の利点は、広範な薬理活性がある可能性があり、事実上、すべてのタンパク質種またはファミリーからの標的ポリペプチドの分解/阻害と調和する。さらに、本明細書は、癌などの疾患状態(例えば、腎細胞癌、膵臓癌、結腸直腸癌、肺癌、卵巣癌、甲状腺癌、毛様細胞性星細胞腫、前立腺癌、胃癌、肝細胞癌、および黒色腫)、心臓・顔・皮膚症候群、神経線維腫症タイプ1、コステロ症候群、ヌーナン症候群、LEOPARD(ほくろ、心電図異常、両眼隔離、肺動脈弁狭窄、性器異常、成長遅滞、難聴)症候群の治療または改善のために、本明細書に記載される有効量の化合物を使用する方法を提供する。
従って1つの態様において本開示は二官能性化合物またはPROTAC化合物を提供するものであり、当該化合物は、E3ユビキチンリガーゼ結合部分(すなわち、E3ユビキチンリガーゼに対するリガンド、または「ULM」基)と、標的タンパク質に結合する部分(すなわちタンパク質/ポリペプチド標的化リガンド、または「PTM」基)を含み、それにより当該標的のタンパク質/ポリペプチドはユビキチンリガーゼに近接して配置され、当該タンパク質の分解(および阻害)作用が発揮される。好ましい実施形態において、ULM(ユビキチン化リガーゼ調節因子)は、フォンヒッペル−リンドウE3ユビキチンリガーゼ(VHL)結合部分(VLM)、またはセレブロンE3ユビキチンリガーゼ結合部分(CLM)、またはMDM2(mouse double miniute 2 homolog)E3ユビキチンリガーゼ結合部分(MLM)、またはIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分(すなわち、「ILM」)とすることができる。例えば、二官能性化合物の構造を以下のように示すことができる。
Figure 2020504741
本明細書において例示されるPTM部分およびULM部分(例えばVLM、CLM、MLM、またはILM)のそれぞれの位置、ならびにその数は例示としてのみ提供されており、いかなる方法でも当該化合物を限定することは意図されていない。当業者により理解されるように、本明細書に記載される二官能性化合物は、それぞれの官能性部分の数および位置を所望により変化させ得るように合成され得る。
特定の実施形態において、二官能性化合物は化学リンカー(L)をさらに含む。本実施例において、二官能性化合物の構造は以下のように示すことができ、
Figure 2020504741
式中、PTMはタンパク質/ポリペプチド標的化部分であり、Lはリンカー、例えばPTMとULMを連結させる結合または化学基であり、またULMは、IAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分、またはフォンヒッペル−リンドウE3ユビキチンリガーゼ(VHL)結合部分(VLM)またはセレブロンE3ユビキチンリガーゼ結合部分(CLM)、またはMDM2(mouse double minute 2 homolog)E3ユビキチンリガーゼ結合部分(MLM)である。
例えば、二官能性化合物の構造を以下のように示すことができ、
Figure 2020504741
式中、PTMはタンパク質/ポリペプチド標的化部分であり、「L」は、PTMと、VLM、CLM、MLM、ILMまたはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを結合させるリンカー(例えば結合または化学リンカー基)であり、VLMは、VHL E3リガーゼに結合するフォンヒッペル−リンドウE3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、CLMは、セレブロンに結合するセロブロンE3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、MLMは、MDM2 E3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、そしてILMは、IAPに結合するIAP結合部分である。
特定の好ましい実施形態において、ILMは、AVPIのテトラペプチド断片である。よって特定の追加的実施形態において、二官能性化合物のILMは、アミノ酸のアラニン(A)、バリン(V)、プロリン(P)、およびイソロイシン(I)またはそれらの非天然型模倣体をそれぞれ含む。追加的実施形態において、AVPIテトラペプチド断片のアミノ酸は、アミド結合(すなわち、−C(O)NH−または−NHC(O)−)を通して互いに結合される。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、独立して選択されたULM、複数のPTM、複数の化学リンカー、またはその組み合わせを含む。
特定の実施形態において、ILMは例えば本明細書に記載される化学的部分などの化学的部分を含む。
追加的実施形態において、VLMはヒドロキシプロリンまたはその誘導体とすることができる。さらに、他の予期されるVLMが上記に検討されるように米国特許出願公開第2014/03022523号に記載され、当該出願はその全体が本明細書に組み込まれる。
ある実施形態において、CLMは、イミド、チオイミド、アミド、またはチオアミドから誘導される化学基を含む。特定の実施形態において、化学基は、フタルイミド基、またはそのアナログもしくは誘導体である。特定の実施形態において、CLMは、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド、そのアナログ、そのアイソスター、またはその誘導体である。他の予期されるCLMが米国特許出願公開第2015/0291562号に記載
され、当該出願はその全体が本明細書に組み込まれる。
特定の実施形態において、MLMはナトリンまたはその誘導体とすることができる。さらに、他の予期されるMLMが上記に検討されるように2016年7月11日に出願された米国特許出願第15/206,497号に挙げられ、当該出願はその全体が本明細書に組み込まれる。特定の追加的実施形態において、二官能性化合物のMLMは、置換イミダゾリン、置換スピロ−インドリノン、置換ピロリジン、置換ピペリジノン、置換モルホリノン、置換ピロロピリミジン、置換イミダゾロピリジン、置換チアゾロイミダゾリン、置換ピロロピロリジノン、および置換イソキノリノンなどの化学的部分を含む。
追加の実施形態において、MLMは、シス配置またはトランス配置として位置付けられた隣接ビス−アリール置換を伴う、上述のコア構造を含む。
特定の実施形態において、「L」は結合である。追加的実施形態において、リンカー「L」は、1〜20の範囲の直線状の非水素原子数を有するコネクターである。コネクターの「L」は、例えばエーテル、アミド、アルカン、アルケン、アルキン、ケトン、ヒドロキシル、カルボン酸、チオエーテル、スルホキシド、およびスルホンなどの官能基を含有することができるが、これらに限定されない。リンカーは、芳香族、ヘテロ芳香族、環式、二環式、および三環式の部分を含有することができる。Cl、F、BrおよびIなどのハロゲンとの置換を、リンカーに含むことができる。フッ素置換の場合、単一または複数のフッ素を含むことができる。
特定の実施形態において、VLMは、トランス−3−ヒドロキシプロリンの誘導体であり、ここでトランス−3−ヒドロキシプロリン中の窒素とカルボン酸の両方ともアミドとして官能性がある。
特定の実施形態において、CLMは、ピぺリジン−2,6−ジオンの誘導体であり、ここでピぺリジン−2,6−ジオンは3位で置換されてもよく、そしてその3位置換はC−N結合またはC−C結合としての結合を伴う二環式ヘテロ−芳香族化合物であってもよい。CLMの例としては、ポマリドミド、レナリドミドおよびサリドマイドならびにそれらの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
追加の態様において本明細書は、有効量の本明細書に記載の化合物またはその塩形態、および薬学的に許容可能な担体を含む治療用組成物を提供する。治療用組成物は、患者または対象、例えばヒトなどの動物においてタンパク質の分解を調節し、当該分解されたタンパク質を介して調節される病状もしくは状態の治療または改善に使用することができる。特定の実施形態において本明細書に記載の治療用組成物を使用して、疾患、例えば、癌の治療または改善を目的として対象タンパク質の分解を生じさせ得る。さらに別の態様において本開示は、細胞中の標的タンパク質をユビキチン化/分解する方法を提供する。特定の実施形態において当該方法は、本明細書において別段に記載されるように好ましくはリンカー部分を通して結合されるILMとPTM、PTMとVLM、またはPTMとCLM、またはPTMとMLMを含む本明細書に記載の二官能性化合物を投与することを含み、ここでVLM/ILM/CLM/MLMは、リンカーを通してPTMに連結され、分解のためにPTMに結合するタンパク質を標的化する。同様に、PTMは、分解するタンパク質またはポリペプチドを標的化するために、リンカーを通してVLMまたはCLMまたはMLMまたはILMに連結することができる。標的タンパク質の分解は、その標的タンパク質がE3ユビキチンリガーゼに近接して配置されたときに生じ、その結果として標的タンパク質の分解/標的タンパク質の効果の阻害、およびタンパク質レベルの制御がもたらされる。本開示によりもたらされるタンパク質レベルの制御は病態または状態の治療を提供するものであり、これは患者細胞中のそのタンパク質のレベルを低下させることによ
って標的タンパク質を介して調節される。
さらに別の態様において本明細書は、例えばヒトなどの動物などの対象または患者において、疾患、障害もしくはその症状を治療または改善する方法を提供するものであり、当該方法は、本明細書に記載の化合物またはその塩型の治療有効量などの有効量と、薬学的に許容可能な担体を含む組成物をその必要のある対象に投与することを含み、当該組成物は、対象において疾患もしくは障害またはその症状の治療または改善に有効である。
別の態様において本明細書は、本開示による化合物を使用して生物系において対象タンパク質の分解効果を特定する方法を提供する。
仕様の一般的分野は、例示の目的でのみ提示するものであり、本開示および添付の請求の範囲を限定することは意図されない。本開示の組成物、方法、およびプロセスに関連する追加の目的および利点は、請求の範囲、詳細な説明、および実施例を鑑みることで当業者には明らかであろう。例えば本開示の様々な態様および実施形態は多くの組み合わせで使用することができ、それらすべてが本明細書により明示的に予期される。これらの追加的な態様および実施形態は、本開示の範囲内に明示的に含まれる。本開示の背景を解説するために、および特定の場合には実施に関して追加の詳細を提供するために本明細書において使用される公表文献および他のマテリアルは、参照により組み込まれる。
本明細書の一部に組み込まれ、その一部を形成する添付図面は、本開示のいくつかの実施形態を図示し、明細書の記載とともに本開示の原理を説明する役割を果たす。図面は、本開示の実施形態の解説の目的のためのみであり、本開示を限定すると解釈されるものではない。本開示のさらなる目的、特徴および利点は、本開示の例示的実施形態を示す添付図面と併せ、以下の詳細な説明から明白となるであろう。
PROTAC機能の全般的な原則に関する図解。例示的なPROTACは、タンパク質標的化部分(PTM;暗い斜線付き長方形)、ユビキチンリガーゼ結合部分(ULM;明るい斜線付き三角形)、任意でPTMとULMを繋ぐリンカー部分(L;黒線)を含む。 PROTAC機能の全般的な原則に関する図解。本明細書に記載のPROTACの機能的な用途を図示する。簡潔に述べると、ULMは特定のE3ユビキチンリガーゼを認識して結合し、PTMは標的タンパク質に結合してこれをリクルートし、E3ユビキチンリガーゼに近接するように持ってくる。典型的には、E3ユビキチンリガーゼは、E2ユビキチン結合タンパク質と複合体化され、単独でまたはE2タンパク質を介して、標的タンパク質上のリシンへの、イソペプチド結合を介したユビキチン(暗色の円)の付着を触媒する。ポリユビキチン化されたタンパク質(右端)はその後、細胞のプロテオソーム機構による分解の標的とされる。 表42。本開示の例示的タンパク質標的化部分および化合物。 表43。本開示の例示的タンパク質標的化部分および化合物のデータ。
以下は、本開示の実施において当業者を支援するために提供される詳細な説明である。当業者であれば、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態の修正および変更を行い得る。本明細書において言及されるすべての公表文献、特許出願、特許、図面およびその他の参考文献は、参照によりその全体が明示的に組み込まれる。
E3ユビキチンリガーゼタンパク質(例えばアポトーシス阻害タンパク質(IAP)、
フォンヒッペル−リンドウE3ユビキチンリガーゼ(VHL)、セレブロンE3ユビキチンリガーゼ、またはMDM2(mouse double minute 2 homolog) E3ユビキチンリガーゼ)と標的タンパク質に結合する二官能性構築物またはキメラ構築物によって、そのE3ユビキチンリガーゼタンパク質と標的タンパク質が近接して配置されると、そのE3ユビキチンリガーゼタンパク質が標的タンパク質をユビキチン化するという驚くべき予想外の発見に関する組成物および方法を本明細書に記載する。従って本開示は、タンパク質標的結合部分(PTM)に連結したE3ユビキチンリガーゼ結合部分(ULM)を含むような化合物および組成物を提供するものであり、これにより選ばれた標的タンパク質のユビキチン化が生じ、プロテアソームによる標的タンパク質の分解が導かれる(図1を参照)。本開示はまた、組成物のライブラリおよびその使用も提供する。
特定の態様において、本開示は、リガンド、例えば、低分子リガンド(すなわち、2000ダルトン、1000ダルトン、500ダルトン、または200ダルトン未満の分子量を有する)を含む化合物を提供し、当該化合物は、IAP、VHL、MDM2、またはセレブロンなどのユビキチンリガーゼに結合することができる。当該化合物は、標的タンパク質をユビキチンリガーゼに近接して配置させ、当該タンパク質の分解(および/または阻害)を生じさせるようなやり方で標的タンパク質に結合することができる部分も含む。上記に加えて低分子とは、当該分子が非ぺプチジルであることを意味し、すなわち例えば4、3、または2個よりも少ないアミノ酸を含むなど、多くの場合ペプチドとはみなされない。本明細書によると、PTM、ULM、またはPROTAC分子は低分子であってもよい。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学的用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態の解説のみを目的としており、本開示を限定することは意図されていない。
値の範囲が提供される場合、文脈により明白に別段の指定が無い限り(例えばある数の炭素原子を含有する基の場合、当該範囲内におさまる各炭素原子数が提供される)、その範囲および任意の他の指定範囲の上限と下限の間の、下限単位の十分の一までの各介在値、またはその指定範囲中の介在値が本発明範囲内に包含されることを理解されたい。これらのより小さな範囲の上限および下限が独立してより小さな範囲に含まれてもよく、これも本開示内に包含され、指定範囲中の任意の具体的に除外される境界値となる。指定範囲が境界値の一方または両方を含む場合、それら含まれる境界値のいずれか、両方を除外する範囲も本開示に含まれる。
以下の用語は、本開示を説明するために使用される。本明細書において用語が具体的に定義されていない場合、その用語は、本開示の説明においてその使用の分若で当該用語を適用する当業者により当分野において認識されている意味が与えられる。
本明細書において使用される場合、「a(1つの)」および「an(1つの)」という冠詞は、文脈により明白に別段の示唆が無い限り、当該冠詞の文法的客体のうちの1つまたは1つ以上(すなわち少なくとも1つ)を指すように本明細書において使用される。一例として、「要素」は1つの要素または複数の要素を意味する。
本明細書および請求の範囲において本明細書に使用される場合、「および/または」という語句は、そのように結合される要素のうちの「いずれか、または両方」を意味すると理解されたい。すなわち、一部の例では要素は結合して存在し、他の例では結合せずに存在する。「および/または」を用いて列記された複数の要素は、同じように解釈されるべ
きである。すなわち、要素の「1つ以上」がそのように結合されている。「および/または」節により具体的に特定された要素以外の他の要素は、それら具体的に特定された要素との関連性の有無に関係なく、任意に存在し得る。したがって、非限定的な例として、例えば「含む」などの非限定的文言と併せて使用される場合、「Aおよび/またはB」という言及は、1つの実施形態においては、Aのみを指し(任意でB以外の要素を含む)、別の実施形態においてはBのみを指し(任意でA以外の要素を含む)、さらに別の実施形態においてはAとBの両方を指す(任意で他の要素を含む)、などのことができる。
本明細書および請求の範囲において本明細書で使用される場合、「または」は、上記に定義される「および/または」と同じ意味を有すると理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を分離するときに、「または」または「および/または」は包括的なものとして解釈されるものとする。すなわち、多くの要素、または要素のリストのうちの少なくとも1つを含むが、複数も含み、そして任意で列記されていない追加の項目も含む。例えば「〜のうちのただ1つ」、または「〜のうちの正確に1つ」、または請求項において使用される場合には「〜から成る」など、逆を明確に示唆される用語のみが、多くの要素、または要素のリストのうちの正確に1つの要素の含有を指す。一般的に本明細書に使用される場合、「または」という用語は、例えば「いずれか」、「〜のうちの1つ」、「〜のうちの1つのみ」、または「〜のうちの正確に1つ」などの排他的な用語が先行する場合にのみ排他的な選択肢(すなわち「1つまたはその他であるが、両方ではない」)を示すものと解釈されるべきである。
請求の範囲、ならびに上述の明細書において、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「有する(having)」「含有する(containing)」、「関与する(involving)」、「保持する(holding)」、「構成される(composed of)」などのすべての移行句は、非限定であり、すなわちそれらを含むが限定されないことを意味すると理解されたい。「〜から成る(consisting of)」および「本質的に〜から成る(consisting essentially of)」という移行句のみ、それぞれ限定的または半限定的な移行句であるものとし、このことは米国特許庁の特許審査基準のセクション2111.03に記載されている。
本明細書において使用される場合、明細書および請求の範囲において、1つ以上の要素のリストに関し、「少なくとも1つ」という語句は、当然のことながら要素リスト中のいずれか1つ、または複数の要素から選択される少なくとも1つの要素を意味するが、必ずしも要素リスト内に具体的に列記されるすべての要素のうちの少なくとも1つを含むものではなく、要素リスト中の要素の任意の組み合わせを除外するものではない。さらにこの定義は、「少なくとも1つ」という語句が指す要素リスト内で具体的に特定された要素以外にも、具体的に特定されたそれら要素の関連性の有無にかかわらず、任意で要素が存在し得ることを許容する。したがって非限定的な例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または同等に「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、または同等に「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)は、1つの実施形態において、任意で複数のAを含む少なくとも1つのAを指し、Bは存在しない(任意でB以外の要素を含む)とすることができる。別の実施形態においては、任意で複数のBを含む少なくとも1つのBを指し、Aは存在しない(任意でA以外の要素を含む)。さらに別の実施形態においては、任意で複数のAを含む少なくとも1つのAと、任意で複数のBを含む少なくとも1つのBを指す(任意で他の要素を含む)ことができる。
これも当然のことながら複数のステップまたは動作を含む本明細書に記載の特定の方法において、当該方法のステップまたは動作の順序は、文脈より別段の示唆が無い限り、当該方法のステップまたは動作が列挙される順序に必ずしも限定されない。
「同時投与(co−administration)」および「同時に投与すること(co−administering)」または「併用療法(combination therapy)」という語は、同時投与(2以上の治療薬を同時に投与すること)と、治療薬が患者の体内にある程度、好ましくは有効量が同時に存在する間に時間を変えて投与すること(1つ又は複数の治療薬を、追加の治療薬の投与の時間とは異なる時間に投与すること)との両方を指す。特定の好ましい態様において、本明細書に記載の本化合物のうちの1つ以上が、特に抗癌剤を含む、少なくとも1つの追加的な生物活性剤と併用して共投与される。特に好ましい態様において、化合物の共投与により、抗癌活性を含む相乗作用的な活性および/または治療がもたらされる。
本明細書に使用される場合、別段の示唆が無い限り、「化合物」という用語は、本明細書に開示される任意の具体的な化学化合物を指し、互変異性体、位置異性体、幾何異性体、および適切な場合には光学異性体(鏡像異性体)およびその他の立体異性体(ジアステレオマー)を含む立体異性体、ならびに文脈で適切な場合にはそのプロドラッグおよび/または重水素化型を含む薬学的に許容可能な塩および誘導体を含む。予期される重水素化低分子は、薬剤分子中に含有される水素原子のうちの1つ以上が重水素で置換されている低分子である。
文脈中のその使用内で、化合物という用語は概して単一の化合物を指すが、例えば本開示化合物の立体異性体、位置異性体および/または光学異性体(ラセミ混合物を含む)ならびに特定の鏡像異性体または特定の鏡像異性体を富化した混合物などの他の化合物を含んでもよい。当該用語は文脈において、投与および活性部位への化合物の送達を促進するよう修飾された化合物のプロドラッグ形態も指す。本化合物の記載において、多くの置換基、および数ある中でもそれと関連した変数が記載されていることに留意されたい。本明細書に記載される分子は、以下に概略されるように安定した化合物であることが当業者には理解される。結合が示されている場合、二重結合と一重結合の両方とも、示されている化合物、および価数の相互作用に関し公知のルールの文脈内で表され、または理解される。
「ユビキチンリガーゼ」という用語は、特定の基質タンパク質へのユビキチンの移送を促進し、その基質タンパク質を分解の標的とさせるタンパク質のファミリーを指す。例えばE2ユビキチン結合酵素と併せて、または単独で、標的タンパク質上のリシンにユビキチンを付着させ、その後、その特定タンパク質基質をプロテアソームによる分解の標的とさせるIAP E3ユビキチンリガーゼタンパク質である。ゆえにE2ユビキチン結合酵素との複合体で、または単独で、E3ユビキチンリガーゼは、標的とされるタンパク質へのユビキチンの移送に関与する。概してユビキチンリガーゼは、ポリユビキチン化に関与し、それにより第二のユビキチンが第一のユビキチンに付着され、第三のユビキチンが第二のユビキチンに付着され、などとなる。ポリユビキチン化は、プロテアソームによる分解に対してタンパク質を印付ける。しかしモノユビキチン化に限定されるユビキチン化事象も一部存在し、その場合には1つのユビキチンのみがユビキチンリガーゼにより基質分子に付加される。モノユビキチン化されたタンパク質は、プロテアソームの分解のための標的とはならないが、そのかわりに例えばユビキチンを結合させることができるドメインを有する他のタンパク質との結合を介して、その細胞内の位置または機能を変化させる場合がある。さらに問題を複雑化しているのは、ユビキチン上の別のリシンがE3により標的とされ、鎖を形成し得るということである。最も一般的なリシンは、ユビキチン鎖上のLys48である。これはプロテアソームにより認識されるポリユビキチンを生成するために使用されるリシンである。
「患者」または「対象」という用語は本明細書全体を通して、本開示による組成物を用
いた予防的治療を含む治療が提供される動物、好ましくはヒトまたは飼育動物を記載するために使用される。例えばヒト患者などの特定の動物に特異的な感染症、状態または病態の治療に関し、患者という用語は、例えばイヌまたはネコなどの飼育動物、または例えばウマ、ウシ、ヒツジなどの家畜を含む特定の動物を指す。概して本開示において患者という用語は、別段の示唆が無い限り、または当該用語を使用している状況から暗示されない限り、ヒト患者を指す。
「有効」という語は、その意図される用途の文脈の範囲内で使用される場合、意図される結果を生じさせる化合物、組成物、または構成要素の量を記載するために使用される。有効という用語は、その他すべての有効量または有効濃度の用語を含み、それらは本出願で別途記載または使用される。
化合物および組成物
1つの態様において、本明細書は、IAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分(ILM)、セレブロンE3ユビキチンリガーゼ結合部分(CLM)、フォンヒッペル−リンドウE3ユビキチンリガーゼ(VHL)結合部分(VLM)、および/またはMDM2(mouse double minute 2 homologue)E3ユビキチンリガーゼ結合部分(MLM)である、E3ユビキチンリガーゼ結合部分(ULM)を含む化合物を提供する。例示的実施形態において、ULMは、以下の構造に従い化学リンカー(L)を介して標的タンパク質結合部分(PTM)に連結される:
(A) PTM−L−ULM
式中、Lは結合または化学リンカー基であり、ULMはE3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、そしてPTMは標的タンパク質結合部分である。本明細書に例示される化合物中の部分の数、および/または相対的な位置は、例示の目的でのみ提供される。当業者には理解されるように、本明細書に記載の化合物は、任意の望ましい数の各官能基部分を用いて、および/または各官能基部分の相対位置で合成することができる。
ULM、ILM、VLM、MLMおよびCLMという用語は、文脈により別段の示唆が無い限り、その包括的な意味で使用される。例えば、ULMという用語は、IAP(すなわちILM)、MDM2(すなわちMLM)、セレブロン(すなわちCLM)、およびVHL(すなわちVLM)に結合するものを含むすべてのULMを包含する。さらにILMという用語は、すべての可能性のあるIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分を包含し、MLMという用語はすべての可能性のあるMDM2 E3ユビキチンリガーゼ結合部分を包含し、VLMという用語はすべての可能性のあるVHL結合部分を包含し、そしてCLMという用語はすべてのセレブロン結合部分を包含する。
別の態様において本開示は、標的タンパク質の分解を誘導することによるタンパク質活性の制御に有用な二官能性化合物または多官能性化合物(例えばPROTAC)を提供する。特定の実施形態において化合物は、標的タンパク質に結合する部分(すなわちタンパク質標的化部分または「PTM」)に直接または間接的に、例えば、共有結合で、連結されたILMまたはVLMまたはCLMまたはMLMを含む。特定の実施形態においてILM/VLM/CLM/MLMとPTMは、化学リンカー(L)を介して連結または結合される。ILMは、IAP E3ユビキチンリガーゼに結合し、VLMは、VHLに結合し、CLMは、セレブロンE3ユビキチンリガーゼに結合し、およびMLMは、MDM2 E3ユビキチンリガーゼに結合し、そしてPTMは、標的タンパク質を認識し、標的タンパク質とユビキチンリガーゼタンパク質を近接して配置することにより、各部分とその標的との相互作用により、標的タンパク質の分解が促進される。例示的な二官能性化合物は、以下のように示すことができる:
(B) PTM−ILM
(C) PTM−CLM
(D) PTM−VLM
(E) PTM−MLM
特定の実施形態において、二官能性化合物は化学リンカー(L)をさらに含む。例えば、二官能性化合物は、以下のように示すことができる:
(F) PTM−L−ILM
(G) PTM−L−CLM
(H) PTM−L−VLM
(I) PTM−L−MLM
式中、PTMはタンパク質/ポリペプチド標的化部分であり、Lは化学リンカーであり、ILMはIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、CLMはセレブロンE3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、VLMはVHL結合部分であり、そしてMLMはMDM2 E3ユビキチンリガーゼ結合部分である。
特定の実施形態において、ULM(例えばILM、CLM、VLM、またはMLM)は、約200μM未満のIC50で、E3ユビキチンリガーゼ(例えばIAP E3ユビキチンリガーゼ、セレブロンE3ユビキチンリガーゼ、VHL、MDM2 E3ユビキチンリガーゼ)に対する活性を示し、またはこれらへと結合する。IC50は、例えば、蛍光偏光アッセイなどの当分野で公知の任意の方法に従って決定することができる。
特定の追加的実施形態において、本明細書に記載の二官能性化合物は、約100、50、10、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001mM未満、または約100、50、10、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001μM未満、または約100、50、10、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001nM未満、または約100、50、10、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001pM未満のIC50の活性を示す。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、複数のPTM(同じまたは別のタンパク質標的を標的化する)、複数のULM、1つ以上のULM(すなわち複数/異なるE3ユビキチンリガーゼ、例えばVHL、IAP、セレブロン、および/またはMDM2に特異的に結合する部分)またはその組み合わせを含む。本明細書に記載の態様または実施形態のいずれかにおいて、PTMとULM(例えばILM、VLM、CLM、および/またはMLM)は、直接、または1つ以上の化学リンカー、もしくはその組み合わせを介して連結することができる。追加的な実施形態において、化合物が複数のULMを有する場合、当該ULMは同じE3ユビキチンリガーゼに対するものとすることができ、またはそれぞれのULMは別のE3ユビキチンリガーゼに特異的に結合することができる。またさらなる実施形態において、化合物が複数のPTMを有する場合、それらPTMは同じ標的タンパク質に結合することができ、またはそれぞれのPTMは、別の標的タンパク質に特異的に結合することができる。
特定の実施形態において、化合物が複数のULMを含む場合、当該ULMは同一である。追加的な実施形態において、化合物は、複数のULM(例えばULM、ULM’等)、直接、または化学リンカー(L)を介して、またはその両方でULMに連結される少なくとも1つのPTMを含む。特定の追加的な実施形態において、複数のULMを含む化合物は、複数のPTMをさらに含む。さらに追加的な実施形態において、PTMは同一であるか、または任意で異なっている。またさらなる実施形態において、PTMが異なる場合、各PTMは同じタンパク質標的に結合してもよく、または異なるタンパク質標的に特異的に結合してもよい。
特定の実施形態において、化合物は複数のULMおよび/または複数のULM’を含んでもよい。さらなる実施形態において、少なくとも2つの異なるULM、複数のULM、
および/または複数のULM’を含む化合物は、直接、もしくは化学リンカーを介して、もしくはその両方を介してULMまたはULM’に連結された少なくとも1つのPTMをさらに含む。本明細書に記載の実施形態のいずれかにおいて、少なくとも2つの異なるILMを含む化合物は、複数のPTMをさらに含むことができる。さらに追加的な実施形態において、PTMは同一であるか、または任意で異なっている。またさらなる実施形態において、PTMが異なる場合、各PTMは同じタンパク質標的に結合してもよく、または異なるタンパク質標的に特異的に結合してもよい。またさらなる実施形態において、PTMそれ自体が、例えばILM、VLM、CLM、MLM、ILM’、VLM’、CLM’、および/またはMLM’などのULM(またはULM’)である。
追加的実施形態において、本明細書は、その鏡像異性体、ジアステレオマー、溶媒和物および多形体を含み、その薬学的に許容可能な塩形態、例えば酸塩形態および塩基塩形態を含む、本明細書に記載の化合物を提供する。
例示的なILM
AVPIテトラペプチド断片
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、アラニン−バリン−プロリン−イソロイシン(AVPI)テトラペプチド断片、またはその非天然型模倣体を含むことができる。特定の実施形態において、ILMは、以下の式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)および式(V)により表される化学構造から成る群から選択される:
Figure 2020504741
式中、
式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)のRは、Hまたはアルキルから選択され、
式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)のRは、Hまたはアルキルから選択され、
式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)のRは、H、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)に対するRおよびRは、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、またはより好ましくは式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)に対するRおよびRはともにピロリジン環またはピぺリジン環を形成し、当該環はさらに任意で1〜2個のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールの環に縮合され、それらの各々をその後さらに別のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールの環へ縮合することができ、
式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)に対するRおよびRは、ともに5〜8員の環を形成することができ、当該環はさらに任意で1〜2個のシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールの環に縮合され、
式(I)、(II)、(III)、(IV)、および(V)に対するRは、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル
、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルから選択され、各々はさらに任意でハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、シアノ、(ヘテロ)シクロアルキル、または(ヘテロ)アリールから選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはRは、-C(O)NH-Rであり、かつ
は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルから選択され、それらはさらに任意で上述のように1〜3個の置換基で置換される。
上述のように、式(II)のP1、P2、P3、およびP4は、それぞれAVPIテトラペプチド断片またはその非天然型模倣体のA、V、P、およびIと相関する。同様に、式(I)および(III)〜(V)の各々は、AVPIテトラペプチド断片またはその非天然型模倣体のA、V、P、およびIと相関する部分を有する。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、国際特許出願公開公報第2008/014236号に記載されるIAPアンタゴニストの誘導体式(VI)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、またはその薬学的に許容可能な塩もしくは水和物であり、
Figure 2020504741
式中、
式(VI)のRは、H、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、またはC−C1O−シクロアルキルから独立して選択され、これらは非置換であるか、または置換され、
式(VI)のRは、H、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、またはC−C1O−シクロアルキルから独立して選択され、これらは非置換であるか、または置換され、
式(VI)のRは、H、−CF、−C5、−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、−CH−Zから独立して選択され、または任意のRとRはともに複素環式の環を形成し、
式(VI)の各Zは、H、−OH、F、Cl、−CH3、−CF3、−CHCl、−CHFまたは−CHOHから独立して選択され、
式(VI)のRは、C−C16の直鎖または分枝鎖のアルキル、C−C16−アルケニル、C−C16−アルキニル、C−C10−シクロアルキル、−(CH0−6−Z1、−(CH0−6−アリール、および−(CH0−6−hetから独立して選択され、式中、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルは非置換であるか、または置換され、
式(VI)のRは、H、C1−10−アルキル、アリール、フェニル、C3−7−シクロアルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−C1−10−アルキル−アリール、−(CH0−6−C3−7−シクロアルキル−(CH0−6−フェニル、−(CH0−4−CH[(CH1−4−フェニル]2、インダニル、−C
(O)−C1−10−アルキル、−C(O)−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−C(O)−(CH0−6−フェニル、−(CH0−6−C(O)−フェニル、−(CH0−6−het、−C(O)−(CH1−6−hetから独立して選択されるか、またはRはアミノ酸の残基から選択され、アルキル、シクロアルキル、フェニル、およびアリールの置換基は非置換であるか、または置換され、
式(VI)のZは、−N(R10)−C(O)−C1−10−アルキル、−N(R1O)−C(O)−(CH0−6−C3−7−シクロアルキル、−N(R10)−C(O)−(CH0−6−フェニル、−N(R10)−C(O)(CH1−6−het、−C(O)−N(R11)(R12)、−C(O)−O−C1−10−アルキル、−C(O)−O−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−C(O)−O−(CH0−6−フェニル、−C(O)−O−(CH1−6−het、−O−C(O)−C1−10−アルキル、−O−C(O)−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−O−C(O)−(CH0−6−フェニル、−O−C(O)−(CH1−6−hetから独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、およびフェニルは非置換であるか、または置換され、
式(VI)のhetは、N、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜7員の複素環式の環、またはN、OおよびSから選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子を含有する少なくとも1個の5〜7員の複素環式の環を含む8〜12員の縮合環系から独立して選択され、当該複素環式の環または縮合環系は、炭素原子もしくは窒素原子上で非置換であるか、または置換され、
式(VI)のR10は、H、−CH3、−CF、−CHOH、または−CHClから選択され、
式(VI)のR11およびR12は、H、C1−4−アルキル、C3−7−シクロアルキル、−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、(CH0−6−フェニルから独立して選択され、アルキル、シクロアルキルおよびフェニルは非置換であるか、または置換され、またはR11およびR12は窒素とともにhetを形成し、かつ
式(VI)のUは、独立して、以下の式(VII)に示されるとおりであり、
Figure 2020504741
式中、
式(VII)の各nは、0〜5から独立して選択され、
式(VII)のXは、−CHおよびNの群から選択され、
式(VII)のRおよびRは、O原子、S原子、もしくはN原子またはC0−8−アルキルの群から独立して選択され、アルキル鎖中の炭素原子のうちの1つ以上が任意で、O、SまたはNから選択されるヘテロ原子により置換され、ここで各アルキルは独立して非置換であるか、または置換され、
式(VII)のRは、Re−Q−(R(Rq、およびAr−D−Arの群から選択され、
式(VII)のRは、Hの群から選択されるか、または任意のRおよびRはともにシクロアルキルまたはhetを形成し、RおよびRがシクロアルキルまたはhetを
形成する場合には、Rは、その形成された環にC原子またはN原子において付着され、式(VII)のpおよびqは0または1から独立して選択され、
式(VII)のRは、C1−8−アルキルおよびアルキリデンの群から選択され、各Reは非置換であるか、または置換されているかのいずれかであり、
Qは、N、O、S、S(O)およびS(O)の群から選択され、
式(VII)のArおよびArは、置換または非置換のアリールおよびhetの群から独立して選択され、
式(VII)のRおよびRは、H、−C1−10−アルキル、C1−10−アルキルアリール、−OH、−O−C1−10−アルキル、−(CH0−6−C3−7−シクロアルキル、−O−(CH0−6−アリール、フェニル、アリール、フェニル-フェ
ニル、−(CH1−6−het、−O−(CH1−6−het、−OR13、−C(0)−R13、−C(O)−N(R13)(R14)、−N(R13)(R14)、−S−R13、−S(O)−R13、−S(O)−R13、−S(O)−NR1314、−NR13−S(O)−R14、−S−C1−10−アルキル、アリール−C1−4−アルキル、またはhet−C1−4−アルキルから独立して選択され、アルキル、シクロアルキル、hetおよびアリールは非置換または置換され、−SO−C1−2−アルキル、−SO−C1−2−アルキルフェニル、−O−C1−4−アルキルであるか、または任意のRおよびRはともにhetまたはアリールから選択される環を形成し、
式(VII)のDは、−CO−、−C(O)−C1−7−アルキレンまたはアリレン、−CF−、−O−、−S(O)の群から選択され、ここでrは、0〜2個の1,3−ジオキサラン、またはC1−7−アルキル−OHであり、ここでアルキル、アルキレンまたはアリレンは非置換であるか、または1つ以上のハロゲン、OH、−O−C1−6−アルキル、−S−C1−6−アルキル、または−CFで置換され、または各Dは、N(R)から独立して選択され、
Rhは、H、非置換または置換されたC1−7−アルキル、アリール、非置換または置換された−O−(C1−7−シクロアルキル)、−C(O)−C1−10−アルキル、−C(O)−C0−10−アルキル−アリール、−C−O−C01−10−アルキル、−C−O−C0−10−アルキル−アリール、−SO−C1−10−アルキル、または−SO−(C0−10−アルキルアリール)の群から選択され、
式(VII)のR、R、RおよびRは、H、−C1−10−アルキル、−C1−10−アルコキシ、アリール−C1−10−アルコキシ、−OH、−O−C1−10−アルキル、−(CH0−6−C3−7−シクロアルキル、−O−(CH0−6−アリール、フェニル、−(CH1−6−het、−O−(CH1−6−het、−OR13、−C(O)−R13、−C(O)−N(R13)(R14)、−N(R13)(R14)、−S−R13、−S(O)−R13、−S(O)−R13、−S(O)−NR1314、または−NR13−S(O)−R14の群から独立して選択され、各アルキル、シクロアルキル、およびアリールは非置換であるか、または置換され、かつ任意のR、R、RおよびRは任意で環系をともに形成し、
式(VII)のR13およびR14は、H、C1−10−アルキル、−(CH0−6−C3−7−シクロアルキル、−(CH0−6−(CH)0−1−(アリール)1−2、−C(O)−C1−10−アルキル、−C(O)−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−C(O)−O−(CH0−6−アリール、−C(O)−(CH0−6−O−フルオレニル、−C(O)−NH−(CH0−6−アリール、−C(O)−(CH0−6−アリール、−C(O)−(CH0−6−het、−C(S)−C1−10−アルキル、−C(S)−(CH1−6−C3−7−シクロアルキル、−C(S)−O−(CH0−6−アリール、−C(S)−(CH0−6−O−フルオレニル、−C(S)−NH−(CH0−6−アリール、−C(S)−(CH0−6−アリール、または−C(S)−(CH1−6−hetの群から独立して選択され、各アルキル、シクロアルキル、およびアリールは非置換であるか、または置換され
:または任意のR13およびR14は窒素原子とともにhetを形成し、
式中、式(VII)のR13およびR14のアルキル置換基は非置換であるか、または置換され、置換される場合には、C1−10−アルキル、ハロゲン、OH、−O−C1−6−アルキル、−S−C1−6−アルキル、および−CFから選択される1つ以上の置換基により置換され、かつR13およびR14の置換フェニルまたはアリールは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、ニトロ、−CN、−O−C(O)−C1−4−アルキル、および−C(O)−O−C1−4−アリールから選択される1つ以上の置換基により置換される。
特定の実施形態において、化合物は、少なくとも1つの追加の独立して選択されたリンカー基によって、式(VI)またはその非天然型模倣体のILMに付着された、独立して選択される第二のILMをさらに含む。ある実施形態において、第二のILMは、式(VI)の誘導体またはその非天然型模倣体である。特定の実施形態において、少なくとも1つの追加の独立して選択されたリンカー基は、ILMと第二のILMを化学的に結合する、2つの追加の独立して選択されたリンカー基を含む。ある実施形態において、式(VI)またはその非天然型模倣体のILMに対する少なくとも1つの追加のリンカー基は、RおよびRから選択される基を化学的に結合する。例えば式(VI)のILMおよび式(VI)の第二のILM、またはそれらの非天然型模倣体は、以下に示されるように結合することができる。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ILM、少なくとも1つの追加の独立して選択されたリンカー基L、および第二のILMは、以下から成る群から選択される構造を有し、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
これらは国際特許出願公開公報第2008/014236号に記載されるIAPアンタゴニストの誘導体である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(VIII)(これはNdubaku,C.,et al.Antagonism of c−IAP and
XIAP proteins is required for efficient
induction of cell death by small−molecule IAP antagonists,ACS Chem.Biol.,557−566,4(7)(2009)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有し、
Figure 2020504741
式中、式(VIII)のA1およびA2のそれぞれは、任意で置換される単環、縮合環、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、かつ
式(VIII)のRは、HまたはMeから選択される。
特定の実施形態において、リンカー基Lは式(VIII)のA1に付着される。別の実施形態において、リンカー基Lは式(VIII)のA2に付着される。
特定の実施形態において、ILMは、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、以下の式(IX)(Mannhold,R.,et al.IAP antagonists:promising candidates for cancer therapy,Drug Discov.Today,15(5−6),210−9(2010)において相互参照される化学種に由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、Rは、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、最も好ましくは、イソプロピル、tert−ブチル、シクロヘキシルおよびテトラヒドロピラニルから選択され、そして式(IX)のRは、−OPhまたはHから選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、以下の式(X)(Mannhold,R.,et al.IAP antagonists:promising
candidates for cancer therapy,Drug Discov.Today,15(5−6),210−9(2010)において相互参照される化学種に由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(X)のRは、H、−CHOH、CHCHOH、CHNHCHCHNHから選択され、
式(X)のXは、SまたはCHから選択され、
式(X)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
式(X)のRおよびRはHまたはMeから独立して選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、以下の式(XI)(Mannhold,R.,et al.IAP antagonists:promising candidates for cancer therapy,Drug Discov.Today,15(5−6),210−9(2010)において相互参照される化学種に由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、式(XI)のRは、HまたはMeから選択され、そして式(XI)のRは、Hまたは
Figure 2020504741
から選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、以下の式(XII)(Mannhold,R.,et al.IAP antagonists:promising candidates for cancer therapy,Drug Discov.Today,15(5−6),210−9(2010)において相互参照される化学種に由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XII)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
式(XII)のRは、以下から選択される。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、IAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(XIII)、(Flygare,J.A.,et al.Small−molecule pan−IAP antagonists:a patent review, Expert Opin.Ther.Pat.,20(2),251−67(2010)に要約されるIAPリガン
ドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XIII)のZは、不在またはOであり、
式(XIII)のRは、以下
Figure 2020504741
から選択され、
Figure 2020504741
のR10は、H、アルキル、またはアリールから選択され、
Xは、CH2およびOから選択され、かつ
Figure 2020504741
は、窒素含有ヘテロアリールである。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(XIV)(Flygare,J.A.,et al.Small−molecule pan−IAP antagonists:a patent review,Expert Opin.Ther.Pat.,20(2),251−67(2010)に要約されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XIV)のZは、不在またはOであり、
式(XIV)のRおよびRはHまたはMeから独立して選択され、
式(XIV)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
のR10は、H、アルキル、またはアリールから選択され、
Figure 2020504741
のXは、CHおよびOから選択され、かつ
Figure 2020504741
Figure 2020504741
は、窒素含有ヘテロアリールである。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
これは米国特許公開第2008/0269140号および米国特許第7,244,851号に開示されるリガンドの誘導体である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XV)(国際特許公開公報第2008/128171号に記載されるIAPリガンドの誘導体である)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XV)のZは不在またはOであり、
式(XV)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
のR10は、H、アルキル、またはアリールから選択され、
Figure 2020504741
のXは、CHおよびOから選択され、また
Figure 2020504741
Figure 2020504741
は、窒素含有ヘテロアリールであり、かつ
式(XV)のRは、H、アルキルまたはアシルから選択される。
特定の実施形態において、ILMは以下の構造を有する。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XVI)(国際特許公開公報第2006/069063号に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XVI)のRは、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、より好ましくは、イソプロピル、tert−ブチル、シクロヘキシルおよびテトラヒドロピラニルから選択され、最も好ましくはシクロヘキシルから選択され、
式(XVI)の
Figure 2020504741
は、5員または6員の窒素含有ヘテロアリールであり、より好ましくは5員の窒素含有ヘテロアリールであり、最も好ましくはチアゾールであり、かつ
式(XVI)のArは、アリールまたはヘテロアリールである。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(XVII)(Cohen,F.et al.,Antogonists of inhibitors of apoptosis proteins based on thiazole amide isosteres,Bioorg.Med.Chem.Lett.,20(7),2229−33(2010)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XVII)のRは、ハロゲン(例えばフッ素)、シアノ、
Figure 2020504741
の群から選択され、
式(XVII)のXは、OまたはCHの群から選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(XVIII)(Cohen,F.et al.,Antogonists of inhibitors of
apoptosis proteins based on thiazole amide isosteres,Bioorg.Med.Chem.Lett.,20(7),2229−33(2010)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、式(XVIII)のRは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、またはハロゲン(可変の置換位置において)から選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(XIX)(Cohen,F.et al.,Antogonists of inhibitors of apoptosis proteins based on thiazole amide isosteres,Bioorg.Med.Chem.Lett.,20(7),2229−33(2010)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中
Figure 2020504741
は、6員の窒素ヘテロアリールである。
特定の実施形態において、組成物のILMは、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、組成物のILMは、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XX)(国際特許出願公開公報第2007/101347号に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
(XX)のXは、CH、O、NHまたはSから選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XX)(米国特許第7,345,081号および同第7,419,975号に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XXI)のRは、以下から選択され
Figure 2020504741
式(XXI)のRは、以下から選択され
Figure 2020504741
式(XXI)のWは、CHまたはNから選択され、かつ
Figure 2020504741
のRは独立して、単環もしくは二環の縮合アリールまたはヘテロアリールである。
特定の実施形態において、化合物のILMは、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、化合物のILMは、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
これらは国際特許出願公開公報第2009/060292号、米国特許第7,517,906号、国際特許出願公開公報第2008/134679号、国際特許出願公開公報第2007/130626号および国際特許出願公開公報第2008/128121号に記載されている。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXII)もしくは式(XXIII)(国際特許出願公開公報第2015/006524号、およびPerez HL,Discovery of potent heterodimeric antagonists of inhibitor of apoptosis proteins(IAPs) with sustained antitumor act
ivity.J.Med.Chem.58(3),1556−62(2015)に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、かつ/またはILMは、その薬学的に許容可能な塩、互変異性体もしくは立体異性体であり、
Figure 2020504741
式中、
式(XXII)または式(XXIII)のRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールであり、
式(XXII)または式(XXIII)のRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールであり、
または代替的に式(XXII)または式(XXIII)のRおよびRは独立して任意で置換されるチオアルキルであり、チオアルキルのS原子に付着される置換基は任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−(CHCOR20、−CHCHR21COR22または−CH23であり、
式中、
vは、1〜3の整数であり、
−(CHCOR20および−CH23のR20およびR22は、OH、NR2425またはOR26から独立して選択され、
−CHCHR21CORのR21は、NR2425の群から選択され、
−CH23のR23は、任意で置換されるアリール、または任意で置換されるヘテロシクリルから選択され、ここで当該任意の置換基としてはアルキルおよびハロゲンが挙げられ、
NR2425のR24は、水素または任意で置換されるアルキルから選択され、
NR2425のR25は、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−CH(OCHCHO)CH、またはスペルミンもしくはスペルミジンなどのポリアミン鎖から選択され、
OR26のR26は、任意で置換されるアルキルから選択され、当該任意の置換基はOH、ハロゲンまたはNHであり、また
mは、1〜8の整数であり、
式(XXII)または式(XXIII)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアリール、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるアリールアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるヘテロアリールアルキル、または任意で置換されるヘテロシクロアルキルから独立して選択され、当該置換基はアルキル、ハロゲンまたはOHであり、
式(XXII)または式(XXIII)のR、R、RおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、かつ
Xは、結合または化学リンカー基、および/またはその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、または立体異性体から選択される。
特定の実施形態において、Xは結合であるか、または以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
式中、「*」は、PTM、LまたはULM、例えば、ILMの付着点である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXIV)もしくは式(XXVI)(国際特許出願公開公報第2015/006524号、およびPerez
HL,Discovery of potent heterodimeric antagonists of inhibitor of apoptosis proteins(IAPs)with sustained antitumor activity.J.Med.Chem.58(3)、1556−62(2015)に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造、および以下に示されるようにリンカー基Lに対する化学リンカーを有することができ、かつ/またはILMは、その薬学的に許容可能な塩、互変異性体もしくは立体異性体であり、
Figure 2020504741
式中、
式(XXIV)、式(XXV)または式(XXVI)のRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、
式(XXIV)、式(XXV)または式(XXVI)のRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、
または代替的に、
式(XXIV)、式(XXV)または式(XXVI)のRおよびRは、任意で置換されるチオアルキルから独立して選択され、チオアルキルのS原子に付着される置換基は任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−(CHCOR20、−CHCHR21COR22または−CH23であり、
式中、
vは、1〜3の整数であり
、−(CHCOR20および−CH23のR20およびR22は、OH、NR2425またはOR26から独立して選択され、
−CHCHR21CORのR21は、NR2425から選択され、
−CH23のR23は、任意で置換されるアリール、または任意で置換されるヘテロシクリルから選択され、当該任意の置換基としてはアルキルおよびハロゲンが挙げられ、NR2425のR24は、水素または任意で置換されるアルキルから選択され、
NR2425のR25は、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−CH(OCHCHO)CH、またはスペルミンもしくはスペルミジンなどのポリアミン鎖から選択され、
OR26のR26は、任意で置換されるアルキルから選択され、当該任意の置換基はOH、ハロゲンまたはNHであり、かつ
mは、1〜8の整数であり、
式(XXIV)、式(XXV)または式(XXVI)のRおよびRは独立して、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアリール、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるアリールアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるヘテロアリールアルキル、または任意で置換されるヘテロシクロアルキルであり、当該置換基はアルキル、ハロゲンまたはOHであり、
式(XXIV)、式(XXV)または式(XXVI)のR、R、RおよびRは独立して、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルである。
特定の実施形態において、ILMは式(XXII)〜式(XXVI)により、
およびRは、HまたはMeから選択され、
およびRは、以下を含む群から選択され、
Figure 2020504741
およびRは、以下を含む群から選択される。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXVII)もしくは式(XXVII)(国際特許出願公開公報第2014/055461号、およびKim,KS,Discovery of tetrahydroisoquinoline−based bivalent heterodimeric IAP antagonists.Bioorg.Med.Chem.Lett.24(21),5022−9(2014)に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、かつ/またはILMは、その薬学的に許容可能な塩、互変異性体も
しくは立体異性体であり、
Figure 2020504741
式中、
35は、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、シアノ、およびハロアルコキシから選択される1〜2個の置換基であり、
式(XXVII)および式(XXVIII)のRは、H、または任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、
式(XXVII)および式(XXVIII)のRは、H、または任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、
または代替的に、
式(XXVII)および式(XXVIII)のRおよびRは、任意で置換されるチオアルキル-CR6061SR70から独立して選択され、式中、R60およびR61
、Hまたはメチルから選択され、R70は、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−(CHCOR20、−CHCHR21COR22または−CH23から選択され、
式中、
vは、1〜3の整数であり、
−(CHCOR20および−CHCHR21COR22のR20およびR22は、OH、NR2425またはOR26から独立して選択され、
−CHCHR21COR22のR21は、NR2425から選択され、
−CH23のR23は、任意で置換されるアリール、または任意で置換されるヘテロシクリルから選択され、ここで当該任意の置換基としてはアルキルおよびハロゲンが挙げられ、
NR2425のR24は、水素または任意で置換されるアルキルから選択され、
NR2425のR25は、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−CHCH(OCHCHCH、またはスペルミンもしくはスペルミジンなどのポリアミン鎖-[CHCH(CH)δNH]ΨCHCH(CH)ωNHから
選択され、
式中δ=0〜2、Ψ=1〜3、ω=0〜2であり、
OR26のR26は、任意で置換されるアルキルであり、当該任意の置換基はOH、ハロゲンまたはNHであり、また
mは、1〜8の整数であり、
式(XXVII)および式(XXVIII)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアリール、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるアリールアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるヘテロアリールアルキル、または任意で置換されるヘテロシクロアルキルから独立して選択され、当該置換基はアルキル、ハロゲンまたはOHであり、
式(XXVII)および式(XXVIII)のR、R、RおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、
式(XXVII)および式(XXVIII)のR31は、任意でさらに置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルから選択され、好ましくは以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
式(XXVII)および(XXVIII)のXは、−(CR8182−、任意で置換されるヘテロアリールまたはヘテロシクリル、
Figure 2020504741
から選択され、
式(XXVII)のZは、C=O、−O−、−NR、−CONH−、−NHCO−から選択されるか、または不在であってもよく、
−(CR8182−のR81およびR82は、水素、ハロゲン、アルキルまたはシクロアルキルから独立して選択され、またはR81とR82はともに炭素環を形成することができ、
Figure 2020504741
のR10とR11は、水素、ハロゲンまたはアルキルから独立して選択され、
Figure 2020504741
のR12、R13、R14、R15およびR16は、水素、ハロゲン、または任意で置換されるアルキル、またはOR17から独立して選択され、
17は、水素、任意で置換されるアルキルまたは任意で置換されるシクロアルキルから選択され、
−(CR2122−および
Figure 2020504741
のmならびにnは独立して、0、1、2、3、または4であり、
Figure 2020504741
のoおよびpは独立して、0、1、2または3であり、
Figure 2020504741
のqならびにtは独立して、0、1、2、3、または4であり、
Figure 2020504741
のrは0または1である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXIX)、式(XXX)、式(XXXI)もしくは式(XXXII)(国際特許出願公開公報第2014/055461号、およびKim,KS,Discovery of tetrahydroisoquinoline−based bivalent heterodimeric IAP antagonists.Bioorg.Med.Chem.Lett.24(21),5022−9(2014)に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造、および以下に示されるようなリンカー基Lに対する化学リンカーを有することができ、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(XXIX)〜式(XXXII)のRは、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換される
ヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、
または代替的に、
式(XXVII)および式(XXVIII)のRおよびRは、H、任意で置換されるチオアルキル-CR6061SR70から独立して選択され、式中、R60およびR
は、Hまたはメチルから選択され、R70は、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−(CHCOR20、−CHCHR21COR22または−CH23であり、
式中、
vは、1〜3の整数であり、
-(CHCOR20および−CHCHR21COR22のR20とR22は、O
H、NR2425またはOR26から独立して選択され、
−CHCHR21COR22のR21は、NR2425から選択され、
−CH23のR23は、任意で置換されるアリール、または任意で置換されるヘテロシクリルから選択され、ここで当該任意の置換基としてはアルキルおよびハロゲンが挙げられ、
NR2425のR24は、水素または任意で置換されるアルキルから選択され、
NR2425のR25は、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−CHCH(OCHCHCH、または例えばスペルミンもしくはスペルミジンなどのポリアミン鎖の-[CHCH(CH)δNH]ΨCHCH(CHω NHから選択され、
式中δ=0〜2、Ψ=1〜3、ω=0〜2であり、
OR26のR26は、任意で置換されるアルキルであり、当該任意の置換基はOH、ハロゲンまたはNHであり、
mは、1〜8の整数であり、
式(XXIX)〜式(XXXII)のRおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、また
式(XXIX)〜式(XXXII)のR31は、任意でさらに置換されるアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルから選択され、好ましくは以下から成る群
Figure 2020504741
から選択される。
特定の実施形態において、化合物のILMは
Figure 2020504741
である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXXIII)(国際特許出願公開公報第2014/074658号および国際特許出願公開公報第2013/071035号に記載されるIAPリガンドの誘導体である)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
中、
式(XXXIII)のRは、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、式(XXXIII)のRおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、
式(XXXIII)のR32は、(C−Cアルキレン)−R33から選択され、式中、R33は、任意でさらに置換される水素、アリール、ヘテロアリール、またはシクロアルキルから選択され、
式(XXXIII)のXは、以下から選択され、
Figure 2020504741
式(XXXIII)のZおよびZ’は、以下から独立して選択され、
Figure 2020504741
式中、各
Figure 2020504741
は、化合物への付着点を表し、そしてZおよびZ’は任意の所与の化合物において両方とも
Figure 2020504741
になることはできず、
式(XXXIII)のYは、以下から選択され、
Figure 2020504741
式中、式(XXXIII)のZおよびZ’は同一であり、Zは
Figure 2020504741
であり、式中、各
Figure 2020504741
は、化合物への付着点を表し、Xは以下から選択され、
Figure 2020504741
式(XXXIII)のYは以下から独立して選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
Figure 2020504741
は、化合物の−C=O部分への付着点を表し、
Figure 2020504741
は、化合物の−NH部分への付着点を表し、
Figure 2020504741
は、Zへの第一の付着点を表し、
Figure 2020504741
は、Zへの第二の付着点を表し、
mは、0〜3の整数であり、
nは、1〜3の整数であり、
pは、0〜4の整数であり、また
Aは、−C(O)Rであり、
は、-C(O)R、OH、NHCN、NHSO10、NHOR11またはN(
12)(R13)から選択され、
NHSO10およびNHOR11のR10およびF11は、水素、任意で置換される−C−Cアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはヘテロシクロアルキルから独立して選択され、
N(R12)(R13)のR12およびR13は、水素、−C−Cアルキル、−(C
−C)アルキレン)−NH−(C−Cアルキル)、および-(C−Cアルキ
レン)−O−(C−Cヒドロキシアルキル)から独立して選択されるか、またはR12およびR13はそれらが共通して結合される窒素原子とともに、N、OおよびSから選択される1つの追加ヘテロ原子を任意で含む飽和ヘテロシクリルを形成し、当該飽和複素環は任意でメチルで置換される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXXIV)もしくは式(XXXV)(国際特許出願公開公報第2014/047024号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、かつ/またはILMは、その薬学的に許容可能な塩、互変異性体もしくは立体異性体であり、
Figure 2020504741
式中、
式(XXXIV)または(XXXV)のXは不在、または−(CR1011−、任意で置換されるヘテロアリール、または任意で置換されるヘテロシクリル、
Figure 2020504741
から選択される基であり、
式(XXXIV)または式(XXXV)のYおよびZは、C=O、−O−、−NR−、−CONH−、−NHCO−から独立して選択されるか、または不存であってもよく、
式(XXXIV)または式(XXXV)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるアリールから独立して選択され、または式(XXXIV)または式(XXXV)のRおよびRは、任意で置換されるチオアルキルから独立して選択され、チオアルキルのS原子に付着される置換基は任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−(CHCOR20、−CHCHR21COR22または−CH23であり、式中vは、1〜3の整数であり、
−(CHCOR20および−CHCHR21COR22のR20およびR22は、OH、NR2425またはOR26から独立して選択され、
−CHCHR21COR22のR21は、NR2425から選択され、
−CH23のR23は、任意で置換されるアリール、または任意で置換されるヘテロシクリルから選択され、ここで当該任意の置換基としてはアルキルおよびハロゲンが挙げられ、
NR2425のR24は、水素または任意で置換されるアルキルから選択され、
NR2425のR25は、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換される分枝アルキル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるヘテロシクリル、−CH(OCHCH20CH、またはポリアミン鎖から選択され、
26は、任意で置換されるアルキルであり、当該任意の置換基は、OH、ハロゲンまたはNHであり、
−(CR1011−のmは、1〜8の整数であり、
式(XXXIV)または式(XXXV)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアリール、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるアリールアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるヘテロアリールアルキル、または任意で置換されるヘテロシクロアルキルから独立して選択され、当該置換基はアルキル、ハロゲンまたはOHであり、
式(XXXIV)または式(XXXV)のR、R、RおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、
−(CR1011−のR10およびR11は、水素、ハロゲン、または任意で置換されるアルキルから独立して選択され、
Figure 2020504741
のR12およびR13は、水素、ハロゲンまたは任意で置換されるアルキルから独立して選択されるか、またはR12およびR13はともに炭素環を形成することができ、
Figure 2020504741
のR14、R15、R16、R17およびR18は、水素、ハロゲン、任意で置換されるアルキル、またはOR19から独立して選択され、
OR19のR19は、水素、任意で置換されるアルキルまたは任意で置換されるシクロアルキルから選択され、
−(CR1011−のmおよびnは独立して、0、1、2、3、または4であり、−(CR1011−のoおよびpは独立して、0、1、2、または3であり、
−(CR1011−のqは、0、1、2、3、または4であり、rは、0または1であり、
−(CR1011−のtは、1、2または3である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXXVI)(国際特許出願公開公報第2014/025759号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、かつ/またはその薬学的に許容可能な塩、互変異性体もしくは立体異性体であり、
Figure 2020504741
式中、
式(XXXVI)のAは、
Figure 2020504741
から選択され、ここで点線は任意の二重結合を表し、
式(XXXVI)のXは、−(CR2122−、
Figure 2020504741
から選択され、
式(XXXVI)のYおよびZは、−O−、−NR−から独立して選択されるか、または不在であり、
式(XXXVI)のVは、−N−または−CH−から選択され、
式(XXXVI)のWは、−CH−または−N−から選択され、
式(XXXVI)のRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから選択され、
式(XXXVI)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるヘテロシクリル、任意で置換されるアリールアルキル、任意で置換されるヘテロアリールアルキル、または任意で置換されるヘテロシクロアルキルから独立して選択され、
式(XXIV)、式(XXV)または式(XXVI)のR、R、RおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、または好ましくはメチルであり、
Figure 2020504741
のRおよびR10は、水素、ハロゲンまたは任意で置換されるアルキルから独立して選択されるか、またはRおよびR10はともに環を形成することができ、
Figure 2020504741
のR11、R12、R13およびR14は、水素、ハロゲン、任意で置換されるアルキルまたはOR15から独立して選択され、
OR15のR15は、水素、任意で置換されるアルキルまたは任意で置換されるシクロアルキルから選択され、
−(CR2122−および
Figure 2020504741
のmおよびnは、0、1、2、3または4から独立して選択され、
Figure 2020504741
のoおよびpは、0、1、2または3から独立して選択され、
Figure 2020504741
のqは、0、1、2、3、または4から選択され、
Figure 2020504741
のrは、0または1から選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXXVII)もしくは式(XXXVIII)(国際特許出願公開公報第2014/011712号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、またはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、溶媒和物、または多形であり、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のXは、-(CR1617−、
Figure 2020504741
または不在であり、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のYおよびZは、−0−、C=0、NRから独立して選択されるか、または不在であり、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアルキルアリール、または任意で置換されるアリールから選択され、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のRおよびRは、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるシクロアルキルアルキル、任意で置換されるアリールアルキル、または任意で置換されるアリールから独立して選択され、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のRおよびRは、任意で置換される
アルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のRおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、または好ましくはメチルであり、
Figure 2020504741
のRおよびR10は、水素、任意で置換されるアルキルから独立して選択されるか、またはRおよびR10はともに環を形成してもよく、
Figure 2020504741
のR11〜R14は独立して、水素、ハロゲン、任意で置換されるアルキルまたはOR15から独立して選択され、
OR15のR15は、水素、任意で置換されるアルキルまたは任意で置換されるシクロアルキルから選択され、
−(CR1617−のR16およびR17は、水素、ハロゲン、または任意で置換されるアルキルから独立して選択され、
式(XXXVII)および式(XXXVIII)のR50ならびにR51は、任意で置換されるアルキルから独立して選択されるか、またはR50およびR51はともに環を形成し、
−(CR1617−および
Figure 2020504741
のmおよびnは独立して、0〜4の整数であり、
Figure 2020504741
のoおよびpは独立して、0〜3の整数であり、
Figure 2020504741
のqは、0〜4の整数であり、また
Figure 2020504741
のrは、0〜1の整数である。
ある実施形態において、式(XXXVII)または式(XXXVIII)のILMのRおよびRはt−ブチルであり、また式(XXXVII)または式(XXXVIII)のILMのRおよびRはテトラヒドロナフタレンである。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XXXIX)もしくは式(XL)(国際特許出願公開公報第2013/071039号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XXXIX)および式(XL)のR43ならびにR44は、さらに任意で置換される水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、から独立して選択され、かつ
式(XXXIX)および式(XL)のRおよびRは、水素、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるシクロアルキルから独立して選択され、
式(XXXIX)および(XL)の各Xは、以下から独立して選択され、
Figure 2020504741
式(XXXIX)および式(XL)の各Zは、
Figure 2020504741
から選択され、式中各
Figure 2020504741
は当該化合物への付着点を表し、また
各Yは、以下から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
Figure 2020504741
は、当該化合物の−C=O部分への付着点を表し、
Figure 2020504741
は、当該化合物のアミノ部分への付着点を表し、
Figure 2020504741
は、Zへの第一の付着点を表し、
Figure 2020504741
は、Zへの第二の付着点を表し、また
Aは、−C(O)R、または
Figure 2020504741
または前述のいずれかの互変異性形態から選択され、式中、
−C(O)RのRは、OH、NHCN、NHSO10、NHOR11またはN(R12)(R13)から選択され、
NHS010およびNHOR11のR10およびR11は、−C−Cアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであって、それらのいずれかは任意で置換されるもの、および水素から独立して選択され、
N(R12)(R13)のR12およびR13の各々は、水素、−C−Cアルキル、−(C−Cアルキレン)−NH−(C−Cアルキル)、ベンジル、−(C−Cアルキレン)−C(O)OH、
−(C−Cアルキレン)−C(O)CH、−CH(ベンジル)−COOH、−C−Cアルコキシ、および
−(C−Cアルキレン)−O−(C−Cヒドロキシアルキル)から独立して選択され、またはN(R12)(R13)のR12およびR13はそれらが共通して結合される窒素原子とともに、N、OおよびSから選択される1つの追加ヘテロ原子を任意で含む飽和ヘテロシクリルを形成し、当該飽和複素環は任意でメチルで置換される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XLI)(国際特許出願公開公報第2013/071039号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XLI)のWは、O、S、N−R、またはC(R8a)(R8b)から選択され、
式(XLI)のWは、O、S、N−R、またはC(R8c)(R8d)から選択され、ただしWおよびWは両方ともOではなく、または両方ともSではなく、
式(XLI)のRは、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)から
選択され、
が、O、N−R、S、S(O)、またはS(O)から選択される場合、Xは、
C(R2a2b)であり、
または、
式(XLI)のXはCR2c2dから選択され、Xは、CR2a2bであり、そしてR2cおよびR2aはともに結合を形成し、
または、
式(XLI)のXおよびXはCおよびNから独立して選択され、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、
または、
式(XLI)のXはCHから選択され、またXはC=0、C=C(R、またはC=NRであり、ここで各Rは独立して、H、−CN、−OH、アルコキシ、置換もしくは非置換のC−Cアルキル、置換もしくは非置換のC−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
N−RのRは、H、C−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
CR2c2dおよびCR2a2bのR2a、R2b、R2c、R2dは、H、置換または非置換C−Cアルキル、置換または非置換C−Cヘテロアルキル、置換または非置換C−Cシクロアルキル、置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)および−C(=O)Rから独立して選択され、
−C(=O)RのRは、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、または−NRから選択され、
NRのRおよびRは、H、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換もしくは非置換ヘテロアリ
ール)から独立して選択され、
式(XLI)のmは、0、1または2から選択され、
式(XLI)の−U−は、−NHC(=O)−、−C(=O)NH−、−NHS(=O)−、−S(=O)NH−、−NHC(=O)NH−、−NH(C=O)O−、−O(C=O)NH−、または−NHS(=O)NH−から選択され、
式(XLI)のRは、C−Cアルキル、またはC−Cフルオロアルキルから選択され、
式(XLI)のRは、−NHR、−N(R、−N+(R、または−OR
から選択され、
−NHR、−N(R、−N+(R、および−ORの各Rは、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、および−C−Cアルキル−(C−Cシクロアルキル)から独立して選択され、
または、
式(XLI)のRとRはそれらが付着される原子とともに置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
または、
式(XLI)のRは、Uの窒素原子に結合して置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
式(XLI)のRは、−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHR、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHRの各Rは、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換もしくは非置換C−C10シクロアルキル、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10シクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)、−(CH−CH(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換アリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換アリール)、または−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
のpは、0、1または2から選択され、
C(R8a)(R8b)およびC(R8c)(R8d)のR8a、R8b、R8c、およびR8dは、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cヘテロアルキル、および置換または非置換アリールから独立して選択され、
または、
8aおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはともに結合を形成し、
または、
8aおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜7員の飽和または部分飽和炭素環または複素環式環、置換もしくは非置換の縮合5〜10員アリール環、またはS、OおよびNから選択される1
〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し、
または、
8cおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、またR8aおよびR8bはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、
または、
8aおよびR8bは上記に定義されるとおりであり、またR8cおよびR8dはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、
ここで各置換アルキル、ヘテロアルキル、縮合環、スピロ環、ヘテロスピロ環、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールは1〜3個のRで置換され、かつ
8a、R8b、R8cおよびR8dの各Rは、ハロゲン、−OH、−SH、(C=O)、CN、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cフルオロアルコキシ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−C(=O)OH、−C(=0)NH、−C(=O)C−Cアルキル、−S(=O)CH、−NH(C−Cアルキル)−OH、−NH(C−Cアルキル)−O−(C−Cアルキル)、−O(C−Cアルキル)−NH;−O(C−Cアルキル)−NH−(C−Cアルキル)、および−O(C−Cアルキル)−N−(C−Cアルキル)から独立して選択され、または2個のRが、それらが付着される原子とともに、ハロゲン、−OH、もしくはC−Cアルキルで置換され、または置換されないメチレンジオキシ環またはエチレンジオキシ環を形成する。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XLII)(国際特許出願公開公報第2013/071039号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XLII)のWは、O、S、N−R、またはC(R8a)(R8b)であり、
式(XLII)のWは、O、S、N−R、またはC(R8c)(R8d)であり、ただしWとWが両方ともOではなく、または両方ともSではなく、
式(XLII)のRは、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)か
ら選択され、
式(XLII)のXがN−Rである場合、XはC=OまたはCR2c2dであり、そしてXはCR2a2bであり、
または、
式(XLII)のXがS、S(O)またはS(O)から選択される場合、XはCR2c2dであり、そしてXはCR2a2bであり、
または、
式(XLII)のXがOである場合、XはCR2c2dであり、N−RおよびXはCR2a2bであり、
または、
式(XLII)のXがCHである場合、Xは、O、N−R、S、S(O)、またはS(O)から選択され、そしてXはCR2a2bであり、
式(XLII)のXがCR2e2fであり、かつXがCR2c2dである場合、R2eおよびR2cはともに結合を形成し、また式(VLII)のXはCR2a2bであり、
または、
式(XLII)のXおよびXは両方ともCHであり、かつ式(XLII)のXは、C=0、C=C(R)2、またはC=NRであり、ここで各Rは、H、−CN、−OH、アルコキシ、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立し
て選択され、
または、
式(XLII)のXおよびXはCおよびNから独立して選択され、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、そしてXは、CR2a2bであり、
または、
式(XLII)のXおよびXはCおよびNから独立して選択され、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、そして式(VLII)のXは、CR2e2fであり、
N−RのRは、H、C−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
CR2c2d、CR2a2b、およびCR2e2fのR2a、R2b、R2c、R2d、R2e、およびR2fは、H、置換または非置換C−Cアルキル、置換または非置換C−Cヘテロアルキル、置換または非置換C−Cシクロアルキル、置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、および−C(=O)Rから独立して選択され、
−C(=O)RのRは、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、または−
NRから選択され、
NRのRおよびRは、H、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換もしくは非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
式(XLII)のmは、0、1または2から選択され、
式(XLII)の−U−は、−NHC(=O)−、−C(=O)NH−、−NHS(=O)−、−S(=O)NH−、−NHC(=O)NH−、−NH(C=O)O−、−O(C=O)NH−、または−NHS(=O)NH−から選択され、
式(XLII)のRは、C−Cアルキル、またはC−Cフルオロアルキルから選択され、
式(XLII)のRは、−NHR、−N(R、−N+(Rまたは−ORから選択され、
−NHR、−N(R、−N(R、および−ORの各Rは、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、および−C−Cアルキル−(C−Cシクロアルキル)から独立して選択され、
または、
式(XLII)のRおよびRはそれらが付着される原子とともに置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
または、
式(XLII)のRは、Uの窒素原子に結合して置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
式(XLII)のRは、−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHR、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHRの各Rは、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換もしくは非置換C−C10シクロアルキル、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10シクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)、−(CH−CH(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換アリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換アリール)、または−(置換または非置換ヘテロアリー
ル)−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
のpは、0、1または2から選択され、
C(R8a)(R8b)とC(R8c)(R8d)のR8a、R8b、R8c、およびR8dは、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cヘテロアルキル、および置換または非置換アリールから独立して選択され、または、
8aおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはともに結合を形成し、
または、
8aおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜7員の飽和または部分飽和炭素環または複素環式環、置換もしくは非置換の縮合5〜10員アリール環、またはS、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し、
または、
8cおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8aおよびR8bはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、
または、
8aおよびR8bは上記に定義されるとおりであり、そしてR8cおよびR8dはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、
ここで各置換アルキル、ヘテロアルキル、融合環、スピロ環、ヘテロスピロ環、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールは1〜3個のRで置換され、かつ
8a、R8b、R8cおよびR8dの各Rは、ハロゲン、−OH、−SH、(C=O)、CN、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cフルオロアルコキシ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−C(=O)OH、−C(=0)NH、−C(=O)C−Cアルキル、−S(=O)CH、−NH(C−Cアルキル)−OH、−NH(C−Cアルキル)−O−(C−Cアルキル)、−O(C−Cアルキル)−NH;−O(C−Cアルキル)−NH−(C−Cアルキル)、および−O(C−Cアルキル)−N−(C−Cアルキル)から独立して選択され、または2個のRが、それらが付着される原子とともに、ハロゲン、−OH、もしくはC−Cアルキルで置換され、または置換されないメチレンジオキシ環またはエチレンジオキシ環を形成する。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XLIII)(国際特許出願公開公報第2013/071039号に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XLIII)のWは、O、S、N−R、またはC(R8a)(R8b)から選択され、
式(XLIII)のWは、O、S、N−R、またはC(R8c)(R8d)から選択され、ただしWとWが両方ともOではなく、または両方ともSではなく、
式(XLIII)のRは、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)
から選択され、
式(XLIII)のXが、N−R、S、S(O)、またはS(O)から選択される場合、式(XLIII)のXはCR2c2dであり、そして式(XLIII)のXはCR2a2bであり、
または、
式(XLIII)のXがOである場合、式(XLIII)のXは、O、N−R、S、S(O)、またはS(O)から選択され、そして式(XLIII)のXは、CR2a2bであり、
または、
式(XLIII)のXがCR2e2fであり、式(XLIII)のXがCR2c2dである場合、またR2eおよびR2cはともに結合を形成し、また式(XLIII)のXはCR2a2bであり、
または、
式(XLIII)のXとXはCおよびNから独立して選択され、かつ縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、そして式(XLIII)のXは、CR2a2bであり、
または、
式(XLIII)のXとXはCおよびNから独立して選択され、かつ縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、そして式(VLII)のXは、CR2e2fであり、
N−RのRは、H、C−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
CR2c2d、CR2a2b、およびCR2e2fのR2a、R2b、R2c、R2d、R2e、およびR2fは、H、置換または非置換C−Cアルキル、置換または非置換C−Cヘテロアルキル、置換または非置換C−Cシクロアルキル、置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)
、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、および−C(=O)Rから独立して選択され、
−C(=O)RのRは、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、または−NRであり、
NRのRおよびRは、H、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換もしくは非置換ヘテロアリ
ール)から独立して選択され、
式(XLIII)のmは、0、1または2であり、
式(XLIII)の−U−は、−NHC(=O)−、−C(=O)NH−、−NHS(=O)−、−S(=O)NH−、−NHC(=O)NH−、−NH(C=O)O−、−O(C=O)NH−、または−NHS(=O)NH−であり、
式(XLIII)のRは、C−Cアルキル、またはC−Cフルオロアルキルであり、
式(XLIII)のRは、−NHR、−N(R、−N+(Rまたは−ORであり、
−NHR、−N(R、−N(R、および−ORの各Rは、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、および−C−Cアルキル−(C−Cシクロアルキル)から独立して選択され、
または、
式(XLIII)のRとRはそれらが付着される原子とともに置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
または、
式(XLIII)のRは、Uの窒素原子に結合して置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
式(XLIII)のRは、−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHR、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)2R、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHRの各Rは、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換もしくは非置換C−C10シクロアルキル、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C
−C10シクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)、−(CH−CH(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換アリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換アリール)、または−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
のpは、0、1、または2であり、
C(R8a)(R8b)とC(R8c)(R8d)のR8a、R8b、R8c、およびR8dは、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cヘテロアルキル、および置換または非置換アリールから独立して選択され、または、
8aおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはともに結合を形成し、
または、
8aおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜7員の飽和または部分飽和炭素環または複素環式環、置換もしくは非置換の縮合5〜10員アリール環、またはS、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し、
または、
8cおよびR8dは上記に定義されるとおりであり、そしてR8aおよびR8bはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、
または、
8aおよびR8bは上記に定義されるとおりであり、そしてR8cおよびR8dはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、
ここで各置換アルキル、ヘテロアルキル、縮合環、スピロ環、ヘテロスピロ環、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールは1〜3個のRで置換され、かつ
8a、R8b、R8cおよびR8dの各Rは、ハロゲン、−OH、−SH、(C=O)、CN、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cフルオロアルコキシ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−C(=O)OH、−C(=0)NH、−C(=O)C−Cアルキル、−S(=O)CH、−NH(C−Cアルキル)−OH、−NH(C−Cアルキル)−O−(C−Cアルキル)、−O(C−Cアルキル)−NH;−O(C−Cアルキル)−NH−(C−Cアルキル)、および−O(C−Cアルキル)−N−(C−Cアルキル)から独立して選択され、または2個のRが、それらが付着される原子とともに、ハロゲン、−OH、もしくはC−Cアルキルで置換され、または置換されないメチレンジオキシ環またはエチレンジオキシ環を形成する。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XLIV)(国際特許出願公開公報第2013/071039号に記載されるIAPリガンドに由来する)、
またはその非天然型模倣体構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(XLIV)のWは、O、S、N−R、またはC(R8a)(R8b)から選択され、
式(XLIV)のWは、O、S、N−R、またはC(R8c)(R8d)から選択され、ただしWとWが両方ともOではなく、または両方ともSではなく、
式(XLIV)のWは、O、S、N−R、またはC(R8e)(R8f)から選択され、ただしW、WおよびWを含む環は2個の隣接する酸素原子または硫黄原子を含まず、
式(XLIV)のRは、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)か
ら選択され、
式(XLIV)のXがOである場合、式(XLIV)のXは、CR2c2dおよびN−Rから選択され、式(XLIV)のXは、CR2a2bであり、
または、
式(XLIV)のXがCHである場合、式(XLIV)のXは、O、N−R、S、S(O)、またはS(O)から選択され、式(XLIV)のXは、CR2a2bであり、
または、
式(XLIV)のXがCR2e2fであり、式(XLIV)のXがCR2c2dである場合、R2eおよびR2cはともに結合を形成し、式(XLIV)のXはCR2a2bであり、
または、
式(XLIV)のXおよびXは両方ともCHであり、式(XLII)のXは、C=0、C=C(R)2、またはC=NRであり、ここで各Rは、H、−CN、−OH、アルコキシ、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
または、
式(XLIV)のXとXはCおよびNから独立して選択され、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、そして式(XLIV)のXは、CR2a2bであり、
または、
式(XLIV)のXとXはCおよびNから独立して選択され、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員シクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換飽和もしくは部分飽和の3〜10員ヘテロシクロアルキル環、縮合置換もしくは非置換の5〜10員のアリール環、または縮合置換もしくは非置換5〜10員ヘテロアリール環の構成因子であり、そして式(VLIV)のXは、CR2e2fであり、
N−RのRは、H、C−Cアルキル、−C(=O)C−Cアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
CR2c2d、CR2a2b、およびCR2e2fのR2a、R2b、R2c、R2d、R2e、およびR2fは、H、置換または非置換C−Cアルキル、置換または非置換C−Cヘテロアルキル、置換または非置換C−Cシクロアルキル、置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、および−C(=O)Rから独立して選択され、
−C(=O)RのRは、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、または−NRから選択され、
NRのRおよびRは、H、置換もしくは非置換C−Cアルキル、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキル、置換もしくは非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−Cヘテロシクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、または-C−Cアルキル−(置換もしくは非置換ヘテロアリ
ール)から独立して選択され、
式(XLIV)のmは、0、1または2から選択され、
式(XLIV)の−U−は、−NHC(=O)−、−C(=O)NH−、−NHS(=O)−、−S(=O)NH−、−NHC(=O)NH−、−NH(C=O)O−、−O(C=O)NH−、または−NHS(=O)NH−から選択され、
式(XLIV)のRは、C−Cアルキル、またはC−Cフルオロアルキルから選択され、
式(XLIV)のRは、−NHR、−N(R、−N(R、または−ORから選択され、
−NHR、−N(R、−N(R、および−ORの各Rは、H、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、および−C−Cアルキル−(C−Cシクロアルキル)から独立して選択され、
または、
式(XLIV)のRとRはそれらが付着される原子とともに置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
または、
式(XLIII)のRは、Uの窒素原子に結合して置換または非置換の5〜7員の環を形成し、
式(XLIII)のRは、−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C
−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHR、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択され、
−NHC(=O)R、−C(=O)NHR、−NHS(=O)、−S(=O)NHR;−NHC(=O)NHR、−NHS(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHC(=O)R、−(C−Cアルキル)−C(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)、−(C−Cアルキル)−S(=O)NHR;−(C−Cアルキル)−NHC(=O)NHR、−(C−Cアルキル)−NHS(=O)NHRの各Rは、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換もしくは非置換C−C10シクロアルキル、置換もしくは非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10シクロアルキル)、−C−Cアルキル−(置換または非置換C−C10ヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキル−(置換または非置換アリール)、−C−Cアルキル−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)、−(CH−CH(置換または非置換ヘテロアリール)、−(CH−CH(置換または非置換アリール)(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換アリール)、−(置換または非置換アリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)、−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換アリール)、または−(置換または非置換ヘテロアリール)−(置換または非置換ヘテロアリール)から独立して選択され、
のpは、0、1または2から選択され、
C(R8a)(R8b)、C(R8c)(R8d)、およびC(R8e)(R8f)のR8a、R8b、R8c、R8d、R8e、およびR8fは、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cヘテロアルキル、および置換または非置換アリールから独立して選択され、
または、
C(R8a)(R8b)、C(R8c)(R8d)およびC(R8e)(R8f)のR8a、R8d、R8e、およびR8fは、上記に定義されるとおりであり、そしてR8bとR8cはともに結合を形成し、
または、
C(R8a)(R8b)、C(R8c)(R8d)およびC(R8e)(R8f)のR8a、R8b、R8d、およびR8fは、上記に定義されるとおりであり、そしてR8cとR8eはともに結合を形成し、
または、
C(R8a)(R8b)、C(R8c)(R8d)、およびC(R8e)(R8f)のR8a、R8d、R8e、およびR8fは上記に定義されるとおりであり、そしてR8bおよびR8cはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜7員の飽和または部分飽和の炭素環または複素環式環、置換もしくは非置換の縮合5〜10員アリール環、またはS、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し、
または、
C(R8a)(R8b)、C(R8c)(R8d)、およびC(R8e)(R8f)のR8a、R8b、R8d、およびR8fは上記に定義されるとおりであり、そしてR8cおよびR8eはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜7員飽和または部分飽和の炭素環または複素環式環、置換もしくは非置換縮合5〜10員アリール環、またはS、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の縮合5〜10員ヘテロア
リール環を形成し、
または、
C(R8c)(R8d)およびC(R8e)(R8f)のR8c、R8d、R8e、およびR8fは、上記に定義されるとおりであり、そしてR8aおよびR8bはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、または、
C(R8a)(R8b)およびC(R8e)(R8f)のR8a、R8b、R8e、およびR8fは、上記に定義されるとおりであり、そしてR8cおよびR8dはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、または、
C(R8a)(R8b)およびC(R8c)(R8d)のR8a、R8b、R8c、およびR8dは、上記に定義されるとおりであり、そしてR8eおよびR8fはそれらが付着される原子とともに、S、OおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む置換もしくは非置換の飽和または部分飽和の3〜7員スピロ環またはヘテロスピロ環を形成し、または、
ここで各置換アルキル、ヘテロアルキル、縮合環、スピロ環、ヘテロスピロ環、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールは1〜3個のRで置換され、かつ
8a、R8b、R8c、R8d、R8e、およびR8fの各Rは、ハロゲン、−OH、−SH、(C=O)、CN、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cフルオロアルコキシ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−C(=O)OH、−C(=0)NH、−C(=O)C−Cアルキル、−S(=O)CH、−NH(C−Cアルキル)−OH、−NH(C−Cアルキル)−O−(C−Cアルキル)、−O(C−Cアルキル)−NH;−O(C−Cアルキル)−NH−(C−Cアルキル)、および−O(C−Cアルキル)−N−(C−Cアルキル)から独立して選択され、または2個のRが、それらが付着される原子とともに、ハロゲン、−OH、もしくはC−Cアルキルで置換され、または置換されないメチレンジオキシ環またはエチレンジオキシ環を形成する。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(XLV)、式(XLVI)もしくは式(XLVII)(Vamos,M.,et al.,Expedient synthesis of highly potent antagonists
of inhibitor of apoptosis proteins(IAPs)with unique selectivity for ML−IAP,ACS Chem.Biol.,8(4),725−32(2013)に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(XLV)のR、RおよびRは、HまたはMeから独立して選択され、
式(XLV)のXは、OまたはSから独立して選択され、かつ
式(XLV)のRは、以下から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ILMは、以下の式(XLVIII)に従う構造を有し、
Figure 2020504741
式中、式(XLVIII)のR、およびRは独立して、HまたはMEから独立して選択され、
Figure 2020504741
は、以下から選択される5員の複素環である。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、式(XLVIII)の
Figure 2020504741
は、
Figure 2020504741
である。
特定の実施形態において、ILMは、以下に示されるような構造を有し、かつ示されるようにリンカー基Lに付着される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ILMは、式(XLIX)、(L)、または(LI)に従う構造を有し、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(XLIX)、式(L)または式(LI)のRは、HまたはMEから独立して選択され、
Figure 2020504741
は、以下から選択される5員の複素環であり、
Figure 2020504741
式(XLIX)、式(L)、または式(LI)のLは、以下から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、式(XLIX)、式(L)、または式(LI)のLは
Figure 2020504741
である。
特定の実施形態において、ILMは、以下の式(LII)に従う構造を有する。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、式(LII)によるILMは、
Figure 2020504741
で示される区域においてリンカー基Lに化学結合され、以下に示されるようになる。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(LIII)もしくは(LIV)(Hennessy,EJ,et al.,Discovery of aminopiperidine−based Smac mimetics as IAP antagonists,Bioorg.Med.Chem.Lett.、22(4)、1960−4(2012)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(LIII)および式(LIV)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
式(LIII)および式(LIV)のRは、HまたはMeから選択され、
式(LIII)および式(LIV)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
Xは、H、ハロゲン、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、ニトロ、またはトリフルオロメチルから選択される。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(LV)もしくは式(LVI)に示されるような構造を有することができ、かつ式(LV)もしくは式(LVI)に示されるようなリンカーに化学結合されることができ、またはその非天然型模倣体の構造を有することができる。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは式(LVII)(Cohen,F,et al.,Orally bioavailable antagonists of inhibitor of apoptosis proteins based on an azabicyclooctane scaffold,J.Med.Chem.,52(6),1723−30(2009)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(LVII)のRは、以下から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
のXは、H、フルオロ、メチル、またはメトキシから選択される。
特定の実施形態において、ILMは、以下の構造により表される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ILMは、以下から成る群から選択され、ILMとリンカー基Lの間の化学的結合が示されている。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、Asano,M,et al.,Design,sterioselective synthesis,およびbiological evaluation of novel tri−cyclic compounds as inhibitor of apoptosis proteins(IAP)antagonists,Bioorg.Med.Chem.,21(18):5725−37(2013)に記載されるIAPリガンドに由来す以下の構造から成る群、またはその非天然型模倣体から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ILMは、以下から成る群から選択され、ILMとリンカー基Lの間の化学的結合が示されている。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(LVIII)(Asano,M,et al.,Design,sterioselective synthesis,およびbiological evaluation of novel tri−cyclic compounds as inhibitor of apoptosis proteins(IAP)antagonists,Bioorg.Med.Chem.,21(18):5725−37(2013)に記載されるIAPリガンドに由来スル)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、式(LVIII)のXは、H、ハロゲン、またはシアノから独立して選択される1個または2個の置換基である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(LIX)もしくは式(LX)に示されるような構造を有することができ、かつ式(LIX)もしくは式(LX
)に示されるようにリンカー基Lに化学結合されることができ、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、式(LIX)および(LX)のXは、H、ハロゲンまたはシアノから独立して選択される1つまたは2つの置換基であり、そして式(LIX)および(LX)のLは、本明細書に記載されるリンカー基である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(LXI)(Ardecky,RJ,et al.,Design,sysnthesis and evaluation of inhibitor of apoptosis(IAP)antagonists that are highly selective for the BIR2 domain of XIAP,Bioorg.Med.Chem.,23(14):4253−7(2013)に記載されるIAPリガンドに由来する)、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式中、
式(LXI)の
Figure 2020504741
は、天然アミノ酸または非天然アミノ酸であり、かつ
式(LXI)のRは、以下から選択される。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(LXII)もしくは式(LLXIII)に示されるような構造を有することができ、かつ式(LXII)もしくは式(LLXIII)に示されるようにリンカー基Lに化学結合されることができ、またはその非天然型模倣体の構造を有することができ、
Figure 2020504741
式(LXI)の
Figure 2020504741
は、天然アミノ酸または非天然アミノ酸であり、かつ
式(LXI)のLは、本明細書に記載されるリンカー基である。
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、Wang,J,et al.,Discovery of novel second mitochondrial−derived activator of caspase mimetics
as selective inhibitorまたはapoptosis protein inhibitors,J.Pharmacol.Exp.Ther.,349(2):319−29(2014)に記載されるIAPリガンドに由来する以下から成る群から選択される構造、またはその非天然型模倣体の構造を有することができる。
Figure 2020504741
本明細書に記載される化合物のいずれかにおいて、ILMは、式(LXIX)(Hird,AW,et al.,Structure−based designおよびsynthesis of tricyclic IAP(Inhibitors of Apoptosis Proteins)inhibitors,Bioorg.Med.Chem.Lett.,24(7):1820−4(2014)に記載されるIAPリガンドに基づく)、またはその非天然型模倣体に従う構造を有し、
Figure 2020504741
式中、式LIXのRは、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
のRは、HまたはMeから選択され、
Figure 2020504741
のRは、アルキルまたはシクロアルキルから選択され、
Figure 2020504741
のXは、ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、ニトロ、およびトリフルオロメチルから独立して選択される1〜2個の置換基であり、
Figure 2020504741
のZは、OまたはNHであり、
Figure 2020504741
のHETは、単環式ヘテロアリールまたは縮合二環式ヘテロアリールであり、かつ
式(LIX)の−−−は、任意の二重結合である。
特定の実施形態において、化合物のILMは、以下により表される化学構造を有する。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、化合物のILMは、以下から成る群から選択される化学構造を有する。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書において、「独立して」という用語は、独立して適用される変数が、適用ごとに独立して変化することを示すために使用される。
「アルキル」という用語は、その文脈内において、直鎖、分枝鎖、または環状の完全飽和炭化水素ラジカルまたはアルキルの基を意味するべきものであり、好ましくは、C−C10、より好ましくはC−C、あるいはC−Cのアルキル基であり、それらは任意で置換され得る。アルキル基の例は、特にメチル、エチル、n−ブチル、sec−ブチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、イソプロピル、2−メチル−プロピル、シクロプロピル、シクロ−プロピル−メチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルエチル、およびシクロヘキ
シルである。特定の実施形態において、アルキル基はハロゲン基(At、Br、Cl、F、またはI)で末端キャップされる。特定の好ましい実施形態において、本開示による化合物は、デハロゲナーゼ酵素に共有結合するよう使用されてもよい。これらの化合物は概して側鎖(多くの場合、ポリエチレングリコール基を通して結合される)を含有し、当該側鎖はその遠位端にハロゲン置換基(多くの場合、塩素または臭素)を有するアルキル基で終結し、それにより、当該部分を含有する化合物とタンパク質の共有結合が生じる。
「アルケニル」という用語は、少なくとも1つのC=C結合を含有する、直鎖、分枝鎖または環状のC−C10(好ましくはC−C)炭化水素ラジカルを指す。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1つのC≡C結合を含有する、直鎖、分枝鎖または環状のC−C10(好ましくはC−C)炭化水素ラジカルを指す。
「アルキレン」という用語は使用される場合、任意で置換され得る-(CH−基
を指す(nは概して0〜6の整数である)。置換された場合、アルキレン基は、メチレン基のうちの1つ以上で、C−Cアルキル基(シクロプロピル基またはt−ブチル基を含む)で置換されることが好ましいが、1つ以上のハロ基、好ましくは1〜3個のハロ基、または1つもしくは2つのヒドロキシル基、O−(C−Cアルキル)基、または本明細書において別段に開示されるアミノ酸側鎖で置換されてもよい。特定の実施形態において、アルキレン基は、ウレタンまたはアルコキシ基(または他の基)で置換されてもよく、それらはさらに、ポリエチレングリコール鎖(1〜10、好ましくは1〜6、多くの場合は1〜4個エチレングリコール単位の鎖)で置換され、これにアルキル基が(独占的ではないが、好ましくはポリエチレングリコール鎖の遠位端上で)置換され、アルキル鎖は1つのハロゲン基、好ましくは塩素基で置換される。さらに他の実施形態において、アルキレン(多くの場合、メチレン)基は、例えば天然または非天然のアミノ酸、例えば、アラニン、β−アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、フェニルアラニン、ヒスチジン、イソロイシン、リシン、ロイシン、メチオニン、プロリン、セリン、スレオニン、バリン、トリプトファンまたはチロシンの側鎖基などのアミノ酸側鎖基で置換されてもよい。
「非置換」という用語は、水素原子とのみ置換されたことを意味するものとする。Cを含む炭素原子の範囲は、炭素が存在せず、Hと置き換えられたことを意味する。ゆえにC−Cの炭素原子の範囲は、1、2、3、4、5および6個の炭素原子を含み、Cに関しては炭素の代わりにHがある。
「置換された」または「任意で置換される」という用語は、文脈内で、分子上のいずれか炭素(または窒素)の位置で1つ以上の置換基(本開示による化合物中の部分上の、独立して最大で5個の置換基、好ましくは最大で3個の置換基、多くの場合1または2個の置換基であり、自身がさらに置換され得る置換基を含み得る)を独立して意味するものとし(すなわち、複数の置換基がある場合、各置換基は別の置換基から独立している)、および置換基として、ヒドロキシル、チオール、カルボキシル、シアノ(C≡N)、ニトロ(NO)、ハロゲン(特にアルキル、特に例えばトリフルオロメチルなどのメチル基上に好ましくは1、2、または3個のハロゲン)、アルキル基(好ましくはC−C10、より好ましくはC1−6)、アリール(特にフェニルおよび置換フェニル、例えばベンジルまたはベンゾイル)、アルコキシ基(好ましくはC−Cアルキルまたはアリール、フェニルおよび置換フェニルを含む)、チオエーテル(C−Cアルキルまたはアリール)、アシル(好ましくはC−Cアシル)、エステルまたはチオエステル(好ましくはC−Cアルキルまたはアリール)で、アルキレンエステル(結合がエステル官能基ではなく、アルキレン基上であり、好ましくはC−Cアルキルまたはアリール基で置換されるような)、好ましくはC−Cアルキルまたはアリールを含むもの、ハロゲン
(好ましくはFまたはCl)、アミン(5員または6員の環状アルキレンアミンを含み、C−CアルキルアミンまたはC−Cジアルキルアミンをさらに含み、当該アルキル基が1つまたは2つのヒドロキシル基で置換され得る)、または任意で置換される-N
(C−Cアルキル)C(O)(O−C−Cアルキル)基(ポリエチレングリコール鎖で任意で置換され得、これに1つのハロゲン、好ましくは塩素置換基を含有するアルキル基がさらに結合する)、ヒドラジン、アミド、これは好ましくは1つまたは2つのC−Cアルキル基(1つまたは2つのC−Cアルキル基で任意で置換されるカルボキサミドを含む)、アルカノール(好ましくはC−Cアルキルまたはアリール)、またはアルカン酸(好ましくはC−Cアルキルまたはアリール)が挙げられる。本開示による置換基は、例えば-SiR基を含んでもよく、式中、RおよびR
各々は、本明細書において別段に記載され、そしてRはHまたはC−Cアルキル基であり、本文脈において好ましくはR、R、Rは、C−Cアルキル基(イソプロピルまたはt−ブチル基を含む)である。上述の基の各々は、置換された部分に直接結合されてもよく、または代替的に置換基は、任意で置換される(CH−を通して、または代替的に任意で置換される−(OCH−、−(OCHCH−または−(CHCHO)−基を通して、置換された部分(好ましくはアリールまたはヘテロアリール部分の場合において)に結合されてもよく、それらは上述の置換基のいずれか1つ以上で置換されてもよい。アルキレン基の−(CH−または−(CH−基または例えば上記に特定されるエチレングリコール鎖などの他の鎖は、当該鎖上のどこかで置換されてもよい。アルキレン基上の好ましい置換基としては、ハロゲン、またはC−C(好ましくはC−C)アルキル基(任意で1つまたは2つのヒドロキシル基、1つまたは2つのエーテル基(O−C−C基)、最大で3つのハロ基(好ましくはF)、または本明細書に別段に記載されるアミノ酸の側鎖で置換されてもよい)、および任意で置換されるアミド(好ましくは上述のように置換されたカルボキサミド)またはウレタン基(多くの場合、1つまたは2つのC−Cアルキル置換基を有し、この基もさらに置換され得る)が挙げられる。特定の実施形態において、アルキレン基(多くの場合、単一メチレン基)は、1つまたは2つの任意で置換されるC−Cアルキル基、好ましくはC−Cアルキル基、ほとんどの場合でメチルもしくはO−メチル基、または本明細書に別段に記載されるアミノ酸側鎖で置換される。本開示において分子中の部分は任意で最大5個の置換基で、好ましくは最大3個の置換基で置換されてもよい。ほとんどの場合、本開示において置換される部分は、1つまたは2つの置換基で置換される。
「置換される」という用語(各置換基は、任意の他の置換基とは独立している)は、その使用の文脈内において、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、アミド、カルボキサミド、スルホンアミドを含むスルホン、ケト、カルボキシ、C−Cエステル(オキシエステルまたはカルボニルエステル)、C−Cケト、ウレタン−O−C(O)−NRまたは-N(R)−C(O)−O−R、ニトロ、シアノ、およ
びアミン(特に、C−Cアルキレン−NR、モノまたはジ−C−Cアルキル置換されたアミンであって、1つまたは2つのヒドロキシル基で任意で置換され得るものを含む)も意味するものとする。これらの各基は、別段の示唆が無い限り、文脈内において1〜6個の炭素原子を含有する。特定の実施形態において、好ましい置換基は、例えば、−NH−、−NHC(O)−、−O−、=O、−(CH−(ここで、mおよびnは文脈では、1、2、3、4、5または6)、−S−、−S(O)−、SO−または-NH−C(O)−NH−、−(CHOH、−(CHSH、−(CH
COOH、C−Cアルキル、−(CHO−(C−Cアルキル)、−(CHC(O)−(C−Cアルキル)、−(CHOC(O)−(C−Cアルキル)、−(CHC(O)O−(C−Cアルキル)、−(CHNHC(O)−R、−(CHC(O)−NR、−(OCHOH、−(CHO)COOH、C−Cアルキル、−(OCHO−(C−Cアルキル)、−(CHO)C(O)−(C−Cアルキル)、−(OCHNHC(O)
−R、−(CHO)C(O)−NR、−S(O)−R、−S(O)−R(Rは、C−Cアルキルまたは-(CH−NR基)、NO、CN
またはハロゲン(F、Cl、Br、I、好ましくはFまたはCl)を、その置換基の使用の状況に応じて含むことになる。RおよびRは各々文脈内においてHまたはC−Cアルキル基(1つまたは2つのヒドロキシル基、または最大で3つのハロゲン基、好ましくはフッ素で任意で置換され得る)である。「置換される」という用語はまた、規定される化合物および使用される置換基の化学的背景内で、任意で置換されるアリール基もしくはヘテロアリール基または本明細書において別段に記載される任意で置換される複素環基を意味するものとする。アルキレン基はまた、本明細書において別段に開示されるように置換されてもよく、好ましくは任意で置換されるC−Cアルキル基(メチル、エチルまたはヒドロキシメチルもしくはヒドロキシエチルが好ましく、それに伴いキラル中心が提供される)、本明細書において別段に記載されるアミノ酸基の側鎖、上述のアミド基、またはウレタン基、O−C(O)−NR基であって、式中、RとRは本明細書に別段に記載されるとおりである基で置換されてもよいが、多くの他の基も置換基として使用され得る。様々な任意で置換される部分が、3つ以上の置換基、好ましくは3つ以下の置換基、および好ましくは1つまたは2つの置換基で置換されてもよい。化合物において、分子の特定の位置で置換が必要とされる(主には価数が理由)が、置換が示されていない場合、その置換の文脈において別段の示唆が無い限り、置換基はHであるとみなされ、または理解されることに注意されたい。
「アリール」または「芳香族」という用語は、文脈において、単一の環(例えば、ベンゼン、フェニル、ベンジル)または縮合環(例えば、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニルなど)を有する置換(本明細書において別段に記載)または非置換の一価の芳香族ラジカルを指し、本開示に従い、当該環上の任意の利用可能な安定した位置で、または提示される化学構造において別段に指定されるように化合物に結合することができる。アリール基のその他の例としては、文脈において、複素環式芳香族環系、例えばイミダゾール、フリル、ピロール、フラニル、チエン、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、トリアゾール、オキサゾールなどの環中に1つ以上の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を有する「ヘテロアリール」基、または例えば特にインドール、キノリン、インドリジン、アザインドリジン、ベンゾフラザンなどの縮合環系が挙げられ、それらは上述のように任意で置換され得る。言及され得るヘテロアリール基の中でも、窒素含有ヘテロアリール基、例えばピロール、ピリジン、ピリドン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、トリアジン、テトラゾール、インドール、イソインドール、インドリジン、アザインドリジン、プリン、インダゾール、キノリン、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、キノリジン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、イミダゾピリジン、イミダゾトリアジン、ピラジノピリダジン、アクリジン、フェナントリジン、カルバゾール、カルバゾリン、ピリミジン、フェナントロリン、フェナセン、オキサジアゾール、ベンズイミダゾール、ピロロピリジン、ピロロピリミジン、およびピリドピリミジン;硫黄含有芳香族複素環、例えばチオフェンおよびベンゾチオフェン;酸素含有芳香族複素環、例えばフラン、ピラン、シクロペンタピラン、ベンゾフラン、およびイソベンゾフラン;ならびに窒素、硫黄、および酸素の中から選択される2つ以上のヘテロ原子を含む芳香族複素環、例えばチアゾール、チアジゾール、イソチアゾール、ベンゾキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアジアゾール、フェノチアジン、イソキサゾール、フラザン、フェノキサジン、ピラゾロキサゾール、イミダゾチアゾール、チエノフラン、フロピロール、ピリドキサジン、フロピリジン、フロピリミジン、チエノピリミジン、およびオキサゾール窒素含有ヘテロアリール基が数ある中でも挙げられ、それらはすべて任意で置換され得る。
「置換アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香族環から構成され、または少な
くとも1つは芳香族である複数の縮合環から構成される芳香族炭素環を指し、この場合において環は、1つ以上の置換基で置換されている。例えば、アリール基は、以下から選択される置換基を含むことができる:−(CHOH、−(CH−O−(C−C)アルキル、−(CH−O−(CH−(C−C)アルキル、−(CH−C(O)(C−C)アルキル、−(CH−C(O)O(C−C)アルキル、−(CH−OC(O)(C−C)アルキル、アミン、モノまたはジ−(C−Cアルキル)アミンであって、当該アミン上のアルキル基は任意で1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ(好ましくはF、Cl)基、OH、COOH、C−Cアルキル、好ましくはCH、CF、OMe、OCF、NO、またはCN基(それらの各々がフェニル環のオルト位、メタ位、および/またはパラ位、好ましくはパラ位で置換され得る)、任意で置換されるフェニル基(そのフェニル基自身が、ULM基を含むPTM基に付着されたリンカーで置換されることが好ましい)および/またはF、Cl、OH、COOH、CH、CF、OMe、OCF、NO、もしくはCN基(フェニル環のオルト位、メタ位、および/またはパラ位、好ましくはパラ位)のうちの少なくとも1つで置換されるもの、任意で置換されるナフチル基、任意で置換されるヘテロアリール、好ましくはメチル置換イソキサゾールを含む任意で置換されるイソキサゾール、メチル置換オキサゾールを含む任意で置換されるオキサゾール、メチル置換チアゾールを含む任意で置換されるチアゾール、メチル置換イソチアゾールを含む任意で置換されるイソチアゾール、メチル置換ピロールを含む任意で置換されるピロール、メチルイミダゾールを含む任意で置換されるイミダゾール、任意で置換されるベンズイミダゾールまたはメトキシベンジルイミダゾール、任意で置換されるオキシイミダゾールまたはメチルオキシイミダゾール、メチルジアゾール基を含む任意で置換されるジアゾール基、メチル置換トリアゾール基を含む任意で置換されるトリアゾール基、ハロ−(好ましくはF)もしくはメチル置換ピリジン基またはオキサピリジン基を含む任意で置換されるピリジン基(式中、ピリジン基は酸素によりフェニル基に結合している)、任意で置換されるフラン、任意で置換されるベンゾフラン、任意で置換されるジヒドロベンゾフラン、任意で置換されるインドール、インドリジンもしくはアザインドリジン(2、3、または4−アザインドリジン)、任意で置換されるキノリン、およびそれらの組み合わせ。
「カルボキシル」は、C(O)ORを意味し、式中、Rは水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであり、一方でこれらの総称的置換基は、本明細書に定義される対応する群の定義と同一の意味を有する。
「ヘテロアリール」または「ヘタリール」という用語は、限定ではないが、任意で置換されるキノリン(ファーマコフォアに付着されるか、またはキノリン環内の任意の炭素原子上で置換され得る)、任意で置換されるインドール(ジヒドロインドールを含む)、任意で置換されるインドリジン、任意で置換されるアザインドリジン(2、3、または4−アザインドリジン)、任意で置換されるベンズイミダゾール、ベンゾジアゾール、ベンズオキソフラン、任意で置換されるイミダゾール、任意で置換されるイソキサゾール、任意で置換されるオキサゾール(好ましくはメチル置換される)、任意で置換されるジアゾール、任意で置換されるトリアゾール、テトラゾール、任意で置換されるベンゾフラン、任意で置換されるチオフェン、任意で置換されるチアゾール(好ましくはメチル置換および/またはチオール置換される)、任意で置換されるイソチアゾール、任意で置換されるトリアゾール(好ましくはメチル基、トリイソプロピルシリル基、任意で置換される(CH−O−C−Cアルキル基、または任意で置換される(CH−C(O)−O−C−Cアルキル基で置換される1,2,3−トリアゾール)、任意で置換されるピリジン(2、3、または4−ピリジン)、または以下の化学構造による基を意味し得る:
Figure 2020504741
式中、
は、CHRSS、NRURE、またはOであり、
HETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中RはHまたはC
−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
SSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基で置換される)であり、
UREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であって、各基は任意で1つもしくは2つのヒドロ
キシル基または最大で3個のハロ基、好ましくはフッ素基で置換されるもの、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリジン、ピペラジンなどであり、かつ
は、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3個のハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基である。
「アラルキル」および「ヘテロアリールアルキル」という用語は、上記の定義に従いアリールまたはそれぞれヘテロアリール、ならびにアルキル、および/またはヘテロアルキル、および/または炭素環および/またはヘテロシクロアルキル環系を含む基を指す。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、上記に定義されたア
ルキル基に付加される上記に定義されたアリール基を指す。アリールアルキル基は、アルキル基を通して親部分に付着されて、このアルキル基は1〜6個の炭素原子である。アリールアルキル基中のアリール基は、上述のように置換されてもよい。
「複素環」という用語は、少なくとも1つのヘテロ原子、例えば、N、OまたはSを含有する環状の基を指し、芳香族(ヘテロアリール)または非芳香族であってもよい。したがってヘテロアリール部分は、その使用の状況に応じて、複素環の定義下に含まれる。例示的なヘテロアリール基は、本明細書において上記に記載されている。
例示的な複素環としては特に、アゼチジジニル、ベンズイミダゾリル、1,4−ベンゾジオキサニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフラニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、エチレンウレア、1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、フリル、ホモピペリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、インドリニル、インドリル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリジニル、イソキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ピリドン、2−ピロリドン、ピリジン、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、ピペリジニル、フタルイミド、スクリンイミド、ピラジニル、ピラゾリニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリン、チアゾリジニル、チアゾリル、チエニル、テトラヒドロチオフェン、オキサン、オキセタニル、オキサチオラニル、チアンが挙げられる。
複素環基は、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アミノアシルオキシ、オキシアミノアシル、アジド、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ケト、チオケト、カルボキシ、カルボキシアルキル、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロシクロオキシ、チオール、チオアルコキシ、置換チオアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環式、ヘテロシクロオキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ニトロ、−SO−アルキル、−SO−置換アルキル、−SOアリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−アルキル、−SO−置換アルキル、−SO−アリール、オキソ(=O)、および−SO−ヘテロアリールから成る群から選択される構成因子と任意で置換することができる。かかる複素環基は、単一の環または複数の縮合環を有してもよい。窒素複素環およびヘテロアリールの例としては限定されないが、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピぺリジン、ピペラジン、インドリン、モルホリノ、ピペリジニル、テトラヒドロフラニルなど、ならびにN−アルコキシ−窒素含有複素環が挙げられる。「複素環式」という用語はまた、複素環のいずれかがベンゼン環またはシクロヘキサン環または別の複素環(例えば、インドリル、キノリル、イソキノリル、テトラヒドロキノリルなど)に縮合されている二環式の基も含む。
「シクロアルキル」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを含むがこれに限定されない、3〜20個の炭素原子を環中に有する飽和単環炭化水素基などの、本明細書に規定される単環式もしくは多環式のアルキル基またはシクロアルカンから誘導される一価の基を意味するが、いかなるや
り方でも限定されない。「置換シクロアルキル」という用語は、例えば、アミノ、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、カルビルオキシ、カルビルメルカプト、アリール、ニトロ、メルカプトまたはスルホなどの1つ以上の置換基により置換されている単環式または多環式のアルキル基を意味するが、いかなるやり方でも限定されず、これらの総称的置換基は、この説明で規定される対応する基の定義と同一の意味を有する。
「ヘテロシクロアルキル」とは、その環状構造の少なくとも1つの環炭素原子が、N、O、SまたはPから成る群から選択されるヘテロ原子で置換されている単環式または多環式のアルキル基を指す。「置換ヘテロシクロアルキル」とは、その環状構造の少なくとも1つの環炭素原子が、N、O、SまたはPから成る群から選択されるヘテロ原子で置換されている単環式または多環式のアルキル基を指し、当該基が、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、カルビルオキシ、カルビルメルカプト、アリール、ニトロ、メルカプトまたはスルホから成る群から選択される1つ以上の置換基を含有しているが、これらの総称的置換基は、この説明で規定される対応する基の定義と同一の意味を有する。
「ヒドロカルビル」という用語は、炭素および水素を含有する化合物を意味するものとし、完全に飽和、部分的に不飽和、または芳香族であってもよく、アリール基、アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基を含む。
本明細書において、「独立して」という用語は、独立して適用される変数が、適用ごとに独立して変化することを示すために使用される。
「低級アルキル」という用語は、メチル、エチル、またはプロピルを指す。
「低級アルコキシ」という用語は、メトキシ、エトキシ、またはプロポキシを指す。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、W、X、Y、Z、G、G’、R、R’、R’’、Q1〜Q4、AおよびRnは、リンカー、および/または1つ以上のPTM、ULM、ILMまたはILM’基に付着されるリンカーに独立して共有結合され得る。
例示的なMLM
特定の追加的実施形態において、二官能性化合物のMLMは、例えば置換イミダゾリン、置換スピロ−インドリノン、置換ピロリジン、置換ピペリジノン、置換モルホリノン、置換ピロロピリミジン、置換イミダゾロピリジン、置換チアゾロイミダゾリン、置換ピロロピロリジノン、および置換イソキノリノンなどの化学的部分を含む。
追加の実施形態において、MLMは、シス配置またはトランス配置として位置付けられた隣接ビス−アリール置換を伴う、上述のコア構造を含む。
さらに追加的実施形態において、MLMは、RG7112、RG7388、SAR405838、AMG−232、AM−7209、DS−5272、MK−8242、およびNVP−CGM−097、ならびにそのアナログもしくは誘導体にあるような構造的特徴部分を含む。
特定の好ましい実施形態においてMLMは、式(A−1)に表される置換イミダゾリンの誘導体、または式(A−2)に表されるチアゾロイミダゾリンの誘導体、または式(A−3)に表されるスピロインドリノンの誘導体、または式(A−4)に表されるピロリジンの誘導体、または式(A−5)に表されるピペリジノン/モルフリノンの誘導体、または式(A−6)に表されるイソキノリノンの誘導体、または式(A−7)に表されるピロロピリミジン/イミダゾロピリジンの誘導体、または式(A−8)に表されるピロロピロリジノン/イミダゾロピロリジノンの誘導体である。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
上記の式(A−1)〜式(A−8)において、
式(A−1)〜式(A−8)のXは、炭素、酸素、硫黄、スルホキシド、スルホン、及びN−Rから成る群から選択され、
は独立して、H、または炭素数1〜6個のアルキル基であり、
式(A−1)〜式(A−8)のYおよびZは独立して、炭素または窒素であり、
式(A−1)〜式(A−8)のA、A’およびA’’は、C、N、OまたはSから独立して選択されるか、または縮合二環式の環を形成する、もしくは6,5−および5,5−縮合芳香族二環式の基を形成する、1個または2個の原子であってもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR、Rは独立して、アリール基またはヘテロアリール基から成る群から選択され、ヘテロアリール基は、硫黄または窒素からから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有し、当該アリール基またはヘテロアリール基は、
単環もしくは二環であってもよく、または以下から成る群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、もしくは非置換であってもよく、
ハロゲン、−CN、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル、−OH、1〜6個の炭素を含むアルコキシ、1〜6個の炭素を含むフッ素置換アルコキシ、1〜6個の炭素を含むスルホキシド、1〜6個の炭素を含むスルホン、2〜6個の炭素を含むケトン、2〜6個の炭素を含むアミド、および2〜6個の炭素を含むジアルキルアミン、
式(A−1)〜式(A−8)のR、Rは、H、メチルおよびC〜Cアルキルから成る群から独立して選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、アリール基またはヘテロアリール基から成る群から選択され、ヘテロアリール基は、硫黄または窒素からから独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有し、当該アリール基またはヘテロアリール基は、単環もしくは二環であってもよく、または以下から成る群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、もしくは非置換であってもよく、
ハロゲン、−CN、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル、−OH、1〜6個の炭素を含むアルコキシ、1〜6個の炭素を含むフッ素置換アルコキシ、1〜6個の炭素を含むスルホキシド、1〜6個の炭素を含むスルホン、2〜6個の炭素を含むケトン、2〜6個の炭素を含むアミド、2〜6個の炭素を含むジアルキルアミン、アルキルエーテル(C〜C)、アルキルケトン(C〜C)、モルホリニル、アルキルエステル(C〜C)、アルキルシアニド(C〜C);
式(A−1)〜式(A−8)のRは、H、または−C(=O)Rであり、式中、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、アルキル、シクロアルキル、一置換、二置換もしくは三置換アリールまたはヘテロアリール、4−モルホリニル、1−(3−オキソピペラズニル)、1−ピペリジニル、4−N−R−モルホリニル、4−R−1−ピペリジニル、および3−R−1−ピペリジニルから成る群から選択され、式中、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、アルキル、フッ素置換アルキル、シアノアルキル、ヒドロキシル置換アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、アミドアルキル、アルキルスルホン、アルキルスルホキシド、アルキルアミド、アリール、ヘテロアリール、一置換、二置換および三置換アリールまたはヘテロアリール、CHCH、ならびにCHCHCHから成る群から選択され、式中、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、アルコキシ、アルキルスルホン、アルキルスルホキシド、N−置換カルボキサミド、−NHC(O)−アルキル、−NH−SO−アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールから成る群から選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、H、C〜Cアルキル、環状アルキル、フッ素置換アルキル、シアノ置換アルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはアリール、5員もしくは6員の置換されたヘテロアリールまたはアリールから成る群から選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、-R−C(O)−R、−R−アルコキシ、
−R−アリール、−R−ヘテロアリール、および−R−C(O)−R−C(O)−Rから成る群から選択され、式中、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、1〜6個の炭素を含むアルキレン、または結合であり、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、4〜7員の置換複素環であり、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、アリール、ヘテロアリール、置換アリールもしくは置換ヘテロアリール、および4〜7員の複素環から成る群から選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のRは、式(A−3)において縮合二環式芳香族環上の一置換基、二置換基または三置換基から成る群から選択され、当該置換基は、ClもしくはFで置換された、または非置換のハロゲン、アルケン、アルキン、アルキルから成る群から独立して選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のR10は、アリール基またはヘテロアリール基から成る群
から選択され、ここで当該ヘテロアリール基は、硫黄または窒素のような1個または2個のヘテロ原子を含有してもよく、アリール基またはヘテロアリール基は単環または二環式であってもよく、当該アリール基またはヘテロアリール基は、ハロゲン、F、Cl、−CN、アルケン、アルキン、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル、−OH、1〜6個の炭素を含むアルコキシ、1〜6個の炭素を含むフッ素置換アルコキシ、1〜6個の炭素を含むスルホキシド、1〜6個の炭素を含むスルホン、2〜6個の炭素を含むケトンを含む、1〜3個の置換基で置換されるか、または未置換であってもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR11は、−C(O)−N(R)(R)であり、式中、RおよびRは、以下から成る群から選択され:、
H、C〜Cアルキル、アルコキシ置換アルキル、スルホン置換アルキル、アリール、ヘテロールアリール、一置換、二置換もしくは三置換アリールまたはヘテロアリール、アルキルカルボン酸、ヘテロアリールカルボン酸、アルキルカルボン酸、フッ素置換アルキルカルボン酸、アリール置換シクロアルキル、ヘテロアリール置換シクロアルキル、
式(A−1)〜式(A−8)のRおよびRは、H、結合して環を形成する、4−ヒドロキシシクロヘヘキサン、モノヒドロキシおよびジヒドロキシ置換アルキル(C〜C)、3−ヒドロキシシクロブタン、フェニル−4−カルボン酸、ならびに置換フェニル−4−カルボン酸から成る群から独立して選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のR12およびR13は、H、低級アルキル(C〜C)、低級アルケニル(C〜C)、低級アルキニル(C〜C)、シクロアルキル(4員、5員および6員の環)、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、5員および6員のアリールならびにヘテロアリールから独立して選択され、R12とR13は結合して、環上に置換を含む、または含まない5員および6員の環を形成してもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR14は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、および置換シクロアルケニルから成る群から選択され、
式(A−1)〜式(A−8)のR15は、CNであり、
式(A−1)〜式(A−8)のR16は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、1個または複数の水素がフッ素で置換されたC1〜6アルキルもしくはC3〜6シクロアルキル、1個のCHがS(=O)、−Sもしくは−S(=O)で置換されたアルキルまたはシクロアルキル、末端CHがS(=O)N(アルキル)(アルキル)、−C(=O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)S(=O)(アルキル)、−C(=O)(アルキル)、−O(アルキル)で置換されたアルキルもしくはシクロアルキル、水素がヒドロキシル基で置換されたC〜Cアルキルもしくはアルキル−シクロアルキル、任意で−(C=0)−基を含有する3〜7員のシクロアルキルもしくはヘテロシクロアルキル、または5員〜6員のアリール基もしくはヘテロアリール基から成る群から選択され、当該ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基は、O、NまたはSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有することができる、また当該シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基またはヘテロアリール基はハロゲン、C〜Cアルキル基、ヒドロキシル化C〜Cアルキル、チオエーテル含有C〜Cアルキル、エーテル、スルホン、スルホキシド、フッ素置換エーテルまたはシアノ基から独立して選択される1〜3個の置換基で置換することができ、または非置換とすることができ、
式(A−1)〜式(A−8)のR17は、(CH)nC(O)NRから成る群から選択され、式中、RおよびRは、H、C〜Cアルキル、ヒドロキシル化C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシアルキル、1個または複数の水素がフッ素で置換されたC〜Cアルキル、1個の炭素がS(O)で置換されたC〜Cアルキル、S(O)(O)、1個または複数の水素がフッ素で置換されたC〜Cアルコキシアルキル、水素がシアノ基で置換されたC1〜6アルキル、5員および6員のアリールまたはヘテ
ロアリール、1〜6個の炭素を含有するアルキル基を有するアルキルアリール、ならびに1〜6個の炭素を含有するアルキル基を有するアルキルヘテロアリールから独立して選択され、当該アリール基またはヘテロアリール基はさらに置換することができ、
式(A−1)〜式(A−8)のR18は、置換アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルから成る群から選択され、当該置換は、好ましくは−N(C1−4アルキル)(シクロアルキル)、−N(C1−4アルキル)アルキル−シクロアルキル、および−N(C1−4アルキル)[(アルキル)−(複素環置換)−シクロアルキル]であり、
式(A−1)〜式(A−8)のR19は、アリール、ヘテロアリール、二環式ヘテロアリールから成る群から選択され、そしてこれらのアリール基およびヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、CF、F、CN、アルキン、アルキルスルホンで置換することができ、当該ハロゲン置換は、一置換、二置換または三置換であってもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR20およびR21は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシル化C〜Cアルコキシ、およびフッ素置換C〜Cアルコキシから独立して選択され、式中、R20およびR21はさらに結合されて、5、6、および7員の環または複素環を形成してもよく、これをさらに置換してもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR22は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、カルボン酸、カルボン酸エステル、アミド、リバースアミド(reverse amide)、スルホンアミド、リバーススルホンアミド(reverse sulfonamide)、N−アシルウレア、窒素含有5員複素環から成る群から選択され、当該5員複素環はさらにC〜Cアルキル、アルコキシ、フッ素置換アルキル、CN、およびアルキルスルホンで置換されてもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR23は、アリール、ヘテロアリール、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−NH−アルキル、−NH−アルキル−シクロアルキル、−N(H)−アリール、−N(H)−ヘテロアリール、−N(アルキル)−アリール、−N(アルキル)−ヘテロアリールから選択され、当該アリール基またはヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシル化C〜Cアルキル、シクロアルキル、フッ素置換C〜Cアルキル、CN、アルコキシ、アルキルスルホン、アミド、およびスルホンアミドで置換されてもよく、式(A−1)〜式(A−8)のR24は、−CH−(C1−6アルキル)、−CH−シクロアルキル、−CH−アリール、CH−ヘテロアリールから成る群から選択され、当該アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲン、アルコキシ、ヒドロキシル化アルキル、シアノ置換アルキル、シクロアルキル、および置換シクロアルキルで置換されてもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR25は、C1−6アルキル、C1−6アルキル−シクロアルキル、アルコキシ置換アルキル、ヒドロキシル化アルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アリールまたはヘテロアリール、5、6および7員窒素含有飽和複素環、5,6−縮合および6,6−縮合窒素含有飽和複素環から成る群から選択され、そしてこれら飽和複素環は、C〜Cアルキル、フッ素置換C〜Cアルキル、アルコキシ、アリールおよびヘテロアリール基で置換されてもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR26は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルから成る群から選択され、当該アルキルまたはシクロアルキルは、−OH、アルコキシ、フッ素置換アルコキシ、フッ素置換アルキル、−NH、−NH−アルキル、NH−C(O)アルキル、−NH−S(O)−アルキル、および−S(O)−アルキルで置換されてもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR27は、アリール、ヘテロアリール、二環式ヘテロアリールから成る群から選択され、当該アリール基またはヘテロアリール基は、C〜Cアルキル、アルコキシ、NH、NH−アルキル、ハロゲンまたは−CNで置換されてもよく、当該置換は独立して、一置換、二置換および三置換であってもよく、
式(A−1)〜式(A−8)のR28は、アリール、5員および6員のヘテロアリール、二環式ヘテロアリール、シクロアルキル、例えばピぺリジンなどの飽和複素環、ピペリジノン、テトラヒドロピラン、N−アシル−ピペリジンから成る群から選択され、当該シクロアルキル、飽和複素環、アリールまたはヘテロアリールは、−OH、アルコキシ、ハロゲンを含む一置換、二置換または三置換、−CN、アルキルスルホン、およびフッ素置換アルキル基でさらに置換されてもよく、かつ
式(A−1)〜式(A−8)のR1”は、アルキル、アリール置換アルキル、アルコキシ置換アルキル、シクロアルキル、アリール置換シクロアルキル、およびアルコキシ置換シクロアルキルから成る群から選択される。
特定の実施形態において、式(A−1)〜式(A−8)のRおよびRにおける複素環は、置換ピロリジン、置換ピぺリジン、置換ピぺリジン(piperizine)である。
より具体的には、MLMの非限定的な例としては以下に示すもの、ならびに以下の分子において示される異なる特性の1つ以上の組み合わせから生じる「ハイブリッド」分子が挙げられる。
式A−1〜A−8のMLMを使用して、以下のPROTACを、特定のタンパク質の分解を行うために標的化するよう調製することができ、ここで「L」はコネクター(すなわちリンカー基)であり、「PTM」は標的タンパク質に結合するリガンドである。
特定の実施形態において、本明細書は、以下から成る群から選択される構造を含む二官能性分子を提供する:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、X、R、Y、Z、A、A’、A’’、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R、R、R18、R19、R20、R21、R22、R23,R24、R25、R26、R27、R28、およびR1’’は本明細書において式(A−1)〜式(A−8)に関し定義されるとおりである。
特定の実施形態において、本明細書は、以下の構造を有する二官能性分子またはキメラ分子を提供する、PTM−L−MLMであって、式中、PTMはLによりMLMに連結されたタンパク質標的結合部分であり、式中、Lは結合(すなわち、不在)または化学リンカーである。特定の実施形態において、MLMは、A−1−1、A−1−2、A−1−3、およびA−1−4から成る群から選択される構造を有し、
Figure 2020504741
式中、
式A−1−1〜式A−1−4(すなわち、A−1−1、A−1−2、A−1−3、および
A−1−4)のR1’およびR2’は、F、Cl、Br、I、アセチレン、CN、CF、およびNOから成る群から独立して選択され、
R3’は、−OCH、−OCHCH、−OCHCHF、−OCHCHOCH、および−OCH(CHから成る群から選択され、
A−1−1〜A−1−4のR4’は、H、ハロゲン、−CH、−CF、−OCH、−C(CH、−CH(CH、−シクロプロピル、−CN、−C(CHOH、−C(CHOCHCH、−C(CHCHOH、−C(CHCHOCHCH、−C(CHCHOCHCHOH、−C(CHCHOCHCH、−C(CHCN、−C(CHC(O)CH、−C(CHC(O)NHCH、−C(CHC(O)N(CH、−SCH、−SCHCH、−S(O)CH、−S(O)CHCH、−NHC(CH、−N(CH、ピロリジニル、および4−モルホリニルから成る群から選択され、
式A−1−1〜式A−1−4のR5’は、ハロゲン、−シクロプロピル、−S(O)CH、−S(O)CHCH、1−ピロリジニル、−NH、−N(CH、および−NHC(CHから成る群から選択され、かつ
式A−1−1〜式A−1−4のR6’は、以下に表される構造から選択され、式中、リンカー結合点は、「*」として示されている。
リンカー付着に対する点としてのR6’とは別に、R4’もリンカー付着位置としての役割を果たし得る。R4’がリンカー結合部位である場合、リンカーは上記に示されるR4’基の末端原子に結合されることになる。
特定の実施形態において、式A−1−1〜式A−1−4のリンカー結合は、R4’またはR6’のうちの少なくとも1つ、またはその両方である。
位置特定の実施形態において、式A−1−1〜式A−1−4のR6’は、H、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
から成る群から独立して選択され、式中、「*」は当該リンカーの付着点を示す。
特定の実施形態において、式A−4−1〜式A−4−6のリンカーは、R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R6’のうちの少なくとも1つ、またはその組み合わせに付着される。
特定の実施形態において、本明細書は、PTM−L−MLMの構造を有する二官能性分子またはキメラ分子を提供し、式中、PTMは、LによりMLMに連結されたタンパク質標的結合部分であり、式中、Lは結合(すなわち、不在)または化学リンカーである。特定の実施形態において、MLMは、以下のA−4−1、A−4−2、A−4−3、A−4−4、A−4−5、およびA−4−6から成る群から選択される構造を有し、
Figure 2020504741
式中、
A−4−1〜A−4−6(すなわち、A−4−1、A−4−2、A−4−3、A−4−4、A−4−5、およびA−4−6)のR7’は、ハロゲン、一置換および二置換または三置換ハロゲンから成る群から選択される構成因子である。
式A−4−1〜A−4−6のR8’は、H、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO、エチルニル、シクロプロピル、メチル、エチル、イソプロピル、ビニル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、−OH、その他のC1−6アルキル、その他のC1−6アルケニルおよびC1−6アルキニル、一置換、二置換または三置換から成る群から選択され、
式A−4−1〜A−4−6のR9’は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アルケニルおよび置換シクロアルケニルから成る群から選択され、
式A−4−1〜A−4−6のZは、H、−OCH、−OCHCH、およびハロゲンから成る群から選択され、
式A−4−1〜A−4−6のR10’およびR11’はそれぞれH、(CH−R’、(CH−NR’R’’、(CH−NR’COR’’、(CH−NR’SOR’’、(CH−COOH、(CH−COOR’、(CH)−CONR’R’’、(CH−OR’、(CH−SR’、(CH−SOR’、(CH−CH(OH)−R’、(CH−COR’、(CHSOR’、(CH−SONR’R’’、(CHSONR’R’’、(CHO)−(CH−R’、(CHCHO)−(CH−OH、(CHCHO)−(CH−OR’、(CHCHO)−(CH−NR’R’’、(CHCHO)−(CH−NR’COR’’、(CHCHO)(CH−NR’SOR’、(CHCHO)(CH−COOH、(CH
CHO)(CH−COOR’、(CHCHO)−(CH−CONR’R’’、(CHCHO)−(CHSOR’、(CHCHO)−(CH−COR’、(CHCHO)−(CH−SONR’R’’、(CHCHO)−(CHSONR’R’’、(CH −(CHCHO)−(CHR’、(CH)p−(CHCHO)−(CH−OH、(CH−(CHCHO)−(CH−OR’、(CH−(CHCHO)−(CH−NR’R’’、(CH−(CHCHO)−(CH−NR’COR’’、(CH−(CHCHO)−(CH−NR’SOR’’、(CH−(CHCHO)−(CH−COOH、(CH−(CHCHO)−(CH−COOR’、(CH−(CHCHO)−(CH−CONR’R’’、(CH)p−(CHCHO)−(CHSOR’、(CH−(CHCHO)−(CH−COR’、(CH−(CHCHO)−(CH−SONR’R’’、(CH−(CHCHO)−(CHSONRR’’、アリール−(CH−COOH、およびヘテロアリール−アルキル−CO−アルキル−NR’R’’m〔式中、アルキルはOR’で置換されうる〕、およびヘテロアリール−(CH−複素環〔式中、複素環は任意でアルキル、ヒドロキシル、COOR’およびCOR’で置換されうる〕から成る群から独立して選択され、式中、R’およびR’’は、H、アルキル、ハロゲンで置換されたアルキル、ヒドロキシル、NH、NH(アルキル)、N(アルキル)、オキソ、カルボキシ、シクロアルキルおよびヘテロアリールから選択され、
m、n、およびpは独立して0〜6であり、
式A−4−1〜式A−4−6のR12’は、−O−(アルキル)、−O−(アルキル)−アルコキシ、−C(O)−(アルキル)、−C(OH)−アルキル−アルコキシ、−C(O)−NH−(アルキル)、−C(O)−N−(アルキル)、−S(O)−(アルキル)、S(O)−(アルキル)、−C(O)−(環状アミン)、および−O−アリール−(アルキル)、−O−アリール−(アルコキシ)から成る群から選択され、
式A−4−1〜式A−4−6のR1”は、アルキル、アリール置換アルキル、アルコキシ(aloxy)置換アルキル、シクロアルキル、アリール置換シクロアルキル、およびアルコキシ置換シクロアルキルから成る群から選択される。
本明細書に記載される態様または実施形態のいずれかにおいて、アルキル、アルコキシなど、低級アルキルまたは低級アルコキシであってもよい。
特定の実施形態において、式A−4−1〜式A−4−6のリンカー結合位置は、Z、R8’、R9’、R10’、R11”、R12”、またはR1”のうちの少なくとも1つである。
A−1−1〜A−1−4、A−4−1〜A−4−6に提示されるキメラ分子の設計に使用される方法は、式A−2、式A−3、式A−5、式A−6、式A−7および式A−8を用いてMLMに適用することができ、MLM内の溶媒暴露区域は、リンカー「L」に結合されてもよく、このリンカーは標的タンパク質リガンド「PTM」に付着され、PROTACを構築することになる。
MDM2結合部分の例としては以下が挙げられるが、これに限定されない。
HDM2/MDM2阻害物質が、Vassilev、et al.、In vivo activation of the p53 pathway by small−molecule antagonists of MDM2、SCIENCE vol:303、pag:844−848(2004)、およびSchneekloth、et al.、Targeted intracellular protein degradation induced by a small molecule:En ro
ute to chemical proteomics、Bioorg.Med.Chem.Lett.18(2008)5904-5908において、以下に記載される化合
物のナトリン−3、ナトリン−2、およびナトリン−1(誘導体化)、ならびにそれらのすべての誘導体およびアナログを含んで(または追加的に)、特定された。
Figure 2020504741
(誘導体化され、リンカー基Lまたは−(L−MLM)基は、例えばメトキシ基で、またはヒドロキシル基として付着される)、
Figure 2020504741
(誘導体化され、リンカー基Lまたは−(L−MLM)基は、例えばメトキシ基またはヒドロキシル基において付着される)、および
Figure 2020504741
(誘導体化され、リンカー基Lまたは−(L−MLM)基は、例えば、メトキシ基を介し
て、またはヒドロキシル基として付着される)。
例示的なCLM
ネオ−イミド化合物
1つの態様において、本明細書は、セレブロンの結合および/または阻害に有用な化合物を提供する。特定の実施形態において、化合物は、以下の化学構造から成る群から選択される:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(a)〜式(e)のWは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のXは、O、SおよびHの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のYは、CH 、−C=CR’、NH、N−アルキル、N−アリール、N−ヘタリール、N−シクロアルキル、N−ヘテロシクリル、OおよびSの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のZは、O、およびSまたはHの群から独立して選択されるが、ただしXおよびZの両方ともがHであってはならず、
式(a)〜式(e)のGおよびG’は、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OH、R’OCOOR、R’OCONRR”、任意でR’で置換されるCH−ヘテロシクリル、および任意でR’で置換されるベンジルの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のQ1〜Q4は、R’、NまたはN−オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
式(a)〜式(e)のAは、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、シクロアルキル、Cl、およびFの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のRは、以下を含むか、これに限定されない:−CONR’R”、−OR’、−NR’R”、−SR’、−SOR’、−SONR’R”、−CR’R”−、−CR’NR’R”−、(−CR’O)R”、−アリール、−ヘタリール、−アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、−シクロアルキル、−ヘテロシクリル、−P(O)(OR’)R”、−P(O)R’R”、−OP(O)(OR’)R”、−OP(O)R’R”、−Cl、−F、−Br、−I、−CF、−CN、−NR’SONR’R”、−NR’CONR’R”、−CONR’COR”、−NR’C(=N−CN)NR’R”、−C(=N−CN)NR’R”、−NR’C(=N−CN)R”、−NR’C(=C−NO)NR’R”、−SONR’COR”、−NO、−COR’、−C(C=N−OR’)R”、−CR’=CR’R”、−CCR’、−S(C=O)(C=N−R’)R”、−SF、および−OCF
式(a)〜式(e)のR’およびR”は、結合、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環式、−C(=O)R、ヘテロシクリルから独立して選択され、それらは各々が任意で置換され、
式(a)〜式(e)のnは、1〜10(例えば、1〜4)の整数であり、
式(a)〜式(e)の
Figure 2020504741
は、立体特異的((R)もしくは(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
式(a)〜(e)のRは、1〜4個の独立した官能基、任意で置換されるアルコキシル基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、プロポキシ、ペントキシ、プロポキシ、ペントキシ、またはヘキソキシであって、アルコキシルはハロゲン、シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル)、またはアリール(例えば、C−Cアリール)で置換されうる)、または原子を含む。
例示的なCLM
本明細書に記載の化合物のいずれかにおいて、CLMは、以下の群から選択される化学構造を含む:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(a)〜式(e)のWは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のXは、O、SおよびHの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のYは、CH、−C=CR’、NH、N−アルキル、N−アリール、N−ヘタリール、N−シクロアルキル、N−ヘテロシクリル、OおよびSの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のZは、O、およびSまたはHの群から独立して選択されるが、ただしXおよびZの両方ともがHであってはならず、
式(a)〜式(e)のGおよびG’は、H、アルキル(直鎖、分枝鎖)、OH、R’OCOOR、R’OCONRR”、R’で任意で置換されるCH−ヘテロシクリル、および任意でR’で置換されるベンジルの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のQ1〜Q4は、R’、NまたはN−オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
式(a)〜式(e)のAは、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、シクロアルキル、Cl、HおよびFの群から独立して選択され、
式(a)〜式(e)のRは、以下を含むか、これに限定されない:−CONR’R”、−OR’、−NR’R”、−SR’、−SOR’、−SONR’R”、−CR’R”−、−CR’NR’R”−、−アリール、−ヘタリール、−アルキル(直鎖、分枝鎖、任意
で置換される)、−シクロアルキル、−ヘテロシクリル、−P(O)(OR’)R”、−P(O)R’R”、−OP(O)(OR’)R”、−OP(O)R’R”、−Cl、−F、−Br、−I、−CF、−CN、−NR’SONR’R”、−NR’CONR’R”、−CONR’COR”、−NR’C(=N−CN)NR’R”、−C(=N−CN)NR’R”、−NR’C(=N−CN)R”、−NR’C(=C−NO)NR’R”、−SONR’COR”、−NO、−COR’、−C(C=N−OR’)R”、−CR’=CR’R”、−CCR’、−S(C=O)(C=N−R’)R”、−SF、および−OCF
式(a)〜式(e)のR’およびR”は、結合、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環式、−C(=O)R、ヘテロシクリルから独立して選択され、それらは各々が任意で置換され、
式(a)〜式(e)のnは、1〜10(例えば、1〜4)の整数であり、
式(a)〜式(e)の
Figure 2020504741
は、立体特異的((R)もしくは(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
式(a)〜(e)のRnは、1〜4個の独立した官能基、任意で置換されるアルコキシル基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、プロポキシ、ペントキシ、またはヘキソキシであって、アルコキシルはハロゲン、シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル)、またはアリール(例えば、C−Cアリール)で置換されうる)、または原子を含み、また任意に、そのうち1つは、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM(またはCLM’)またはその組み合わせと共有結合するように修飾される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、CLMまたはULMは、以下の群から選択される化学構造を含む:
Figure 2020504741
式中、
式(g)のWは、CH、C=O、NHおよびN−アルキルの群から独立して選択され、式(g)のRは、H、メチル、アルキル(例えばC〜Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される))から独立して選択され、
式(g)の
Figure 2020504741
は、立体特異的((R)もしくは(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
式(g)のRnは、1〜4個の独立して選択される官能基、任意で置換されるアルコキシル基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、プロポキシ、ペントキシ、またはヘキソキシであって、アルコキシルはハロゲン、シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル)、またはアリール(例えば、C−Cアリール)で置換されうる)、または原子を含み、また任意に、そのうち1つは、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM(またはCLM’)またはその組み合わせと共有結合するように修飾される。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、式(a)〜式(g)のW、X、Y、Z、G、G’、R、R’、R’’、Q1〜Q4、AおよびRnは、独立して、リンカー、および/または1つ以上のPTM、ULM、CLMまたはCLM’基に付着されるリンカーに共有結合することができる。
より具体的には、CLMの非限定的な例としては以下に示すもの、ならびに以下の分子において示される異なる特性のうちの1つ以上の組み合わせから生じる「ハイブリッド」分子が挙げられる。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載の化合物のいずれかにおいて、CLMは、以下の群から選択される化学構造を含む。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(h)〜式(ab)のWは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルから独立して選択され、
式(h)〜式(ab)のQ、Q、Q、Q、Qは独立して、R’、NまたはN−
オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
式(h)〜式(ab)のRは、H、CN、C〜Cアルキルから選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、H、CN、C〜Cアルキル、CHF、CF、CHOの群から選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、H、アルキル、置換アルキルから選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、Hまたは低級アルキルであり、
式(h)〜(ab)のXは、C、CHまたはNであり、
式(h)〜式(ab)のR’は、H、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
式(h)〜(ab)のRは、H、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、シアノ、ハロゲン化低級アルコキシ、またはハロゲン化低級アルキルであり、
式(h)〜(ab)の
Figure 2020504741
は、一重結合または二重結合であり、かつ
CLMは、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM(またはCLM’)またはそれらの組合せに共有結合される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、CLMまたはCLM’は、式(h)〜式(ab)のR基(例えば、R、R、R、R、RまたはR’)、W、X、またはQ基(例えば、Q、Q、Q、Q、またはQ)を介して、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM、CLM’、またはそれらの組合せに共有結合される。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、CLMまたはCLM’は、式(h)〜式(ab)のW、X、R、R、R、R、R、R、R’、Q、Q、Q、Q、およびQを介して、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM、CLM’、またはそれらの組合せに共有結合される。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、式(h)〜式(ab)のW、X、R、R、R、R、R’、Q、Q、Q、Q、およびQは独立して、リンカーに共有結合されてもよく、かつ/または1つ以上のPTM、ULM、ULM’、CLMもしくはCLM’基に付着されるリンカーに共有結合されてもよい。
より具体的には、CLMの非限定的な例としては以下に示すもの、ならびに以下の化合物の1つ以上の特性の組み合わせから生じる「ハイブリッド」分子または化合物が挙げられ、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(ac)〜式(an)のWは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルの群から独立して選択され、
式(ac)〜式(an)のRは、H、CN、C〜Cアルキルの群から選択され、
式(ac)〜式(an)のRは、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
式(ac)〜式(an)のRは、Hであり、
Figure 2020504741
は、一重結合または二重結合であり、かつ
式(ac)〜式(an)のRは、官能基または原子を含む。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、式(ac)〜式(an)のW、R、R、Q、Q、Q、Q、およびRnは独立して、リンカーに共有結合されてもよく、かつ/または1つ以上のPTM、ULM、ULM’、CLMもしくはCLM’基に付着されるリンカーに共有結合されてもよい。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、式(ac)〜式(an)のR、R、Q、Q、Q、Q、およびRnは独立して、リンカーに共有結合されてもよく、かつ/または1つ以上のPTM、ULM、ULM’、CLMもしくはCLM’基に付着されるリンカーに共有結合されてもよい。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、式(ac)〜式(an)のQ、Q、Q、Q、およびRnは独立して、リンカーに共有結合されてもよく、かつ/または1つ以上のPTM、ULM、ULM’、CLMもしくはCLM’基に付着されるリンカーに共有結合されてもよい。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、式(ac)〜式(an)のRは修飾されて、リンカー基(L)、PTM、ULM、CLMと同じ化学構造を有する第二のCLM、CLM’、第二のリンカー、またはそれらの任意の複数もしくは組み合わせに共有結合される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、CLMは、以下から選択され、
Figure 2020504741
式中、R’はハロゲンであり、Rは、式(h)〜式(ab)または式(ac)〜式(an)に関して上述のとおりである。
特定の例において、CLMは、セレブロンE3リガーゼに結合するイミドであってもよい。これらのイミドおよびリンカー付着点は、以下の構造であってもよいが、これに限定されない:
Figure 2020504741
式中、R’はハロゲンである。
例示的なVLM
本明細書に記載の化合物の特定の実施形態において、ULMは、VLMであり、以下のULM−aの化学構造を含み、
Figure 2020504741
式中、
破線は、少なくとも1つのPTM、別のULMもしくはVLMもしくはMLMもしくはILMもしくはCLM(すなわちULM’またはVLM’またはCLM’またはILM’またはMLM’)、または化学リンカー部分の付着を示し、少なくとも1つのPTM、ULM’もしくはVLM’もしくはCLM’もしくはILM’もしくはMLM’をリンカーの他方の末端に連結させ、
式ULM−aのX、Xはそれぞれ、結合、O、NRY3、CRY3Y4、C=O、C=S、SO、およびSOの群から独立して選択され、
式ULM−aのRY3、RY4はそれぞれH、直鎖または分枝鎖のC1−6アルキルの群から独立して選択され、それらは任意で1つ以上のハロ、任意で置換されるC1〜6アルコキシル(例えば任意で0〜3個のR基により置換される)で置換され、
式ULM−aのRは、1、2または3個の基であり、各々H、ハロ、−OH、C1−3アルキルの群から独立して選択され、
式ULM−aのWは、任意で置換される-T−N(R1a1b)X、任意で置換さ
れる-T−N(R1a1b)、任意で置換される−T−アリール、任意で置換される-T−ヘテロアリール、任意で置換される−T−複素環、任意で置換される−NR−T−アリール、任意で置換される−NR−T−ヘテロアリール、または任意で置換される−NR−T−複素環の群から選択され、
式ULM−aのXは、C=O、R、R1a、R1bであり、
、R1a、R1bはそれぞれ、H、1つ以上のハロもしくは−OH基により任意で置換される直鎖または分枝鎖のC−Cアルキル基、RY3C=O、RY3C=S、RY3SO、RY3SO、N(RY3Y4)C=O、N(RY3Y4)C=S、N(RY3Y4)SO、およびN(RY3Y4)SOから成る群から独立して選択され、式ULM−aのTは、Xに共有結合され、
式ULM−aのWは、任意で置換される−N −T−アリール、任意で置換される−N −T−ヘテロアリール基、または任意で置換される−N −T−複素環であり、式中、−N は、Xに共有結合され、RはHまたはCH 、好ましくはHである。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、Tは、任意で置換されるアルキル、-(CH−基の群から選択され、式中、メチレン基のそれぞれ1つは、ハロゲン、メチル、1つ以上のハロゲンもしくは−OH基により任意で置換される直鎖または分枝鎖のC−Cアルキル基、または任意で置換されるアミノ酸側鎖の群から選択される1つまたは2つの置換基で任意で置換され、かつnは0〜6であり、多くの場合0、1、2または3であり、好ましくは0または1である。
特定の実施形態において、式ULM−aのWは、
Figure 2020504741
であり、式中、R14a、R14bは、それぞれ、H、ハロアルキル、または任意で置換されるアルキルの群から独立して選択される。
実施形態のいずれかにおいて、式ULM−aのWは、フェニルまたは5〜10員のヘテロアリールの群から選択され、
式ULM−aのR15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO、N、R14a14b、OR14a、CONR14a14b、NR14aCOR14b、SONR14a14b、NR14aSO14b、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキルの群から選択され、追加的実施形態において、本開示における使用のためのW置換基はまた、本明細書において開示された特定された化合物中に存在するW置換基も具体的に(開示される特定の化合物へと限定することなく)含む。これらW置換基の各々は、任意の数のW置換基と併せて使用されてもよく、それらも本明細書に開示されている。
特定の追加的実施形態において、ULM−aは、ピロリジン部分において0〜3個のR基により任意で置換される。各Rは独立して、H、ハロ、−OH、C1−3アルキル、C=Oである。
本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、式ULM−aのW、Wは独立して、1つ以上のPTM基に付着されるリンカーに共有結合されてもよい。また、式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
特定の実施形態において、ULMはVHLであり、以下の構造によって表され、
Figure 2020504741
式中、
式ULM−bのWは、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヘテロアリール、または
Figure 2020504741
の群から選択され、
式ULM−bのRおよびR10は独立して、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、もしくはハロアルキルであるか、またはR、R10、およびそれらが付着する炭素原子が、任意で置換されるシクロアルキルを形成し、
式ULM−bのR11は、任意で置換される複素環式、任意で置換されるアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、
Figure 2020504741
の群から選択され、
式ULM−bのR12は、Hまたは任意で置換されるアルキルの群から選択され、
式ULM−bのR13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキルの群から選択され、
式ULM−bのR14a、14bは、それぞれ、H、ハロアルキル、または任意で置換されるアルキルの群から独立して選択され、
式ULM−bのWは、フェニルまたは5〜10員のヘテロアリールの群から選択され、式ULM−bのR15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO、N、R14a14b、OR14a、CONR14a14b、NR14aCOR14b、SONR14a14b、NR14aSO14b、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキル;(それぞれ任意で置換される)の群から選択され、
式ULM−bのR16は、ハロ、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、ヒドロキシ、または任意で置換されるハロアルコキシの群から独立して選択され、式ULM−bのoは、0、1、2、3、または4であり、
式ULM−bのR18は、H、ハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはリンカーの群から独立して選択され、かつ
式ULM−bのpは、0、1、2、3、または4であり、また式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
特定の実施形態において、式ULM−bのR15は、
Figure 2020504741
であり、式中、R17は、H、ハロ、任意で置換されるC3〜6シクロアルキル、任意で置換されるC1〜6アルキル、任意で置換されるC1〜6アルケニル、およびC1〜6ハロアルキルであり、かつXaは、SまたはOである。
特定の実施形態において、式ULM−bのR17は、メチル、エチル、イソプロピルおよびシクロプロピルの群から選択される。
特定の追加的実施形態において、式ULM−bのR15は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、式ULM−bのR11は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ULMは、以下の群から選択される化学構造を有し、
Figure 2020504741
式中、
式ULM−c、式ULM−d、および式ULM−eのRは、H、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル;任意で置換されるアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、またはハロアルキルであり、
式ULM−c、式ULM−d、および式ULM−eのR14aは、H、ハロアルキル、任意で置換されるアルキル、メチル、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルであり、
式ULM−c、式ULM−d、および式ULM−eのR15は、H、ハロゲン、CN、O
H、NO2、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール;任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキルから成る群から選択され、
式ULM−c、式ULM−d、および式ULM−eのXは、C、CH、またはC=Oであり、
式ULM−c、式ULM−d、および式ULM−eのRは、不在、または結合または任意で置換される5員もしくは6員のヘテロアリールであり、かつ
式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
特定の実施形態において、ULMは、以下の化学構造に従う基を含み、
Figure 2020504741
式中、
式ULM−fのR14aは、H、ハロアルキル、任意で置換されるアルキル、メチル、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルであり、
式ULM−fのRは、Hであり、
式ULM−fのR10は、H、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
式ULM−fのR11は、
Figure 2020504741
または任意で置換されるヘテロアリールであり、
式ULM−fのpは、0、1、2、3、または4であり、
式ULM−fの各R18は独立して、ハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはリンカーであり、
式ULM−fのR12は、H、C=Oであり、
式ULM−fのR13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキルであり、
式ULM−fのR15は、H、ハロゲン、Cl、CN、OH、NO2、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、
Figure 2020504741
から成る群から選択され、かつ
式中、式ULM−fの破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
特定の実施形態において、ULMは、以下の構造から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、nは0または1である。
特定の実施形態において、ULMは、以下の構造から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、ULM−a1からULM−a15、ULM−b1からULM−b12、ULM−c1からULM−c15、およびULM−d1からULM−d9のフェニル環は、任意でフッ素、低級アルキル、およびアルコキシ基で置換され、ここで破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULM−aに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
1つの実施形態において、ULM−a1からULM−a15、ULM−b1からULM−b12、ULM−c1からULM−c15、およびULM−d1からULM−d9のフェニル環はエステルとして官能基化され、それをプロドラッグの一部とすることができる。
特定の実施形態において、ULM−a1からULM−a15、ULM−b1からULM−b12、ULM−c1からULM−c15、およびULM−d1からULM−d9のピロリジン環上のヒドロキシル基はそれぞれエステル結合されたプロドラッグ部分を含む。
本明細書に記載される態様または実施形態のいずれかにおいて、ULM、および存在する場合にはULM’、またはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、溶媒和物もしくは多形体は、それぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−gのR1’は、任意で置換されるC−Cアルキル基、任意で置換される−(CHOH、任意で置換される−(CHSH、任意で置換される(CH−O−(C−C)アルキル基、任意で置換される(CH−WCOCW−(C−C)アルキル基であって、エポキシド部分WCOCWを含有し、式中それぞれのWが独立してHまたはC−Cアルキル基であるもの、任意で置換される−(CHCOOH、任意で置換される−(CHC(O)−(C−C アルキル)、任意で置換される−(CHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHC(O)
−NR、任意で置換される−(CHOC(O)−NR、−(CHO)H、任意で置換される−(CHOC(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHC(O)−O−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHO)COOH、任意で置換される−(OCHO−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHO)C(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(OCHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHO)C(O)−NR、−(CHCHO)H、任意で置換される−(CHCHO)COOH、任意で置換される−(OCHCHO−(C−C6アルキル)、任意で置換される−(CHCHO)C(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(OCHCHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHCHO)C(O)−NR、任意で置換される−SO、任意で置換されるS(O)R、NO、CNまたはハロゲン(F、Cl、Br、I、好ましくはFまたはCl)であり、
ULM−gのRおよびRはそれぞれ独立して、H、または1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン基(好ましくはフッ素)で任意で置換され得るC−Cアルキル基であり、
ULM−gのRは、C−Cアルキル基、任意で置換されるアリール、ヘテロアリール基もしくは複素環基、または−(CHNR基であり、
ULM−gのXおよびX’はそれぞれ独立して、C−O、C−S、−S(O)、S(O)であり(好ましくはXおよびX’は両方ともC=Oである)、
ULM−gのR2’は、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
SOアルキル基、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
SONR1NN基、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
(SO−アリール、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
(SO−ヘテロアリール、任意で置換される-(CH−(C=O)
(SO−複素環、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−NR−(CH−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−NR−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリールまたは任意で置換される−NR−(CH−(C=O)NR(SO−複素環、任意で置換される−XR2’−アルキル基;任意で置換される−XR2’−アリール基;任意で置換される−XR2’−ヘテロアリール基;任意で置換される−XR2’−複素環基;任意で置換される;であり、
ULM−gのR3’は、任意で置換されるアルキル、任意で置換される-(CH
(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される-(CH−C(
O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される-(CH
C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される-(C
−C(O)(NR(SO−C(O)NR、任意で置換される-(CH−C(O)(NR(SO−アリール、任意で置換される-(CH−C(O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換される-(CH−C(O)(NR(SO−複素環、任意で置換される−
NR−(CH−C(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−複素環、任意で置換される−O−(CH)n−(C
=O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−O−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリールまたは任意で置換される−O−(CH−(C=O)(NR(SO−複素環;-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−アルキル基、任意
で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−アリール基、任
意で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−ヘテロアリー
ル基、任意で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−複素
基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−アルキル基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−アリール基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−ヘテロアリール基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−複素環基、任意で置換される−XR3’−アルキル基;任意で置換される−XR3’−アリール基;任意で置換される−XR3’−ヘテロアリール基;任意で置換される−XR3’−複素環基;任意で置換される;であり、
ULM−gのR1NとR2Nはそれぞれ独立してH、1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大3つのハロゲン基で任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換される-(CH−アリール、-(CH−ヘテロアリール、もしくは−(CH−複素環基であり、
ULM−gのVは、O、SまたはNRであり、
ULM−gのRは、上記と同じであり、
ULM−gのR とR1’はそれぞれ独立して、HまたはC−Cアルキル基であり、ULM−gのXR2’とXR3’はそれぞれ独立して、任意で置換される-(CH−、−(CH−CH(X)=CH(X)−(シスまたはトランス)、−(CH−CH≡CH−、−(CHCHO)−、またはC−Cシクロアルキル基であり、式中、XはH、ハロ、または任意で置換されるC−Cアルキル基であり、
ULM−gの各mは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
ULM−gの各m’は独立して、0または1であり、
ULM−gの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
ULM−gの各n’は独立して、0または1であり、
ULM−gの各uは独立して、0または1であり、
ULM−gの各vは独立して、0または1であり、
ULM−gの各wは独立して、0または1であり、かつ
ULM−gのR1’、R2’、R3’、XおよびX’のうちのいずれか1つ以上が任意で修飾されて、PTMがULM’ではない場合はリンカー基を通してPTM基に共有結合され、PTMがULM’である場合は、ULMおよびULM’の各々のR1’、R2’、R3’、XならびにX’のうちのいずれか1つ以上が任意で修飾されて、直接またはリンカー基を通して互いに共有結合される。
本明細書に記載される態様または実施形態のいずれかにおいて、ULM、および存在する場合にはULM’は、それぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、溶媒和物、または多形体であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−hのR1’、R2’およびR3’のそれぞれは上述と同じであり、Xは、C=O、C=S、−S(O)基、またはS(O)基であり、より好ましくはC=O基であり、また
ULM−hのR1’、R2’、およびR3’のうちのいずれか1つ以上が任意で修飾されて、PTMがULM’ではない場合は、PTM基にさらに共有結合されるリンカー基を結合し、またはPTMがULM’である場合は、ULMおよびULM’の各々のR1’、R2’、R3’のうちのいずれか1つ以上が任意で修飾されて、直接、またはリンカー基を通して互いに共有結合される。
本明細書に記載される態様または実施形態のいずれかにおいて、ULM、および存在する場合にはULM’、またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは多形体は、それぞれ独立して、以下の化学構造に従い、
Figure 2020504741
式中、
ULM−IのR1’、R2’、およびR3’のうちのいずれか1つ以上が任意で修飾されて、PTMがULM’ではない場合は、PTM基にさらに共有結合されるリンカー基を結合し、またはPTMがULM’である場合は、ULMおよびULM’の各々のR1’、R2’、R3’のうちのいずれか1つ以上が任意で修飾されて、直接、またはリンカー基を通して互いに共有結合される。
本開示のさらなる態様では、ULM−g〜ULM−iのR1’は、ヒドロキシル基、ま
たはヒドロキシル基もしくはカルボン酸基へと代謝され得る基であることが好ましく、それにより化合物は活性化合物のプロドラッグ型を呈する。好ましいR1’基の例としては、例えば、−(CHOH、(CH−O−(C−C)アルキル基、−(CHCOOH、−(CHO)H、任意で置換される−(CHOC(O)−(C−Cアルキル)、または任意で置換される−(CHC(O)−O−(C−Cアルキル)が挙げられ、式中、nは0または1である。式中、R1’は、カルボン酸基、ヒドロキシル基もしくはアミン基であるか、またはそれを含有し、当該ヒドロキシル基、カルボン酸基またはアミン(それらの各々が任意で置換され得る)はさらに化学修飾されて、PTM基(ULM’基を含む)に結合されるリンカー基に対する共有結合を提供してもよく、
ULM−gおよびULM−hのXおよびX’は、存在する場合、好ましくはC=O、C=S、−S(O)基またはS(O)基であり、より好ましくはC=O基であり、
ULM−g〜ULM−iのR2’は、好ましくは任意で置換される−NR−T−アリール、任意で置換される−NR−T−ヘテロアリール基、または任意で置換される−NR−T−複素環であり、式中、Rは、HまたはCHであり、好ましくはHであり、そしてTは任意で置換される-(CH−基であり、式中、メチレン基のそれぞれ1つは、好ましくはハロゲン、本明細書において別段に記載されるアミノ酸側鎖またはC−Cアルキル基から選択される1つまたは2つの置換基、好ましくは任意で置換され得る1つまたは2つのメチル基で任意で置換されてもよく、そしてnは0〜6であり、例えば0、1、2または3であり、0または1などである。あるいは、Tはまた、−(CHO)−基、−(OCH−基、−(CHCHO)−基、−(OCHCH−基であってもよく、それら基のすべてが任意で置換される。
ULM−g〜ULM−iのR2’に対する好ましいアリール基としては、任意で置換されるフェニル基またはナフチル基、好ましくはフェニル基が挙げられ、当該フェニル基またはナフチル基は、PTM基(ULM’基を含む)が結合されるリンカー基、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、アミン、モノアルキルアミンもしくはジアルキルアミン(好ましくはジメチルアミン)、F、Cl、OH、COOH、C−Cアルキル、好ましくはCH、CF、OMe、OCF、NOもしくはCN基(それらの各々が、フェニル環のオルト−、メタ−、および/またはパラ−位、好ましくはパラ−位で置換され得る)、任意で置換されるフェニル基(そのフェニル基自体がリンカー基(ULM’基を含む)を介して任意でPTMに付着される)、および/もしくはF、Cl、OH、COOH、CH、CF、OMe、OCF、NO、またはCN基(フェニル環のオルト−、メタ−、および/またはパラ−位、好ましくはパラ−位にある)のうちの少なくとも1つ、任意で置換され得るナフチル基、任意で置換されるヘテロアリール、好ましくはメチル置換されたイソキサゾールを含む任意で置換されるイソキサゾール、メチル置換されたオキサゾールを含む任意で置換されるオキサゾール、メチル置換されたチアゾールを含む任意で置換されるチアゾール、メチル置換されたイソチアゾールを含む任意で置換されるイソチアゾール、メチル置換されたピロールを含む任意で置換されるピロール、メチルイミダゾールを含む任意で置換されるイミダゾール、任意で置換されるベンズイミダゾールまたはメトキシベンジルイミダゾール、任意で置換されるオキシイミダゾールまたはメチルオキシイミダゾール、メチルジアゾール基を含む任意で置換されるジアゾール基、メチル置換されたトリアゾール基を含む任意で置換されるトリアゾール基、ハロ−(好ましくはF)もしくはメチル置換されたピリジン基またはオキサピリジン基(ピリジン基は酸素によりフェニル基に結合される)を含む任意で置換されるピリジン基、任意で置換されるフラン、任意で置換されるベンゾフラン、任意で置換されるジヒドロベンゾフラン、任意で置換されるインドール、インドリジンまたはアザインドリジン(2、3または4−アザインドリジン)、任意で置換されるキノリン、化学構造に従う任意で置換される基を介して任意でPTM基に結合され、
Figure 2020504741
式中、
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、
ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換されるフェニル基、任意で置換されるヘテロアリール基、または任意で置換される複素環、例えばピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフランであり、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換されるアリール(フェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール、またはオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、キノリン(各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル基、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジンから成る群から選択される複素環基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2はそれぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、かつ
ULM−g〜ULM−iの各nは独立して、0、1、2、3、4、5または6(好ましく
は0または1)であるか、または任意で置換される複素環、好ましくはテトラヒドロフラン、テトラヒドロチエン、ピぺリジン、ピペラジンまたはモルホリン(それら基の各々は、置換される場合、好ましくはメチルまたはハロ(F、Br、Cl)で置換され、それら基の各々は、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る)である。
特定の好ましい態様において、ULM−g〜ULM−iの
Figure 2020504741
は、
Figure 2020504741
基であり、
式中、ULM−g〜ULM−iのRPROは、上記と同じである。
ULM−g〜ULM−iのR2’に対する好ましいヘテロアリール基としては、任意で置換されるキノリン(ファーマコフォアに付着されるか、またはキノリン環内の任意の炭素原子上で置換され得る)、任意で置換されるインドール、任意で置換されるインドリジン、任意で置換されるアザインドリジン、任意で置換されるベンゾフランを含む任意で置換されるベンゾフラン、任意で置換されるイソキサゾール、任意で置換されるチアゾール、任意で置換されるイソチアゾール、任意で置換されるチオフェン、任意で置換されるピリジン(2−、3−または4−ピリジン)、任意で置換されるイミダゾール、任意で置換されるピロール、任意で置換されるジアゾール、任意で置換されるトリアゾール、テトラゾール、任意で置換されるオキシイミダゾール、または以下の化学構造に従う基が挙げられ、
Figure 2020504741
式中、
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって
、式中、ULM−g〜ULM−iのRはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、
ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン基、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリジン、ピペラジンなどであり、かつ
ULM−g〜ULM−iのYは、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、その基のそれぞれは、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る。
ULM−g〜ULM−iのR2’に対する好ましい複素環基としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチエン、テトラヒドロキノリン、ピぺリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、オキサンまたはチアンが挙げられ、各基のそれぞれが、任意で置換され
てもよく、または以下の化学構造に従う基であってもよく、
Figure 2020504741
好ましくは
Figure 2020504741
基、
式中、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換されるアリール、ヘテロアリールもしくは複素環基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2はそれぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、かつ
ULM−g〜ULM−iの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、または6(多くの場合、0または1)であり、各基のそれぞれがリンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る。
ULM−g〜ULM−iの好ましいR2’置換基としては、本明細書に開示される特定化合物(本明細書および本明細書に付随する図面に開示される特定化合物を含む)において見出されるR2’置換基も具体的に挙げられる(しかし、開示される特定化合物に限定されない)。これらのR2’置換基の各々は、任意の数のR3’置換基と併せて使用されてもよく、それらも本明細書に開示されている。
ULM−g〜ULM−iのR3’は好ましくは、任意で置換される−T−アリール、任意で置換される-T−ヘテロアリール、任意で置換される−T−複素環、任意で置換され
る−NR−T−アリール、任意で置換される−NR−T−ヘテロアリール、または任意で置換される−NR−T−複素環である。好ましい実施形態において、RはHまたはC−Cアルキル基、好ましくはHまたはCH、Tは任意で置換される-(CH
−基、式中、メチレン基のそれぞれ1つは、好ましくはハロゲン、C−Cアルキル基(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)または本明細書で別途記載のあるとおりのアミノ酸の側鎖から選択される1つまたは2つの置換基で任意で置換されてもよく、好ましくはメチルであり、任意で置換されてもよく、またnは0〜6、例えば0、1、2、または3(0または1など)である。あるいは、Tはまた、−(CHO)−基、−(OCH−基、−(CHCHO)−基、−(OCHCH−基であってもよく、それら基のそれぞれが任意で置換される。
ULM−g〜ULM−iのR3’に対する好ましいアリール基としては、任意で置換されるフェニル基またはナフチル基、好ましくはフェニル基が挙げられ、当該フェニル基ま
たはナフチル基は、リンカー基および/もしくはハロゲン(好ましくはFまたはCl)、アミン、モノアルキルアミンもしくはジアルキルアミン(好ましくはジメチルアミン)、アミド基(好ましくは-(CH−NRC(O)R基であり、式中、m、R
よびRは上記と同じである)、ハロ(多くの場合、FまたはCl)、OH、CH、CF、OMe、OCF、NO、CNまたはS(O)基(Rは、C−Cアルキル基、任意で置換されるアリール、ヘテロアリールもしくは複素環基、または(CHNR基である)であって、それらの各々はフェニル環のオルト、メタ、および/またはパラ位(好ましくはパラ位)で置換され得るもの、またはアリール(好ましくはフェニル)、ヘテロアリール、または複素環を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合される。好ましくは、前記置換基のフェニル基は、任意で置換されるフェニル基(すなわち、置換基のフェニル基それ自身が好ましくは、F、Cl、OH、SH、COOH、CH、CF、OMe、OCF、NO、CN、またはPTM基(ULM’基を含む)に付着されるリンカー基のうちの少なくとも1つで置換され、置換は、フェニル環のオルト、メタ、および/またはパラ位、好ましくはパラ位で発生する)、上述を含む任意で置換され得るナフチル基、任意で置換されるヘテロアリール(好ましくはメチル置換されたイソキサゾールを含む任意で置換されるイソキサゾール、メチル置換されたオキサゾールを含む任意で置換されるオキサゾール、メチル置換されたチアゾールを含む任意で置換されるチアゾール、メチル置換されたピロールを含む任意で置換されるピロール、メチルイミダゾール、ベンジルイミダゾールもしくはメトキシベンジルイミダゾールを含む任意で置換されるイミダゾール、オキシイミダゾールもしくはメチルオキシイミダゾール、メチルジアゾール基を含む任意で置換されるジアゾール基、メチル置換されたトリアゾール基を含む任意で置換されるトリアゾール基、ハロ(好ましくはF)もしくはメチル置換されたピリジン基またはオキサピリジン基(ピリジン基は酸素でフェニル基に結合されている)を含むピリジン基、または任意で置換される複素環(テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、ピぺリジン、モルホリン、ピペラジン、テトラヒドロキノリン、オキサン、またはチアン)である。アリール、ヘテロアリールまたは複素環の各基は、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る。
ULM−g〜ULM−iのR3’に対する好ましいヘテロアリール基としては、任意で置換されるキノリン(ファーマコフォアに付着されるか、キノリン環内の任意の炭素原子上で置換され得る)、任意で置換されるインドール(ジヒドロインドールを含む)、任意で置換されるインドリジン、任意で置換されるアザインドリジン(2、3、または4−アザインドリジン)、任意で置換されるベンズイミダゾール、ベンゾジアゾール、ベンズオキソフラン、任意で置換されるイミダゾール、任意で置換されるイソキサゾール、任意で置換されるオキサゾール(好ましくはメチル置換される)、任意で置換されるジアゾール、任意で置換されるトリアゾール、テトラゾール、任意で置換されるベンゾフラン、任意で置換されるチオフェン、任意で置換されるチアゾール(好ましくはメチル置換および/またはチオール置換される)、任意で置換されるイソチアゾール、任意で置換されるトリアゾール(好ましくはメチル基、トリイソプロピルシリル基、任意で置換される(CH−O−C−Cアルキル基、または任意で置換される(CH−C(O)−O−C−Cアルキル基で置換される1,2,3−トリアゾール)、任意で置換されるピリジン(2、3、または4−ピリジン)、または以下の化学構造による基が挙げられ、
Figure 2020504741
式中、
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン基、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリジン、ピペラジンなどであり、かつULM−g〜ULM−iのYは、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基である。前記ヘテロアリール基のそれぞれは、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る。
ULM−g〜ULM−iのR3’に対する好ましい複素環基としては、テトラヒドロキノリン、ピぺリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、オキサンまたはチアンが挙げられ、各基のそれぞれが、任意で置換されてもよく、または以下の化学構造に従う基であってもよく、
Figure 2020504741
好ましくは
Figure 2020504741
基、
式中、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換されるアリール(フェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール、またはオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、キノリン(各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル基、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジンから成る群から選択される複素環基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2はそれぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、また
ULM−g〜ULM−iの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、または6(好ましくは0または1)であり、前記複素環基のそれぞれがリンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る。
ULM−g〜ULM−iの好ましいR3’置換基としては、本明細書に開示される特定された化合物(本明細書および本明細書に付随する図面に開示される特定化合物を含む)において見出されるR3’置換基も具体的に挙げられる(しかし、開示される特定化合物に限定されない)。これらのR3’置換基の各々は、任意の数のR2’置換基と併せて使用されてもよく、それらも本明細書に開示されている。
特定の代替的な好ましい実施形態において、ULM−g〜ULM−iのR2’は、任意で置換される−NR−XR2’−アルキル基、−NR−XR2’−アリール基;任意で置換される−NR−XR2’−HET、任意で置換される−NR−XR2’−アリール−HET、または任意で置換される−NR−XR2’−HET−アリールであり、式中、
ULM−g〜ULM−iのRは、HまたはC−Cアルキル基(好ましくはH)であり、
ULM−g〜ULM−iのXR2’は、任意で置換される-(CH−、−(CH−CH(X)=CH(X)−(シスまたはトランス)、−(CH−CH≡CH−、−(CHCHO)−、またはC−Cシクロアルキル基であり、またULM−g〜ULM−iのXは、H、ハロ、または任意で1つもしくは2つのヒドロキ
シル基または最大で3つのハロゲン基で置換されるC−Cアルキル基であり、
ULM−g〜ULM−iのアルキルは、任意で置換されるC−C10アルキル(好ましくはC−Cアルキル)基であり(特定の好ましい実施形態において、アルキル基は、ハロ基、多くの場合はClまたはBrで末端が閉じられている)、
ULM−g〜ULM−iのアリールは、任意で置換されるフェニル基またはナフチル基であり(好ましくはフェニル基)、また
ULM−g〜ULM−iのHETは、任意で置換されるオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジン、キノリン(置換される場合、各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、または以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、
ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1
つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺ
リジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリジン、ピペラジンなどであり、
ULM−g〜ULM−iのYは、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキ
ル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換されるアリール(フェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール、あるいはオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、キノリン(各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル基、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジンから成る群から選択される複素環基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2はそれぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、かつ
ULM−g〜ULM−iの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、または6(好ましくは0または1)である。
前記基のそれぞれは、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され得る。
本開示の特定の代替的な実施形態において、ULM−g〜ULM−iのR3’は、任意で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−RS3’基、任
意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−RS3’基、任意で置換される−XR3’−アルキル基、任意で置換される−XR3’−アリール基;任意で置換される−XR3’−HET基、任意で置換される−XR3’−アリール−HET基、または任意で置換される−XR3’−HET−アリール基であり、
式中、
S3’は、任意で置換されるアルキル基(C−C10、好ましくはC−Cアルキル)、任意で置換されるアリール基またはHET基であり、
1’は、HまたはC−Cアルキル基(好ましくはH)であり、
VはO、SまたはNR1’であり、
R3’は、-(CH−、−(CHCHO)−、−(CH−CH(X)=CH(X)−(シスまたはトランス)、−(CH−CH≡CH−、またはC−Cシクロアルキル基であり、それらすべて任意で置換され、
は、H、ハロ、または任意で1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン基で置換されるC−Cアルキル基であり、
アルキルは、任意で置換されるC−C10アルキル(好ましくはC−Cアルキル)基であり(特定の好ましい実施形態において、アルキル基は、ハロ基、多くの場合はClまたはBrで末端が閉じられている)、
アリールは、任意で置換されるフェニル基またはナフチル基であり(好ましくはフェニル基)、またHETは、任意で置換されるオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、ベンゾフラン、インドール、インドリ
ジン、アザインドリジン、キノリン(置換される場合、各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、または以下の構造に従う基であり、
Figure 2020504741
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって
、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、
ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1
つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリジン、ピペラジンなどであり、
ULM−g〜ULM−iのYは、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキ
ル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、また
は任意で置換されるアリール(フェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール、あるいはオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、キノリン(各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル基、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジンから成る群から選択される複素環基である、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2はそれぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、
ULM−g〜ULM−iの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、または6(好ましくは0または1)であり、
ULM−g〜ULM−iの各m’は、0または1であり、また
ULM−g〜ULM−iの各n’は、0または1であり、
式中、好ましくはアルキル基、アリール基またはHet基上の前記化合物のそれぞれは任意で、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に結合される。
代替的な実施形態において、ULM−g〜ULM−iのR’は、-(CH−ア
リール、−(CHCHO)−アリール、−(CH−HETまたは−(CHCHO)−HETであり、
式中、
ULM−g〜ULM−iの前記アリールは、1つまたは2つの置換基で任意で置換されるフェニルであり、当該置換基は、好ましくは−(CHOH、それ自身がCN、ハロ(最大で3つのハロ基)、OH、−(CHO(C−C)アルキル、アミン、モノ−またはジ−(C−Cアルキル)アミンでさらに任意で置換されるC−Cアルキルから選択され、アミン上のアルキル基は、1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ(好ましくはF、Cl)基で任意で置換され、または
ULM−g〜ULM−iの前記アリール基は、−(CHOH、−(CH−O−(C−C)アルキル、−(CH−O−(CH−(C−C)アルキル、−(CH−C(O)(C−C)アルキル、−(CH−C(O)O(C−C)アルキル、−(CH−OC(O)(C−C)アルキル、アミン、モノ−またはジ−(C−Cアルキル)アミンで置換され、アミン上のアルキル基は、1つもしくは2つのヒドロキシル基、または最大で3つのハロ(好ましくはF、Cl)基、CN、NO、任意で置換される−(CH−(V)m’(CH−(V)m’−(C−C)アルキル基、-(V)m’−(CHCHO)−RPEG基で任意で置換され、式中、VはO、SまたはNR1’であり、R1’はHまたはC−Cアルキル基(好ましくはH)であり、そしてRPEGはHまたは任意で置換されるC−Cアルキル基(カルボキシル基で任意で置換されるものを含む)であり、または
ULM−g〜ULM−iの前記アリール基は、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、キノリン、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジン(置換される場合、各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、または以下の化学構造に従う基から成る群から選択されるヘテロアリールを含む複素環で任意で置換され、
Figure 2020504741
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、
ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1
つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリジン、ピペラジンなどであり、
ULM−g〜ULM−iのYは、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキ
ル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換されるアリール(フェニルまたはナフチル)、ヘテロアリール、あるいはオキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラ
ジン、モルホリン、キノリン(各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル基、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジンから成る群から選択される複素環基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2はそれぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、
ULM−g〜ULM−iのHETは、好ましくは、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ジアゾール、オキシイミダゾール、ピロール、ピロリジン、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、チエン、ジヒドロチエン、テトラヒドロチエン、ピリジン、ピぺリジン、ピペラジン、モルホリン、キノリン(各々好ましくはC−Cアルキル基、好ましくはメチル、またはハロ基、好ましくはFもしくはClで置換される)、ベンゾフラン、インドール、インドリジン、アザインドリジン、または以下の構造に従う基であり、
Figure 2020504741
ULM−g〜ULM−iのSは、CHRSS、NRUREまたはOであり、
ULM−g〜ULM−iのRHETは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRSSは、H、CN、NO、ハロ(好ましくはFまたはCl)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、任意で置換されるO−(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換される−C(O)(C−Cアルキル)(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)であり、
ULM−g〜ULM−iのRUREは、H、C−Cアルキル(好ましくはHまたはC−Cアルキル)、または-C(O)(C−Cアルキル)であり、各基は任意で1
つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基、好ましくはフッ素基で置換され、または任意で置換される複素環、例えば、それらの各々が任意で置換されるピぺリジン、モルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピぺリ
ジン、ピペラジンなどであり、
ULM−g〜ULM−iのYは、NまたはC−RYCであり、式中、RYCは、H、OH、CN、NO、ハロ(好ましくはClまたはF)、任意で置換されるC−Cアルキル(好ましくは1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基(例えばCF)で置換される)、任意で置換されるO(C−Cアルキル)(好ましくは1つまたは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロ基で置換される)、または任意で置換されるアセチレン基-C≡C−Rであって、式中、RはHまたはC−Cアルキ
ル基(好ましくはC−Cアルキル)であるアセチレン基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPROは、H、任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換されるアリール、ヘテロアリールもしくは複素環基であり、
ULM−g〜ULM−iのRPRO1およびRPRO2は、それぞれ独立して、H、任意で置換されるC−Cアルキル基であるか、またはともにケト基を形成し、
ULM−g〜ULM−iの各m’は独立して、0または1であり、また
ULM−g〜ULM−iの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、または6(好ましくは0または1)であり、
式中、好ましくは前記アリール基またはHET基の前記化合物のそれぞれは任意で、リンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に結合される。
さらに追加的実施形態において、好ましい化合物としては以下の化学構造に従うもの、またはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、溶媒和物、もしくは、多形体が挙げられを含み、前記化合物はそれぞれリンカー基を介してPTM基(ULM’基を含む)に任意で結合され、
Figure 2020504741
式中、
ULM−iのR1’は、OH、または患者もしくは対象においてOHへと代謝される基であり、
ULM−iのR2’は、-NH−CH−アリール−HET−(好ましくはメチル置換さ
れたチアゾールに直接結合されたフェニル)であり、
ULM−iのR3’は、-CHRCR3’−NH−C(O)−R3P1基または-CHRCR3’−R3P2基であり、
ULM−iのRCR3’は、C−Cアルキル基、好ましくはメチル、イソプロピル、またはtert−ブチルであり、
ULM−iのR3P1は、C−Cアルキル(好ましくはメチル)、任意で置換されるオキセタン基(好ましくはメチル置換された-(CHOCH基で、式中、nは1
または2(好ましくは2)のもの)、または
Figure 2020504741
基(エチルエーテル基は、好ましくはフェニル部分でメタ置換されている)、モルホリノ基(2位または3位でカルボニルに結合される)であり、
ULM−iのR3P2は、
Figure 2020504741
基であり、
ULM−iのアリールは、フェニルであり、
ULM−iのHETは、任意で置換されるチアゾール、またはイソチアゾールであり、また
ULM−iのRHETは、Hまたはハロ基(好ましくはH)
である。
特定の態様において、二官能性化合物はユビキチンE3リガーゼ結合部分(ULM)を含み、当該ULMは、以下の化学構造に従う基、またはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、溶媒和物もしくは多形体であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−jの各RおよびRは独立して、OH、SH、もしくは任意で置換されるアルキルであるか、またはR、Rおよびそれらが付着する炭素原子はカルボニルを形成し、
ULM−jのRは、Hまたは任意で置換されるアルキルであり、
ULM−jのEは、結合、C=O、またはC=Sであり、
ULM−jのGは、結合、任意で置換されるアルキル、−COOH、またはC=Jであり、
ULM−jのJは、OまたはN−Rであり、
ULM−jのRは、H、CN、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるアルコキシであり、
ULM−jのMは、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヘテロアリール、任意
で置換される複素環式、または
Figure 2020504741
であり、
ULM−jのRおよびR10は各々独立して、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるチオアルキル、ジスルフィド結合したULM、任意で置換されるヘテロアリールまたはハロアルキルであるか、あるいはR、R10、およびそれらが付着する炭素原子が、任意で置換されるシクロアルキルを形成し、
ULM−jのR11は、任意で置換される複素環式、任意で置換されるアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、または
Figure 2020504741
であり、
ULM−jのR12は、Hまたは任意で置換されるアルキルであり、
ULM−jのR13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキル、任意で置換される(オキソアルキル)カルバミン酸塩であり、
ULM−jの各R14は独立して、H、ハロアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアルキル、または任意で置換されるヘテロシクロアルキルであり、
ULM−jのR15は、H、任意で置換されるヘテロアリール、ハロアルキル、任意で置換されるアリール、任意で置換されるアルコキシ、または任意で置換されるヘテロシクリルであり、
ULM−jの各R16は独立して、ハロ、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、CN、または任意で置換されるハロアルコキシであり、
ULM−jの各R25は独立して、Hまたは任意で置換されるアルキルであるか、または両方のR25基がともにオキソまたは任意で置換されるシクロアルキル基を形成することができ、
ULM−jのR23は、HまたはOHであり、
ULM−jのZ、Z、ZおよびZは独立してCまたはNであり、かつ
ULM−jのoは、0、1、2、3もしくは4である。
特定の実施形態において、ULM−jのGは、C=Jであり、JはOであり、RはHであり、各R14はHであり、そしてoは0である。
特定の実施形態において、ULM−jのGは、C=Jであり、JはOであり、RはHであり、各R14はHであり、R15は任意で置換されるヘテロアリールであり、そしてoは0である。他の例では、EはC=Oであり、Mは
Figure 2020504741
である。
特定の実施形態において、ULM−jのEはC=Oであり、R11は任意で置換される複素環式または
Figure 2020504741
であり、Mは
Figure 2020504741
である。
特定の実施形態において、ULM−jのEはC=Oであり、Mは
Figure 2020504741
であり、そしてR11
Figure 2020504741
であり、各R18は独立してハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、またはハロアルコキシであり、そしてpは0、1、2、3または4である。
特定の実施形態において、ULM、および存在する場合にはULM’はそれぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−kのGは、C=Jであり、JはOであり、
ULM−kのRはHであり、
ULM−kの各R14はHであり、
ULM−kのoは0であり、
ULM−kのR15
Figure 2020504741
であり、かつ
ULM−kのR17は、H、ハロ、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルケニル、およびハロアルキルである。
他の例において、ULM−kのR17はアルキル(例えばメチル)またはシクロアルキル(例えばシクロプロピル)である。
他の実施形態において、ULM、および存在する場合にはULM’はそれぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−kのGは、C=Jであり、JはOであり、
ULM−kのRはHであり、
ULM−kの各R14はHであり、
ULM−kのoは0であり、また
ULM−kのR15は、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
式中、ULM−kのR30はHまたは任意で置換されるアルキルである。
他の実施形態において、ULM、および存在する場合にはULM’はそれぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−kのEは、C=Oであり、
ULM−kのMは
Figure 2020504741
であり、かつ
ULM−kのR11は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
さらに他の実施形態において、以下の化学構造の化合物は、
Figure 2020504741
式中、ULM−kのEは、C=Oであり、
ULM−kのR11
Figure 2020504741
であり、また
ULM−kのMは、
Figure 2020504741
であり、
ULM−kのqは、1または2であり、
ULM−kのR20は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるアリール、または
Figure 2020504741
であり、
ULM−kのR21は、Hまたは任意で置換されるアルキルであり、かつ
ULM−kのR22は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルコキシ、またはハロアルキルである。
本明細書に記載される任意の実施形態において、ULM−jまたはULM−kのR11は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ULM−jまたはULM−kのR11は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
特定の実施形態において、ULM(または存在する場合にはULM’)は、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−lのXは、OまたはSであり、
ULM−lのYは、H、メチルまたはエチルであり、
ULM−lのR17は、H、メチル、エチル、ヒドロキシメチル、またはシクロプロピルであり、
ULM−lのMは、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヘテロアリール、または
Figure 2020504741
であり、
ULM−lのRは、Hであり、
ULM−lのR10は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるチオアルキル、またはシクロアルキルであり、
ULM−lのR11は、任意で置換されるヘテロ芳香族、任意で置換される複素環式、任意で置換されるアリール、または
Figure 2020504741
であり、
ULM−lのR12は、Hまたは任意で置換されるアルキルであり、かつ
ULM−lのR13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキル、任意で置換される(オキソアルキル)カルバミン酸塩である。
一部の実施形態において、ULM、および存在する場合にはULM’はそれぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−mのYは、H、メチオール(methyol)またはエチルであり、
ULM−mのRは、Hであり、
10は、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロペンチル、または
シクロヘキシルであり、
ULM−mのR11は、任意で置換されるアミド、任意で置換されるイソインドリノン、任意で置換されるイソオキサゾール、任意で置換される複素環である。
本開示の他の実施形態において、ULM、および存在する場合にはULM’はそれぞれ独立して、以下の化学構造に従う基であり、
Figure 2020504741
式中、
ULM−nのR17は、メチル、エチル、またはシクロプロピルであり、かつ
ULM−nのR、R10、およびR11は、上記に定義されるとおりである。他の例では、Rは、Hであり、かつ
ULM−nのR10は、H、アルキル、またはシクロアルキル(好ましくはイソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル)である。
本明細書に記載される態様または実施形態のいずれかにおいて、本明細書に記載されるULM(または存在する場合、ULM’)は、その薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、溶媒和物、または多形体であってもよい。さらに、本明細書に記載される態様または実施形態のいずれかにおいて、本明細書に記載されるULM(または存在する場合、ULM’)は、結合を介して直接、または化学リンカーにより、PTMに連結されてもよい。
本開示の特定の態様において、ULM部分は、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
VLMは、本明細書に記載されるようにリンカーを介して、例えばアリール、ヘテロアリール、フェニル、またはインドール基のフェニルを含む任意の適切な場所で、任意で、アミン、エステル、エーテル、アルキル、またはアルコキシなどの任意の適切な官能基を介して、PTMに結合されてもよい。
例示的リンカー
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、化学リンカー(L)を介して1つ以上のULM(例えばCLM、VLM、MLM、ILMのうちの少なくとも1つ、またはその組み合わせ)に化学的に結合される、または連結される1つ以上のPTMを含む。特定の実施形態において、リンカー基Lは、1つ以上の共有結合された構造単位を含む基であり(例えば、−A 1…(A−または−(A−)、Aは、PTMに結合された基であり、(Aは、ULMに連結された基である。
特定の実施形態において、リンカー基Lは、-(A L ) q から選択され、
(Aは、ULM部分、PTM部分、またはその組み合わせに結合される基であり、リンカーのqは1以上の整数であり、
各Aは、結合、CRL1L2、O、S、SO、SO、NRL3、SONRL3、SONRL3、CONRL3、NRL3CONRL4、NRL3SONRL4、CO、CRL1=CRL2、C≡C、SiRL1L2、P(O)RL1、P(O)ORL1、NRL3C(=NCN)NRL4、NRL3C(=NCN)、NRL3C(=CNO)NRL4、任意で0〜6個のRL1および/またはRL2基で置換されるC3−11シクロアルキル、任意で0〜9個のRL1および/またはRL2基で置換されるC5−13スピロシクロアルキル、任意で0〜6個のRL1および/またはRL2基で置換されるC3−11ヘテロシクリル、任意で0〜8個のRL1および/またはRL2基と置換されるC5−13スピロヘテロシクロアルキル、任意で0〜6個のRL1および/またはRL2基と置換されるアリール、任意で0〜6個のRL1および/またはRL2基で置換されるヘテロアリールから成る群から独立して選択され、ここでRL1またはRL2は各々独立して他の基に任意で結合されて任意で0〜4個のRL5基で置換されるシクロアルキルおよ
び/またはヘテロシクリル部分を形成し、かつ
L1、RL2、RL3、RL4およびRL5は、それぞれ独立して、H、ハロ、C1−8アルキル、OC1−8アルキル、SC1−8アルキル、NHC1−8アルキル、N(C1−8アルキル)、C3−11シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−11ヘテロシクリル、OC1−8シクロアルキル、SC1−8シクロアルキル、NHC1−8シクロアルキル、N(C1−8シクロアルキル)、N(C1−8シクロアルキル)(C1−8アルキル)、OH、NH、SH、SO1−8アルキル、P(O)(OC1−8アルキル)(C1−8アルキル)、P(O)(OC1−8アルキル)、CC−C1−8アルキル、CCH、CH=CH(C1−8アルキル)、C(C1−8アルキル)=CH(C1−8アルキル)、C(C1−8アルキル)=C(C1−8アルキル)、Si(OH)、Si(C1−8アルキル)、Si(OH)(C1−8アルキル)、COC1−8アルキル、COH、ハロゲン、CN、CF、CHF、CHF、NO、SF、SONHC1−8アルキル、SON(C1−8アルキル)、SONHC1−8アルキル、SON(C1−8アルキル)、CONHC1−8アルキル、CON(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)CONH(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)CON(C1−8アルキル)、NHCONH(C1−8アルキル)、NHCON(C1−8アルキル)、NHCONH、N(C1−8アルキル)SONH(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)SON(C1−8アルキル)、NHSONH(C1−8アルキル)、NHSON(C1−8アルキル)、NHSONHである。
特定の実施形態において、リンカーのqは0以上の整数である。特定の実施形態において、qは1以上の整数である。
特定の実施形態において、例えば、リンカーのqが2より大きい場合、(Aは、ULMに結合される基であり、A および(Aは、リンカー(L)の構造単位を介して結合される。
特定の実施形態において、例えば、リンカーのqが2である場合、(Aは、A とULMに結合される基である。
特定の実施形態において、例えば、リンカーのqが1である場合、リンカー基Lの構造は−A であり、およびA は、ULM部分とABM部分に結合される基である。
特定の実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される一般的構造により表される基を含み、
−NR(CH−(低級アルキル)−、−NR(CH−(低級アルコキシル)−、−NR(CH−(低級アルコキシル)−OCH−、−NR(CH−(低級アルコキシル)−(低級アルキル)−OCH−、−NR(CH−(シクロアルキル)−(低級アルキル)−OCH−、−NR(CH−(ヘテロシクロアルキル)−、−NR(CHCHO)−(低級アルキル)−O−CH−、−NR(CHCHO)−(ヘテロシクロアルキル)−O−CH−、−NR(CHCHO)−アリール−O−CH−、−NR(CHCHO)−(ヘテロアリール)−O−CH−、−NR(CHCHO)−(シクロアルキル)−O−(ヘテロアリール)−O−CH−、−NR(CHCHO)−(シクロアルキル)−O−アリール−O−CH−、−NR(CHCHO)−(低級アルキル)−NH−アリール−O−CH−、−NR(CHCHO)−(低級アルキル)−O−アリール−CH、−NR(CHCHO)−シクロアルキル−O−アリール−、−NR(CHCHO)−シクロアルキル−O−(ヘテロアリール)l−、−NR(CHCH−(シクロアルキル)−O−(複素環)−CH2、−NR(CHCH−(複素環)−(複
素環)−CH、−N(R1R2)−(複素環)−CH;式中
リンカーのnは、0〜10とすることができ、
リンカーのRは、H、低級アルキルとすることができ、
リンカーのR1およびR2は、結合するNを有する環を形成することができる。
特定の実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される一般的構造により表される基を含み、
−N(R)−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−,−O−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−,−O−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−;−N(R)−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−;−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−;−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−;
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
リンカーのm、n、o、p、q、およびrのそれぞれは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
数がゼロの場合、N−OまたはO−O結合は存在せず、
リンカーのRは、H、メチルおよびエチルであり、
リンカーのXは、HおよびFであり、
Figure 2020504741
ここで、リンカーのmは、2、3、4、5であってもよく、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
ここで、リンカーのmおよびnのそれぞれは独立して、0、1、2、3、4、5、6であってもよい。
一部の実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、各およびは独立して、0、1、2、3、4、5、または6である。
一部の実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
一部の実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、m、n、o、p、q、およびrは独立して、0、1、2、3、4、5、6、または7である。
一部の実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
追加的実施形態において、リンカー(L)は、以下に示される構造から選択されるが、これに限定されない構造を含み、ここで破線はPTM部分またはULM部分への付着点を示す。
Figure 2020504741
式中、
L1およびWL2はそれぞれ独立して、Rで任意で置換される、0〜4個のヘテロ原子を伴う4〜8員の環であり、各Rは独立して、H、ハロ、OH、CN、CF、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、またはそれらが付着する原子とともに0〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の環系を形成2個のR基であり、
L1はそれぞれ独立して、結合、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)であり、そして任意で1つ以上のC原子が、O、またはC−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)で置換され、
nは、0〜10であり、かつ
破線は、PTM部分またはULM部分への付着点を示す。
追加的実施形態において、リンカー(L)は、以下に示される構造から選択されるが、これに限定されない構造を含み、ここで破線はPTM部分またはULM部分への付着点を示す。
Figure 2020504741
式中、
L1およびWL2はそれぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、環状、複素環式、C1−6アルキル、二環式、ビアリール、ビヘテロアリール、または二複素環式であり、それぞれ任意でRで置換され、各Rは独立して、H、ハロ、OH、CN、CF、ヒドロキシル、ニトロ、C≡CH、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OC1−3アルキル(1つ以上の−Fにより任意で置換される)、OH、NH、NRY1Y2、CN、またはそれらが付着する原子とともに0〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の環系を形成する2個のR基であり、
L1はそれぞれ独立して、結合、NRYL1、O、S、NRYL2、CRYL1YL2、C=O、C=S、SO、SO、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)であり、かつ任意で1つ以上のC原子は、O、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)で置換され、
は、0〜4個のヘテロ原子を伴う3〜6員の脂環式または芳香族の環であり、任意で架橋され、任意で0〜6個のRで置換され、各Rは独立してH、C1〜6アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で1つ以上のハロ、C1−6アルコキシルで置換される)、またはそれらが付着する原子とともに0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜8員の環系を形成する2個のR基であり、
YL1、RYL2はそれぞれ独立して、H、OH、C1−6アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で1つ以上のハロ、C1−6アルコキシルで置換される)、またはそれらが付着する原子と一緒に0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜8員の環系を形成するR、Rであり、
nは、0〜10であり、かつ
破線は、PTM部分またはULM部分への付着点を示す。
追加的実施形態において、リンカー基は、1〜約100エチレングリコール単位、約1〜約50エチレングリコール単位、1〜約25エチレングリコール単位、約1〜10エチレングリコール単位、1〜約8エチレングリコール単位、および1〜6エチレングリコール単位、2〜4エチレングリコール単位を有する任意で置換される(ポリ)エチレングリコールであるか、または任意で置換されるO、N、S、PまたはSi原子が散在する任意で置換されるアルキル基である。特定の実施形態において、リンカーは、アリール、フェニル、ベンジル、アルキル、アルキレン、または複素環基で置換される。特定の実施形態において、リンカーは非対称または対称であってもよい。
本明細書に記載の化合物の実施形態のいずれかにおいて、リンカー基は、本明細書に記載される任意の適切な部分であってもよい。1つの実施形態において、リンカーは、約1〜約12エチレングリコール単位、1〜約10エチレングリコール単位、約2〜6エチレングリコール単位、約2〜5エチレングリコール単位、約2〜4エチレングリコール単位のサイズ範囲の置換または非置換のポリエチレングリコール基である。
別の実施形態において、本開示は、上述のようなPTM基を含む化合物を対象とするものであり、当該基は標的タンパク質またはポリペプチド(例えばRAF)に結合し、ユビキチンリガーゼによりユビキチン化され、そして直接ULM基に直接的に化学結合されるか、またはリンカー部分Lを通して化学結合される。あるいはPTMは代替的にULM’基であり、ULM’基もまたユビキチンリガーゼ結合部分であり、これは上述のULM基と同じであっても異なっていてもよく、リンカー部分を通して、または直接ULM基に結合される。そしてLは上述のリンカー部分であり、存在しても、存在しなくてもよく、ULMとPTM、またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、もしくは多型体を化学的に結合(共有結合)させる。
特定の実施形態において、リンカー基Lは、以下から成る群から独立して選択される1つ以上の共有結合された構造単位を含む基である。
Figure 2020504741
Xは、O、N、S、S(O)およびSOから成る群から選択され、nは1〜5の整数、5であり、RL1は、水素またはアルキルであり、
Figure 2020504741
は、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノから選択される1〜3個の置換基で任意で置換される単環式もしくは二環式のアリールまたはヘテロアリールであり、
Figure 2020504741
は、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはシアノから選択
される1〜3個の置換基で任意で置換される単環式もしくは二環式のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、そしてフェニル環断片は、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびシアノから成る群(grou)から選択される1個、2個、または3個の置換基で任意で置換することができる。ある実施形態において、リンカー基Lは、上述のとおり最大で10個の共有結合された構造単位を含む。
ULM基とPTM基は、リンカーの化学的性質に対し適切であり、安定的な任意の基を介してリンカー基に共有結合されてもよく、本開示の好ましい態様においては、リンカーは独立してULM基とPTM基に、好ましくはアミド、エステル、チオエステル、ケト基、カルバミン酸塩(ウレタン)、炭素またはエーテルを通して共有結合され、それら各基は、ULM基とPTM基上のどこかに挿入されてもよく、ユビキチンリガーゼに対するULM基の最大結合と、分解される標的タンパク質に対するPTM基の最大結合を提供する。(PTM基がULM基である特定の態様では、分解される標的タンパク質は、ユビキチンリガーゼそれ自体でもあり得ることに留意されたい)。特定の好ましい態様では、リンカーは、ULM基および/またはPTM基上の任意で置換されるアルキル、アルキレン、アルケンもしくはアルキン基、アリール基または複素環基に結合されてもよい。
例示的なPTM
本開示の好ましい態様において、PTM基は、標的タンパク質に結合する基である。PTM基の標的は多種であり、その配列の少なくとも一部分が細胞内に存在し、かつPTM基に結合し得るような細胞内で発現されるタンパク質から標的が選択される。「タンパク質」という用語は、本開示に従いPTM基に結合することができる充分な長さのオリゴヌクレオチド配列およびポリペプチド配列を含む。本明細書において別段に記載されるように、真核細胞系、またはウイルス、細菌もしくは真菌を含む微生物系の任意のタンパク質が、本開示化合物により調節されるユビキチン化の標的である。標的タンパク質は真核細胞のタンパク質であることが好ましい。
本開示に従うPTM基は、例えば、タンパク質に特異的に結合する(標的タンパク質に結合する)任意の部分を含み、かつ以下の低分子標的タンパク質部分の非限定的な例を含む:RAF阻害剤、Hsp90阻害剤、キナーゼ阻害剤、HDM2&MDM2阻害剤、ヒトBETブロモドメイン含有タンパク質を標的とする化合物、HDAC阻害剤、ヒトリシンメチル基転移酵素阻害剤、血管形成阻害薬、核ホルモン受容体化合物、免疫抑制化合物、および特にアリール炭化水素受容体(AHR)を標的とする化合物。以下に記載される組成物は、低分子標的タンパク質結合部分の構成因子のうちのいくつかを例示する。かかる低分子標的タンパク質結合部分には、これらの組成物の薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、溶媒和物、および多形体、ならびに対象のタンパク質を標的としうる他の低分子も含まれる。これらの結合部分は、ユビキチンリガーゼに近接してユビキチン化および分解を行う目的で、標的タンパク質(そこにタンパク質標的部分が結合される)を提示するために、好ましくはリンカーを通してユビキチンリガーゼ結合部分に結合される。
タンパク質標的部分またはPTM基に結合することができ、ユビキチンリガーゼによって作用することができるか、またはユビキチンリガーゼ(例えば、RAF)によって分解することができる任意のタンパク質は、本開示に従う標的タンパク質である。概して、標的タンパク質としては例えば、構造タンパク質、受容体、酵素、細胞表面タンパク質が挙げられ、ならびに触媒活性、アロマターゼ活性、モーター活性、ヘリカーゼ活性、代謝プロセス(同化作用および異化作用)、抗酸化活性、タンパク溶解性、生合成、キナーゼ活性を有するタンパク質、酸化還元活性、トランスフェラーゼ活性、加水分解活性、リアーゼ活性、イソメラーゼ活性、リガーゼ活性、酵素制御活性、シグナル伝達活性、構造分子活性、結合活性(タンパク質、脂質炭水化物)、受容体活性、細胞運動性、膜融合、細胞伝達、生物プロセスの制御、発生、細胞分化、刺激応答、行動性タンパク質、細胞付着タンパク質、細胞死に関与するタンパク質、輸送に関与するタンパク質(タンパク質輸送活
性、核輸送、イオン輸送活性、チャンネル輸送活性、キャリア活性、透過活性、分泌活性、電子伝達活性を含む)、貪食、シャペロン制御活性、核酸結合活性、転写制御活性、細胞外統合および生合成活性、翻訳制御活性に関与するタンパク質を含む、細胞の統合的機能に関与するタンパク質が挙げられる。対象タンパク質としては、薬剤治療の標的としてのヒト、他の動物を含む真核生物(例えば、c−RAF、A−RAF、および/またはB−RAF)と原核生物に由来するタンパク質が挙げられ、これらには、非常に数多くある中でも、家畜動物、抗生物質および他の抗微生物剤の標的の決定に対する微生物、ならびに植物、さらには特にウイルス(例えば、v−RAFおよび/またはv−Mil)などを挙げることができる。
本開示を使用して、多くの病態および/または状態を治療してもよく、当該病態および/または状態は、タンパク質が脱制御状態であり、患者がタンパク質の分解から利益を得ることになる任意の病態および/または状態を含む。
追加の態様において本明細書は、本明細書に記載の化合物またはその塩形態の有効量、および薬学的に許容可能な担体、添加剤または賦形剤、および任意で追加の生物活性剤を含む治療用組成物を提供する。治療用組成物は、患者または対象、例えばヒトなどの動物においてタンパク質の分解を調節し、当該分解されたタンパク質を介して調節される病状もしくは状態の治療または改善に使用することができる。特定の実施形態において本明細書に記載の治療用組成物を使用して、疾患、例えば、癌、心臓・顔・皮膚症候群、神経線維腫症タイプ1、コステロ症候群、ヌーナン症候群、LEOPARD症候群の治療または改善を目的として対象タンパク質の分解を生じさせ得る。特定の追加的な実施形態において、疾患は、腎細胞癌、膵臓癌、結腸直腸癌、肺癌、卵巣癌、甲状腺癌、毛様細胞性星細胞腫、前立腺癌、胃癌、肝細胞癌、および黒色腫である。
代替的な態様では、本開示は、タンパク質またはポリペプチドを分解することにより、その必要のある対象の病態を治療する方法または疾患の症状もしくは状態を改善する方法に関するものであり、当該タンパク質またはポリペプチドを分解することを通して病態または状態が調節され、当該方法は、前記患者または対象に、上述の少なくとも1つの化合物の有効量、例えば治療有効量を、任意で薬学的に許容可能な担体、添加剤または賦形剤、および任意で追加の生物活性剤と併用して投与することを含み、当該組成物は、当該対象の疾患もしくは障害もしくはその症状の治療または改善に有効である。本開示による方法を使用して、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物の有効量を投与することにより、癌、心臓・顔・皮膚症候群、神経線維腫症タイプ1、コステロ症候群、ヌーナン症候群、LEOPARD症候群を含む多くの病態または状態が治療され得る。病態または状態は、微生物体、または例えばウイルス(例えば、マウスレトロウイルスまたはトリレトロウイルス、例えば、トリレトロウイルスMH2)、細菌、真菌、原虫もしくはその他の微生物要因などの外因性要因により引き起こされる疾患である場合もあり、または病態および/もしくは状態を生じさせるタンパク質の過剰発現および/または構成的に活性化されるタンパク質の存在により引き起こされる病態である場合がある。
別の態様において本明細書は、本開示による化合物を使用して生物系において対象タンパク質の分解効果を特定する方法を提供する。
「標的タンパク質」という用語は、以下の本明細書において、本開示化合物が結合し、ユビキチンリガーゼにより分解される標的であるタンパク質またはポリペプチドを記述するために使用される。かかる低分子標的タンパク質結合部分には、これら組成物の薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、溶媒和物、および多形体、ならびに対象のタンパク質を標的としうる他の低分子も含まれる。これらの結合部分は、少なくとも1つのリンカー基Lを介して少なくとも1つのULM基(例えば、VLM、CLM、ILM、および/または
MLM)に結合される。
タンパク質標的部分に結合され得る、およびユビキチンリガーゼ結合部分が結合して、リガーゼにより分解され得る標的タンパク質には、任意のタンパク質またはペプチドが含まれ、その断片、そのアナログ、および/またはそのホモログが含まれる。標的タンパク質としては、構造的、制御的、ホルモン性、酵素的、遺伝的、免疫的、収縮的、保存的、輸送、およびシグナル伝達を含む任意の生物機能または活性を有するタンパク質およびペプチドが挙げられる。より具体的には、ヒト治療に対する薬剤標的の多くがタンパク質標的となり、そのタンパク質標的に対して、タンパク質標的部分が結合し、本開示に従う化合物内へと組み込まれ得る。これらのタンパク質としては、多くの多遺伝子病において機能回復に使用され得るタンパク質が挙げられ、例えば、B7.1およびB7、TINFRlm、TNFR2、NADPHオキシダーゼ、アポトーシス経路のBclIBaxおよび他のパートナー因子、C5a受容体、HMG−CoA還元酵素、PDE Vホスホジエステラーゼ型、PDE IVホスホジエステラーゼ4型、PDE I、PDEII、PDEIII、スクアランシクラーゼ阻害物質、CXCR1、CXCR2、一酸化窒素(NO)シンターゼ、シクロ−オキシゲナーゼ1、シクロ−オキシゲナーゼ2、5HT受容体、ドーパミン受容体、Gタンパク質、すなわちGq、ヒスタミン受容体、5−リポキシゲナーゼ、トリプターゼセリンプロテアーゼ、チミジル酸シンターゼ、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、GAPDHトリパノソーマル、グリコーゲンホスホリラーゼ、炭酸脱水酵素、ケモカイン受容体、JAW STAT、RXRおよび類似物、HIV 1プロテアーゼ、HIV 1インテグラーゼ、インフルエンザノイラミニダーゼ、B型肝炎ウイルス逆転写酵素、ナトリウムチャンネル、多剤耐性(MDR)、タンパク質 P−糖たんぱく質(およびMRP)、チロシンキナーゼ、CD23、CD124、チロシンキナーゼp56 lck、CD4、CD5、IL−2受容体、IL−1受容体、TNF−αR、ICAM1、Cat+チャンネル、VCAM、VLA−4 インテグリン、セレクチン、CD40/CD40L、ニューロキニンおよび受容体、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ、p38 MAPキナーゼ、Ras/Raf/MEK−ERK経路、インターロイキン−1変換酵素、カスパーゼ、HCV、NS3プロテアーゼ、HCV NS3 RNAヘリカーゼ、グリシナミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ、ライノウイルス3Cプロテアーゼ、単純ヘルペスウイルス−1 (HSV−I)、プロテアーゼ、サイトメガロウイルス(CMV)プロテアーゼ、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ、サイクリン依存性キナーゼ、血管内皮増殖因子、オキシトシン受容体、ミクロソーム輸送タンパク質阻害物質、胆汁酸輸送阻害物質、5α還元酵素阻害物質、アンギオテンシン11、グリシン受容体、ノルアドレナリン再取り込み受容体、エンドセリン受容体、ニューロペプチドYおよび受容体、エストロゲン受容体、アンドロゲン受容体、アデノシン受容体、アデノシンキナーゼおよびAMPデアミナーゼ、プリン作動性受容体(P2Y1、P2Y2、P2Y4、P2Y6、P2X1−7)、ファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ、TrkA NGFの受容体、ベータ−アミロイド、チロシンキナーゼ Flk−IIKDR、ビトロネクチン受容体、インテグリン受容体、Her−21 neu、テロメラーゼ阻害、細胞質型ホスホリパーゼA2、およびEGF受容体チロシンキナーゼが挙げられる。追加のタンパク質標的としては、例えば、エクジソン20−モノオキシゲナーゼ、GABA作動性塩素チャネルのイオンチャネル、アセチルコリンエステラーゼ、電位感受性ナトリウムチャネルタンパク質、カルシウム放出チャネル、および塩素チャネルが挙げられる。なおさらなる標的タンパク質としては、アセチルCoaカルボキシラーゼ、アデニロコハク酸シンテターゼ、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ、およびエノールピルビルシキミ酸−リン酸シンターゼが挙げられる。
これらの様々なタンパク質標的は、当該タンパク質に結合する化合物部分を特定するスクリーニングにおいて使用されてもよく、そして本開示化合物内に当該部分を組み込むことによって、治療の最終結果に対して当該タンパク質の活性レベルを変えることができる
「タンパク質標的部分」または「PTM」という用語は、標的タンパク質または対象の他のタンパク質もしくはポリペプチドに結合し、ユビキチンリガーゼによる当該タンパク質またはポリペプチドの分解が生じうるように、当該タンパク質またはポリペプチドをユビキチンリガーゼに近接して配置/提示する低分子を記載するために使用される。低分子標的タンパク質結合部分の非限定的な例としては、RAF阻害剤、Hsp90阻害剤、キナーゼ阻害剤、MDM2阻害剤、ヒトBETブロモドメイン含有タンパク質を標的とする化合物、HDAC阻害剤、ヒトリシンメチル基転移酵素阻害剤、血管形成阻害薬、免疫抑制化合物、および特にアリール炭化水素受容体(AHR)を標的とする化合物が挙げられる。以下に記載される組成物は、低分子標的タンパク質の構成因子のうちのいくつかを例示する。
本開示による例示的なタンパク質標的部分としては、RAF阻害剤、ハロアルカンハロゲン化酵素阻害剤、Hsp90阻害剤、キナーゼ阻害剤、MDM2阻害剤、ヒトBETブロモドメイン含有タンパク質を標的とする化合物、HDAC阻害剤、ヒトリシンメチル基転移酵素阻害剤、血管形成阻害薬、免疫抑制化合物、およびアリール炭化水素受容体(AHR)を標的とする化合物が挙げられる。
下記の組成物は、これらのタイプの低分子標的タンパク質結合部分の構成因子のうちのいくつかを例示する。かかる低分子標的タンパク質結合部分には、これらの組成物の薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、溶媒和物、および多形体、ならびに対象のタンパク質を標的としうる他の低分子も含まれる。以下で本明細書に引用される参照文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMはRAFを標的化および/または結合する。例えば、本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは、以下のPTM−IaまたはPTM−Ibから成る化学構造から選択される化学基を含んでもよく、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
二重破線の結合は芳香族結合であり、
PTM、WPTM、XPTM、YPTM、ZPTMは、以下の組み合わせ、C、CH、N、N、C;C、N、N、CH、C;C、O、C、CH、C;C、S、C、CH、C;C、CH、C、O、C;C、CH、C、S、C;C、CH、N、CH、C;N、CH、C、CH、C;C、CH、C、CH、N;N、N、C、CH、C;N、CH、C、N、C;C、CH、C、N、N;C、N、C、CH、N;C、N、C、N、C;およびC、N、N、N、Cのうちの1つであり、
PTM35、XPTM36、XPTM37、およびXPTM38は、CHおよびNから独立して選択され、
PTM1は、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合され、
PTM2は、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OおよびNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM3は、不在、水素、アリール、メチル、エチル、その他のアルキル、環状アルキル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OおよびNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM4は、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OおよびNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、かつ
PTM5は、
Figure 2020504741
から成る群から選択される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは、以下のPTM−IIaまたはPTM−IIbから成る化学構造から選択される化学基を含んでもよく、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
PTM1、XPTM2、XPTM3、XPTM4、XPTM5、およびXPTM6はCHまたはNから独立して選択され、
PTM5aは、結合、任意で置換されるアミン、任意で置換されるアミド(例えば、アルキル基、メチル基、エチル基、プロピル基、またはブチル基で任意に置換)、H、
Figure 2020504741
−NHC(O)RPTM5から成る群から選択され;
PTM5は、
Figure 2020504741
から成る群から選択される。
PTM6aおよびRPTM6bはそれぞれ、水素、ハロゲン、または任意で置換されるC−C6アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)から独立して選択され、
PTM6は、不在、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM7は、不在、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OまたはNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM8、RPTM9またはRPTM10は、不在、水素、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2から成る群から独立して選択され、式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM11は、不在、水素、ハロゲン、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OまたはNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、かつ
PTM8、RPTM9またはRPTM10のうちの少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される。
特定の実施形態において、PTMは、以下から成る化学構造の群から選択される化学基を含んでもよく、
Figure 2020504741
式中、RPTM5、RPTM6a、RPTM6b、RPTM6、RPTM7、RPTM8、RPTM9、RPTM10、RPTM11は、本明細書に記載されているとおりである。
一部の実施形態において、RPTM9が共有結合位置であるとき、RPTM7およびRPTM8は、RPTM7およびRPTM8が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合することができる。
他の実施形態において、RPTM8が共有結合位置であるとき、RPTM9およびRPTM10は、RPTM9およびRPTM10が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
さらなる実施形態において、RPTM10が共有結合位置であるとき、RPTM8およびRPTM9は、RPTM8およびRPTM9が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合することができる。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは、以下のPTM−
IIIから成る化学構造の群から選択される化学基を含んでもよく、
Figure 2020504741
式中、
PTM7、XPTM8、XPTM9、XPTM10、XPTM11、XPTM12、XPTM13、XPTM14、XPTM15、XPTM16、XPTM17、XPTM18、XPTM19、XPTM20は、独立してCHまたはNであり、
PTM12、RPTM13、RPTM14、RPTM15、RPTM16、RPTM17、RPTM18、RPTM19は、不在、水素、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、複素環、メチル、エチル、その他のアルキル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2から成る群から独立して選択され、式中、M1はCH、OおよびNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM20は、4つ未満の非水素原子を含有する小さな基であり、
PTM21は、トリフルオロメチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、ブチル、iso−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、OCH、NHCH、ジメチルアミノまたはM1−CH−CH−M2から成る群から選択され、式中、M1はCH、OまたはNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、かつ
PTM12、RPTM13およびRPTM16のうちの少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される。
一部の実施形態において、RPTM12が共有結合位置であるとき、RPTM13およびRPTM14は、RPTM13およびRPTM14が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができ、かつ/またはRPTM15およびRPTM16は、RPTM15およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
他の実施形態において、RPTM13が共有結合位置であるとき、RPTM12およびRPTM16は、RPTM12およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができ、かつ/またはRPTM15およびRPTM16は、RPTM15およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
さらなる実施形態において、RPTM16が共有結合位置であるとき、RPTM12およびRPTM13は、RPTM12およびRPTM13が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができ、かつ/またはRPTM13およびRPTM14は、RPTM13およびRPTM14が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは、以下のPTM−IVaまたはPTM−IVbから成る化学構造から選択される化学基を含んでもよく、
Figure 2020504741
式中、
PTM21、XPTM22、XPTM23、XPTM24、XPTM25、XPTM26、XPTM27、XPTM28、XPTM29、XPTM30、XPTM31、XPTM32、XPTM33、XPTM34は、独立してCHまたはNであり、
PTM22は、
Figure 2020504741
から成る群から選択され、
PTM25aおよびRPTM25bは、それぞれ水素、ハロゲン、またはC−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)から独立して選択され、
PTM23、RPTM24、RPTM28、RPTM29、RPTM30、RPTM31、RPTM32は、不在、結合、水素、ハロゲン、アリール(任意で置換される)、ヘテロアリール(任意で置換される)、シクロアルキル(任意で置換される)、複素環(任意で置換される)、メチル、エチル(任意で置換される)、その他のアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2から成る群から独立して選択され、式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、環状アルキル(任意で置換される)、アリール(任意で置換される)または複素環(任意で置換される)であり、また
PTM25は、不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはSCHであり、
PTM26は、不存、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはSCHであり、
PTM27は、不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される、OCH、NHCHまたはSCHから成る群から選択され、かつ
PTM24、RPTM29またはRPTM32のうちの少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される。
一部の実施形態において、RPTM24が共有結合位置であるとき、RPTM31およびRPTM32は、RPTM31およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができ、かつ/またはRPTM29およびRPTM30は、RPTM29およびRPTM30が付着する環を有する
二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
他の実施形態において、RPTM29が共有結合位置であるとき、RPTM24およびRPTM32は、RPTM24およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができ、かつ/またはRPTM31およびRPTM32は、RPTM31およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
さらなる実施形態において、RPTM32が共有結合位置であるとき、RPTM24およびRPTM29は、RPTM24およびRPTM29が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができ、かつ/またはRPTM29およびRPTM30は、RPTM29およびRPTM30が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合を介して結合することができる。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは、化学構造PTM−1、PTM−2、PTM−3、PTM−4、PTM−5、PTM−6、PTM−7、およびPTM−8から成る群から選択される。
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、R14aはH、メチルまたはヒドロキシメチルである。
治療用組成物
本明細書に記載される少なくとも1つの二官能性化合物の有効量、および本明細書において別手段により記載されている化合物のうちの1つ以上の有効量の組み合わせを、薬学的に有効な量の担体、添加剤、または賦形剤と併用して含む医薬組成物は、本開示のさらなる態様を表す。
本開示には、該当する場合、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩、特に酸付加塩または塩基付加塩を含む組成物が挙げられる。本態様に従い有用な上述の塩基化合物の薬学的に許容可能な酸付加塩を調製するために使用される酸は、非毒性の酸付加塩、すなわち薬理学的に許容可能なアニオンを含有する塩、例えば特に多くの他の酸のなかでも塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、過クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、サッカラート、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩[すなわち1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3ナフトエ酸)]を形成する酸である。
薬学的に許容可能な塩基付加塩は、本開示による化合物または誘導体の薬学的に許容可能な塩形態を生成するためにも使用され得る。性質的に酸性である本化合物の薬学的に許容可能な塩基塩を調製するための試薬として使用されうる化学塩基は、かかる化合物と非毒性の塩基塩を形成する塩基である。かかる非毒性の塩基塩としては、特に例えばアルカリ金属カチオン(例えば、カリウム及びナトリウム)及びアルカリ土類金属カチオン(例えば、カルシウム、亜鉛及びマグネシウム)などの薬学的に許容可能なカチオンから誘導された塩基塩、アンモニウム又は水に可溶性のアミン添加塩、例えばN−メチルグルカミン−(メグルミン)、ならびに低級アルカノールアンモニウム、ならびに他の薬学的に許容可能な有機アミンの塩基塩が挙げられるが、これに限定されない。
本明細書に記載の化合物は、本開示に従い、経口、非経口または局所経路により、単回用量で、または分割用量で投与されてもよい。活性化合物の投与は、連続的(静脈内滴下)から一日当たり数回の経口投与(例えばQ.I.D.)の範囲であってもよく、他の投与経路の中でも経口、局所、非経口、筋肉内、静脈内、皮下、経皮(これは浸透促進剤を含みうる)、口腔内、舌下、および坐剤での投与を含んでもよい。腸溶コーティングされた経口錠剤を使用して、経口投与経路からの化合物の生体利用効率を強化してもよい。最も効果的な剤形は、選択された特定の薬剤の薬物動態、ならびに患者の疾患の重症度に依存するであろう。本開示に従う化合物の鼻内投与、気管内投与もしくは肺投与用のスプレー、ミスト、またはエアロゾルとしての投与が使用されてもよい。したがって本開示はさらに、本明細書に記載の化合物の有効量と、薬剤的に許容可能な担体、添加剤または賦形剤を任意で併用して含む医薬組成物も目的とする。本開示に従う化合物は、即時放出型、中間放出型、または徐放型もしくは制御放出型で投与されてもよい。徐放型または制御放出型は経口投与されることが好ましいが、坐剤および経皮的またはその他の局所型でも投与される。リポソーム型での筋肉内注射を使用して、注射部位での化合物の放出を制御または維持してもよい。
本明細書に記載の組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な担体を使用して従来的な方法で製剤化されてもよく、および制御放出製剤で投与されてもよい。これらの医薬組成物中で使用され得る薬学的に許容可能な担体としては、限定されないが、イオン交換剤、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロラミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸塩、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレングリコール、および羊毛脂が挙げられる。
本明細書に記載の組成物は、経口的に、吸入スプレーにより非経口的に、局所的に、直腸内に、鼻内に、口腔内に、膣内に、または移植容器を介して投与されてもよい。本明細書で使用される「非経口」という用語は、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、肝臓内、病変内、および頭蓋内の注射または点滴技術を含む。組成物は、経口、腹腔内、または静脈内に投与されることが好ましい。
本明細書に記載の組成物の滅菌注射形態は、水性懸濁液また油性懸濁液であってもよい。これらの懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤と、懸濁化剤を使用して、当該技術分野で公知の技法より製剤化されてもよい。滅菌注射用調製物は、例えば1,3−ブタンジオール溶液としてなど、非毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒での滅菌注射用溶液または懸濁液であってもよい。採用され得る許容可能なビヒクルおよび溶媒の中では、水、リンゲル溶液と等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて滅菌された固定油が溶媒または懸濁媒体として従来的に使用される。この目的に対し、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意のブランドの固定油を採用してもよい。例えばオリーブオイルまたはヒマシ油、特にそれらのポリオキシエチル化型など、天然の薬学的に許容可能な油があるように、例えばオレイン酸およびそのグリセリド誘導体などの脂肪酸は、注射剤の調製に有用である。これらの油性溶液または懸濁液は、例えば、Ph.Helvまたは類似アルコールなどの長鎖アルコール希釈剤または分散剤を含有してもよい。
本明細書に記載の医薬組成物は、カプセル、錠剤、水性懸濁液または水溶液をはじめとする任意の経口的に許容可能な剤形で経口投与されてもよいが、これに限定されない。経
口使用のための錠剤の場合、一般的に使用される担体としてはラクトースおよびコーンスターチが挙げられる。典型的には例えばステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤も添加される。カプセル型での経口投与については、有用な希釈剤としてはラクトースおよび乾燥コーンスターチが挙げられる。経口使用に水性懸濁液が必要な場合、活性成分は乳化剤および懸濁剤と組み合わされる。望ましい場合、特定の甘味剤、香味剤、または着色剤も添加されてもよい。
あるいは、本明細書に記載の医薬組成物は、直腸投与用の坐剤の形態で投与されてもよい。これらは、室温で固体であるが直腸温度で液体となり、ゆえに直腸で溶融して薬物を放出するであろう、適切な非刺激性の賦形剤と混合することによって調製されることができる。かかる物質としては、ココアバター、蜜ろうおよびポリエチレングリコールが挙げられる。
また本明細書に記載の医薬組成物は、局所的に投与されてもよい。適切な局所用製剤は、これらの各領域または器官のそれぞれに対して容易に調製される。下部腸管への局所適用は、直腸坐剤製剤(上記参照)または適切な浣腸製剤で効き目をもたらすことができる。局所的に許容可能な経皮パッチを使用してもよい。
局所適用に関し、医薬組成物は、1つ以上の担体中に懸濁または溶解された活性構成成分を含有する適切な軟膏で製剤化されてもよい。本開示化合物の局所投与用の担体としては鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろうおよび水が挙げられるが、これに限定されない。本開示の特定の好ましい態様において、化合物は、患者に外科的に移植されるステント上にコーティングされてもよく、それにより患者内のステントで閉塞が発生する可能性が抑制または低減される。
あるいは医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な担体中に懸濁または溶解された活性構成成分を含有する適切なローションまたはクリームで製剤化することができる。適切な担体としては、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が挙げられるが、これに限定されない。
眼科用途に対し、医薬組成物は、等張性で、pH調整された滅菌生理食塩水の微粉化懸濁液として、または好ましくは等張性でpH調整された滅菌生理食塩水の溶液として、製剤化されてもよく、いずれも例えば塩化ベンジルアルコニウムなどの防腐剤の有無は問わない。あるいは眼科用途に対し、医薬組成物は、例えばワセリンなどの軟膏で製剤化されてもよい。
本明細書に記載の医薬組成物は鼻エアロゾルまたは吸入により投与されてもよい。そのような組成物は、医薬製剤の技術分野で周知の技法に従って調製され、そして生理食塩水の溶液として、ベンジルアルコールまたはその他の適切な防腐剤、生体利用効率を強化するための吸収プロモーター、フルオロカーボン、および/またはその他の従来的な可溶化剤または分散剤を採用して調製されてもよい。
担体材料と組み合わせて1つの剤形を生成することができる本明細書に記載の医薬組成物中の化合物の量は、治療される受給者および疾患、特定の投与様式に応じて変化することになる。好ましくは、組成物は、単独で、または本開示に従う少なくとも1種の他の化合物と併用して、約0.05ミリグラム〜約750ミリグラム以上、より好ましくは約1ミリグラム〜約600ミリグラム、さらにより好ましくは約10ミリグラム〜約500ミリグラムの活性成分を含有して製剤化されるべきである。
これも当然のことながら任意の特定の患者に対する具体的な投与量および治療レジメンは、使用される具体的な化合物の活性、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与時間、排泄速度、薬剤の組み合わせ、および治療を行う医師の判断、および治療を受ける特定の疾患または状態の重症度をはじめとする様々な因子に依存する。
本明細書に記載の方法に従う化合物を使用した治療を必要とする患者または対象を、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物または多形体を含む本開示に従う化合物の有効量を、任意で薬学的に許容可能な担体または希釈剤中で単独で、または本明細書に別途特定される他の公知の赤血球生成刺激剤と併用して、患者(対象)に投与することにより治療することができる。
これらの化合物は、経口、非経口、静脈内、皮内、皮下、または局所などの任意の適切な経路により投与されることができ、例えば液体、クリーム、ゲル、または固体形態で経皮的に、またはエアロゾル形態により投与されることができる。
所望される適応症に対する治療有効量を患者に送達するのに充分であり、治療される患者に重篤な毒性作用をもたらさない量で、薬学的に許容可能な担体または希釈剤中に活性化合物が含有される。本明細書において言及される状態のすべてに対する活性化合物の好ましい用量は、約10ng/kg〜300mg/kgの範囲であり、好ましくは一日当たり0.1〜100mg/kgの範囲、より一般的にはレシピエント/患者の体重kg当たり、一日当たり0.5〜約25mgの範囲である。典型的な局所投与量は、適切な担体中、0.01〜5%wt/wtの範囲となる。
化合物は、単位剤形当たり1mg未満、1mg〜3000mg、好ましくは5〜500mgの活性成分を含有するものが挙げられるが、これに限定されない、任意の適切な単位剤形で簡便に投与される。約25〜250mgの経口投与量が多くの場合、便利である。
活性成分は、約0.00001〜30mM、好ましくは約0.1〜30μMの活性化合物のピーク血漿濃度を実現するよう投与されることが好ましい。これは、例えば、活性成分の溶液または製剤を、任意で生理食塩水溶液中、または水性媒体中で静脈内注射を行うことにより、または活性成分のボーラス投与により実現し得る。経口投与は、活性薬剤の有効血漿濃度を生じさせるためにも適している。
薬物組成物中の活性化合物の濃度は、薬剤の吸収、分布、不活性化、および排出速度、ならびに当分野の当業者に公知の他の因子に依存することになる。投与量の値は、軽減される状態の重大度によっても変化することになることに留意されたい。任意の特定の対象に対して、個別の必要性、および当該組成物の投与または投与の管理を行う人物の専門的な判断に従い特定の投薬レジメンが経時的に調整されるべきであること、また本明細書に記載される濃度範囲は単なる例示であり、特許請求される組成物の範囲または実施を限定することは意図されていないことをさらに理解されたい。活性成分は、一度に投与されてもよく、または多数のより少ない用量に分割されて様々な時間間隔で投与されてもよい。
経口組成物は一般に、不活性希釈剤または食用担体を含むであろう。ゼラチンカプセル内に封入されてもよく、または錠剤へと圧縮されてもよい。経口治療投与の目的で、活性化合物またはそのプロドラッグ誘導体を賦形剤と組み合わせ、錠剤、トローチ、またはカプセルの形態で使用することができる。薬学的に適合性のある結合剤および/またはアジュバント物質を組成物の一部として含むことができる。
錠剤、丸薬、カプセル、トローチなどは、以下の成分、または類似した性質の化合物の
いずれかを含有してもよい:例えば微結晶セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチンなどの結合剤;例えばデンプンまたはラクトースなどの賦形剤、例えばアルギン酸、Primogelまたはコーンスターチなどの分散剤;例えばステアリン酸マグネシウムまたはSterotesなどの潤滑剤;例えばコロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤;例えばスクロースまたはサッカリンなどの甘味剤;または例えばペパーミント、サリチル酸メチルもしくはオレンジ香味料などの香味剤。投薬単位形態がカプセルである場合、上述のタイプの物質に加えて、脂肪酸などの液耐担体を含有することができる。加えて、投薬単位形態は、例えば、糖コーティング、セラック、または腸溶剤などの物理的な投薬単位の物理的形態を修飾する様々な他の物質を含有することができる。
活性化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウェハース、チューインガムなどの構成要素として投与されることができる。シロップは、活性化合物に加えて、甘味剤としてスクロース、あるいは特定の防腐剤、染料および着色剤、ならびに香味料を含有してもよい。
活性化合物、またはその薬学的に許容可能な塩もまた、所望される作用を損なわない他の活性物質とともに、または特に例えばエリスロポエチン刺激剤(EPOおよびダルベポエチンαを含む)などの望ましい作用を補完する物質とともに、混合することができる。本開示の特定の好ましい態様において、本開示による1つ以上の化合物は、本明細書に別段に記載される例えばエリスロポエチン刺激剤、または抗生物質を含む創傷治癒剤などの別の生物活性剤とともに共投与される。
非経口、皮内、皮下、または局所適用に使用される溶液または懸濁液には、以下の構成要素が含まれてもよい:例えば注射用水、生理食塩水溶液、固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、またはその他の合成溶媒などの滅菌希釈剤;例えばベンジルアルコールまたはメチルパラベンなどの抗菌剤;例えばアスコルビン酸または重亜硫酸ナトリウムなどの抗酸化剤;例えばエチレンジアミン四酢酸などのキレート剤;例えば酢酸塩、クエン酸塩、またはリン酸塩などの緩衝剤、および例えば塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの張力調整用の剤。非経口調製物は、ガラスまたはプラスチックで作製されたアンプル、使い捨てシリンジ、または複数投与用バイアルに封入されてもよい。
静脈内投与された場合、好ましい担体は生理食塩水またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)である。
1つの実施形態において、活性化合物は、インプラントおよびマイクロカプセル化送達システムをはじめとする制御放出製剤などの、身体からの急速な排出から化合物を保護することになる担体で調製される。例えばエチレンビニル酢酸塩、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸など、生分解性で生体適合性のポリマーを使用することができる。こうした製剤の調製方法は、当分野の当業者には明らかであろう。
リポソーム懸濁液も薬学的に許容可能な担体であり得る。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるように、当分野の当業者に公知の方法に従い調製されてもよい。例えば、リポソーム製剤は、適切な脂質(例えばステアロイルホスファチジルエタノールアミン、ステアロイルホスファチジルコリン、アラカドイル(arachadoyl)ホスファチジルコリン、およびコレステロールなど)を無機溶媒中で溶解させ、次いで蒸発させて、容器表面上に乾燥した脂質の薄膜を残すことにより調製されてもよい。次いで活性化合物の水溶液を容器に入れる。次いで容器を手で回転させ、容器の側面から脂質材料を剥がし、脂質塊を分散
させ、これによりリポソーム懸濁液を形成させる。
治療方法
追加の態様において本明細書は、本明細書に記載の化合物またはその塩形態の有効量、および薬学的に許容可能な担体を含む治療用組成物を提供する。治療用組成物は、患者または対象、例えば、ヒトなどの動物においてタンパク質の分解を調節し、当該分解されたタンパク質を介して調節される病態もしくは状態の治療または改善に使用することができる。
本明細書において使用される場合、「治療する」、「治療すること」、および「治療」という用語は、患者に利益をもたらす何らかの作用を指し、本化合物が結合するタンパク質を通して調節される任意の病態または状態の治療を含む、その利益のために本化合物が投与され得る。本開示による化合物を使用して治療されうる、癌、心臓・顔・皮膚症候群、神経線維腫症タイプ1、コステロ症候群、ヌーナン症候群、LEOPARD(ほくろ、心電図異常、両眼隔離、または肺動脈弁狭窄、性器異常、成長遅滞、難聴)症候群などの病態または状態が、本明細書で上述されている。
本明細書は、例えば、癌、心臓・顔・皮膚症候群、神経線維腫症タイプ1、コステロ症候群、ヌーナン症候群、またはLEOPARD(ほくろ、心電図異常、両眼隔離、肺動脈弁狭窄、性器異常、成長遅滞、難聴)症候群などの疾患を治療または改善するための対象のタンパク質の分解を実施するための、本明細書に記載されるように治療用組成物が提供されている。特定の追加的実施形態において、疾患は多発性骨髄腫である。よって別の態様において本明細書は、細胞中の標的タンパク質をユビキチン化/分解する方法を提供する。特定の実施形態において本方法は、好ましくはリンカー部分を介して結合される、例えば、ULMとPTMを含む、本明細書に別途記載の二官能性化合物を投与することを含み、ULMはPTMに連結されており、ULMはユビキチン経路タンパク質(例えばユビキチンリガーゼ、例えばセレブロン、VHL、IAP、および/またはMDM2を含むE3ユビキチンリガーゼ)を認識し、そしてPTMは標的タンパク質を認識することにより、標的タンパク質がユビキチンリガーゼに近接して配置されたときにその標的タンパク質の分解が生じ、ゆえに標的タンパク質の効果の低下/阻害が生じ、タンパク質レベルの制御がもたらされる。本開示によりもたらされるタンパク質レベルの制御は病態または状態の治療を提供するものであり、これは細胞(例えば、患者細胞)内のそのタンパク質のレベルを低下させることによって標的タンパク質を通して調節される。特定の実施形態において、本方法は、本明細書に記載の化合物の有効量を、任意で薬学的に許容可能な賦形剤、担体、アジュバント、別の生物活性剤、またはそれらの組み合わせを含み、投与することを含む。
追加的な実施形態において本明細書は、例えばヒトなどの動物などの対象または患者において、疾患、障害もしくはその症状を治療または改善する方法を提供するものであり、当該方法は、本明細書に記載の化合物またはその塩形態の治療有効量などの有効量と、薬学的に許容可能な賦形剤、担体、アジュバント、別の生物活性剤、またはその組み合わせを含む組成物をその必要のある対象に投与することを含み、当該組成物は、対象において疾患もしくは障害またはその症状の治療または改善に有効である。
別の態様において本明細書は、本開示による化合物を使用して生物系において対象タンパク質の分解効果を特定する方法を提供する。
別の実施形態において、本開示は、タンパク質を介して調節される病態または状態に関して必要のあるヒト患者を治療する方法を目的としており、ここで当該タンパク質の分解は当該患者において治療効果を生じさせるものであり、当該方法は、本開示化合物の有効量を、任意で別の生物活性剤と併用して必要のある患者に投与することを含む。病態また
は状態は、微生物体、または例えばウイルス、細菌、真菌、原虫もしくはその他の微生物などの外因性要因により引き起こされる疾患である場合があり、または病態および/もしくは状態を生じさせるタンパク質の過剰発現および/または過剰活性化(例えば、構成的に活性)により引き起こされる病態である場合がある。
「病態または状態」という用語は、タンパク質の調節異常(すなわち、患者で発現されているタンパク質の量が増加している)が発生し、患者中の1つ以上のタンパク質の分解が、それを必要とする患者に有益な治療または症状の軽減をもたらす任意の病態または状態を記載するために使用される。特定の例において、病態または状態は治療され得る。
本開示に従う化合物を使用して治療され得る病態または状態としては、例えば、喘息、多発性硬化症などの自己免疫疾患、様々な癌、繊毛関連疾患、口蓋裂、糖尿病、心疾患、高血圧、炎症性大腸炎、精神遅滞、気分障害、肥満、屈折異常、不妊症、アンジェルマン症候群、カナバン症、セリアック病、シャルコーマリートゥース病、嚢胞性線維症、デュシェンヌ筋ジストロフィー、血色素症、血友病、クラインフェルター症候群、神経線維腫症、フェニルケトン尿症、多発性嚢胞腎、(PKD1)または4(PDK2)プラダ−ウィリ症候群、鎌状赤血球症、テイ・サックス病、ターナー症候群が挙げられる。
「新生物」または「癌」という用語は本明細書全体を通して、癌性または悪性の新生物、すなわち、多くの場合正常よりもずっと早く細胞が増殖することにより成長し、開始されたその新たな成長を止める刺激の後にも成長し続ける異常な組織の形成および成長をもたらす病的プロセスを指すために使用される。悪性新生物は、構造的組織化の部分的または完全な欠落、および正常組織との機能的協調の欠落を示し、また大部分が周辺組織へ侵入し、いくつかの部位へと転移し、除去が試みられた後にも再発し、適切に治療されない限り患者が死亡する確率が高い。本明細書において使用される場合、新生物という用語は、すべての癌性病態を記載するために使用され、悪性造血細胞、腹水および固形腫瘍と関連する病的プロセスを包含する。本化合物単独で、または少なくとも一種の追加的抗癌剤と併用して本化合物により治療され得る癌の例としては、扁平上皮細胞癌、基底細胞癌、腺癌、肝細胞癌および腎細胞癌、膀胱癌、腸癌、乳癌、子宮頸癌、大腸癌、食道癌、頭部癌、腎癌、肝癌、肺癌、頸部癌、卵巣癌、膵癌、前立腺癌および胃癌;白血病;良性および悪性のリンパ腫、特にバーキットリンパ腫および非ホジキンリンパ腫;良性および悪性の黒色腫;骨髄増殖性疾患;ユーイング肉腫、血管肉腫、カポジ肉腫、脂肪肉腫、筋肉腫、末梢神経腫、滑膜肉腫、グリオーマ、星膠細胞腫、乏突起膠腫、上衣腫、グリア芽腫、神経芽細胞腫、神経節細胞腫、神経節膠腫、髄芽細胞腫、松果体細胞腫瘍、髄膜腫、髄膜肉腫、神経線維腫、および神経鞘腫を含む肉腫;大腸癌、乳癌、前立腺癌、子宮頸癌、子宮癌、肺癌、卵巣癌、精巣癌、甲状腺癌、星状細胞腫、食道癌、膵癌、胃癌、肝癌、大腸癌、黒色腫;癌肉腫、ホジキン病、ウィルムス腫瘍および奇形癌が挙げられる。本開示に従う化合物を使用して治療され得るさらなるガンとしては、例えば、T細胞系急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、T細胞系リンパ芽球性リンパ腫(T−LL)、末梢T細胞リンパ腫、成人T細胞リンパ腫、前駆B細胞ALL、前駆B細胞リンパ腫、大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、B細胞性ALL、フィラデルフィア染色体陽性ALL、およびフィラデルフィア染色体陽性CMLが挙げられる。
「生物活性剤」という用語は、本開示に従う化合物以外の剤を記載するために使用され、本化合物が使用された目的の治療、阻害、および/または防除/予防の効果を補助するために、生物活性を有する剤として本化合物と併用して使用される。本明細書の使用に好ましい生物活性剤としては、本化合物が使用され、または投与される活性と類似した薬理活性を有する剤が挙げられ、例えば抗癌剤、抗ウイルス剤、特に抗HIV剤、抗レトロウイルス剤および抗HCV剤、抗微生物剤、抗真菌剤などが挙げられる。
「追加的抗癌剤」という用語は、癌を治療するために本開示に従う化合物と併用され得る抗癌剤を記述するために使用される。これらの剤としては例えばエベロリムス(everolimus)、トラベクテジン(trabectedin)、アブラキサン(abraxane)、TLK 286、AV−299、DN−101、パゾパニブ(pazopanib)、GSK690693、RTA 744、ON 0910.Na、AZD 6244(ARRY−142886)、AMN−107、TKI−258、GSK461364、AZD 1152、エンザスタウリン(enzastaurin)、バンデタニブ(vandetanib)、ARQ−197、MK−0457、MLN8054、PHA−739358、R−763、AT−9263、FLT−3阻害剤、VEGFR阻害剤、EGFR TK阻害剤、オーロラ(aurora)キナーゼ阻害剤、PIK−1阻害剤、Bcl−2阻害剤、HDAC阻害剤、c−MET阻害剤、PARP阻害剤、Cdk阻害剤、EGFR TK阻害剤、IGFR−TK阻害剤、抗HGF抗体、PI3キナーゼ阻害剤、AKT阻害剤、mTORC1/2阻害剤、JAK/STAT阻害剤、チェックポイント−1または2阻害剤、焦点接着キナーゼ阻害剤、Mapキナーゼキナーゼ(mek)阻害剤、VEGFトラップ抗体、ペメトレキセド(pemetrexed)、エルロチニブ(erlotinib)、ダサチニブ(dasatanib)、ニロチニブ(nilotinib)、デカタニブ(decatanib)、パニツムマブ(panitumumab)、アムルビシン(amrubicin)、オレゴボマブ(oregovomab)、Lep−etu、ノラトレキセド(nolatrexed)、azd2171、バタブリン(batabulin)、オファツムマブ(ofatumumab)、ザノリムマブ(zanolimumab)、エドテカリン(edotecarin)、テトランドリン(tetrandrine)、ルビテカン(rubitecan)、テスミリフェン(tesmilifene)、オブリメルセン(oblimersen)、チシリムマブ(ticilimumab)、イピリムマブ(ipilimumab)、ゴシポール(gossypol)、Bio 111、131−I−TM−601、ALT−110、BIO 140、CC 8490、シレンジタイド(cilengitide)、ギマテカン(gimatecan)、IL13−PE38QQR、INO 1001、IPdR KRX−0402、ルカントン(lucanthone)、LY317615、ノイラジアブ(neuradiab)、ビテスパン(vitespan)、Rta 744、Sdx 102、タラムパネル(talampanel)、アトラセンタン(atrasentan)、Xr 311、ロミデプシン(romidepsin)、ADS−100380、スニチニブ(sunitinib)、5−フルオロウラシル(fluorouracil)、ボリノスタット(vorinostat)、エトポシド(etoposide)、ゲムシタビン(gemcitabine)、ドキソルビシン(doxorubicin)、リポソームドキソルビシン(liposomal doxorubicin)、5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、ビンクリスチン(vincristine)、テモゾロミド(temozolomide)、ZK−304709、セリシクリブ(seliciclib)、PD0325901、AZD−6244、カペシタビン(capecitabine)、L−グルタミン酸、N−[4−[2−(2−アミノ−4,7−ジヒドロ−4−オキソ−1H-ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル]ベンゾイル]−、二ナトリウム塩、七水和物、カンプトテシン(camptothecin)、PEG−標識イリノテカン(irinotecan)、タモキシフェン(tamoxifen)、トレミフェンクエン酸塩(toremifene citrate)、アナストラゾール(anastrazole)、エキセメスタン(exemestane)、レトロゾール(letrozole)、DES(ジエチルスチルベストロール(diethylstilbestrol))、エストラジオール(estradiol)、エストロゲン(estrogen)、複合体化エストロゲン、ベバシズマブ(bevacizumab)、IMC−1C11、CHIR−258);3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリル−キノロン、バタラニブ(vatalanib)、AG−013736、AVE−0005、ゴセレリン(goserelin)酢酸塩、ロイプロリド(leupro
lide)酢酸塩、トリプトレリン(triptorelin)パモ酸塩、メドロキシプロゲステロン(medroxyprogesterone)酢酸塩、ヒドロキシプロゲステロンカプリル酸塩、メゲストロール(megestrol)酢酸塩、ラロキシフェン(raloxifene)、ビカルタミド(bicalutamide)、フルタミド(flutamide)、ニルタミド(nilutamide)、メゲストロール(megestrol)酢酸塩、CP−724714;TAK−165、HKI−272、エルロチニブ(erlotinib)、ラパチニブ(lapatanib)、カネルチニブ(canertinib)、ABX−EGF抗体、アービタックス(erbitux)、EKB−569、PKI−166、GW−572016、ロナファルニブ(Ionafarnib)、BMS−214662、チピファルニブ(tipifarnib)、アミフォスチン(amifostine)、NVP−LAQ824、スベロイルアナリドヒドロキサム酸(suberoyl analide hydroxamic acid)、バルプロ酸、トリコスタチンA、FK−228、SU11248、ソラフェニブ(sorafenib)、KRN951、アミノグルテチミド(aminoglutethimide)、アルンサクリン(arnsacrine)、アナグレリド(anagrelide)、L−アスパラギナーゼ、カルメット−ゲラン桿菌(BCG)ワクチン、アドリアマイシン(adriamycin)、ブレオマイシン(bleomycin)、ブセレリン(buserelin)、ブスルファン(busulfan)、カルボプラチン(carboplatin)、カルムスチン(carmustine)、クロラムブシル(chlorambucil)、シスプラチン(cisplatin)、クラドリビン(cladribine)、クロドロネート(clodronate)、シプロテロン(cyproterone)、シタラビン(cytarabine)、ダカルバジン(dacarbazine)、ダクチノマイシン(dactinomycin)、ダウノルビシン(daunorubicin)、ジエチルスチルベストロール(diethylstilbestrol)、エピルビシン(epirubicin)、フルダラビン(fludarabine)、フルドロコルチゾン(fludrocortisone)、フルオキシメステロン(fluoxymesterone)、フルタミド(flutamide)、グリベック(gleevec)、ゲムシタビン(gemcitabine)、ヒドロキシ尿素(hydroxyurea)、イダルビシン(idarubicin)、イホスファミド(ifosfamide)、イマチニブ(imatinib)、ロイプロリド(leuprolide)、レバミゾール(levamisole)、ロムスチン(lomustine)、メクロレタミン(mechlorethamine)、メルファラン(melphalan)、6−メルカプトプリン(6−mercaptopurine)、メスナ(mesna)、メトトレキサート(methotrexate)、マイトマイシン(mitomycin)、ミトタン(mitotane)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、ニルタミド(nilutamide)、オクトレオチド(octreotide)、オキサリプラチン(oxaliplatin)、パミドロネート(pamidronate)、ペントスタチン(pentostatin)、プリカマイシン(plicamycin)、ポルフィマー(porfimer)、プロカルバジン(procarbazine)、ラルチトレキセド(raltitrexed)、リツキシマブ(rituximab)、ストレプトゾシン(streptozocin)、テニポシド(teniposide)、テストステロン(testosterone)、サリドマイド(thalidomide)、チオグアニン(thioguanine)、チオテパ(thiotepa)、トレチノイン(tretinoin)、ビンデシン(vindesine)、13−シス−レチノイン酸(13−cis−retinoic acid)、フェニルアラニンマスタード(phenylalanine mustard)、ウラシルマスタード(uracil mustard)、エストラムスチン(estramustine)、アルトレタミン(altretamine)、フロクスウリジン(floxuridine)、5−デオキシウリジン(5−deooxyuridine)、シトシンアラビノシド、6−メカプトプリン(6−mecaptopurine)、デオキシコホルマイシン(deo
xycoformycin)、カルシトリオール(calcitriol)、バルルビシン(valrubicin)、ミトラマイシン(mithramycin)、ビンブラスチン(vinblastine)、ビノレルビン(vinorelbine)、トポテカン(topotecan)、ラゾキシン(razoxin)、マリマスタット(marimastat)、COL−3、ネオバスタット(neovastat)、BMS−275291、スクアラミン(squalamine)、エンドスタチン(endostatin)、SU5416、SU6668、EMD121974、インターロイキン−12、IM862、アンギオスタチン(angiostatin)、ビタキシン(vitaxin)、ドロロキシフェン(droloxifene)、イドキシフェン(idoxyfene)、スピロノラクトン(spironolactone)、フィナステリド(finasteride)、シミチジン(cimitidine)、トラスツズマブ(trastuzumab)、デニロイキンジフチトクス(denileukin diftitox)、ゲフィチニブ(gefitinib)、ボルテジミブ(bortezimib)、パクリタキセル(paclitaxel)、クレモホルを含まないパクリタキセル(cremophor−free paclitaxel)、ドセタキセル(docetaxel)、エポチロンB(epithilone B)、BMS−247550、BMS−310705、ドロロキシフェン(droloxifene)、4−ヒドロキシタモキシフェン(4−hydroxytamoxifen)、ピペンドキシフェン(pipendoxifene)、ERA−923、アルゾキシフェン(arzoxifene)、フルベストラント(fulvestrant)、アコルビフェン(acolbifene)、ラソフォキシフェン(lasofoxifene)、イドキシフェン(idoxifene)、TSE−424、HMR−3339、ZK186619、トポテカン(topotecan)、PTK787/ZK222584、VX−745、PD184352、ラパマイシン(rapamycin)、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、テムシロリムス(temsirolimu)、AP−23573、RAD001、ABT−578、BC−210、LY294002、LY292223、LY292696、LY293684、LY293646、ウォルトマニン(wortmannin)、ZM336372、L−779,450、PEG−フィルグラスチム(filgrastim)、ダルベポエチン(darbepoetin)、エリスロポエチン、顆粒球コロニー刺激因子、ゾレドロネート(zolendronate)、プレドニゾン(prednisone)、セツキシマブ(cetuximab)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒストレリン(histrelin)、ペグ化インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2a、ペグ化インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−2b、アザシチジン(azacitidine)、PEG−L−アスパラギナーゼ、レナリドミド(lenalidomide)、ゲムツズマブ(gemtuzumab)、ヒドロコルチゾン(hydrocortisone)、インターロイキン−11、デクスラゾキサン(dexrazoxane)、アレムツズマブ(alemtuzumab)、オールトランスレチノイン酸(all−transretinoic acid)、ケトコナゾール(ketoconazole)、インターロイキン−2、メゲストロール(megestrol)、免疫グロブリン、ナイトロジェンマスタード(nitrogen mustard)、メチルプレドニゾロン(methylprednisolone)、イブリツモマブチウキセタン(ibritgumomab tiuxetan)、アンドロゲン、デシタビン(decitabine)、ヘキサメチルメラミン(hexamethylmelamine)、ベキサロテン(bexarotene)、トシツモマブ(tositumomab)、三酸化砒素、コルチゾン、エチドロネート(editronate)、ミトタン(mitotane)、シクロスポリン(cyclosporine)、リポソームダウノルビシン(liposomal daunorubicin)、エドウィナ−アスパラギナーゼ(Edwina−asparaginase)、ストロンチウム89、カソピタント(casopitant)、ネツピタント(netupitant)、NK−1受容体拮抗薬、パロノセトロン(palonosetron)、アプ
レピタント(aprepitant)、ジフェンヒドラミン(diphenhydramine)、ヒドロキシジン(hydroxyzine)、メトクロプラミド(metoclopramide)、ロラゼパム(lorazepam)、アルプラゾラム(alprazolam)、ハロペリドール(haloperidol)、ドロペリドール(droperidol)、ドロナビノール(dronabinol)、デキサメタゾン(dexamethasone)、メチルプレドニゾロン(methylprednisolone)、プロクロルペラジン(prochlorperazine)、グラニセトロン(granisetron)、オンダンセトロン(ondansetron)、ドラセトロン(dolasetron)、トロピセトロン(tropisetron)、ペグフィルグラスチム(pegfilgrastim)、エリスロポエチン(erythropoietin)、エポエチンアルファ(epoetin alfa)、ダルベポエチンアルファ(darbepoetin alfa)、およびそれらの混合物が挙げられる。
「抗HIV剤」、「抗レトロウイルス」または「追加的抗HIV剤」という用語は、特に、例えば、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、他の非ヌクレオシド逆転写阻害剤(すなわち、本開示の代表的なものではない剤)、プロテアーゼ阻害剤、融合阻害剤を含み、それらの例示的な化合物としては、特に例えば、3TC(ラミブジン(Lamivudine))、AZT(ジドブジン(Zidovudine))、(−)−FTC、ddI(ジダノシン(Didanosine))、ddC(ザルシタビン(zalcitabine))、アバカビル(abacavir)(ABC)、テノホビル(tenofovir)(PMPA)、D−D4FC(レベルセット(Reverset))、D4T(スタブジン(Stavudine))、ラシビル(Racivir)、L−FddC、L−FD4C、NVP(ネビラピン(Nevirapine))、DLV(デラビルジン(Delavirdine))、EFV(エファビレンツ(Efavirenz))、SQVM(サキナビルメシル酸塩(Saquinavir mesylate))、RTV(リトナビル(Ritonavir))、IDV(インジナビル(Indinavir))、SQV(サキナビル(Saquinavir))、NFV(ネルフィナビル(Nelfinavir))、APV(アムプレナビル(Amprenavir))、LPV(ロピナビル(Lopinavir))、T20などの融合阻害剤などの融合阻害剤、その融合および混合物(現在臨床試験中もしくは開発中の抗HIV化合物を含む)、が挙げられる。
本開示に従う化合物との共投与に使用され得る他の抗HIV/抗レトロウイルス剤としては、例えば他のNNRTI(すなわち本開示に従うNNRTI以外)が挙げられ、特にネビラピン(nevirapine)(BI−R6−587)、ダラビルジン(delavirdine)(U−90152S/T)、エファビレンツ(efavirenz)(DMP−266)、UC−781(N−[4−クロロ−3−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)フェニル]−2メチル3−フランカルボチアミド)、エトラビリン(etravirine)(TMC125)、トロビルジン(Trovirdine)(Ly300046.HCl)、MKC−442(エミビリン(emivirine)、コアクチノン(coactinon))、HI−236、HI−240、HI−280、HI−281、リルピビリン(rilpivirine)(TMC−278)、MSC−127、HBY 097、DMP266、バイカリン(Baicalin)(TJN−151)ADAM−II(3’,3’−ジクロロ−4’,4”−ジメトキシ−5’,5”−ビス(メトキシカルボニル)−6,6−ジフェニルヘキサン酸メチル)、3−ブロモ−5−(1−5−ブロモ−4−メトキシ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)ヘプタ−1−エニル)−2−メトキシ安息香酸メチル(アルケニルジアリールメタンアナログ、アダム(Adam)アナログ)、(5−クロロ−3−(フェニルスルフィニル)−2’−インドールカルボキサミド)、AAP−BHAP(U−104489またはPNU−104489)、カプラビリン(Capravirine)(AG−1549、S−1153)、アテビルジン(
atevirdine)(U−87201E)、オーリントリカルボン酸(aurin tricarboxylic acid)(SD−095345)、1−[(6−シアノ−2−インドリル)カルボニル]−4−[3−(イソプロピルアミノ)−2−ピリジニル]ピペラジン、1−[5−[[N−(メチル)メチルスルホニルアミノ]−2−インドリルカルボニル−4−[3−(イソプロピルアミノ)−2−ピリジニル]ピペラジン、1−[3−(エチルアミノ)−2−[ピリジニル]−4−[(5−ヒドロキシ−2−インドリル)カルボニル]ピペラジン、1−[(6−ホルミル−2−インドリル)カルボニル]−4−[3−(イソプロピルアミノ)−2−ピリジニル]ピペラジン、1−[[5−(メチルスルホニルオキシ)−2−インドイリ)カルボニル]−4−[3−(イソプロピルアミノ)−2−ピリジニル]ピペラジン、U88204E、ビス(2−ニトロフェニル)スルホン(NSC 633001)、カラノリドA(Calanolide A)(NSC675451)、カラノリドB(Calanolide B)、6−ベンジル−5−メチル−2−(シクロヘキシルオキシ)ピリミジン−4−オン(DABO−546)、DPC 961、E−EBU、E−EBU−dm、E−EPSeU、E−EPU、フォスカルネット(Foscarnet)(フォスカビル(Foscavir))、HEPT(1−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−6−(フェニルチオ)チミン)、HEPT−M(1−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−6−(3−メチルフェニル)チオ)チミン)、HEPT−S(1−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−6−(フェニルチオ)−2−チオチミン)、イノフィラムP(Inophyllum P)、L−737,126、ミケラミンA(Michellamine A)(NSC650898)、ミケラミンB(Michellamine B)(NSC649324)、ミケラミンF(Michellamine F)、6−(3,5−ジメチルベンジル)−1−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−5−イソプロピルウラシル、6−(3,5−ジメチルベンジル)−1−(エトキシメチル)−5−イソプロピルウラシル、NPPS、E−BPTU(NSC 648400)、オルチプラツ(Oltipraz)(4−メチル−5−(ピラジニル)−3H−1,2−ジチオール−3−チオン)、N−{2−(2−クロロ−6−フルオロフェネチル]−N’−(2−チアゾリル)チオウレア(PETT Cl、F誘導体)、N−{2−(2,6−ジフルオロフェネチル]−N’−[2−(5−ブロモピリジル)]チオウレア{PETT誘導体)、N−{2−(2,6−ジフルオロフェネチル]−N’−[2−(5−メチルピリジル)]チオウレア{PETTピリジル誘導体)、N−[2−(3−フルオロフラニル)エチル]−N’−[2−(5−クロロピリジル)]チオウレア、N−[2−(2−フルオロ−6−エトキシフェネチル)]−N’−[2−(5−ブロモピリジル)]チオウレア、N−(2−フェネチル)−N’−(2−チアゾリル)チオウレア(LY−73497)、L−697,639、L−697,593、L−697,661、3−[2−(4,7−ジフルオロベンゾキサゾール−2−イル)エチル}−5−エチル−6−メチル(ピリジン−2(1H)−チオン(2−ピリジノン誘導体)、3−[[(2−メトキシ−5,6−ジメチル−3−ピリジル)メチル]アミン]−5−エチル−6−メチル(ピリジン−2(1H)−チオン、R82150、R82913、R87232、R88703、R89439(ロビリド(Loviride))、R90385、S−2720、スラミンナトリウム(Suramin Sodium)、TBZ(チアゾロベンズイミダゾール、NSC 625487)、チアゾロイソインドール−5−オン、(+)(R)−9b−(3,5−ジメチルフェニル−2,3−ジヒドロチアゾロ[2,3−a]イソインドール−5(9bH)−オン、チビラピン(Tivirapine)(R86183)、UC−38およびUC−84から成る群から選択されてもよい。
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、本明細書全体を通して適切な場合に本明細書に記載の化合物のうちの1つ以上の塩形態を記載するために使用され、それら塩形態は、患者の消化管の胃液において化合物の可溶性増加を示して当該化合物の溶解および生体利用効率を促進する。薬学的に許容可能な塩としては、該当する場合には薬学的に許容可能な無機または有機の塩基および酸から誘導されるものが挙げられる。適切な塩としては特
に薬学分野において公知の多くの他の酸および塩基の中でも、例えばカリウムおよびナトリウムなどのアルカリ金属、例えばカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、およびアンモニウム塩に由来するものが挙げられる。ナトリウムおよびカリウムの塩は、本開示によるリン酸塩の中和塩として特に好ましい。
「薬学的に許容可能な誘導体」という語は、本明細書全体を通じて任意の薬学的に許容可能なプロドラッグ形態(エステル、アミド、他のプロドラッグ群など)を記述するために使用され、それらは患者に投与すると本化合物、または本化合物の活性代謝物を直接的または間接的に提供する。
一般的な合成手法
本明細書に記載される二官能性分子の合成の実現および最適化は、段階的またはモジュール形式で取り組まれる場合がある。例えば、標的分子に結合する化合物の特定は、適切なリガンドが直ちに利用できない場合、ハイスループット、またはミディアムスループットのスクリーニングキャンペーンを含んでもよい。適切なインビトロの薬理アッセイおよび/またはADMETアッセイのデータにより特定される次善の態様を改善するために、初期リガンドに対し、反復設計およびサイクル最適化が必要とされることは珍しいことではない。最適化/SARキャンペーンの一部は、置換に忍容性があり、本明細書において上記に参照されたリンカー化学物質を付着させる適切な位置であり得るリガンド位置をプローブすることである。結晶学的またはNMR構造データが利用可能である場合、これらを使用して、かかる合成的な取り組みに焦点を当てることができる。
非常に類似したやり方において、E3リガーゼのリガンド、すなわち、ULM/ILM/VLM/CLM/ILMを特定および最適化することができる。
当業者であれば手元にあるPTMおよびULM(例えば、ILM、VLM、CLM、および/またはILM)を用いることで、リンカー部分の有無にかかわらず、その組み合わせに対する公知の合成方法を使用することができる。PTM基およびULM基がリンカーの遠位端に連続して付着することができるように、リンカー部分をある範囲の組成、長さ、および柔軟性で合成し、官能基化することができる。したがって、インビトロおよびインビボの薬理学的試験、およびADMET/PK試験において、二官能性分子のライブラリーを実現化し、プロファイリングすることができる。PTM基およびULM基と同様に、最終的な二官能性分子に反復設計を施し、最適化のサイクルを行って、所望の特性を有する分子を特定することができる。
一部の例では、保護基戦略および/または官能基相互変換(FGI)が、所望材料の調製を容易にするために必要とされる場合がある。そのような化学的プロセスは合成有機化学者に周知であり、これらの化学的プロセスの多くが、“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis”Peter G.M.WutsおよびTheodora W.Greene(Wiley)および“Organic Synthesis:The Disconnection Approach”Stuart Warren and Paul Wyatt(Wiley)などの書籍に見出され得る。
略語のリスト
AcOH、酢酸
aq.、水溶液
BINAP、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−バイナフタレン
Boc、tert−ブトキシカルボニル
BocO、二炭酸ジ−tert−ブチル
BOP、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)tris(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート
CDCl、ジュウテリオクロロホルム
CDOD、ジュウテリオメタノール
CHCN、アセトニトリル
CHOH、メタノール
CsF、フッ化セシウム
CsCO、炭酸セシウム
Cu(OAc)、酢酸銅(II)
CyNMe、ジシクロヘキシルメチルアミン
DCM、ジクロロメタン
DIAD、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート
DIEAまたはDIPEA、ジイソプロピルエチルアミン
DMAP、N,N−ジメチルアミノピリジン
DMF、N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO、ジメチルスルホキシド
DMSO−d、ヘキサジュウテロジメチルスルホキシド
EtNH、ジエチルアミン
EtOAcまたはEA、酢酸エチル
HCl、塩酸
O、水
HPLC、高速液体クロマトグラフィー
IBX、2−ヨードキシ安息香酸
KOAc、酢酸カリウム
LCMS、液体クロマトグラフィー/質量分析法
LiOH、水酸化リチウム
MeOH、メタノール
MsCl、塩化メタンスルホニル
、窒素
NaH、水素化ナトリウム
NaBHCN、シアノホウ水素化ナトリウム
NaBH(OAc)、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム
NaCl、塩化ナトリウム
NaHCO、炭酸水素ナトリウム
NaI、ヨウ化ナトリウム
NaSO、ナトリウム硫酸塩
n−BuLi、n−ブチルリチウム
NH、アンモニア
NHCl、塩化アンモニウム
NHOH・HCl、ヒドロキシルアミン塩酸塩
NMP、N−メチルピロリドン
NMR、核磁気共鳴
、酸素
Pd(aMPhos)Cl、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)
Pd(dba)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
Pd(dppf)Cl、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(OH)、水酸化パラジウム
Pd(PPh、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
PE、石油エーテル
PhP、トリフェニルホスフィン
Py、ピリジン
PyBOP、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート
rt、室温
TBAF、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム
TBDPSCl、tert−塩化ブチルジフェニルシリル
TBS、tert−ブチルジメチルシリル
tBuOK、カリウムtert−ブトキシド
[tBuPH]BF、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラートTEA、トリエチルアミン
THF、テトラヒドロフラン
TLC、薄層クロマトグラフィー
TMSOTf、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホン酸塩
TsCl、p−塩化トルエンスルホニル
TsOH、p−トルエンスルホン酸
スキーム1.
Figure 2020504741
式Iの化合物は、パラジウム触媒架橋条件下、例えばビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)などの適切なパラジウム触媒、フッ化セシウムなどの適切な塩基、1,4−ジオキサンと水の混合物などの適切な溶媒を用い、100℃などの適切な温度で、マイクロ波照射有りまたは無し、といった条件下で、試薬II(市販されているか、または当業者に公知の標準反応技法を使用して簡単に調製される)と反応させて、式IIIの化合物を生成しうる。MまたはM’のうちの一方は、パラジウム触媒金属交換反応を受ける能力のある官能基、例えばボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリアルキルスタンナンを表し;MまたはM’のうちの他方は、パラジウム触媒酸化付加を受ける能力のある官能基、例えばヨウ化物、臭化物、塩化
物、またはトリフルオロメタンスルホン酸塩を表し;Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し;Lは、任意のリンカーまたはリンカーの部分を表し、
Figure 2020504741
は、一級または二級アミンを表し、任意で4〜8員の複素環に環化され、式中、PGは適切な保護基を表し、t−ブトキシカルボニルまたはベンジルを含むが、これに限定されない。式IIIの化合物は、PGがt−ブトキシカルボニルであるとき、例えば1,4−ジオキサン中の塩化水素など、PGの除去に適した試薬を用いて処理することにより、式IVの化合物に変換されうる。次いで、化合物IVは、化合物Vと反応させて化合物VIを生成してもよく、式中、L’は任意のリンカーまたはリンカーの部分を表し、YはCHまたはC=Oであり、またXは適切な脱離基(例えばOMs、OTs、Cl、など)またはアルデヒド(CHO)である。Xが脱離基であるとき、nは0であり、また適切な反応条件は、アルキル化反応のための条件、例えばジイソプロピルエチルアミン、ヨウ化カリウム、DMSOまたはアセトニトリル、80℃といった条件である。Xがアルデヒドであるとき、nは1であり、また適切な反応条件は、還元的アミノ化反応のための条件、例えばシアノホウ水素化ナトリウム、メタノール、ジクロロメタン、酢酸、室温といった条件である。
スキーム2.
Figure 2020504741
式IVの化合物はまた、式VIIの化合物と反応させて式VIIIの化合物も提供してもよく、式中、Xはフッ素または塩素などの適切な脱離基であり、YはC=Oであり、また反応条件は、求核性の芳香族置換のための条件、例えばトリエチルアミン、DMSO、70℃といった条件である。
スキーム3.
Figure 2020504741
式Iの化合物は、パラジウム触媒架橋条件(例えばスキーム1で示した条件)下で、試薬IX(市販されているか、または当業者に公知の標準反応技法を使用して簡単に調製される)と反応して式Xの化合物を生成してもよい。MまたはM’のうちの一方は、パラジウム触媒金属交換反応を受ける能力のある官能基、例えばボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリアルキルスタンナンを表し;MまたはM’のうちの他方は、パラジウム触媒酸化付加を受ける能力のある官能基、例えばヨウ化物、臭化物、塩化物、またはトリフルオロメタンスルホン酸塩を表し;Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し;Lは、任意のリンカーまたはリンカーの部分を表し、またPGは、適切なエステル保護基、例えばメチル、エチル、またはt−ブチルを表す。式Xの化合物は、PGがt−ブチルであるとき、PGの除去に適した試薬、例えば1,4−ジオキサン中の塩化水素で処理することにより、式XIの化合物に変換されうる。次いで、化合物XIは、アミド形成条件下で、例えば(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート、ジイソプロピルエチルアミン、DMF、室温といった条件下で、化合物XII(式中、Zは任意の置換基、例えばH、メチル、またはヒドロキシメチル)と反応して、式XIIIの化合物を生成してもよい。
スキーム4.
Figure 2020504741
代替的に、式IXの化合物は、スキーム3におけるXからXIへの変換のための条件に類似した条件を使用して、式XIVの化合物に変換されうる。式XIVの化合物は、スキーム3におけるXIからXIIIへの変換のための条件に類似した条件を使用して、式XVの化合物に変換されうる。次いで、式XVの化合物は、スキーム3におけるIおよびIXからXへの変換のための条件と類似した条件を使用して、式Iの化合物との反応により、式XIIIの化合物に変換されうる。
スキーム5.
Figure 2020504741
式XVIの化合物を、チャンラム架橋条件下、例えば酢酸銅(II)、ピリジンまたはジエチルアミンもしくはトリエチルアミン、100℃といった条件下で、試薬II’(市販されているか、または当業者に公知の標準反応技法を使用して簡単に調製される)と反
応させて、式XVIIの化合物を産生しうる。M’は、ボロン酸またはボロン酸エステルを表し;Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し;Lは、任意のリンカーを表し、
Figure 2020504741
は、一級または二級アミンを表し、任意で4〜8員の複素環に環化され、式中、PGは適切な保護基を表し、t−ブトキシカルボニルまたはベンジルを含むが、これに限定されない。式XVIIの化合物を、パラジウム触媒架橋条件下、例えば[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート、フッ化セシウム、1,4−ジオキサン、90℃といった条件下で、試薬XVIIIと反応させて式XIXの化合物を生成してもよい。Mは、パラジウム触媒金属交換反応を受ける能力のある官能基、例えばボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリアルキルスタンナンを表し、およびAr’は、芳香族または任意で置換基を有する複素環式芳香族環系を表す。次いで、式XIXの化合物は、PGがt−ブチルであるとき、PGの除去に適切な試薬、例えば1,4−ジオキサンまたはメタノール中の塩化水素で処理することにより、式XXの化合物に変換されうる。式XXの化合物は、式VIIの化合物と反応させて、式XXIの化合物を提供することもでき、式中、Xは、フッ素または塩素などの適切な脱離基であり、YはC=Oであり、VIIの芳香族環は、さらなる任意の置換基を有してもよく、また反応条件は、求核性の芳香族置換についての条件であり、例えばトリエチルアミン、DMSO、80℃である。基Ar’が任意の置換基、例えばケトンを含有する場合、これらは例えばヒドロキシルアミン塩酸塩およびピリジンを室温で処理することにより、さらなる官能化がなされ、さらなる式XXIの化合物が提供される。
スキーム6.
Figure 2020504741
代替的に、式XVIIの化合物は、スキーム5におけるXIXからXXへの変換のための条件に類似した条件を使用して、式XXIIの化合物に変換されうる。次いで、式XXIIの化合物は、スキーム5で定義された式VIIの化合物で処理されて、式XXIIIの化合物を生成しうる。次いで、式XXIIIの化合物は、スキーム5で定義された試薬XVIIIで処理されて、式XXIの化合物を生成しうる。基Ar’が任意で置換基、例えばケトンを含有する場合、これらはさらなる官能化を受け、例えばヒドロキシルアミン
塩酸塩およびピリジンを用いて室温で処理することにより、さらなる式XXIの化合物を提供しうる。
スキーム7.
Figure 2020504741
式XXIVの化合物(スキーム5におけるXVIおよびII’からのXVIIの調製に類似した様式で調製し、必要に応じて当業者にとって周知である追加的な官能基変換を施す)を、還元的アミノ化条件下、例えばシアノホウ水素化ナトリウム、酢酸、メタノール、室温といった条件下で、式XXVの化合物と反応させて、式XXVIの化合物を調製しうる。本明細書において、Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し;LおよびL’は、任意のリンカーまたはリンカーの部分を表し、
Figure 2020504741
は、一級または二級アミンであって、4〜8員の複素環に任意に環化されるものを表し、YはCHまたはC=Oである。次いで、式XXVIの化合物は、スキーム5で定義された試薬XVIIIで処理されて、式XXVIIの化合物を生成しうる。基Ar’が任意で置換基、例えばケトンを含有する場合、これらはさらなる官能化を受け、例えばヒドロキシルアミン塩酸塩およびピリジンを用いて室温で処理することにより、さらなる式XVIIの化合物を提供しうる。
スキーム8.
Figure 2020504741
代替的に、式XXIIの化合物は、還元的アミノ化条件下で、例えばスキーム7でと同様な条件下で、式XXVIIIの化合物と処理されて、式XXVI’の化合物を提供しうる。本明細書において、Ar、L、L’、
Figure 2020504741
およびYは、スキーム7におけるものと同様に定義される。次いで、式XXVI’の化合物は、スキーム5で定義された試薬XVIIIで処理されて、式XXVII’の化合物を生成しうる。基Ar’が任意で置換基、例えばケトンを含有する場合、これらはさらなる官能化を受け、例えばヒドロキシルアミン塩酸塩およびピリジンを用いて室温で処理することにより、さらなる式XVII’の化合物を提供しうる。
スキーム9.
Figure 2020504741
式XIXの化合物を、式VIIの化合物と反応させて、式XXXの化合物を提供してもよく、式中、Xはフッ素または塩素などの適切な脱離基であり、YはC=Oであり、VIIの芳香族環はさらなる任意の置換基を有してもよく、また反応条件は、求核性の芳香族置換のための条件、例えばジイソプロピルエチルアミン、NMP、130℃、マイクロ波照射有りまたは無しといった条件である。
スキーム10.
Figure 2020504741
代替的に、式XIXの化合物は、還元的アミノ化条件下、例えばトリアセトキシホウ水素化ナトリウム、エタノール、ジクロロメタン、室温といった条件下で、式XXVIIIの化合物で処理して、式XXXIの化合物が提供されうる。
スキーム11.
Figure 2020504741
代替的に、当業者によって周知の単純な変換、例えばアルキル化または還元的アミノ化を通して、式XIXの化合物から調製された、式XXXIIの化合物は、アミド形成条件下、例えば(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート、ジイソプロピルエチルアミン、DMF、室温といった条件下で、式XIIの化合物と反応させて、式XXXIIIの化合物を提供しうる。
スキーム12.
Figure 2020504741
式XXXIVの化合物を、求核性置換条件下で、例えば炭酸カリウム、ヨウ化カリウム、DMSO、60℃といった条件下で、試薬XXXV(市販されているか、または当業者に公知の標準反応技法を使用して簡単に調製される)と反応させて、式XXXVIの化合物を生成しうる。代替的に、反応条件は、光延反応のための条件、例えばトリフェニルホスフィン、アゾジカルボン酸ジエチル、THFでもよい。本明細書において、YはCHまたはC=Oであり、MまたはM’のうちの一方は、パラジウム触媒金属交換反応を受ける能力のある官能基、例えばボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリアルキルスタンナンを表し、MまたはM’のうちの他方は、パラジウム触媒酸化付加を受ける能力のある官能基、例えばヨウ化物、臭化物、塩化物、またはトリフルオロメタンスルホン酸塩を表し、Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し、およびLは、リンカーを表す。反応が求核性置換反応であるとき、Xは適切な脱離基、例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸塩、ヨウ化物、臭化物、または塩化物を表し、反応が光延反応であるとき、XはOHである。次いで、式XXXVIの化合物は、パラジウム触媒架橋条件、例えばビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)などの適切なパラジウム触媒、フッ化セシウムなどの適切な塩基、1,4−ジオキサンと水の混合物などの適切な溶媒を用いて、100℃などの適切な温度で、マイクロ波照射有りまたは無しといった条件下で、化合物Iと反応させることによってさらに変換して、式XXXVIIの化合物を生成しうる。
スキーム13.
Figure 2020504741
式Iの化合物を、パラジウム触媒架橋条件、例えば[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、炭酸ナトリウム、1,4−ジオキサン/水混合物などの適切な溶媒中、100℃などの適切な温度で、マイクロ波加熱有りまたは無しといった条件下で、試薬XXXVIII(当業者に公知の標準反応技法を使用して簡単に調製される)と反応させて、式XXXIXの化合物を生成しうる。MまたはM’のうちの一方は、パラジウム触媒金属交換反応を受ける能力のある官能基、例えばボロン酸、ボロン酸エステル、またはトリアルキルスタンナンを表し;MまたはM’のうちの他方は、パラジウム触媒酸化付加を受ける能力のある官能基、例えばヨウ化物、臭化物、塩化物、またはトリフルオロメタンスルホン酸塩を表し;Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し;Lは、任意のリンカーまたはリンカーの部分を表し、またPGは、適切なエステル保護基、例えばメチル、エチル、またはt−ブチルを表す。式XXXIXの化合物は、PGの除去に適した試薬で、例えば、PGがメチルまたはエチルであるとき、メタノールおよび水中の水酸化ナトリウム、40℃で処理することにより、式XLの化合物に変換されうる。次いで、化合物XLは、アミド形成条件下で、例えばN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−ヘキサフルオロリン酸メチルメタンアミニウムN−酸化物、ジイソプロピルエチルアミン、DMF、室温といった条件下で、化合物XLI(式中、Zは任意の置換基、例えばH、メチル、またはヒドロキシメチル)と反応させて、式XLIIの化合物を生成しうる。
スキーム14.
Figure 2020504741
式XLIIIの化合物を試薬XLIV(市販されているか、または当業者に公知の標準反応技法を使用して簡単に調製される)と、求核性置換条件下(例えば炭酸セシウム、DMF、75℃)で反応させて、式XLVの化合物を生成しうる。Arは、芳香族または複素環式芳香族環系を表し、Xは、適切な脱離基、例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸塩、ヨウ化物、臭化物、または塩化物を表し、Lは、任意のリンカーを表し、およびPGは、適切なエステル保護基、例えばメチル、エチル、またはt−ブチルを表す。式XLVの化合物は、PGがt−ブチルであるとき、PGの除去に適した試薬、例えば1,4−ジオキサン中の3規定の塩酸で室温で処理することにより、式XLVIの化合物に変換されうる。次いで、化合物XLVIを、アミド形成条件下で、例えば(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート、ジイソプロピルエチルアミン、DMF、室温といった条件下で、スキーム3で定義した化合物XIIと反応させて、式XLVIIの化合物を生成しうる。次いで、式XLVIIの化合物は、スキーム5で定義された試薬XVIIIの化合物で処理されて、式XLVIIIの化合物を生成しうる。基Ar’が任意で置換基、例えばケトンを含有する場合、これらはさらなる官能化を受け、例えばヒドロキシルアミン塩酸塩およびピリジンを用いて室温で処理することにより、さらなる式XLVIIIの化合物を提供しうる。
中間体1:(3R)−N−[3−([5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル]−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
ステップA:2,6−ジフルオロ−3−塩化ニトロベンゾイル
Figure 2020504741
150−mLの丸底フラスコに、2,6−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(15.0g、73.8mmol、1.0当量)、トルエン(80mL)、塩化チオニル(80mL)を入れた。結果として生じる混合物を80℃で一晩攪拌し、減圧下で濃縮した。その結果、14.1g(86%)の2,6−ジフルオロ−3−塩化ニトロベンゾイルが褐色の油として得られた。
ステップB:5−ブロモ−3−[(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 2020504741
5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(11.0g、55.8mmol、1.1当量)を200mLのクロロメタンと混合して、三塩化アルミニウム(42.0g、318.2mmol、6.4当量)を少しずつ加えた。反応を室温で1時間攪拌し、2,6−ジフルオロ−3−塩化ニトロベンゾイル(11.0g、49.6mmol、1.0当量)を加えた。反応を50℃で一晩加熱してから、反応混合物を室温まで冷まし、氷水(500mL)に注ぎ、酢酸エチル(500mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を濃縮すると、(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)メタノン(12.2g)が黄色の固形物として得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ES):m/z381.30[M+H]
ステップC:3−([5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)−2,4−ジフルオロアニリン
Figure 2020504741
(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)メタノン(7.8g、20.4mmol、1.0当量)、鉄(5.6g、100.2mmol、4.9当量)、塩化アンモニウム(3.6g、68mmol)、エタノール(40mL)中の塩酸(25.0mL)およびテトラヒドロフラン(40mL)の混合物を一晩還流した。室温まで冷ました後、混合物をセライトのパッドを介してろ過した。ろ液を真空内で濃縮して、残留物をシリカゲル(石油エーテル/酢酸エチル=1/2)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、(3−アミノ−2,6−ジフルオロフェニル)(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メタノン(4.3g、収率60%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z351.80[M+H]
ステップD:(R)−3−フルオロピロリジン−1−塩化スルホニル.
Figure 2020504741
炉乾燥したフラスコを、(R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(3.0g、24mmol)、トリエチルアミン(7.2g、72mmol)およびジクロロメタン(150mL)で満たした。混合物を室温で15分間攪拌してから、ドライアイス/アセトニトリル浴内で約−30℃まで10分間冷却した。塩化スルフリル(6.0g、48mmol)を10分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を約−30℃で1時間攪拌してから、室温で5時間攪拌した。反応混合物を水性HCl(1N、70mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。混合有機層を、水性HCl(1N、50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を濃縮すると、(R)−3−フルオロピロリジン−1−塩化スルホニル(4.5g)が白色の固形物として得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップE:(3R)−N−[3−([5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル]−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(3−アミノ−2,6−ジフルオロフェニル)(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メタノン(8.0g、22.79mmol、1.0当量)のピリジン(25.0g)溶液に、(R)−3−フルオロピロリジン−1−塩化スルホニル(4.6g、24.60mmol、1.08当量)および4−ジメチルアミノピリジン(560.0mg、4.59mmol、0.2当量)を加えた。反応混合物を40℃で12時間攪拌した。溶媒を除去し、そして水(20mL)を加え、炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7〜8に調節し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。混合有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を真空内で除去し、残留物をシリカゲル上で酢酸エチル/石油エーテル(3:1)を用いてカラムクロマトグラフィーで精製すると、(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(6.4g)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z505.05[M+H]
中間体2:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
ステップA:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(1.0g、2.0mmol)の1,4−ジオキサン溶液に、KOAc(392.0mg、4.0mmol)、Pd(dppf)Cl(163.0mg、0.2mmol)、および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.02g、4.0mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を、N下で90℃で一晩加熱した。室温まで冷ました後、減圧下で溶媒を除去した。残留物をシリカゲル上で酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出して、カラムクロマトグラフィーで精製した。その結果、551.0mg(50%)(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミドが、淡褐色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z551.15[M+H]
中間体3:N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
ステップA:N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)エテン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
100mLの丸底フラスコに、3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロアニリン(500mg、1.42mmol、1当量)、ピリジン(20mL、248.47mmol、174.99当量)、DMAP(35mg、0.29mmol、0.20当量)、塩化エテンスルホニル(360mg、2.84mmol、2.00当量)、ジクロロメタン(20mL)を入れた。結果として生じる溶液を室温で0.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出した。その結果、300mg(48%)のN−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)エテン−1−スルホンアミドが白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z443.80[M+H]
ステップB:N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
100mLの丸底フラスコに、N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)エテン−1−スルホンアミド(300mg、0.68mmol、1当量)、ジクロロメタン(20mL)、ジメチルアミン(2.0mL)を入れた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。その結果、360mg(粗製)のN−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)
−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−スルホンアミドが白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z488.85[M+H]
中間体4:N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロキシプロパン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
ステップA:N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)プロプ−2−エン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
25mLの丸底フラスコに、3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロアニリン(500mg、1.42mmol、1当量)、ピリジン(2mL、15当量)、プロプ−2−エン−1−塩化スルホニル(399.2mg、2.84mmol、2当量)、DMAP(52.0mg、0.43mmol、0.3当量)を入れた。結果として生じる溶液を油浴中、45℃で一晩攪拌した。結果として生じる混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出した。その結果、480mg(74%)のN−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)プロプ−2−エン−1−スルホンアミドが黄色の固形物として得られた。
ステップB:N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロキシプロパン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
50mLの丸底フラスコに、N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピ
リジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)プロプ−2−エン−1−スルホンアミド(430mg、0.94mmol、1当量)、アセトン(20mL)、N−メチルモルホリンN−酸化物(226mg)、水(5mL)、テトラオキソオスミウム(4mL)を入れた。結果として生じる溶液を室温で一晩攪拌した。次いで、水(20mL)を加えて反応をクエンチした。結果として生じる溶液を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。結果として生じる混合物をブライン(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出した。その結果、377mg(82%)のN−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロキシプロパン−1−スルホンアミドが白色の固形物として得られた。
中間体5:(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミド
Figure 2020504741
(3−アミノ−2,6−ジフルオロフェニル)(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メタノン(2.0g、5.70mmol、1.00当量)、トリエチルアミン(8.6g、85.5mmol、15.00当量)のジクロロメタン(80mL)溶液に、ビス(トリクロロメチル)炭酸塩(2.5g、8.55mmol、1.50当量)のジクロロメタン(40mL)溶液を徐々に加え、続いて(R)−3−フルオロピロリジン(761.0mg、8.55mmol、1.50当量)のジクロロメタン(40mL)溶液を0℃で滴下して加えた。結果として生じる溶液を、水/氷浴中、0℃で30分間攪拌した。結果として生じる溶液を塩化アンモニウム(40mL)の水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(40mL×2)で抽出した。次いで、有機層を組み合わせ、濃縮した。残留物を、クロロホルム/メタノール(10:1)を用いてシリカゲルカラム上に適用した。その結果、541.0mg(20%)の(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキサミドが黄褐色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z467.10[M+H]
化合物86の合成例
Figure 2020504741
ステップA:(R)−tert−ブチル4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(0.50g、1.0mmol)の1,4−ジオキサン/HO(20mL/2mL)溶液に、tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(0.43g、1.2mmol)、フッ化セシウム(0.23g、1.5mmol)およびPd(aMPhos)Cl(0.11g、0.15mmol)をアルゴン雰囲気下で加えた。混合物を100℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、水を加えた。水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、混合有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮した。粗製生成物をシリカゲル(ジクロロメタン/メタノール=12:1)で精製すると、化合物(R)−tert−ブチル4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(0.39g、57%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z685.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.43(9H,s),2.06−2.12(1H,m),3.18−3.20(4H,m),3.26−3.30(1H,m),3.37−3.53(8H,m),5.30(1H,d,J=52.0Hz),7.10(2H,d,J=8.8Hz),7.28(1H,t,J=8.4Hz),7.60−7.64(3H,m),8.09(1H,d,J=2.8Hz),8.55(1H,brs.),8.66(1H,d,J=2.4Hz),9.87(1H,s),12.93(1H,s)。
ステップB:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(R)−tert−ブチル4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(0.39g、0.57mmo
l)の塩酸/1,4−ジオキサン(5mL、4.0N)溶液を室温で3時間攪拌した。次いで、溶媒を直接除去してから、水(10mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウムで混合物のpHを8〜9に調節した。水相を酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、混合有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮すると、(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(0.30g、91%)が黄色の固形物として得られた。
ステップC:2−(2−クロロエトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩
Figure 2020504741
2−(2−クロロエトキシ)エタノール(0.5g、4.0mmol)、塩化トシル(0.8g、4.0mmol)およびトリエチルアミン(810mg、8.1mmol)のジクロロメタン(10mL)内の混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)に注ぎ、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。混合有機相を真空内で濃縮して、残留物をシリカゲル(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−(2−クロロエトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(0.9g、収率80%)が無色の油として得られた。LCMS:m/z279.1[M+H]
ステップD:5−(2−(2−クロロエトキシ)エトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2−クロロエトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(100mg、0.36mmol)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−ヒドロキシイソインドリン−1,3−ジオン(98mg、0.36mmol)、エチルジイソプロピルアミン(93mg、0.72mmol)およびヨウ化カリウム(59mg、0.36mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)内の混合物を、45℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応混合物を水(10mL)の中へと注ぎ、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。混合有機相を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲル(ジクロロメタン/メタノール=20/1)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、5−(2−(2−クロロエトキシ)エトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(48mg、収率35%)が白色の固形物として得られた。LCMS:m/z381.2[M+H]
ステップE:(3R)−N−(3−(5−(4−(4−(2−(2−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イルオキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
5−(2−(2−クロロエトキシ)エトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(40mg、0.11mmol)、(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(61mg、0.11mmol)、エチルジイソプロピルアミン(28mg、0.22mmol)およびヨウ化カリウム(18mg、0.11mmol)のジメチルスルホキシド(5mL)中の混合物を、80℃で一晩加熱した。混合物を水(10ml)の中へと注ぎ、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機相を真空内で濃縮し、残留物をpre−HPLCで精製すると、(3R)−N−(3−(5−(4−(4−(2−(2−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イルオキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(31mg、収率30%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z929.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.95−2.10(3H,m),2.53−2.59(8H,m),3.18−3.23(4H,m),3.24−3.31(2H,m),3.36−3.39(2H,m),3.47(1H,s),3.64(2H,t,J=6.0Hz),3.80(2H,t,J=4.0Hz),4.35(2H,t,J=4.0Hz),5.12(1H,dd,J=5.6,9.6Hz),5.29(1H,d,J=12.8Hz),7.05(2H,d,J=8.8Hz),7.26(1H,d,J=8.8Hz),7.39(1H,dd,J=2.0,8.4Hz),7.48(1H,d,J=2.4Hz),7.58−7.65(3H,m),7.85(1H,d,J=8.4Hz),8.07(1H,s),8.53(1H,d,J=2.4Hz),8.65(1H,d,J=2.4Hz),9.85(1H,brs),11.1(1H,s),12.9(1H,s)。
化合物87〜90は、類似した様式で調製されうる。
化合物91の合成例
Figure 2020504741
ステップA:2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エタノール
Figure 2020504741
2−(2−クロロエトキシ)エタノール(2.0g、16.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15.0mL)溶液に、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(3.54g、16.1mmol)、炭酸セシウム(10.5g、32.2mmol)およびヨウ化カリウム(267mg、1.61mmol)を加えた。反応混合物を60℃で一晩攪拌した。次いで水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、ブライン(5mL×4)で洗浄した。混合有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮した。残留物をシリカゲル(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製すると、2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エタノール(2.1g、42%)が黄色の油として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.28(12H,s),3.49−3.52(4H,m),3.74(2H,t,J=4.8Hz),4.10−4.12(2H,m),4.62−4.64(1H,m),6.93(2H,d,J=9.2Hz),7.60(2H,d,J=8.4Hz)。
ステップB:2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エチルメタンスルホン酸塩
Figure 2020504741
2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エタノール(350mg、1.14mmol)のジクロロメタン(15.0mL)溶液に、トリエチルアミン(231mg、2.28mmol)および塩化メタンスルホニル(157mg、1.37mmol)を窒素下で加えた。結果として生じる反応混合物を、室温で1時間攪拌した。次いで、炭酸水素ナトリウム(20.0mL)水溶液を加え、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、真空内で濃縮すると、粗製2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エチルメタンスルホン酸塩が黄色の油として得られ、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS:m/z404.2[M+18]
ステップC:tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エチルメタンスルホン酸塩(1.14mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液に、炭酸カリウム(315mg、2.28mmol)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(234mg、1.25mmol)を加えた。結果として生じる反応混合物を80℃で一晩攪拌した。溶媒を真空内で濃縮した。残留物を酢酸エチル(20mL×3)および水(20mL)で抽出した。有機相を乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物を分取TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製すると、tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(280mg、2段階に対して52%)が浅黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.27(12H,s),1.38(9H,s),2.35(4H,t,J=5.2Hz),2.47−2.50(2H,m),3.25−3.26(4H,m),3.57(2H,t,J=6.0Hz),3.70−3.73(2H,m),4.10−4.12(2H,m),6.92(2H,d,J=8.8Hz),7.59(2H,d,J=8.4Hz)。
ステップD:(R)−tert−ブチル4−(2−(2−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(114mg、0.238mmol)の1,4−ジオキサン/水(10mL/1mL)溶液に、(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(120mg、0.238mmol)、フッ化セシウム(72.4mg、0.476mmol)およびPd(aMPhos)Cl(16.9mg、0.0238mmol)を加えた。結果として生じる反応混合物を95℃で16時間攪拌した。冷却後、水(20mL)を加え、および酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。有機相を乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物を分取TLC(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で精製すると、(R)−tert−ブチル4−(2−(2−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−
ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(60mg、33%)が浅黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z773.3[M+H]
ステップE:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(2−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド塩酸塩
Figure 2020504741
(R)−tert−ブチル4−(2−(2−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(60mg、0.0517mmol)の塩酸/1,4−ジオキサン(5mL、4M)溶液を室温で1時間攪拌した。溶媒を真空内で濃縮すると、化合物(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(2−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド塩酸塩が浅黄色の固形物として得られ、それをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS:m/z673.2[M+H]
ステップF:(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(2−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド塩酸塩(0.0517mmol)のジメチルスルホキシド(3mL)溶液に、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(14.3mg、0.0517mmol)およびトリエチルアミン(10.5mg、0.104mmol)
を加えた。反応混合物を70℃で24時間攪拌した。室温まで冷ました後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出した。混合有機相をブライン(2.0mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、そして真空内で濃縮した。残留物を分取TLC(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で2回精製すると、(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(6.7mg、14%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z929.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.96−2.13(3H,m),2.58(7H,s),2.83−2.92(1H,m),3.26−3.30(2H,m),3.40−3.43(6H,m),3.48(1H,s),3.63−3.67(2H,m),3.76−3.80(2H,m),4.17−4.19(2H,m),5.05−5.09(1H,m),5.23−5.36(1H,m),7.11(2H,d,J=8.4Hz),7.24−7.29(2H,m),7.34(1H,s),7.60−7.69(4H,m),8.10(1H,s),8.57(1H,brs),8.66(1H,d,J=2.4Hz),9.88(1H,s),11.09(1H,s),12.95(1H,s)。
化合物92〜97は、類似した様式で調製されうる。
化合物99の合成例
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
1,4−ジブロモベンゼン(5.0g、21.2mmol)のトルエン(100mL)溶液に、tert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(3.04g、16.3mmol)、Pd2(dba)(485mg、0.53mmol)、t−BuOK(5.95g、53mmol)およびBINAP(485mg、0.53mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、N雰囲気下で90℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をHO(50mL)でクエンチし、混合物をEAで抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空内で濃縮した。残留物をシリカゲルで精製すると、所望の生成物(1.2g、収率17%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400
MHz,CDCl):δ7.35(d,J=8.8Hz,2H),6.78(d,J=9.2Hz,2H),3.57(t,J=4.8Hz,4H),3.09(t,J=4.8Hz,4H),1.48(s,9H)。
ステップB:tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.2g、3.53mmol)の1,4−ジオキサン(24mL)溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.8g、7.06mmol)、Pd(dppf)Cl(258mg、0.35mmol)およびKOAc(1.04g、10.59mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で90℃で一晩攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応を50mLのEAで希釈し、混合物を水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、所望の生成物(1.0g、収率73%)が得られた。LCMS(ES):m/z482.0。
ステップC:tert−ブチル2−(2−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(550mg、1.42mmol)のDCM(5mL)溶液に、TFA(1.5mL、20.2mmol)を加えた。結果として生じる溶液を5℃で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去すると、残留物(547mg、計算値)が得られ、これを次のステップで直接使用した。残留物(547mg、1.42mmol)の脱水DMF(5mL)溶液に、KCO(977mg、7.08mmol)、KI(470mg、2.83mmol)およびtert−ブチル2−(2−クロロエトキシ)酢酸塩(550mg、2.83mmol)を加えた。結果として生じる溶液を90℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応を20mLの飽和NaCl溶液でクエンチし、および混合物をEAで2回抽出した。混合有機層を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲルで精製すると、所望の生成物(300mg、2段階で収率47%)が油として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.70(d,J=8.4Hz,2H),6.88(d,J=8.8Hz,2H),4.01(m,3H),3.69(m,4H),3.30(m,4H),2.68(m,6H),1.48(s,9H),1.32(s,12H)。
ステップD:(R)−tert−ブチル2−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフル
オロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)酢酸塩(100mg、0.20mmol)の1,4−ジオキサン/HO(10ml/1mL)溶液に、(3R)−N−[3−([5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル]−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(134mg、0.36mmol)、Pd(aMphos)Cl(15mg、0.02mmol)およびCsF(121mg、0.80mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で95℃で3時間攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応を50mLのEAで希釈し、混合物を水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、および真空内で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、所望の生成物(100mg、収率66%)が得られた。LCMS(ES):m/z743.2[M+H−16]。ステップE:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
(R)−tert−ブチル2−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)酢酸塩化合物とメタノール(100mg、0.13mmol)との1,4−ジオキサン(2mL)溶液
に、HCl(g)、1,4−ジオキサン(1mL、8M)を加えた。結果として生じる溶液を50℃で3時間攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応混合物を濃縮すると、粗製生成物(93mg、収率100%、計算値)が得られ、これを次の反応に使用した。粗製生成物(93mg、0.13mmol)の脱水NMP(5mL)溶液に、(2S,4R)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)−1−((S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(91mg、0.19mmol)、DIEA(167mg、1.30mmol)およびPyBOP(203mg、0.39mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を10℃で1時間攪拌した。その後反応をブライン(20mL)でクエンチし、混合物をEAで2回抽出した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルおよび分取HPLCで精製すると、所望の生成物(39mg、二段階で収率27%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDOD):δ8.80(s,1H),8.65(s,1H),8.56(s,1H),7.89(s,1H),7.73(m,1H),7.54(d,J=8.8Hz,2H),7.44(d,J=7.6Hz,2H),7.36(d,J=8.0Hz,2H),7.07−7.14(m,3H),5.13−5.30(m,1H),4.71(s,1H),4.50−4.65(m,4H),4.34(d,J=15.6Hz,1H),4.12(m,2H),3.78−3.95(m,4H),3.40−3.65(m,9H),3.10(m,6H),2.42(s,3H),2.00−2.30(m,4H),1.04(s,9H);LCMS(ES):m/z550.3[M/2+H]
化合物98、100〜101、102、103〜106、および223〜252は、類似した様式で調製されうる。
化合物114の合成例
Figure 2020504741
ステップA:1−(アゼチジン−3−イル)−4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン塩酸塩
Figure 2020504741
1−(4−ブロモフェニル)ピペラジン塩酸塩(2.0g、7.21mmol)のCHOH/DCM(v/v=1/1、30mL)溶液に、KOAc(1.4g、14.4m
mol)および触媒量のAcOH(0.1mL)を室温で加えた。30分間攪拌した後、NabH(OAc)(7.6g、36.1mmol)。混合物を30℃で一晩攪拌した。反応をNaHCO水溶液(50mL)でクエンチした後、混合物をDCM(100mL×2)で抽出した。混合有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空下で濃縮すると、粗製の所望の生成物(2.5g)が淡褐色の固形物として得られ、それをさらに精製することなく次のステップで使用した。上記中間体のメタノール(20mL)溶液に、HCl(g)/CHOH(10mL)を加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCMを用いて粉砕し、ろ過すると、所望の生成物1−(アゼチジン−3−イル)−4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン塩酸塩(2.0g)が褐色の固形物として得られた。
ステップB:エチル2−(3−(4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
1−(アゼチジン−3−イル)−4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン塩酸塩(2.0g、6.01mmol)のCHOH/DCM(v/v=1/1、10mL)溶液に、KOAc(1.2g、12.1mmol)および触媒量のAcOH(0.1mL)を室温で加えた。30分間攪拌した後、NaBH(OAc)(6.3g、30.1mmol)。混合物を30℃で一晩攪拌した。反応をNaHCO水溶液(30mL)でクエンチした後、混合物をDCM(50mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、および真空下で濃縮すると、所望の生成物、エチル2−(3−(4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)酢酸塩(1.0g、粗製)が、淡褐色の固形物として得られ、それをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ES):m/z384.1;382.1[M+H]
ステップC:メチル2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
エチル2−(3−(4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)酢酸塩(1.0g、粗製)のメタノール(20mL)溶液に、HCl(g)/CHOH(10mL)を加えた。結果として生じる溶液を60℃で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をDCM(100mL)で溶解し、混合物をNaHCO(30mL×3)で洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。残留物(500mg)をさらに精製することなく次の反応に使用した。上記中間体(500mg、1.4mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液に、KOAc(267mg、2.8mmol)、Pd(dppf)Cl(190mg、0.14mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)
−1、3,2−ジオキサボロラン(700mg、2.8mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、Nで室温で10分間パージし、過剰なOを除去した。混合物を100℃で一晩攪拌した。室温まで冷ました後、反応をEtOAcで溶解した。有機相を真空下で濃縮した。残留物をPE/EA(10〜1/1)を用いてシリカゲルで精製すると、所望の生成物メチル2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)酢酸塩(300mg)が褐色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z416.3[M+H]
ステップD:(2S,4R)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−(2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)アセトアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
メチル2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)酢酸塩(300mg、0.72mmol)のHO/THF(v/v=1/5、5mL)溶液にLiOH(34mg、1.5mmol)を加えた。結果として生じる溶液を室温で1時間攪拌した。次いで、溶媒を真空下で除去した。残留物をさらに精製することなく次の反応に使用した。上記中間体のDMF(5.0mL)溶液に、DIEA(300mg、2.2mmol)、(2S,4R)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)−1−((S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(338mg、0.72mmol)およびPyBOP(564mg、1.1mmol)を室温で加えた。結果として生じる溶液を、20℃で2時間攪拌した。反応をHO(10mL)でクエンチし、そして混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮した。残留物をDCM/CHOH(20/1)を用いて分取TLC精製すると、所望の生成物(2S,4R)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−(2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)アセトアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(80mg)が、淡褐色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z814.4[M+H]。ステップE:(2S,4R)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)−1−((S)−2−(2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシピロリジン−2
−カルボキサミド
Figure 2020504741
(2S,4R)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−(2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)アセトアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(80mg、0.098mmol)のHO/1,4−ジオキサン(v/v=1/5、5.0mL)溶液に、CsF(45mg、0.29mmol)、Pd(amphos)Cl(8mg、0.01mmol)、(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(70mg、0.14mmol)を室温で加えた。溶液を、Nで室温で10分間パージし、過剰なOを除去した。結果として生じる溶液を80℃で一晩攪拌した。室温まで冷ました後、反応物をEtOAcで溶解した。混合有機層を真空下で濃縮した。残留物をDCM/CHOH(20/1)を用いて分取TLCで精製すると、所望の生成物(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((R)−3−フルオロ−ピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(35mg)が淡黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ9.02(s、1H)、8.71−8.75(m、2H)、8.68(br、1H)、8.12(s、1H)、7.61−7.66(m、4H)、7.42−7.46(m、5H)、7.19−7.21(m、2H)、7.06(d、J=8.0Hz、2H)、5.33−5.35(m、0.5H)、5.22−5.23(m、0.5H)、5.16(d、J=7.2Hz、1H)、4.53(d、J=9.6Hz、1H)、4.34−4.47(m、5H)、4.24−4.29(m、1H)、4.04(s、1H)、3.65−3.66(m、3H)、3.51−.3.61(m、5H)、3.22−3.34(m、6H)、3.08(br、3H)、2.41−2.47(m、3H)、1.93−2.07(m、5H)、0.94(s、9H);LCMS(ES):m/z1111.3[M+H]、1108.3[M−H]
化合物107〜113、115、116、および253〜269は、類似した様式で調製されうる。
化合物117の合成例
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(5.0g、22.3mmol)(以前に、Bioorg.Med.Chem.Lett.2008,18、4692−4695に記載された)、tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(8.7g、22.3mmol)および酢酸第二銅(4.0g、22.3mmol)のピリジン(30mL)の混合物を100℃で一晩攪拌した。中混合物を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲル(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、tert−ブチル4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(10.8g、収率70%)が褐色の固形物として得られた。
ステップB:tert−ブチル4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(2.4g、5.0mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル
)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(1.3g、5.0mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(366mg、0.5mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(145mg、0.5mmol)およびフッ化セシウム(2.3g、15.0mmol)の1,4−ジオキサン/水(20mL、10/1)中の混合物を90℃で一晩攪拌した。混合物を水(30ml)の中へと注ぎ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。混合有機相を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲル(ジクロロメタン/メタノール=20/1)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、tert−ブチル4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.6g、収率60%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z536.3[M+H]
ステップC:5−(1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン塩酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.6g、3.0mmol)の脱水塩酸/メタノール(30mL、1.0M.)溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空内で濃縮すると、5−(1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン塩酸塩(1.0g、収率80%)が白色の固形物として得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(1−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン塩酸塩(1.0g、2.3mmol)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(635mg、2.3mmol)およびトリエチルアミン(697mg、6.9mmol)をジメチルスルホキシド(10mL)に入れた混合物を80℃で一晩攪拌した。混合物を水(20mL)の中へと注ぎ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。混合有機相を真空内で濃縮し、残留物をシリカゲル(ジクロロメタン/メタノール=20/1)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(1.1g、収率70%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z692.3[M+H]
ステップE:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(300mg、0.43mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(300mg、4.3mmol)のピリジン(10mL)中の混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空内で濃縮した。残留物を分取HPLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(182mg、収率60%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z707.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ2.01−2.07(1H,m),2.54−2.61(2H,m),2.80−2.89(3H,m),2.98−3.02(2H,m),3.39(4H,brs),3.66(4H,brs),5.06−5.11(1H,m),7.16(2H,d,J=8.8Hz),7.21(1H,d,J=7.6Hz),7.33−7.35(1H,m),7.42(2H,d,J=8.0Hz),7.47(2H,dd,J=5.6,1.6Hz),7.55(1H,J=7.6Hz),7.72(1H,d,J=8.4Hz),7.83(2H,d,J=8.8Hz),8.57(2H,dd,J=4.4,1.2Hz),8.73(1H,s),10.9(1H,s),11.0−11.1(1H.m)。
化合物118〜132および271は、類似した様式で調製されうる。
化合物137の合成例
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチルメチル(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エチル)カルバミン酸塩(3.57g、9.47mmol)および4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(2.12g、9.47mmol)のDCM(20mL)溶液にEtNH(6.91g、94.72mmol)、Cu(OAc)(1.72g、9.47mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、O雰囲気下で30℃で16時間攪拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、次いで混合物をNH・HOで3回洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させて、残留物をシリカゲル(DCM/MeOH=80/1)上でシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、tert−ブチル(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸塩(3.0g、収率66.9%)が褐色の油として得られた。
ステップB:2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−N−メチルエタン−1−アミン
Figure 2020504741
tert−ブチル(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸塩(1.56g、3.31mmol)のMeOH(6mL)溶液に、HCl/ジオキサン(6N、10mL)を室温で徐々に加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下で蒸発させると、2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−N−メチルエタン−1−アミンが無色の固形物として得られた(1.2
3g、収率100%)。
ステップC:5−((2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−N−メチルエタン−1−アミン(400mg、1.07mmol)および2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(591.9mg、2.14mmol)のNMP(2mL)溶液に、DIPEA(1.38g、10.7mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、N雰囲気下で130℃で12時間攪拌した。混合物をEA(30mL)で希釈し、次いで混合物をブラインで2回洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させて、残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(PE/EtOAc=1/3)上で精製すると、5−((2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(500mg、収率74.1%)が得られた。
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(メチル(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)アミノ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−((2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(500mg、0.79mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(307.6mg、1.19mmol)の1,4−ジオキサン/HO(9mL,8:1)溶液に、t−BuPHBF(92.2mg、0.32mmol)、CsF(483.3mg、3.18mmol)、CyNMe(5滴)およびPd(dba)(145.6mg、0.16mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、N雰囲気下で100℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をEA(30mL)で希釈し、次いで混合物をブラインで2回洗浄
した。有機相を減圧下で蒸発させて、残留物をシリカゲル(PE/DCM/MeOH=800/200/25)上でカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(メチル(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)アミノ)イソインドリン−1,3−ジオン(500mg、収率92.4%)が得られた。
ステップE:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−((2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(メチル(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)アミノ)イソインドリン−1,3−ジオン(200mg、0.294mmol)のCHCN/Py(3mL/3mL)溶液にNHOH・HCl(200mg、2.877mmol)を加え、混合物を40℃で0.5時間攪拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層を減圧下で蒸発させた。残留物をTLC(DCM/EA/MeOH=50/100/15)で精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−((2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)(メチル)アミノ)イソインドリン−1,3−ジオンが黄緑色の固形物として得られた(103mg、収率49.9%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.56(d,J=4.0Hz,2H),8.16(s,1H),7.94(s,1H),7.66-7.72(m,4H),7.50(d,J=4.8Hz,2H),7.43(s,1H),7.29(s,1H),7.19-7.26(m,2H),6.93-6.98(m,3H),4.92-4.96(m,1H),4.24(t,J=4.8Hz,2H),3.94(t,J=10Hz,2H),3.23(s,3H),3.00-3.04(m,4H),2.77-2.92(m,4H),2.12-2.15(d,J=8.4Hz,1H);LCMS(ES):m/z696.2[M+H]
化合物133〜136、138〜149、および273〜281は、類似した様式で調製されうる。
化合物150の合成例
Figure 2020504741
ステップA:4−(4−ブロモ−1−(4−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エチル4−メチルベンゼン−スルホン酸塩(420mg、1.08mmol)の脱水DMF(10mL)溶液に、KCO(299mg、2.16mmol)および4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(342mg、1.08mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を、80℃で3時間攪拌した。反応混合物をEA(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物4−(4−ブロモ−1−(4−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(DCM:MeOH=20:1)(430mg)が無色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.66(br,2H),7.89−7.93(m,3H),7.55(d,J=8.8Hz,2H),6.96−6.98(m,2H),4.04−4.14(m,2H),3.76(d,J=4.8Hz,2H),3.67(d,J=6Hz,3H),3.58(d,J=6.4Hz,2H),1.71−1.79(m,2H),0.84(s,9H),0.0(s,6H)。
ステップB:3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパン−1−オール
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1−(4−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(430mg、0.808mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液に、6M塩酸(1
,4−ジオキサン中)(4mL)を加えた。結果として生じる溶液を25℃で1時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去すると、粗製の所望の生成物3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパン−1−オール(270mg粗製)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ES):m/z420.0[M+H]
ステップC:3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパナール
Figure 2020504741
3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパン−1−オール(135mg、0.32mmol)、IBX(136mg、0.48mmol)のCHCN(4mL)溶液に室温で加えた。混合物を80℃で2時間攪拌した。反応が完了した後、混合物をろ過した。ろ液を真空下で濃縮すると、粗製の所望の生成物3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパナール(140mg粗製)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ES):m/z416.0[M+H]
ステップD:tert−ブチル4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(1.35g、7.25mmol)のNMP(10mL)溶液に、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(1g、3.62mmol)およびDIEA(1.87g、14.5mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN下、90℃で4時間攪拌した。反応混合物をEA(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物tert−ブチル4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(DCM:EA=1:1)(1.4g)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ7.73(d,J=7.2Hz,1H),7.35−7.41(m,2H),5.09−5.13(m,1H),3.52(s,4H),3.26(s,4H),2.84−2.89(m,1H),2.56−2.63(m,2H),2.00−2.05(m,2H),1.45(s,9H)。
ステップE:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.4g、3.16mmol)の1,4−ジオキサン(4mL)溶液に、6M塩酸(1,4−ジオキサン中)(6mL)を加えた。結果として生じる溶液を25℃で1時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物から、所望の生成物2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(1.4g粗製)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ES):m/z343.1[M+H]
ステップF:4−(4−(3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパナール(140mg粗製、0.32mmol)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(123mg、0.32mmol)、NaBHCN(41mg、0.64mmol)、酢酸(3.8mg、0.062mmol)のMeOH溶液に結果として生じる溶液を室温で一晩攪拌した。混合物をEAで希釈し、水、およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物4−(4−(3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(DCM:MeOH=15:1)(70mg)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z742.1[M+H]
ステップG:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(3−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピ
リジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
4−(4−(3−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(70mg、0.094mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(191mg、0.74mmol)、Pd(dba)(181mg、0.198mmol)、CsF(300mg、1.97mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(115mg、0.39mmol)、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(9mg、0.047mmol)の1,4−ジオキサン/HO(6mL、10/1)溶液に。結果として生じる溶液をN下、100℃で、マイクロ波で2時間照射した。室温まで冷ました後、混合物をEAで希釈し、水、およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(3−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(DCM:MeOH=20:1)(33mg)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z795.3[M+H]
ステップH:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(3−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(3−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン
−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(33mg、0.042mmol)のアセトニトリル(2mL)およびピリジン(1.5mL)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(27mg、0.42mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間攪拌し、これをDCM20mLで希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層を濃縮し、分取TLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(3−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(22mg、収率66.6%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.56(d,J=5.6Hz,2H),8.37(s,1H),7.94(s,1H),7.68(d,J=9.2Hz,3H),7.55−7.57(m,1H),7.51(d,J=5.6Hz,2H),7.38−7.40(m,1H),7.21−7.28(m,2H),7.15(d,J=8.4Hz,1H),7.04(d,J=8.8Hz,2H),4.91−4.98(m,1H),4.18(d,J=4.8Hz,2H),3.82−3.84(m,2H),3.63(d,J=6.4Hz,2H),3.49(s,2H),3.36−3.38(m,4H),3.02(d,J=10.8Hz,4H),2.69−2.87(m,8H),2.52−2.56(m,2H),1.85−1.88(m,1H);LCMS(ES):m/z810.2[M+H]
化合物151〜172および282〜284は、類似した様式で調製されうる。
化合物174の合成例
Figure 2020504741
ステップA:4−(ベンジルオキシ)ブチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩
Figure 2020504741
4−(ベンジルオキシ)ブチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(5g、27.76mmol)、DMAP(0.34g、2.78mmol)およびTEA(8.4g、83.28mmol)のDCM(50mL)溶液に、TsCl(7.94g、41.64mmol)をバッチで加えた。結果として生じる溶液を、15℃で2時間攪拌した。反応を飽和NHCl(50mL)を加えてクエンチした。混合物をDCM(50mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルで精製すると、所望の生成物4−(ベンジルオキシ)ブチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(5.6g、収率60%)が淡黄色の油として得られた。H NMR(400MHz、CDCl):δ7.77(d、J=8.4Hz、2H)、7.26−7.33(m、7H)、4.45(s、2H)、4.05(t、J=6.4Hz、2H)、3.42(t、J=6.4Hz、2H)、2.44(s、3H)、1.59−1.78(m、4H)。
ステップB:(S)−tert−ブチル5−アミノ−4−(4−(4−(ベンジルオキシ)ブトキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩
Figure 2020504741
4−(ベンジルオキシ)ブチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(0.63g、1.87mmol)の脱水DMF(8.0mL)溶液に、KCO(0.4g、2.88mmol)、tert−ブチル(S)−5−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(0.5g、1.44mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を70℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応を水(30mL)でクエンチし、混合物をEA(40mL×2)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製すると、(S)−tert−ブチル5−アミノ−4−(4−(4−(ベンジルオキシ)ブトキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(0.4g、収率55%)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.63(t,J=8.4Hz,1H),7.43(m,1H),7.25−7.40(m,5H),7.18(s,1H),6.41(br,1H),5.66(br,1H),4.79(m,1H),4.52(s,2H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),3.58(t,J=6.4Hz,2H),3.47(m,2H),2.50(m,2H),2.25(m,2H),2.00(m,2H),1.85(m,1H),1.43(s,9H)。
ステップC:(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−ヒドロキシブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
(S)−Tert−ブチル5−アミノ−4−(4−(4−(ベンジルオキシ)ブトキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(400mg、0.784mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液にTsOH・HO(1.48g、7.84mmol)を加えた。結果として生じる溶液を80℃で2時間攪拌した。反応を飽和NaHCOでクエンチさせ、EAで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、カラムで精製すると、(S)−4−(4−(ベンジルオキシ)ブトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(370mg)が得られた。(S)−4−(4−(ベンジルオキシ)ブトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(370mg、0.85mmol)のTHF/MeOH(4mL/1mL)溶液に、Pd(OH)(185mg)および2滴の濃HClを加えた。結果として生じる混合物を、1気圧の
下で20℃で1時間攪拌した。結果として生じる溶液をろ過し、蒸発させた。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−ヒドロキシブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(250mg、二段階で収率92%)が得られた。LCMS(ES、Neg):m/z345.0[M−H]
ステップD:(S)−4−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)オキシ)ブタナール
Figure 2020504741
(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−ヒドロキシブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(0.25g、0.72mmol)のCHCN(5mL)溶液に、IBX(607mg、2.16mmol)を加えた。結果として生じる溶液を75℃で1時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応混合物をろ過し、真空下で濃縮すると、粗製の所望の生成物(240mg粗製、計算値、収率100%)が得られ、これを次のステップで直接使用した。
ステップE:(S)−4−(4−(4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
(S)−4−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)オキシ)ブタナール(240mg粗製、0.72mmol)のMeOH(6mL)溶液に1−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン(276mg、0.72mmol)および2滴のAcOHを加えた。次いで、NaBHCN(134mg、2.16mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、18℃で2時間攪拌した。水(30mL)でクエンチした後、混合物をEA(40mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物(S)−4−(4−(4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(350mg、二段階で収率68%)が得られた。LCMS(ES):m/z713.1[M+H]。ステップF:(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル
)ブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
(S)−4−(4−(4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.35g、0.52mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(147mg、0.57mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)/HO(1.5mL)溶液に、CsF(316mg、2.08mmol)、Pd(dba)(190mg、0.21mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(121mg、0.42mmol)および2滴のN−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミンを続けて加えた。反応を、N雰囲気下で100℃まで2時間加熱した。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(0.3g、収率80%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES+):m/z382.8[(M+H)/2]
ステップG:(S,E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(165mg、0.22mmol)のアセトニトリル/ピリジン(6ml/3ml)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(150mg、2.1
6mmol)を加えた。混合物を45℃で1時間攪拌した。真空下で溶媒を除去し、残留物を分取TLCでDCM/MeOH(20/1)を用いて精製すると、所望の生成物(S,E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(4−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg、収率38%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.11(s,1H),10.88(d,J=3.6Hz,1H),8.69(s,1H),8.56(m,2H),7.81(m,3H),7.35−7.62(m,6H),7.20(s,1H),7.09(m,2H),5.10(m,1H),4.25(t,J=6.4Hz,2H),3.32(m,4H),3.19(m,4H),2.75−3.05(m,5H),2.40(m,2H),1.60−2.10(m,8H);LCMS(ES+):m/z779.3[M+H]
化合物173および175〜181は、類似した様式で調製されうる。
化合物182の合成例
Figure 2020504741
ステップA:N−(3−(5−((1−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(100.0mg、0.18mmol)(以前に国際特許出願公開公報第2012/104388号に記載)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(102mg、0.
36mmol)、DIEA(239mg、1.80mmol)を無水NMP(2.0mL)に入れた混合物を、130℃でマイクロ波で1時間照射した。室温まで冷ました後、反応を水でクエンチし、混合物をEA(10mL×3)で抽出した。混合有機層を水(10mL×3)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物N−(3−(5−((1−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(DCM:MeOH=10:1)(45mg、yield=30.6%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ9.58(s,1H),9.10(s,1H),8.03(s,1H),7.67−7.59(m,2H),7.42(d,J=7.2Hz,1H),7.34(d,J=8Hz,1H),7.23−7.18(m,1H),6.66(d,J=12Hz,1H),5.02−4.81(m,1H),3.90−3.89(m,1H),3.18−3.14(m,3H),3.05(s,2H),2.96−2.87(m,3H),2.13(dd,J=2.8Hz,4Hz,2H),2.00−1.90(m,3H),1.30(s,8H),1.09(t,J=12.0Hz,3H),0.84−.088(m,4H);LCMS(ES):m/z798.2[M+H]
化合物183は、類似した様式で調製されうる。
化合物184の合成例
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル(S)−5−アミノ−4−(4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル(S)−5−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(1.22g、3.51mmol)、2−(ベンジルオキシ)エチルメタンスルホン酸塩(900mg、3.91mmol)、KCO(1.08g、7.83mmol)をDMF(10mL)に入れた混合物を70℃で6時間攪拌した。水でクエンチした後、混合物をEAで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物te
rt−ブチル(S)−5−アミノ−4−(4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(PE:EtOAc=1:5)(907mg)が得られた。
ステップB:(S)−4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル(S)−5−アミノ−4−(4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(907mg、1.88mmol)、p−TsOH(1.5g、7.89mmol)のMeCN(10mL)溶液を80℃で8時間攪拌した。水でクエンチした後、混合物をEAで希釈し、水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物(S)−4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(PE:EtOAc=1:1)(1.23g、粗製)が得られた。
ステップC:(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
(S)−4−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(1.23g、3.01mmol)、Pd(OH)/C(0.7g)、HCl/ジオキサン(6N、6滴)のMeOH/EtOAc(1:1、40mL)溶液を、室温で12時間、1気圧のH下で攪拌した。混合物をセライトを通してろ過し、ろ液を真空下で濃縮すると、所望の生成物(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(700mg、粗製)が得られた。
ステップD:(S)−2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)オキシ)アセトアルデヒド
Figure 2020504741
(S)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(200mg、0.63mmol)のCHCN(10mL)溶液に、IBX(352mg、1.26mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、80℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮すると、粗製の所望の生成物(S)−2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)オキシ)アセトアルデヒド(200mg粗製)が黄色の固形物として得られ、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。
ステップE:N−(3−(5−((1−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(S)−2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)オキシ)アセトアルデヒド(200mg粗製、0.631mmol)、N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド塩酸塩(80mg、0.148mmol)、CHCOOH(3.8mg、0.062mmol)のEtOH/DCM(v/v=1/1、20mL)溶液に、NaBH(OAc)(400mg、1.88mmol)を加えた。結果として生じる溶液を室温で一晩攪拌した。水でクエンチした後、混合物をEtOAcで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/EtOAc/MeOH=10/1/1)で精製すると、所望の生成物(S)−N−(3−(5−((1−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(20.1mg)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ11.07(s,1H),9.80−10.02(m,1H),9.66(s,1H),9.01(s,1H),8.40(s,1H),7.80−7.
89(m,1H),7.61−7.63(m,2H),7.44−7.48(m,2H),6.76(d,J=9.3Hz,1H),5.08(dd,J=12.9,5.2Hz,1H),4.33-4.49(m,3H),3.45(s,6H),3.06-3.25(m,3H),2.94(s,2H),2.83(s,2H),2.55−2.73(m,4H),2.29(d,J=10.3Hz,2H),1.77(m,2H),1.68(d,J=10.1Hz,2H),0.99(t,J=7.4Hz,3H);LC−MS:(ES):m/z842.3[M+H]
化合物185〜189は、類似した様式で調製されうる。
化合物191の合成例
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル2−(2−(2−オキソエトキシ)エトキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)酢酸塩(1g、4.55mmol)のCHCN(15mL)溶液に、IBX(3.8g、13.64mmol)を加えた。結果として生じる溶液を75℃で1時間攪拌した。室温まで冷ました後、混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮すると、粗製の所望の生成物tert−ブチル2−(2−(2−オキソエトキシ)エトキシ)酢酸塩(1g粗製、収率100%)が得られ、これを次のステップで直接使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ9.75(s,1H),4.18(s,2H),4.03(s,2H),3.77(s,4H),1.48(s,9H)。
ステップB:tert−ブチル−2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2−(2−オキソエトキシ)エトキシ)酢酸塩(181mg粗製、0.83mmol)のEtOH/DCM(1/1)溶液に、N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(メチル(ピペリジン−4−イル)アミノ)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド塩酸塩(150mg、0.28mmol)および触媒量のAcOHを加えた。pHが5〜6より低い場合、KOAcを加えた。30分間攪拌した後、NaBH(OAc)(235mg、1.11mmol)を加えた。結果として生じる溶液を30℃で1時間攪拌した。水(20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)酢酸塩(120mg、収率58%)が得られた。LCMS:(ES):m/z744.3[M+H]
ステップC:2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)酢酸
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)酢酸塩(0.12g、0.16mmol)のDCM(3mL)溶液に、TFA(1mL)を加えた。結果として生じる溶液を30℃で1時間攪拌した。溶媒を真空下で除去すると、所望の生成物2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)酢酸(111mg粗製、計算値)が得られ、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。LCMS:(ES):m/z688.2[M+H]
ステップD:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペ
リジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)酢酸(111mg粗製、0.16mmol)のDCM(10mL)溶液に、(2S,4R)−1−((S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(150mg、0.32mmol)、DIPEA(209mg、1.62mmol)およびPyBOP(250mg、0.48mmol)を続けて加えた。30℃で1時間攪拌した後、反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(10mL×2)、ブライン(10mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をカラム(DCM/MeOH19/1)でまず精製して、さらに分取HPLCで精製すると、所望の生成物(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(2−(4−((1−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)フェニル)−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(55mg、二段階で収率31%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.65(s,2H),9.02(s,1H),8.94(s,1H),8.57(t,J=4.8Hz,1H),8.40(m,1H),7.55−7.65(m,1H),7.35−7.50(m,7H),6.74(d,J=9.2Hz,1H),4.57(d,J=9.6Hz,1H),4.20−4.50(m,5H),4.00(s,2H),3.50−3.70(m,2H),3.00−3.20(m,7H),2.93(s,3H),2.50−2.70(m,4H),2.43(s,3H),1.60−2.25(m,13H),0.90−1.05(m,12H);LCMS:(ES):m/z1101.4[M+H]
化合物190および192は、類似した様式で調製されうる。
化合物195[(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド]の合成例
Figure 2020504741
ステップA:エチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(5g、22.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)溶液に、エチル2−ブロモ酢酸塩(4.52g、27.2mmol)および炭酸カリウム(6.27g、45.4mmol)を加えた。混合物を窒素ガス下で一晩攪拌した。反応混合物を水(200mL)に加え、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機層をブライン(100mL×3)で洗浄した。混合有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮すると、エチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)酢酸塩(5.2g、75%)が無色の油として得られた。
ステップB:メチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタノール
Figure 2020504741
エチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)酢酸塩(1g、3.27mmol)のテトラヒドロフラン/エタノール(10mL/10mL)溶液に、ナトリウムボロヒドリド(124mg、3.27mmol)を氷水浴下で加えた。混合物を室温まで温め、2時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)と水(50mL)の間で分配させた。有機層を分離し、ブライン(
20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮すると、メチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタノール(0.8g、93%)が無色の油として得られた。
ステップC:2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エチルメタンスルホン酸塩
Figure 2020504741
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エタノール(200mg、0.76mmol)およびエチルジイソプロピルアミン(ehyldiisopropylamine)(293mg、2.27mol)のジクロロメタン(10.0mL)溶液に塩化メタンスルホニル(105mg、0.91mmol)を冷却下で加え、そして混合物を0℃で30分間攪拌した。混合物を冷水(10.0mL)でクエンチし、有機層を炭酸水素ナトリウム溶液(10.0mL×3)およびブライン(10.0mL×3)で洗浄し、無水飽和硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮すると、(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エチルメタンスルホン酸塩が得られ、これを次のステップで直接使用した。
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エチルメタンスルホン酸塩(260mg、0.76mmol)、炭酸カリウム(210mg、1.52mol)、ヨウ化カリウム(126mg、0.76mmol)および2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−ヒドロキシイソインドリン−1,3−ジオン(208mg、0.76mmol)のジメチルスルホキシド(10mL)中の混合物を60℃で一晩攪拌した。結果として生じる混合物を室温まで冷ました。水(20mL)および酢酸エチル(20mL)を加えた。有機層を分離し、ブライン(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮すると、粗製生成物が得られ、これを分取TLC(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェ
ノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(140mg、二段階で36%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z521.2[M+H]、538.2[M+18]
ステップE:(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(136mg、0.26mmol)、(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(120mg、0.24mmol)およびCsF(0.18mg、0.012mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2mL)の溶液に、Pd(aMPhos)Cl(17mg、0.024mmol)をアルゴン雰囲気下で加え、混合物を100℃で6時間攪拌した。室温まで冷ましたとき、水(20mL)を加え、結果的な混合物をEA(20mL×3)で抽出し、ブライン(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物を分取HPLCで精製すると、(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(8.1mg、収率4%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z817.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ2.06−2.09(3H,m),2.55−2.62(2H,m),2.85−2.93(1H,m),3.24−3.27(1H,m),3.38−3.50(3H,m),4.42−4.46(2H,m),4.58−4.62(2H,m),5.12−5.16(1H,m),5.23−5.36(1H,m),7.15(2H,d,J=8.8Hz),7.25(1H,t,J=8.8Hz),7.45(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),7.55(1H,d,J=2.0Hz),7.59−7.63(1H,m),7.70(2H,d,J=8.4Hz),7.87(1H,d,J=8.4Hz),8.10(1H,s),8.58(1H,s),8.68(1H,d,J=2.4Hz),9.89(1H,brs.),11.14(1H,s),12.96(1H、brs.)。
化合物194および195は、類似した様式で調製されうる。
化合物285[(2S,4R)−1−((S)−2−(3−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((R)−3−フルオロピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)イソオキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−
2−カルボキサミド]および化合物286[(2S,4R)−1−((R)−2−(3−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((R)−3−フルオロピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)イソオキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド]の合成例
Figure 2020504741
ステップA:2−(3−ヒドロキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸
Figure 2020504741
100mLの丸底フラスコに、2−(3−メトキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸(1.0g、5.02mmol、1.0当量)と、臭化水素酸(11.9g、147.07mmol、29.30当量)の酢酸(20mL)溶液を入れた。結果として生じる溶液を一晩、油浴中、60℃で攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。その結果、650.0mg(粗製)の2−(3−ヒドロキシ−1、2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸が白色の固形物として得られた。
LCMS(ES):m/z186.05[M+H]
ステップB:エチル2−(3−ヒドロキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノアート
Figure 2020504741
不活性の窒素雰囲気でパージし、維持した50mL丸底フラスコに、2−(3−ヒドロキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸(650.0mg、3.51mmol、1.00当量)のエタノール(30mL)溶液、硫酸(1mL)を入れた。結果として生じる溶液を70℃で一晩攪拌した。次いで、反応混合物を20mLの水を加えてクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。その結果、720.0mg(96%)ofエチル2−(3−ヒドロキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノアートが黄色の油として得られた。
ステップC:エチル2−[3−(2−ブロモエトキシ)−1,2−オキサゾール−5−イル]−3−メチルブタノアート
Figure 2020504741
不活性の窒素雰囲気でパージし、維持した50mL丸底フラスコに、エチル2−(3−ヒドロキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノアート(380.0mg、1.78mmol、1.00当量)のアセトン(15mL)溶液、1,2−ジブロモエタン(994.8mg、5.30mmol、3.00当量)、CsCO(1.17g、3.59mmol、2.00当量)を入れた。結果として生じる混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、反応混合物を水(15mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いて溶出した。その結果、450.0mg(79%)のエチル2−[3−(2−ブロモエトキシ)−1,2−オキサゾール−5−イル]−3−メチルブタノアートが無色の固形物として得られた。
ステップD:1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン
Figure 2020504741
不活性の窒素雰囲気でパージし、維持した100mL丸底フラスコに、tert−ブチル4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.6g、4.12mmol、1.00当量)のジクロロメタン(40mL)溶液を入れた後、TMSOTf(1.5g、6.75mmol、1.60当量)を0℃で攪拌しながら滴下した。上記の溶液に6−ジメチル
ピリジン(132.5mg、1.00mmol、0.30当量)を加えた。結果として生じる溶液を室温で3時間攪拌した。反応を50mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクエンチした。結果として生じる溶液を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いて溶出した。その結果、854.0mg(72%)の1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジンがオフホワイト色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z289.15[M+H]
ステップE:エチル3−メチル−2−[3−(2−[4−[4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−イル]エトキシ)−1,2−オキサゾール−5−イル]ブタン酸塩
Figure 2020504741
不活性の窒素雰囲気でパージし、維持した30mLの封管に、エチル2−[3−(2−ブロモエトキシ)−1,2−オキサゾール−5−イル]−3−メチルブタノアート(576.0mg、1.80mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液、1−[4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン(624.0mg、2.17mmol、1.20当量)、DIEA(17mL)、NaI(20mg)を入れた。結果として生じる溶液を、130℃で16時間攪拌した。反応混合物を30mLの水を加えてクエンチした。結果として生じる溶液を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)を用いて溶出した。その結果、720.0mg(76%)のエチル3−メチル−2−[3−(2−[4−[4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−イル]エトキシ)−1,2−オキサゾール−5−イル]ブタン酸塩が淡黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z528.25[M+H]
ステップF:エチル2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フレロピロリジンスルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノアート
Figure 2020504741
不活性の窒素雰囲気でパージし、維持した30mLの封管に、エチル3−メチル−2−[3−(2−[4−[4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−イル]エトキシ)−1,2−オキサゾール−5−イル]ブタン酸塩(527.0mg、1.00mmol、1.00当量)の20mLの1,4−ジオキサン/水(4:1)中の溶液、(3R)−N−[3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルカルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル]−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(503.0mg、1.00mmol、1.00当量)、炭酸ナトリウム(318.0mg、3.00mmol、3.00当量)、Pd(dppf)Cl(82.0mg、0.10mmol、0.10当量)を入れた。反応混合物をマイクロ波照射下で100℃で2時間反応させた。次いで反応混合物を20mLの水を加えてクエンチした。結果として生じる溶液を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いて溶出した。その結果、460.0mg(56%)のエチル2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノアートが淡黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z824.15[M+H]
ステップG:2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸
Figure 2020504741
不活性の窒素雰囲気でパージし、維持した50mL丸底フラスコに、エチル2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノアート(420.0mg、0.51mmol、1.00当量)のメタノール(10mL)溶液を、次いで水酸化ナトリウム(102.0mg、2.55mmol、5.00当量)の水(2mL)溶液を加えた。結果として生じる溶液を40℃で5時間攪拌した。溶液のpH値を、塩化水素(1mol/L)でpH6に調節した。固形物をろ過によって回収した。固形物を減圧下、炉内で乾燥させた。その結果、366.0mg(90%)の2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸が固形物として得られた。LCMS(ES):m/z796.10[M+H]
ステップH:(2S,4R)−1−[2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フ
ェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)フェニル−メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタン酸(300.0mg、0.38mmol、1.00当量)および(2S,4R)−4−ヒドロキシ−N−[4−(4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)フェニル]メチルピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(199.9mg、0.56mmol、1.50当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、DIEA(3.0mL)およびBOP(200.3mg、0.45mmol、1.20当量)を加えた。結果として生じる混合物を、室温で1時間攪拌した。次いで、反応を、20mLの水を加えてクエンチさせた。結果として生じる溶液を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、ジクロロメタン/メタノール(10:1)を用いて溶出した。その結果、265.0mg(64%)の(2S,4R)−1−[2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミドが固形物として得られた。LCMS(ES):m/z1095.30[M+H]
ステップI:(2S,4R)−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)フェニル]メチル]−1−(2−[3−[2−(メチルアミノ)エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル]ブタノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
(2S,4R)−1−[2−(3−[2−[4−(4−[3−[(2,6−ジフルオロ−3−[[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホニル]アミノ]フェニル)カルボニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−1,2−オキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミドをキラルHPLCで分離すると、次が得られた。
25.7mg(10%)の(2S,4R)−1−((S)−2−(3−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((R)−3−フルオロピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)イソオキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ9.10−8.97(m,1H),8.65(d,J=2.0Hz,1H),8.60−8.53(m,2H),8.10−8.07(m,1H),7.70−7.56(m,3H),7.51−7.21(m,5H),7.18−7.07(m,2H),6.18−6.12(m,1H),5.38−5.21(m,1H),4.44−4.31(m,6H),3.78(d,J=8.6Hz,1H),3.62−3.45(m,4H),3.32−3.01(m,8H),2.98−2.60(m,4H),2.55−2.43(m,3H),2.34−1.82(m,6H),0.97−0.62(m,6H).LCMS(ES):m/z1095.60[M+H]
57.5mg(22%)の(2S,4R)−1−((R)−2−(3−(2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((R)−3−フルオロピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)イソオキサゾール−5−イル)−3−メチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ
12.90(brs,1H),9.84(brs,1H),8.99−8.95(m,1H),8.69−8.66(m,1H),8.60−8.53(m,2H),8.07(s,1H),7.70−7.61(m,3H),7.54−7.39(m,4H),7.387.30(m,1H),7.21−7.08(m,2H),6.18−5.80(m,1H),5.40−5.15(m,1H),4.74−4.28(m,6H),3.90−3.62(m,6H),3.41−3.22(m,7H),3.21−2.81(m,5H)2.45−2.42(m,3H),2.32−2.20(m,1H),2.17−1.80(m,4H),0.95(d,J=6.5Hz,3H),0.81(d,J=6.7Hz,3H).LCMS(ES):m/z1095.60[M+H]
例示的な化合物287および288は、類似した様式で調製されうる。
化合物291[(2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−((E)−1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド]の合成例
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセテートエトキシ(acetatethoxy))酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2−クロロエトキシ)酢酸塩(400mg、2.06mmol)およびCsCOのDMF(15mL)溶液に、tert−ブチル4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノール(525mg、1.66mmol)を加えた。混合物を75℃で3時間攪拌した。溶液をEA(100mL)で希釈した。混合物を水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセテートエトキシ)酢酸塩(290mg、0.62mmol)が得られた。LCMS(ES):m/z475.21[M+H]
、476.1[M+2H]
ステップB:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセテートエトキシ)酢酸塩(290mg、0.61mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン中のHCl(g)(3M、5mL)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をDCM(20mL)中に溶解した。(2S,4R)−1−((S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(394mg、0.92mmol)、DIPEA(394mg、3.05mmol)およびPyBOP(954g、1.83mmol)を溶液に続けて加えた。30分間攪拌した後、DCM(50mL)で希釈した。混合物を水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(390mg、0.46mmol)が得られた。LCMS(ES):m/z830.2[M+H]
ステップC:(2S,4R)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(390mg,0.46mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(248mg、0.92mmol)の1,4−ジオキサン/水(20mL/1mL)溶液に、Pd(aMPhos)Cl(36mg、0.046mmol)、CsF(360mg、2.30mmol)を続けて加えた。反応混合物を窒素雰囲気下で90℃で一晩攪拌した。室温まで冷ました後、酢酸エチル(100mL)で希釈した。混合物をブライン(50mL×2)で洗浄した。有機相を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製すると、(2S,4R)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(230mg、0.26mmol)が得られた。LCMS(ES):m/z882.3[M+H]
ステップD:(2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−((E)−1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
(2S,4R)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(230mg、0.26mmol)のCHCNおよびピリジン(v/v=1/1、5mL)溶液に、NHOH・HCl(179mg、2.6mmol)を加えた。溶液を20℃で3時間攪拌した。混合物をセライトを通してろ過した。ろ液を真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製すると、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−((S)−2−(2−(2−(4−(4−((E)−1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(21mg、0.023mmol)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ10.89(s、1H)、8.97(s、1H)、8.72(s、1H),8.56−8.58(m、3H)、7.86(d、J=8.4Hz、2H)、7.49−7.57(m、3H)、7.39(m、6H)、7.22(s、1H)、7.09-7.12(m、2H)、5.17(m、1H)、4.52−4.65(m、1H)、4.32-4.50(m、3H)、4.08−4.29(s、4H)、3.95-4.05(m、2H)、3.73−3.82(m、2H)、3.56-3.70(m、2H)、2.95−3.08(m、2H)、2.76−2.85(s、2H)、2.40−2.51(m、3H)、1.87−2.16(s、1H)、0.91−1.07(s、9H)。LCMS(ES):m/z898.4[M+H]
例示的な化合物289、290、292、および293は、類似した様式で調製されうる。
実施例15−合成スキームA:化合物305、298、299、300、301、302、および303
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ
ボロラン−2−イル)フェノキシ)ブタン酸塩(1)。4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(209.12mg、0.95mmol)およびtert−ブチル4−ブロモブタン酸塩(212mg、0.95mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の混合物にCsCO(402.47mg、1.24mmol)を加えた。反応混合物を65℃で12時間加熱した(一晩)。TLCによる、少量の出発物質(Hex:AcOEt、7:3)。粗製生成物をフラッシュCC(SiO−25g、Hex:AcOEt、勾配9:1〜4:6)で精製すると、198mg(収率57%)の生成物が油として得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ7.59(d,J=8.2Hz,2H),6.91(d,J=7.9Hz,2H),3.99(t,J=6.3Hz,2H),2.35(t,J=7.3Hz,2H),1.92(p,J=6.7Hz,2H),1.39(s,9H),1.27(s,12H). 13C NMR(101MHz,dmso)δ172.25,161.56,136.66,114.37,83.77,80.12,66.81,31.72,28.20,25.12,24.71.LC−MS(ESI);m/z[M+Na]:C2031BONaの計算値:385.2162。実測値:385.2194。
tert−ブチル4−(4−(3−ベンゾイル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタン酸塩(2)。tert−ブチル4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ]−ブタン酸塩(72mg、0.2mmol)および(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−フェニルメタノン(59.85mg、0.2mmol)のジオキサン(6mL)溶液を真空下で脱気し、アルゴンでパージした。次いで、KCO(82.4mg、0.6mmol)を加えてから、水(2mL)を加え、反応混合物を真空下で脱気し、アルゴンで再びパージした。トリシクロヘキシルホスフィン(5.57mg、0.02mmol)およびPd(dba)(5.71mg、0.01mmol)を反応混合物に加え、反応混合物を真空下で脱気し、アルゴンで再びパージした。次いで、反応混合物を90℃で2時間攪拌した。TLCにより、いくらかのSM(Hex:AcOEt、3:7)で、追加的な量のトリシクロヘキシルホスフィン(5.57mg、0.02mmol)およびPd(dba)(5.71mg、0.01mmol)を2回加え、反応混合物をさらに2時間攪拌した。反応混合物をAcOEt(20mL)で希釈し、乾燥させ(NaSO)、真空内でセライトパッド上でろ過し、ろ液を乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮した。粗製材料をDCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO−40g、勾配Hex:AcOEt、100%AcOEtに対して勾配9:1)で精製すると、69mg(68%)の生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.68(s,1H),8.65(s,1H),8.60(s,1H),8.10(s,1H),7.82(d,J=7.5Hz,2H),7.58(dt,J=36.0,7.9Hz,5H),7.04(d,J=8.1Hz,2H),4.16-3.83(m,2H),2.37(t,J=6.5Hz,2H),1.95(dd,J=11.4,5.5Hz,2H),1.39(s,9H). 13C NMR(126MHz,dmso)δ189.81,171.86,158.13,148.26,143.24,139.62,136.43,131.45,130.82,130.66,128.52,128.48,128.16,127.01,118.77,115.13,113.73,79.68,66.63,31.36,27.77,24.37. LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2829の計算値:457.2127。実測値:457.2156。
4−(4−(3−ベンゾイル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタン酸(3)。tert−ブチル4−(4−(3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−フェノキシ)ブタン酸塩(30mg、0.06mmol)のTFA(1ml、13.46mmol)およびジクロロ
メタン(3ml)の混合物の溶液を1時間攪拌した。次いで、溶媒を真空下で除去し、粗製生成物を高真空下で2時間乾燥させた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した(26.5mg、定量的収率)。LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2421の計算値:401.1501。実測値:401.1420。
(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−ベンゾイル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物305)。4−[4−(3−ベンゾイル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−フェノキシ]ブタン酸(26.5mg、0.07mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(30.91mg、0.07mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.2ml、1.43mmol)およびPyBOP(37.88mg、0.07mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(MeOH:DCM、9:1)で精製すると、31mgの生成物(収率58%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.70(s,1H),8.97(s,1H),8.68(d,J=2.2Hz,1H),8.62(d,J=2.3Hz,1H),8.60-8.51(m,1H),8.12(s,1H),8.00(d,J=9.3Hz,1H),7.90-7.77(m,1H),7.72-7.51(m,5H),7.48-7.29(m,4H),7.07(d,J=8.7Hz,2H),5.15(d,J=3.5Hz,1H),4.59(d,J=9.3Hz,1H),4.50-4.32(m,3H),4.22(dd,J=15.9,5.4Hz,1H),4.03(td,J=6.5,2.6Hz,2H),3.80-3.60(m,2H),2.44(s,3H),2.48-2.28(m,5H),2.13−1.84(m,4H),0.96(s,9H). 13C NMR(101MHz,dmso)δ189.87,172.00,171.63,169.69,158.23,151.48,148.29,147.73,143.29,139.64,139.53,136.54,131.52,131.19,130.74,129.65,128.66,128.58,128.55,128.21,127.44,127.05,118.81,115.19,113.74,68.93,67.13,58.75,56.47,48.64,41.68,38.01,35.29,31.33,26.43,25.08,15.99. LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4649Sの計算値:813.3434。実測値:813.3478。
実施例16−合成スキームB:217、220、および221
Figure 2020504741
tert−ブチル(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)カルバミン酸塩(5a)。tert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−カルバミン酸塩(50.99mg、0.16mmol)のジオキサン(3ml)溶液に、N−[3−(5−ブロモ−1−H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロ−フェニル]プロパン−1−スルホンアミド(0.06ml、0.13mmol)、KCO(55.19mg、0.4mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(3.73mg、0.01mmol)および水(1mL)を加えた。次いで反応混合物を真空下で脱気し、アルゴンでパージし、Pd(dba)(3.83mg、0.01mmol)をそれに加え、反応混合物を80℃で3時間加熱した。 少量のSM(Hex:AcOEt、3:7)のTLCにより、反応混合物を真空内でセライトパッド上でろ過し、ろ液を飽和NaCl水溶液(20mL)に注いで、生成物をEtOAc(2x20mL)で抽出した。 EtOAc層を混合し、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮した。 粗製物質をDCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO−12g、ヘキサン:AcOEt、勾配8:2〜100%AcOEt)で精製すると、47mg(56%)の生成物がオフホワイト色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.96(bs,1H),9.77(bs,1H),9.49(s,1H),8.68(d,J=2.1Hz,1H),8.57(bs,1H),8.21(s,1H),7.79-7.46(m,5H),7.28(td,J=8.7,1.5Hz,1H),3.19-3.07(m,2H),1.74(dq,J=14.9,7.4Hz,2H),1.50(s,9H),0.96(t,J=7.4Hz,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ180.61,156.03(dd,J=246.5,7.1Hz),152.77,152.34(dd,J=249.5,8.5Hz), 148.60,143.76,139.22,138.64,131.66,131.31,128.79(d,J=9.7Hz),127.35,126.38,121.94(dd,J=13.7,3.6Hz),118.66,118.24(t,J=23.5Hz),117.53,115.63,112.35(dd,J=22.6,3.9Hz),79.19,53.4
6,28.15,16.85,12.62.LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2829Sの計算値:571.1826。実測値:571.1917。
N−(3−(5−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(6)。tert−ブチル(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)カルバミン酸塩(30mg、0.05mmol)のTFE(2mL)溶液を、マイクロ波補助条件下、140℃で3時間加熱した。反応混合物を真空下で蒸発させて乾燥させると、定量的収率23mgの生成物が得られた。粗製生成物をさらなる精製することなく次のステップで使用した。 LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2321
Sの計算値:471.1302。実測値:471.1351。
tert−ブチル−5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸塩(7)。tert−ブチル5−クロロ−5−オキソペンタン酸塩(21.96mg、0.11mmol)のTHF(2mL)溶液に、N−(3−(5−(4−アミノフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(10mg、0.02mmol)を加えた。結果として生じる懸濁液を、12時間(一晩)加熱して還流した。反応混合物を真空内で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(MB:DCM、4:6)で精製すると、白色の粉末10.7mg(収率79%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.96(bs,1H),10.04(s,1H),9.76(bs,1H),8.69(d,J=2.2Hz,1H),8.59(s,1H),8.21(s,1H),7.75(d,J=8.7Hz,2H),7.69(d,J=8.6Hz,2H),7.59(td,J=9.0,5.8Hz,1H),7.28(t,J=9.2Hz,1H),3.13(dd,J=8.7,6.7Hz,2H),2.39(t,J=7.4Hz,2H),2.28(t,J=7.4Hz,2H),1.83(p,J=7.4Hz,2H),1.75(h,J=7.5Hz,2H),1.41(s,9H),0.96(t,J=7.4Hz,3H). 13C NMR(101MHz,dmso)δ181.01,172.37,171.16,156.02(dd,J=246.3,7.0Hz),152.34(dd,J=249.5,8.5Hz),149.05,144.18,139.30,139.05,133.00,131.62,128.77(d,J=9.5Hz),127.75,126.88,121.96(dd,J=13.7,3.5Hz),120.04,118.74-117.84(m),117.94,116.05,112.34(dd,J=22.8,3.0Hz).79.98,53.89,35.72,34.53,28.20,20.93,17.25,13.02. LC−MS(ESI);m/z:[M+H]3235Sの計算値:641.2245。実測値:641.2473。
5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸(8)。tert−ブチル5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸塩(10.7mg、0.02mmol)のTFA(1ml、13.46mmol)およびジクロロメタン(2ml)の混合物溶液を2時間攪拌した。次いで、溶媒を真空下で除去し、粗製生成物を高真空下で2時間乾燥させた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した(9.7mg、定量的収率)。LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2827
Sの計算値:585.1619。実測値:585.1636。
N1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N5−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)グルタルアミド(化合物217)。5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸(9.7mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.52mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.5mg、0.02mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(5mL、4x)で洗浄し、有機相を乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、4.8mgの生成物(収率29%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ10.02(s,1H),8.97(s,1H),8.68(d,1H),8.64−8.52(m,2H),8.21(s,1H),7.95(d,J=9.2Hz,1H),7.72(dd,J=36.7,8.5Hz,4H),7.62-7.54(m,1H),7.40(dd,4H),7.28(t,J=8.7Hz,1H),5.16(d,2H),4.56(d,J=9.3Hz,1H),4.50-4.40(m,2H),4.40-4.33(m,1H),4.22(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.76-3.62(m,2H),3.16-3.05(m,2H),2.44(s,3H),2.41-2.17(m,4H),2.09-2.01(m,1H),1.98-1.80(m,3H),1.74(dq,J=14.9,7.4Hz,2H),0.96(s,9H),0.95(t,3H). 13C NMR(151MHz,dmso)δ181.06,172.39,172.17,171.46,170.15,156.37(dd,J=246.6,6.3Hz),152.73(dd,J=249.4,8.1Hz),151.86,149.05,148.13,144.19,139.91,139.37,139.13,132.97,131.64,131.59,130.05,129.22(d,J=14.7Hz),129.06,127.84,127.74,126.89,122.47(d,J=14.1Hz),120.07,119.02-118.20(m),117.95,116.06,112.75(dd,J=23.4,2.8Hz),69.34,59.15,56.90,56.81,53.87,42.08,38.38,36.36,35.63,34.63,26.85,21.91,17.27,16.37,13.04.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C5055の計算値:997.3552。997.3524。
実施例17−合成スキームC:化合物218、219、および222
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(9a)。N−[3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロ−フェニル]プロパン−1−スルホンアミド(61mg、0.13mmol)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(37.19mg、0.2mmol)のTHF(3mL)溶液をアルゴンでパージした(5x)。RuPhos(18.63mg、0.04mmol)およびPd(OAc)(2.99mg、0.01mmol)を加えてから、THF(0.53ml)中の1MLHMDSを加えた。反応混合物を60℃に加熱し、6時間攪拌した。反応を冷却し、シュウ酸(5%、2ml)水溶液に注いでから、飽和NaHCO水溶液を(5ml)を加え、生成物をDCM(3x10ml)で抽出した。有機抽出物を混合し、乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製した(20mg、26%)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.61(bs,1H),9.73(bs,1H),8.27(d,J=2.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.94(bs,1H),7.57(td,J=9.0,5.9Hz,1H),7.26(td,J=8.7,1.5Hz,1H),3.63-3.46(m,4H),3.42-3.24(m,4H),3.20-3.06(m,2H),1.74(dq,J=15.0,7.4Hz,2H),1.43(s,9H),0.96(t,J=7.4Hz,3H).13C NMR(101MHz,dmso)δ180.37,155.96(dd,J=246.2,7.2Hz),153.87,152.31(dd,J=249.1,8.6Hz),144.72,144.31,138.06,137.78,128.59(d,J=7.8Hz),121.94(dd,J=13.6,3.7Hz),119.35-117.93(m),117.56,115.58,115.17,112.25(dd,J=22.7,3.8Hz),79.01,53.49,50.03,43.56,28.07,16.84,12.61.LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2632Sの計算値:564.2092。実測値:564.2
N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(ピペラジン−1−イル)−1H−ピロロ[2,
3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(9b)。tert−ブチル4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(20mg、0.04mmol)のDCM:TFA(3mL:1mL)中の混合物溶液を室温で1時間攪拌した。TLCにより、出発物質(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)が残存していないことが示された。16.4mgの生成物(定量的収率)、粗製生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C2124Sの計算値:464.1567。実測値:464.1712。
tert−ブチル5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタン酸塩(10)。N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(ピペラジン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−フェニル)プロパン−1−スルホンアミド(16.4mg、0.04mmol)および5−(tert−ブトキシ)−5−オキソペンタン酸(7.99mg、0.04mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(20.25mg、0.04mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で3時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で溶解し、ブライン/水(3x5mL)で洗浄した。有機抽出物を真空下で濃縮し、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、15.4mgの生成物(収率69%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.67(bs,1H),9.71(bs,1H),8.29(s,1H),8.03(s,1H),7.95(s,1H),7.56(q,J=8.8Hz,1H),7.26(t,J=8.7Hz,1H),3.71-3.57(m,4H),3.24-3.06(m,6H),2.39(t,J=7.3Hz,2H),2.26(t,J=7.3Hz,2H),1.84-1.66(m,4H),1.40(s,9H),0.96(t,J=7.4Hz,3H). 13C NMR(101MHz,dmso)δ180.79,172.52,170.57,156.37(dd,J=246.4,7.1Hz),152.72(dd,J=249.2,8.7Hz),145.03,144.70,138.44,138.20,129.01(d,J=10.4Hz),122.34(dd,J=13.7,3.7Hz),119.28-118.29(m),117.97,115.84,115.58,112.66(dd,J=22.8,3.3Hz),79.92,53.89,50.66,45.18,41.39,34.57,31.72,28.21,20.83,17.25,13.02. LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C3038Sの計算値:634.2510。実測値:634.2621。
5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸(11).tert−ブチル5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸塩(10.7mg、0.02mmol)のTFA(1ml、13.46mmol)およびジクロロメタン(2ml)の混合溶液を室温で2時間攪拌した。次いで、溶媒を真空下で除去し、粗製生成物を高真空下で2時間乾燥させた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した(9.7mg、定量的収率)。LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2827Sの計算値:585.1619。実測値:585.1636。
(2S,4R)−1−((S)−2−(5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−
(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物218)。5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタン酸(9.3mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.27mg、0.018mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.22mg、0.018mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(5mL、4x)で洗浄し、有機相を乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。TLCでは、粗製混合物には生成物は見られず、ほんのいくらかのVHL出発物質があった(4)(生成物は水溶性)。水抽出物を一晩凍結乾燥し、固体残留物をDCM:MeOH:NHOH(90:9:1、30mL)の混合物を使用してろ過した。ろ液を蒸発させて乾燥させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、13mgの生成物(収率81%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.64(bs,1H),9.74(bs,1H),8.97(s,1H),8.62-8.52(m,3H),8.28(d,J=2.0Hz,1H),8.00(s,1H),7.95(bs,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.59-7.49(m,1H),7.47-7.27(m,4H),7.20(t,J=8.7Hz,1H),5.13(bs,1H),4.56(d,J=9.3Hz,1H),4.48-4.32(m,3H),4.22(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.75-3.57(m,5H),3.23-3.02(m,7H),2.44(s,3H),2.41-2.17(m,4H),2.07-2.01(m,1H),1.96-1.87(m,1H),1.81-1.66(m,4H),0.95(s,9H),0.94(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ180.70,171.99,171.92,170.44,169.75,155.24(dd,J=248.1,5.5Hz),152.12(dd,J=248.8,8.5Hz),151.47,147.73,144.63,144.31,139.52,138.02,137.75,131.19,129.65,128.65,127.98-127.64(m),127.44,123.91-123.09(m),118.86-117.72(m),117.60,115.50,115.23,112.02(dd,J=22.6,3.2Hz),68.92,58.74,56.47,56.43,53.44,50.31,50.18,48.63,44.86,41.68,41.00,37.99,34.28,31.80,26.43,21.36,16.99,15.97,12.72. LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4858の計算値:990.3817。実測値:990.3889。
実施例18−合成スキームC:化合物304、および306
Figure 2020504741
tert−ブチル4−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニルアミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピペラジン−1−イル]ブタン酸塩(12)。メチルN−[2,4−ジフルオロ−3−(5−ピペラジン−1−イル−1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−3−カルボニル)フェニル]プロパン−1−スルホンアミド;2,2,2−トリフルオロ酢酸(17.4mg、0.03mmol)およびtert−ブチル4−ヨードブタン酸塩(8.95mg、0.03mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.03ml、0.15mmol)を加え、結果として生じる溶液を50℃で16時間(一晩)攪拌した。溶媒を高真空下で蒸発させ、残留物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、8.8mgの生成物(収率48%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.63(bs,1H),9.73(bs,1H),8.25(d,J=2.7Hz,1H),8.00(s,1H),7.89(bs,1H),7.56(td,J=9.0,6.0Hz,2H),7.34-7.16(m,1H),3.25-3.04(m,6H),2.68-2.52(m,4H),2.34(t,J=7.1Hz,2H),2.24(t,J=7.2Hz,2H),1.85-1.61(m,4H),1.40(s,9H),0.96(t,J=7.4Hz,3H).13C NMR(151MHz,DMSO−d)δ180.34,172.23,155.99(dd,J=246.1,7.0Hz),152.31(dd,J=249.3,8.6Hz),144.80,143.96,137.64,137.36,128.60(d,J=9.9Hz),121.91(dd,J=13.6,3.7Hz),118.41(t,J=23.8Hz),117.63,115.12,114.54,112.26(dd,J=22.8,3.7Hz),56.95,53.47,52.70,49.72,32.69,27.83,21.79,16.86,12.63.LC−MS(ESI);m/z:[M+H]2938Sの計算値:606.2561。実測値:606.2504。
4−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニルアミノ)ベンゾイ
ル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピペラジン−1−イル]ブタン酸(13)。tert−ブチル4−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニルアミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピペラジン−1−イル]ブタン酸塩(8.8mg、0.01mmol)のTFA(1ml、13.46mmol)とジクロロメタン(3ml)の混合溶液を1時間攪拌した。次いで、溶媒を真空下で除去し、粗製生成物を高真空下で2時間乾燥させた。粗製生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した(7.9mg、定量的収率)。LC−MS(ESI);m/z:[M+H]+C2530Sの計算値:550.1936。実測値:550.1865。
(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物304)。4−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニル−アミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピペラジン−1−イル]ブタン酸(7.9mg、0.01mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾ−l−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(7.38mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(8.23mg、0.02mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した(2、3回洗浄し、生成物は固定相について高い親和性を有する)。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH、9:1)で精製すると、7.2mgの生成物(収率52%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.66(bs,1H),9.73(bs,1H),8.96(s,1H),8.61-8.50(m,1H),8.25(s,1H),8.00(s,1H),7.93(bs,1H),7.88(d,J=9.1Hz,1H),7.63-7.49(m,1H),7.40(dd,4H),7.25(t,J=8.7Hz,1H),5.14(s,1H),4.56(d,J=9.1Hz,1H),4.46-4.34(m,3H),4.22(dd,J=15.8,4.7Hz,1H),3.75-3.60(m,2H),3.23-3.14(m,4H),3.13-3.08(m,2H),2.65-2.53(m,4H),2.43(s,3H),2.38-2.31(m,2H),2.31-2.25(m,1H),2.24-2.16(m,1H),2.07-1.99(m,1H),1.95-1.87(m,1H),1.72(dq,J=16.3,10.5,8.9Hz,4H),0.95(t,J=5.3Hz,3H),0.95(s,9H). 13C NMR(151MHz,DMSO−d)δ180.77,172.43,172.39,170.12,156.38(dd,J=246.2,7.1Hz),152.75(dd,J=249.8,9.0Hz),151.87,148.13,145.23,144.35,139.92,138.09,137.78,131.59,130.05, 129.21-128.76(m), 127.84,122.32(d,J=13.1Hz),119.83-118.25(m),118.03,115.53,114.96,112.68(d,J=22.7Hz),69.30,59.13,57.62,56.79,55.33,53.88,53.06,50.11,42.07,38.38,35.68,33.27,26.83,23.09,17.26,16.37,13.04. LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4758の計算値:962.3868。実測値:962.3986。
化合物196の合成例:(Z)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)ブトキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:5−(1−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
4−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)ブタン−1−オール(150mg、0.39mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロインデン−1−オン(120mg、0.46mmol)の1,4−ジオキサン/HO(10mL、v/v=10/1)溶液に、t−BuPHBF(44.8mg、0.15mmol)、CsF(234.9mg、1.54mmol)、CyNCH(5滴)およびPd2(dba)(70.7mg、0.077mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN下で100℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をEA(30mL)で希釈し、混合物をブラインで洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させて、および残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(DCM/MeOH=80/1)上で精製すると、所望の生成物(140mg、収率82.4%)が無色の油として得られた。
ステップB:tert−ブチル5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−(4−(4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ブトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
5−(1−(4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(140mg、0.32mmol)およびトリエチルアミン(96.8mg、0.96mmol)のDCM(10mL)溶液に、MsCl(43.8mg、0.38mmol)を0℃で加えた。30℃で1時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。残留物をEA(30mL)で希釈し、混合物をブラインで洗浄した。有機相を濃縮すると、中間体のメシル酸塩(180mg、0.34mmol、109%)が得られた。メシル酸塩(90mg、0.17mmol)の脱水DMF(10mL)溶液に、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(449.7mg、0.22mmol)およびKCO(47.9mg、0.34mmol)を加えた。結果として生じる混合物を68℃で4時間攪拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、混合物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮4した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=1/3)で精製すると、所望の生成物(80mg、収率71.7%)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.65-8.55(m,2H),8.00(s,1H),7.76(d,J=7.7Hz,1H),7.68(d,J=9.1Hz,2H),7.51(s,2H),7.44(s,1H),7.29-7.41(m,4H),7.02(d,J=7.0Hz,3H),4.12(dd,J=14.0,6.9Hz,4H),3.60-3.67(m,1H),3.13(s,2H),2.74(s,2H),2.01(s,2H),1.34(s,12H)。
ステップC:tert−ブチル2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)ブトキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−(4−(4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ブトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−1−オン(80mg、0.12mmol)および5−(3−ブロモフェニル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(46.3mg、0.14mmol)の1,4−ジオキサン/HO(9mL、8:1)溶液に、t−BuPHBF(14.5mg、0.050mmol)、CsF(75.8mg、0.50mmol)、CyNMe(1滴)およびPd(dba)(22.8mg、0.025mmol)を加えた。結果として生じる混合物をN下で100℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をEA(30mL)で希釈し、混合物をブラインで洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させた。残留物をTLC(PE/EtOAc=1/8)で精製すると、所望の生成物(40mg、収率41.5%)が得られた。
ステップD:(Z)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)ブトキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)ブトキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン(40mg、0052mmol)のCHCN/Py(5mL/2mL)溶液に、NHOH・HCl(40mg、0.57mmol)を加えた。反応を40℃で0.5時間攪拌した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層を減圧下で蒸発させた。残留物を分取HPLCで精製すると、所望の生成物が白色の固形物として得られた(13.5mg、収率8.6%)。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.47-8.86(m,3H),8.27(s,1H),8.09(s,1H),7.94(d,J=4.9Hz,3H),7.68(d,J=8.7Hz,3H),7.52(s,2H),7.36-7.47(m,2H),7.29(s,1H),7.21(s,1H),7.15(s,1H),7.02(d,J=8.4Hz,3H),4.97-5.04(m,1H),4.13(s,4H),2.74-3.12(m,8H),2.21(d,J=7.7Hz,2H),2.01-2.09(m,3H).LCMS(ES):m/z787.2[M+H]
化合物197の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エタノール
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノール(500mg、1.58mmol)の脱水DMF(5mL)溶液に、CsCO(1.55g、4.75mmol)および2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(1.23g、4.75mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を70℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製すると、所望の生成物(500mg、収率78%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.69(s,2H),7.91−7.96(m,3H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),7.05(d,J=8.4Hz,2H),4.19(t,J=4.4Hz,2H),3.90(t,J=4.0Hz,2H),3.78(t,J=4.8Hz,2H),3.70(t,J=4.4Hz,2H)。
ステップB:2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチルメタンスルホン酸塩
Figure 2020504741
2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エタノール(500mg、1.24mmol)およびTEA(249mg、2.47mmol)のDCM(5mL)溶液に、MsCl(169mg、1.48mmol)を0℃で滴下して加えた。結果として生じる溶液を、5℃で0.5時間攪拌した。飽和NaHCO(20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(20mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、所望の生成物(550mg粗製、計算値)が油として得られ、これを次のステップで直接
使用した。LCMS(ES+):m/z482.0[M+H]
ステップC:tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチルメタンスルホン酸塩(0.5g、1.04mmol)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(385mg、2.08mmol)のDMF(5mL)溶液に、KCO(715mg、5.20mmol)およびKI(860mg、5.20mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を、75℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物(0.4g、二段階での収率56%)が褐色の油として得られた。H NMR(400 MHz,CDCl):δ8.69(d,J=4.8Hz,2H),7.97(m,3H),7.61(d,J=9.2Hz,2H),7.01(d,J=8.8Hz,2H),4.05−4.20(m,3H),3.84(t,J=4.8Hz,2H),3.71(t,J=5.6Hz,2H),3.44(m,4H),2.63(t,J=5.6Hz,2H),2.45(m,4H),1.46(s,9H)。
ステップD:tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(0.4g、0.70mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(271mg、1.05mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)/HO(1.5mL)溶液に、CsF(425mg、2.80mmol)、Pd(dba)(256mg、0.28mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(162mg、0.56mmol)および触媒量のN−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミンを続けて加えた。反応を、N雰囲気下で100℃まで2時間加熱した。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃
縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物(0.4g粗製)が褐色の油として得られた。LCMS(ES):m/z624.7[M+H]+。
ステップE:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(400mg、0.64mmol)のMeOH(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の塩酸(5mL、8mol/L)を加えた。結果として生じる溶液を10℃で1時間攪拌した。溶媒を真空下で除去すると、所望の生成物(359mg、計算値)が得られ、これを次のステップで直接使用した。粗製生成物(359mg、0.64mmol)のNMP(5mL)溶液に、DIEA(825mg、6.40mmol)および2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(530mg、1.92mmol)を続けて加えた。反応をマイクロ波で60分間照射して150℃にした。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物(3g粗製、NMP含有)が褐色の油として得られた。LCMS(ES+):m/z780.8[M+H]
ステップF:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4
−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(625mg、0.64mmol、計算値)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(667mg、9.60mmol)のMeOH/DCM(4mL/1mL)溶液に、NaHCO(1.21g、14.4mmol)を50℃で加えた。混合物を50℃で10分間攪拌した。残留物を分取TLCでDCM/MeOH=20/1を用いて精製してから、さらに分取HPLCで精製すると、所望の生成物(34mg)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.09(s,1H),10.93(s,1H),9.93(br,1H),8.79(s,1H),8.68(s,2H),7.91(d,J=8.4Hz,2H),7.65−7.80(m,3H),7.58(d,J=8.0Hz,1H),7.49(s,1H),7.44(s,1H),7.34(d,J=8.4Hz,1H),7.25(d,J=8.0Hz,1H),7.16(d,J=8.8Hz,2H),5.09(m,1H),4.25(m,4H),3.88(m,4H),3.01(m,2H),2.86(m,3H),2.50(m,3H),2.03(m,1H);LCMS(ES+):m/z796.3[M+H]
化合物198の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(2−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:5−(1−(4−(4−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(200mg、0.37mmol)のMeOH(3mL)溶液に、6MHCl(g)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液を加えた。結果として生じる溶液を25℃で1時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物を20mLDCMで希釈し、NaHCO水溶液を漸進的に追加することによりpHを約9に調節した。混合物をDCMで抽出した。混合有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃
縮すると、所望の生成物が得られ、これを次のステップで直接使用した。上記中間体(180mg粗製、0.37mmol)のDMF(3mL)溶液に、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(194mg、0.75mmol)およびKCO(153.2mg、1.11mmol)を加えた。結果として生じる溶液を70℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をDCM(20mL)で希釈し、混合物をブラインで洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物(53mg、収率27.2%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z524.2[M+H]
ステップB:tert−ブチル2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(2−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(1−(4−(4−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(53mg、0.10mmol)、Ph(78.7mg、0.3mmol)および2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(41.1mg、0.15mmol)の脱水THF(3.0mL)溶液に、DIAD(60.7mg,0.3mmol)をN下で滴下して加えた。混合物を20℃で1.5時間攪拌した。HO(20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物(粗製、45mg、収率34.7%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z780.3[M+H]
ステップC:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(2−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(2−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−
イル)エトキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(45mg、0.058mmol)のCHCN/ピリジン(3.0mL、v/v=2/1)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(40.1mg、0.58mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間攪拌した。次いで、反応をDCM(20mL)で希釈し、混合物をブライン(10mL×3)で洗浄した。混合有機層を真空下で除去し、残留物を分取TLCおよび分取HPLCで精製すると、所望の生成物(5.5mg、収率12%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.55(s,2H),8.04(s,1H),7.94(s,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.65(d,J=8.8Hz,3H),7.39(s,2H),7.30(s,1H),7.23(s,1H),7.01(d,J=8.8Hz,2H),4.98−4.93(m,1H),4.27(s,2H),3.90(s,2H),3.77(s,2H),3.28(s,4H),3.06−3.01(m,4H),2.93−2.81(m,2H),2.74(s,7H),2.17−2.13(br,1H).LCMS(ES):m/z795.3[M+H]
化合物199の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:5−(1−(4−(4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(270mg、0.50mmol)のMeOH(5mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の6M塩酸(1mL)を加えた。結果として生じる溶液を25℃で1時間攪拌した。溶媒を真空内で除去した。残留物を20mLのDCMで希釈し、NaHCO水溶液を加えてpHを約9に調節した。混合物をDCMで抽出した。混合有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物(240mg粗製)を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。
上記中間体(240mg粗製、0.50mmol)のDMF(5mL)溶液に、3−ヒドロキシプロピル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(230mg、1mmol)およびKCO(207mg、1.5mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、70℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をDCM(20mL)で希釈した。混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。溶液をろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物(100mg、収率30.5%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z494.3[M+H]
ステップB:tert−ブチル5−アミノ−4−(1,3−ジオキソ−4−(3−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)イソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩
Figure 2020504741
5−(1−(4−(4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(100mg、0.20mmol)、トリフェニルホスフィン(157.2mg、0.60mmol)、およびtert−ブチル5−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(104.4mg、0.30mmol)の脱水THF(5.0mL)溶液に、DIAD(121.2mg,0.60mmol)をN下で滴下して加えた。混合物を20℃で1.5時間攪拌した。反応をDCM(20mL)でクエンチし、混合物をブライン(10mL×3)で洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物(120mg、収率43.1%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z824.3[M+H]
ステップC:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル5−アミノ−4−(1,3−ジオキソ−4−(3−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4
−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)イソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(粗製120mg、0.087mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(45.2mg、0.26mmol)を加えた。混合物を80℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をDCM(30mL)で希釈し、混合物をブライン(10mL×2)で洗浄した。有機相を、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物(40mg、収率61.1%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z750.3[M+H]
ステップD:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(40mg、0.053mmol)のアセトニトリル/ピリジン(v/v=3/1、4mL)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(36.8mg、0.53mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間攪拌してから、それをDCM(20mL)で希釈した。混合物をブライン(10mL×2)で洗浄した。有機相を、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCおよび分取HPLCで精製すると、所望の生成物(7.5mg、収率18.4%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.11(s,1H),10.90(s,1H),8.70(s,1H),8.57−8.56(m,2H),7.85−7.77(m,3H),7.56(d,J=8.0Hz,2H),7.49−7.45(m,3H),7.41(s,1H),7.22(d,J=8.0Hz,1H),7.10−7.08(m,2H),5.12−5.08(m,1H),4.32−4.28(m,2H),3.22(s,5H),3.03−2.97(m,2H),2.89−2.80(m,3H),2.62−2.57(m,7H),2.06−1.99(m,3H).LCMS(ES):m/z765.2[M+H]
化合物200の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(500mg、1.58mmol)の脱水DMF(10.0mL)溶液に、KCO(434mg、3.16mmol)および3−ヒドロキシプロピル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(400mg、1.74mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を、80℃で3時間攪拌した。反応混合物をEA(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール(PE:EA=1:1)(400mg、収率67%)が淡黄色の油として得られた。LCMS(ES):m/z376.0[M+H]
ステップB:3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール
Figure 2020504741
3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール(400mg、1.07mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(414mg、1.6mmol)、Pd(dba)(392mg、0.427mmol)、CsF(650mg、4.28mmol)トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(248mg、0.855mmol)、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(9.0mg、0.047mmol)の、1,4−ジオキサン(10mL)中に10%の水の混合物中の溶液に、100℃にて、N
でマイクロ波を2時間照射した。混合物を室温まで冷まし、水でクエンチさせた。混合物をEAで希釈し、水、およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を精製すると、所望の生成物3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール(DCM:MeOH=50:1)(450mg、収率87%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z426.1[M+H]
ステップC:5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−(4−(3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロパン−1−オール(450mg、1.06mmol)およびTEA(214mg、2.12mmol)のDCM(10.0mL)溶液に、MsCl(145mg、1.27mmol)を0℃で滴下して加えた。結果として生じる溶液を25℃で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させて、残留物をEA(50mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を真空下で除去すると、粗製の所望の生成物(520mg粗製)が得られ、これを次のステップで直接使用した。上記の所望の生成物(520mg、1.03mmol)の脱水DMF(10mL)溶液に、KCO(285mg、2.07mmol)および3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(341mg、1.55mmol)を加えた。結果として生じる溶液を70℃で一晩攪拌した。室温まで冷ました後、反応混合物をEA(50mL)で希釈し、混合物を水、ブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−(4−(3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(200g、二段階での収率32%)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.62(d,J=6Hz,2H),8.00(s,1H),7.76(d,J=7.6Hz,1H),7.68(d,J=7.6Hz,2H),7.51(d,J=4.4Hz,2H),7.27−7.44(m,4H),7.02−7.04(m,3H),4.15−4.22(m,3H),4.11−4.13(m,4H),3.12−3.14(m,2H),2.72−2.75(m,2H),2.10(s,1H),1.34(s,11H),2.83(s,1H)。
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
4−クロロ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(47mg、0.159mmol)および5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−(4−(3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(47mg、0.159mmol)のジオキサン(5mL)/HO(0.5mL)溶液に、CsF(97mg、0.64mmol)、Pd(aMphos)Cl(12mg、0.016mmol)を加えた。窒素雰囲気下で100℃で2時間攪拌した後、反応混合物を30mLの酢酸エチルで希釈し、および溶液をブライン(10mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製すると、所望の生成物2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン(50mg、収率40%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z758.2[M+H]
ステップE:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)イソインドリン−1,3−ジオン(50mg、0.053mmol)のアセトニトリル(2mL)およびピリジン(1mL)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(34mg、0.53mmol)を加えた。40℃で20分間攪拌した後、反応をDCM(20mL)で希釈し、混合物をブライン(10mL×2)で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、残留物を分取TLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン
−3−イル)−4−(3−(3−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)プロポキシ)フェニル)イソインドリン−e−1,3−ジオン(26mg、収率51%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.09(s,1H),10.89(s,1H),8.73(s,1H),8.57(d,J=5.2Hz,2H),7.82−7.92(m,5H),7.56(d,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=4.8Hz,2),7.37−7.41(m,2),7.09−7.23(m,6H),5.05−5.10(m,1H),4.22−4.29(m,4H),4.10(s,1H),3.17(d,J=4.8Hz,1H),2.99−3.01(m,2H),2.81−2.84(m,3H),2.22−2.54(m,1H),2.02−2.08(m,1H);LCMS(ES):m/z773.2[M+H]
化合物201の合成例
Figure 2020504741
ステップA:5−フルオロ−2−(1−メチル−2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(500mg、1.81mmol)の脱水DMF(10.0mL)溶液に、NaH(145mg、3.62mmol)を0℃で加えた。0.5時間攪拌した後、CHI(513.7mg、3.62mmol)を0℃で加えた。結果として生じる溶液を2時間攪拌した。NHCl水溶液でクエンチした後、混合物を30mLのAで希釈し、ブライン(20mL×3)で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濃縮すると、5−フルオロ−2−(1−メチル−2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(500mg、収率95.2%)が褐色の固形物として得られ、それを次のステップで直接使用した。LCMS(ES):m/z291.1[M+H]。ステップB:2−(1−メチル−2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(100mg、0.19mmol)のMeOH(3mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の6M塩酸(1mL)を加えた。結果として生じる溶液を25℃で1時間攪拌した。溶液を濃縮し、20mLDCMで希釈し、NaHCO水溶液を加えてpH>7にした。混合物をDCMで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、これを次のステップで直接使用した。上記中間体(90mg粗製、0.19mmol)のNMP(5mL)溶液に、5−フルオロ−2−(1−メチル−2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(100mg、0.29mmol)およびDIEA(245.1mg、1.9mmol)を加えた。結果として生じる溶液に150℃で、マイクロ波で2時間照射した。室温まで冷ました後、それをDCM(20mL)で希釈し、混合物をブラインで洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製すると、2−(1−メチル−2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(43mg、収率26.5%)が得られた。LCMS(ES):m/z706.3[M+H]
ステップC:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(1−メチル−2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(43mg、0.061mmol)のアセトニトリル/ピリジン(3mL、v/v=2/1)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(42.4mg、0.61mmol)を室温で加えた。混合物を40℃で40分間加熱した。室温まで冷ました後、それをDCM(20mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機相を真空下
で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(23mg、収率52.3%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ10.90(s,1H),8.73(s,1H),8.58−8.56(d,J=8.0Hz,2H),7.84−7.82(d,J=8.8Hz,2H),7.74−7.72(d,J=8.4Hz,1H),7.56−7.55(d,J=8.4Hz,1H),7.49−7.48(m,2H),7.43−7.41(m,2H),7.36−7.34(m,1H),7.22−7.21(d,J=8.0Hz,1H),7.17−7.15(d,J=10Hz,2H),5.18−5.14(m,1H),3.66(s,4H),3.42(s,4H),3.02−2.91(m,6H),2.85−2.74(m,3H),2.60−2.53(m,1H),2.09−2.00(br,1H).LCMS(ES):m/z721.3[M+H]
化合物202の合成例:(3R)−N−(3−(5−(4−(4−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
ステップA:1−(4−ブロモフェニル)−4−(2,2−ジエトキシエチル)ピペラジン
Figure 2020504741
1−(4−ブロモフェニル)ピペラジン(5g、20.8mmol)の脱水DMF(50ml)溶液に、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(4.1g、20.8mmol)およびKCO(8.6g、62.4mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、90℃で16時間攪拌した。反応をEA(50mL)で希釈し、混合物を洗浄した(20mL×2)。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物(6g、収率81%)が油として得られた。
H NMR(400MHz,CDCl):δ7.32(d,J=9.2Hz,2H)
,6.77(d,J=8.8Hz,2H),4.67(t,J=5.2Hz,1H),3.69−3.72(m,2H),3.54−3.58(m,2H),3.15(m,4H),2.68−2.71(m,4H),2.60(d,J=5.2Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,6H)。
ステップB:1−(2,2−ジエトキシエチル)−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン
Figure 2020504741
1−(4−ブロモフェニル)−4−(2,2−ジエトキシエチル)ピペラジン(7.8g粗製、21.9mmol)の1,4−ジオキサン(70mL)溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−(1,3,2−ジオキサボロラン)(8.3g、32.8mmol)、Pd(dppf)Cl(1.6g、2.2mmol)およびKOAc(6.4g、65.6mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で90℃で一晩攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィーカラムで精製すると、1−(2,2−ジエトキシエチル)−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン(5g、収率74%)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.69(d,J=8.4Hz,2H),6.87(d,J=8.4Hz,2H),4.70(m,1H),3.50−3.72(m,4H),3.26(m,4H),2.72(m,4H),2.60(d,J=5.2Hz,2H),1.32(s,12H),1.22(t,J=7.2Hz,6H)。
ステップC:(R)−N−(3−(5−(4−(4−(2,2−ジエトキシエチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(300mg、0.60mmol)の1,4−ジオキサン/HO(10mL/2mL)溶液に、1−(2,2−ジエトキシエチル)−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン(726mg、1
.80mmol)、Pd(aMphos)Cl(42mg、0.06mmol)およびCsF(363mg、3.20mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で95℃で3時間攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応混合物をEA(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、(R)−N−(3−(5−(4−(4−(2,2−ジエトキシエチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(350mg、収率70%)が得られた。LCMS(ES):m/z701.3[M+H]
ステップD:(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(4−(2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(R)−N−(3−(5−(4−(4−(2,2−ジエトキシエチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(350mg、0.50mmol)のCHCN(10mL)溶液に、濃HCl(3mL、9mLHOで希釈)を加えた。結果として生じる溶液を55℃で16時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応混合物に飽和NaHCOを加え、pHを7〜8に調節した。大量の固形物が観察された。懸濁液をDCMで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(4−(2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(490mg、粗製)が得られた。LCMS(ES):m/z645.2[M+H+18]
ステップE:(3R)−N−(3−(5−(4−(4−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
(R)−N−(2,4−ジフルオロ−3−(5−(4−(4−(2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)フェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(490mg粗製、0.80mmol)のTHF/MeOH/DMSO(15mL、1/1/1)溶液に、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(364mg、0.96mmol)および2滴のAcOHを加えた。次いで、NaBHCN(248mg、4.00mmol)を加えた。結果として生じる溶液を20℃で2時間攪拌した。反応混合物を20mLの飽和NaCl溶液で希釈し、DCMで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗製物をまずシリカゲルカラム上に、次いで分取HPLCに適用すると、所望の生成物(3R)−N−(3−(5−(4−(4−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(75mg、二段階での収率16%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.92(s,1H),11.08(s,1H),9.80(br,1H),8.54−8.66(m,2H),8.07(s,1H),7.59−7.69(m,4H),7.25−7.35(m,3H),7.07(d,J=8.4Hz,2H),5.05−5.36(m,2H),3.22−3.48(m,14H),2.55−3.00(m,14H),1.90−2.20(m,4H);LCMS(ES):m/z954.3[M+H]
化合物203の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(3−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:4−(1−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
2−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2ジオキサボロラン(1.2g、3.39mmol)のDCM(50mL)溶液に、4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(831.53mg、3.73mmol)、Cu(OAc)(615.6mg、3.39mmol)、EtNH(2.47g、33.9mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を30℃で一晩攪拌した。混合物を水酸化アンモニウム(30mL×3)で洗浄した。有機相を乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムでPE/EAを用いて精製すると、所望の生成物4−(1−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(900mg、収率59%)が紫色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z450.1[M+H]
ステップB:5−(1−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
4−(1−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(900mg、2.0mmol)の1,4−ジオキサン/HO(20mL、v/v=10/1)溶液に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(774mg、3.0mmol)、Pd(dba)(183.14mg、0.2mmol)、CsF(3.14g、20.64mmol)[(t−Bu)PH]BF(609mg、2.1mmol)、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(503mg、2.58mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液をN下で100℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をEA(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製すると、5−(1−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(750mg、収率74.9%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z502.2[M+H]
ステップC:5−(1−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
5−(1−(3−(2−(ベンジルオキシ)エトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(750mg、1.50mmol)のDCM(10mL)溶液に、DCM(5mL)中のBBr3(1.13g、4.50mmol)を、−60℃でN下で滴下して加えた。1時間攪拌した後、混合物をDCM(20mL)で希釈し、ブライン(10ml×2)で洗浄した。有機相を濃縮し、シリカゲルカラムで精製すると、5−(1−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(150mg、収率24.4%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z412.1[M+H]
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(1−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(150mg、0.36mmol)のDCM(10mL)およびTEA(109.08mg、1.08mmol)の溶液に、MsCl(61.56mg、0.54mmol)を0℃で滴下して加えた。結果として生じる溶液を、25℃で0.5時間攪拌した。次いで、水を加え、DCMで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮すると、粗製の所望の生成物(170mg粗製、収率95.5%)が黄色の油として得られ、これを次のステップで直接使用した。上記の所望の生成物(170mg、0.35mmol)のDMF(10ml)溶液に、KCO(144.9mg、1.05mmol)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−ヒドロキシイソインドリン−1,3−ジオン(191.8mg、0.70mmol)を加えた。結果として生じる溶液を70℃で2時間攪拌した。水でクエンチした後、混合物をEA(30mL)で抽出し、水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg、収率25.9%)が白色の固形物と
して得られた。LCMS(ES):m/z668.2[M+H]
ステップE:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(3−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
S2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg、0.090mmol)のアセトニトリル/ピリジン(3.0mL、v/v=2/1)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(58.41mg、0.90mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間攪拌した。次いで、これをDCM(20mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機相を濃縮し、分取HPLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(3−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(8mg、収率65.6%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.58(s,2H),8.04(s,2H),7.83−7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.68−7.66(d,J=7.6Hz,1H),7.52(m,2H),7.48(m,1H),7.44−7.43(m,2H),7.41−7.36(m,2H),7.30(s,2H),7.23(s,2H),4.99−4.94(m,1H),4.49(s,4H),3.05−2.94(m,4H),2.90−2.73(m,3H),2.04−2.00(m,1H);LCMS:(ES):m/z683.2[M+H]
化合物204および205は、化合物203と類似した様式で調製されうる。
化合物206の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピぺリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(5.0g、22.4mmol)、tert−ブチル4−ブロモピペリジン−1−カルボン酸塩(7.1g、26.9mmol)およびCsCO(11.0g、33.6mmol)のDMF(50mL)溶液を55℃で一晩攪拌した。室温まで冷ましたとき、水(50mL)を加えた。結果として生じる混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、混合有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカ(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)上で精製すると、tert−ブチル4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(3.7g、収率41%)が褐色の油として得られた。LCMS:m/z407.1[M+H]
ステップB:tert−ブチル4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピぺリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(2.0g、4.9mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(1.4g、5.4mmol)およびKCO(1.4g、9.8mmol)の1,4−ジオキサン(40mL)および水(8mL)溶液に、Pd(PPh(200mg)をAr雰囲気下で加え、混合物を80℃で2時間攪拌した。室温まで冷ましたとき、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、混合有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/10)で精製すると、tert−ブチル4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(1.9g、収率84%)が黄色の油として得られた。LCMS:m/z459.3[M+H]
ステップC:5−(1−(ピペリジン−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(1.9g、4.1mmol)のHCl/1,4−ジオキサン(20mL)中の混合物を室温で2時間攪拌した。次いで、溶媒を真空内で直接除去すると、粗製生成物(1.6g、収率100%)が塩酸塩として得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(1−(ピペリジン−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(440mg、1.2mmol)、5−(2−クロロエトキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(410mg、1.2mmol)、KI(304mg、1.8mmol)およびDIPEA(476mg、3.6mmol)のDMSO(8mL)溶液を100℃で一晩攪拌した。室温まで冷ましたとき、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、混合有機層をブライン(5mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(180mg、収率22%)が白色の固形物として得られた。LCMS:m/z659.3[M+H]
ステップE:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(120mg、0.2mmol)のピリジン(2mL)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(126mg、1.8mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。次いで、溶媒を真空内で除去し、および残留物を分取HPLCで精製して、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(52mg、収率42%)が得られた。LCMS:m/z674.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ2.03−2.11(5H,m),2.25−2.30(2H,m),2.50−2.62(2H,m),2.78−2.86(5H,m),2.88−2.99(2H,m),3.08−3.11(2H,m),4.22−4.28(1H,m),4.33(2H,t,J=5.2Hz),5.12(1H,dd,J=12.8,5.2Hz),7.12(1H,d,J=8.0Hz),7.30(1H,s),7.38−7.40(3H,m),7.49−7.52(2H,m),7.84(1H,d,J=8.4Hz),8.14(1H,s),8.50(2H,dd,J=4.4,1.6Hz),10.86(1H,s),11.10(1H,s)。
化合物207の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピリジン−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−カルボン酸塩
Figure 2020504741
5−(1−(ピペリジン−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(2.5g、7.0mmol)、tert−ブチル4−ブロモピペリジン−1−カルボン酸塩(2.0g、7.7mmol)、KI(1.2g、7.0mmol)およびKCO(2.9g、20.9mmol)のDMF(20mL)溶液を110℃で一晩攪拌した。室温まで冷ましたとき、水(30mL)を加えた。結果として生じる混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、混合有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカ(DCM/MeOH=20/1)上で精製すると、tert−ブチル4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−カルボン酸塩(360mg、収率10%)が褐色の油として得られた。LCMS:m/z542.3[M+H]
ステップB:5−(1−(1,4’−ビピリジン−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピペリジン−1’−カルボン酸塩(360mg、0.7mmol)をHCl/1,4−ジオキサン(10mL)に入れた混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、溶媒を真空内で直接除去すると、粗製生成物(300mg、収率100%)が塩酸塩として得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップC:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピリジン−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(1−(1,4’−ビピリジン−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(290mg、0.7mmol)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(183mg、0.7mmol)、およびEtN(336mg、3.3mmol)のDMSO(5mL)溶液を80℃で一晩攪拌した。室温まで冷ましたとき、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、混合有機層をブライン(5mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピリジン−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(195mg、収率42%)が白色の固形物として得られた。LCMS:m/z698.3[M+H]
ステップD:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピリジン−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピリジン−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(95mg、0.1mmol)のピリジン(2mL)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(94mg、1.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。次いで、溶媒を真空内で除去し、および残留物を分取HPLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−1,4’−ビピリジン−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(53mg、収率55%)が得られた。LCMS:m/z713.4[M+H]H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.51−1.53(2H,m),1.84−1.87(2H,m),1.97−2.03(3H,m),2.09−2.11(2H,m),2.32−2.37(2H,m),2.57−2.67(2H,m),2.78−2.89(3H,m),2.90−2.99(6H,m),4.11(2H
,d,J=12.8Hz),4.20−4.22(1H,m),5.06(1H,dd,J=12.8,5.6Hz),7.12(1H,d,J=8.8Hz),7.25(1H,d,J=6.0Hz),7.27(1H,s),7.30(1H,s),7.38(2H,dd,J=4.8,1.2Hz),7.50(1H,d,J=8.0Hz),7.56(1H,d,J=8.8Hz),8.13(1H,s),8.24(1H,s),8.50(2H,dd,J=4.8,1.6,Hz),10.86(1H,s),11.08(1H,s)。
化合物208の合成例:(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
ステップA:2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセトアルデヒド
Figure 2020504741
2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール(3.1g、8.90mmol)のアセトニトリル(30mL)溶液に、IBX(3.7g、13.40mmol)を加えた。混合物を80℃で1時間加熱した。室温まで冷ました後、混合物をセライトを通してろ過し、濃縮すると、粗製の所望の生成物2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセトアルデヒド(3.2g、粗製)が油として得られた。
ステップB:5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセトアルデヒド(3.2g、9.20mmol)および2−(2,6−ジオキソピペリジ
ン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(3.1g、9.20mmol)のメタノール(100mL)および2滴のAcOHの溶液に、NaBHCN(0.58g、9.20mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。水(50mL)でクエンチした後、混合物をDCM(100mL×2)で抽出した。混合有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製すると、所望の化合物5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(1.1g、18%)が黄色の固形物として得られた。LC−MS:(ES):m/z675.1[M+H]
ステップC:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(400mg、0.60mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−(1,3,2−ジオキサボロラン)(227mg、0.89mmol)、Pd(dppf)Cl(88mg、0.12mmol)およびKOAc(118mg、1.20mmol)のジオキサン(10mL)溶液をN雰囲気下で90℃で一晩加熱した。反応を水(15mL)でクエンチした後、混合物をDCM(50mL×2)で抽出した。混合層を水およびブラインで洗浄した。混合有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、および減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(200mg、47%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z721.3[M+H]
ステップD:(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(200mg、0.28mmol)、(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(116mg、0.23mmol)、Pd(aMPhos)Cl2(66mg、0.09mmol)およびCsF(141mg、0.93mmol)のジオキサン/HO(5mL/1mL)溶液を、N雰囲気下で100℃で4時間加熱した。反応を水(15mL)でクエンチした後、混合物をDCM(50mL×2)で抽出した。混合層を水およびブラインで洗浄した。混合有機層を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、および減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製すると、(3R)−N−(3−(5−(4−(2−(2−(2−(2−(4−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(40mg、17%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ11.23(bs,1H),10.56(s,1H),8.73(s,1H),8.54(s,1H),7.68−7.62(m,3H),7.44(s,1H),7.28(s,1H),7.09(d,J=8.8Hz,2H),7.01(t,J=8.8Hz,1H),6.84(s,1H),6.54(d,J=7.6Hz,1H),5.17(s,1H),5.11−4.95(m,1H),4.23(s,2H),3.92(s,2H),3.77−3.76(m,2H),3.69−3.67(m,4H),3.64−3.57(m,4H),3.54−3.51(m,2H),3.42−3.39(m,2H),3.13(s,4H),2.93(s,3H),2.50−2.35(m,6H),2.10(s,2H);LCMS(ES):m/z1018.3[M+H]+。
化合物209の合成例
ステップA:3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサノール
Figure 2020504741
1,3−シクロヘキサンジオール(シスおよびトランス混合物、25g、0.216mmol)およびイミダゾール(8.8g、0.129mmol))のジクロロメタン(150mL)およびテトラヒドロフラン(150mL)の混合溶液に、tert−ブチルジメチルシリル塩化物(16.2g、0.107mmol)のジクロロメタン(40mL)およびテトラヒドロフラン(40mL)の混合溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合物を周囲温度に温めて、一晩攪拌した。不溶物をろ過によって除去し、母液を減圧下で濃縮
すると、残留物が得られ、これを酢酸エチル(300mL)に溶解し、1N水性塩酸(100mL)、ブライン(100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)、および飽和塩化ナトリウム(100mL)で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を蒸発させると残留物が得られ、それを、シリカゲル(酢酸エチル/n−ヘキサン=1:5)上でクロマトグラフィーにかけると、3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサノール(シスおよびトランス混合物)(12.5g、収率51%)が無色の油として得られた。
ステップB:3−(ピリジン−4−イルオキシ)シクロヘキサノール
Figure 2020504741
3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキサノール(10g、43.4mmol)、ピリジン−4−オール(3.9g、41.2mmol)、トリフェニルホスフィン(14.8g、56.42mmol)のTHF(40mL、脱水)中の混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(10.5g、52.1mmol)を窒素雰囲気下で室温で0.5時間の期間滴下して加えた。混合物を、窒素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。HCl水溶液(70mL、1N)を加え、0.5時間攪拌した。混合物をDCM(60mL×3)で抽出した。液体層をKOHで塩基性化し、酢酸エチル(60mL×4)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮すると、3−(ピリジン−4−イルオキシ)シクロヘキサノール(3.3g、収率40%)が黄色の油として得られた。LCMS:m/z194.1[M+H]
ステップC:3−(ピペリジン−4−イルオキシ)シクロヘキサノール
Figure 2020504741
3−(ピリジン−4−イルオキシ)シクロヘキサノール(3.3g、17mmol)のエタノール(30mL)溶液の混合物に、二酸化白金(660mg、2.9mmol)、硫酸(2.5g、26mmol)を加えてから、反応混合物を水素2.0MPa下で50℃で2日間攪拌した。混合物をろ過して濃縮し、ブライン(30mL×3)を加え、DCM/MeOH(10/1、30mL×3)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカ(ジクロロメタン/メタノール=10/1)上で精製すると、3−(ピペリジン−4−イルオキシ)シクロヘキサノール(330mg、収率10%)が浅黄色の油として得られた。
ステップC:tert−ブチル4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
3−(ピペリジン−4−イルオキシ)シクロヘキサノール(330mg、1.66mmol)およびDIEA(642mg、4.9mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、BocO(436mg、2.0mmol)を加え、それを室温で一晩攪拌した。溶媒を室温で真空内で除去し、および残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(酢酸エチル/石油エーテル=1/1)上で精製すると、tert−ブチル4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(352mg、収率71%)が黄色の油として得られた。
ステップD:tert−ブチル4−(3−(メチルスルホニルオキシ)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(352mg、1.18mmol)およびDIEA(457mg、3.5mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、MsCl(162mg、1.4mmol)を加え、混合物を0℃で1時間攪拌した。それをNaHCO水溶液(15mL×2)、ブライン(10mL×2)で続けて洗浄した。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮すると、粗製tert−ブチル4−(3−(メチルスルホニルオキシ)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(351mg、収率79%)が浅黄色の油として得られた。
ステップE:シス−tert−ブチル−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩およびトランス−tert−ブチル−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−(3−(メチルスルホニルオキシ)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(450mg、1.19mmol)、4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(252mg、1.13mmol)、CsCO(1.16g、3.57mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の混合物を80℃で2日間攪拌した。それをブライン(15mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(酢酸エチル/石油エーテル=1/1)上で精製すると、シス−tert−ブチル−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(140mg)およびトランス−tert−ブチル−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−
1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(130mg)が浅黄色の固形物として得られた。シス−tert−ブチル−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩に対して:LCMS:m/z505.3[M+H]H NMR(400MHz、CDCl)δ1.38(9H、s)、1.53−1.72(6H、m)、1.89−2.11(6H、m)、2.97−3.04(2H、m)、3.41−3.47(1H、m)、3.53−3.55(1H、m)、3.69(2H、brs)、4.09−4.15(1H、m)、7.52(1H、s)、7.84(2H、d、J=6.0Hz)、8.59(2H、s)。トランス−tert−ブチル−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩に対して:LCMS:m/z505.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ1.39(9H,s),1.42−1.92(9H,m),2.05−2.18(3H,m),3.04−3.11(2H,m),3.46−3.50(1H,m),3.66(2H,brs),3.90(1H,s),4.42−4.46(1H,m),7.47(1H,s),7.85(2H,d,J=5.6Hz),8.58(2H,s)。
ステップF:tert−ブチル4−((1S,3R)−3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−((1S,3R)−3−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(40mg、0.08mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(26mg、0.1mmol)、KCO(33mg、0.24mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mg、10M%)の混合物を、1,4−ジオキサン/水(6mL、5/1)中、窒素雰囲気下、80℃で2時間攪拌した。混合物を冷却した後、それを水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、および真空内で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=45/55)で精製すると、tert−ブチル4−((1S,3R)−3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(20mg、収率44%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z557.3[M+H]
ステップG:5−(1−((1R,3S)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)シクロヘキシル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
tert−ブチル4−((1S,3R)−3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピぺリジン−1−カルボン酸塩(40mg、0.08mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)中の4規定塩酸溶液の溶液を0℃で5時間攪拌した。次いで、溶媒を直接除去すると、5−(1−((1R,3S)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)シクロヘキシル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(38mg、粗製、収率100%)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップH:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−((1S,3R)−3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピペリジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(1−((1R,3S)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)シクロヘキシル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(20mg、0.044mmol)、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(18mg、0.066mmol)、DIEA(17mg、0.13mmol)のDMSO(3mL)中の混合物を80℃で一晩攪拌した。それをブライン(15mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(15mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空内で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−((1S,3R)−3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピペリジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(15mg、収率
50%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z713.3[M+H]
ステップI:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−((1S,3R)−3−(4−((E)−1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピペリジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−((1S,3R)−3−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピペリジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(15mg、0.021mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(15mg、0.21mmol)のピリジン(3mL)中の混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を室温で真空内で直接除去し、および残留物を分取HPLCで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−((1S,3R)−3−(4−((E)−1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキシルオキシ)ピペリジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(2.8mg、収率18%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:m/z728.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ1.73−2.08(12H,m),2.17−2.19(1H,m),2.51−2.53(1H,m),2.66−2.96(7H,m),3.17−3.23(2H,m),3.48−354(1H,m),3.61−3.73(3H,m),4.16−4.22(1H,m),4.84−4.89(1H,m),6.98(1H,dd,J=8.4,2.0Hz),7.09(1H,d,J=8.0Hz),7.15(1H,s),7.21(1H,d,J=2.4Hz),7.45−7.51(3H,m),7.59(2H,t,J=8.8Hz),8.14(1H,d,J=12.8Hz),8.46(1H,d,J=4.8Hz)。
化合物210は、化合物209と類似した様式で調製されうる。
化合物211の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(1−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル−3−(1−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アセトアルデヒド(0.34g、0.95mmol)のEtOH/DCM(6mL/6mL)溶液にtert−ブチル−3−(ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸塩(272mg、1.14mmol)および触媒量のAcOHを加えた。pHが5〜6より低い場合、AcOKを加えた。次いでNaBH(OAc)(810mg、3.80mmol)を加えた。結果として生じる溶液を30℃で1時間攪拌した。反応をNaHCO水溶液(20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(30ml×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物tert−ブチル−3−(1−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸塩(270mg)が得られた。LCMS:(ES):m/z583.3[M+H]
ステップB:4−(1−(4−(2−(4−(アゼチジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
tert−ブチル3−(1−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−カルボン酸塩(0.27g、0.46mmol)のDCM(6mL)溶液に、TFA(2mL)を加えた。結果として生じる混合物を30℃で1時間攪拌した。溶媒を
真空下で除去し、そして残留物をDCMとともに2回同時蒸発させると、所望の生成物4−(1−(4−(2−(4−(アゼチジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)−フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(224mg粗製、計算値、0.46mmol)が得られ、これをさらに精製することなく次の反応に使用した。LCMS:(ES):m/z482.0[M+H]
ステップC:5−(3−(1−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
4−(1−(4−(2−(4−(アゼチジン−3−イル)ピペリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(224mg粗製、0.46mmol)のNMP(5mL)溶液に、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(254mg、0.92mmol)およびDIEA(0.6g、4.6mmol)を加えた。結果として生じる溶液に150℃でマイクロ波を2時間照射した。室温まで冷ました後、混合物をEA(50mL)で希釈した。混合物をブライン(10mL×3)で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、5−(3−(1−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg)が得られた。LCMS:(ES):m/z739.3[M+H]
ステップD:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(1−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(3−(1−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg、0.081mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(
84mg、0.325mmol)のジオキサン(15mL)/HO(3mL)溶液に、CsF(49mg、0.325mmol)、Pd(dba)(30mg、0.033mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(20mg、0.066mmol)および2滴のCyNCHを続けて加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で100℃で16時間加熱した。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(1−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(30mg、収率47%)が黄色の固形物として得られた。LCMS:(ES+):m/z790.3[M+H]
ステップE:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(1−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(1−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(30mg、0.038mmol)のCHCN/ピリジン(6mL/3mL)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(26mg、0.38mmol)を加えた。混合物を50℃で1時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物を分取TLCでCM/MeOH(15/1)を用いて精製すると、所望の生成物(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(1−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(15mg、収率50%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.07(s,1H),10.91(s,1H),8.75(s,1H),8.57(d,J=5.6Hz,2H),7.87(d,J=8.8Hz,2H),7.65(d,J=4.8Hz,1H),7.55(d,J=4.8Hz,1H),7.49(d,J=5.6Hz,2H),7.41(s,1H),7.21(d,J=4.8Hz,1H),7.12(d,J=9.2Hz,2H),6.77(s,1H),6.63(d,J=4.4Hz,1H),5.00−5.10(m,1H),4.05−4.20(m,4H),3.70−3.80(m,2H),2.70−3.10(m,7H),2.55−2.65(m,4H),1.70−2.05(m,10H);LCMS:(ES+):m/z806.3[M+H]
化合物213の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−
(3−(2−(2−((4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:(2−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)フェニル)メタノール
Figure 2020504741
2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホン酸塩(1g、2.58mmol)のDMF(10mL)溶液に、2−(ヒドロキシメチル)フェノール(0.38g、3.09mol)およびKCO3(1.07g、2.74mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、70℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をNHCl水溶液でクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、(2−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−プロポキシ)エトキシ)フェニル)メタノール(400mg、収率45.6%)が無色の油として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.36−7.34(d,J=7.2Hz,1H),7.18−7.14(t,J=7.2Hz,1H),6.93−6.90(m,2H),4.90−4.87(t,J=5.6Hz,1H),4.49−4.47(m,2H),4.07−4.05(m,2H),3.68−3.61(m,4H),3.52−2.90(t,J=6.4Hz,2H),1.70−1.64(m,2H),0.83(s,9H),0.00(s,6H)。ステップB:4−(4−ブロモ−1−(4−((2−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)ベンジル)オキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
(2−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)フェニル)−メタノール(400mg、1.18mmol)のDCM(20mL)およびDIPEA(457mg、3.54mmol)溶液に、MsCl(268mg、2.36mmol)を0℃で加えた。結果として生じる溶液を室温で1時間攪拌した。反応をDCM(100mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空内で濃縮すると、粗製の所望の生成物(320mg、収率100%)が得られ、これを次のステップで直接使用した。上記の所望の生成物(320mg、0.89mmol)の脱水DMF(20ml)溶液に、KCO(368.5mg、2.67mmol)および4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノール(309.7mg、0.98mmol)を加えた。結果として生じる溶液を70℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、4−(4−ブロモ−1−(4−((2−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)エトキシ)ベンジル)オキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)−ピリジン(300mg、2段階収率40.1%)が赤色の油として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.73−8.67(m,2H),8.00−7.90(m,3H),7.63−7.59(d,J=9.2Hz,1H),7.50−7.42(m,1H),7.33−7.27(m,2H),7.12−7.08(m,2H),7.02−6.91(m,2H),5.20(s,2H),4.22−4.17(t,J=4.8Hz,2H),3.84−3.76(t,J=5.2Hz,2H),3.70−3.67(t,J=6.4Hz,2H),3.62−3.59(t,J=6.4Hz,2H),1.82−1.75(m,2H),0.87(s,9H),0.02(s,6H).
ステップC:3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロパン−1−オール
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1−(4−((2−(2−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−プロポキシ)エトキシ)ベンジル)オキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(300mg、0.47mmol)のMeOH(10mL)溶
液に、1,4−ジオキサン中のHCl(1mL、6M/L、6mmol)を室温で加えた。結果として生じる溶液を室温で0.5時間攪拌した。溶液を濃縮し、100mLのDCMで希釈し、NaHCO(50mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロパン−1−オール(160mg、収率65%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z524.1[M+H]
ステップD:tert−ブチル5−アミノ−4−(4−(3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩
Figure 2020504741
3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロパン−1−オール(160mg、0.31mmol)PPh(244mg、0.93mmol)およびtert−ブチル5−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(159.4mg、0.46mmol)の脱水THF(10mL)溶液に、DIAD(188mg、0.93mmol)をN下で加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。水でクエンチした後、混合物をDCMで抽出した。混合有機層を水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物tert−ブチル5−アミノ−4−(4−(3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)−プロポキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(110mg、収率42.2%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z854.2[M+H]
ステップD:4−(3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル5−アミノ−4−(4−(3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(80mg、0.094mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、4−メチルベンゼンスルホン酸(32.3mg、0.28mmol)を加えた。溶液を60℃で48時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をNaHCO水溶液(pH>7へと)でクエンチし、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。混合有機層をNaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物4−(3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−イソインドリン−1,3−ジオン(40mg、収率54.8%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z781.1[M+H]
ステップE:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(2−(2−((4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
4−(3−(2−(2−((4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(40mg、0.051mmol)の1,4−ジオキサン/HO(5mL、v/v=10/1)溶液に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(19.87mg、0.077mm
ol)、Pd(dba)(4.67mg、0.0051mmol)、CsF(31.0mg、0.20mmol)[(t−Bu)PH]BF(0.59mg、0.0020mmol)、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(0.50mg、0.0026mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN下で100℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をDCM(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(2−(2−((4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(30mg、収率70.3%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z832.3[M+H]
ステップF:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(2−(2−((4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(2−(2−((4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)−プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(30mg、0.036mmol)のアセトニトリル/ピリジン(3mL、v/v=2/1)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(25.1mg、0.36mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間攪拌し、次いでこれをDCM(20mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(2−(2−((4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)メチル)フェノキシ)エトキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(6.2mg、収率20.3%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.57−8.56(m,2H),8.32(s,1H),7.93(s,1H),7.69−7.63(m,3H),7.57−7.51(m,3H),7.43−7.41(m,1H),7.38−7.36(d,J=7.2Hz,1H),7.28(s,2H),7.23(s,2H),7.15−7.13(d,J=7.6Hz,1H),7.08−7.06(m,2H),7.00−6.97(m,1H),6.91−6.89(d,J=7.6Hz,1H),5.15(s,2H),4.92−4.88(m,1H),4.26−4.23(t,J=6.4Hz,2H),4.20−4.17(t,J=4.4Hz,2H),3.86−
3.84(t,J=4.8Hz,2H),3.79−3.76(t,J=6.0Hz,2H),3.08−2.96(m,4H),2.90−2.82(m,1H),2.81−2.66(m,2H),2.16−2.05(m,3H);LCMS(ES):m/z847.3[M+H]
化合物212は、化合物213と類似した様式で調製されうる。
化合物215の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−((4’−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:4−ブロモ−4’−メトキシ−1,1’−ビフェニル
Figure 2020504741
(4−メトキシフェニル)ボロン酸(5g、32.9mmol)のトルエン/MeOH(200mL/100mL)溶液に1,4−ジブロモベンゼン(11.6g、49.4mmol)、Pd(PPh(1.9g、1.65mmol)およびCsCO(21.4g、65.8mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で100℃で16時間攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応混合物を50mLのEAで希釈し、水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、および真空内で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、4−ブロモ−4’−メトキシ−1,1’−ビフェニル(7.0g、収率80%)が得られた。LCMS(ES+):m/z263.1[M+H]
ステップB:(4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)ボロン酸
Figure 2020504741
4−ブロモ−4’−メトキシ−1,1’−ビフェニル(2g、7.63mmol)の脱水THF(30mL)溶液に、n−BuLi(9.2ml、22.9mmol、2.5Mヘキサン中)を−78℃でN雰囲気下で滴下して加えた。1時間後、(CHO)B(2.38g、22.9mmol)を−78℃で滴下して加えた。結果として生じる溶液を−78℃で1時間、そして5℃で一晩攪拌した。飽和NHCl溶液でクエンチした後
、混合物をEA(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、(4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)ボロン酸(1.0g、収率58%)が得られた。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.06(s、2H)、7.84(d、J=7.6Hz、2H)、7.63(d、J=7.6Hz、2H)、7.58(d、J=7.6Hz、2H)、7.02(d、J=7.6Hz、2H)、3.80(s、3H)。
ステップC:4−(4−ブロモ−1−(4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
(4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)ボロン酸(1g、4.39mmol)のDCM/ピリジン(40ml/4ml)溶液にCu(OAc)(0.8g、4.39mmol)および4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(1.5g、6.58mmol)を加えた。結果として生じる溶液をO雰囲気下で5℃で16時間攪拌した。反応混合物をアンモニア(20mL×2)で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物4−(4−ブロモ−1−(4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(1g粗製、収率56%)が得られた。LCMS(ES):m/z407.4[M+H]+。
ステップD:4−(1−(4’−(3−(3−(ベンジルオキシ)プロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1−(4’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(1g、2.46mmol)のDCM(40mL)溶液に、BBr(1.85g、7.38mmol)を滴下して加えた。結果として生じる溶液を10℃で2時間攪拌した。MeOHでクエンチした後、濃縮し、粗製物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物4’−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−オール(0.6g、収率62%)が得られた。4’−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−オール(375mg、0.96mmol)の脱水DMF(5mL)溶液に、CsCO(1.56g、4.80mmol)および3−(3−(ベンジルオキシ)プロポキシ)プロピルメタンスルホン酸塩(0.58g、1.92mmol)を加えた。結果として生じる溶液を、75℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応混合物をEA(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無
水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物をクロマトグラフィーカラムで精製すると、4−(1−(4’−(3−(3−(ベンジルオキシ)プロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(400mg、収率70%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.02(s,1H),8.73(br,2H),8.00(m,2H),7.80(d,J=8.0Hz,2H),7.67(d,J=8.4Hz,2H),7.30(m,5H),7.03(d,J=8.4Hz,2H),4.45(m,2H),4.06(t,J=5.6Hz,2H),3.53(m,7H),1.97(m,2H),1.77(m,2H)。
ステップE:5−(1−(4’−(3−(3−ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
Figure 2020504741
4−(1−(4’−(3−(3−(ベンジルオキシ)プロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(0.4g、0.67mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(260mg、1.01mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)/HO(1.5mL)溶液に、CsF(328mg、2.16mmol)、Pd(dba)(196mg、0.216mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(124mg、0.43mmol)および2滴のN−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミンを続けて加えた。反応をN雰囲気下で100℃で2時間加熱した。室温まで冷ました後、反応を水(20mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用すると、所望の生成物5−(1−(4’−(3−(3−(ベンジルオキシ)プロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(0.4g、収率92%)が褐色の油として得られた。5−(1−(4’−(3−(3−(ベンジルオキシ)プロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(400mg、0.16mmol)のTHF/MeOH(10mL/1mLおよび2滴の濃縮HClの溶液に、Pd(OH)を炭素(200mg)上で加えた。混合物を1気圧のH下、5℃で1時間攪拌した。混合物をろ過し、固形物をTHFで洗浄した。有機層を濃縮し、カラムで精製すると、5−(1−(4’−(3−(3−ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(250mg、収率72%)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.73(d,J=5.6Hz,2H),8.64(s,3H),8.10(m,2H),7.85(m,3H),7.68(d,J=6.0Hz,2H),7.55(m,4H),7.28−7.50(m,6H),7.00(d,J=8.4Hz,2H),5.68(m,1H),4.49(s,2H),4
.15(m,3H),3.45−3.70(m,6H),3.18(m,2H),2.78(m,2H)
ステップF:tert−ブチル5−アミノ−4−(1,3−ジオキソ−4−(3−(3−((4’−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩
Figure 2020504741
5−(1−(4’−(3−(3−ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(250mg、0.45mmol)、PhP(351mg、1.35mmol)およびtert−ブチル5−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(233mg、0.67mmol)の脱水THF(20mL)溶液に、DIAD(266mg、1.35mmol)のTHF(3mL)溶液を0℃で滴下して加えた。結果として生じる溶液を0〜10℃で2時間攪拌した。反応をEA(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラム上に適用すると、tert−ブチル5−アミノ−4−(1,3−ジオキソ−4−(3−(3−((4’−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(150mg、収率38%)が油として得られた。LCMS(ES+):m/z890.4[M+H]
ステップG:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−((4’−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル5−アミノ−4−(1,3−ジオキソ−4−(3−(3−((4’−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)
オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸塩(150mg、0.168mmol)のCHCN(5mL)溶液に、TsOH(289mg、1.68mmol)を加えた。結果として生じる溶液を80℃で3時間攪拌した。反応を飽和NaHCOでクエンチさせ、EAで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、分取TLCで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−((4’−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(100mg、収率73%)が得られた。LCMS(ES+):m/z816.3[M+H]
ステップH:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−((4’−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−((4’−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(100mg、0.123mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(256mg、3.681mmol)のMeOH/DCM(4mL/1mL)溶液に、NaHCO(464mg、5.521mmol)を50℃で加えた。混合物を50℃で1時間攪拌した。残留物を分取TLCでDCM/MeOH(20:1)を用いて精製すると、所望の生成物(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−(3−(3−((4’−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)オキシ)プロポキシ)プロポキシ)イソインドリン−1,3−ジオン(24mg、収率24%)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.09(s,1H),10.90(s,1H),8.90(s,1H),8.59(d,J=5.6Hz,2H),8.02(d,J=8.4Hz,2H),7.79(m,3H),7.38-7.70(m,8H),7.25(d,J=6.0Hz,1H),6.98(d,J=8.8Hz,2H),5.09(m,1H),4.26(m,2H),4.05(m,2H),3.60(m,4H),3.05(m,2H),2.86(m,3H),2.50(m,3H),2.03(m,5H);LCMS(ES):m/z831.3[M+H]
化合物214は、化合物215と類似した様式で調製されうる。
化合物100の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホン
アミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル2−(3−クロロプロポキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−ブロモ酢酸塩(5.0g、26mmol)および3−クロロプロパン−1−オール(2.9g、31mmol)の脱水DMF(15mL)溶液に、NaOH(1.2g、31mmol)を0℃で加えた。0℃で2時間攪拌した後、室温まで一晩温めた。反応をHO(20mL)0℃でクエンチし、混合物をPE(20mL×2)で抽出した。混合有機層を水、ブラインで洗浄した。有機相を真空内で濃縮すると、所望の生成物tert−ブチル2−(3−クロロプロポキシ)−酢酸塩(2.8g、収率52%)が油として、これを次のステップで直接使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ3.97(s、2H)、3.65−3.70(m、4H)、2.05−2.08(m、2H)、1.49(s、9H)。
ステップB:tert−ブチル2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(530mg、1.32mmol)の脱水DMF(5mL)溶液に、KCO(911mg、6.60mmol)、
KI(438mg、2.64mmol)およびtert−ブチル2−(3−クロロプロポキシ)酢酸塩(550mg、2.64mmol)を続けて加えた。結果として生じる溶液を90℃で3時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をEA(50mL)で希釈し、混合物を水、ブラインで洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物tert−ブチル2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸塩(300mg、粗製)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.70(d,J=8.0Hz,2H),6.89(d,J=8.0Hz,2H),3.96(br,2H),3.27(br,4H),3.21(br,2H),2.60(br,4H),2.51−2.53(m,2H),1.82−1.85(m,2H),1.42(s,9H),1.24(s,12H)。
ステップC:(R)−tert−ブチル2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸塩
Figure 2020504741
(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(100mg、0.20mmol)のジオキサン/HO(10mL/1mL)溶液にtert−ブチル2−(3−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸塩(200mg、0.43mmol)、Pd(aMphos)Cl(15mg、0.02mmol)およびCsF(121mg、0.80mmol)を加えた。結果として生じる溶液をN雰囲気下で95℃で16時間攪拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。室温まで冷ました後、反応混合物を50mLのEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物を調整用TLCで精製すると、所望の生成物(R)−tert−ブチル2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸塩(80mg、収率53%)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ12.00(br,1H),8.87(s,1H),8.60(s,1H),7.75(s,2H),7.54(d,J=8.0Hz,2H),6.98−7.05(m,3H),5.15−5.30(m,1H),3.97(s,2H),3.71−3.75(m,2H),3.49−3.65(m,6H),3.28(s,4H),2.58−2.67(m,6H),1.80−2.30(m,3H),1.49(s,9H)。
ステップD:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキ
サミド
Figure 2020504741
(R)−tert−ブチル2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸塩(80mg、0.13mmol)のジオキサン(2mL)溶液にジオキサン中のHCl(2mL、8M)溶液を加えた。結果として生じる溶液を50℃で5時間攪拌した。室温まで冷ました後、溶媒を真空下で除去すると、(R)−2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸(74mg、収率100%、計算値)が得られた(R)−2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)酢酸(74mg、0.11mmol)、(2S,4R)−1−((S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(91mg、0.19mmol)およびDIEA(142mg、1.10mmol)の脱水NMP(5.0mL)溶液に、PyBOP(172mg、0.33mmol)を室温で加えた。10℃で1時間攪拌した後、反応をブライン(20mL)でクエンチし、混合物をEAで溶解した。有機相を真空下で濃縮し、残留物を分取TLCおよび分取HPLCで精製すると、所望の生成物(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(3−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)プロポキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(20mg、2段階の収率17%)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDOD):δ8.82(s,1H),8.65(s,1H),8.59(s,1H),7.89(s,1H),7.74(m,1H),7.59(d,J=8.8Hz,2H),7.30−7.50(m,4H),7.07−7.20(m,3H),5.15−5.30(m,1H),4.62(s,1H),4.50−4.60(m,3H),4.30(d,J=7.8Hz,1H),4.12(m,2H),3.78−3.95(m,2H),3.40−3.80(m,14H),3.10(m,5H),2.42(s,3H),1.98−2.30(m,8H),1.03(s,9H);LCMS(ES):m/z1113.3[M+H]
化合物152の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノ
キシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アセトアルデヒド
Figure 2020504741
4−(4−ブロモ−1−(4−(2,2−ジエトキシエトキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(1g、2.32mmol)のCHCN(10mL)溶液に、濃HCl(2mL、6mLHOで希釈)を加えた。結果として生じる溶液を55℃で1時間攪拌した。0℃まで冷却した後、飽和NaHCO水溶液を徐々に加えてpHを約9に調節した。固形物をろ過し、CHCNと共に同時蒸発させると、2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アセトアルデヒド(0.3g、収率66.9%)が白色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z358.0、376.0/378.0[M+H]、[M+18]
ステップB:5−(4−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アセトアルデヒド(0.1g、0.28mmol)のMeOH(10mL)溶液に、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(127mg、0.34mmol)および触媒量のHOAcを加えた。pHが5〜6より低い場合、AcOKを加えた。次いで、NaBHCN(87mg、1.40mmol)を加えた。結果として生じる溶液を20℃で
1時間攪拌した。飽和NHCl(20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。混合有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCで精製すると、所望の生成物5−(4−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(90mg、収率35%)が得られた。LCMS(ES):m/z684.1/686.1[M+H]
ステップC:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(4−(2−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(90mg、0.13mmol)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(37mg、0.15mmol)のジオキサン/HO(10mL/1mL)溶液に、t−BuPHBF(31mg、0.11mmol)、CsF(80mg、0.53mmol)、CyNMe(5滴)およびPd(dba)(48mg、0.05mmol)を続けて加えた。結果として生じる混合物をN下で90℃で2時間攪拌した。室温まで冷ました後、減圧下で溶媒を除去した。残留物をEA(30mL)で希釈してから、混合物をブラインで洗浄した。有機相を真空下で蒸発させた。残留物を分取TLCおよび分取HPLCで精製すると、所望の生成物2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg、収率69%)が得られた。LCMS(ES):m/z736.3[M+H]
ステップD:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(60mg、0.08mmol)のCHCN/ピリジン(6mL/3mL)溶液に、NHOH・HCl(57mg、0.82mmol)を加えた。混合物を45℃で0.5時間攪拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH15/1)で精製すると、所望の生成物(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオンが黄色の固形物として得られた(45mg、収率73%)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.07(s,1H),10.89(s,1H),8.75(s,1H),8.58(d,J=5.6Hz,2H),7.87(d,J=8.8Hz,2H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.55(d,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=4.4Hz,2H),7.20−7.41(m,4H),7.14(d,J=9.2Hz,2H),5.08(m,1H),4.21(t,J=5.6Hz,2H),3.47(m,4H),2.99−3.02(m,2H),2.67−2.89(m,10H),2.05(m,1H);LCMS(ES):m/z751.3[M+H]
化合物216の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(3−(2−(3−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)エトキシ)プロパンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
3−[2−[3−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニル−アミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェノキシ]エトキシ]−プロパン酸(22.8mg、0.04mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(19.93mg、0.043mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(22.21mg、0.043mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(MeOH:DCM、1:9、2x)で精製すると、20mgの生成物(収率52%)が得られた。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ13.00(bs、1H)、9.78(bs、1H),8.96(s,1H),8.71(s,1H),8.62(s,1H),8.55(t,J=5.5Hz,1H),8.23(s,1H),7.96(d,J=9.2Hz,1H),7.59(q,J=8.3Hz,1H),7.52-7.18(m,8H),6.99(d,J=8.2Hz,1H),5.13(d,J=3.8Hz,1H),4.57(d,J=9.4Hz,1H),4.48-4.32(m,3H),4.23(d,J=5.5Hz,1H),4.19(t,J=5.1Hz,2H),3.86-3.57(m,6H),3.19-3.06(m,2H),2.61(m,1H),2.43(s,3H),2.43-2.37(m,1H),2.08-2.00(m,1H),1.95-1.87(m,1H),1.80-1.69(m,2H),0.94(s,9H),0.95(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ18
0.64,171.95,169.97,169.57,159.10,156.03(dd,J=246.6,6.9Hz),152.34(dd,J=249.6,8.4Hz),151.42,148.97,147.72,144.17,139.67,139.50,138.81,131.46,131.17,130.28,129.64,128.94-128.71(m),128.64,127.42,127.17,121.98(dd,J=13.6,3.4Hz),119.57,118.54-117.84(m),117.47,115.72,113.74,113.11,112.53-112.23(m),68.91,68.69,67.21,67.13,58.74,56.37,53.46,41.68,37.97,35.70,35.37,26.36,16.86,15.95,12.63.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C5056の計算値:1000.3548。実測値:1000.3536。
化合物217の合成例:N1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N5−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)グルタルアミド
5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸(9.7mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.52mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.5mg、0.02mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(5mL、4x)で洗浄し、有機相を乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。粗製生成物をPTLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1、2x)で精製すると、4.8mgの生成物(収率29%)が得られた。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ10.02(s,1H),8.97(s,1H),8.68(d,1H),8.64-8.52(m,2H),8.21(s,1H),7.95(d,J=9.2Hz,1H),7.72(dd,J=36.7,8.5Hz,4H),7.62-7.54(m,1H),7.40(dd,4H),7.28(t,J=8.7Hz,1H),5.16(d,2H),4.56(d,J=9.3Hz,1H),4.50-4.40(m,2H),4.40-4.33(m,1H),4.22(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.76-3.62(m,2H),3.16-3.05(m,2H),2.44(s,3H),2.41-2.17(m,4H),2.09-2.01(m,1H),1.98-1.80(m,3H),1.74(dq,J=14.9,7.4Hz,2H),0.96(s,9H),0.95(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ181.06,172.39,172.17,171.46,170.15,156.37(dd,J=246.6,6.3Hz),152.73(dd,J=249.4,8.1Hz),151.86,149.05,148.13,144.19,139.91,139.37,139.13,132.97,131.64,131.59,130.05,129.22(d,J=14.7Hz),129.06,127.84,127.74,126.89,122.47(d,J=14.1Hz),120.07,119.02-118.20(m),117.95,116.06,112.75(dd,J=23.4,2.8Hz),69.34,59.15,56.90,56.81,53.87,42.08,38.38,36.36,35.63,34.63,26.85,21.91,17.27,16.37,13.04.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C50H55F2N8O8S2の計算値:997.3552
。実測値:997.3524。
化合物218の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタン酸(9.3mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.27mg、0.018mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.22mg、0.018mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(5mL、4x)で洗浄し、有機相を乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。TLCによると、粗製混合物には生成物は見られず、ほんのいくらかの出発物質があった(生成物は水溶性)。水抽出物を一晩凍結乾燥し、固体残留物を(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1、30mL)を使用してろ過した。ろ液を蒸発させて乾燥させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MEOH:NH4OH、90:9:1、2x)で精製すると、13mgの生成物(収率81%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.64(bs,1H),9.74(bs,1H),8.97(s,1H),8.62-8.52(m,3H),8.28(d,J=2.0Hz,1H),8.00(s,1H),7.95(bs,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.59-7.49(m,1H),7.47-7.27(m,4H),7.20(t,J=8.7Hz,1H),5.13(bs,1H),4.56(d,J=9.3Hz,1H),4.48-4.32(m,3H),4.22(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.75-3.57(m,5H),3.23-3.02(m,7H),2.44(s,3H),2.41-2.17(m,4H),2.07-2.01(m,1H),1.96-1.87(m,1H),1.81-1.66(m,4H),0.95(s,9H),0.94(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ180.70,171.99,171.92,170.44,169.75,155.24(dd,J=248.1,5.5Hz),152.12(dd,J=248.8,8.5Hz),151.47,147.73,144.63,144.31,139.52,138.02,137.75,131.19,129.65,128.65,127.98-127.64(m),127.44,123.91-123.09(m),118.86-117.72(m),117.60,115.50,115.23,112.02(dd,J=22.6,3.2Hz),68.92,58.74,56.47,56.43,53.44,50.31,50.18,48.63,44.86,41.68,41.00,37.99,34.28,31.80,26.43,21.36,16.99,15.97,12.72.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C4858の計算値:990.3817。実測値:990.3889。
化合物219の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイ
ル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタン酸(9mg、0.016mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.2mg、0.018mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.14mg、0.018mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させて、粗製生成物をPTLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1、2x)で精製すると、11mgの生成物(収率75%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.66(bs,1H),9.45(bs,1H),8.98(s,1H),8.60(bs,1H),8.29(s,1H),8.04(s,1H),8.01-7.88(m,2H),7.62-7.49(m,1H),7.40(q,J=8.0Hz,4H),7.26(t,J=8.8Hz,1H),5.15(d,J=3.5Hz,1H),4.54(d,J=9.3Hz,1H),4.49-4.31(m,3H),4.22(dd,J=16.1,5.6Hz,1H),3.81-3.53(m,6H),3.26-3.03(m,6H),2.73-2.52(m,3H),2.44(s,3H),2.42-2.33(m,1H),2.09-1.98(m,1H),1.95-1.84(m,1H),1.74(q,J=7.5Hz,2H),0.96(t,3H),0.94(s,9H).13C NMR(126MHz,dmso)δ180.45,172.02,171.35,170.07,169.64,156.00(dd,J=245.9,6.5Hz),152.34(dd,J=249.7,8.3Hz),151.52,147.75,144.70,144.30,139.55,138.08,137.91,131.22,129.66,128.69,128.53(d,J=2.4Hz),127.46,121.96(d,J=14.1Hz),118.61-117.82(m),117.60,115.44,115.20,112.32(dd,J=23.0,3.3Hz),68.95,58.78,56.50,56.39,53.46,50.25,50.13,44.76,41.69,41.17,37.99,35.43,30.18,28.05,26.44,16.89,16.00,12.67.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C4756の計算値:976.3661。実測値:976.3712。
化合物220の合成例:N1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N4−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)−スクシンアミド。4−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソブタン酸(15mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(13.51mg、0.03mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(15.05mg、0.03mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を高真空下で蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MEOH:NH4OH、90:9:1、2x)で精製すると、12mgの生成物(純度約85%)
が得られた。この生成物を、PTLC(DCM:MeOH、9:1)で再び精製すると、8mgの生成物(収率31%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.97(bs,1H),10.11(s,1H),9.79(bs,1H),8.98(d,J=2.3Hz,0H),8.69(s,1H),8.66-8.49(m,2H),8.23(s,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.84-7.64(m,4H),7.63-7.53(m,1H),7.51-7.33(m,4H),7.29(t,J=8.4Hz,1H),5.17(s,1H),4.56(d,J=7.8Hz,1H),4.50-4.39(m,2H),4.40-4.31(m,1H),4.26-4.16(m,1H),3.66(q,J=10.1Hz,2H),3.19-3.06(m,2H),2.72-2.52(m,4H),2.44(s,3H),2.12-1.97(m,1H),1.96-1.84(m,1H),1.74(dq,J=13.2,8.3,7.3Hz,2H),0.96(t,3H),0.95(s,9H).13C NMR(126MHz,dmso)δ180.66,172.02,171.24,170.67,169.64,156.05(dd,J=246.9,7.0Hz),152.37(dd,J=249.3,8.1Hz),151.49,148.66,147.75,143.82,139.53,139.00,138.70,132.54,131.27,131.22,129.68,129.22-128.38(m),128.69,127.47,127.39,126.53,121.99(dd,J=12.9,4.5Hz),119.59,118.72-117.87(m),117.57,115.68,112.90-112.05(m),68.95,58.79,56.56,56.41,53.51,41.71,37.98,35.45,31.98,30.14,26.43,16.88,15.99,12.65.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C4953の計算値:983.3395。実測値:983.3569。
化合物221の合成例:N1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N3−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)−マロンアミド。3−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(16.8mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(15.5mg、0.033mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(17.28mg、0.033mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を高真空下で蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1、2x)で精製し、生成物をPTLC(DCM:MeOH、9:1)で再び精製すると、19.5mgの生成物(収率67%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.96(bs,1H),10.23(s,1H),9.75(bs,1H),8.97(s,1H),8.69(s,1H),8.66-8.51(m,2H),8.26(d,J=9.1Hz,1H),8.22(s,1H),7.73(dd,J=8.5Hz,4H),7.59(q,J=8.6Hz,1H),7.41(dd,J=8.0Hz,4H),7.28(t,J=8.7Hz,1H),5.16(d,1H),4.59(d,J=9.2Hz,1H),4.52-4.33(m,3H),4.24(dd,J=15.7,5.0Hz,1H),3.68(q,J=10.6Hz,2H),3.44(q,2H),3.20-3.0
5(m,2H),2.45(s,3H),2.10-2.01(m,1H),1.96-1.89(m,1H),1.74(dq,J=14.8,7.3Hz,2H),0.98(s,9H),0.97(t,J=8.3Hz,3H).13C NMR(101MHz,dmso)δ180.62,171.91,169.34,166.16,166.03,156.02(dd,J=246.8,7.1Hz),152.34(dd,J=249.4,8.1Hz),151.43,148.69,147.73,143.79,139.50,138.69,138.54,132.98,131.17,131.13,129.68,129.11-128.65(m),128.67,128.01,127.45,126.53,122.21-121.73(m),119.70,118.63-117.89(m),117.54,115.66,112.35(dd,J=23.5,3.0Hz),68.93,58.79,56.66,56.52,53.49,44.32,41.70,37.97,35.60,26.33,16.85,15.96,12.62.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C4851の計算値:969.3239。実測値:969.3272。
化合物222の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(3−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロパンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。3−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロパン酸(12.5mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(11.69mg、0.03mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(13.02mg、0.03mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MEOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(MeOH:DCM、1:9、2x)で精製すると、14.1mgの生成物(収率64%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.71(bs,1H),9.74(bs,1H),8.98(s,1H),8.59(t,J=5.7Hz,1H),8.29(s,1H),8.26(d,J=9.1Hz,1H),8.03(s,1H),7.96(bs,1H),7.57(q,J=7.4,6.3Hz,1H),7.41(dd,J=8.0Hz,4H),7.26(t,J=8.7Hz,1H),5.22-5.05(m,1H),4.58(d,J=9.3Hz,1H),4.51-4.32(m,3H),4.23(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.67(q,J=12.3,10.6Hz,8H),3.52(dd,J=53.7,15.5Hz,2H),3.27-3.05(m,6H),2.45(s,3H),2.09-2.00(m,1H),1.96-1.86(m,1H),1.74(h,J=7.3Hz,2H),0.97(s,9H).,0.96(t,3H).13C NMR(101MHz,dmso)δ180.41,171.91,169.38,166.32,166.06,156.01(dd,J=246.5,6.7Hz),152.34(dd,J=249.2,8.3Hz),151.44,147.73,144.60,144.28,139.50,138.06,137.84,131.17,129.66,128.75(d,J=8.0Hz),128.65,127.43,121.86(dd,J=13.5,3.5Hz),118.34(m),117.58,115.42,115.18,112.28(dd,J=23.1,3.5Hz),68.89,58.75,56.54,56.43,53.49,50.10,45.56,41.68,41.19,40.95,3
7.95,35.52,26.36,16.85,15.96,12.62.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C4654の計算値:962.3504。実測値:962.3694。
化合物294の合成例:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル−3−ヨードアゼチジン−1−カルボン酸塩(2.8g、12.6mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(3.9g、13.8mmol)およびKCO(3.5g、25.2mmol)の脱水DMF(20mL)中の混合物を80℃で一晩攪拌した。室温まで冷ました後、DCM(50mL)および水(25mL)を加えた。層を分離して、有機相を水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、および真空下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムを介してシリカゲル(PE:EA=9:1)上で精製すると、所望の生成物(2.4g、収率65%)が得られた。
ステップB:tert−ブチル3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−カルボン酸塩(2.4g、6.4mmol)および4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(1.71g、7.68mmol)のDCM(20mL)溶液に、EtNH(4.7g、64mmo
l)、Cu(OAc)(1.75g、9.6mmol)を加えた。結果として生じる混合物をO下で30℃で16時間攪拌した。混合物をDCM(30mL)で希釈し、混合物をアンモニア水溶液(10mL×3)で洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させて、および残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(DCM/MeOH=20/1)上で精製すると、tert−ブチル3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−カルボン酸塩(1.5g、収率50%)が褐色の油として得られた。LCMS(ES):m/z471[M+H]
ステップC:4−(1−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン
Figure 2020504741
tert−ブチル3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−カルボン酸塩(700mg)のDCM(3mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の3m塩酸(3mL)を加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去すると、粗製の所望の生成物(600mg、粗製)が得られた。LCMS(ES):m/z371[M+H]
ステップD:tert−ブチル−3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1、3’−ビアゼチジン]−1’−カルボン酸塩
Figure 2020504741
4−(1−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン(50mg、0.14mmol)およびtert−ブチル3−オキソアゼチジン−1−カルボン酸塩(48mg、0.28mmol)のDCE(1.0mL)溶液に、AcOH(1滴)、NaBH(OAc)(74mg、0.35mmol)を加えた。結果として生じる溶液を30℃で一晩攪拌した。混合物をEA(5mL)で希釈し、混合物をNaHCO水溶液で3回洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させて、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(PE/EA=1/1)上で精製すると、tert−ブチル3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−カルボン酸塩(30mg、収率42%)が褐色の油として得られた。LCMS(ES):m/z526[M+H]
ステップE:5−(3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)−2−(
2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
tert−ブチル3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1、3’−ビアゼチジン]−1’−カルボン酸塩(160mg)のDCM(2mL)溶液に、1,4−ジオキサン中の3M塩酸(1mL)を加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去すると、所望の生成物(150mg、粗製)が得られた。3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−1,3’−ビアゼチジン(7.0mg、0.0165mmol)および2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(9.0mg、0.033mmol)のNMP(1.0mL)溶液に、DIPEA(1滴)を加えた。結果として生じる溶液を 下で130℃で1時間攪拌した。室温まで冷ました後、混合物をEA(3mL)で希釈し、混合物をブラインで2回洗浄した。有機相を減圧下で蒸発させて、残留物をカラムクロマトグラフィーでシリカゲル(DCM/MeOH=15/1)上で精製すると、5−(3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(4mg、収率36%)が得られた。LCMS(ES):m/z682[M+H]
ステップF:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
5−(3−(4−(4−ブロモ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(200mg、0.29mmol)の1,4−ジオキサン/HO(v/v=10/1、5mL)溶液に、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(83mg、0.32mmol)、Pd2(dba)(110mg、0.12mmol)、CsF(176mg、1.20mmol)、[(t−Bu)PH]BF(68mg、0.12mmol)、およびN,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(2.9mg、0.015mmol)を続けて加えた。結果として
生じる溶液をN下で100℃に2時間加熱した。室温まで冷ました後、反応をEA(10mL)で希釈し、混合物を水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を分取HPLCで精製すると、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(90mg、収率41.9%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z733[M+H]
ステップG:(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2020504741
2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(90mg、0.12mmol)のアセトニトリル/ピリジン(v/v=1/1、6.0mL)溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(83.4mg、1.2mmol)を加えた。混合物を40℃で20分間攪拌した。DCM(20mL)でクエンチした後、混合物をブライン(10mL×2)で洗浄した。有機相を真空下で濃縮し、残留物を分取TLCで精製すると、(E)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−5−(3−(4−(4−(1−(ヒドロキシイミノ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)フェノキシ)−[1,3’−ビアゼチジン]−1’−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(25mg、収率27%)が黄色の固形物として得られた。
H NMR(400MHz,CDCl):δ11.06(s,1H),10.89(s,1H),8.73(s,1H),8.57(d,J=4.8Hz,2H),7.87(d,J=8.8Hz,2H),7.65(d,J=8.0Hz,1H),7.56(d,J=8.0Hz,1H),7.48(d,J=4.8Hz,2H),7.40(s,1H),7.22(d,J=8.0Hz,1H),7.03(d,J=8.8Hz,2H),6.80(s,1H),6.68(d,J=8.4Hz,1H),5.02−5.07(m,1H),4.96(t,J=2.4Hz,1H),4.09(t,J=8.4Hz,2H),3.80−3.87(m,4H),3.73(s,1H),3.22(s,4H),3.01(d,J=5.2Hz,2H),2.84(d,J=5.6Hz,2H),2.01(d,J=9.2Hz,2H);LCMS(ES):m/z748.79[M+H]
化合物226の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチ
ルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
ステップA:tert−ブチル2−(4−ホルミルピペリジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩(1.5g、6.55mmol)のCHCN(10mL)溶液に、IBX(2.7g、9.85mmol)を加えた。結果として生じる溶液を80℃で5時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応混合物をEA(30mL)で希釈し、そして溶液を亜硫酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)で精製すると、所望の生成物tert−ブチル2−(4−ホルミルピペリジン−1−イル)酢酸塩(350mg、収率25%)が黄色の油として得られた。H NMR(400MHz、CDCl):δ9.64(s、1H)、3.12(s、2H)、2.85−2.89(m、2H)、2.31−2.37(m、2H)、2.20−2.26(m、1H)、1.89−1.93(m、2H)、1.74−1.77(m、2H)、1.47(s、9H)。
ステップB:tert−ブチル−2−(4−((4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(4−ホルミルピペリジン−1−イル)酢酸塩(370mg、1.54mmol)および1−(4−ブロモフェニル)ピペラジン(350mg、1.54mmol)のCHOH/DCM(v/v=1/1、10mL)溶液に、触媒AcOH(0.1mL)を室温で加えた。30分間攪拌した後、NaBH(OAc)(1.3g、6.17mmol)を加えた。混合物を30℃で1時間攪拌した。NaHCO水溶液(
20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲル(DCM:MeOH=50:1)で精製すると、tert−ブチル2−(4−((4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩(330mg、収率47%)が黄色の油として得られた。LCMS(ES):m/z454.2[M+H]
ステップC:tert−ブチル2−(4−((4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−(1,3,2−ジオキサボロラン)(242mg、0.951mmol)およびtert−ブチル2−(4−((4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−ピペリジン−1−イル)酢酸塩(330mg、0.732mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に、KOAc(145mg、1.46mmol)およびPd(dppf)ClCl(54mg、0.0732mmol)を加えた。窒素雰囲気下で90℃で一晩攪拌した後、反応混合物を30mLの酢酸エチルで希釈し、そして溶液をブライン(10mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲル(DCM:MeOH=100:3)で精製すると、所望の生成物tert−ブチル2−(4−((4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩(100mg、収率27%)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z499.4[M+H]
ステップD:(R)−tert−ブチル−2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(4−((4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩(100mg、0.199mmol)のHO/ジオキサン(v/v=1/5、5.0mL)溶液に、CsF(121mg、0.796mmol)、Pd
(aMPhos)Cl(14mg、0.0199mmol)および(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(100mg、0.199mmol)を室温で加えた。溶液を、Nで室温で10分間パージし、過剰なOを除去した。結果として生じる溶液を、100℃で4時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をEtOAcで溶解した。混合有機層を、真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:CHOH=20:1)で精製すると、所望の生成物(R)−tert−ブチル2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩(50mg、収率32%)が淡黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z797.6[M+H]
ステップE:(R)−2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸
Figure 2020504741
(R)−tert−ブチル2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸塩(50mg、0.0629mmol)のDCM(1mL)溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物として、所望の生成物(R)−2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸(80mg、粗製)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z740.2[M+H]
ステップG:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
(R)−2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸(47mg、0.0629mmol)のDCM(5.0mL)溶液に、DIEA(25mg、0.189mmol)、(2S,4R)−1−((S)−2−((l3−クロラニル)ジアゼニル)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(30mg、0.0691mmol)およびPyBOP(40mg、0.0755mmol)を室温で加えた。結果として生じる溶液を20℃で1時間攪拌した。反応をHO(10mL)でクエンチし、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM:CHOH=10:1)で精製すると、所望の生成物(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(33mg)が白色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDOD):δ8.77(s,1H),8.59(s,1H),8.49(s,1H),7.79(s,1H),7.61−7.69(m,1H),7.49(d,J=8.8Hz,2H),7.31−7.39(m,4H),6.98−7.04(m,3H),5.18(s,0.5H),5.02(s,0.5H),4.56(s,1H),4.41−4.53(m,2H),4.22−4.29(m,1H),3.76−3.81(m,1H),3.68−3.73(m,1H),3.23−3.52(m,4H),3.16(s,4H),2.94(s,2H),2.90(s,1H),2.72−2.81(m,2H),2.50(br,4H),2.38(s,3H),1.92−2.20(m,10H),1.66−1.79(m,2H),0.95(s,9H);LCMS(ES):m/z1154.3[M+H]
化合物227の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
ステップA:1−(4−ブロモフェニル)ピぺリジン−4−カルバルデヒド
Figure 2020504741
1−(4−ブロモフェニル)−4−(ジメトキシメチル)ピぺリジン(1g、3.18mmol)のMeCN(10mL)溶液に、塩酸(3N)を加えた。結果として生じる溶液を50℃で4時間攪拌した。室温まで冷ました後、NaHCO水溶液で混合物のpHを8〜9に調節した。反応混合物を30mLのEAで希釈し、混合物を亜硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を真空下で濃縮した。残留物は、黄色の固形物としての、所望の生成物1−(4−ブロモフェニル)ピぺリジン−4−カルバルデヒド(1g粗製)である。LCMS(ES):m/z268.0[M+H]
ステップB:tert−ブチル4−((1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩
Figure 2020504741
1−(4−ブロモフェニル)ピぺリジン−4−カルバルデヒド(1g、粗製)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボン酸塩(590mg、3.18mmol)のCHOH/DCM(v/v=1/1、10mL)溶液に触媒量のAcOH(0.1mL)を室温で加えた。30分間攪拌した後、NaBH(OAc)(2.7g、12.7mmol)を加えた。結果として生じる溶液を30℃で一晩攪拌した。NaHCO水溶液(20mL)でクエンチした後、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。混合有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルでPE/EA(8/1)を用いて精製すると、tert−ブチル4−((1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(800mg)が黄色の油として得られた。LCMS(ES):m/z440.2[M+H]
ステップC:tert−ブチル2−(4−((1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル4−((1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(800mg、1.83mmol)のDCM(4mL)溶液に、TFA(2mL)を加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去すると、粗製の所望の生成物(1g、粗製)が得られ、これを次のステップで直接使用した。上記の粗製生成物(500g、粗製)およびtert−ブチル2−ブロモ酢酸塩(176mg、0.913mmol)の脱水DMF(5mL)溶液に、KCO(190mg、1.37mmol)を加えた。結果として生じる溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を40mLのEAで希釈し、混合物を水、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。残留物として、所望の生成物tert−ブチル−2−(4−((1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩(410mg、粗製)が黄色の油として得られた。LCMS(ES):m/z453.2[M+H]
ステップD:tert−ブチル2−(4−((1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’− (1,3,2−ジオキサボロラン)(300mg、1.18mmol)およびtert−ブチル2−(4−((1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)−ピペラジン−1−イル)酢酸塩(410mg、0.913mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に、KOAc(178mg、1.82mmol)およびPd(dppf)Cl(67mg、0.0913mmol)を加えた。窒素雰囲気下で90℃で一晩攪拌した後、反応混合物を30mLの酢酸エチルで希釈し、そして溶液をブライン(10mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルでDCM/MeOH(100/3)を用いて精製すると、所望の生成物tert−ブチル2−(4−((1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩(200mg、粗製)が黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z500.4[M+H]
ステップE:(R)−tert−ブチル2−(4−((1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩
Figure 2020504741
tert−ブチル2−(4−((1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩(200mg、粗製)のHO/ジオキサン(v/v=1/5、5.0mL)溶液に、CsF(121mg、0.796mmol)、Pd(aMPhos)Cl(14mg、0.0199mmol)、(R)−N−(3−(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル)−2,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(100mg、0.199mmol)を室温で加えた。溶液を、Nで室温で10分間パージし、過剰なOを除去した。結果として生じる溶液を、100℃で4時間攪拌した。室温まで冷ました後、反応をEtOAcで溶解した。混合有機層を、真空下で濃縮した。残留物を分取TLCでDCM/CHOH(20/1)を用いて精製すると、所望の生成物(R)−tert−ブチル2−(4−((1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩(110mg、収率69%)が淡黄色の固形物として得られた。LCMS(ES):m/z796.3[M+H]
ステップF:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−((R)−3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
(R)−tert−ブチル2−(4−((1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(3−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸塩(110mg、0.139mmol)のDCM(3mL)溶液に、TF
A(1.5mL)を加えた。結果として生じる溶液を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去すると、粗製の所望の生成物(180mg、粗製)が得られ、これを次のステップで直接使用した。上記の酸(180mg、粗製)のDMF(5.0mL)溶液に、DIEA(54mg、0.418mmol)、(2S,4R)−1−((S)−2−((l3−クロラニル)ジアゼニル)−3,3−ジメチル−ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(66mg、0.153mmol)およびPyBOP(87mg、0.167mmol)を室温で加えた。結果として生じる溶液を20℃で1時間攪拌した。HO(10mL)でクエンチした後、混合物をEA(20mL×3)で抽出した。混合有機層を真空下で濃縮した。残留物を分取HPLCで精製すると、所望の生成物所望の生成物(42mg)が黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,MeOD−d):δ8.89(s,1H),8.70(s,1H),8.61(s,1H),7.91(s,1H),7.71−7.80(m,1H),7.60(d,J=8.4Hz,2H),7.43−7.50(m,4H),7.12−7.16(m,3H),5.23(s,0.5H),5.18(s,0.5H),4.95(m,4H),4.56(s,1H),4.53−4.66(m,4H),4.35−4.41(m,1H),3.79−3.90(m,4H),3.44−3.60(m,6H),3.08−3.19(m,2H),2.72−2.81(m,10H),2.50(s,3H),2.03−2.25(m,5H),1.87−1.92(m,3H),1.52−1.63(m,2H),1.04(s,9H);LCMS(ES):m/z1101.3[M+H]
化合物295の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
ステップA:(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン
Figure 2020504741
50mL丸底フラスコに、(3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−オール(500mg、4.76mmol、1当量)、ジクロロメタン(10mL)、イミダゾール(
323.8mg、4.76mmol、1当量)、TBDPSCl(1307.5mg、4.76mmol、1当量)を入れた。結果として生じる溶液を室温で一晩攪拌した。結果として生じる混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)を用いて溶出した。その結果、470mg(29%)の(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジンが黄色の油として得られた。
ステップB:(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−塩化スルホニル
Figure 2020504741
50mL丸底フラスコに、(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン(370mg、1当量)、ジクロロメタン(5mL)、ジイソプロピルエチルアミン(279mg、2当量)、ジクロロスルホキシド(290mg、2当量)を入れた。結果として生じる溶液を−30℃で4時間攪拌した。次いで、水(20mL)を加えて反応をクエンチした。結果として生じる溶液をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。結果として生じる混合物をブライン(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。その結果、450mgの(3S、4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−塩化スルホニルが黄色の油として得られた。
ステップC:(3S,4S)−N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド
Figure 2020504741
25mL丸底フラスコに、(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−塩化スルホニル(449.4mg、1.02mmol、2.00当量)、ピリジン(0.7mL)、3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロアニリン(179mg、0.51mmol、1当量)、ジメチルアミノピリジン(18.6mg、0.15mmol、0.30当量)を入れた。結果として生じる溶液を、油浴中、45℃で3時間攪拌した。結果として生じる混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出した。その結果、120mg(31%)の(3S,4S)−N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−スルホンアミドが黄色の油として得られた。ステップD:tert−ブチル2−(4−[[4−(4−[3−[3−([[(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン
−1−イル]スルホニル]アミノ)−2,6−ジフルオロベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピぺリジンの合成
Figure 2020504741
50mL丸底フラスコに、(3S,4S)−N−(3−[5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル]−2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−スルホンアミド(120mg、0.16mmol、1当量)、1,4−ジオキサン(5mL、0.06mmol)、水(0.0mL、0.06mmol)、tert−ブチル2−[4−([4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−イル]メチル)ピペリジン−1−イル]酢酸塩(79.1mg、0.16mmol、1当量)、NaCO(50.4mg、0.48mmol、3当量)、Pd(dppf)Cl(39mg)を入れた。結果として生じる溶液を、油浴中、110℃で2時間攪拌した。結果として生じる混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)を用いて溶出した。その結果、90mg(54%)のtert−ブチル2−(4−[[4−(4−[3−[3−([[(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)−2,6−ジフルオロベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリドが黄色の油として得られた。
ステップE:2−(4−[[4−(4−[3−[3−([[(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)−2,6−ジフルオロベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリジン−1−イル)酢酸の合成
Figure 2020504741
25mLの丸底フラスコに、tert−ブチル2−(4−[[4−(4−[3−[3−([[(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)−2,6−ジフルオロベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリド(90mg、0.09mmol、1当量)、ジクロロメタン(5mL)、トリフルオロ酢酸(2mL、0.02mmol)を入れた。結果として生じる溶液を室温で一晩攪拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。その結果、60mg(
70.43%)の2−(4−[[4−(4−[3−[3−([[(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)−2,6−ジフルオロベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリジン−1−イル)酢酸が黄色の固形物として得られた。
ステップF:2−(4−[[4−(4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−([[(3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリジン−1−イル)酢酸の合成
Figure 2020504741
25mLの丸底フラスコに、2−(4−[[4−(4−[3−[3−([[(3S,4S)−3−[(tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ]−4−フルオロピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)−2,6−ジフルオロベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリジン−1−イル)酢酸(60mg、0.06mmol、1当量)、テトラヒドロフラン(3mL)、TBAF(1mL、0.06当量)を入れた。結果として生じる溶液を、40℃で2時間攪拌した。結果として生じる混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上に適用し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)を用いて溶出した。その結果、50mg(109.62%)の2−(4−[[4−(4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−([[(3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリジン−1−イル)酢酸が黄色の油として得られた。
ステップG:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2020504741
25mLの丸底フラスコに、2−(4−[[4−(4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−([[(3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル]スルホニル]アミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェニル)ピペラジン−1−イル]メチル]ピペリジン−1−イル)酢酸(50mg、0.066mmol、1当量)、DMF(5mL)、(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド(30.8mg、0.066mmol、1当量)、ジイソプロピルエチルアミン(34.1mg、0.264mmol、4.00当量)、BOP(35mg、0.079mmol、1.2当量)を入れた。結果として生じる溶液を室温で3時間攪拌した。結果として生じる溶液次いで、反応を水(30mL)でクエンチして、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、水(30mL)で洗浄し、および減圧下で濃縮した。粗製生成物を分取HPLCで精製した。その結果、32.6mg(42%)の(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−((4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(((3S,4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン)−1−スルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミドが黄色の固形物として得られた。H NMR(400MHz,CDOD):δ8.87(s,1H),8.69(s,1H),8.58(s,1H),7.89(s,1H),7.73−7.72(m,1H),7.58(d,J=8.8Hz,2H),7.48−7.40(m,4H),7.10−7.05(m,3H),4.93(s,1H),4.63(s,1H),4.57(d,J=6Hz,1H),4.52−4.50(m,1H),4.38−4.34(m,2H),3.87−3.86(m,1H),3.82−3.81(m,1H),3.57−3.50(m,3H),3.36−3.33(m,1H),3.31−3.20(m,5H),3.02(s,2H),3.01−2.90(m,2H),2.56(s,3H),2.74(s,3H),2.26−2.20(m,4H),2.10−2.01(m,1H),1.82−1.71(m,2H),1.67−1.61(m,3H),1.44−1.28(m,2H),1.05−1.02(m,9H);LCMS(ES):m/z1168.30[M+H]
化合物298の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)−ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
2−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニルアミノ)−ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェノキシ]酢酸(10.8mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)−フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(9.5mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.717mmol)およびPyBOP(11mg、0.021mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NH4OH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上で、DCM:MeOH(90:10)の混合物を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、8.5mgの生成物(収率44%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.88(s,1H),9.67(s,1H),8.98(s,1H),8.76-8.50(m,3H),8.23(s,1H),7.98(d,J=9.4Hz,1H),7.69(d,J=8.6Hz,2H),7.59(td,J=9.0,5.8Hz,1H),7.49-7.34(m,4H),7.33-7.20(m,1H),7.10(d,J=8.7Hz,2H),5.20(d,J=3.3Hz,1H),4.72(s,2H),4.62(d,J=9.4Hz,1H),4.54-4.34(m,3H),4.25(dd,J=15.9,5.5Hz,1H),3.74-3.59(m,2H),3.19-3.07(m,2H),2.44(s,3H),2.07(dd,J=12.9,7.7Hz,1H),1.91(ddd,J=12.8,8.8,4.5Hz,1H),1.80-1.65(m,2H),0.96(s,9H),0.94(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ180.62,171.82,169.13,167.11,157.51,156.02(dd,J=246.1,7.0Hz),152.34(dd,J=249.6,8.5Hz),151.45,148.60,147.74,143.80,139.47,138.70,131.16,129.70,129.00-128.42(m),128.81,128.69,128.31,128.00,127.48,126.53,121.96(dd,J=13.6,3.5Hz),118.61-117.85(m),117.53,115.63,115.34,112.34(dd,J=22.4,3.4Hz),68.91,66.58,58.80,56.58,56.17,53.45,41.69,37.95,35.79,26.28,16.85,15.96,12.63.LC−MS(ESI);m/z[M+H]+:C4750の計算値:942.3130。実測値:942.3134。
化合物299の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(3−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
4−[3−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニルアミノ)−ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェノキシ]ブタン酸(18mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)−フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(16.8mg、0.036mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(18.48mg、0.04mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した(生成物は部分的に水溶性である可能性がある)。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製し、PTLC(DCM:MeOH、9:1)で第二の精製をすると、8mgの生成物(収率25%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.97(bs,1H),9.72(bs,1H),8.97(s,1H),8.71(d,J=2.1Hz,1H),8.61(s,2H),8.56(t,J=6.0Hz,2H),8.23(s,1H),7.99(d,J=9.3Hz,1H),7.59(td,J=9.0,5.9Hz,1H),7.50-7.16(m,8H),6.98(d,J=8.2Hz,1H),5.13(d,J=3.4Hz,1H),4.58(d,J=9.3Hz,1H),4.48-4.40(m,2H),4.35(s,1H),4.22(dd,J=15.9,5.5Hz,1H),4.08(ddt,J=9.6,7.1,3.2Hz,2H),3.74-3.62(m,2H),3.15-3.06(m,2H),2.50-2.45(m,1H),2.44(s,3H),2.41-2.33(m,1H),2.09-1.86(m,4H),1.79-1.67(m,2H),0.97(t,3H),0.94(s,9H).13C NMR(151MHz,dmso)δ181.05,172.38,172.05,170.09,159.63,156.44(dd,J=246.5,6.8Hz),152.74(dd,J=249.6,8.6Hz),151.86,149.36,148.13,140.05,139.92,139.24,131.87,131.59,130.71,130.05,129.20(t,J=5.0Hz),129.06,127.84,127.52,122.37(dd,J=13.5,3.5Hz),119.87,118.95-118.24(m),117.88,116.11,114.12,113.60,112.91-112.65(m),69.32,67.53,59.14,56.88,56.83,53.86,42.08,38.38,35.67,31.76,26.80,25.52,17.26,16.37,13.04.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4954の計算値:970.3443。実測値:970.3787。
化合物300の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(3−(3−
(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
2−[2−[3−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニルアミノベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]フェノキシ]エトキシ]酢酸(19.1mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(17.11mg、0.04mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(19.06mg、0.04mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で2時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した(生成物は部分的に水溶性である可能性がある)。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、13mgの生成物(収率40%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.95(bs,1H),9.74(bs,1H),8.91(s,1H),8.67(d,J=2.0Hz,1H),8.55(dd,J=12.8,6.8Hz,2H),8.19(s,1H),7.56(td,J=9.0,6.0Hz,1H),7.49(d,J=9.5Hz,1H),7.42-7.20(m,8H),7.07-7.00(m,1H),5.13(d,J=3.5Hz,1H),4.58(d,J=9.6Hz,1H),4.44(t,J=8.1Hz,1H),4.36(dd,J=15.8,6.2Hz,2H),4.30-4.16(m,3H),4.06(s,2H),3.86(t,J=4.3Hz,2H),3.13-3.04(m,2H),2.37(s,3H),2.07-1.99(m,1H),1.94-1.83(m,1H),1.78-1.64(m,2H),0.94(t,3H),0.93(s,9H).13C NMR(126MHz,dmso)δ181.03,172.20,169.60,168.98,159.52,156.46(dd,J=246.7,7.1Hz),152.75(dd),151.81,149.36,148.14,144.59,140.08,139.80,139.21,131.85,131.56,130.66,130.08,129.62-128.89(m),129.08,127.82,122.38(dd,J=13.5,3.6Hz),,120.09,118.98-118.30(m),117.89,116.15,114.40,113.50,112.78(dd,J=22.9,3.8Hz),70.05,70.00,69.34,67.49,59.18,57.04,56.16,53.89,42.12,38.34,36.22,26.65,17.28,16.32,13.05.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4954の計算値:986.3392。実測値:986.
3679。
化合物217の合成例:N1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N5−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)グルタルアミド
Figure 2020504741
5−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−5−オキソペンタン酸(9.7mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.52mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.5mg、0.02mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(5mL、4x)で洗浄し、有機相を乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、4.8mgの生成物(収率29%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ10.02(s,1H),8.97(s,1H),8.68(d,1H),8.64-8.52(m,2H),8.21(s,1H),7.95(d,J=9.2Hz,1H),7.72(dd,J=36.7,8.5Hz,4H),7.62-7.54(m,1H),7.40(dd,4H),7.28(t,J=8.7Hz,1H),5.16(d,2H),4.56(d,J=9.3Hz,1H),4.50-4.40(m,2H),4.40-4.33(m,1H),4.22(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.76-3.62(m,2H),3.16-3.05(m,2H),2.44(s,3H),2.41-2.17(m,4H),2.09-2.01(m,1H),1.98-1.80(m,3H),1.74(dq,J=14.9,7.4Hz,2H),0.96(s,9H),0.95(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ181.06,172.39,172.17,171.46,170.15,156.37(dd,J=246.6,6.3Hz),152.73(dd,J=249.4,8.1Hz),151.86,149.05,148.13,144.19,139.91,139.37,139.13,132.97,131.64,131.59,130.05,129.22(d,J=14.7Hz),129.06,127.84,127.74,126.89,122.47(d,J=14.1Hz),120.07,119.02-118.20(m),117.95,116.06,112.75(dd,J=23.4,2.8Hz),69.34,59.15,56.90,56.81,53.87,42.08,38.38,36.36,35.63,34.63,2
6.85,21.91,17.27,16.37,13.04.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C5055の計算値:997.3552。実測値:997.3524。
化合物218の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタン酸(9.3mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.27mg、0.018mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.22mg、0.018mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(5mL、4x)で洗浄し、有機相を乾燥させ(NaSO)、真空下で蒸発させた。TLCでは、粗製混合物には生成物は見られず、ほんのいくらかのVHL出発物質があった(4)(生成物は水溶性)。水抽出物を一晩凍結乾燥し、固体残留物をDCM:MeOH:NHOH(90:9:1、30mL)の混合物を使用してろ過した。ろ液を蒸発させて乾燥させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、13mgの生成物(収率81%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.64(bs,1H),9.74(bs,1H),8.97(s,1H),8.62-8.52(m,3H),8.28(d,J=2.0Hz,1H),8.00(s,1H),7.95(bs,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.59-7.49(m,1H),7.47-7.27(m,4H),7.20(t,J=8.7Hz,1H),5.13(bs,1H),4.56(d,J=9.3Hz,1H),4.48-4.32(m,3H),4.22(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.75-3.57(m,5H),3.23-3.02(m,7H),2.44(s,3H),2.41-2.17(m,4H),2.07-2.01(m,1H),1.96-1.87(m,1H),1.81-1.66(m,4H),0.95(s,9H),0.94(t,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ180.70,171.99,171.92,170.44,169.75,155.24(dd,J=248.1,5.5Hz),152.12(dd,J=248.8,8.5Hz),151.47,147.73,144.63,144.31,139.52,138.02,137.75,131.19,129.65,128.65,127.98-127.64(m),127.44,123.91-123.09(m
),118.86-117.72(m),117.60,115.50,115.23,112.02(dd,J=22.6,3.2Hz),68.92,58.74,56.47,56.43,53.44,50.31,50.18,48.63,44.86,41.68,41.00,37.99,34.28,31.80,26.43,21.36,16.99,15.97,12.72.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4858の計算値:990.3817。実測値:990.3889。化合物219の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
DMF(1ml)中の4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタン酸(9mg、0.016mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(8.2mg、0.018mmol)にTEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(9.14mg、0.018mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、11mgの生成物(収率75%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.66(bs,1H),9.45(bs,1H),8.98(s,1H),8.60(bs,1H),8.29(s,1H),8.04(s,1H),8.01-7.88(m,2H),7.62-7.49(m,1H),7.40(q,J=8.0Hz,4H),7.26(t,J=8.8Hz,1H),5.15(d,J=3.5Hz,1H),4.54(d,J=9.3Hz,1H),4.49-4.31(m,3H),4.22(dd,J=16.1,5.6Hz,1H),3.81-3.53(m,6H),3.26-3.03(m,6H),2.73-2.52(m,3H),2.44(s,3H),2.42-2.33(m,1H),2.09-1.98(m,1H),1.95-1.84(m,1H),1.74(q,J=7.5Hz,2H),0.96(t,3H),0.94(s,9H).13C NMR(126MHz,dmso)δ180.45,172.02,171.35,170.07,169.64,156.00(dd,J=245.9,6.5Hz),152.34(dd,J=249.7,8.3Hz),151.52,147.75,
144.70,144.30,139.55,138.08,137.91,131.22,129.66,128.69,128.53(d,J=2.4Hz),127.46,121.96(d,J=14.1Hz),118.61-117.82(m),117.60,115.44,115.20,112.32(dd,J=23.0,3.3Hz),68.95,58.78,56.50,56.39,53.46,50.25,50.13,44.76,41.69,41.17,37.99,35.43,30.18,28.05,26.44,16.89,16.00,12.67.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4756の計算値:976.3661。実測値:976.3712。
化合物220の合成例:N−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)スクシンアミド。
Figure 2020504741
化合物218[(2S,4R)−1−((S)−2−(5−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−5−オキソペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド]の合成から得られた生成物、4−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソブタン酸(15mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(13.51mg、0.03mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(15.05mg、0.03mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を高真空下で蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、8mgの生成物(収率31%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.97(bs,1H),10.11(s,1H),9.79(bs,1H),8.98(d,J=2.3Hz,0H),8.69(s,1H),8.66-8.49(m,2H),8.23(s,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.84-7.64(m,4H),7.63-7.53(m,1H),7.51-7.33(m,4H),7.29(t,J=8.4Hz,1H),5.17(s,1H),4.56(d,J=7.8Hz,1H),
4.50-4.39(m,2H),4.40-4.31(m,1H),4.26-4.16(m,1H),3.66(q,J=10.1Hz,2H),3.19-3.06(m,2H),2.72-2.52(m,4H),2.44(s,3H),2.12-1.97(m,1H),1.96-1.84(m,1H),1.74(dq,J=13.2,8.3,7.3Hz,2H),0.96(t,3H),0.95(s,9H).13C NMR(126MHz,dmso)δ180.66,172.02,171.24,170.67,169.64,156.05(dd,J=246.9,7.0Hz),152.37(dd,J=249.3,8.1Hz),151.49,148.66,147.75,143.82,139.53,139.00,138.70,132.54,131.27,131.22,129.68,129.22-128.38(m),128.69,127.47,127.39,126.53,121.99(dd,J=12.9,4.5Hz),119.59,118.72-117.87(m),117.57,115.68,112.90-112.05(m),68.95,58.79,56.56,56.41,53.51,41.71,37.98,35.45,31.98,30.14,26.43,16.88,15.99,12.65.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4953の計算値:983.3395。実測値:983.3569。
化合物221の合成例:N1−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)−N3−((S)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−((4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)マロンアミド。
Figure 2020504741
3−((4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(16.8mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(15.5mg、0.033mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(17.28mg、0.033mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を高真空下で蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、19.5mgの生成物(収率67%)が得られた。H NMR(400MHz,
DMSO−d)δ12.96(bs,1H),10.23(s,1H),9.75(bs,1H),8.97(s,1H),8.69(s,1H),8.66-8.51(m,2H),8.26(d,J=9.1Hz,1H),8.22(s,1H),7.73(dd,J=8.5Hz,4H),7.59(q,J=8.6Hz,1H),7.41(dd,J=8.0Hz,4H),7.28(t,J=8.7Hz,1H),5.16(d,1H),4.59(d,J=9.2Hz,1H),4.52-4.33(m,3H),4.24(dd,J=15.7,5.0Hz,1H),3.68(q,J=10.6Hz,2H),3.44(q,2H),3.20-3.05(m,2H),2.45(s,3H),2.10-2.01(m,1H),1.96-1.89(m,1H),1.74(dq,J=14.8,7.3Hz,2H),0.98(s,9H),0.97(t,J=8.3Hz,3H).13C NMR(101MHz,dmso)δ180.62,171.91,169.34,166.16,166.03,156.02(dd,J=246.8,7.1Hz),152.34(dd,J=249.4,8.1Hz),151.43,148.69,147.73,143.79,139.50,138.69,138.54,132.98,131.17,131.13,129.68,129.11-128.65(m),128.67,128.01,127.45,126.53,122.21-121.73(m),119.70,118.63-117.89(m),117.54,115.66,112.35(dd,J=23.5,3.0Hz),68.93,58.79,56.66,56.52,53.49,44.32,41.70,37.97,35.60,26.33,16.85,15.96,12.62.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4851の計算値:969.3239。実測値:969.3272。
化合物222の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(3−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロパンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
3−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)−ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロパン酸(12.5mg、0.02mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(11.69mg、0.03mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(13.02mg、0.03mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を蒸
発させて乾燥させた。粗製生成物を、炭酸シリカカートリッジ(100mg)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、14.1mgの生成物(収率64%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.71(bs,1H),9.74(bs,1H),8.98(s,1H),8.59(t,J=5.7Hz,1H),8.29(s,1H),8.26(d,J=9.1Hz,1H),8.03(s,1H),7.96(bs,1H),7.57(q,J=7.4,6.3Hz,1H),7.41(dd,J=8.0Hz,4H),7.26(t,J=8.7Hz,1H),5.22-5.05(m,1H),4.58(d,J=9.3Hz,1H),4.51-4.32(m,3H),4.23(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),3.67(q,J=12.3,10.6Hz,8H),3.52(dd,J=53.7,15.5Hz,2H),3.27-3.05(m,6H),2.45(s,3H),2.09-2.00(m,1H),1.96-1.86(m,1H),1.74(h,J=7.3Hz,2H),0.97(s,9H).,0.96(t,3H).13C NMR(101MHz,dmso)δ180.41,171.91,169.38,166.32,166.06,156.01(dd,J=246.5,6.7Hz),152.34(dd,J=249.2,8.3Hz),151.44,147.73,144.60,144.28,139.50,138.06,137.84,131.17,129.66,128.75(d,J=8.0Hz),128.65,127.43,121.86(dd,J=13.5,3.5Hz),118.34(m),117.58,115.42,115.18,112.28(dd,J=23.1,3.5Hz),68.89,58.75,56.54,56.43,53.49,50.10,45.56,41.68,41.19,40.95,37.95,35.52,26.36,16.85,15.96,12.62.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4654の計算値:962.3504。実測値:962.3694。
化合物301の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(3−ブチルアミド−2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
4−(4−(3−(3−ブチルアミド−2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタン酸(27mg、0.05mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(26.6mg、0.06mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(29.64mg、0.06mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間
攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、37mgの生成物(収率76%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.91(bs,1H),9.79(s,1H),8.97(s,1H),8.65(d,J=2.2Hz,1H),8.62-8.47(m,2H),8.15(s,1H),8.06-7.89(m,2H),7.67(d,J=8.7Hz,2H),7.40(dd,J=8.3Hz,4H),7.23(t,J=8.8Hz,1H),7.07(d,J=8.8Hz,2H),5.14(d,J=3.5Hz,1H),4.58(d,J=9.3Hz,1H),4.49-4.40(m,2H),4.37(bs,1H),4.22(dd,J=15.9,5.4Hz,1H),4.03(t,J=7.2Hz,2H),3.77-3.62(m,2H),2.44(s,3H),2.43-2.30(m,4H),2.09-1.87(m,4H),1.61(h,J=7.4Hz,2H),0.96(s,9H),0.92(t,J=7.4Hz,3H).13C NMR(151MHz,dmso)δ180.92,171.97,171.67,171.61,169.68,158.33,154.61(dd,J=244.6,7.1Hz),151.44,150.34(dd,J=248.8,8.2Hz),148.52,147.72,143.71,139.52,138.48,131.32,131.17,130.42,129.64,128.65,128.28,127.43,126.50,126.06(d,J=10.1Hz),123.23(dd,J=12.4,3.6Hz),118.47-117.44(m),117.55,115.65,115.18,111.60(d,J=25.0Hz),68.92,67.13,58.74,56.48,56.42,41.67,37.99,37.57,35.26,31.32,26.41,25.07,18.56,15.96,13.57.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C5054Sの計算値:934.3773。実測値:934.2690。
化合物302の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
4−(4−(3−(3−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタン酸(11.5mg、0.03mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(23.79mg、0.05mmol)
のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(14.58mg、0.03mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(MeOH:DCM、9:1)で精製すると、17.5mgの生成物(収率80%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.68(bs,1H),8.97(s,1H),8.64(d,J=2.2Hz,1H),8.61-8.47(m,2H),8.06(s,1H),8.00(d,J=9.3Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,2H),7.40(dd,4H),7.07(d,J=8.7Hz,2H),6.99-6.82(m,2H),5.21(s,2H),5.15(d,J=3.6Hz,1H),4.58(d,J=9.3Hz,1H),4.50-4.40(m,2H),4.37(bs,1H),4.23(dd,J=15.8,5.3Hz,1H),4.10-3.93(m,2H),3.78-3.54(m,2H),2.58-2.26(m,2H),2.44(s,3H),2.11-1.82(m,4H),0.94(s,9H).13C NMR(126MHz,dmso)δ182.20,171.97,171.63,169.69,158.31,151.43,149.20(dd,J=234.8,6.5Hz),148.45,147.72,146.01(dd,J=241.2,7.9Hz),143.55,139.51,137.92,133.42(dd,J=12.9,2.4Hz),131.18,130.49,129.65,128.65,128.24,127.44,126.47,118.32-117.22(m),117.57,116.91-116.23(m),115.84,115.19,111.36(dd,J=22.3,2.9Hz),68.92,67.14,58.74,56.50,56.41,41.68,37.97,35.25,31.33,26.41,25.07,15.95.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4648Sの計算値:864.3354。実測値:864.3437。
化合物303の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
4−(4−(3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタン酸(19.4mg、0.04mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(20.76mg、0.04mmol)のDMF(
2ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(25.45mg、0.05mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で4時間攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、29mgの生成物(収率77%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.89(bs,1H),8.97(s,1H),8.65(d,J=1.9Hz,1H),8.62-8.54(m,2H),8.13(s,1H),8.00(d,J=9.3Hz,1H),7.75-7.55(m,3H),7.43(d,J=8.1Hz,3H),7.38(d,J=8.1Hz,2H),7.28(t,J=7.9Hz,2H),7.07(d,J=8.6Hz,2H),5.15(d,J=3.3Hz,1H),4.59(d,J=9.3Hz,1H),4.49-4.40(m,2H),4.39-4.33(m,1H),4.23(dd,J=15.9,5.4Hz,1H),4.09-3.97(m,2H),3.77-3.61(m,2H),1H NMR(500MHz,DMSO−d)δ2.48-2.31(m,2H),2.44(s,3H),2.11-1.86(m,4H),0.96(s,9H).13C NMR(151MHz,dmso)δ181.30,171.97,171.61,169.68,158.80(dd,J=247.2,7.9Hz),158.33,151.44,148.52,147.72,143.70,139.51,138.38,132.14(t,J=9.9Hz),131.30,131.17,130.44,129.64,128.64,128.27,127.43,126.48,117.76(t,J=23.3Hz),117.54,115.78,115.18,112.29(dd,J=21.0,4.2Hz),68.92,67.13,58.74,56.48,56.42,41.67,37.98,35.26,31.32,26.41,25.06,15.96.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4647Sの計算値:849.3245。実測値:849.3378。
化合物304の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
4−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホニル−アミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピペラジン−1−イル]ブタン酸(7.9mg、0.01mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチ
アゾ−l−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(7.38mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(8.23mg、0.02mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した(2、3回洗浄、生成物は固定相について高い親和性を有する)。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH、9:1)で精製すると、7.2mgの生成物(収率52%)が得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.66(bs,1H),9.73(bs,1H),8.96(s,1H),8.61-8.50(m,1H),8.25(s,1H),8.00(s,
1H),7.93(bs,1H),7.88(d,J=9.1Hz,1H),7.63-7.49(m,1H),7.40(dd,4H),7.25(t,J=8.7Hz,1H),5.14(s,1H),4.56(d,J=9.1Hz,1H),4.46-4.34(m,3H),4.22(dd,J=15.8,4.7Hz,1H),3.75-3.60(m,2H),3.23-3.14(m,4H),3.13-3.08(m,2H),2.65-2.53(m,4H),2.43(s,3H),2.38-2.31(m,2H),2.31-2.25(m,1H),2.24-2.16(m,1H),2.07-1.99(m,1H),1.95-1.87(m,1H),1.72(dq,J=16.3,10.5,8.9Hz,4H),0.95(t,J=5.3Hz,3H),0.95(s,9H).13C NMR(151MHz,DMSO−d)δ180.77,172.43,172.39,170.12,156.38(dd,J=246.2,7.1Hz),152.75(dd,J=249.8,9.0Hz),151.87,148.13,145.23,144.35,139.92,138.09,137.78,131.59,130.05,129.21-128.76(m),127.84,122.32(d,J=13.1Hz),119.83-118.25(m),118.03,115.53,114.96,112.68(d,J=22.7Hz),69.30,59.13,57.62,56.79,55.33,53.88,53.06,50.11,42.07,38.38,35.68,33.27,26.83,23.09,17.26,16.37,13.04.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4758の計算値:962.3868。実測値:962.3986。
化合物305の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(4−(4−(3−ベンゾイル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)フェノキシ)ブタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
4−[4−(3−ベンゾイル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−フ
ェノキシ]ブタン酸(26.5mg、0.07mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(30.91mg、0.07mmol)のDMF(2ml)溶液に、TEA(0.2ml、1.43mmol)およびPyBOP(37.88mg、0.07mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。DMFを高真空下で除去した。粗製生成物を炭酸シリカカートリッジ(1g)上でDCM:MeOH(9:1)を溶出剤として使用してろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、粗製生成物をPTLC(MeOH:DCM、9:1)で精製すると、31mgの生成物(収率58%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.70(s,1H),8.97(s,1H),8.68(d,J=2.2Hz,1H),8.62(d,J=2.3Hz,1H),8.60-8.51(m,1H),8.12(s,1H),8.00(d,J=9.3Hz,1H),7.90-7.77(m,1H),7.72-7.51(m,5H),7.48-7.29(m,4H),7.07(d,J=8.7Hz,2H),5.15(d,J=3.5Hz,1H),4.59(d,J=9.3Hz,1H),4.50-4.32(m,3H),4.22(dd,J=15.9,5.4Hz,1H),4.03(td,J=6.5,2.6Hz,2H),3.80-3.60(m,2H),2.44(s,3H),2.48-2.28(m,5H),2.13-1.84(m,4H),0.96(s,9H).13C NMR(101MHz,dmso)δ189.87,172.00,171.63,169.69,158.23,151.48,148.29,147.73,143.29,139.64,139.53,136.54,131.52,131.19,130.74,129.65,128.66,128.58,128.55,128.21,127.44,127.05,118.81,115.19,113.74,68.93,67.13,58.75,56.47,48.64,41.68,38.01,35.29,31.33,26.43,25.08,15.99.LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4649Sの計算値:813.3434。実測値:813.3478。
化合物306の合成例:(2S,4R)−1−((S)−2−(2−(2−(4−(3−(2,6−ジフルオロ−3−(プロピルスルホンアミド)ベンゾイル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)ピロリジン−2−カルボキサミド。
Figure 2020504741
2−[2−[4−[3−[2,6−ジフルオロ−3−(プロピル−スルホニルアミノ)ベンゾイル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ピペラジン−1−イル]エトキシ]酢酸(7.9mg、0.01mmol)および(2S,4R)−1−[(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチル−ブタノイル]−4−ヒドロキシ−N−[[4−(
4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル]メチル]ピロリジン−2−カルボキサミド;塩酸塩(7.18mg、0.02mmol)のDMF(1ml)溶液に、TEA(0.1ml、0.72mmol)およびPyBOP(8mg、0.02mmol)を室温で加えた。反応混合物を同じ温度で12時間(一晩)攪拌した。TLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)は出発物質がないことを示す。反応混合物を高真空下で蒸発させて乾燥させた。粗製生成物を真空下で蒸発させて、粗製生成物をPTLC(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)で精製すると、8.1mgの生成物(収率59%)が得られた。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ12.66(bs、1H)、9.72(bs、1H)、8.93(s、1H)、8.59(bs、1H)、8.22(s、1H)、7.99(s、1H)、7.89(bs、1H)、7.56(dh、J=9.1、3.4、2.9Hz、1H)、7.51-7.31(m、5H)、7.25(t、J=8.6Hz、1H)、5.17(s、1H)、4.57(dd、J=9.7、2.4Hz、1H)、4.50-4.33(m、3H)、4.28-4.19(m、1H)、4.07-3.92(m、2H)、3.65(d、J=15.4Hz、4H)、3.22-3.05(m、6H)、2.64(d、J=21.6Hz、6H)、2.42(s、3H)、2.11-2.03(m、1H)、1.91(dd、J=13.3、5.8Hz、1H)、1.80-1.67(m、2H)、0.96(s/toverlapping、12H)。13C NMR(151MHz、DMSO−d)δ180.38、171.80、169.18、168.58、156.01(dd、J=246.2、6.8Hz)、152.34(dd、J=249.1、8.7Hz)、151.39、147.73、144.79、143.97、139.43、137.73、137.38、131.16、129.70、128.68、128.60(d)、127.47、121.93(dd、J=13.8、3.7Hz)、118.89-118.05(m)、117.64、115.15、114.62、112.29(dd、J=22.2、3.2Hz)、69.65、68.94、68.76、58.81、57.13、56.64、55.73、53.49、53.09、49.72、41.71、37.93、35.87、26.24、16.88、15.95、12.65。LC−MS(ESI);m/z[M+H]:C4758の計算値:978.3817。実測値:978.3933。
タンパク質レベルの制御
本明細書はさらに、細胞を用いたタンパク質レベルの制御方法を提供する。この方法は、特定の標的タンパク質と相互作用することが知られている、本明細書に記載される化合物の使用に基づいており、それにより標的タンパク質のインビボ分解が、好ましくは特定の治療利益に対して、生物系中のタンパク質量の制御をもたらす。
以下の実施例は、本開示の解説を補完するために使用されるが、本開示を限定するものとしては決してみなされない。
以下の実施例は、本開示の記載を補完するために使用されるが、本開示を限定するものとしては決してみなされない。
アッセイおよび分解データ
標的タンパク質分解(A375細胞)の細胞アッセイのためのプロトコル。A375細胞を12ウェルプレート中のATCC DMEM+10%FBS内で培養し、表1〜41で指示された化合物、または0.1% DMSO溶媒対照群で16時間にわたって処理した。Cell Signaling溶解緩衝液(Cat# 9803)中でRocheプロテアーゼ阻害錠剤(Cat# 11873580001)を加えて回収し、溶解物を微量遠心分離により清澄化した。タンパク質をSDS−PAGEにより分離し、Invitrogen iBlotシステムを使用してニトロセルロース膜上に移した。BRAF(
Santa Cruz Cat# 9002)、CRAF(BD Cat#610151)、およびPerk(Cell Signaling Cat#9106)についてイムノブロッティングを行った。GAPDH(Cat#)を負荷制御として使用した。定量化は、BiOrad Image Lab 5ソフトウェアを使用して実施した。
標的タンパク質分解(A375細胞)のIn−Cell Western細胞アッセイのためのプロトコル。A375細胞を96ウェルプレート中のATCC DMEM+10%FBS内で培養し、表43で指示された化合物、または0.1% DMSO溶媒対照群で72時間にわたって処理した。細胞をPBSで1回洗浄し、リン酸緩衝生理食塩水中の4%PFAを使用してプレートに15分間貼り付け、1回洗浄し、PBS中の0.1% Triton−X−100を使用して5分間透過させ、1回洗浄し、LICORブロッカー(Cat.# 927−50000)を用いて1時間遮断した。次いで、細胞を、LICORブロッカー中、B−Raf抗体(Santa Cruz Cat# 9002)およびチューブリン抗体(Sigma #T6074)で18時間培養した。二次抗体(LICOR cat #926−32210および926−68071)を加える前に、細胞を3回洗浄し、1時間培養した。細胞を3回洗浄し、LICOR Odysseyソフトウェアを使用して撮像した。
表1〜41および表42(図2)に示す以下のPROTACは、本出願の請求項に記載される二官能性化合物の例である。それらの一部は、細胞内でBRAFタンパク質の分解活性を示すかどうかを確認するために試験されており、その結果が表のDC50列およびDmax列に記載されている。本明細書において、DC50は、細胞内のBRAFタンパク質濃度を、細胞をその化合物で培養する培地に追加された化合物濃度の関数として測定した投与反応曲線において、BRAF濃度レベルが最大レベルおよび最小レベルの中間点に達する化合物濃度であり、またDmaxは、化合物濃度を変化させることによって達成可能な最大タンパク質分解レベルである。これらの表の多くの化合物には、DC50およびDmaxの値または範囲が全く記載されていないが、これは、それらが試験または合成されていないか、またはそれらが仮想例であるためのいずれかである。
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[表42]本開示の例示的タンパク質標的化部分および化合物(図2を参照)
[表43]表42の例示的化合物の分解データ(図3を参照)
本開示の具体的な実施形態
本開示は、以下の具体的な実施形態を包含する。これらの以下の実施形態は、以下に続く実施形態において列挙される特性のすべてを、特定されるように含みうる。該当する場合、以下の実施形態はまた、任意の以下に続く実施形態に列挙される特性を包括的に、またはその代替で含みうる。
任意の態様または実施形態において、説明には、以下の例示的RAF PROTAC分子(表1−43の化合物、すなわち、表1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43の化合物のどれか1つ、またはその組み合わせ)が、その塩、プロドラッグ、多形体、類似体、誘導体、および重水素化形態を含めて提供される。
よって、記載は、表1〜43の化合物(すなわち、表1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43の化合物のうちのいずれか1つ、またはその組み合わせ)のうちのいずれか1つの構造を含む化合物、その化合物の治療用組成物、および本明細書に記載した使用方法を提供する。
1つの態様において、本開示は二官能性化合物を提供する。二官能性化合物は次の化学構造:
ULM−L−PTM
を有する、またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体またはプロドラッグであり、式中、ULMは、E3ユビキチンリガーゼを結合する低分子E3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、PTMは、RAF(rapidly accelerated fibrosarcoma)タンパク質標的化部分を含む低分子であり、そしてLは、ULMとPTMを結合する結合または化学結合部分である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、E3ユビキチンリガーゼ結合部分は、フォンヒッペル−リンドウ(VLM)、セレブロン(CLM)、MLM(mouse double−minute homolog2)、およびIAP (ILM)から成る群から選択されるE3ユビキチンリガーゼを標的とする。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは化学構造PTM−IaまたはPTM−Ibによって表され、
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式中、
二重破線の結合は芳香族結合であり、
PTM、WPTM、XPTM、YPTM、ZPTMは、以下の組み合わせ:C、CH、N、N、C;C、N、N、CH、C;C、O、C、CH、C;C、S、C、CH、C;C、CH、C、O、C;C、CH、C、S、C;C、CH、N、CH、C;N、CH、C、CH、C;C、CH、C、CH、N;N、N、C、CH、C;N、CH、C、N、C;C、CH、C、N、N;C、N、C、CH、N;C、N、C、N、C;およびC、N、N、N、Cのうちの1つであり、
PTM35、XPTM36、XPTM37、およびXPTM38は、CHおよびNから独立して選択され、
PTM1は、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合され、
PTM2は、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、かつM2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
PTM3は、不在、水素、アリール、メチル、エチル、その他のアルキル、環状アルキル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、かつM2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
PTM4は、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、かつM2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
PTM5は、
Figure 2020504741
から成る群から選択される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは化学構造PTM−IIaまたはPTM−IIb[化539−2]によって表され、
Figure 2020504741
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式中、
PTM1、XPTM2、XPTM3、XPTM4、XPTM5、およびXPTM6はCHまたはNから独立して選択され、
PTM5aは、結合、任意で置換されるアミン、任意で置換されるアミド(例えば、アルキル基、メチル基、エチル基、プロピル基、またはブチル基で任意に置換)、H、または
Figure 2020504741
−NHC(O)RPTM5から成る群から選択され;
PTM5は、
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から成る群から選択される。
PTM6aおよびRPTM6bは、それぞれ水素、ハロゲン、またはC−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される、例えば、任意選択的に置換されるメチルまたはエチル)から独立して選択され、
PTM6は、不在、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)の群のうちいずれかであり、
PTM7は、不在、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2であり、式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM8、RPTM9またはRPTM10は、不在、水素、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2から成る群から独立して選択され、式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM11は、不在、水素、ハロゲン、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、かつ
PTM8、RPTM9またはRPTM10のうち少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、RPTM9が共有結合位置であるとき、RPTM7およびRPTM8は、RPTM7およびRPTM8が付着する環
を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合されるか、またはRPTM8が共有結合位置であるとき、RPTM9およびRPTM10は、RPTM9およびRPTM10が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合されるか、またはRPTM10が共有結合位置であるとき、RPTM8およびRPTM9は、RPTM8およびRPTM9が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは以下の化学構造またはによって表され、
Figure 2020504741
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式中、RPTM5、RPTM6a、RPTM6b、RPTM6、RPTM7、RPTM8、RPTM9、RPTM10、RPTM11は、本明細書に記載されているとおりである。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは化学構造PTM−IIIによって表され、
Figure 2020504741
式中、
PTM7、XPTM8、XPTM9、XPTM10、XPTM11、XPTM12、XPTM13、XPTM14、XPTM15、XPTM16、XPTM17、XPTM18、XPTM19、XPTM20は、独立してCHまたはNであり、
PTM12、RPTM13、RPTM14、RPTM15、RPTM16、RPTM17、RPTM18、RPTM19は、不在、水素、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、複素環、メチル、エチル、その他のアルキル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2から成る群から独立して選択され、式中、M1はCH、OおよびNHで、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環であり、
PTM20は、4つ未満の非水素原子を含有する小さな基であり、
PTM21は、トリフルオロメチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、ブチル、iso−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、OCH、NHCH、ジメチルアミノまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OまたはNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)から成る群から選択され、
PTM12、RPTM13およびRPTM16のうち少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、RPTM12が共有結合位置であるとき、RPTM13およびRPTM14は、RPTM13およびRPTM14が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、かつ/またはRPTM15およびRPTM16は、RPTM15およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、RPTM13が共有結合位置であるとき、RPTM12およびRPTM16は、RPTM12およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、かつ/またはRPTM15およびRPTM16は、RPTM15およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、あるいはRPTM16が共有結合位置であるとき、RPTM12およびRPTM13は、RPTM12およびRPTM13が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、かつ/ま
たはRPTM13およびRPTM14は、RPTM13およびRPTM14が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは化学構造PTM−IVaまたはPTM−IVbによって表され、
Figure 2020504741
式中、
PTM21、XPTM22、XPTM23、XPTM24、XPTM25、XPTM26、XPTM27、XPTM28、XPTM29、XPTM30、XPTM31、XPTM32、XPTM33、XPTM34は、独立してCHまたはNであり、
PTM22は、
Figure 2020504741
から成る群から選択され、
PTM25aおよびRPTM25bは、それぞれ水素、ハロゲン、またはC−C アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)から独立して選択され、
PTM23、RPTM24、RPTM28、RPTM29、RPTM30、RPTM31、RPTM32は、不在、結合、水素、ハロゲン、アリール(任意で置換される)、ヘテロアリール(任意で置換される)、シクロアルキル(任意で置換される)、複素環(任意で置換される)、メチル、エチル(任意で置換される)、その他のアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、環状アルキル(任意で置換される)、アリール(任意で置換される)または複素環(任意で置換される))から成る群から独立して選択され、
PTM25は、不在、または4個未満の非水素原子を含有する小さな基である(例えば、不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはSCH);
PTM26は、不在、または4個未満の非水素原子を含有する小さな基であり(例えば、不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはSCH)、
PTM27は、不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される、例えば、任意で置換されたメチルもしくはエチル)、OCH 、NHCHまたは
SCHから成る群から選択され、
PTM24、RPTM29、RPTM32のうち少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、RPTM24が共有結合位置であるとき、RPTM31およびRPTM32は、RPTM31およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、またはRPTM29およびRPTM30は、RPTM29およびRPTM30が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、またはRPTM29が共有結合位置であるとき、RPTM24およびRPTM32は、RPTM24およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、かつ/またはRPTM31およびRPTM32は、RPTM31およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、あるいはRPTM32が共有結合位置であるとき、RPTM24およびRPTM29は、RPTM24およびRPTM29が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合され、かつ/またはRPTM29およびRPTM30は、RPTM29およびRPTM30が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、ともに共有結合によって結合される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMは、PTM−1、PTM−2、PTM−3、PTM−4、PTM−5、PTM−6、PTM−7、およびPTM−8
Figure 2020504741
から成る群から選択される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、R14aはH、メチルまたはヒドロキシメチルである。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下で表される化学構造を伴うフォンヒッペル−リンドウ(VHL)リガーゼ結合部分(VLM)であり、
Figure 2020504741
式中、
、Xはそれぞれ、結合、O、NRY3、CRY3Y4、C=O、C=S、SO、およびSOの群から独立して選択され、
Y3、RY4はそれぞれH、直鎖または分枝鎖のC1−6アルキル(任意で1つ以上のハロで置換される)、任意で置換されるC1−6アルコキシル(例えば、任意で0〜3個のR基により置換される)、の群から独立して選択され、
は、0、1、2または3個の基であり、それぞれH、ハロ、−OH、C1−3アルキル、C=Oから独立して選択され、
は、任意で置換される-T−N(R1a1b)X、任意で置換される-T−N(R1a1b)、任意で置換される−T−アリール、任意で置換される-T−ヘテロアリ
ール、任意で置換される−T−複素環、任意で置換される−NR−T−アリール、任意で置換される−NR−T−ヘテロアリール、または任意で置換される−NR−T−複素環の群から選択され、
式ULM−aのXは、C=O、R、R1a、R1bであり、
、R1a、R1bはそれぞれ、H、一つ以上のハロもしくは−OH基により任意で置換される直鎖または分枝鎖のC−Cアルキル基、RY3C=O、RY3C=S、RY3SO、RY3SO、N(RY3Y4)C=O、N(RY3Y4)C=S、N(RY3Y4)SO、およびN(RY3Y4)SOから成る群から独立して選択され、
Tは、任意で置換されるアルキル、-(CH−基の群から選択され、式中、メチ
レン基のそれぞれ1つは、ハロゲン、メチル、1つ以上のハロゲンもしくは−OH基により任意で置換される直鎖または分枝鎖のC−Cアルキル基、または任意で置換されるアミノ酸側鎖の群から選択される1つまたは2つの置換基で任意で置換され、また
nは0〜6であり、
は、
Figure 2020504741
であり、
14a、14bは、それぞれ、H、ハロアルキル、または任意で置換されるアルキルの群から独立して選択され、
は、フェニルまたは5〜10員のヘテロアリールの群から選択され、
15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO、NR14a14b、OR14a、CONR14a14b、NR14aCOR14b、SONR14a14b、NR14aSO14b、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキルの群から選択され(各々任意で置換される)、
かつ式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下で表される化学構造を伴うフォンヒッペル−リンドウ(VHL)リガーゼ結合部分(VLM)であり、
Figure 2020504741
式中、
は、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヘテロアリール、または
Figure 2020504741
の群から選択され、
およびR10は独立して、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、もしくはハロアルキルであり、またはR、R10、およびそれらが付着する炭素原子は、任意で置換されるシクロアルキルを形成し、
11は、任意で置換される複素環式、任意で置換されるアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、
Figure 2020504741
の群から選択され、
12は、Hまたは任意で置換されるアルキルの群から選択され、
13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキルの群から選択され、
14a、14bは、それぞれ、H、ハロアルキル、または任意で置換されるアルキルの群から独立して選択され、
は、フェニルまたは5〜10員のヘテロアリールの群から選択され、
15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO、NR14a14b、OR14a、CONR14a14b、NR14aCOR14b、SONR14a14b、NR14aSO14b、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキルの群から選択され(各々任意で置換される)
16は、ハロ、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、ヒドロキシ、または任意で置換されるハロアルコキシの群から独立して選択され、
oは、0、1、2、3、または4であり、
18は、H、ハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはリンカーの群から独立して選択され、かつ
pは、0、1、2、3、または4であり、および式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’またはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下から成る群から選択される化学構造を有し、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
は、H、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル;任意で置換されるアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、またはハロアルキルであり、
14aは、H、ハロアルキル、任意で置換されるアルキル、メチル、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルであり、
15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO2、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール;任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキルから成る群から選択され、
Xは、C、CH、またはC=Oであり、
は、結合または任意で置換される5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下の化学構造に従う基を含み、
Figure 2020504741
式中、
14aは、H、ハロアルキル、任意で置換されるアルキル、メチル、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルであり、
はHであり、
10は、H、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
11
Figure 2020504741
任意で置換されるヘテロアリール
Figure 2020504741
であり、
pは、0、1、2、3、または4であり、かつ
各R18は独立して、ハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはリンカーであり、
12はH、C=Oであり、
13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキルであり、
15は、H、ハロゲン、Cl、CN、OH、NO2、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、
Figure 2020504741
から成る群から選択され
式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、以下の化学構造に従う基を含み、
Figure 2020504741
式中、
ULM−gのR1’は、任意で置換されるC−Cアルキル基、任意で置換される−(CHOH、任意で置換される−(CHSH、任意で置換される(CH−O−(C−C)アルキル基、任意で置換される(CH−WCOCW−(C−C)アルキル基であって、エポキシド部分WCOCWを含有し、式中それぞれのWが独立してHまたはC−Cアルキル基であるもの、任意で置換される−(CHCOOH、任意で置換される−(CHC(O)−(C−C アルキル)、任意で置換される−(CHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHC(O)−NR、任意で置換される−(CHOC(O)−NR、−(CHO)H、任意で置換される−(CHOC(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHC(O)−O−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHO)COOH、任意で置換される−(OCHO−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHO)C(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(OCHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHO)C(O)−NR、−(CHCHO)H、任意で置換される−(CHCHO)COOH、任意で置換される−(OCHCHO−(C−C アルキル)、任意で置換される−(CHCHO)C(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(OCHCHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHCHO)C(O)−NR、任意で置換される−SO、任意で置換されるS(O)R、NO、CNまたはハロゲン(F、Cl、Br、I、好ましくはFまたはCl)であり、
ULM−gのRおよびRはそれぞれ独立して、H、または1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン基(好ましくはフッ素)で任意で置換され得るC−Cアルキル基であり、
ULM−gのRは、C−Cアルキル基、任意で置換されるアリール、ヘテロアリール基もしくは複素環基、または−(CHNR基であり、
ULM−gのXおよびX’はそれぞれ独立して、C−O、C−S、−S(O)、S(O)であり(好ましくはXおよびX’は両方ともC=Oである)、
ULM−gのR2’は、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
(SOアルキル基、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
(SONR1N2N基、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
(SO−アリール、任意で置換される-(CH−(C=O)(NR
(SO−ヘテロアリール、任意で置換される-(CH−(C=O)
NR(SO−複素環、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−NR−(CH−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置
換される−NR−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリールまたは任意で置換される−NR−(CH−(C=O)NR(SO−複素環、任意で置換される−XR2’−アルキル基;任意で置換される−XR2’−アリール基;任意で置換される−XR2’−ヘテロアリール基;任意で置換される−XR2’−複素環基;任意で置換される;であり、
ULM−gのR3’は、任意で置換されるアルキル、任意で置換される-(CH
−(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される-(CH−C
(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される-(CH
−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される-(
CH−C(O)(NR(SO−C(O)NR、任意で置換される-(CH−C(O)(NR(SO−アリール、任意で置換され
る-(CH−C(O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換
される-(CH−C(O)(NR(SO−複素環、任意で置換され
る−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−複素環、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−O−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリールまたは任意で置換される−O−(CH−(C=O)(NR(SO−複素環;-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−アルキル基、
任意で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−アリール基
、任意で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−ヘテロア
リール基、任意で置換される-(CH−(V)n’−(CH−(V)n’
複素環基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−アルキル基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−アリール基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−ヘテロアリール基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−複素環基、任意で置換される−XR3’−アルキル基;任意で置換される−XR3’−アリール基;任意で置換される−XR3’−ヘテロアリール基;任意で置換される−XR3’−複素環基;任意で置換される;であり、
ULM−gのR1NとR2Nはそれぞれ独立してH、1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大3つのハロゲン基で任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換される-(CH−アリール、-(CH−ヘテロアリール、もしくは−(CH−複素環基であり、
ULM−gのVは、O、SまたはNRであり、
ULM−gのRは、上記と同じであり、
ULM−gのRとR1’はそれぞれ独立して、HまたはC−Cアルキル基であり、
ULM−gのXR2’とXR3’はそれぞれ独立して、任意で置換される-(CH−、−(CH−CH(X)=CH(X)−(シスまたはトランス)、−(CH−CH≡CH−、−(CHCHO)−、またはC−Cシクロアルキル基であり、式中、XはH、ハロ、または任意で置換されるC−Cアルキル基であり、
ULM−gの各mは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
ULM−gの各m’は独立して、0または1であり、
ULM−gの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
ULM−gの各n’は独立して、0または1であり、
ULM−gの各uは独立して、0または1であり、
ULM−gの各vは独立して、0または1であり、
ULM−gの各wは独立して、0または1であり、かつ
ULM−gのR1’、R2’、R3’、XおよびX’のうちのいずれか1つ以上は任意で修飾されて、PTMがULM’ではない場合はリンカー基を、通してPTM基に共有結合され、PTMがULM’である場合は、ULMおよびULM’の各々のR1’、R2’、R3’、XならびにX’のうちのいずれか1つ以上は任意で修飾されて、直接またはリンカー基を通して互いに共有結合される、ULM、またはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、溶媒和物、または多形である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド、そのアナログ、そのアイソスター、またはその誘導体から成る群から選択されるセレブロンE3リガーゼ結合部分(CLM)である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、CLMは、以下により表される化学構造を有し、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
Wは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルから成る群から選択され、
各Xは、O、SおよびHから成る群から独立して選択され、
Yは、CH2、−C=CR’、NH、N−アルキル、N−アリール、N−ヘタリール、N−シクロアルキル、N−ヘテロシクリル、OおよびSから成る群から選択され、
Zは、O、SおよびHから成る群から選択され、
GおよびG’は、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OH、R’OCOOR、R’OCONRR”、R’で任意で置換されるCH−ヘテロシクリル、および任意でR’で置換されるベンジルから成る群から独立して選択され、
、Q、Q、およびQは、R’、NまたはN−オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
Aは、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、シクロアルキル、ClおよびFの群から独立して選択され、
Rは、−CONR’R”、−OR’、−NR’R”、−SR’、−SOR’、−SONR’R”、−CR’R”−、−CR’NR’R”−、(−CR’O)R”、−アリール、−ヘタリール、−アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、−シクロアルキル、−ヘテロシクリル、−P(O)(OR’)R”、−P(O)R’R”、−OP(O)(OR’)R”、−OP(O)R’R”、−Cl、−F、−Br、−I、−CF、−CN、−NR’SONR’R”、−NR’CONR’R”、−CONR’COR”、−NR’C(=N−CN)NR’R”、−C(=N−CN)NR’R”、−NR’C(=N−CN)R”、−NR’C(=C−NO)NR’R”、−SONR’COR”、−NO、−COR’、−C(C=N−OR’)R”、−CR’=CR’R”、−CCR’、−S(C=O)(C=N−R’)R”、−SF5、および−OCFを含み、
R’およびR’’は、結合、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環式、−C(=O)R、ヘテロシクリルから成る群から独立して選択され、それらの各々が任意で置換され、
Figure 2020504741
は、立体特異的((R)または(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
は、官能基、任意で置換されるアルコキシル基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、プロポキシ、ペントキシ、またはヘキソキシであって、アルコキシルは、ハロゲン、シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル)、またはアリール(例えば、C−Cアリール))、または原子で置換されていてもよい、官能基を含み、
式中、nは、1〜10の整数(例えば、1〜4)であり、および式中、
nが1のとき、Rは、リンカー基(L)に共有結合されるよう修飾され、また
nが2、3、または4のとき、1個のRが、リンカー基(L)に共有結合されるように修飾され、かつ任意のその他のRは任意で、PTM、CLM、CLMと同じ化学構造を有する第二のCLM、CLM’、第二のリンカー、またはそれらの任意の複数もしくは組み合わせに共有結合されるよう修飾される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、CLMは、以下により表される化学構造を有し、
Figure 2020504741
式中、
Wは、CH、C=O、NHおよびN−アルキルから成る群から独立して選択され、
Rは、H、メチル、アルキル(例えばC〜Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される))から独立して選択され、
Figure 2020504741
は、立体特異的((R)または(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
Rnは、1〜4個の独立して選択される官能基、任意で置換されるアルコキシル基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、プロポキシ、ペントキシ、またはヘキソキシであって、アルコキシルはハロゲン、シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル)、またはアリール(例えば、C−Cアリール)で置換されうる)、または原子を含み、また任意に、そのうち1つは、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM(またはCLM’)またはその組み合わせと共有結合するように修飾される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、CLMは、以下により表される化学構造を有し、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、
式(h)〜式(ab)のWは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルから独立して選択され、
式(h)〜式(ab)のQ、Q、Q、Q、Qは独立して、R’、NまたはN−オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
式(h)〜式(ab)のRは、H、CN、C〜Cアルキルから選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、H、CN、C〜Cアルキル、CHF、CF、CHOの群から選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、H、アルキル、置換アルキルから選択され、
式(h)〜式(ab)のRは、Hまたは低級アルキルであり、
式(h)〜(ab)のXは、C、CHまたはNであり、
式(h)〜式(ab)のR’は、H、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
式(h)〜(ab)のRは、H、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、シアノ、ハロゲン化低級アルコキシ、またはハロゲン化低級アルキルであり、
式(h)〜(ab)の
Figure 2020504741
は、一重結合または二重結合であり、かつ
CLMは、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM(またはCLM’)またはそれらの組合せに共有結合される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、置換イミダゾリン、置換スピロ−インドリノン、置換ピロリジン、置換ピペリジノン、置換モルホリノン、置換ピロロピリミジン、置換イミダゾロピリジン、置換チアゾロイミダゾリン、置換ピロロピロリジノン、および置換イソキノリノンから成る群から選択される化学部分を伴う(MDM2)結合部分(MLM)である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、アミノ酸のアラニン(A)、バリン(V)、プロリン(P)、およびイソロイシン(I)またはそれらの非天然型模倣体を含むIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分(ILM)である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、ULMは、AVPIテトラペプチド断片またはその誘導体を含むIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分(ILM)である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下の式により表される化学構造単位を含み、
−(A−、
式中、
(Aは、ULM部分またはPTM部分に結合される基であり、
qは、1以上の整数であり、
式中、それぞれのAは、結合、CRL1L2、O、S、SO、SO、NRL3、SONRL3、SONRL3、CONRL3、NRL3CONRL4、NRL3SONRL4、CO、CRL1=CRL2、C≡C、SiRL1L2、P(O)RL1、P(O)ORL1、NRL3C(=NCN)NRL4、NRL3C(=NCN)、NRL3C(=CNO)NRL4、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるC3−11シクロアルキル、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるC3−11ヘテロシクリル、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるアリール、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるヘテロアリールから成る群から独立して選択され、式中、RL1またはRL2はそれぞれ
独立して互いに任意で結合され、0〜4個のRL5基で任意で置換されるシクロアルキル部分および/またはヘテロシクリル部分を形成し、かつ
L1、RL2、RL3、RL4およびRL5は、それぞれ独立して、H、ハロ、C1−8アルキル、OC1−8アルキル、SC1−8アルキル、NHC1−8アルキル、N(C1−8アルキル)、C3−11シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−11ヘテロシクリル、OC1−8シクロアルキル、SC1−8シクロアルキル、NHC1−8シクロアルキル、N(C1−8シクロアルキル)、N(C1−8シクロアルキル)(C1−8アルキル)、OH、NH、SH、SO1−8アルキル、P(O)(OC1−8アルキル)(C1−8アルキル)、P(O)(OC1−8アルキル)、CC−C1−8アルキル、CCH、CH=CH(C1−8アルキル)、C(C1−8アルキル)=CH(C1−8アルキル)、C(C1−8アルキル)=C(C1−8アルキル)、Si(OH)、Si(C1−8アルキル)、Si(OH)(C1−8アルキル)、COC1−8アルキル、COH、ハロゲン、CN、CF、CHF、CHF、NO、SF、SONHC1−8アルキル、SON(C1−8アルキル)、SONHC1−8アルキル、SON(C1−8アルキル)、CONHC1−8アルキル、CON(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)CONH(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)CON(C1−8アルキル)、NHCONH(C1−8アルキル)、NHCON(C1−8アルキル)、NHCONH、N(C1−8アルキル)SONH(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)SON(C1−8アルキル)、NHSONH(C1−8アルキル)、NHSON(C1−8アルキル)、NHSONHである。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される一般的構造により表される基を含み、
−N(R)−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−,
−O−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−,
−O−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−;
−N(R)−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−;
−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−;
−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−;
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、m、n、o、p、q、およびrは独立して0、1、2、3、4、5、6であるが、ただし、その数がゼロであり、N−O結合またはO−O結合がない場合、RはH、メチルおよびエチルの群から選択され、XはHおよびFの群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741

式中、各nおよびmは独立して、0、1、2、3、4、5、または6である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741

本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択され、
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
式中、m、n、o、p、q、およびrは独立して、0、1、2、3、4、5、6、または7である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741

本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下の
化学構造を含み、
Figure 2020504741
式中、
L1およびWL2はそれぞれ独立して、RQで任意で置換される、0〜4個のヘテロ原子を伴う4〜8員の環であり、各RQは独立して、H、ハロ、OH、CN、CF、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、またはそれらが付着する原子ともに0〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の環系を形成する2個のRQ基であり、
L1はそれぞれ独立して、結合、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)であり、そして任意で1つ以上のC原子が、O、またはC−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)で置換され、
nは、0〜10であり、かつ
破線は、PTM部分またはULM部分への付着点を示す。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下の化学構造を含み、
Figure 2020504741

式中、
L1およびWL2はそれぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、環状、複素環式、C1〜6アルキル、二環式、ビアリール、ビヘテロアリール、または二複素環式であり、それぞれ任意でRで置換され、各Rは独立して、H、ハロ、OH、CN、CF、ヒドロキシル、ニトロ、C≡CH、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OC1〜3アルキル(1つ以上の−Fにより任意で置換される)、OH、NH、NRY1Y2、CN、またはそれらが付着する原子とともに0〜4個
のヘテロ原子を含有する4〜8員の環系を形成2個のR基であり、
L1はそれぞれ独立して、結合、NRYL1、O、S、NRYL2、CRYL1YL2、C=O、C=S、SO、SO、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)であり、そして任意で1つ以上のC原子が、O、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)で置換され、
は、0〜4個のヘテロ原子を伴う3〜6員の脂環式または芳香族の環であり、任意で架橋され、任意で0〜6個のRで置換され、各Rは独立してH、C1〜6アルキル(直鎖、分枝鎖で、任意で1つ以上のハロ、C1〜6アルコキシルで置換される)、またはそれらが付着する原子とともに0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜8員の環系を形成2個のR基であり、
YL1、RYL2はそれぞれ独立して、H、OH、C1−6アルキル(直鎖、分枝鎖で、任意で1つ以上のハロ、C1−6アルコキシルで置換される)、またはそれらが付着する原子と一緒に0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜8員の環系を形成するR、Rであり、
nは、0〜10であり、かつ
破線は、PTM部分またはULM部分への付着点を示す。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、以下から成る群から選択される:
Figure 2020504741
Figure 2020504741
Figure 2020504741
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカー(L)は、1〜10エチレングリコール単位を含む、アリールまたはフェニルで任意で置換されるポリエチレノキシ基である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、リンカーは表1〜40から選択される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、化合物は、複数のULM、複数のPTM、複数のリンカー、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、化合物は表1〜表43から選択される。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、PTMはB−RAFタンパク質標的化部分を含む低分子である。
追加的態様において、本開示は組成物を提供する。組成物は、本開示の有効量の二官能性化合物と、薬学的に許容可能な担体を含む。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、組成物は、追加的生物活性剤または本開示の別の二官能性化合物のうちの少なくとも1つをさらに含む。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、追加的生物活性剤は抗癌剤である。
さらなる態様において、本開示は、対象における疾患または障害を治療するための薬学的に許容可能な担体と、本開示の少なくとも1つの化合物の有効量を含む組成物を提供するものであり、方法は、それを必要とする対象に当該組成物を投与することを含み、当該化合物は、当該疾患または障害の少なくとも1つの症状の治療または改善に有効である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、疾患または障害は、Rafの蓄積および凝集と関連する。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、疾患または障害は、RAFの蓄積および凝集に関連する、癌;心臓・顔・皮膚症候群;神経線維腫症タイプ1;コステロ症候群;ヌーナン症候群;またはLEOPARD(ほくろ、心電図異常、両眼隔離、肺動脈弁狭窄、性器異常、成長遅滞、難聴)症候群である。
本明細書に記載される任意の態様または実施形態において、癌は、腎細胞癌;膵臓癌、結腸直腸癌;肺癌;卵巣癌;甲状腺癌;毛様細胞性星細胞腫;前立腺癌;胃癌;肝細胞癌;または黒色腫である。

Claims (42)

  1. 化学構造:
    ULM−L−PTM
    を有する二官能性化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、鏡像異性体、立体異性体、溶媒和物、多形体もしくはプロドラッグであって、
    式中、
    前記ULMは、E3ユビキチンリガーゼに結合する低分子E3ユビキチンリガーゼ結合部分であり、
    前記PTMは、RAF(rapidly accelerated fibrosarcoma)タンパク質標的化部分を含む低分子であり、
    前記Lは、ULMとPTMとを結合する結合部分または化学結合部分である、二官能性化合物。
  2. 前記E3ユビキチンリガーゼ結合部分が、フォンヒッペル−リンドウ(VLM)、セレブロン(CLM)、MDM2(mouse double−minute homolog2)(MLM)、およびIAP(ILM)から成る群から選択されるE3ユビキチンリガーゼを標的とする、請求項1に記載の二官能性化合物。
  3. 前記PTMが化学構造PTM−IaまたはPTM−Ibによって表され、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    式中、
    二重破線の結合は芳香族結合であり、
    PTM、WPTM、XPTM、YPTM、ZPTMは、以下の組み合わせ:C、CH、N、N、C;C、N、N、CH、C;C、O、C、CH、C;C、S、C、CH、C;C、CH、C、O、C;C、CH、C、S、C;C、CH、N、CH、C;N、CH、C、CH、C;C、CH、C、CH、N;N、N、C、CH、C;N、CH、C、N、C;C、CH、C、N、N;C、N、C、CH、N;C、N、C、N、C;およびC、N、N、N、Cのうちの1つであり、
    PTM35、XPTM36、XPTM37、およびXPTM38は、CHおよびNから独立して選択され、
    PTM1は、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合され、
    PTM2は、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、かつM2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
    PTM3は、不在、水素、アリール、メチル、エチル、その他のアルキル、環状アルキル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、かつM2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
    PTM4は、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、かつM2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
    PTM5は、
    Figure 2020504741
    から成る群から選択される、請求項1または2に記載の二官能性化合物。
  4. 前記PTMが化学構造PTM−IIaまたはPTM−IIbによって表され、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    式中、
    PTM1、XPTM2、XPTM3、XPTM4、XPTM5、およびXPTM6はCHまたはNから独立して選択され、
    PTM5は、H、任意で置換されるアミド(例えば、アルキル基、メチル基、エチル基、プロピル基、またはブチル基で任意で置換される)、任意で置換されるアミン、
    Figure 2020504741

    −NHC(O)RPTM5から成る群から選択され、
    PTM5は、
    Figure 2020504741
    から成る群から選択され、
    PTM6aおよびRPTM6bはそれぞれ水素、ハロゲン、またはC−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)から独立して選択され、
    PTM6は、不在、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)の群のうちいずれかであり、
    PTM7は、不在、水素、ハロゲン、アリール、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
    PTM8、RPTM9またはRPTM10は、不在、水素、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、複素環、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)から成る群から独立して選択され、
    PTM11は、不在、水素、ハロゲン、メチル、エチル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)であり、
    PTM8、RPTM9またはRPTM10のうち少なくとも1つが、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される、請求項1または2に記載の二官能性化合物。
  5. PTM9が前記共有結合位置であるとき、RPTM7およびRPTM8は、RPTM7およびRPTM8が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、または
    PTM8が共有結合位置であるとき、RPTM9およびRPTM10は、RPTM9およびRPTM10が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、または
    RPTM10が共有結合位置であるとき、RPTM8およびRPTM9は、RPTM8およびRPTM9が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、請求項4に記載の二官能性化合物。
  6. 前記PTMが化学構造PTM−IIIによって表され、
    Figure 2020504741
    式中、
    PTM7、XPTM8、XPTM9、XPTM10、XPTM11、XPTM12、XPTM13、XPTM14、XPTM15、XPTM16、XPTM17、XPTM18、XPTM19、XPTM20は、独立してCHまたはNであり、
    PTM12、RPTM13、RPTM14、RPTM15、RPTM16、RPTM17、RPTM18、RPTM19は、不在、水素、ハロゲン、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、複素環、メチル、エチル、その他のアルキル、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)から成る群から独立して選択され、
    PTM20は、4つ未満の非水素原子を含有する小さな基であり、
    PTM21は、トリフルオロメチル、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、ブチル、iso−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、OCH、NHCH、ジメチルアミノまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OまたはNHであり、M2は水素、アルキル、環状アルキル、アリールまたは複素環である)から成る群から選択され、
    PTM12、RPTM13およびRPTM16のうち少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される、請求項1または2に記載の二官能性化合物。
  7. PTM12が共有結合位置であるとき、RPTM13およびRPTM14は、RPTM13およびRPTM14が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、かつ/もしくはRPTM15およびRPTM16は、RPTM15およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、
    PTM13が共有結合位置であるとき、RPTM12およびRPTM16は、RPTM12およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、かつ/もしくはRPTM15およびRPTM16は、RPTM15およびRPTM16が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、または
    PTM16が共有結合位置であるとき、RPTM12およびRPTM13は、RPTM12およびRPTM13が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、および/もしくはRPTM13およびRPTM14は、RPTM13およびRPTM14が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、請求項6に記載の化合物。
  8. 前記PTMが化学構造PTM−IVaまたはPTM−IVbによって表され、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    式中、
    PTM21、XPTM22、XPTM23、XPTM24、XPTM25、XPTM26、XPTM27、XPTM28、XPTM29、XPTM30、XPTM31、XPTM32、XPTM33、XPTM34は、独立してCHまたはNであり、
    PTM22は、
    Figure 2020504741
    から成る群から選択され、
    PTM25aおよびRPTM25bは、それぞれ水素、ハロゲン、またはC−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)から独立して選択され、
    PTM23、RPTM24、RPTM28、RPTM29、RPTM30、RPTM31、RPTM32は、不在、結合、水素、ハロゲン、アリール(任意で置換される)、ヘテロアリール(任意で置換される)、シクロアルキル(任意で置換される)、複素環(任意で置換される)、メチル、エチル(任意で置換される)、その他のアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはM1−CH−CH−M2(式中、M1はCH、OおよびNHであり、M2は水素、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、環状アルキル(任意で置換される)、アリール(任意で置換される)または複素環(任意で置換される))から成る群から独立して選択され、
    PTM25は不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはSCHから選択され、
    PTM26は不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH3、NHCHまたはSCHから選択され、
    PTM27は、不在、水素、ハロゲン、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OCH、NHCHまたはSCHから成る群から選択され、
    PTM24、RPTM29、RPTM32のうち少なくとも1つは、ULM、化学リンカー基(L)、CLM、ILM、VLM、MLM、ULM’、CLM’、ILM’、VLM’、MLM’、またはその組み合わせに共有結合されるように修飾される、請求項1または2に記載の二官能性化合物。
  9. PTM24が前記共有結合位置であるとき、RPTM31およびRPTM32は、RPTM31およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、またはRPTM29およびRPTM30は、RPTM29およびRPTM30が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に
    共有結合を介して結合され、または
    PTM29が共有結合位置であるとき、RPTM24およびRPTM32は、RPTM24およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、および/またはRPTM31およびRPTM32は、RPTM31およびRPTM32が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、または
    PTM32が共有結合位置であるとき、RPTM24およびRPTM29は、RPTM24およびRPTM29が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合され、および/またはRPTM29およびRPTM30は、RPTM29およびRPTM30が付着する環を有する二環式基を形成するようなやり方で、共に共有結合を介して結合される、請求項8に記載の二官能性化合物。
  10. 前記PTMが、PTM−1、PTM−2、PTM−3、PTM−4、PTM−5、PTM−6、PTM−7、およびPTM−8:
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  11. 前記ULMが、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択され、
    式中、R14aはメチルまたはヒドロキシメチルである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  12. 前記ULMが、以下により表される化学構造を有するフォンヒッペル−リンドウ(VHL)リガーゼ結合部分(VLM)であり、
    Figure 2020504741
    式中、
    、Xはそれぞれ、結合、O、NRY3、CRY3Y4、C=O、C=S、SO、およびSOの群から独立して選択され、
    Y3、RY4はそれぞれH、直鎖または分枝鎖のC1−6アルキル(任意で1つ以上のハロで置換される)、任意で置換されるC1〜6アルコキシル(例えば、任意で0〜3個のR基により置換される)、の群から独立して選択され、
    は、0、1、2または3個の基であり、それぞれH、ハロ、−OH、C1−3アルキル、C=Oから独立して選択され、
    は、任意で置換される−T−N(R1a1b)X、任意で置換される−T−N(R1a1b)、任意で置換される−T−アリール、任意で置換される−T−ヘテロアリール、任意で置換される−T−複素環、任意で置換される−NR−T−アリール、任意で置換される−NR−T−ヘテロアリール、または任意で置換される−NR−T−複素環の群から選択され、
    式ULM−aのXは、C=O、R、R1a、R1bであり、
    、R1a、R1bはそれぞれ、H、1つ以上のハロもしくは−OH基により任意で置換される直鎖または分枝鎖のC−Cアルキル基、RY3C=O、RY3C=S、RY3SO、RY3SO、N(RY3Y4)C=O、N(RY3Y4)C=S、N(RY3Y4)SO、およびN(RY3Y4)SOから成る群から独立して選択され、
    Tは、任意で置換されるアルキル、−(CH−基の群から選択され、式中、メチレン基のうちのそれぞれ1つは、ハロゲン、メチル、1つ以上のハロゲンもしくは−OH基により任意で置換される直鎖または分枝鎖のC−Cアルキル基、または任意で置換されるアミノ酸側鎖の群から選択される1つまたは2つの置換基で任意で置換され、かつ
    nは0〜6であり、
    は、
    Figure 2020504741
    14a、14bは、それぞれ、H、ハロアルキル、または任意で置換されるアルキルの群から独立して選択され、
    は、フェニルまたは5〜10員のヘテロアリールの群から選択され、
    15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO、NR14a14b、OR14a、CONR14a14b、NR14aCOR14b、SONR14a14b、NR14aSO14b、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキルの群から選択され(各々任意で置換される)、
    式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す、請求項1〜11のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  13. 前記ULMは、
    Figure 2020504741
    により表される化学構造を有するフォンヒッペル−リンドウ(VHL)リガーゼ結合部分(VLM)であり、
    式中、
    は、任意で置換されるアリール、任意で置換されるヘテロアリール、または
    Figure 2020504741
    の群から選択され、
    およびR10は独立して、水素、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるシクロアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、もしくはハロアルキルであり、またはR、R10、およびそれらが付着する炭素原子は、任意で置換されるシクロアルキルを形成し、
    11は、任意で置換される複素環式、任意で置換されるアルコキシ、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、
    Figure 2020504741

    Figure 2020504741
    または
    Figure 2020504741
    の群から選択され、
    12は、Hまたは任意で置換されるアルキルの群から選択され、
    13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキルの群から選択され、
    14a、14bは、それぞれ、H、ハロアルキル、または任意で置換されるアルキルの群から独立して選択され、
    は、フェニルまたは5〜10員のヘテロアリールの群から選択され、
    15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO、NR14a14b、OR14a、CONR14a14b、NR14aCOR14b、SONR14a14b、NR14aSO14b、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキル(各々任意で置換される)の群から選択され、
    16は、ハロ、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、ヒドロキシ、または任意で置換されるハロアルコキシの群から独立して選択され、
    oは、0、1、2、3、または4であり、
    18は、H、ハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはリンカーの群から独立して選択され、かつ
    pは、0、1、2、3、または4であり、および式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’またはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す、請求項1〜12のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  14. 前記ULMが、
    Figure 2020504741
    の群から選択される化学構造を有し、
    式中、
    は、H、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル;任意で置換されるアルキル、任意で置換されるヒドロキシアルキル、任意で置換されるヘテロアリール、またはハロアルキルであり、
    14aは、H、ハロアルキル、任意で置換されるアルキル、メチル、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルであり、
    15は、H、ハロゲン、CN、OH、NO2、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール;任意で置換されるアルキル、任意で置換されるハロアルキル、任意で置換されるハロアルコキシ、シクロアルキル、またはシクロヘテロアルキル(それぞれ任意で置換される)から成る群から選択され、
    XはCまたはC=Oであり、
    は、結合または任意で置換される5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
    式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM (ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す、請求項1〜13のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  15. 前記ULMが、
    Figure 2020504741
    の化学構造に従う基を含み、
    式中、
    14aは、H、ハロアルキル、任意で置換されるアルキル、メチル、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルであり、
    はHであり、
    10は、H、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
    11
    Figure 2020504741
    ;
    任意で置換されるヘテロアリール、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    または
    Figure 2020504741
    ;
    pは、0、1、2、3、または4であり、かつ
    各R18は独立して、ハロ、任意で置換されるアルコキシ、シアノ、任意で置換されるアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはリンカーであり、
    12はH、C=Oであり、
    13は、H、任意で置換されるアルキル、任意で置換されるアルキルカルボニル、任意で置換される(シクロアルキル)アルキルカルボニル、任意で置換されるアラルキルカルボニル、任意で置換されるアリールカルボニル、任意で置換される(ヘテロシクリル)カルボニル、または任意で置換されるアラルキルであり、
    15は、H、ハロゲン、Cl、CN、OH、NO2、任意で置換されるヘテロアリール、任意で置換されるアリール、
    Figure 2020504741
    から成る群から選択され、
    式中、破線は、少なくとも1つのPTM、別のULM(ULM’)、または少なくとも1つのPTMもしくはULM’もしくはその両方をULMに連結する化学リンカー部分の付着部位を示す、請求項1〜14のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  16. 前記ULMが、以下の化学構造による基を含み、
    Figure 2020504741
    式中、
    ULM−gのR1’は、任意で置換されるC−Cアルキル基、任意で置換される−(CHOH、任意で置換される−(CHSH、任意で置換される(CH−O−(C−C)アルキル基、任意で置換される(CH−WCOCW−(C−C)アルキル基であって、エポキシド部分WCOCWを含有し、式中それぞれのWが独立してHまたはC−Cアルキル基であるもの、任意で置換される−(CHCOOH、任意で置換される−(CHC(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHC(O)−NR、任意で置換される−(CHOC(O)−NR、−(CHO)H、任意で置換される−(CHOC(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHC(O)−O−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHO)COOH、任意で置換される−(OCHO−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHO)C(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(OCHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHO)C(O)−NR、−(CHCHO)H、任意で置換される−(CHCHO)COOH、任意で置換される−(OCHCHO−(C−Cアルキル)、任意で置換される−(CHCHO)C(O)−(C−Cアルキル)、任意で置換
    される−(OCHCHNHC(O)−R、任意で置換される−(CHCHO)C(O)−NR、任意で置換される−SO、任意で置換されるS(O)R、NO、CNまたはハロゲン(F、Cl、Br、I、好ましくはFまたはCl)であり、
    ULM−gのRおよびRはそれぞれ独立して、H、または1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大で3つのハロゲン基(好ましくはフッ素)で任意で置換され得るC−Cアルキル基であり、
    ULM−gのRは、C−Cアルキル基、任意で置換されるアリール、ヘテロアリール基もしくは複素環基、または−(CHNR基であり、
    ULM−gのXおよびX’はそれぞれ独立して、C−O、C−S、−S(O)、S(O)であり(好ましくはXおよびX’は両方ともC=Oである)、
    ULM−gのR2’は、任意で置換される−(CH−(C=O)(NR(SOアルキル基、任意で置換される−(CH−(C=O)(NR(SONR1N2N基、任意で置換される−(CH−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換される−(CH−(C=O)NR(SO−複素環、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−NR−(CH−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−NR−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリールまたは任意で置換される−NR−(CH−(C=O)NR(SO−複素環、任意で置換される−XR2’−アルキル基;任意で置換される−XR2’−アリール基;任意で置換される−XR2’−ヘテロアリール基;任意で置換される−XR2’−複素環基;任意で置換される;であり、
    ULM−gのR3’は、任意で置換されるアルキル、任意で置換される−(CH−(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−(CH−C(O)(NR(SO−C(O)NR、任意で置換される−(CH−C(O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−(CH−C(O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換される−(CH−C(O)(NR(SO−複素環、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−ヘテロアリール、任意で置換される−NR−(CH−C(O)(NR(SO−複素環、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−アルキル、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−NR1N2N、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−NRC(O)R1N、任意で置換される−O−(CH)n−(C=O)(NR(SO−アリール、任意で置換される−O−(CH−(C=O)(NR(SO−ヘテロアリールまたは任意で置換される−O−(CH−(C=O)(NR(SO−複素環;−(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−アルキル基、任意で置換される−(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−アリール基、任意で置換される−(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−ヘテロア
    リール基、任意で置換される−(CH−(V)n’−(CH−(V)n’−複素環基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−アルキル基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−アリール基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−ヘテロアリール基、任意で置換される−(CH−N(R1’)(C=O)m’−(V)n’−複素環基、任意で置換される−XR3’−アルキル基;任意で置換される−XR3’−アリール基;任意で置換される−XR3’−ヘテロアリール基;任意で置換される−XR3’−複素環基;任意で置換される;であり、
    ULM−gのR1NとR2Nはそれぞれ独立してH、1つもしくは2つのヒドロキシル基または最大3つのハロゲン基で任意で置換されるC−Cアルキル、または任意で置換される−(CH−アリール、−(CH−ヘテロアリール、もしくは−(CH−複素環基であり、
    ULM−gのVは、O、SまたはNRであり、
    ULM−gのRは、上記と同じであり、
    ULM−gのRとR1’はそれぞれ独立して、HまたはC−Cアルキル基であり、
    ULM−gのXR2’とXR3’はそれぞれ独立して、任意で置換される−(CH−、−(CH−CH(X)=CH(X)−(シスまたはトランス)、−(CH−CH≡CH−、−(CHCHO)−、またはC−Cシクロアルキル基であり、式中、XはH、ハロ、または任意で置換されるC−Cアルキル基であり、
    ULM−gの各mは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
    ULM−gの各m’は独立して、0または1であり、
    ULM−gの各nは独立して、0、1、2、3、4、5、6であり、
    ULM−gの各n’は独立して、0または1であり、
    ULM−gの各uは独立して、0または1であり、
    ULM−gの各vは独立して、0または1であり、
    ULM−gの各wは独立して、0または1であり、かつ
    ULM−gのR1’、R2’、R3’、XおよびX’のうちのいずれか1つ以上は任意で修飾されて、PTMがULM’ではない場合はリンカー基を、通してPTM基に共有結合され、PTMがULM’である場合は、ULMおよびULM’の各々のR1’、R2’、R3’、XならびにX’のうちのいずれか1つ以上は任意で修飾されて、直接またはリンカー基を通して互いに共有結合される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の二官能性化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、溶媒和物、または多形。
  17. 前記ULMが、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド、そのアナログ、そのアイソスター、またはその誘導体から成る群から選択されるセレブロンE3リガーゼ結合部分(CLM)である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  18. 前記CLMが、
    Figure 2020504741

    Figure 2020504741

    Figure 2020504741

    Figure 2020504741

    Figure 2020504741

    または
    Figure 2020504741
    により表される化学構造を有し、
    式中、
    Wは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルから成る群から選択され、
    各Xは、O、SおよびHから成る群から独立して選択され、
    Yは、CH、−C=CR’、NH、N−アルキル、N−アリール、N−ヘタリール、N−シクロアルキル、N−ヘテロシクリル、OおよびSから成る群から選択され、
    Zは、O、SおよびHから成る群から選択され、
    GおよびG’は、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OH、R’OCOOR、R’OCONRR”、R’で任意で置換されるCH−ヘテロシクリル、および任意でR’で置換されるベンジルから成る群から独立して選択され、
    、Q、Q、およびQは、R’、NまたはN−オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
    Aは、H、アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、シクロアルキル、ClおよびFの群から独立して選択され、
    Rは、−CONR’R”、−OR’、−NR’R”、−SR’、−SOR’、−SONR’R”、−CR’R”−、−CR’NR’R”−、−アリール、−ヘタリール、−アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、−シクロアルキル、−ヘテロシクリル、−P(O)(OR’)R”、−P(O)R’R”、−OP(O)(OR’)R”、−OP(O)R’R”、−Cl、−F、−Br、−I、−CF、−CN、−NR’SONR’R”、−NR’CONR’R”,−CONR’COR”、−NR’C(=N−CN)NR’R”、−C(=N−CN)NR’R”、−NR’C(=N−CN)R”、−NR’C(=C−NO)NR’R”、−SONR’COR”、−NO、−COR’、−C(C=N−OR’)R”、−CR’=CR’R”、−CCR’、−S(C=O)(C=N−R’)R”、−SF、および−OCFを含み、
    R’およびR’’は、結合、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環式、−C(=O)R、ヘテロシクリルから成る群から独立して選択され、それらの各々が任意で置換され、
    Figure 2020504741
    は、立体特異的((R)または(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
    は1〜4個の独立して選択される官能基、任意で置換されるアルコキシル基、または原子を含み、
    式中、nは、1〜10の整数(例えば、1〜4)であり、
    nが1のとき、Rは、リンカー基(L)に共有結合されるよう修飾され、また
    nが2、3、または4のとき、1個のRが、リンカー基(L)に共有結合されるように修飾され、かつ任意のその他のRは任意で、PTM、CLM、CLMと同じ化学構造を有する第二のCLM、CLM’、第二のリンカー、またはそれらの任意の複数もしくは組み合わせに共有結合されるよう修飾される、請求項1〜11および請求項17のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  19. 前記CLMが、
    Figure 2020504741
    により表される化学構造を有し、
    式中、
    Wは、CH、C=O、NHおよびN−アルキルの群から独立して選択され、
    Rは、H、メチル、またはアルキル(例えば、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される))から独立して選択され、
    Figure 2020504741
    は、立体特異的((R)または(S))または非立体特異的であり得る結合を表し、かつ
    Rnは、1〜4個の独立して選択された官能基、任意で置換されるアルコキシル基、または原子を含み、そして任意でそのうちの1つが修飾されて、PTM、化学リンカー基(L)、CLM(またはCLM’)またはそれらの組み合わせに共有結合される、請求項1〜11、請求項17または請求項18のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  20. 前記CLMが、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    により表される化学構造を有し、
    式中、
    式(h)〜式(ab)のWは、CH、CHR、C=O、SO、NHおよびN−アルキルから独立して選択され、
    式(h)〜式(ab)のQ、Q、Q、Q、Qは独立して、R’、NまたはN−オキシドから独立して選択される基で置換される炭素Cを表し、
    式(h)〜式(ab)のRは、H、CN、C−Cアルキルから選択され、
    式(h)〜式(ab)のRは、H、CN、C−Cアルキル、CHF、CF、CHOの群から選択され、
    式(h)〜式(ab)のRは、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
    式(h)〜式(ab)のRは、H、アルキル、置換アルキルから選択され、
    式(h)〜式(ab)のRは、Hまたは低級アルキルであり、
    式(h)〜(ab)のXは、C、CHまたはNであり、
    式(h)〜式(ab)のR’は、H、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシから選択され、
    式(h)〜(ab)のRは、H、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、シアノ、ハロゲン化低級アルコキシ、またはハロゲン化低級アルキルであり、
    式(h)〜(ab)の
    Figure 2020504741
    は、一重結合または二重結合であり、かつ
    前記CLMは、PTM、化学リンカー基(L)、ULM、CLM(またはCLM’)またはその組合せに共有結合される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  21. 前記ULMが、置換イミダゾリン、置換スピロ−インドリノン、置換ピロリジン、置換ピペリジノン、置換モルホリノン、置換ピロロピリミジン、置換イミダゾロピリジン、置換チアゾロイミダゾリン、置換ピロロピロリジノン、および置換イソキノリノンから成る群から選択される化学部分を伴う(MDM2)結合部分(MLM)である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  22. 前記ULMが、アミノ酸のアラニン(A)、バリン(V)、プロリン(P)、およびイソロイシン(I)またはそれらの非天然型模倣体を含むIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分(ILM)である、請求項1〜11のいずれか一項に記載二官能性化合物。
  23. 前記ULMが、AVPIテトラペプチド断片またはその誘導体を含むIAP E3ユビキチンリガーゼ結合部分(ILM)である、請求項1〜11または請求項22のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  24. 前記リンカー(L)が、−(A−の式により表される化学構造単位を含み、
    式中、
    (Aは、ULM部分またはPTM部分に結合される基であり、
    qは、1以上の整数であり、
    各Aは、結合、CRL1L2、O、S、SO、SO、NRL3、SONRL3、SONRL3、CONRL3、NRL3CONRL4、NRL3SONRL4、CO、CRL1=CRL2、C≡C、SiRL1L2、P(O)RL1、P(O)ORL1、NRL3C(=NCN)NRL4、NRL3C(=NCN)、NRL3C(=CNO)NRL4、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるC 3−11 シクロアルキル、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるC 3−11 ヘテロシクリル、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるアリール、0〜6個のRL1基および/またはRL2基で任意で置換されるヘテロアリールから成る群から独立して選択され、ここでRL1またはRL2はそれぞれ独立して他の基に任意で結合されて、0〜4個のRL5基で任意で置換されるシクロアルキル部分および/またはヘテロシクリル部分を形成し、かつ
    L1、RL2、RL3、RL4およびRL5は、それぞれ独立して、H、ハロ、C1−8アルキル、OC1−8アルキル、SC1−8アルキル、NHC1−8アルキル、N(C1−8アルキル)、C3−11シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−11ヘテロシクリル、OC1−8シクロアルキル、SC1−8シクロアルキル、NHC1−8シクロアルキル、N(C1−8シクロアルキル)、N(C1−8シクロアルキル)(C1−8アルキル)、OH、NH、SH、SO1−8アルキル、P(O)(OC1−8アルキル)(C1−8アルキル)、P(O)(OC1−8アルキル)、CC−C1−8アルキル、CCH、CH=CH(C1−8アルキル)、C(C1−8アルキル)=CH(C1−8アルキル)、C(C1−8アルキル)=C(C1−8アルキル)、Si(OH)、Si(C1−8アルキル)、Si(OH)(C1−8アルキル)、COC1−8アルキル、COH、ハロゲン、CN、CF、CHF、CHF、NO、SF、SONHC1−8アルキル、SON(C1−8アルキル)、SONHC1−8アルキル、SON(C1−8アルキル)、CONHC1−8アルキル、CON(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)CONH(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)CON(C1−8アルキル)、NHCONH(C1−8アルキル)、NHCON(C1−8アルキル)、NHCONH、N(C1−8アルキル)SONH(C1−8アルキル)、N(C1−8アルキル)SON(C1−8アルキル)、NHSONH(C1−8アルキル)、NHSON(C1−8アルキル)、NHSONHである、請求項1〜23のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  25. 前記リンカー(L)が、
    −N(R)−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−、
    −O−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−、
    −O−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−、
    −N(R)−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−、−(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O−、
    −(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−O(CH−OCH−、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741

    (式中、m、n、o、p、q、およびrは独立して0、1、2、3、4、5、6であるが、ただし、その数がゼロであり、N−O結合またはO−O結合がない場合、RはH、メチルおよびエチルの群から選択され、XはHおよびFの群から選択される)
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
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    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択される一般的構造により表される基を含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  26. 前記リンカー(L)が、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
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    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択され、
    式中、m、n、o、p、q、およびrが独立して、0、1、2、3、4、5、6、または7である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  27. 前記リンカー(L)が、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択され、式中、各mおよびnは独立して、0、1、2、3、4、5、または6である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  28. 前記リンカー(L)が、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  29. 前記リンカー(L)が、
    Figure 2020504741
    の化学構造を含み、
    式中、
    L1およびWL2はそれぞれ独立して、RQで任意で置換される、0〜4個のヘテロ原子を伴う4〜8員の環であり、各RQは独立して、H、ハロ、OH、CN、CF、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、またはそれらが付着する原子とともに0〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の環系を形成する2個のRQ基であり、
    L1はそれぞれ独立して、結合、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)であり、かつ任意で1つ以上のC原子が、OまたはC−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)で置換され、
    nは、0〜10であり、かつ
    破線は、PTM部分またはULM部分への付着点を示す、請求項1〜23のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  30. 前記リンカー(L)が、
    Figure 2020504741
    の化学構造を含み、
    式中、
    L1およびWL2はそれぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、環状、複素環式、C1−6アルキル、二環式、ビアリール、ビヘテロアリール、または二複素環式であり、それぞれ任意でRで置換され、各Rは独立して、H、ハロ、OH、CN、CF、ヒドロキシル、ニトロ、C≡CH、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)、OC1−3アルキル(1つ以上の−Fにより任意で置換される)、OH、NH、NRY1Y2、CN、またはそれらが付着する原子とともに0〜4個のヘテロ原子を含有する4〜8員の環系を形成する2個のR基であり、
    L1はそれぞれ独立して、結合、NRYL1、O、S、NRYL2、CRYL1YL2、C=O、C=S、SO、SO、C−Cアルキル(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)であり、かつ任意で1つ以上のC原子は、O、C−Cアルコキシ(直鎖、分枝鎖、任意で置換される)で置換され、
    は、0〜4個のヘテロ原子を伴う3〜6員の脂環式または芳香族の環であり、任意で架橋され、任意で0〜6個のRで置換され、各Rは独立してH、C1〜6アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で1つ以上のハロ、C1−6アルコキシルで置換される)、またはそれらが付着する原子とともに0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜8員の環系を形成2個のR基であり、
    YL1、RYL2はそれぞれ独立して、H、OH、C1−6アルキル(直鎖、分枝鎖、任意で1つ以上のハロ、C1−6アルコキシルで置換される)、またはそれらが付着する原子と一緒に0〜2個のヘテロ原子を含有する3〜8員の環系を形成するR、Rであり、
    nは、0〜10であり、かつ
    破線は、PTM部分またはULM部分への付着点を示す、請求項1〜23のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  31. 前記リンカー(L)が、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択される、請求項29または30に記載の二官能性化合物。
  32. 前記リンカー(L)が、1〜10エチレングリコール単位を含むアリールまたはフェニルで任意で置換されるポリエチレノキシ基である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  33. 前記リンカーが、
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    Figure 2020504741
    から成る群から選択される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  34. 前記化合物が、表1〜表42から選択される、請求項1に記載の二官能性化合物。
  35. 前記PTMが、B−RAFタンパク質標的化部分を含む低分子である、請求項1〜34のいずれか一項に記載の二官能性化合物。
  36. 有効量の請求項1〜35のいずれか一項に記載の二官能性化合物と、薬学的に許容可能な担体を含む組成物。
  37. 前記組成物が、追加的生物活性剤、または請求項1〜35のいずれか一項に記載の別の二官能性化合物のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項30に記載の化合物。
  38. 前記追加的生物活性剤が、抗癌剤である、請求項37に記載の組成物。
  39. 対象における疾患または障害を治療するための、薬学的に許容可能な担体および有効量の請求項1〜35のいずれか一項に記載の化合物のうちの少なくとも1つを含む組成物であって、その方法が、それを必要とする対象に前記組成物を投与することを含み、前記化
    合物が、前記疾患または障害の少なくとも1つの症状を治療または改善するのに有効である、組成物。
  40. 前記疾患または障害がBRafの蓄積および凝集と関連付けられる、請求項39に記載の組成物。
  41. 前記疾患または障害が、癌;心臓・顔・皮膚症候群;神経線維腫症タイプ1;コステロ症候群;ヌーナン症候群;またはRAFの蓄積および凝集に関連付けられるくろ、心電図異常、両眼隔離、肺動脈弁狭窄、性器異常、成長遅滞、難聴(LEOPARD)症候群である、請求項39または40に記載の組成物。
  42. 前記癌が、腎細胞癌;膵臓癌、結腸直腸癌;肺癌;卵巣癌;甲状腺癌;毛様細胞性星細胞腫;前立腺癌;胃癌;肝細胞癌;または黒色腫である、請求項41に記載の組成物。
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