JP2020202807A - 圃場作業機 - Google Patents

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JP2020202807A JP2019113036A JP2019113036A JP2020202807A JP 2020202807 A JP2020202807 A JP 2020202807A JP 2019113036 A JP2019113036 A JP 2019113036A JP 2019113036 A JP2019113036 A JP 2019113036A JP 2020202807 A JP2020202807 A JP 2020202807A
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Ryosuke Nakase
了介 中瀬
宮西 吉秀
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吉秀 宮西
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Abstract

【課題】繰出し部の詰まりを好適に防止可能な圃場作業機の提供。【解決手段】圃場に農用資材を供給可能な供給装置30に、農用資材を貯留可能なホッパー31と、ホッパー31の下方に設けられてホッパー31と連通接続する繰出し部32と、繰出し部32の下方に設けられて繰出し部32と連通接続するとともに農用資材を圃場に案内する搬送管路33と、が備えられ、繰出し部32に、回転によって農用資材をホッパー31から繰り出し可能な繰出しロール38と、繰出しロール38を収容するロールケース32Aと、ロールケース32Aの内部において繰出しロール38よりも下側に位置するとともに周部がロールケース32Aと当接する状態で回転可能な回転ブラシ40と、が備えられている。【選択図】図5

Description

本発明は、圃場に農用資材を供給する供給装置に、農用資材を貯留するホッパーと、ホッパーの下方に設けられてホッパーと連通接続する繰出し部と、が備えられた圃場作業機に関する。
例えば特許文献1に、圃場に農用資材を供給する供給装置(文献では『施肥装置』)が備えられた乗用型苗移植機が開示され、供給装置に、農用資材を貯留するホッパー(文献では『粉粒体ホッパ』)と、ホッパーの下方に設けられてホッパーと連通接続する繰出し部(文献では『繰出部』)と、が備えられている。また、繰出し部の内部に、回転によって農用資材をホッパーから繰り出す繰出しロール(文献では『繰出ロール』)が備えられている。繰出しロールはロールケース(文献では『繰出部ケース』)に収容されている。繰出しロールが回転すると、農用資材が一定量に繰出されて圃場に散布される。
特開2017−121217号公報
ところで農用資材が粉末状である場合、農用資材が繰出しロールによって繰出されても、ロールケースのうちの繰出しロールよりも下側の箇所に農用資材が付着する可能性が考えられる。この場合、付着した農用資材の堆積によって、繰出しロールよりも下側の箇所が詰まる虞がある。このような状況を回避するためには、作業者が供給装置の内部を日常的にメンテナンスする必要がある。しかし、作業者が繰出しロールよりも下側の箇所をメンテナンスする場合、繰出しロールの取り外し等を伴う場合が多く、メンテナンス作業が煩わしいものとなる。
上述の実情に鑑みて、本発明の目的は、繰出し部の詰まりを好適に防止可能な圃場作業機を提供することにある。
本発明の圃場作業機は、圃場に農用資材を供給可能な供給装置に、前記農用資材を貯留可能なホッパーと、前記ホッパーの下方に設けられて前記ホッパーと連通接続する繰出し部と、前記繰出し部の下方に設けられて前記繰出し部と連通接続するとともに前記農用資材を圃場に案内する搬送管路と、が備えられ、前記繰出し部に、回転によって前記農用資材を前記ホッパーから繰り出し可能な繰出しロールと、前記繰出しロールを収容するロールケースと、前記ロールケースの内部において前記繰出しロールよりも下側に位置するとともに周部が前記ロールケースと当接する状態で回転可能な回転ブラシと、が備えられていることを特徴とする。
本発明によると、繰出しロールよりも下側の箇所に回転ブラシが設けられ、回転ブラシがロールケースと当接するため、ロールケースに農用資材が付着しても、農用資材が回転ブラシによって払い落とされるため、農用資材が繰出しロールよりも下側の箇所で堆積し難くなる。これにより、繰出し部の詰まりを好適に防止可能な圃場作業機が実現される。
本発明において、前記回転ブラシは、前記繰出し部と前記搬送管路との連通接続箇所のうち、前記繰出し部の位置する側に配置されていると好適である。
本構成であれば、回転ブラシが繰出し部と搬送管路との連通接続箇所に配置されるため、農用資材が連通接続箇所で堆積し難くなる。また、本構成であれば、回転ブラシが搬送管路の管路断面に位置する構成と比較して、農用資材が圃場に案内され易い。
本発明において、前記繰出しロールと前記回転ブラシとに亘って無端回動体が巻回されていると好適である。
本構成であれば、繰出しロールの回転と連動して回転可能な回転ブラシが簡易な構成によって実現される。
本発明において、前記搬送管路に搬送風を供給可能なブロアと、前記ブロアと前記搬送管路とに亘って設けられる送風ダクトと、前記送風ダクトから前記ロールケースの内部に分岐するとともに前記繰出しロールの周部に前記搬送風を吹きかけ可能なエアブローノズルと、が備えられていると好適である。
本構成であれば、送風ダクトからの搬送風が搬送管路に供給されるとともに、当該搬送風の一部が繰出しロールの周部にも供給されるため、ロールケースの内部において繰出しロールよりも下側の箇所にも搬送風の一部が流れる構成が可能となる。つまり、送風ダクトからの搬送風が、エアブローノズルに分流として入り込む。そして搬送風の一部は、エアブローノズルを経由して繰出しロールよりも下側の箇所を流れ、その後、繰出し部と搬送管路との連通接続箇所で搬送管路と合流する。これにより、農用資材が繰出しロールよりも下側の箇所で一層堆積し難くなる。
田植機の全体側面図である。 田植機の全体平面図である。 施肥装置と苗植付装置と亘る搬送管路の側面図である。 施肥装置の側面図である。 施肥装置の側面断面図である。 施肥装置の残留資材排出管路を示す背面図である。
〔圃場作業機の基本構成〕
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、本発明の圃場作業機の一例として乗用型田植機を例に挙げて説明する。なお、図1及び図2に示されているように、本実施形態では、矢印(F)が走行機体1の機体前部側、矢印(B)が走行機体1の機体後部側、矢印(L)が走行機体1の機体左側、矢印(R)が走行機体1の機体右側である。
乗用型田植機には、左右一対の操舵車輪2と、左右一対の後車輪3とを有する走行機体1と、圃場に対する苗の植え付けが可能な苗植付装置Wと、が備えられている。左右一対の操舵車輪2は、走行機体1の機体前側に設けられて走行機体1の向きを変更操作自在なように構成され、左右一対の後車輪3は、走行機体1の機体後側に設けられている。苗植付装置Wは、昇降用油圧シリンダ4の伸縮作動により昇降作動するリンク機構5を介して、走行機体1の後端に昇降自在に連結されている。
走行機体1の前部には、開閉式のボンネット6が備えられている。ボンネット6の先端位置には、マーカ(不図示)によって圃場に描かれる指標ライン(不図示)に沿って走行するための目安となる棒状のセンターマスコット7が備えられている。走行機体1には、前後方向に沿って延びる機体フレーム1Fが備えられ、機体フレーム1Fの前部には支持支柱フレーム8が立設されている。ボンネット6内には、エンジンEが備えられている。詳述はしないが、エンジンEの動力が、機体に備えられた変速装置を介して操舵車輪2及び後車輪3に伝達され、変速後の動力が電動モータ駆動式の植付クラッチ(不図示)を介して苗植付装置Wに伝達される。
八条植え型式の苗植付装置Wに、四個の伝動ケース10と、八個の回転ケース11と、整地フロート12と、苗載せ台13と、整地ロータ14と、が備えられている。回転ケース11は、各伝動ケース10の後部の左側部及び右側部に、夫々回転自在に支持されている。夫々の回転ケース11の両端部に、一対のロータリ式の植付アーム15が備えられている。整地フロート12は、圃場の田面に接地追従することで田面を整地するものであり、苗植付装置Wに複数備えられている。苗載せ台13に、植え付け用のマット状苗が載置される。
苗植付装置Wは、苗載せ台13を左右に往復横送り駆動しながら、伝動ケース10から伝達される動力により各回転ケース11を回転駆動して、苗載せ台13の下部から各植付アーム15により交互に苗を取り出して圃場の田面に植え付けるようになっている。苗植付装置Wは、複数の回転ケース11に備えられた植付アーム15により苗を植え付けるように構成されている。回転ケース11が四個の場合は四条植え型式であり、回転ケース11が六個の場合は六条植え型式であり、回転ケース11が八個の場合は八条植え型式であり、回転ケース11が十個の場合は十条植え型式である。苗植付装置Wは、四条植え型式であっても良いし、六条植え型式であっても良いし、十条植え型式であっても良い。
走行機体1におけるボンネット6の左右側部には、二個の予備苗台16が備えられている。予備苗台16は、苗植付装置Wに補給するための予備苗を載置可能なレール式に構成されている。走行機体1におけるボンネット6の左右側部には、予備苗台16を支持する背高のフレーム部材としての左右一対の予備苗フレーム17が備えられている。
走行機体1の中央部には、各種の運転操作が行われる搭乗部20が備えられている。搭乗部20には、運転座席21と、操向ハンドル22と、主変速レバー23と、操作レバー24と、が備えられている。運転座席21は、走行機体1の中央部に備えられ、搭乗者が着席可能なように構成されている。操向ハンドル22は、人為操作によって操舵車輪2の操向操作を可能なように構成されている。主変速レバー23は、前後進の切換え操作や走行速度の変更操作が可能なように構成されている。苗植付装置Wの昇降操作と、左右の整地ロータ14の切換えと、が操作レバー24によって行われる。操向ハンドル22、主変速レバー23、操作レバー24等は、運転座席21の機体前部側に位置する操縦塔25の上部に備えられている。搭乗部20の足元部位の左右両方に、搭乗者が搭乗部20へ機体横側方から乗降するための乗降用ステップ26が設けられている。
操作レバー24を上昇位置に操作すると、植付クラッチ(不図示)が切り操作されて苗植付装置Wに対する伝動が遮断され、昇降用油圧シリンダ4を作動して苗植付装置Wが上昇する。操作レバー24を下降位置に操作すると、苗植付装置Wが下降して田面に接地して停止した状態となる。搭乗者は、田植え作業を開始するときは、操作レバー24を操作して苗植付装置Wを下降させるとともに、苗植付装置Wに対する伝動を開始させて田植え作業を開始する。そして、田植え作業を停止するときは、操作レバー24を操作して苗植付装置Wを上昇させるとともに、苗植付装置Wに対する伝動を遮断する。
〔施肥装置〕
図1乃至図4に示されるように、搭乗部20よりも後側に、本発明の『供給装置』としての施肥装置30が備えられ、施肥装置30は圃場に植え付けられた苗に、例えば肥料や薬剤等の農用資材である粉粒体を供給する。施肥装置30に、ホッパー31と、繰出し部32と、搬送管路33と、施肥排出部34と、作溝器35と、ブロア36と、が設けられている。
本実施形態では、八条植え型式の苗植付装置Wに対応して、八個の作溝器35が、夫々の回転ケース11の近傍に設けられている。作溝器35によって圃場の田面における夫々の植え付け条の近傍に溝が形成される。八個の施肥排出部34が夫々の作溝器35と一体的に設けられ、八本の搬送管路33が夫々の施肥排出部34に連通接続されている。なお、作溝器35と施肥排出部34とは一体的に設けられても良いし、作溝器35と施肥排出部34との夫々が別体で設けられても良い。
夫々の搬送管路33は、剛性を有する第一管路33Aと、苗植付装置Wに支持されて剛性を有する第二管路33Bと、可撓性を有する第三管路33Cと、の組み合わせによって構成されている。図4に示されるように、第一管路33Aは繰出し部32の下端と連結され、ブロア36の搬送風を受け入れる空気導入口33dと、管路途中に設けられて繰出し部32から繰り出された粉粒体を受け入れる施肥入口33eと、が形成されている。第二管路33Bは、苗植付装置Wの支持フレーム(不図示)に支持されて、粉粒体及び搬送風を施肥排出部34へ送り出す。第三管路33Cは、第一管路33Aと第二管路33Bとを連通接続する可撓性のホースであり、苗植付装置Wは上下の昇降動作に対応して湾曲度合いが変形自在な構成となっている。第一管路33Aは機体側面視で水平方向に沿う状態となっており、第二管路33Bは機体側面視で後下がりに傾斜する。
また、繰出し部32の機体前方に、筒状の送風ダクト39が機体横方向に沿って設けられている。送風ダクト39はブロア36の吐出口と接続され、ブロア36からの搬送風が送風ダクト39に送り込まれる。送風ダクト39の後側部に、第一管路33Aの空気導入口33dが貫通するための八箇所の貫通孔39aが形成され、夫々の第一管路33Aの空気導入口33dが送風ダクト39の筒内に挿入される。このように、送風ダクト39はブロア36と搬送管路33とに亘って設けられている。貫通孔39aと空気導入口33dとは全周に亘って密着し、貫通孔39aから搬送風が漏れ出さないように、第一管路33A及び送風ダクト39は構成されている。このように、ブロア36は搬送管路33に搬送風を供給可能に構成されている。
図3に示されるように、機体横方向に沿って四個のホッパー31,31,31,31が左右に振り分けて配置され、夫々のホッパー31よりも下側に繰出し部32が設けられている。右側の二つのホッパー31,31が二つ一組で連結され、左側の二つのホッパー31,31が二つ一組で連結されている。
図3乃至図5に示されるように、ホッパー31は下窄みに形成され、ホッパー31の下端が下方に向けて開口する。ホッパー31の開口の近傍に、当該開口の断面より大きな受け網部材31Aが載置されている。受け網部材31Aの網目は、粉粒体の粒子よりも大きく形成され、例えばペレット状の肥料も通過可能な大きさの網目を有する。これにより、受け網部材31Aは粉粒体の通過を許容しつつも、繰出し部32への異物の入り込みを防止する。ホッパー31の下端に、繰出し部32を上方から覆う開閉蓋37が連結されている。開閉蓋37の後端部は繰出し部32の後上端部と機体横向きの軸芯X回りに揺動可能に連結されている。開閉蓋37に、ホッパー31の下端から粉粒体の通過を許容する開口部37aが形成されており、開閉蓋37が閉じられた状態で、ホッパー31と繰出し部32とが連通接続する。また、開閉蓋37に、開口部37aを閉塞可能なシャッター部37Bが設けられている。
繰出し部32はロールケース32Aを有し、ロールケース32Aに、二つの繰出しロール38,38と、二つの回転ブラシ40,40と、二つのブラシ44,44と、二つの排出シャッター48,48と、が収容されている。つまり、二つの繰出しロール38,38と、二つの回転ブラシ40,40と、二つのブラシ44,44と、二つの排出シャッター48,48と、は八本の搬送管路33の夫々に対応して設けられる。これにより、ホッパー31よりも下側に配置された複数の繰出し部32が、異なる植え付け条ごとに施肥可能な構成となっている。ロールケース32Aのうち、夫々の繰出しロール38よりも下側の箇所の夫々に案内部32b,32bが設けられ、案内部32b,32bの夫々は、下側ほど断面積が小さくなる下窄み形状に形成されている。案内部32b,32bの夫々の内部空間は、夫々異なる搬送管路33の施肥入口33eと連通する。即ち、案内部32bと施肥入口33eとによって、繰出し部32と搬送管路33との『連通接続箇所』が構成されている。
繰出しロール38は、機体横向きの軸芯Y回りに、図5における反時計回りに回転可能に構成されるとともに、回転によってホッパー31から粉粒体を繰出し可能に構成されている。即ち、繰出しロール38における周方向の表面に同一形状の凹部38aが多数形成され、この凹部38aに粉粒体が入り込むことによって、繰出しロール38は粉粒体を繰り出す。夫々の繰出しロール38は、例えばエンジンEや電動モータ(不図示)によって駆動される。夫々の繰出しロール38の回転によって、ホッパー31に貯留された粉粒体が繰り出されて案内部32bへ落下し、案内部32bから第一管路33Aの施肥入口33eへ粉粒体が案内される。搬送管路33の管路内は、空気導入口33dから施肥排出部34へ搬送風が流れ、搬送方向は空気導入口33dから施肥排出部34へ向かう側の方向となる。案内部32bから施肥入口33eに案内された粉粒体は、ブロア36の搬送風によって施肥排出部34に送られる。換言すると、可撓性を有する第三管路33Cの一部分が後上がりに傾斜しても、ブロア36の搬送風によって、粉粒体が、この後上がりに傾斜する箇所に滞留することなく第二管路33Bに案内される。そして、粉粒体は後下がりに傾斜する第二管路33Bの管路内を自由落下する。作溝器35によって圃場の田面における夫々の植え付け条の近傍に溝が形成され、施肥排出部34に送られた粉粒体は、田面の溝に供給される。
二つのブラシ44,44は、繰出し部32の内部において、機体横方向に並ぶ繰出しロール38,38の夫々に隣接して設けられている。ブラシ44は、上下方向において繰出しロール38の回転軸芯よりも上方に配置され、かつ、繰出しロール38の回転方向の下手側に設けられた状態で、繰出しロール38と摺接する。繰出しロール38における複数の凹部38aに粉粒体が入り込んだ状態で繰出しロール38が回転すると、ブラシ44と繰出しロール38とが摺接し、繰出しロール38の周表面がすり切られる。これにより、粉粒体が凹部38aに入り込んだ量だけに計量され、繰出しロール38における粉粒体の繰出し量が一定になる。
〔回転ブラシについて〕
上述したように、繰出しロール38の回転によって、ホッパー31に貯留された粉粒体が繰り出されて案内部32bへ落下し、第一管路33Aの施肥入口33eに粉粒体が案内される。しかし、粉粒体が案内部32bの内壁32cに付着し易い性質を有する場合、粉粒体が内壁32cに付着した状態で、粉粒体が案内部32bの内部空間に堆積し、案内部32bが粉粒体によって詰まる虞が考えられる。このような不都合を回避するため、案内部32bに回転ブラシ40が設けられている。回転ブラシ40は、繰出し部32と搬送管路33との連通接続箇所のうち、繰出し部32の位置する側に配置されている。
回転ブラシ40は、ロールケース32Aの内部において、繰出しロール38よりも下側の箇所に設けられている。回転ブラシ40は機体横向きの軸芯Z周りに回転可能に構成されている。回転ブラシ40が回転すると、回転ブラシ40の周部における毛先が内壁32cと摺接する。即ち、回転ブラシ40は、ロールケース32Aの内部において繰出しロール38よりも下側に位置するとともに周部がロールケース32Aと当接する状態で回転可能に構成されている。
繰出しロール38と回転ブラシ40とに亘って『無端回動体』としての無端回動ベルト41が巻回されている。繰出しロール38の回転に伴って、繰出しロール38の回転動力が無端回動ベルト41を介して回転ブラシ40へ伝達されることによって、回転ブラシ40と繰出しロール38とが一体回転可能に構成されている。軸芯Zは軸芯Yと平行である。
繰出しロール38の回転と連動して回転ブラシ40が回転し、回転ブラシ40の周部における毛先が内壁32cと摺接する。そして、粉粒体が案内部32bの内壁32cに付着した場合であっても、回転ブラシ40によって粉粒体が内壁32cから払い落とされて施肥入口33eへ落下する。これにより、粉粒体が案内部32bの内部空間に堆積し難くなり、案内部32bが粉粒体によって詰まる虞も大きく軽減される。また、案内部32bが粉粒体によって詰まる虞が大きく軽減されるため、作業者が案内部32bの日常的なメンテナンス作業を行う頻度が大きく低減する。
〔エアブローノズルについて〕
上述したように、繰出しロール38における複数の凹部38aに粉粒体が入り込んだ状態で繰出しロール38が回転することによって、繰出しロール38は一定量の粉粒体を繰出し可能に構成されている。しかし、粉粒体が凹部38aに付着し易い性質を有する場合、粉粒体が凹部38aの底部に付着したまま堆積する虞が考えられる。この状態で、ホッパー31から粉粒体が繰出しロール38によって繰出されると、繰出し部32は本来の繰出し量で粉粒体を繰り出すことができなくなる。また、凹部38aに粉粒体が付着しがちであれば、作業者による繰出しロール38のメンテナンス作業が煩雑である。このような不都合を回避するため、以下に説明されるエアブローノズル42が、施肥装置30に備えられている。
送風ダクト39からエアブローノズル42が分岐する。エアブローノズル42のノズル先端は、ブラシ44の下方に位置するとともに、繰出しロール38の凹部38aに向けられている。エアブローノズル42は送風ダクト39から分岐されているため、ブロア36からの搬送風のうち、一部のエアがエアブローノズル42へ流れる。送風ダクト39からエアブローノズル42へ分流したエアは、エアブローノズル42の管内を流れた後、ノズル先端から繰出しロール38の凹部38aに向かって勢いよく吐出される。そして、繰出しロール38の凹部38aにエアブローノズル42からのエアが吹きかかるため、凹部38aに粉粒体が付着した場合であっても、粉粒体が凹部38aから払い落とされる。これにより、凹部38aに粉粒体が付着し難くなるとともに、凹部38aの底部に粉粒体が堆積し難くなる。
また、エアは、凹部38aに吹き付けられた後、案内部32bの内部空間を経由し、施肥入口33eで搬送管路33と合流する。このとき、エアによって凹部38aから払い落とされた粉粒体も、エアの流れとともに搬送管路33へ案内される。これにより、粉粒体が内壁32cに付着し難くなって、搬送管路33へ円滑に案内される。つまり、凹部38aに吹き付けられた後に搬送管路33と合流するエアの流れと、上述した回転ブラシ40による粉粒体の払い落とし作用と、の相乗効果によって、粉粒体が内壁32cに付着する虞は一層軽減される。
このように、エアブローノズル42は、送風ダクト39からロールケース32Aの内部に分岐するとともに繰出しロール38の周部に搬送風を吹きかけ可能なように構成されている。
〔残留資材排出経路〕
繰出し部32のうち、上下方向において繰出しロール38よりもホッパー31の位置する側に、一対の繰出しロール38と隣接して、一対の残留資材排出口47が形成され、残留資材排出口47を開閉可能な排出シャッター48が設けられている。機体横側部のうち、施肥装置30の機体前側右端部に、排出シャッター48を開閉操作可能な開閉レバー49(図3及び図6参照)が設けられ、排出シャッター48と開閉レバー49とが開閉リンク機構45(図4参照)によって連結されている。これにより、排出シャッター48は開閉レバー49の操作によって揺動可能に構成されている。残留資材排出口47を開放する方向に排出シャッター48が揺動操作されると、ホッパー31に貯留された粉粒体は、残留資材排出口47よりも下流側の残留資材排出管路50に案内される。このときの施肥装置30の状態は排出状態となる。残留資材排出口47を閉塞する方向に排出シャッター48が揺動操作されると、ホッパー31に貯留された粉粒体は繰出しロール38に案内される。このときの施肥装置30の状態は繰出し状態となる。つまり、開閉レバー49は、施肥装置30の状態を、上述した繰出し状態と排出状態とに切換可能に構成されている。
図3乃至図6に示されるように、繰出し部32よりも機体後側に、筒状の残留資材排出管路50が備えられている。ブロア36からの搬送風は、開閉レバー49の操作によって、送風ダクト39と残留資材排出管路50との何れかに切換可能なように構成されている。
残留資材排出管路50は、切換弁部51における排出方向下流側の分岐管路と、主排出管路52と、第一排出管路53と、第二排出管路54と、によって構成される。当該分岐管路は切換弁部51と一体的に構成された剛性管路である。繰出し部32における一対の排出シャッター48,48よりも排出方向下流側に隣接して、一対の第一排出管路53,53が位置する。第二排出管路54は、一対の第一排出管路53,53が合流する箇所と、更に排出方向下流側で主排出管路52に合流する箇所と、に亘る。
図5及び図6に示されるように、本実施形態では、四箇所の繰出し部32に一対の残留資材排出口47,47が設けられ、残留資材排出口47,47に対応して、一対の第一排出管路53,53が備えられている。このことから、合計で八本の第一排出管路53が備えられ、一対の第一排出管路53,53が合流した状態で四本の第二排出管路54が主排出管路52に合流する。なお、本実施形態では、ブロア36は機体左側部に設けられており、主排出管路52の機体左側が排出方向上流側となり、主排出管路52の機体右側が排出方向下流側となる。
作業者が開閉レバー49を操作して、施肥装置30の状態が繰出し状態から排出状態に切換えられると、残留資材排出口47を開放する方向に、夫々の排出シャッター48が揺動操作される。同時に、残留資材排出管路50をブロア36と連通接続する方向に切換弁部51が揺動操作される。夫々の第一排出管路53及び第二排出管路54は、排出方向下流側ほど機体下側に位置する。このため、残留資材排出口47が開放されると、ホッパー31に貯留された粉粒体は、自重によって第一排出管路53及び第二排出管路54を経由して、主排出管路52に落下する。主排出管路52に落下した粉粒体は、ブロア36の搬送風によって、機体右側、即ち排出方向下流側に圧送され、その後、主排出管路52の排出口から排出される。そして、例えば作業者が用意した袋等に粉粒体が回収される。
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述した実施形態において、繰出しロール38と回転ブラシ40とに亘って無端回動体としての無端回動ベルト41が巻回されているが、この実施形態に限定されない。例えば、繰出しロール38と回転ブラシ40との夫々にスプロケットが設けられ、これらのスプロケットに亘ってチェーンが巻回される構成であっても良い。また、繰出しロール38と回転ブラシ40とに亘って無端回動体が巻回されない構成であっても良い。例えば繰出しロール38と回転ブラシ40との夫々に、互いに歯合するギヤが設けられ、繰出しロール38の回転と連動して回転ブラシ40がギヤによって駆動される構成であっても良い。
(2)上述した実施形態において、回転ブラシ40は、繰出し部32と搬送管路33との連通接続箇所のうち、繰出し部32の位置する側に配置されているが、この実施形態に限定されない。例えば、回転ブラシ40は、繰出し部32と搬送管路33との連通接続箇所のうち、搬送管路33の位置する側、即ち施肥入口33eに設けられても良い。
(3)上述した実施形態に示されたエアブローノズル42が設けられない構成であっても良い。
(4)上述した実施形態における回転ブラシ40は、案内部32bにおける後部の内壁32cと当接するが、回転ブラシ40は案内部32bにおける前部の内壁32cと当接する構成であっても良い。
(5)上述した実施形態では、作業者が開閉レバー49を操作すると、排出シャッター48が開放されることによって、施肥装置30の状態が繰出し状態から排出状態に切換えられるが、以下に例示する実施形態であっても良い。例えば、開閉蓋37における開口部37aが、平面視でホッパー31のうちの前後左右何かの箇所に偏倚する場合が考えられる。この場合、施肥装置30の状態が排出状態であっても、ホッパー31に粉粒体が残ったり、ホッパー31からの粉粒体の排出に余分に時間を要したりする場合も考えられる。このような不都合を回避するため、開閉レバー49とホッパー31とがリンク機構によって連結され、作業者が開閉レバー49を操作すると、ホッパー31が揺動傾斜する構成であっても良い。これにより、施肥装置30の状態が排出状態である場合に、ホッパー31から粉粒体が円滑に排出され、ホッパー31に粉粒体が残る虞が軽減される。
(6)上述した実施形態では、作業者が開閉レバー49を操作すると、排出シャッター48が開放されることによって、施肥装置30の状態が繰出し状態から排出状態に切換えられるが、以下に例示する実施形態であっても良い。例えば、開閉レバー49が備えられずに、作業者がホッパー31を揺動させ、ホッパー31の揺動角度が変化することによって、施肥装置30の状態が繰出し状態から排出状態に切換えられる構成であっても良い。即ち、ホッパー31と排出シャッター48とがリンク機構によって連結され、ホッパー31の揺動と連動して排出シャッター48が揺動する構成であっても良い。これにより、作業者はホッパー31の傾きによって施肥装置30の排出状態を視認でき、作業者が、繰出し状態へ戻し忘れたまま、施肥装置30による圃場への施肥作業を行ってしまう虞が軽減される。また、作業者がホッパー31を排出状態から繰出し状態の側と反対側に揺動することによって、開閉蓋37が開いて繰出しロール38のメンテナンスが可能なメンテナンス状態となるように、施肥装置30の状態が切換えられても良い。つまり、作業者がホッパー31を揺動させ、ホッパー31の揺動角度が変化することによって、施肥装置30の状態が繰出し状態と排出状態とメンテナンス状態とに切換えられる構成であっても良い。そして、施肥装置30の状態がメンテナンス状態である場合、シャッター部37Bが閉じられる構成であっても良い。
(7)上述した実施形態における施肥装置30は、例えば供給装置としての薬剤散布装置であっても良い。この場合、農用資材は、例えば粉末状の農薬であっても良い。
(8)上述した実施形態は、田植機に限定されず、直播機や野菜移植機、圃場における肥料や薬剤の散布機等にも適用可能である。
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、圃場に農用資材を供給可能な供給装置が備えられた圃場作業機に適用可能である。
30 :施肥装置(供給装置)
31 :ホッパー
32 :繰出し部
32A :ロールケース
33 :搬送管路
36 :ブロア
38 :繰出しロール
39 :送風ダクト
40 :回転ブラシ
41 :無端回動ベルト(無端回動体)
42 :エアブローノズル

Claims (4)

  1. 圃場に農用資材を供給可能な供給装置に、前記農用資材を貯留可能なホッパーと、前記ホッパーの下方に設けられて前記ホッパーと連通接続する繰出し部と、前記繰出し部の下方に設けられて前記繰出し部と連通接続するとともに前記農用資材を圃場に案内する搬送管路と、が備えられ、
    前記繰出し部に、回転によって前記農用資材を前記ホッパーから繰り出し可能な繰出しロールと、前記繰出しロールを収容するロールケースと、前記ロールケースの内部において前記繰出しロールよりも下側に位置するとともに周部が前記ロールケースと当接する状態で回転可能な回転ブラシと、が備えられている圃場作業機。
  2. 前記回転ブラシは、前記繰出し部と前記搬送管路との連通接続箇所のうち、前記繰出し部の位置する側に配置されている請求項1に記載の圃場作業機。
  3. 前記繰出しロールと前記回転ブラシとに亘って無端回動体が巻回されている請求項1または2に記載の圃場作業機。
  4. 前記搬送管路に搬送風を供給可能なブロアと、
    前記ブロアと前記搬送管路とに亘って設けられる送風ダクトと、
    前記送風ダクトから前記ロールケースの内部に分岐するとともに前記繰出しロールの周部に前記搬送風を吹きかけ可能なエアブローノズルと、が備えられている請求項1から3の何れか一項に記載の圃場作業機。
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