JP2020201458A - 偏光フィルムの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護フィルムに対して実行するスプライス処理に起因して生じる偏光フィルムの無駄を低減することが可能な偏光フィルムの製造方法等を提供する。【解決手段】本発明は、偏光子F1の両面に貼り合わせられる保護フィルムF2a、F2bが、それぞれ繰出ローラ60に巻き付けられた繰り出し位置から貼り合わせ位置まで搬送されると共に、それぞれスプライス処理装置40でスプライス処理が実行されるものである。本発明は、繰出ローラに巻き付けられた保護フィルムの残長を残長算出手段20でそれぞれ算出する残長算出工程と、保護フィルムの残長のうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値以下となった時点で、貼り合わせ位置における保護フィルムのスプライス部Sa、Sbの位置ずれLが所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御手段30で制御して、保護フィルムに対するスプライス処理を実行するスプライス処理工程と、を含む。【選択図】 図1

Description

本発明は、偏光フィルムを製造する方法及び装置に関する。特に、本発明は、偏光フィルムを構成する2つのフィルムに対して実行するスプライス処理に起因して生じる偏光フィルムの無駄を低減することが可能な偏光フィルムの製造方法及び製造装置に関する。
従来、液晶表示装置や偏光サングラスなどの構成材料として、偏光子を含む偏光フィルムが使用されている。偏光フィルムは、例えば、ヨウ素などの二色性物質で染色した偏光子とこの偏光子を保護する保護フィルムとから構成されている。長尺帯状の偏光フィルムは、通常、ロール・ツー・ロール方式で長尺帯状の偏光子の少なくとも片面に長尺帯状の保護フィルムを貼り合わせて製造される(例えば、特許文献1参照)。製造された長尺帯状の偏光フィルムは、用途に応じたサイズや形状に切断され、液晶表示装置等に用いられる。
ここで、偏光フィルムを構成する保護フィルムには、スプライス処理が実行される場合がある。スプライス処理とは、先行する長尺帯状のフィルムの後端部に、新たな長尺帯状のフィルムの先端部を、粘着テープや熱溶着で接合する処理である。
特許文献2には、光学フィルムにスプライス処理を実行して搬送し、連続的に供給する連続供給装置が開示されている。
具体的には、特許文献2に記載の装置では、特許文献2の図7に記載のように、第1繰出ローラ(第1ロールR1)から繰り出された第1光学フィルムを、第1吸着手段103及び第1固定部材102、並びに、搬送側吸着手段303及び搬送側固定部材302によって吸着固定する。2つの固定部材の間の第1光学フィルムを、第1切断手段101によって切断する。一方、第2繰出ローラ(第2ロールR2)から繰り出された第2光学フィルムの先端部を、第2吸着手段203及び第2固定部材202によって固定する。搬送側吸着手段303及び搬送側固定部材302によって固定された第1光学フィルムの後端部を、第2吸着手段203及び第2固定部材202によって固定された第2光学フィルムの先端部に移動させた後、第1光学フィルムの後端部と第2光学フィルムの先端部とをテープによって接合する。
特許文献2に記載の連続供給装置は、上記のようにして第1光学フィルムと第2光学フィルムとを接合し(スプライス処理し)、光学フィルムを連続的に供給できる。
特開2002−365432号公報 特許第6390848号公報
偏光子の両面に保護フィルムを貼り合わせた偏光フィルムを製造する場合において、特許文献2に記載のような連続供給装置を適用して、双方の保護フィルムにスプライス処理を実行して貼り合わせ位置に供給すると、一方の保護フィルムのスプライス部(接合部)の位置と、他方の保護フィルムのスプライス部の位置とが、偏光フィルムの長手方向にずれる場合がある。
各保護フィルムのスプライス部の位置がずれる原因としては、主として、以下の2つが考えられる。
(1)一方の保護フィルムと他方の保護フィルムとで、繰出ローラからの繰り出し位置と貼り合わせ位置までの距離(パス長)が異なるため、双方の保護フィルムに実行するスプライス処理の実行タイミングを仮に同一にしたとしても、各保護フィルムのスプライス部が偏光子に貼り合わせられる位置がずれる。
(2)一方の保護フィルムと他方の保護フィルムとで、繰り出し開始前に繰出ローラに巻き付けられたフィルム全長(ロール長)が異なるため、各保護フィルムの残長(繰り出されずに繰出ローラに巻き付けられた状態で残っているフィルム長)が同等となるタイミングが異なる。このため、各保護フィルムの残長が予め決めた同じ値になったタイミングでそれぞれ個別にスプライス処理を実行したとしても、各保護フィルムのスプライス部が偏光子に貼り合わせられる位置がずれる。
製造された長尺帯状の偏光フィルムのうち、各保護フィルムのスプライス部及びその近傍は、製品として使用できないため、切断して廃棄される。各保護フィルムのスプライス部の位置が同一又は近接している場合には、切断・廃棄する部位は少なくて済むが、各保護フィルムのスプライス部の位置が離れている場合には、広範囲に亘る部位を切断・廃棄する必要が生じ、偏光フィルムの歩留まりが低下する。
なお、上記の例では、偏光子の両面に保護フィルムを貼り合わせた偏光フィルムを製造し、双方の保護フィルムにスプライス処理を実行する場合を例に挙げて説明したが、偏光子の片面に保護フィルムを貼り合わせた偏光フィルムを製造し、偏光子及び保護フィルムにスプライス処理を実行する場合にも同様の問題が生じる。
本発明は、偏光フィルムを構成する2つのフィルムに対して実行するスプライス処理に起因して生じる偏光フィルムの無駄を低減することが可能な偏光フィルムの製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、ロール・ツー・ロール方式で偏光子の少なくとも片面に保護フィルムを貼り合わせて偏光フィルムを製造する方法であって、前記偏光子及び前記偏光子の片面に貼り合わせられる保護フィルムである2つのフィルム、又は、前記偏光子の両面に貼り合わせられる保護フィルムである2つのフィルムが、それぞれ繰出ローラに巻き付けられた繰り出し位置から貼り合わせ位置まで搬送されると共に、それぞれスプライス処理が実行されるものであり、前記繰出ローラに巻き付けられた前記2つのフィルムの残長をそれぞれ算出する残長算出工程と、前記残長算出工程で算出した前記2つのフィルムの残長のうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値以下となった時点で、前記貼り合わせ位置における前記2つのフィルムのスプライス部の位置ずれが所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、前記2つのフィルムに対するスプライス処理を実行するスプライス処理工程と、を含む偏光フィルムの製造方法を提供する。
本発明によれば、残長算出工程において、2つのフィルム(偏光子及び保護フィルム、又は、2つの保護フィルム)の残長をそれぞれ算出する。そして、スプライス処理工程において、2つのフィルムの残長のうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値以下となった時点で、貼り合わせ位置における2つのフィルムのスプライス部の位置ずれ(フィルムの長手方向(搬送方向)についての位置ずれ)が所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、2つのフィルムに対するスプライス処理を実行する。
上記のように、本発明によれば、2つのフィルムに対するスプライス処理の実行タイミングを各フィルムの残長等に応じて個別に決定するのではなく、貼り合わせ位置における2つのフィルムのスプライス部の位置ずれが所定範囲内に収まるように、2つのフィルムに対するスプライス処理の実行タイミングを制御するため、スプライス部の位置ずれを所定範囲内に収めることができ、偏光フィルムの無駄を低減することが可能である。
本発明において、2つのフィルムの繰り出し位置と貼り合わせ位置との距離であるパス長が同一である場合には、スプライス処理工程において、2つのフィルムに対するスプライス処理の実行タイミングを同一にすれば、貼り合わせ位置における2つのフィルムのスプライス部の位置を同一にすることが可能である。
しかしながら、実際には、2つのフィルムのパス長は異なる場合が多い。
したがい、好ましくは、前記スプライス処理工程において、前記2つのフィルムの前記繰り出し位置と前記貼り合わせ位置との距離であるパス長の差を考慮して、スプライス処理の実行タイミングを制御する。
なお、上記の好ましい方法において、「前記2つのフィルムの前記繰り出し位置と前記貼り合わせ位置との距離」とは、繰り出し位置と貼り合わせ位置との間における2つのフィルムの搬送経路の長さを意味する。
上記の好ましい方法によれば、2つのフィルムのパス長が異なる場合であっても、スプライス部の位置ずれを所定範囲内に収めることが可能である。
なお、2つのフィルムのパス長の差は、スプライス処理工程を実行する連続供給装置の設計図から予め算出したり、或いは、予め実測しておけばよい。
本発明において、残長算出工程で2つのフィルムの残長をそれぞれ算出する方法としては種々の方法が考えられるものの、比較的容易に算出できる点で、2つのフィルムの巻径と厚みとに基づき、残長を算出する方法が好ましい。
具体的には、前記残長算出工程は、前記繰出ローラの回転数と、前記繰出ローラから繰り出された前記2つのフィルムの搬送速度とに基づき、前記繰出ローラに巻き付けられた前記2つのフィルムの巻径を算出する第1ステップと、前記2つのフィルムの巻径の時間的な変化に基づき、前記2つのフィルムの厚みを算出する第2ステップと、前記2つのフィルムの巻径と、前記2つのフィルムの厚みとに基づき、前記2つのフィルムの残長を算出する第3ステップと、を含むことが好ましい。
上記の好ましい方法によれば、例えば、繰出ローラの回転軸にエンコーダを取り付けて、繰出ローラの回転数を測定するだけで(或いは、これに加えて2つのフィルムの搬送速度を測定するだけで)、2つのフィルムの残長を容易に算出可能である。
なお、上記の好ましい方法において、「巻径」とは、繰出ローラに巻き付けられたフィルムの最外縁の直径を意味する。
また、前記課題を解決するため、本発明は、ロール・ツー・ロール方式で偏光子の少なくとも片面に保護フィルムを貼り合わせて偏光フィルムを製造する装置であって、前記偏光子及び前記偏光子の片面に貼り合わせられる前記保護フィルムである2つのフィルム、又は、前記偏光子の両面に貼り合わせられる前記保護フィルムである2つのフィルムを、それぞれ繰出ローラに巻き付けられた繰り出し位置から貼り合わせ位置まで搬送すると共に、それぞれにスプライス処理を実行可能に構成された連続供給装置と、前記繰出ローラに巻き付けられた前記2つのフィルムの残長をそれぞれ算出する残長算出手段と、前記残長算出手段で算出した前記2つのフィルムの残長のうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値以下となった時点で、前記貼り合わせ位置における前記2つのフィルムのスプライス部の位置ずれが所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、前記連続供給装置に前記2つのフィルムに対するスプライス処理を実行させる制御手段と、を備える偏光フィルムの製造装置としても提供される。
本発明によれば、偏光フィルムを構成する2つのフィルムに対して実行するスプライス処理に起因して生じる偏光フィルムの無駄を低減することが可能である。
本発明の一実施形態に係る偏光フィルムの製造装置の概略構成例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る偏光フィルムの製造方法(スプライス処理の実行方法)の概略手順を説明するフロー図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る偏光フィルムの製造方法及び製造装置について、偏光子の両面に保護フィルムを貼り合わせて偏光フィルムを製造する場合を例に挙げて説明する。
なお、各図は、参考的に表したものであり、各図に表された部材などの寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
図1は、本実施形態に係る偏光フィルムの製造装置(以下、適宜、単に「製造装置」という)の概略構成例を示す模式図である。図1(a)は製造装置の全体構成図であり、図1(b)は繰出ローラ近傍の拡大図である。なお、図1に示す太線の矢符は、各フィルムの搬送方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る製造装置100は、ロール・ツー・ロール方式で偏光子F1に保護フィルムF2a、F2bを貼り合わせて偏光フィルムFを製造する装置であり、繰出ローラ1と、処理槽2と、乾燥装置3と、連続供給装置10と、残長算出手段20と、制御手段30と、搬送ローラRと、巻取ローラ4と、を備えている。なお、実際の製造装置100は、偏光子F1及び/又は保護フィルムF2a、F2bに接着剤を塗工するグラビアコータや、偏光子F1と保護フィルムF2a、F2bとを貼り合わせた後に接着剤を硬化させる活性エネルギー線照射装置など、図示を省略した公知の構成を更に備えている。
図1に示す製造装置100を用いて偏光フィルムFを製造するにあたっては、まず、繰出ローラ1に巻き付けられた原反フィルムF0を繰り出し、処理槽2内の処理浴に浸漬して各種の処理を施す。
原反フィルムF0としては、親水性ポリマーフィルム(例えば、ポリビニルアルコール系フィルムなど)を含むフィルムが用いられ、好ましくは、親水性ポリマーフィルムが用いられる。親水性ポリマーフィルムを含むフィルムとしては、親水性ポリマーフィルムと非親水性ポリマーフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート系フィルムなど)とが積層されたフィルムが挙げられる。
処理槽2は、図示を省略するが、例えば、原反フィルムF0の搬送方向上流側から順に、原反フィルムF0に膨潤処理を施す膨潤処理槽、膨潤処理を施された原反フィルムF0にヨウ素などの二色性色素で染色処理を施す染色処理槽、染色処理を施された原反フィルムF0に架橋処理を施す架橋処理槽、架橋処理を施された原反フィルムF0に延伸処理を施す延伸処理槽、及び、延伸処理を施された原反フィルムF0に洗浄処理を施す洗浄処理槽を備える。各処理槽における具体的な処理の内容は、公知のものを適用可能であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
処理槽2で処理を施された原反フィルムF0を乾燥装置3で乾燥させることで、偏光子F1が得られる。なお、偏光子F1の厚みは、特に限定されるものではないが、一般的に、1〜80μm程度であり、1〜20μmが好ましい。
次いで、連続供給装置10を構成する繰出ローラ60から繰り出され搬送された保護フィルムF2a、F2bを、連続供給装置10を構成する貼り合わせローラ50によって、偏光子F1の両面に貼り合わせる。一方の保護フィルムF2aは、連続供給装置10aによって供給され、他方の保護フィルムF2bは、連続供給装置10bによって供給される。偏光子F1の両面に保護フィルムF2a、F2bを貼り合わせることで、偏光フィルムFが得られ、得られた偏光フィルムFは、巻取ローラ4で巻き取られる。
保護フィルムF2a、F2bとしては、例えば、トリアセチルセルロース系フィルムが用いられる。また、保護フィルムF2a、F2bとして、アクリル系フィルム、シクロオレフィン系フィルム、ポリエチレンテレフタレート系フィルムなどを用いることもできる。保護フィルムF2a、F2bとしては、互いに同じフィルムを用いてもよいし、異なるフィルムを用いてもよい。保護フィルムF2a、F2bの厚みは、特に限定されるものではないが、一般的には、1〜500μm程度であり、5〜200μmが好ましい。
以下、本実施形態に係る製造装置100が備える連続供給装置10、残長算出手段20及び制御手段30の具体的構成について、順に説明する。
連続供給装置10は、保護フィルムF2a、F2bを繰出ローラ60に巻き付けられた繰り出し位置から貼り合わせ位置(貼り合わせローラ50で偏光子F1に貼り合わせる位置)まで搬送すると共に、保護フィルムF2a、F2bにスプライス処理を実行可能に構成された装置である。
保護フィルムF2aを供給する連続供給装置10aは、保護フィルムF2aが巻き付けられた繰出ローラ60(60a、60a’)と、スプライス処理装置40(40a)と、貼り合わせローラ50(50a)と、搬送ローラRと、を備えている。例えば、繰出ローラ60aから繰り出された保護フィルムF2aが先行して搬送ローラRで搬送される場合には、この保護フィルムF2aの後端部と、繰出ローラ60a’から繰り出された保護フィルムF2aの先端部とが、スプライス処理装置40aによってスプライス処理(接合)されることで、貼り合わせローラ50aに保護フィルムF2aが連続的に供給される。
同様に、保護フィルムF2bを供給する連続供給装置10bは、保護フィルムF2bが巻き付けられた繰出ローラ60(60b、60b’)と、スプライス処理装置40(40b)と、貼り合わせローラ50(50b)と、搬送ローラRと、を備えている。例えば、繰出ローラ60bから繰り出された保護フィルムF2bが先行して搬送ローラRで搬送される場合には、この保護フィルムF2bの後端部と、繰出ローラ60b’から繰り出された保護フィルムF2bの先端部とが、スプライス処理装置40bによってスプライス処理(接合)されることで、貼り合わせローラ50bに保護フィルムF2bが連続的に供給される。
なお、スプライス処理装置40としては、特許文献2に記載の装置と同様に、吸着手段、固定部材及び切断手段などの構成要素を備え、2つのフィルムを接合するように各構成要素が動作するものを用いることができる。スプライス処理装置40のより具体的な構成は、特許文献2に記載のような公知のものと同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
残長算出手段20は、繰出ローラ60に巻き付けられた保護フィルムF2a、F2bの残長をそれぞれ算出する手段である。
本実施形態の残長算出手段20は、エンコーダ21a、21a’、21b、21b’と、エンコーダ21a、21a’、21b、21b’に電気的に接続されたコンピュータから構成された計算手段22と、を備えている。エンコーダ21aは、繰出ローラ60aの回転軸に取り付けられ、繰出ローラ60aの回転数を測定する。エンコーダ21a’は、繰出ローラ60a’の回転軸に取り付けられ、繰出ローラ60a’の回転数を測定する。エンコーダ21bは、繰出ローラ60bの回転軸に取り付けられ、繰出ローラ60bの回転数を測定する。エンコーダ21b’は、繰出ローラ60b’の回転軸に取り付けられ、繰出ローラ60b’の回転数を測定する。エンコーダ21a、21a’、21b、21b’でそれぞれ測定した繰出ローラ60a、60a’、60b、60b’の回転数は、計算手段22に入力される。計算手段22は、入力された回転数を用いて、保護フィルムF2a、F2bの残長をそれぞれ算出する。残長を算出する具体的な手順については後述する。
制御手段30は、連続供給装置10に保護フィルムF2a、F2bに対するスプライス処理を実行させる手段である。
本実施形態の制御手段30は、連続供給装置10のスプライス処理装置40に電気的に接続されたコンピュータから構成されている。本実施形態の制御手段30は、残長算出手段20の計算手段22としての機能も有する(同じコンピュータが計算手段22及び制御手段30として用いられている)が、本発明はこれに限るものではなく、制御手段30を計算手段22とは別のコンピュータから構成することも可能である。また、制御手段30及び計算手段22を同じ又は別のプログラマブル・ロジック・コントローラ(programmable logic controller)から構成することも可能である。
制御手段30は、残長算出手段20で算出した保護フィルムF2a、F2bの残長を用いて、連続供給装置10のスプライス処理装置40が保護フィルムF2a、F2bに対してスプライス処理を実行する実行タイミングを制御する。実行タイミングの具体的な制御内容については後述する。
以下、本実施形態に係る製造装置100を用いた偏光フィルムFの製造方法(スプライス処理の実行方法)について、具体的に説明する。
図2は、本実施形態に係る偏光フィルムFの製造方法(スプライス処理の実行方法)の概略手順を説明するフロー図である。
図2に示すように、本実施形態に係る製造方法は、残長算出工程S1と、スプライス処理工程S2と、を含む。残長算出工程S1は、第1ステップS11と、第2ステップS12と、第3ステップS13と、を含む。
<残長算出工程S1>
残長算出工程S1では、残長算出手段20によって、繰出ローラ60に巻き付けられた保護フィルムF2a、F2bの残長をそれぞれ算出する。例えば、保護フィルムF2aについては、現在、繰出ローラ60aに巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されているとすれば、計算手段22は、エンコーダ21aで測定した繰出ローラ60aの回転数を用いて、繰出ローラ60aに巻き付けられた保護フィルムF2aの残長を算出する。現在、繰出ローラ60a’に巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されているとすれば、計算手段22は、エンコーダ21a’で測定した繰出ローラ60a’の回転数を用いて、繰出ローラ60a’に巻き付けられた保護フィルムF2aの残長を算出する。
同様に、例えば、保護フィルムF2bについては、現在、繰出ローラ60bに巻き付けられた保護フィルムF2bが繰り出されているとすれば、計算手段22は、エンコーダ21bで測定した繰出ローラ60bの回転数を用いて、繰出ローラ60bに巻き付けられた保護フィルムF2bの残長を算出する。現在、繰出ローラ60b’に巻き付けられた保護フィルムF2bが繰り出されているとすれば、計算手段22は、エンコーダ21b’で測定した繰出ローラ60b’の回転数を用いて、繰出ローラ60b’に巻き付けられた保護フィルムF2aの残長を算出する。
[第1ステップS11]
具体的には、現在、繰出ローラ60aに巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されている場合、第1ステップS11において、残長算出手段20の計算手段22は、図1(b)に示すように、繰出ローラ60aの回転数をN(t)とし、繰出ローラ60aから繰り出された保護フィルムF2aの搬送速度をVとすれば、以下の式(1)に基づき、繰出ローラ60aに巻き付けられた保護フィルムF2aの巻径D(t)を算出する。
Figure 2020201458

上記の式(1)において、tは時間、πは円周率である。
繰出ローラ60aの回転数N(t)及び保護フィルムF2aの巻径D(t)は時間的に変化し(時間tの関数であり)、保護フィルムF2aの搬送速度Vが時間的に一定であれば、両者は反比例の関係になる。
なお、上記の式(1)における保護フィルムF2aの搬送速度Vは、設定値を予め計算手段22に記憶させて用いてもよいし、例えば、搬送ローラRの回転軸にもエンコーダを取り付け、このエンコーダで測定した搬送ローラRの回転数から計算手段22が算出してもよい。
現在、繰出ローラ60a’に巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されている場合についても同様に、計算手段22は、繰出ローラ60a’の回転数をN(t)とし、繰出ローラ60a’から繰り出された保護フィルムF2aの搬送速度をVとすれば、上記の式(1)に基づき、繰出ローラ60a’に巻き付けられた保護フィルムF2aの巻径D(t)を算出する。保護フィルムF2bについても同様である。
[第2ステップS12]
次に、現在、繰出ローラ60aに巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されている場合、第2ステップS12において、残長算出手段20の計算手段22は、保護フィルムF2aの巻径D(t)の時間的な変化に基づき、保護フィルムF2aの厚みTを算出する。具体的には、計算手段22は、以下の式(2)に基づき、保護フィルムF2aの厚みTを算出する。
Figure 2020201458

上記の式(2)において、D(t−δt)は現在よりも時間δtだけ前の保護フィルムF2aの巻径、πは円周率、Vは保護フィルムF2aの搬送速度である。
計算手段22が逐次(所定の時間ピッチで)算出した巻径D(t)を記憶しておくことで、上記の式(2)に基づく計算が可能である。
なお、δtとしては、例えば、1秒〜60秒の範囲内の任意の時間を例示できる。
現在、繰出ローラ60a’に巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されている場合についても同様に、計算手段22は、上記の式(2)に基づき、保護フィルムF2aの厚みTを算出する。保護フィルムF2bについても同様である。
[第3ステップS13]
最後に、現在、繰出ローラ60aに巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されている場合、第3ステップS13において、残長算出手段20の計算手段22は、第1ステップS11で算出した保護フィルムF2aの巻径D(t)と、第2ステップS12で算出した保護フィルムF2aの厚みTとに基づき、保護フィルムF2aの残長RLを算出する。具体的には、計算手段22は、以下の式(3)に基づき、保護フィルムF2aの残長RLを算出する。
Figure 2020201458

上記の式(3)において、D0は繰出ローラ60aの直径である(図1(b)参照)。繰出ローラ60aの直径D0は、設計値や測定値を予め計算手段22に記憶させて用いればよい。
現在、繰出ローラ60a’に巻き付けられた保護フィルムF2aが繰り出されている場合についても同様に、計算手段22は、上記の式(3)に基づき、保護フィルムF2aの残長RLを算出する。保護フィルムF2bについても同様である。
残長算出手段20が以上に説明した残長算出工程S1を実行することで、現在繰り出されている繰出ローラ60に巻き付けられた保護フィルムF2a、F2bの残長RLが算出される。
<スプライス処理工程S2>
スプライス処理工程S2では、制御手段30によって、連続供給装置10のスプライス処理装置40に保護フィルムF2a、F2bに対するスプライス処理を実行させる。
具体的には、制御手段30には、予め所定のしきい値Thが記憶されている。そして、制御手段30は、残長算出工程S1で算出した保護フィルムF2a、F2bの残長RLのうち少なくとも何れか一方がしきい値Th以下となったか否かを判定する(図2のS21)。なお、しきい値Thとしては、例えば、0.1m〜10mの範囲内の任意の長さを例示できる。
上記の判定の結果、保護フィルムF2a、F2bの残長RLの双方がしきい値Thを超えている場合(図2のS21で「No」の場合)、再び残長算出手段20によって残長算出工程S1を実行する。再び実行した残長算出工程S1の結果も、保護フィルムF2a、F2bの残長RLの双方がしきい値Thを超えている場合には、同じ動作を繰り返し実行する。
一方、上記の判定の結果、保護フィルムF2a、F2bの残長RLのうち少なくとも何れか一方がしきい値Th以下となった場合(図2のS21で「Yes」の場合)、制御手段30は、貼り合わせ位置における保護フィルムF2aのスプライス部Sa(図1(a)参照)と保護フィルムF2bのスプライス部Sb(図1(a)参照)の位置ずれL(図1(a)参照)が所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、スプライス処理装置40に保護フィルムF2a、F2bに対するスプライス処理を実行させる(図2のS22)。すなわち、制御手段30は、位置ずれLが所定範囲内に収まるタイミングで、保護フィルムF2aに対するスプライス処理を実行するスプライス処理装置40aに制御信号を送信すると共に、保護フィルムF2bに対するスプライス処理を実行するスプライス処理装置40bに制御信号を送信し、各スプライス処理装置40a、40bにスプライス処理を実行させる。
具体的には、本実施形態の制御手段30は、図1(a)に示す保護フィルムF2aの繰り出し位置と貼り合わせ位置との距離であるパス長PL1と、保護フィルムF2bの繰り出し位置と貼り合わせ位置との距離であるパス長PL2との差を考慮して、スプライス処理の実行タイミングを制御する。なお、図1(a)では、便宜上、保護フィルムF2a、F2bの繰り出し位置と貼り合わせ位置との直線距離をパス長PL1、PL2として図示しているが、実際には、繰り出し位置と貼り合わせ位置との間における保護フィルムF2a、F2bの搬送経路の長さがパス長PL1、PL2である。
例えば、PL1−PL2=ΔPLであり、保護フィルムF2a、F2bの搬送速度がVであり、保護フィルムF2a、F2bの残長RLのうち少なくとも何れか一方がしきい値Th以下となった場合を考える。この場合において、位置ずれL=0となるようにスプライス処理の実行タイミングを制御するのであれば、制御手段30は、保護フィルムF2aに対するスプライス処理を実行するスプライス処理装置40aに制御信号を送信してから、時間ΔPL/Vだけ遅れて、保護フィルムF2bに対するスプライス処理を実行するスプライス処理装置40bに制御信号を送信する。これにより、貼り合わせ位置におけるスプライス部Sa、Sbの位置ずれL=0にすることが可能である。
なお、制御手段30は、好ましくは、位置ずれLが、0mm≦L≦500mmとなるようにスプライス処理の実行タイミングを制御する。より好ましくは、0mm≦L≦100mmとなるように制御する。L=0mmの場合、貼り合わせロール50a、50bの間に、スプライス部Sa、Sbが同時に挟まることになるため、場合によっては、偏光フィルムFの搬送に支障が生じたり、偏光フィルムFに損傷が生じるおそれがある。このため、最も好ましくは、50mm≦L≦100mmとなるように制御する。
パス長PL1とPL2の差が前述のようにΔPLであり、スプライス部Sa、Sbの位置ずれLがL’となるようにスプライス処理の実行タイミングを制御する場合には、制御手段30は、スプライス処理装置40aに制御信号を送信してから、時間(ΔPL+L’)/Vだけ遅れて、又は、時間(ΔPL−L’)/Vだけ遅れて、スプライス処理装置40bに制御信号を送信すればよい。所望する位置ずれLの値L’は、予め制御手段30に設定して記憶させておけばよい。
以上に説明した本実施形態に係る製造装置100及びこれを用いた偏光フィルムFの製造方法によれば、残長算出工程S1において、残長算出手段20により、保護フィルムF2a、F2bの残長RLをそれぞれ算出する。そして、スプライス処理工程S2において、制御手段30及びスプライス処理装置40により、保護フィルムF2a、F2bの残長RLのうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値Th以下となった時点で、貼り合わせ位置における保護フィルムF2a、F2bのスプライス部Sa、Sbの位置ずれLが所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、保護フィルムF2a、F2bに対するスプライス処理を実行する。
すなわち、保護フィルムF2a、F2bに対するスプライス処理の実行タイミングを各保護フィルムF2a、F2bの残長等に応じて個別に決定するのではなく、貼り合わせ位置における保護フィルムF2a、F2bのスプライス部Sa、Sbの位置ずれLが所定範囲内に収まるように、保護フィルムF2a、F2bに対するスプライス処理の実行タイミングを制御するため、スプライス部Sa、Sbの位置ずれLを所定範囲内に収めることができ、偏光フィルムFの無駄を低減することが可能である。
なお、本実施形態では、残長算出手段20として、繰出ローラ60の回転軸に取り付けられたエンコーダ21a〜21b’を備えた構成を用い、式(1)〜式(3)に基づいて保護フィルムF2a、F2bの残長RLを算出する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、繰り出し開始前に繰出ローラ60に巻き付けられた保護フィルムF2a、F2bの全長(ロール長)が正確に分かるのであれば、繰り出し開始からの経過時間をタイマーで計測し、これに保護フィルムF2a、F2bの搬送速度Vを乗算した値を保護フィルムF2a、F2bの全長から減算することで、保護フィルムF2a、F2bの残長RLを算出することも可能である。
また、式(1)に基づいて巻径D(t)を算出する代わりに、接触式又は非接触式の変位計を用いて繰出ローラ60に巻き付けられた保護フィルムF2a、F2bの最外縁までの距離を測定することで巻径D(t)を算出し、この算出した巻径D(t)を用いて保護フィルムF2a、F2bの残長RLを算出することも可能である。
また、本実施形態では、偏光子F1の両面に保護フィルムF2a、F2bを貼り合わせて偏光フィルムFを製造する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、偏光子F1の片面に保護フィルムを貼り合わせて偏光フィルムを製造する場合にも適用可能である。この場合、保護フィルムにスプライス処理を施すと共に、偏光子F1(より具体的には、偏光子F1の原反フィルムF0)にスプライス処理を施すことになる。すなわち、図1に示す繰出ローラ1を、繰出ローラ60b、60b’のような一対の繰出ローラに置き換え、この置き換えた一対の繰出ローラと処理槽2との間に、スプライス処理装置40bのようなスプライス処理装置を配置することになる。
上記の例は、偏光子F1の原反フィルムF0が、ポリビニルアルコール系フィルムなどの親水性ポリマーフィルムと、ポリエチレンテレフタレート系フィルムなどの非親水性ポリマーフィルムとが積層されたフィルムのように、スプライス処理を施し易いフィルムである場合に特に有効である。
1,60・・・繰出ローラ
2・・・処理槽
3・・・乾燥装置
4・・・巻取ローラ
10,10a,10b・・・連続供給装置
20・・・残長算出手段
21a,21a’,21b,21b’・・・エンコーダ
22・・・計算手段
30・・・制御手段
40,40a,40b・・・スプライス処理装置
50,50a,50b・・・貼り合わせローラ
R・・・搬送ローラ
F0・・・原反フィルム
F1・・・偏光子
F2a,F2b・・・保護フィルム
F・・・偏光フィルム
Sa,Sb・・・スプライス部
100・・・製造装置

Claims (4)

  1. ロール・ツー・ロール方式で偏光子の少なくとも片面に保護フィルムを貼り合わせて偏光フィルムを製造する方法であって、
    前記偏光子及び前記偏光子の片面に貼り合わせられる前記保護フィルムである2つのフィルム、又は、前記偏光子の両面に貼り合わせられる前記保護フィルムである2つのフィルムが、それぞれ繰出ローラに巻き付けられた繰り出し位置から貼り合わせ位置まで搬送されると共に、それぞれスプライス処理が実行されるものであり、
    前記繰出ローラに巻き付けられた前記2つのフィルムの残長をそれぞれ算出する残長算出工程と、
    前記残長算出工程で算出した前記2つのフィルムの残長のうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値以下となった時点で、前記貼り合わせ位置における前記2つのフィルムのスプライス部の位置ずれが所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、前記2つのフィルムに対するスプライス処理を実行するスプライス処理工程と、
    を含む偏光フィルムの製造方法。
  2. 前記スプライス処理工程において、前記2つのフィルムの前記繰り出し位置と前記貼り合わせ位置との距離であるパス長の差を考慮して、スプライス処理の実行タイミングを制御する、
    請求項1に記載の偏光フィルムの製造方法。
  3. 前記残長算出工程は、
    前記繰出ローラの回転数と、前記繰出ローラから繰り出された前記2つのフィルムの搬送速度とに基づき、前記繰出ローラに巻き付けられた前記2つのフィルムの巻径を算出する第1ステップと、
    前記2つのフィルムの巻径の時間的な変化に基づき、前記2つのフィルムの厚みを算出する第2ステップと、
    前記2つのフィルムの巻径と、前記2つのフィルムの厚みとに基づき、前記2つのフィルムの残長を算出する第3ステップと、
    を含む請求項1又は2に記載の偏光フィルムの製造方法。
  4. ロール・ツー・ロール方式で偏光子の少なくとも片面に保護フィルムを貼り合わせて偏光フィルムを製造する装置であって、
    前記偏光子及び前記偏光子の片面に貼り合わせられる前記保護フィルムである2つのフィルム、又は、前記偏光子の両面に貼り合わせられる前記保護フィルムである2つのフィルムを、それぞれ繰出ローラに巻き付けられた繰り出し位置から貼り合わせ位置まで搬送すると共に、それぞれにスプライス処理を実行可能に構成された連続供給装置と、
    前記繰出ローラに巻き付けられた前記2つのフィルムの残長をそれぞれ算出する残長算出手段と、
    前記残長算出手段で算出した前記2つのフィルムの残長のうち少なくとも何れか一方が所定のしきい値以下となった時点で、前記貼り合わせ位置における前記2つのフィルムのスプライス部の位置ずれが所定範囲内に収まるように実行タイミングを制御して、前記連続供給装置に前記2つのフィルムに対するスプライス処理を実行させる制御手段と、
    を備える偏光フィルムの製造装置。
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