JP2020200075A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄性を高めた容器を提供する。【解決手段】本発明の一形態に係る容器(10)は、容器本体の側壁部(2)の外面に第1支持部(3a)を備え、第1支持部(3a)の下部に、貫通部(34)が設けられた凹構造部(50)を有し、凹構造部(50)は貫通部(34)に向かって斜め上方に傾斜している底壁部である連結部(33a)を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、物品の搬送等に使用される容器に関する。
物品の搬送等に使用される容器として、内容物が収納されていない容器同士を積み重ねた際には、上に位置する容器の下部分が、下に位置する容器に嵌め込まれ、所謂、ネスティングされ、また、内容物が収納された容器を積み重ねる際には、上に位置する容器が、下に位置する容器のフランジに載置されて、嵌め込まれないように積み重ねる、所謂、スタッキングされる形態の容器が知られている。
このような形態の容器として、例えば特許文献1に開示された搬送用容器がある。以下、この搬送用容器について、図23を用いて説明する。
図23には、特許文献1に開示された搬送用容器の側面図を示しており、図23の右側に、3つの搬送用容器106を上下に並べて示している。これら3つの搬送用容器106のうちの上の2つの搬送用容器106は、或る側壁部103a側の外面を示しており、一番下の搬送用容器106は、該或る側壁部103aと対をなす側壁部103b側の外面を示している。これら3つの搬送用容器106を用いて搬送用容器106の構造を説明すると、搬送用容器106の側壁部の外面には、下方に支持脚104(104a、104b)が設けられており、側壁部の上方にはポケット部105(105a、105b)が設けられている。そして、この搬送用容器106を2つ上下に積み重ねる際に、重ね合せ方により、先述のネスティングとスタッキングの2つのタイプの形態がある。具体的には、図23の左側にスタッキングタイプ1000stで積み重ねたものと、ネスティングタイプ1000neで積み重ねた搬送用容器106を示している。ネスティングタイプ1000neの形態では、上に位置する搬送用容器106の下方の支持脚104が、下に位置する搬送用容器106の上方のポケット部105に嵌入されている。一方、スタッキングタイプ1000stの形態では、上に位置する搬送用容器106の下方の支持脚104が、下に位置する搬送用容器106のフランジ部102に載置される。
図24は、搬送用容器106同士がネスティングタイプの形態をとって積み重ねられている状態における、ポケット部105とこれに嵌入された支持脚104の様子を示す。支持脚104の下面部には、下方部に開口した凹部111が設けられている。
特開平11−301678号公報(1999年11月2日公開)
しかしながら、特許文献1に開示された搬送用容器の構造の場合、洗浄性が劣るという問題がある。これについて、図25を用いて説明する。
図25は、図24の凹部111を上下反転させた状態を示す。
搬送用容器の洗浄は、一般に、容器の開口側を下に向け、下および斜め下側から容器の内面側および外面側に向けて洗浄液を噴射しておこなう。噴射された洗浄液は、容器から下方に垂れ落ちて除去され、必要に応じて乾燥工程に移行する。
ところが、図25のように凹部111があると、洗浄液が凹部111に溜って、残ってしまい、洗浄性が悪化する。更に乾燥工程に移行する場合であっても、乾燥に時間を要する。
また、搬送用容器から内容物を除いた後、あるいは、洗浄した後に、搬送用容器を上下反転させて開口側を下に向け、屋外に出して保管することがあるが、この場合にも、凹部111に雨水などが残るという不具合が生じる。また、水気の拭き取り作業が必要になる場合があり、手間である。
そこで、本発明の一態様は、先述の不具合を解消させた搬送用容器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る容器は、上面が開口した平面視矩形状の容器本体と、上記容器本体の側壁部の外面の下部に設けられ、上記外面から突出した支持部とを備え、複数個を積み重ねた場合に、上記側壁部の上端部に、上に重ねた容器の上記支持部を載置可能な容器において、上記支持部の下部に、下方に開口し、上向きに凹となり、上端部が底壁部となっている凹構造部を有し、上記凹構造部の上記底壁部あるいは上記底壁部の近傍には、貫通孔が設けられており、上記底壁部は、上記貫通孔に向かって斜め上方に傾斜している。
本発明の一態様によれば、洗浄性の不具合を解消した容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る容器の斜視図である。 図1に示す容器を左右反転させて示した斜視図である。 図1に示す容器の開口側を下に向けて、底壁構成部を上に向けた状態の容器の斜視図である。 図3に示す切断線A−A´において容器を切断した状態を示す矢視断面斜視図である。 図3に示す切断線B−B´において容器を切断した状態を示す矢視断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係る容器同士をスタッキングタイプにて積み重ねた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る容器同士をネスティングタイプにて積み重ねた状態を示す斜視図である。 図6に示すスタッキングタイプにて積み重なった容器を切断線C−C´において切断した状態を示す矢視断面斜視図である。 図8の部分拡大図である。 図6に示すスタッキングタイプにて積み重なった容器を切断線D−D´において切断した状態を示す矢視断面斜視図である。 図10の部分拡大図である。 図7に示すネスティングタイプにて積み重なった容器を切断線E−E´において切断した状態を示す矢視断面斜視図である。 図7に示すネスティングタイプにて積み重なった容器を切断線F−F´において切断した状態を示す矢視断面斜視図である。 本発明の一変形例に係る容器の一部分の断面図である。 本発明の一変形例に係る容器の一部分の断面図である。 本発明の一変形例に係る容器の一部分の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る容器の斜視図である。 図17に示す切断線G−G´において容器を部分的に切断した状態を示す部分断面斜視図である。 本発明の一変形例に係る容器の一部分の断面図である。 本発明の一変形例に係る容器の一部分の断面図である。 本発明の一変形例に係る容器の一部分を示す部分斜視図である。 図21に示す切断線H−H´において容器を部分的に切断した状態を示す部分断面斜視図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明に係る容器の一実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態1の容器10の斜視図である。図2は、図1に示す容器10を左右反転させて示した斜視図である。要するに、図1の紙面手前側に図示されている二つの側壁部2が、図2では紙面奥側に図示されていて、図1の紙面奥側に図示されている二つの側壁部2が、図2では紙面手前側に図示されている。図3は、容器10の開口側を下に向けて、底構成部1を上に向けた状態の容器10の斜視図である。
容器10は、内容物を収納することができる搬送用容器である。また、容器10同士を積み重ねることができ、その際に、従前の容器と同じく、容器10に内容物を収納した状態では背を高くして積み上げるスタッキングタイプで積み重ねることができる(図6)。一方、容器10に内容物を収納していない状態では背を低くして重ねるネスティングタイプで積み重ねることができる(図7)。これについては後述する。
本発明者は、図25に示した従前の搬送用容器106について、凹部111への洗浄水残留に伴った課題があることを見出した。そこで、この課題を解決するべく鋭意検討し、本発明を想起するに至った。
この課題を解決するために、容器10は、下方に開口し、上向きに凹となり、上端部が底壁部(連結部33a、33b、33c、以下「連結部33」と総称する)となっている凹構造部50(図3)を下部に設けた支持部3を備え、凹構造部50の底壁部あるいはその近傍には、貫通孔(貫通部34a、34b、34c、以下「貫通部34」と総称する)が設けられており、底壁部は、上記貫通孔に向かって斜め上方に傾斜している。詳細は後述する。
これにより、容器10は、容器10を裏返して洗浄する工程を経ても、凹構造部50に入った洗浄水が貫通部34から凹構造部50の外に排出されて残留しない。また、容器10を屋外にて保管する場合が想定されるが、その際に、容器10を裏返して保管した場合であっても、凹構造部50に雨水が溜る事態も避けることができる。
以下、容器10の全体を説明する。なお、以下の説明において、上あるいは下という表現を用いるが、特段説明していない場合は、容器10の開口を上に向けた状態を前提としており、容器10の開口側を上、底構成部1側を下と称する。
(1)容器10の全体構造
図1および図2に示す容器10は、上面が開口した平面視矩形状を有した容器本体20と、複数の支持部3とを備えている。
容器本体20は、矩形の底構成部1と、底構成部1の周縁から上方に立ち上がった側壁部2とを有している。底構成部1は周縁を4辺で構成される平面長方形を有しており、その各辺から側壁部2が立ち上がっている。図3に示すように、底構成部1は、平面長方形の底部1aと、底部1aの下面に格子状に設けられた底リブ1bとを有している。なお、説明の便宜上、底構成部1の周縁の4辺のうちの対をなす長辺の各々から立ち上がっている側壁部2を、長辺側側壁部2aと称し、底構成部1の周縁の4辺のうちの対をなす短辺の各々から立ち上がっている側壁部2を、短辺側側壁部2bと称する。なお、このように区別する必要がない場合には、単に側壁部2と称することもある。
また、容器本体20には、側壁部2の上端部に上フランジ部5が設けられている。上フランジ部5は、側壁部2の上端部から側方に突出しており、容器10における開口側を構造的に補強して変形抑制に寄与している。
また、容器本体20には、側壁部2に複数のポケット部4が設けられている。各ポケット部4は、側壁部2の上端部から下方に延設されており、側壁部2の上端部(上フランジ部5の上面)において開口するとともに、容器本体20の内面側にも開口している。図1および図2に示すように、ポケット部4は、各々の長辺側側壁部2aに2つずつ設けられ、各々の短辺側側壁部2bに2つずつ設けられている。各ポケット部4には、支持部3を嵌め入れることができる。詳細は後述するが、容器10に設けられた複数の支持部3は、各々サイズが異なっているため、各ポケット部4の幅は、ネスティングタイプでの容器10の積み重ねの際に嵌め入れる支持部3のサイズに合わせて設計されている。
また、容器本体20には、側壁部2の上端部(上フランジ部5の上面)におけるポケット部4の開口部に隣接した位置に、当接エリア5aが設けられている。当接エリア5aには、スタッキングタイプで積み重ねられた上の容器10の支持部3の下部が当接する。当接エリア5aは、上フランジ部5の上面の他のエリアに対して一段下がった段差を有して設けられており、当接させた支持部3がその位置からずれることを抑制することができる。図1および図2の例では、当接エリア5aは、各々の長辺側側壁部2aに1つ設けられ、短辺側側壁部2bに2つずつ設けられている。
また、容器本体20には、各々の長辺側側壁部2aの上端(上フランジ部5の上面)に、長辺に沿ってレール部5bが延設されている。レール部5bは、当接エリア5aと同様に、上フランジ部5の上面の他のエリアに対して段差を有して設けられている。レール部5bは、上に容器10を積み重ねる際に、上の容器10を所定位置までガイドする役目を有する。具体的には、上の容器10の長辺側側壁部2aに設けられている支持部3の下部を、下の容器10に設けたレール部5b上をレール部5bの延設方向に沿ってスライドさせることにより、積み重ね作業を円滑におこなうことを補助する。
また、容器本体20には、容器10の開口側の構造的な補強の目的で、補助フランジ部6と、フランジ補強リブ7とが設けられている。補助フランジ部6は、容器10の開口側の4つの角部およびその近傍において、側壁部2から外方に突出しており、上フランジ部5に沿って平行に設けられている。また、フランジ補強リブ7は、容器本体20の上端から下方に向かって延設されている、側壁部2から外方に突出したリブである。
複数の支持部3は、側壁部2の外面における下部において、当該外面より突出して設けられた支持脚である。各支持部3は、容器10同士をスタッキングタイプで積み重ねた場合に、容器10の側壁部2の上端部に載置される。一方で、ネスティングタイプで積み重ねた場合には、上の容器10の各支持部3が下の容器10のポケット部4に嵌め入れられる。
具体的には、支持部3は、各長辺側側壁部2aに2つずつ、各短辺側側壁部2bに2つずつ設けられている。
容器10は、短辺側側壁部2bに設けられた支持部3の構造と、長辺側側壁部2aに設けられた支持部3の構造(形状)とは異なっており、更には、1つの長辺側側壁部2aに設けられた2つの支持部3同士も、その構造が異なっている。
このように構造上は複数の支持部3は互いに異なっているが、図3に示すように、何れの支持部3も、下部に、下方に開口し、上向きに凹となり、上端部が底壁部(連結部33)となっている凹構造部50が設けられており、凹構造部50の底壁部あるいはその近傍に貫通部34が設けられている。更に、何れの支持部3も、連結部33が、貫通部34に向かって斜め上方に傾斜している。これは、凹構造部50の内面における貫通部34の周辺の少なくとも一部分の領域は、凹構造部50の開口を下に向けている状態、すなわち容器10の開口が上を向いている状態において、貫通部34の位置を頂点として傾斜していると換言可能である。
また、何れの支持部3も、対をなす第1突出部(縦リブ31a,31b,31c、以下「縦リブ31」と総称する)および第2突出部(縦リブ32a,32b,32c、以下「縦リブ32」と総称する)と、連結部33とが設けられている。
以下、各支持部3の詳細な構造を説明する。なお、説明するにあたり、以下では、短辺側側壁部2bに設けられた支持部3を、第1支持部3aと称する。また、長辺側側壁部2aに設けられた支持部3を第2支持部3b、第3支持部3cと称する。また、これに伴い、縦リブ31、32、連結部33および貫通部34についても、いずれの支持部に構成されているかを明示するべく、各々の符号の末尾に、支持部の符号の末尾に付すa、bあるいはcを付す。また、後述する切欠き部35についても、いずれの支持部に構成されているかを明示するべく、各々の符号の末尾に、支持部の符号の末尾に付すa、bあるいはcを付す。
(2)支持部3の構造
(2−1)第1支持部3a
第1支持部3aは、図1および図2に示すように、短辺側側壁部2bの外面から各々突出した2つの縦リブ31a,32aと、連結部33aと、貫通部34aとが設けられている。
2つの縦リブ31a,32aは、それぞれ、短辺側側壁部2bの下部から上方に向かって延設されている。一方の縦リブ31aと他方の縦リブ32aとは、所定の間隔を有して離間している。
2つの縦リブ31a,32aは、何れも、外方へ突出しているが、短辺側側壁部2bの上部から下部に向かって、突出長が次第に長くなっている。そして、短辺側側壁部2bの下部側の最も突出長が長い箇所において突出長が一定区間等しくなっている。すなわち、2つの縦リブ31a,32aは、長辺側側壁部2aを正面にして容器10を側方から見た場合に、台形を有している。
これは言い換えれば、2つの縦リブ31a,32aは、短辺側側壁部2bの上端側が切り欠かれていると言える。図1および図2には、短辺側側壁部2bの上端側の切り欠きを切り欠き部35aとして図示している。
2つの縦リブ31a,32aの下端部は、第1支持部3aの下端部に相当し、スタッキングタイプで容器10同士を積み重ねた場合に、下の容器10の上フランジ部5に設けられた当接エリア5aに当接する。この2つの縦リブ31a,32aの下端部において突出長が最も長くなっていることにより、スタッキングさせ易く、また、積み重ねた容器10同士のバランスに安定性をもたらすことができる。
また、2つの縦リブ31a,32aの下端部側において最も長い突出長を有する区間が一定区間あることにより、第1支持部3aの構造的補強に寄与している。
先述のように、2つの縦リブ31a,32aに切り欠き部35aを設けていることのメリットとしては、切り欠き部35aによって、2つの縦リブ31a,32aに挟まれた領域を露出させることができるという点にある。これにより、容器10の洗浄時に当該領域に外側から洗浄水を当て易く、洗浄性を高めることができる。また、斜め方向から噴射される洗浄液が、当該領域に当たり易くなるため、洗浄効率のアップに寄与することができる。
また、切り欠き部35aを設けたことにより、切り欠き部35aが設けられていない場合に比べて容器10の軽量化に寄与しつつも、鉛直方向に沿った縦リブ31,32の延設長を確保することができるので、縦リブ31,32の強度の低下を抑制することができる。また、切り欠き部35aが無い場合に比べて、容器10同士をネスティングタイプで積み重ねる際の、ポケット部4の内面との接触領域を小さくすることができる。そのため、ポケット部4への嵌入および取り外し作業の当該内面との摩擦による作業効率の低下を抑制することができる。
連結部33aは、対をなす一方の縦リブ31aと他方の縦リブ32aとを連結する。
連結部33aは、図2に示すように、傾斜壁331と垂下壁332とを有している。傾斜壁331は、先述した2つの縦リブ31a,32aの突出長が下部に向かって徐々に長くなっている区間に設けられている。垂下壁332は、2つの縦リブ31a,32aの下部における突出長が等しい先述の一定区間の部分に設けられている。傾斜壁331も垂下壁332も、2つの縦リブ31a,32aの突出端の端辺に沿って設けられている。
連結部33aによって一方の縦リブ31aと他方の縦リブ32aとが連結されていることにより、第1支持部3aの強度を高めることができる。要するに、2つの縦リブ31a,32aが単に突出しただけで、連結されていない状態である場合、別の容器10の上端部(上フランジ部の上面)と接触した際に、破損する危険があるが、連結部33aが設けられていることにより、その危険を回避することができる。特に、連結部33aの下部に、ほぼ垂直方向に延びた垂下壁332が設けられていることにより、十分な強度を確保することができる。
連結部33aは、短辺側側壁部2bの外面に対向配置していると言える。そして、連結部33aの対向面と、短辺側側壁部2bの外面と、2つの縦リブ31a,32a同士の対向面とによって、第1支持部3aの下部の内周面を構成している。また、容器10の開口を上方に向けて該容器10を置いた状態において、連結部33aの対向面のうちの一部分、具体的には、傾斜壁331における短辺側側壁部2bの外面との対向面は、外方側から短辺側側壁部2bの外面に向かって上るように傾斜した傾斜面を有している。
要するに、先述した凹構造部50が、この第1支持部3aの下部に構成されていると言える。凹構造部50は、容器10の開口を上方に向けて該容器10を置いた状態において、下方に開口し、先述した内周面が、この開口の周縁を構成している。そして、凹構造部50の底となる領域が、傾斜壁331(底壁部)によって構成されている。
また、傾斜壁331の上端部、すなわち傾斜壁331における第1支持部3aの下部とは反対側は、短辺側側壁部2bの外面から離間している。この離間している部分が、先述した凹構造部50に設けられた貫通部34aにあたる。換言すれば、貫通部34aの周囲は、2つの縦リブ31a,32aと、短辺側側壁部2bの外面と、傾斜壁331とによって構成されていると言える。
すなわち、容器10の第1支持部3aの下部には、凹構造部50が設けられており、凹構造部50の開口が下を向いている状態において、凹構造部50の内面における貫通部34aの周辺の少なくとも一部分の領域にあたる傾斜壁331は、貫通部34aの位置を頂点として傾斜している。
図4は、図3に示す切断線A−A´において容器10を切断した状態を示す矢視断面斜視図である。なお、図4は、従前の搬送用容器の一部の断面を示した図25と対応させている。容器10によれば、第1支持部3aの凹構造部50の底に貫通部34aが設けられていることにより、図3に示すように容器10を下向きに置いた状態で、その下方および斜め方向から噴射した洗浄水が凹構造部50に入り込んだとしても、貫通部34aから凹構造部50外に排出される。図1から図4に示すように、貫通部34aは容器10外部に露出しており、凹構造部50に入った洗浄水は、貫通部34aを通じて容器10外に排出されることになる。
傾斜壁331の傾斜角度θは、水平方向に対して傾斜していればよいが、凹構造部50に入った洗浄水がスムーズに傾斜壁331を流れ落ちるためには、水平方向に対して15°以上傾斜していることが好ましく、凹構造部50に入った洗浄水を貫通部34aに向かってよりスムーズにガイドするためには30°以上傾斜していることがより好ましい。
また、傾斜壁331は、鉛直方向に延設された2つの縦リブ31a,32aの補強の役割も担っており、図1あるいは図3の向きで容器10を静置している状態において、鉛直方向に対しても、傾斜している。要するに、先の傾斜角度θは、大きくても、水平方向に対して90°未満である。
また、傾斜壁331の上端部(貫通部34a側の端部)の縁辺は、一方の縦リブ31aとの境界箇所と他方の縦リブ32aとの境界箇所とにより挟まれた中央箇所が切り欠かれた形状を有している。これにより、貫通部34aを広く開口させつつ、連結部33aとして縦リブ31a,32aとの連結領域を確保して強度を維持することができる。
ここで、図4において断面を示した第1支持部3aにおける容器10の開口側に、補助フランジ部6およびフランジ補強リブ7を図示している。本実施形態1では、図4における補助フランジ部6を境にして、第1支持部3aの縦リブとフランジ補強リブ7とに区別している。しかしながら、フランジ補強リブ7は、第1支持部3aの一方の縦リブ31aと一体であることから、該縦リブ31aが上フランジ部5と接する箇所まで延設されているとみなしても構わない。
(2−2)第2支持部3b
第2支持部3bは、図1および図2に示すように、長辺側側壁部2aの外面から各々突出した2つの縦リブ31b、32bと、連結部33bと、貫通部34bとが設けられている。
2つの縦リブ31b、32bは、長辺側側壁部2aの下部にあって、当該下部から上に向かって延設されており、一方の縦リブ31bと他方の縦リブ32bとは離間している。なお、本実施形態1では、2つの縦リブ31b、32bの離間距離は、先述した第1支持部3aの2つの縦リブ31a、32aの離間距離よりも大きく構成されている。
2つの縦リブ31b、32bは、長辺側側壁部2aの上端部に近い側が、外方への突出長が最も長く、そこから次第に突出長が短くなっている形状を有している。言い換えれば、2つの縦リブ31b、32bは、長辺側側壁部2aの下部側が切り欠かれていると言える。図1および図2には、長辺側側壁部2aの下部側の切り欠きを切り欠き部35bとして図示している。
2つの縦リブ31b、32bの下端部は、第2支持部3bの下端部に相当する。そのため、スタッキングタイプで容器10同士を積み重ねた場合に、下の容器10の上フランジ部5に当接する。2つの縦リブ31b、32bの下端部側の突出長を小さくすることにより、容器10同士をネスティングタイプで積み重ねる際、ポケット部4へのスムーズな嵌入およびポケット部4からの取り外しを可能にしている。また、切り欠き部35bを設けていることのメリットとしては、先述の切り欠き部35aの場合と同様に、2つの縦リブ31b、32bに挟まれた領域の洗浄性の向上にある。また、切り欠き部35aと同様に、軽量化にも寄与する。
2つの縦リブ31b、32bの下端部側の突出端の位置は、上フランジ部5の突出端の位置よりも、容器10の収容側に入っている。
連結部33bは、対をなす一方の縦リブ31bと他方の縦リブ32bとを連結する。図1に示すように、連結部33bは、凡そ矩形の壁から構成されており、矩形を構成する4つの端辺のうちの一対の端辺は、一方の端辺が一方の縦リブ31bにおける他方の縦リブ32bとの対向面に当接し、他方の端辺が他方の縦リブ32bにおける一方の縦リブ31bとの対向面に当接している。また、連結部33bにおける先述の4つの端辺のうちの、もう一対の端辺は、一方の端辺が長辺側側壁部2aの外面に当接しており、他方の端辺が外方に露出している。
また、連結部33bは傾斜壁であり、図1および図2に示すように容器10の開口を上方に向けて該容器10を置いた状態において、長辺側側壁部2aの外面に当接した端辺が最も上に位置し、この端辺と対をなす端辺に向かって下方に傾斜している。最も下に位置する、外方に露出した端辺は、2つの縦リブ31b、32bの下端部とともに、第2支持部3bの下端部を構成している。
換言すれば、連結部33bは、外方側から長辺側側壁部2aの外面に向かって上るように傾斜した傾斜面を有している。図3に示す容器10の第2支持部3bをみると、この傾斜面と、長辺側側壁部2aの外面とが対向しており、2つの縦リブ31b、32bの対向面を加えて、先述した凹構造部50が構成されている。
そして、凹構造部50は、図3に示す容器10の開口を下方に向けて該容器10を置いた状態において、その底にあたる位置に、貫通部34bが設けられている。具体的には、矩形を有する連結部33b(底壁部)における長辺側側壁部2aの外面と当接する側の2つの角部が切り欠かれており、これにより、長辺側側壁部2aの外面と、一方の縦リブ31bまたは他方の縦リブ32bと、連結部33bとによって囲まれた貫通部34bが設けられている。すなわち、貫通部34bは2つある。
このように、容器10の第2支持部3bの下部には、凹構造部50が設けられており、凹構造部50の開口が下を向いている状態において、凹構造部50の内面における貫通部34bの周辺の少なくとも一部分の領域にあたる連結部33bは、貫通部34bの位置を頂点として傾斜している。
図5は、図3に示す切断線B−B´において容器10を切断した状態を示す矢視断面斜視図である。容器10によれば、第2支持部3bの凹構造部50の底壁部に貫通部34bが設けられていることにより、図5に示すように容器10を下向きに置いた状態で、その下方および斜め方向から噴射した洗浄水が凹構造部50に入り込んだとしても、貫通部34bから凹構造部50外に排出される。図1から図3および図5に示すように、貫通部34bは容器10外に露出しており、凹構造部50に入った洗浄水は、貫通部34bを通じて容器10外に排出されることになる。
連結部33bの傾斜角度θは、第1支持部3aの傾斜壁331(傾斜面)の傾斜角度と同様に、制限はないが、先述した角度θの範囲とすることが好ましい。
(2−3)第3支持部3c
第3支持部3cは、第2支持部3bと同じく、長辺側側壁部2aの外面から各々突出した2つの縦リブ31c、32c、連結部33cと、貫通部34cとが設けられている。第3支持部3cと第2支持部3bとの違いは、2つの縦リブ間の離間距離と、2つの縦リブを連結する連結部の形状にある。
具体的には、第3支持部3cの2つの縦リブ31c、32cは、第2支持部3bの2つの縦リブ31b、32bよりも離間距離が小さい。このように、離間距離を異ならせていることにより、容器10同士を積み重ねる際にネスティングタイプとスタッキングタイプという異なる態様を実現することができる。詳細は後述する。
2つの縦リブ31c、32cにも、第2支持部3bの2つの縦リブ31b、32bと同様の切り欠きが設けられている。図1および図2には、この切り欠きを切り欠き部35cとして図示している。この切り欠き部35cも、先述の切り欠き部35aおよび切り欠き部35bの場合と同様に、2つの縦リブ31c、32cに挟まれた領域の洗浄性の向上に寄与する。
連結部33cは、対をなす一方の縦リブ31cと他方の縦リブ32cとを連結する。連結部33cと、第2支持部3bの連結部33bとの違いは、貫通部34cの数とその形状である。それ以外は、第2支持部3bの連結部33bと同じである。
要するに、連結部33cは、連結部33bと同様に傾斜壁であり、また、第3支持部3cの下部に、傾斜している連結部33bと2つの縦リブ31c、32cと長辺側側壁部2aの外面とによって構成される凹構造部50が形成されており、連結部33cが凹構造部50の底壁部を構成している。そして、連結部33cと、長辺側側壁部2aの外面との間が一部離間しており、この離間部分が貫通部34cを構成している。
連結部33cは、長辺側側壁部2aの外面に近接している側の端辺において、一方の縦リブ31cとの境界箇所と他方の縦リブ32cとの境界箇所とにより挟まれた中央箇所が切り欠かれた形状を有している。この切り欠かれた箇所が、長辺側側壁部2aの外面と離間している箇所であり、貫通部34cを構成している。
すなわち、容器10の第3支持部3cの下部には、凹構造部50が設けられており、凹構造部50の開口が下を向いている状態において、凹構造部50の内面における貫通部34cの周辺の少なくとも一部分の領域にあたる連結部33c(底壁部)は、貫通部34cの位置を頂点として傾斜している。
このように、容器10によれば、第3支持部3cの凹構造部50の底に貫通部34cが設けられていることにより、例えば図3に示すように容器10を下向きに置いた状態で、その下方および斜め方向から噴射した洗浄水が凹構造部50に入り込んだとしても、貫通部34cから凹構造部50外に排出される。図1から図3および図5に示すように、貫通部34cは容器10外に露出しており、凹構造部50に入った洗浄水は、貫通部34cを通じて容器10外に排出されることになる。
連結部33c(傾斜面)の傾斜角度は、第1支持部3aの傾斜壁331(傾斜面)の傾斜角度と同様に、制限はないが、先述した角度θの範囲とすることが好ましい。
(3)容器10同士の積み重ね
まず、以上において説明した第1支持部3a、第2支持部3b、第3支持部3cの配置関係を、図1および図2に基づいて説明する。
図1において紙面手前側に見える短辺側側壁部2bの外面に設けられた2つの第1支持部3a同士の離間距離と、図2において紙面手前側に見える短辺側側壁部2bの外面に設けられた2つの第1支持部3a同士の離間距離とは、互いに異なっている。具体的には、図1において紙面手前側に見える短辺側側壁部2bの2つの第1支持部3a同士の離間距離のほうが、図2において紙面手前側に見える短辺側側壁部2bの2つの第1支持部3a同士の離間距離よりも短い。
また、短辺側側壁部2bに設けられているポケット部4に関しては、図1に示す短辺側側壁部2bのほうは、離間距離が短い2つの第1支持部3aよりも短辺側側壁部2bの左右両端に近い側にそれぞれ設けられている。一方で、図2に示す短辺側側壁部2bのほうは、離間距離が長い2つの第1支持部3aよりも内側に設けられている。
図1において紙面手前側に見える長辺側側壁部2aの外面においては、左端寄りに第2支持部3bがあり、右端寄りに第3支持部3cがある。一方で、図2において紙面手前側に見える長辺側側壁部2aの外面では、先ほどとは左右が逆で、左端寄りに第3支持部3cがあり、右端寄りに第2支持部3bがある。要するに、第2支持部3bは、容器10の開口の中心点(図1にPとして示す)に対して対称となる位置にそれぞれ設けられており、第3支持部3cも、容器10の中心点に対して対称となる位置にそれぞれ設けられている。
また、長辺側側壁部2aに設けられているポケット部4に関しては、第2支持部3bに隣接して設けられているポケット部4が、第3支持部3cを嵌入できるよう、第3支持部3cに隣接して設けられているポケット部4が第2支持部3bを嵌入できるよう、大きさが設計されている。また、対向する2つの長辺側側壁部2aに関して、第2支持部3bを嵌入するポケット部4同士は対向配置しており、第3支持部3cを嵌入するポケット部4同士も対向配置している。
このような配置関係にある支持部3およびポケット部4を用いることにより、2つの容器10が何れも図1に示す向きのままで上下に積み重ねた場合には、図6に示すように上に位置する容器10の各支持部3が下に位置する容器10の上フランジ部5に当接したスタッキングタイプで重なる。一方で、図1に示す向きの容器10の上に、図2に示す向きの容器10を積み重ねることにより、図7に示すように、各支持部3がポケット部4に嵌入し、ネスティングタイプで重なる。
ここで、図8から図13を用いて、2つの容器10を積み重ねた状態について更に説明する。
図8は、図6(スタッキングタイプ)に示す切断線C−C´において積み重ねた2つの容器10の断面を示した矢視断面図であり、ちょうど、上の容器10の第2支持部3bの断面が示されている。図9は、図8の第2支持部3bおよびその周辺を拡大した部分拡大図である。図10は、図6(スタッキングタイプ)に示す切断線D−D´における2つの容器10の断面を示した矢視断面図であり、ちょうど、上の容器10の第1支持部3aの断面が示されている。図11は、図10の第1支持部3aおよびその周辺を拡大した部分拡大図である。図12は、図7(ネスティングタイプ)に示す切断線E−E´において積み重ねた2つの容器10の断面を示した矢視断面図であり、ちょうど、上の容器10の第1支持部3aの断面が示されている。図13は、図7(ネスティングタイプ)に示す切断線F−F´において積み重ねた2つの容器10の断面を示した矢視断面図であり、ちょうど、上の容器10の第2支持部3bの断面が示されている。
スタッキングタイプにて上に重ねられた容器10の第2支持部3bの下部は、図8に示すように、下の容器10の長辺側側壁部2aの上フランジ部5に設けられた当接エリア5aに当接している。図9にて、詳細にみると、当接エリア5aにおける、第2支持部3bの連結部33b(傾斜部)との当接領域が、連結部33bの傾斜面に沿って傾斜しており、連結部33bと係合する構成となっている。この当接領域を、図9に係合部55として示す。
係合部55を設けることにより、第2支持部3bの下部が当接エリア5aから外れることを回避することができる。
また、先述したように上フランジ部5の上面にはレール部5bが延設されている。このレール部5bには、第2支持部3bの下部、特に連結部33bにおける外方に露出した端辺がスライドする構成となっている。この端辺は、スライドしやすいように先端にアールが形成されていてもよい。
また、スタッキングタイプにて上に重ねられた容器10の第1支持部3aの下部は、図10に示すように、下の容器10の短辺側側壁部2bの上フランジ部5に設けられた当接エリア5aに当接している。図11にて、詳細にみると、上の容器10の第1支持部3aの垂下壁332の下部の端辺と、2つの縦リブ(図11では31aのみを図示)の下部の端辺とが、下の容器10の当接エリア5aに当接している。
ここで、図11に示すように、第1支持部3aの縦リブの延長線上には、短辺側側壁部2bの下部まで、支持部補強リブ8が設けられている。支持部補強リブ8における外方への突出長は、縦リブ31aの突出長より短い。支持部補強リブ8は、第1支持部3aの縦リブを構造的に補強するものである。また、スタッキングタイプにて上に重ねられた容器10の位置ずれを規制することができる。なお、この支持部補強リブ8は、第2支持部3bおよび第3支持部3cにも同様に設けられていてよい。
また、図11に示すように、短辺側側壁部2bと、その上部に設けられた当接エリア5aとの境界部分には、傾斜領域5cが設けられている。傾斜領域5cが設けられていることによって、上の容器10をスムーズにスタッキングタイプにて下の容器10の開口側に嵌め込むことができる。
ネスティングタイプにて上に重ねられた容器10の第1支持部3aは、図12に示すように、下の容器10のポケット部4に嵌入しているが、第1支持部3aの下部は、ポケット部4の底面に当接していない。一方で、このとき、上の容器10の長辺側側壁部2aに設けられたポケット部4の底壁の下面が、下の容器10の上フランジ部5(係合部55)に当接している。また、このときの第2支持部3b近傍の状態を図13に示しているが、ここでも、第2支持部3bの下部(連結部33b)は、ポケット部4の底面に当接していない。図示していないが、第3支持部3cの下部もポケット部4の底面に当接していない。なお、上の容器10の短辺側側壁部2bに設けられたポケット部4の底壁の下面は、上フランジ部5(当接エリア5a)から若干浮いている。例えば、本実施形態1には開示されていないリブを短辺側側壁部2bに設けられたポケット部4の底壁の下面に設けて、当該リブが、下の容器10の上フランジ部5(当接エリア5a)に当接するようにしてもよい。また、上の容器10の短辺側側壁部2bに設けられたポケット部4の底壁の下面が、下の容器10の上フランジ部5(当接エリア5a)に当接するようにしてもよい。
要するに、ネスティングタイプにて上に重ねられた容器10は、下の容器10の上フランジ部5(当接エリア5a)の上面に、上の容器10の長辺側側壁部2aに設けられたポケット部4の底壁の下面が当接することによって支持される。
以上のように、本実施形態1によれば、支持部3の下部に設けられた凹構造部50に貫通部34が設けられているとともに、貫通部34に至るまでの凹構造部50の内周面、具体的には凹構造部50の底壁部にあたる連結部33が傾斜していることから、容器10を下向きに置いた状態で、その下方および斜め方向から噴射した洗浄水が凹構造部50に入り込んだとしても、貫通部34aから凹構造部50外に洗浄水をスムーズに排出することができる。
なお、本実施形態1では、第1支持部3a、第2支持部3bおよび第3支持部3cという3種類の支持部を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1種類の支持部のみ、あるいは2種類の支持部を側壁部2の外面に設けてもよい。
また、側壁部2の外面に対する支持部の設置数も、本実施形態1に示す8つ(4つの第1支持部3aと、2つの第2支持部3bと、2つの第3支持部3c)に限定されるものでもない。
〔変形例1−1〕
先述の実施形態1では、例えば第1支持部3aを用いて説明すれば、連結部33aの上部が、短辺側側壁部2bの外面と離間していることによって、貫通部34aが設けられている。すなわち、貫通部34aの周囲に短辺側側壁部2bの外面が構成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、貫通部34aの周囲に、短辺側側壁部2bの外面が構成されていなくてよい。例えば、図14に示す本変形例1−1であってもよい。
図14は、変形例1−1の態様を示す断面図であり、図4に示した第1支持部3aの断面図に対応させている。
図14の態様と、図4に示す態様との違いは、連結部33aが有する傾斜壁の形状にある。図4に示した傾斜壁331は、垂下壁332との境界箇所から、短辺側側壁部2bの外面に向かって連続した傾斜角度を有して傾斜しており、該外面から離間していることにより、貫通部34aが設けられている。
一方、本変形例1−1の図14の態様では、傾斜壁331−1は、垂下壁332と短辺側側壁部2bの外面との間の離間部分を覆うように設けられており、その中央に貫通部34a´が設けられている。すなわち、貫通部34a´の周囲は、傾斜壁331−1のみによって構成されている。
また、この傾斜壁331−1は、中央に設けた貫通部34a´に向かって全方位に傾斜面が設けられている。要するに、図14に示すように凹構造部50の開口が上に向いた状態において、傾斜壁331−1は、凹構造部50の底においてすり鉢形状を有している。
本変形例1−1によっても、実施形態1と同様に、第1支持部3aの下部に設けられた凹構造部50に貫通部34a´が設けられているとともに、貫通部34a´に至るまでの凹構造部50の内周面に傾斜が設けられていることから、容器10を下向きに置いた状態で、その下方および斜め方向から噴射した洗浄水が凹構造部50に入り込んだとしても、貫通部34a´から凹構造部50外に洗浄水をスムーズに排出することができる。
なお、図14の第1支持部3aを一例として挙げて本変形例1−1を説明しているが、第2支持部3bの連結部33bや、第3支持部3cの連結部33cについても、その中央に貫通部34を設けてもよく、その場合には、その連結部の少なくとも一部分が貫通部に至るまでの傾斜領域を有していればよい。
〔変形例1−2〕
別の変形例として、図15に示す態様であってもよい。図15に示す本変形例1−2も、図14と同じく、図4に示した第1支持部3aの断面図に対応させている。
図15に示す態様は、図14に示した変形例1−1の態様に類似しており、連結部33aの傾斜壁331−2の中央に貫通部34a´が設けられており、垂下壁332と傾斜壁331−2との境界箇所から貫通部34a´に至るまでの間が傾斜している一方で、短辺側側壁部2bの外面から貫通部34a´に至るまでの間は傾斜しておらず水平面を有している。要するに、連結部33aは、全体的に傾斜している必要はなく、貫通部34a´に至るまでの少なくとも一部分の領域が傾斜していればよい。
なお、本変形例1−2において、貫通部34a´の周囲には、2つの縦リブ31a,32bが構成されていてもよい。
本変形例1−2においても、先述の変形例1−1と同じく、実施形態1と同じ効果を奏し、洗浄水をスムーズに凹構造部50から排出させることができる。
〔変形例1−3〕
別の変形例として、図16に示す態様であってもよい。図16に示す本変形例1−3も、図14と同じく、図4に示した第1支持部3aの断面図に対応させている。
図16に示す態様は、図14に示した変形例1−1の態様に類似しており、相違点としては、連結部33aの傾斜壁331−3が、曲面を有している点にある。要するに、本願明細書における「傾斜している」には、「曲がっている」態様も含まれる。すなわち、傾斜面は曲面であってもよい。
すなわち、図16に示す態様のように、凹構造部50の開口を上に向けている状態において、凹構造部50の底面は曲面であり、凹構造部50の底部は椀状の形状を有している。
本変形例1−3においても、先述の変形例1−1と同じく、実施形態1と同じ効果を奏し、洗浄水をスムーズに凹構造部50から排出させることができる。
〔変形例1−4〕
先述の実施形態1および変形例では、2つの縦リブを有する支持部3(図1等)について説明したが、支持部3の構成はこれに限定されるものではない。例えば、縦リブは1つのみによって構成してもよい。具体的には、先述の第2支持部3bあるいは第3支持部3cについて、2つの縦リブ31b,32b(31c,32c)のうちの一方の縦リブが無くてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図17は、本実施形態2の容器10´の斜視図である。
容器10´と、先述の実施形態1の容器10との大きな相違点は、容器本体20の形状(構造)と、第1支持部3aの連結部33aの構造とにある。以下、これについて説明する。
容器本体20の形状に関しては、容器10´には、図17に示すように、容器本体20の収容側と外部とを連通する貫通穴10aが複数設けられている。要するに、容器10´はメッシュ状である。貫通穴が設けられていることにより、例えば、冷蔵品や冷凍品を収納して運搬する際に有利である。すなわち、冷蔵冷凍品を容器に収納した状態で、冷蔵あるいは冷凍機能を有する保管庫に入れる場合、冷気が容器の収納側に行き渡りやすく、鮮度を保ったまま冷蔵冷凍品を運搬することができる。
第1支持部3aの連結部33aに関しては、図17とともに、図18も用いて説明する。図18は、図17に示す切断線G−G´において容器10´を部分的に切断した状態を示す部分断面斜視図である。なお、図18は、容器10´の開口を下に向けた状態を示している。
第1支持部3aの連結部33aは、垂下壁332と、傾斜壁331´とを有しており、垂下壁332については、実施形態1のそれと同一である。一方で、傾斜壁331´に関しては、実施形態1の傾斜壁331が2つの縦リブ31a,32aの突出端辺に沿って設けられているのに対して、2つの縦リブ31a,32aの突出端辺に沿っているのではなく、2つの縦リブ31a,32aの対向面の対向領域内に設けられている。
また、傾斜壁331´は、図17に示すように、外方側から短辺側側壁部2bの外面に向かって上るように傾斜している。そして、傾斜壁331´における短辺側側壁部2bの外面に近い側の端辺は、両端は短辺側側壁部2bの外面に接している一方で、その間の領域は切り欠かれていて短辺側側壁部2bの外面から離間している。この離間している部分が、貫通部34aである。
以上の容器10´によれば、図18に示すように容器10´の開口を下向きにして置いた状態において、洗浄水を噴射した場合であっても、第1支持部3aに設けられた凹構造部50に入り込んだ洗浄水は、凹構造部50の底壁部に設けられた貫通部34aを通じて外部に排出される。
なお、本実施形態2では、長辺側側壁部2aに設けられた第2支持部3bおよび第3支持部3cについても、幅が互いに異なるのみで、形状的には、図17および図18を用いて説明した第1支持部3aと同じ形状となっていてよい。
〔変形例2−1〕
本実施形態2の変形例として、図19に示す態様であってもよい。図19は、変形例2−1の態様を示す断面図であり、図18に示した第1支持部3aの断面図に対応させている。
図19の態様と、図18に示す態様との違いは、貫通部34aの配設位置にある。本変形例2−1の貫通部34aは、第1支持部3aに設けられた凹構造部50の内面の一部に構成される短辺側側壁部2bの外面に、貫通部34aが設けられている。そして、傾斜壁331´−1は、短辺側側壁部2bの外面に設けられた貫通部34aに至るまで、傾斜しており、傾斜壁331´−1には貫通部は設けられていない。傾斜壁331´−1の傾斜方向および傾斜角度は、先述の実施形態1や他の変形例に示した傾斜壁331のそれと同じである。
図19に示す態様であっても、実施形態2と同じ効果を奏し、洗浄水をスムーズに凹構造部50から排出させることができる。
〔変形例2−2〕
別の変形例として、図20に示す態様であってもよい。図20に示す本変形例2−2も、図19と同じく、図18に示した第1支持部3aの断面図に対応させている。
図20に示す態様と、実施形態2の態様との違いは、貫通部34aの数とその配設位置にある。具体的には、図20に示す本変形例2−2の貫通部34aは、図18に示す貫通部34aに加えて、凹構造部50の内面の一部に構成される縦リブ32aにも貫通部34aが設けられている。
この図20に示す態様であっても、実施形態2と同じ効果を奏し、洗浄水をスムーズに凹構造部50から排出させることができる。
なお、凹構造部50の内面の一部に構成されるもう1つの縦リブ31aにも貫通部34aを設けてもよい。また、縦リブ31a,32aに設ける貫通部34aは、図20で示す状態において傾斜壁331´よりも下方にまで広がっていてもよい。
〔変形例2−3〕
別の変形例として、図21および図22に示す態様であってもよい。図21は、図17に示した実施形態2の容器10´の斜視図に対応させており、短辺側側壁部2bに設けられた1つの第1支持部3aおよびその周辺のみを示す。図22は、図21に示す切断線H−H´において容器10´´を部分的に切断した状態を示す部分断面斜視図である。なお、図22は、容器10´´の開口を下に向けた状態を示している。
先述の実施形態2と本変形例2−3との違いは、短辺側側壁部2bに設けられている第1支持部の凹構造部50の形状にある。具体的には、各縦リブの形状と、連結部の形状とが、先述の実施形態2のそれと異なる。
図21に示す本変形例2−3の第1支持部3a´の2つの縦リブ31a,32aは、短辺側側壁部2bの外面からの突出長が下部に向かって次第に長くなっている。実施形態2では、下部において突出長が一定区間等しく、先述のように横から見ると台形にみえるのに対して、本変形例2−3の第1支持部3a´の2つの縦リブ31a,32aは横から見ると三角形の断面形状を有している。
このように傾斜した縦リブ31a,32aの突出端辺は、縦リブ31a,32aの切り欠き部35aを構成していると換言することができる。
そして、この2つの縦リブ31a,32aを連結する連結部33aは、縦リブ31a,32aの突出端辺に沿って、縦リブ31a,32aの下部から上方に向かって一定の傾斜角度を有している。
連結部33aは、短辺側側壁部2bの外面に対向配置しており、連結部33aの対向面と、短辺側側壁部2bの外面と、2つの縦リブ31a,32a同士の対向面とによって、第1支持部3a´の下部の内周面を構成している。そして、容器10´´の開口を上方に向けて該容器10´´を置いた状態(図21の状態)において、連結部33aにおける短辺側側壁部2bの外面との対向面は、外方側から短辺側側壁部2bの外面に向かって上るように傾斜している。
連結部33aにおける第1支持部3a´の下部とは反対側は、短辺側側壁部2bの外面から離間している。この離間している部分が、先述した凹構造部50に設けられた貫通部34aにあたる。換言すれば、貫通部34aの周囲は、2つの縦リブ31a,32aと、短辺側側壁部2bの外面と、連結部33aとによって構成されていると言える。
図22に示す裏返した容器10´´の部分断面をみると、上方に開口した凹構造部50が示されており、その底にあたる位置に、貫通部34aが設けられていることがわかる。
なお、図22に示す態様では、貫通部34aの近傍に、短辺側側壁部2bの外面に設けられた貫通穴10aがある。この貫通穴10aは、貫通部34aと同等の機能を有することから、貫通部34aとみなしてもよい。
本変形例2−3の態様によっても、実施形態2と同じ効果を奏し、洗浄水をスムーズに凹構造部50から排出させることができる。
〔変形例2−4〕
先述の各実施形態および変形例では、側壁部2から一方向に突出している平板からなる2つの縦リブを支持部3の上下方向の骨格構造として具備しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、この骨格構造が湾曲している構造であってもよい。その一例として、円筒型の骨格構造を有するものであってもよい。円筒構造の軸心を側壁部2の外面の上下方向と平行になるようにして円筒型の骨格構造を設け、その筒内に、先述の連結部33に相当する連結部を配設した構造とすることができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る容器10、10´、10´´は、上面が開口した平面視矩形状の容器本体20と、上記容器本体20の側壁部2の外面の下部に設けられ、上記外面から突出した支持部3とを備え、複数個を積み重ねた場合に、上記側壁部2の上端部に、上に重ねた容器10、10´、10´´の上記支持部3を載置可能な容器10、10´、10´´において、上記支持部3の下部に、下方に開口し、上向きに凹となり、上端部が底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)となっている凹構造部50を有し、上記凹構造部50の上記底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)あるいは上記底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)の近傍には、貫通孔(貫通部34)が設けられており、上記底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)は、上記貫通孔(貫通部34)に向かって斜め上方に傾斜している。
上記の構成によれば、容器を洗浄水で洗浄する際に、容器をその開口を下に向けて洗浄水で洗浄する場合であっても、凹構造部50に入り込んだ洗浄水が貫通孔(貫通部34)を通じて凹構造部50の外に排出され、残留することを回避することができる。また、底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)が、貫通孔(貫通部34)に向かって斜め上方に傾斜していることにより、凹構造部50に入り込んだ洗浄水をスムーズに貫通孔(貫通部34)に導くことができる。
そのため、従前に比べ、洗浄性を高めることができる。
また、上記の構成によれば、洗浄工程後におこなう乾燥工程でも従前の容器に比べて乾燥時間を短くすることができ、洗浄効率アップに寄与することができる。
本発明の態様2に係る容器10、10´、10´´は、上記態様1において、上記支持部3が、上記側壁部2の上記外面から各々突出した第1突出部(縦リブ31)および第2突出部(縦リブ32)を有し、上記底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)は、上記第1突出部(縦リブ31)と上記第2突出部(縦リブ32)とを連結し、上記側壁部2の上記外面、上記第1突出部(縦リブ31)、上記第2突出部(縦リブ32)および上記底壁部(連結部33、傾斜壁331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1)は上記凹構造部50を形成し、上記貫通孔(貫通部34)は、(ア)上記底壁部(連結部33、傾斜壁331)と上記側壁部2の上記外面と上記第1突出部(縦リブ31)および上記第2突出部(縦リブ32)の少なくとも一方とによって囲まれているか、(イ)上記底壁部(連結部33、傾斜壁331´、331´−1)と上記側壁部2の上記外面とによって囲まれているか、もしくは(ウ)上記底壁部(連結部33、傾斜壁331−1、331−2、331−3)によって囲まれている、構成となっている。
上記の構成によれば、上記(ア)から(ウ)の何れの態様であっても、貫通孔(貫通部34)に至る領域の一部が傾斜しており、凹構造部50に入り込んだ洗浄水をスムーズに排出することができる。
本発明の態様3に係る容器10、10´、10´´は、上記態様1または2において、上記支持部3が、上記凹構造部50の上方位置、または上端部の下方位置に、切り欠き部35a、35b、35cを有している。
上記の構成によれば、切り欠き部35a、35b、35cによって、貫通孔(貫通部34)を露出させることができ、洗浄性を高めることができる。
本発明の態様4に係る容器10、10´、10´´は、上記態様2または3において、上記第1および第2突出部(縦リブ31、32)における上記側壁部2の上記外面からの突出長は、上記第1および第2突出部(縦リブ31、32)の上部から下部に向かって大きくなっていてもよい。
上記の構成によれば、支持部3の下部が大きく突出しているため、上記容器10、10´、10´´同士を積み重ねた場合に下の上記容器10、10´、10´´の上記側壁部2の上端部(上フランジ部5)に安定性よく載置させることができる。
本発明の態様5に係る容器10、10´、10´´は、上記態様1から4において、上記凹構造部50は、開口している側に、傾斜部(連結部33b)を有し、上記側壁部2の上記上端部は、上に積み重ねる上記容器10、10´、10´´の上記凹構造部50の上記傾斜部(連結部33b)と係合する係合部55を有している。
上記の構成によれば、積み重ねた上の容器が横滑りして落下する事態を回避することができる。
〔付記事項〕
本発明は先述した各実施形態および変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態および変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 底構成部
1a 底部
1b 底リブ
2 側壁部
2a 長辺側側壁部
2b 短辺側側壁部
3 支持部
3a、3a´ 第1支持部
3b 第2支持部
3c 第3支持部
4 ポケット部
5 上フランジ部
5a 当接エリア
5b レール部
5c 傾斜領域
6 補助フランジ部
7 フランジ補強リブ
8 支持部補強リブ
10、10´、10´´ 容器
10a 貫通穴
20 容器本体
31、31a、31b、31c 縦リブ(第1突出部)
32、32a、32b、32c 縦リブ(第2突出部)
33、33a、33b、33c 連結部(底壁部、傾斜部)
34、34a、34b、34c 貫通部
35a、35b、35c 切り欠き部
50 凹構造部
55 係合部
331、331−1、331−2、331−3、331´、331´−1 傾斜壁(底壁部)
332 垂下壁

Claims (5)

  1. 上面が開口した平面視矩形状の容器本体と、上記容器本体の側壁部の外面の下部に設けられ、上記外面から突出した支持部とを備え、複数個を積み重ねた場合に、上記側壁部の上端部に、上に重ねた容器の上記支持部を載置可能な容器において、
    上記支持部の下部に、下方に開口し、上向きに凹となり、上端部が底壁部となっている凹構造部を有し、
    上記凹構造部の上記底壁部あるいは上記底壁部の近傍には、貫通孔が設けられており、
    上記底壁部は、上記貫通孔に向かって斜め上方に傾斜している、容器。
  2. 上記支持部は、上記側壁部の上記外面から各々突出した第1突出部および第2突出部を有し、
    上記底壁部は、上記第1突出部と上記第2突出部とを連結し、
    上記側壁部の上記外面、上記第1突出部、上記第2突出部および上記底壁部は上記凹構造部を形成し、
    上記貫通孔は、
    (ア)上記底壁部と上記側壁部の上記外面と上記第1突出部および上記第2突出部の少なくとも一方とによって囲まれているか、
    (イ)上記底壁部と上記側壁部の上記外面とによって囲まれているか、もしくは
    (ウ)上記底壁部によって囲まれている、請求項1に記載の容器。
  3. 上記支持部は、上記凹構造部の上方位置、または上端部の下方位置に、切り欠き部を有している、請求項1または2に記載の容器。
  4. 上記第1および第2突出部における上記側壁部の上記外面からの突出長は、上記第1および第2突出部の上部から下部に向かって大きくなっている、請求項2に記載の容器。
  5. 上記凹構造部は、開口している側に、傾斜部を有し、
    上記側壁部の上記上端部は、上に積み重ねる上記容器の上記凹構造部の上記傾斜部と係合する係合部を有している、請求項1から4の何れか1項に記載の容器。
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