JP2020196532A - 注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ねじキャップを開蓋方向に回動するだけで、中栓の開封確認部により開封状態であることが視認できる注出キャップを提供すること。【解決手段】 容器本体Aの口部1に装着される中栓Bと、中栓Bに螺合して着脱可能に装着されるねじキャップCとを備え、中栓Bは、外周に設けられた開封確認部30と、内容物の注出口が形成された天壁9とを有し、ねじキャップCは、中栓Bに螺合するキャップ本体C1と、キャップ本体C1の下端に破断可能な弱化連結部42を介して連結された封緘バンドC2とを有し、封緘バンドC2は、ねじキャップCの開蓋時に、中栓Bの開封確認部30から視認可能な開封表示部60を有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して装着されるねじキャップとを備える注出キャップに関し、特に、ねじキャップを開蓋方向に回動することにより開封状態を一目で確認できる注出キャップに関するものである。
ドレッシングなどの内容物を収容する食品容器として、開封するまで移行栓体を有する中栓により容器本体内を密封状態にし、中栓に螺合して装着されるねじキャップを開蓋方向に回動することによって、中栓から移行栓体を抜栓し、抜栓した移行栓体をねじキャップの係着部に保持して開封することができるとともに、ねじキャップの外周壁の下端に、破断可能な複数の弱化連結部により連結された封緘バンドを設け、封緘バンドの内周面には、中栓の外周面に形成された切欠き段部に係合可能な縮径段部を設けたことにより、目視で開封状況を確認することができる注出キャップは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−163525号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の注出キャップは、ねじキャップを開蓋方向に回動することによって、中栓から移行栓体を除去するとともに、封緘バンドの縮径段部が中栓の切欠き段部に係合して、それ以上の上昇が阻止され、弱化連結部が破断して、封緘バンドがねじキャップから分離され、目視で開封されたことはわかるが、ねじキャップを開封後、再度ねじキャップを螺合して閉蓋すると、封緘バンドとねじキャップが近接するために、一目で未開封なのかわからないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して着脱自在に装着されるねじキャップとを備える注出キャップにおいて、ねじキャップを開蓋方向に回動するだけで、中栓の開封確認部により開封状態であることが視認できる注出キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、注出キャップとして、容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して着脱可能に装着されるねじキャップとを備え、中栓は、外周に設けられた開封確認部と、内容物の注出口が形成された天壁とを有し、ねじキャップは、中栓に螺合するキャップ本体と、キャップ本体の下端に破断可能な弱化連結部を介して連結された封緘バンドとを有し、封緘バンドは、ねじキャップの開蓋時に、中栓の開封確認部から視認可能な開封表示部を有することを特徴とする構成を採用する。
注出キャップの実施形態として、開封確認部は、中栓の側面に開口部が設けられた拡径筒部として形成され、開封表示部は、封緘バンドの下端から周方向に延設され、開蓋時に拡径筒部の開口部から視認可能な表示板を有することを特徴とする構成を採用し、また、拡径筒部は、円弧状のスリットが形成された段壁部と、段壁部の外縁から垂設された外周筒部とを有し、表示板は、ねじキャップのセット時に段壁部のスリットに挿入されることを特徴とする構成を採用する。
注出キャップの具体的実施形態として、表示板は、開蓋方向後端側に設けられ、封緘バンドの下端と接続された接続部と、開蓋方向先端側に設けられた爪部とを有し、拡径筒部は、表示板の爪部と係合する係止部を有することを特徴とする構成を採用し、また、爪部は、開蓋前に、拡径筒部の開口部から視認可能であることを特徴とする構成を採用し、また、開封確認部は、2個所の開口部を有し、開封表示部は、2枚の表示板を有することを特徴とする構成を採用し、また、中栓は、容器本体の口部に装着される外筒を有し、拡径筒部は、外筒の外周面から径方向に延設された段壁部と、段壁部の外縁から外筒と平行に垂設された外周筒部を有し、封緘バンドは、下端に開封表示部が垂設されたリング部を有し、中栓は、外筒および拡径筒部に、容器本体から分離して分別廃棄可能な分別機構を有し、分別機構は、スリットの一端部側に面する外周筒部に形成された縦切断部と、スリットの他端部側に隣接し、外筒の外周面に破断可能に形成された径方向切断部と、径方向切断部からスリットの他端部側と反対方向に所定円弧範囲にわたって、径方向切断部の上面の高さに一致して外筒の外周面から径方向に切り欠かれた切欠き凹部と、切欠き凹部によって外筒内周側に破断可能に形成された薄肉の周方向切断部とを有し、封緘バンドのリング部は、径方向切断部の近傍に破断可能なリング弱化部を有することを特徴とする構成を採用し、中栓は、天壁の注出口から立設された注出筒と、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設され、開蓋時にねじキャップに係着されて抜栓される移行栓体とを有することを特徴とする構成を採用する。
本発明の注出キャップは、上記構成を採用することにより、ねじキャップを開蓋方向に回動するだけで、注出キャップの開封後、再度ねじキャップを螺合して閉蓋した場合であっても、中栓の開封確認部により開封状態であることが一目で視認できる。
また、本発明の注出キャップは、開封表示部の表示板から開蓋方向に向かって周方向に延設された爪部を、拡径筒部に形成された開口部から矢印のような形状を露出することにより、誰が開封する場合でも、開封方向を明確に示すことができる。
また、本発明の注出キャップは、中栓に分別機構を有することにより、使用後に、中栓を簡単に、容器本体から分離して分別廃棄することができる。
注出キャップの実施例1におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面部分断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 注出キャップの実施例1における中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面部分断面図である。 注出キャップの実施例1におけるねじキャップを示す図であり、(a)は正面部分断面図、(b)は下面図である。 注出キャップの実施例1における中栓とねじキャップのセット直前の状態を示す正面部分断面図である。 注出キャップの実施例1における開蓋直前の状態を示す図であり、(a)は(b)のX1−X1線における断面矢視図、(b)は正面図である。 注出キャップの実施例1における開蓋開始時の状態を示す図であり、(a)は(b)のX2−X2線における断面矢視図、(b)は正面図である。 注出キャップの実施例1における開蓋後の状態を示す正面図である。 注出キャップの実施例2におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は(b)のY1−Y1線における断面矢視図、(b)は正面図である。 注出キャップの実施例2における中栓を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面部分断面図である。 注出キャップの実施例2におけるねじキャップを示す図であり、(a)は正面部分断面図、(b)は下面図である。 注出キャップの実施例2における開蓋開始時の状態を示す図であり、(a)は(b)のY2−Y2線における断面矢視図、(b)は正面図である。 注出キャップの実施例3におけるねじキャップと中栓とのセット後の状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のZ1−Z1線における断面矢視図である。 注出キャップの実施例3におけるねじキャップと中栓とのセット状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は下面図である。 注出キャップの実施例3における中栓を示す図であり、(a)は正面部分断面図、(b)は下面図である。 注出キャップの実施例3における中栓を示す図であり、(a)は側面部分断面図、(b)は下面図である。 注出キャップの実施例3におけるねじキャップを示す図であり、(a)は正面部分断面図、(b)は下面図である。 注出キャップの実施例3における開蓋時の状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のZ2−Z2線における断面矢視図である。 注出キャップの実施例3における分別機構の操作を説明するために図17(b)に相当する断面矢視図に示した図であり、(a)は縦切断部を切断して外周筒部を外方に展開した状態、(b)はさらに外周筒部を引っ張って径方向切断部が破断し、周方向切断部が破断を開始した状態を示す。
次に、本発明の注出キャップとして、移行栓体を有する中栓を備える注出キャップとした実施例について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合して着脱自在に装着されるねじキャップである。
図1に示すように、容器本体Aの口部1は、中栓Bに嵌着して抜け止め保持する係止突条2を備えている。
図1および図2に示すように、中栓Bは、外周側の外筒5、内周側の内筒6、口部1の天面側に位置する上壁7とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部4と、嵌合筒部4から立設されたねじ壁部8と、ねじ壁部8の上端から内方に延設され、容器本体A内に収容された内容物の注出口が形成された天壁9と、天壁9の注出口から立設された注出筒10とから構成されている。
注出筒10は、天壁9の内縁に連設された円筒状の基部11と、基部11の上部に拡径して外側に湾曲するリップ部12とを有する。
注出筒10の基部11の内周面には、全周にわたって形成された薄肉弱化部14を介して移行栓体15が一体に連設されている。
移行栓体15は、頂部が閉鎖された中空の柱状壁16と、柱状壁16の底部に設けられたリング状の底壁17とを備え、薄肉弱化部14とともに注出口を密閉している。
図2(a)に示すように、柱状壁16は、外周に第1歯部を構成する外歯18が周方向6個所に突設されており、外歯18は、略径方向に形成され、その平面視形状は、略扇形状をなしている。
なお、本実施例では、外歯18は、周方向6個所に設けているが、6個所に限らず移行栓体15の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができる。
底壁17は、柱状壁16の外周側に下面から所定の高さを有する拡径部20と、拡径部20の外周上部に周設された第1係着突部21と、拡径部20の外周下部に連設され、外側に向けて漸次肉薄になるとともに薄肉弱化部14に連設するフランジ部22とが形成されている。
本実施例では、中栓Bは、注出筒10の内周面に形成された薄肉弱化部14を介して連設された移行栓体15を備えているが、抜栓機構の有無や種類はいずれでもよく、例えば抜栓機構として、プルリングにより隔壁から除去部を引き上げ、開封する注出キャップであっても構わない。
ねじ壁部8は、注出筒10の下部に内周縁で連設した天壁9の外周縁から垂設され、外周面には第1ねじ部を構成する雄ねじ23が設けられている。
雄ねじ23は、図1(b)に示すように、通常のねじ山のように、断面が上下対称ではなく、上面が急傾斜して形成される傾斜上面23aと、下面が平坦に形成される平坦下面23bとから構成され、雄ねじ23は、図2(a)に示すように、上端部が180°間隔で始まる2条ねじで形成されている。
なお、本実施例では、雄ねじ23は、2条ねじとしているが、ねじ壁部8の高さに応じて、3条以上の多条ねじとすることができる。
図2に示すように、天壁9の周縁部には、外周側に陥没した段部25が設けられ、段部25の内周側には、180°間隔で2個所に音出し突部26が配設されている。
嵌合筒部4は、外筒5と内筒6と上壁7によって、容器本体Aの口部1が嵌入する嵌合溝が形成され、外筒5の内周には、容器本体Aの係止突条2に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部27が設けられている。
図2に示すように、上壁7の上面には、周方向の3個所にストッパー28が設けられ、その螺脱方向には略垂直な第1当接面28aが形成され、螺着方向には第1傾斜面28bが形成されている。
さらに、中栓Bには、外周面から拡径して形成され、ねじキャップCが開封されたことを後述する開封表示部60により視認可能な開封確認部30が設けられている。
開封確認部30は、図2に示すように、側面に開口部34が設けられた拡径筒部として形成され、具体的には、外筒5の下部外周面から形成された径方向に延設されたリング状の段壁部31と、段壁部31の外縁から垂設され、外筒5の下端部まで延びた外周筒部32とを備えている。
段壁部31および外周筒部32は、縦断面が逆L字状に形成され、補強リブ36によって外筒5と接続されている。
段壁部31には、補強リブ36から所定円弧範囲にわたって円弧状のスリット33が形成され、スリット33は、第1端部35aおよび第2端部35bを有する係止部35によって後方スリット33aと前方スリット33bとに分割されている。
外周筒部32には、段壁部31の係止部35が形成された位置付近に、周方向に横長の開口部34が形成されている。
図1および図3に示すように、ねじキャップCは、中栓Bの雄ねじ23に螺合する雌ねじ50を有するキャップ本体C1と、キャップ本体C1に破断可能な弱化連結片42を介して連結された封緘バンドC2とから構成されている。
弱化連結片42は、周方向複数個所に設けられた破断可能な小さな断面を有する小リブ状の連結片であり、本発明の弱化連結部を構成しているが、弱化連結部は、このような連結片に限定されず、薄肉の弱化部やミシン目の入った薄肉部などの適宜形態の弱化部とすることができる。
キャップ本体C1は、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁から垂設された外周壁41とを備え、頂壁40の内面には、内側から順に、切断筒部43と、ねじ筒部44とが頂壁40と一体に垂設され、さらに、切断筒部43とねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円状に180°間隔で2個所に配設されている。
図3に示すように、切断筒部43は、閉蓋時に、外周が注出筒10の内周面に密着して注出口を密閉する密封筒47と、切断筒部43の内周に、外歯18と係合する第2歯部を構成する内歯48とを備え、内歯48は、外歯18と同数の周方向6個所に設けられている。
なお、本実施例では、外歯18と内歯48は、それぞれ同一形状としているが、幅の異なる外歯および内歯を設けることにより、中栓BとねじキャップCのセット時に位置決めを容易にすることができる。
さらに、切断筒部43は、中栓Bの移行栓体15に形成された第1係着突部21を乗り越えて拡径部20の外周面に緊密に嵌合する環状の第2係着突部49を先端内周に形成している。
ねじ筒部44は、内周に中栓Bの雄ねじ23に螺合する第2ねじ部を構成する雌ねじ50が設けられ、雌ねじ50は、図1(b)に示すように、通常のねじ山のように、断面が上下対称ではなく、上面が平坦に形成される平坦上面50aと、下面が急傾斜して形成される傾斜下面50bとから構成され、雌ねじ50は、図3(b)に示すように、下端部が180°間隔で始まる2条ねじで形成されている。
なお、雌ねじ50は、前述のように、雄ねじ23に対応して、3条以上の多条ねじとすることができる。
ねじ筒部44の下端面には、ストッパー28に係合するくさび状凹部51が周方向3個所に形成されている。
くさび状凹部51には、螺脱方向に略垂直な第2当接面51aが形成され、螺着方向に第2傾斜面51bが形成されており、それぞれストッパー28の第1当接面28a、第1傾斜面28bに対応する形状をなしている。
ストッパー28およびくさび状凹部51は、本実施例では周方向3個所に設けられているが、これに限定されず適宜の複数個所に設けることができる。
音出し部材45は、頂壁40の下面から垂設された剛直な板状の基部52と、基部52から垂設され、弾性変形可能に形成された棒状の振動片53とからなっている。
音出し部材45は、ねじキャップCの締め込み終了直前に振動片53の先端が中栓Bの音出し突部26に当接し、振動片53を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片53が音出し突部26を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
本実施例では、基部52は、同心円状の180°間隔で2個所に分かれて配設されているが、基部52は、リング状に連続したものであっても構わない。
封緘バンドC2は、ねじキャップCの開蓋時に開封確認部30の側面に形成された開口部34から視認可能な開封表示部60を備えている。
封緘バンドC2は、キャップ本体C1の外周壁41下端から弱化連結片42を介して接続されたリング部61を備え、開封表示部60は、リング部61の下端から垂設された接続部62と、接続部62から開蓋方向に向かって周方向に延設され、外表面に「OPEN」と表示された表示板63と、表示板63の先端部に形成された爪部64とを備えている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、本実施例の注出キャップを容器本体Aに装着するには、中栓Bの上部からねじキャップCを押し込み、中栓BとねじキャップCをセットしてから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって打栓する。
中栓Bの上部からねじキャップCを押し込んでセットする際には、図示しないマーク等によって中栓BとねじキャップCとの周方向の位置を仮に合わせてもよいが、開封表示部60は、封緘バンドC2から下方に延びているので、開封表示部60を開封確認部30の段壁部31に形成されたスリット33の後方スリット33aに挿入できるようにして、位置合わせすることも可能であり、さらに、ねじキャップCを中栓Bの軸心と合わせるように載置すると、図4に示すように、中栓BとねじキャップCは、正確に周方向の位置合わせがなされていないために、ねじキャップCの切断筒部43の内歯48の下面は、移行栓体15の外歯18の上面と当接し、外歯18の間に嵌入されない可能性が高い。
この場合には、ねじキャップCに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCを左右方向にわずかに回動させると、切断筒部43の内歯48は、外歯18の間に嵌入し、移行栓体15の外歯18と係合することが可能な状態となる。
この状態から、ねじキャップCを中栓Bに押し込むと、キャップ本体C1の雌ねじ50は、傾斜下面50bが雄ねじ23の傾斜上面23aに摺接しながら雄ねじ23を乗り越えて、キャップ本体C1のねじ筒部44は、中栓Bのねじ壁部8に嵌合するようになる。
このとき、封緘バンドC2の開封表示部60は、図5に示すように、開封確認部30内に没入し、外周筒部32に形成された開口部34から表示板63に表示された「OPEN」の文字が見えない状態になる。
同時に、切断筒部43の第2係着突部49は、中栓Bの移行栓体15に形成された第1係着突部21を乗り越えて拡径部20の外周面に嵌合するようになり、さらに、ねじ筒部44の下部のくさび状凹部51は、中栓Bの上壁7のストッパー28に嵌合することにより、くさび状凹部51の第2当接面51aがストッパー28の第1当接面28aに当接して両ねじの螺合が完了する。
セット状態に組立られた注出キャップは、内容物が充填された容器本体Aの口部1に、中栓Bの嵌合筒部4を当てがって打栓され、使用に供される。
このように、本実施例の注出キャップは、ねじキャップCを中栓Bにセットする際に、ねじキャップCを押し込むことによって中栓Bに装着することができるので、従来の注出キャップのようにラチェット機構を必要とせず、ワンタッチでねじキャップCと中栓Bとのセットを完了させることができるとともに、封緘バンドC2から下方に延びた開封表示部60を中栓Bの開封確認部30に形成されたスリット33に挿入することができるので、ねじキャップCと中栓Bとのセット作業性を向上させることができる。
次に、本実施例の注出キャップが装着された容器を使用するには、図5に示す状態からねじキャップCを中栓Bに対して開蓋方向に回動させる。
ねじキャップCを開蓋方向に回動すると、キャップ本体C1と弱化連結片42で連結された封緘バンドC2は、キャップ本体C1とともに回動され、開封表示部60も図5(b)で見て右方向に移動し、開封表示部60先端の爪部64は、係止部35の第1端部35aと当接する。
さらに、回動が進むと、開封表示部60の爪部64は、係止部35を乗り越え、図6に示すように、接続部62が係止部35と当接することにより、開封表示部60の移動が停止し、開封確認部30の開口部34から表示板63の「OPEN」の文字が視認でき、注出キャップの開封を一目で確認することができる。
さらに、回動が進むと、開封表示部60の移動が停止したことにより、キャップ本体C1と封緘バンドC2との間に設けられた弱化連結片42が破断し、キャップ本体C1から封緘バンドC2が分離することから、開封確認部30と開封表示部60による開封の視認の方が、封緘バンドC2の弱化連結片42が破断するよりも先に、開封を確認することができる。
また同時に、切断筒部43の内歯48が回動して、内歯48の係合面が中栓Bの移行栓体15の外歯18の係合面に当接するようになり、ねじキャップCの回転力が内外歯を介して移行栓体15に加わるようになる。
同時に、図5(a)に示す状態から、ねじキャップCの音出し部材45の振動片53先端が、中栓Bの天壁9の音出し突部26に当接し、さらに回動が進むと、振動片53が湾曲変形しながら進み、図6(a)に示すように、振動片53の先端が音出し突部26を乗り越え、湾曲変形した振動片53が復元して振動し、音が発せられる。
このとき、切断筒部43の第2係着突部49が移行栓体15の拡径部20の外周面に緊密に嵌合しているので、ねじキャップCの回動に伴って移行栓体15を上方に引き上げる力を拡径部20の全周に発生させることができる。
ねじキャップCの回動が進むと、移行栓体15に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部14が破断して注出筒10内に注出口が開封され、注出筒10から分離された移行栓体15は、底壁17の第1係着突部21と係合する切断筒部43の第2係着突部49によって引き上げられ、ねじキャップCとともに上昇していく。
さらに、図7に示すように、雌ねじ50が雄ねじ23から螺脱して、ねじキャップCを中栓Bから離脱させれば、ねじキャップCとともに移行栓体15が除去された注出筒10の注出口から容器本体A内の内容物を注出することができる。
内容物を注出した後、再度、ねじキャップCを中栓Bに螺合する際には、ねじキャップCの切断筒部43の密封筒47が注出筒10の内周に密着して容器本体A内を密封することができる。
また、両ねじの螺合が完了する際には、再度、音出し部材45の振動片53先端が、音出し突部26に当接して振動し、音が発せられるので、本発明の利用者は、感覚的にキャップの閉蓋終了を知ることができる。
本実施例では、閉蓋終了後の回動を止めるために、中栓BおよびねじキャップCにストッパー28およびくさび状凹部51を設けているが、閉蓋終了時に、音出し部材45により音が発せられ、利用者は、感覚的にキャップの閉蓋終了を知ることができるので、ストッパー28およびくさび状凹部51を設けなくても構わないし、さらに、音出し突部26と音出し部材45による音出し機構を設けなくてもよい。
次に、第1実施例の中栓Bの開封確認部30とねじキャップCの開封表示部60の構成を変更した第2実施例について、図8〜図11を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、開封確認部30と開封表示部60における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図8に示すように、Aは容器本体、Baは容器本体Aに装着される中栓、Caは中栓Baに螺合して着脱自在に装着されるねじキャップである。
中栓Baは、外周面から拡径して形成され、ねじキャップCaが開封されたことを後述する開封表示部80により視認可能な開封確認部70が設けられている。
開封確認部70は、図9(a)に示すように、側面に相対向する一対の開口部74が設けられた拡径筒部として形成され、具体的には、外筒5の下部外周面から形成された径方向に延設されたリング状の段壁部71と、段壁部71の外縁から垂設され、外筒5の下端部まで延びた外周筒部72とを備えている。
段壁部71および外周筒部72は、縦断面が逆L字状に形成され、相対向する一対の補強リブ76によって外筒5と接続されている。
段壁部71には、それぞれの補強リブ76から所定円弧範囲にわたって円弧状のスリット73が一対形成され、スリット73は、第1端部75aおよび第2端部75bを有する係止部75によって後方スリット73aと前方スリット73bとに分割されている。
外周筒部72には、段壁部71のそれぞれの係止部75が形成された位置付近に、周方向に横長の開口部74が一対形成されている。
図10に示すように、ねじキャップCaは、中栓Baの雄ねじ23に螺合する雌ねじ50を有するキャップ本体C1と、キャップ本体C1に破断可能な弱化連結片42を介して連結された封緘バンドC2aとから構成されている。
封緘バンドC2aは、ねじキャップCaの開蓋時に開封確認部70の側面に形成された一対の開口部74から視認可能な相対向する一対の開封表示部80を備えている。
封緘バンドC2aは、キャップ本体C1の外周壁41下端から弱化連結片42を介して接続されたリング部81を備え、開封表示部80は、リング部81の下端から垂設された接続部82と、接続部82から開蓋方向に向かって周方向に延設された表示板83と、表示板83の先端部に形成された爪部84と、表示板83の下端から閉蓋方向に向かって延設された横梁85と、横梁85の終端とリング部81とを連結する支持壁86とを備えている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の注出キャップを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、中栓Baの上部からねじキャップCaを押し込み、中栓BaとねじキャップCaをセットしてから口部1に中栓Baの嵌合筒部4を当てがって打栓する。
中栓Baの上部からねじキャップCaを押し込んでセットするには、図示しないマーク等によって中栓BaとねじキャップCaとの周方向の位置を仮に合わせてもよいが、第1実施例と同様に、開封表示部80は、封緘バンドC2aから下方に延びているので、開封表示部80を開封確認部70の段壁部71に形成されたスリット73の後方スリット73aに挿入できるようにして、位置合わせすることも可能であり、さらに、ねじキャップCaを中栓Baの軸心と合わせるように載置する。
その後、ねじキャップCaの内歯48が、移行栓体15の外歯18の間に嵌入されない場合には、ねじキャップCaに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCaを左右方向にわずかに回動させると、ねじキャップCaの内歯48は、外歯18の間に嵌入し、移行栓体15の外歯18と係合することが可能な状態となる。
次に、この状態からねじキャップCaを中栓Baに押し込むと、第1実施例と同様にして、ねじキャップCaを中栓Baにセットすることができる。
このとき、封緘バンドC2aの一対の開封表示部80は、図8に示すように、開封確認部70内に没入し、外周筒部72に形成された一対の開口部74から表示板83に表示された「OPEN」の文字が見えない状態になる。
次に、本実施例の注出キャップが装着された容器を使用するには、図8に示す状態からねじキャップCaを中栓Baに対して開蓋方向に回動させる。
ねじキャップCaを開蓋方向に回動すると、キャップ本体C1と弱化連結片42で連結された封緘バンドC2aは、キャップ本体C1とともに回動され、一対の開封表示部80も図8(b)で見て右方向に移動し、開封表示部80の爪部84は、一対の係止部75の第1端部75aと当接する。
さらに、回動が進むと、開封表示部80の爪部84は、係止部75を乗り越え、本実施例では、図11に示すように、接続部82が係止部75と当接することにより、開封表示部80の移動が停止し、開封確認部70の一対の開口部74から表示板83の「OPEN」の文字が視認でき、注出キャップの両側から注出キャップの開封を一目で確認することができる。
さらに、回動が進むと、本実施例では、一対の開封表示部80が一対の係止部75に係止したことにより、封緘バンドC2aは、対向する2個所で安定して係止され、キャップ本体C1と封緘バンドC2aとの間に設けられた弱化連結片42が破断し、キャップ本体C1から封緘バンドC2aが分離する。
ねじキャップCaの回動が進むと、移行栓体15に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部14が破断して注出筒10内に注出口が開封され、注出筒10から分離された移行栓体15は、切断筒部43の第2係着突部49によって引き上げられ、ねじキャップCaとともに上昇し、雌ねじ50が雄ねじ23から螺脱して、ねじキャップCaを中栓Baから離脱させれば、ねじキャップCaとともに移行栓体15が除去された注出筒10の注出口から容器本体A内の内容物を注出することができる。
次に、第2実施例の中栓Baの開封確認部70とねじキャップCaの開封表示部80の構成を変更した第3実施例について、図12〜図18を参照して説明する。
以下、第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、開封確認部70と開封表示部80における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図12に示すように、Aは容器本体、Bbは容器本体Aに装着される中栓、Cbは中栓Bbに螺合して着脱自在に装着されるねじキャップである。
中栓Bbは、外周面から拡径して形成され、ねじキャップCbが開封されたことを後述する開封表示部100により視認可能な開封確認部90が設けられている。
開封確認部90は、図14に示すように、側面に相対向する一対の開口部94が設けられた拡径筒部として形成され、具体的には、外筒5の下部外周面から径方向に延設された一対の段壁部91と、段壁部91の外縁から外筒5と平行に垂設され、外筒5の下端部まで延びた外周筒部92とを備えている。
外筒5と外周筒部92の間には、一方の段壁部91から他方の段壁部91までの範囲にそれぞれ円弧状の第1スリット93aおよび第2スリット93bが形成されている。
段壁部91の下面には、第1端部95aおよび第2端部95bを有する係止部95が垂設され、外周筒部92には、それぞれの係止部95が形成された位置から閉蓋方向に離れた位置に、周方向に沿って横長の開口部94が一対形成されている。
段壁部91および外周筒部92は、段壁部91の開蓋方向端部から垂設された一対の補強リブ96によって外筒5と接続されている。
さらに、開封確認部90には、中栓Bbを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構Dが設けられている。
図13および図15に示すように、外周筒部92は、第1スリット93aの一端部である補強リブ96近傍から、軸方向に破断可能に形成された薄肉の縦切断部110によって補強リブ96側の外周筒部92から切り離され外方に展開可能になっている。
外周筒部92の縦切断部110から右方向には、上部に指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け凹部111が形成されている。
第1スリット93aの終端側である第1端部95aに隣接する外筒5の係止縮径部27を含めた下部は、図14(b)および図15(b)に示すように、径方向に切り欠かれており、外筒5と外周筒部92の間に破断可能な径方向切断部112が形成されている。
外筒5の下部は、外周筒部92の上端部と同じ高さで、周方向にわたって外周面から径方向に切欠き凹部113が設けられ、外筒5の径方向切断部112から第2スリット93b方向には、図14および図15に示すように、外筒5の内周側に破断可能な薄肉の周方向切断部114が形成されている。
図14および図15に示すように、径方向切断部112から上面視で反時計回りに縦切断部110に向けて周方向切断部114が設けられるため、開封確認部90は、径方向切断部112と縦切断部110とに挟まれ、大部分が第2スリット93bに対応する部分で外筒5の下部とともに切り離し可能に形成されている。
切欠き凹部113に設けられる周方向切断部114は、少なくとも中心角180°以上の円弧範囲にわたって形成されることが好ましく、本実施例では、周方向切断部114は、約230°の円弧範囲にわたって形成されている。
図16に示すように、ねじキャップCbは、中栓Bbの雄ねじ23に螺合する雌ねじ50を有するキャップ本体C1と、キャップ本体C1に破断可能な弱化連結片42を介して連結された封緘バンドC2bとから構成されている。
封緘バンドC2bは、ねじキャップCbの開蓋時に開封確認部90の側面に形成された一対の開口部94から視認可能な相対向する一対の開封表示部100を備えている。
封緘バンドC2bは、キャップ本体C1の外周壁41下端から弱化連結片42を介して接続されたリング部101を備え、開封表示部100は、リング部101の下端から垂設された一対の表示板103と、表示板103の下部から開蓋方向に向かって周方向に延設された爪部104と、表示板103の下端から閉蓋方向に向かって延設された横梁105と、横梁105の終端とリング部101とを連結する支持壁106とを備えている。
さらに、封緘バンドC2bは、リング部101の表示板103の近傍に、破断可能な薄肉のリング弱化部107が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の注出キャップを容器本体Aに装着するには、第2実施例と同様に、中栓Bbの上部からねじキャップCbを押し込み、中栓BbとねじキャップCbをセットしてから容器本体Aの口部1に中栓Bbを当てがって打栓する。
中栓Bbの上部からねじキャップCbを押し込んでセットするには、図示しないマーク等によって中栓BbとねじキャップCbとの周方向の位置を仮に合わせてもよいが、第2実施例と同様に、開封表示部100は、封緘バンドC2bから下方に延びているので、開封表示部100を開封確認部90の一対の段壁部91の間に形成された第1スリット93aおよび第2スリット93bに挿入できるようにして、位置合わせすることも可能であり、さらに、ねじキャップCbを中栓Bbの軸心と合わせるように載置する。
その後、ねじキャップCbの内歯48が、移行栓体15の外歯18の間に嵌入されない場合には、ねじキャップCbに荷重を掛けない状態で、ねじキャップCbを左右方向にわずかに回動させると、ねじキャップCbの内歯48は、外歯18の間に嵌入し、移行栓体15の外歯18と係合することが可能な状態となる。
次に、この状態からねじキャップCbを中栓Bbに押し込むと、第2実施例と同様にして、図13に示すように、ねじキャップCbを中栓Bbにセットすることができる。
このとき、封緘バンドC2bの一対の開封表示部100は、図12に示すように、開封確認部90内に没入し、外周筒部92に形成された一対の開口部94から表示板103に表示された「OPEN」の文字が見えない状態になるが、本実施例では、開封表示部100の表示板103の下部から開蓋方向に向かって周方向に延設された爪部104は、外周筒部92に形成された開口部94から矢印のような形状を露出することにより、誰が開封する場合でも、開封方向を明確に示すことができる。
次に、本実施例の注出キャップが装着された容器を使用するには、図12に示す状態からねじキャップCbを中栓Bbに対して開蓋方向に回動させる。
ねじキャップCbを開蓋方向に回動すると、キャップ本体C1と弱化連結片42で連結された封緘バンドC2bは、キャップ本体C1とともに回動され、一対の開封表示部100も図12(a)で見て右方向に移動し、開封表示部100の爪部104は、一対の係止部95の第1端部95aと当接する。
さらに、回動が進むと、開封表示部100の爪部104は、係止部95を乗り越え、図17に示すように、爪部104は、係止部95の第2端部95bと係合することにより、開封表示部100の移動が停止し、開封確認部90の一対の開口部94から表示板103の「OPEN」の文字が視認でき、注出キャップの両側から注出キャップの開封を一目で確認することができる。
このとき、本実施例では、一対の開封表示部100が一対の係止部95に係止したことにより、封緘バンドC2bは、対向する2個所で安定して係止され、キャップ本体C1と封緘バンドC2bとの間に設けられた弱化連結片42が破断し、キャップ本体C1から封緘バンドC2bが分離する。
ねじキャップCbの回動が進むと、移行栓体15に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部14が破断して注出筒10内に注出口が開封され、注出筒10から分離された移行栓体15は、切断筒部43の第2係着突部49によって引き上げられ、ねじキャップCbとともに上昇し、雌ねじ50が雄ねじ23から螺脱して、ねじキャップCbを中栓Bbから離脱させれば、ねじキャップCbとともに移行栓体15が除去された注出筒10の注出口から容器本体A内の内容物を注出することができる。
本実施例の注出キャップは、容器を使用した後に廃棄する際に、中栓Bbを簡単な操作で容器本体Aから分離し、分別して廃棄することができる。
まず、中栓BbからねじキャップCbのキャップ本体C1を外した後、図13に示す縦切断部110付近の引っ掛け凹部111に手指を掛けて外周筒部92を手前に引っ張ると、図18(a)に示すように、縦切断部110が破断し、第1スリット93aを拡げるように、外周筒部92が外方に展開するが、封緘バンドC2bのリング部101は、切断しないで外筒5の外周に残留している。
外周筒部92を指で把持しながら、さらに外周筒部92を引っ張ると、図18(b)に示すように、段壁部91によって区画された第1スリット93aの終端部(係止部95の第1端部95a)に隣接して設けられた径方向切断部112が破断し、外筒5の周方向切断部114の破断が開始される。
周方向切断部114の破断が開始されると、外方に展開された外周筒部92は、段壁部91とともに、第2スリット93bも外方に展開され、リング部101は、下端から垂設された支持壁106が第2スリット93bの展開に伴って外方に引っ張られ、リング弱化部107が破断する。
同時に、当該部分の外筒5は、周方向切断部114に沿って、係止縮径部27(図14(a)、図15(a)参照)の形成された下部が破断を進行させることにより、周方向切断部114が破断したところでは、係止縮径部27の係止突条2(図1参照)への係合が解除されるので、段壁部91の近くまで破断が進むと、係止縮径部27による口部1への拘束が解除され、外周筒部92を引き上げると、中栓Bbを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
本発明の注出キャップは、ねじキャップを開蓋方向に回動するだけで、中栓の開封確認部により開封状態であることが視認できるから、使用開始前の密封状態を維持する必要がある飲食品や調味料などの容器に広く利用可能であり、とくに誰でも簡単に開封して利用できる容器として好適である。
A 容器本体
B、Ba、Bb 中栓
C、Ca、Cb ねじキャップ
C1 キャップ本体
C2、C2a、C2b 封緘バンド
D 分別機構
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 上壁
8 ねじ壁部
9 天壁
10 注出筒
11 基部
12 リップ部
14 薄肉弱化部
15 移行栓体
16 柱状壁
17 底壁
18 外歯(第1歯部)
20 拡径部
21 第1係着突部
22 フランジ部
23 雄ねじ(第1ねじ部)
23a 傾斜上面
23b 平坦下面
25 段部
26 音出し突部
27 係止縮径部
28 ストッパー
28a 第1当接面
28b 第1傾斜面
30、70、90 開封確認部(拡径筒部)
31、71、91 段壁部
32、72、92 外周筒部
33、73 スリット
33a、73a 後方スリット
33b、73b 前方スリット
34、74、94 開口部
35、75、95 係止部
35a、75a、95a 第1端部
35b、75b、95b 第2端部
36、76、96 補強リブ
40 頂壁
41 外周壁
42 弱化連結片(弱化連結部)
43 切断筒部
44 ねじ筒部
45 音出し部材
47 密封筒
48 内歯(第2歯部)
49 第2係着突部
50 雌ねじ(第2ねじ部)
50a 平坦上面
50b 傾斜下面
51 くさび状凹部
51a 第2当接面
51b 第2傾斜面
52 基部
53 振動片
60、80、100 開封表示部
61、81、101 リング部
62、82 接続部
63、83、103 表示板
64、84、104 爪部
85、105 横梁
86、106 支持壁
93a 第1スリット
93b 第2スリット
107 リング弱化部
110 縦切断部
111 引っ掛け凹部
112 径方向切断部
113 切欠き凹部
114 周方向切断部

Claims (8)

  1. 容器本体の口部に装着される中栓と、中栓に螺合して着脱可能に装着されるねじキャップとを備え、
    中栓は、外周に設けられた開封確認部と、内容物の注出口が形成された天壁とを有し、
    ねじキャップは、中栓に螺合するキャップ本体と、キャップ本体の下端に破断可能な弱化連結部を介して連結された封緘バンドとを有し、
    封緘バンドは、ねじキャップの開蓋時に、中栓の開封確認部から視認可能な開封表示部を有することを特徴とする注出キャップ。
  2. 開封確認部は、中栓の側面に開口部が設けられた拡径筒部として形成され、
    開封表示部は、封緘バンドの下端から周方向に延設され、開蓋時に拡径筒部の開口部から視認可能な表示板を有することを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 拡径筒部は、円弧状のスリットが形成された段壁部と、段壁部の外縁から垂設された外周筒部とを有し、
    表示板は、ねじキャップのセット時に段壁部のスリットに挿入されることを特徴とする請求項2に記載の注出キャップ。
  4. 表示板は、開蓋方向後端側に設けられ、封緘バンドの下端と接続された接続部と、開蓋方向先端側に設けられた爪部とを有し、
    拡径筒部は、表示板の爪部と係合する係止部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の注出キャップ。
  5. 爪部は、開蓋前に、拡径筒部の開口部から視認可能であることを特徴とする請求項4に記載の注出キャップ。
  6. 開封確認部は、2個所の開口部を有し、
    開封表示部は、2枚の表示板を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の注出キャップ。
  7. 中栓は、容器本体の口部に装着される外筒を有し、
    拡径筒部は、外筒の外周面から径方向に延設された段壁部と、段壁部の外縁から外筒と平行に垂設された外周筒部を有し、
    封緘バンドは、下端に開封表示部が垂設されたリング部を有し、
    中栓は、外筒および拡径筒部に、容器本体から分離して分別廃棄可能な分別機構を有し、
    分別機構は、スリットの一端部側に面する外周筒部に形成された縦切断部と、スリットの他端部側に隣接し、外筒の外周面に破断可能に形成された径方向切断部と、径方向切断部からスリットの他端部側と反対方向に所定円弧範囲にわたって、径方向切断部の上面の高さに一致して外筒の外周面から径方向に切り欠かれた切欠き凹部と、切欠き凹部によって外筒内周側に破断可能に形成された薄肉の周方向切断部とを有し、
    封緘バンドのリング部は、径方向切断部の近傍に破断可能なリング弱化部を有することを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の注出キャップ。
  8. 中栓は、天壁の注出口から立設された注出筒と、注出筒の内周面に薄肉弱化部を介して連設され、開蓋時にねじキャップに係着されて抜栓される移行栓体とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の注出キャップ。
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