JP2020192646A - チャックテーブルおよびチャックテーブルの製造方法 - Google Patents

チャックテーブルおよびチャックテーブルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工終了後に端材が保持面に残ってしまうことを抑制することができること。【解決手段】チャックテーブル10は、格子状の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスを備えるデバイス領域と、デバイス領域の外周に余剰領域とを備えるパッケージ基板を、分割予定ラインに沿って切削ブレードで分割する際に吸引保持する。チャックテーブル10は、切削ブレードの厚さより太い幅で分割予定ラインに対応する切削ブレード用の逃げ溝14と、切削ブレード用の逃げ溝14に区画された領域でパッケージ基板のデバイス領域を吸引する吸引穴15と、を備え、パッケージ基板を支持する保持面11と、パッケージ基板の余剰領域に対応する領域の保持面11に形成された凹部16と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、切削装置のチャックテーブルおよびチャックテーブルの製造方法に関する。
パッケージ基板は、フレームの開口にダイシングテープで被加工物を固定する、半導体ウェーハなどと異なり、ダイシングテープのような消耗品を抑制するために、分割予定ラインに対応した逃げ溝を備えるチャックテーブル(例えば、特許文献1参照)により直接吸引保持されて切削装置により切削される。
特許第4388640号公報
前述した切削装置は、主に樹脂によりデバイスが封止されたパッケージ基板などをデバイスチップに分割するために用いられ、治具ダイサーと呼ばれる。この治具ダイサーでは、加工が終了すると、デバイスチップだけがチャックテーブルに残存するよう、切削中にデバイス領域以外の余剰領域(端材)が切削水の衝突によって飛ばされるよう吸引保持しない設定にする事が多い。よって、治具ダイサーは、切削加工中に確実にチャックテーブルから端材が飛散することが重要である。
しかしながら、治具ダイサーは、チャックテーブルの保持面に同時にデバイス領域が強固に吸着されることが必要であるため、保持面が被加工物であるパッケージ基板に密着するようなゴム等で形成されている。このために、治具ダイサーは、端材を保持面に吸引していなくても、密着して剥がれにくいため、加工終了後もチャックテーブルの保持面に端材が残ってしまう、ということが発生してしまう。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工終了後に端材が保持面に残ってしまうことを抑制することができる切削装置のチャックテーブル及びチャックテーブルの製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削装置のチャックテーブルは、格子状の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスを備えるデバイス領域と、該デバイス領域の外周に余剰領域とを備えるパッケージ基板を、該分割予定ラインに沿って切削ブレードで分割する際に吸引保持する切削装置のチャックテーブルであって、該切削ブレードの厚さより太い幅で該分割予定ラインに対応する該切削ブレード用の逃げ溝と、該逃げ溝に区画された領域で該パッケージ基板の該デバイス領域を吸引する吸引穴と、を備え、該パッケージ基板を支持する保持面と、該パッケージ基板の該余剰領域に対応する領域の該保持面に形成された凹部と、を備えることを特徴とする。
本発明のチャックテーブルの製造方法は、格子状の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスを備えるデバイス領域と、該デバイス領域の外周に余剰領域とを備えるパッケージ基板を、該分割予定ラインに沿って切削ブレードで分割する際に吸引保持する切削装置のチャックテーブルの製造方法であって、該切削ブレードの厚さより太い幅で該分割予定ラインに対応する該切削ブレード用の逃げ溝と、該逃げ溝に区画された領域で該パッケージ基板の該デバイス領域を吸引する吸引穴と、を備え、該パッケージ基板を支持する保持面を形成する保持面形成ステップと、該パッケージ基板の該余剰領域に対応する該保持面の領域に、該切削装置に装着した該切削ブレードで凹部を形成する余剰領域加工ステップと、備えることを特徴とする。
前記チャックテーブルの製造方法では、該保持面は、ラバー材で形成されても良い。
本願発明は、加工終了後に端材がチャックテーブルに残ってしまうことを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る切削装置のチャックテーブルを備える切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された切削装置のチャックテーブル及び加工対象のパッケージ基板を示す斜視図である。 図3は、図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図4は、実施形態1に係るチャックテーブルの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、図4に示されたチャックテーブルの製造方法の保持面形成ステップ後のチャックテーブルの断面図である。 図6は、図4に示されたチャックテーブルの製造方法の余剰領域加工ステップを示すチャックテーブルの断面図である。 図7は、図1に示された切削装置がチャックテーブルの保持面にパッケージ基板を吸引保持した状態を一部断面で示す側面図である。 図8は、図1に示された切削装置がチャックテーブルの保持面に吸引保持したパッケージ基板を切削加工する状態を一部断面で示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る切削装置のチャックテーブルを図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置のチャックテーブルを備える切削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された切削装置のチャックテーブル及び加工対象のパッケージ基板を示す斜視図である。図3は、図2中のIII−III線に沿う断面図である。
実施形態1に係る切削装置のチャックテーブル(以下、単にチャックテーブルと記す)10は、図1に示す切削装置1を構成する。図1に示された切削装置1は、図2に示すパッケージ基板200を切削する装置である。実施形態1において、切削装置1の加工対象のパッケージ基板200は、図2に示すように、基板201と、複数のデバイス202と、封止剤203と、を備える。
基板201は、平面形が矩形状の平板であり、デバイス202等に接続される電極や各種配線が形成されている。基板201は、表面204にデバイス202が実装されたデバイス領域205と、デバイス領域205の外周に余剰領域206とを備える。
デバイス領域205は、格子状の分割予定ライン207によって区画された複数の領域それぞれにデバイス202を備える。即ち、デバイス領域205は、格子状の分割予定ライン207によって区画された各領域にデバイス202を実装している。余剰領域206は、デバイス領域205を全周に亘って囲繞しており、デバイス202が実装されていない。
デバイス202は、基板201の表面204のデバイス領域205に実装されている。デバイス202は、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等を備える。
封止剤203は、絶縁性の合成樹脂により構成され、デバイス領域205に実装されたデバイス202を封止(被覆)している。封止剤203は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、又はポリイミド樹脂等により構成される。
また、パッケージ基板200は、基板201の表面204の封止剤203により被覆されずに露出した余剰領域206に切削装置1によるアライメント時に分割予定ライン207の基準となるアライメントマーク208が形成されている。アライメントマーク208は、分割予定ライン207との相対的な位置が予め定められている。
図1に示す切削装置1は、パッケージ基板200を分割予定ライン207に沿って切削ブレード21で切削して、個々のパッケージデバイス210に分割する装置であって、図1に示すように、チャックテーブル10と、切削ユニット20と、移動ユニット30と、制御ユニット100とを少なくとも備える。
移動ユニット30は、チャックテーブル10を鉛直方向と平行なZ軸方向と平行な軸心回りに回転する図示しない回転駆動源と、チャックテーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット31と、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りするY軸移動ユニット32と、切削ユニット20をZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット33とを少なくとも備える。
X軸移動ユニット31は、切削ユニット20によりパッケージ基板200が切削される切削領域34と、チャックテーブル10に切削前のパッケージ基板200が搬入されるとともに切削後のパッケージデバイス210が搬出される搬入出領域35とに亘って、チャックテーブル10をX軸方向に沿って移動させる。X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ及びチャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
チャックテーブル10は、パッケージ基板200を分割予定ライン207に沿って切削ユニット20の切削ブレード21で分割する際に、基板201の裏面209側を保持面11で吸引保持するものである。チャックテーブル10は、図2及び図3に示すように、基台12と、ゴムシート13とを備える。基台12は、ステンレス鋼等の金属から構成され、厚手の平盤状に形成されている。実施形態1において、基台12の平板形状は、パッケージ基板200の平面形状と同様に矩形状に形成され、パッケージ基板200の平面形状よりも大きく形成されている。
実施形態1では、基台12は、ステンレス鋼等の金属から構成された一対の板部材121,122同士が重ねられ、固定されて構成されている。また、基台12は、一対の板部材121,122間に図示しない真空吸引源と吸引路123で接続された吸引空間124が形成されている。実施形態1では、吸引空間124は、一対の板部材121,122のうち切削装置1に設置されると下方に位置する一方の板部材121の上面から凹の凹みにより構成されている。真空吸引源は、例えば、真空ポンプにより構成される。
ゴムシート13は、ラバー材であるゴムなどの弾性を有する合成樹脂から構成され、シート状に形成されている。ゴムシート13の平面形状は、パッケージ基板200の平面形状と等しい、又は大きい。ゴムシート13は、基台12の一対の板部材121,122のうち切削装置1に設置されると上方に位置する他方の板部材122の上面の中央に重ねられた状態で基台12に取り付けられる。ゴムシート13の表面は、X軸方向とY軸方向との双方に沿って平坦に形成され、実施形態1では、パッケージ基板200の基板201の裏面209を吸引保持する保持面11をなしている。即ち、保持面11は、ラバー材であるゴムなどの弾性を有する合成樹脂で形成されている。
また、チャックテーブル10の保持面11は、切削ユニット20の切削ブレード21を逃がすための複数の切削ブレード用の逃げ溝14と、複数の吸引穴15とを備える。切削ブレード用の逃げ溝14及び吸引穴15とは、ゴムシート13と基台の他方の板部材122とに設けられている。
切削ブレード用の逃げ溝14は、保持面11と他方の板部材122の上面とに開口し、保持面11に吸引保持したパッケージ基板200の分割予定ライン207に対応する位置に設けられている。このために、切削ブレード用の逃げ溝14は、格子状に配置されている。切削ブレード用の逃げ溝14は、分割予定ライン207と同様に直線状に延びており、ゴムシート13を貫通しているとともに他方の板部材122の上面から凹に形成されている。また、切削ブレード用の逃げ溝14は、切削ブレード21の切刃の厚さ211(図に示す)よりも太い幅141である。
吸引穴15は、切削ブレード用の逃げ溝14で区画された各領域に設けられている(実施形態1では、各領域に一つ設けられている)。吸引穴15は、保持面11に吸引保持したパッケージ基板200のデバイスチップ102に対応する位置に設けられかつゴムシート13と他方の板部材122とを貫通して、吸引空間124に連通している。
実施形態1に係るチャックテーブル10は、前述したように、切削ブレード用の逃げ溝14と吸引穴15とを備えて、保持面11上にテープを介すことなく、直接、パッケージ基板200等を吸引保持する、所謂、治具チャックテーブルである。
チャックテーブル10は、真空吸引源により吸引空間124が吸引されることで、保持面11に載置されたパッケージ基板200を吸引穴15で吸引して保持面11に吸引保持する。このとき、吸引穴15は、デバイス202に対応する位置に配置されているので、パッケージ基板200のデバイス領域205を吸引保持する。また、チャックテーブル10は、X軸移動ユニット31によりX軸方向に移動自在な回転駆動源に支持されて、移動ユニット30によりX軸方向に移動自在に設けられかつZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。
また、チャックテーブル10は、凹部16を備える。凹部16は、保持面11に吸引保持したパッケージ基板200の余剰領域206に対応する領域の保持面11に形成されている。即ち、凹部16は、保持面11のパッケージ基板200の余剰領域206に対応する領域に設けられている。実施形態1では、凹部16は、切削ブレード用の逃げ溝14と平行に延在し、保持面11の各外縁部に1本ずつ設けられている。また、実施形態1において、凹部16は、ゴムシート13を貫通しているとともに他方の板部材122の上面から凹に形成されている。
また、実施形態1において、切削ブレード用の逃げ溝14及び凹部16は、基台12の他方の板部材122の外縁まで形成されている。
切削ユニット20は、チャックテーブル10で保持されたパッケージ基板200を切削する切削ブレード21を備える。切削ユニット20は、切削ブレード21をY軸方向と平行な軸心回りに回転する図示しないスピンドルを収容したスピンドルハウジング22と、切削ブレード21に切削水を供給する切削水供給ノズル23とを備える。切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200に対して、スピンドルハウジング22が、Y軸移動ユニット32によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット33によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
実施形態1では、切削ユニット20は、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33などを介して、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3に支持されている。切削ユニット20は、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33により、チャックテーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。切削ブレード21に供給された切削水は、切削ブレード21の回転により搬入出領域35に対して離れる方向に切削ブレード21から噴出される。
切削ユニット20は、Y軸移動ユニット32によりY軸方向に割り出し送りされるとともにZ軸移動ユニット33によりZ軸方向に切り込み送りされ、X軸移動ユニット31によりチャックテーブル10がX軸方向に加工送りされることにより、パッケージ基板200を切削する。
また、切削装置1は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200の基板201の表面204のアライメントマーク208を撮像する撮像ユニット40を備える。撮像ユニット40は、チャックテーブル10に保持された切削前のパッケージ基板200のアライメントマーク208を撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット40は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200を撮像して、パッケージ基板200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を取得し、取得した画像を制御ユニット100に出力する。実施形態1では、撮像ユニット40は、一方の切削ユニット20に取り付けられて、この一方の切削ユニット20とY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられている。
また、切削装置1は、エアカーテン形成ユニット50を備える。エアカーテン形成ユニット50は、図示しない支持部材によりX軸移動ユニット31によりX軸方向に移動されるチャックテーブル10の上方に配置されている。実施形態1では、エアカーテン形成ユニット50は、Y軸方向と平行な直線状に形成され、切削領域34と搬入出領域35との間に配置されている。エアカーテン形成ユニット50は、図示しない加圧気体供給源から供給される加圧された気体をチャックテーブル10に向けて噴出する噴出口51をY軸方向に間隔をあけて複数設けている。エアカーテン形成ユニット50は、加圧された気体を切削領域34から搬入出領域35に向って移動するチャックテーブル10に保持された切削後のパッケージデバイス210に吹き付けて、パッケージデバイス210から切削水を除去する。
制御ユニット100は、切削装置1の上述した構成要素をそれぞれ制御して、パッケージ基板200に対する切削加工動作を切削装置1に実施させるコンピュータである。制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、切削装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して切削装置1の上述した構成要素に出力する。
また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニット及びオペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットと接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
次に、実施形態1に係るチャックテーブルの製造方法を図面に基づいて説明する。図4は、実施形態1に係るチャックテーブルの製造方法の流れを示すフローチャートである。図5は、図4に示されたチャックテーブルの製造方法の保持面形成ステップ後のチャックテーブルの断面図である。図6は、図4に示されたチャックテーブルの製造方法の余剰領域加工ステップを示すチャックテーブルの断面図である。
実施形態1に係るチャックテーブルの製造方法は、図4に示すように、保持面形成ステップST1と、余剰領域加工ステップST2とを備える。
保持面形成ステップST1は、切削ブレード21の厚さ211より太い幅141で分割予定ラインに対応する切削ブレード用の逃げ溝14と、切削ブレード用の逃げ溝14に区画された領域でパッケージ基板200のデバイス領域205を吸引する吸引穴15と、を備え、パッケージ基板200を支持する保持面11を形成するステップである。保持面形成ステップST1は、図5に示すように、一対の板部材121,122同士を固定し、他方の板部材122に取り付けるとともに、チャックテーブル10の保持面11に切削ブレード用の逃げ溝14と吸引穴15とを形成する。実施形態1において、保持面形成ステップST1では、保持面11に切削ブレード用の逃げ溝14と吸引穴15とを形成したチャックテーブル10を切削装置1に設置して、余剰領域加工ステップST2に進む。
余剰領域加工ステップST2は、パッケージ基板200の余剰領域206に対応する保持面11の領域に、切削装置1に装着した切削ブレード21で凹部16を形成するステップである。実施形態1において、余剰領域加工ステップST2では、オペレータが入力ユニットを操作して、図6に示すように、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的に移動させながら切削ブレード21の保持面11の余剰領域206に対応する位置に切り込ませて、余剰領域206に対応する保持面11の領域に凹部16を形成する。実施形態1において、余剰領域加工ステップST2では、保持面11の各外縁部に1本ずつ凹部16を形成すると、チャックテーブルの製造方法を終了する。
次に、本明細書は、切削装置1の加工動作を説明する。図7は、図1に示された切削装置がチャックテーブルの保持面にパッケージ基板を吸引保持した状態を一部断面で示す側面図である。図8は、図1に示された切削装置がチャックテーブルの保持面に吸引保持したパッケージ基板を切削加工する状態を一部断面で示す側面図である。
前述した切削装置1は、オペレータにより加工内容情報が制御ユニット100に登録され、搬入出領域35に位置付けられたチャックテーブル10の保持面11にパッケージ基板200が載置され、制御ユニット100が入力ユニット140を介してオペレータから加工動作の開始指示を受け付けると加工動作を開始する。加工動作では、切削装置1は、図7に示すように、真空吸引源で吸引穴15を吸引して、チャックテーブル10にパッケージ基板200のデバイス領域205を吸引保持し、X軸移動ユニット31にチャックテーブル10を切削領域34に向けて移動させて、撮像ユニット40でチャックテーブル10上のパッケージ基板200のアライメントマーク208を撮像する。
切削装置1は、パッケージ基板200の分割予定ライン207と切削ブレード21との位置合わせを行うアライメントを遂行する。切削装置1は、チャックテーブル10と切削ユニット20の切削ブレード21とを分割予定ライン207に沿って相対的に移動させながら分割予定ライン207に切削ブレード用の逃げ溝14内に侵入するまで切削ブレード21を切り込ませる。切削装置1は、図8に示すように、パッケージ基板200を分割予定ライン207に沿って切削して、パッケージ基板200を個々のパッケージデバイス210に分割するとともに、余剰領域206を端材220に分割する。
このとき、吸引穴15が切削ブレード用の逃げ溝14により区画されデバイス202に対応した領域に設けられているので、切削ブレード21の回転により搬入出領域35に対して離れる方向に切削ブレード21から噴出される切削水があたっても、個々に分割されたパッケージデバイス210は、保持面11に吸引保持され続ける。また、余剰領域206が分割されて形成された端材220は、吸引穴15の吸引力が作用しないとともに、凹部16内に切削水が浸入し、凹部16内に浸入した切削水が表面張力により端材220が保持面11に密着するのを抑制する。このために、端材220は、切削ブレード21の回転により搬入出領域35に対して離れる方向に切削ブレード21から噴出される切削水があたると、切削水とともにチャックテーブル10から搬入出領域35に対して離れる方向に飛散される。
切削装置1は、切削ブレード21を全ての分割予定ライン207に切り込ませて、全ての分割予定ライン207を切削した後、切削ユニット20をチャックテーブル10から退避する。切削装置1は、エアカーテン形成ユニット50の噴出口51から加圧された気体を噴出させて、チャックテーブル10を搬入出領域35に向けて移動する。すると、噴出口51から加圧された気体が、チャックテーブル10に吸引保持されたパッケージデバイス210にあたってパッケージデバイス210の表面から切削水を除去する、また、チャックテーブル10の保持面11に端材220が密着していた場合には、噴出口51から加圧された気体が、端材220をチャックテーブル10から搬入出領域35に対して離れる方向に飛散する。切削装置1は、チャックテーブル10を搬入出領域35で停止し、チャックテーブル10の吸引保持を解除して加工動作を終了する。個々に分割されたパッケージデバイス210は、チャックテーブル10の保持面11から取り除かれて、次工程等に搬送される。
以上説明したように、チャックテーブル10は、余剰領域206に対応する領域の保持面11に凹部16を設けて、切削加工中に凹部16内に切削水が浸入するようにして、保持面11の端材220との接触面積を抑制し、凹部16内に浸入した切削水の表面張力により端材220が保持面11に密着することが抑制されるので、端材220の保持面11からの飛散を促進できる。その結果、チャックテーブル10は、加工終了後に端材220がチャックテーブル10の保持面11に残ってしまうことを抑制することができるという効果を奏する。
また、実施形態1に係るチャックテーブルの製造方法は、パッケージ基板200の余剰領域206に対応する保持面11の領域に切削ブレード21を切り込ませて凹部16を形成するので、チャックテーブル10の状態に応じて凹部16を形成できるため、カスタマイズが容易である、という効果を奏する。
また、切削装置1は、エアカーテン形成ユニット50を備えているので、仮に切削加工後も保持面11に端材220が残っていても、エアカーテン形成ユニット50の噴出口51から噴射される加圧された気体により保持面11から端材220を飛散させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態等に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明では、他方の板部材122が金属ではなく樹脂等、切削ブレード21で切削しやすい材料で形成されていても良い。また、本発明では、凹部16の深さがゴムシート13を超えて他方の板部材122まで至らない範囲で形成されていても良い。
1 切削装置
10 チャックテーブル
11 保持面
14 切削ブレード用の逃げ溝
15 吸引穴
16 凹部
21 切削ブレード
200 パッケージ基板
202 デバイス
205 デバイス領域
206 余剰領域
207 分割予定ライン
211 厚さ
ST1 保持面形成ステップ
ST2 余剰領域加工ステップ

Claims (3)

  1. 格子状の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスを備えるデバイス領域と、該デバイス領域の外周に余剰領域とを備えるパッケージ基板を、該分割予定ラインに沿って切削ブレードで分割する際に吸引保持する切削装置のチャックテーブルであって、
    該切削ブレードの厚さより太い幅で該分割予定ラインに対応する該切削ブレード用の逃げ溝と、該逃げ溝に区画された領域で該パッケージ基板の該デバイス領域を吸引する吸引穴と、を備え、該パッケージ基板を支持する保持面と、
    該パッケージ基板の該余剰領域に対応する領域の該保持面に形成された凹部と、を備える切削装置のチャックテーブル。
  2. 格子状の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスを備えるデバイス領域と、該デバイス領域の外周に余剰領域とを備えるパッケージ基板を、該分割予定ラインに沿って切削ブレードで分割する際に吸引保持する切削装置のチャックテーブルの製造方法であって、
    該切削ブレードの厚さより太い幅で該分割予定ラインに対応する該切削ブレード用の逃げ溝と、該逃げ溝に区画された領域で該パッケージ基板の該デバイス領域を吸引する吸引穴と、を備え、該パッケージ基板を支持する保持面を形成する保持面形成ステップと、
    該パッケージ基板の該余剰領域に対応する該保持面の領域に、該切削装置に装着した該切削ブレードで凹部を形成する余剰領域加工ステップと、備える切削装置のチャックテーブルの製造方法。
  3. 該保持面は、ラバー材で形成されている請求項2に記載の切削装置のチャックテーブルの製造方法。
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