JP2020189468A - コンテナ型射出成形ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
この装置は低圧で射出できることから、鋳肌が綺麗になっており、この点からの評価も高く、特許文献2では、更に、成形品の多様化、特にサイズの大型化へ対応できるよう改善提案がされており、汎用性も増している。
一方、射出成形装置を特定の作業現場に半永久的に設置せずに、複数の作業現場で共用しようとすると、作業現場で射出成形装置を設置すると共に、駆動源や制御系と接続して稼働可能状態にし、必要な射出成形作業を終了した後には、当該射出成形装置等を取り外し、次の作業現場まで輸送し、そこで同じように設置及び取り外しの作業を行うことになる。そして、コンテナ輸送中における揺れや振動から保護するために、射出成形装置は一旦分解して梱包することになる。
而して、これらの作業をエンドユーザーに要求するのは、現実的ではない。
図1において、符号3はコンテナを示す。このコンテナ3は規格化された輸送用のものであり、内部は2つの区画に仕切られており、床面5と、内側面7、9で囲まれた空間が仕切り壁11で左右に仕切られている。この仕切り壁11より右側の大空間には、手動操作式の縦型の射出成形装置Aと、エアシリンダー駆動式の横型の射出成形装置Bが設置されている。左側の小空間には、射出成形装置Bの操業用のガスタンクC、圧縮機D、制御盤E等が配置されており、コンテナ3の内部空間が作業現場となっている。射出成形装置Aはテーブル13の上に複数設置されており、射出成形装置Bは台15の上に設置されている。
輸送中には、コンテナ3は道路状態によって揺れたり振動したりする。射出成形装置Bは横型なので比較的安定的に設置されるが、射出成形装置Aは縦型なので、揺れ等の大きさによっては転倒する可能性がある。
そのため、制振機構17が備えられている。
図2、図3に示すように、テーブル13は制振機構17を介して内側面7に対して据え付けられている。
制振機構17において、符号19はベース部を示す。このベース部19は横方向の中心線を挟んで上下方向では対称になっている。その固定部21は上下方向に長い長方形の板状をしており、裏面が内側面7に重ね合されネジ止め固定されている。取付け部23は固定部21の中央寄りでその表面側から突出している。取付け部23には突出先端側に開口した凹溝25(図7)が形成されている。この凹溝25は取付け部23を横方向に貫通して左右の端面は凹端面27、27になっており、凹開口29(図6、図7)と合わせて三方が開放されている。凹溝25の内面を構成する上面と下面は共に水平面になっており、奥面は鉛直面になっており、それらの境界には丸みが付けられている。即ち、凹溝25の内部空間はほぼ直角形の空間になっている。
ゴムブッシュ31の軸芯方向には貫通孔が形成されており、それと連通して取付け部23にも上下に貫通孔が形成されている。これらの貫通孔を介してゴムブッシュ31が取付け部23に対してネジ止め固定されている。
ゴムブッシュ31は上下方向に延びる支持軸としての役割を担っている。
ホルダー35の基端部37の奥端は凹溝25の奥面までは到達せずにその手前にあり、凹溝25の奥面との間に僅かに隙間が開いている。
従って、コンテナ3の内側面7とテーブル13の間には、少し隙間が開けられている。
一対の回動片43、43がそれぞれベース部19を挟んで対向して取付けられており、合計で4個のC字状部分51、51、……でゴムブッシュ31の露出面がほぼ抱持される。この抱持状態では、ゴムブッシュ31の径方向外方への弾性的膨張が阻止される。
この上面を載置面として、射出成形装置Aが複数設置されている。この射出成形装置Aは縦型になっており、強い揺れや振動を受けると転倒し易いが、制振機構17の作用により、輸送中は揺れ等から守られている。
すなわち、一対の回動片43、43がそれぞれ手動操作により回動されて、C字状部分51、51、……でゴムブッシュ31の露出した外周面に当接して抱持した状態となっている。
この状態では、ゴムブッシュ31は径方向外方への弾性的な膨張が抑制されるので、制振機構17がその制振機能を発揮することができない。更に、C字状部分51、51、……がホルダー35の基端部37の上下を埋めるので、ゴムブッシュ31の剛性化を助けて、テーブル13がコンテナ3の内側面7に剛性的に強固に連結した状態にする。
すなわち、一対の回動片43、43がそれぞれ手動操作により回動されて、C字状部分51、51、……がゴムブッシュ31の露出した外周面から離れた状態となっている。
この状態では、ゴムブッシュ31は径方向外方への弾性的な膨張が開放されているので、制振機構17がその制振機能を発揮することができる。
従って、テーブル13の上に設置された射出成形装置Aの転倒は阻止される。
例えば、コンテナ内の射出成形装置の設置数やその設置場所等のレイアウトは、共用する事業者の事情を考慮して適宜設定すればよい。
7、9…内側面 11…仕切り壁 13…テーブル 15…台
17…制振機構 19…ベース部 21…固定部 23…取付け部
25…凹溝 27…凹端面 29…凹開口 31…ゴムブッシュ
33…凹環部 35…ホルダー 37…基端部 39…外嵌孔
41…保持片 43…回動片 45…支持部 47…保持部
49…I字状部分 51…C字状部分 53…湾曲凹面
A…手動操作式の縦型の射出成形装置
B…エアシリンダー駆動式の横型の射出成形装置
C…ガスタンク D…圧縮機 E…制御盤
Claims (6)
- コンテナと、前記コンテナの内側面に寄せながら床面の上に間隔を開けて据え付けられたテーブルと、前記テーブルの上に設置された射出成形装置とで構成され、前記コンテナの内部空間を作業現場とするコンテナ型射出成形ユニットであって、
前記内側面からの揺れや振動に抗して前記テーブルの姿勢を維持しようとする制振機構を介して前記内側面に対して前記テーブルが据え付けられており、
前記制振機構は、揺れ等を弾性的に吸収する弾性体を備えることを特徴とするコンテナ型射出成形ユニット。 - 請求項1に記載したコンテナ型射出成形ユニットにおいて、
制振機構は、弾性体で構成され上下方向に延びる支持軸と、前記支持軸に支持されるホルダーを備え、前記支持軸が内側面に対して固定され、前記ホルダーにテーブルが据え付けられていることを特徴とするコンテナ型射出成形ユニット。 - 請求項2に記載したコンテナ型射出成形ユニットにおいて、
支持軸の中間部が相対的に細くなっており、ホルダーは前記中間部に外嵌されて持ち上げ支持されていることを特徴とするコンテナ型射出成形ユニット。 - 請求項3に記載したコンテナ型射出成形ユニットにおいて、
ホルダーの外嵌部分を挟んで上下で露出した支持軸の外周面を抱持して径方向への膨張を阻止することで、テーブルの内側面に対する剛性連結状態を実現するロック手段を備えることを特徴とするコンテナ型射出成形ユニット。 - 請求項4に記載したコンテナ型射出成形ユニットにおいて、
ロック手段では、支持軸の外周面を湾曲凹面で囲む回動片が対向して配設されていることを特徴とするコンテナ型射出成形ユニット。 - 請求項1から5のいずれかに記載したコンテナ型射出成形ユニットにおいて、
射出成形装置は手動操作式であることを特徴とするコンテナ型射出成形ユニット。
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Citations (4)
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JP2003343650A (ja) * | 2002-05-29 | 2003-12-03 | Nidec Tosok Corp | スリーブ |
JP2012030429A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Sato Seiki:Kk | 射出成形装置 |
JP2012513909A (ja) * | 2008-12-30 | 2012-06-21 | 元文 陳 | 移動式射出成形装置専用コンテナー |
JP2018192758A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-06 | 株式会社佐藤精機 | 射出成形装置 |
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