JP2020185943A - サスペンションフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サスペンションフレームの部品重量の増加を抑えた状態で剛性を向上させる。【解決手段】サスペンションフレーム構造は、フレーム本体部10と、フレーム本体部10の前部から突出しているフレーム突出部20と、を有し、フレーム突出部10には、サスペンションアーム50を連結する前側アーム連結部28が設けられている。補強部材30は、前側アーム連結部28の間に位置するフレーム本体部10に接合され、幅方向に延びている。補強部材30の前部には、フレーム突出部20に接合される前側接合部37が設けられ、前側接合部37は、前側アーム連結部28に対して車幅方向内側に並んで配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、サスペンションフレーム構造に関する。
例えば車体前部に配置されるサスペンションフレームは、車幅方向に延びており、車幅方向両側部には、サスペンションアームを取り付けるためのアーム連結部が設けられている。また、当該サスペンションフレームには、車両を駆動するための駆動装置や、駆動伝達装置等が連結部材等を介して連結されている。このため、サスペンションフレームには、高剛性が要求される。
例えば、特許文献1には、横置きエンジンで、かつ前輪駆動式車両におけるフロントサブフレームの構造が開示されている。この例のサスペンションフレームには、車幅方向に直線状に延びる補強部材が設けられ、当該補強部材によって、サスペンションフレームの剛性が高められている。
この例のサスペンションフレームは、左右のサスペンションアームの前側支持部を有するクロスメンバ本体を備えており、左右のサスペンションアームの前側支持部の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位に、補強部材用の連結部が設けられている。補強部材は、上記左右の連結部間を架け渡すように車幅方向に直線状に延びている。
特開2018−161981号公報
上記したように、サスペンションフレームの前側には、駆動装置や駆動伝達装置等、サイズの大きい重量物が複数配置される。このため、サスペンションフレームの前側は、ある程度の空間を確保する必要がある。ところが、上記例のように、左右のサスペンションアームの前側支持部の支持中心よりも前方かつ下方にオフセットした部位にサスペンションフレームの前側に補強部材を設けると、当該空間を狭くする可能性があり、サイズの大きい重量物を配置しにくくなる可能性がある。このため、上記例のような構造では、駆動装置等が配置される空間を確保しつつサスペンションフレームの剛性を高めることについて改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動装置等の重量物の配置を妨げることを抑制し、且つ部品重量の増加を抑えた状態でもサスペンションフレームの剛性を向上させることが可能なサスペンションフレーム構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係るサスペンションフレーム構造は、車体下部に配置され、車幅方向に延びているフレーム本体部と、該フレーム本体部の前部の車幅方向両側部から車両前方側に突出しているフレーム突出部と、を有し、前記各フレーム突出部の外壁面部の前部のそれぞれには、サスペンションアームが連結されるアーム連結部が設けられている。当該サスペンションフレーム構造において、前記フレーム本体部の車両前方側には、車幅方向に延びている補強部材が設けられ、該補強部材の車幅方向外側部には、前記フレーム突出部の内壁面部に接合される前側接合部が設けられ、前記前側接合部は、前記アーム連結部に対して車幅方向内側に並んで配置されている。
本発明によれば、重量物の配置等の配置を妨げることを抑制し、且つ部品重量の増加を抑えた状態でもサスペンションフレームの剛性を向上させることができる。
本発明に係るサスペンションフレーム構造とその周辺を示す平面図である。 図1のサスペンションフレーム構造を車両の右前方側から見た斜視図である。 図2の上面部11が取り外された状態を示す斜視図である。 図2のサスペンションフレーム構造の平面図である 図4のサスペンションフレーム構造を車両前方側から見た正面図である。 図4の補強部材を単体で示す平面図である。 図2のX部の拡大斜視図である。 図4のY部の拡大平面図である。
以下、本発明に係るサスペンションフレーム構造の一実施形態について、図面(図1〜図8)を参照しながら説明する。本実施形態のサスペンションフレーム構造が搭載される車両は、当該サスペンションフレーム構造の車両前方側に、駆動装置(電動モータ)61や駆動伝達装置62等が配置されている。
なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印R,Lは、それぞれ車幅方向の右側、左側を示しており、本実施形態における「左右」は、乗員が車両前方を向いたときの「左側」及び「右側」に対応している。
本実施形態のサスペンションフレーム構造は、図1〜図4に示すように、サスペンションフレーム1と、補強部材30と、延長壁部材40と、を有している。また、当該サスペンションフレーム構造には、サスペンションアーム50及び車体連結部材55等が取り付けられている。また、サスペンションフレーム1の車両前方側には、電動モータ等の駆動装置61と、該駆動装置61の動力を、車輪に伝達するための駆動伝達装置62が配置されている。
駆動伝達装置62には、トルクロッド63が取り付けられており、該トルクロッド63は、サスペンションフレーム1に連結されている。トルクロッド63は、車両前後方向に延びる部材で、例えばプロペラシャフトや車軸のねじりに抗する部材である。なお、図1では、駆動装置61及び駆動伝達装置62の詳細な図示は省略し、各装置の概略寸法、及び各装置とサスペンションフレーム1との位置関係について示している。以下、各部材について説明する。
先ず、サスペンションフレーム1について説明する。サスペンションフレーム1は、フレーム本体部10と、左右のフレーム突出部20と、を有している。また、サスペンションフレーム1には、サスペンションアーム50を固定するための前側アーム連結部(アーム連結部)28及び後側アーム連結部17が設けられている。
フレーム本体部10は、図2及び図3に示すように、上面部11Aと、該上面部11Aの下方側に配置される基部11Bとを有している。上面部11A及び基部11Bは、所定の前後方向長さを有し、車幅方向に延びている。上面部11Aの車幅方向両端のそれぞれには、外側延長部12が設けられている。上面部11Aは、車両前方を臨む前壁面部13と、車両後方を臨む後壁面部16と、を有している。
前壁面部13は、フレーム本体部10の上面部11Aの上面の前端から車両下方に突出し、車幅方向に延びている。後壁面部16は、当該上面の後端から車両下方に突出し、車幅方向に延びている。
図2及び図5に示すように、上面部11Aの前壁面部13のうちの下部には、補強部材30の後述する2つの後側接合部32が接合される被接合部14が設けられている。さらに、前壁面部13の車幅方向の中央部よりやや右側にずれた位置には、取付孔15が設けられている。この取付孔15には、駆動伝達装置62に設けられたトルクロッド63が挿入される。また、前壁面部13の下端には、車両前方に突出するフランジが設けられている。
フレーム本体部10の外側延長部12は、図2及び図4に示すように、フレーム本体部10の車幅方向端から幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜して延びている。この例の外側延長部12は、フレーム本体部10の上面部11Aの上面が上記した傾斜方向に延長している板状の部分である。外側延長部12の後部には、ブラケット45が接合されている。当該ブラケット45は、図示しないフロアサイドメンバが接合される部材で、ブラケット45の前部は、外側延長部12の後部に沿って延びており、ブラケット45の幅は、車両後方に向かうに従い小さくなる。
後側アーム連結部17は、フレーム本体部10の外側延長部12に設けられている。後側アーム連結部17は、サスペンションアーム50の後部を車両上下方から覆うように配置されている。後側アーム連結部17には、外側延長部12を車両上下方向に貫通する貫通孔が設けられ、該貫通孔に、縦軸部材43が挿入されている(図2)。縦軸部材43には、サスペンションアーム50の後部に設けられた後側連結部52が連結されている。サスペンションアーム50と、後側アーム連結部17との間には、ゴム製の所定の厚みを有する円板状のブッシュ44が取り付けられ、サスペンションアーム50が移動するのに合わせ、ブッシュ44が変形するように構成されている。
フレーム本体部10の基部11Bは、上面部11Aの車両下方に配置されている。基部11Bに上面部11Aが取り付けられることよって、フレーム本体部10には、内部空間が形成される。図2に示すように上面部11Aの中央部には上側トルクロッド取付部18aが設けられ、図3に示すように、基部11Bの中央部には下側トルクロッド取付部18bが設けられている。トルクロッド取付部18a、18bは車両幅方向で前壁面部13に設けられた取付孔15の車両後方側に配置されている。トルクロッド63の後端部は、上側トルクロッド取付部18aと下側トルクロッド取付部18bとの間を車両上下方向に延びる取付軸に取り付けられている。
続いて、サスペンションフレーム1のフレーム突出部20について説明する。フレーム突出部20は、図2及び図4に示すように、フレーム本体部10の前部から車両前方に突出している部分である。各フレーム突出部20は、フレーム本体部10と同様に、車両上下方向に所定の厚みを有し、車幅方向内側を臨む内壁面部22と、車幅方向外側を臨む外壁面部23と、前端部21と、を有している。内壁面部22は、図1及び図2に示すように、フレーム本体部10の前壁面部13に連続している。当該前壁面部13と内壁面部22とは、車幅方向外側に向かうに従い車両前方側に湾曲する曲面、すなわち、後方に凹形状となるような曲面で接続されている。また、左右のフレーム突出部20の内側面部は、互いに対向している。
外壁面部23は、車幅方向外側を臨み、車両前方に向かうに従い車幅方向外側に向かって傾斜している。前端部21は、外壁面部23の前端と内壁面部22の前端とを繋いでいる。前端部21には、延長壁部材40が接合されている。延長壁部材40については後で説明する。
サスペンションアーム50は、図示しない車輪の動く方向や範囲を決めるための部材であり、この例のサスペンションアーム50の前部は、車幅方向に延び、該前部の内側部は、当該前部の内側部から車両後方に延びている。前部における車幅方向内側には、前側連結部51が設けられ、後部には、後側連結部52が設けられている。前側連結部51及び後側連結部52によって、サスペンションアーム50は、サスペンションフレーム1に連結されている。
前側連結部51は、サスペンションアーム50の前部において、車幅方向内側に突出している部分に設けられており、所定の車両前後方向長さを有している。前側連結部51には、ねじりブッシュ等が設けられ、当該ねじりブッシュには、車両前方向に貫通する貫通孔(図示せず)が設けられている。当該貫通孔には、上記したボルト41が貫通して配置される。この例では、前側連結部51の車両前後方向長さの中心位置は、ねじりブッシュの軸方向長さの中心位置となるように設定されている。
また、後側連結部52には、車両上下方向に貫通する貫通孔が設けられ、上記した縦軸部材43が挿入されている。
また、サスペンションアーム50には、ナックル連結部53が設けられている。ナックル連結部53は、図示しない車輪(前輪)のナックルアーム等に連結される部分で、サスペンションアーム50の前部における車幅方向外側部に設けられている。ナックル連結部53は、図2及び図3に示すように、車両上下方向に延びる軸部材を有している。ナックル連結部53の連結中心は、当該軸部材の中心軸となるように設定されている。なお、図1及び図4では、当該軸部材等の詳細は省略している。
続いて、補強部材30について説明する。補強部材30は、図6に示すように、車幅方向両側のフレーム突出部20の間に配置され、サスペンションフレーム1に接合されている。補強部材30は、中間部31と、外側部34と、屈曲部33と、後側接合部32と、前側接合部37と、を有している。中間部31は、車幅方向に直線的に延びている部分で、フレーム本体部10の車両前方側に間隔を空けて配置されている。
屈曲部33は、中間部31の車幅方向両端に設けられ、中間部31に対して、車両前方側に屈曲している。外側部34は、屈曲部33に連続しており、車幅方向外側に向かうに従い車両前方側に傾斜して延びている。すなわち、補強部材30は、全体として車幅方向に延びている部材で、中間部31が車幅方向両側の外側部34よりも車両後方側に位置するように、車両前方側に屈曲している。また、中間部31及、屈曲部33及び外側部34は、車両下方に開くハット型断面形状もしくはコの字断面を有している。なお、補強部材30の例えば中間部31の板厚は、フレーム本体部10を構成する板厚よりも厚く設定されている。
補強部材30の後側接合部32は、図2及び図4に示すように、両側の前側アーム連結部28の間に位置するフレーム本体部10の前部に、接合されている。後側接合部32は、左右の屈曲部33のそれぞれの後部から車両後方に突出して設けられており、フレーム本体部10の前壁面部13に設けられた被接合部14に接合されている。フレーム本体部10の被接合部14は、フレーム本体部10の前壁面部13の車幅方向両側部に設けられおり、被接合部14よりも車幅方向外側には、フレーム突出部20の内壁面部22が配置されている。また、後側接合部32は、前側アーム連結部28の連結の中心、すなわち、上記した前側連結部51の回転中心となるボルト41よりも車両後方且つ下方側に配置されている。
補強部材30の前側接合部37は、図3及び図4に示すように、補強部材30の外側部34の外側傾斜面35と、前端面36に設けられている。外側傾斜面35は、補強部材30の外側部34の前部における車幅方向外側部に設けられ、車両前方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜している側面である。当該外側傾斜面35は、前側アーム連結部28よりも車幅方向内側に位置するフレーム突出部20の内壁面部22に接合されている。
すなわち、前側接合部37は、前側アーム連結部28に対して車幅方向内側に並んで配置されている。この例では、前側接合部37は、前端部21の前面と、中間壁部24の後面との間の車両前後方向の範囲内(図4、図8のSで示す範囲)に配置されている。また、前側アーム連結部28は、屈曲部33よりも車両前方側に配置されている。また、前端面36及び外側傾斜面35は、前側アーム連結部28の連結の中心(前側連結部51の回転中心)となるボルト41と同等の高さもしくはボルト41よりも下方側に配置されている。
上記のように中央部31と外側部34とが屈曲しているような補強部材30によって、駆動装置61等の重量物の配置を妨げることを抑制し、エンジンルームまたはモータルームの空間を阻害することなく、部品重量の増加を抑えた状態で、サスペンションフレーム1を補強することが可能となる。
さらに、上記のように補強部材30を設けることにより、旋回時に前側アーム連結部28に作用する荷重によって発生するサスペンションフレーム1の変形を効果的に抑制することができる。また、フレーム突出部20の先端部と、フレーム本体部10の前壁面部13とを繋いで屈曲した補強部材30の形状を固定することによって、旋回時の荷重だけでなく、加減速時に発生する車両前後方向及び車両上下方向の荷重に対しても、サスペンションフレーム1の剛性を効果的に向上させることができる。
また、補強部材30の中間部31及び外側部34のそれぞれの形状を直線形状にすることにより、サスペンションフレーム1の車両前方側に配置された駆動装置61等の搭載空間の十分な広さを確保しつつ、補強部材30の強度低下を防ぐことができる。さらに、フレーム突出部20に作用する荷重をフレーム本体部10に分散させることが可能となり、フレーム突出部20の変形を低減させることができ、サスペンションフレーム1の剛性及び強度を向上させることが可能となる。また、屈曲部33に、フレーム本体部10に接合させる後側接合部32を設けることにより、屈曲部33を補強することができ、その結果、補強部材30の剛性及び強度を向上させることが可能となる。
本実施形態では、前側アーム連結部の車両前後方向長さの中心位置(中心点)は、ナックル連結部53よりも車両後方側に配置されており、補強部材30の少なくとも一部は、上記中心位置よりも車両後方側に配置されている。この例では、補強部材30の中間部31と、外側部34の一部が、上記中心位置よりも車両後方側に配置されている。これにより、車輪からナックル連結部53に荷重が入力されたとき、サスペンションフレーム1のフレーム突出部に発生する変形モーメントを、効果的に抑制することが可能となる。
また、補強部材30の外側部34の端部以外の位置に、サスペンションフレーム1との接合部(後側接合部32)を設けることにより、フレーム突出部の変形を抑制するだけでなく、フレーム本体部のねじれや曲げ、さらには、車両上下方向の変形を抑制することが可能となる。その結果、サスペンションフレーム1の剛性を向上させることができる。
また、フレーム突出部20に設けられた後側切欠き部27は、サスペンションフレーム1を車体に連結するための連結部として機能する。後側切欠き部27は、車両前後方向で、補強部材30の外側部34の前部と、後側接合部32との間に配置されている、詳細には、後側切欠き部27は、補強部材30の前側接合部37を構成する前端面36と、後側接合部32との間に配置されている。
このように構成することにより、例えば、車幅方向の一方側のサスペンションアーム50から入力された荷重を、補強部材30を介して分散させることが可能となる。その結果、サスペンションフレーム1への応力集中を低減し、サスペンションフレーム1の変形の発生を抑えることができ、サスペンションフレーム1の剛性を向上させることができる。
また、本実施形態では、駆動装置61は、駆動伝達装置62の右側の前部に接続されている。この例では、駆動装置61と駆動伝達装置62は一体となって、補強部材30の車両前方側に配置されている。トルクロッド63は、駆動伝達装置62の右側の後部と、フレーム本体部のトルクロッド取付部18とを連結している。また、トルクロッド63は、車幅方向で、2つの後側接合部32の間に配置されている。このように構成することにより、トルクロッド取付部18a,18bの周辺の剛性を、補強部材30で向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、図3に示すように、上面部11Aと基部11Bとの間には、上面部11Aと基部11Bを繋ぎ、車幅方向に延びている内側上壁部及び前記下壁部を繋ぎ車幅方向に延びている内側補強部19が設けられている。内側補強部19は、基部11Bの底面から車両上方に突出して、上面部11Aの裏面まで延び、且つ車幅方向に延びている。当該補強部材30は、トルクロッド取付部18の車幅方向両側のそれぞれに配置されている。
図3に示すように、この例の内側補強部19の車幅方向内側部は、トルクロッド取付部18に隣接し、車両前後方向に延びている。また、内側補強部19は、当該車幅方向内側部の前部から、車幅方向外側に延びている。
補強部材30の後側接続部と、内側補強部19によって、トルクロッド取付部18を囲むように構成され、これにより、サスペンションフレーム1の剛性を向上させ、且つ車両上下方向の変形を低減させるとともに、トルクロッド取付部18の剛性を向上させることができる。その結果、トルクロッド63による振動改善を向上させることが可能となる。
延長壁部材40は、前側アーム連結部28を構成する前端部21の前面に接合されている。延長壁部材40は、前端部21の前面の車幅方向内側端から、車幅方向内側に延長するように構成されている。前側接合部37を構成する前端面36は、延長壁部材40の後面に接合されている。すなわち、補強部材30の外側部34は、図6において、略45度の角度なすように配置されたフレーム突出部20の内側壁面部と、延長壁部材40とによって挟まれた状態で接合されている。
延長壁部材40を設けることにより、補強部材30とフレーム突出部20との接合面積を増やすことが可能となり、その結果、確実な接合強度を確保し、サスペンションアーム50からの入力を確実に補強部材30に伝達できるようにすることが可能となる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、補強部材30の外側部34を挟む内壁面部22及び延長壁部材40とは、略45度の角度をなしているが、これに限らない。当該角度は、鋭角であればよい。
1 サスペンションフレーム
10 フレーム本体部
11A 上面部
11B 基部
12 外側延長部
13 前壁面部
14 被接合部
15 取付孔
16 後壁面部
17 後側アーム連結部
18a 上側トルクロッド取付部
18b 下側トルクロッド取付部
19 内側補強部
20 フレーム突出部
21 前端部
22 内壁面部
23 外壁面部
24 中間壁部
25 前側切欠き部
26 内壁部
27 後側切欠き部
28 前側アーム連結部(アーム連結部)
30 補強部材
31 中間部
32 後側接合部
33 屈曲部
34 外側部
35 外側傾斜面
36 前端面
37 前側接合部
40 延長壁部材
41 ボルト
43 縦軸部材
44 ブッシュ
45 ブラケット
50 サスペンションアーム
51 前側連結部
52 後側連結部
53 ナックル連結部
55 車体連結部材
61 駆動装置
62 駆動伝達装置
63 トルクロッド

Claims (6)

  1. 車体下部に配置され、車幅方向に延びているフレーム本体部と、該フレーム本体部の前部の車幅方向両側部から車両前方に突出しているフレーム突出部と、を有し、該フレーム突出部の外壁面部の前部には、サスペンションアームが連結されるアーム連結部が設けられている、サスペンションフレーム構造において、
    両側の前記アーム連結部の間に位置する前記フレーム本体部の車両前方側には、車幅方向に延びている補強部材が設けられ、該補強部材の車幅方向外側部には、前記フレーム突出部の内壁面部に接合される前側接合部が設けられ、
    前記前側接合部は、前記アーム連結部に対して車幅方向内側に並んで配置されていることを特徴とする、サスペンションフレーム構造。
  2. 前記サスペンションアームの車幅方向外側部には、車輪に連結されるナックル連結部が設けられ、
    前記アーム連結部には、車両前後方向に延びる回転軸が設けられ、
    前記サスペンションアームの車幅方向内側部は、前記回転軸周りを回転可能に前記アーム連結部に連結されており、
    前記回転軸の車両前後方向の中心点は、前記ナックル連結部よりも車両後方側に配置され、
    前記補強部材の車幅方向中間部は、前記中心点よりも車両後方側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のサスペンションフレーム構造。
  3. 前記補強部材の車幅方向中間部の後部には、車両後方に突出して前記フレーム本体部の前部に接合される後側接合部が設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のサスペンションフレーム構造。
  4. 前記フレーム突出部には、前記サスペンションフレームを車体に連結するための連結部が設けられ、該連結部は、車両前後方向で、前記補強部材の前部と、前記後側接合部との間に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載のサスペンションフレーム構造。
  5. 前記フレーム本体部の車両前方側には、車輪を駆動する駆動装置及び駆動伝達装置が一体的に接続されて配置されており、
    前記フレーム本体部には、前記駆動装置及び前記駆動伝達装置と、前記フレーム本体部とを連結し、車両前後方向に延びるトルクロッドが取り付けられるトルクロッド取付部が設けられ、
    前記後側接合部は、前記トルクロッド取付部の車幅方向両側に設けられていることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載のサスペンションフレーム構造。
  6. 前記フレーム本体部は、上面部と、該上面部の下方側に配置される基部とを有し、
    前記上面部と前記基部との間には、前記上面部及び前記基部を繋ぎ車幅方向に延びている内側補強部が設けられており、
    前記内側補強部は、前記トルクロッド取付部の車幅方向両側のそれぞれに配置されていることを特徴とする、請求項5に記載のサスペンションフレーム構造。
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