JP6670346B2 - 車両後部構造 - Google Patents
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Description
サイドフレーム(リアサイドフレーム)10は、車両の後部かつ車幅方向端部において前後方向に延設される金属製の骨格部材である。サイドフレーム10の前端部は、サイドシル2に固定されている。また、左右一対のサイドフレーム10,10の前端部間には、フロアクロスメンバ3が架設されている。
図2に示すように、スプリング受け部20は、車両における左右後輪のサスペンションに設けれられるスプリング4を受ける金属製の部材である。スプリング受け部20は、平面視で円形を呈する底壁部21と、底壁部21の周縁部から上方へ延設される円筒形状の筒壁部22と、筒壁部22の上端部から径方向外方へ延設される平面視で環状のフランジ部23と、を一体に備える。フランジ部23の車幅方向外部は、サイドフレーム10の底壁部11の下面に溶接等によって接合されている。フランジ部23の車幅方向内部は、後記するクロスメンバ60の底壁部61を介して、サイドフレーム10の底壁部21の下面に溶接等によって接合されている。車両後部構造1において、サスペンションのスプリング4の上端部は、筒壁部22に外嵌されてフランジ部23の下面に当接する。なお、スプリング受け部20のフランジ部23とスプリング4の上端部との間には、ラバー等の緩衝部材が設けられている構成であってもよい。
図3に示すように、補強部材30は、スプリング受け部20の上方においてサイドフレーム10を補強する金属製の部材(スティフナ)である。すなわち、補強部材30は、平面視でスプリング受け部20と重なる位置に設けられている。
図4に示すように、第一のバルクヘッド40は、サイドフレーム10において補強部材30の前方に設けられる金属製の部材である。第一のバルクヘッド40は、サイドフレーム10上に設けられるフロアパネルにおいて、座席(リアシート)が固定される部位を補強するためのものであり、内壁部12及び外壁部13間の距離と略同等の幅を有し、側面視でサイドフレーム10の底壁部11と共に閉断面を構成する。本実施形態において、サイドフレーム10の底壁部11において第一のバルクヘッド40が設けられる部位は、スティフナ5によって補強されている。
第二のバルクヘッド50は、サイドフレーム10において補強部材30の後方に設けられる金属製の部材である。第二のバルクヘッド50は、サイドフレーム10において、当該サイドフレーム10下に設けられるマフラーを吊り下げる部位を補強したり、四輪駆動用のデフを取り付けたりするためのものであり、内壁部12及び外壁部13間の距離と略同等の幅を有し、側面視でサイドフレーム10の底壁部11と共に閉断面を構成する。
図1に示すように、クロスメンバ(リアクロスメンバ)60は、フロアクロスメンバ3よりも後方において、左右一対のサイドフレーム10,10に架設される金属製の骨格部材である。クロスメンバ60は、左右に延びる底壁部61と、底壁部61の前端部から上方へ延設される前壁部62と、底壁部61の後端部から上方へ延設される後壁部63と、前壁部62の上端部から前方へ延設されるフランジ部64と、後壁部63の上端部から後方へ延設されるフランジ部65と、を一体に備える。フランジ部64,65は、車両のフロアパネル(図示せず)の下面に溶接等によって接合されている。すなわち、クロスメンバ60は、側面視でフロアパネルと共に閉断面を構成する。
したがって、車両後部構造1は、サイドフレーム10の底壁部11及び側壁部(外壁部13)に固定される補強部材30がスプリング受け部20の上方に設けられているので、サイドフレーム10に作用する上下方向及び捩れ方向の荷重に対する強度を向上することができる。
したがって、車両後部構造1は、一対のフランジ部33,34が補強底壁部31よりも前後に延びているので、車体の捩れに伴うサイドフレーム10の側壁部(外壁部13)の倒れを好適に抑制することができる。
したがって、車両後部構造1は、補強部材30に作用する荷重を、比較的に強度が高いサイドフレーム10の稜線13a,13bに伝達させることができる。
したがって、車両後部構造1は、サイドフレーム10に作用する捩れ方向の荷重を、補強部材30の設置場所からクロスメンバ60に伝達させることができる。
したがって、車両後部構造1は、サイドフレーム10の側壁部(外壁部13)を倒そうとする捩れ方向の荷重に対する強度を好適に向上することができる。
2 スプリング
10 サイドフレーム
11 底壁部
13 外壁部(側壁部)
13a,13b 稜線
20 スプリング受け部
30 補強部材
31 補強底壁部(第二の固定部)
32 補強側壁部
33,34 フランジ部(第一の固定部)
40 第一のバルクヘッド(バルクヘッド)
50 第二のバルクヘッド(バルクヘッド)
60 クロスメンバ
Claims (4)
- 車両後部で前後方向に延設されるサイドフレームと、
前記サイドフレームの下側に固定されてサスペンションのスプリングを受けるスプリング受け部と、
前記スプリング受け部の上方において前記サイドフレームを補強する補強部材と、
を備え、
前記補強部材は、
補強底壁部と、
前記補強底壁部の車幅方向端部から延設される補強側壁部と、
前記補強側壁部から前後方向に延設される前後一対のフランジ部と、
を備え、
前記前後一対のフランジ部は、前記サイドフレームの側壁部に固定される第一の固定部であり、
前記補強底壁部は、前記サイドフレームの底壁部に固定される第二の固定部であり、
前記第二の固定部は、前記第一の固定部の前後方向における中間部に位置し、
前側の前記フランジ部の前端部は、前記補強底壁部の前端部よりも前方に位置し、
後側の前記フランジ部の後端部は、前記補強底壁部の後端部よりも後方に位置する
ことを特徴とする車両後部構造。 - 前記サイドフレームの前記側壁部は、上下方向に延設される前後一対の稜線を有し、
前記補強部材は、前記前後一対の稜線の間に設けられており、
前記前後一対のフランジ部は、それぞれ、前記前後一対の稜線の近傍まで延設されている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。 - 車幅方向に延設されて前記サイドフレームに固定されるクロスメンバを備え、
前記クロスメンバは、前記補強部材の下方において前記サイドフレームに固定されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両後部構造。 - 側面視で前記サイドフレームの前記底壁部と共に閉断面を構成するとともに、前記サイドフレームの前記側壁部に固定される前後一対のバルクヘッドを備え、
前記補強部材は、前記前後一対のバルクヘッドの間に位置する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両後部構造。
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