JP2020184595A - 被加工物の保護部材貼着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面に形成された被加工物のデバイス領域の凹部が保護部材に触れる可能性を低減する被加工物の保護部材貼着方法を提供すること。【解決手段】実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、複数のデバイス領域が形成され、裏面には複数の凹部が形成された被加工物の保護部材貼着方法であって、保護部材を少なくとも互いに交差する2方向に拡張する拡張ステップST11と、拡張ステップST11において拡張された状態の保護部材を被加工物の裏面に貼着する貼着ステップST12と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、被加工物の保護部材貼着方法に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)構造のデバイスが形成された被加工物に、MEMS構造のデバイス面に触れないように裏面側に保護テープを貼着し、表面側から切削する技術が知られている(特許文献1及び2参照)。
特開2004−349416号公報 特開2015−170851号公報
MEMS構造のデバイスは、被加工物の裏面側が中空になっているため、保護テープがたるむとMEMS構造のデバイス面に接触してしまう可能性があった。また、MEMS構造のデバイスは、外周余剰領域から片持ちで形成されている場合、MEMS構造のデバイスの一端が保護テープにより接着しやすいという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、裏面に形成された被加工物のデバイス領域の凹部が保護部材に触れる可能性を低減する被加工物の保護部材貼着方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の被加工物の保護部材貼着方法は、複数のデバイス領域が形成された被加工物の保護部材貼着方法であって、該被加工物の裏面には複数の凹部が形成され、該保護部材を少なくとも互いに交差する2方向に拡張する拡張ステップと、該拡張ステップにおいて拡張された状態の該保護部材を該被加工物の裏面に貼着する貼着ステップと、を備えることを特徴とする。
該保護部材は帯電防止処理がされたテープであってもよい。
該貼着ステップの実施後に、該デバイス領域毎に分割する分割ステップを備えてもよい。
本願発明は、裏面に形成された被加工物のデバイス領域の凹部が保護部材に触れる可能性を低減することができる。
図1は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象を含む斜視図である。 図2は、図1のデバイスの斜視図である。 図3は、図2のデバイスのIII−III断面における断面図である。 図4は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法を示すフローチャートである。 図5は、図4の拡張ステップを実施する拡張装置を示す斜視図である。 図6は、図4の拡張ステップの一例の一状態を示す断面図である。 図7は、図4の拡張ステップの図6後の一状態を示す断面図である。 図8は、図4の拡張ステップの図7後の一状態を示す断面図である。 図9は、図4の拡張ステップの図8後の一状態を示す断面図である。 図10は、図4の貼着ステップ後の一状態を示す断面図である。 図11は、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法における貼着ステップの一例の一状態を示す断面図である。 図12は、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法における貼着ステップの図11後の一状態を示す断面図である。 図13は、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法における貼着ステップの図12後の一状態を示す断面図である。 図14は、実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法の拡張ステップを実施する拡張装置を示す斜視図である。 図15は、実施形態3に係る拡張ステップの一例の一状態を示す断面図である。 図16は、実施形態3に係る貼着ステップの一例の一状態を示す断面図である。 図17は、実施形態1の変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象におけるデバイスの一例の斜視図である。 図18は、実施形態1の変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象におけるデバイスの別の一例の斜視図である。 図19は、実施形態1の変形例2に係る被加工物の保護部材貼着方法の分割ステップを実施する切削装置を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象を含む斜視図である。図2は、図1のデバイス10の斜視図である。図3は、図2のデバイス10のIII−III断面における断面図である。
実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象である被加工物1は、図1に示すように、本実施形態では、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板2とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハである。被加工物1は、図1に示すように、交差(本実施形態では、直交)する複数の分割予定ライン4で区画された基板2の表面3の各デバイス領域にそれぞれデバイス10が形成されている。被加工物1は、基板2の表面3とは反対側の裏面5には複数の凹部が形成されている。被加工物1は、各分割予定ライン4に沿って分割されて、個々のデバイス10に分割される。
実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、図1に示すように、被加工物1の基板2の裏面5に、保護部材100を貼着する方法である。実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、保護部材100に被加工物1よりも大きな開口を有する環状のフレーム101を貼着し、環状のフレーム101と一体となった保護部材100を被加工物1の基板2の複数の凹部が形成された裏面5に貼着することで、裏面5の凹部への保護部材100の貼着が防止された被加工物ユニット110を得るものである。
デバイス10は、本実施形態では、図2及び図3に示すように、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微少電気機械システム)構造を有するMEMSデバイスである。デバイス10は、具体的には、図2及び図3に示すように、MEMSデバイス主要部11と、MEMSデバイス主要部11の径方向の全周を包囲して形成された外周部12と、MEMSデバイス主要部11と外周部12とを差し渡す橋梁部13と、を備える。デバイス10は、本実施形態では、図2及び図3に示すように、橋梁部13が1箇所形成された所謂片持ちで形成されたMEMSデバイスである。
デバイス10は、図3に示すように、MEMSデバイス主要部11の裏面5側、なおかつ、外周部12の内側の領域に、中空部14が形成されている。被加工物1は、デバイス10に形成された中空部14によって、基板2の裏面5側の凹部が複数形成されたものとなっている。なお、被加工物1は、本実施形態では、MEMS構造を有するデバイス10に形成された中空部14によって、基板2の裏面5側の凹部が形成されているが、本発明はこれに限定されず、基板2の裏面5側に凹部が形成された如何なる被加工物についても適用することができる。
実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法で貼着する保護部材100は、帯電防止処理が施されたテープ(帯電防止テープ)であることが好ましい。ここで、保護部材100に施される帯電防止処理は、例えば、保護部材100への帯電防止剤の塗布が挙げられる。帯電防止処理で保護部材100に塗布する帯電防止剤は、例えば、導電性を高める物質、及び、摩擦を弱める物質が挙げられ、例えば、界面活性剤等である。
次に、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法を説明する。図4は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法を示すフローチャートである。実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、図4に示すように、拡張ステップST11と、貼着ステップST12と、を備える。
図5は、図4の拡張ステップST11を実施する拡張装置20を示す斜視図である。拡張ステップST11を実施する拡張装置20は、図5に示すように、円周方向に配列して複数箇所に設けられたクランプ部21と、複数のクランプ部21が形成する円形の内側に同心円状に配置された円筒状の拡張ドラム22と、円筒状の拡張ドラム22のさらに内側に同心円状に配置された円形状の保持面24を有するチャックテーブル23と、複数のクランプ部21と拡張ドラム22との間隙領域に対向して設けられた加熱部25と、を備える。
複数のクランプ部21は、鉛直方向(Z軸方向)の高さが同一に配置されている。クランプ部21は、環状のフレーム101を挟み込んで固定する。なお、クランプ部21は、図5では4箇所に設けられているが、本発明はこれに限定されず、拡張装置20が保護部材100を少なくとも互いに交差する2方向に拡張することが可能な箇所に設けられていれば、どのような形態であっても良い。
拡張ドラム22は、フレーム101の内径より小さく、チャックテーブル23の保持面24より大きな内径及び外径を有する。チャックテーブル23は、保持面24が、被加工物1より大きな外径を有する。チャックテーブル23は、不図示の真空源が接続されており、保持面24で吸引保持することができる。拡張ドラム22の上端と、チャックテーブル23の保持面24とは、鉛直方向(Z軸方向)の高さが同一に配置されている。拡張ドラム22とチャックテーブル23とは、複数のクランプ部21に対して相対的に、鉛直方向であるZ軸方向に昇降移動する。
図6は、図4の拡張ステップST11の一例の一状態を示す断面図である。図7は、図4の拡張ステップST11の図6後の一状態を示す断面図である。図8は、図4の拡張ステップST11の図7後の一状態を示す断面図である。図9は、図4の拡張ステップST11の図8後の一状態を示す断面図である。拡張ステップST11は、図5に示す拡張装置20が、図6、図7、図8及び図9に示すように、保護部材100を少なくとも互いに交差する2方向に拡張するステップであり、後述するように、フレーム貼着ステップと、保護部材載置ステップと、保護部材径方向拡張ステップと、保護部材拡張維持ステップと、保護部材外周領域弛緩ステップと、保護部材外周領域収縮ステップと、を備える。
拡張ステップST11では、具体的には、まず、保護部材100の貼着面に、環状のフレーム101を貼着する(フレーム貼着ステップ)。拡張ステップST11では、次に、図6に示すように、複数のクランプ部21に、フレーム101を挟み込んで固定して、拡張ドラム22の上端及びチャックテーブル23の保持面24を、保護部材100の貼着面とは反対側の面に接触させて、保護部材100が保持面24上に載置された状態とする(保護部材載置ステップ)。
拡張ステップST11では、次に、図7に示すように、複数のクランプ部21に対して相対的に拡張ドラム22とチャックテーブル23とを鉛直方向上側に上昇させることで、保護部材100を径方向の全方位に放射状に拡張する。なお、本発明ではこれに限定されず、拡張ステップST11において、拡張ドラム22とチャックテーブル23とに対して相対的に複数のクランプ部21を鉛直方向下側に下降することで、保護部材100を径方向の全方位に放射状に拡張してもよい(保護部材径方向拡張ステップ)。
拡張ステップST11では、その後、複数のクランプ部21と、拡張ドラム22及びチャックテーブル23とを鉛直方向に相対的にずらして保護部材100を径方向の全方位に放射状に拡張した状態で、チャックテーブル23に接続された不図示の真空源を保持面24に作用させて、保護部材100の保持面24と対向している領域100−1(図8参照)を、チャックテーブル23の保持面24で吸引保持する。これにより、拡張ステップST11では、保護部材100の領域100−1を、径方向の全方位に放射状に拡張した状態で維持することができる(保護部材拡張維持ステップ)。
拡張ステップST11では、そして、図8に示すように、保護部材100の領域100−1をチャックテーブル23の保持面24で吸引保持した状態で、複数のクランプ部21と、拡張ドラム22及びチャックテーブル23とのZ軸方向の相対位置を、保護部材100を拡張する前の位置に戻す。これにより、拡張ステップST11では、保護部材100の領域100−1を径方向の全方位に放射状に拡張した状態で維持しつつ、保護部材100の保持面24より外周側の領域100−2が弛緩した状態となる(保護部材外周領域弛緩ステップ)。
拡張ステップST11では、さらに、図8に示すように、保護部材100の領域100−1をチャックテーブル23の保持面24で吸引保持した状態で、弛緩状態となった保護部材100の領域100−2を全周にわたって加熱部25で加熱して収縮することで、領域100−2を収縮領域100−3(図9参照)とする(保護部材外周領域収縮ステップ)。これにより、拡張ステップST11では、図9に示すように、保護部材100の領域100−1が、収縮領域100−3によって張力を受けた状態となり、保護部材100の領域100−1をチャックテーブル23の保持面24で吸引保持しなくても、収縮領域100−3により保護部材100の領域100−1を径方向の全方位に放射状に拡張した状態で維持される状態となる。
図10は、図4の貼着ステップST12後の一状態を示す断面図である。貼着ステップST12は、図10に示すように、拡張ステップST11において拡張された状態の保護部材100を被加工物1の裏面5に貼着するステップである。
貼着ステップST12では、具体的には、図10に示すように、保護部材100の領域100−1に、被加工物1の裏面5を保護部材100側に向けて被加工物1を載置することで、被加工物1の裏面5に、保護部材100の領域100−1の部分を貼着する(被加工物貼着ステップ)。貼着ステップST12では、拡張ステップST11において拡張された状態の保護部材100を被加工物1の裏面5に貼着するので、図10の拡大図に示すように、保護部材100が、裏面5に形成された被加工物1のデバイス領域の凹部である中空部14側の部分に触れる可能性を低減することができる。
このように、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法を経て、被加工物1の裏面5及びフレーム101に、径方向の全方位に放射状に拡張した状態の保護部材100を貼着した被加工物ユニット110が得られる。
実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、拡張ステップST11で、保護部材100を少なくとも互いに交差する2方向に拡張し、貼着ステップST12で、拡張ステップST11において拡張された状態の保護部材100を被加工物1の裏面5に貼着する。すなわち、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、保護部材100がたるみにくくなった状態で被加工物1の裏面5に貼着する。このため、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、裏面5に形成された被加工物1のデバイス領域の凹部である中空部14側の部分が保護部材100に触れる可能性を低減することができるという作用効果を奏する。
実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、保護部材100が、帯電防止処理がされたテープである。このため、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、裏面5に形成された被加工物1のデバイス領域の凹部である中空部14側の部分が、さらに静電気に起因して保護部材100に触れる可能性を低減することができるという作用効果を奏する。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法を図面に基づいて説明する。図11は、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法における貼着ステップST12の一例の一状態を示す断面図である。図12は、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法における貼着ステップST12の図11後の一状態を示す断面図である。図13は、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法における貼着ステップST12の図12後の一状態を示す断面図である。なお、図11、図12及び図13は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法において、拡張ステップST11及び貼着ステップST12をそれぞれ変更したものである。実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法の拡張ステップST11は、具体的には、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法の拡張ステップST11において、保護部材外周領域弛緩ステップ及び保護部材外周領域収縮ステップを省略して、図7に示す状態にするものである。
実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着ステップST12では、具体的には、まず、図11に示すように、拡張ステップST11において径方向の全方位に放射状に拡張した状態で維持された保護部材100の領域100−1に、フレーム101より小さいフレーム101−2を載置することで、フレーム101−2に保護部材100の領域100−1部分を貼着する(小フレーム貼着ステップ)。これにより、貼着ステップST12では、貼着されたフレーム101−2により、保護部材100の領域100−1におけるフレーム101−2よりも内側の領域を、径方向の全方位に放射状に拡張した状態で維持することができる。
実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着ステップST12では、この小フレーム貼着ステップの後、図11に示すように、実施形態1に係る貼着ステップST12と同様の被加工物貼着ステップを実行して、保護部材100の領域100−1におけるフレーム101−2よりも内側の領域に被加工物1の裏面5を貼着させる。
実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着ステップST12では、この被加工物貼着ステップの後、図12に示すように、実施形態1に係る拡張ステップST11の保護部材外周領域弛緩ステップと同様に、複数のクランプ部21と、拡張ドラム22及びチャックテーブル23とのZ軸方向の相対位置を、保護部材100を拡張する前の位置に戻す(保護部材外周領域弛緩ステップ)。これにより、フレーム101−2により保護部材100の領域100−1を径方向の全方位に放射状に拡張した状態で維持しつつ、保護部材100のフレーム101−2により外周側の領域100−2が弛緩した状態となる。
なお、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着ステップST12では、小フレーム貼着ステップ、被加工物貼着ステップ及び保護部材外周領域弛緩ステップの順に実施したが、本発明はこれに限定されず、被加工物貼着ステップと保護部材外周領域弛緩ステップとの順番を入れ替えても良い。
実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着ステップST12は、さらに、被加工物貼着ステップの実施後に、図13に示すように、保護部材100のフレーム101−2よりも外側の余剰領域を切除することが好ましい(余剰部分切除ステップ)。
余剰部分切除ステップでは、具体的には、図13に示すように、切除装置30のドーナツ状の保持テーブル31で、保護部材100が貼着されたフレーム101及びフレーム101−2を被加工物1の表面3側から保持して、切除装置30のカッター32を被加工物1の軸心周りに回転させることで、カッター32をフレーム101−2の径方向中央部分に沿って回転移動させて、フレーム101−2上で保護部材100を切断して、フレーム101及び保護部材100の収縮領域100−3を含む余剰領域を切除する。
実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法において、保護部材100を少なくとも互いに交差する2方向に拡張した状態を維持する方法に関して、実施形態1で実施した保護部材外周領域収縮ステップに代えて、小フレーム貼着ステップを実施したものである。このため、実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法は、実施形態1に係る被加工物の保護部材貼着方法と同様の作用効果を奏する。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法を図面に基づいて説明する。図14は、実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法の拡張ステップST11を実施する拡張装置40を示す斜視図である。図15は、実施形態3に係る拡張ステップST11の一例の一状態を示す断面図である。図16は、実施形態3に係る貼着ステップST12の一例の一状態を示す断面図である。なお、図14、図15及び図16は、実施形態1及び実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態3に係る拡張ステップST11を実施する拡張装置40は、図14に示すように、水平方向に沿って平坦に形成された円板状の上面42を有する保持テーブル41と、保持テーブル41の外周に円周上に等間隔に配列して設けられた4つの保持ユニット43−1,43−2,43−3,43−4と、挟持駆動ユニット44と、移動ユニット45と、を備える。
保持ユニット43−1,43−2は、互いに対になっており、保持テーブル41を挟んで第一方向であるX軸方向に対向して設けられており、移動ユニット45によって、第一方向に沿って、互いに接近する方向または互いに離間する方向に移動する。保持ユニット43−1,43−2は、いずれも長手方向が、第一方向に直交する水平面内の方向である第二方向であるY軸方向に沿って設けられており、挟持駆動ユニット44によって駆動されて、第二方向を長手方向とする保持面で保護部材100を厚み方向に挟持して保持する。
保持ユニット43−3,43−4は、互いに対になっており、保持テーブル41を挟んで第二方向であるY軸方向に対向して設けられており、移動ユニット45によって、第二方向に沿って、互いに接近する方向または互いに離間する方向に移動する。保持ユニット43−3,43−4は、いずれも長手方向が、第一方向であるX軸方向に沿って設けられており、挟持駆動ユニット44によって駆動されて、第一方向を長手方向とする保持面で保護部材100を厚み方向に挟持して保持する。
実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法の拡張ステップST11は、図14に示す拡張装置40が、図15に示すように、保護部材100を少なくとも互いに交差する2方向に拡張するステップである。
実施形態3に係る拡張ステップST11では、具体的には、まず、図15に示すように、保護部材100を保持テーブル41の上面42に載置し、挟持駆動ユニット44により、4つの保持ユニット43−1,43−2,43−3,43−4に保護部材100を挟持させて保持させることで、保護部材100を上面42に固定する(保護部材載置ステップ)。
実施形態3に係る拡張ステップST11では、次に、図15に示すように、移動ユニット45により、一対の保持ユニット43−1,43−2を第一方向に沿って互いに離間する方向に移動させて保護部材100を第一方向に拡張し、なおかつ、一対の保持ユニット43−3,43−4を第二方向に沿って互いに離間する方向に移動させて保護部材100を第二方向に拡張する(保護部材二方向拡張ステップ)。これにより、実施形態3に係る拡張ステップST11では、保護部材100のうち、保持ユニット43−1と保持ユニット43−2との間、なおかつ、保持ユニット43−3と保持ユニット43−4との間の領域100−5を、互いに直交する第一方向及び第二方向に拡張した状態で維持することができる。
なお、実施形態3に係る拡張ステップST11では、保護部材二方向拡張ステップの後に、保持テーブル41の上面42で保護部材100の領域100−5を吸引保持することで、実施形態1に係る拡張ステップST11と同様の保護部材拡張維持ステップを実行してもよい。
実施形態3に係る貼着ステップST12は、実施形態3に係る拡張ステップST11を経た図15に示す状態から、実施形態1及び実施形態2に係る貼着ステップST12と同様の小フレーム貼着ステップ、及び、被加工物貼着ステップをこの順に実施するステップである。実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法では、実施形態3に係る貼着ステップST12を経て、図16に示すように、互いに直交する第一方向及び第二方向に拡張した状態で維持された保護部材100の領域100−5を、フレーム101及び被加工物1の裏面5に貼着した状態となる。実施形態3に係る貼着ステップST12は、実施形態1及び実施形態2に係る貼着ステップST12と同様に、さらに余剰部分切除ステップを含んでもよい。
実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法は、実施形態1及び実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法と同様に、拡張ステップST11で、保護部材100を少なくとも互いに交差する2方向に拡張し、貼着ステップST12で、拡張ステップST11において拡張された状態の保護部材100を被加工物1の裏面5に貼着する。このため、実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法は、実施形態1及び実施形態2に係る被加工物の保護部材貼着方法と同様の作用効果を奏する。
〔変形例1〕
本発明の実施形態1、実施形態2及び実施形態3の変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法を図面に基づいて説明する。図17は、実施形態1の変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象におけるデバイスの一例の斜視図である。図18は、実施形態1の変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象におけるデバイスの別の一例の斜視図である。なお、図17及び図18は、実施形態1、実施形態2及び実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、デバイス10が異なること以外、実施形態1、実施形態2及び実施形態3と同じである。
変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象におけるデバイスの第1例であるデバイス10−2は、図17に示すように、実施形態1、実施形態2及び実施形態3に係るデバイス10において、MEMSデバイス主要部11と外周部12とを差し渡す橋梁部13が、橋梁部13−1及び橋梁部13−2の2箇所に変更された、いわゆる両持ちで形成されたMEMSデバイスである。デバイス10−2は、図17に示すように、裏面5側に、デバイス10に形成された中空部14とほぼ同様の中空部14−2が形成されており、中空部14−2によって、被加工物1が基板2の裏面5側の凹部が複数形成されたものとなっている。
変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法の貼着対象におけるデバイスの第2例であるデバイス10−3は、図18に示すように、裏面5側に開口部14−3が形成されたコの字型の構造部15と、構造部15の平面方向の中央領域に内部又は表面3側に形成された実施形態1、実施形態2及び実施形態3に係るデバイス10と同様のMEMSデバイス主要部11と、を備えた所謂コの字型のMEMSデバイスである。デバイス10−3は、図18に示すように、裏面5側に、デバイス10に形成された中空部14とほぼ同様の開口部14−3が形成されており、開口部14−3によって、被加工物1が基板2の裏面5側の凹部が複数形成されたものとなっている。
これらの変形例1に係る被加工物の保護部材貼着方法は、第1例においても第2例においても、実施形態1、実施形態2及び実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法と同様に、被加工物1の基板2の複数の凹部が形成された裏面5に拡張された状態の保護部材100を貼着するものであるので、実施形態1、実施形態2及び実施形態3に係る被加工物の保護部材貼着方法と同様の作用効果を奏するものとなる。
〔変形例2〕
本発明の実施形態1、実施形態2及び実施形態3の変形例2に係る被加工物の保護部材貼着方法を図面に基づいて説明する。図19は、実施形態1の変形例2に係る被加工物の保護部材貼着方法の分割ステップを実施する切削装置50を示す斜視図である。なお、図19は、実施形態1、実施形態2及び実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。変形例2に係る被加工物の保護部材貼着方法は、分割ステップを更に実施すること以外、実施形態1、実施形態2及び実施形態3と同じである。
分割ステップは、図19に示すように、貼着ステップST12の実施後に、デバイス領域毎に分割するステップである。分割ステップでは、具体的には、まず、拡張ステップST11及び貼着ステップST12を経て得られた被加工物ユニット110について、被加工物1を、裏面5側から保護部材100を介して、切削装置50のチャックテーブル55で吸着保持する。分割ステップでは、次に、切削装置50に装着された切削ブレード51を軸心回りに回転させて、不図示の駆動源により切削装置50のチャックテーブル55または切削ブレード51を加工送り、割り出し送り、及び切り込み送りすることで、チャックテーブル55上の被加工物1を分割予定ライン4に沿って切削ブレード51で切削加工する所謂ブレードダイシングにより、デバイス領域毎にそれぞれ形成されたデバイス10毎に分割する。
なお、分割ステップは、変形例2ではブレードダイシングにより実施しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、分割予定ライン4に沿ってレーザービームを照射するアブレーション加工により実施してもよい。
変形例2に係る被加工物の保護部材貼着方法は、貼着ステップST12の実施後に、デバイス領域毎に分割する分割ステップを備える。このため、変形例2に係る被加工物の保護部材貼着方法は、裏面5に形成された被加工物1のデバイス領域の凹部と非接触に貼着された保護部材100によって、当該デバイス領域の凹部を適切に保護して、デバイス領域に形成されたデバイス10を得ることができるという作用効果を奏するものとなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 被加工物
2 基板
3 表面
4 分割予定ライン
5 裏面
10,10−2,10−3 デバイス
11 MEMSデバイス主要部
12 外周部
13,13−1,13−2 橋梁部
14,14−2 中空部
14−3 開口部
15 構造部
100 保護部材
101,101−2 フレーム
110 被加工物ユニット

Claims (3)

  1. 複数のデバイス領域が形成された被加工物の保護部材貼着方法であって、
    該被加工物の裏面には複数の凹部が形成され、
    該保護部材を少なくとも互いに交差する2方向に拡張する拡張ステップと、
    該拡張ステップにおいて拡張された状態の該保護部材を該被加工物の裏面に貼着する貼着ステップと、を備える
    被加工物の保護部材貼着方法。
  2. 該保護部材は帯電防止処理がされたテープである事を特徴とする、請求項1に記載の被加工物の保護部材貼着方法。
  3. 該貼着ステップの実施後に、
    該デバイス領域毎に分割する分割ステップを備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の被加工物の保護部材貼着方法。
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