JP2020183839A - 調理管理の方法、システム、プログラム、および機器 - Google Patents

調理管理の方法、システム、プログラム、および機器 Download PDF

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みどり 黒川
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Abstract

【課題】被調理物からにおい情報を取得して非接触で被調理物の内部温度を推定し、被調理物の温度管理を実現する。【解決手段】被調理物(F)を加熱する工程と、加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する工程と、内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する工程とを含む。さらに、比較被調理物(Fr)を加熱する工程と、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成する工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、調理に加熱を伴う被調理物の内部温度を被調理物のにおい情報により推定し管理する調理管理技術に関する。
保健衛生上、加熱調理される被調理物の温度管理は不可欠であり、内部温度の計測には芯温計が用いられている。この芯温計は、被調理物に温度検出部を差し込むなど、接触測定が一般的である。
この被調理物の芯温計測に関し、加熱中の被調理物の重量変化から芯温を推定することが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2017−133780号公報
ところで、スチームコンベクションオーブンには被調理物の内部温度(芯温)を検出する芯温計を搭載した製品が普及している。食中毒の防止には、徹底した衛生管理が求められ、被調理物の温度管理は不可欠である。
斯かる温度管理について、芯温計は厚みを持った食材向けが一般的であり、芯温計を差し込むことができない被調理物では従前の芯温計による計測は難しく、芯温計を被調理物に接触させただけでは正確に内部温度を計測することができないし、また、被調理物によっては芯温計を取り付けることに手間を要するという課題がある。
発明者は、焼物調理において、加熱中または加熱後の被調理物から生じるにおいやその質量がその内部温度に依存し、内部温度の上昇によって生じる芳ばしい、焦げ臭いなど、におい情報に変化が見られるという知見を得た。
そこで、本発明の目的は、上記課題および上記知見に基づき、被調理物からにおい情報を取得して非接触で被調理物の内部温度を推定し、被調理物の温度管理を実現することにある。
上記目的を達成するため、本発明の調理管理方法の一側面によれば、被調理物を加熱する工程と、加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する工程と、内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する工程とを含む。
この調理管理方法において、さらに、比較被調理物を加熱する工程と、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成する工程とを含んでよい。
この調理管理方法において、さらに、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成する工程を含んでよい。
この調理管理方法において、さらに、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定する工程を含んでよい。
この調理管理方法において、さらに、所定の加熱時間が経過したかを判定する工程を含んでよい。
この調理管理方法において、さらに、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成する工程を含んでよい。
この調理管理方法において、さらに、前記提示情報を情報提示部に提示する工程を含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の調理管理システムの一側面によれば、被調理物を加熱する加熱部と、加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する情報取得部と、内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する処理を行う処理部とを備える。
この調理管理システムにおいて、さらに、前記処理部は、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成してよい。
この調理管理システムにおいて、さらに、前記処理部は、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成してよい。
この調理管理システムにおいて、さらに、前記処理部は、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定してよい。
この調理管理システムにおいて、さらに、前記処理部は、所定の加熱時間が経過したかを判定してよい。
この調理管理システムにおいて、さらに、前記処理部は、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成してよい。
この調理管理システムにおいて、さらに、前記提示情報を提示する情報提示部を備えてよい。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータに実現させるためのプログラムであって、加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する機能と、内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する処理を行う機能とを前記コンピュータに実現させる。
このプログラムにおいて、さらに、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、所定の加熱時間が経過したかを判定する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成する機能を前記コンピュータに実現させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記提示情報を情報提示部に提示させる機能を前記コンピュータに実現させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の機器の一側面によれば、被調理物を加熱する加熱部と、加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する情報取得部と、内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する処理を行う処理部とを含む。
この機器において、さらに、前記処理部は、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成してよい。
この機器において、さらに、前記処理部は、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成させてよい。
この機器において、さらに、前記処理部は、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定してよい。
この機器において、さらに、前記処理部は、所定の加熱時間が経過したかを判定してよい。
この機器において、さらに、前記処理部は、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成してよい。
この機器において、さらに、前記提示情報を提示する情報提示部を備えてよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 加熱中または加熱後に取得した被調理物のにおい情報と、内部温度に関係付けられた比較情報とを対比するので、被調理物の内部温度を容易に推定できる。
(2) 被調理物から取得したにおい情報を用いて非接触で被調理物の内部温度を推定できるので、被調理物の調理中または調理後の品質低下を防止できる。
(3) 被調理物から取得したにおい情報によって内部温度が基準温度に到達したか、その良否判定を行うことができ、その判定の迅速化とともに被調理物の安全性が高めることができる。
(4) 被調理物の内部温度計測の手数を軽減でき、温度計測ないし温度管理に対する人的負荷を軽減できる。
第1の実施の形態に係る調理管理工程を示すフローチャートである。 調理情報ファイルの一例を示す図である。 比較情報ファイルの一例を示す図である。 比較情報の生成工程を示すフローチャートである。 Aは被調理物の加熱、加熱時間の計測を示す図であり、Bはにおいセンサーを示す図である。 Aはにおい情報取得部の一例を示す図であり、Bはにおい情報取得部の他の例を示す図である。 Aは比較被調理物の加熱、加熱時間の計測、におい情報の取得を示す図であり、Bは比較におい情報を取得するためのにおいセンサーを示す図であり、Cは比較被調理物の内部温度の計測を示す図である。 被調理物または比較被調理物のにおい情報を示し、Aはにおい粒子の変化を示す図であり、Bはにおい検出信号を示す図である。 Aは被調理物の内部温度の推移、Bは比較情報、Cは対比、Dは検出情報を示す図である。 におい情報から内部温度の推定処理を示す図である。 第2の実施の形態に係る調理管理システムを示す図である。 制御部のハードウェアを示す図である。 調理管理情報ファイルを示す図である。 比較情報の作成シーケンスを示す図である。 内部温度の推定シーケンスを示す図である。 情報提示を示す図である。 第3の実施の形態に係る調理機器を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る調理管理工程を示している。図1に示す工程は一例であり、斯かる工程に本発明が限定されるものではない。
この調理管理工程には図1に示すように、被調理物Fの特定(S101)、加熱の開始(S102)、加熱時間の計測開始(S103)、におい情報の取得(S104)、におい情報の記憶(S105)、におい情報と比較情報の対比(S106)、内部温度の推定(S107)、内部温度と基準温度の比較(S108)、加熱時間の判断(S109)、加熱の終了(S110)、情報提示(S111)などの処理が含まれる。
被調理物Fの特定(S101): 加熱調理する対象として被調理物Fを特定する。
加熱の開始(S102): 加熱手段である調理部24(図9)で被調理物Fの加熱を開始する。調理部24はスチームコンベクションオーブンなどの調理機器でよい。
加熱時間の計測開始(S103): 被調理物Fの加熱時間を加熱の開始時点から終了時点までを計測する。
におい情報の取得(S104): 加熱中または加熱後、被調理物Fのにおい情報をにおい情報取得部26(図5のA)により取得する。このにおい情報取得部26にはたとえば、においセンサー36(図5のB、図6)が用いられる。におい情報は、においの質量の他芳ばしい、焦げ臭いなどの嗅覚で感じるにおいの情報を含む。
におい情報の記憶(S105): におい情報取得部26で取得したにおい情報を調理情報ファイル2(図2)に格納する。このにおい情報は一定の時間間隔でまたは継続して取得し、加熱時間に関係付けて記憶する。
におい情報と比較情報の対比(S106): 被調理物Fが発したにおい情報と比較情報とを対比する。この対比には比較情報ファイル14(図3)に格納されている比較情報を用いる。比較情報ファイル14には内部温度に関係付けられた比較情報、つまり、比較被調理物Frのにおい情報が格納されている。
内部温度の推定(S107): 被調理物Fのにおい情報と比較情報とを対比し、被調理物Fのにおい情報が比較被調理物Frの比較情報と一致またはほぼ一致すれば、比較情報に該当する比較被調理物Frの内部温度を被調理物Fの内部温度と推定する。
内部温度と基準温度の比較(S108): この比較により、被調理物Fの内部温度が、被調理物Fに設定された基準温度以上に到達したかを判定する。内部温度が基準温度未満であれば(S108のNO)、基準温度に到達するまで、被調理物Fの加熱を継続する。
加熱時間の判断(S109): この実施の形態では、一例として、加熱時間の経過を判断している。被調理物Fの加熱時間が、被調理物Fに設定された加熱時間以上に到達したかを判定する。加熱時間が被調理物Fに設定された加熱時間未満であれば(S109のNO)、設定された加熱時間に到達するまで、被調理物Fの加熱を継続する。
加熱の終了(S110): 被調理物Fの内部温度が基準温度に到達し、かつ設定された加熱時間が経過したとき、被調理物Fの加熱を終了する。
情報提示(S111): 被調理物Fの調理について、被調理物Fのにおい情報、内部温度、判定結果などを含む提示情報を提示する。この情報提示にはたとえば、情報提示部54(図16)の画面表示で行えばよい。
<調理情報ファイル2>
図2は、調理情報ファイル2の一例を示している。この調理情報ファイル2は被調理物Fごとの加熱情報を格納する。
この調理情報ファイル2には、被調理物部4、加熱時間部6、におい情報部8、内部温度部10、判定情報部12が備えられる。被調理物部4には特定される被調理物Fの属性情報としてたとえば、被調理物Fの名称や組成などの情報が格納される。加熱時間部6には被調理物Fの加熱開始から加熱終了までのたとえば、断続する時間t01、t02、t03、t04、・・・が格納される。
におい情報部8にはたとえば、加熱中または加熱後、被調理物Fのにおい情報が格納される。このにおい情報部8にはにおいセンサー36(図5のB、図6)の検出情報が検出タイミングである時間t01、t02、t03、t04、・・・ごとに格納される。
内部温度部10には比較情報との対比により推定された内部温度が格納される。図中の数値は一例であり、内部温度が係る数値に限定されるものではない。判定情報部12にはたとえば、内部温度が基準温度に到達したかなどの判定結果を含む判定情報が格納される。
<比較情報ファイル14>
図3は、比較情報ファイル14の一例を示している。この比較情報ファイル14には比較情報が格納されている。この比較情報は被調理物Fの内部温度を推定するための比較被調理物Frのにおい情報であり、より詳細に述べれば、におい情報と内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む。
この比較情報ファイル14には比較被調理物部16、加熱時間部18、比較におい情報部20および内部温度部22が備えられる。比較被調理物部16には内部温度を推定するための被調理物Fとたとえば、同一属性の比較被調理物Frの情報、つまり被調理物Fと同様に比較被調理物Frの名称や組成などの情報が格納される。
加熱時間部18には比較被調理物Frの加熱時間を表す時間情報tr1、tr2、・・・、trXが格納される。比較におい情報部20および内部温度部22は比較情報部の一例であり、比較におい情報と内部温度とを対応させた温度スケール情報部を例示している。比較におい情報部20には、比較被調理物Frから得た比較におい情報が格納される。この比較におい情報部20には比較被調理物Frから取得した検出情報が格納される。
<比較情報の形成>
図4は、この比較情報の形成工程の一例を示している。比較情報は、被調理物Fから取得したにおい情報から内部温度を推定するために用いる情報である。この比較情報は、被調理物Fと同一属性の比較被調理物Frを特定し、同一加熱手段で加熱した際のにおい情報である。
この比較情報の形成工程には図4に示すように、比較被調理物Frの特定(S201)、加熱の開始(S202)、加熱時間の計測開始(S203)、におい情報の取得および内部温度の計測(S204)、加熱時間、におい情報および内部温度の記憶(S205)、加熱時間の監視(S206)、加熱の終了(S207)、比較情報ファイル14の作成(S208)、情報提示(S209)が含まれる。
比較被調理物Frの特定(S201): 比較被調理物Frは、内部温度の推定対象である被調理物Fと同一属性の被調理物Fを選択する。
加熱の開始(S202): 比較被調理物Frの加熱には、被調理物Fの加熱条件と同一とするため、被調理物Fを調理するために用いられる調理部24(図7)を選択する。この調理部24に比較被調理物Frを投入し、加熱を開始する。
加熱時間の計測開始(S203): 比較被調理物Frの加熱時間を加熱の開始時点から終了時点までを計測する。
におい情報の取得および内部温度の計測(S204): 加熱中の比較被調理物Frについて、所定の時間間隔でにおい情報の取得と内部温度の計測を行う。におい情報の取得には、におい情報取得部26(図7のA、B)を用いる。このにおい情報の取得と同時に、比較被調理物Frに電子温度計46(図7のC)で内部温度を検出する。これにより、比較被調理物Frの加熱時間、内部温度およびにおい情報が関係付けられる。
加熱時間、におい情報および内部温度の記憶(S205): 比較被調理物Frについて、におい情報、内部温度および加熱時間が相互に関係付けられて比較情報ファイル14に入れられて記憶部58(図12)に格納される。
加熱時間の監視(S206): 比較被調理物Frについて、加熱時間を監視し、この加熱時間を表す時間tr1、tr2、・・・がにおい情報の取得および内部温度の計測タイミングに用いられる。
加熱の終了(S207): 所定の加熱時間が経過したとき、比較被調理物Frの加熱を終了する。
比較情報ファイル14の作成(S208): 比較情報ファイル14の作成は、比較情報の生成工程の一例である。比較情報について、比較情報ファイル14を作成し、または比較情報ファイル14を更新する。この比較情報ファイル14の作成には、におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報の作成が含まれる。
情報提示(S209): この情報提示には、比較被調理物Fr、比較情報ファイル14を含む提示情報が作成され、情報提示部54の画面(ファイル情報提示部86)に提示される。
<被調理物Fの加熱、およびにおい情報の取得>
被調理物Fは図5のAに示すように、被調理物Fの調理手段と同一の調理部24を使用し、加熱する。比較被調理物Frはホテルパン28に収容し、調理庫30に装填する。加熱部32を駆動し、比較被調理物Frを調理庫30内で加熱する。加熱開始から加熱時間をタイマー34で計測する。被調理物Fのにおい情報の取得は既述したように、におい情報取得部26で行う。
におい情報取得部26には図5のBに示すように、におい粒子SNを検出して電気信号に変換するにおいセンサー36が用いられる。
このにおいセンサー36にはたとえば、半導体式、水晶振動子式など、何れのセンサーを用いてもよい。半導体式では、半導体表面におけるにおい分子の吸着による半導体の抵抗値変化を利用しており、酸化物半導体式や有機半導体式がある。水晶振動子式では、水晶振動子の表面ににおい粒子を吸着させるにおい感応膜を備えており、におい分子が吸着してにおい感応膜の質量が増加し、水晶振動子の共振周波数が低下することを利用する。この共振周波数の低下が数値化されて電気信号に変換される。この電気信号がにおい情報を表す。
このにおいセンサー36にたとえば、FETバイオセンサーを利用すれば、においはゲート電極ににおい粒子を吸着させることによる電位差で検出できる。
このにおいセンサー36に膜型表面応力センサーを利用すれば、におい粒子を検出することができる。
このにおいセンサー36によるにおいの検出情報は、タイマー34で計測される加熱時間に関係付けられて取得し、調理情報ファイル2(図2)に格納される。
<におい情報取得部26>
図6のAは、におい情報取得部26の一例を示している。この例では、調理庫30の壁面部ににおい粒子SNのにおい循環路38を形成する。このにおい循環路38の入口部に吸気ファン40を備え、吸気ファン40の回転により調理庫30内の空気をにおい循環路38内に循環させる。被調理物Fから調理庫30内に飛散しているにおい粒子SNがにおい循環路38内に導かれ、においセンサー36のセンサー面42に触れさせることができる。吸気ファン40は、継続回転としてもよいが、におい粒子SNの検出タイミングに合わせて回転させてよい。吸気ファン40は、ファンモーターを駆動する吸気駆動部41によって連続的またはにおい検出時のタイミングで断続的に回転させる。
図示しないが、におい循環路38の入口部に水蒸気や不純物の侵入を防止するフィルタを設置すれば、におい循環路38内ににおい粒子SNのみを選択的に取り込むことができ、においの検出精度を高めることができる。
また、においセンサー36のセンサー面42を清浄化する清掃手段を備えてもよく、これにより、におい粒子SNの付着によるにおい検出感度の鈍化を防止できる。
においセンサー36の検出情報(におい情報)は、タイマー34で計測される加熱時間に関係付けて取得し、調理情報ファイル2(図2)に格納する。
図6のBは、におい情報取得部26の他の例を示している。この例では、調理庫30に設置される各ホテルパン28の上部ににおいガイド44を備える構成である。各においガイド44の基端部にはにおいセンサー36が個別に設置されている。斯かる構成では、ホテルパン28ごとの被調理物Fのにおい粒子SNを検出し、においを表す検出信号を取り出すことができる。
この場合も、図示しないが、においセンサー36のセンサー面42を清浄化する清掃手段を備えてもよく、これにより、におい粒子SNの付着によるにおい検出感度の鈍化を防止できる。
同様に、においセンサー36の検出情報(におい情報)は、タイマー34で計測される加熱時間に関係付けられて取得し、調理情報ファイル2(図2)に格納すればよい。
<比較被調理物Frの加熱、におい情報の取得および内部温度の計測>
比較被調理物Frは、図7のAに示すように、被調理物Fの調理手段と同一の調理部24を使用し、加熱する。比較被調理物Frのにおい情報の取得にはにおい情報取得部26を使用する。この場合、比較被調理物Frは被調理物Fの加熱と同様にホテルパン28に収容し、調理庫30に装填する。加熱部32を駆動し、比較被調理物Frを調理庫30内で加熱する。加熱開始から加熱時間をタイマー34で計測する。
比較被調理物Frのにおい情報は図7のBに示すように、におい情報取得部26ににおいセンサー36を用いて取得する。このにおい情報は、タイマー34で計測される加熱時間に関係付けて取得する。このにおい情報の取得については、既述した被調理物Fの場合(図5のBおよび図6)と同様であるので、その詳細は割愛する。
比較被調理物Frの内部温度の検出には図7のCに示すように、電子温度計46を使用し、その接触子48の先端部を比較被調理物Frの内部に差し込み、電子温度計46の計測値を読み取る。そして、比較情報は比較情報ファイル14(図3)に格納される。
<被調理物Fまたは比較被調理物Frのにおい情報>
被調理物Fまたは比較被調理物Frのにおい情報は、加熱中または加熱後、被調理物Fから流出しているにおい粒子SN、または比較被調理物Frから流出している比較におい粒子SNrが含まれる。
図8のAは、横軸を時間t、縦軸ににおい粒子SN、SNrを取り、におい粒子SN、SNrの時間推移を示している。
図8のBは、横軸を時間t、縦軸に検出信号Vを取り、検出信号Vの時間推移を示している。検出信号Vのレベルは、におい粒子SN、SNrの飛散量に依存する。
<におい情報と比較情報の対比による内部温度の推定>
図9は、におい情報と比較情報の対比による内部温度の推定処理を示している。
被調理物Fの予想される内部温度は、図9のAに示すように、加熱時間の経過とともにたとえば、放物線を描いて上昇する。
比較情報は、図9のBに示すように、比較被調理物Frから取得した比較におい情報である。この場合、比較におい情報RSには、時点tn:RSn、時点tn−1:RSn−1、時点tn−2:RSn−2、・・・が含まれている。
被調理物Fの検出情報には図9のCに示すように、におい情報Sには、時点tn:Sn、時点tn−1:Sn−1、時点tn−2:Sn−2、・・・が含まれている。
時点tn−2において、におい情報Sn−2(図9のD)と比較におい情報RSn−2(図9のB)とを対比し(図9のC)、両者が一致またはほぼ一致すれば、内部温度=Tn−2(図9のA)と推定できる。
時点tn−1において、におい情報Sn−1(図9のD)と比較におい情報RSn−1(図9のB)とを対比し(図9のC)、両者が一致またはほぼ一致すれば、内部温度=Tn−1(図9のA)と推定できる。
また、時点tnにおいて、におい情報Sn(図9のD)と比較におい情報RSn(図9のB)とを対比し(図9のC)、両者が一致またはほぼ一致すれば、内部温度=Tn(図9のA)と推定できる。
<被調理物Fの内部温度の推定>
図10は、複数のにおい情報と比較情報の対比による被調理物Fの内部温度の推定処理を示している。
加熱中の被調理物Fの内部温度の推定は、図10に示すように、におい情報と比較情報(比較情報ファイル14)を対比して行う(S301)。この対比(S301)により一致またはほぼ一致により内部温度の推定を行う(S302)。この推定の結果、比較情報ファイル14にある内部温度が被調理物Fの内部温度として推定される。
推定した内部温度について、基準温度であるか否かは既述の処理(図1のS108)で行い、加熱時間については既述の処理(図1のS109)で行えばよい。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 被調理物Fと同一属性の比較被調理物Frから予め比較情報として内部温度に関係付けて比較情報を取得しておけば、被調理物Fのにおい情報と比較情報とを対比し、被調理物Fの内部温度を容易に推定できる。
(2) 被調理物Fの内部温度の推定は、におい情報と比較情報との一致、不一致の処理で被調理物Fと非接触で迅速に行うことができる。
(3) 被調理物Fの内部温度が基準温度以上であるかを推定すれば、被調理物Fの調理の安全性を高めることができる。
(4) 被調理物Fの内部温度の推定では、比較被調理物Frの比較におい情報との対比により行うので、特定のにおい成分を特定することなく、容易に内部温度の推定を行うことができる。
(5) 比較被調理物Frの比較におい情報に比較被調理物Frの内部温度と関係付けられた特定のにおい成分を格納している場合には被調理物Fの内部温度の推定と相まってにおい成分を推定することもできる。
〔第2の実施の形態〕
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る調理管理システムを示している。図11に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この調理管理システム50は、既述の調理管理方法またはそのプログラムをコンピュータによる情報処理で実現することができる。
この調理管理システム50には図11に示すように、調理部24、タイマー34、においセンサー36、吸気駆動部41、電子温度計46、制御部52および情報提示部54が備えられる。
調理部24は、被調理物Fまたは比較被調理物Frの加熱手段の一例である加熱部を含むスチームコンベクションオーブンなどの調理機器である。この調理部24には被調理物Fまたは比較被調理物Frを調理するための調理庫30および加熱部32が備えられる。
においセンサー36はにおい情報の取得手段である。電子温度計46は、比較被調理物Frの内部温度を検出する手段であり、温度を電気信号に変換して出力する。タイマー34は、加熱時間の計測に用いられる。
制御部52は調理管理を実現するための管理装置の一例であり、通信機能を備えるコンピュータで構成され、調理管理のための情報処理、加熱部32、吸気ファン40の回転などの制御を行う。情報提示部54は、制御部52で生成された情報提示信号を画像として提示する。
この実施の形態では、制御部52、情報提示部54を含む機能部が調理管理装置として構成される。
<制御部52のハードウェア>
図12は、制御部52のハードウェアを示している。図12において、図11と同一部分には同一符号を付してある。
制御部52には、プロセッサ56、記憶部58、入出力部(I/O)60、操作入力部62、通信部64が含まれる。
プロセッサ56は記憶部58にあるOS(Operating System)を実行し、調理管理プログラムなどの情報処理を行う。
情報提示部54はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display: 液晶表示器)で構成され、プロセッサ56の制御により、たとえば、被調理物Fの属性情報、におい情報、比較情報、判定情報などを含む提示情報を提示する。
記憶部58はROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、OS、調理管理プログラムなどの各種のプログラムを格納するとともに、調理情報ファイル2(図2)、比較情報ファイル14(図3)、調理管理情報ファイル70(図13)などを格納する。
I/O60は、プロセッサ56の制御により、情報の入力、情報取出しなどに用いられる。操作入力部62には情報入力に用いられるキーボード、バーコード読取り部、マウス、I/O60に接続された情報端末の他、タッチパネルが含まれる。タッチパネルは情報提示部54の表示画面に設置すればよい。通信部64はプロセッサ56の制御により、管理センターや携帯情報端末などと無線接続または有線接続により情報の授受を行う。
<制御部52の情報処理>
制御部52の情報処理には、a)被調理物F、比較被調理物Frの特定、b)温度情報の取得、c)におい情報の取得、d)加熱時間の取得、e)調理情報ファイル2(図2)の作成、f)比較情報ファイル14(図3)の作成、g)調理管理情報ファイル70(図13)の作成、h)被調理物Fの内部温度の推定、i)提示情報の生成、j)情報提示などが含まれる。
制御部52が生成する提示情報はにおい情報、比較情報、内部温度、温度スケール情報、加熱時間の何れかまたは2以上を含み、情報提示部54にたとえば、画像により提示される。におい情報の取得には、吸気ファン40を回転させ、におい循環路38(図6のA)へのにおい粒子SNの循環が含まれる。
<調理管理情報ファイル70>
図13は、調理管理情報ファイル70の一例を示している。この調理管理情報ファイル70は、被調理物Fの加熱時、内部温度の推定、加熱の良否判定、情報提示などのために作成される。
この調理管理情報ファイル70には、被調理物部72、加熱時間部74、におい情報部76、内部温度部78、基準温度部80、判定情報部82が備えられる。被調理物部72には特定される被調理物Fの属性情報が格納される。加熱時間部74には被調理物Fの加熱開始から加熱終了までの時間が格納される。
におい情報部76にはたとえば、加熱中の被調理物Fから取得したにおい情報が格納される。内部温度部78には比較情報との対比により推定された被調理物Fの内部温度が格納される。欄内の数値は一例である。基準温度部80には被調理物Fの基準温度が格納される。判定情報部82にはたとえば、内部温度が基準温度に到達したかを表す「合」、「否」などの判定情報が格納される。
<比較情報の作成シーケンス>
図14は、比較情報の作成シーケンスを示している。この比較情報は、調理管理システム50を用いて作成される。
制御部52は、被調理物Fと同一属性の比較被調理物Frを特定する(S401)。この比較被調理物Frは調理部24に装填される。制御部52は、調理部24に加熱の指示を行うとともに、タイマー34に計時開始を指示する(S402)。これにより、調理部24は加熱部32により加熱を開始し(S403)、タイマー34は加熱時間の計時を開始する(S404)。においセンサー36は加熱中または加熱後、比較被調理物Frからにおい情報を検出する(S405)。また、電子温度計46を用いて比較被調理物Frの内部温度の検出を行う(S406)。
制御部52は、タイマー34から加熱時間を取得し(S407)、電子温度計46から加熱温度を取得し(S408)、においセンサー36の検出情報(におい情報)を取得する(S409)。
制御部52は、比較被調理物Frの内部温度がたとえば、基準温度に到達すれば、調理部24に加熱終了の指示を行い(S410)、タイマー34に対し、計時の終了指示を行う(S411)。これを受け、調理部24は加熱を終了し(S412)、タイマー34は計時を終了する(S413)。
そして、制御部52は比較情報を生成し(S414)、比較情報ファイル14を作成しまたは更新し、この処理を終了する。
<被調理物Fの内部温度の推定シーケンス>
図15は、被調理物Fの内部温度の推定シーケンスを示している。制御部52は、被調理物Fを特定し(S501)、被調理物Fの推定に用いる比較情報を取得する(S502)。被調理物Fは、調理部24に装填される。制御部52は、調理部24に加熱の指示を行うとともに、タイマー34に計時開始を指示する(S503)。これにより、調理部24は加熱部32により加熱を開始し(S504)、タイマー34は加熱時間の計時を開始する(S505)。においセンサー36は加熱中または加熱後、被調理物Fのにおい情報を検出する(S506)。
制御部52は、タイマー34から加熱時間を取得し(S507)、においセンサー36からにおい情報を取得する(S508)。
制御部52は、比較情報との比較により被調理物Fの内部温度を推定する(S509)。この推定処理の詳細は既述したので、その詳細な説明は割愛する。内部温度が基準温度Trefに到達していれば、加熱時間の推定を行う(S510)。加熱時間が所定時間に到達していれば、調理部24に対して加熱終了を指示するとともに、タイマー34に対し、計時の終了指示を行う(S511)。これを受け、調理部24は加熱を終了し(S512)、タイマー34は計時を終了する(S513)。
そして、制御部52は調理管理情報ファイル70(図13)を作成または更新し、この処理を終了し、情報提示を行う(S514)。
<情報提示>
図16は、被調理物Fの加熱調理に関する情報提示画面84を示している。この情報提示は、プロセッサ56の制御により、情報提示部54により実行される。
この情報提示画面84にはファイル情報提示部86、被調理物情報提示部88などの情報提示が含まれる。ファイル情報提示部86には調理管理情報ファイル70の格納情報が提示される。被調理物情報提示部88には被調理物部90、比較被調理物部92、基準温度部94、到達時間部96、判定情報部98が含まれる。被調理物部90には内部温度を推定した被調理物Fの属性情報が表示される。比較被調理物部92には被調理物Fと同一属性の比較被調理物Fr、つまり比較情報に係る比較被調理物Frの属性情報が表示される。基準温度部94には調理の基準温度が表示される。到達時間部96は加熱開始から基準温度到達までの時間情報が表示される。判定情報部98には被調理物Fの加熱温度が基準温度に到達しているか否か、その合否情報が表示される。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 既述した調理管理方法が調理管理システム50によりコンピュータを用いた情報処理により実現することができる。
(2) 比較被調理物Frの内部温度の計測による比較情報の作成、被調理物Fの内部温度の推定処理を共通の調理管理システム50によって実現でき、信頼性の高い内部温度の推定を行うことができる。
(3) 被調理物Fの調理前に同一属性の比較被調理物Frについて、比較情報を取得できるので、内部温度の推定精度を高めることができる。
(4) 安全性の高い調理物を提供できる。
〔第3の実施の形態〕
図17は、第3の実施の形態に係る調理機器を示している。図17において、図11および図12と同一部分には同一符号を付してある。
この調理機器100は機器の一例であり、この調理機器100にはたとえば、同一の機器筐体102に調理部24、におい情報取得部26などを含む調理管理システム50が搭載されている。調理部24は制御部52で制御され、本発明の調理管理方法、調理管理システム、プログラムを実現し、調理およびその管理の統合制御を行う。
この調理機器100において、制御部52の構成および機能は第2の実施の形態で説明しているので、その説明を割愛する。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) この実施の形態によれば、調理機器100において、既述の被調理物Fの調理管理方法をコンピュータによる情報処理により実現することができる。
(2) この調理機器100によれば、調理管理システムおよび調理管理プログラムにより、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
(3) 調理機器100において調理される被調理物Fの安全性を高めることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、被調理物Fの内部温度に対して基準温度を設定し、この基準温度に内部温度が到達したかを判定しているが、比較被調理物Frの内部温度に対して基準温度を設定し、この基準温度に内部温度が到達したかを判定してもよい。
(2) 第2の実施の形態では、タイマー34(図11)が制御部52の外部に設置されているが、このタイマー34は制御部52で構成するコンピュータで実現してもよい。
(3) 上記実施の形態において、被調理物Fごとに比較情報ファイル14を作成しておき、におい情報から特定される被調理物Fに対して比較情報ファイル14を選択し、比較情報とにおい情報とを対比することで被調理物Fの内部温度を推定する処理を行ってもよい。
(4) 上記実施の形態において、比較情報ファイル14に格納される比較情報には、比較被調理物Frから生じるにおいの質量の他、内部温度に関係付けられたにおい成分などを含んでよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態などについて説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
この発明によれば、被調理物の内部温度を被調理物と同一属性の比較被調理物から取得した比較情報と被調理物のにおい情報により被調理物の内部温度を推定でき、被調理物の内部温度計測の迅速化とともに、信頼性を高めることができる。
2 調理情報ファイル
4 被調理物部
6 加熱時間部
8 におい情報部
10 内部温度部
12 判定情報部
14 比較情報ファイル
16 比較被調理物部
18 加熱時間部
20 比較におい情報部
22 内部温度部
24 調理部
26 におい情報取得部
28 ホテルパン
30 調理庫
32 加熱部
34 タイマー
36 においセンサー
38 におい循環路
40 吸気ファン
41 吸気駆動部
42 センサー面
44 においガイド
46 電子温度計
48 接触子
50 調理管理システム
52 制御部
54 情報提示部
56 プロセッサ
58 記憶部
60 入出力部(I/O)
62 操作入力部
64 通信部
70 調理管理情報ファイル
72 被調理物部
74 加熱時間部
76 におい情報部
78 内部温度部
80 基準温度部
82 判定情報部
84 情報提示画面
86 ファイル情報提示部
88 被調理物情報提示部
90 被調理物部
92 比較被調理物部
94 基準温度部
96 到達時間部
98 判定情報部
100 調理機器
102 機器筐体

Claims (28)

  1. 被調理物を加熱する工程と、
    加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する工程と、
    内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する工程と、
    を含むことを特徴とする調理管理方法。
  2. さらに、比較被調理物を加熱する工程と、
    加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の調理管理方法。
  3. さらに、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成する工程を含む請求項1または請求項2に記載の調理管理方法。
  4. さらに、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の調理管理方法。
  5. さらに、所定の加熱時間が経過したかを判定する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の調理管理方法。
  6. さらに、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の調理管理方法。
  7. さらに、前記提示情報を情報提示部に提示する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の調理管理方法。
  8. 被調理物を加熱する加熱部と、
    加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する情報取得部と、
    内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する処理を行う処理部と、
    を含むことを特徴とする調理管理システム。
  9. さらに、前記処理部は、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成することを特徴とする請求項8に記載の調理管理システム。
  10. さらに、前記処理部は、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の調理管理システム。
  11. さらに、前記処理部は、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定することを特徴とする請求項8ないし請求項10の何れかの請求項に記載の調理管理システム。
  12. さらに、前記処理部は、所定の加熱時間が経過したかを判定することを特徴とする請求項8ないし請求項11の何れかの請求項に記載の調理管理システム。
  13. さらに、前記処理部は、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成することを特徴とする請求項8ないし請求項12の何れかの請求項に記載の調理管理システム。
  14. さらに、前記提示情報を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項8ないし請求項13の何れかの請求項に記載の調理管理システム。
  15. コンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する機能と、
    内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する処理を行う機能と、
    を前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
  16. さらに、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項15に記載のプログラム。
  17. さらに、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項15または請求項16に記載のプログラム。
  18. さらに、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項15ないし請求項17の何れかの請求項に記載のプログラム。
  19. さらに、所定の加熱時間が経過したかを判定する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項15ないし請求項18の何れかの請求項に記載のプログラム。
  20. さらに、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成する機能を前記コンピュータに実現させるための請求項15ないし請求項19の何れかの請求項に記載のプログラム。
  21. さらに、前記提示情報を情報提示部に提示させる機能を前記コンピュータに実現させるための請求項15ないし請求項20の何れかの請求項に記載のプログラム。
  22. 被調理物を加熱する加熱部と、
    加熱中または加熱後、前記被調理物のにおい情報を取得する情報取得部と、
    内部温度に関係付けられた比較情報と前記におい情報とを対比し、前記被調理物の内部温度を推定する処理を行う処理部と、
    を含むことを特徴とする機器。
  23. さらに、前記処理部は、加熱中または加熱後、前記比較被調理物のにおい情報を取得し、前記比較情報を生成することを特徴とする請求項22に記載の機器。
  24. さらに、前記処理部は、前記におい情報と前記内部温度とを対応させた温度スケール情報を含む前記比較情報を生成することを特徴とする請求項22または請求項23に記載の機器。
  25. さらに、前記処理部は、前記被調理物または前記比較被調理物の内部温度が基準温度に到達したかを判定することを特徴とする請求項22ないし請求項24の何れかの請求項に記載の機器。
  26. さらに、前記処理部は、所定の加熱時間が経過したかを判定することを特徴とする請求項22ないし請求項25の何れかの請求項に記載の機器。
  27. さらに、前記処理部は、前記におい情報、前記比較情報、前記内部温度、前記温度スケール情報、前記加熱時間の何れかを含む提示情報を生成することを特徴とする請求項22ないし請求項26の何れかの請求項に記載の機器。
  28. さらに、前記提示情報を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項22ないし請求項27の何れかの請求項に記載の機器。
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