JP6829788B1 - 調理評価の方法、システム、プログラム、記録媒体、および調理機器 - Google Patents

調理評価の方法、システム、プログラム、記録媒体、および調理機器 Download PDF

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Abstract

【課題】焼き鳥などの被調理物の加熱状態を表面温度の推移と入熱量から求めた評価情報の生成および提示をする。【解決手段】コンピュータを用いた調理評価方法であって、被調理物(F)の表面温度(Ts)と前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量Jin)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当てる工程と、前記表面温度を温度閾値(Tsth)により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値(Jinth)により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域(領域A、B、C、D)を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記評価領域の該当領域に提示する工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明はたとえば、焼き鳥など、被調理物における調理の評価およびその提示技術に関する。
保健衛生上、被調理物の温度管理は不可欠である。被調理物の内部温度の検出には芯温計などが用いられている。芯温計は、被調理物に温度検出部を差し込み、温度検出部を被調理物の内部に接触させて芯温を計測する。
この被調理物の温度計測に関し、加熱中の被調理物の重さ変化から芯温を推定することが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2017−133780号公報
ところで、学校や病院などの公的施設、給食を提供する施設などでは食中毒の発症や調理工程での異物混入などを防止するための衛生管理手法としてHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point: 危害分析・重要管理点)が普及している。このHACCPは、食品製造の各工程において厳格な工程管理を行い、被調理物の温度計測を行い、その計測情報を記録することを義務づけている。このような衛生管理の取り組みがレストランなどに拡大することは好ましいことである。
レストランなどで提供する被調理物にはハンバーグ、つくね、餃子などの破砕肉を使うもの、焼き鳥などの細切れ肉を使うもの、多様なものが含まれる。調理前の加工で内部に雑菌が付着するおそれがある被調理物では、加熱による調理で容易に加熱される表面部だけでなく、内部まで充分に加熱殺菌される程度に加熱する必要がある。
しかしながら、直火加熱での調理法による焼き鳥などの被調理物では、その表面温度が上昇していても、内部が充分に加熱されていないという場合があり得る。
このような被調理物について、調理済みの肉などに温度計を差し込むなどの操作は調理品の品質を損ねる上、表面温度が上昇していても内部温度が殺菌される温度まで上昇していない場合には、被調理物の加熱殺菌が不十分となるという課題がある。
発明者は、加熱中または加熱後、被調理物の表面温度の推移は被調理物の内部熱量による熱移動に依存するので、表面温度の傾きおよび入熱量を取得し、被調理物の調理状態として提示すれば、調理状態を容易に認識できるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は上記課題および上記知見に鑑み、焼き鳥などの被調理物の加熱状態を表面温度の推移と入熱量から求めた評価情報の生成および提示をすることにある。
上記目的を達成するため、本発明の調理評価方法の一側面によれば、コンピュータを用いた調理評価方法であって、前記コンピュータに含まれるプロセッサが、加熱部により加熱中および/または加熱後の被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当てる工程と、前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記評価領域の該当領域に提示する工程とを含む各工程を実行する。
この調理評価方法において、さらに、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、該被調理物画像を前記評価領域に提示する工程を含んでよい。
この調理評価方法において、さらに、加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を取得する工程と、前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得する工程とを含んでよい。
この調理評価方法において、さらに、加熱前に前記被調理物の重さを取得する工程と、前記被調理物の加熱後、表面積を取得する工程と、前記重さ、前記傾き温度および前記表面積を用いて前記内部入熱量を算出する工程とを含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の調理評価システムの一側面によれば、被調理物の評価情報を提示する情報提示部と、加熱部により加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当て、前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記情報提示部に展開された前記評価領域の該当領域に提示する処理部とを備える。
この調理評価システムにおいて、さらに、前記処理部は、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、前記情報提示部に該被調理物画像を前記評価領域に提示してよい。
この調理評価システムにおいて、さらに、前記被調理物を加熱する加熱部と、加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を計測する温度計測部とを備え、前記処理部は、前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得してよい。
この調理評価システムにおいて、さらに、前記被調理物の重さを計測する重さ計測部と、前記被調理物を撮像する撮像部とを備え、前記処理部は前記被調理物の表面積および重さを取得し、前記傾き温度、前記表面積および前記重さを用いて前記内部入熱量を算出してよい。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータにより実現するプログラムであって、加熱部により加熱中および/または加熱後の被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当てる機能と、前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記評価領域の該当領域に提示する機能とを前記コンピュータにより実現する。
このプログラムにおいて、さらに、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、該被調理物画像を前記評価領域に提示する機能を前記コンピュータにより実現してよい。
このプログラムにおいて、加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を取得する機能と、前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得する機能とを前記コンピュータにより実現してよい。
このプログラムにおいて、さらに、加熱前に前記被調理物の重さを取得する機能と、前記被調理物の表面積を取得する機能と、前記重さ、前記傾き温度および前記表面積を用いて前記内部入熱量を算出する機能とを前記コンピュータにより実現してよい。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体の一側面によれば、前記プログラムを格納した記録媒体である。
上記目的を達成するため、本発明の調理機器の一側面によれば、被調理物の評価情報を提示する情報提示部と、加熱部により加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当て、前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記情報提示部に展開された前記評価領域の該当領域に提示する処理部とを備える。
この調理機器において、さらに、前記処理部は、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、前記情報提示部に該被調理物画像を前記評価領域に提示してよい。
この調理機器において、さらに、前記被調理物を加熱する加熱部と、加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を計測する温度計測部とを備え、前記処理部は、前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得してよい。
この調理機器において、さらに、前記被調理物の重さを計測する重さ計測部と、前記被調理物を撮像する撮像部とを備え、前記処理部は前記被調理物の表面積および重さを取得し、前記傾き温度、前記表面積および前記重さを用いて前記内部入熱量を算出してよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 加熱中または加熱直後の被調理物の表面温度と入熱量から被調理物の内部加熱状態を評価し、その評価情報を提示するので、その提示情報から被調理物の内部加熱状態を容易に認識することができる。
(2) 被調理物に非接触でしかも、加熱中または加熱直後の評価を経て、被調理物を劣化させることなく提供できるとともに、再加熱が可能であり、被調理物の安心、安全を高めることができる。
(3) 被調理物の調理品質や調理状態の信頼性を高めることができる。
加熱直後の被調理物の熱移動を示す図である。 被調理物の調理評価の提示情報を示す図である。 第1の実施の形態に係る調理評価工程を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る調理評価システムを示す図である。 Aは被調理物の表面温度の傾きを示す図、Bは外部放熱量率の時間推移を示す図である。 被調理物の調理評価を表す提示情報および温度閾値の変更を示す図である。 被調理物の調理評価および提示情報を示す図である。 第2の実施の形態に係る調理評価工程を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る調理評価システムを示す図である。 調理評価システムの機能部を示す図である。 調理評価システムのハードウェアを示す図である。 調理評価データベースの一例を示す図である。 被調理物の重さ計測、加熱の各工程を示す図である。 被調理物の撮像および温度計測、再加熱の各工程を示す図である。 被調理物の重さ計測、加熱、撮像および温度計測を示す図である。 被調理物の調理評価の情報提示画面を示す図である。 Aは加熱不良を表す評価情報提示画面を示す図であり、Bは加熱良好を表す評価情報提示画面を示す図である。 Aは領域Aにおける評価情報の提示画面を示す図であり、Bは領域Bにおける評価情報の提示画面を示す図である。 Aは領域Cにおける評価情報の提示画面を示す図であり、Bは領域Dにおける評価情報の提示画面を示す図である。 一実施例に係る調理機器を示す図である。
<被調理物Fの加熱状態および熱移動>
図1は、第1の実施の形態に係る、加熱直後の被調理物Fの熱移動を示している。
被調理物Fは焼き鳥などの固形物である。加熱中または加熱直後の被調理物Fにおいて、内部温度がTi、表面温度がTsとする。Ti<Tsを想定すれば、被調理物Fの表面層の熱量によって熱移動を生じる。被調理物Fの全放熱量をJallとすると、この全放熱量Jallは外部放熱量Joutおよび内部入熱量Jinで与えられる。外部放熱量Joutは、被調理物Fの表面層から外部に放出される熱量であり、内部入熱量Jinは被調理物Fの表面層から被調理物内部に移動する熱量である。
内部入熱量Jinが少ない場合には被調理物Fの内部温度Tiと表面温度Tsが同等か温度差がなく、被調理物Fは加熱良好と言える。これに対し、内部入熱量Jinが多い場合には被調理物Fの内部温度Tiが表面温度Tsより低く、温度傾斜によって熱移動が生じるので、被調理物Fは加熱不良の状態である。
<調理評価の提示情報>
図2は、横軸に表面温度Ts、縦軸に内部入熱量Jinの累積値を取り、被調理物Fの調理評価を表す提示情報を示している。
表面温度Tsについて、調理評価の基準温度として温度閾値Tsthを設定すれば、表面温度Tsは、温度閾値Tsth以上の高温域と、温度閾値Tsthを下回る低温域の二領域に区分される。
内部入熱量Jinについて、内部入熱量Jinの熱量評価の基準熱量として入熱閾値Jinthを設定すれば、内部入熱量Jinは、入熱閾値Jinth以上の高入熱量域と、入熱閾値Jinthを下回る低入熱量域の二領域に区分される。
このように各表面温度Tsおよび内部入熱量Jinを二領域に区分すれば、二次元座標には複数の評価領域として領域A、B、C、Dが設定される。各領域A、B、C、Dが表す調理状態は次の通りである。
領域A: Ts<Tsth、Jin>Jinth
この領域Aでは、被調理物Fの表面温度Tsは低く、内部入熱量Jinが入熱閾値Jinth以上である。つまり、被調理物Fの内部温度Tiが低く、加熱不足である。
領域B: Ts<Tsth、Jin≦Jinth
この領域Bでは、被調理物Fの表面温度Tsは低く、内部入熱量Jinが入熱閾値Jinth未満である。つまり、被調理物Fの表面温度Tsが低く、加熱時間が短いため、加熱不足である。
領域C: Ts≧Tsth、Jin>Jinth
この領域Cでは、被調理物Fの表面温度Tsは高く、内部入熱量Jinが入熱閾値Jinthより多い。つまり、被調理物Fの加熱時間は充分であるが、内部温度Tiが低く、加熱不足である。
領域D: Ts≧Tsth、Jin≦Jinth
この領域Dでは、被調理物Fの表面温度Tsは高く、内部入熱量Jinが入熱閾値Jinthより少ない。つまり、被調理物Fは内部温度Tiが高く充分に加熱されている。
被調理物Fの内部入熱量Jinの演算結果を含む計測値f1、f2、f3、f4を二次元座標上にプロットすれば、領域A、B、C、Dに区分される。各計測値f1、f2、f3に該当する被調理物Fは加熱不足であるとともに、計測値f4に該当する被調理物Fは加熱良好であり、これらの情報が座標上に評価情報として提示される。
<調理評価工程>
図3は、被調理物Fの調理評価工程を示している。図3に示す工程は一例であり、斯かる工程に本発明が限定されるものではない。この評価工程において、Sは処理の単位、番号は順番の一例を示している。
この調理評価工程には、被調理物Fの加熱(S101)、表面温度Tsおよびその傾きΔTsの取得(S102)、内部入熱量Jinの取得(S103)、座標情報の生成(S104)、座標軸に表面温度Tsおよび内部入熱量Jinの設定(S105)、二次元座標(図2)に評価領域の形成(S106)、計測値fのプロット(S107)、評価情報の提示(S108)などが含まれる。
被調理物Fの加熱(S101): 被調理物Fの加熱調理として、加熱部8からの熱を受けて被調理物Fを加熱する。
表面温度Tsおよびその傾きΔTsの取得(S102): 加熱中または加熱後、加熱部8から被調理物Fを遠ざけ、この被調理物Fから表面温度Tsおよびその傾きΔTsを取得する。表面温度Tsは加熱中または加熱後の被調理物Fを加熱部8から遠ざけた直後の基準時点で計測する。表面温度Tsの傾きΔTsはたとえば、加熱部8から遠ざけた直後の基準時点の表面温度Tsと、その基準時点から所定時間の経過時点(たとえば、3秒後)における表面温度Tsの時間推移である。
内部入熱量Jinの取得(S103): 表面温度Tsの傾きΔTsを用いて被調理物Fの内部入熱量Jinを算出する。
座標情報の生成(S104): 管理サーバ4は、表面温度Tsおよび内部入熱量Jinを表示するための座標情報としてたとえば、二次元座標情報を生成する。
座標軸に表面温度Tsおよび内部入熱量Jinの設定(S105): 座標情報の異なる座標軸、たとえば、横軸に表面温度Ts、縦軸に内部入熱量Jinを設定する。
二次元座標に評価領域の形成(S106): 表面温度Tsの温度範囲に基準温度として温度閾値Tsth、内部入熱量Jinの熱量範囲に基準熱量として入熱閾値Jinthを設定することにより、二次元座標は、複数の区分領域として既述の評価領域A、B、C、Dに区分される。
計測値fのプロット(S107): 二次元座標上に、表面温度Tsおよび内部入熱量Jinの計測値fをプロットすれば、計測値fが評価領域A、B、C、Dに区分される。
評価情報の提示(S108): 評価領域A、B、C、Dを含む二次元座標とともに、計測値fを表示すれば、被調理物Fの加熱状態を評価する評価情報が二次元座標上に提示される(図2)。
<第1の実施の形態に係る調理評価システム2>
図4は、第1の実施の形態に係る調理評価システム2を示している。
この調理評価システム2は、管理サーバ4、重さ計測部6、加熱部8、撮像部10、温度計測部12、情報提示部14を備えている。
被調理物Fはたとえば、焼き鳥である。この被調理物Fは加熱前、重さ計測部6に搬入されて重さ計測が行われる。この重さ計測の後、被調理物Fは加熱部8に搬入されて加熱調理される。
加熱中または加熱直後、被調理物Fは加熱部8から遠ざけられ、管理サーバ4の制御により撮像部10で撮像し、温度計測部12で温度計測を行う。この温度計測は計測時点t0と数秒後の計測時点t1の各表面温度Ts0、Ts1を計測する。
管理サーバ4は、撮像により被調理物Fの画像情報から表面積Sを取得し、表面温度Tsの推移から表面温度Tsの傾きΔTsを取得する。
管理サーバ4は、被調理物Fの重さm、表面積S、表面温度Tsの傾きΔTsを用いて全放熱量Jall、外部放熱量Jout、内部入熱量Jinを算出する。
管理サーバ4は、表面温度Tsと、内部入熱量Jinの累積値を用いてたとえば、二次元座標上に被調理物Fの計測値fをプロットして評価情報を生成し、情報提示部14に提示する。また、調理評価の結果、加熱不足であれば再加熱の指示情報を提示する。
<調理状態の評価処理>
管理サーバ4が実行する評価処理の情報処理には、
a) 被調理物Fの重さmの取得
b) 被調理物Fの表面積Sの取得
c) 被調理物Fの表面温度Ts(=Ts0、Ts1)の取得
d) 表面温度Tsの傾きΔTs(時間推移)の算出
e) 全放熱量Jallの算出
f) 外部放熱量Joutの算出
g) 内部入熱量Jinの算出
h) 調理状態の評価
i) 調理評価の提示情報の生成および提示
などが含まれる。
(1) 被調理物Fの重さmの取得
被調理物Fの重さmは、加熱前の被調理物Fの重さであり、重さ計測部6の計測値である。
(2) 表面積Sの取得
表面積Sは、加熱中または加熱後の被調理物Fの表面積であり、被調理物Fからの撮像で得た画像情報から算出する。
(3) 表面温度Ts(=Ts0、Ts1)の取得
被調理物Fの表面温度Ts(=Ts0、Ts1)は温度計測部12から取得する。
(4) 表面温度Tsの傾きΔTs
時点t0の表面温度:Ts0、時点t0からたとえば、3秒後の計測時点t1の表面温度:Ts1であれば、表面温度Tsの傾きΔTsは式(1) で算出できる。
Figure 0006829788
この演算は、管理サーバ4で実行される。
図5のAは、横軸に経過時間、縦軸に表面温度Tsを取り、表面温度Tsの傾きΔTsを示している。この実験値では、表面温度Tsが時間とともに低下し、時間経過が進むとその変化が緩慢になっている。
(5) 被調理物Fの全放熱量Jall
表面温度Tsの傾きΔTs、比熱c[J/g・K]、重さm[g]とすれば、全放熱量Jall[J]は、式(2) から算出できる。m[g]はたとえば、被調理物Fの表面層の極薄部分の重さであり、全質量の0.0768倍とした。
Figure 0006829788
ただし、被調理物Fの体積:V[m3 ]、被調理物Fから切り取った一部分の体積:u[m3 ](u=0.0768V)、その1個の重さ:M[g]、その密度:ρ[g/m3 ]とすれば、mは式(3) で求めることができる。
Figure 0006829788
式(2) において、
Figure 0006829788
は、一定時間たとえば、3秒間で失われた温度(=3秒間で生じた温度差)を表している。
(6) 外部放熱量Jout
外部放熱量Joutは、表面温度Tsの傾きΔTsを求めるために用いた経過時間における被調理物Fから外部に放出される放熱量率を表す外部放熱量率Qout[W]を用いて式(4) から求めることができる。
Figure 0006829788
外部放熱量率Qout[W]は、放射による熱量率(=放射による熱損失):G[W]、対流による熱量率:H[W]とすれば、式(5) から算出できる。
Figure 0006829788
G[W]は式(6) から、H[W]は式(6) および(7) から求めることができる。
Figure 0006829788
Figure 0006829788
ただし、Ts1−Ts0(=ΔTs):表面温度Tsの傾き
X:放射率
S:被調理物Fの表面積[m2
σ:ステファン・ボルツマン係数[W/m2 ・K4
h: 外気への対流熱伝導率[W/m2 ・K]
式(6) および(7) において、表面積S、表面温度Ts0、Ts1は計測値である。
図5のBは、横軸に経過時間、縦軸に外部放熱量率Qoutを取り、外部放熱量率Qoutの時間推移を示している。この実験値では、外部放熱量率Qoutが表面温度Tsの時間推移に従って減少し、外部放熱量Joutと等価である。
(7) 内部入熱量Jin
全放熱量Jallは外部放熱量Joutと内部入熱量Jinの総和である。よって、内部入熱量Jinは式(8) から求めることができる。
Figure 0006829788
(8) 被調理物Fの調理評価
被調理物Fの調理状態の評価には被調理物Fの表面温度Tsと、表面温度Tsの傾きΔTsより算出した内部入熱量Jinの累積値を用いる。
表面温度Tsに対し適正な加熱状態を表す基準値として温度閾値Tsthを設定し、Tsth以上の高温域を加熱良、その低温域を加熱不良とする。
また、内部入熱量Jinに対し適正な加熱状態を表す基準値として入熱閾値Jinthを設定し、Jinthを越える入熱域を加熱不良、Jinth以下の入熱域を加熱良好とする。
(9) 調理評価情報および提示情報の生成
図6は、横軸に計測時点t0の表面温度Ts〔℃〕、縦軸に内部入熱量Jinの累積値〔J〕を取った二次元座標である。
この座標上、横軸上に表面温度Tsの温度閾値Tsth、縦軸上に内部入熱量Jinの入熱閾値Jinthを設定すれば、二次元座標上に表面温度Tsの増減領域、内部入熱量Jinの入熱増減領域を表す4区分の評価領域として領域A、領域B、領域C、領域Dが生成される。各領域A、B、C、Dの表面温度Tsおよび内部入熱量Jinは既述したので、その説明は割愛する。
この座標上に被調理物Fの表面温度Tsおよび内部入熱量Jinの算出値を含む計測値f1、f2、・・・、fn−1、fnをプロットすれば、領域A、B、C、Dに区分されるとともに、被調理物Fの加熱状態を表す分布情報が得られる。
この調理状態の評価において、表面温度Tsの温度閾値Tsthは、TsthLまたはTsthHに増減すれば、領域A、Bと領域C、Dの範囲が変化してその評価結果を変更させることができる。
そして、被調理物Fの加熱状態を表す内部入熱量Jinの評価結果やその精度は情報提示部14に提示することができる。
<調理評価情報>
図7は、図6に示す二次元座標と同様に、横軸に計測時点t0の表面温度Ts〔℃〕、縦軸に内部入熱量Jinの累積値〔J〕を取った二次元座標を示し、領域A、B、C、Dを提示している。
領域Aには被調理物Fの熱移動表示16−1、領域Bには熱移動表示16−2、領域Cには熱移動表示16−3、領域Dには被調理物Fの熱移動表示16−4が提示されている。熱移動表示16−1、16−2、16−3、16−4には外部放熱量Joutおよび内部入熱量Jinの増減が矢印の面積によって表示されている。
領域Aに属する被調理物Fでは内部入熱量Jinが多く、表面温度Tsが低い。つまり、加熱不良であり、被調理物Fは外観上、生焼けの状態である。
領域Bに属する被調理物Fは、内部入熱量Jinが少なく、表面温度Tsが低い。つまり、加熱不良であり、被調理物Fは、領域Aより加熱が進んでいるものの、生焼けの状態である。
領域Cに属する被調理物Fは、内部入熱量Jinが多く、表面温度Tsが高い。つまり、加熱不良であり、被調理物Fは、外観上、生焼け状態ではないが、内部が生焼け状態である。
領域Dに属する被調理物Fは、内部入熱量Jinが少なく、表面温度Tsが高い。つまり、加熱良好であり、被調理物Fは、外観および内部がよく焼けている。
そして、表面温度Tsの温度閾値TsthをTsthLにシフトすると、領域Bと領域Dとの間に領域Eが形成される。この領域Eにある熱移動表示16−5ではたとえば、外部放熱量Joutおよび内部入熱量Jinが同等であり、加熱状態が良好か不良かの境界上の中間領域(グレーゾーン)である。このような中間領域に位置する被調理物Fについて、被調理物Fの鮮度が補償されていれば加熱不良であっても食用上、美味であるとされるも生焼けの危険領域である。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 重さ計測の後、加熱調理を行い、加熱中または加熱直後に加熱部8から遠ざけた被調理物Fを撮像、温度計測を行い、被調理物Fの調理状態を短時間で評価できるとともに加熱不良であれば迅速に再加熱が可能である。
(2) 被調理物Fは非接触で内部の加熱状態を評価でき、接触による汚染などの不都合を防止できるとともに、生焼けなどの評価のために冷めるといった不都合を防止でき、焼き立て状態で被調理物Fの安心・安全性を検証することができる。
(3) 焼き鳥など、被調理物Fの焼き立て直後に安全性の高い調理品を提供できる。
(4) 生焼けから焼き過ぎに至る調理状態を評価でき、最適な焼き状態で被調理物Fを提供できる。
(5) 生焼け評価の際、再加熱から調理品提供までの時間を短縮でき、再加熱のために被調理物Fの鮮度が損なわれるなどの不都合を回避できる。
〔第2の実施の形態〕
<調理評価工程>
図8は、第2の実施の形態に係る調理評価工程を示している。図8に示す工程は一例であり、斯かる工程に本発明が限定されるものではない。この評価工程において、Sは処理の単位、番号は順番の一例を示している。
この調理評価工程には、被調理物情報の取得(S201)、重さmの計測(S202)、被調理物Fの加熱(S203)、被調理物Fの検出(S204)、被調理物Fの撮像(S205)、表面温度Tsの計測(S206)、表面温度Tsの傾きΔTsおよび表面積Sの取得(S207)、全放熱量Jall、外部放熱量Joutおよび内部入熱量Jinの算出(S208)、加熱状態の評価(S209)、評価情報および提示情報の生成(S210、S211)、被調理物Fの再加熱(S212)、被調理物Fの提供(S213)などが含まれる。
被調理物情報の取得(S201): 加熱対象として選択された焼き鳥など、被調理物Fを表す被調理物情報を取得する。この被調理物情報には識別情報、加熱情報などが含まれる。
重さmの計測(S202): 加熱前、被調理物Fの重さを重さ計測部6で計測する。管理サーバ4はこの計測値を受け、この計測値から被調理物Fの重さ情報を取得する。
被調理物Fの加熱(S203): 重さ計測の後、被調理物Fは加熱部8に搬入され、この加熱部8から熱を受け、加熱調理される。被調理物Fが受ける熱には輻射熱、対流熱などが含まれる。
被調理物Fの検出(S204): 加熱調理後、被調理物Fは加熱部8から搬出され、被調理物検出部22で検出される。
被調理物Fの撮像(S205): 被調理物Fを加熱部8から撮像部10に搬送し、撮像する。この撮像により、管理サーバ4が撮像部10から被調理物Fの画像を取得し、この画像から被調理物Fの表面積Sを取得する。この表面積Sは被調理物Fの面積情報の一例である。
表面温度Tsの計測(S206): 加熱中または加熱直後、加熱部8から遠ざけられた状態で、被調理物Fの表面温度Tsを計測する。この表面温度Tsの計測では、時点t0の表面温度Ts0、時点t0から所定時間としてたとえば、3秒後の時点t1の表面温度Ts1を計測する。
表面温度Tsの傾きΔTsおよび表面積Sの取得(S207): 管理サーバ4は、各計測値を受け、被調理物Fの表面温度Tsおよびその傾きΔTsを取得する。管理サーバ4は、表面温度Ts0、Ts1より被調理物Fの表面温度Tsの傾きΔTs(=Ts0−Ts1)を取得する。
表面温度Tsの傾きΔTsは、表面温度Tsに対して内部温度Tiが低い場合には、被調理物Fの表面側から内部に向かって熱移動、つまり、内部への入熱が生じ、この熱量が内部入熱量Jinである。
全放熱量Jall、外部放熱量Joutおよび内部入熱量Jinの算出(S208): 管理サーバ4が被調理物Fの重さm、表面温度Tsの傾きΔTs、表面積Sなどを用いて全放熱量Jall、外部放熱量Joutおよび内部入熱量Jinを算出する。被調理物Fの全放熱量Jallは既述した通り、被調理物Fの表面温度Tsの傾きΔTs、比熱c、重さmを用いて算出される。
外部放熱量Joutは既述した通り、全放熱量Jallから外気など被調理物Fの外部に向かう放熱量である外部放熱量Joutを用いて算出される。
内部入熱量Jinは既述した通り、全放熱量Jallから外部放熱量Joutを減算して算出される。
加熱状態の評価(S209): 被調理物Fの加熱状態の評価は被調理物Fの表面温度Tsおよび内部入熱量Jinを用いて管理サーバ4が行う。内部入熱量Jinは表面温度Ts、内部温度Tiなど加熱状態に依存する。したがって、被調理物Fの加熱状態は、被調理物Fの表面温度Tsおよび内部入熱量Jinの多少により評価できる。
管理サーバ4は被調理物Fの加熱状態の評価に基づき、その評価情報および提示情報を生成する。表面温度Tsにはその高低の基準値である温度閾値Tsthを設定し、内部入熱量Jinにはその多少の基準値である入熱閾値Jinthを設定する。そして、管理サーバ4は加熱中または加熱後の被調理物Fを加熱部8から待機部24に搬送し、表面温度Tsが温度閾値Tsth以上で内部入熱量Jinが入熱閾値Jinthより少なければ、被調理物Fは加熱良好と評価し、これ以外の場合には加熱不良と評価する。
評価情報および提示情報の生成(S210、S211): 管理サーバ4は、調理評価の結果情報を被調理物Fごとに生成する。管理サーバ4はこの評価を画像情報とともに加熱不良、再加熱、加熱良好などの評価結果を提示情報として提示する。そして、加熱不良の場合には、再加熱を指示する指示情報を生成し、その提示をする(S211)。
被調理物Fの再加熱(S212): 調理評価に再加熱の指示がある場合には、被調理物Fを加熱部8に戻し、再加熱を行う。再加熱後、その被調理物FについてS205、S206、S207、S208、S209の処理を実行し、S210、S211の何れかに至る。
被調理物Fの提供(S213): 管理サーバ4で加熱良好と評価された被調理物Fが調理品として提供される。
<第2の実施の形態に係る調理評価システム2>
図9は、第2の実施の形態に係る調理評価システム2を示している。図9において、図4と同一部分には同一符号を付してある。
調理評価システム2には既述の管理サーバ4、重さ計測部6、加熱部8、撮像部10、温度計測部12、情報提示部14に加え、搬送機構20、被調理物検出部22、待機部24および情報入力部26が設置されている。
重さ計測部6、加熱部8、撮像部10、温度計測部12および情報提示部14は第1の実施の形態と同様であるのでその説明を割愛する。
搬送機構20は管理サーバ4の制御により、被調理物Fを重さ計測部6から加熱部8に搬送し、加熱部8から待機部24に搬送し、加熱後の被調理物Fを搬出する。
被調理物検出部22は加熱部8から待機部24に搬入される被調理物Fを検出し、この検出情報を管理サーバ4に提供する。この検出情報を契機に待機部24に待機している被調理物Fの撮像および温度計測が行われる。
被調理物検出部22は加熱部8に対する被調理物Fの投入、加熱部8から待機部24への被調理物Fの移動、待機部24から被調理物Fの移動などを検出する。この検出信号は管理サーバ4に取り込まれ、被調理物Fの計測の契機、被調理物Fの再加熱の制御などに利用される。
情報入力部26は管理サーバ4の制御により被調理物Fの識別情報や加熱制御の情報入力などの取得に用いられる。この情報入力部26には情報提示部14の画面上に設置されるタッチセンサが含まれ、タッチによって情報入力が可能である。
<調理評価システム2の機能部>
図10は、調理評価システム2の機能部を示している。図10に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されない。図10において、図9と同一部分には同一符号を付してある。
搬送機構20は、コンベア28−1、28−2、28−3を備える。コンベア28−1は重さ計測部6に設置され、コンベア駆動部30−1で駆動する。コンベア28−2は加熱部8に設置され、コンベア駆動部30−2で駆動する。コンベア28−3は待機部24に設置され、コンベア駆動部30−3で駆動する。各コンベア駆動部30−1、30−2、30−3は管理サーバ4によって制御し、被調理物Fの搬送タイミング、搬送開始時点、搬送停止時点および搬送位置の他、再加熱時、逆方向への搬送などを制御する。
重さ計測部6にはコンベア28−1の下側に重量計など、被調理物Fの重さmを計測するための重さセンサ32が設置されている。この重さセンサ32の検出信号は管理サーバ4で制御される重さ取得部34に入力され、この重さ取得部34を通して重さmの計測情報が管理サーバ4に取り込まれる。
加熱部8にはコンベア28−2の他、熱源36、防護筐体38、熱源駆動部40が設置されている。熱源36は、防護筐体38内に設置されている。防護筐体38は被調理物Fの加熱空間を包囲する。熱源36は熱源駆動部40で駆動し、この熱源駆動部40は管理サーバ4で加熱温度などが制御される。熱源36は被調理物Fを加熱する手段であるから、たとえば、ガス調理機、電熱調理機の何れでもよい。熱源36は被調理物Fの上面および下面側の双方に設置してもよく、また上下両面側に設置してもよい。
被調理物検出部22には被調理物センサ42が設置され、被調理物Fの加熱部8の搬出入などを検出する。この被調理物センサ42にはたとえば、カメラ44を兼用させてもよい。
待機部24は、加熱中または加熱後の被調理物Fを待機させる領域であり、この待機部24に待機させれば、熱源36から被調理物Fを離し、被調理物Fの加熱状態の解除が可能である。
撮像部10は、カメラ44および画像取得部46を備える。カメラ44は待機部24上に待機させた加熱を中断した被調理物F、または加熱直後の被調理物Fを管理サーバ4の制御により撮像する。この画像信号は管理サーバ4の制御により画像取得部46で取得し、管理サーバ4に取り込まれる。管理サーバ4は取得画像から被調理物Fの表面積Sなどの面積情報を取得する。
温度計測部12は温度センサ48および温度取得部50を備える。温度センサ48はたとえば、放射温度計で構成し、待機部24上に待機させた加熱中または加熱後の被調理物Fの表面温度Tsを計測する。この検出値は管理サーバ4の制御により温度取得部50で取得し、管理サーバ4に取り込まれる。
管理サーバ4は、温度センサ48から待機部24上に待機直後、時点t0の表面温度Ts0、時点t0から3秒後の表面温度Ts1を温度取得部50で取得し、表面温度Ts0、Ts1を用いて表面温度Tsの傾きΔTsを取得する。
<調理評価システム2のハードウェア>
図11は、調理評価システム2のハードウェアを示している。図11に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図11において、図10と同一部分には同一符号を付してある。
管理サーバ4にはプロセッサ52、記憶部54、入出力部(I/O)56、通信部58、タイマー60が含まれる。
プロセッサ52は調理評価処理などの情報処理を実行するための処理部の一例であって、記憶部54にあるOS(Operating System)を実行し、調理評価プログラムなど、各種のプログラムを実行するとともに、機能部の制御情報や情報提示のための提示情報を生成する。
記憶部54はOSや調理評価プログラムなどを格納する記録媒体であって、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、被調理物Fの内部入熱量Jinなどの算出、その評価、各種情報提示などに用いられる調理評価データベース(DB)62(図12)などを格納している。
I/O56は、プロセッサ52の制御により重さ計測部6、撮像部10、温度計測部12などからの計測信号の取込み、情報提示部14への提示情報の出力などを行う。
通信部58は無線通信が可能な機能部との通信や、ビッグデータなどを提供する情報源や、従事者が所有する情報端末との通信を行う。
タイマー60はプロセッサ52の制御により被調理物Fの加熱時間、表面温度Tsの計測タイミングなどの時間情報を提供する。
情報提示部14はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、管理サーバ4が生成する提示情報を画像により提示する。また、情報入力部26は管理サーバ4の制御により、被調理物Fの属性情報の他、各種制御情報の入力に用いられる。情報入力部26には情報入力に用いられるキーボード、バーコード読取り部、マウス、I/O56に接続された情報端末の他、既述のタッチパネルが含まれる。タッチパネルは情報提示部14の表示画面に設置すればよい。
<管理サーバ4の情報処理>
管理サーバ4が実行する調理評価処理には
a)被調理物情報の取得
b)被調理物Fの重さ計測制御および重さmの情報取得
c)被調理物Fの加熱制御
d)被調理物Fの撮像制御および画像情報の取得
e)被調理物Fの表面温度Ts(=Ts0、Ts1)、表面積S、重さmの取得
f)表面温度Tsの傾きΔTsの算出
g)全放熱量Jall、外部放熱量Jout、内部入熱量Jinの算出
h)内部入熱量Jinの評価
i)調理状態の評価処理および評価情報の生成
j)調理評価に基づく被調理物Fの再加熱指示
などの機能や情報処理が含まれる。記憶部54に格納されているプログラムは、これらの機能を実現する。
<情報提示部14の情報提示>
情報提示部14の情報提示には
a)被調理物Fの調理状態、評価情報の提示
b)再加熱指示情報の提示
などが含まれる。
<調理評価DB62>
図12は、調理評価DB62を示している。この調理評価DB62には管理ファイル64が含まれ、表面温度Tsや内部入熱量Jinなど被調理物Fの調理評価に用いられる各種情報が格納される。
管理ファイル64には被調理物情報部66、重さ情報部68、加熱情報部70、表面積部72、表面温度部74、全放熱量部76、外部放熱量部78、内部入熱量部80、評価情報部82、履歴情報部84が設置されている。
被調理物情報部66には調理対象である被調理物Fの識別情報、種別など、被調理物Fを特定するための情報が格納される。
重さ情報部68には重さ計測部6で計測した被調理物Fの重さmなどの重さ情報が格納される。
加熱情報部70には被調理物Fに適した加熱温度や加熱時間など、調理に必要な情報が格納される。
表面積部72には撮像部10で得た画像情報から取得した面積情報から算出した表面積Sなどの面積情報が格納される。
表面温度部74には温度計測部12で計測された時点t0で計測された被調理物Fの表面温度Ts0、時点t1で計測された表面温度Ts1、その他、表面温度Tsなどの温度情報が格納される。
全放熱量部76には被調理物Fの全放熱量Jallを表す放熱量情報が格納される。
外部放熱量部78には被調理物Fの外部放熱量Joutを表す放熱量情報が格納される。
内部入熱量部80には加熱中または加熱直後の被調理物Fの内部入熱量Jinを表す熱量情報が格納される。
評価情報部82には被調理物Fの調理状態の評価結果を表す評価情報が格納される。
履歴情報部84には被調理物Fの調理評価の処理などの履歴情報が格納される。
<加熱、計測および再加熱の工程>
図13は、被調理物Fの重さ計測工程(図13のA)、被調理物Fの加熱工程(図13のB)、被調理物Fの撮像および温度計測工程(図14のA)、被調理物Fの再加熱工程(図14のB)を示している。
被調理物Fは、図13のAに示すように、重さ計測部6に搬入されて重さmが計測される。
重さ計測の後、被調理物Fは、図13のBに示すように、加熱部8に搬入されて熱源36から熱を受け加熱される。
加熱中または加熱直後、図14のAに示すように、熱源36から離されて待機部24に被調理物Fが搬送される。
被調理物Fの移動は被調理物検出部22の被調理物センサ42に検出される。この検出信号を受けた管理サーバ4は画像取得部46に撮像指示、温度取得部50に計測指示を出力する。これにより、撮像および表面温度Tsの計測が行われる。
そして、管理サーバ4は被調理物Fの内部入熱量Jinを評価し、被調理物Fの調理状態を評価する。
この調理評価の結果、加熱不良であれば、図14のBに示すように、コンベア28−3、28−2により被調理物Fが待機部24から加熱部8に逆送される。待機部24から加熱部8に戻された被調理物Fは再加熱される。再加熱後、同様に表面温度Tsおよびその傾きΔTsを取得し、同様に調理状態を評価すればよい。
<重さ計測、両面加熱、撮像および温度計測>
図15は、被調理物Fの重さ計測(図15のA)、加熱(図15のBおよびC)、撮像および温度計測(図15のD)を示している。
被調理物Fがたとえば、焼き鳥であれば、図15のAに示すように、串86とともに重さ計測を行う。管理サーバ4は重さセンサ32から計測信号を受け、被調理物Fの重さmを取得する。
この重さ計測後、図15のBに示すように、被調理物Fの一面側A1を熱源36から熱を受けて加熱する。被調理物Fの一面側A1は串86の位置を境に上下二分状態で他面側A2より強く加熱される。
一面側A1の加熱後、図15のCに示すように、被調理物Fを反転させ、被調理物Fの他面側A2は熱源36から熱を受けて加熱される。被調理物Fの他面側A2の加熱時間はA1側より短くなる。
この両面加熱の後、図15のDに示すように、被調理物Fは熱源36から遠ざけられ、カメラ44で撮像、温度センサ48で温度計測を行う。管理サーバ4はカメラ44を制御して撮像を行い、画像情報を画像取得部46から受け、この画像情報から被調理物Fの表面積Sを取得する。管理サーバ4は温度取得部50を制御して温度センサ48から計測温度を受け、この計測温度から表面温度Tsおよびその傾きΔTsを取得する。
そして、管理サーバ4は既述の情報処理を実行し、被調理物Fの加熱状態に応じた調理評価、その提示情報の生成および提示を行う。
<調理評価の情報提示>
図16は、情報提示部14のディスプレイに提示される評価情報提示画面88を示している。
この評価情報提示画面88には評価域部90、加熱情報部92および再加熱指示部93が含まれる。
評価域部90には横軸を表面温度Ts、縦軸を内部入熱量Jinとする二次元座標を提示するとともに、温度閾値Tsth、入熱閾値Jinthで区分した領域A、B、C、Dが提示される。そして、被調理物Fの調理評価fxが、該当する領域A、B、C、Dにプロットされる。
加熱情報部92には領域A、B、C、Dの何れかに該当する被調理物Fの加熱情報が提示される。この加熱情報は、加熱不足であればたとえば、「加熱不良」、加熱充分であればたとえば、「加熱良好」が表示される。
再加熱指示部93には被調理物Fが「加熱不良」であれば、再加熱指示情報としてたとえば、「再加熱」が表示される。
たとえば、被調理物Fの調理評価fxが領域Bに該当する場合には図17のAに示すように、評価情報提示画面88の領域Bにプロットされ、加熱情報部92の領域Bに「加熱不良」が表示されるとともに、再加熱指示として再加熱指示部93に「再加熱」が明示される。領域Bにプロットされた調理評価fxは、領域Bに該当する評価情報を表す被調理物Fの識別情報の一例である。
また、被調理物Fの調理評価fyが領域Dに該当する場合には図17のBに示すように、評価情報提示画面88の領域Dにプロットされ、加熱情報部92の領域Dに「加熱良好」が表示される。この領域Dにプロットされた調理評価fyは、領域Dに該当する評価情報を表す被調理物Fの識別情報の一例である。
そして、評価情報提示画面88において、評価域部90領域A、B、C、Dの表示領域はたとえば、タッチ入力により、評価情報提示画面88から領域情報を提示する領域情報提示画面94(図18のA)、96(図18のB)、98(図19のA)、100(図19のB)に遷移させることができる。
<評価領域の情報提示>
図18および図19は、領域A、B、C、Dごとの評価領域の情報提示である領域情報提示画面94(図18のA)、96(図18のB)、98(図19のA)、100(図19のB)を示している。
管理サーバ4では、領域Aないし領域Dの判定結果を表す提示情報を生成するとともに、領域情報提示画面94(図18のA)、96(図18のB)、98(図19のA)、100(図19のB)を生成し、領域ごとの情報提示を行う。
各領域情報提示画面94、96、98、100には加熱状態表示部102、被調理物表示部104、加熱情報提示部106が含まれる。
領域情報提示画面94では図18のAに示すように、既述の領域Aに該当する加熱状態に対応しており、加熱状態表示部102に「加熱不良」が表示される。被調理物表示部104には被調理物Fを表示して串86の周囲部に生焼け部108の存在を示している。そして、加熱情報提示部106には生焼けの状態として「内部入熱量が多く、表面温度が低い」ことを示すとともに、具体的な状況例として「加熱不足」などの評価結果を提示している。
領域情報提示画面96では図18のBに示すように、既述の領域Bに該当する加熱状態に対応しており、加熱状態表示部102に「加熱不良」が表示される。被調理物表示部104には被調理物Fを表示して串86の周囲部に存在していた生焼け部108は解消しているが、依然として生焼けであることを示している。そして、加熱情報提示部106には生焼けの状態として「内部入熱量が少なく表面温度が低い」ことを示すとともに、具体的な状況例として「解凍は充分であるが、加熱時間が足りない」などの評価結果を提示している。
領域情報提示画面98では図19のAに示すように、既述の領域Cに該当する加熱状態に対応しており、加熱状態表示部102に「加熱不良」が表示される。被調理物表示部104には被調理物Fを表示して串86の周囲部に生焼け部108が存在し、生焼けであることを示している。そして、加熱情報提示部106には生焼けの状態として「内部入熱量が多く表面温度が高い」ことを示すとともに、具体的な状況の一例として「加熱時間は充分であるが解凍が足りていない、」などの評価結果を提示している。
領域情報提示画面100では図19のBに示すように、既述の領域Dに該当する加熱状態に対応しており、加熱状態表示部102に「加熱良好」が表示される。被調理物表示部104には被調理物Fを表示して串86の周囲部に生焼け部108は解消し、良好な加熱状態を示している。そして、加熱情報提示部106には良好な加熱状態として「内部入熱量が少なく表面温度が高い」ことを示すとともに、具体的な状況例として「芯までよく焼けている」などの評価結果を提示している。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 既述の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
(2) 被調理物Fの調理状態に応じて被調理物Fの調理品提供または再加熱を自動化でき、安全性を高めることができるとともに調理およびその評価作業を軽減でき、調理評価の信頼性を高めることができる。
(3) 調理評価の具体的な内容が提示され、調理人は調理結果とその評価を容易に認識することができる。
(4) 焼き鳥などの調理の自動化システムを構築でき、厨房の自動化に寄与できる。
図20は、一実施例に係る調理機器110を示している。図20において、図10と同一部分には同一符号を付してある。
この調理機器110には機器筐体112を備え、この機器筐体112に既述の重さ計測部6、加熱部8、管理サーバ4、撮像部10、温度計測部12、情報提示部14、搬送機構20、被調理物検出部22、待機部24、情報入力部26などを設置し、既述の調理評価システム2が搭載されている。
この調理機器110において、これらの機能部は第1の実施の形態または第2の実施の形態で機能を説明しているので、その説明を割愛する。
機器筐体112には前面側に被調理物搬入口114−1、操作窓部114−2、114−3が形成されるとともに、情報提示部14の画面部、情報入力部26が設置されている。被調理物Fは、被調理物搬入口114−1から重さ計測部6に搬入され、重さ計測の後、加熱部8に搬送されて加熱される。この操作窓部114−2、114−3は被調理物Fの操作や計測状態の確認に活用される。
そして、加熱中または加熱後、計測情報を用いた調理評価が行われ、加熱良好と評価された被調理物Fが被調理物取出し口116から搬送台118に搬出される。
<実施例の効果>
この実施例によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) この調理機器110によれば、第1および第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(2) この調理機器110では、調理中の被調理物Fを情報提示部14の情報提示により容易に確認することができる。
(3) この調理機器110によれば、加熱中または加熱後の被調理物Fの加熱状態を機器筐体112内で迅速に推定し、焼き立て状態で提供できるとともに、調理中または調理後の被調理物Fの放熱を抑制できる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、被調理物Fの調理評価システム2を構成しているが、被調理物Fの調理シミュレーションシステムないし装置に利用してよい。
(2) 上記焼き鳥などの被調理物Fを例示したが、焼き鳥以外の被調理物Fたとえば、グラタンなど、固形物以外の調理品であってもよい。
(3) 表面温度の計測には放射温度計の他、サーモカメラを用いてもよい。温度情報を得るためにカメラ映像を解析して取得してもよい。
(4) 被調理物センサ42にカメラ44を兼用することを記載しているが、被調理物Fを検出する静電センサなどのセンサや独自にカメラを設置してもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、加熱後の焼き鳥など、被調理物Fの調理結果を加熱中または加熱直後に被調理物Fと非接触で評価でき、その評価情報を認識できるとともに、再加熱処理の迅速化など、被調理物Fの安心、安全性を高めることができる。
2 調理評価システム
4 管理サーバ
6 重さ計測部
8 加熱部
10 撮像部
12 温度計測部
14 情報提示部
16−1、16−2、16−3、16−4、16−5 熱移動表示
20 搬送機構
22 被調理物検出部
24 待機部
26 情報入力部
28−1、28−2、28−3 コンベア
30−1、30−2、30−3 コンベア駆動部
32 重さセンサ
34 重さ取得部
36 熱源
38 防護筐体
40 熱源駆動部
42 被調理物センサ
44 カメラ
46 画像取得部
48 温度センサ
50 温度取得部
52 プロセッサ
54 記憶部
56 入出力部(I/O)
58 通信部
60 タイマー
62 調理評価DB
64 管理ファイル
66 被調理物情報部
68 重さ情報部
70 加熱情報部
72 表面積部
74 表面温度部
76 全放熱量部
78 外部放熱量部
80 内部入熱量部
82 評価情報部
84 履歴情報部
86 串
88 評価情報提示画面
90 評価域部
92 加熱情報部
93 再加熱指示部
94、96、98、100 領域情報提示画面
102 加熱状態表示部
104 被調理物表示部
106 加熱情報提示部
108 生焼け部
110 調理機器
112 機器筐体
114−1 被調理物搬入口
114−2、114−3 操作窓部
116 被調理物取出し口
118 搬送台

Claims (17)

  1. コンピュータを用いた調理評価方法であって、
    前記コンピュータに含まれるプロセッサが、
    加熱部により加熱中および/または加熱後の被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当てる工程と、
    前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記評価領域の該当領域に提示する工程と、
    を含む各工程を実行することを特徴とする、調理評価方法。
  2. さらに、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、該被調理物画像を前記評価領域に提示する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の調理評価方法。
  3. さらに、加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を取得する工程と、
    前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の調理評価方法。
  4. さらに、加熱前に前記被調理物の重さを取得する工程と、
    前記被調理物の加熱後、表面積を取得する工程と、
    前記重さ、前記傾き温度および前記表面積を用いて前記内部入熱量を算出する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項3に記載の調理評価方法。
  5. 被調理物の評価情報を提示する情報提示部と、
    加熱部により加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当て、前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記情報提示部に展開された前記評価領域の該当領域に提示する処理部と、
    を備えることを特徴とする、調理評価システム。
  6. さらに、前記処理部は、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、前記情報提示部に該被調理物画像を前記評価領域に提示することを特徴とする、請求項5に記載の調理評価システム。
  7. さらに、前記被調理物を加熱する加熱部と、
    加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を計測する温度計測部と、
    を備え、前記処理部は、前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得することを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の調理評価システム。
  8. さらに、前記被調理物の重さを計測する重さ計測部と、
    前記被調理物を撮像する撮像部と、
    を備え、前記処理部は前記被調理物の表面積および重さを取得し、前記傾き温度、前記表面積および前記重さを用いて前記内部入熱量を算出することを特徴とする請求項7に記載の調理評価システム。
  9. コンピュータにより実現するプログラムであって、
    加熱部により加熱中および/または加熱後の被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当てる機能と、
    前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記評価領域の該当領域に提示する機能と、
    を前記コンピュータにより実現するためのプログラム。
  10. さらに、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、該被調理物画像を前記評価領域に提示する機能を前記コンピュータにより実現するための請求項9に記載のプログラム。
  11. 加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を取得する機能と、
    前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得する機能と、
    を前記コンピュータにより実現するための請求項9または請求項10に記載のプログラム。
  12. さらに、加熱前に前記被調理物の重さを取得する機能と、
    前記被調理物の表面積を取得する機能と、
    前記重さ、前記傾き温度および前記表面積を用いて前記内部入熱量を算出する機能と、
    を前記コンピュータにより実現するための請求項11に記載のプログラム。
  13. 請求項9ないし請求項12の何れかの請求項に記載のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  14. 被調理物の評価情報を提示する情報提示部と、
    加熱部により加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記加熱部の影響を受けない待機部へ移動させた後の基準時点、および該基準時点から設定時間が経過した時点において計測した前記被調理物の表面温度と、前記設定時間における前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)とを少なくとも二次元座標の異なる座標軸に割り当て、前記表面温度を温度閾値により少なくとも二領域に区分し、かつ前記内部入熱量を入熱閾値により少なくとも二領域に区分して複数の評価領域を前記二次元座標に設定し、前記表面温度と前記内部入熱量で特定された前記被調理物の識別情報を前記情報提示部に展開された前記評価領域の該当領域に提示する処理部と、
    を備えることを特徴とする、調理機器。
  15. さらに、前記処理部は、前記表面温度および/または前記内部入熱量を表す評価情報を含む被調理物画像を生成し、前記情報提示部に該被調理物画像を前記評価領域に提示することを特徴とする、請求項14に記載の調理機器。
  16. さらに、前記被調理物を加熱する加熱部と、
    加熱中および/または加熱後の前記被調理物を前記待機部へ移動後に、前記設定時間における前記被調理物の前記表面温度の傾き温度を計測する温度計測部と、
    を備え、前記処理部は、前記傾き温度を用いて前記被調理物の内部へ移動する熱量(=内部入熱量)を取得することを特徴とする、請求項14または請求項15に記載の調理機器。
  17. さらに、前記被調理物の重さを計測する重さ計測部と、
    前記被調理物を撮像する撮像部と、
    を備え、前記処理部は前記被調理物の表面積および重さを取得し、前記傾き温度、前記表面積および前記重さを用いて前記内部入熱量を算出することを特徴とする請求項16に記載の調理機器。
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