JP2020181755A - 発光装置の製造方法及び発光装置 - Google Patents

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健見 岡田
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千寛 原田
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Abstract

【課題】吸湿層の周辺領域の異種材料間における膜の剥がれを低減する。【解決手段】樹脂層200は、有機EL素子140を覆っており、第1領域202及び第2領域204を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、第1樹脂材料を含んでいる。樹脂層200の第2領域204は、吸湿層300を覆っており、第2樹脂材料を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、基板100と吸湿層300の間に位置し、基板100の第1面102に垂直な方向において有機EL素子140と重なっていない。樹脂層200の第2領域204は、第1面102に沿った方向において吸湿層300と並んでいる。第1領域202と第2領域204の少なくとも一方は、第1樹脂材料及び第2樹脂材料の双方を含む部分を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置の製造方法及び発光装置に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を備える発光装置が開発されている。有機EL素子は、第1電極、有機層及び第2電極を有している。有機層は、有機ELによって発光する。有機層は、水分によって劣化するおそれがある。有機層の劣化を低減するため、発光装置は、吸湿層を備えることがある。
特許文献1には、吸湿層を備える発光装置の一例について記載されている。この発光装置は、有機EL素子を覆う光硬化性樹脂層を備えている。吸湿層は、光硬化性樹脂層上に積層されている。光硬化性樹脂層及び吸湿層は、接着層によって覆われている。接着層には、金属箔が貼り付けられている。
特開2008−10211号公報
本発明者は、吸湿層が吸湿によって膨張することで、吸湿層の周辺領域の異種材料間において膜の剥がれが生じ得ることを見出した。
本発明が解決しようとする課題としては、吸湿層の周辺領域の異種材料間における膜の剥がれを低減することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
(a)基板上に有機EL素子を形成する工程と、
(b)前記有機EL素子と重なる第1樹脂層と、前記第1樹脂層と重なる吸湿層と、前記吸湿層と重なる第2樹脂層と、を形成する工程と、
(c)前記第2樹脂層を前記基板に向けて加圧する工程と、
(d)前記工程(c)後、前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層を第1温度で加熱する工程と、
を含む、発光装置の製造方法である。
請求項7に記載の発明は、
基板と、
前記基板の第1面上に位置する有機EL素子と、
前記基板の前記第1面上に位置する吸湿層と、
前記有機EL素子を覆い、第1樹脂材料を含む第1領域と、前記吸湿層を覆い、第2樹脂材料を含む第2領域と、を含む樹脂層と、
を含み、
前記樹脂層の前記第1領域は、前記基板と前記吸湿層の間に位置し、前記第1面に垂直な方向において前記有機EL素子と重ならず、前記第1樹脂材料及び前記第2樹脂材料の双方を含む部分を含む、発光装置である。
請求項8に記載の発明は、
基板と、
前記基板の第1面上に位置する有機EL素子と、
前記基板の前記第1面上に位置する吸湿層と、
前記有機EL素子を覆い、第1樹脂材料を含む第1領域と、前記吸湿層を覆い、第2樹脂材料を含む第2領域と、を含む樹脂層と、
を含み、
前記樹脂層の前記第2領域は、前記第1面に沿った方向において前記吸湿層と並び、前記第1樹脂材料及び前記第2樹脂材料の双方を含む部分を含む、発光装置である。
実施形態に係る発光装置の断面図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第2例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第2例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第2例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第2例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の第2例を説明するための図である。 図1の第1の変形例を示す図である。 図1の第2の変形例を示す図である。 図1の第3の変形例を示す図である。 図1の第4の変形例を示す図である。
本明細書において「AがB上に位置する」という表現は、例えば、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがB上に直接位置することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。さらに、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後ろ」等の向きを示す表現は、基本的に図面の向きと合わせて用いるものであって、例えば本明細書に記載された発明品の使用する向きに限定して解釈されるものではない。
本明細書において「A及びBが重なる」という表現は、特に断らない限り、ある方向からの投影像において、Aの少なくとも一部がBの少なくとも一部と同じ場所にあること意味する。このとき複数の要素同士は直接接していてもよいし、又は離間していてもよい。
本明細書において「AがBを覆う」という表現は、特に断らない限り、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがBに接触することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。
本明細書中における陽極とは、発光材料を含む層(例えば有機層)に正孔を注入する電極のことを示し、陰極とは、発光材料を含む層に電子を注入する電極のことを示す。また、「陽極」及び「陰極」という表現は、「正孔注入電極」及び「電子注入電極」又は「正極」及び「負極」等の他の文言を意味することもある。
本明細書における「発光装置」とは、ディスプレイや照明等の発光素子を有するデバイスを含む。また、発光素子と直接的、間接的又は電気的に接続された配線、IC(集積回路)又は筐体等も「発光装置」に含む場合もある。
本明細書において、特に断らない限り、「膜」という表現と「層」という表現とは、状況及び場合に応じて適宜置換することが可能である。例えば、「絶縁膜」という文言は、「絶縁層」という文言に置換することが可能である。
本明細書において「接続」とは、複数の要素が直接的又は間接的を問わずに接続している状態を表す。例えば、複数の要素の間に接着剤又は接合部材が介して接続している場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。また、複数の要素の間に、電流、電圧又は電位を供給可能又は伝送可能な部材が存在しており、「複数の要素が電気的に接続している」場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。
本明細書において、特に断りがない限り「第1、第2、A、B、(a)、(b)」等の表現は要素を区別するためのものであり、その表現により該当要素の本質、順番、順序又は個数等が限定されるものではない。
本明細書において、各部材及び各要素は単数であってもよいし、又は複数であってもよい。ただし、文脈上、「単数」又は「複数」が明確になっている場合はこれに限らない。
本明細書において、「AがBを含む」という表現は、特に断らない限り、AがBのみによって構成されていることに限定されず、AがB以外の要素によって構成され得ることを意味する。
本明細書において「断面」とは、特に断らない限り、発光装置を画素や発光材料等が積層した方向に切断したときに現れる面を意味する。
本明細書において「有さない」、「含まない」、「位置しない」等の表現は、ある要素が完全に排除されていることを意味してもよいし、又はある要素が技術的な効果を有さない程度に存在していることを意味してもよい。
本明細書において、「〜後に」、「〜に続いて」、「〜次に」、「〜前に」等の時間的前後関係を説明する表現は、相対的な時間関係を表しているものであり、時間的前後関係が用いられた各要素が必ずしも連続しているとは限らない。各要素が連続していることを表現する場合、「直ちに」又は「直接」等の表現を用いることがある。
本明細書において「Aを加熱する」という表現は、Aに熱が加わることを意味しており、Aのみを加熱することに限定されない。当該表現は、例えば、Aを含む要素が加熱されることを意味してもよい。また、「加熱する」とは故意的又は人為的に熱を加えることを意味し、Aの周囲の雰囲気の単なる温度変化は含まない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の断面図である。
図1を用いて、発光装置10の概要を説明する。発光装置10は、基板100、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子140、吸湿層300及び樹脂層200を含んでいる。有機EL素子140は、基板100の第1面102上に位置している。吸湿層300は、基板100の第1面102上に位置している。樹脂層200は、有機EL素子140を覆っており、第1領域202及び第2領域204を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、第1樹脂材料を含んでいる。樹脂層200の第2領域204は、吸湿層300を覆っており、第2樹脂材料を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、基板100と吸湿層300の間に位置し、基板100の第1面102に垂直な方向において有機EL素子140と重なっていない。樹脂層200の第2領域204は、第1面102に沿った方向において吸湿層300と並んでいる。第1領域202と第2領域204の少なくとも一方は、第1樹脂材料及び第2樹脂材料の双方を含む部分を含んでいる。
本実施形態によれば、吸湿層300の周辺領域の異種材料間における膜の剥がれを低減することができる。例えば、仮に、後述する封止層400が吸湿層300に接触して吸湿層300を覆っている場合、吸湿層300の膨張によって吸湿層300及び封止層400の間において膜の剥がれが生じ得る。さらに、仮に、基板100の第1面102に接触して有機EL素子140を覆う粘着材に吸湿層300が固定されている場合、吸湿層300の膨張によって粘着剤及び基板100の間において膜の剥がれが生じ得る。これに対して、本実施形態においては、吸湿層300が吸湿によって膨張しても、吸湿層300の周辺領域の応力を樹脂層200によって緩和することができる。したがって、吸湿層300の周辺領域の異種材料間における膜の剥がれを低減することができる。
図1を用いて、発光装置10の詳細を説明する。
発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130、樹脂層200、吸湿層300及び封止層400を含んでいる。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102側に位置している。第2面104は、第1面102の反対側にある。
基板100は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を形成するための支持体として機能することができる。基板100は、透光性及び可撓性を有していてもよい。基板100は、単層であってもよいし、又は複数層であってもよい。一例において、基板100は、樹脂基板であり、有機材料(例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミド)を含んでいてもよい。基板100が樹脂基板である場合、基板100の第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機バリア層(例えば、SiN又はSiON)を有していてもよい。他の例において、基板100は、ガラス基板であってもよい。基板100と第1電極110との間に、少なくとも第1電極110よりも広い領域に、平坦化や密着性改善を目的に1層以上の有機材料を含む層を有していてもよい。
第1電極110は、陽極として機能することができる。一例において、第1電極110は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、銀又は銀合金である。この例において、第1電極110の厚さは、例えば、5nm以上50nm以下にしてもよい。第1電極110の厚さが上記下限以上である場合、第1電極110の電気抵抗を低くすることができ、第1電極110の厚さが上記上限以下である場合、第1電極110の透過率を高くすることができる。他の例において、第1電極110は、酸化物半導体を含んでいてもよい。酸化物半導体は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)又はIGZO(Indium Galium Zinc Oxide)である。
有機層120は、発光層(EML)を含んでおり、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)のうちの少なくとも一を適宜さらに含んでいてもよい。有機層120においては、正孔が第1電極110からEMLに注入され、電子が第2電極130からEMLに注入され、EMLにおける正孔及び電子の再結合によって光が発せられる。
第2電極130は、陰極として機能することができる。一例において、第2電極130は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される少なくとも1つの金属又はこの群から選択される金属の合金である。
第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102から順に並んで、有機EL素子140を形成している。
発光装置10は、ボトムエミッションであってもよいし、又はトップエミッションであってもよい。発光装置10がボトムエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して(つまり、発光装置10がボトムエミッションである場合、基板100及び第1電極110は、透光性を有している。)、基板100の第2面104から光を発する。発光装置10がトップエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過して(つまり、発光装置10がトップエミッションである場合、第2電極130は、透光性を有している。)、基板100の第2面104の反対側から光を発する。
樹脂層200は、有機EL素子140を覆っており、吸湿層300を包んでいる。樹脂層200の第1領域202は、第1樹脂材料を含んでいる。第1樹脂材料は、後述する第1樹脂層210に含まれる第1熱硬化性樹脂の硬化物である。樹脂層200の第2領域204は、第2樹脂材料を含んでいる。第2樹脂材料は、後述する第2樹脂層220に含まれる第2熱硬化性樹脂の硬化物である。図1に示す例において、第2樹脂材料は、第1樹脂材料と同じである。後述するように、樹脂層200は、第1熱硬化性樹脂を含む第1樹脂層210及び第2熱硬化性樹脂を含む第2樹脂層220を流動化させて、樹脂層200の少なくとも一部分の領域において、特に、第1樹脂層210及び第2樹脂層220の界面及びその周辺において、第1樹脂層210及び第2樹脂層220を一体化させる工程を経て形成されている。樹脂層200の第1領域202は、発光装置10の製造方法において第1樹脂層210の一部分が位置していた部分であり、樹脂層200の第2領域204は、発光装置10の製造方法において第2樹脂層220の一部が位置していた部分である。したがって、第1樹脂層210のうちの少なくとも一部分及び第2樹脂層220のうちの少なくとも一部分は、第1樹脂材料及び第2樹脂材料の双方を含んでいる。
吸湿層300は、湿気を吸収する乾燥剤を含んでいる。吸湿層300は、有機EL素子140と重なっている。このため、湿気による有機EL素子140(特に、有機層120)の劣化を吸湿層300によって低減することができる。
封止層400は、有機EL素子140、特に有機層120を劣化させ得る物質(例えば、水又は酸素)を遮断する。封止層400は、例えば、Al箔にすることができる。
図2から図10は、図1に示した発光装置10の製造方法の第1例を説明するための図である。
図2から図10を用いて、発光装置10の製造方法の第1例の概要を説明する。この方法は、以下の工程を含んでいる。
(a)基板100上に有機EL素子140を形成する工程(図3)
(b)有機EL素子140と重なる第1樹脂層210、第1樹脂層210と重なる吸湿層300及び吸湿層300と重なる第2樹脂層220を形成する工程(図4から図9)
(c)第2樹脂層220を基板100に向けて加圧する工程(図10)
(d)工程(c)後、第1樹脂層210及び第2樹脂層220を第1温度で加熱する工程
上述した方法によれば、図1を用いて説明した発光装置10が製造される。したがって、吸湿層300の周辺領域の異種材料間における膜の剥がれを低減することができる。
図2から図10を用いて、発光装置10の製造方法の第1例の詳細を説明する。
まず、図2に示すように、セパレータ214、第1樹脂層210及び基材212を順に含む積層体からセパレータ214を剥がす。第1樹脂層210は、第1熱硬化性樹脂を含んでいる。第1熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂である。
次いで、図3に示すように、基板100の第1面102上に有機EL素子140を形成する(工程(a))。次いで、第1樹脂層210及び基材212を含む積層体を、第1樹脂層210が基板100の第1面102に対向するように、基板100及び有機EL素子140と重ねる。なお、基板100の第1面102上に有機EL素子140を形成した後、図2に示したように第1樹脂層210及び基材212を含む積層体を準備してもよい。
工程(a)は、例えば、第1電極110を形成する工程、有機層120を形成する工程及び第2電極130を形成する工程を順に含んでいる。第1電極110を形成する工程は、例えば、透明導電層(例えば、ITO)をパターニングする工程を含んでいる。有機層120を形成する工程は、例えば、有機層120を形成する材料を塗布し、又は蒸着する工程を含んでいる。第2電極130を形成する工程は、例えば、マスクを介して導電材料(例えば、銀又はアルミニウム等の金属)を蒸着する工程を含んでいる。
次いで、図4に示すように、第1樹脂層210を基板100に仮接着させる(工程(b))。このようにして、第1樹脂層210は、有機EL素子140と重なり、かつ有機EL素子140を覆う。この工程では、例えば、ロールラミネータによって、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂のガラス転移点より高く、かつ第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂の硬化温度(第1温度)より低い温度で第1樹脂層210を基板100に熱圧着させることができる。ただし、仮接着の温度は、ここで例示した範囲と異なる範囲の温度であってもよい。
次いで、図5に示すように、第1樹脂層210から基材212を剥がす。
次いで、図6に示すように、吸湿層300を第1樹脂層210と重ねる(工程(b))。
次いで、図7に示すように、吸湿層300を第1樹脂層210に仮接着させる(工程(b))。このようにして、吸湿層300は、第1樹脂層210と重なる。この工程では、例えば、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂のガラス転移点より高く、かつ第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂の硬化温度(第1温度)より低い温度で吸湿層300を第1樹脂層210に熱圧着させることができる。ただし、仮接着の温度は、ここで例示した範囲と異なる範囲の温度であってもよい。次いで、封止層400に積層された第2樹脂層220を、吸湿層300、第2樹脂層220及び封止層400の順に第1樹脂層210及び吸湿層300と重ねる(工程(b))。第2樹脂層220は、第2熱硬化性樹脂を含んでいる。図2から図10に示す例において、第2熱硬化性樹脂は、第1熱硬化性樹脂と同じである。第2樹脂層220及び封止層400を含む積層体を吸湿層300と重ねる前、第2樹脂層220及び封止層400を含む積層体は、第2樹脂層220及び封止層400を互いに仮接着させることで形成されている。例えば、ロールラミネータによって、第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂のガラス転移点より高く、かつ第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂の硬化温度(第1温度)より低い温度で第2樹脂層220及び封止層400を互いに熱圧着させることができる。ただし、仮接着の温度は、ここで例示した範囲と異なる範囲の温度であってもよい。
次いで、図8に示すように、第2樹脂層220を吸湿層300に仮接着させる(工程(b))。このようにして、第2樹脂層220は、吸湿層300と重なる。この工程では、例えば、第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂のガラス転移点より高く、かつ第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂の硬化温度(第1温度)より低い温度で第2樹脂層220を吸湿層300に熱圧着させることができる。ただし、仮接着の温度は、ここで例示した範囲と異なる範囲の温度であってもよい。
次いで、図9に示すように、封止層400及び第2樹脂層220を吸湿層300に沿って変形させる(工程(b))。工程(b2)においては、例えば、ローラによって封止層400及び第2樹脂層220を変形させることができる。
次いで、図10に示すように、第2樹脂層220を基板100に向けて加圧する(工程(c))。工程(c)における加圧は、第1温度(後述する工程(d)における加熱温度)より低い第2温度に第2樹脂層220を加熱した状態で行われる。工程(c)における加熱時間は、後述する工程(d)における加熱時間よりも短くすることができる。第2温度は、第1樹脂層210に含まれる第1熱硬化性樹脂のガラス転移点及び第2樹脂層220に含まれる第2熱硬化性樹脂のガラス転移点の双方以上となっている。したがって、工程(c)において、第1樹脂層210及び第2樹脂層220は、流動性を呈するようになる。このため、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂及び第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂が樹脂層200の一部の領域において混ざり合う。このようにして、図1に示した発光装置10において、樹脂層200の第1領域202の少なくとも一部分及び樹脂層200の第2領域204の少なくとも一部分は、第1熱硬化性樹脂及び第2熱硬化性樹脂の双方を含むことができる。図10に示す例では、ダイアフラム250によって互いに隔てられた2つの領域のうちの一方に発光装置10が配置されている。さらに、発光装置10が配置された領域は、大気圧より低い圧力(例えば、真空)に減圧されているのに対して、発光装置10が配置された領域の反対側の領域は、大気圧となっている。このため、封止層400及び樹脂層200は、ダイアフラム250によって基板100に向けて加圧される。
次いで、第1樹脂層210及び第2樹脂層220を第1温度で加熱する(工程(d))。工程(d)における第1温度は、工程(c)における第2温度より高くなっている。工程(d)における加熱によって、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂及び第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂を熱硬化させる。
このようにして、図1に示した発光装置10が製造される。
図11から図15は、図1に示した発光装置10の製造方法の第2例を説明するための図である。図11から図15に示す第2例は、以下の点を除いて、図2から図10に示した第1例と同様である。
図11から図15及び図2から図10の一部を用いて、発光装置10の製造方法の第2例の詳細を説明する。
まず、図2に示すように、セパレータ214、第1樹脂層210及び基材212を順に含む積層体からセパレータ214を剥がす。
次いで、図11に示すように、第1樹脂層210及び吸湿層300を互いに仮接着させる。例えば、ロールラミネータによって、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂のガラス転移点より高く、かつ第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂の硬化温度(第1温度)より低い温度で第1樹脂層210及び吸湿層300を互いに熱圧着させることができる。ただし、仮接着の温度は、ここで例示した範囲と異なる範囲の温度であってもよい。
次いで、図12に示すように、吸湿層300、第1樹脂層210及び基材212を順に含む積層体から基材212を剥がす。
次いで、図13に示すように、基板100の第1面102上に有機EL素子140を形成する(工程(a))。次いで、第1樹脂層210及び吸湿層300を含む積層体を、第1樹脂層210が基板100の第1面102に対向するように、基板100及び有機EL素子140と重ねる(工程(b))。なお、基板100の第1面102上に有機EL素子140を形成した後、図11及び図12に示したように第1樹脂層210及び吸湿層300を含む積層体を準備してもよい。
次いで、図14に示すように、第1樹脂層210を基板100に仮接着させる(工程(b))。このようにして、第1樹脂層210は、有機EL素子140と重なり、かつ有機EL素子140を覆い、吸湿層300は、第1樹脂層210と重なる。この工程では、例えば、ロールラミネータによって、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂のガラス転移点より高く、かつ第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂の硬化温度(第1温度)より低い温度で第1樹脂層210を基板100に熱圧着させることができる。ただし、仮接着の温度は、ここで例示した範囲と異なる範囲の温度であってもよい。次いで、封止層400に積層された第2樹脂層220を、吸湿層300、第2樹脂層220及び封止層400の順に第1樹脂層210及び吸湿層300と重ねる(工程(b))。
次いで、図8に示した例と同様にして、第2樹脂層220を吸湿層300に仮接着させる(工程(b))。
次いで、図15に示すように、封止層400及び第2樹脂層220を吸湿層300及び第1樹脂層210に沿って変形させる(工程(b))。
次いで、図10に示した例と同様にして、第2樹脂層220を基板100に向けて加圧する(工程(c))。次いで、第1樹脂層210及び第2樹脂層220を第1温度で加熱する(工程(d))。
このようにして、図1に示した発光装置10が製造される。
図16は、図1の第1の変形例を示す図である。
樹脂層200は、第1樹脂層210及び第2樹脂層220を含んでいる。第1樹脂層210は、第1樹脂材料を含んでいる。第2樹脂層220は、第2樹脂材料を含んでいる。第2樹脂材料は、第1樹脂材料と異なっている。
図16に示す発光装置10の製造方法では、図1から図10に示した方法又は図11から図15に示した方法における第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂及び第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂が互いに異なっている。この場合においても、上述した工程(c)において、第1樹脂層210及び第2樹脂層220は、流動性を呈するようになり、第1樹脂層210の第1熱硬化性樹脂及び第2樹脂層220の第2熱硬化性樹脂が樹脂層200の一部の領域において混ざり合う。このようにして、図16に示した発光装置10において、樹脂層200の第1領域202の少なくとも一部分及び樹脂層200の第2領域204の少なくとも一部分のうち、少なくとも一方は、第1樹脂材料(第1熱硬化性樹脂の硬化物)及び第2樹脂材料(第2熱硬化性樹脂の硬化物)の双方を含むことができる。
図17は、図1の第2の変形例を示す図である。
発光装置10は、粘着材310をさらに含んでいる。粘着材310は、例えば、感圧接着剤(PSA)であり、ゲル状にある。樹脂層200は、吸湿層300及び粘着材310を含む積層体を包んでいる。粘着材310は、例えば、図6及び図7に示す工程において、吸湿層300を第1樹脂層210に固定するために用いられる。
図17に示す例においても、樹脂層200は、第1領域202及び第2領域204を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、基板100と粘着材310の間に位置し、基板100の第1面102に垂直な方向において有機EL素子140と重なっていない。樹脂層200の第2領域204は、第1面102に沿った方向において吸湿層300と並んでいる。第1領域202と第2領域204の少なくとも一方は、第1樹脂材料及び第2樹脂材料の双方を含む部分を含んでいる。
図18は、図1の第3の変形例を示す図である。
発光装置10は、封止層500及び接着層510をさらに備えている。接着層510は、有機EL素子140を覆っている。封止層500は、接着層510を介して基板100の第1面102に接着されており、有機EL素子140と重なっている。接着層510は、例えば、熱硬化性樹脂の硬化物である。封止層500は、例えば、金属箔複合フィルム、具体的には、例えば、アルミニウム箔及びポリエステルフィルムの積層体にすることができる。樹脂層200は、封止層500及び接着層510を含む積層体を覆っており、吸湿層300を包んでいる。
図18に示す例においても、樹脂層200は、第1領域202及び第2領域204を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、封止層500と吸湿層300の間に位置し、基板100の第1面102に垂直な方向において有機EL素子140と重なっていない。樹脂層200の第2領域204は、第1面102に沿った方向において吸湿層300と並んでいる。第1領域202と第2領域204の少なくとも一方は、第1樹脂材料及び第2樹脂材料の双方を含む部分を含んでいる。
図19は、図1の第4の変形例を示す図である。
発光装置10は、基板600及び第3樹脂層230をさらに含んでいる。基板600は、例えば、樹脂基板である。基板100は、第3樹脂層230を介して基板600に接着されている。樹脂層200は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130、接着層510及び封止層500を含む積層体を覆っており、吸湿層300を包んでいる。樹脂層200及び第3樹脂層230は、一体となっていてもよい。例えば、上述した工程(c)において、第1樹脂層210、第2樹脂層220及び第3樹脂層230のそれぞれの熱硬化性樹脂が混ざり合うように、第1樹脂層210、第2樹脂層220及び第3樹脂層230を流動化させてもよい。
図19に示す例においても、樹脂層200は、第1領域202及び第2領域204を含んでいる。樹脂層200の第1領域202は、封止層500と吸湿層300の間に位置し、基板100の第1面102に垂直な方向において有機EL素子140と重なっていない。樹脂層200の第2領域204は、第1面102に沿った方向において吸湿層300と並んでいる。第1領域202と第2領域204の少なくとも一方は、第1樹脂材料及び第2樹脂材料の双方を含む部分を含んでいる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
140 有機EL素子
200 樹脂層
202 第1領域
204 第2領域
210 第1樹脂層
212 基材
214 セパレータ
220 第2樹脂層
230 第3樹脂層
250 ダイアフラム
300 吸湿層
310 粘着材
400 封止層
500 封止層
510 接着層
600 基板

Claims (10)

  1. (a)基板上に有機EL素子を形成する工程と、
    (b)前記有機EL素子と重なる第1樹脂層と、前記第1樹脂層と重なる吸湿層と、前記吸湿層と重なる第2樹脂層と、を形成する工程と、
    (c)前記第2樹脂層を前記基板に向けて加圧する工程と、
    (d)前記工程(c)後、前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層を第1温度で加熱する工程と、
    を含む、発光装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の発光装置の製造方法において、
    前記工程(c)における加圧は、前記第1温度より低い第2温度に前記第2樹脂層を加熱した状態で行われる、発光装置の製造方法。
  3. 請求項2に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第2温度は、前記第1樹脂層に含まれる第1熱硬化性樹脂のガラス転移点及び前記第2樹脂層に含まれる第2熱硬化性樹脂のガラス転移点の双方以上である、発光装置の製造方法。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層は、同じ熱硬化性樹脂を含む、発光装置の製造方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置の製造方法において、
    前記工程(b)は、
    (b1)封止層に積層された前記第2樹脂層を、前記吸湿層、前記第2樹脂層及び前記封止層の順に前記第1樹脂層及び前記吸湿層と重ねる工程を含む、発光装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の発光装置の製造方法において、
    前記工程(b)は、
    (b2)前記工程(b1)後、前記封止層を前記吸湿層に沿って変形させる工程をさらに含む、発光装置の製造方法。
  7. 基板と、
    前記基板の第1面上に位置する有機EL素子と、
    前記基板の前記第1面上に位置する吸湿層と、
    前記有機EL素子を覆い、第1樹脂材料を含む第1領域と、前記吸湿層を覆い、第2樹脂材料を含む第2領域と、を含む樹脂層と、
    を含み、
    前記樹脂層の前記第1領域は、前記基板と前記吸湿層の間に位置し、前記第1面に垂直な方向において前記有機EL素子と重ならず、前記第1樹脂材料及び前記第2樹脂材料の双方を含む部分を含む、発光装置。
  8. 基板と、
    前記基板の第1面上に位置する有機EL素子と、
    前記基板の前記第1面上に位置する吸湿層と、
    前記有機EL素子を覆い、第1樹脂材料を含む第1領域と、前記吸湿層を覆い、第2樹脂材料を含む第2領域と、を含む樹脂層と、
    を含み、
    前記樹脂層の前記第2領域は、前記第1面に沿った方向において前記吸湿層と並び、前記第1樹脂材料及び前記第2樹脂材料の双方を含む部分を含む、発光装置。
  9. 請求項7又は8に記載の発光装置において、
    前記第2樹脂材料は、前記第1樹脂材料と同じである、発光装置。
  10. 請求項7又は8に記載の発光装置において、
    前記第2樹脂材料は、前記第1樹脂材料と異なる、発光装置。
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