JP7290493B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を有する発光装置が開発されている。有機EL素子は、第1電極、有機層及び第2電極を有している。有機層は、第1電極及び第2電極の間の電圧によって有機ELにより発光する発光層を含んでいる。有機層は、水分又は酸素によって劣化しやすい。したがって、有機EL素子を封止するための封止構造について検討されている。
特許文献1には、有機EL素子を封止するための封止構造の一例が記載されている。有機EL素子上には、吸湿層が位置している。有機EL素子及び吸湿層には、樹脂層を介して封止部材が接着されている。有機EL素子には、配線基板(FPC(Flexible Printed Circuit))が電気的に接続されている。配線基板の一部分は、封止部材から露出している。
国際公開第2017/138179号
本発明者は、配線基板の一部分が封止部材から露出している場合、配線基板の露出部分又は配線基板周囲の隙間から水分が侵入し、樹脂層又は吸湿層を経由して有機EL素子に水分が侵入し得ることを見出した。
本発明が解決しようとする課題としては、有機EL素子への水分の侵入を低減することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板と、
前記基板上に位置する有機EL素子と、
前記有機EL素子に電気的に接続された配線基板と、
前記有機EL素子上に位置する第1吸湿層と、
前記配線基板上に位置し、前記第1吸湿層から離間した第2吸湿層と、
前記第1吸湿層と前記第2吸湿層の間に位置する樹脂材料を介して前記基板に接着された第1封止部材と、
を備える、発光装置である。
実施形態に係る発光装置の平面図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 有機EL素子の一例の断面模式図である。 図2の第1の変形例を示す図である。 図2の第2の変形例を示す図である。 図2の第3の変形例を示す図である。
本明細書において「AがB上に位置する」という表現は、例えば、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがB上に直接位置することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。さらに、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後ろ」等の向きを示す表現は、基本的に図面の向きと合わせて用いるものであって、例えば本明細書に記載された発明品の使用する向きに限定して解釈されるものではない。
本明細書において「A及びBが重なる」という表現は、特に断らない限り、ある方向からの投影像において、Aの少なくとも一部がBの少なくとも一部と同じ場所にあることを意味する。このとき複数の要素同士は直接接していてもよいし、又は離間していてもよい。
本明細書において「Aの外側」という表現は、特に断らない限り、Aの縁を境にAが位置しない側の部分のことを意味する。
本明細書中における陽極とは、発光材料を含む層(例えば有機層)に正孔を注入する電極のことを示し、陰極とは、発光材料を含む層に電子を注入する電極のことを示す。また、「陽極」及び「陰極」という表現は、「正孔注入電極」及び「電子注入電極」又は「正極」及び「負極」等の他の文言を意味することもある。
本明細書において「Aの端」という表現は、一方向から見たときのAとその他の要素との境界を意味し、「Aの端部」という表現は、当該境界を含むAの一部の領域を意味し、「Aの端点」という表現は、当該境界のある一点を意味する。
本明細書における「発光装置」とは、ディスプレイや照明等の発光素子を有するデバイスを含む。また、発光素子と直接的、間接的又は電気的に接続された配線、IC(集積回路)又は筐体等も「発光装置」に含む場合もある。
本明細書において「接続」とは、複数の要素が直接的又は間接的を問わずに接続している状態を表す。例えば、複数の要素の間に接着剤又は接合部材が介して接続している場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。また、複数の要素の間に、電流、電圧又は電位を供給可能又は伝送可能な部材が存在しており、「複数の要素が電気的に接続している」場合も単に「複数の要素は接続している」と表現することがある。
本明細書において、特に断りがない限り「第1、第2、A、B、(a)、(b)」等の表現は要素を区別するためのものであり、その表現により該当要素の本質、順番、順序又は個数等が限定されるものではない。
本明細書において、各部材及び各要素は単数であってもよいし、又は複数であってもよい。ただし、文脈上、「単数」又は「複数」が明確になっている場合はこれに限らない。
本明細書において、「AがBを含む」という表現は、特に断らない限り、AがBのみによって構成されていることに限定されず、AがB以外の要素によって構成され得ることを意味する。
本明細書において「平面視」とは、画素や発光材料等が位置した面を実質的に直上から見たときを意味する。また、「実質的に直上」とは計測上の誤差を含んでいてもよい。
本明細書において「断面」とは、特に断らない限り、発光装置を画素や発光材料等が積層した方向に切断したときに現れる面を意味する。
本明細書において「有さない」、「含まない」、「位置しない」等の表現は、ある要素が完全に排除されていることを意味してもよいし、又はある要素が技術的な効果を有さない程度に存在していることを意味してもよい。
本明細書において、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」等の時間的前後関係を説明する表現は、相対的な時間関係を表しているものであり、時間的前後関係が用いられた各要素が必ずしも連続しているとは限らない。各要素が連続していることを表現する場合、「直ちに」又は「直接」等の表現を用いることがある。
本明細書において「Aを加熱する」という表現は、Aに熱が加わることを意味しており、Aのみを加熱することに限定されない。当該表現は、例えば、Aを含む要素が加熱されることを意味してもよい。また、「加熱する」とは故意的又は人為的に熱を加えることを意味し、Aの周囲の雰囲気の単なる温度変化は含まない。
本明細書において「AがBを覆う」 という表現は、特に断らない限り、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがBに接触することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の平面図である。図2は、図1のA-A断面図である。図3は、図1のB-B断面図である。
図2を用いて、発光装置10の概要を説明する。発光装置10は、基板100、有機EL素子140、配線基板200、第1吸湿層310、第2吸湿層320及び第1封止部材500を備えている。有機EL素子140は、基板100上に位置している。配線基板200は、有機EL素子140に電気的に接続されている。第1吸湿層310は、有機EL素子140上に位置している。第2吸湿層320は、第1吸湿層310から離間している。第1封止部材500は、第1吸湿層310と第2吸湿層320の間に位置する樹脂材料(接着層510の一部分)を介して基板100に接着されている。
本実施形態によれば、有機EL素子140への水分の侵入を低減することができる。具体的には、本実施形態においては、樹脂材料(接着層510の一部分)が第1吸湿層310と第2吸湿層320の間に位置している。したがって、配線基板200の第1封止部材500から露出した部分又は配線基板200の周囲の隙間から水分が侵入し、第2吸湿層320に到達したとしても、第2吸湿層320から第1吸湿層310に向けての水分の伝搬を当該樹脂材料によって低減することができる。このようにして、有機EL素子140への水分の侵入を低減することができる。
図1を用いて、発光装置10の平面レイアウトを説明する。
発光装置10は、基板100、第1配線112、第2配線132、有機EL素子140、配線基板200、第1吸湿層310、第1接着層312、第2吸湿層320、第2接着層322、封止基板400及び第1封止部材500を備えている。
平面視において、封止基板400及び第1封止部材500は、実質的に同一形状を有している。ただし、封止基板400の形状及び第1封止部材500の形状は、同一でなくてもよいし、封止基板400のサイズ及び第1封止部材500のサイズは、異なっていてもよい。平面視において、封止基板400及び第1封止部材500は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、封止基板400及び第1封止部材500は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。
平面視において、基板100は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、基板100は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。平面視において、基板100の面積は、封止基板400の面積より小さくなっている。
平面視において、有機EL素子140は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、有機EL素子140は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。平面視において、有機EL素子140の面積は、基板100の面積より小さくなっている。
配線基板200は、可撓性を有しており、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)である。平面視において、配線基板200の一部分は、基板100と重なっている。配線基板200の当該一部分の反対側の他の一部分は、封止基板400及び第1封止部材500から露出している。配線基板200は、第1配線112を介して、有機EL素子140の第1電極110(図4)に電気的に接続されており、第2配線132を介して有機EL素子140の第2電極130(図4)に電気的に接続されている。
平面視において、第1吸湿層310及び第1接着層312は、実質的に同一形状を有している。平面視において、第1吸湿層310及び第1接着層312は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、第1吸湿層310及び第1接着層312は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。平面視において、第1吸湿層310及び第1接着層312は、有機EL素子140の全体と、第1配線112の一部分と、第2配線132の一部分と、重なっている。平面視において、第1吸湿層310の面積及び第1接着層312の面積のそれぞれは、有機EL素子140の面積より大きくなっている。
平面視において、第2吸湿層320及び第2接着層322は、実質的に同一形状を有している。平面視において、第2吸湿層320及び第2接着層322は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、第2吸湿層320及び第2接着層322は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。平面視において、第2吸湿層320及び第2接着層322は、第1配線112の一部分と、第2配線132の一部分と、配線基板200の一部分と、重なっている。
平面視において、第1吸湿層310及び第1接着層312のそれぞれは、第1封止部材500の外縁(辺)から第1距離d1、第2距離d2及び第3距離d3だけそれぞれ離れた第1辺、第2辺及び第3辺を有している。平面視において、第1吸湿層310及び第1接着層312のそれぞれは、第2吸湿層320及び第2接着層322の外縁(辺)から第4距離Dだけ離れた第4辺をさらに有している。第4距離Dは、例えば、第1距離d1、第2距離d2及び第3距離d3のうちの少なくとも一つより長くてもよい。図1に示す例では、第4距離Dは、第1距離d1、第2距離d2及び第3距離d3のいずれよりも長くなっている。第4距離Dが一定値以上であるとき、第2吸湿層320から第1吸湿層310に向けての水分の伝搬を好適に低減することができる。
図2及び図3を用いて、発光装置10の断面を説明する。
発光装置10は、基板100、有機EL素子140、第2封止部材150、接着層152、配線基板200、第1吸湿層310、第1接着層312、第2吸湿層320、第2接着層322、封止基板400、接着層410、第1封止部材500及び接着層510を備えている。
封止基板400は、例えば、バリア層付きの樹脂基板や薄ガラスである。封止基板400としては、水分やガスに対するバリア性と光透過性を有していれば良い。封止基板400は、第1面402及び第2面404を有している。少なくとも第1面402には、例えばSiNxやSiONなどのバリア層が設けられている。封止基板400の第1面402上には、接着層410を介して基板100及び配線基板200が位置している。接着層410は、例えば、樹脂層であり、例えば、熱硬化性樹脂の硬化体を含んでいる。第2面404は、第1面402の反対側にある。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。基板100は、基板100の第2面104が接着層410を介して封止基板400の第1面402に面するように、封止基板400上に位置している。基板100の第1面102上には、有機EL素子140と、第2封止部材150と、接着層152と、配線基板200の一部分と、が位置している。すなわち、封止基板400は、基板100の有機EL素子140が位置する面(第1面102)とは反対側の面(第2面104)にある。第2封止部材150は、有機EL素子140を封止している。第2封止部材150は、接着層152を介して基板100の第1面102に接着されている。接着層152は、例えば、樹脂層であり、例えば、熱硬化性樹脂の硬化体を含んでいる。図1に示した第1配線112及び第2配線132は、基板100の第1面102上に位置している。
第1吸湿層310は、乾燥剤(例えば、カルシウム化合物)を含んでいる。第1接着層312は、第1吸湿層310を、基板100と、第2封止部材150及び接着層152を含む積層体と、に接着している。ただし、第1吸湿層310を表面処理することで接着性を付与することも可能であり、第1接着層312はなくても構わない。このようにして、接着層152、第2封止部材150、第1接着層312及び第1吸湿層310は、この順で、基板100から並んでいる。第1吸湿層310は、基板100の一部分と、接着層152及び第2封止部材150を含む積層体と、を覆っている。第1吸湿層310の縁は、第1辺、第2辺及び第3辺において、基板100の縁より外側にあることが好ましい。第1接着層312は、例えば、樹脂層であり、例えば、熱硬化性樹脂の硬化体を含んでいる。
第2吸湿層320は、乾燥剤(例えば、カルシウム化合物)を含んでいる。第2接着層322は、第2吸湿層320を、基板100と、配線基板200と、に接着している。ただし、第2接着層322は、なくても構わない。第2吸湿層320は、基板100の一部分と、配線基板200の一部分と、を覆っている。第2接着層322は、例えば、樹脂層であり、例えば、熱硬化性樹脂の硬化体を含んでいる。第2吸湿層320は、第1吸湿層310から離間している。第1吸湿層310及び第2吸湿層320の間には、上述した樹脂材料(接着層510の一部分)が位置している。したがって、配線基板200の第1封止部材500から露出した部分又は配線基板200の周囲の隙間から水分が侵入し、第2吸湿層320に到達したとしても、第2吸湿層320から第1吸湿層310に向けての水分の伝搬を当該樹脂材料によって低減することができる。
図2に示す例においては、第2吸湿層320の一部分及び第2接着層322の一部分が基板100と重なっている。ただし、第2吸湿層320の全体及び第2接着層322の全体が基板100と重なっていてもよい。すなわち、第2吸湿層320の少なくとも一部分及び第2接着層322の少なくとも一部分が基板100と重なるようにしてもよい。なお、第2吸湿層320の縁は、第1吸湿層310側の辺を除く3辺において、基板100の縁より外側にあることが好ましい。また、第2吸湿層320の縁は、第1吸湿層310側の辺において、配線基板200の縁より外側にあることが好ましい。
第1吸湿層310及び第2吸湿層320は、互いに同じ材料を含んでいてもよいし、又は互いに異なる材料を含んでいてもよい。第1吸湿層310の厚さ及び第2吸湿層320の厚さは、互いに等しくてもよいし、又は互いに異なっていてもよい。
第1接着層312及び第2接着層322は、互いに同じ材料を含んでいてもよいし、又は互いに異なる材料を含んでいてもよい。また、第1接着層312及び第2接着層322のうちの一方又は双方がなくても構わない。第1接着層312の厚さ及び第2接着層322の厚さは、互いに等しくてもよいし、又は互いに異なっていてもよい。
第1封止部材500は、接着層510を介して、基板100と、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、配線基板200の一部分と、に接着されている。第1封止部材500は、例えば、アルミニウムなどの金属箔である。接着層510は、基板100と、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、配線基板200の一部分と、を覆っている。特に、接着層510の一部分は、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、の間に位置しており、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、の間において基板100の第1面102に接している。接着層510は、例えば、樹脂層であり、例えば、熱硬化性樹脂の硬化体を含んでいる。接着層510は、接着層410と一体になっていてもよい。或いは、接着層510は、接着層410と異なる材料を含んでいてもよい。
配線基板200は、第1封止部材500の端部から露出された部分200aを有している。平面視において、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体は、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、配線基板200の部分200aと、の間に位置している。発光装置10の外部の水分は、配線基板200の部分200a又は配線基板200の周囲の隙間を経由して発光装置10の内部に向けて侵入しやすい。本実施形態においては、配線基板200の部分200a又は配線基板200の周囲の隙間と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、を経由して水分が侵入したとしても、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、の間の樹脂材料(接着層510の一部分)によって水分の侵入を低減することができる。
図4は、有機EL素子140の一例の断面模式図である。有機EL素子140は、第1電極110、有機層120及び第2電極130によって構成されている。
基板100は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を形成するための支持体として機能することができる。基板100は、透光性及び可撓性を有していてもよい。基板100は、単層であってもよいし、又は複数層であってもよい。一例において、基板100は、樹脂基板であり、有機材料(例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミド)を含んでいてもよい。基板100が樹脂基板である場合、基板100の第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機バリア層(例えば、SiN又はSiON)を有していてもよい。他の例において、基板100は、ガラス基板であってもよい。基板100と第1電極110との間には、第1電極110よりも広い領域に、平坦化又は密着性を向上させるため1層以上の有機材料を含む層が存在していてもよい。
第1電極110は、陽極として機能することができる。一例において、第1電極110は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、銀又は銀合金である。この例において、第1電極110の厚さは、例えば、50nm以上500nm以下にしてもよい。第1電極110の厚さが上記下限以上である場合、第1電極110の電気抵抗を低くすることができ、第1電極110の厚さが上記上限以下である場合、第1電極110の透過率を高くすることができる。他の例において、第1電極110は、酸化物半導体を含んでいてもよい。酸化物半導体は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)又はIGZO(Indium Galium Zinc Oxide)である。
有機層120は、発光層(EML)を含んでおり、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)のうちの少なくとも一を適宜さらに含んでいてもよい。有機層120においては、正孔が第1電極110からEMLに注入され、電子が第2電極130からEMLに注入され、EMLにおける正孔及び電子の再結合によって光が発せられる。
第2電極130は、陰極として機能することができる。一例において、第2電極130は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される少なくとも1つの金属又はこの群から選択される金属の合金である。
第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102から順に並んで、有機EL素子140を形成している。有機EL素子140においては、第1電極110、有機層120及び第2電極130が互いに重なっている。
発光装置10は、ボトムエミッションであってもよいし、又はトップエミッションであってもよい。発光装置10がボトムエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して(つまり、発光装置10がボトムエミッションである場合、基板100及び第1電極110は、透光性を有している。)、基板100の第2面104から光を発する。発光装置10がトップエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過して(つまり、発光装置10がトップエミッションである場合、第2電極130は、透光性を有している。)、基板100の第2面104の反対側から光を発する。
次に、発光装置10の製造方法の一例を説明する。
まず、基板100の第1面102上に有機EL素子140を形成する。有機EL素子140は、例えば、第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に形成して形成される。次いで、接着層152を介して基板100の第1面102に第2封止部材150を接着させる。
次いで、基板100上の第1配線112及び第2配線132に重なるように配線基板200を圧着する。
次いで、接着層410を介して封止基板400の第1面402に基板100及び配線基板200を接着させる。
次いで、第1吸湿層310を、基板100の一部分と、第2封止部材150及び接着層152を含む積層体と、に第1接着層312を介して接着させ、第2吸湿層320を、基板100の一部分と、配線基板200の一部分と、に第2接着層322を介して接着させる。この工程においては、互いに離間した第1吸湿層310及び第2吸湿層320を、互いに離間した第1接着層312及び第2接着層322をそれぞれ介して、互いに独立に基板100に接着させてもよい。或いは、第1吸湿層310の位置から第2吸湿層320の位置にかけて広がる単一の吸湿層を、第1接着層312の位置から第2接着層322の位置にかけて広がる単一の接着層を介して、基板100に接着させた後、この単一の吸湿層及びこの単一の接着層の一部分を除去することで、互いに離間した第1吸湿層310及び第2吸湿層320と、互いに離間した第1接着層312及び第2接着層322と、を形成してもよい。
次いで、第1封止部材500を、基板100と、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、接着層410と、に接着層510を介して接着させる。このとき、段差の周囲に空隙ができないよう第1封止部材500を段差に沿った形状に成型しても良い。なお貼合工程は真空中で加熱しながら行い、最後に更に加熱することで接着層510及び接着層410を熱硬化しても良い。
このようにして、発光装置10が製造される。
図5は、図2の第1の変形例を示す図である。
第2吸湿層320及び第2接着層322は、基板100と重なっていなくてもよい。図5に示す例においては、平面視において、第2吸湿層320及び第2接着層322は、基板100の外側において、配線基板200と重なる。図5に示す例においても、有機EL素子140への水分の侵入を低減することができる。
図6は、図2の第2の変形例を示す図である。
図6に示すように、図2に示した第2封止部材150及び接着層152が有機EL素子140を覆うことなく、第1吸湿層310及び第1接着層312が有機EL素子140を直接覆っていてもよい。図6に示す例においても、有機EL素子140への水分の侵入を低減することができる。
この場合、例えば、第1接着層312を省いたり、第2接着層322に対して第1接着層312の厚みを薄くしたり、拡散係数の小さい材料を第1接着層312に用いたりすることで、第2吸湿層320では第2吸湿層320の内部まで使って十分に水分を吸着し、第1吸湿層310では外周からの水分吸着進行速度を抑制することで、より効果的に有機EL140への水分到達を遅延させることができる。
図7は、図2の第3の変形例を示す図である。
第1封止部材500は、変形可能なシートであってもよい。図7に示す例においては、第1封止部材500は、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、これらの積層体の間の領域と、によって画定された凹部に沿って折れ曲がっている。図7に示す例においても、有機EL素子140への水分の侵入を低減することができる。また、接着層510は、変形可能なシートであってもよい。図7に示す例においては、接着層510は、第1吸湿層310及び第1接着層312を含む積層体と、第2吸湿層320及び第2接着層322を含む積層体と、これらの積層体の間の領域と、によって画定された凹部に沿って折れ曲がっている。図7に示す例においても、有機EL素子140への水分の侵入を低減することができる。さらに、第1封止部材500及び接着層510のいずれも、基板100や配線基板200による段差の周囲に空隙ができないよう段差に沿った形状にしても良い。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
112 第1配線
120 有機層
130 第2電極
132 第2配線
140 有機EL素子
150 第2封止部材
152 接着層
200 配線基板
200a 部分
310 第1吸湿層
312 第1接着層
320 第2吸湿層
322 第2接着層
400 封止基板
402 第1面
404 第2面
410 接着層
500 第1封止部材
510 接着層

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板上に位置する有機EL素子と、
    前記有機EL素子に電気的に接続された配線基板と、
    前記有機EL素子上に位置する第1吸湿層と、
    前記配線基板上に位置し、前記第1吸湿層から離間した第2吸湿層と、
    前記第1吸湿層と前記第2吸湿層の間に位置する樹脂材料を介して前記基板に接着された第1封止部材と、
    を備え、
    前記第1吸湿層は、前記第1封止部材の外縁から第1距離、第2距離及び第3距離だけそれぞれ離れた第1辺、第2辺及び第3辺と、前記第2吸湿層の外縁から第4距離だけ離れた第4辺と、を有し、
    前記第4距離は、前記第1距離、前記第2距離及び前記第3距離のうちの少なくとも一つより長い、発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記第1吸湿層を前記有機EL素子に接着する第1接着層と、
    前記第2吸湿層を前記配線基板に接着し、前記第1接着層から離間した第2接着層と、
    をさらに備える発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記第2吸湿層の少なくとも一部分は、前記基板と重なっている、発光装置。
  4. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記第2吸湿層は、前記基板と重なっていない、発光装置。
  5. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記有機EL素子を封止する第2封止部材をさらに備え、
    前記第2封止部材、前記第1吸湿層及び前記第1封止部材は、この順で、前記基板から並んでいる、発光装置。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記配線基板は、前記第1封止部材によって覆われ、前記第1封止部材の端部から露出された部分を有し、
    平面視において、前記第2吸湿層は、前記第1吸湿層と前記配線基板の前記部分との間に位置している、発光装置。
  7. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基板の前記有機EL素子が位置する面とは反対側の面に封止基板をさらに備える発光装置。
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