WO2017138179A1 - 有機エレクトロルミネッセンス発光装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス発光装置 Download PDF

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Abstract

可撓性基材上に設けられた第1電極、有機EL層、及び、第2電極を有する有機EL素子と、可撓性基材上において、有機EL素子を封止する第1封止部と、第1封止部上に設けられた吸湿剤層と、吸湿剤層、及び、第1封止部を覆う第2封止部とを備えた、信頼性の高い有機EL発光装置を提供する。

Description

有機エレクトロルミネッセンス発光装置
 本発明は、封止部材内に吸湿剤層を有する有機エレクトロルミネッセンス発光装置に係わる。
 有機エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:EL)素子を備える有機EL発光装置は、平面発光を可能とする発光装置として既に実用化されている。有機EL発光装置は、ディスプレイや照明機器にも適用され、その発展が期待されている。
 しかしながら、有機EL発光装置は、一定期間駆動すると、ダークスポットと呼ばれる非発光部の発生と成長が起こり、発光特性が劣化していくという問題がある。このようなダークスポットが発生する原因としては、水蒸気等の水分の影響が挙げられる。水分の侵入は、極めて微量であっても有機EL素子の特性に大きな影響を及ぼす。
 このため、有機EL発光装置において、水分による有機EL素子の劣化を抑制し、信頼性を向上することが求められている。水分による有機EL素子の劣化を防ぐため、有機EL素子をバリアフィルムからなる封止部材で覆い、この封止部材の内部に、吸湿剤を配置する方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
 特許文献1には、有機EL素子を2重のバリアフィルムからなる透明多層バリアで覆い、内側のバリアフィルム内と外側のバリアフィルム内とに、それぞれ吸湿剤を配置する構成の有機EL発光装置が記載されている。特許文献1には、有機EL素子が吸湿剤を有するバリアフィルムで2重に囲まれることによって防湿性が向上すると記載されている。
 特許文献2には、有機EL素子が樹脂封止層で封止され、樹脂封止層上に金属箔からなる保護層が設けられ、さらに、樹脂封止層と保護層との間に、発光層の発光領域を囲む位置に吸湿層が設けられた有機EL発光装置が記載されている。特許文献2には、吸湿層が発光領域の端部よりも外側まで形成され、樹脂封止層が吸湿層の外側まで形成されることで、樹脂封止層内に侵入する水分が効率よく吸湿層に吸湿されると記載されている。
 特許文献3には、有機EL素子がガスバリア膜と吸湿膜とを有するガスバリア性シートで覆われ、有機EL素子の上面及び側面を覆う位置に吸湿膜が設けられた、有機EL発光装置が記載されている。特許文献3には、有機EL素子の側面が吸湿剤層で覆われることで、水分による有機EL素子への影響が抑制されると記載されている。
特表2009-514124号公報 特開2014-154507号公報 特開2011-20335号公報
 しかしながら、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献3に記載された構成では、水分による有機EL素子への影響を十分に抑制することができず、有機EL発光装置において十分な信頼性が得られていない。
 例えば、特許文献1に記載された構成では、バリアフィルム内での吸湿剤の配置位置について言及されていないため、侵入した水分の移動を吸湿剤の方向に限定することができない。また、吸湿剤と有機EL素子とが密着しておらず、間に空間が存在しているため、バリアフィルムの内部に侵入した水分が拡散し、吸湿剤によって捕捉される前に容易に水分が有機EL層へ到達してしまうおそれがある。さらに、有機EL素子に対して吸湿剤が狭い領域でしか存在しないため、吸湿剤の吸湿速度が遅い場合には、有機EL層への水分到達は早まってしまう。
 特許文献2に記載された構成では、封止内部へ侵入した水分が吸湿層の端部に優先的に誘導される。この場合には、吸湿層において吸湿して失活した領域が端部から中心へ向かって進行していく。このため、絶え間なく内部へ侵入してくる水分に対しては、吸湿層の端部が失活した状態となりやすく、水分が吸湿層の未失活部分に捕捉されるよりも早く有機EL素子へ到達してしまう恐れがある。
 特許文献3に記載された構成では、ガスバリア性シートが、吸湿剤層よりも外側の領域で接着剤を介して素子基板と密着しているため、側面から侵入した水分が接着剤を経由して封止内に侵入する。しかし、吸湿剤層と基板との間に空隙が設けられているため、侵入した水分が、吸湿剤層による作用を受けることなく、有機EL素子へ容易に到達してしまう。
 上述のように、従来提案されている構成では、封止部材内に配置された吸湿剤が十分に能力を発揮できず、水分の影響による有機EL素子の劣化が十分に抑制できていない。このため、有機EL発光装置の信頼性を十分に高めることができていない。
 上述した問題の解決のため、本発明は、水分による影響を吸湿剤によって抑制することが可能な、信頼性の高い有機エレクトロルミネッセンス発光装置を提供する。
 本発明の有機エレクトロルミネッセンス発光装置は、可撓性基材上に設けられた第1電極、有機EL層、及び、第2電極を有する有機エレクトロルミネッセンス素子と、可撓性基材上において、有機エレクトロルミネッセンス素子を封止する第1封止部と、第1封止部上に設けられた吸湿剤層と、吸湿剤層及び第1封止部を覆う第2封止部と、を備える。
 本発明によれば、信頼性の高い有機エレクトロルミネッセンス発光装置を提供することができる。
第1実施形態の有機EL発光装置の構成を示す図である。 第2実施形態の有機EL発光装置の構成を示す図である。 第3実施形態の有機EL発光装置の構成を示す図である。
 以下、本発明を実施するための形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
 なお、説明は以下の順序で行う。
1.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の第1実施形態
2.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の第2実施形態
3.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の第3実施形態
4.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の構成要素
〈1.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の第1実施形態〉
 以下本発明の有機エレクトロルミネッセンス発光装置(以下、有機EL発光装置)の具体的な実施の形態について説明する。図1に、本実施の形態の有機EL発光装置の概略構成図を示す。なお、図1に示す有機EL発光装置は、発光を基材側から取出すボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子)を備える構成である。
 図1に示す有機EL発光装置10は、可撓性基材11上に、有機EL素子12を備える。そして、有機EL素子12を封止するための第1封止部13を備え、この第1封止部13上に、吸湿剤層16を備える。また、可撓性基材11、有機EL素子12、第1封止部13、及び、吸湿剤層16を封止する、第2封止部14と、第3封止部15とを備える。さらに、有機EL素子12の各電極を第2封止部14及び第3封止部15の外部に導出するための、FPC(Flexible Printed Circuits)17を備える。
 有機EL素子12は、例えば、可撓性基材11上に形成された第1電極(透明電極)、第1電極上に形成された有機EL層、及び、有機EL層を第1電極と挟持する第2電極(対向電極)とを備える。第1封止部13は、第1樹脂封止層21と、第1封止基板22とから構成されている。第2封止部14は、第2樹脂封止層23と、第2封止基板24とから構成されている。第3封止部15は、第3樹脂封止層25と、第3封止基板26とから構成されている。
 有機EL発光装置10において、有機EL素子12は、可撓性基材11の一方の面(以下、可撓性基材11の表面)上に配置されている。具体的には、有機EL素子12は、可撓性基材11の表面上に配置され、有機EL素子12の周囲において可撓性基材11の表面の周縁部分が露出するように、可撓性基材11の縁辺よりも中央側に配置される。
 有機EL素子12は、可撓性基材11上において第1封止部13により封止されている。具体的には、有機EL素子12は、有機EL素子12における可撓性基材11と逆側の面上(以下、有機EL素子12上)、及び、有機EL素子12における有機EL層と電極との積層面側(以下、有機EL素子12の側面)が、第1樹脂封止層21に覆われている。すなわち、有機EL素子12は、一方の主面が可撓性基材11に接し、可撓性基材11と接していない主面と側面の全面とが第1樹脂封止層21に覆われている。従って、有機EL素子12は、可撓性基材11と第1樹脂封止層21とによって、周囲が覆われている。
 第1樹脂封止層21は、可撓性基材11の表面上において、有機EL素子12の周囲に露出する周縁部分上にも設けられている。そして、可撓性基材11の端部まで第1樹脂封止層21が設けられ、可撓性基材11と第1樹脂封止層21は、ほぼ同じ位置が端縁となる。なお、第1樹脂封止層21は、有機EL素子12を覆っていればよく、可撓性基材11の周縁部分を全て覆っていなくてもよい。このため、第1樹脂封止層21の周囲から可撓性基材11が露出していてもよい。また、第1樹脂封止層21が有機EL素子12と可撓性基材11とに密着し、第1樹脂封止層21と有機EL素子12及び可撓性基材11との間に空隙を有しないことが好ましい。
 さらに、第1封止基板22が、第1樹脂封止層21に貼り合わされている。第1封止基板22は、第1樹脂封止層21に対して可撓性基材11と逆側の面上(以下、第1樹脂封止層21上)に配置されている。すなわち、第1封止部13において、第1樹脂封止層21は、有機EL素子12を覆うとともに、第1封止基板22を接合する役割を有する。第1封止基板22は、可撓性基材11と同様の形状であり、可撓性基材11の端縁と、可撓性基材11及び第1樹脂封止層21の端縁とが、ほぼ同じ位置となる。なお、第1封止基板22は、第1樹脂封止層21上に配置されていればよく、第1樹脂封止層21の周囲から第1封止基板22が突出していてもよい。
 また、可撓性基材11上には、有機EL素子12の各電極の引き出し配線が設けられ、この引き出し配線にFPC17が接続されている。FPC17については、可撓性基材11上の引き出し配線と接続する部分は、有機EL素子12と同様に、第1樹脂封止層21に覆われ、第1封止部13によって封止されている。
 このように、可撓性基材11と第1封止基板22とによって有機EL素子12が挟持された構造により、有機EL素子12が可撓性基材11と第1封止部13とによって封止されている。以下、この構造の可撓性基材11、有機EL素子12、及び、第1封止部13の構成を、第1封止ユニット19と称する。なお、有機EL素子12が可撓性基材11と第1封止部13とによって封止されていれば、第1封止ユニット19内には、これら以外の他の構成が含まれていてもよい。例えば、可撓性基材11と有機EL素子12との間に設けられる各種の層や、有機EL素子12を封止するための無機封止層等が設けられていてもよい。
 第1封止ユニット19上には、吸湿剤層16が配置されている。吸湿剤層16は、第1封止ユニット19における、第1封止基板22の第1樹脂封止層21と逆側の面上(以下、第1封止基板22上)に配置されている。有機EL発光装置10は、有機EL素子12の発光を、可撓性基材11側から取出す構成である。このため、可撓性基材11側の主面には、十分な面積で吸湿剤層16を配置することが難しい。従って、十分な量の吸湿剤層16を設けるためには、第1封止ユニット19において、有機EL素子12からの光を取出す方向とは逆側に配置する必要がある。
 吸湿剤層16は、第1封止基板22上に配置されていれば、形状等は特に問わない。例えば、図1に示すように、吸湿剤層16と第1封止基板22とが同じ形状であり、吸湿剤層16と第1封止基板22との端縁が同じ位置となるように配置されていてもよい。また、吸湿剤層16は、第1封止基板22よりも小さい面積であってもよい。例えば、吸湿剤層16の面積は、第1封止基板22の面積の60%以上であることが好ましく。80%以上であることがより好ましい。また、有機EL素子12の有機EL層より大きい面積で、有機EL層よりも広い領域に形成されていることが好ましい。さらに、吸湿剤層16は、第2封止部14による封止が可能な範囲で、第1封止基板22から端部が突出していてもよく、第1封止基板22よりも面積が大きくてもよい。
 また、吸湿剤層16は、第1封止基板22上に直接形成されていてもよく、接着剤層等によって第1封止基板22上に貼り合わされていてもよい。吸湿剤層16と第1封止ユニット19との間に他の構成が設けられていても、第1封止ユニット19の上方に吸湿剤層16が配置されていればよい。
 有機EL発光装置10において、第1封止ユニット19と吸湿剤層16とは、第2封止部14と第3封止部15とにより封止されている。第2封止部14は、吸湿剤層16の上面と吸湿剤層16及び第1封止ユニット19の側面とを覆う第2樹脂封止層23と、この第2樹脂封止層23によって第1封止ユニット19の上面側に貼り合わされた第2封止基板24とを有する。また、第3封止部15は、可撓性基材11の有機EL素子12が搭載されていない側の面(以下、可撓性基材11の裏面)と、第1封止ユニット19の側面とを覆う第3樹脂封止層25と、この第3樹脂封止層25によって第1封止ユニット19の下面側に貼り合わされた第3封止基板26とを有する。
 第2封止部14の第2樹脂封止層23は、吸湿剤層16の上面から第1封止ユニット19の側面の上面側の途中までを覆う。そして、第3封止部15の第3樹脂封止層25は、第1封止ユニット19の下面から、第1封止ユニット19の側面の下面側の途中までを覆う。これにより、第1封止ユニット19と吸湿剤層16とが、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とによって覆われている。
 さらに、有機EL発光装置10は、第1封止ユニット19の周囲では、第2封止部14と第3封止部15とが直に貼り合わされた周辺シール部18を有する。周辺シール部18は、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とが、第1封止ユニット19を介さずに、直に接する部分である。また、周辺シール部18は、第1封止ユニット19の側面方向の全周囲に渡って設けられている。
 また、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とが第1封止ユニット19と吸湿剤層16とに密着することにより、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25と、第1封止ユニット19及び吸湿剤層16との間に空隙が設けられていないことが好ましい。さらに、周辺シール部18においては、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とが密着して一体化し、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25との間には空隙が設けられていないことが好ましい。このように、有機EL発光装置10は、第2封止部14と第3封止部15とで封止された内部に、空隙を有さないことが好ましい。
 すなわち、有機EL発光装置10は、周辺シール部18において、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25を介して第2封止基板24と第3封止基板26とが直に接合される。これにより、第1封止ユニット19の側面方向の全周囲が、第2封止部14と第3封止部15とによって密閉される。この結果、第1封止ユニット19及び吸湿剤層16が、第1封止ユニット19の側面方向の全周囲において接合された第2封止部14と第3封止部15とによって封止される。
 また、第1封止部13の外側に引出されているFPC17は、第2封止部14と第3封止部15とによって有機EL素子12との接続側が挟持されている。そして、第2封止部14と第3封止部15との間から、周辺シール部18を通じてFPC17が外部に引出されている。
 有機EL発光装置10では、有機EL素子12を有する第1封止ユニット19と吸湿剤層16との積層体が、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とによって完全に覆われている。そして、第1封止ユニット19と吸湿剤層16との積層体は、周辺シール部18の端部を除き、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25を介して第2封止基板24と第3封止基板26とによって封止されている。このため、有機EL発光装置10では、第2封止基板24と第3封止基板26とが、周辺シール部18の端部を除く有機EL発光装置10の表面に露出されている。そして、周辺シール部18の端部のみにおいて、第2封止基板24と第3封止基板26とが設けられず、第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とが、有機EL発光装置10の表面に露出されている。
 上述のように、有機EL発光装置10は、第1封止部13からなる内側の封止部と、第2封止部14及び第3封止部15とからなる外側の封止部とにより、有機EL素子12に 対して2重の封止部が設けられている。さらに、内側の封止部と、外側の封止部との間に、吸湿剤層16が設けられている。すなわち、吸湿剤層16は、有機EL素子12が配置される内側の封止部内ではなく、内側の封止部の外側に設けられている。そして、吸湿剤層16が、有機EL素子12を有する第1封止ユニット19とともに、外側の封止部によって封止されている。なお、内側の封止部の外部に吸湿剤層16が設けられていれば、吸湿剤層16と共に内側の封止部内に他の吸湿剤層が設けられていてもよい。また、これら以外の位置に、吸湿剤層が設けられていてもよい。
 このように、内側の封止部(第1封止部13)よりも外側に吸湿剤層16を配置し、且つ、内側の封止部(第1封止部13)とともに吸湿剤層16を外側の封止部(第2封止部14及び第3封止部15)で封止することにより、有機EL発光装置10内に侵入する水分に対して吸湿剤層16を効率よく働かせることができる。これにより、有機EL素子12への水分の影響を抑制し、有機EL発光装置10の信頼性を向上させることができる。
 以下、吸湿剤層16により、有機EL素子12への水分の影響を抑制することが可能なメカニズムについて説明する。なお、以下の説明は、上記構成と試験結果等に基づく推測であり、有機EL発光装置10の信頼性を向上させるメカニズムは以下の説明に限定されない。
 まず、有機EL発光装置10内への外部からの水分の侵入経路と、侵入した水分が有機EL素子12に到達するまでの経路について考察する。有機EL発光装置10内への外部からの水分の侵入は、主に、サイドリーク、背面侵入、及び、発光面侵入の3つの経路が考えられる。サイドリークとは、周辺シール部18の端部に露出された第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とから、有機EL発光装置10内への水分の侵入である。背面侵入とは、第2封止基板24を透過した水分の有機EL発光装置10内への侵入である。発光面侵入とは、第3封止基板26を透過した水分の有機EL発光装置10内への侵入である。
 サイドリーク、背面侵入、及び、発光面侵入による水分は、第2封止部14及び第3封止部15内において、主に第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内を拡散する。そして、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内を拡散及び移動し、第1封止ユニット19まで到達した水分が、第1封止ユニット19内に侵入する。
 第1封止ユニット19内への水分の侵入経路においても、上述の有機EL発光装置10内への水分の侵入と同様に、3つの経路が考えられる。具体的には、可撓性基材11を透過した水分の侵入(発光面侵入)、第1封止基板22を透過した水分の侵入(背面侵入)、及び、第1封止ユニット19の側面に露出された第1樹脂封止層21からの水分の侵入(サイドリーク)が考えられる。
 第1封止ユニット19内に侵入した水分は、主に第1樹脂封止層21内を拡散する。そして、第1樹脂封止層21内を拡散及び移動した水分が、有機EL素子12に到達することで、有機EL素子12に損傷が発生する。
 このように、有機EL素子12に影響を与える水分は、有機EL発光装置10の外部から、第2封止部14及び第3封止部15内に侵入する第1段階と、第2封止部14及び第3封止部15から、可撓性基材11及び第1封止部13内に侵入する第2段階とを有すると考えられる。
 すなわち、上述の特許文献1に記載された構成では、バリアフィルムと有機EL素子との間が封止樹脂等で埋め込まれず、有機EL素子が空隙で覆われている。このため、バリアフィルム内に侵入した水分は、空隙内での拡散の自由度が高く、吸湿剤層に吸収される前に、容易に有機EL素子に到達できる。また、バリアフィルムが2重となっていても、これらのバリアフィルム間が埋め込まれていないため、外側のバリアフィルム内に侵入した水分が空隙内を自由に拡散し、吸湿剤に吸収される前に内側のバリアフィルム内に侵入しやすい。この結果、吸湿剤層の機能が十分に発揮されず、有機EL素子まで到達した水分による有機EL素子への影響が発生してしまう。
 また、上述の特許文献2に記載された構成では、樹脂封止層上に吸湿剤層が配置され、この吸湿剤層を覆って封止基板が設けられている。このため、吸湿剤層は、有機EL素子と同じ封止部内に配置されている。そして、この有機EL発光装置には、この吸湿剤層が配置された封止部のみが設けられ、この封止部内への水分の侵入を抑制する構成を外部に有していない。このため、吸湿剤層が設けられた封止部内への水分の侵入は、樹脂封止層の封止能力のみに依存する。従って、樹脂封止層の封止能力以上に水分の侵入を抑制することができない。さらに、封止部内に侵入した水分の移動経路が複雑化されないため、封止部内に侵入した水分の樹脂封止層内での滞留時間を長くすることができず、吸湿剤層で捕獲する前に、水分が容易に有機EL素子に到達してしまう。このため、吸湿剤層の能力が十分に発揮されないまま、水分が有機EL素子に到達してしまう。
 上述の特許文献3に記載された構成においても、上述の特許文献2に記載された構成と同様に、吸湿剤層が、有機EL素子と同じ封止部内に配置され、この封止部内への水分の侵入を抑制する構成を外部に有していない。このため、吸湿剤層が設けられた封止部内への水分の侵入を、樹脂封止層の封止能力以上に抑制することができない。また、封止部内に侵入した水分の移動経路が複雑化されず、封止部内に侵入した水分の樹脂封止層内での滞留時間を長くすることができない。従って、封止部内へ侵入した水分に対しては、吸湿剤層の能力が十分に発揮されず、吸湿剤層で捕獲する前に水分が容易に有機EL素子に到達してしまう。
 これに対し、有機EL発光装置10は、第2封止基板24及び第3封止基板26によって高いバリア性が確保できるため、背面侵入、及び、発光面侵入は、非常に小さい。また、第1封止ユニット19からなる内側の封止部が、第2封止部14及び第3封止部15とからなる外側の封止部で封止され、2重に封止部が設けられている。このため、外部から有機EL発光装置10内に侵入し、有機EL素子12に到達するまでの水分の移動経路が複雑化している。
 さらに、有機EL発光装置10において、第1樹脂封止層21、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25は、水分の拡散を抑制することができ、これらの樹脂封止層内では水分が移動しにくい。このため、上述のサイドリーク、背面侵入、及び、発光面侵入により第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内に水分が侵入した場合でも、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内において水分の進行が大幅に遅くなり、第1封止ユニット19への水分の到達をより遅くすることができる。さらに、第1封止ユニット19に水分が到達した場合においても、第1樹脂封止層21によって水分の進行を大幅に遅らせることができる。このように、有機EL発光装置10の構成では、侵入した水分の進行を樹脂封止層によって大幅に遅らせることができる。従って、有機EL発光装置10の外部から侵入する水分による、有機EL素子12へ影響を抑制することができる。
 また、有機EL発光装置10では、第1封止部13の外側に吸湿剤層16が配置されているため、有機EL発光装置10の外部から、第2封止部14及び第3封止部15内に侵入する水分を、吸湿剤層16で吸収することができる。具体的には、第2樹脂封止層23や第3樹脂封止層25内に侵入した水分が第1封止ユニット19に到達する前に、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内を拡散している水分を吸湿剤層16で捕獲することができる。
 より具体的には、有機EL発光装置10は、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25と、有機EL素子12との間に、吸湿剤層16、第1封止部13、及び、可撓性基材11を有する。このため、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内から、第1封止部13の第1封止基板22を通じた有機EL素子12への水分(背面侵入)は、吸湿剤層16の全面で捕獲されるため、侵入が阻止される。
 また、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内から発光面側を通じた有機EL素子12への水分の侵入(発光面侵入)は、可撓性基材11により阻まれる。同様に、第1樹脂封止層21の側面から水分の侵入(サイドリーク)に対しても、第1樹脂封止層21への経路が、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25で封止された第1封止ユニット19の側面のみであるため、水分の移動経路が複雑化されている。このように、第1封止ユニット19内に侵入するための水分の移動経路が複雑化されることにより、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内において水分の滞留時間が長くなる。そして、滞留時間が長くなることにより、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25内に拡散している水分を、第1封止ユニット19内に侵入する前に吸湿剤層16で捕獲することができる。
 また、FPC17を介した水分の侵入、例えば、FPC17内を透過する水分や、FPC17と第2封止部14と第3封止部15との界面から侵入する水分に対しても、上述のように、有機EL素子12を封止する第1封止部13と、可撓性基材11及び第1封止部13を封止する第2封止部14と第3封止部15とにより、吸湿剤層16が有効に働く。このため、FPC17を介した水分による有機EL素子12への影響も、抑制することが可能となり、有機EL発光装置10の信頼性を確保することができる。
 上述のように、有機EL発光装置10は、吸湿剤層16を内側の封止部(第1封止部13)とともに外側の封止部(第2封止部14及び第3封止部15)で封止することにより、侵入した水分に対して吸湿剤層16を効率よく働かせることができる。そして、この構成により、有機EL素子12への水分の影響を抑制し、有機EL発光装置10の信頼性を向上させることができる。
〈2.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の第2実施形態〉
 次に、有機EL発光装置の第2実施形態について説明する。図2に、第2実施形態の有機EL発光装置の構成を示す。図2に示す有機EL発光装置10Aは、可撓性基材11上に、有機EL素子12を備える。そして、有機EL素子12を封止するための第1封止部13を備え、この第1封止部13の上面と側面とを覆う吸湿剤層16Aを備える。また、可撓性基材11、有機EL素子12、第1封止部13、及び、吸湿剤層16Aを封止する、第2封止部14と、第3封止部15とを備える。さらに、有機EL素子12の各電極を第2封止部14及び第3封止部15の外部に導出するための、FPC(Flexible Printed Circuits)17を備える。
 なお、図2に示す有機EL発光装置10Aは、吸湿剤層16Aに係わる構成のみが上述の第1実施形態の有機EL発光装置と異なり、その他の構成は上述の第1実施形態と同様である。従って、以下の説明では、吸湿剤層16Aに係わる構成のみを説明し、その他の構成については説明を省略する。
 有機EL発光装置10Aにおいて、吸湿剤層16Aは、第1封止ユニット19の上面から側面までを覆う位置に設けられている。すなわち、第1封止基板22の第1樹脂封止層21と逆側の面上(以下、第1封止基板22上、又は、第1封止部13上)から、第1樹脂封止層21と第1封止基板22との積層面側(以下、第1封止部13の側面)までを連続して覆うように吸湿剤層16Aが設けられている。
 なお、第1封止部13の側面においては、第1封止部13の側面の全面が吸湿剤層16Aで覆われていてもよく、第1封止部13上から第1封止部13の側面の途中までが吸湿剤層16Aで覆われていてもよい。また、第1封止部13の側面を覆う吸湿剤層16Aは、可撓性基材11と接していてもよく、接していなくてもよい。第1封止部13上においては、全面が吸湿剤層16Aで覆われていなくてもよいが、全面が吸湿剤層16Aで覆われていることが好ましい。さらに、第1封止部13上と第1封止部13の側面とにおいて、吸湿剤層16Aが連続して設けられていることが好ましいが、第1封止部13上と第1封止部13の側面とで吸湿剤層16Aが不連続であってもよい。例えば、第1封止部13上を覆う吸湿剤層16Aと、第1封止部13の側面を覆う吸湿剤層16Aとが、別々に設けられていてもよい。
 また、吸湿剤層16Aは、第1封止ユニット19と直に接するように形成されていてもよく、接着剤層等によって第1封止ユニット19に貼り合わされていてもよい。吸湿剤層16Aと第1封止ユニット19との間に他の構成が設けられていても、第1封止ユニット19の外部に吸湿剤層16が配置されていればよい。
 有機EL発光装置10Aにおいては、吸湿剤層16Aが、第1封止部13の側面までを覆うことにより、サイドリークによる第1封止ユニット19への水分の侵入を抑制することができる。第1封止ユニット19では、第1封止基板22上が吸湿剤層16Aで覆われているため、第1封止基板22を透過する水分の侵入(背面侵入)は、極めて少ないと考えられる。また、可撓性基材11がガスバリア性フィルムで構成されていれば、可撓性基材11を透過する水分の侵入(発光面侵入)も極めて少ないと考えられる。このため、第1封止ユニット19の側面に露出された第1樹脂封止層21からの水分の侵入(サイドリーク)が、第1封止ユニット19の主な水分の侵入経路と考えられる。
 従って、水分の侵入経路となりやすい第1封止ユニット19の側面までを吸湿剤層16Aで覆うことにより、第1樹脂封止層21の側面から第1封止部13内へ移動しようとする水分を、吸湿剤層16Aで捕獲することができる。このため、サイドリークによる第1封止部13内への水分の侵入を抑制することができ、有機EL発光装置10Aの信頼性が向上する。
 また、吸湿剤層16Aが、第1封止部13の上面から側面までを覆うことにより、第1封止部13の上面のみに形成される場合に比べて、吸湿剤層16Aの形成面積を大きくすることができる。すなわち、許容される厚さにおいて、吸湿剤層16Aの体積を大きくすることができるため、吸湿剤層16Aの吸湿容量を大きくすることが可能となる。
 吸湿剤層16Aの吸湿容量の拡大は、吸湿剤層16Aの失活までの時間を拡大することにつながる。さらに、有機EL発光装置10Aの構成では、第1封止ユニット19の外部に吸湿剤層16Aを配置し、第1封止ユニット19と吸湿剤層16Aとを第2封止部14及び第3封止部15で封止することにより、吸湿剤層16Aの吸湿機能が十分に発揮される。このため、吸湿剤層16Aの容量の増加は、有機EL素子12への水分による影響が発生するまでの時間に対して大きな影響を与えやすい。従って、吸湿剤層16Aの面積の拡大により、吸湿剤層16Aの失活までの時間の拡大することが可能となり、有機EL発光装置10Aの信頼性の向上につながる。
〈3.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の第3実施形態〉
 次に、有機EL発光装置の第3実施形態について説明する。図3に、第3実施形態の有機EL発光装置の構成を示す。図3に示す有機EL発光装置10Bは、可撓性基材11B上に、有機EL素子12を備える。そして、有機EL素子12を封止するための第1封止部13を備える。さらに、第1封止部13の上面と側面とを覆い、可撓性基材11B上までを覆う接着剤層27と、この接着剤層27により、第1封止部13及び可撓性基材11Bに貼り合わされた吸湿剤層16Bを備える。また、可撓性基材11B、有機EL素子12、第1封止部13、接着剤層27、及び、吸湿剤層16Bを封止する、第2封止部14と、第3封止部15とを備える。さらに、有機EL素子12の各電極を第2封止部14及び第3封止部15の外部に導出するための、FPC(Flexible Printed Circuits)17を備える。
 なお、図3に示す有機EL発光装置10Bは、可撓性基材11B、接着剤層27、及び、吸湿剤層16Bに係わる構成のみが上述の第1実施形態や第2実施形態の有機EL発光装置と異なり、その他の構成は上述の第1実施形態及び第2実施形態と同様である。従って、以下の説明では、可撓性基材11B、接着剤層27、及び、吸湿剤層16Bに係わる構成のみを説明し、その他の構成については説明を省略する。
 有機EL発光装置10Bは、可撓性基材11Bの有機EL素子12が搭載される主面の面積が、第1封止部13よりも大きい。このため、可撓性基材11Bの表面において、第1封止部13の周囲に、第1樹脂封止層21が設けられていない縁辺領域28を有する。この縁辺領域28は、可撓性基材11Bの表面の第1封止部13の全周囲に渡って設けられていてもよく、第1封止部13の周囲の一部のみに設けられていてもよい。
 接着剤層27は、可撓性基材11B上に設けられた第1封止部13の上面と、第1封止部13の側面と、可撓性基材11Bの縁辺領域28とに、連続して設けられている。そして、吸湿剤層16Bが、接着剤層27を介して、第1封止部13の上面から、第1封止部13の側面、及び、第1封止部13の周囲の縁辺領域28の可撓性基材11B上に貼り合わされている。
 なお、接着剤層27及び吸湿剤層16Bは、第1封止部13の上面及び側面を覆い、可撓性基材11Bの縁辺領域28に達していれば、縁辺領域28全体を覆わなくてもよい。吸湿剤層16Bによって、第1封止部13の上面の少なくとも一部と、第1封止部13の側面の少なくとも一部とが覆われ、且つ、可撓性基材11Bの縁辺領域28の少なくとも一部が覆われていればよい。吸湿剤層16Bの搭載面積を大きくするために、第1封止部13の上面の全面に吸湿剤層16Bが設けられていることが好ましい。同様に、側面の全面に吸湿剤層16Bが設けられていることが好ましく、縁辺領域28の全体に吸湿剤層16Bが設けられていることが好ましい。
 また、接着剤層27は、第1封止部13の上面と側面、及び、可撓性基材11Bの縁辺領域28において、接着剤層27が不連続であってもよい。水分の拡散の自由度が高い空隙を有さない方が好ましいため、接着剤層27は、第1封止部13上面から可撓性基材11Bの縁辺領域28まで、連続して設けられていることが好ましい。
 また、有機EL発光装置10Bでは、吸湿剤層16Bの貼り合せに接着剤層27が用いられているが、接着剤層27を用いずに、吸湿剤層16Bが第1封止部13の上面及び側面と可撓性基材11Bの縁辺領域28上とに直接設けられていてもよい。また、接着剤層27は、吸湿剤層16Bと可撓性基材11B及び第1封止部13との間の一部のみ、例えば、第1封止基板22上のみや、縁辺領域28のみに設けられていてもよい。さらに、接着剤層27の替わりに、吸湿剤層16Bを貼り合せるための他の層が設けられていてもよい。
 有機EL発光装置10Bの構成では、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25から第1封止部に移動するための水分の経路が、上述の第1実施形態及び第2実施形態よりも、より複雑化している。具体的には、第1封止部13の側面に露出する第1樹脂封止層21が、接着剤層27と吸湿剤層16Bとによって覆われている。このため、第1封止部13のサイドリークは、吸湿剤層16Bと可撓性基材11Bとの間に形成された、接着剤層27内が水分の主な侵入経路となる。このため、有機EL発光装置10Bの構成では、第2樹脂封止層23及び第3樹脂封止層25から第1樹脂封止層21への水分の移動経路をより限定することができ、第1封止部13への水分の侵入を抑制することができる。
 さらに、接着剤層27内に侵入した水分は、接着剤層27内を拡散することで、第1封止部へ移動することが可能である。しかし、接着剤層27は、樹脂封止層と同様に、空隙内よりも水分が移動しにくいため、接着剤層27内での水分の滞留時間を長くすることができる。そして、接着剤層27において、水分が侵入する吸湿剤層16Bと可撓性基材11Bとの間で露出する端部から縁辺領域28内までは、接着剤層27が吸湿剤層16Bと直に接触している。従って、接着剤層27内に侵入した水分は、縁辺領域28において滞留する間に、吸湿剤層16Bにより捕獲されやすい。
 また、第1封止ユニット19におけるサイドリークは、第1樹脂封止層21からの水分の侵入と共に、可撓性基材11Bと第1樹脂封止層21との界面における水分の侵入が考えられる。可撓性基材11Bと第1樹脂封止層21との界面は、微視的には完全に一体化せず、連続した組成で形成されない。このため、可撓性基材11Bと第1樹脂封止層21との界面を通して水分が侵入する可能性がある。
 有機EL発光装置10Bの構成では、可撓性基材11Bと第1樹脂封止層21との界面が、接着剤層27と吸湿剤層16Bとによって覆われているため、上述の可撓性基材11Bと第1樹脂封止層21との界面を通して侵入する水分も抑制することができる。また、有機EL発光装置10Bの構成では、接着剤層27と可撓性基材11Bとの界面に侵入した水分は、縁辺領域28において吸湿剤層16Bにより捕獲されやすい。
 さらに、上述の図1に示す有機EL発光装置10や図2に示す有機EL発光装置10Aの構成における、可撓性基材11と第1樹脂封止層21との界面から吸湿剤層16までの距離よりも、図3に示す有機EL発光装置10Bの縁辺領域28における、接着剤層27と可撓性基材11Bの界面から吸湿剤層16Bまでの距離が小さい。このため、第1樹脂封止層21と可撓性基材11との界面に侵入した水分(図1及び図2)に比べ、接着剤層27と可撓性基材11Bとの界面に侵入した水分(図3)の方が、吸湿剤層16Bによって捕獲されやすい。
 特に、縁辺領域28での水分の滞留時間は、縁辺領域28の長さに影響を受ける。すなわち、縁辺領域28の長さが大きいほど、縁辺領域28の接着剤層27での水分の滞留時間が長くなる。このため、縁辺領域28の長さを大きくすることにより、水分の滞留時間を長くし、吸湿剤層16Bによる水分の捕獲確率を高くすることができる。
 また、縁辺領域28における接着剤層27の厚さは、接着剤層27の端部からの水分の侵入と、吸湿剤層16Bによる水分の捕獲確率とに影響を与える。すなわち、縁辺領域28における接着剤層27の厚さを小さくすることで、接着剤層27の端部からの水分の侵入を抑制することができる。さらに、接着剤層27の厚さを小さくすることで、接着剤層27中及び接着剤層27と可撓性基材11Bとの界面における水分が、縁辺領域28において吸湿剤層16Bによって容易に捕獲されやすい。
 従って、縁辺領域28を大きくし、且つ、縁辺領域28における接着剤層27を薄くすることにより、第1封止部13への水分の移動を抑制することができ、有機EL素子12への水分の影響を抑制することができる。このため、縁辺領域28を大きくし、接着剤層27を薄くすることにより、有機EL発光装置10Bの信頼性が向上する。
〈4.有機エレクトロルミネッセンス発光装置の構成要素〉
 以下、上述の第1実施形態から第3実施形態において説明した、有機EL発光装置を構成する各構成要素の詳細について説明する。なお、以下の説明は、各実施形態の有機EL発光装置を構成することが可能な構成要素の一例であり、上述の有機EL発光装置による作用効果を得ることができれば、他の構成を適用することも可能である。
[可撓性基材]
 可撓性基材は、高い光透過性を有していれば、特に制限はない。例えば樹脂基板、樹脂フィルム等が好適に挙げられるが、生産性の観点や軽量性と柔軟性といった性能の観点から透明樹脂フィルムを用いることが好ましい。
 可撓性基材として使用できる樹脂としては特に制限はなく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、変性ポリエステル等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリスチレン樹脂、環状オレフィン系樹脂等のポリオレフィン類樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリサルホン(PSF)樹脂、ポリエーテルサルホン(PES)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂等が挙げられる。これらの樹脂を単独で使用してもよいし、複数を併用してもよい。また、可撓性基材は、未延伸フィルムでもよいし、延伸フィルムでもよい。
 可撓性基材は透明性が高いと、透明電極を電子デバイスの透明電極として使用することができるため好ましい。透明性が高いとは、JIS K 7361-1:1997(プラスチック-透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した方法で測定した可視光波長領域における全光線透過率が50%以上であることをいい、80%以上であるとより好ましい。
 また、可撓性基材は、ガスバリア層を備えるガスバリア性フィルムであることが好ましい。可撓性基材としては、JIS K 7129-1992に準拠した方法で測定された水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度90±2%RH)が、0.01g/(m・24h)以下のガスバリア性フィルム(ガスバリア膜等ともいう)であることが好ましい。さらには、JIS K 7126-1987に準拠した方法で測定された酸素透過度が、1×10-3ml/(m・24h・atm)以下であり、かつ水蒸気透過度が、1×10-5g/(m・24h)以下であることが好ましい。可撓性基材を構成するガスバリア層については特に限定されず、上記ガスバリア性を実現できれば、公知のガスバリア層を適用することができる。なお、可撓性基材がガスバリア性フィルムでない場合には、可撓性基材いずれかの面に上記ガスバリア性を実現できるガスバリア層を設けることが好ましい。
[有機EL素子]
 有機EL素子は、透明電極と、対向電極とを備え、この電極間に有機機能層として有機EL層が設けられている。有機EL層とは、少なくとも各種有機化合物を含有する有機層を含む、発光単位をいう。有機EL層は、陽極と陰極とからなる一対の電極の間に挟持され、供給される正孔(ホール)と電子とが有機EL層内で再結合することにより発光する。なお、有機EL素子は、所望の発光色に応じて、複数の有機EL層を備えていてもよい。
 なお、有機EL素子の層構造が限定されることはなく、一般的な層構造であってよい。例えば、[正孔注入層/正孔輸送層/有機EL層/電子輸送層/電子注入層]の構成を例示することができる。正孔注入層及び正孔輸送層は、正孔輸送注入層として設けられてもよい。電子輸送層及び電子注入層は、電子輸送注入層として設けられてもよい。また、例えば電子注入層は無機材料で構成されていてもよい。
 また、有機EL素子は、少なくとも1層の有機EL層を含む有機EL層を複数積層した、いわゆるタンデム構造の素子であってもよい。タンデム型有機EL素子の具体例としては、例えば、米国特許第6337492号明細書、米国特許第7420203号明細書、米国特許第7473923号明細書、米国特許第6872472号明細書、米国特許第6107734号明細書、米国特許第6337492号明細書、国際公開第2005/009087号、特開2006-228712号公報、特開2006-24791号公報、特開2006-49393号公報、特開2006-49394号公報、特開2006-49396号公報、特開2011-96679号公報、特開2005-340187号公報、特許第4711424号公報、特許第3496681号公報、特許第3884564号公報、特許第4213169号公報、特開2010-192719号公報、特開2009-076929号公報、特開2008-078414号公報、特開2007-059848号公報、特開2003-272860号公報、特開2003-045676号公報、国際公開第2005/094130号等に記載の素子構成や構成材料等が挙げられる。
[吸湿剤層]
 吸湿剤層は、吸湿性化合物を含んで構成される。例えば、吸湿性化合物のみによる構成や、粒子状の吸湿性化合物や吸湿性化合物を含む粒子を、バインダー樹脂中に分散させた構成が挙げられる。また、吸湿剤層としては、シート状の吸湿剤層を用いることができる。支持体上にバインダー樹脂と吸湿性化合物とを含有する吸湿剤層が形成された、シート状吸湿剤層を用いることもできる。
 吸湿性化合物は、水分の吸着機能を有する化合物であれば特に限定することなく用いることができる。吸湿性化合物としては、化学的に水分を吸着することが可能であり、水分を吸着した後でも、固体状態を維持する化合物であることが好ましい。
 吸湿剤層に用いられる吸湿性化合物としては、金属酸化物(例えば、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等)、硫酸塩(例えば、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸コバルト、硫酸ガリウム、硫酸チタン、硫酸ニッケル等)、金属ハロゲン化物(例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、フッ化セシウム、フッ化タンタル、臭化セリウム、臭化マグネシウム、ヨウ化バリウム、ヨウ化マグネシウム等)、過塩素酸類(例えば、過塩素酸バリウム、過塩素酸マグネシウム等)等が挙げられる。これらのうち、硫酸塩、金属ハロゲン化物及び過塩素酸類においては無水塩が好適に用いられる。また、吸湿性を有するシリカ粉末、モレキュラーシーブ粉末等も吸湿性化合物として用いることができる。
 吸湿性化合物としては、アルカリ土類金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物、アルカリ金属の酸化物、及び、無機多孔質材料から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。さらに、これらから選ばれる1種以上の吸湿性化合物を含む吸湿性粒子や、これらから選ばれる1種以上の吸湿性化合物の粒子を用いることが好ましい。
 吸湿剤層に適用されるバインダー樹脂としては、吸湿剤成分が水分吸着作用を阻害しないことが好ましく、気体透過性の高い材料を用いることが好ましい。バインダー樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系、ポリアクリル系、ポリアクリロニトリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリカーボネーオ系、フッ素系等の高分子材料を挙げることできる。吸湿剤層が吸湿性化合物とバインダー樹脂とからなる場合には、吸湿剤層が、吸湿性化合物を95~60質量%、バインダー樹脂を5~40質量%含むことが好ましい。
[封止基板]
 封止基板は、有機EL素子を封止する各封止部を覆う部材であって、樹脂封止層によって可撓性基材等に固定されている。また、封止基板は、板状に限られずフィルム状等の形態であってもよい。
 なお、上述の実施形態の有機EL発光装置に用いられている第1封止基板、第2封止基板、及び、第3封止基板は、それぞれ同じ構成が適用されていてもよく、それぞれ異なる構成が適用されていてもよい。但し、有機EL発光装置において光取り出し側となる第3封止基板は、可撓性基材と同様に透明であることが好ましい。
 封止基板としては、従来公知の有機EL素子の封止に用いられる基板を適用することができる。例えば、ガラス基板、ポリマー基板、金属基板等が挙げられる。また、これらの材料を薄型化した、フィルム状の封止基板を用いてもよい。ガラス基板としては、特に、ソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英等が挙げられる。また、ポリマー基板としては、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリサルホン等が挙げられる。金属基板としては、ステンレス、鉄、銅、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル、亜鉛、クロム、チタン、モリブデン、シリコン、ゲルマニウム及びタンタルから選ばれる1種以上の金属、又は、これらの金属を含む合金が挙げられる。特に、素子を薄膜化できるということから、封止基板としてポリマー基板や金属基板を薄型のフィルム状にして使用することが好ましい。また、封止基板を凹板状に加工して用いてもよい。この場合、上述した封止基板の材料に対して、サンドブラスト加工、化学エッチング加工等の加工を施し、封止基板に凹状の構造を形成する。
 さらに、封止基板は、JIS K 7126-1987に準拠した方法で測定された酸素透過度が1×10-3ml/(m・24h・atm)以下、JIS K 7129-1992に準拠した方法で測定された、水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が、1×10-3g/(m・24h)以下であることが好ましい。
[樹脂封止層]
 樹脂封止層は、封止基板を可撓性基材等に固定するとともに、有機EL素子を封止するためのシール剤として用いられる。なお、上述の実施形態の有機EL発光装置に用いられている第1の樹脂封止層、第2の樹脂封止層、及び、第3の樹脂封止層は、それぞれ同じ構成が適用されていてもよく、それぞれ異なる構成が適用されていてもよい。但し、有機EL発光装置において光取り出し側となる第3樹脂封止層は、可撓性基材と同様に透明であることが好ましい。
 樹脂封止層としては、従来公知の有機EL素子の封止に用いられる樹脂を適用することができる。例えば、アクリル酸系オリゴマー、メタクリル酸系オリゴマーの反応性ビニル基を有する光硬化及び熱硬化型接着剤、2-シアノアクリル酸エステル等の湿気硬化型等の接着剤を用いることができる。また、樹脂封止層としては、エポキシ系等の熱及び化学硬化型(二液混合)を用いることができることができる。また、ホットメルト型のポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィンを用いることができることができる。また、カチオン硬化タイプの紫外線硬化型エポキシ樹脂接着剤を用いることができる。
 樹脂封止層の塗布は、市販のディスペンサーを用いてスクリーン印刷のように封止基板に印刷してもよい。なお、有機EL素子を構成する有機材料は、熱処理で劣化する場合がある。このため、樹脂封止層は、室温(25℃)から80℃で接着硬化できるものが好ましい。また、樹脂封止層中に乾燥剤を分散させておいてもよい。
[接着剤層]
 有機EL発光装置において、吸湿剤層の貼り合せに接着剤層を用いる場合、接着剤層としては上述の樹脂封止層と同様の接着剤を用いることができる。接着剤層を用いる場合には、吸湿剤層の一方の面、例えばシート状吸湿剤層の支持体側に接着剤を塗布し、接着剤を塗布した吸湿剤層を第1封止ユニット上に貼り合せる。或いは、第1封止ユニットの吸湿剤層を配置する面に接着剤を塗布し、この接着剤上から吸湿剤層を貼り合せる。これにより、第1封止ユニットと吸湿剤層との間に、第1封止ユニットと吸湿剤層とを貼り合わせる接着剤層が設けられる。
[有機EL発光装置の製造方法]
 次に、上述の有機EL発光装置の製造方法について説明する。以下の説明では、有機EL発光装置の製造方法の一例として、図1に示す有機EL発光装置10の製造方法について、主に説明する。また、必要に応じて、図2及び図3に示す有機EL発光装置10A,10Bの製造方法についても説明する。
 有機EL発光装置10の製造方法は、有機EL素子12を作製する工程、第1封止部13と可撓性基材11とで有機EL素子12を封止する工程(第1封止ユニット19を形成する工程)、第1封止部13上に吸湿剤層16を設ける工程、及び、第2封止部14と第3封止部15とで第1封止ユニット19と吸湿剤層16とを封止する工程を含む。なお、有機EL発光装置10の製造方法は、必要に応じてこれら以外の工程を含んでもよい。
(有機EL素子を作製する工程)
 まず、可撓性基材11上に、有機EL素子12を作製する。有機EL素子12の作製は、例えば、準備した可撓性基材11上に、透明電極を、蒸着法やスパッタ法などの適宜の成膜法によって形成する。次に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層の順に成膜して有機EL層を形成する。これらの各層の成膜方法としては、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、蒸着法、印刷法等があるが、均質な膜が得られやすく、かつピンホールが生成しにくい等の点から、真空蒸着法又はスピンコート法が特に好ましい。各層の成膜には、それぞれ異なる方法を用いてもよい。さらに、有機EL層を形成した後、この上部に対向電極を、蒸着法やスパッタ法などの適宜の成膜法によって形成する。また、透明電極と対向電極とは、互いに絶縁状態を保ちつつ、可撓性基材11の縁辺にそれぞれの外部接続端子を作製する。そして、この外部接続端子に、FPC17を接合する。
(第1封止ユニットを形成する工程)
 次に、可撓性基材11上に設けられた有機EL素子12を、第1封止部13で封止する。まず、第1封止基板22の一方の面に、第1樹脂封止層21を形成するための樹脂層を設け、第1封止部13を形成するための第1樹脂付き基板を準備する。そして、第1樹脂付き基板の樹脂層側が可撓性基材11上と有機EL素子12の上面及び側面とを覆うように、第1樹脂付き基板を貼り合せる。貼り合せた後、加熱等によって樹脂層を硬化する。これにより、有機EL素子12が第1樹脂封止層21で覆われ、第1封止部13と可撓性基材11によって封止された第1封止ユニット19を形成する。
(吸湿剤層を設ける工程)
 次に、第1封止ユニット19の第1封止部上に吸湿剤層16を形成する。吸湿剤層16は、吸湿性化合物を含む層を第1封止部13の第1封止基板22上に設ける。例えば、バインダー樹脂と吸湿性化合物とを含む吸湿剤層16を形成する場合には、樹脂バインダーと吸湿性化合物とを混合した組成物を、第1封止基板22上に必要な厚さで塗布する。
 また、上述の図2に示す有機EL発光装置10Aのように、第1封止ユニット19の上面から側面まで吸湿剤層16Aが設けられる構成では、樹脂バインダーと吸湿性化合物とを混合した組成物を第1封止ユニット19の上面から側面まで、必要な厚さで塗布する。或いは、シート状の吸湿剤層16Aを、第1封止ユニット19の上面から側面まで設ける。この際には、シート状の吸湿剤層16Aを貼り合せるための接着剤層を形成してもよい。
 図3に示す有機EL発光装置10Bのように、接着剤層27を介して、第1封止部13の上面及び側面から可撓性基材11Bの縁辺領域28まで吸湿剤層16Bが設けられる構成では、シート状吸湿剤層を接着剤層27で貼り合せて、吸湿剤層16Bを形成する。なお、接着剤を用いずに吸湿剤層16Bを設ける場合には、樹脂バインダーと吸湿性化合物とを混合した組成物を、第1封止部13の上面及び側面から可撓性基材11Bの縁辺領域28までの領域に必要な厚さで塗布し、吸湿剤層16Bを形成する。
(第2封止部と第3封止部とで第1封止ユニットと吸湿剤層とを封止する工程)
 次に、第2封止部14と第3封止部15とで、第1封止ユニット19と吸湿剤層16とを封止する。まず、第2封止基板24の一方の面に、第2樹脂封止層23を形成するための樹脂層を設け、第2封止部14を形成するための第2樹脂付き基板を準備する。同様に、第3封止基板26の一方の面に、第3樹脂封止層25を形成するための樹脂層を設け、第3封止部15を形成するための第3樹脂付き基板を準備する。
 そして、第2樹脂付き基板の樹脂層と、第3樹脂付き基板の樹脂層とを対向させて配置し、第2樹脂付き基板と第3樹脂付き基板との間に吸湿剤層16を設けた第1封止ユニット19を配置する。このとき、第1封止ユニット19の周囲に第2樹脂付き基板と第3樹脂付き基板の縁辺部が露出するように配置する。また、第2樹脂付き基板と第3樹脂付き基板の端部からFPC17を導出する。
 次に、吸湿剤層16を設けた第1封止ユニット19を挟持するように、第2樹脂付き基板と第3樹脂付き基板とを圧着する。これにより、吸湿剤層16と第1封止部13の側面とに、第2樹脂付き基板を貼り合せる。また、可撓性基材11の裏面と第1封止部13の側面とに第3樹脂付き基板を貼り合せる。同様に、周辺シール部18において、第2樹脂付き基板と第3樹脂付き基板とを貼り合せる。
 さらに、第2樹脂付き基板と第3樹脂付き基板とを貼り合せた後、加熱等によってそれぞれの樹脂層を硬化して第2樹脂封止層23と第3樹脂封止層25とを形成する。これにより、第1封止ユニット19と吸湿剤層16とを封止する第2封止部14と第3封止部15とを作製する。
 以上の工程により、有機EL発光装置10を製造することができる。このような有機EL発光装置10の作製においては、1回の真空引きで一貫して有機EL素子12の形成から第2封止部14及び第3封止部15による封止までを行なうことが好ましい。途中で真空雰囲気から取り出す際にも、乾燥不活性ガス雰囲気内とすることが好ましい。なお、各樹脂付き基板やシート状の吸湿剤層の作製は、有機EL発光装置10の製造に係わる一連の工程に含まれない別の工程において行なってもよい。
[有機EL発光装置の変形例]
 なお、上述の実施形態では、第1封止ユニットと吸湿剤層とを、第2封止部と第3封止部とからなる外側の封止部で封止する構造について説明しているが、第1封止ユニットと吸湿剤層とを封止する外側の封止部の構成については、この構成に限定されない。例えば、一方の周辺シール部が無く、第1封止ユニット及び吸湿剤層の発光面側から背面側までを第2樹脂封止層と第2封止基板とが覆う構成とすることで、第2封止部のみにより、第1封止ユニットと吸湿剤層との全体が封止される構成も可能である。また、第2封止部が可撓性基材の縁辺部に直に接続され、可撓性基材と第2封止部とのみによって有機EL素子、第1封止部、及び、吸湿剤層が封止される構成も可能である。
 なお、本発明は上述の実施形態例において説明した構成に限定されるものではなく、その他本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
 10,10A,10B・・・有機EL発光装置、11,11B・・・可撓性基材、12・・・有機EL素子、13・・・第1封止部、14・・・第2封止部、15・・・第3封止部、16,16A,16B・・・吸湿剤層、17・・・FPC、18・・・周辺シール部、19・・・第1封止ユニット、21・・・第1樹脂封止層、22・・・第1封止基板、23・・・第2樹脂封止層、24・・・第2封止基板、25・・・第3樹脂封止層、26・・・第3封止基板、27・・・接着剤層、28・・・縁辺領域

Claims (10)

  1.  可撓性基材と、
     前記可撓性基材上に設けられた有機エレクトロルミネッセンス素子と、
     前記可撓性基材上において、前記有機エレクトロルミネッセンス素子を封止する第1封止部と、
     前記第1封止部上に設けられた吸湿剤層と、
     前記吸湿剤層、及び、前記第1封止部を覆う第2封止部と、を備える
     有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  2.  前記第1封止部が、前記可撓性基材上で前記有機エレクトロルミネッセンス素子の上面及び側面の全面を覆う第1樹脂封止層と、前記第1樹脂封止層によって前記有機エレクトロルミネッセンス素子を介して前記可撓性基材に接合された第1封止基板とを有する請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  3.  前記可撓性基材、前記有機エレクトロルミネッセンス素子、前記第1封止部、及び、前記吸湿剤層を介して、前記第2封止部と接合する第3封止部を備える請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  4.  前記第3封止部が、前記第2封止部、及び、前記可撓性基材に接合する第3樹脂封止層と、前記第3樹脂封止層によって前記第2封止部に接合された第3封止基板とを有する請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  5.  前記吸湿剤層が、前記第1封止基板上から前記第1樹脂封止層の側面までを覆う請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  6.  前記吸湿剤層と前記第1封止部とを接合する接着剤層を有する請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  7.  前記吸湿剤層が、前記第1封止部と、前記可撓性基材とを覆う請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  8.  前記吸湿剤層と前記第1封止部及び前記可撓性基材とを接合する接着剤層を有する請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  9.  前記吸湿剤層が、バインダー樹脂と、吸湿性化合物とを有する請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  10.  前記吸湿性化合物が、アルカリ土類金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物、アルカリ金属の酸化物、及び、無機多孔質材料から選ばれる少なくとも1種を含む請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
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