JP2020191198A - 発光装置 - Google Patents

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二郎 藤森
Jiro Fujimori
二郎 藤森
吉隆 野中
Yoshitaka Nonaka
吉隆 野中
千寛 原田
Kazuhiro Harada
千寛 原田
健見 岡田
Tatemi Okada
健見 岡田
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Abstract

【課題】吸湿部材による局所的な水分の吸収を低減する。【解決手段】発光装置10は、基板100、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子140、吸湿部材200、樹脂層310及び封止部材300を備えている。有機EL素子140は、基板100上に位置している。吸湿部材200は、有機EL素子140上に位置している。樹脂層310は、有機EL素子140及び吸湿部材200を覆っている。封止部材300は、樹脂層310を覆っている。吸湿部材200と封止部材300の間には、空隙が存在している。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を有する発光装置が開発されている。有機EL素子は、第1電極、有機層及び第2電極を有している。有機層は、第1電極及び第2電極の間の電圧によって有機ELにより発光する発光層を含んでいる。有機層は、水分によって劣化するおそれがある。水分による有機層の劣化を低減するため、発光装置は、有機EL素子上に位置する吸湿部材を備えることがある。
特許文献1には、水分による有機層の劣化を低減するための構造の一例が記載されている。この構造では、有機EL素子上に多孔質部材が位置しており、多孔質部材上に吸湿部材が位置している。
特開平7−37686号公報
有機EL素子上に吸湿部材が位置する場合において、有機EL素子の周囲から水分が侵入するとき、吸湿部材は、吸湿部材の外縁及びその近傍において局所的に水分を吸収しやすい。吸湿部材が水分を局所的に吸収すると、吸湿部材が局所的に失活して、様々な弊害(例えば、吸湿部材の失活部と重なる領域においての有機EL素子のシュリンク又はダークスポットの発生)が生じ得る。
本発明が解決しようとする課題としては、吸湿部材による局所的な水分の吸収を低減することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板と、
前記基板上に位置する有機EL素子と、
前記有機EL素子上に位置する吸湿部材と、
前記有機EL素子及び前記吸湿部材を覆う樹脂層と、
前記樹脂層を覆う封止部材と、
を備え、
前記吸湿部材と前記封止部材との間に空隙が存在する、発光装置である。
実施形態に係る発光装置の平面図である。 図1のA−A断面図である。 有機EL素子の一例の断面模式図である。 変形例1に係る発光装置の断面図である。 変形例2に係る発光装置の断面図である。
本明細書において「AがB上に位置する」という表現は、例えば、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがB上に直接位置することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。さらに、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後ろ」等の向きを示す表現は、基本的に図面の向きと合わせて用いるものであって、例えば本明細書に記載された発明品の使用する向きに限定して解釈されるものではない。
本明細書において「凸」という表現は、特に断らない限り、ある面から出ばっている態様のことを意味し、当該態様を限定するために使用されない。例えば、凸の一様態は、ある面から単に真っ直ぐに出ばっている。別の一態様は、ある面から湾曲しながら出ばっている。
本明細書において「A及びBが重なる」という表現は、特に断らない限り、ある方向からの投影像において、Aの少なくとも一部がBの少なくとも一部と同じ場所にあることを意味する。このとき複数の要素同士は直接接していてもよいし、又は離間していてもよい。
本明細書において「AがBを覆う」という表現は、特に断らない限り、AとBの間に他の要素(例えば、層)が位置せずにAがBに接触することを意味してもよいし、又はAとBの間に他の要素(例えば、層)が部分的又は全面的に位置することを意味してもよい。
本明細書において「Aの外側」という表現は、特に断らない限り、Aの縁を境にAが位置しない側の部分のことを意味する。
本明細書中における陽極とは、発光材料を含む層(例えば有機層)に正孔を注入する電極のことを示し、陰極とは、発光材料を含む層に電子を注入する電極のことを示す。また、「陽極」及び「陰極」という表現は、「正孔注入電極」及び「電子注入電極」又は「正極」及び「負極」等の他の文言を意味することもある。
本明細書において「Aの端」という表現は、一方向から見たときのAとその他の要素との境界を意味し、「Aの端部」という表現は、当該境界を含むAの一部の領域を意味し、「Aの端点」という表現は、当該境界のある一点を意味する。
本明細書における「発光装置」とは、ディスプレイや照明等の発光素子を有するデバイスを含む。また、発光素子と直接的、間接的又は電気的に接続された配線、IC(集積回路)又は筐体等も「発光装置」に含む場合もある。
本明細書において、特に断りがない限り「第1、第2、A、B、(a)、(b)」等の表現は要素を区別するためのものであり、その表現により該当要素の本質、順番、順序又は個数等が限定されるものではない。
本明細書において、各部材及び各要素は単数であってもよいし、又は複数であってもよい。ただし、文脈上、「単数」又は「複数」が明確になっている場合はこれに限らない。
本明細書において、「AがBを含む」という表現は、特に断らない限り、AがBのみによって構成されていることに限定されず、AがB以外の要素によって構成され得ることを意味する。
本明細書において「平面視」とは、画素や発光材料等が位置した面を実質的に直上から見たときを意味する。また、「実質的に直上」とは計測上の誤差を含んでいてもよい。
本明細書において「断面」とは、特に断らない限り、発光装置を画素や発光材料等が積層した方向に切断したときに現れる面を意味する。
本明細書において「有さない」、「含まない」、「位置しない」等の表現は、ある要素が完全に排除されていることを意味してもよいし、又はある要素が技術的な効果を有さない程度に存在していることを意味してもよい。
本明細書において、「〜後に」、「〜に続いて」、「〜次に」、「〜前に」等の時間的前後関係を説明する表現は、相対的な時間関係を表しているものであり、時間的前後関係が用いられた各要素が必ずしも連続しているとは限らない。各要素が連続していることを表現する場合、「直ちに」又は「直接」等の表現を用いることがある。
本明細書において「Aを加熱する」という表現は、Aに熱が加わることを意味しており、Aのみを加熱することに限定されない。当該表現は、例えば、Aを含む要素が加熱されることを意味してもよい。また、「加熱する」とは故意的又は人為的に熱を加えることを意味し、Aの周囲の雰囲気の単なる温度変化は含まない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図2において、基板100及び封止部材300の間の領域における矢印は、水分の伝達経路を示している。
図2を用いて、発光装置10の概要を説明する。発光装置10は、基板100、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子140、吸湿部材200、樹脂層310及び封止部材300を備えている。有機EL素子140は、基板100上に位置している。吸湿部材200は、有機EL素子140上に位置している。樹脂層310は、有機EL素子140及び吸湿部材200を覆っている。封止部材300は、樹脂層310を覆っている。詳細を後述するように、吸湿部材200と封止部材300の間には、空隙が存在している。
本実施形態によれば、吸湿部材200による局所的な水分の吸収を低減することができる。具体的には、本実施形態においては、吸湿部材200と封止部材300の間には、空隙が存在している。したがって、有機EL素子140の周囲から侵入する水分は、図2の伝達経路(矢印)に示すように、吸湿部材200の外縁及びその近傍に局所的に留まらずに、吸湿部材200の広範囲に亘って伝達し得る。このため、吸湿部材200による局所的な水分の吸収を低減することができる。
図1を用いて、発光装置10の平面レイアウトを説明する。
平面視において、基板100は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、基板100は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。
平面視において、有機EL素子140は、実質的に矩形形状を有している。この矩形は、厳密な矩形でなくてもよく、例えば、丸まった角を有していてもよい。平面視において、有機EL素子140は、非矩形形状(例えば、円、星、ハート、環等の形状)を有していてもよい。
平面視において、吸湿部材200の面積は、有機EL素子140の面積より大きくなっており、封止部材300の面積は、吸湿部材200の面積より大きくなっている。詳細には、平面視において、有機EL素子140の外縁のいずれの部分も、吸湿部材200の外縁の外側に位置していない。したがって、平面視において、吸湿部材200を経由しないで有機EL素子140に水分が直接侵入しないようになっている。
図2を用いて、発光装置10の断面を説明する。
発光装置10は、基板100、有機EL素子140、吸湿部材200、接着剤210、封止部材300、樹脂層310及び多孔質部材400を備えている。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。有機EL素子140、吸湿部材200、接着剤210、封止部材300、樹脂層310及び多孔質部材400は、基板100の第1面102側に位置している。第2面104は、第1面102の反対側にある。
図3を用いて、有機EL素子140の断面の詳細の一例を説明する。図3は、有機EL素子140の一例の断面模式図である。
基板100は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を形成するための支持体として機能することができる。基板100は、透光性及び可撓性を有していてもよい。基板100は、単層であってもよいし、又は複数層であってもよい。一例において、基板100は、樹脂基板であり、有機材料(例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミド)を含んでいてもよい。基板100が樹脂基板である場合、基板100の第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機バリア層(例えば、SiN又はSiON)を有していてもよい。他の例において、基板100は、ガラス基板であってもよい。基板100と第1電極110との間には、第1電極110よりも広い領域に、平坦化又は密着性を向上させるため1層以上の有機材料を含む層が存在していてもよい。
第1電極110は、陽極として機能することができる。一例において、第1電極110は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、銀又は銀合金である。この例において、第1電極110の厚さは、例えば、5nm以上50nm以下にしてもよい。第1電極110の厚さが上記下限以上である場合、第1電極110の電気抵抗を低くすることができ、第1電極110の厚さが上記上限以下である場合、第1電極110の透過率を高くすることができる。他の例において、第1電極110は、酸化物半導体を含んでいてもよい。酸化物半導体は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)又はIGZO(Indium Galium Zinc Oxide)である。
有機層120は、発光層(EML)を含んでおり、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)のうちの少なくとも一を適宜さらに含んでいてもよい。有機層120においては、正孔が第1電極110からEMLに注入され、電子が第2電極130からEMLに注入され、EMLにおける正孔及び電子の再結合によって光が発せられる。
第2電極130は、陰極として機能することができる。一例において、第2電極130は、金属又は合金を含んでいてもよい。金属又は合金は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される少なくとも1つの金属又はこの群から選択される金属の合金である。
第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102から順に並んで、有機EL素子140を形成している。有機EL素子140においては、第1電極110、有機層120及び第2電極130が互いに重なっている。
発光装置10は、ボトムエミッションであってもよいし、又はトップエミッションであってもよい。発光装置10がボトムエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して(つまり、発光装置10がボトムエミッションである場合、基板100及び第1電極110は、透光性を有している。)、基板100の第2面104から光を発する。発光装置10がトップエミッションである場合、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過して(つまり、発光装置10がトップエミッションである場合、第2電極130は、透光性を有している。)、基板100の第2面104の反対側から光を発する。
図2に戻る。
吸湿部材200は、接着剤210を介して、基板100の第1面102に接着されている。吸湿部材200は、乾燥剤(例えば、シリカゲル、生石灰、塩化カルシウム、ゼオライト等)を含んでいる。接着剤210は、有機EL素子140を覆っている。接着剤210は、例えば、光学透明接着剤(OCA)である。
多孔質部材400は、吸湿部材200及び接着剤210を覆っている。具体的には、多孔質部材400は、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体の上面及び側面を覆っている。ただし、多孔質部材400は、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体の側面を覆わずに、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体の上面のみを覆っていてもよい。この場合においても、樹脂層310の外部から侵入した水分は、吸湿部材200の外縁及びその近傍に局所的に留まらずに、基板100の第1面102に沿う方向において吸湿部材200の広範囲に亘って伝達し得る。多孔質部材400は、例えば、多孔質シートであり、空隙を含んでいる。したがって、吸湿部材200と封止部材300の間には、多孔質部材400の内部の空隙が存在している。多孔質シート(多孔質部材400)の厚さは、例えば、0.1μm以上500μm以下であり、好ましくは、10μm以上150μm以下である。多孔質シート(多孔質部材400)の平均孔径は、例えば、100nm以上10μm以下である。
封止部材300は、樹脂層310を介して、基板100の第1面102及び多孔質部材400に接着されている。封止部材300は、例えば、金属箔複合フィルム、具体的には、例えば、アルミニウム箔及びポリエステルフィルムの積層体である。樹脂層310は、多孔質部材400を覆っている。樹脂層310は、例えば、熱硬化性樹脂の硬化体や、非反応性の粘着シート等である。樹脂層310は、封止部材300の端部から露出された部分を有している。したがって、図2の伝達経路(矢印)に示すように、樹脂層310のこの部分から水分が侵入し得る。本実施形態においては、樹脂層310の上記部分から侵入した水分は、多孔質部材400の内部の空隙が存在するため、吸湿部材200の外縁及びその近傍に局所的に留まらずに、吸湿部材200の広範囲に亘って伝達し得る。このため、吸湿部材200による局所的な水分の吸収を低減することができる。
封止部材300は、第1領域302及び第2領域304を有している。第1領域302は、有機EL素子140及び吸湿部材200と重なっている。第2領域304は、第1領域302の外側において有機EL素子140及び吸湿部材200と重ならず、第1領域302よりも基板100に近く位置している。封止部材300の第2領域304と基板100との間における空隙の体積密度は、封止部材300の第1領域302と基板100との間における空隙(すなわち、多孔質部材400の内部の空隙)の体積密度より小さくなっている。封止部材300の第2領域304と基板100との間における空隙の体積密度は、例えば、ゼロである。空隙の体積密度は、例えば、断面電子顕微鏡(SEM)画像(例えば、図2に示す断面)における単位面積当たりの空隙の面積から推定することができる。
次に、発光装置10の製造方法の一例を説明する。
まず、基板100の第1面102上に有機EL素子140を形成する。有機EL素子140は、例えば、第1電極110、有機層120及び第2電極130(図3)を順に形成して形成される。
次いで、接着剤210を介して吸湿部材200を基板100の第1面102に接着させる。
次いで、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体を多孔質部材400によって覆う。多孔質部材400(多孔質シート)は、例えば、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体に貼り付けることができる。
次いで、樹脂層310を介して封止部材300を基板100の第1面102及び多孔質部材400に接着させる。この場合、例えば、熱硬化性樹脂を加熱によって硬化させて樹脂層310(つまり、熱硬化性樹脂の硬化体)を形成し、樹脂層310を介して封止部材300を基板100の第1面102及び多孔質部材400に接着させることができる。
このようにして、発光装置10が製造される。
(変形例1)
図4は、変形例1に係る発光装置10の断面図である。図4において、基板100及び封止部材300の間の領域における矢印は、水分の伝達経路を示している。変形例1に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様である。
封止部材300は、樹脂層310を介して、基板100の第1面102と、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体と、に接着されている。封止部材300は、樹脂層310を介して吸湿部材200に面し、かつ凹凸を有する面を有している。封止部材300の凹凸によって空隙402が画定されている。このようにして、吸湿部材200と封止部材300との間には、空隙402が存在している。したがって、実施形態と同様にして、吸湿部材200による局所的な水分の吸収を低減することができる。
封止部材300の凹凸は、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体の上面及び側面に面する領域内に位置している。ただし、封止部材300の凹凸は、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体の側面に面する領域内に位置せず、接着剤210及び吸湿部材200を含む積層体の上面に面する領域内のみに位置していてもよい。この場合においても、樹脂層310の外部から侵入した水分は、吸湿部材200の外縁及びその近傍に局所的に留まらずに、基板100の第1面102に沿う方向において吸湿部材200の広範囲に亘って伝達し得る。
図4に示す例においても、封止部材300の第2領域304と基板100との間における空隙の体積密度は、封止部材300の第1領域302と基板100との間における空隙(すなわち、空隙402)の体積密度より小さくなっている。
封止部材300の凹凸は、様々な方法によって形成可能である。例えば、封止部材300の凹凸は、凹凸を有する金型のプレス加工によって形成される。この例においては、封止部材300を第1領域302から第2領域304にかけて折り曲げる加工と同時に、封止部材300の凹凸を形成することができる。その他の例として、封止部材300の箔の加工の際に延伸ロールの表面の凹凸を転写して、封止部材300の凹凸を形成することができる。さらにその他の例として、ブラスト加工又はエッチング加工によって、封止部材300の凹凸を形成することができる。
一断面(例えば、図4に示す断面)において封止部材300の凹凸が実質的に周期的な構造を有する場合、封止部材300の凹凸における、頂点を通過する直線と、底点を通過する直線と、の間隔は、例えば、樹脂層310の厚さより大きくてもよい。このようにすることで、封止部材300の凹凸が樹脂層310の樹脂で埋め込まれにくくすることができる。その他の例として、例えば、封止部材300及び樹脂層310を基板100に固定する際の押圧を低くし、又は低流動性接着剤によって樹脂層310を形成することで、封止部材300の凹凸が樹脂層310に埋め込まれにくくすることができる。
(変形例2)
図5は、変形例2に係る発光装置10の断面図である。図5において、基板100及び封止部材300の間の領域における矢印は、水分の伝達経路を示している。変形例2に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様である。
発光装置10は、第1部材410をさらに備えている。第1部材410は、吸湿部材200に面し、かつ凹凸を有する面を有している。第1部材410の凹凸によって複数の空隙402が画定されている。樹脂層310は、接着剤210、吸湿部材200及び第1部材410を含む積層体の上面及び側面を覆っている。封止部材300は、樹脂層310を介して、基板100の第1面102と、接着剤210、吸湿部材200及び第1部材410を含む積層体と、に接着されている。このようにして、吸湿部材200と封止部材300との間には、空隙402が存在している。したがって、実施形態と同様にして、吸湿部材200による局所的な水分の吸収を低減することができる。
一断面(例えば、図5に示す断面)において、基板100の第1面102に垂直な方向において、各空隙402の長さは、例えば、100nm以上50μm以下である。各空隙402のこの長さは、例えば、樹脂層310の厚さより大きくてもよい。一断面(例えば、図5に示す断面)において、基板100の第1面102に沿う方向において、各空隙402の長さは、例えば、100nm以上50μm以下である。各空隙402のこの長さは、例えば、樹脂層310の厚さより大きくてもよい。
第1部材410は、シート形状を有している。第1部材410は、金属であってもよいし、又は樹脂であってもよい。第1部材410の凹凸は、様々な方法、例えば、プレス加工、ブラスト加工又はエッチング加工によって形成可能である。
図5に示す例においても、封止部材300の第2領域304と基板100との間における空隙の体積密度は、封止部材300の第1領域302と基板100との間における空隙(すなわち、空隙402)の体積密度より小さくなっている。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
140 有機EL素子
200 吸湿部材
210 接着剤
300 封止部材
302 第1領域
304 第2領域
310 樹脂層
400 多孔質部材
402 空隙
410 第1部材

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に位置する有機EL素子と、
    前記有機EL素子上に位置する吸湿部材と、
    前記有機EL素子及び前記吸湿部材を覆う樹脂層と、
    前記樹脂層を覆う封止部材と、
    を備え、
    前記吸湿部材と前記封止部材との間に空隙が存在する、発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記有機EL素子及び前記吸湿部材を覆い、前記樹脂層によって覆われた多孔質部材をさらに備え、
    前記多孔質部材は、前記空隙を有する、発光装置。
  3. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記封止部材は、前記吸湿部材に面し、かつ凹凸を有する面を有し、
    前記空隙は、前記封止部材の前記凹凸によって画定されている、発光装置。
  4. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記吸湿部材と重なり、前記樹脂層によって覆われた第1部材をさらに備え、
    前記第1部材は、前記吸湿部材に面し、かつ凹凸を有する面を有し、
    前記空隙は、前記第1部材の前記凹凸によって画定されている、発光装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    平面視において、前記吸湿部材の面積は、前記有機EL素子の面積より大きい、発光装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記封止部材は、前記有機EL素子及び前記吸湿部材と重なる第1領域と、前記第1領域の外側において前記有機EL素子及び前記吸湿部材と重ならず、前記第1領域よりも前記基板に近く位置する第2領域と、を有し、
    前記封止部材の前記第2領域と前記基板との間における前記空隙の体積密度は、前記封止部材の前記第1領域と前記基板との間における前記空隙の体積密度より小さい、発光装置。
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