JP2020166474A - 火災報知システム、分散型火災報知システム、火災受信機、及び電話中継器 - Google Patents

火災報知システム、分散型火災報知システム、火災受信機、及び電話中継器 Download PDF

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Abstract

【課題】火災受信機及び非常電話装置の設置に係る領域を小さくすることのできる火災報知システム、分散型火災報知システム、火災受信機、及び電話中継器を得る。【解決手段】火災感知器に伝送線を介して接続され、非常電話の電話親機を有する火災受信機と、1以上の電話子機が接続される電話中継器とを備え、火災受信機と電話中継器とは、伝送線を介して接続され、かつ電話線を介して接続されており、電話中継器は、1以上の電話子機のうちのいずれかから着信があった場合、着信があった電話子機を特定する情報を、伝送線を介して火災受信機に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、非常電話用の電話親機と電話子機とで通話を行う火災報知システム、分散型火災報知システム、火災受信機、及び電話中継器に関する。
従来、電話親機を有し、分散して設置される非常電話用の電話子機と電話親機とで通話可能な非常電話装置がある(たとえば、特許文献1参照)。
特開平5−20585号公報
特許文献1に記載の非常電話装置は、火災受信機の近傍に火災受信機とは別の装置として設置される。したがって、火災受信機と非常電話装置とを設置するためには、これら2台の装置を設置するためのスペースが必要であった。このため、火災受信機が設置される部屋の大きさによっては、非常電話装置の設置を断念せざるを得ないこともある。火災受信機とは別の部屋に非常電話装置を設置することも考えられるが、火災受信機と非常電話装置を一人で操作することが困難になってしまう。
本発明は、上記のような課題を背景としたものであり、火災受信機及び非常電話装置の設置に係る領域を小さくすることのできる火災報知システム、分散型火災報知システム、火災受信機、及び電話中継器を提供するものである。
本発明に係る火災報知システムは、火災感知器に伝送線を介して接続され、非常電話の電話親機を有する火災受信機と、1以上の電話子機が接続される電話中継器とを備え、前記火災受信機と前記電話中継器とは、前記伝送線を介して接続され、かつ電話線を介して接続されており、前記電話中継器は、前記1以上の電話子機のうちのいずれかから着信があった場合、着信があった前記電話子機を特定する情報を、前記伝送線を介して前記火災受信機に送信するものである。
本発明に係る分散型火災報知システムは、火災感知器に第1伝送線を介して接続される火災受信機と、火災感知器に第2伝送線を介して接続される主中継器と、1以上の電話子機が接続される電話中継器とを備え、前記火災受信機は、電話親機を備え、前記火災受信機と前記主中継器とは、通信ネットワークを介して接続され、前記主中継器と前記電話中継器とは、前記第2伝送線を介して接続され、かつ電話線を介して接続されており、前記電話中継器の前記1以上の電話子機のうちのいずれかから着信があった場合に、着信があった前記電話子機を特定する情報が、前記第2伝送線及び前記通信ネットワークを介して、前記火災受信機によって受信され、前記電話親機と前記電話子機との間で、前記電話中継器を介して通話が行われるものである。
本発明に係る火災受信機は、火災感知器に伝送線を介して接続されるとともに、電話子機が接続される電話中継器と電話線を及び前記伝送線を介して接続される火災受信機であって、電話親機と、前記電話親機から入力される音声を音声信号として前記電話線に送信する電話回路とを備え、前記伝送線を介して、前記電話中継器に接続された前記電話子機を特定する情報を取得し、前記電話親機と前記電話中継器に接続された前記電話子機との間で、前記電話線を介して通話が行われるものである。
本発明に係る電話中継器は、伝送線を介して火災感知器と接続される火災受信機に接続される電話中継器であって、前記伝送線を介して前記火災受信機と接続される伝送回路と、電話線を介して前記火災受信機と接続される電話回路と、電話子機が接続される電話回路と備え、前記伝送回路は、前記複数の電話ジャックのいずれかに接続された前記電話子機から着信があった場合、着信があった前記電話子機を特定する情報を前記伝送線に出力するものである。
本発明によれば、火災受信機とは別に非常電話装置を設置しなくてよい。このため、従来と比べて小さい設置領域に、火災受信機と非常電話装置の機能を備えた装置を設置することができる。
実施の形態1に係る火災報知システム1の構成を説明する図である。 実施の形態1に係る火災受信機の構成を説明する図である。 実施の形態1に係るデータベース261を説明する図である。 実施の形態1に係る電話中継器40の構成を説明する図である。 実施の形態1に係る操作表示部12の表示例を説明する図である。 実施の形態2に係る分散型火災報知システム100のシステム構成図である。 実施の形態2に係る火災受信機10の構成を説明する図である。 実施の形態2に係る主中継器80の構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す装置は、本発明の装置の一例を示すものであり、図面に示された装置によって本発明の装置が限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
(火災報知システム1のシステム構成)
図1は、実施の形態1に係る火災報知システム1の構成を説明する図である。火災報知システム1は、火災受信機10と、電話中継器40とを備える。火災受信機10には非常電話用の電話親機14が設けられており、この電話親機14と電話中継器40に接続される電話子機4との間で通話が可能である。火災受信機10には、伝送線5を介して火災感知器2が設置されている。図1の例では、複数の伝送線5が火災受信機10に接続され、伝送線5のそれぞれに火災感知器2が接続されている。さらに伝送線5には、図示しない接点式等の所謂P型の火災感知器が火災を検出したことを捉え火災受信機10に火災信号を送信する感知器用中継器3が接続されうる。火災感知器2は、火災に伴う物理変化を検知すると、火災であることを示す火災信号を伝送線5に送信する。火災信号は、火災感知器2を特定できる情報(例えばアドレス番号)を含み、火災受信機10は、火災発生場所を特定することができる。また、火災信号を受けた火災受信機10は、ブザーまたはライトなどの報知装置、防火扉またはシャッターなどの防排煙装置、または消火設備などの端末機器に、火災の発生を知らせる信号を出力して、端末機器を動作させる。さらに本実施の形態の火災受信機10には、非常放送設備60が接続される。非常放送設備60は、火災感知器2が作動したとき、火災受信機10にて火災の発生が確認されたときなどに、建物内に非常放送を行う装置である。
火災受信機10の外郭を構成する筐体11には、操作表示部12と、操作ボタン13と、電話親機14とが設けられている。操作表示部12は、例えばタッチパネルを備えた液晶ディスプレイであり、作業者の操作を受け付けるとともに、火災の発生を知らせる情報を、文字あるいは図形によって表示する画面表示装置として機能する。操作ボタン13は、入力装置であり、火災受信機10の操作に用いられる。なお、操作表示部12に代えて、タッチパネルを備えない液晶ディスプレイなどの画面表示装置を火災受信機10に設けてもよい。電話親機14は、筐体11に設けられた接続端子である電話ジャックに接続されて使用される。
本実施の形態の火災受信機10は、非常放送設備60と通信線8を介して接続される。火災受信機10は、この通信線8と接続される接続端子F及び接続端子Tを備える。接続端子F及び接続端子Tは、非常放送設備60に対して送信する信号の種類と同数設けられる。たとえば、火災受信機10が複数階の建物を監視する場合には、階ごとの情報を非常放送設備60に出力すべく、階数と同じ数の接続端子F及び接続端子Tを設けることができる。接続端子Fは、火災検出の信号を出力するものであり、接続端子Tは非常電話の着信信号を出力するものである。
火災受信機10と電話中継器40とは、伝送線5と電話線7とを介して接続される。図1では2本の伝送線5が火災受信機10に接続され、それぞれの伝送線5に電話中継器40が1台のみ接続されているが、1つの伝送線5に複数の電話中継器40を接続することが可能である。また、火災受信機10には2本の接続線からなる1組の電話線7が接続され、この電話線7が電話中継器40の台数と同数に分岐され、分岐された線がそれぞれ電話中継器40に接続される。すなわち、複数の電話中継器40を火災報知システム1に設ける場合であっても、火災受信機10から引き出される電話線7は1組である。電話線7を介して、電話中継器40に接続される電話子機4と火災受信機10の電話親機14との間で、音声通話が行われる。
電話中継器40は、電話親機14と電話子機4との間に配置されて通話を中継する装置である。電話中継器40には、複数の電話子機4が接続されうる。電話中継器40と電話子機4とは、2本の接続線からなる電話線9で接続される。
(火災受信機10の構成)
図2は、実施の形態1に係る火災受信機の構成を説明する図である。火災受信機10は、操作表示部12と、操作ボタン13と、電話親機14と、第1非常放送遮断スイッチ15と、第2非常放送遮断スイッチ16と、制御回路20と、伝送回路21と、電話回路23と、短絡検出回路24と、移報回路25と、記憶装置26とを備える。図2に示す火災受信機10を構成する回路等は、筐体11(図1参照)に収容又は設置される。
制御回路20は、専用のハードウェア、またはメモリとCPU(Central Processing Unit)とを有するマイクロコンピュータで構成される。制御回路20には、操作表示部12、操作ボタン13、第1非常放送遮断スイッチ15、第2非常放送遮断スイッチ16、伝送回路21、電話回路23、短絡検出回路24、移報回路25、記憶装置26と接続される入出力ポートが設けられている。制御回路20は、入出力ポートを介して、各回路を制御する。
伝送回路21は、伝送線5に接続されており、火災感知器2の火災検知に伴って伝送線5に送信された火災信号を取得する。そして、伝送回路21は、火災信号を制御回路20に出力する。火災感知器2は、火災を検知している場合に火災信号の送信を継続し、火災が解消されたことを検知すると火災信号の送信を停止する。伝送回路21は、火災信号を検出している間、制御回路20に対して火災信号の出力を継続する。また、本実施の形態の伝送回路21は、電話中継器40から伝送線5に送信される、非常電話の着信信号、通話中信号、及び保留信号を検出して、検出した信号を制御回路20に出力する。なお、それぞれの信号は、その信号を送信した電話中継器40を特定できる情報(以下、アドレス番号とする)および電話中継器40に接続される電話子機4を特定できる情報(以下、通番とする)を含み、火災受信機10は、いずれの電話子機4から送信された信号か特定することができる。また、伝送回路21は、電話子機4を呼び出す場合は、電話中継器40に子機呼出信号を送信する。この信号にも上記と同様に呼出先の電話子機4を特定できるように電話中継器40のアドレス番号と電話子機4の通番が含まれる。
電話回路23は、電話親機14と、電話中継器40に接続される電話子機4との間で音声通話を可能とする回路である。電話回路23は、火災受信機10に設けられ電話親機14の接続端子として機能する電話ジャックと、電話線7とに接続されている。電話線7は、2本の接続線で構成されており、電話回路23と電話中継器40とを接続する。電話回路23は、電話親機14が取り上げられたことを検出する回路である。また、電話回路23は、電話親機14から入力される音声を音声信号に変換して電話線7に出力するとともに、電話線7から入力される音声信号を音声に変換して電話親機14に出力する。なお、音声を音声信号に変換すること、音声信号を音声に変換することは電話親機14及び電話子機4側で行うようにしてもよい。
短絡検出回路24は、電話回路23を介して電話線7の短絡を検出する回路である。短絡検出回路24は、電話線7の電圧を監視し、電話線7が短絡したことによって変化する電圧を検出することにより、電話線7の短絡を検出する。
移報回路25は、非常放送設備60に対して移報信号を送信する回路である。移報回路25は、火災移報回路251と、非常電話移報回路252とを有する。火災移報回路251は、接続端子Fに接続されており、火災受信機10が火災感知器2から火災の発報を受けたときに、非常放送設備60に対して火災を知らせる移報信号を出力する。非常電話移報回路252は、接続端子Tに接続されており、電話子機4からの着信があった場合に、非常放送設備60に対して非常電話の着信を知らせる移報信号を出力する。
記憶装置26は、書き換え可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等のメモリである。記憶装置26は、制御回路20が実行するプログラムのほか、データベース261を記憶する。
第1非常放送遮断スイッチ15は、火災移報回路251による非常放送設備60への移報信号の出力の有無を切り替えるスイッチである。第2非常放送遮断スイッチ16は、非常電話移報回路252による非常放送設備60への移報信号の出力の有無を切り替えるスイッチである。第1非常放送遮断スイッチ15及び第2非常放送遮断スイッチ16は、操作者によってオン、オフが切り換えられる。例えば火災報知システム1の試験を行う場合に、第1非常放送遮断スイッチ15及び第2非常放送遮断スイッチ16がオフにされて、建物内に不要な非常放送を行わないようにする。
図3は、実施の形態1に係るデータベース261を説明する図である。データベース261は、非常放送設備60と接続される接続端子Tを特定する情報(図3ではT1、T2、T3)と、電話中継器40を特定する情報であるアドレス番号(図3ではC1、C2)と、電話中継器40に接続される電話子機4を特定する情報である通番(図3ではD11、D12、D21)と、を関連付けて記憶する。図3の例では、接続端子T1に対して、電話中継器C1及び電話子機D11が関連付けられている。この例の場合、電話子機D11からの着信があった場合に、接続端子T1から非常放送設備60へと移報信号が出力される。
(電話中継器40の構成)
図4は、実施の形態1に係る電話中継器40の構成を説明する図である。電話中継器40は、制御回路41と、音生成回路42と、伝送回路43と、電話回路45と、断線検出回路46と、接点入力検出回路48と、信号入力回路47と、複数の電話ジャック49と、通話ライン切替回路50と、電話回路51と、接点52とを備える。
制御回路41は、専用のハードウェア、またはメモリとCPU(Central Processing Unit)とを有するマイクロコンピュータで構成される。制御回路41には、音生成回路42、伝送回路43、電話回路45、断線検出回路46、接点入力検出回路48、信号入力回路47、通話ライン切替回路50、及び接点52と接続される入出力ポートが設けられている。制御回路41は、入出力ポートを介して、各回路を制御する。
音生成回路42は、電話子機4を呼び出すために電話子機4に出力される呼び出し音声と、電話親機14が話し中である場合に電話子機4に出力される通話中音と、通話を保留するときに出力される保留音とを生成する回路である。なお、通話中音と保留音を共通にする等、適宜共通の音としても良い。また、電話子機4を呼び出している間に電話親機14に出力される呼び出し中音声を生成するようにしてもよい。音生成回路42は、接点52を介して、電話回路45と通話ライン切替回路50とを接続する接続線に、接続されている。接点52がオンされると、音生成回路42で生成された音声が、電話回路45及び通話ライン切替回路50にて接続された電話回路51に出力される。
伝送回路43は、伝送線5に接続されており、電話子機4からの着信があった場合に、着信を示す着信信号を伝送線5に送信する。この伝送線5には、図1、図2に示すように火災受信機10が接続されており、電話中継器40から火災受信機10へと着信信号が伝わる。着信信号は、上記のように着信があった電話子機4を特定する情報を含んでいる。
電話回路45は、電話線7を介して火災受信機10と接続されており(図2参照)、電話子機4と、火災受信機10の電話親機14との間で音声通話を可能とする回路である。電話回路45から引き出された接続線の一方は、通話ライン切替回路50と接続される。電話回路45から引き出された接続線の他方は、複数の電話ジャック49のそれぞれに対応した電話回路51に接続されている。電話回路45は、電話子機4と、火災受信機10の電話親機14との間で音声通話を可能とする回路である。電話回路45は、電話子機4から出力され電話線9を介して入力される音声を音声信号に変換して電話線7に出力するとともに、電話線7から入力される音声信号を音声に変換して電話回路51に出力する。なお、上記のように、電話子機4で音声から音声信号への変換及び音声信号から音声への変換を行う場合は、該変換を電話回路45が行わなくともよい。
断線検出回路46は、電話線7の断線の有無を検出する回路であり、電話回路45を介して電話線7と接続されている。図4に例示する断線検出回路46は、接点461と、電流検出回路462とを備える。接点461を閉じたときに、電話線7に流れる電流が電流検出回路462で検出されるか否かにより、電話線7が断線していないかあるいは断線しているかが検出される。
信号入力回路47は、電源線71を介して設備機器70と接続され、設備機器70との間で制御信号の入出力を行う回路である。ここで、設備機器70は、電話中継器40を介して火災受信機10と連動する機器である。設備機器70の一例として、防火扉またはシャッターなどの防排煙装置、及び消火ポンプなどの消火装置が挙げられる。
接点入力検出回路48は、電源線71に接続された設備機器70の接点がオンになったこと、すなわち設備機器70が電話中継器40に電気的に接続されたことを検出する回路である。
電話ジャック49は、電話子機4の接続端子である。電話中継器40には、複数の電話ジャック49が設けられている。電話回路51は、電話ジャック49と同数設けられている。電話回路51は、電話子機4の受話器が取り上げられたことを検出する回路である。また、電話回路51は、電話子機4と電話回路45との間で音声及び音声信号を中継する回路である。電話回路51は、電話回路45同様、音声及び音声信号の変換を電話子機4で行う場合は、該変換を行わなくともよい。
通話ライン切替回路50は、複数の電話回路51のいずれかを選択的に電話回路45と接続する回路である。通話ライン切替回路50は、それぞれ電話回路51と接続された接点501、502、503を有しており、接点501、502、503のいずれかが閉じられると、閉じられた接点に対応する電話回路51と電話回路45とが接続される。
(火災報知システム1の動作)
まず、1台の電話子機4と電話親機14との間で1対1の通話を行う例を示す。電話中継器40の複数の電話ジャック49のいずれかに、電話子機4が接続されているものとする。電話中継器40に接続された電話子機4の受話器が取り上げられると、その電話子機4が接続された電話回路45が検出し、制御回路41に出力される。制御回路41から制御出力を受けた通話ライン切替回路50によって、受話器が取り上げられた電話子機4に対応する電話回路51と電話回路45とが接続される。そして、伝送回路43を介して、着信を示す着信信号が伝送線5に送られる。また、接点52がオンされて、音生成回路42で生成された保留音が、電話子機4に出力される。
火災受信機10は、伝送回路21を介して電話中継器40からの着信信号を検出すると、操作表示部12に着信を示す情報を表示するとともに、着信を示す音声をスピーカなどから出力する。これにより、火災受信機10の監視者は、電話子機4からの非常電話の着信を把握することができる。このとき、操作表示部12に、着信のあった電話子機4を特定する情報、例えば電話子機4が設置されている建物の棟、階、区域、及び番地などを表示する。監視者が電話親機14の受話器をとると、電話親機14と電話子機4との間で、電話線7を介して音声通話が行われる。伝送回路21を介して電話子機4からの着信を検出すると、移報回路25によって、着信した電話子機4に対応した接続端子Tから非常放送設備60へと移報信号が出力される。非常電話の移報信号を取得した非常放送設備60は、定められた非常放送を行う。
なお、上記動作では、電話親機14と電話子機4との接続が受話器を取り上げるだけで自動的に行われるようになっているが、火災受信機10の操作表示部12の操作を行ったときに接続されるようにしてもよい。具体的には、通話ライン切替回路50による電話回路51と電話回路45との接続は、着信信号を受信した火災受信機10の操作表示部12に表示される着信を示す情報部分を操作すると、火災受信機10から電話中継器40に接続制御信号が送信され、その信号を受信すると接続する。このようにすることで、複数の電話子機4の受話器が取り上げられたときに、どの電話子機4と通話するか選択することができる。
次に、電話親機14から電話子機4を呼び出す場合の動作を説明する。電話中継器40の電話ジャック49には、電話子機4が接続されているものとする。火災受信機10の操作表示部12には、火災報知システム1に接続されたすべての電話子機4の情報が表示される。電話子機4の情報を、各電話子機4が設置された建物の棟、階、区域、及び番地を用いて、操作表示部12に表示してもよい。このようにすることで、操作者は、操作表示部12に表示される情報を用いて、呼び出したい電話子機4を直感的に選択することができる。操作表示部12によって電話子機4が特定され、電話親機14の受話器が取り上げられると、その特定の電話子機4が接続された電話中継器40に対して、伝送回路21から伝送線5を介して、呼出先の電話子機4を特定する情報を含む発信信号が送出される。この発信信号は、電話中継器40の伝送回路43によって受信される。
発信信号を受信した電話中継器40においては、呼び出された電話子機4が話し中でなければ、音生成回路42によって呼出音が生成される。また、通話ライン切替回路50によって、呼び出された電話子機4の電話回路51と、電話回路45とが接続される。さらに接点52がオンされ、音生成回路42が生成した呼び出し音が、電話子機4に出力される。呼び出し音を聞いた操作者が電話子機4の受話器を取ると、電話子機4と電話親機14との間で、音声通話が行われる。
発信信号を受信した電話中継器40において、呼び出された電話子機4の受話器が取り上げられている状態であれば、制御回路41によって通話中信号が生成され、生成された通話中信号が伝送回路43を介して火災受信機10に送信される。通話中信号を受信した火災受信機10は、通話中あるいは電話子機4の受話器が取り上げられていることを示す情報を、操作表示部12に表示する。
次に、電話親機14と、1台の電話中継器40に接続された2台の電話子機4との間で通話する場合の動作を説明する。まず、1台の電話子機4と電話親機14とで通話中であるものとする。電話中継器40の通話ライン切替回路50は、通話中の電話子機4と電話回路45とを接続している状態である。このときに、他の電話子機4の受話器が取り上げられると、通話ライン切替回路50は、受話器が取り上げられた他の電話子機4に対応する接点を閉じ、電話回路45と他の電話子機4に対応した電話回路51とを接続する。これにより、2台の電話子機4と電話親機14との間で音声通話が行われる。なお、上記のように、火災受信機10の操作表示部12の操作に基づき、選択した2台の電話子機4と電話親機14との間で音声通話が行われるようにしてもよい。
次に、火災受信機10の電話親機14が、一の電話中継器40(区別のため電話中継器40Aと称する)に接続された電話子機4との間で通話中である場合に、他の電話中継器40(区別のため電話中継器40Bと称する)の電話子機4の受話器が取り上げられた場合の動作を説明する。電話中継器40Aに接続された電話子機4と電話親機14とが通話中に、電話中継器40Bに接続された電話子機4の受話器が取り上げられたとする。電話中継器40Bは、通話ライン切替回路50によって電話回路45と受話器が取り上げられた電話子機4の電話回路51とを接続する。また、電話中継器40Bは、伝送回路43及び伝送線5を介して、火災受信機10に非常電話の着信を知らせる。火災受信機10は、電話親機14が電話中継器40Aの電話子機4と話し中であるので、電話中継器40Bに伝送線5を介して通話中信号を送る。電話中継器40Bの音生成回路42は、通話中信号を受けると通話中音を生成し、生成された通話中音はオン状態の接点52を介して電話子機4に出力される。これにより、電話中継器40Bに接続された電話子機4の受話器を取り上げた人は、通話中音を聞くことができ、電話親機14が話し中であることを把握することができる。
次に、非常電話の通話を保留する場合の動作を説明する。電話親機14と電話子機4とで通話中であるものとする。電話親機14にて通話を保留する場合には、操作者は、火災受信機10又は電話親機14に設けられた図示しない保留ボタンを押す。保留ボタンが押されると、火災受信機10の伝送回路21から伝送線5へ、保留信号が送信される。伝送線5を介して保留信号を受信した電話中継器40では、音生成回路42によって保留音が生成されこの保留音がオン状態の接点52を介して電話子機4に出力される。これにより、電話子機4の操作者は、電話親機14が保留状態となったことを把握することができる。また、電話子機4にて通話を保留する場合には、操作者は、電話中継器40又は電話子機4に設けられた保留ボタンを押す。保留ボタンが押されると、電話中継器40の伝送回路43から伝送線5へ、保留信号が送信される。伝送線5を介して保留信号を受信した火災受信機10の操作表示部12には、電話子機4が保留状態であることを示す情報が表示される。
次に、火災検出と非常電話の通話とが同時期に発生した場合の動作を説明する。火災感知器2が火災を検出すると、伝送線5に火災信号が送信され、火災受信機10に火災信号が伝わる。火災信号を受けた火災受信機10は、操作表示部12に、火災の発生と火災を検知した火災感知器2の設置場所等を知らせる情報を出力するとともに、警報音を出力する。これにより、火災受信機10の監視者は、火災の発生を把握することができる。続けて、電話子機4の受話器が取り上げられると、上述のように電話子機4と火災受信機10の電話親機14とが接続されて、電話子機4と電話親機14との間で音声通話が可能となる。
図5は、実施の形態1に係る操作表示部12の表示例を説明する図である。図5(a)は、火災発報を受けたが電話子機4からの着信を受けていない状態の操作表示部12の表示例である。操作表示部12の表示画面の一部である第1領域121には、火災の発生を知らせる情報が表示される。この状態で、さらに電話子機4からの着信を受けると、図5(b)に示すように、第1領域121の一部分に、火災の発生を知らせる情報が表示され、第1領域121の残りの部分に、電話子機4からの着信を知らせる情報が表示される。このように、定められた領域である第1領域121に、火災受信機10が受信した情報を表示し、受信した情報が複数ある場合には第1領域121を分割して複数の情報を表示する。したがって、監視者は、定められた領域である第1領域121に着目することで、監視領域からの情報を得ることができる。火災受信機10が複数の情報を受信した場合には、第1領域121に複数の情報が表示されるため、監視者は同時に複数の情報を把握することができる。
なお、図5の例とは異なり、非常電話の着信があった後に火災が検出された場合には、まず第1領域121に非常電話の着信を知らせる情報が表示される。続けて火災が検出されると、第1領域121の一部に非常電話の着信、残りに火災の発生を知らせる情報が表示される。また、火災報知システム1に、防排煙装置又は消火装置などの端末装置が接続されている場合であって、端末装置が作動した場合には、図5の例に倣って第1領域121に端末装置が作動したことを示す情報を表示してもよい。さらに、火災報知システム1にガス漏れ検知器が接続されている場合であって、ガス漏れが検知された場合には、同じく図5の例に倣って第1領域121に端末装置が作動したことを示す情報を表示してもよい。ここで例示した複数の情報、例えば4以上の情報を火災受信機10が受信した場合には、第1領域121を4分割した領域のそれぞれに、情報を表示するようにしてもよい。
次に、火災報知システム1を構成する電話中継器40の台数又は電話子機4の台数を増減させる場合の、設定の仕方を説明する。図3に示したように、火災受信機10の記憶装置26には、データベース261が格納されている。電話中継器40と電話子機4のいずれか又は両方の台数を増減する場合には、操作者は、データベース261を書き換える。データベース261の書き換えは、例えば火災受信機10に接続したパソコン又は専用端末を用いて行われる。火災受信機10のデータベース261の書き換えを行うことで、非常放送設備60に接続される接続端子Fと、電話中継器40及び電話子機4とを対応づけることができる。このため、既存の火災報知システム1に対して、電話中継器40及び電話子機4を増設しやすい。また、本実施の形態の火災受信機10は、データベース261を書き換えることで、少回線にも多回線にも対応することができる。
次に、電話線7の断線を検出する際の動作を説明する。電話線7の断線の検出は、火災受信機10からの指示によって実行される。火災受信機10は、自機に接続された電話中継器40に対して、断線検出を指示する断線検出信号を、伝送線5を介して送信する。火災受信機10から電話中継器40への断線検出信号の送出は、定期的に行われる。火災受信機10に対して複数の電話中継器40が接続されている場合には、それぞれの電話中継器40に対して重複しないタイミングで断線検出信号が送信される。断線検出信号を受信した電話中継器40は、断線検出回路46の接点461を閉じ、このときに電流検出回路462によって検出される電流の値に基づいて、断線の有無を判定する。そして、電話線7の断線の有無に関する情報が、伝送線5を介して火災受信機10に送信される。
なお、電話線7の短絡は、例えば火災受信機10によって監視される。火災受信機10は、電話線7に印加される電圧を監視し、電圧が閾値以下になると電話線7が短絡したことを検出する。
以上のように、本実施の形態によれば、火災受信機10が非常電話装置の機能を備えているため、火災受信機10とは別に非常電話装置を設置する必要がない。このため、火災受信機と非常電話装置の機能を備えた装置を設置する領域を、従来と比べて小さくすることができる。したがって、火災受信機10が設置される部屋の大きさの自由度が高まる。
また、非常電話装置として機能する火災受信機10からは、2本の接続線からなる電話線7が1組のみ引き出されて、電話中継器40に接続される。電話子機4の台数が複数であっても、火災受信機10に接続される電話線7は1組のみである。したがって、火災受信機10の周囲の配線の複雑化が抑制され、配線に係るコストを低減できる。
また、本実施の形態の電話中継器40は、音生成回路42を備え、音生成回路42で生成された音声が電話子機4に出力される。電話子機4に出力する通話中音又は保留音などの音声は、電話中継器40の音生成回路42にて生成され、火災受信機10は電話中継器40ごとに音声を生成する必要がない。このため、複数の電話中継器40が火災報知システム1に設けられる場合でも、火災受信機10の処理負荷が大きくなることはない。また、通話中音又は保留音などの音声は、火災受信機10と電話中継器40とを接続する電話線7を流れないので、電話線7を用いた通話中にノイズが生じるのを抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、分散型火災報知システム100を説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
(分散型火災報知システム100のシステム構成)
図6は、実施の形態2に係る分散型火災報知システム100のシステム構成図である。分散型火災報知システム100は、火災受信機10と主中継器80とを有し、火災受信機10と主中継器80とが通信ネットワークによって接続されている。具体的には、火災受信機10と主中継器80とは、通信線90及び音声信号線91によって接続されている。火災受信機10は、通信線90及び音声信号線91との接続に関する構成を除き、実施の形態1で説明した火災受信機10と同じ構成である。本実施の形態では、区別のため、火災受信機10に接続される伝送線を第1伝送線5Aと称し、主中継器80に接続される伝送線を第2伝送線5Bと称する。なお、図6では分散型火災報知システム100に1台の主中継器80が接続された例を示すが、複数台の主中継器80が接続されていてもよい。また、図6では、区別のために火災受信機10に接続された電話中継器を符号40Aで示し、主中継器80に接続された電話中継器を符号40Bで示している。電話中継器40A及び電話中継器40Bは、実施の形態1で説明した電話中継器40と同じ構成である。
主中継器80は、第2伝送線5Bを介して火災感知器2及び電話中継器40と接続される。主中継器80は、第2伝送線5Bに接続された火災感知器2からの火災信号を受けると、通信線90を介して火災の発生を知らせる信号を火災受信機10に送信する。また、主中継器80は、電話中継器40Bに接続された電話子機4と、火災受信機10の電話親機14との間で、音声通話を中継する。
通信線90は、例えばメタル配線又は光配線であり、火災受信機10と主中継器80との間で通信信号を伝送する。音声信号線91は、2本の接続線からなり、火災受信機10と主中継器80との間で音声信号を伝送する。なお、音声信号線91を1本の光配線とすることもできる。
(火災受信機10の構成)
図7は、実施の形態2に係る火災受信機10の構成を説明する図である。火災受信機10は、実施の形態1で説明した構成に加え、第1信号変換回路27と、第2信号変換回路28とを備える。第1信号変換回路27は、電話親機14から電話回路23に入力された音声に対応する音声信号を、音声信号線91を用いた通信に適用される通信プロトコルに対応した信号に変換し、変換した信号を音声信号線91に送出する回路である。第2信号変換回路28は、第1伝送線5Aを介して取得した情報を、通信線90を用いた通信に適用される通信プロトコルに対応した信号に変換し、変換した信号を通信線90に送出する回路である。
(主中継器80の構成)
図8は、実施の形態2に係る主中継器80の構成を説明する図である。主中継器80は、制御回路81と、記憶装置82と、伝送回路83と、電話回路85と、短絡検出回路86と、第1信号変換回路87と、第2信号変換回路88とを備える。
制御回路81は、専用のハードウェア、またはメモリとCPU(Central Processing Unit)とを有するマイクロコンピュータで構成される。制御回路81には、記憶装置82、伝送回路83、電話回路85、短絡検出回路86、第1信号変換回路87、第2信号変換回路88と接続される入出力ポートが設けられている。制御回路81は、入出力ポートを介して、各回路を制御する。
伝送回路83、電話回路85及び短絡検出回路86は、実施の形態1及び図7で説明した火災受信機10の伝送回路21、電話回路23、短絡検出回路24と同じ機能を有する。第1信号変換回路87及び第2信号変換回路88は、図7で説明した火災受信機10の第1信号変換回路27及び第2信号変換回路28と同じ機能を有する。図7と図8とを比べて分かるように、主中継器80は、火災受信機10が備える操作表示部12及び操作ボタン13、非常放送設備60(図1参照)と接続するための構成、並びに電話親機14を備えていない。主中継器80の主たる機能は、自機に接続された第2伝送線5Bに接続されている火災感知器2及び電話中継器40からの各種信号を、火災受信機10に送信することである。
(電話中継器40)
本実施の形態の分散型火災報知システム100に接続される電話中継器40A、40Bは、実施の形態1で説明した電話中継器40と基本的な機能が同じである。
(分散型火災報知システム100の動作)
主中継器80に接続された電話中継器40Bの電話子機4と、火災受信機10の電話親機14との間で通話を行う場合の動作を説明する。電話中継器40Bに接続された電話子機4の受話器が取り上げられると、実施の形態1で説明したように、電話中継器40Bから主中継器80へ第2伝送線5Bを介して着信を示す信号である着信信号が送られる。電話子機4からの着信信号を受けた主中継器80は、第2信号変換回路88によって着信信号を通信線90の通信プロトコルに対応した信号に変換し、通信線90に送出する。火災受信機10は、通信線90を介して受信した着信信号を受けると、操作表示部12に着信を示す情報を表示するとともに、着信を示す音声を出力する。これにより、火災受信機10の監視者は、電話子機4からの非常電話の着信を把握することができる。監視者が電話親機14の受話器をとると、電話親機14と電話子機4との間で、音声信号線91及び電話線7を介して音声通話が行われる。火災受信機10に非常放送設備60(図1参照)が接続されている場合には、実施の形態1で説明したとおり火災受信機10から非常放送設備60へ移報信号が送信される。
次に、電話親機14と、1台の電話中継器40Bに接続された2台の電話子機4との間で通話する場合の動作を説明する。まず、電話中継器40Bに接続された1台の電話子機4と電話親機14とで通話中であるものとする。このときに、他の電話子機4の受話器が取り上げられると、電話中継器40Bは、受話器が取り上げられた他の電話子機4を、電話線7を介して主中継器80と接続する。これにより、2台の電話子機4と電話親機14との間で、電話線7及び音声信号線91を介して音声通話が行われる。
次に、火災受信機10の電話親機14が、電話中継器40Aに接続された電話子機4との間で通話中である場合に、他の電話中継器40Bの電話子機4の受話器が取り上げられた場合の動作を説明する。まず、電話中継器40Aに接続された電話子機4と電話親機14とが通話中であるものとする。電話中継器40Bは、受話器が取り上げられた電話子機4を、電話線7を介して主中継器80に接続する。また、電話中継器40Bは、第2伝送線5Bを介して主中継器80に非常電話の着信を知らせる。主中継器80は、通信線90を介して着信信号を火災受信機10に送信する。火災受信機10は、電話親機14が電話中継器40Aの電話子機4と話し中であるので、主中継器80に通信線90を介して通話中信号を送る。主中継器80は、第2伝送線5Bを介して通話中信号を電話中継器40Bに送る。電話中継器40Bは、通話中信号を受けると通話中音を生成し、生成された通話中音が電話子機4に出力される。これにより、電話子機4の受話器を取り上げた人は、通話中音を聞くことができ、電話親機14が話し中であることを把握することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、分散型火災報知システム100において、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。なお、分散型火災報知システム100において、火災受信機10の電話親機14と電話中継器40Aに接続された電話子機4との間で行われる非常電話の通話に係る動作は、実施の形態1で説明したものと同じである。
(変形例)
図1では、火災受信機10に、非常放送設備60と接続する接続端子F及び接続端子Tが複数設けられることを説明した。複数の接続端子F及び接続端子Tを火災受信機10に設置することに代えて、接続端子F及び接続端子Tを増設する中継器を、非常放送設備と火災受信機10との間に配置してもよい。
1 火災報知システム、2 火災感知器、3 感知器用中継器、4 電話子機、5 伝送線、5A 第1伝送線、5B 第2伝送線、7 電話線、8 通信線、9 電話線、10 火災受信機、11 筐体、12 操作表示部、13 操作ボタン、14 電話親機、15 第1非常放送遮断スイッチ、16 第2非常放送遮断スイッチ、20 制御回路、21 伝送回路、23 電話回路、24 短絡検出回路、25 移報回路、26 記憶装置、27 第1信号変換回路、28 第2信号変換回路、40 電話中継器、40A 電話中継器、40B 電話中継器、41 制御回路、42 音生成回路、43 伝送回路、45 電話回路、46 断線検出回路、47 信号入力回路、48 接点入力検出回路、49 電話ジャック、50 通話ライン切替回路、51 電話回路、52 接点、60 非常放送設備、70 設備機器、71 電源線、80 主中継器、81 制御回路、82 記憶装置、83 伝送回路、85 電話回路、86 短絡検出回路、87 第1信号変換回路、88 第2信号変換回路、90 通信線、91 音声信号線、100 分散型火災報知システム、121 第1領域、251 火災移報回路、252 非常電話移報回路、261 データベース、461 接点、462 電流検出回路、501 接点、502 接点、503 接点、F 接続端子、T 接続端子。

Claims (8)

  1. 火災感知器に伝送線を介して接続され、非常電話の電話親機を有する火災受信機と、
    1以上の電話子機が接続される電話中継器とを備え、
    前記火災受信機と前記電話中継器とは、前記伝送線を介して接続され、かつ電話線を介して接続されており、
    前記電話中継器は、前記1以上の電話子機のうちのいずれかから着信があった場合、着信があった前記電話子機を特定する情報を、前記伝送線を介して前記火災受信機に送信する
    火災報知システム。
  2. 前記電話中継器は、前記電話線の断線を検出する断線検出回路を備え、
    前記火災受信機は、前記電話中継器に対して前記伝送線を介して断線検出信号を送信し、
    前記電話中継器は、前記断線検出信号を受信すると、前記断線検出回路を作動させて前記電話線の断線を検出する
    請求項1記載の火災報知システム。
  3. 前記電話中継器は、感知器又は前記火災受信機からの信号に基づいて作動する設備機器からの信号が入力される信号入力回路を備えた
    請求項1又は請求項2に記載の火災報知システム。
  4. 前記火災受信機は、画面表示装置を備え、
    前記火災感知器からの火災検出の信号と、前記電話中継器からの着信信号と、のいずれかが入力された場合には、前記画面表示装置の第1領域に、入力された前記火災検出の信号又は前記着信信号に対応する画面が表示され、
    前記火災検出の信号と前記着信信号との両方が入力された場合には、前記第1領域の一部に前記火災検出の信号に対応する画面が表示され、前記第1領域の残りの部分に前記着信信号に対応する画面が表示される
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の火災報知システム。
  5. 前記火災受信機は、非常放送設備と接続される複数の接続端子と、
    前記複数の接続端子を特定する情報と、前記電話中継器を特定する情報と、前記電話中継器に接続される前記電話子機を特定する情報と、を関連づけて記憶するデータベースとを備えた
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の火災報知システム。
  6. 火災感知器に第1伝送線を介して接続される火災受信機と、
    火災感知器に第2伝送線を介して接続される主中継器と、
    1以上の電話子機が接続される電話中継器とを備え、
    前記火災受信機は、電話親機を備え、
    前記火災受信機と前記主中継器とは、通信ネットワークを介して接続され、
    前記主中継器と前記電話中継器とは、前記第2伝送線を介して接続され、かつ電話線を介して接続されており、
    前記電話中継器の前記1以上の電話子機のうちのいずれかから着信があった場合に、着信があった前記電話子機を特定する情報が、前記第2伝送線及び前記通信ネットワークを介して、前記火災受信機によって受信され、
    前記電話親機と前記電話子機との間で、前記電話中継器を介して通話が行われる
    分散型火災報知システム。
  7. 火災感知器に伝送線を介して接続されるとともに、電話子機が接続される電話中継器と電話線を及び前記伝送線を介して接続される火災受信機であって、
    電話親機と、
    前記電話親機から入力される音声を音声信号として前記電話線に送信する電話回路とを備え、
    前記伝送線を介して、前記電話中継器に接続された前記電話子機を特定する情報を取得し、前記電話親機と前記電話中継器に接続された前記電話子機との間で、前記電話線を介して通話が行われる
    火災受信機。
  8. 伝送線を介して火災感知器と接続される火災受信機に接続される電話中継器であって、
    前記伝送線を介して前記火災受信機と接続される伝送回路と、
    電話線を介して前記火災受信機と接続される電話回路と、
    電話子機が接続される電話回路と備え、
    前記伝送回路は、前記複数の電話ジャックのいずれかに接続された前記電話子機から着信があった場合、着信があった前記電話子機を特定する情報を前記伝送線に出力する
    電話中継器。
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