JP2018206259A - 非常警報設備 - Google Patents
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Abstract
Description
1乃至複数の子機を接続することができる中継器を備え、
前記中継器は、
接続された子機と前記親機との間でやり取りされるアナログ信号をデジタル信号に変換する信号変換手段と、
前記デジタル信号をパケット信号に変換し前記中継器と前記親機との間を接続する信号線を介して伝送する信号伝送手段と
を有することを特徴とする。
図1は、実施形態の概念図である。図示の非常警報設備1は、一例として、5階建てで、防災センターを持つ大規模建築物への適用を模式化したものである。
第一の機能は、アナログ信号をデジタル信号に変換する機能である。アナログ信号は、たとえば、図7の構成における子機100と親機101との間でやり取りされるアナログ信号(時間軸上で変化する電圧の大きさで情報を表す信号)に対応するものであり、この第一の機能では当該アナログ信号をデジタル信号(アナログ信号を単位時間ごとにサンプリングしてそのサンプリング値を数値表現したもの)に変換する。この機能を実現するための手段のことを便宜的に「信号変換手段7」ということにする。
すなわち、子機3のいずれかを持ち上げると非常発報が行われるとともに、その子機3と親機用受話器5との間で通話を行うことができることに加え、さらに、各階の中継器2と親機4との間をそれぞれ一本の信号線(ネットワークケーブル6_i、iは1〜n)で接続できるため、従来例(図7)に比べて信号線の数を減らすことができ、信号線の引き回しスペースを確保しやすくなるとともに、工事コストの削減を図ることができるという格別の効果が得られる。
図2は、中継器2の一例構成図である。この図において、中継器2は、複数のネットワーク端子11、スイッチ部12、データ演算作業領域要素(以下、RAM13)、プログラム記憶要素(以下、ROM14)、不揮発性データ記憶要素(以下、EEPROM15)、コンピュータ(以下、CPU16)、データバス17、信号変換部18、電源部19、バッテリ20、充電部21、充電監視部22、端子盤23を備える。
この動作フローでは、親機4のCPU30は、まず、常用電源状態の点検(ステップS10)、非常用電源接続の点検(ステップS11)、及び、非常用電源電圧の点検(ステップS12)を順次実行し、それらの点検結果の異状を判定する(ステップS13)。そして、異常ありの場合には異常表示を行って(ステップS14)処理を終了する一方、異常なしの場合には中継器の点検処理(ステップS15)を実行する。
この動作フローでは、親機4のCPU30は、すべての中継器2に対して点検要求を出す(ステップS20)。この要求に応答して、それぞれの中継器2のCPU16は、常用電源状態の点検(ステップS21)、非常用電源接続の点検(ステップS22)、非常用電源電圧の点検(ステップS23)、受話器状態の点検(ステップS24)、及び、接続されている各子機3の状態点検(ステップS25)を順次実行し、それらの点検結果を親機4に送信(ステップS26)する。
・常用電源状態の点検:
常用電源の電圧値が正常範囲にあるか否かを点検する。たとえば、常用電源をAD変換器でデジタル値に変換し、そのデジタル値が正常範囲に収まっているか否かを点検する。正常範囲になければ常用電源異常を出力して終了する。
・非常用電源接続の点検:
バッテリへの充電を一時的に停止し、常用電源と切り離した状態でバッテリの電圧値が正常範囲にあるか否かを点検する。たとえば、バッテリ電圧をAD変換器でデジタル値に変換し、そのデジタル値が正常値であれば非常用電源が接続されていると判断する。
・非常用電源電圧の点検:
バッテリへの充電を一時的に停止し、且つ、バッテリ電圧を用いて機器を駆動させた状態で、バッテリの電圧値が正常範囲にあるか否かを点検する。たとえば、バッテリ電圧をAD変換器でデジタル値に変換し、そのデジタル値が基準値より下回っていないかを点検する。下回っている場合にはバッテリが劣化している旨の異常を表示する。
・受話器状態の点検及び・接続されている各子機3の状態点検:
受話器側の負荷レベルを確認する。たとえば、受話器側の状態が高負荷であれば断線、中負荷であればオンフック、低負荷であればオフフックと判断してもよい。
このような観点から実施形態のシステムでは中継器2と親機4の各々に非常通報のデータを記録することができるEEPROM15、29(記録手段)を備えている。
(1)中継器2と親機4との間の信号線の数を減らすことができ、引き回しスペースの確保や工事コストの削減を図ることができる。
(2)アナログ式の非常電話を利用することができ、既存資産を無駄にしない。また、非常電話の子機のうちの一台に中継器の機能を組み込む(図2のようにあらかじめ子機3aを端子盤32に接続しておく)ようにすると、中継器の設置スペースを改めて確保する必要がないから好ましい。
(3)非常通報のデータを記録するので、事後の火災調査等に有益な情報を提供することができる。
(4)各種の防災用センサ、防火シャッタまたはその他の消防設備を接続することができるので、これらのセンサ、防火シャッタまたはその他の消防設備の信号線の数も減らすことができる。
(5)中継器2に接続された機器の動作状態を点検する点検手段を備えたので、システムの異常を早期に発見することができる。
(6)中継器2に接続された機器に対して電源を供給する電源供給手段を備えたので、各機器の電源を別途に確保する必要がない。
(7)VLANを使用して前記パケット信号を伝送するので、たとえば、各階などのグループ分けを行ってグループごとにパケット伝送を行うことができ、パケット伝送の効率化を図ることができる。さらに、VLANを使用することによって配線のループ接続ができるようになるので、緊急用の予備配線をあらかじめ接続しておくことが可能となり、耐障害性の向上を図ることができる。
(8)中継器2に接続された機器の動作状況を監視する監視手段を備えたので、リアルタイムにシステムの状況を把握することができる。
(付記1)
非常通報用の多数の子機と該多数の子機との間で選択的な通話を行うことができる親機とを含んで構成される非常警報設備において、
1乃至複数の子機を接続することができる中継器を備え、
前記中継器は、
接続された子機と前記親機との間でやり取りされるアナログ信号をデジタル信号に変換する信号変換手段と、
前記デジタル信号をパケット信号に変換し前記中継器と前記親機との間を接続する信号線を介して伝送する信号伝送手段と
を有することを特徴とする非常警報設備。
(付記2)
前記子機を用いて行われる非常通報のデータを記録する記録手段をさらに有することを特徴とする付記1に記載の非常警報設備。
(付記3)
前記中継器は、さらに各種の防災用センサ、防火シャッタまたはその他の消防設備を接続することができることを特徴とする付記1または2に記載の非常警報設備。
(付記4)
前記中継器は、前記中継器に接続された機器の動作状態を点検する点検手段を備えたことを特徴とする付記1乃至3いずれかに記載の非常警報設備。
(付記5)
前記中継器は、前記中継器に接続された機器に対して電源を供給する電源供給手段を備えたことを特徴とする付記1乃至4いずれかに記載の非常警報設備。
(付記6)
前記信号伝送手段はVLANを使用して前記パケット信号を伝送することを特徴とする付記1乃至5いずれかに記載の非常警報設備。
(付記7)
前記中継器に接続された機器の動作状況を監視する監視手段を備えたことを特徴とする付記1乃至6いずれかに記載の非常警報設備。
2 中継器
3 子機
4 親機
5 親機用受話器
6_i 信号線
7 信号変換手段
8 信号伝送手段
Claims (7)
- 非常通報用の多数の子機と該多数の子機との間で選択的な通話を行うことができる親機とを含んで構成される非常警報設備において、
1乃至複数の子機を接続することができる中継器を備え、
前記中継器は、
接続された子機と前記親機との間でやり取りされるアナログ信号をデジタル信号に変換する信号変換手段と、
前記デジタル信号をパケット信号に変換し前記中継器と前記親機との間を接続する信号線を介して伝送する信号伝送手段と
を有することを特徴とする非常警報設備。 - 前記子機を用いて行われる非常通報のデータを記録する記録手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の非常警報設備。
- 前記中継器は、さらに各種の防災用センサ、防火シャッタまたはその他の消防設備を接続することができることを特徴とする請求項1または2に記載の非常警報設備。
- 前記中継器は、前記中継器に接続された機器の動作状態を点検する点検手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の非常警報設備。
- 前記中継器は、前記中継器に接続された機器に対して電源を供給する電源供給手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の非常警報設備。
- 前記信号伝送手段はVLANを使用して前記パケット信号を伝送することを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の非常警報設備。
- 前記中継器に接続された機器の動作状況を監視する監視手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の非常警報設備。
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