JP2020164256A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送対象物の種類を精度良く判定できるようにした搬送装置を提供する。【解決手段】搬送装置は、搬送対象物を格納する格納部と、搬送対象物に画像を形成する画像形成部と、格納部と画像形成部との間において湾曲状に設けられる搬送経路を構成する搬送経路構成部と、搬送対象物を搬送経路内に給送する給送ローラ部と、搬送経路内の搬送対象物を画像形成部に搬送する搬送ローラ部と、搬送対象物の種類を検知する検知部と、給送ローラ部及び検知部の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、搬送対象物の先端部が搬送ローラ部に当接して当該搬送対象物が搬送経路構成部の外壁の内面に張り付いた張付状態となるように給送ローラ部の動作を制御し、搬送対象物が張付状態となったときに、検知部により搬送対象物の種類を検知することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本開示は、例えばシートなどの搬送対象物を搬送する搬送装置に関する。
従来、例えばシートなどの搬送対象物を画像形成部に搬送して、当該搬送対象物に画像を形成する装置が考えられている。この種の装置として、例えば特許文献1に開示されているカラーレーザビームプリンタは、超音波送信部及び超音波受信部を有する検知部を備えている。この検知部は、超音波送信部から特定の周波数の超音波を搬送対象物に向けて送信し、当該搬送対象物を透過した超音波を超音波受信部により受信する。そして、超音波受信部による超音波の受信結果に基づき、搬送対象物の種類、例えば、当該搬送対象物が薄紙であるのか厚紙であるのかを判定する。
特開2016−095473号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、搬送対象物の引っ張りを抑制するために、当該搬送対象物を搬送する2組のローラ対のうち一方のローラ対の回転速度を他方のローラ対の回転速度よりも速くすることで、搬送対象物にループを形成するようにしている。つまり、特許文献1の技術では、敢えて搬送対象物を不規則に撓ませるようにしている。そのため、このように不規則に撓む搬送対象物に対しては、検知部による検知精度を安定させることが困難であり、従って、搬送対象物の種類を正確に判定することができない。
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送対象物の種類を精度良く判定できるようにした搬送装置を提供することである。
本開示に係る搬送装置は、搬送対象物を格納する格納部と、前記搬送対象物に画像を形成する画像形成部と、前記格納部と前記画像形成部との間において湾曲状に設けられる搬送経路を構成する搬送経路構成部と、前記搬送対象物を前記搬送経路内に給送する給送ローラ部と、前記搬送経路内の前記搬送対象物を前記画像形成部に搬送する搬送ローラ部と、前記搬送対象物の種類を検知する検知部と、前記給送ローラ部及び前記検知部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記搬送対象物の先端部が前記搬送ローラ部に当接して当該搬送対象物が前記搬送経路構成部の外壁の内面に張り付いた張付状態となるように前記給送ローラ部の動作を制御し、前記搬送対象物が前記張付状態となったときに、前記検知部により前記搬送対象物の種類を検知することを特徴とする。
本開示に係る搬送装置によれば、搬送対象物が搬送経路の外壁の内面に張り付いた張付状態となったとき、つまり、搬送経路内において搬送対象物が安定した状態となったときに、当該搬送対象物の種類を検知することができる。よって、搬送対象物の種類を精度良く判定することができる。
本開示に係る搬送装置の内部の構成例を概略的に示す縦断側面図 本開示に係る搬送装置の制御系の構成例を概略的に示すブロック図 本開示に係るセンターレジストレーション型の搬送経路の内部の構成例を概略的に示す図 本開示に係る搬送装置の動作例を概略的に示すフローチャート 本開示に係る搬送経路内における搬送対象物の変形の態様例を概略的に示す図 本開示に係るサイドレジストレーション型の搬送経路の内部の構成例を概略的に示す図
以下、本開示の搬送装置に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に例示する搬送装置1は、いわゆる複合機と称される装置であり、インクジェット記録方式により、例えばシートSなどの搬送対象物に画像を形成する装置である。搬送装置1は、その外郭を構成する概ね直方体状の筐体の内部にプリンタ部2を備えている。プリンタ部2は、給送部3、給送トレイ4、排出トレイ5、搬送ローラ部6、記録部7、排出ローラ部8、プラテン9、タンクセット10などを備えている。
給送トレイ4は、搬送装置1の下部に設けられている開口部に対し、前後方向に挿抜可能に備えられている。給送トレイ4は、格納部の一例である。給送トレイ4の内部には、搬送対象物の一例である複数枚のシートSが積層された状態で格納される。排出トレイ5は、給送トレイ4の上方に設けられており、給送トレイ4とともに挿抜可能である。排出トレイ5は、排出ローラ部8によって記録部7とプラテン9との間から排出されたシートSを支持する。
給送部3は、給送トレイ4内に格納されているシートSを搬送経路20内に給送する。給送部3は、給送ローラ21、給送アーム22、軸23、給送ローラ部24などを備えている。給送ローラ21は、給送アーム22の先端部において回転可能に設けられている。給送ローラ21は、図2に例示する第1搬送モータM1が駆動することに伴い、シートSを給送トレイ4内から搬送経路20側に搬送する向きに回転する。これにより、給送ローラ21は、給送トレイ4内に格納されているシートSを搬送経路20側に向けて給送する。給送アーム22は、プリンタ部2のフレームに支持された軸23に回動可能に支持されている。給送アーム22は、その自重、あるいは、図示しないばねなどによる弾性力によって、給送トレイ4側、この場合、下側に向かって付勢された状態となっている。
給送ローラ部24は、いわゆる中間ローラとも称されるものであり、メインローラ24a及びサブローラ24bにより構成されている。これらメインローラ24a及びサブローラ24bは、対をなしており、メインローラ24aは、図2に例示する第2搬送モータM2が駆動することに伴い、給送ローラ21によって給送されるシートSを搬送経路20側に搬送する向きに回転する。また、サブローラ24bは、メインローラ24aの回転に連動して回転する。これにより、給送ローラ部24は、給送ローラ21によって給送されるシートSを搬送経路20側に向けて給送する。即ち、給送ローラ部24は、給送ローラ21が給送するシートSを搬送経路20内に向けて中継する。
搬送経路20は、給送トレイ4と記録部7との間において湾曲状に設けられている。この場合、搬送経路20は、給送トレイ4と記録部7との間において上下方向に延び、且つ、その中間部が後側に滑らかに膨らむように湾曲した構成要素となっている。搬送経路20は、所定間隔を有して相互に対向する外壁20a及び内壁20bと、これら外壁20a及び内壁20bとを接続する図示しない側壁と、によって形成されている。外壁20a、内壁20b、側壁は、搬送経路構成部の一例であり、外壁20aと内壁20bと側壁との間にシートSが通過可能な空間を有している。そして、この空間が搬送経路20として構成されている。ここで、外壁20aの内面、つまり、内壁20bに対向する面は、搬送経路構成部の外壁の内面の一例である。
搬送ローラ部6は、搬送経路20と記録部7との間、つまり、記録部7よりも搬送方向の上流側に位置して設けられている。搬送ローラ部6は、メインローラ6a及びサブローラ6bにより構成されている。これらメインローラ6a及びサブローラ6bは、対をなしており、メインローラ6aは、図2に例示する第3搬送モータM3が駆動することに伴い、搬送経路20から送られてくるシートSを記録部7側に搬送する向きに回転する。また、サブローラ6bは、メインローラ6aの回転に連動して回転する。これにより、搬送ローラ部6は、給送ローラ21及び給送ローラ部24によって搬送経路20内を搬送されるシートSを記録部7側に向けて搬送する。
また、搬送経路20と搬送ローラ部6との間、つまり、搬送ローラ部6よりも搬送方向の上流側には、レジストセンサ30が備えられている。この場合、レジストセンサ30は、搬送ローラ部6よりも搬送方向の上流側において、当該搬送ローラ部6の入口から所定距離、例えば、数mmほど離れた位置に設けられている。レジストセンサ30は、当該レジストセンサ30が設けられている位置までシートSの先端部が到達すると、オフ状態からオン状態に切り換わるようになっている。
排出ローラ部8は、記録部7と排出トレイ5と間、つまり、記録部7よりも搬送方向の下流側に位置して設けられている。排出ローラ部8は、メインローラ8a及びサブローラ8bにより構成されている。メインローラ8aは、図2に例示する第4搬送モータM4により駆動されることに伴い、記録部7から送出されるシートSを排出トレイ5側に搬送する向きに回転する。また、サブローラ8bは、メインローラ8aの回転に連動して回転する。これにより、排出ローラ部8は、搬送ローラ部6によって記録部7側に搬送されるシートSを排出トレイ5側に向けて搬送する。
記録部7は、画像形成部の一例であり、搬送ローラ部6と排出ローラ部8との間に設けられている。また、記録部7は、プラテン9に対し上下方向に所定間隔を有して対向している。記録部7は、キャリッジ7a、記録ヘッド7bなどを備えている。記録ヘッド7bの下面には、複数のノズル7cが設けられている。ノズル7cの先端は、記録ヘッド7bの下面から露出している。記録ヘッド7bは、タンクセット10から供給されるインクを、ノズル7cから微小なインク滴として吐出する。これにより、プラテン9上に支持されているシートSに向けてインク滴が吐出され、シートSに画像が形成される。なお、タンクセット10には、例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンダインク、イエローインクなどの各種のインクが貯留されている。
以上のように構成される搬送装置1において、搬送経路20内には、検知センサ40が備えられている。つまり、検知センサ40は、給送ローラ部24と搬送ローラ部6との間に備えられている。換言すれば、検知センサ40は、記録部7よりも上流側において、シートSを搬送する複数のローラ部の間に備えられている。また、検知センサ40は、湾曲状の搬送経路20のうち最奥部となる部分、つまり、搬送経路20のうち最も後側となる部分に備えられている。
検知センサ40は、検知部の一例であり、例えばCMOSセンサなどを主体として構成されている周知の紙質判定用のセンサである。検知センサ40は、その検知結果に基づき特定されるシートSの属性、例えば、表面の粗さなどに基づき、シートSの種類、例えば、普通紙であるのか、光沢紙であるのか、といった紙質の判定を行うことが可能となっている。
次に、搬送装置1の制御系の構成例について説明する。図2に例示する制御部50は、例えば、マイクロコンピュータを主体として構成されており、搬送装置1の動作全般を制御する。制御部50には、第1搬送モータM1,第2搬送モータM2、第3搬送モータM3,第4搬送モータM4などが接続されている。制御部50は、これらの搬送モータM1,M2,M3,M4の動作を適宜制御することにより、図1において矢印Aで示すように、給送トレイ4内に格納されているシートSを、搬送経路20を通して記録部7及び排出トレイ5に搬送する。
また、制御部50には、記録部7が接続されている。制御部50は、記録部7の動作を適宜制御することにより、プラテン9上に搬送されたシートSに対し所定の画像を形成する。
また、制御部50には、検知センサ40が接続されている。制御部50は、検知センサ40による検知結果に基づき、シートSの種類を判定可能である。そして、制御部50は、検知センサ40の検知結果に基づき特定したシートSの種類に応じて、記録部7の動作モードを適宜切り換える。記録部7は、複数種類の動作モード、例えば、普通紙に画像を形成する場合に適した普通紙モード、光沢紙に画像を形成する場合に適した光沢紙モードなどに適宜切り換え可能となっている。
また、制御部50には、レジストセンサ30が接続されている。制御部50は、レジストセンサ30がオフ状態からオン状態に切り換わることに基づき、シートSの先端部が搬送ローラ部6の上流側まで到達したことを検知する。
次に、搬送経路20における検知センサ40の配置位置について、さらに詳細に説明する。図3に例示するように、搬送経路20の外壁20aの内面には、複数、この場合、4つのリブ60が設けられている。なお、図3に例示する構成例は、あくまでも簡略化されたものであり、実際の搬送経路20の外壁20aの内面には、4つよりも多数のリブが設けられている。図3においては、説明の便宜上、4つのリブ60のみを示している。これらリブ60は、搬送経路20の湾曲形状、特に、外壁20aの内面の湾曲形状に沿って滑らかに湾曲したリブとなっている。また、リブ60は、左右方向の中央側に位置するものほど、その突出量が大きくなっている。本実施形態においては、突出量の大きなリブ60をリブ60aと称し、突出量の小さなリブ60をリブ60bと称する。
そして、搬送経路20、特に、外壁20aにおいて最奥部となる部分の左右方向のほぼ中央部には、矩形状のセンサ収容部61が設けられている。センサ収容部61は、収容部の一例であり、検知センサ40は、このセンサ収容部61の内部に収容されている。この場合、センサ収容部61は、左右方向のほぼ中央部に設けられている。よって、センサ収容部61、換言すれば、このセンサ収容部61内に収容される検知センサ40は、複数のリブ60のうち最も突出した左右方向の中央部のリブ60aの間に挟まれた状態となっている。
なお、センサ収容部61は、矩形状に限られるものではなく、例えば、三角形状、多角形状、円形状、楕円形状などであってもよい。例えばセンサ収容部61を三角形状に形成する場合には、当該センサ収容部61にシートSが引っ掛かり難くするために、三角形状の頂点を上側に指向させるようにするとよい。
また、搬送経路20は、この場合、センターレジストレーション型の搬送経路となっている。即ち、搬送経路20内には、左右の両端側に図示しない搬送ガイド部材が設けられている。これら搬送ガイド部材は、それぞれ左右方向に移動可能であり、且つ、両者がラック及びピニオンによって連結された構成となっている。そして、一方の搬送ガイド部材を左右方向の一方側に移動させると、これに連動して他方の搬送ガイド部材が左右方向の他方側に移動するようになっている。即ち、2つの搬送ガイド部材は、搬送経路20の左右方向の中央部を中心として、相互に左右反対方向に移動するように構成されている。これにより、搬送経路20内において2つの搬送ガイド部材の間にガイドされるシートSは、その左右方向の中央部が搬送経路20の左右方向の中央部を通過する。即ち、搬送経路20は、どのサイズのシートSが搬送される場合であっても、そのシートSの左右方向の中央部が搬送経路20の左右方向の中央部を通過する構成、いわゆるセンターレジストレーション型の搬送経路となっている。
このようなセンターレジストレーション型の搬送経路20内において左右方向のほぼ中央部に配置される検知センサ40は、搬送経路20の左右方向のほぼ中央部に配置されていることから、当該搬送経路20内を通過するシートSに、ほぼ確実に対向する位置に備えられたものとなっている。即ち、検知センサ40は、搬送経路20内を通過可能な大きさが異なる複数種類の搬送対象物のうち最小の搬送対象物、例えば、普通紙Saなどに比べて横幅が短いハガキや封筒などの搬送対象物Sbが搬送される場合においても、当該最小の搬送対象物Sbに対向する位置に備えられている。
次に、搬送装置1による動作の一例について説明する。この動作には、シートSを搬送する搬送動作、及び、シートSに画像を形成する画像形成動作が含まれる。図4に例示するように、搬送装置1の制御部50は、開始指令を受けると(S1:YES)、給送ローラ21及び給送ローラ部24を回転させて給送動作を開始する(S2)。これにより、給送トレイ4内に格納されているシートSが1枚ずつ搬送経路20内に給送される。なお、開始指令は、例えば、外部のコンピュータや、搬送装置1が備える図示しない操作パネルから与えられる。また、開始指令は、1枚のシートSに対して画像を形成する指令である場合もあり、複数枚のシートSに対して画像を形成する指令である場合もある。
制御部50は、給送動作を開始すると、レジストセンサ30がオンされたか否かを監視する(S3)。そして、制御部50は、レジストセンサ30がオンされると(S3:YES)、給送ローラ21及び給送ローラ部24をさらに回転させて、シートSを所定量だけ搬送させる(S4)。これにより、制御部50は、図5に例示する「状態A」のように、シートSの先端部を搬送ローラ部6の入口、より詳細には、メインローラ6a及びサブローラ6bがシートSの先端部をニップつまり挟むニップ点あるいはその近傍部分に当接させる。即ち、上述した通り、レジストセンサ30は、搬送ローラ部6の入口から所定距離離れた位置に設けられている。そのため、制御部50は、レジストセンサ30によりシートSの先端部を検知してから、この所定距離分だけシートSをさらに搬送することにより、シートSの先端部を搬送ローラ部6の入口つまり上述したニップ点あるいはその近傍部分に当接させる。
このとき、メインローラ6aは、第3搬送モータM3からの駆動力が伝達されておらず停止しているか、あるいは、シートSを搬送経路20、給送ロータ部24、給送トレイ20側に向かって逆搬送する方向に回転駆動する。これにより、シートSの先端部を搬送ローラ部6の入口に当接させても、当該シートSが記録部7や排出ローラ部8側に向かって搬送されることはない。なお、シートSの安定性を考慮すると、メインローラ6aは、第3搬送モータM3からの駆動力が伝達されておらず停止している状態とすることが望ましい。
そして、制御部50は、シートSの先端部を搬送ローラ部6の入口に当接させてから、さらにシートSを若干量だけ搬送する。これにより、図5に例示する「状態B」のように、先端部が搬送ローラ部6の入口に当接したシートSが、湾曲状の搬送経路20内において後方側に撓むように変形して、外壁20aの内面に張り付いた張付状態となる。
このように、制御部50は、レジストセンサ30によりシートSの先端部を検知してから当該シートSを所定量だけ搬送させることにより、搬送経路20内のシートSが外壁20aの内面に張り付いた張付状態となるように制御する。即ち、ステップS4においてシートSを搬送させる所定量は、レジストセンサ30と搬送ローラ部6の入口との間の距離に、シートSを搬送経路20の外壁20aの内面に張り付いた張付状態に変形させるのに必要な距離を加算した搬送量が設定されている。
そして、制御部50は、シートSを所定量だけ搬送させると、給送ローラ21及び給送ローラ部24の駆動を停止させて給送動作を停止する(S5)。このとき、上述した通り、シートSは図5の「状態B」に示されるように、外壁20aの内面に張り付いた張付状態となる。この張付状態では、シートSの搬送は停止しており、且つ、シートSは外壁20aの内面に張り付いているので、検知センサ40とシートSとの間の距離も一定となる。このため、検知センサ40は、安定状態にあるシートSの種類を精度良く検知することができるのである。そして、制御部50は、検知センサ40によりシートSの種類を検知する(S6)。
そして、制御部50は、ステップS6の検知結果に基づき特定したシートSの種類に応じて、各種のパラメータを設定する(S7)。ここで、設定可能なパラメータとしては、例えば、記録部7の動作モードを指定するパラメータ、ノズル7cからのインクの吐出量を指定するパラメータなどである。
そして、制御部50は、各種のパラメータを設定すると、搬送ローラ部6を回転させる(S8)。これにより、シートSが記録部7の下方のプラテン9上に搬送される。そして、制御部50は、ステップS7において設定した各種のパラメータに基づいて記録部7を動作させて画像形成処理を実行する(S9)。これにより、プラテン9上のシートSにインクにより画像が形成される。
そして、制御部50は、シートSへの画像の形成を完了すると、少なくとも排出ローラ部8を回転させる(S10)。これにより、画像が形成されたシートSが排出トレイ5内に排出される。
そして、制御部50は、次ページのシートSに対する搬送動作及び画像形成動作が必要であるか否かを確認する(S11)。制御部50は、次ページのシートSに対する搬送動作及び画像形成動作が必要である場合(S11:YES)には、ステップS2に移行して、次ページのシートSについてステップS2〜S10の処理を実行する。なお、このステップS11において肯定判定となる場合としては、例えば、ステップS1において与えられた開始指令が複数枚のシートSに対して画像を形成する指令である場合などが考えられる。
一方、制御部50は、次ページのシートSに対する搬送動作及び画像形成動作が必要でない場合(S11:NO)には、この制御を終了する。なお、このステップS11において否定判定となる場合としては、例えば、ステップS1において与えられた開始指令が1枚のシートSに対して画像を形成する指令である場合、ステップS1において与えられた開始指令が複数枚のシートSに対して画像を形成する指令である場合において全てのシートSについて搬送動作および画像形成動作を完了した場合などが考えられる。
本開示に係る搬送装置1によれば、シートSが搬送経路20の外壁20aの内面に張り付いた張付状態となったとき、つまり、搬送経路20内においてシートSが安定した状態となったときに、当該シートSの種類を検知することができる。よって、シートSの種類を精度良く判定することができる。
また、搬送装置1によれば、給送ローラ21及び給送ローラ部24を停止させた状態で検知センサ40によりシートSの種類を検知するようにした。従って、シートSに給送ローラ21及び給送ローラ部24からの外力が与えられない一層安定した状態で当該シートSの種類を検知することができ、判定精度の一層の向上を図ることができる。
また、搬送装置1によれば、検知センサ40は、給送ローラ部24と搬送ローラ部6との間に備えられている。即ち、検知センサ40は、搬送経路20の内部に設けられている。そのため、搬送経路20内というある程度閉じられた安定した空間内で検知処理を行うことができ、検知精度の一層の向上を図ることができる。また、搬送経路20内において、上流側の給送ローラ部24及び下流側の搬送ローラ部6の双方からある程度離れた位置に検知センサ40を配置することができ、給送ローラ部24や搬送ローラ部6からシートSに与えられる外力の影響を抑制した状態で検知処理を行うことができる。
また、搬送装置1によれば、検知センサ40は、搬送経路20内を通過するシートSに対向する位置に備えられている。そのため、検知センサ40に基づくシートSの種類の判定処理を一層確実に行うことができる。
また、搬送装置1によれば、検知センサ40は、搬送経路20内を通過可能な大きさが異なる複数種類の搬送対象物のうち最小の搬送対象物が搬送される場合においても、当該最小の搬送対象物に対向する位置に備えられている。そのため、どの種類の搬送対象物についても、その種類の判定を確実に行うことができる。なお、検知センサ40の配置位置は、搬送経路20の左右方向の中央部あるいはその周辺部分に限られるものではなく、例えば、左端部あるいは右端部などのその他の部分に検知センサ40を設けるようにしてもよい。
また、搬送装置1によれば、検知センサ40は、湾曲状の搬送経路20の最奥部に備えられている。即ち、検知センサ40は、搬送経路20のうち最も湾曲する部分に設けられている。搬送経路20のうち最も湾曲する部分にはシートSが、より密着した状態で張り付きやすい。従って、シートSについて最も張り付いた部分、換言すれば、最も安定した部分に対して、検知センサ40による判定処理を施すことができ、その検知精度の一層の向上を図ることができる。
また、搬送装置1によれば、検知センサ40を収容するセンサ収容部61を備えている。この構成によれば、検知センサ40をセンサ収容部61によって保護することができる。
なお、本開示は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形、拡張が可能である。例えば、図6に例示するように、搬送経路20は、いわゆるサイドレジストレーション型の搬送経路であってもよい。即ち、搬送経路20は、どのようなサイズの搬送対象物Sa,Sbであっても、その一端部は搬送経路20の一端側においてガイドされ、他端部が左右方向に移動可能な図示しない搬送ガイド部によってガイドされる搬送経路であってもよい。この場合、検知センサ40は、搬送経路20内を通過可能な大きさが異なる複数種類の搬送対象物のうち最小の搬送対象物、例えば、普通紙Saなどに比べて横幅が短いハガキや封筒などの搬送対象物Sbが搬送される場合においても、当該最小の搬送対象物Sbに対向する位置に備えられている。また、本開示の技術思想は、インクジェット記録方式の装置に限られず、例えばカラーレーザビームプリンタなど、搬送対象物を搬送する機能を有する装置であれば、種々の装置に適用することができる。また、搬送対象物は、シートに限られるものではなく、ローラによって搬送可能なものであれば、例えば、布、皮などの他の要素であってもよい。
1:搬送装置、4:給送トレイ(格納部)、6:搬送ローラ部、7:記録部(画像形成部)、20:搬送経路、24:給送ローラ部、40:検知センサ(検知部)、50:制御部、S:シート(搬送対象物)

Claims (7)

  1. 搬送対象物を格納する格納部と、
    前記搬送対象物に画像を形成する画像形成部と、
    前記格納部と前記画像形成部との間において湾曲状に設けられる搬送経路を構成する搬送経路構成部と、
    前記搬送対象物を前記搬送経路内に給送する給送ローラ部と、
    前記搬送経路内の前記搬送対象物を前記画像形成部に搬送する搬送ローラ部と、
    前記搬送対象物の種類を検知する検知部と、
    前記給送ローラ部及び前記検知部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記搬送対象物の先端部が前記搬送ローラ部に当接して当該搬送対象物が前記搬送経路構成部の外壁の内面に張り付いた張付状態となるように前記給送ローラ部の動作を制御し、前記搬送対象物が前記張付状態となったときに、前記検知部により前記搬送対象物の種類を検知することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記制御部は、前記給送ローラ部を停止させた状態で前記検知部により前記搬送対象物の種類を検知することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記検知部は、前記給送ローラ部と前記搬送ローラ部との間に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記検知部は、前記搬送経路内を通過する前記搬送対象物に対向する位置に備えられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の搬送装置。
  5. 前記検知部は、前記搬送経路内を通過可能な大きさが異なる複数種類の搬送対象物のうち最小の搬送対象物が搬送される場合においても、当該最小の搬送対象物に対向する位置に備えられていることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記検知部は、湾曲状の前記搬送経路の最奥部に備えられていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記検知部を収容する収容部を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の搬送装置。
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