JP2005003908A - シート材識別装置及び画像形成装置及びシート材識別方法 - Google Patents

シート材識別装置及び画像形成装置及びシート材識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シート材にマーキングを施すことなく、シート材の種類の識別を行うことのできるシート材識別装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】湾曲手段201a,201b,202a,202b,203a,203bによりシート材204を湾曲させ、シート材204の強度をシート材204に衝突した衝撃印加部材の反跳運動が可能な強度とする。そして、このように湾曲手段201a,201b,202a,202b,203a,203bによって湾曲したシート材204の湾曲部204aに衝撃印加部材を衝突させることにより、シート材204に衝撃印加部材が衝突した後、衝撃印加部材が反跳運動するようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材識別装置及び画像形成装置及びシート材識別方法に関し、特にシート材に衝撃印加部材を衝突させることによりシート材の種類を識別するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、あるいはFAX等の画像形成装置においては、通常のコピー紙の他、光沢紙、コート紙、フィルム状の透明樹脂等のシート材に画像を形成するようにしたものがある。
【0003】
そして、このようなさまざまな種類のシート材に画像を形成するようにした画像形成装置においては、シート材識別装置を備え、このシート材識別装置によりシート材の種類を識別した後、シート材に応じた条件で画像を形成するようにしたものがある。例えば、シート材識別装置によりシート材の種類を識別した後、このシート材に応じて搬送速度や定着温度を制御するようにしたものがある。
【0004】
ところで、このようなシート材識別装置としては、図7に示すように予めシート材Sに何らかの数字コードまたは記号等のマーキングMを施しておき、画像形成の前にマーキングMを読み取ることにより、シート材Sの種類を識別して画像形成モードの最適化を図るというマーキング方式のシート材識別装置がある(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−314443号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のマーキング方式のシート材識別装置においては、シート材Sの種類が識別できるのはマーキングMが施されたシート材Sのみであり、マーキングMが施されていないシート材Sは種類を判別することができないという問題があった。なお、シート材SにマーキングMを施すためには、専用の装置が必要となるばかりでなく、マーキングMを施すための手間も必要となるため、コストも増える。
【0007】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シート材にマーキングを施すことなく、シート材の種類の識別を行うことのできるシート材識別装置及び画像形成装置及びシート材識別方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シート材に衝撃印加部材を衝突させ、前記衝撃印加部材の反跳運動に基づいて前記シートの種類を識別するシート材識別装置であって、前記シート材を湾曲させ、前記シート材に前記衝撃印加部材を衝突させたときに前記衝撃印加部材の反跳運動を可能とする湾曲手段と、前記反跳運動を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいてシート材の種類を識別する識別手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、前記湾曲手段は、前記シート材を湾曲させるガイド部材を備え、前記ガイド部材の前記衝撃印加部材に臨む位置には、該ガイド部材に沿って湾曲した前記シート材に該衝撃印加部材を衝突させるための開口部が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記湾曲手段を、前記シート材を積載するシート材積載手段の近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記湾曲手段は、前記シート材を搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段の下流に設けられた第2搬送手段と、前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段の間に設けられた湾曲したガイド部材とを備え、前記第1搬送手段によりシート材を搬送する際、前記第2搬送手段を停止させ、前記停止した第2搬送手段に当接した状態で前記シート材をガイド部材に沿って湾曲させるものであることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記ガイド部材の前記衝撃印加部材に臨む位置には、該ガイド部材に沿って湾曲した前記シート材に該衝撃印加部材を衝突させるための開口部が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記衝撃印加部材の反跳運動を検知する検知手段を備え、前記検知手段は圧電素子を有するものであることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、画像形成装置において、上記のいずれかに記載のシート材識別装置を備え、前記シート材識別装置により識別されたシート材の種類に応じた条件で画像を形成する画像形成手段を備えることを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、シート材に衝撃を印加して、前記衝撃から生じる反跳運動に基づいて前記シート材の種類を識別するシート材識別方法であって、前記シート材を湾曲させて、湾曲部を形成する工程と、前記湾曲部に前記衝撃を印加する工程と、前記衝撃によって生じた前記反跳運動を検出する工程と、前記検出工程による検出結果に基づき前記シート材の種類を識別する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るシート材識別装置を備えた画像形成装置の構成を説明する図である。
【0018】
同図において、203a、203bは搬送ローラ、204は不図示のシート材積載手段である給紙カセット、或いは手差し給紙部のシート材載置部から搬送ローラ203a,203bにより搬送されたシート材(紙媒体、透明樹脂シート含む。)である。
【0019】
202a、202bはレジストローラであり、このレジストローラ202a,202bにより所定のタイミングで、レジストローラ202a,202bの下流に配された、例えば不図示の電子写真方式の画像形成部にシート材204を搬送するようにしている。そして、このように所定のタイミングでシート材を搬送することにより、画像形成部において形成されたトナー像をシート材204の所望の箇所に形成することができるようになっている。
【0020】
なお、このレジストローラ202a,202bは、搬送ローラ203a,203bによりシート材204が搬送される際には停止しており、搬送ローラ203a,203bにより搬送されると、シート材204は停止しているレジストローラ202a,202bに当接し、この後、さらに搬送されると、やがて湾曲してループを形成するようになっている。
【0021】
そして、このようにループを形成することにより、シート材204が斜行していて先端がレジストローラ202a,202bのニップに進入していない場合でも、ループが所定の大きさになると、シート材204はその剛性により弾性的にレジストローラ202a,202bのニップに進入し、その際、斜行も補正されるようになっている。
【0022】
つまり、シート材204を搬送する際、レジストローラ202a,202bを停止状態とすることによりシート材204の斜行を補正することができると共に、この後、レジストローラ202a,202bを所定のタイミングで駆動するようにすることにより、画像形成部において形成されたトナー像をシート材204の所望の箇所に形成することができる。
【0023】
なお、205は、シート材204がガイド201a,201bに沿って屈曲し、ループ状に導かれたことを検出するためのセンサである。また、201a、201bは、シート材204を屈曲し、ループ状に導くためのガイドであり、シート材204は停止した状態のレジストローラ202a,202bに当接した後、このガイド201a,201bに沿って屈曲する。
【0024】
このように、本実施の形態においては、ガイド部材であるガイド201a,201bと、第1搬送手段である搬送ローラ203a,203bと、第2搬送手段であるレジストローラ202a,202bとによりシート材204を湾曲させる湾曲手段が構成される。
【0025】
次に、このように構成された画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0026】
シート材204に画像を形成する場合、まず給紙カセット又は、手差し給紙部より供給されたシート材204を所定の経路を経て搬送ローラ203a,203bへと搬送し、更に搬送ローラ203a,203bにより、停止状態にあるレジストローラ202a,202bへと搬送する。そして、このように停止状態のレジストローラ202a,202bに搬送することにより、シート材204はループを形成する。
【0027】
なお、シート材204が斜行していた場合には、このループ形成時において斜行が補正される。また、このようにシート材204の斜行を補正するのに充分な大きさのループが形成されると、センサ205が湾曲したシート材204を検出し、これにより搬送ローラ203a,203bは回転を停止する。
【0028】
次に、所定のタイミングでレジストローラ202a,202bを回転させる。そして、このようにレジストローラ202a,202bを回転させることにより、シート材204をループを解消しながら下流に配された画像形成部に搬送し、この後、画像形成部において形成されたトナー像をシート材204に転写する。なお、このようにトナー像が転写された後、シート材204に対して定着処理を施し、外部に排出する。
【0029】
ところで、同図において、300はシート材204の種類を識別するため、シート材204に衝撃を印加するための衝撃印加部であり、この衝撃印加部300は、図2に示すように、センサとしての働きをする圧電体(圧電素子)301、圧電体301を搭載した例えば板バネで構成される弾性変形可能部材302、弾性変形可能部材302を上面に固定した可動台部303、可動台部303に連結した可動軸部305、可動軸部305の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部306とを有する衝撃印加部材308を備えている。なお、本実施の形態において、これら可動台部303、可動軸部305、衝撃部306は一体に形成されているが、分離可能としても良い。
【0030】
また、304は可動台部303の上面に形成され、シート材204に衝撃を印加した際、その衝撃による弾性変形可能部材302の変形変位を可能にするための溝部であり、307は可動軸部305の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部である。
【0031】
ここで、この衝撃印加部材308は、不図示の保持手段により上下方向に移動自在に保持されると共に、シート材204の種類を識別する際、不図示の付勢手段、或は自由落下により落下して屈曲している状態のシート材204に衝突するようになっており、このようにシート材204に衝突した際の衝撃の大きさを圧電体301により検知するようにしている。
【0032】
なお、同図に示すように、シート材204を屈曲し、ループ状に導くためのガイド201a,201bの、衝撃印加部材308(の衝撃部306)に臨む位置には開口部201Aが形成されており、これにより衝撃印加部材308が落下すると、ガイド201a,201bにより屈曲してループを形成しているシート材204の湾曲部204aに衝突するようになっている。
【0033】
そして、このように衝撃印加部材308をシート材204の湾曲部204aに衝突させると、湾曲部204aには適度な張力が加わっているので、衝突後、衝撃印加部材308は上方に跳ね上がり、この後、シート材204に繰り返し衝突する。なお、この跳ね上がり高さは、次第に低くなり、やがて衝撃印加部材308はシート材204に当接した状態で停止する。
【0034】
図3は、このように衝撃印加部材308を落下させてシート材204に衝突させたときの衝撃印加部材308の反跳運動(動作)と、衝撃印加部材308の反跳運動により圧電体301から出力される信号(端子電圧)とを示すものであり、本実施の形態においては、この信号に基づいて衝撃印加部材308の反跳期間を検知するようにしている。なお、衝撃印加部材308はガイド201a,201bに圧接し、適度な張力が加わった状態のシート材204と衝突するので衝突後、反跳運動を行うようになり、これにより反跳期間を確実に検知することができる。
【0035】
例えば、同図に示すように衝撃印加部材308が高さHから落下すると、まず衝撃印加部材308は時間T後にシート材204に衝突し、この後、シート材204の変形(塑性変形及び弾性変形)期間Tα1を経て反跳する。
【0036】
この結果、衝撃印加部材308は一軸方向の可動を許容する軸受部307に沿って高さHの空間まで跳ね上がり、この後、再び落下し、最初にシート材204に衝突してからT+Tα1後にシート材204と再び衝突する。そして、この後、シート材204の種類に応じた変形期間Tα2を経て再度反跳し、この動作を繰り返しながら最終的には静止する。
【0037】
ここで、このように衝撃印加部材308が次第に反跳高さを減少していく過程において、シート材204との衝突の際の力積が変化し、これに伴い弾性変形可能部材302の運動量の変化が生じる。即ち、弾性変形可能部材302は衝撃印加部材308の落下に伴って静止状態から運動状態に入って振動を開始し、その後の反跳に伴う振動の板バネ振動系の粘性抵抗により急激に振動振幅を小さくしていき、最終的には一旦停止状態になる。
【0038】
そして、このような弾性変形可能部材302の振動振幅(歪み)の変化に応じて圧電体(圧電素子)301から圧電信号が出力される。この後、上記のような衝突及び落下を繰り返す過程で、それぞれ急激な歪変形及び板バネ振動系の粘性抵抗による急激な振動減衰を繰り返し、これに伴い圧電信号も急激な振動減衰を繰り返す。
【0039】
なお、本実施の形態においては、このような繰り返し過程において、衝撃印加部材308がシート材204に衝突する時間間隔、即ち反跳期間を、検知手段である圧電体301からの圧電信号(電圧あるいは圧電流)によって検知することにより、シート材204の種類を識別するようにしている。
【0040】
ここで、圧電流は圧電体301の歪速度に比例して生じるため、各衝突時の弾性変形可能部材302の急激な歪変形により、急激な歪速度を得た圧電体301は、同図に見られるように衝突時に圧電流の極大を生ずる。そして、このときの圧電体301の内部インピーダンスにより、圧電体301の両極から圧電流を電圧信号としてピックアップすることができる。
【0041】
そして、衝撃印加部材308の落下後の経過時間において、各衝突時の圧電体301に生ずる電圧の極大信号間隔の時間を計測することにより、シート材204の種類を識別することができる。
【0042】
ところで、このように衝撃印加部材308をシート材204に衝突させることにより衝撃印加部材308を介して圧電体301(衝撃印加部300)から出力される信号は、図4に示すように反跳期間検出回路部401に入力され、識別手段であるシート材種別判断部402は、この反跳期間検出回路部401からの信号に基づいてシート材204の種類を識別することができる。
【0043】
つまり、本実施の形態において、図4において、符号400で示すシート材識別装置は、衝撃印加部300と、既述した湾曲手段(ガイド201a,201b、搬送ローラ203a,203b、レジストローラ202a,202b)と、反跳期間検出回路部401と、シート材種別判断部402とを備え、シート材204の種類の違いによる変形能あるいは剛性の差に基づいてシート材204の種類を識別するようにしている。
【0044】
なお、本実施の形態においては、衝撃印加部300からの信号に基づき反跳期間検出回路部401は圧電体301に生ずる電圧の極大信号間隔から衝撃印加部材308の反跳期間を検知し、この後、シート材種別判断部402は、こうして検知された反跳期間と、メモリ部404に設けられたデータテーブルに予め記憶されたシート材204の種類に対応した反跳期間とを比較することでシート材204の種類を判別(識別)するようにしている。
【0045】
なお、このようにしてシート材204の種類を識別した後、シート材種別判断部402は識別信号を記録モード制御部403に出力し、この識別信号に基づき記録モード制御部403は、不図示の画像形成装置の制御部を介してシート材搬送速度や定着条件等をシート材204の種類に応じた記録モードに応じたものに設定する。
【0046】
次に、このようなシート材識別装置400のシート材識別動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0047】
まず、搬送ローラ203a,203bにより、停止した状態のレジストローラ202a,202bに向けてシート材204を搬送することにより、シート材204を徐々に屈曲させ、ガイド201a,201bに沿わせてループ状にし(S1)、ガイド201a,201bに圧接させる(湾曲部形成工程)。なお、このようにシート材204をガイド201a,201bに圧接させた後、搬送ローラ203a,203bを停止させる。
【0048】
次に、衝撃印加部材308をシート材204に衝突させ(S2)(衝撃印加工程)、この衝突により圧電体301に生ずる電圧の極大信号間隔を検知し、この間隔に基づいて衝撃印加部材308の反跳期間を検知する(S3)(反跳運動検出工程)。この後、こうして検知された反跳期間と、メモリ部404に設けられたデータテーブルに予め記憶されているシート材204の種類に対応した反跳期間とを比較することでシート材204の種類を判別(識別)する(識別工程)。
【0049】
次に、シート材種別判断部402は識別信号を記録モード制御部403に出力し、この識別信号に基づき記録モード制御部403は、不図示の画像形成装置の制御部を介してシート材搬送速度や定着条件等を識別されたシート材204の種類に応じたものに設定する。
【0050】
なお、このようにして種別検知及び記録モードの設定が完了したならばレジストローラ202a,202b及び搬送ローラ203a、203bが回転し、シート材204は画像形成部に搬送される。これにより、シート材204の種類に応じた最適な記録モード(条件)によりシート材204上に画像が形成される。
【0051】
このように、シート材204を湾曲させてシート材204の強度を衝撃印加部材308の反跳運動が可能な強度とし、シート材204に衝撃印加部材309が衝突した後、衝撃印加部材308が確実に反跳運動するようにすることにより、安定したシート材204の種類の識別が可能となる。
【0052】
なお、本実施の形態において、反跳期間は、圧電体301に生ずる電圧の極大信号間隔としたが、反跳期間としては衝撃印加部材308がシート材204に衝突後、滞空している期間としたり、衝突後に衝撃印加部材308が滞空し、再度衝突するまで、あるいは複数回衝突するまでの期間として定義することができる。勿論、反跳期間を最初の衝突時から実質的に静止するまでの期間として計測しても良い。
【0053】
さらに、シート材の種類の識別は、図3に示すT1の計測、あるいはT1+T2の計測、あるいはT1+T2+T3の計測で比較しても良い。あるいは、予めシート材204の種類毎の反跳期間データを記憶しておき、このように計測された計時データと、メモリデータが一致するかどうか、あるいはどの種類のシート材204に近似した値かを比較することにより、識別を行うようにしても良い。
【0054】
なお、このようなデータ処理を行う際、湿度や温度に関するパラメーターも加味したデータテーブルをメモリしておき、判断に際して、温度、湿度も計測してシート材204の種類の識別を行うようにしても良い。
【0055】
さらに、シート材204の種類の識別は、第n(nは1以上の整数)回目の衝突時から第m(mは2以上の整数であって、且つm>nである)回目の衝突時までの間隔を計測することにより求めることもできる。例えば、第1回目の衝突から第5回目の衝突までに要する時間を計測し、この計測時間を基づいてシート材204の種類を識別することができる。
【0056】
また、これまでの説明においては、シート材204の種類に対応した反跳期間が予め記憶されているデータテーブルをシート材識別装置内部に設けられたメモリ部404に記憶させた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、例えば図4に示すように画像形成装置(シート材識別装置400)に外部コンピュータ500が接続されている場合には、この外部コンピュータ500内にデータテーブルを備えさせておき、反跳期間検知部401により検知される情報と、この外部コンピュータ500内のデータテーブルとを比較してシート材204の種類を判別することができる。
【0057】
さらに、シート材204の判別を行った後、既述したようにシート材204の種類に応じた最適な記録モードを設定するが、このように外部コンピュータ500が接続されている場合、この設定を外部コンピュータ500により行うようにしても良い。
【0058】
またさらに、外部コンピュータ500が接続されている場合、図6に示すように外部コンピュータ500にシート材種別判断部502と記録モード制御部503とを設け、反跳期間検知部401からの信号を外部コンピュータ500に入力することにより、外部コンピュータ500においてシート材204の識別を行い、この後、記録モード制御部503により記録モード制御信号を不図示の画像形成装置の制御部に送るようにしても良い。
【0059】
一方、これまでの説明においては、衝撃印加部300を搬送ローラ203a,203bとレジストローラ202a,202bとの間に設けた場合を説明したが、本発明はこれに限らず、例えばシート材204が、衝撃印加部材308の反跳運動が可能な所定の強度を有するようになるならば給紙トレイ、或は手差し給紙部の近傍である搬送方向下流に設けてもよい。
【0060】
また、衝撃印加部材308をシート材204に衝突させるとき、搬送ローラ203a,203bとレジストローラ202a,202bとの間でシート材204を停止させるようにしていたが、本発明はこれに限らず、シート材204が湾曲した状態であれば、搬送開始前や搬送終了後の実質的に搬送が止まっている状態で衝撃印加部材308を衝突させても良いし、シート材204の搬送中に衝撃印加部材308を衝突させてもよい。
【0061】
さらに、シート材204の判別は、1枚毎に行ってもよいし、予め設定された、あるいは使用者により定められた所定枚数毎に行ってもよい。また、画像形成装置の主電源を入れた際にのみ検知するような構成も可能である。
【0062】
ところで、本発明においては、上記のような構成のシート材識別装置400により識別できるシート材204の種類としては、普通紙、コート紙、光沢紙、OHP用のシート等が有るが、これ以外にもシート材の厚みにより種類を識別することができる。なお、いずれの種別も上記データテーブルを予め設けておくことで種別判断可能である。
【0063】
そして、このようにシート材の厚さを識別するようにした場合、本発明のシート材識別装置400を用いてシート材の重送の検知も可能となる。つまり、シート材の厚さによりシート材の種類を識別できない場合には、シート材が重送状態であると判断するようにしても良い。
【0064】
また更に、これまでの説明においては、シート材識別装置400は画像形成装置に設けられたものについて述べて来たが、本発明は、これに限らず例えばプリンタに設けられるシート材識別装置にも適用することができるのは言うまでもない。
【0065】
なお、このようにシート材識別装置をプリンタに設けた場合、レジストローラは斜行補正の他、印字先端とシート材の先端とを一致させる機能を有するものである。また、記録モードの設定としては、例えばインクの吐出量制御等がある。
【0066】
また、本実施の形態において、圧電体301は図2に示すように板バネ、片持バネ、両持ばね、周囲固定バネ、コイルバネ等により構成される弾性変形可能部材302の上面に配したが、本発明はこれに限らず、例えば弾性変形可能部材302の変形が検知可能な位置であれば、例えば弾性変形可能部材302の側面等に配しても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート材を湾曲させてシート材の強度をシート材に衝突した衝撃印加部材の反跳運動が可能な強度とすることにより、シート材に衝突した後、衝撃印加部材を確実に反跳運動させることができ、これによりシート材にマーキングを施すことなくシート材の種類の識別を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート材識別装置を備えた画像形成装置の構成を説明する図。
【図2】上記シート材識別装置に設けられた衝撃印加部の構成を説明する図。
【図3】上記衝撃印加部に設けられた衝撃印加部材を落下させてシート材に衝突させたときの衝撃印加部材の反跳運動(動作)と、衝撃印加部材の反跳運動により圧電体から出力される信号(端子電圧)とを示す図。
【図4】上記シート材識別装置のブロック図。
【図5】上記シート材識別装置のシート材識別動作を示すフローチャート。
【図6】上記シート材識別装置と外部コンピュータとの間のブロック図。
【図7】従来のシート材識別装置により識別されるシート材を示す図。
【符号の説明】
201a,201b ガイド
201A 開口部
202a,202b レジストローラ
203a,203b 搬送ローラ
204 シート材
204a 湾曲部
205 センサ
300 衝撃印加部
301 圧電体
302 弾性変形可能部材
308 衝撃印加部材
400 シート材識別装置
401 反跳期間検出回路部
402 シート材種別判断部
403 記録モード制御部
404 メモリ部
500 外部コンピュータ
502 シート材種別判断部
503 記録モード制御部

Claims (8)

  1. シート材に衝撃印加部材を衝突させ、前記衝撃印加部材の反跳運動に基づいて前記シートの種類を識別するシート材識別装置であって、
    前記シート材を湾曲させ、前記シート材に前記衝撃印加部材を衝突させたときに前記衝撃印加部材の反跳運動を可能とする湾曲手段と、
    前記反跳運動を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいてシート材の種類を識別する識別手段と、
    を備えることを特徴とするシート材識別装置。
  2. 前記湾曲手段は、前記シート材を湾曲させるガイド部材を備え、前記ガイド部材の前記衝撃印加部材に臨む位置には、該ガイド部材に沿って湾曲した前記シート材に該衝撃印加部材を衝突させるための開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート材識別装置。
  3. 前記湾曲手段を、前記シート材を積載するシート材積載手段の近傍に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のシート材識別装置。
  4. 前記湾曲手段は、前記シート材を搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段の下流に設けられた第2搬送手段と、前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段の間に設けられた湾曲したガイド部材とを備え、
    前記第1搬送手段によりシート材を搬送する際、前記第2搬送手段を停止させ、前記停止した第2搬送手段に当接した状態で前記シート材をガイド部材に沿って湾曲させるものであることを特徴とする請求項1記載のシート材識別装置。
  5. 前記ガイド部材の前記衝撃印加部材に臨む位置には、該ガイド部材に沿って湾曲した前記シート材に該衝撃印加部材を衝突させるための開口部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のシート材識別装置。
  6. 前記衝撃印加部材の反跳運動を検知する検知手段を備え、前記検知手段は圧電素子を有するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート材識別装置。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート材識別装置を備え、前記シート材識別装置により識別されたシート材の種類に応じた条件で画像を形成する画像形成手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. シート材に衝撃を印加して、前記衝撃から生じる反跳運動に基づいて前記シート材の種類を識別するシート材識別方法であって、
    前記シート材を湾曲させて、湾曲部を形成する工程と、
    前記湾曲部に前記衝撃を印加する工程と、
    前記衝撃によって生じた前記反跳運動を検出する工程と、
    前記検出工程による検出結果に基づき前記シート材の種類を識別する工程と、
    を有することを特徴とするシート材識別方法。
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