JP2020158424A - 皮膚外用剤又は内用剤 - Google Patents

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Abstract

【目的】ツバキの抽出物を含有する、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤やフィラグリン産生促進剤を提供する。【構成】本発明のツバキの抽出物は、優れたマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果、フィラグリン産生促進効果を有していた。ツバキの抽出物は、皮膚の老化予防といった美容分野だけでなく、老化による機能低下の抑制、ガンの予防、治療等といった医療分野にも利用でき、食品、化粧品、医薬部外品及び医薬品等への応用が期待される。【選択図】 なし

Description

本発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果、フィラグリン産生促進効果に優れた新規な皮膚外用剤又は内用剤に関する。
コラーゲンは、哺乳動物組織の約1/3を占める主要な構造タンパク質であり、軟骨、骨、腱、及び皮膚等の、多くのマトリックス組織の必須な成分である。MMPに属するコラゲナーゼ(MMP−1)により一箇所を切断されると、通常の組織内では安定なコラーゲン分子は、変性して一本鎖のゼラチンとなり、他の様々なプロテアーゼにより分解されるようになる。その結果、マトリックス組織の構造の完全性が失われてしまう。
MMPに属するゼラチナーゼ(MMP−2)は、線維芽細胞や内皮細胞、ガン細胞等が産生する酵素であり、コラーゲン、ゼラチン、エラスチン(動脈、腱、皮膚等の弾性組織の特殊成分をなす構造タンパク質)等の基質を分解する。従って、ゼラチナーゼに対して阻害活性を有する物質は、ガン組織における血管新生やガンの転移を抑制する効果が期待され、ガン疾患の予防、治療に有用であると考えられる。さらにMMPの阻害はガン疾患のみならず、潰瘍形成、慢性関節リウマチ、骨粗鬆症、歯周炎等、MMPの亢進が原因で起こる各種疾患の予防、治療及び改善に有用である。
コラゲナーゼの阻害活性を有する素材として、例えば、カカオ豆皮であるカカオハスク抽出物(特許文献1)、バラ科オニイチゴ抽出物(特許文献2)、ラクトフェリン(特許文献3)等が提案されている。
角質層の保湿性に重要な役割を果たしているのがNMFであることは古くから知られており、これまでNMF成分は保湿剤の開発に応用されてきた。角質層におけるNMFの減少は、その保湿性を低下させ乾燥を招く。その結果として乾燥性のカユミが引き起こされる。近年、NMFの主体をなすアミノ酸は、ケラトヒアリン顆粒の主成分であるフィラグリンというタンパク質の分解により産生されることが明らかとなった(非特許文献1)。すなわち、表皮顆粒層において合成されたプロフィラグリンはケラトヒアリン顆粒に蓄積された後、顆粒層上層から角質層に至る過程で脱リン酸化、加水分解を経てフィラグリンに分解される。さらにフィラグリンは角質層上層に至る過程でアミノ酸に分解されNMFの主体となる。一方、乾燥肌を呈する病態とフィラグリンに関する研究が進められ、老人性乾皮症やアトピー性皮膚炎等の角質層中ではアミノ酸が減少していることが知られているが、それらの皮膚ではフィラグリンの発現が低下していることが明らかにされている(非特許文献2)。したがって、角質層の保湿性維持の目的でNMFの産生を高めるためにはケラチノサイトにおけるフィラグリンあるいはプロフィラグリンの生成促進が重要であると考えられるようになり、特許文献4、5等の植物成分を用いたフィラグリンあるいはプロフィラグリンの生成促進剤が報告されている。
一方で、ツバキの抽出物のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果、フィラグリン産生促進効果については、知られていない。
特開平3−44331号公報 特開2003−137801号公報 特開平5−186368号公報 特開2001−261568号公報 特開2002−201125号公報
Scott I.R., Biochem Biophys Acta, Vol.719, pp110−117, 1982 Seguchi T., Arch Dermatol Res, Vol.288, pp442−446, 1996
本発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果、フィラグリン産生促進効果等に優れた新規な皮膚外用剤又は内用剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、この問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、ツバキの抽出物が、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果、フィラグリン産生促進効果に優れていることを発見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(5)からなる。
(1)ツバキの抽出物を含有することを特徴とするマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤。
(2)ツバキの品種が、Camellia japonica var decumbens系の品種であることを特徴とする、(1)に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤。
(3)ツバキの抽出物を含有することを特徴とするフィラグリン産生促進剤。
(4)ツバキの品種が、Camellia japonica var decumbens系の品種であることを特徴とする、(3)に記載のフィラグリン産生促進剤。
(5)ツバキの抽出物を含有することを特徴とするガン疾患、潰瘍形成、慢性関節リウマチ、骨粗鬆症、歯周炎、老人性乾皮症及びアトピー性皮膚炎の予防改善用食品組成物。
本発明のツバキの抽出物は、優れたマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果、フィラグリン産生促進効果を有しており、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等の分野において貢献できるものである。
以下に、本発明について詳細に述べる。
本発明に用いるツバキの抽出物とは、ツバキ科ツバキ属のツバキ(学名:Camellia japonica)から抽出したものである。使用部位としては、花、実、種子、茎、葉、根等の植物体の一部又は全草を使用することができるが、効果の面で種子を用いることが好ましい。種子は、そのまま用いることもできるが、抽出や搾油等により脱油した残渣を用いることが経済的であり、効果の面でも好ましい。
本発明に用いるツバキの品種としては、野生種であるヤブツバキ、ヤマツバキ等を含むカメリア ジャポニカ ヴァル ジャポニカ(Camellia japonica var japonica)、多雪地域に適応したオクツバキ、ハイツバキ、ユキツバキ等を含むカメリア ジャポニカ ヴァル デクンベンス(Camellia japonica var decumbens)、両者の中間型(ユキバタツバキ等)、リンゴツバキ、オオミツバキ、ヤクシマツバキ等を含む南方適応型のカメリア ジャポニカ ヴァル マクロカルパ(Camellia japonica var macrocarpa)が挙げられ、それらの交配種及び、それらとの近縁種との交配によって生じた園芸種も含まれる。たとえばCamellia japonica var japonica系の園芸品種としては、赤ワビスケ、玉之浦、宵おけさ、佐渡ワビスケ、天倫寺月光、小泰子、胡蝶ワビスケ、紅ワビスケ、黄泉銀花、一子ワビスケ、香紫、三原雲龍、東海、はじらい、銀葉椿、花仙山、塩見白花、門の内、四ヶ村、大山白、加賀八朔、祐閑寺名月、野々市、雛鶴、谷間の鶴、幸作絞、加賀小絞、西王母等が挙げられ、Camellia japonica var decumbens系の園芸品種としては、オトメツバキ、阿賀の里、朝桜、荒磯、一楽、祝の盃、桂姫、北の洋、五知の娘、島千鳥、島の錦、寂光、雪宝山、田代、東洋の光、錦麒麟、日本髪、起の香、牡丹雪、松波、雪景色、雪小町、雪衣、陽春、小倉の里、白妙、太刀山、富樫白、初時雨、宝珠、本法寺、桃雀、雪明り、雪燈籠、加賀の鶴、八千代等が挙げられ、Camellia japonica var macrocarpa系としては、熊谷、紅唐子が挙げられる。
その抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良いし、低温抽出したものであっても良い。また、生のまま用いることも、乾燥して用いることもでき、目的によって使い分けることができる。
抽出溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3‐ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3‐ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いても良い。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈及び濾過処理、活性炭等による脱色、脱臭処理等をして用いても良い。
本発明の外用剤又は内用剤には、これらの効果を損なわない範囲内で、化粧品、医薬部外品、医薬品に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形剤、皮膜剤、甘味料、酸味料等の成分を含有することもできる。
本発明の剤型としては、例えば、化粧水、クリーム、マッサージクリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤、エッセンス、散剤、丸剤、錠剤、注射剤、坐剤、乳剤、カプセル剤、顆粒剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤等を含む)、錠菓、飲料、ティーバッグ、スパイス等が挙げられる。
本発明に用いる上記抽出物の含有量は、外用の場合、全量に対し、固形物に換算して0.0001重量%以上が好ましく、0.001〜5重量%がより好ましい。さらに、0.005〜0.5重量%が最も好ましい。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。5重量%を越えて含有した場合、効果の増強は認められにくく不経済である。一方、内用の場合、投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人1人当たりの1日の量としては、5mg以上が好ましく、10mg〜5gがより好ましい。さらに、100mg〜1gが最も好ましい。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いるツバキの抽出物の製造例、実験例及び処方例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。また、実施例に示す%とは重量%を示す。
製造例1A 熱水抽出物
Camellia japonica var decumbensの種子の搾油残渣の乾燥物30gに精製水300mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物3.2gを得た。
製造例2A 熱水抽出物
Camellia japonica var japonicaの種子の搾油残渣の乾燥物30gに精製水300mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物3.7gを得た。
製造例3A 熱水抽出物
Camellia japonica var decumbensの葉の乾燥物30gに精製水300mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物4.4gを得た。
製造例4A 熱水抽出物
Camellia japonica var japonicaの葉の乾燥物30gに精製水300mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物4.5gを得た。
製造例1B 50%エタノール抽出物
Camellia japonica var decumbensの種子の搾油残渣の乾燥物20gに50%(w/w)エタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物2.6gを得た。
製造例2B 50%エタノール抽出物
Camellia japonica var japonicaの種子の搾油残渣の乾燥物20gに50%(w/w)エタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物1.8gを得た。
製造例3B 50%エタノール抽出物
Camellia japonica var decumbensの葉の乾燥物20gに50%(w/w)エタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物2.4gを得た。
製造例4B 50%エタノール抽出物
Camellia japonica var japonicaの葉の乾燥物20gに50%(w/w)エタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物2.3gを得た。
製造例1C エタノール抽出物
Camellia japonica var decumbensの種子の搾油残渣の乾燥物20gにエタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物1.4gを得た。
製造例2C エタノール抽出物
Camellia japonica var japonicaの種子の搾油残渣の乾燥物20gにエタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物0.5gを得た。
製造例3C エタノール抽出物
Camellia japonica var decumbensの葉の乾燥物20gにエタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物1.0gを得た。
製造例4C エタノール抽出物
Camellia japonica var japonicaの葉の乾燥物20gにエタノール100mLを加え、室温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して抽出物0.9gを得た。
実験例1 フィラグリン産生促進試験
NMF(天然保湿因子)の前駆物質であるフィラグリン産生への影響をフィラグリン遺伝子(FLG)のmRNA発現量を指標として評価した。すなわち、ケラチノサイト由来HaCaT細胞を12wellプレートに1wellあたり2×10個播種し、10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5%CO条件下で3日間培養した。次に、各試料(最終濃度は表1に記載)を添加したDMEM培養液にて、24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。
細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(タカラバイオ)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、PrimeScriptRT Master Mix(タカラバイオ)及びSYBR Select Master Mix(ライフテクノロジー)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。
その他の操作は定められた方法に従い、FLG mRNAの発現量を、内部標準であるGAPDH mRNAの発現量に対する割合として求めた。FLG発現量は、コントロールのFLG mRNAの発現量に対する試料添加群のFLG mRNAの発現量の比率として算出した。なお、FLG用のプライマーは、以下に示したものを使用した。
FLG用のプライマーセット
GGCACTGAAAGGCAAAAAGG(配列番号1)
AAACCCGGATTCACCATAATCA(配列番号2)
GAPDH用のプライマーセット
TGCACCACCAACTGCTTAGC(配列番号3)
TCTTCTGGGTGGCAGTGATG(配列番号4)
これらの試験結果を表1に示した。その結果、本発明のツバキの抽出物、特にCamellia japonica var decumbens系ツバキに、強いフィラグリン産生促進効果が認められた。
実験例2 マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害効果
MMP−1及びMMP−2 mRNA発現量の測定を行った。ヒト皮膚線維芽細胞(NB1RGB)を60mm dishに1×10個播種し、10%FBSを含むDMEM培養液にて、37℃、5%CO条件下で培養した。コンフルエントな状態になったところで、MMP−1及びMMP−2 mRNA発現量測定でも各試料(最終濃度は表2及び3に記載)を添加したDMEM培養液にて、24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。
細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(タカラバイオ)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、PrimeScriptRT Master Mix(タカラバイオ)及びSYBR Select Master Mix(ライフテクノロジー)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。
その他の操作は定められた方法に従い、MMP−1及びMMP−2 mRNAの発現量を、内部標準であるβ―actin mRNAの発現量に対する割合として求めた。MMP発現抑制率は、コントロールのMMP−1及びMMP−2 mRNAの発現量に対する試料添加群のMMP−1及びMMP−2 mRNAの発現量の比率として算出した。なお、各遺伝子の発現量の測定に使用したプライマーは次の通りである。
MMP−1用のプライマーセット
GGGAGATCATCGGGACAACTC(配列番号5)
TGAGCATCCCCTCCAATACC(配列番号6)
MMP−2用のプライマーセット
CCGTCGCCCATCATCAA(配列番号7)
CTTCTGCATCTTCTTTAGTGTGTCCTT(配列番号8)
β―Actin用のプライマーセット
CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC(配列番号9)
GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG(配列番号10)
これらの実験結果を表2及び3に示した。その結果、本発明のツバキの抽出物にMMP発現抑制効果(MMP阻害効果)が認められた。特に、MMP−1阻害効果については、decumbens系のツバキは、水による抽出物の効果が高く、japonica系のツバキは、エタノールによる抽出物の効果が高かった。
処方例1 化粧水
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 0.2
2.1,3‐ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
処方例2 クリーム
処方 含有量(%)
1.製造例1Bの抽出物 0.01
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.25
12.1,3‐ブチレングリコール 8.5
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例2において、製造例1Bの抽出物を製造例1A、2Aの等量混合抽出物、製造例3A、4Aの等量混合抽出物及び製造例1B、2Bの等量混合抽出物に置き換えたものを、それぞれ処方例3、4及び5とした。
処方例6 乳液
処方 含有量(%)
1.製造例1A、3Aの等量混合抽出物 0.1
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例7 ゲル剤
処方 含有量(%)
1.製造例1Cの抽出物 0.001
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3‐ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5と、成分6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方例8 パック
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 0.1
2.製造例1Bの抽出物 0.1
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3‐ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
処方例9 ファンデーション
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2Aの等量混合抽出物 1.0
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分1及び10〜13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14〜17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、乳化する。その後冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例10 浴用剤
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 2.0
2.製造例1Bの抽出物 1.0
3.炭酸水素ナトリウム 50.0
4.黄色202号(1) 適量
5.香料 適量
6.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6を均一に混合し製品とする。
処方例11 軟膏
処方 含有量(%)
1.製造例1B、2Bの等量混合抽出物 0.5
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び6〜8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例12 散剤
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2Aの等量混合抽出物 20.0
2.乾燥コーンスターチ 30.0
3.微結晶セルロース 50.0
[製造方法]成分1〜3を混合し、散剤とする。
処方例13 錠剤
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 3.0
2.乾燥コーンスターチ 27.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 20.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
[製造方法]成分1〜4を混合し、次いで成分5の水溶液を結合剤として加えて顆粒成形する。成形した顆粒に成分6を加えて打錠する。1錠0.52gとする。
処方例14 錠菓
処方 含有量(%)
1.製造例1A、2Aの等量混合抽出物 0.5
2.乾燥コーンスターチ 50.0
3.エリスリトール 40.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 適量
7.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜4及び7を混合し、顆粒成形する。成形した顆粒に成分5及び6を加えて打錠する。1粒1.0gとする。
処方例15 飲料
処方 含有量(%)
1.製造例1Aの抽出物 2.0
2.果糖ブドウ糖液糖 12.5
3.クエン酸 0.1
4.香料 0.05
5.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5を混合し、飲料とする。
以上のことから、本発明のツバキの抽出物は、優れたMMP阻害効果、フィラグリン産生促進効果を有していた。よって、本発明のツバキの抽出物は、皮膚の老化といった美容分野だけでなく、老化による機能低下の抑制、ガンの予防、治療等といった医療分野にも利用でき、食品、化粧品、医薬部外品及び医薬品等への応用が期待される。

Claims (5)

  1. ツバキの抽出物を含有することを特徴とするマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤。
  2. ツバキの品種が、Camellia japonica var decumbens系の品種であることを特徴とする、請求項1に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤。
  3. ツバキの抽出物を含有することを特徴とするフィラグリン産生促進剤。
  4. ツバキの品種が、Camellia japonica var decumbens系の品種であることを特徴とする、請求項3に記載のフィラグリン産生促進剤。
  5. ツバキの抽出物を含有することを特徴とするガン疾患、潰瘍形成、慢性関節リウマチ、骨粗鬆症、歯周炎、老人性乾皮症及びアトピー性皮膚炎の予防改善用食品組成物。


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