JP2020157928A - クロスメンバ及び車体フレーム - Google Patents
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Abstract
【課題】クロスメンバの周辺のレイアウトの自由度を向上させる。【解決手段】セカンドクロスメンバ14は、断面クランク状に形成されて車幅方向に延びるクロスメンバ本体31と、クロスメンバ本体31の左右の両端部に固定される左右のクロスメンバガセット33とを有する。左右のクロスメンバガセット33は、クロスメンバ本体31のクロスメンバ上板部34の車幅方向の両端部34aに固定され、クロスメンバ上板部34の左右の両端37よりも車幅方向外側へ延びる。左右のクロスメンバガセット33の車幅方向の外端33a同士の距離L4は、クロスメンバ本体31の車幅方向の長さL2よりも車幅方向両側へ長い。左右のクロスメンバガセット33の突出領域39は、左右のサイドメンバのサイドメンバ上板部の上面に上方から載置された状態で固定される。【選択図】図5
Description
本開示は、クロスメンバ及び車体フレームに関する。
特許文献1には、車両のクロスメンバが記載されている。車体フレームは、車両の車幅方向両側で前後方向に延びる左右1対のサイドメンバと、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ同士を連結する複数のクロスメンバとを備える。2ndクロスメンバの上板部は、上下方向と交叉して車幅方向に延び、その両端部が左右のサイドメンバの上板部の下面に溶接等によって固定される。2ndクロスメンバの下板部は、上下方向と交叉して車幅方向に延び、その両端部が左右のサイドメンバの下板部の上面に溶接等によって固定される。2ndクロスメンバの後方、且つ左右のサイドメンバの間には、前方から順にラジエータ、ファン、及びエンジンが配置されて車体フレームに支持される。
ところで、特許文献1に記載の車両のように、車体フレームのサイドメンバ間にエンジンを搭載する車両では、エンジンを搭載する際に、ラジエータ等の熱交換器とエンジンとを予めユニット化し、ユニット化したエンジン等(以下、単に「エンジン等」という。)を前後方向に移動させながら位置を調整しつつ車体フレームに対して搭載する場合がある。この場合、エンジン等の最も前方に位置する熱交換器と、熱交換器の前方に位置する2ndクロスメンバ(以下、単に「クロスメンバ」という。)との間に、エンジン等を前後方向に移動させるための所定のスペースが必要となる。このため、例えば、熱交換器の冷却性能を向上させるために熱交換器を前方へ配置したい場合であっても、熱交換器とクロスメンバとの間に上記スペースを確保しなければならないので、クロスメンバの後方に近接する位置に熱交換器を配置することができない。このように、車体フレームに対して前後方向に移動させながら搭載する上記エンジン等のような車載装置を有する車両では、クロスメンバとの間に所定のスペースを確保しなければならないので、クロスメンバの周辺のレイアウトの自由度が制限されてしまう。
そこで、本開示は、クロスメンバの周辺のレイアウトの自由度を向上させることが可能なクロスメンバ及び車体フレームの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車両の車幅方向の両側で前後方向に延びる左右のサイドメンバに対して所定の前後位置で車幅方向に延びる状態で固定されて左右のサイドメンバ同士を連結するクロスメンバであって、上側のクロスメンバ横板部と下側のクロスメンバ横板部とクロスメンバ縦板部とを備える。上側のクロスメンバ横板部は、上下方向と交叉する状態で車幅方向に延びる。下側のクロスメンバ横板部は、上側のクロスメンバ横板部よりも下方に配置されて上下方向と交叉する状態で車幅方向に延びる。クロスメンバ縦板部は、上側のクロスメンバ横板部と下側のクロスメンバ横板部との間で前後方向と交叉した状態で車幅方向に延び、上側のクロスメンバ横板部と下側のクロスメンバ横板部とを連結する。上側のクロスメンバ横板部または下側のクロスメンバ横板部のうち上下方向の一側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さは、他側のクロスメンバ横板部よりも車幅方向両側に長い。上記他側のクロスメンバ横板部及びクロスメンバ縦板部の車幅方向の長さは、上記所定の前後位置の左右のサイドメンバの上記一側の離間距離よりも短い。上記一側のクロスメンバ横板部のうち上記他側のクロスメンバ横板部よりも車幅方向両側へ突出する左右の突出領域は、上記所定の前後位置の左右のサイドメンバの上記一側の面に対して固定される。
上記構成では、所定の前後位置のクロスメンバ(以下、単に「クロスメンバ」という。)の上下方向の他側のクロスメンバ横板部及びクロスメンバ縦板部の車幅方向の長さは、上記所定の前後位置の左右のサイドメンバの上下方向の一側の離間距離よりも短い。このため、クロスメンバを左右のサイドメンバに対して取り付ける際に、クロスメンバの上記他側(例えば下側)のクロスメンバ横板部及びクロスメンバ縦板部を、左右のサイドメンバ間の空間に対して上記一側(例えば上側)から挿入することができる。また、上記一側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さは、上記他側のクロスメンバ横板部よりも車幅方向両側に長く、上記一側のクロスメンバ横板部のうち上記他側のクロスメンバ横板部よりも車幅方向両側へ突出する左右の突出領域は、上記所定の前後位置の左右のサイドメンバの上記一側の面に対して固定される。このため、上記他側(例えば下側)のクロスメンバ横板部及びクロスメンバ縦板部を、左右のサイドメンバ間の空間に対して上記一側(例えば上側)から挿入した後、上記一側のクロスメンバ横板部の左右の突出領域を左右のサイドメンバの上記一側の面(例えば、上面)に対して固定することができる。このように、クロスメンバを左右のサイドメンバに対して上記一側から取り付けることができるので、クロスメンバを左右のサイドメンバに対して取り付ける前に、所定の車載装置を上記所定の前後位置(クロスメンバの配置位置)に近接するように搭載し、その後にクロスメンバを左右のサイドメンバに対して取り付けることができる。従って、車載装置を前後方向に移動させながら搭載する場合であっても、クロスメンバの周辺(前方または後方)に車載装置を移動させるためのスペースを確保する必要がないので、クロスメンバの周辺のレイアウトの自由度を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のクロスメンバであって、上側のクロスメンバ横板部は、クロスメンバ縦板部の上端縁から前方または後方へ向かって延び、下側のクロスメンバ横板部は、クロスメンバ縦板部の下端縁から上側のクロスメンバ横板部とは反対側へ向かって延びる。
上記構成では、上側のクロスメンバ横板部が、クロスメンバ縦板部の上端縁から前方または後方へ向かって延び、下側のクロスメンバ横板部が、クロスメンバ縦板部の下端縁から、上側のクロスメンバ横板部とは反対側へ向かって延びる。すなわち、クロスメンバが断面クランク状に形成されるので、クロスメンバの前方または後方に配置される車載装置の後面または前面を傾斜させることができる。このため、例えば、クロスメンバの後方にラジエータ等の熱交換器を配置する場合には、熱交換器の前面を傾斜させることができるので、熱交換器の前面を鉛直方向に起立させる場合に比べて熱交換器の前面の面積を大きく確保することができ、冷却性能を向上させることができる。
また、クロスメンバが断面クランク状に形成され、下側のクロスメンバ横板部の上方が上側のクロスメンバ横板部に覆われないので、下側のクロスメンバ横板部の上方に車載装置を載置可能であり、係る車載装置を取り付けるためのブラケットとして下側のクロスメンバ横板部を機能させることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様のクロスメンバであって、上記一側のクロスメンバ横板部は、クロスメンバ横板本体部と左右のクロスメンバガセットとを有する。クロスメンバ横板本体部は、クロスメンバ縦板部に支持されて左右のサイドメンバ間で車幅方向に延びる。左右のクロスメンバガセットは、クロスメンバ横板本体部の左右の両端部に固定されてクロスメンバ横板本体部の左右の両端よりも車幅方向外側へ延びる。上記一側のクロスメンバ横板部の左右の突出領域は、左右のクロスメンバガセットに設けられる。
上記構成では、上記一側のクロスメンバ横板部は、左右のサイドメンバ間で車幅方向に延びるクロスメンバ横板本体部と、クロスメンバ横板本体部の左右の両端部に固定される左右のクロスメンバガセットとを有する。このため、上記一側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さを左右のクロスメンバガセットによって調整することができるので、クロスメンバのうち左右のクロスメンバガセットを除く部分(上記一側のクロスメンバ横板部のクロスメンバ横板本体部、クロスメンバ縦板部、及び上記他側のクロスメンバ横板部)を様々な車両で共通部品化して製造コストを削減することができる。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様〜上記第3の態様のいずれかのクロスメンバを備える車体フレームであって、左右のサイドメンバは、上側のサイドメンバ横板部と下側のサイドメンバ横板部とサイドメンバ縦板部とをそれぞれ有する。上側のサイドメンバ横板部は、上下方向と交叉した状態で前後方向に延びる。下側のサイドメンバ横板部は、上側のサイドメンバ横板部の下方で上下方向と交叉した状態で前後方向に延びる。サイドメンバ縦板部は、車幅方向と交叉した状態で前後方向に延びて上側のサイドメンバ横板部の車幅方向外端部と下側のサイドメンバ横板部の車幅方向外端部とを連結する。左右のサイドメンバの上側のサイドメンバ横板部または下側のサイドメンバ横板部のうち上記他側のサイドメンバ横板部の上記所定の前後位置の車幅方向内端縁は、上記一側のサイドメンバ横板部の上記所定の前後位置の車幅方向内端縁よりも車幅方向内側にそれぞれ配置される。左右のサイドメンバの上記一側のサイドメンバ横板部の上記車幅方向内端縁同士の離間距離は、上記他側のクロスメンバ横板部及びクロスメンバ縦板部の車幅方向の長さよりも長く、且つ上記一側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さよりも短い。左右のサイドメンバの上記他側のサイドメンバ横板部の上記車幅方向内端縁同士の離間距離は、上記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さよりも短い。上記一側のクロスメンバ横板部の左右の突出領域は、左右のサイドメンバの上記一側のサイドメンバ横板部の上記一側の面に対して固定される。上記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の両端部は、上記他側のサイドメンバ横板部の上記一側の面に対して固定される。
上記構成では、上記一側のクロスメンバ横板部の左右の突出領域は、左右のサイドメンバの上記一側のサイドメンバ横板部の上記一側の面に対して固定され、上記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の両端部は、上記他側のサイドメンバ横板部の上記一側の面に対して固定される。すなわち、クロスメンバの上記一側のクロスメンバ横板部及び上記他側のクロスメンバ横板部が、左右のサイドメンバの上記一側のサイドメンバ横板部及び上記他側のサイドメンバ横板部に上記他側から支持されるので、クロスメンバを左右のサイドメンバによって強固に支持することができる。
本発明の第5の態様は、上記第4の態様の車体フレームであって、左右のサイドメンバの上記他側のサイドメンバ横板部は、サイドメンバ横板本体部とサイドメンバガセットとをそれぞれ有する。サイドメンバ横板本体部は、サイドメンバ縦板部に支持されて上記一側のサイドメンバ横板部に対向する。サイドメンバガセットは、サイドメンバ横板本体部の上記所定の前後位置に配置されてサイドメンバ横板本体部に固定されてサイドメンバ横板本体部の車幅方向内端縁よりも車幅方向内側へ延びる。上記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の両端部は、左右のサイドメンバの上記他側のサイドメンバ横板部のサイドメンバガセットの上記一側の面に対して固定される。
上記構成では、左右のサイドメンバの上記他側のサイドメンバ横板部は、上記一側のサイドメンバ横板部に対向するサイドメンバ横板本体部と、サイドメンバ横板本体部の上記所定の前後位置に配置されてサイドメンバ横板本体部に固定されるサイドメンバガセットとをそれぞれ有する。このため、上記他側のサイドメンバ横板部の上記所定の前後位置の車幅方向内端縁同士の離間距離を左右のサイドメンバガセットによって調整することができるので、左右のサイドメンバのうちサイドメンバガセットを除く部分(上記一側のサイドメンバ横板部、サイドメンバ縦板部、及び上記他側のサイドメンバ横板部のサイドメンバ横板本体部)を様々な車両で共通部品化して製造コストを削減することができる。
本開示によれば、クロスメンバの周辺のレイアウトの自由度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る車体フレーム10は、キャブ(図示省略)が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型の車両1に適用される。キャブは、車両1の前後に亘って配設される車体フレーム10の前部の上方に配置され、車体フレーム10に下方から支持される。キャブの下方のエンジンの前方には、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ(熱交換器)2が配置され、車体フレーム10に支持されている。
ラジエータ2は、前後方向と交叉する略板状に形成され、車体フレーム10の後述する左右のサイドメンバ11間に配置され、エンジンとユニット化された状態で車体フレーム10に支持される。ラジエータ2は、下端部側が上端部側よりも前方に配置され、鉛直方向に対して傾斜している。ラジエータ2の下端部は、車体フレーム10よりも下方の所定の高さ位置(図2に一点鎖線3で示す高さ位置)に配置され、ラジエータ2の上端部は、車体フレーム10よりも上方の所定の高さ位置(図2に一点鎖線4で示す高さ位置)に配置される。なお、エンジンへの吸気を冷却するインタークーラ等の他の熱交換器をラジエータ2の前面側に配置してもよい。
車体フレーム10は、車両1の車幅方向両側で前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ11と、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ11を互いに連結する複数のクロスメンバ12とを有し、左右のサイドメンバ11と複数のクロスメンバ12とによって梯子状に形成される。左右のサイドメンバ11は、車幅方向内側へ開放する断面略U状にそれぞれ形成され、互いに車幅方向に離間する状態で前後方向に延びる。複数のクロスメンバ12は、左右のサイドメンバ11の前端部同士を連結するファーストクロスメンバ13と、ファーストクロスメンバ13から後方へ離間した所定の前後位置Sに配置されるセカンドクロスメンバ(クロスメンバ)14とを含む。本実施形態では、本開示に係るクロスメンバは、セカンドクロスメンバ14に適用される。なお、左右のサイドメンバ11は、車両1の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では右側について説明し、左側の説明を省略する。
図4に示すように、サイドメンバ11は、断面略U状のサイドメンバ本体15と、サイドメンバ本体15に固定されるサイドメンバガセット(下側(他側)のサイドメンバ横板部)16とを有する。
サイドメンバ本体15は、サイドメンバ上板部(上側(一側)のサイドメンバ横板部)17と、サイドメンバ下板部(サイドメンバ横板本体部、下側(他側)のサイドメンバ横板部)18と、サイドメンバ側板部(サイドメンバ縦板部)19とによって、車幅方向内側へ開放される断面略U状に形成される。サイドメンバ上板部17は、上下方向と交叉する板状に形成され、前後方向に長尺に延びる。サイドメンバ下板部18は、上下方向と交叉する板状に形成され、サイドメンバ上板部17から下方へ離間した位置で前後方向に長尺に延び、サイドメンバ上板部17に対向する。サイドメンバ側板部19は、車幅方向と交叉する板状に形成され、サイドメンバ上板部17の車幅方向外端縁部(上側のサイドメンバ横板部の車幅方向外端部)17aとサイドメンバ下板部18の車幅方向外端縁部(下側のサイドメンバ横板部の車幅方向外端部)18aとを連結した状態で前後方向に長尺に延びる。サイドメンバ上板部17及びサイドメンバ下板部18の上記所定の前後位置S(セカンドクロスメンバ14が取り付けられる位置)における幅(車幅方向の長さ)は、互いに略同じ幅である。上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁(一側のサイドメンバ横板部の車幅方向内端縁)17b及びサイドメンバ下板部18の車幅方向内端縁(サイドメンバ横板本体部の車幅方向内端縁)18bは、互いに略同じ車幅位置に配置される。すなわち、本実施形態では、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1は、サイドメンバ下板部18の車幅方向内端縁18b同士の離間距離と同じである。
サイドメンバガセット16は、上下方向と交叉する板状に形成され、サイドメンバ本体15の上記所定の前後位置Sに配置されて、サイドメンバ下板部18の上面に載置された状態でサイドメンバ下板部18に固定される。サイドメンバガセット16は、サイドメンバ下板部18の上方に配置されてサイドメンバ下板部18に支持される被支持領域20と、サイドメンバ下板部18の車幅方向内端縁18bよりも車幅方向内側へ突出してセカンドクロスメンバ14を支持する支持領域21とを有する。すなわち、サイドメンバガセット16の支持領域21は、車体フレーム10の上面視において、サイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17bよりも車幅方向内側へ突出し、サイドメンバガセット16の車幅方向内端縁(他側のサイドメンバ横板部の車幅方向内端縁)22(支持領域21の車幅方向内端縁22)は、サイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17bよりも車幅方向内側に配置される。被支持領域20の前後方向の長さは、支持領域21の前後方向の長さよりも長い。支持領域21は、被支持領域20の前部から車幅方向内側へ延びる。
図5に示すように、セカンドクロスメンバ14は、断面クランク状に形成されて車幅方向に延びるクロスメンバ本体31と、クロスメンバ本体31の左右の両端部(後述するクロスメンバ上板部34の車幅方向の両端部34a)の上面に固定される左右一対のクロスメンバガセット(上側(一側)のクロスメンバ横板部)33とを有する。クロスメンバ本体31の車幅方向の長さL2は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1(図4参照)よりも短く、且つ左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の車幅方向内端縁22同士の離間距離L3(図4参照)よりも長い。
クロスメンバ本体31は、クロスメンバ上板部(クロスメンバ横板本体部、上側(一側)のクロスメンバ横板部)34と、クロスメンバ下板部(下側(他側)のクロスメンバ横板部)35と、クロスメンバ中板部(クロスメンバ縦板部)36とによって、断面クランク状に形成される。クロスメンバ上板部34は、上下方向と交叉する板状に形成され、車幅方向に長尺に延びる。クロスメンバ中板部36は、前後方向と交叉する板状に形成され、クロスメンバ上板部34の前端縁から下方へ曲折し、略鉛直方向に起立した状態で車幅方向に長尺に延びる。すなわち、クロスメンバ上板部34は、クロスメンバ中板部36の上端縁36aから後方へ延びる。クロスメンバ下板部35は、上下方向と交叉する板状に形成され、クロスメンバ中板部36の下端縁36bから前方へ曲折し、車幅方向に長尺に延びる。クロスメンバ上板部34の後端縁40は、クロスメンバ中板部36の下端縁36bよりも後上方に位置し、クロスメンバ下板部35の前端縁41は、クロスメンバ中板部36の上端縁36aよりも前下方に位置する。クロスメンバ上板部34、クロスメンバ中板部36、及びクロスメンバ下板部35の車幅方向の長さL2は、同じ長さであり、それぞれの車幅方向両端縁は、略同じ車幅位置に配置される。クロスメンバ下板部35の車幅方向の両端部(他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の両端部)35aは、左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の支持領域21の上面23(図2及び図4参照)に載置されて、サイドメンバガセット16の支持領域21に固定される(本実施形態では、締結固定される)。クロスメンバ中板部36の上下方向の長さは、クロスメンバ下板部35を左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16に載置した状態で、後述する左右のクロスメンバガセット33が左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17の上面25(図4参照)に近接または接触する長さに設定される。
左右のクロスメンバガセット33は、クロスメンバ本体31のクロスメンバ上板部34の車幅方向の両端部(クロスメンバ横板本体部の車幅方向の両端部)34aの上面に固定され(本実施形態では、溶接によって固定され)、クロスメンバ本体31のクロスメンバ上板部34の左右の両端(クロスメンバ横板本体部の左右の両端)37(外端)よりも車幅方向外側へ延びる。すなわち、左右のクロスメンバガセット33には、クロスメンバ上板部34の左右の両端37よりも車幅方向外側へ突出する突出領域39が設けられる。左右のクロスメンバガセット33の車幅方向の外端33a同士の距離L4(上側(一側)のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さL4)は、クロスメンバ本体31の車幅方向の長さL2よりも車幅方向両側へ長い。また、左右のクロスメンバガセット33の車幅方向の外端33a同士の距離L4は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1よりも長い。左右のクロスメンバガセット33の突出領域39は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の上面25に上方から載置された状態で固定される(本実施形態では、締結固定される)。
次に、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付ける際の作業について説明する。セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付ける場合、先ず、セカンドクロスメンバ14以外の他のクロスメンバ12と左右のサイドメンバ11とを固定し、セカンドクロスメンバ14を除く車体フレーム10を梯子状に形成する(図4参照)。次に、エンジンとユニット化されたラジエータ2(以下、「ラジエータ2等」という。)を、前後方向に移動させながら上記所定の前後位置Sよりも後方の左右のサイドメンバ11間の空間24(図4参照)の所定の取付位置(図2に図示されている位置)に配置して左右のサイドメンバ11に対して固定する。最後に、セカンドクロスメンバ14を、左右のサイドメンバ11間の空間24の上記所定の前後位置Sに配置して、左右のサイドメンバ11に対して固定する。
セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して固定する際には、セカンドクロスメンバ14を、左右のサイドメンバ11よりも上方で車幅方向に延ばした状態で下方へ移動させ、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ下板部35及びクロスメンバ中板部36を、上記所定の前後位置Sの左右のサイドメンバ11間の空間24へ上方から挿入する。セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ下板部35の車幅方向の両端部35aが左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の支持領域21の上面23に当接すると、左右のクロスメンバガセット33の下面が左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17の上面25に近接または接触する。そして、クロスメンバ下板部35の車幅方向の両端部35aを、左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の支持領域21の上面23に固定し、左右のクロスメンバガセット33の突出領域39を、左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17の上面25に固定する。
図2に示すように、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付けた状態で、ラジエータ2の前面2aは、セカンドクロスメンバ14の後方でラジエータ2の下端部側が上端部側よりも前方に配置されるように、鉛直方向に対して傾斜している。ラジエータ2の前面2aは、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ上板部34の後端縁40の後方近傍に配置される上側近接部5と、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ中板部36の下端縁36bの後方近傍に配置される下側近接部6とを有する。ラジエータ2の前面2aの下側近接部6は、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ上板部34の後端縁40よりも前方に配置される。
上記のように構成されたセカンドクロスメンバ14では、クロスメンバ下板部35及びクロスメンバ中板部36の車幅方向の長さL2が、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1よりも短い。このため、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して固定する際に、セカンドクロスメンバ14を、左右のサイドメンバ11よりも上方で車幅方向に延ばした状態で下方へ移動させて、クロスメンバ下板部35及びクロスメンバ中板部36を、左右のサイドメンバ11間の空間24の上記所定の前後位置Sへ上方から挿入することができる。また、左右のクロスメンバガセット33の車幅方向の外端33a同士の距離L4は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1よりも長いので、左右のクロスメンバガセット33の突出領域39を左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17の上面25に固定することができる。このように、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して上方から取り付けることができるので、上述したように、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付ける前に、ラジエータ2等の所定の車載装置を上記所定の前後位置S(セカンドクロスメンバ14の配置位置)に近接するように搭載し、その後にセカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付けることができる。
従って、ラジエータ2等の所定の車載装置を前後方向に移動させながら搭載する場合であっても、セカンドクロスメンバ14の周辺(本実施形態では、後方)に前記車載装置を移動させるためのスペースを確保する必要がないので、セカンドクロスメンバ14の周辺のレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ上板部34がクロスメンバ中板部36の上端縁36aから後方へ延び、クロスメンバ下板部35がクロスメンバ中板部36の下端縁36bから前方へ延びるように、セカンドクロスメンバ14は断面クランク状に形成されるので、ラジエータ2の前面2aを、鉛直方向に対して傾斜させることができる。このため、車体フレーム10よりも下方の所定の高さ位置(図2に一点鎖線3で示す高さ位置)と車体フレーム10よりも上方の所定の高さ位置(図2に一点鎖線4で示す高さ位置)との間で、図2に二点鎖線で示すようにラジエータ2の前面2aを鉛直方向に起立させる場合に比べて、ラジエータ2の前面2aの面積を大きく確保することができ、冷却性能を向上させることができる。
また、セカンドクロスメンバ14は断面クランク状に形成され、クロスメンバ下板部35の上方がクロスメンバ上板部34に覆われないので、クロスメンバ下板部35の車幅方向の両端部35aを、左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の支持領域21の上面23に固定する際に、クロスメンバ下板部35の上方に工具(例えば、締結工具、または溶接工具)を入れ易く、固定作業の作業性がよい。また、クロスメンバ下板部35の上方がクロスメンバ上板部34に覆われないので、クロスメンバ下板部35の上方に車載装置8(図1に二点鎖線8で示す)を載置可能であり、係る車載装置8を取り付けるためのブラケットとして、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ下板部35を機能させることができる。
また、セカンドクロスメンバ14は、クロスメンバ本体31と、クロスメンバ本体31に固定される左右のクロスメンバガセット33とを有するので、セカンドクロスメンバ14の上側(クロスメンバ上板部34側)の車幅方向の長さL2を左右のクロスメンバガセット33によって調整することができる。このため、クロスメンバ本体31を様々な車両(例えば、左右のサイドメンバ11間の離間距離が異なる車両、或いは左右のクロスメンバガセット33を必要としない車両)で共通部品化して製造コストを削減することができる。
また、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ下板部35の車幅方向の両端部35aを、左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の支持領域21の上面23に固定し、セカンドクロスメンバ14の左右のクロスメンバガセット33の突出領域39を、左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17の上面25に固定する。このように、セカンドクロスメンバ14は、左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17及びサイドメンバ下板部18側のサイドメンバガセット16の双方に支持されるので、いずれか一方のみに支持される場合とは異なり、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11によって強固に支持することができる。
また、左右のサイドメンバ11は、サイドメンバ本体15と、サイドメンバ本体15に固定されるサイドメンバガセット16とを有するので、左右のサイドメンバ11の下側(サイドメンバ下板部18側)の離間距離L3を左右のサイドメンバガセット16によって調整することができる。このため、サイドメンバ本体15を様々な車両で共通部品化して製造コストを削減することができる。
なお、本実施形態では、左右のサイドメンバ11のサイドメンバ下板部18にサイドメンバガセット16を固定することによって、下側のサイドメンバ横板部(サイドメンバ下板部18及びサイドメンバガセット16)を、上側のサイドメンバ横板部(サイドメンバ上板部17)よりも車幅方向内側へ突出させたが、左右のサイドメンバ11にサイドメンバガセット16を設けることなく、サイドメンバ下板部18の形状自体をサイドメンバ上板部17よりも車幅方向内側へ突出する形状に形成してもよい。
また、本実施形態では、左右のサイドメンバ11の下側のサイドメンバ横板部(サイドメンバ下板部18及びサイドメンバガセット16)を、上側のサイドメンバ横板部(サイドメンバ上板部17)よりも車幅方向内側へ突出させたが、下側のサイドメンバ横板部を、上側のサイドメンバ横板部よりも車幅方向内側へ突出させなくてもよい。この場合、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ下板部35を、左右のサイドメンバ11に固定することなく、左右のクロスメンバガセット33の突出領域39を、左右のサイドメンバ11のサイドメンバ上板部17の上面25に固定してもよい。
また、本実施形態では、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ上板部34に左右のクロスメンバガセット33を固定することによって、上側のクロスメンバ横板部(クロスメンバ上板部34及び左右のクロスメンバガセット33)の車幅方向の長さL4を、下側のクロスメンバ横板部(クロスメンバ本体31)の車幅方向の長さL2よりも車幅方向両側へ長くしたが、セカンドクロスメンバ14に左右のクロスメンバガセット33を設けることなく、クロスメンバ上板部34自体の車幅方向の長さを、下側のクロスメンバ横板部(クロスメンバ本体31)の車幅方向の長さL2よりも車幅方向両側へ長くしてもよい。
また、本実施形態では、セカンドクロスメンバ14のクロスメンバ上板部34を、クロスメンバ中板部36の上端縁36aから後方へ延ばし、クロスメンバ下板部35を、クロスメンバ中板部36の下端縁36bから前方へ延ばしたが、これに限定されるものではなく、クロスメンバ上板部34を、クロスメンバ中板部36の上端縁36aから前方へ延ばし、クロスメンバ下板部35を、クロスメンバ中板部36の下端縁36bから後方へ延ばしてもよい。この場合であっても、セカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付ける前に、ラジエータ2等の所定の車載装置を上記所定の前後位置Sに近接するように搭載し、その後にセカンドクロスメンバ14を左右のサイドメンバ11に対して取り付けることができるので、セカンドクロスメンバ14の周辺のレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、本実施形態では、セカンドクロスメンバ14を断面クランク状に形成したが、これに限定されるものではなく、前方または後方へ開放される断面略U状に形成してもよい。例えば、図6に示すように、セカンドクロスメンバ(クロスメンバ)50は、後方へ開放される断面略U状に形成されて車幅方向に延びるクロスメンバ本体51と、クロスメンバ本体51の左右の両端部の上面に固定される左右一対のクロスメンバガセット(上側(一側)のクロスメンバ横板部)52とを有してもよい。クロスメンバ本体51の車幅方向の長さL2は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1(図4参照)よりも短く、且つ左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16の車幅方向内端縁22同士の離間距離L3よりも長い。クロスメンバ本体51は、クロスメンバ上板部(クロスメンバ横板本体部、上側(一側)のクロスメンバ横板部)53と、クロスメンバ下板部(下側(他側)のクロスメンバ横板部)54と、クロスメンバ中板部(クロスメンバ縦板部)55とによって、断面略U状に形成される。クロスメンバ上板部53は、上下方向と交叉する板状に形成され、車幅方向に長尺に延びる。クロスメンバ中板部55は、前後方向と交叉する板状に形成され、クロスメンバ上板部53の前端縁から下方へ曲折し、略鉛直方向に起立した状態で車幅方向に長尺に延びる。クロスメンバ下板部54は、上下方向と交叉する板状に形成され、クロスメンバ中板部55の下端縁から後方へ曲折し、車幅方向に長尺に延びる。クロスメンバ上板部53、クロスメンバ中板部55、及びクロスメンバ下板部54の車幅方向の長さL2は、同じ長さであり、それぞれの車幅方向両端縁は、略同じ車幅位置に配置される。クロスメンバ上板部53の車幅方向の両端部(クロスメンバ横板本体部の車幅方向の両端部)53aの上面には左右のクロスメンバガセット52が固定される。左右のクロスメンバガセット52は、クロスメンバ上板部53の左右の両端(クロスメンバ横板本体部の左右の両端)56(外端)よりも車幅方向外側へ延びる。すなわち、左右のクロスメンバガセット52には、クロスメンバ上板部53の左右の両端56よりも車幅方向外側へ突出する突出領域57が設けられる。左右のクロスメンバガセット52の車幅方向の外端52a同士の距離L4(上側(一側)のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さL4)は、クロスメンバ本体51の車幅方向の長さL2よりも車幅方向両側へ長い。また、左右のクロスメンバガセット52の車幅方向の外端52a同士の距離L4は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1(図4参照)よりも長い。左右のクロスメンバガセット52の突出領域57は、左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の上面25に上方から載置された状態で固定される(本実施形態では、締結固定される)。この場合であっても、セカンドクロスメンバ50を左右のサイドメンバ11に対して取り付ける前に、ラジエータ2等の所定の車載装置を上記所定の前後位置Sに近接するように搭載し、その後にセカンドクロスメンバ50を左右のサイドメンバ11に対して取り付けることができるので、セカンドクロスメンバ50の周辺のレイアウトの自由度を向上させることができる。なお、クロスメンバ上板部53に左右のクロスメンバガセット52を固定することなく、クロスメンバ上板部53自体の車幅方向の長さを、クロスメンバ中板部55及びクロスメンバ下板部54の車幅方向の長さL2よりも車幅方向両側へ長くし、且つ左右のサイドメンバ11の上記所定の前後位置Sにおけるサイドメンバ上板部17の車幅方向内端縁17b同士の離間距離L1よりも長くしてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本発明における上下方向の一側を上側とし、上下方向の他側を下側としたが、上下方向の一側を下側とし、上下方向の他側を上側としてもよい。この場合、左右のサイドメンバ11のサイドメンバガセット16をサイドメンバ上板部17に固定することによって、サイドメンバ上板部17をサイドメンバ横板本体部として機能させ、サイドメンバガセット16及びサイドメンバ上板部17を上側(他側)のサイドメンバ横板部として機能させてもよい。また、セカンドクロスメンバ14,50の左右のクロスメンバガセット33,52を、クロスメンバ下板部35,54に固定することによって、クロスメンバ下板部35,54をクロスメンバ横板本体部として機能させ、左右のクロスメンバガセット33,52及びクロスメンバ下板部35,54を下側(一側)のクロスメンバ横板部として機能させてもよい。セカンドクロスメンバ14,50を左右のサイドメンバ11に対して固定する際には、セカンドクロスメンバ14,50を、左右のサイドメンバ11よりも下方で車幅方向に延ばした状態で上方へ移動させて、左右のサイドメンバ11に対して固定する。
また、上記実施形態では、本開示に係るクロスメンバを、複数のクロスメンバ12のうち、前から二番目に配置されるセカンドクロスメンバ14,50に適用したが、セカンドクロスメンバ14,50以外の他のクロスメンバ12に適用してもよい。
本開示に係るクロスメンバ及び車体フレームは、梯子状の車体フレームを有する車両に広く適用することができる。
1:車両
10:車体フレーム
11:左右一対のサイドメンバ
14,50:セカンドクロスメンバ(クロスメンバ)
16:サイドメンバガセット(下側(他側)のサイドメンバ横板部)
17:サイドメンバ上板部(上側(一側)のサイドメンバ横板部)
18:サイドメンバ下板部(サイドメンバ横板本体部、下側(他側)のサイドメンバ横板部)
19:サイドメンバ側板部(サイドメンバ縦板部)
33,52:左右一対のクロスメンバガセット(上側(一側)のクロスメンバ横板部)
34,53:クロスメンバ上板部(クロスメンバ横板本体部、上側(一側)のクロスメンバ横板部)
35,54:クロスメンバ下板部(下側(他側)のクロスメンバ横板部)
36,55:クロスメンバ中板部(クロスメンバ縦板部)
39,57:突出領域
10:車体フレーム
11:左右一対のサイドメンバ
14,50:セカンドクロスメンバ(クロスメンバ)
16:サイドメンバガセット(下側(他側)のサイドメンバ横板部)
17:サイドメンバ上板部(上側(一側)のサイドメンバ横板部)
18:サイドメンバ下板部(サイドメンバ横板本体部、下側(他側)のサイドメンバ横板部)
19:サイドメンバ側板部(サイドメンバ縦板部)
33,52:左右一対のクロスメンバガセット(上側(一側)のクロスメンバ横板部)
34,53:クロスメンバ上板部(クロスメンバ横板本体部、上側(一側)のクロスメンバ横板部)
35,54:クロスメンバ下板部(下側(他側)のクロスメンバ横板部)
36,55:クロスメンバ中板部(クロスメンバ縦板部)
39,57:突出領域
Claims (5)
- 車両の車幅方向の両側で前後方向に延びる左右のサイドメンバに対して所定の前後位置で車幅方向に延びる状態で固定されて前記左右のサイドメンバ同士を連結するクロスメンバであって、
上下方向と交叉する状態で車幅方向に延びる上側のクロスメンバ横板部と、
前記上側のクロスメンバ横板部よりも下方に配置されて上下方向と交叉する状態で車幅方向に延びる下側のクロスメンバ横板部と、
前記上側のクロスメンバ横板部と前記下側のクロスメンバ横板部との間で前後方向と交叉した状態で車幅方向に延び、前記上側のクロスメンバ横板部と前記下側のクロスメンバ横板部とを連結するクロスメンバ縦板部と、を備え、
前記上側のクロスメンバ横板部または前記下側のクロスメンバ横板部のうち上下方向の一側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さは、他側のクロスメンバ横板部よりも車幅方向両側に長く、
前記他側のクロスメンバ横板部及び前記クロスメンバ縦板部の車幅方向の長さは、前記所定の前後位置の前記左右のサイドメンバの前記一側の離間距離よりも短く、
前記一側のクロスメンバ横板部のうち前記他側のクロスメンバ横板部よりも車幅方向両側へ突出する左右の突出領域は、前記所定の前後位置の前記左右のサイドメンバの前記一側の面に対して固定される
ことを特徴とするクロスメンバ。 - 請求項1に記載のクロスメンバであって、
前記上側のクロスメンバ横板部は、前記クロスメンバ縦板部の上端縁から前方または後方へ向かって延び、
前記下側のクロスメンバ横板部は、前記クロスメンバ縦板部の下端縁から前記上側のクロスメンバ横板部とは反対側へ向かって延びる
ことを特徴とするクロスメンバ。 - 請求項1または請求項2に記載のクロスメンバであって、
前記一側のクロスメンバ横板部は、前記クロスメンバ縦板部に支持されて前記左右のサイドメンバ間で車幅方向に延びるクロスメンバ横板本体部と、前記クロスメンバ横板本体部の左右の両端部に固定されて前記クロスメンバ横板本体部の左右の両端よりも車幅方向外側へ延びる左右のクロスメンバガセットとを有し、
前記一側のクロスメンバ横板部の前記左右の突出領域は、前記左右のクロスメンバガセットに設けられる
ことを特徴とするクロスメンバ。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクロスメンバを備える車体フレームであって、
前記左右のサイドメンバは、上下方向と交叉した状態で前後方向に延びる上側のサイドメンバ横板部と、前記上側のサイドメンバ横板部の下方で上下方向と交叉した状態で前後方向に延びる下側のサイドメンバ横板部と、車幅方向と交叉した状態で前後方向に延びて前記上側のサイドメンバ横板部の車幅方向外端部と前記下側のサイドメンバ横板部の車幅方向外端部とを連結するサイドメンバ縦板部とをそれぞれ有し、
前記左右のサイドメンバの前記上側のサイドメンバ横板部または前記下側のサイドメンバ横板部のうち前記他側のサイドメンバ横板部の前記所定の前後位置の車幅方向内端縁は、前記一側のサイドメンバ横板部の前記所定の前後位置の車幅方向内端縁よりも車幅方向内側にそれぞれ配置され、
前記左右のサイドメンバの前記一側のサイドメンバ横板部の前記車幅方向内端縁同士の離間距離は、前記他側のクロスメンバ横板部及び前記クロスメンバ縦板部の車幅方向の長さよりも長く、且つ前記一側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さよりも短く、
前記左右のサイドメンバの前記他側のサイドメンバ横板部の前記車幅方向内端縁同士の離間距離は、前記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の長さよりも短く、
前記一側のクロスメンバ横板部の前記左右の突出領域は、前記左右のサイドメンバの前記一側のサイドメンバ横板部の前記一側の面に対して固定され、
前記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の両端部は、前記他側のサイドメンバ横板部の前記一側の面に対して固定される
ことを特徴とする車体フレーム。 - 請求項4に記載の車体フレームであって、
前記左右のサイドメンバの前記他側のサイドメンバ横板部は、前記サイドメンバ縦板部に支持されて前記一側のサイドメンバ横板部に対向するサイドメンバ横板本体部と、前記サイドメンバ横板本体部の前記所定の前後位置に配置されて前記サイドメンバ横板本体部に固定されて前記サイドメンバ横板本体部の車幅方向内端縁よりも車幅方向内側へ延びるサイドメンバガセットとをそれぞれ有し、
前記他側のクロスメンバ横板部の車幅方向の両端部は、前記左右のサイドメンバの前記他側のサイドメンバ横板部の前記サイドメンバガセットの前記一側の面に対して固定される
ことを特徴とする車体フレーム。
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